JP2001194731A - 写真システム及びカメラ - Google Patents

写真システム及びカメラ

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JP2001194731A
JP2001194731A JP2000001733A JP2000001733A JP2001194731A JP 2001194731 A JP2001194731 A JP 2001194731A JP 2000001733 A JP2000001733 A JP 2000001733A JP 2000001733 A JP2000001733 A JP 2000001733A JP 2001194731 A JP2001194731 A JP 2001194731A
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Junichi Ito
順一 伊藤
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】135フィルムにおいても撮影者の好みに応じ
て写真プリント上に撮影情報等を写し込むか否かを選択
可能な写真システムを提供する。 【解決手段】写真フィルムへ被写体像を露光するカメラ
と、露光済写真フィルムを現像するフィルム現像機4
と、現像済の写真フィルムに記録された被写体像を電子
画像データに変換してプリントするプリント装置とを含
む写真システムにおいて、カメラは、写真フィルム上に
被写体像とともに撮影情報を第1の記録形態、もしくは
第2の記録形態で光学的に記録する記録手段を具備し、
プリント装置は、写真フィルム上に記録された撮影情報
の記録形態を識別し、撮影情報が第2の記録形態で記録
されていると識別された場合に、電子画像データ内の撮
影情報を消去する画像処理回路27を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真システム及びカ
メラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】IX240カートリッジフィルムを利用
するカメラにおいては、フィルムの磁気記録部に各種の
撮影情報を記録することができる。また、135フィル
ムを利用するカメラにおいては、露光画面の中に日付情
報やその他の撮影情報を光学的に写し込めるカメラが存
在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】IX240カートリッ
ジフィルムでは露光画面の外に情報を磁気的に記録する
ための領域を有するので、写真プリント上に撮影情報を
印字するか否かを好みに応じて設定できるが、135フ
ィルムでは記録専用の領域を有しないので、露光画面中
に撮影情報を記録せざるをえない。そのため、プリント
時に印画紙上に画像とともにこれらの情報が見えること
を好まないカメラユーザにとっては見苦しいものになっ
てしまう。
【0004】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、撮影者の好み
に応じて写真プリント上に撮影情報等を写し込むか否か
を選択可能な写真システム及びカメラを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る写真システムは、写真フィルム
へ被写体像を露光するカメラと、露光済写真フィルムを
現像するフィルム現像機と、現像済の写真フィルムに記
録された被写体像を電子画像データに変換してプリント
するプリント装置とを含む写真システムにおいて、上記
カメラは、上記写真フィルム上に被写体像とともに撮影
情報を第1の記録形態、もしくは、第2の記録形態で光
学的に記録する記録手段を具備し、上記プリント装置
は、上記写真フィルム上に記録された撮影情報の記録形
態を識別する識別手段と、上記識別手段によって上記撮
影情報が上記第2の記録形態で記録されていると識別さ
れた場合に、上記電子画像データ内の上記撮影情報を消
去する画像処理手段とを具備する。
【0006】また、第2の発明に係る写真システムは、
第1の発明において、上記第2の記録形態は、写真プリ
ント上に上記撮影情報を可視化するか否かを指示する指
示情報を上記撮影情報に付加した形態である。
【0007】また、第3の発明に係る写真システムは、
写真フィルムへ被写体像を露光するカメラと、露光済写
真フィルムを現像するフィルム現像機と、現像済の写真
フィルムに記録された被写体像を電子画像データに変換
してプリントするプリント装置とを含む写真システムに
おいて、上記カメラは、上記写真フィルム上に、上記被
写体像とともに上記撮影情報を写真プリント上に可視化
するか否かを指示する指示情報を光学的に記録する記録
手段を具備し、上記プリント装置は、上記写真フィルム
上に上記指示情報が記録されているか否かを識別する識
別手段と、上記識別手段によって上記指示情報が記録さ
れていると識別された場合に、上記電子画像データ内の
上記撮影情報を消去する画像処理手段とを具備する。
【0008】また、第4の発明に係るカメラは、写真フ
ィルムの露光フレーム上に撮影情報を光学的に記録可能
なカメラにおいて、該カメラは、同一の露光フレーム上
に上記撮影情報とともにプリント指示情報を光学的に記
録可能であり、上記プリント指示情報は、上記露光フレ
ームに記録された被写体像をデジタルプリント装置にて
プリントする際に、プリント作業に先立って上記撮影情
報を画像処理によって消去するよう指示する情報であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0010】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態に係る写真システムの構成を示すブロック図であ
る。
【0011】カメラ2により被写体を撮影すると135
フィルム1には被写体が露光される。この露光動作に連
動し、日付情報、露出情報などの撮影情報が露光フィル
ム中に光学記録される。撮影が終了するとカメラユーザ
は露光済フィルム3をDPE店へ持ち込む。露光済フィ
ルム3はフィルム現像機4によって現像される。従来の
処理プロセスでは、現像されたフィルムを光学的に引き
伸ばして印画紙に焼付け、印画紙を現像していた。しか
し本実施形態では現像済フィルム8をフィルム処理装置
(プリント装置)の一部であるスキャナーユニット(変
換手段)5に送る。
【0012】スキャナーユニット5は、光源6、フィル
ムキャリア7、光学系9、CCD10、CCD制御回路
11、メモリ12、CPU13、通信IF回路14など
から構成される。スキャナーユニット5は、フィルム処
理装置全体を制御するコントロールユニット19からの
指令に基づき現像済フィルム8上の画像をCCD10に
より撮影して画像データを作成する。画像データは通信
ケーブル40を通してコントロールユニット19へ転送
される。コントロールユニット19は、メモリ22、ビ
デオ信号回路23、CPU24、IF回路25、HDD
28、画像処理回路27、通信IF回路26などが搭載
されたコンピュータである。このコントロールユニット
19にはユーザによる操作を可能にするためにモニタ2
0及びキーボード21が接続される。本実施形態の画像
処理回路27は、写真フィルム上に記録された撮影情報
の記録形態を識別して、撮影情報にプリント許可禁止情
報が付加されている場合には、当該撮影情報を消去する
機能を備えている。
【0013】DPE店のオペレータはキーボード21か
ら、顧客の要望にしたがいフィルムの処理方法を設定出
来る。又、モニタ20から処理ステップの進行状況を確
認出来る。スキャナーユニット5からの画像データは一
旦メモリ22へ格納される。画像データの加工(トリミ
ング、拡大、光学記録された日付情報やプリント指示情
報の認識)は、画像処理回路27によって実行される。
【0014】画像データの加工後、顧客がMO,CD−
R,Zip等の記録メディアによる画像データの受け取
りを選択した場合には、加工された画像データはコント
ロールユニット19からフィルム処理装置の一部である
メディア記録ユニット15へ転送される。ここでメディ
ア記録ユニット15は、MOディスク16−1のための
MOドライブ16と、CD−Rディスク17−1のため
のCD−Rドライブ17と、Zipディスク18−1の
ためのZipドライブ18から構成される。メディア記
録ユニット15へ転送された画像データは選択された記
録メディアに書き込まれる。
【0015】一方、顧客が印画紙による受け取りを選択
すると画像データは、コントロールユニット19からフ
ィルム処理装置の一部であるフォトプリントユニット2
9へ転送される。フォトプリントユニット29は制御部
34、露光部30、現像部39などから構成される。制
御部34は光源駆動回路35、CPU36、メモリ3
7、通信IF回路38から構成される。また、露光部3
0は焼付け用の3つの光源(R光源31、G光源32、
B光源33)を備えており、レーザや発光ダイオードが
使用される。
【0016】加工された画像データは制御部34のメモ
リ37へ格納される。画像データは、R,G,Bの画素
データに分解されて、露光部30において印画紙に焼付
けられる。露光部30において画像データが焼付けられ
た印画紙は、現像部39で現像され、所定のサイズにカ
ットされて出力される。
【0017】図2は、本実施形態の写真システムに用い
られるカメラのブロック構成図である。マイクロコンピ
ュータ(マイコン)107によりカメラ全体の制御が行
われる。マイコン107には公知の構成からなる測光回
路100、測距回路101、シャッタ制御機構102、
シボリ制御機構1021、焦点調節機構103、カメラ
の動作モード等の各種情報を表示するための表示回路1
04、フィルムコマ数調整データなどを記憶するための
記憶回路105が接続されている。操作SW106は、
カメラに所定の動作を実行させるためカメラユーザによ
って使用される複数のスイッチであり、ここではパワー
SW、レリーズSWの他に、パノラマSW、日付プリン
トSW、撮影情報プリントSW等を含む。
【0018】フィルム111上には、フィルム111の
位置を検出するための図示せぬパーフォレーションが設
けられており、このパーフォレーションはホトリフレク
タ(PR)114により検出される。また、ホトインタ
ラプタ(PI)112は、フィルム111の移動量を検
出するためのものである。スリット付円板113はフィ
ルム111の移動に連動して回転し、PI112の出力
信号を変化させる。PR114とPI112の出力信号
は、信号処理回路115によりマイコン107に入力可
能な信号に変換される。
【0019】フィルム111の巻上げ、巻戻し等の制御
は駆動回路116を介してフィルム給送機構117に連
結したモータ等により行われる。時計回路118は、フ
ィルム111へ記録される「年、月、日」の日付情報を
作成する。
【0020】フィルム111への情報記録は、写し込み
LED駆動回路108により駆動される写し込みLED
109によって行われる。写し込みLED109は図3
に示すように、Seg1〜Seg9までのLED(発光
ダイオード)から構成されている。これらSeg1〜S
eg9のセグメントを適宜組み合わせて発光すること
で、ASCIIコード表に示される記号(数字、アルフ
ァベットの一部、特殊な記号の一部)をフィルム111
上へ写し込める。レンズ110は、写し込みLED10
9が形成した記録をフィルム111へ結像するためのも
のである。上記したマイコン107、写し込みLED駆
動回路108、写し込みLED109、レンズ110は
記録手段を構成する。
【0021】フィルム111上へ情報を写し込む方法は
LEDを用いる方法以外にも存在する。例えば透過形液
晶とタングステンランプなどの光源により文字を写し込
むようにしてもよい。
【0022】以下、図4を参照してマイコン107によ
るメインルーチンの動作について説明する。操作SWの
1つであるパワーSWがONするとマイコンへ電力が供
給されて、動作がスタートする。ステップS100で
は、メモリの初期化やI/Oポートの初期設定などが実
行される。ステップS1001ではフィルムへ記録する
情報の初期設定を行う。印画紙の出力形状は、ノーマル
形状が初期値なので、プリント情報としてパノラマを設
定することを禁止する。日付情報を印画紙へプリントO
UTすることを禁止する。露出情報を印画紙へプリント
OUTすることを禁止する。禁止された情報はユーザが
所定の操作SWで設定を変更できる。
【0023】ステップS101では、カートリッジがカ
メラに装填されたかどうかを検出する。カートリッジの
装填が検出されるとステップS101からステップS1
02へ移行する。ステップS102では、1コマ目のフ
レームが露光出来るようにフィルムを初期位置に設定す
る。カートリッジの装填が検出されずステップS101
からステップS103へ移行すると操作SWの1つであ
るリワインドSWの状態を検出する。ステップS103
でリワインドSWがONしたことを検出するとステップ
S103からステップS104へ移行する。ステップS
104では、露光されたフィルムをカートリッジへ巻き
戻す動作が実行される。この巻戻し動作の終了後、カメ
ラユーザは、カメラからカートリッジを取り出す。
【0024】一方、リワインドSWがOFFになってい
てステップS103からステップS105へ移行する
と、操作SWの1つであるパノラマSWの状態を検出す
る。ステップS105でこのパノラマSWがONしたこ
とを検出するとステップS105からステップS106
へ移行する。ステップS106ではトリミング情報とし
て「パノラマプリント」の設定を許可する。
【0025】図6には露光フレームと、この露光フレー
ムをトリミングして印画紙へ焼付ける領域との関係が示
されている。「パノラマ」が選択されると50で示され
た領域が印画紙へ焼付けられるようにDPEへ指示した
ことになる。このようにカメラユーザはパノラマSWを
操作することにより、パノラマ撮影専用のカメラを用い
ることなく、擬似的にパノラマ撮影を体験出来る。
【0026】パノラマSWがOFFでステップS105
からステップS107へ移行すると操作SWの1つであ
る日付プリントSWの状態を検出する。日付プリントS
WがONしたことを検出するとステップS107からス
テップS108へ移行する。ステップS108では、日
付情報を印画紙上へプリントOUTすることを許可す
る。プリントOUTを許可したことにより、日付情報を
フィルムへ写し込む形態が変更される。フィルムへの情
報の記録形態については後述する。
【0027】日付プリントSWがOFFの時は、ステッ
プS107からステップS109へ移行し、操作SWの
1つである露出情報プリントSWの状態を検出する。露
出情報プリントSWがONしたことを検出するとステッ
プS109からステップS110へ移行する。ステップ
S110では、露出情報(シャッタ秒時、シボリ値)を
印画紙上へプリントOUTすることを許可する。プリン
トOUTを許可したことにより、露出情報をフィルムへ
写し込む形態が変更される。
【0028】露出情報プリントSWがOFFでステップ
S109からステップS111へ移行するとパワーSW
の状態を検出する。パワーSWがOFFならばカメラ動
作を終了する。また、パワーSWがONならばステップ
S111からステップS112へ移行する。ステップS
112では操作SWの1つであるレリーズSWの状態を
検出する。レリーズSWがOFFならばステップS10
1へ移行し、ONならばステップS113へ移行する。
ステップS113では、測光回路で取得された被写体の
輝度情報を入力する。この情報に基づいてシャッタ秒時
とシボリ値が決定される。
【0029】ステップS114では、測距回路で取得さ
れた被写体までの距離情報を入力する。ステップS11
5では、この距離情報に基づいて焦点調整動作が行われ
る。ステップS116ではステップS113で設定した
シャッタ秒時とシボリ値に基づき、フィルムが露光され
る。
【0030】ステップS117では写し込みLEDによ
ってフィルムへ記録されるデータが作成される。このデ
ータとは、プリント指示情報としてのトリミング情報
と、時計回路の「年、月、日」データからなる日付情報
とシャッタ秒時、シボリ値からなる露出情報とをフィル
ムに写し込むために、写し込みLEDのセグメントを制
御するためのデータである。
【0031】ステップS118ではサブルーチン「巻上
げ」が実行される。このサブルーチンが実行されるとフ
ィルムが1コマ分巻上げられる。又この動作に連動し、
写し込みLEDによって上記トリミング情報、日付情
報、露出情報が記録される。そしてステップS1001
へ移行する。
【0032】以下に図5を参照して上記したステップS
118のサブルーチン「巻上げ」の詳細を説明する。ま
ずステップS200ではPRカウンタを初期化してカウ
ント動作を開始させる。PRカウンタは、パーフォレー
ションを検出するためのPRの出力をカウントするため
にある。PRカウンタの値に基づいて、1コマ分フィル
ムが巻上げられたかどうかが判定される。ステップS2
01では、PIカウンタを初期化してカウント動作を開
始させる。PIカウンタはフィルム移動量を検出するた
めにPIの出力をカウントするものである。そしてこの
PIカウンタの値に基づいて、写し込みLEDの発光タ
イミングが決定される。
【0033】ステップS202ではフィルム給送機構中
に配置されたモータへ給電を開始する。この給電により
フィルムの巻上げが開始する。ステップS203では、
PIカウンタの値が記録開始位置を示すまで待機する。
記録開始位置までフィルムが移動するとステップS20
3からステップS204へ移行する。ステップS204
では写し込みLED駆動回路を制御して、記録する情報
の1文字分を写し込む。
【0034】ステップS205では全文字の写し込みが
終了したかどうかを判定する。全文字が写し込まれると
ステップS205からステップS207へ移行する。ま
た、ステップS205で写し込みが終了していない時
は、ステップS205からステップS206へ移行す
る。ステップS206では、PIカウンタの値から1文
字分のフィルムが移動するまで待機する。そして次の1
文字を写し込むためにステップS204へ移行する。
【0035】ステップS207ではPRカウンタの値に
基づき1コマ分のフィルムが移動するまで待機する。1
コマ分のフィルムが巻上げられると、ステップS208
においてモータへブレーキをかける。そしてメインルー
チンへ復帰する。
【0036】以下に日付情報とトリミング情報がフィル
ムの画面内にどのように写し込まれるかについて図6、
図7を参照して説明する。
【0037】図6に示されるように、日付情報とトリミ
ング情報は露光画面中の下部の領域51に記録される。
【0038】以下に、図7(a)〜(e)に基づき撮影
情報の記録形態について説明する。図7(a)は、日付
情報が99年7月25日であり、露出情報が1/125
秒、シボリ5.6であることを示している。第1の記録
形態では、図7(a)に示すように、日付情報と露出情
報を印画紙へプリントOUTすることを許可している。
図7(b)は第2の記録形態を示している。この記録形
態は、日付情報と露出情報の内容は図7(a)と同じで
あるが、これら2つの情報を挟み込むように、指示マー
ク“:”300,301を有している点が異なってい
る。この指示マーク“:”300,301はフィルム上
に記録された撮影情報を印画紙へプリントOUTするか
否かを示すプリント許可禁止情報であり、ここでは、2
つの指示マーク“:”300,301で挟まれている撮
影情報は、プリントOUTが禁止される。
【0039】このことをより具体的に述べると、カメラ
ユーザが日付プリントSWと露出情報プリントSWを操
作後、撮影動作を実行すると図7(a)のごとく撮影情
報がフィルムへ写しこまれる。また、カメラユーザが日
付プリントSWと露出情報プリントSWを操作すること
なく撮影動作を実行すると図7(b)のごとく、日付情
報と露出情報とが指示マーク300,301により挟ま
れた状態でフィルムへ写しこまれる。また、カメラユー
ザが日付プリントSWのみを操作後撮影を行うと、図7
(c)のごとく露出情報が記録マーク300、301に
より挟まれた状態でフィルムへ写し込まれる。また、カ
メラユーザが露出情報プリントSWのみを操作後撮影を
行うと、図7(d)のごとく日付情報が指示マーク30
0,301により挟まれた状態でフィルムへ写し込まれ
る。
【0040】また、カメラユーザがパノラマSW、日付
プリントSW、露出情報プリントSWを操作後撮影を行
うと、図7(e)のごとく情報が写し込まれる。ここ
で、“P”はトリミング情報が「パノラマプリント」で
あることを示している。ここでは“P”はプリントOU
Tする必要のない情報であり、従って2つの指示マーク
“:”300,301によって挟まれている。
【0041】フィルム上に写し込まれる情報を表現する
ために使用されるアルファベット、数字、マークはカメ
ラメーカーとフィルム処理装置メーカーとの間で基準文
字情報としてあらかじめ規格化されたものである。フィ
ルム処理装置はこの基準文字情報に基づいてフィルム上
の画像から写し込まれた情報を認識することが出来る。
【0042】なお、上記した実施形態では、指示マーク
“:”300,301により挟まれた情報を消去するこ
ととしたが、これとは逆に、記録マーク“:”で挟まれ
た情報をプリントアウトし、記録マーク“:”で挟まれ
ていない情報をプリントOUTの際に消去するようにし
てもよい。
【0043】以下に図1と図8を参照して、露光された
フィルムが本実施形態のフィルム処理装置によりどのよ
うに処理されるかについて説明する。
【0044】カメラユーザがDPE店にもち込んだフィ
ルムはまず現像される。現像済みフィルム8はDPE店
のオペレータによってスキャナーユニット5へ装填され
る。オペレータは、コントロールユニット19のモニタ
20とキーボード21を使用して、現像済みフィルム8
の処理を開始する。オペレータがキーボード21から画
像取り込みを指示すると、コントロールユニット19か
らスキャナーユニット5に対して画像データの取り込み
命令が出力される(ステップS300)。スキャナーユ
ニット5では、現像済フィルム8の露光画面をCCD1
0で撮影して画像データを作成する。作成された画像デ
ータはスキャナーユニット5内のメモリ12へ一旦記憶
される。所定数の画像データがメモリ12へ蓄積される
と、画像データはコントロールユニット19へ転送され
る(ステップS301)。転送された画像データはモニ
タ20上に表示される。オペレータは所望のデータが取
り込まれているかどうかを表示された画像データを見な
がら確認する。そして画像データに異状がなければ、オ
ペレータは画像データの出力方法を設定する(ステップ
S302)。ステップS303では、印画紙へのプリン
トOUTを選択したか否かを判断する。
【0045】ここでNOの場合、すなわち、MOディス
ク16−1、CD−Rディスク17−1、Zipディス
ク18−1などの記録メディアを選択した時は、画像デ
ータはコントロールユニット19からメディア記録ユニ
ット15へ転送される。そしてカメラユーザが指定した
メディアへ画像データが記憶される(ステップS30
4)。
【0046】一方、ステップS303で印画紙へのプリ
ントOUTを選択した場合には、画像データから写し込
まれた情報を認識するための処理へ移行する。ここでは
すでに登録されている基準文字情報に基づいて、コント
ロールユニット19の画像処理回路27が画像データ中
に存在する日付情報、露出情報及びトリミング情報を分
離する(ステップS305)。画像処理回路27は、情
報を分離するための文字認識アルゴリズムを高速に実行
するためにDSPなどから構成されている。
【0047】ステップS306では、トリミング情報の
「パノラマプリント」が記録されているか否かを判定す
る。パノラマプリントが指示されているならばステップ
S307へ、指示されていない時は、ステップS309
へそれぞれ処理は移行する。ステップS307ではトリ
ミング情報に基づいて画像データから所定の領域を切り
出し、拡大するなどの加工を行う。ステップS308で
は、プリント許可禁止情報に基づき日付情報もしくは露
出情報を加工された画像データへ嵌め込み合成を行う。
そしてステップS311へ移行する。
【0048】ステップS309では、プリント許可禁止
情報に基づき画像データに加工を行う。即ちプリント許
可禁止情報が記録されている時は、日付情報もしくは撮
影情報のいずれか一方、もしくは両方の情報が画像デー
タから消去される。ステップS310では情報を消去す
ることにより、欠落した画像データを残った画像データ
から補間し、正常なデータへ戻す。加工あるいは修正さ
れた画像データは、フォトプリントユニットへ転送され
る(ステップS311)。オペレータがプリント出力を
指示すると画像データは印画紙へ焼付けられる(ステッ
プS312)。
【0049】図9は、現像されたフィルムがどのように
処理されるかについて説明するための図である。図9
(a)は現像されたフィルムを示している。フィルム上
には、日付情報と露出情報が記録されている。しかしこ
こでは露出情報がプリント許可禁止情報としての指示マ
ーク300,301によって挟まれているので印画紙上
へのプリントOUTが禁止される。
【0050】図9(b)は、フィルムから作成された画
像データである。この画像データから文字認識アルゴリ
ズムによって日付情報、露出情報、プリント許可禁止情
報が分離されて認識される。図9(e)は認識された情
報を示している。図からわかるように、年、月、日等の
日付情報はプリント(Print)され、シャッタ速
度、シボリ値等の露出情報は消去(Erase)される
ことを示している。このような指示により、結果的に、
露出情報とプリント許可情報が存在する部位201が消
去されることになる(図9(c))。消去された部位の
画像データは、周辺の画像データによって補間され修復
される。そして修復された画像データは図9(d)のよ
うな形態でプリントOUTされる。
【0051】(第2実施形態)以下に本発明の第2実施
形態を説明する。上記した第1実施形態では、図7に示
したように指示マーク“:”で挟まれた情報について印
画紙へのプリントOUTが禁止されたが、別の記録形態
でプリントOUTを禁止する情報を表現することも出来
る。第2実施形態では図10に示すように、プリントO
UTの禁止を指示する情報を特殊なコードで表してい
る。図10に示したコード1〜9、0、Pは図3のSe
g8,Seg9のセグメントを用いてフィルム上へ写し
込むことが出来る。各コードにおいて、斜線を付けた四
角は発光したセグメントを示し、空白の四角は非発光の
セグメントを示している。図10の各コードに基づいて
図7(a)〜(e)の情報を表現したものが図11
(a)〜(e)である。
【0052】日付情報については、図11(a)の「9
9年」は図11(b)のコード211、212で写しこ
まれ、また、図11(a)の「7月」は図11bのコー
ド213で写しこまれ、図11(a)の「25日」は図
11の214、215で写しこまれる。
【0053】露出情報については、図12に示したアペ
ックス方式で表現した後、図10のコードで表現され
る。アペックス方式を用いることでフィルムへ写し込む
情報の量を減らすことが出来る。図11(a)の「1/
125秒」はTvの7に相当し、この場合は図11
(b)のコード216で写し込まれる。また、図11
(a)のシボリ値5.6はAvの5に相当し、この場合
は図11(b)のコード217で写し込まれる。図11
(c)は露出情報がプリントOUTされず、図11
(d)は日付情報がプリントOUTされないことを示し
ている。
【0054】また、図11(e)はプリント情報を示す
“P”を図10のコードに基づいて写し込こんだようす
を示しており、218で示す部分が「パノラマプリン
ト」である。
【0055】図10に示したコードを用いてプリントO
UTを禁止する情報を記録する利点は以下のようにな
る。すなわち、プリントOUTしない情報は画像処理に
よって消去する必要がある。消去する情報は画像データ
からみると画像の欠損にすぎない。したがって消去する
情報がフィルム上に占める面積が小さければ小さいほど
よいことは明らかである。この点を考慮して第2実施形
態では図10に示すようなコードを採用している。
【0056】なお、図10のコードは1つの例であり、
フィルム上に記録として残り、かつ画像処理として消去
可能なものであればどのようなものでもかまわない。
【0057】図13は本発明の第2実施形態に係るフィ
ルム処理装置の動作を説明するためのフローチャートで
ある。ここでは第2実施形態に適応させるために上記し
た図8のフローチャートを一部修正したものとなってい
る。修正された動作ステップは、ステップS305′,
ステップS308′,ステップS309′だけであり、
その他の動作ステップは同じである。
【0058】ステップS305′ではトリミング情報、
日付情報、露出情報を画像データから分離して、文字認
識アルゴリズムにより認識する。これらの情報は数字、
アルファベットで表現される場合と、図10に示すよう
な特殊なコードで表現される場合とがある。ステップS
308′では、情報の記録形態に応じて画像データから
日付または露出情報を合成する。撮影情報が数字の形態
で記録されている時は、図6の50の領域に対応する画
像データ上へ情報を合成する。
【0059】また、ステップS309′では、情報の記
録形態に応じて画像データから日付または露出情報を消
去する。図10のコードで表現された撮影情報が存在す
る時は、その情報を画像データから消去する。
【0060】以上述べた実施形態では、撮影情報として
トリミング情報、日付情報、露出情報のみに言及した
が、撮影情報はこれらに限定されるものではない。
【0061】以上上記したように、本実施形態では、1
35フィルムにおいて、撮影情報をフィルム上へ記録は
するが、プリント時には必要に応じてこれらの情報を消
去出来るようにしている。つまり情報はあくまでフィル
ム上に存在はするが、その情報をプリント時に印画紙上
で見えるようにする(可視化する)かどうかは、撮影者
の好みに応じて選択できるようにしている。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、撮影者の好みに応じて
写真プリント上に撮影情報等を写し込むか否かを選択可
能な写真システム及びカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る写真システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の写真システムに用いられるカメラ
のブロック構成図である。
【図3】写し込みLED109の構成を示す図である。
【図4】マイコン107によるメインルーチンの動作を
説明するためのフローチャートである。
【図5】図4のステップS118のサブルーチン「巻上
げ」の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図6】露光フレームと、この露光フレームをトリミン
グして印画紙へ焼付ける領域との関係を示す図である。
【図7】撮影情報の記録形態について説明するための図
である。
【図8】露光されたフィルムがフィルム処理装置により
どのように処理されるかについて説明するためのフロー
チャートである。
【図9】現像されたフィルムがどのように処理されるか
について説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施形態で用いられる、プリン
トOUTの禁止を指示する情報を特殊なコードで表した
図である。
【図11】図10の各コードに基づいて図7(a)〜
(e)の情報を表現した図である。
【図12】アペックス方式で表現した露出情報を示す図
である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るフィルム処理装
置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 135フィルム 2 カメラ 3 露光済フィルム 4 フィルム現像機 5 スキャナーユニット 6 光源 7 フィルムキャリア 8 現像済フィルム 9 光学系 10 CCD 11 CCD制御回路 12 メモリ 13 CPU 14 通信IF回路 15 メディア記録ユニット 16 MOドライブ 17 CD−Rドライブ 18 Zipドライブ 19 コントロールユニット 20 モニタ 21 キーボード 22 メモリ 23 ビデオ信号回路 24 CPU 25 IF回路 26 通信IF回路 27 画像処理回路 28 HDD 29 フォトプリントユニット 30 露光部 31 R光源 32 G光源 33 B光源 34 制御部 35 光源駆動回路 36 CPU 37 メモリ 38 通信IF回路 39 現像部 40 通信ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムへ被写体像を露光するカメ
    ラと、露光済写真フィルムを現像するフィルム現像機
    と、現像済の写真フィルムに記録された被写体像を電子
    画像データに変換してプリントするプリント装置とを含
    む写真システムにおいて、 上記カメラは、 上記写真フィルム上に被写体像とともに撮影情報を第1
    の記録形態、もしくは、第2の記録形態で光学的に記録
    する記録手段を具備し、 上記プリント装置は、 上記写真フィルム上に記録された撮影情報の記録形態を
    識別する識別手段と、 上記識別手段によって上記撮影情報が上記第2の記録形
    態で記録されていると識別された場合に、上記電子画像
    データ内の上記撮影情報を消去する画像処理手段と、を
    具備することを特徴とする写真システム。
  2. 【請求項2】 上記第2の記録形態は、写真プリント上
    に上記撮影情報を可視化するか否かを指示する指示情報
    を上記撮影情報に付加した形態であることを特徴とする
    請求項1に記載の写真システム。
  3. 【請求項3】 写真フィルムへ被写体像を露光するカメ
    ラと、露光済写真フィルムを現像するフィルム現像機
    と、現像済の写真フィルムに記録された被写体像を電子
    画像データに変換してプリントするプリント装置とを含
    む写真システムにおいて、 上記カメラは、 上記写真フィルム上に、上記被写体像とともに上記撮影
    情報を写真プリント上に可視化するか否かを指示する指
    示情報を光学的に記録する記録手段を具備し、 上記プリント装置は、 上記写真フィルム上に上記指示情報が記録されているか
    否かを識別する識別手段と、 上記識別手段によって上記指示情報が記録されていると
    識別された場合に、上記電子画像データ内の上記撮影情
    報を消去する画像処理手段と、を具備することを特徴と
    する写真システム。
  4. 【請求項4】 写真フィルムの露光フレーム上に撮影情
    報を光学的に記録可能なカメラにおいて、 該カメラは、同一の露光フレーム上に上記撮影情報とと
    もにプリント指示情報を光学的に記録可能であり、 上記プリント指示情報は、上記露光フレームに記録され
    た被写体像をデジタルプリント装置にてプリントする際
    に、プリント作業に先立って上記撮影情報を画像処理に
    よって消去するよう指示する情報であることを特徴とす
    るカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007041098A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Noritsu Koki Co Ltd フィルム処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4744223B2 (ja) * 2005-08-01 2011-08-10 Nkワークス株式会社 フィルム処理装置

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