JPH1010617A - カメラ - Google Patents
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- JPH1010617A JPH1010617A JP15847396A JP15847396A JPH1010617A JP H1010617 A JPH1010617 A JP H1010617A JP 15847396 A JP15847396 A JP 15847396A JP 15847396 A JP15847396 A JP 15847396A JP H1010617 A JPH1010617 A JP H1010617A
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- JP
- Japan
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- film
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- unexposed
- frames
- camera
- Prior art date
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- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 未露光部分を残して途中巻戻しされたフィル
ムのデータディスク情報とフィルムの未露光または露光
済みの撮影コマ数を記憶することにより、再生磁気ヘッ
ドによらなくとも、先のフィルムが再装填された場合に
はフィルムカートリッジの未露光の撮影コマ位置を検出
し、その撮影コマまでのフィルム給送が行えるカメラを
提供すること。 【解決手段】 カメラ1にて撮影途中で巻戻されたフィ
ルムカートリッジ60がそのカメラ1に装填されると、
DEP−DD処理により、途中巻戻し時に記憶されてい
るデータディスク65の情報を記憶し(S304)、既
に記憶されているデータディスク65の情報の中からそ
の情報と一致するものを検索する(S312)。そし
て、一致したデータディスク65の情報とともに未露光
の撮影コマ数のデータを読み出し(S314)、その撮
影コマ数のデータに従ってフィルム34を未露光コマま
で給送する。
ムのデータディスク情報とフィルムの未露光または露光
済みの撮影コマ数を記憶することにより、再生磁気ヘッ
ドによらなくとも、先のフィルムが再装填された場合に
はフィルムカートリッジの未露光の撮影コマ位置を検出
し、その撮影コマまでのフィルム給送が行えるカメラを
提供すること。 【解決手段】 カメラ1にて撮影途中で巻戻されたフィ
ルムカートリッジ60がそのカメラ1に装填されると、
DEP−DD処理により、途中巻戻し時に記憶されてい
るデータディスク65の情報を記憶し(S304)、既
に記憶されているデータディスク65の情報の中からそ
の情報と一致するものを検索する(S312)。そし
て、一致したデータディスク65の情報とともに未露光
の撮影コマ数のデータを読み出し(S314)、その撮
影コマ数のデータに従ってフィルム34を未露光コマま
で給送する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影途中にフィル
ムを巻戻し再び引き出して使用できるフィルムカートリ
ッジを用いて撮影を行うカメラに関するものである。
ムを巻戻し再び引き出して使用できるフィルムカートリ
ッジを用いて撮影を行うカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩フィルムの片面に磁性層を形
成した新たなフィルムが提案されており(USP513
0745号)、このフィルムを収容するためのフィルム
カートリッジ(特開平3−75741号公報など)およ
びこのフィルムカートリッジを用いて撮影を行うカメラ
も開発され、世界的に規格化されるに至っている。
成した新たなフィルムが提案されており(USP513
0745号)、このフィルムを収容するためのフィルム
カートリッジ(特開平3−75741号公報など)およ
びこのフィルムカートリッジを用いて撮影を行うカメラ
も開発され、世界的に規格化されるに至っている。
【0003】ここで、新規格のフィルムカートリッジつ
いて詳述すると、図10(a)、(b)に示すように、
フィルムカートリッジ60は、遮光構造とした略円筒状
のカートリッジケース61内にスプール62が回転自在
に配設され、そのスプール62に巻回してフィルム63
が収納される構造となっている。また、カートリッジケ
ース61の一端に遮光蓋64が設けられており、この遮
光蓋64を開きスプール62を回転させることにより、
フィルム63をカートリッジケース61から引き出せる
ようになっている。この遮光蓋64はカメラにフィルム
カートリッジ60が装填された時のみ開く構造とされて
おり、外部光によりフィルム63が露光しないように保
護されている。
いて詳述すると、図10(a)、(b)に示すように、
フィルムカートリッジ60は、遮光構造とした略円筒状
のカートリッジケース61内にスプール62が回転自在
に配設され、そのスプール62に巻回してフィルム63
が収納される構造となっている。また、カートリッジケ
ース61の一端に遮光蓋64が設けられており、この遮
光蓋64を開きスプール62を回転させることにより、
フィルム63をカートリッジケース61から引き出せる
ようになっている。この遮光蓋64はカメラにフィルム
カートリッジ60が装填された時のみ開く構造とされて
おり、外部光によりフィルム63が露光しないように保
護されている。
【0004】また、カートリッジケース61の側端に
は、スプール62と一体に回転するデータディスク65
が設けられている。このデータディスク65は、その外
側面にバーコードなどが印刷されており、フィルム63
の種類やフィルム感度、撮影可能コマ数等のフィルム情
報が収納されている。一方、カートリッジケース61の
他の側端には、丸印、四角印、バツ印及び半月印の穴7
1、72、73、74が開設されると共に、これらの穴
71、72、73、74の内側には、スプール62と一
体に回転する白色の舌片(図示せず)が設けられてい
る。この舌片の停止位置に応じて、丸印、四角印、バツ
印及び半月印のいずれか一つが白抜き表示されるように
なっている。白の丸印が表示されている状態ではカート
リッジケース61内のフィルム63が未露光であること
を示し、白の四角印が表示されている状態ではフィルム
63が現像済みであることを示し、白のバツ印が表示さ
れている状態ではフィルム63が露光済み、かつ、未現
像であることを示し、白の半月印が表示されている状態
ではフィルム34に未露光の撮影コマが残存しているこ
とを示す。したがって、ユーザがこれらの表示を外部か
ら目視することでフィルムの使用状況が容易に確認でき
る。なお、この白抜き表示をVEI(Visual Exposur
e Index)という。
は、スプール62と一体に回転するデータディスク65
が設けられている。このデータディスク65は、その外
側面にバーコードなどが印刷されており、フィルム63
の種類やフィルム感度、撮影可能コマ数等のフィルム情
報が収納されている。一方、カートリッジケース61の
他の側端には、丸印、四角印、バツ印及び半月印の穴7
1、72、73、74が開設されると共に、これらの穴
71、72、73、74の内側には、スプール62と一
体に回転する白色の舌片(図示せず)が設けられてい
る。この舌片の停止位置に応じて、丸印、四角印、バツ
印及び半月印のいずれか一つが白抜き表示されるように
なっている。白の丸印が表示されている状態ではカート
リッジケース61内のフィルム63が未露光であること
を示し、白の四角印が表示されている状態ではフィルム
63が現像済みであることを示し、白のバツ印が表示さ
れている状態ではフィルム63が露光済み、かつ、未現
像であることを示し、白の半月印が表示されている状態
ではフィルム34に未露光の撮影コマが残存しているこ
とを示す。したがって、ユーザがこれらの表示を外部か
ら目視することでフィルムの使用状況が容易に確認でき
る。なお、この白抜き表示をVEI(Visual Exposur
e Index)という。
【0005】また、フィルム63は、フィルムベースの
表面63Fに銀塩感光層が塗布され、その裏面63Rに
は磁気記録層が塗布されたものが用いられている。この
フィルム63には、撮影画像領域である撮影コマ66が
長手方向に沿って所定の間隔で複数設けられており、撮
影コマ66の両脇(図10(a)では撮影コマ66の上
下位置)に帯状の磁気記録層68、69が形成されてい
る。この磁気記録層68、69は、撮影時の光源の種類
や焦点距離その他の撮影情報、写真タイトル等のユーザ
ーメッセージの情報などを磁気記録又は磁気再生するた
めのものである。また、磁気記録層68、69の延長方
向には撮影コマ66の範囲を規定する複数個のパーフォ
レーション67が開設されている。更に、カートリッジ
ケース61の外部側壁には、フィルムカートリッジ固有
の登録番号(以下、IDナンバーと言う)を示すバーコ
ード75が予め印刷等されている。
表面63Fに銀塩感光層が塗布され、その裏面63Rに
は磁気記録層が塗布されたものが用いられている。この
フィルム63には、撮影画像領域である撮影コマ66が
長手方向に沿って所定の間隔で複数設けられており、撮
影コマ66の両脇(図10(a)では撮影コマ66の上
下位置)に帯状の磁気記録層68、69が形成されてい
る。この磁気記録層68、69は、撮影時の光源の種類
や焦点距離その他の撮影情報、写真タイトル等のユーザ
ーメッセージの情報などを磁気記録又は磁気再生するた
めのものである。また、磁気記録層68、69の延長方
向には撮影コマ66の範囲を規定する複数個のパーフォ
レーション67が開設されている。更に、カートリッジ
ケース61の外部側壁には、フィルムカートリッジ固有
の登録番号(以下、IDナンバーと言う)を示すバーコ
ード75が予め印刷等されている。
【0006】このようなフィルムカートリッジ60によ
れば、カメラ内の光学読取り機構がデータディスク65
の情報を自動的に読取ると共に、前述の舌片の位置を自
動検出することによって、フィルムの種類等の情報とフ
ィルムの使用状況の情報の認識が可能となる。そして、
装填されたフィルムカートリッジ60が未使用又は未露
光の撮影コマを残存するものであるとカメラが判断した
ときには、遮光蓋36を開いてスプール62を所定方向
に回転させることにより、フィルム63が最初の撮影コ
マ66まで自動給送される。また、装填されたフィルム
カートリッジ60が露光済み又は現像済みであるとカメ
ラが判断したときには、撮影不能であるので自動給送が
行われない等の制御がなされる。
れば、カメラ内の光学読取り機構がデータディスク65
の情報を自動的に読取ると共に、前述の舌片の位置を自
動検出することによって、フィルムの種類等の情報とフ
ィルムの使用状況の情報の認識が可能となる。そして、
装填されたフィルムカートリッジ60が未使用又は未露
光の撮影コマを残存するものであるとカメラが判断した
ときには、遮光蓋36を開いてスプール62を所定方向
に回転させることにより、フィルム63が最初の撮影コ
マ66まで自動給送される。また、装填されたフィルム
カートリッジ60が露光済み又は現像済みであるとカメ
ラが判断したときには、撮影不能であるので自動給送が
行われない等の制御がなされる。
【0007】そして、フィルム63の全ての撮影コマ6
6について撮影が完了すると、カメラ内のリワインド機
構がフィルム63をカートリッジケース61内に巻き取
り、遮光蓋64が閉じられる。更に、スプール62に一
体固定されている舌片がバツ印の穴73の位置まで移動
して、露光済みの白抜き表示となる。また、未露光の撮
影コマが残存する撮影途中の状態でユーザが強制的にリ
ワインド操作を行うと、カメラ内のリワインド機構がフ
ィルム63をカートリッジケース61内に巻き取ると共
に遮光蓋64が閉じられ、更に、スプール62に一体固
定されている舌片が半月印の穴74の位置まで移動する
ことにより、未露光の撮影コマが残存している旨の白抜
き表示となる。
6について撮影が完了すると、カメラ内のリワインド機
構がフィルム63をカートリッジケース61内に巻き取
り、遮光蓋64が閉じられる。更に、スプール62に一
体固定されている舌片がバツ印の穴73の位置まで移動
して、露光済みの白抜き表示となる。また、未露光の撮
影コマが残存する撮影途中の状態でユーザが強制的にリ
ワインド操作を行うと、カメラ内のリワインド機構がフ
ィルム63をカートリッジケース61内に巻き取ると共
に遮光蓋64が閉じられ、更に、スプール62に一体固
定されている舌片が半月印の穴74の位置まで移動する
ことにより、未露光の撮影コマが残存している旨の白抜
き表示となる。
【0008】このように新規格のフィルムカートリッジ
を用いることにより、従来の銀塩フィルムと同様の撮影
に加えて磁気情報を記録・再生することができると共
に、フィルムをカートリッジケース内に収容して保存し
たり、前述の白抜き表示によって使用状況を容易に把握
したり、未露光の撮影コマが残存するフィルムカートリ
ッジを再使用することが可能となる。
を用いることにより、従来の銀塩フィルムと同様の撮影
に加えて磁気情報を記録・再生することができると共
に、フィルムをカートリッジケース内に収容して保存し
たり、前述の白抜き表示によって使用状況を容易に把握
したり、未露光の撮影コマが残存するフィルムカートリ
ッジを再使用することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たフィルムカートリッジを用いた撮影システムにあって
は、次のような問題点がある。すなわち、未露光の撮影
コマが残存する途中でフィルムが強制リワインドされフ
ィルムカートリッジがカメラから取り出された後、その
フィルムカートリッジがカメラに再装填されたときに
は、カメラ内の再生磁気ヘッドにより磁気記録層の情報
を読取り、磁気情報の記録されていない部分までフィル
ム給送することによって、未露光の撮影コマから再撮影
が行えるようになっている。ところが、磁気記録層の記
録情報を読み取るためには、高感度、かつ、高精度の再
生磁気ヘッドをカメラ内に備える必要がある。このよう
な再生磁気ヘッドは一般的に大型であり、また、それに
付随する駆動再生回路が複雑になることから、カメラ自
体の大型化や複雑化を招くという問題があった。
たフィルムカートリッジを用いた撮影システムにあって
は、次のような問題点がある。すなわち、未露光の撮影
コマが残存する途中でフィルムが強制リワインドされフ
ィルムカートリッジがカメラから取り出された後、その
フィルムカートリッジがカメラに再装填されたときに
は、カメラ内の再生磁気ヘッドにより磁気記録層の情報
を読取り、磁気情報の記録されていない部分までフィル
ム給送することによって、未露光の撮影コマから再撮影
が行えるようになっている。ところが、磁気記録層の記
録情報を読み取るためには、高感度、かつ、高精度の再
生磁気ヘッドをカメラ内に備える必要がある。このよう
な再生磁気ヘッドは一般的に大型であり、また、それに
付随する駆動再生回路が複雑になることから、カメラ自
体の大型化や複雑化を招くという問題があった。
【0010】そこで本発明は、以上のような問題点を解
決するためになされたものであって、再生磁気ヘッドに
よらなくとも、フィルムカートリッジの未露光の撮影コ
マの位置を検出しその撮影コマまでのフィルム給送を行
えるカメラを提供することを目的とする。
決するためになされたものであって、再生磁気ヘッドに
よらなくとも、フィルムカートリッジの未露光の撮影コ
マの位置を検出しその撮影コマまでのフィルム給送を行
えるカメラを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、フィルムの種類・撮影枚数・IS
O感度等のフィルムの情報を収納したデータディスクが
設けられているフィルムカートリッジを装填して撮影を
行うカメラであって、撮影途中で巻戻されたフィルムの
データディスクの情報とフィルムの未露光または撮影済
みの撮影コマ数の情報とを対応させて記憶する記憶手段
と、装填されたフィルムカートリッジのデータディスク
の情報を読み取る読取手段と、撮影途中で巻戻されたフ
ィルムカートリッジを再装填したときに読取手段で読み
取ったデータディスクの情報と一致するものを記憶手段
に記憶された情報の中から検索し、一致するデータディ
スクの情報と対応して記憶されている撮影コマ数に従い
フィルムの給送を行うフィルム給送手段とを備えたこと
を特徴とする。
るために、本発明は、フィルムの種類・撮影枚数・IS
O感度等のフィルムの情報を収納したデータディスクが
設けられているフィルムカートリッジを装填して撮影を
行うカメラであって、撮影途中で巻戻されたフィルムの
データディスクの情報とフィルムの未露光または撮影済
みの撮影コマ数の情報とを対応させて記憶する記憶手段
と、装填されたフィルムカートリッジのデータディスク
の情報を読み取る読取手段と、撮影途中で巻戻されたフ
ィルムカートリッジを再装填したときに読取手段で読み
取ったデータディスクの情報と一致するものを記憶手段
に記憶された情報の中から検索し、一致するデータディ
スクの情報と対応して記憶されている撮影コマ数に従い
フィルムの給送を行うフィルム給送手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】このような発明によれば、フィルムカート
リッジが装填されると、そのデータディスクの情報が読
取手段により読み取られる。フィルムカートリッジの再
装填であるときにはそのデータディスクの情報に一致す
るデータディスクの情報が記憶手段からフィルムの未露
光または露光済みの撮影コマ数と共に読み出され、カメ
ラ側にてフィルムカートリッジの未露光の撮影コマ数が
確認されその未露光コマへフレームセットするようにフ
ィルム給送が行われる。
リッジが装填されると、そのデータディスクの情報が読
取手段により読み取られる。フィルムカートリッジの再
装填であるときにはそのデータディスクの情報に一致す
るデータディスクの情報が記憶手段からフィルムの未露
光または露光済みの撮影コマ数と共に読み出され、カメ
ラ側にてフィルムカートリッジの未露光の撮影コマ数が
確認されその未露光コマへフレームセットするようにフ
ィルム給送が行われる。
【0013】また本発明は、所定の情報を表示する表示
部の表示モードの切替えを行うモード切替手段と、表示
部が特定の表示モードであるときのみデータディスクの
情報およびフィルムの未露光または露光済みの撮影コマ
数の情報を記憶させると共に、撮影途中のフィルムカー
トリッジの強制巻戻しを起動させる巻戻し起動手段とを
備えたことを特徴とする。更に、本発明は、データディ
スクの情報およびフィルムの未露光または露光済みの撮
影コマ数の情報を記憶させることなく撮影途中のフィル
ムカートリッジの強制巻戻しを起動させる第一巻戻し釦
と、データディスクの情報およびフィルムの未露光また
は露光済みの撮影コマ数の情報を記憶させると共に撮影
途中のフィルムカートリッジの強制巻戻しを起動させる
第二巻戻し釦とを備えたことを特徴とする。
部の表示モードの切替えを行うモード切替手段と、表示
部が特定の表示モードであるときのみデータディスクの
情報およびフィルムの未露光または露光済みの撮影コマ
数の情報を記憶させると共に、撮影途中のフィルムカー
トリッジの強制巻戻しを起動させる巻戻し起動手段とを
備えたことを特徴とする。更に、本発明は、データディ
スクの情報およびフィルムの未露光または露光済みの撮
影コマ数の情報を記憶させることなく撮影途中のフィル
ムカートリッジの強制巻戻しを起動させる第一巻戻し釦
と、データディスクの情報およびフィルムの未露光また
は露光済みの撮影コマ数の情報を記憶させると共に撮影
途中のフィルムカートリッジの強制巻戻しを起動させる
第二巻戻し釦とを備えたことを特徴とする。
【0014】これらの発明によれば、途中まで露光した
フィルムを強制巻戻しするとき、データディスクおよび
フィルムの未露光の撮影コマ数の各情報について記憶す
るか否かを任意に選択することが可能となる。
フィルムを強制巻戻しするとき、データディスクおよび
フィルムの未露光の撮影コマ数の各情報について記憶す
るか否かを任意に選択することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
に係るカメラの種々の実施形態について説明する。な
お、各図において同一要素には同一符号を付して説明を
省略する。
に係るカメラの種々の実施形態について説明する。な
お、各図において同一要素には同一符号を付して説明を
省略する。
【0016】(実施形態1)図1はカメラの電気系の構
成を示すブロック図である。図1において、カメラ1
は、読取手段である光学読取部14と記憶手段であるE
EPROM24とフィルム63の給送を行うフィルム給
送部12を備えており、それぞれ光学読取部14、EE
PROM24およびフィルム給送部12はカメラ全体の
駆動制御を行うCPU2に接続されている。光学読取部
14は、フィルムカートリッジ60のデータディスク6
5の情報を読み取るものであって、たとえば、光学セン
サが用いられ、カメラ1のフィルムカートリッジ60の
収容室内に配設される。この光学読取部14により、カ
メラに装填されたフィルムカートリッジ60のデータデ
ィスク65が回転させられ、そのデータディスク65に
収納された情報を順次読み取ることが可能となってい
る。
成を示すブロック図である。図1において、カメラ1
は、読取手段である光学読取部14と記憶手段であるE
EPROM24とフィルム63の給送を行うフィルム給
送部12を備えており、それぞれ光学読取部14、EE
PROM24およびフィルム給送部12はカメラ全体の
駆動制御を行うCPU2に接続されている。光学読取部
14は、フィルムカートリッジ60のデータディスク6
5の情報を読み取るものであって、たとえば、光学セン
サが用いられ、カメラ1のフィルムカートリッジ60の
収容室内に配設される。この光学読取部14により、カ
メラに装填されたフィルムカートリッジ60のデータデ
ィスク65が回転させられ、そのデータディスク65に
収納された情報を順次読み取ることが可能となってい
る。
【0017】また、EEPROM24は、少なくとも光
学読取部14により読み取られるデータディスク65の
情報を記憶するメモリであって、たとえば、図2に示す
ように、フィルム感度等の撮影情報やカメラの動作に必
要な各種のフラグデータ等を記憶する第1の記憶領域
と、撮影途中で強制リワインドされたフィルムカートリ
ッジのデータディスクの情報およびその未露光の撮影コ
マ数の情報を対応付けて記憶する第2の記憶領域を有す
るものが用いられる。この第2の記憶領域には複数組k
のデータディスクの情報DD(1)〜DD(k)と撮影コマ数
の情報DN(1)〜DN(k)が記憶可能となっている。尚、
各種の情報を記憶するための記憶手段は、EEPROM
24のような不揮発性半導体メモリに限られるものでな
く、その他の種類のメモリなどを用いてもよい。
学読取部14により読み取られるデータディスク65の
情報を記憶するメモリであって、たとえば、図2に示す
ように、フィルム感度等の撮影情報やカメラの動作に必
要な各種のフラグデータ等を記憶する第1の記憶領域
と、撮影途中で強制リワインドされたフィルムカートリ
ッジのデータディスクの情報およびその未露光の撮影コ
マ数の情報を対応付けて記憶する第2の記憶領域を有す
るものが用いられる。この第2の記憶領域には複数組k
のデータディスクの情報DD(1)〜DD(k)と撮影コマ数
の情報DN(1)〜DN(k)が記憶可能となっている。尚、
各種の情報を記憶するための記憶手段は、EEPROM
24のような不揮発性半導体メモリに限られるものでな
く、その他の種類のメモリなどを用いてもよい。
【0018】また、フィルム給送部12は、図1に示す
ように、CPU2からの指令信号を受けてカメラ1内に
装填されているフィルムカートリッジ60のフィルム6
3の給送を行うものであって、光学読取部14で読み取
ったデータディスクの情報と一致するものをEEPRO
M24に記憶された情報の中から検索し、一致するデー
タディスクの情報と対応して記憶されている未露光の撮
影コマ数に従いフィルムの給送を行う機能を有してい
る。
ように、CPU2からの指令信号を受けてカメラ1内に
装填されているフィルムカートリッジ60のフィルム6
3の給送を行うものであって、光学読取部14で読み取
ったデータディスクの情報と一致するものをEEPRO
M24に記憶された情報の中から検索し、一致するデー
タディスクの情報と対応して記憶されている未露光の撮
影コマ数に従いフィルムの給送を行う機能を有してい
る。
【0019】また、CPU2はプログラミングによりカ
メラ1の動作を制御するものであって、このCPU2に
は、カメラ1を起動させるためのメインスイッチ、シャ
ッタレリーズスイッチ、強制的にリワインド操作するた
めのリワインドスイッチ、カメラ1に対して時刻や撮影
モード等を入力するためのモード切替スイッチ等の操作
スイッチ群4が接続されている。
メラ1の動作を制御するものであって、このCPU2に
は、カメラ1を起動させるためのメインスイッチ、シャ
ッタレリーズスイッチ、強制的にリワインド操作するた
めのリワインドスイッチ、カメラ1に対して時刻や撮影
モード等を入力するためのモード切替スイッチ等の操作
スイッチ群4が接続されている。
【0020】更に、CPU2には、それらの光学読取部
14、EEPROM24、操作スイッチ群4などのほ
か、自動焦点検出部6、測光部8、ズーム動作等のため
の鏡胴駆動部10、ストロボ電源の充電の有無等を示す
発光ダイオード等から成るLED表示部16、カメラの
動作モードや時刻や撮影状況等を液晶表示するLCD表
示部18、ズームレバー22等が接続されている。
14、EEPROM24、操作スイッチ群4などのほ
か、自動焦点検出部6、測光部8、ズーム動作等のため
の鏡胴駆動部10、ストロボ電源の充電の有無等を示す
発光ダイオード等から成るLED表示部16、カメラの
動作モードや時刻や撮影状況等を液晶表示するLCD表
示部18、ズームレバー22等が接続されている。
【0021】次に、図3に基づきカメラの構造について
説明する。カメラ1の内部には収容室(図示なし)が設
けられており、その収容室の蓋体26を開くことにより
前述したフィルムカートリッジ60が装填できるように
なっている。また、カメラ1の側面には釦カバー40が
開閉自在に設けられている。この釦カバー40の内面に
は、操作スイッチ群4の一部をなすD釦41、PQ釦4
2、ST釦43、セルフタイマ釦44、巻戻し釦45が
配設されている。D釦41は後述するようにLCD表示
部18の表示モードを切替えるためのものであり、PQ
釦42は撮影コマにおけるプリント枚数の設定時に用い
るものである。また、ST釦43は撮影コマにおけるタ
イトル選択に用いるものであり、セルフタイマ釦44は
セルフタイマ撮影時に用いるものである。そして、巻戻
し釦45は、フィルムカートリッジ60の撮影途中に強
制的にリワインドするためのものであり、その周囲を囲
うように円弧体45aが突設されており容易には押せな
い構造となっている。
説明する。カメラ1の内部には収容室(図示なし)が設
けられており、その収容室の蓋体26を開くことにより
前述したフィルムカートリッジ60が装填できるように
なっている。また、カメラ1の側面には釦カバー40が
開閉自在に設けられている。この釦カバー40の内面に
は、操作スイッチ群4の一部をなすD釦41、PQ釦4
2、ST釦43、セルフタイマ釦44、巻戻し釦45が
配設されている。D釦41は後述するようにLCD表示
部18の表示モードを切替えるためのものであり、PQ
釦42は撮影コマにおけるプリント枚数の設定時に用い
るものである。また、ST釦43は撮影コマにおけるタ
イトル選択に用いるものであり、セルフタイマ釦44は
セルフタイマ撮影時に用いるものである。そして、巻戻
し釦45は、フィルムカートリッジ60の撮影途中に強
制的にリワインドするためのものであり、その周囲を囲
うように円弧体45aが突設されており容易には押せな
い構造となっている。
【0022】また、カメラの背面には、LCD表示部1
8が配設されている。LCD表示部18は、日付、時刻
または装填されているフィルムカートリッジ60のフィ
ルムの情報(データディスク65の情報)と共に、フィ
ルムカートリッジ60で撮影した枚数の情報を表示する
ものであって、たとえば、図4(a)〜(j)に示すよ
うに、D釦41の釦操作により、デートモード(図4
(a)〜(c)、(e)〜(g))、時刻モード(図4
(d)、(h))、無表示モード(図4(i))、フィ
ルム情報モード(図4(j))に表示モードが順次変え
られるようになっている。このLCD表示部18のデー
トモード(図4(a))において、「’96 4 2
2」は96年4月22日を表し、「15」はフィルム6
3の撮影可能な枚数を表し、「F」および「B」は表示
された日付のプリント態様を示す記号であり「F」がF
RONT PRINT、「B」がBACK PRINT
を表している。また、時刻モード(図4(d))におい
て、「10:25」は10時25分を表している。更
に、フィルム情報モード(図4(j))において、「2
00」はフィルムのISO感度が200であることを表
している。また、そのフィルム情報モードの表示18中
の左側の空白部分はフィルム63の種類を表すための領
域であって、この領域が図4(j)のように「(表示な
し)」のときはネガフィルム、「b」のときは白黒フィ
ルム、「P」のときはリバーサルフィルム、「O」のと
きはその他のフィルムであることを示している。
8が配設されている。LCD表示部18は、日付、時刻
または装填されているフィルムカートリッジ60のフィ
ルムの情報(データディスク65の情報)と共に、フィ
ルムカートリッジ60で撮影した枚数の情報を表示する
ものであって、たとえば、図4(a)〜(j)に示すよ
うに、D釦41の釦操作により、デートモード(図4
(a)〜(c)、(e)〜(g))、時刻モード(図4
(d)、(h))、無表示モード(図4(i))、フィ
ルム情報モード(図4(j))に表示モードが順次変え
られるようになっている。このLCD表示部18のデー
トモード(図4(a))において、「’96 4 2
2」は96年4月22日を表し、「15」はフィルム6
3の撮影可能な枚数を表し、「F」および「B」は表示
された日付のプリント態様を示す記号であり「F」がF
RONT PRINT、「B」がBACK PRINT
を表している。また、時刻モード(図4(d))におい
て、「10:25」は10時25分を表している。更
に、フィルム情報モード(図4(j))において、「2
00」はフィルムのISO感度が200であることを表
している。また、そのフィルム情報モードの表示18中
の左側の空白部分はフィルム63の種類を表すための領
域であって、この領域が図4(j)のように「(表示な
し)」のときはネガフィルム、「b」のときは白黒フィ
ルム、「P」のときはリバーサルフィルム、「O」のと
きはその他のフィルムであることを示している。
【0023】また、巻戻し釦45が押されることによ
り、カメラ1内に装填されたフィルムカートリッジ60
が撮影途中の状態(未露光の撮影コマを残した状態)で
あっても強制的にリワインドされるようになっている
が、このリワインド処理はLCD表示部18の表示モー
ドの形態により異なる処理内容となる。すなわち、LC
D表示部18がデートモードなどのフィルム情報モード
以外のモードとなっているときに巻戻し釦45が押され
ると、フィルム63の情報がEEPROM24に記憶さ
れず、フィルム63がリワインドされる。一方、LCD
表示部18がフィルム情報モードとなっているときに巻
戻し釦45が押されると、フィルム63の情報がEEP
ROM24の第2の記憶領域に記憶された後、フィルム
63がリワインドされるようになっている。
り、カメラ1内に装填されたフィルムカートリッジ60
が撮影途中の状態(未露光の撮影コマを残した状態)で
あっても強制的にリワインドされるようになっている
が、このリワインド処理はLCD表示部18の表示モー
ドの形態により異なる処理内容となる。すなわち、LC
D表示部18がデートモードなどのフィルム情報モード
以外のモードとなっているときに巻戻し釦45が押され
ると、フィルム63の情報がEEPROM24に記憶さ
れず、フィルム63がリワインドされる。一方、LCD
表示部18がフィルム情報モードとなっているときに巻
戻し釦45が押されると、フィルム63の情報がEEP
ROM24の第2の記憶領域に記憶された後、フィルム
63がリワインドされるようになっている。
【0024】次に、カメラ1の主要動作を図5〜図7に
示すフローチャートに基づいて説明する。なお、撮影に
用いるフィルムは図10に示される前述のフィルムカー
トリッジ60を用いるものとする。
示すフローチャートに基づいて説明する。なお、撮影に
用いるフィルムは図10に示される前述のフィルムカー
トリッジ60を用いるものとする。
【0025】まず、図5に基づいてカメラ1の全体動作
を概説すると、メインスイッチ(POWER スイッ
チ)がオン操作されるとカメラの内部状態を初期化する
ための初期化処理を行った後(ステップS100)、新
たにフィルムカートリッジ60が装填されたか否かの検
出処理を行う(ステップS200)。新たにフィルムカ
ートリッジ60が装填された場合には、図6に示すカー
トリッジ装填処理を行った後(ステップS300)、メ
インスイッチの状態を検出し(ステップS700)、メ
インスイッチが“OFF”の場合にはカメラの主電源を
遮断して動作を停止し、メインスイッチが“OFF”で
ない場合にはステップS200からの処理を継続する。
を概説すると、メインスイッチ(POWER スイッ
チ)がオン操作されるとカメラの内部状態を初期化する
ための初期化処理を行った後(ステップS100)、新
たにフィルムカートリッジ60が装填されたか否かの検
出処理を行う(ステップS200)。新たにフィルムカ
ートリッジ60が装填された場合には、図6に示すカー
トリッジ装填処理を行った後(ステップS300)、メ
インスイッチの状態を検出し(ステップS700)、メ
インスイッチが“OFF”の場合にはカメラの主電源を
遮断して動作を停止し、メインスイッチが“OFF”で
ない場合にはステップS200からの処理を継続する。
【0026】一方、ステップS200で、新たなフィル
ムカートリッジ60が装填されないことを検出すると、
レリーズスイッチやズームレバー等の撮影に関連する操
作スイッチ4が操作されたか否かの検出処理を行い(ス
テップS400)、次に、操作スイッチ4の操作に応じ
た撮影処理を行うと共に、1回の撮影ごとに未露光の撮
影コマ数のデータを第1の記憶領域に記憶する(ステッ
プS500)。そして、リワインド判定及びリワインド
処理を行った後(ステップS600)、ステップS70
0において、メインスイッチの状態を検出し、主電源を
遮断するかステップS200からの処理を継続するかの
分岐処理を行う。
ムカートリッジ60が装填されないことを検出すると、
レリーズスイッチやズームレバー等の撮影に関連する操
作スイッチ4が操作されたか否かの検出処理を行い(ス
テップS400)、次に、操作スイッチ4の操作に応じ
た撮影処理を行うと共に、1回の撮影ごとに未露光の撮
影コマ数のデータを第1の記憶領域に記憶する(ステッ
プS500)。そして、リワインド判定及びリワインド
処理を行った後(ステップS600)、ステップS70
0において、メインスイッチの状態を検出し、主電源を
遮断するかステップS200からの処理を継続するかの
分岐処理を行う。
【0027】次に、ステップS600のリワインド判定
及びリワインド処理を図7のフローチャートに基づいて
詳述する。この判定および処理は、未露光の撮影コマが
残存している途中で強制的にリワインド操作された場合
や、全ての撮影コマの露光が完了した後に自動的にフィ
ルムをリワインドするために設けられている。図7にお
いて、ステップS602では、EEPROM24におけ
る第1の記憶領域を検索し、未露光コマが残っているか
否かを判断する。未露光コマが残っていない場合には、
全ての撮影コマについての露光が完了したと判断してス
テップS604へ移行する。
及びリワインド処理を図7のフローチャートに基づいて
詳述する。この判定および処理は、未露光の撮影コマが
残存している途中で強制的にリワインド操作された場合
や、全ての撮影コマの露光が完了した後に自動的にフィ
ルムをリワインドするために設けられている。図7にお
いて、ステップS602では、EEPROM24におけ
る第1の記憶領域を検索し、未露光コマが残っているか
否かを判断する。未露光コマが残っていない場合には、
全ての撮影コマについての露光が完了したと判断してス
テップS604へ移行する。
【0028】ステップS604では、現在装填されてい
るフィルムカートリッジ60が再装填されたものであれ
ば、そのデータディスクの情報と未露光の撮影コマ数の
データを第2の記憶領域から消去し、次にステップS6
06において、「撮影完了」を示すVEIフラグを第1
の記憶領域にセットした後、ステップS616ないしS
618の処理へ移行する。このような撮影完了後のリワ
インド処理においては、ステップS616において、L
CD表示部18に自動リワインド処理中である旨を表示
させ、ステップS618において、「撮影完了」のVE
Iフラグに従ったVEI処理を実行する。即ち、撮影完
了時のVEI処理では、露光済みフィルム34を完全に
カートリッジケース61内に巻取ると共に遮光蓋64を
閉じ、更に、スプール62及び前述の舌片を所定の位置
に移動させることによって、露光済みであることを示す
バツ印(図10中の穴73の位置)の白抜き表示に設定
する。したがって、ユーザがフィルムカートリッジ60
をカメラから取出したときに、フィルムカートリッジ6
0は露光済み、かつ、未現像であると容易に確認でき
る。
るフィルムカートリッジ60が再装填されたものであれ
ば、そのデータディスクの情報と未露光の撮影コマ数の
データを第2の記憶領域から消去し、次にステップS6
06において、「撮影完了」を示すVEIフラグを第1
の記憶領域にセットした後、ステップS616ないしS
618の処理へ移行する。このような撮影完了後のリワ
インド処理においては、ステップS616において、L
CD表示部18に自動リワインド処理中である旨を表示
させ、ステップS618において、「撮影完了」のVE
Iフラグに従ったVEI処理を実行する。即ち、撮影完
了時のVEI処理では、露光済みフィルム34を完全に
カートリッジケース61内に巻取ると共に遮光蓋64を
閉じ、更に、スプール62及び前述の舌片を所定の位置
に移動させることによって、露光済みであることを示す
バツ印(図10中の穴73の位置)の白抜き表示に設定
する。したがって、ユーザがフィルムカートリッジ60
をカメラから取出したときに、フィルムカートリッジ6
0は露光済み、かつ、未現像であると容易に確認でき
る。
【0029】一方、前述のステップS602において未
露光の撮影コマ数の残存を確認すると、ステップS60
8において、巻戻し釦45の操作がなされたか否か(巻
戻し釦45が押されたか否か)を検出し、操作されなか
った場合には、現在装填されているフィルムカートリッ
ジ60による撮影を継続すべく、リワインド処理を行わ
ずに図5中のステップS700へ移行する。他方、巻戻
し釦45の操作を検出すると、ユーザにより強制リワイ
ンドが指示された判断してステップS610以降の処理
を行う。
露光の撮影コマ数の残存を確認すると、ステップS60
8において、巻戻し釦45の操作がなされたか否か(巻
戻し釦45が押されたか否か)を検出し、操作されなか
った場合には、現在装填されているフィルムカートリッ
ジ60による撮影を継続すべく、リワインド処理を行わ
ずに図5中のステップS700へ移行する。他方、巻戻
し釦45の操作を検出すると、ユーザにより強制リワイ
ンドが指示された判断してステップS610以降の処理
を行う。
【0030】ステップS610では、LCD表示部18
の表示モードを検出し、その表示モードがフィルム情報
モード以外のモードであるときはステップS604ない
しS606に移行し、フィルムカートリッジ60におけ
るデータディスクおよび未露光コマ数の情報を新たに記
憶することなく、既に記憶されているデータディスクお
よび未露光コマ数の情報を消去し、VEIフラグを「撮
影完了」にセットする。一方、LCD表示部18の表示
モードがフィルム情報モードであるときはステップS6
12に移行し、現在装填されているフィルムカートリッ
ジ60のデータディスクおよび未露光の撮影コマ数の情
報を第2の記憶領域に記憶する。その際、第2の記憶領
域に空きがないときには、最も古いデータから自動的に
消去して最新のデータを優先的に記憶していく。
の表示モードを検出し、その表示モードがフィルム情報
モード以外のモードであるときはステップS604ない
しS606に移行し、フィルムカートリッジ60におけ
るデータディスクおよび未露光コマ数の情報を新たに記
憶することなく、既に記憶されているデータディスクお
よび未露光コマ数の情報を消去し、VEIフラグを「撮
影完了」にセットする。一方、LCD表示部18の表示
モードがフィルム情報モードであるときはステップS6
12に移行し、現在装填されているフィルムカートリッ
ジ60のデータディスクおよび未露光の撮影コマ数の情
報を第2の記憶領域に記憶する。その際、第2の記憶領
域に空きがないときには、最も古いデータから自動的に
消去して最新のデータを優先的に記憶していく。
【0031】次にステップS614では、「撮影途中」
を示すVEIフラグを第1の記憶領域にセットし、次に
ステップS616において、LCD表示部18に撮影途
中での強制リワインド処理中である旨を図4(j)のよ
うに表示させると共に、フィルム63をカートリッジケ
ース61内に完全に巻き取り、遮光蓋64を閉じる。そ
して、ステップS618において、「撮影途中」のVE
Iフラグに従ったVEI処理を実行する。即ち、スプー
ル62及び前述の舌片を所定の位置まで移動させること
によって、半月印の白抜き表示に設定する。したがっ
て、ユーザがフィルムカートリッジをカメラから取出し
たときに、フィルムカートリッジは未露光の撮影コマが
残存していると確認することができる。
を示すVEIフラグを第1の記憶領域にセットし、次に
ステップS616において、LCD表示部18に撮影途
中での強制リワインド処理中である旨を図4(j)のよ
うに表示させると共に、フィルム63をカートリッジケ
ース61内に完全に巻き取り、遮光蓋64を閉じる。そ
して、ステップS618において、「撮影途中」のVE
Iフラグに従ったVEI処理を実行する。即ち、スプー
ル62及び前述の舌片を所定の位置まで移動させること
によって、半月印の白抜き表示に設定する。したがっ
て、ユーザがフィルムカートリッジをカメラから取出し
たときに、フィルムカートリッジは未露光の撮影コマが
残存していると確認することができる。
【0032】このように、リワインド判定及びリワイン
ド処理によれば、撮影が完了した場合には自動的にフィ
ルムの巻取りを行い、一方、撮影途中で強制リワインド
が指定された場合には、LCD表示部18の表示モード
に従い、フィルムカートリッジ60のデータディスクの
情報と残りの撮影コマ数のデータを記憶するか否かを判
断して自動的にフィルムの巻取りを行う。このため、フ
ィルムカートリッジ60のデータディスクの情報と残り
の撮影コマ数のデータについて、必要なもののみを選択
して記憶できるので、限られた記憶容量を有効に利用す
ることができる。
ド処理によれば、撮影が完了した場合には自動的にフィ
ルムの巻取りを行い、一方、撮影途中で強制リワインド
が指定された場合には、LCD表示部18の表示モード
に従い、フィルムカートリッジ60のデータディスクの
情報と残りの撮影コマ数のデータを記憶するか否かを判
断して自動的にフィルムの巻取りを行う。このため、フ
ィルムカートリッジ60のデータディスクの情報と残り
の撮影コマ数のデータについて、必要なもののみを選択
して記憶できるので、限られた記憶容量を有効に利用す
ることができる。
【0033】次に、図5中のステップS300のカート
リッジ装填処理を、図6のフローチャートに基づいて詳
述する。この処理は、カメラ1にフィルムカートリッジ
60が装填されていない状態で、新たにフィルムカート
リッジ60が装填された場合の処理である。
リッジ装填処理を、図6のフローチャートに基づいて詳
述する。この処理は、カメラ1にフィルムカートリッジ
60が装填されていない状態で、新たにフィルムカート
リッジ60が装填された場合の処理である。
【0034】図6において、カメラ1が新たなフィルム
カートリッジ60の装填を検出すると、ステップS30
4に示すように、DEP−DD処理が行われる。このD
EP−DD処理では、装填されたフィルムカートリッジ
60に設けられているデータディスク65の情報を光学
読取部14によって読取ることによって、フィルム感度
(ISO感度)やフィルムの種類、撮影可能コマ数など
の情報を入力すると共に、白抜き表示のための舌片の位
置を検出することによって装填されたフィルムカートリ
ッジ60の使用状況を検出し、これらの情報を第1の記
憶領域に記憶する。なお、データディスク65のバーコ
ードは製品出荷時に予め記載されているので、DEP−
DD処理では、フィルムカートリッジ本来のフィルム感
度やフィルムの種類、撮影可能コマ数等の情報が読み取
れる。
カートリッジ60の装填を検出すると、ステップS30
4に示すように、DEP−DD処理が行われる。このD
EP−DD処理では、装填されたフィルムカートリッジ
60に設けられているデータディスク65の情報を光学
読取部14によって読取ることによって、フィルム感度
(ISO感度)やフィルムの種類、撮影可能コマ数など
の情報を入力すると共に、白抜き表示のための舌片の位
置を検出することによって装填されたフィルムカートリ
ッジ60の使用状況を検出し、これらの情報を第1の記
憶領域に記憶する。なお、データディスク65のバーコ
ードは製品出荷時に予め記載されているので、DEP−
DD処理では、フィルムカートリッジ本来のフィルム感
度やフィルムの種類、撮影可能コマ数等の情報が読み取
れる。
【0035】ステップS306では、第1の記憶領域に
記憶されたフィルムカートリッジ60の使用状況のデー
タを調べることにより、未露光コマの残存しているフィ
ルムカートリッジが再装填されたか否か判断し、未露光
コマの残存しているフィルムカートリッジの場合にはス
テップS312へ、そうでなければステップS308へ
移行する。
記憶されたフィルムカートリッジ60の使用状況のデー
タを調べることにより、未露光コマの残存しているフィ
ルムカートリッジが再装填されたか否か判断し、未露光
コマの残存しているフィルムカートリッジの場合にはス
テップS312へ、そうでなければステップS308へ
移行する。
【0036】ステップS308では、第1の記憶領域に
記憶された使用状況のデータに基づいて、未使用(例え
ば、新品)のフィルムカートリッジ60であるか否か判
断し、未使用でなければ露光済み又は現像済みの撮影不
能フィルムカートリッジであると判断してステップS3
09に移行し、DEP−DD処理において記憶したデー
タディスクの情報を消去した後、フィルム給送等の処理
を行うことなくカートリッジ装填処理を終了する。
記憶された使用状況のデータに基づいて、未使用(例え
ば、新品)のフィルムカートリッジ60であるか否か判
断し、未使用でなければ露光済み又は現像済みの撮影不
能フィルムカートリッジであると判断してステップS3
09に移行し、DEP−DD処理において記憶したデー
タディスクの情報を消去した後、フィルム給送等の処理
を行うことなくカートリッジ装填処理を終了する。
【0037】また、ステップS308において、未使用
のフィルムカートリッジ60であればステップS310
に移行し、全撮影コマ数Nmaxを示すフレームセットフ
ラグを第1の記憶領域に記憶する。更にステップS32
0において、フレームセットフラグの数値Nmaxに合わ
せたフィルム給送を行う。即ち、先頭の未露光コマまで
フィルム給送して、撮影可能な状態に設定する。
のフィルムカートリッジ60であればステップS310
に移行し、全撮影コマ数Nmaxを示すフレームセットフ
ラグを第1の記憶領域に記憶する。更にステップS32
0において、フレームセットフラグの数値Nmaxに合わ
せたフィルム給送を行う。即ち、先頭の未露光コマまで
フィルム給送して、撮影可能な状態に設定する。
【0038】一方、ステップS306において、未露光
コマの残存するフィルムカートリッジ60と判断する
と、ステップS312において第1の記憶領域に記憶さ
れたデータディスクの情報と一致するデータディスクの
情報を第2の記憶領域から検索し、相互に一致するデー
タディスクの情報が発見されない場合には、現在使用す
るカメラ1にて使用されたフィルムカートリッジではな
いと判断して、フィルム給送等の処理を行うことなくカ
ートリッジ装填処理を終了する。
コマの残存するフィルムカートリッジ60と判断する
と、ステップS312において第1の記憶領域に記憶さ
れたデータディスクの情報と一致するデータディスクの
情報を第2の記憶領域から検索し、相互に一致するデー
タディスクの情報が発見されない場合には、現在使用す
るカメラ1にて使用されたフィルムカートリッジではな
いと判断して、フィルム給送等の処理を行うことなくカ
ートリッジ装填処理を終了する。
【0039】ステップS312において、相互に一致す
るデータディスクの情報が発見された場合には、以前に
カメラ1にて使用され、かつ、撮影途中に強制リワイン
ドされたものであると判断して、ステップS314以降
の処理を行う。まず、ステップS314において、相互
に一致するデータディスクの情報に対応する未露光コマ
数を第2の記憶領域から読出し、次にステップS316
において、その未露光コマ数を示すフレームセットフラ
グを第1の記憶領域に記憶する。次いでステップS31
8において、EEPROM24の第2の記憶領域に記憶
された過去のデータ(対応して記憶されたデータディス
クの情報と未露光の撮影コマ数のデータ)の消去を行
う。そして、ステップS320にて、フレームセットフ
ラグの数値(未露光コマ数)に合わせてフィルム給送を
行う。すなわち、装填されたフィルムカートリッジ60
の本来の撮影可能枚数から未露光コマ数を減算し、この
減算した値に相当するフィルム給送を行うことにより、
先頭の未露光コマからの撮影が可能となる。このように
フィルムを給送してカートリッジ装填処理を終了する。
るデータディスクの情報が発見された場合には、以前に
カメラ1にて使用され、かつ、撮影途中に強制リワイン
ドされたものであると判断して、ステップS314以降
の処理を行う。まず、ステップS314において、相互
に一致するデータディスクの情報に対応する未露光コマ
数を第2の記憶領域から読出し、次にステップS316
において、その未露光コマ数を示すフレームセットフラ
グを第1の記憶領域に記憶する。次いでステップS31
8において、EEPROM24の第2の記憶領域に記憶
された過去のデータ(対応して記憶されたデータディス
クの情報と未露光の撮影コマ数のデータ)の消去を行
う。そして、ステップS320にて、フレームセットフ
ラグの数値(未露光コマ数)に合わせてフィルム給送を
行う。すなわち、装填されたフィルムカートリッジ60
の本来の撮影可能枚数から未露光コマ数を減算し、この
減算した値に相当するフィルム給送を行うことにより、
先頭の未露光コマからの撮影が可能となる。このように
フィルムを給送してカートリッジ装填処理を終了する。
【0040】このようなカートリッジ装填処理によれ
ば、フィルムカートリッジ60の使用状態表示の情報を
読み取ることで再装填されたフィルムカートリッジ60
か否かを判定することができる。また同時に、データデ
ィスク65の情報を読み取って自動的にフィルムカート
リッジ60についての識別情報を入手することができ
る。ここで、撮影途中で巻戻されたフィルムカートリッ
ジ60が装填された際には、フィルムカートリッジ60
が巻戻されたときのデータディスク情報とそれに対応す
る未露光コマ数の情報が第2の記憶領域に記憶されてい
るので、検索および対比することによって自動的に最初
の未露光コマまでフィルム給送することが可能である。
ば、フィルムカートリッジ60の使用状態表示の情報を
読み取ることで再装填されたフィルムカートリッジ60
か否かを判定することができる。また同時に、データデ
ィスク65の情報を読み取って自動的にフィルムカート
リッジ60についての識別情報を入手することができ
る。ここで、撮影途中で巻戻されたフィルムカートリッ
ジ60が装填された際には、フィルムカートリッジ60
が巻戻されたときのデータディスク情報とそれに対応す
る未露光コマ数の情報が第2の記憶領域に記憶されてい
るので、検索および対比することによって自動的に最初
の未露光コマまでフィルム給送することが可能である。
【0041】以上、説明したように本実施形態によるカ
メラ1によれば、再装填されたフィルムカートリッジに
おけるフィルムの自動給送が再生磁気ヘッドを用いるこ
となく行うことができる。このため、カメラ本体の小型
化や電気回路の簡素化を図ることができる等の効果が得
られる。
メラ1によれば、再装填されたフィルムカートリッジに
おけるフィルムの自動給送が再生磁気ヘッドを用いるこ
となく行うことができる。このため、カメラ本体の小型
化や電気回路の簡素化を図ることができる等の効果が得
られる。
【0042】(実施形態2)次に実施形態2に係るカメ
ラ1aを図8および図9に基づいて説明する。なお、カ
メラ1aにおける電気系の構成は前述のカメラ1(実施
形態1)と同様であり、基本動作も図5のフローチャー
トと同様であり、その基本動作中におけるカートリッジ
装填処理の動作も図6のフローチャートと同様である。
ラ1aを図8および図9に基づいて説明する。なお、カ
メラ1aにおける電気系の構成は前述のカメラ1(実施
形態1)と同様であり、基本動作も図5のフローチャー
トと同様であり、その基本動作中におけるカートリッジ
装填処理の動作も図6のフローチャートと同様である。
【0043】図8は、カメラ1aの背面図である。図8
において、カメラ1aの側面には釦カバー40が開閉自
在に設けられている。この釦カバー40の内面には、操
作スイッチ群4の一部をなすD釦41、PQ釦42、S
T釦43、セルフタイマ釦44、第一巻戻し釦である巻
戻し釦45、第二巻戻し釦である再装填巻戻し釦46が
配設されている。D釦41、PQ釦42、ST釦43、
セルフタイマ釦44の機能は前述の実施形態1のカメラ
1と同様である。一方、巻戻し釦45および再装填巻戻
し釦46は、フィルムカートリッジ60の撮影途中に強
制的にリワインドするためのものであり、巻戻し釦45
によるリワインド処理はフィルムカートリッジ60のデ
ータディスクの情報および未露光コマ数のデータがEE
PROM24に記憶されることなく行われる。一方、再
装填巻戻し釦46によるリワインド処理はフィルムカー
トリッジ60のデータディスクの情報および未露光コマ
数のデータがEEPROM24に記憶された後に行われ
ることとなる。つまり、巻戻し釦45または再装填巻戻
し釦46の釦操作の選択により、任意に異なるリワイン
ド処理が行えるようになっている。
において、カメラ1aの側面には釦カバー40が開閉自
在に設けられている。この釦カバー40の内面には、操
作スイッチ群4の一部をなすD釦41、PQ釦42、S
T釦43、セルフタイマ釦44、第一巻戻し釦である巻
戻し釦45、第二巻戻し釦である再装填巻戻し釦46が
配設されている。D釦41、PQ釦42、ST釦43、
セルフタイマ釦44の機能は前述の実施形態1のカメラ
1と同様である。一方、巻戻し釦45および再装填巻戻
し釦46は、フィルムカートリッジ60の撮影途中に強
制的にリワインドするためのものであり、巻戻し釦45
によるリワインド処理はフィルムカートリッジ60のデ
ータディスクの情報および未露光コマ数のデータがEE
PROM24に記憶されることなく行われる。一方、再
装填巻戻し釦46によるリワインド処理はフィルムカー
トリッジ60のデータディスクの情報および未露光コマ
数のデータがEEPROM24に記憶された後に行われ
ることとなる。つまり、巻戻し釦45または再装填巻戻
し釦46の釦操作の選択により、任意に異なるリワイン
ド処理が行えるようになっている。
【0044】図9に基づきカメラ1aにおけるリワイン
ド判定およびリワインド処理について詳述する。この判
定および処理は、前述のカメラ1と同様に、未露光の撮
影コマが残存している途中で強制的にリワインド操作さ
れた場合や、全ての撮影コマの露光が完了した後に自動
的にフィルム63をリワインドするために設けられてい
る。
ド判定およびリワインド処理について詳述する。この判
定および処理は、前述のカメラ1と同様に、未露光の撮
影コマが残存している途中で強制的にリワインド操作さ
れた場合や、全ての撮影コマの露光が完了した後に自動
的にフィルム63をリワインドするために設けられてい
る。
【0045】まず、ステップS602では、EEPRO
M24における第1の記憶領域を検索し、フィルム63
に未露光コマが残っているか否かを判断する。未露光コ
マが残っていない場合には、全ての撮影コマについての
露光が完了したと判断してステップS604へ移行す
る。そして、前述のカメラ1と同様に、ステップS60
4にてフィルムカートリッジ60のデータディスクの情
報および未露光コマ数のデータを消去を行い、ステップ
S606にて「撮影完了」を示すVEIフラグを第1の
記憶領域にセットした後、ステップS616にてLCD
表示部18で自動リワインド処理中である旨を表示して
フィルム63の巻取りを行い、ステップS618にて
「撮影完了」のVEIフラグに従ったVEI処理を実行
する。
M24における第1の記憶領域を検索し、フィルム63
に未露光コマが残っているか否かを判断する。未露光コ
マが残っていない場合には、全ての撮影コマについての
露光が完了したと判断してステップS604へ移行す
る。そして、前述のカメラ1と同様に、ステップS60
4にてフィルムカートリッジ60のデータディスクの情
報および未露光コマ数のデータを消去を行い、ステップ
S606にて「撮影完了」を示すVEIフラグを第1の
記憶領域にセットした後、ステップS616にてLCD
表示部18で自動リワインド処理中である旨を表示して
フィルム63の巻取りを行い、ステップS618にて
「撮影完了」のVEIフラグに従ったVEI処理を実行
する。
【0046】一方、前述のステップS602において、
フィルム63に未露光コマが残っている場合には、ステ
ップS608にて巻戻し釦45または再装填巻戻し釦4
6の操作がなされたか否か(巻戻し釦45または再装填
巻戻し釦46が押されたか否か)を検出し、操作されな
かった場合には、現在装填されているカートリジフィル
ム60による撮影を継続すべく、リワインド処理を行わ
ずに図5中のステップS700へ移行する。また、ステ
ップS608にて、巻戻し釦45または再装填巻戻し釦
46の操作を検出すると、ユーザにより強制リワインド
が指示された判断し、ステップS611に移行する。ス
テップS611では、操作された釦が再装填巻戻し釦4
6であるか否かを検出し、操作された釦が再装填巻戻し
釦46でないときはステップS604ないしS606に
移行し、フィルムカートリッジ60におけるデータディ
スクの情報および未露光コマ数のデータを新たに記憶す
ることなく、既に記憶されているデータディスクおよび
未露光コマ数の情報を消去し、VEIフラグを「撮影完
了」にセットする。一方、操作された釦が再装填巻戻し
釦46であるときはステップS612に移行し、現在装
填されているフィルムカートリッジ60のデータディス
クおよび未露光の撮影コマ数の情報を第2の記憶領域に
記憶する。その際、第2の記憶領域に空きがないときに
は、最も古いデータから自動的に消去して最新のデータ
を優先的に記憶していく。次いでステップS614に移
行して「撮影途中」を示すVEIフラグを第1の記憶領
域にセットした後、ステップS616に移行してLCD
表示部18に撮影途中での強制リワインド処理中である
旨を図4(j)のように表示させると共に、フィルム6
3をカートリッジケース61内に完全に巻取り、遮光蓋
64を閉じる。そして、ステップS618に移行して
「撮影途中」のVEIフラグに従ったVEI処理を実行
する。即ち、スプール62及び前述の舌片を所定の位置
まで移動させることによって、半月印の白抜き表示に設
定する。したがって、ユーザがフィルムカートリッジを
カメラから取出したときに、フィルムカートリッジは未
露光の撮影コマが残存していると確認することができ
る。
フィルム63に未露光コマが残っている場合には、ステ
ップS608にて巻戻し釦45または再装填巻戻し釦4
6の操作がなされたか否か(巻戻し釦45または再装填
巻戻し釦46が押されたか否か)を検出し、操作されな
かった場合には、現在装填されているカートリジフィル
ム60による撮影を継続すべく、リワインド処理を行わ
ずに図5中のステップS700へ移行する。また、ステ
ップS608にて、巻戻し釦45または再装填巻戻し釦
46の操作を検出すると、ユーザにより強制リワインド
が指示された判断し、ステップS611に移行する。ス
テップS611では、操作された釦が再装填巻戻し釦4
6であるか否かを検出し、操作された釦が再装填巻戻し
釦46でないときはステップS604ないしS606に
移行し、フィルムカートリッジ60におけるデータディ
スクの情報および未露光コマ数のデータを新たに記憶す
ることなく、既に記憶されているデータディスクおよび
未露光コマ数の情報を消去し、VEIフラグを「撮影完
了」にセットする。一方、操作された釦が再装填巻戻し
釦46であるときはステップS612に移行し、現在装
填されているフィルムカートリッジ60のデータディス
クおよび未露光の撮影コマ数の情報を第2の記憶領域に
記憶する。その際、第2の記憶領域に空きがないときに
は、最も古いデータから自動的に消去して最新のデータ
を優先的に記憶していく。次いでステップS614に移
行して「撮影途中」を示すVEIフラグを第1の記憶領
域にセットした後、ステップS616に移行してLCD
表示部18に撮影途中での強制リワインド処理中である
旨を図4(j)のように表示させると共に、フィルム6
3をカートリッジケース61内に完全に巻取り、遮光蓋
64を閉じる。そして、ステップS618に移行して
「撮影途中」のVEIフラグに従ったVEI処理を実行
する。即ち、スプール62及び前述の舌片を所定の位置
まで移動させることによって、半月印の白抜き表示に設
定する。したがって、ユーザがフィルムカートリッジを
カメラから取出したときに、フィルムカートリッジは未
露光の撮影コマが残存していると確認することができ
る。
【0047】このように、本実施形態におけるリワイン
ド判定及びリワインド処理によれば、撮影が完了した場
合には自動的にフィルムの巻取りを行う一方、撮影途中
で強制リワインドが指定された場合には、巻戻し釦45
または再装填巻戻し釦46のいずれかによるものである
か否かを検出し、フィルムカートリッジ60のデータデ
ィスクの情報と残りの撮影コマ数のデータを記憶するか
否かを判断して自動的にフィルムの巻取りを行う。この
ため、フィルムカートリッジ60のデータディスクの情
報と残りの撮影コマ数のデータについて、巻戻し釦45
または再装填巻戻し釦46の釦操作により、必要なもの
のみを選択して記憶される。従って、限られた記憶容量
を有効に利用できる。
ド判定及びリワインド処理によれば、撮影が完了した場
合には自動的にフィルムの巻取りを行う一方、撮影途中
で強制リワインドが指定された場合には、巻戻し釦45
または再装填巻戻し釦46のいずれかによるものである
か否かを検出し、フィルムカートリッジ60のデータデ
ィスクの情報と残りの撮影コマ数のデータを記憶するか
否かを判断して自動的にフィルムの巻取りを行う。この
ため、フィルムカートリッジ60のデータディスクの情
報と残りの撮影コマ数のデータについて、巻戻し釦45
または再装填巻戻し釦46の釦操作により、必要なもの
のみを選択して記憶される。従って、限られた記憶容量
を有効に利用できる。
【0048】(実施形態3)次に実施形態3に係るカメ
ラ1bについて説明する。なお、カメラ1bにおける電
気系の構成は実施形態1などのものと同様である。
ラ1bについて説明する。なお、カメラ1bにおける電
気系の構成は実施形態1などのものと同様である。
【0049】実施形態1および2におけるカメラ1、1
aにおいては、その動作の一部をなすフィルムカートリ
ッジの装填またはリワインド処理において、未露光の撮
影コマ数の残存検出、未露光の撮影コマ数の記憶などを
行うものであったが、その未露光の撮影コマ数に代えて
露光済みの撮影コマ数(撮影済みの撮影コマ数)につい
て残存検出、記憶などを行うものであってもよい。すな
わち、本実施形態に係るカメラ1bは、露光済み撮影コ
マ数についての記憶、残存検出等を行う機能を有するも
のである。このようなカメラ1においても、実施形態1
および2におけるカメラ1と同様の作用効果を得ること
ができる。
aにおいては、その動作の一部をなすフィルムカートリ
ッジの装填またはリワインド処理において、未露光の撮
影コマ数の残存検出、未露光の撮影コマ数の記憶などを
行うものであったが、その未露光の撮影コマ数に代えて
露光済みの撮影コマ数(撮影済みの撮影コマ数)につい
て残存検出、記憶などを行うものであってもよい。すな
わち、本実施形態に係るカメラ1bは、露光済み撮影コ
マ数についての記憶、残存検出等を行う機能を有するも
のである。このようなカメラ1においても、実施形態1
および2におけるカメラ1と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
のような効果を得ることができる。
【0051】すなわち、撮影途中に巻取り処理されたフ
ィルムカートリッジが再装填されると、そのフィルムカ
ートリッジのデータディスクの情報が読み取られ、それ
に一致するデータディスクの情報が未露光の撮影コマ数
のデータと共に読み出される。このため、一度途中まで
撮影したフィルムカートリッジの装填により、先頭の未
露光の撮影コマまで自動的に給送することが可能とな
る。
ィルムカートリッジが再装填されると、そのフィルムカ
ートリッジのデータディスクの情報が読み取られ、それ
に一致するデータディスクの情報が未露光の撮影コマ数
のデータと共に読み出される。このため、一度途中まで
撮影したフィルムカートリッジの装填により、先頭の未
露光の撮影コマまで自動的に給送することが可能とな
る。
【0052】また、従来のカメラのような再生磁気ヘッ
ドを設けなくとも、先頭の未露光の撮影コマまでフィル
ム給送することができるので、再生磁気ヘッドやそれに
付随する電気回路等が不要となり、電気回路等の簡素化
およびカメラ本体の小型化が図れる。
ドを設けなくとも、先頭の未露光の撮影コマまでフィル
ム給送することができるので、再生磁気ヘッドやそれに
付随する電気回路等が不要となり、電気回路等の簡素化
およびカメラ本体の小型化が図れる。
【0053】更に、途中まで撮影したフィルムの強制巻
戻しを行うときに、データディスクの情報およびフィル
ムの未露光の撮影コマ数のデータについて記憶するか否
かを任意に選択できる。このため、不要な情報が記憶手
段に記憶されることがなく、限られた記憶容量を有効に
利用できる。
戻しを行うときに、データディスクの情報およびフィル
ムの未露光の撮影コマ数のデータについて記憶するか否
かを任意に選択できる。このため、不要な情報が記憶手
段に記憶されることがなく、限られた記憶容量を有効に
利用できる。
【図1】カメラの電気系の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】カメラの設けられたEEPROMのメモリマッ
プを示す図である。
プを示す図である。
【図3】カメラの構造の説明図である。
【図4】カメラの表示部における表示状態を示す図であ
る。
る。
【図5】カメラの全体動作を示すフローチャートであ
る。
る。
【図6】カートリッジ装填処理の動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図7】リワインド判定及びリワインド処理の動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図8】実施形態2に係るカメラの構造の説明図であ
る。
る。
【図9】実施形態2に係るカメラにおけるリワインド判
定及びリワインド処理の動作を示すフローチャートであ
る。
定及びリワインド処理の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】新規格のフィルムカートリッジの構造の説明
図である。
図である。
1…カメラ、14…光学読取部、18…LCD表示部、
2…CPU、24…EEPROM
2…CPU、24…EEPROM
Claims (3)
- 【請求項1】 フィルムの情報を収納したデータディス
クが設けられているフィルムカートリッジを装填して撮
影を行うカメラであって、 撮影途中で巻戻されたフィルムのデータディスクの情報
とフィルムの未露光または撮影済みの撮影コマ数の情報
とを対応させて記憶する記憶手段と、 装填されたフィルムカートリッジのデータディスクの情
報を読み取る読取手段と、 前記撮影途中で巻戻されたフィルムカートリッジを再装
填したときに、前記読取手段で読み取ったデータディス
クの情報と一致するものを前記記憶手段に記憶された情
報の中から検索し、一致するデータディスクの情報と対
応して記憶されている前記撮影コマ数に従いフィルムの
給送を行うフィルム給送手段と、を備えたことを特徴と
するカメラ。 - 【請求項2】 所定の情報を表示する表示部の表示モー
ドの切替えを行うモード切替手段と、 前記表示部が特定の表示モードであるときのみ前記デー
タディスクの情報および前記フィルムの未露光または露
光済みの撮影コマ数の情報を記憶させると共に、撮影途
中のフィルムカートリッジの強制巻戻しを起動させる巻
戻し起動手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に
記載のカメラ。 - 【請求項3】 前記データディスクの情報および前記フ
ィルムの未露光または露光済みの撮影コマ数の情報を記
憶させることなく、撮影途中のフィルムカートリッジの
強制巻戻しを起動させる第一巻戻し釦と、 前記データディスクの情報および前記フィルムの未露光
または露光済みの撮影コマ数の情報を記憶させると共
に、撮影途中のフィルムカートリッジの強制巻戻しを起
動させる第二巻戻し釦と、を備えたことを特徴とする請
求項1に記載のカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15847396A JPH1010617A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15847396A JPH1010617A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1010617A true JPH1010617A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=15672515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15847396A Pending JPH1010617A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1010617A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196657A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Kanden Energy Solution Co Inc | 空調システム |
JP2011220665A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Kanden Energy Solution Co Inc | 空調システム |
-
1996
- 1996-06-19 JP JP15847396A patent/JPH1010617A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196657A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Kanden Energy Solution Co Inc | 空調システム |
JP2011220665A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-11-04 | Kanden Energy Solution Co Inc | 空調システム |
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