JP3576450B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリミングカメラ、詳しくはプリント装置にて画面内のトリミング指定された特定の範囲のみをプリントするために、トリミング範囲に関する情報をフィルム上の情報記録部に記録可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、従来からの135ロ−ルフィルム(35mmフィルム)に代わって、IX240カ−トリッジフィルムというフィルムが実用化された。このフィルムの特徴は、情報記録部としての磁気記録部が設けられていることにある。この磁気記録部を利用することによって、撮影時に撮影画面内のプリントしたい範囲(これをトリミング範囲という)を設定して上述の磁気記録部に記録し、プリント時はその記録された情報に基づいてトリミングプリントすることが可能となる。このため、撮影時にフィルムへの露光開口部をトリミング用マスク部材で遮光するといった機構が不要となり、カメラの構成が簡単になる。この様なトリミングプリント指定が可能なカメラとして、トリミングプリントする範囲を3つの画面サイズで表し、その画面サイズのうちの1つを選択する構成としたカメラが現在実用化されている。すなわちトリミングプリント範囲をあらかじめ設定された3種類の内から選択する構成であり、画面サイズが選択可能なカメラと言い換えることもできる。ここで上記実用化されているトリミングカメラについて見ると、上記3つの画面サイズは図2に示されるような寸法となっている。すなわちこのフィルムの一駒分の画面は、縦16.7mm、横30.2mmとされ、これは通常Hタイプ(ハイビジョンサイズタイプ)といわれる。一方、縦寸法をそのままにして横寸法を23mmにしたサイズは通常Cタイプ(コンベンショナルサイズタイプ)といわれる。また横寸法をそのままに縦寸法を10mmにしたサイズは通常Pタイプ(パノラマサイズタイプ)といわれる。これらのサイズの縦横比は、Cタイプが1:1.5、Hタイプが1:1.8、Pタイプが1:2.8である。ところで、プリント時の画面サイズをカメラ側で設定できるようにすると、当然のことながら、現在どの画面サイズが選択されているのかを容易に確認できるような機構が要求される。このための手段として、特開平6−250283号公報に開示されるようにファインダ内の観察画像に液晶表示にて画面枠をス−パ−インポ−ズしたり、特開平7−159864号公報に開示されるようにファインダ視野を機械的にマスクするものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平6−250283号公報に開示される如き、ファインダ内に画面枠を表示する機構を有する種のカメラは、撮影画面全体に対するトリミング範囲を認識し易いという利点を備えるものの、プリント作成時に割愛される範囲もトリミング範囲と共に使用者には見ることが可能となるため、誤認する虞があった。
【0004】
一方、特開平7−159864号公報に開示される如き、ファインダ視野を機械的にマスクする機構を有する種のカメラは、プリント範囲だけが見えるのでできあがったプリントをイメージし易い反面、周囲に重要な被写体が存在した場合にこの被写体に気がつかずに撮影してしまう虞があった。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、カメラ使用者にとって使いやすいカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるカメラは、フィルムの情報記録部にプリント作成時のトリミング範囲情報を記録可能なカメラにおいて、上記トリミング範囲情報を設定するための情報設定手段と、光学ファインダ内に設けられた液晶表示板と、上記フィルムへの露光動作に同期して、上記フィルム上に露光される被写体像とほぼ等価な電子画像をメモリ素子に記憶する記憶手段と、上記フィルムへの露光動作を実行するための撮影モードと、上記記憶手段に記憶されている電子画像を表示するための表示モードとを選択可能なモード設定部材と、上記表示モードにおいて、上記記憶手段に記憶されている上記電子画像を読み出し、画像モニタに表示する電子的画像表示手段とを具備し、上記撮影モードにおいて上記情報設定手段によって次の撮影駒に対するトリミング範囲を設定する場合には、該トリミング設定によって割愛される部分の被写体も確認できる形の画面枠を上記液晶表示板を用いて上記ファインダ内にスーパーインポーズ表示し、上記表示モードにおいて撮影済みの駒に対するトリミング範囲を再設定する場合には、上記電子的画像表示手段で表示された電子画像を上記情報設定手段で設定されたトリミング範囲情報に基づいてマスキング処理してから表示するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
まず本発明における実施の形態での主要な部分を概略的に説明する。
第1に、このカメラは銀塩フィルムへの露光動作に同期して上記フィルム上に露光された被写体像とほぼ等価な電子画像を作成可能に構成されている。第2に、その電子画像を表示する電子ビュ−ファインダ、モニタ装置等の電子的画像表示手段を有している。第3に、各撮影駒毎にプリント作成時に参考となる情報を設定可能とされている。第4に、上記電子画像を上記電子的画像表示手段の画面に表示する際には上記プリント参考情報を考慮した処理が施される。また、上記のプリント参考情報とは、前述した如く、例えばトリミングプリントの範囲、プリント濃度、色補正等、銀塩フィルムに記録された像をプリントするにあたって像の補正のために参考となる種々の情報である。
【0011】
次に本発明の第1の実施の形態として、トリミングプリントの範囲を参考情報とした場合につき説明する。なお以下の説明においては上記実用化されている3種類のトリミングプリント範囲の設定が可能なカメラを基にしているが、これはトリミングプリント範囲を全く任意に設定できる様にしたカメラであっても本発明が適用できることは勿論である。
【0012】
図1に示すように本実施の形態のカメラは、カメラシーケンスを制御する制御回路9と、その制御回路9からの制御信号に従って動作する種々の機構とから構成されている。また、このカメラに装着された撮影レンズには、撮影光学系1と絞り部材13が設けられている。この絞り部材13は、撮影時には設定された絞り開口値まで絞り込まれるように絞り駆動機構20によって駆動される。撮影光学系1の後方のカメラ本体のミラーボックス(図示省略)内には、被写体光を上方に反射するための可動ミラー2が配置されている。この可動ミラー2の上方には、被写体像を結像するためのフォーカシングスクリーン3が配置され更にその上方には、画面枠をファインダ内にスーパーインポーズするための液晶表示板39が配置されている。この液晶表示板39には、図3に示すように、16個の表示エレメント100〜115が配置されており、これらの点灯/消灯を組み合わせることで上記3つの画面枠を表示するようになっている。今、Hタイププリントが選択されていれば、表示エレメント100,108,109,110,101,111,112,113が点灯する。また、Cタイププリントが選択されていれば、表示エレメント100,103,106,104,101,105,107,102が点灯する。また、Pタイププリントが選択されていれば、表示エレメント114,109,115,112が点灯する。この表示エレメントのどれを点灯させるかは、制御回路9からの指示に基づいて液晶駆動回路40が決定する。この液晶表示板39のさらに上方には、被写体像の左右を反転させるためのペンタプリズム4が固設され、このペンタプリズム4の被写体光の出射側にファインダ接眼部5が設けてある。
【0013】
また、上記可動ミラー2はハーフミラー構造になっており、その後方にはサブミラー6が配置されていて、被写体観察時には、被写体光の一部がこのサブミラー6で図面上の左斜め下方に導かれる。上記可動ミラー2はミラーボックスの上方に可動軸2aを有し、サブミラー6はミラーボックスの底部側に可動軸6aを有し、各々撮影時にはミラー駆動機構21によって撮影光路外に退避するように駆動される。また上記ミラーボックスの底部には被写体像をアナログイメージデータに変換するための撮像素子8が設けられており、上記サブミラー6で反射された被写体光を受けるようになっている。この撮像素子8は画像処理回路10に接続されており、この画像処理回路10は、制御回路9からの制御信号によって制御され、撮像素子8からのアナログイメージデータをデジタルイメージデータに変換すると共に、撮像素子8の制御を行う。また、上記画像処理回路10は画像メモリ12と双方向で接続されており、制御回路9からの制御信号に応じてデジタルイメージデータを画像メモリ12に記憶させたり、画像メモリ12に記憶された画像データを読み出してモニタ11の表示画面53に表示させたりする。さらに、この画像処理回路10は、画像データをモニタ11に表示させる際に制御回路9からの画面サイズ情報に基づいて表示画像のマスキングも行う。尚、これに関しては、後に具体例を示して説明する。また、カメラ本体内に装填された銀塩フィルム15は、フィルム給送機構23によって駆動され、その給送量は給送量検知機構24によって検知される。
【0014】
また、銀塩フィルム15の裏面(ベース面)には、磁気記録部が設けられており(不図示)、磁気ヘッド25にて磁気情報を記録可能となっている。上記磁気記録部への記録データは制御回路9で生成され、磁気記録回路26がその磁気記録データを受けて磁気ヘッド25を駆動する。銀塩フィルム15の前面にはシャッタ14が配置されており、撮影時にはシャッタ駆動機構22によって開閉制御される。また、制御回路9には、カメラの裏蓋の開閉状態を検知するための裏蓋スイッチ31,撮影モードと表示モードのいずれか一方を設定するためのモードスイッチ32,レリーズスイッチ33,モニタ11に表示される画像を選択するための表示アップスイッチ34および表示ダウンスイッチ35,Hタイププリントを指示するためのHスイッチ36,Cタイププリントを指示するためのCスイッチ37,Pタイププリントを指示するためのPスイッチ38,巻戻動作の実行を指示する巻戻スイッチ41が接続されている。これらHスイッチ36、Cスイッチ37、Pスイッチ38はプリント参考情報としてのトリミングプリント範囲を設定する情報設定手段の少なくとも一部を構成している。また表示アップスイッチ34、表示ダウンスイッチ35は表示画像選択手段の少なくとも一部を構成している。
【0015】
図4は、本発明を適用した一眼レフカメラの外観図である。カメラ本体42の背面の上部には前記ファインダ接眼部5の接眼レンズ57が、グリップ部にはレリーズ釦40が、背面の中央部には上記モニタ11における画像表示用のモニタ画面53がそれぞれ設けられている。このモニタ11のモニタ画面53は電子的画像表示手段を構成している。このモニタ画面53の外側には、撮影モードと表示モードのいずれかを選択的に設定するために手動操作されるスライド式のモ−ド設定部材44が設けられており、EXPマ−クとDISPマ−クとの間でスライドすることにより、前述のモードスイッチ32を作動させる。また、上記背面のモニタ画面43を挟んでモード設定部材44と反対側には、既に記憶されている画像を選択して表示するためのアップ釦45とダウン釦46の2つのプッシュ式の釦が配置されている。このアップ釦45は前記表示アップスイッチ34を作動させ、ダウン釦46は前記表示ダウンスイッチ35を作動させる。また、ダウン釦46の下方には、前述のHスイッチ36を作動させるHタイプ選択釦47と、上述のCスイッチ37を作動させるCタイプ選択釦48と、上述のPスイッチ38を作動させるPタイプ選択釦49とが配置されている。これらHタイプ選択釦47、Cタイプ選択釦48、Pタイプ選択釦49はプリント参考情報としてのトリミングプリント範囲を設定する情報設定手段の少なくとも一部を構成している。またアップ釦45、ダウン釦46は表示画面選択手段の少なくとも一部を構成している。
【0016】
そして、被写体41にカメラ本体42を向けると、その被写体41の像は光学ファインダの接眼部5を介して観察できる。ここで、上記モード設定部材44の「EXP」側への設定が制御回路9へ入力されると露光動作が可能となる。この状態でレリーズ釦40を操作すると、被写体41が銀塩フィルム15に露光される。また、この露光動作に同期して、銀塩フィルム15に露光された被写体像とほぼ等価な電子画像が画像メモリ12に記憶される。一方、上記モード設定部材44を「DISP」側に設定すると、制御回路9は画像メモリ12に記憶された画像の再生を行わせるようになっている。また、モード設定部材44を「DISP」側に設定したままアップ釦45またはダウン釦46を操作すると、現在表示されている画像以外の画像(ダウン釦46が操作されれば1つ前の画像、アップ釦45が操作されれば次の画像)が表示される。このとき、撮影時にPタイプもしくはCタイプが選択されていれば、それに応じて図5にPM,CMとして示すように画面の一部がマスキングされて表示される。この状態で、前記Hタイプ選択釦47,Cタイプ選択釦48,Pタイプ選択釦49のいずれかを再度操作して異なる画面サイズを選択すると、新たな画面サイズに従ってマスキング範囲が変更される。
【0017】
すなわち、本実施形態のカメラを使用するにおいて、使用者は、ファインダ(ファインダ接眼部5、接眼レンズ57等)により撮影画面全体を視認することができるとともに、モニタ画面57(モニタ11)にプリント範囲が表示されることよりトリミングによって割愛される部分に重要な被写体が存在するか否かを上記ファインダ(ファインダ接眼部5、接眼レンズ57)により確認することができる。また、プリント写真をイメージすることも容易である。さらに、ファインダ内には画面枠を示す線が、上記液晶表示板39により、上述した利点を損なわない程度にスーパーインポーズされるので、より使いやすいものとなる。
【0018】
次に、上述の如く構成されているカメラの動作を、図6以降の動作フローチャートで説明する。図6は、メインシーケンスを示すフローチャートである。尚、このフローチャートにおいては、簡単化のためにフィルムカートリッジの装填以降についてのみ説明している。まず、S1にて裏蓋スイッチ31のオンオフをチェックすることにより、裏蓋の開閉状態を検出する。フィルムカートリッジが装填されてカメラの裏蓋が閉状態になったと判断したら、S2の<空送>サブルーチンを実行してフィルム15を第1駒まで送る。続いて、S3にてフィルム感度や撮影枚数等のフィルム情報をフィルムカートリッジに設けられた情報記録部位から読み込む。そして、S4にて、すべての比率レジスタに0を入れて初期化する。この比率レジスタは、各駒毎の画面サイズを記憶しておくためのレジスタで、各撮影駒のそれぞれに対応して用意されており、上述のHタイプ選択釦47を操作すると「0」,Cタイプ選択釦48を操作すると「1」,Pタイプ選択釦49を操作すると「2」がセットされる。したがって、S4においてすべての撮影駒数分の比率レジスタすべてに「0」を入れることによって、初期状態ではHタイププリントが選択されたことになる。次に、S5にて駒数カウンタに「1」を入れて初期化する。次に、S6にて駒数カウンタの内容から1を引いた値をアドレスレジスタに設定する。このアドレスレジスタは、撮影駒番号と対応付けて画像メモリ12に記憶される被写体画像のアドレスを設定するためのレジスタである。
【0019】
続いて、S7にてモード設定部材44に連動するモードスイッチ32をチェックする。ここで、モード設定部材44が撮影モード(EXPマ−ク側)に設定されていない場合には、S8の<表示>サブルーチンを実行することで表示モードに移行する。この表示モードに関しては、後述する。一方、撮影モードが設定されている場合には、S9にてレリーズ釦40に連動するレリーズスイッチ33をチェックする。モード設定部材44が撮影モードに設定され、レリーズ釦40が操作されていなければ、S10にて<F内表示>のサブルーチンを実行しながらS7→S9→S10を繰り返す。
【0020】
ここで、<F内表示>のサブルーチンについて、図7を用いて説明する。このサブルーチンは、選択されている画面サイズに対応する画面枠をファインダ内にスーパーインポーズするサブルーチンである。このサブルーチンにおいては、S100にてPタイププリントを指示するためのPスイッチ38がONしているか否かを判断し、ONしていればS101にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「2」を入れて、S106に進む。ONしていなければ、S102にてCタイププリントを指示するためのCスイッチ37がONしているか否かを判断し、ONしていればS103にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「1」を入れて、S106に進む。ONしていなければ、S104にてHタイププリントを指示するためのHスイッチ36がONしているか否かを判断し、ONしていればS105にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「0」を入れて、S106に進む。Hスイッチ36もONしていない場合には、比率レジスタの内容を変更せずにS106に進む。S106では、比率レジスタの内容を前述の液晶駆動回路40に転送する。それを受けた液晶駆動回路40は、上述のように表示エレメント100〜115を選択的に点灯させて、画面枠をファインダ内にスーパーインポーズする。
【0021】
図6のS9に戻って、レリーズ釦40が操作され、レリーズスイッチ33がオンとなると、S50の<露光>サブルーチンでもって露光動作が行われる。この露光動作は上記可動ミラー2を上昇させ、サブミラー6を下降させると共に、絞り部材13による絞り込み動作を行い、その後シャッタ14を開放し、銀塩フィルム上に被写体像を露光する動作を行うが、詳細は公知の技術であるので省略する。露光動作が終了すると、S11にて画像処理回路10に画像取り込み指示信号を送る。この信号を受けた画像処理回路10は、撮像素子8に制御信号を送り撮像素子8は結像面上の被写体像をアナログ画像データに変換して画像処理回路10に転送し、画像処理回路10はデジタル画像データに変換して取込む。次にS12にて現在のアドレスレジスタの内容を画像処理回路10に転送してから、S13にて画像記憶指示信号を送る。画像処理回路10は、アドレスデータに対応する画像メモリ12のメモリ領域を設定し、画像記憶指示信号に従って画像データを画像メモリ12の指定領域に記憶させる。したがって、画像メモリ12に記憶される画像データは、撮影駒数に関連付けて記憶されることになる。以上のように、銀塩フィルム15への露光動作に同期してデジタル画像データの記憶動作が行われるので、銀塩フィルム15に光学記録された画像と画像メモリ12に記憶された画像はほぼ等価になる。
【0022】
次に、S14にて画像処理回路10に対して、画像表示指示信号を転送し、続いてS15にて直前に撮影された駒に対応する比率レジスタの内容を転送する。これを受けた画像処理回路10は、取り込んだ画像データをモニタ11に表示させるとともに、比率レジスタの内容に応じて図5に示す如く表示画面上にマスキング処理を施す。この処理は、被写体画像に単色(例えば白色)のマスク(画面枠部分)を重ねて表示する処理であり、これによって現像所で作成されるプリントの事前確認が可能になる。次に、S16にて現在の駒が最終駒か否かを判断する。その方法は、上述のフィルムカートリッジに設けられた情報記録部位から読み込んだ撮影枚数情報と現在の駒数カウンタの内容とを比較して、両者が一致していたら最終駒まで露光済みであると判断するものである。ここで、最終駒でないと判断した場合には、S17に進んで<一駒巻上>サブルーチンを実行する。
【0023】
ここで、<一駒巻上>のサブルーチンについて、図8を用いて説明する。まずS201にてフィルム給送モータ(フィルム給送機構23に含まれている)を正転させる。次に、S202にて<磁気記録>サブルーチンを実行する。この<磁気記録>サブルーチンは、フィルム15の給送動作中に銀塩フィルム面上の磁気記録部に比率レジスタの内容を最下位ビットから1ビットずつ最上位ビットまで順次記録するものである。尚、この磁気記録に関する具体的な手法は、従来より種々提案されているのでここでは詳細説明を省略する。そして、S203にて一駒分の巻上を待って、S204にてフィルム給送モータを停止させた後にリターンする。
【0024】
図6に戻って、一駒巻上が終了したら、S18にて駒数カウンタに1を足す。そして、S19にて巻戻スイッチ41が押されているか否かをチェックする。巻戻スイッチ41が押されていなければ、再びS6に移行して上述の処理を繰り返す。一方、S16にて最終駒であると判断したら、S20にて巻戻スイッチ41をチェックし、巻戻スイッチ41が押されていなければS21にてモードスイッチ32をチェックする。そして、巻戻スイッチ41がおされておらず、また、モードスイッチ32が撮影モード側に設定されている場合には、上述のS20からS21を繰り返す。一方、モードスイッチ32が表示モード側に切り換えられていたら、S22に進んでS8と同様に<モニタ表示>サブルーチンを実行する。一方、S20にて巻戻スイッチ41が押されていることを検知したら、S23にて<巻戻>サブルーチンを実行する。このサブルーチンは、フィルム15を巻き戻すだけでなく、巻戻動作の途中に上述の比率レジスタの内容を各撮影駒の磁気記録部に磁気記録する機能も含んでいる。尚、S19にて巻戻スイッチ41が押されていると判断した場合にも同様の巻戻動作が実行される。
【0025】
ここで、<巻戻>サブルーチンによる巻戻動作について、図9を用いて説明する。このサブルーチンは、巻戻スイッチ41が操作された時にフィルム15をカートリッジ内に巻き戻すために実行される。そして、このサブルーチンは、上述の比率レジスタの内容を各撮影駒に対応する磁気記録部に記録する機能も有している。まず、S301にてフィルム給送機構23に含まれるフィルム給送モータ(不図示)を逆転させて巻戻を開始させる。次に、S302にて上述の<磁気記録>サブルーチンを実行する。磁気記録部には、すでに上述の<一駒巻上>サブルーチンにて各撮影駒に対応する比率レジスタの内容が記録されているが、その後で撮影者がプリントするサイズを設定変更していることもあるため、巻戻動作においても磁気記録する必要がある。尚、巻戻時の磁気記録においては、設定変更された撮影駒に関してのみ再記録するようにしても良い。 この記録動作は、銀塩フィルムが一駒分巻き戻されるよりも短時間で終了するので、<磁気記録>サブルーチンからリターンしたら、続いてS303にて一駒分の巻戻が終了するのを待つ。一駒分の巻戻が終了したら、S304にて駒数カウンタから「1」を引きそしてS305にて駒数カウンタが「0」になったか否かをチェックする。駒数カウンタがまだ「0」になっていなければ、次の駒の枚数データを記録するために再びS302に戻る。一方、駒数カウンタが「0」になったら、巻戻が完了したと判断して、S306にて所定時間待った後に、S307にてフィルム給送モータを停止してリターンする。
【0026】
図6に戻って、巻戻動作が完了すれば、S24にて裏蓋スイッチ31が開になるのを待ち、開になったら(つまり、フィルムカートリッジの取り出し操作が行われたら)、S25において画像メモリ12の全画像データを消去し、次にS26にて駒数カウンタに0を入れて内容をクリアする。尚、画像メモリ12に記憶されている全デジタル画像データを消去する理由は、この画像メモリ12に記憶されているデジタル画像データは、銀塩フィルム15に光学的に記録された画像に対応したものであるから、そのフィルムカートリッジが取り出された場合には、その後も画像データを記憶しておく必要はないし、そのまま残しておくと新しいフィルムカートリッジにて撮影動作を行う際に撮影者の混乱を招く危険があるからである。
【0027】
次に、図10の<モニタ表示>サブルーチンについて説明する。まず、S401にてアドレスレジスタの内容が0であるか否かをチェックする。この時点でアドレスレジスタの内容が0であれば、まだ撮影が行われていない状態であり、表示すべき画像データが画像メモリ12に記憶されていないので、そのままリターンする。一方、アドレスレジスタの内容が1でない、つまり、少なくとも1枚の画像データが記憶されている場合には、S402からS405に渡って、アドレスレジスタの内容,画像読出指示信号,アドレスレジスタに対応する比率レジスタの内容,表示指示信号の順に画像処理回路10に転送する。画像処理回路10は、アドレスデータに対応する画像メモリ12のメモリ領域を設定し、画像読出指示信号に応じて設定された記憶領域から画像データを読み出し、画像表示指示信号に応じて読み出した画像データをマスキングしてモニタ11に表示する。
【0028】
次に、S406にてPタイププリントを指示するためのPスイッチ38がONしているか否かを判断し、ONしていればS407にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「2」を入れて、S412に進む。ONしていなければ、S408にてCタイププリントを指示するためのCスイッチ37がONしているか否かを判断し、ONしていればS409にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「1」を入れて、S412に進む。ONしていなければ、S410にてHタイププリントを指示するためのHスイッチ36がONしているか否かを判断し、ONしていればS411にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「0」を入れてS412に進む。Hスイッチ36もONしていない場合には、比率レジスタの内容を変更せずにS412に進む。次に、S412にてダウン釦46に連動する表示ダウンスイッチ34を、S416にてアップ釦45に連動する表示アップスイッチ33を、S420にてモード設定部材44に連動するモード設定スイッチ31の状態を順次チェックする。この一連のチェックにおいて、表示ダウンスイッチ34と表示アップスイッチ33がともにONしておらず、モード設定スイッチ31が撮影モードに設定されていなければ、SS412以降を繰り返すこととなる。一方、S420にてモード設定スイッチ31が撮影モード側に戻されたことを判別したら、リターンする。 上述のように、表示アップスイッチ34と表示ダウンスイッチ35は、現在表示されている画像以外の画像を表示させるためのスイッチで、ダウンスイッチ35がONであれば1つ前の画像を、アップスイッチ34がONであれば1つ後の画像を選択できる。S412で表示ダウンスイッチ35がONしていると判断されると、次にS413にてアドレスレジスタの内容が1であるか否かをチェックする。この時点でアドレスレジスタの内容が1でなければ、S414にてアドレスレジスタの内容をマイナス1し、S415にてチャタリングによる誤動作を防止するために所定時間待ってからS402に戻って、選択された画像の表示を行う。一方、アドレスレジスタの内容が1ならば、すでに最初に撮影された画像データが表示されていることを意味しており、それより前の画像にさかのぼることはできない。したがって、何の処理も行わずにS406に戻る。また、S416で表示アップスイッチ34がONしていると判断されると、次にアドレスレジスタの内容と駒数カウンタの内容をS417にて比較し、アドレスレジスタの内容と駒数カウンタの内容が等しくなければ、S418にてアドレスレジスタの内容をプラス1し、S419にてチャタリングによる誤動作を防止するために所定時間待ってからS402に戻って、選択された画像の表示を行う。一方、S417にてアドレスレジスタの内容と駒数カウンタの内容が等しければ、現在表示されている画像が最新駒であるから、表示アップスイッチ34の操作は無視され、S406に戻る。
【0029】
この様な構成とすることにより、一度設定したトリミングプリント範囲をその後の任意の時点で画像を確認しながら再設定することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カメラ使用者にとって使いやすいカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す図。
【図2】上記実施の形態におけるフィルム画面寸法を示す図。
【図3】上記実施の形態における画面枠の表示エレメントを示す図。
【図4】上記実施の形態におけるカメラ後方外観を示す図。
【図5】上記実施の形態におけるモニタ画面の切換え状態を示す図。
【図6】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図7】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図8】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図9】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図10】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【符号の説明】
4 ペンタプリズム
5 ファインダ接眼部
9 制御回路
10 画像処理回路
11 モニタ
12 画像メモリ
15 銀塩フィルム
26 磁気記録回路
34 表示アップスイッチ
35 表示ダウンスイッチ
36 Hスイッチ
37 Cスイッチ
38 Pスイッチ
39 液晶表示板
44 モ−ド設定部材
45 アップ釦
46 ダウン釦47 Hタイプ選択釦
48 Cタイプ選択釦
49 Pタイプ選択釦
53 モニタ画面
57 接眼レンズ
【発明の属する技術分野】
本発明は、トリミングカメラ、詳しくはプリント装置にて画面内のトリミング指定された特定の範囲のみをプリントするために、トリミング範囲に関する情報をフィルム上の情報記録部に記録可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、従来からの135ロ−ルフィルム(35mmフィルム)に代わって、IX240カ−トリッジフィルムというフィルムが実用化された。このフィルムの特徴は、情報記録部としての磁気記録部が設けられていることにある。この磁気記録部を利用することによって、撮影時に撮影画面内のプリントしたい範囲(これをトリミング範囲という)を設定して上述の磁気記録部に記録し、プリント時はその記録された情報に基づいてトリミングプリントすることが可能となる。このため、撮影時にフィルムへの露光開口部をトリミング用マスク部材で遮光するといった機構が不要となり、カメラの構成が簡単になる。この様なトリミングプリント指定が可能なカメラとして、トリミングプリントする範囲を3つの画面サイズで表し、その画面サイズのうちの1つを選択する構成としたカメラが現在実用化されている。すなわちトリミングプリント範囲をあらかじめ設定された3種類の内から選択する構成であり、画面サイズが選択可能なカメラと言い換えることもできる。ここで上記実用化されているトリミングカメラについて見ると、上記3つの画面サイズは図2に示されるような寸法となっている。すなわちこのフィルムの一駒分の画面は、縦16.7mm、横30.2mmとされ、これは通常Hタイプ(ハイビジョンサイズタイプ)といわれる。一方、縦寸法をそのままにして横寸法を23mmにしたサイズは通常Cタイプ(コンベンショナルサイズタイプ)といわれる。また横寸法をそのままに縦寸法を10mmにしたサイズは通常Pタイプ(パノラマサイズタイプ)といわれる。これらのサイズの縦横比は、Cタイプが1:1.5、Hタイプが1:1.8、Pタイプが1:2.8である。ところで、プリント時の画面サイズをカメラ側で設定できるようにすると、当然のことながら、現在どの画面サイズが選択されているのかを容易に確認できるような機構が要求される。このための手段として、特開平6−250283号公報に開示されるようにファインダ内の観察画像に液晶表示にて画面枠をス−パ−インポ−ズしたり、特開平7−159864号公報に開示されるようにファインダ視野を機械的にマスクするものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平6−250283号公報に開示される如き、ファインダ内に画面枠を表示する機構を有する種のカメラは、撮影画面全体に対するトリミング範囲を認識し易いという利点を備えるものの、プリント作成時に割愛される範囲もトリミング範囲と共に使用者には見ることが可能となるため、誤認する虞があった。
【0004】
一方、特開平7−159864号公報に開示される如き、ファインダ視野を機械的にマスクする機構を有する種のカメラは、プリント範囲だけが見えるのでできあがったプリントをイメージし易い反面、周囲に重要な被写体が存在した場合にこの被写体に気がつかずに撮影してしまう虞があった。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、カメラ使用者にとって使いやすいカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるカメラは、フィルムの情報記録部にプリント作成時のトリミング範囲情報を記録可能なカメラにおいて、上記トリミング範囲情報を設定するための情報設定手段と、光学ファインダ内に設けられた液晶表示板と、上記フィルムへの露光動作に同期して、上記フィルム上に露光される被写体像とほぼ等価な電子画像をメモリ素子に記憶する記憶手段と、上記フィルムへの露光動作を実行するための撮影モードと、上記記憶手段に記憶されている電子画像を表示するための表示モードとを選択可能なモード設定部材と、上記表示モードにおいて、上記記憶手段に記憶されている上記電子画像を読み出し、画像モニタに表示する電子的画像表示手段とを具備し、上記撮影モードにおいて上記情報設定手段によって次の撮影駒に対するトリミング範囲を設定する場合には、該トリミング設定によって割愛される部分の被写体も確認できる形の画面枠を上記液晶表示板を用いて上記ファインダ内にスーパーインポーズ表示し、上記表示モードにおいて撮影済みの駒に対するトリミング範囲を再設定する場合には、上記電子的画像表示手段で表示された電子画像を上記情報設定手段で設定されたトリミング範囲情報に基づいてマスキング処理してから表示するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
まず本発明における実施の形態での主要な部分を概略的に説明する。
第1に、このカメラは銀塩フィルムへの露光動作に同期して上記フィルム上に露光された被写体像とほぼ等価な電子画像を作成可能に構成されている。第2に、その電子画像を表示する電子ビュ−ファインダ、モニタ装置等の電子的画像表示手段を有している。第3に、各撮影駒毎にプリント作成時に参考となる情報を設定可能とされている。第4に、上記電子画像を上記電子的画像表示手段の画面に表示する際には上記プリント参考情報を考慮した処理が施される。また、上記のプリント参考情報とは、前述した如く、例えばトリミングプリントの範囲、プリント濃度、色補正等、銀塩フィルムに記録された像をプリントするにあたって像の補正のために参考となる種々の情報である。
【0011】
次に本発明の第1の実施の形態として、トリミングプリントの範囲を参考情報とした場合につき説明する。なお以下の説明においては上記実用化されている3種類のトリミングプリント範囲の設定が可能なカメラを基にしているが、これはトリミングプリント範囲を全く任意に設定できる様にしたカメラであっても本発明が適用できることは勿論である。
【0012】
図1に示すように本実施の形態のカメラは、カメラシーケンスを制御する制御回路9と、その制御回路9からの制御信号に従って動作する種々の機構とから構成されている。また、このカメラに装着された撮影レンズには、撮影光学系1と絞り部材13が設けられている。この絞り部材13は、撮影時には設定された絞り開口値まで絞り込まれるように絞り駆動機構20によって駆動される。撮影光学系1の後方のカメラ本体のミラーボックス(図示省略)内には、被写体光を上方に反射するための可動ミラー2が配置されている。この可動ミラー2の上方には、被写体像を結像するためのフォーカシングスクリーン3が配置され更にその上方には、画面枠をファインダ内にスーパーインポーズするための液晶表示板39が配置されている。この液晶表示板39には、図3に示すように、16個の表示エレメント100〜115が配置されており、これらの点灯/消灯を組み合わせることで上記3つの画面枠を表示するようになっている。今、Hタイププリントが選択されていれば、表示エレメント100,108,109,110,101,111,112,113が点灯する。また、Cタイププリントが選択されていれば、表示エレメント100,103,106,104,101,105,107,102が点灯する。また、Pタイププリントが選択されていれば、表示エレメント114,109,115,112が点灯する。この表示エレメントのどれを点灯させるかは、制御回路9からの指示に基づいて液晶駆動回路40が決定する。この液晶表示板39のさらに上方には、被写体像の左右を反転させるためのペンタプリズム4が固設され、このペンタプリズム4の被写体光の出射側にファインダ接眼部5が設けてある。
【0013】
また、上記可動ミラー2はハーフミラー構造になっており、その後方にはサブミラー6が配置されていて、被写体観察時には、被写体光の一部がこのサブミラー6で図面上の左斜め下方に導かれる。上記可動ミラー2はミラーボックスの上方に可動軸2aを有し、サブミラー6はミラーボックスの底部側に可動軸6aを有し、各々撮影時にはミラー駆動機構21によって撮影光路外に退避するように駆動される。また上記ミラーボックスの底部には被写体像をアナログイメージデータに変換するための撮像素子8が設けられており、上記サブミラー6で反射された被写体光を受けるようになっている。この撮像素子8は画像処理回路10に接続されており、この画像処理回路10は、制御回路9からの制御信号によって制御され、撮像素子8からのアナログイメージデータをデジタルイメージデータに変換すると共に、撮像素子8の制御を行う。また、上記画像処理回路10は画像メモリ12と双方向で接続されており、制御回路9からの制御信号に応じてデジタルイメージデータを画像メモリ12に記憶させたり、画像メモリ12に記憶された画像データを読み出してモニタ11の表示画面53に表示させたりする。さらに、この画像処理回路10は、画像データをモニタ11に表示させる際に制御回路9からの画面サイズ情報に基づいて表示画像のマスキングも行う。尚、これに関しては、後に具体例を示して説明する。また、カメラ本体内に装填された銀塩フィルム15は、フィルム給送機構23によって駆動され、その給送量は給送量検知機構24によって検知される。
【0014】
また、銀塩フィルム15の裏面(ベース面)には、磁気記録部が設けられており(不図示)、磁気ヘッド25にて磁気情報を記録可能となっている。上記磁気記録部への記録データは制御回路9で生成され、磁気記録回路26がその磁気記録データを受けて磁気ヘッド25を駆動する。銀塩フィルム15の前面にはシャッタ14が配置されており、撮影時にはシャッタ駆動機構22によって開閉制御される。また、制御回路9には、カメラの裏蓋の開閉状態を検知するための裏蓋スイッチ31,撮影モードと表示モードのいずれか一方を設定するためのモードスイッチ32,レリーズスイッチ33,モニタ11に表示される画像を選択するための表示アップスイッチ34および表示ダウンスイッチ35,Hタイププリントを指示するためのHスイッチ36,Cタイププリントを指示するためのCスイッチ37,Pタイププリントを指示するためのPスイッチ38,巻戻動作の実行を指示する巻戻スイッチ41が接続されている。これらHスイッチ36、Cスイッチ37、Pスイッチ38はプリント参考情報としてのトリミングプリント範囲を設定する情報設定手段の少なくとも一部を構成している。また表示アップスイッチ34、表示ダウンスイッチ35は表示画像選択手段の少なくとも一部を構成している。
【0015】
図4は、本発明を適用した一眼レフカメラの外観図である。カメラ本体42の背面の上部には前記ファインダ接眼部5の接眼レンズ57が、グリップ部にはレリーズ釦40が、背面の中央部には上記モニタ11における画像表示用のモニタ画面53がそれぞれ設けられている。このモニタ11のモニタ画面53は電子的画像表示手段を構成している。このモニタ画面53の外側には、撮影モードと表示モードのいずれかを選択的に設定するために手動操作されるスライド式のモ−ド設定部材44が設けられており、EXPマ−クとDISPマ−クとの間でスライドすることにより、前述のモードスイッチ32を作動させる。また、上記背面のモニタ画面43を挟んでモード設定部材44と反対側には、既に記憶されている画像を選択して表示するためのアップ釦45とダウン釦46の2つのプッシュ式の釦が配置されている。このアップ釦45は前記表示アップスイッチ34を作動させ、ダウン釦46は前記表示ダウンスイッチ35を作動させる。また、ダウン釦46の下方には、前述のHスイッチ36を作動させるHタイプ選択釦47と、上述のCスイッチ37を作動させるCタイプ選択釦48と、上述のPスイッチ38を作動させるPタイプ選択釦49とが配置されている。これらHタイプ選択釦47、Cタイプ選択釦48、Pタイプ選択釦49はプリント参考情報としてのトリミングプリント範囲を設定する情報設定手段の少なくとも一部を構成している。またアップ釦45、ダウン釦46は表示画面選択手段の少なくとも一部を構成している。
【0016】
そして、被写体41にカメラ本体42を向けると、その被写体41の像は光学ファインダの接眼部5を介して観察できる。ここで、上記モード設定部材44の「EXP」側への設定が制御回路9へ入力されると露光動作が可能となる。この状態でレリーズ釦40を操作すると、被写体41が銀塩フィルム15に露光される。また、この露光動作に同期して、銀塩フィルム15に露光された被写体像とほぼ等価な電子画像が画像メモリ12に記憶される。一方、上記モード設定部材44を「DISP」側に設定すると、制御回路9は画像メモリ12に記憶された画像の再生を行わせるようになっている。また、モード設定部材44を「DISP」側に設定したままアップ釦45またはダウン釦46を操作すると、現在表示されている画像以外の画像(ダウン釦46が操作されれば1つ前の画像、アップ釦45が操作されれば次の画像)が表示される。このとき、撮影時にPタイプもしくはCタイプが選択されていれば、それに応じて図5にPM,CMとして示すように画面の一部がマスキングされて表示される。この状態で、前記Hタイプ選択釦47,Cタイプ選択釦48,Pタイプ選択釦49のいずれかを再度操作して異なる画面サイズを選択すると、新たな画面サイズに従ってマスキング範囲が変更される。
【0017】
すなわち、本実施形態のカメラを使用するにおいて、使用者は、ファインダ(ファインダ接眼部5、接眼レンズ57等)により撮影画面全体を視認することができるとともに、モニタ画面57(モニタ11)にプリント範囲が表示されることよりトリミングによって割愛される部分に重要な被写体が存在するか否かを上記ファインダ(ファインダ接眼部5、接眼レンズ57)により確認することができる。また、プリント写真をイメージすることも容易である。さらに、ファインダ内には画面枠を示す線が、上記液晶表示板39により、上述した利点を損なわない程度にスーパーインポーズされるので、より使いやすいものとなる。
【0018】
次に、上述の如く構成されているカメラの動作を、図6以降の動作フローチャートで説明する。図6は、メインシーケンスを示すフローチャートである。尚、このフローチャートにおいては、簡単化のためにフィルムカートリッジの装填以降についてのみ説明している。まず、S1にて裏蓋スイッチ31のオンオフをチェックすることにより、裏蓋の開閉状態を検出する。フィルムカートリッジが装填されてカメラの裏蓋が閉状態になったと判断したら、S2の<空送>サブルーチンを実行してフィルム15を第1駒まで送る。続いて、S3にてフィルム感度や撮影枚数等のフィルム情報をフィルムカートリッジに設けられた情報記録部位から読み込む。そして、S4にて、すべての比率レジスタに0を入れて初期化する。この比率レジスタは、各駒毎の画面サイズを記憶しておくためのレジスタで、各撮影駒のそれぞれに対応して用意されており、上述のHタイプ選択釦47を操作すると「0」,Cタイプ選択釦48を操作すると「1」,Pタイプ選択釦49を操作すると「2」がセットされる。したがって、S4においてすべての撮影駒数分の比率レジスタすべてに「0」を入れることによって、初期状態ではHタイププリントが選択されたことになる。次に、S5にて駒数カウンタに「1」を入れて初期化する。次に、S6にて駒数カウンタの内容から1を引いた値をアドレスレジスタに設定する。このアドレスレジスタは、撮影駒番号と対応付けて画像メモリ12に記憶される被写体画像のアドレスを設定するためのレジスタである。
【0019】
続いて、S7にてモード設定部材44に連動するモードスイッチ32をチェックする。ここで、モード設定部材44が撮影モード(EXPマ−ク側)に設定されていない場合には、S8の<表示>サブルーチンを実行することで表示モードに移行する。この表示モードに関しては、後述する。一方、撮影モードが設定されている場合には、S9にてレリーズ釦40に連動するレリーズスイッチ33をチェックする。モード設定部材44が撮影モードに設定され、レリーズ釦40が操作されていなければ、S10にて<F内表示>のサブルーチンを実行しながらS7→S9→S10を繰り返す。
【0020】
ここで、<F内表示>のサブルーチンについて、図7を用いて説明する。このサブルーチンは、選択されている画面サイズに対応する画面枠をファインダ内にスーパーインポーズするサブルーチンである。このサブルーチンにおいては、S100にてPタイププリントを指示するためのPスイッチ38がONしているか否かを判断し、ONしていればS101にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「2」を入れて、S106に進む。ONしていなければ、S102にてCタイププリントを指示するためのCスイッチ37がONしているか否かを判断し、ONしていればS103にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「1」を入れて、S106に進む。ONしていなければ、S104にてHタイププリントを指示するためのHスイッチ36がONしているか否かを判断し、ONしていればS105にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「0」を入れて、S106に進む。Hスイッチ36もONしていない場合には、比率レジスタの内容を変更せずにS106に進む。S106では、比率レジスタの内容を前述の液晶駆動回路40に転送する。それを受けた液晶駆動回路40は、上述のように表示エレメント100〜115を選択的に点灯させて、画面枠をファインダ内にスーパーインポーズする。
【0021】
図6のS9に戻って、レリーズ釦40が操作され、レリーズスイッチ33がオンとなると、S50の<露光>サブルーチンでもって露光動作が行われる。この露光動作は上記可動ミラー2を上昇させ、サブミラー6を下降させると共に、絞り部材13による絞り込み動作を行い、その後シャッタ14を開放し、銀塩フィルム上に被写体像を露光する動作を行うが、詳細は公知の技術であるので省略する。露光動作が終了すると、S11にて画像処理回路10に画像取り込み指示信号を送る。この信号を受けた画像処理回路10は、撮像素子8に制御信号を送り撮像素子8は結像面上の被写体像をアナログ画像データに変換して画像処理回路10に転送し、画像処理回路10はデジタル画像データに変換して取込む。次にS12にて現在のアドレスレジスタの内容を画像処理回路10に転送してから、S13にて画像記憶指示信号を送る。画像処理回路10は、アドレスデータに対応する画像メモリ12のメモリ領域を設定し、画像記憶指示信号に従って画像データを画像メモリ12の指定領域に記憶させる。したがって、画像メモリ12に記憶される画像データは、撮影駒数に関連付けて記憶されることになる。以上のように、銀塩フィルム15への露光動作に同期してデジタル画像データの記憶動作が行われるので、銀塩フィルム15に光学記録された画像と画像メモリ12に記憶された画像はほぼ等価になる。
【0022】
次に、S14にて画像処理回路10に対して、画像表示指示信号を転送し、続いてS15にて直前に撮影された駒に対応する比率レジスタの内容を転送する。これを受けた画像処理回路10は、取り込んだ画像データをモニタ11に表示させるとともに、比率レジスタの内容に応じて図5に示す如く表示画面上にマスキング処理を施す。この処理は、被写体画像に単色(例えば白色)のマスク(画面枠部分)を重ねて表示する処理であり、これによって現像所で作成されるプリントの事前確認が可能になる。次に、S16にて現在の駒が最終駒か否かを判断する。その方法は、上述のフィルムカートリッジに設けられた情報記録部位から読み込んだ撮影枚数情報と現在の駒数カウンタの内容とを比較して、両者が一致していたら最終駒まで露光済みであると判断するものである。ここで、最終駒でないと判断した場合には、S17に進んで<一駒巻上>サブルーチンを実行する。
【0023】
ここで、<一駒巻上>のサブルーチンについて、図8を用いて説明する。まずS201にてフィルム給送モータ(フィルム給送機構23に含まれている)を正転させる。次に、S202にて<磁気記録>サブルーチンを実行する。この<磁気記録>サブルーチンは、フィルム15の給送動作中に銀塩フィルム面上の磁気記録部に比率レジスタの内容を最下位ビットから1ビットずつ最上位ビットまで順次記録するものである。尚、この磁気記録に関する具体的な手法は、従来より種々提案されているのでここでは詳細説明を省略する。そして、S203にて一駒分の巻上を待って、S204にてフィルム給送モータを停止させた後にリターンする。
【0024】
図6に戻って、一駒巻上が終了したら、S18にて駒数カウンタに1を足す。そして、S19にて巻戻スイッチ41が押されているか否かをチェックする。巻戻スイッチ41が押されていなければ、再びS6に移行して上述の処理を繰り返す。一方、S16にて最終駒であると判断したら、S20にて巻戻スイッチ41をチェックし、巻戻スイッチ41が押されていなければS21にてモードスイッチ32をチェックする。そして、巻戻スイッチ41がおされておらず、また、モードスイッチ32が撮影モード側に設定されている場合には、上述のS20からS21を繰り返す。一方、モードスイッチ32が表示モード側に切り換えられていたら、S22に進んでS8と同様に<モニタ表示>サブルーチンを実行する。一方、S20にて巻戻スイッチ41が押されていることを検知したら、S23にて<巻戻>サブルーチンを実行する。このサブルーチンは、フィルム15を巻き戻すだけでなく、巻戻動作の途中に上述の比率レジスタの内容を各撮影駒の磁気記録部に磁気記録する機能も含んでいる。尚、S19にて巻戻スイッチ41が押されていると判断した場合にも同様の巻戻動作が実行される。
【0025】
ここで、<巻戻>サブルーチンによる巻戻動作について、図9を用いて説明する。このサブルーチンは、巻戻スイッチ41が操作された時にフィルム15をカートリッジ内に巻き戻すために実行される。そして、このサブルーチンは、上述の比率レジスタの内容を各撮影駒に対応する磁気記録部に記録する機能も有している。まず、S301にてフィルム給送機構23に含まれるフィルム給送モータ(不図示)を逆転させて巻戻を開始させる。次に、S302にて上述の<磁気記録>サブルーチンを実行する。磁気記録部には、すでに上述の<一駒巻上>サブルーチンにて各撮影駒に対応する比率レジスタの内容が記録されているが、その後で撮影者がプリントするサイズを設定変更していることもあるため、巻戻動作においても磁気記録する必要がある。尚、巻戻時の磁気記録においては、設定変更された撮影駒に関してのみ再記録するようにしても良い。 この記録動作は、銀塩フィルムが一駒分巻き戻されるよりも短時間で終了するので、<磁気記録>サブルーチンからリターンしたら、続いてS303にて一駒分の巻戻が終了するのを待つ。一駒分の巻戻が終了したら、S304にて駒数カウンタから「1」を引きそしてS305にて駒数カウンタが「0」になったか否かをチェックする。駒数カウンタがまだ「0」になっていなければ、次の駒の枚数データを記録するために再びS302に戻る。一方、駒数カウンタが「0」になったら、巻戻が完了したと判断して、S306にて所定時間待った後に、S307にてフィルム給送モータを停止してリターンする。
【0026】
図6に戻って、巻戻動作が完了すれば、S24にて裏蓋スイッチ31が開になるのを待ち、開になったら(つまり、フィルムカートリッジの取り出し操作が行われたら)、S25において画像メモリ12の全画像データを消去し、次にS26にて駒数カウンタに0を入れて内容をクリアする。尚、画像メモリ12に記憶されている全デジタル画像データを消去する理由は、この画像メモリ12に記憶されているデジタル画像データは、銀塩フィルム15に光学的に記録された画像に対応したものであるから、そのフィルムカートリッジが取り出された場合には、その後も画像データを記憶しておく必要はないし、そのまま残しておくと新しいフィルムカートリッジにて撮影動作を行う際に撮影者の混乱を招く危険があるからである。
【0027】
次に、図10の<モニタ表示>サブルーチンについて説明する。まず、S401にてアドレスレジスタの内容が0であるか否かをチェックする。この時点でアドレスレジスタの内容が0であれば、まだ撮影が行われていない状態であり、表示すべき画像データが画像メモリ12に記憶されていないので、そのままリターンする。一方、アドレスレジスタの内容が1でない、つまり、少なくとも1枚の画像データが記憶されている場合には、S402からS405に渡って、アドレスレジスタの内容,画像読出指示信号,アドレスレジスタに対応する比率レジスタの内容,表示指示信号の順に画像処理回路10に転送する。画像処理回路10は、アドレスデータに対応する画像メモリ12のメモリ領域を設定し、画像読出指示信号に応じて設定された記憶領域から画像データを読み出し、画像表示指示信号に応じて読み出した画像データをマスキングしてモニタ11に表示する。
【0028】
次に、S406にてPタイププリントを指示するためのPスイッチ38がONしているか否かを判断し、ONしていればS407にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「2」を入れて、S412に進む。ONしていなければ、S408にてCタイププリントを指示するためのCスイッチ37がONしているか否かを判断し、ONしていればS409にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「1」を入れて、S412に進む。ONしていなければ、S410にてHタイププリントを指示するためのHスイッチ36がONしているか否かを判断し、ONしていればS411にて現在の撮影駒に対応する比率レジスタに「0」を入れてS412に進む。Hスイッチ36もONしていない場合には、比率レジスタの内容を変更せずにS412に進む。次に、S412にてダウン釦46に連動する表示ダウンスイッチ34を、S416にてアップ釦45に連動する表示アップスイッチ33を、S420にてモード設定部材44に連動するモード設定スイッチ31の状態を順次チェックする。この一連のチェックにおいて、表示ダウンスイッチ34と表示アップスイッチ33がともにONしておらず、モード設定スイッチ31が撮影モードに設定されていなければ、SS412以降を繰り返すこととなる。一方、S420にてモード設定スイッチ31が撮影モード側に戻されたことを判別したら、リターンする。 上述のように、表示アップスイッチ34と表示ダウンスイッチ35は、現在表示されている画像以外の画像を表示させるためのスイッチで、ダウンスイッチ35がONであれば1つ前の画像を、アップスイッチ34がONであれば1つ後の画像を選択できる。S412で表示ダウンスイッチ35がONしていると判断されると、次にS413にてアドレスレジスタの内容が1であるか否かをチェックする。この時点でアドレスレジスタの内容が1でなければ、S414にてアドレスレジスタの内容をマイナス1し、S415にてチャタリングによる誤動作を防止するために所定時間待ってからS402に戻って、選択された画像の表示を行う。一方、アドレスレジスタの内容が1ならば、すでに最初に撮影された画像データが表示されていることを意味しており、それより前の画像にさかのぼることはできない。したがって、何の処理も行わずにS406に戻る。また、S416で表示アップスイッチ34がONしていると判断されると、次にアドレスレジスタの内容と駒数カウンタの内容をS417にて比較し、アドレスレジスタの内容と駒数カウンタの内容が等しくなければ、S418にてアドレスレジスタの内容をプラス1し、S419にてチャタリングによる誤動作を防止するために所定時間待ってからS402に戻って、選択された画像の表示を行う。一方、S417にてアドレスレジスタの内容と駒数カウンタの内容が等しければ、現在表示されている画像が最新駒であるから、表示アップスイッチ34の操作は無視され、S406に戻る。
【0029】
この様な構成とすることにより、一度設定したトリミングプリント範囲をその後の任意の時点で画像を確認しながら再設定することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、カメラ使用者にとって使いやすいカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す図。
【図2】上記実施の形態におけるフィルム画面寸法を示す図。
【図3】上記実施の形態における画面枠の表示エレメントを示す図。
【図4】上記実施の形態におけるカメラ後方外観を示す図。
【図5】上記実施の形態におけるモニタ画面の切換え状態を示す図。
【図6】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図7】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図8】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図9】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【図10】上記実施の形態におけるフロ−チャ−トを示す図。
【符号の説明】
4 ペンタプリズム
5 ファインダ接眼部
9 制御回路
10 画像処理回路
11 モニタ
12 画像メモリ
15 銀塩フィルム
26 磁気記録回路
34 表示アップスイッチ
35 表示ダウンスイッチ
36 Hスイッチ
37 Cスイッチ
38 Pスイッチ
39 液晶表示板
44 モ−ド設定部材
45 アップ釦
46 ダウン釦47 Hタイプ選択釦
48 Cタイプ選択釦
49 Pタイプ選択釦
53 モニタ画面
57 接眼レンズ
Claims (1)
- フィルムの情報記録部にプリント作成時のトリミング範囲情報を記録可能なカメラにおいて、
上記トリミング範囲情報を設定するための情報設定手段と、
光学ファインダ内に設けられた液晶表示板と、
上記フィルムへの露光動作に同期して、上記フィルム上に露光される被写体像とほぼ等価な電子画像をメモリ素子に記憶する記憶手段と、
上記フィルムへの露光動作を実行するための撮影モードと、上記記憶手段に記憶されている電子画像を表示するための表示モードとを選択可能なモード設定部材と、
上記表示モードにおいて、上記記憶手段に記憶されている上記電子画像を読み出し、画像モニタに表示する電子的画像表示手段と、
を具備し、
上記撮影モードにおいて上記情報設定手段によって次の撮影駒に対するトリミング範囲を設定する場合には、該トリミング設定によって割愛される部分の被写体も確認できる形の画面枠を上記液晶表示板を用いて上記ファインダ内にスーパーインポーズ表示し、上記表示モードにおいて撮影済みの駒に対するトリミング範囲を再設定する場合には、上記電子的画像表示手段で表示された電子画像を上記情報設定手段で設定されたトリミング範囲情報に基づいてマスキング処理してから表示するようにしたことを特徴とするカメラ。
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