JPH08292482A - 光データを磁気データに変換する写真仕上げ方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気的に記録されたデータは不注意の消去が
こわい。単一機能カメラにはデータ記録機能もない。 【解決手段】 カメラと露光の情報を写真フィルム１２
に記録し、写真仕上げ中にその情報をＣＣＤの線形配列
８０で読み取り、その情報をフィルムに磁気記録ヘッド
８８で磁気的に再記録する。カメラの性能をフィルムに
記録し、フィルムをその性能を持つカメラに装填する。
カメラのフィルムを被写体に露光し、フィルムを現像
し、記録されたカメラ情報を利用し被写体を焼き付け、
情報をフィルムに磁気的に再記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は写真に関し、特に、
カメラ露光情報を利用し、写真仕上げ工程を改善する方
法と装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】写真フィルムを磁気材料の帯または層で
被覆することが知られている。或る方法においては、層
は透明で、フィルムの全面を覆う。他の方法では、フィ
ルムの画領域の外の一方または両方の端に沿う磁気帯を
使用する。

【０００３】また、情報をフィルムにデータとして記録
し、写真仕上げの改善に利用することも知られている。
焼き付けパラメータが、最初の焼き付け工程において記
録され、後で、作り変えと焼き増しに利用される。カメ
ラ露光情報が、露光時に記録され、フレーム単位に写真
仕上げ工程の向上に利用される。

【０００４】フィルムに磁気的に記録されたデータを利
用する例が、ウエクサ他による１９９３年７月２７日出
願の米国特許第５，２３１，４５１号に開示されてい
る。焼き付け工程、またはカメラの露出に関する情報が
磁気帯に記録され、続く写真仕上げ工程において利用さ
れる。ウエクサ他による開示に従えば、最初のデータの
記録が、悪い条件において行われるか、またはデータが
後で劣化する場合に、この記録された磁気信号の強度を
上げる方法と装置が提供される。これは、写真仕上げに
おいて情報を読み取り、同一または異なるトラックに情
報を再記録することによって行われる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】磁気的に記録されたデ
ータは、書き換え、訂正ができ、写真仕上げ工程に望ま
しいとしても、カメラでデータを記録する技術としては
必ずしも最適のものでは無い。磁気的に記録された情報
は、消去可能であり、従って、カメラとデータを必要と
する工程の間で、不注意に消去される恐れがある。バッ
テリ電源が、もう一つの問題である。既存のカメラシス
テムは、すでに、可能な電源の殆どを使用している。従
って、磁気回路と変換器の追加は、負荷をさらに増大さ
せることになる。磁気記録は、また、記録媒体の実質上
均一な動きにより行われるものであり、このような高価
な構成は、全てのカメラには許容されない。

【０００６】本明細の開示に従えば、多くのカメラが、
簡単で、経済的な光学技術を利用し、フィルムにデータ
を記録することが期待される。これには、自然光のよう
な光源からの光が集束され用いられる。さらに、他のカ
メラ、例えば単一機能カメラは、データ記録機能を全く
持たない。既存の方法は、これに対し替わる記録技術、
すなわち、カメラで光学的に記録し、そのデータを写真
仕上げ工程において磁気的に読みとる技術を提供してい
ない。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述の１つ以
上の問題の解決を目指している。短く要約すれば、本発
明の考えの一つに従えば、単一機能カメラのような、デ
ータ記録機能を全く持たないカメラに対しても、カメラ
情報をフィルムに記録する方法が提供される。この方法
は、カメラ情報をフィルムに記録し、フィルムをこれら
性能を持つカメラに封入するステップを含む。一つの実
施形態に従えば、カメラ情報は、フィルム仕上げ中にフ
ィルムに記録される。他の実施形態に従えば、カメラ情
報は、予巻き取り中にフィルムに記録される。この方法
のさらに独特な特質は、カメラのフィルムを写真の被写
体に露光し、フィルムを現像し、カメラの性能に関して
記録された情報を利用し被写体を焼き付けるステップを
含むことである。さらに特徴的なことは、記録ステップ
で、光学的に情報をフィルムに記録し、現像ステップで
情報の像を被写体と共に現像し、この像が現像ステップ
で解読され、情報が復元され、復元された情報が焼き付
けにおいて利用されることである。

【０００８】本発明の他の特質は、カメラの性能と露光
パラメータに関する情報をフィルムに記録するカメラに
関連する。この実施形態では、フィルムに光学的に記録
された情報は、解読され、フィルムに磁気的に再記録さ
れる。フィルムは現像され、光学的に記録された像が現
わされ、現像された像は解読され、情報が復元され、こ
の復元された情報は磁気的にフィルムに記録され、続く
写真仕上げ工程において利用される。とりわけ、光学的
に記録するステップでは、カメラ露光情報を露光被写体
に近いフィルムの所定の領域に記録する。さらに、磁気
的に記録するステップでは、ａ）クロックパルスをフィ
ルムの所定の磁気記録領域に記録し、ｂ）復元した情報
をクロックパルスに対するパルス位置変調を使用し記録
する。

【０００９】本発明は、写真処理のステップ毎に最適の
記録技術を許容し、しかも、写真仕上げ、特に、焼き付
け、焼き増し、作り変えに要求される読み取り装置の種
類を減らす。カメラの性能と露光パラメータに関する情
報は、フィルムがカメラに装填される前、または後に、
フィルムに光学的に記録される。それから、光学的情報
は、現像装置に適合する磁気形式に変換される。この現
像装置は、好ましくは磁気読み取り装置を持つ。

【００１０】これらおよびその他の本発明の特質と利点
は、続く好ましい実施形態と付加される請求項の詳細な
記述を検討し、添付の図面を参照することにより、さら
に明確に理解され、認識される。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を参照
し、図１〜４から説明する。重複使用カメラ１０（図
１）が示され、写真フィルム１２（図２と図３）が目的
の被写体に露光されている。

【００１２】この好ましい実施形態におけるフィルム１
２は、一般に３５ミリ（３５ｍｍ）形式と呼ばれる既存
の商業製品と同一形式のものが調達される。しかしなが
ら、これに加えて、このフィルムは磁気材料の薄い透明
な層を含む。これは、光感光乳剤の領域と殆ど同一のフ
ィルム領域に広がっている。磁気材料は、約１ミクロン
の厚さであり、この厚さは、データとして情報をフィル
ムに磁気的に記録するのに適し、同一領域の乳剤の写真
露光に妨害を与えないことが判っている。この特質は、
磁気フィルム（ＭＯＦ）とも呼ばれ、データをフィルム
に記録するために、幾つかの段階、カメラのフィルムの
露光から、最初と、続く写真仕上げ工程まで使用され
る。

【００１３】フィルムに磁気的に記録される情報は、カ
メラの性能、露光条件、形式、写真仕上げパラメータな
どである。しかしながら、好ましい実施形態に従えば、
カメラ１０は、磁気記録機能を含まない。その替わり
に、以下に詳述するが、カメラと露光の情報は、光学的
にフィルムに記録される。光学的に記録される情報は、
写真の被写体と共に現像され、現像された像は解読さ
れ、情報が復元され、この情報は、同時に行われる焼き
付けなどの写真仕上げ工程に利用される。復元された情
報は、再びフィルムに記録され、この度は磁気的に記録
され、続く作り変え、焼き増しなどの工程に利用され
る。

【００１４】カメラ１０は、ビューファインダー１４
（図１）を通し、目的の写真被写体に向けられる。操作
素子１６が押され、一連の動作が開始される。すなわ
ち、カメラを露光に備え、フィルムを被写体に露光し、
カメラを復帰させ、次の続く露光に備える。

【００１５】被写体または自然光は、光電セル１８（図
１）によって検知される。この光電セルは、論理制御素
子２２に接続された自動露光制御回路２０（図４）の一
部である。検知された光レベルは、記憶モジュール２４
に記憶されたプログラム、または参照テーブルに従い、
シャッター速度と開口の大きさを決めるために利用され
る。これは、また、同様に、電子フラッシュ回路２６を
充電するかを決めるために利用される。これは、付属ま
たは内蔵フラッシュのフラッシュ管２８の点火に備える
ものである。論理制御素子２２は、開口を適切な大きさ
に設定し、必要ならば、フラッシュ回路の充電を開始
し、シャッターを適当な時間解放し、フラッシュを点火
する。これらは全て適当な時間の順序に従う。論理制御
素子は、また、これらの設定と事象に関する情報を記憶
２４に記憶する。この記憶される情報は、データとして
フィルムに光学的に記録されるためのものである。時刻
と日が、露光の時刻と日に対応する情報として記憶され
ることもある。

【００１６】パネル２９は、カメラの設定と機能に関す
る情報を表示し、カメラ使用者の好みに応える。カメラ
によって自動的に設定された露光情報が表示され、手動
で変更される。手動設定は、自動設定と同様に、記憶２
４に記憶される。

【００１７】間隔を置いた素子３０と３２（図１）は、
自動焦点回路３４（図４）と、論理制御素子２２と共に
動作し、カメラから写真の被写体の中の選ばれた対象ま
での距離を求める。素子３０と３２は、発光体と感知器
を含み、三角測量技術に基づき距離を求める。または、
他の距離を求める既知の素子が用いられる。論理制御素
子２２は、それから、カメラ１０の焦点を設定する。レ
ンズ制御３６（図４）を通し、光学素子３８（図１）を
調整し、露光面４０（図２）に鮮明に被写体の像の焦点
を合わせる。再び、距離情報が記憶２４に記憶され、フ
ィルムに記録される。

【００１８】被写体の露光後、フィルムは、フィルム送
り機構４２により、供給室４４から、露光面４０を通
り、巻き取り室４６に送られる。論理制御素子２２は、
フィルム駆動モーター４８、駆動回路５０、送り調整機
構５２、送り穴またはフィルム送り調整穴５３（図３）
を制御し、露光面に、またはそれを通し、フレーム単位
に、連続的にフィルムを調整し送る。像フレームは、こ
の時点では見えないが、露光時形成される潜像として、
図３の５４、５５に示されている。

【００１９】この好ましい実施形態においては、露光と
露光の間のフィルムの移動中に、記憶２４に集められた
情報が、フィルムに記録される。フィルム書き込み素子
５６は、複数の発光素子（ＬＥＤ）５８（図４）を含
み、フィルムの１端に沿い、フィルム移動方向に直角
に、線形配列として配置される。ＬＥＤ５８は、ＬＥＤ
ドライバー６０を通し、論理制御素子２２により選択的
に励起され、情報をデジタルデータとして、送り調整穴
５３の間の６２、６３（図３）に記録する。この型の記
録は、背面データ法とも呼ばれ、フィルムは背面から露
光され、その光源は、カメラの圧板に組み込まれる。記
録データは、フレームに関連する所定の位置に置かれ、
それぞれのフレームと関連付けられ、また、フレーム露
光時に使用される露光パラメータを表す。例えば、デー
タ６２は、フレーム５５に隣接して置かれ、シャッター
速度、開口の大きさ、対象との距離、時刻と日、フレー
ム露光時に内蔵フラッシュが使用されたかを記録する。

【００２０】データ記録形式は、バーコードが望まし
く、これは、一連の明と暗の帯または棒の相対的な幅に
より情報を表す。もちろん、他の方法も採用できる。こ
れには、形状、色、位置に基づくコードが含まれる。デ
ータ形式は、人にも読み取りできるが、同時に機械にも
読み取りできる。もちろん、何れの場合も、カメラによ
り記録された潜像は知覚できる像にまず現像される。す
なわち、この好ましい実施形態ではネガフィルムにされ
る。

【００２１】電界発光材料を含む他の情報記録方法もま
た使用される。これは、１９９４年１２月１５日出願
の、ポール テレミー（Paul Teremy)他による米国特許
出願第０８／３５６，８１４号に開示されている。ここ
で取り上げたこの出願の開示は、本明細に参照し取り入
れられている。

【００２２】図５〜８を参照すると、写真仕上げステッ
プが示されている。これには、フィルム現像６４（図
５）とフィルム焼き付け６６（図６）が含まれる。フィ
ルム現像は、良く知られ商業的に入手可能な装置６８に
より行われる。この装置は、複数のタンク７０、７２、
７４、７６を含み、このタンクに適当な化学薬品を入
れ、被写体の像とデータを現像する。現像された像とデ
ータマークは、比較的小さく、また補色の陰画像である
が、人の目に知覚でき、光電素子により読み取りでき
る。

【００２３】さらに、本発明での利用に適した写真仕上
げ方法が開示されている。これは、共有で、共同出願中
の、任意一括写真仕上げと題する、１９９４年５月１２
日出願の、ジャック ドマルチ（Jack DeMarti) 他によ
る米国特許出願第０８／２４１，９８６号である。ここ
で取り上げたこの出願の開示は、本発明に参照し取り入
れられている。

【００２４】現像後、焼き付け中に、この好ましい実施
形態では、データマーク６２が、光スキャナー７８によ
り読みとられる。この光スキャナーは、電荷結合素子
（ＣＣＤ）の線形配列８０と、スキャナー制御８２を含
む。走査された情報は、焼き付け制御８４で解読され、
焼き付け中に利用され、焼き付けパラメータを制御す
る。例えば、画形式が、標準または、望遠、広角である
かの情報が利用され、焼き付けの光学系を設定する。内
蔵フラッシュ、または広角が使用されたかの情報に基づ
き、焼き付けの露光が調整される。露光日が、別の例で
あり、生フィルムと潜像の保存の調節に利用される。

【００２５】また、焼き付け中に、好ましくは、フィル
ムが次のフレームに移動中に、解読された情報が、フィ
ルムに磁気的に記録される。これには、磁気ドライバー
８６と磁気記録ヘッド８８が使用される。磁気的に記録
される情報は、対応する画像フレーム５４と既知の関係
を持つ所定の領域９０に置かれる。この様に、他の情報
が、焼き付け工程に使用されるパラメータに関連して付
加されるにしても、領域９０の磁気記録情報は、マーク
６２により光学的に記録される情報と本質的に同一の情
報を含む。

【００２６】図９は、磁気記録の好ましい実施形態で使
用される追加の形式の特質を開示している。情報は、ク
ロックパルスに対しパルス位置変調を行いデジタル的に
記録される。クロックパルスは、領域９０に含まれる第
一の帯９２に記録され、情報は、第一の帯に接して走る
第二の帯９４に記録される。２個のクロックパルスの中
間点を越えて位置する情報パルスは、論理１を表し、一
方、中間点の前の情報パルスは、論理０を表す。１と０
は、ビットであり、デジタル記録において良く知られて
いる、字、バイト、語の要素となる。

【００２７】第一の代替実施形態 図１０〜１２を参照すると、本発明の代替実施形態が示
されている。これは、データ記録機能を全く含まない単
一機能カメラ２１０に使用される。示されているカメラ
は、基本カメラであり、ビューファインダー２１２、シ
ャッターレリーズ２１４、固定光学系２１６を含む。し
かしながら、他の単一機能カメラは、フラッシュとか露
光制御などの付加機能を含む。加えて、或る単一機能カ
メラは、広角、またはパノラマ露光用に設計され、一
方、クローズアップ、または望遠露光に向けられたもの
もある。

【００２８】この実施形態に従えば、カメラの性能は、
フィルムの製造中、好ましくはフィルム仕上げ中に、フ
ィルムに記録される。カメラのモデルが、機能と性能を
含め識別され、この情報が、データとしてフィルムに記
録される。このフィルムは、識別されたモデルの先に記
録された性能を持つカメラに装填される。

【００２９】図１０は、仕上げ工程を示している。ここ
で、情報が、データとしてフィルムに記録される。フィ
ルム２１８は、供給ロール２２２から巻き取りロール２
２４へ向かい、圧板２２０を通過する。カメラ情報は、
発光ダイオード（ＬＥＤ）の線形配列２２６により、送
り調整穴に対する所定の位置に書き込まれる。これら
は、図３に示されているものと同様である。送り調整穴
に対する露光被写体の位置も知られているので、データ
は、被写体フレームに対し所定の位置に置かれているこ
とになる。もちろん、カメラ機能は露光の間変わらない
ので、情報を書き込むのは、各フィルムロールについて
一度だけで良い。しかしながら、この好ましい実施形態
では、情報は各フレームに隣接して書き込まれる。ここ
は、写真仕上げ装置が、他のタイプとモデルのカメラか
らの情報を読みとる位置である。磁気層を含むフィルム
への情報の記録には、これに適した磁気的または他の記
録技術を含む他の変形も使用される。

【００３０】方法が流れ図として図１２に示される。ス
テップ２２７において、カメラモデルが識別され、その
機能と性能が求められる。ステップ２２８において、機
能と性能が、カラーまたは無彩色スケールのマークとし
て、フィルム帯に光学的に記録される。ステップ２３０
において、フィルム帯は、識別されたモデルのカメラに
装填される。ステップ２３２において、フィルムは、カ
メラで露光され、ステップ２３４において、フィルム上
のデータマークは、商用の現像装置で、被写体と共に現
像される。ステップ２３６において、現像されたデータ
は、走査され、解読され、ステップ２３８において、写
真仕上げに利用される。ステップ２４０において、また
写真仕上げ中に、好ましくは、焼き付け中に、データ
は、対応する画面フレームに対するフィルムの所定位置
に磁気的に再記録される。

【００３１】第二の代替実施形態 本発明の第二の代替実施形態が、図１３と図１４に示さ
れている。本実施形態は、第一の代替実施形態と同様
に、単一機能カメラに利用されるが、情報は、フィルム
をカメラに組み込む時に、好ましくは、予巻き取りと呼
ばれる工程においてフィルムに記録される。予巻き取り
は、フィルムがカメラに入れられた後の組立工程を指
し、この後で、カメラが閉じられる。フィルムは、一般
に、カートリッジに入れられ、カメラの供給室に装填さ
れ、供給室から、露光箇所を通り、巻き取り室へ送り出
される。それから、カメラは、予め巻き取られたフィル
ムを中に入れた状態で、閉じられ、一般には、単一機能
カメラとして販売される。カメラが操作され、フレーム
毎に逐次、フィルムが露光されると、フィルムは供給室
のカートリッジに巻き戻される。

【００３２】図１３を参照すると、カートリッジ３１０
に収容されたフィルムは、カメラ３１２の供給室に置か
れ、供給室３１０から送られ、巻き取り室３１４へ予め
巻き取られる。この予巻き取りステップは、単一機能カ
メラにおいては従来からあるものである。しかし、本発
明に従えば、予巻き取りステップにおいて、機能と性能
を含むカメラ情報が、フィルムに記録される。書き込み
素子３１８を含む圧板３１６は、フィルム端に近接して
置かれ、予巻き取り工程中にフィルムをデータに露光さ
せる。書き込み素子は、すでに他の実施形態に関連し記
述されたＣＣＤ配列と同様のものである。前に記述した
ように、磁気層を含むフィルムでは、磁気的及び他の技
術も、データ記録に使用される。予巻き取り後、フィル
ムは、カメラ覆い扉を閉めることにより、カメラに封入
される。

【００３３】方法が、流れ図として図１４に示される。
ステップ３２０において、予巻き取り中に、カメラの機
能と性能に関する情報が、フィルムに記録される。ステ
ップ３２２において、フィルムは、カメラで露光され、
ステップ３２４において、フィルム上のデータマーク
は、商用の現像装置で、被写体と共に現像される。ステ
ップ３２６において、現像されたデータは、走査され、
解読され、ステップ３２８において、写真仕上げ中に利
用される。ステップ３３０において、また写真仕上げ中
に、好ましくは、焼き付け中に、データは、対応する画
面フレームに対するフィルムの所定位置に、磁気的に再
記録される。

【００３４】本発明は、好ましい実施形態と代替実施形
態と共に説明されたが、本技術領域に通じた人において
は、他の修正と応用も十分に可能である。本請求は、本
発明の真意と範囲の内にある全てのこのような修正と応
用が公正に含まれるものと解釈されるべきである。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、カメラ情報をフィルム
に光学的に記録する簡単で経済的な方法が得られる。こ
れには、単一機能カメラのようなデータ記録機能を全く
持たないカメラも含まれる。また、光学的に記録された
情報を現像装置と互換性を持つ磁気形式に変換すること
により、写真処理の各ステップで最適の記録技術を採用
し、しかも、写真仕上げに使用する読み取り装置の種類
を減らすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 カメラを示す透視図であり、本発明の好まし
い実施形態に従えば、磁気記録領域を持つ写真フィルム
を収容し、カメラの性能と露光パラメータに関するデー
タをフィルムに記録する光学システムを含む。

【図２】 フィルム、フィルムを露光位置に支持する圧
板、フィルムをデータに露光する光源を示す断面図であ
る。

【図３】 フィルムを示す部分平面図であり、図２の光
源によりフィルムに露光されたデータの潜像を表す。

【図４】 図１のカメラのシステムを示すブロック図で
あり、露光パラメータを設定し、そのパラメータの表示
をフィルムに記録する。

【図５】 フィルム現像を示すブロック図であり、フィ
ルムを現像し、潜像を変換しフィルム上で知覚できる像
にする。

【図６】 焼き付け工程を示すブロック図であり、好ま
しい本実施形態に従い、光学的に記録されたデータを走
査し、フィルムにデータを磁気的に再書き込みすること
を含む。

【図７】 フィルムを示す部分平面図であり、１端に沿
い所定の位置にある磁気記録領域を示す。

【図８】 図７のフィルムを示す部分平面図であり、磁
気領域に記録された磁気情報を示す。

【図９】 図７のフィルムを示す部分平面図であり、ク
ロックパルスとパルス位置変調を使用し磁気的に記録さ
れた情報を示す。

【図１０】 本発明の第一の代替実施形態に従った、フ
ィルム仕上げ所を示す図であり、記録された性能を持つ
カメラにフィルムを装填する前に、カメラ性能に関する
カメラ情報をフィルムに記録する。

【図１１】 単一機能カメラを示す透視図であり、図１
０に示される所で仕上げられた写真フィルムを収容して
いる。

【図１２】 第一の代替実施形態に従った方法の概要を
示す流れ図である。

【図１３】 本発明の第二の代替実施形態に従った単一
機能カメラを示す断面図であり、予巻き取り中にカメラ
データをフィルムに記録する記録素子を含む。

【図１４】 第二の代替実施形態に従った方法の概要を
示す流れ図である。

【符号の説明】

１０ カメラ、１２ フィルム、１４ ビューファイン
ダー、１６ 作動素子、１８ 光電セル、２０ 露光制
御回路、２２ 論理制御素子、２４記憶モジュール、２
６ フラッシュ回路、２８ フラッシュ管、２９ 表示
パネル、３０測距素子、３２ 測距素子、３４ 自動焦
点回路、３６ レンズ制御、３８ 光学素子、４０ 露
光面、４２ フィルム送り機構、４４ 供給室、４６
巻き取り室、４８ 駆動モーター、５０ 駆動回路、５
２ 送り調整機構、５３ 送り調整穴、５４ 画像フレ
ーム、５５ 画像フレーム、５６ 書き込み素子、５８
ＬＥＤ、６０ ＬＥＤドライバー、６２ デジタルデー
タ、６３ デジタルデータ、６４ フィルム現像、６６
フィルム焼き付け、６８ 現像装置、７０７２ ７４
７６ タンク、７８ 光スキャナー、８０ 線形配
列、８２ スキャナー制御、８４ 焼き付け制御、８６
磁気ドライバー、８８ 磁気記録ヘッド、９０ 磁気
領域、９２ クロックパルス、９４ 情報パルス、２１
０ カメラ、２１２ ビューファインダー、２１４ シ
ャッターレリーズ、２１６ 光学系、２１８ フィル
ム、２２０ 圧板、２２２ 供給ロール、２２４ 巻き
取りロール、２２６ ＬＥＤ、２２８〜２４０（偶数の
み） 処理ステップ、３１０フィルムカートリッジ、３
１２ カメラ、３１４ 巻き取り室、３１６ 圧板、３
１８ 書き込み素子、３２０〜３３０（奇数のみ） 処
理ステップ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気記録領域を含むフィルムに、カメラ
   情報を記録し、フィルムの現像と焼き付けに利用する方
   法において、 カメラのフィルムを写真の被写体に露光するステップ
   と、 カメラ露光ステップに関する情報をフィルムに光学的に
   記録するステップと、 前記光学的に記録された情報の像と写真の被写体を現像
   するフィルム処理ステップと、 現像された像を解読し、光学的に記録された情報を復元
   するステップと、 復元された情報を磁気記録領域に磁気的に記録するステ
   ップと、 を含む、光データを磁気データに変換する写真仕上げ方
   法。
2. 【請求項２】 磁気記録領域を持つ写真フィルムを現像
   し、そのフィルムは潜像としてフィルムに光学的に記録
   されたカメラ露光情報を含む装置において、 潜像を現像し、前記光学的に記録された露光情報を知覚
   できる像にする手段と、 前記現像された知覚できる像から前記露光情報を解読す
   る手段と、 前記解読された情報をフィルムの磁気記録領域に磁気的
   に記録する手段と、 を含む、光データを磁気データに変換する写真仕上げ装
   置。
3. 【請求項３】 カメラ情報を写真フィルムに記録し、フ
   ィルムの現像と焼き付けに利用する方法において、 カメラの光学的性能に関する情報をフィルムに記録する
   ステップと、 前記記録情報を持つフィルムをカメラに封入するステッ
   プと、 を含む、光データを磁気データに変換する写真仕上げ方
   法。