JP2001192413A - エチレン・α−オレフィン共重合体及びそれからなるフィルム - Google Patents
エチレン・α−オレフィン共重合体及びそれからなるフィルムInfo
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Abstract
分な透明性を持ち、さらに腰と強度等の機械的物性、成
形性、耐ブロッキング性に優れるエチレン・α−オレフ
ィン共重合体を提供することを課題とする。 【解決手段】 密度0.900〜0.955、MI0.
01〜100g/10分、GPC−MALLS測定から
得られた結果を散乱角度0°に外挿したRayleigh ratio
値を用いたクロマトグラムにおいて本測定から計算した
分子量が100万以上の成分の当クロマトグラムの面積
分率Mcが1%以上、且つCFC測定における74℃以
下の溶出成分割合W74とMcの関係がW74<5.5
Log{Mc}+10の関係にあるエチレン・α−オレ
フィン共重合体をインフレーション成形してフィルムを
得る。
Description
α−オレフィン共重合体に関する。詳しくは、本発明
は、インフレーション成形によりフィルムに成形した場
合、透明性、光沢に優れ、さらに耐ブロッキング性がよ
く、ヒートシール性に優れ、かつ腰と強度のバランスに
優れるエチレン・α−オレフィン共重合体に関する。
は、従来から主にチーグラ−ナッタ系触媒により重合さ
れ、それをインフレーション成形して得られるフィルム
は引張強度および衝撃強度等の機械的特性に優れている
ために、袋用途を中心に様々な用途に大量に使用されて
いる。
の共重合体を単独でインフレーション成形して得られる
フィルムは、透明性に欠けるという問題点がある。そこ
で、透明性が要求される分野では、透明性の改良効果が
高い高圧法で製造されたポリエチレン(以下、「HPL
D」と略す)を混合することで透明性を確保してきた
が、この場合、樹脂組成物の製造コストが高くなる。ま
た、物性面では強度が低下するだけでなく、透明性の向
上に伴い耐ブロッキング性が悪化するなどの問題があ
る。
媒により重合されたエチレン・α−オレフィン共重合体
は、チーグラナッタ系触媒に比べて、密度0.915以
下の低密度領域では透明性に優れているが、密度の増加
と共に透明性は悪化し、一般の包装用フィルムとしてよ
く用いられる密度0.915以上のものは、十分な透明
性が得られず、やはり透明性が要求される分野ではHP
LDをブレンドしなくてはならない。
れるように重合を多段で行ったり、特開平5−1559
32号、及び、特開昭60−35006号公報に見られ
るように、メタロセン化合物を2種類以上併用して重合
を行ったりする方法によって、分子量を広げた場合に
も、十分な透明性は得られない。
では、貯蔵弾性率、及び、損失弾性率が特定の範囲にあ
ることで透明性が改良されることが示されているが、そ
れでも透明性が要求される分野に対して十分な性能であ
るとは言い難い。
るエチレン・α−オレフィン共重合体の登場が待ち望ま
れていたが、従来の技術では十分透明なフィルムとなる
エチレン・α−オレフィン共重合体が得られていないの
はもちろん、それを実現するためのポリマー構造も不明
であった。
ション成形でフィルムにした際に十分な透明性を持ち、
さらに腰と強度等の機械的物性、成形性、耐ブロッキン
グ性に優れるエチレン・α−オレフィン共重合体を提供
することを課題とする。
点を解決すべく種々検討を行った結果、エチレン・α−
オレフィン共重合体中の透明性を改善させる成分と、悪
化させる成分を明らかにし、そして、この両者のバラン
スを従来には不可能であった領域まで向上させ特定の範
囲をとらせることで、透明性に優れるエチレン・α−オ
レフィン共重合体が得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
レフィン共重合体は、エチレンと炭素数3〜20のα−
オレフィンとの共重合体であって、下記物性(a)〜
(d)を満たすことを特徴とする。 (a)密度が0.900〜0.955g/cm3である
こと。 (b)メルトインデックス(MI;190℃、2.16
kg荷重下)が0.01〜100g/10分であるこ
と。 (c)GPC−MALLS測定から得られた結果を散乱
角度0°に外挿したRayleigh ratio値を用いたクロマト
グラムにおいて、本測定から計算した分子量が100万
以上の成分の当クロマトグラムの面積分率Mcが1%以
上であること。 (d)CFC測定における74℃以下の溶出成分割合W
74(wt%)とMcの関係が式(1)を満たす範囲に
あること。
合体は、好ましくは前記密度が0.915〜0.945
g/cm3であり、かつ前記メルトインデックスが0.
1〜10g/10分であることを特徴とする。
体は、190℃、10kg荷重の条件で測定したメルト
インデックスであるI10kgと、190℃、2.16kg
荷重の条件で測定したメルトインデックスであるI
2.16kgの比、FR(=I10kg/I 2.16kg)が7.0以下
であり、かつ、GPC測定から得られる重量平均分子量
Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnが1.5〜3.
5であり、かつ、CFC測定における常温(30℃)まで
の溶出成分割合W30(wt%)が0.5wt%以下で
あることを特徴とする。
オレフィン共重合体はCFC測定における常温(30℃)
までの溶出成分割合W30(wt%)が、実質的に存在
しない(検出限界、0.1wt%以下)ことを特徴とす
る。
−オレフィン共重合体は、前記W74とMcの関係が式
(2)を満たす範囲にある。
LS測定から得られた結果を散乱角度0°に外挿したRa
yleigh ratio値を用いたクロマトグラムにおいて、本測
定から計算した分子量が100万以上の成分の当クロマ
トグラムの面積分率Mcとし、「5点測定法」により得
られる平均値Mcが1%以上であり、かつ、平均値に対
する標準偏差<σ>が35%以下である。
フィン共重合体をフィルムとして用いるものである。
重合体には発明を損なわない範囲で、目的に応じた各種
の添加剤を加えた組成物として用いることが出来る。
する。
レフィン共重合体は、エチレンと炭素数3〜20のα−
オレフィンとの共重合体、好ましくはランダム共重合体
である。ここで用いられる共重合成分であるα−オレフ
ィンとしては、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブ
テン−1、3−メチルペンテン−1、4−メチルペンテ
ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ペンテン−1、
デセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オ
クタデセン−1、エイコセン−1等が挙げられる。ま
た、これらα−オレフィンは1種のみでもよく、また2
種以上が併用されていてもよい。これらのうち、より好
ましいα−オレフィンは炭素数3〜10のものであり、
具体的にはプロピレン、ブテン−1、3−メチルブテン
−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテ
ン−1、ペンテン−1、デセン−1等が挙げられる。
におけるエチレンとα−オレフィンの割合は、好ましく
はエチレン70〜99.5重量%、α−オレフィン0.
5〜30重量%であり、より好ましくはエチレン80〜
99重量%、α−オレフィン1〜20重量%であり、さ
らに好ましくはエチレン87〜98重量%、α−オレフ
ィン2〜13重量%である。エチレン含量がこの範囲内
であれば、インフレーション成形して得られるフィルム
の腰と強度のバランスがよい。
について説明を加える。
度が0.900〜0.955(g/cm3)である。こ
の密度が0.900未満では、剛性が小さく、また自動
製袋機適性が悪い。0.955を超えると透明性、耐衝
撃性、ヒートシール性が悪化する。機械的強度と透明性
のバランスの面から、上記密度は好ましくは0.915
〜0.945、さらに好ましくは0.920〜0.94
0であることが望ましい。尚、密度の測定はJIS−K
7112に準拠し、メルトインデックス測定時に得られ
るストランドを100℃で1時間熱処理し、さらに室温
で1時間放置した後に密度勾配管法で測定したものをい
う。
90℃、2.16kg荷重下におけるメルトインデック
ス(MI;単位=g/10分)が0.01〜100であ
る。このMIが0.01未満では押出性が悪く、100
を超えると製膜性が悪くなる。押出性と製膜性のバラン
スから、MIは好ましくは0.1〜10、さらに好まし
くは0.3〜4.0の範囲にあることが望ましく、特に
0.7〜2.5の範囲にあることが最も好ましい。尚、
MIの測定はJIS K6760に準拠し、190℃、
2.16kg荷重で測定したものをいう。
の面積分率(Mc) GPC−MALLS測定から得られた結果を散乱角度0
°に外挿したRayleigh ratio値を用いたクロマトグラ
ム、分子量が100万以上の成分の当クロマトグラムの
面積分率を意味する。本発明のエチレン・α−オレフィ
ン共重合体は、Mcが1%以上である。
性を考える場合、長時間緩和成分は結晶構造の成長を抑
制する働きがあり、改良効果を示す。そして、緩和時間
が長いほど、重量分率が高いほど、透明性は改良される
と考えられる。
乱角度を0°に外挿したRayleigh ratio値を用いたクロ
マトグラムの物理的意味は、溶出成分の分子量と濃度の
積をプロットしたものである。
体の緩和時間は分子量の関数として表され、分子量が高
いほど緩和時間が長くなる。
を散乱角度を0°に外挿したRayleigh ratio値を用いた
クロマトグラムは、緩和時間の長さに分子量が、重量分
率に濃度が対応する。このとき、主に結晶成長抑制効果
を示すのは分子量100万以上の非常に緩和時間の長い
領域であるため、分子量100万以上の面積分率をMc
値としたとき、その大きさにより透明性改良効果を評価
することができる。
低く、そのフィルムの透明性は十分ではない。十分な透
明性を得るためには1%以上、好ましくは3%以上、さ
らに好ましくは5%以上である必要がある。
なり、成形時のひずみや応力が小さいほど上限は高くな
る。一般に工業的に用いられるインフレーション成形に
おいては12%以下であることが好ましいが、フィルム
が厚い場合や成形速度が遅い場合、成形温度が高い場合
にはさらに高く50%以下であることが好ましく、さら
に、シート成形などのインフレーション成形に比べてフ
ィルムが厚く速度が遅い場合やプレス成形においては高
い程良い。
matography)測定における74℃以下溶出成分割合(W
74)とMcとの関係 本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体は、そのC
FC測定における74℃以下の溶出成分割合W74(wt
%)と上記Mcとの関係が、下記式(1)を満たす範囲
にある。
〜(d)の条件を満たすとき、そのフィルムは高い透明
性を示す。これは、前述したようにMcで表される分子
量の100万以上の成分が大きい成分Mc値が透明性改
良効果を示すのに対し、CFC測定における74℃以下
の溶出成分が透明性を悪化させる効果を持つためであ
る。すなわち、エチレン-α-オレフィン共重合体をフィ
ルムにした場合、その結晶構造においてはラメラは凝集
した球晶構造を取るため、長時間緩和成分は球晶サイズ
を小さくすることで透明性改良効果を示す。一方で、低
結晶成分はラメラの間や、球晶の間に存在するため、そ
の量が増加することで球晶の高さを増大させたり、球晶
同士の谷が深くなったりすることで、表面の結晶構造に
よる凹凸を明確にし、表面での光の散乱が増加すること
で透明性を悪化させる原因となるためである。
の低結晶成分は、CFC測定における74℃以下の溶出
成分割合W74(wt%)として表現することが出来、
この成分が多いほど透明性は悪化する。
と、W74で示される透明性悪化効果のバランスにより
透明性は決定され、Mcが高いほど、また、W74が低
いほど、そのフィルムの透明性は向上する。
す範囲にない場合には、そのエチレン・α−オレフィン
共重合体をインフレーション成形してなるフィルムの透
明性は優れたものではなく、透明性に優れるフィルムを
得るためには上記式(1)を満たす範囲にあることが必
要である。
(以下、条件(e)とする)には、エチレン・α−オレ
フィン共重合体はもちろん、従来の透明性改良のために
HPLDを配合したエチレン系樹脂組成物をも上回る透
明性を発揮する。
定したメルトインデックスであるI10 kgと、190℃、
2.16kg荷重の条件で測定したメルトインデックス
であるI2.16kgの比、FR(=I10kg/I2.16kg) 本発明のエチレン-α-オレフィン共重合体は、上記FR
が7以下である。FRが7より大きい場合にはフィルム
やシートにしたときの強度が低下するため、好ましくな
い。FRはより好ましくは6.8以下である。
子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mn 本発明のエチレン-α-オレフィン共重合体は、上記Mw
/Mnが1.5〜3.5である。1.5以下の場合には
押出性が非常に悪いため好ましくなく、また、3.5よ
り大きい場合にはフィルムやシートにしたときの強度が
低下するため好ましくない。押出性と物性のバランスか
ら、Mw/Mnは2.0〜3.3の範囲にあることが望
ましい。
出成分割合W30 本発明のエチレン-α-オレフィン共重合体は、そのCF
C測定において30℃以下の溶出成分割合が0.5wt
%以下である。本成分が0.5%以上含まれる場合に
は、フィルムに成形した場合に耐ブロッキング性が悪化
し、フィルム同士がはがれにくくなったり、袋状にして
用いる際に開きにくくなったり、あるいは紙管等に巻い
た場合にはがれなくなるといった問題を生じる。また、
透明性の悪化を招くこともあるため好ましくない。本成
分が0.5%以下の場合には、耐ブロッキング性、透明
性に優れ、であり、実質的に含まれない(検出限界0.
1%以下)場合には、非常に耐ブロッキング性が高い。
アンチブロッキング剤や滑剤を添加するといった対策が
従来用いられているが、これらはエチレン-α-オレフィ
ン共重合体に比べて高価である、添加することで透明性
が悪化するなどの問題があるため、耐ブロッキング性に
優れることは非常に有意義である。
味する。「5点測定法」については後述する。 <σ>:「5点測定法」により得られる平均値に対する
標準偏差σ/Mc×100を意味する。
体において、Mcが1%以上であり、かつ、<σ>が3
5%以下であることが必要である。
している場合には、十分な透明性は得られないばかりか
悪化を示すこともある。これは、偏在によって十分な透
明改良効果が発揮されない場所が生じることで全体の透
明性改良効果が十分でなくなったり、成形に伸びむらが
発生することで透明性を悪化させたりすることによる。
従って、製品中にこのような成分は偏在の少ないように
存在させる必要がある。
たとしても、それが偏在している場合には、製品中に十
分に分散させることは難しく、特に本発明のように分子
量の高い成分は一般に分散性が極めて悪いため、混練に
よる分散向上は難しい。さらに、溶液ブレンドにおいて
も溶解した状態ではポリマーは均一になるが、分子量や
組成が大きく異なるため、溶液を取り除く段階で相分離
が生じやすく、その分散性は優れたものではない。従っ
て、これらの成分が十分な効果を発揮するためには、重
合段階での分散向上が必要である。
万以上の成分が、構造的に安定でないときには、造粒や
成形時に分子構造の破壊が生じる場合があり、このとき
にも製品中にこの成分の偏在が生じる。
な、このような成分が固まって存在している場合には、
フィッシュアイとなってしまい外観を悪化させるばかり
でなく、結晶構造の成長を抑制する効果が無くなってし
まう。このような場合に、固まっている成分について
は、測定装置に備えられたフィルターにより排除される
ため、平均値に対する標準偏差は大きくなる。本装置に
備えられたフィルターは粒径3〜5μmの金属焼結フィ
ルターである。ここで、GPC−Malls測定を複数
回行ったとき、分子量100以上の成分の偏在が大きけ
ればMc値の標準偏差は増大する。
やシート、ペレット、パウダーなどの製品から測定試料
として20mgサンプリングし、これを溶媒中に濃度が
2mg/mlになるよう調整し、これを0.3ml評価
する。この測定評価を、製品の異なる場所5箇所以上か
らサンプリングした測定試料に対して各々行う。ここ
で、測定を各々行うということは、一つのサンプルに対
し5回以上繰り返し測定を行うということではなく、製
品の異なる場所からサンプリングしたものを、それぞれ
溶媒の入った別々の容器に入れ、調整を行ったものに対
して個別に測定を行うことをいう。一つのサンプルに対
し5回以上繰り返し測定を行った場合には、製品中に偏
差が存在したとしても、溶媒中で均一に分散する可能性
があるため、評価として不適切である。この5回の測定
から得られたMc値に対して、平均値Mcと、標準偏差
σを以下の式(3)、式(4)から求め、平均値に対する標
準偏差の割合<σ>(=σ/Mc×100)(%)を得
る。
が35%以下、好ましくは30%以下さらに好ましくは
25%以下であることが必要である。この範囲にある場
合には、透明性は極めて良好となる。
共重合体を成形してなるフィルムは、透明性、光沢に優
れ、さらに耐ブロッキング性がよく、かつ腰と強度のバ
ランスに優れるという特徴を持つ。
れるエチレン・α−オレフィン共重合体のMcとW74
のバランスは、優れたものではない。すなわち、チーグ
ラ系触媒によるエチレン・α−オレフィン共重合体では
分子量分布が広くMcが高いものもあるが、同時にW7
4も大きいため、そのバランスは悪い。
タロセン触媒系によるエチレン・α−オレフィン共重合
体は組成分布が狭くW74は小さいが、分子量分布も狭
く同時にMcも小さいため、やはりバランスは悪い。2
段重合によるものや、メタロセン化合物を2種類以上用
いて分子量分布を広げた場合にも、Mc値の向上はほと
んど無く、バランスの向上は小さい。これは、通常の重
合において分子量分布を広げていくと組成分布も広がる
傾向があることから、分子量分布を極端に高分子量側に
広げながら、低結晶成分の生成を抑えることが非常に困
難なためである。
果、本発明において、この両者のバランスを式(1)を
満たす範囲にまで向上させたエチレン・α−オレフィン
共重合体を得ることができたものである。
本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体を得るため
の方法を説明する(なお、本発明で用いる原子の周期律
は1989年にIUPACにより推奨された18族方式
に基づくものである)。
−オレフィン共重合体を得るためには、例えば下記成分
[A]、[B]、及び必要に応じて[C]を含む触媒系
の存在下に、エチレンと1−ブテン、1−ヘキセン等の
αオレフィンとを重合させることによって製造すること
が望ましいが、その製造方法や触媒系については特に限
定されるものではない。
有する周期律表4〜6族遷移金属化合物 [B]イオン交換性層状珪酸塩 [C]有機アルミニウム化合物
造配位子を少なくとも1個有する周期律表4〜6族の遷
移金属化合物である。かかる遷移金属化合物として好ま
しいものは、下記一般式[1]、[2]、[3]もしく
は[4]で表される化合物である。
を有する配位子(同一化合物内においてAおよびA’は
同一でも異なっていてもよい)を、Qは2つの共役五員
環配位子を任意の位置で架橋する結合性基を、ZはMと
結合している窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、リン原
子またはイオウ原子を含む配位子、水素原子、ハロゲン
原子または炭化水素基を、Q’は共役五員環配位子の任
意の位置とZを架橋する結合性基を、Mは周期律表4〜
6族から選ばれる金属原子を、そしてXおよびYはMと
結合した水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、アルコ
キシ基、アミノ基、リン含有炭化水素基またはケイ素含
有炭化水素基を、それぞれ示す。]
これらは同一化合物内において同一でも異なっていても
よいことは前記したとおりである。この共役五員環配位
子(AおよびA’)の典型例としては、共役炭素五員環
配位子、すなわちシクロペンタジエニル基を挙げること
が出来る。このシクロペンタジエニル基は水素原子を5
個有するもの[C6H5]であってもよく、また、その誘
導体、すなわちその水素原子のいくつかが置換基で置換
されているもの、であってもよい。この置換基の一つの
具体例は、炭素数1〜20、好ましくは1〜12、の炭
化水素基であるが、この炭化水素基は一価の基としてシ
クロペンタジエニル基と結合していても、またこれが複
数存在するときにそのうちの2個がそれぞれ他端(ω−
端)で結合してシクロペンタジエニル基の一部とともに
環を形成していてもよい。後者の代表例は、2個の置換
基がそれぞれのω−端で結合して当該シクロペンタジエ
ニル基中の隣接した2個の炭素原子を共有して縮合六員
環を形成しているもの、すなわちインデニル基またはフ
ルオレニル基、アズレニル基である。
A’)の典型例は、置換又は非置換のシクロペンタジエ
ニル基、インデニル基またはフルオレニル基ということ
ができる。シクロペンタジエニル基上の置換基として
は、前記の炭素数1〜20、好ましくは1〜12、の炭
化水素基の他に、ハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、
臭素)、アルコキシ基(例えばC1〜C12のもの)、ケ
イ素含有炭化水素基(例えばケイ素原子を−Si
(R1)(R2)(R3)の形で含む炭素数1〜24程度
の基)、リン含有炭化水素基(例えば、リン原子を−P
(R1)(R2)の形で含む炭素数1〜18程度の基)、
窒素含有炭化水素基(例えば、窒素原子を−N(R1)
(R2)の形で含む炭素数1〜18程度の基)あるいは
ホウ素含有炭化水素基(例えば、ホウ素原子を−B(R
1)(R2)の形で含む炭素数1〜18程度の基)であ
る。これらの置換基が複数ある場合、それぞれの置換基
は同一であっても異なっていてもよい。
置で架橋する結合性基を、Q’は共役五員環配位子の任
意の位置とZ基を架橋する結合性基を、表す。詳しく
は、QおよびQ’は、(イ)メチレン基、エチレン基、
イソプロピレン基、フェニルメチルメチレン基、ジフェ
ニルメチレン基、シクロヘキシレン基等の炭素数1〜2
0のアルキレン基、(ロ)シリレン基、ジメチルシリレ
ン基、フェニルメチルシリレン基、ジフェニルシリレン
基、ジシリレン基、テトラメチルジシリレン基等のシリ
レン基、(ハ)ゲルマニウム、リン、窒素、ホウ素ある
いはアルミニウムを含む炭化水素基[具体的には(CH
3)2Ge基、(C6H5)2Ge基、(CH3)P基、(C
6H5)P基、(C4H9)N基、(C6H5)N基、(CH
3)B基、(C4H9)B基、(C6H5)B基、(C
6H5)Al基、(CH3O)Al基等]等である。好ま
しいものは、アルキレン基およびシリレン基である。
原子、好ましくは周期律表4族原子、具体的にはチタ
ン、ジルコニウムおよびハフニウムである。Zは、Mと
結合している窒素原子、酸素原子、ケイ素原子、リン原
子またはイオウ原子を含む配位子、水素原子、ハロゲン
原子または炭化水素基である。Zとして好ましいものの
具体例としては、酸素(−O−)、イオウ(−S−)、
炭素数1〜20、好ましくは1〜10のアルコキシ基、
炭素数1〜20、好ましくは1〜12のチオアルコキシ
基、炭素数1〜40、好ましくは1〜18のケイ素含有
炭化水素基、炭素数1〜40、好ましくは1〜18の窒
素含有炭化水素基、炭素数1〜40、好ましくは1〜1
8のリン含有炭化水素基、水素原子、塩素、臭素、炭素
数1〜20の炭化水素基である。
素数1〜20、好ましくは1〜10の炭化水素基、炭素
数1〜20、好ましくは1〜10のアルコキシ基、アミ
ノ基、炭素数1〜20、好ましくは1〜12のリン含有
炭化水素基(具体的には、例えばジフェニルホスフィン
基)、あるいは炭素数1〜20、好ましくは1〜12の
ケイ素含有炭化水素基(具体的には、例えばトリメチル
シリル基、ビス(トリメチルシリル)メチル基)であ
る。XとYとは同一であっても異なってもよい。これら
のうちハロゲン基、炭化水素基(特に炭素数1〜8のも
の)およびアミノ基が好ましい。
媒において、成分[A]として好ましい一般式[1]、
[2]、[3]あるいは[4]で表される化合物のう
ち、特に好ましいものは下記内容のそれぞれの置換基を
有するものである。 A、A’=シクロペンタジエニル、n−ブチル−シクロ
ペンタジエニル、ジメチル−シクロペンタジエニル、ジ
エチル−シクロペンタジエニル、エチル−n−ブチル−
シクロペンタジエニル、エチル−メチル−シクロペンタ
ジエニル、n−ブチル−メチル−シクロペンタジエニ
ル、インデニル、2−メチル−インデニル、2−メチル
−4−フェニルインデニル、テトラヒドロインデニル、
2−メチル−テトラヒドロインデニル、2−メチル−ベ
ンゾインデニル、 Q、Q’=エチレン、ジメチルシリレン、イソプロピリ
デン、 Z=t−ブチルアミド、フェニルアミド、シクロヘキシ
ルアミド、 M=4族遷移金属 X、Y=塩素、メチル、ジエチルアミノ。
般式で表される化合物群内において、および(または)
異なる一般式で表される化合物間において二種以上の化
合物の混合物として用いることができる。
属化合物の具体例は、下記の通りである。
なわち結合性基Qを有せず共役五員環配位子を2個有す
る遷移金属化合物、例えば(1)ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、(2)ビス(メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(3)ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(4)ビス(トリメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(5)ビス(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(6)ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、(7)ビス(i−プロピルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(8)
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、(9)ビス(tert−ブチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、(10)ビス
(エチル−n−ブチル−シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(12)ビス
(n−ブチル−メチル−シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(13)(シクロペンタジエニル)
(n−ブチル−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(14)(シクロペンタジエニル)(エチル
−メチル−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、(15)(n−ブチルシクロペンタジエニル)
(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド (16)ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
(17)ビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウム
ジクロリド(18)ビス(2−メチルインデニル)ジル
コニウムジクロリド(19)ビス(2−メチルテトラヒ
ドロインデニル)ジルコニウムジクロリド (20)ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、
ルコニウムモノクロリドモノハイドライド、(22)ビ
ス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニウムモノク
ロリド、(23)ビス(シクロペンタジエニル)エチル
ジルコニウムモノクロリド、(24)ビス(シクロペン
タジエニル)フェニルジルコニウムモノクロリド、(2
5)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、(26)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジフェニル、(27)ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジネオペンチル、(28)ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジハイドライド、(29)
(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、(30)(シクロペンタジエニル)(フル
オレニル)ジルコニウムジクロリド等、
なわち結合性基Q、例えば(ロ−1)Q=アルキレン基
のものとして、例えば、(1)メチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(2)エチレンビス(イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、(3)エチレンビ
ス(インデニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイド
ライド、(4)エチレンビス(インデニル)メチルジル
コニウムモノクロリド、(5)エチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムモノメトキシドモノクロリド、(6)
エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジエトキシ
ド、(7)エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジ
メチル、(8)エチレンビス(4,5,6,7−テトラ
ヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、(9)エ
チレンビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド、(10)エチレンビス(2−エチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、
インデニル)ジルコニウムジクロリド、(12)エチレ
ン(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,
5’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(13)エチレン(2−メチル−4−ter
tブチルシクロペンタジエニル)(3’−tertブチ
ル−5’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、(14)エチレン(2,3,5−トリメチ
ルシクロペンタジエニル)(2’,4’,5’−トリメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(15)エチレン−1,2−ビス(4−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(16)エチレン1,2−ビス
[4−(2,7−ジメチルインデニル)]ジルコニウム
ジクロリド、(17)エチレン1,2−ビス(4−フェ
ニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(18)イ
ソプロピリデンビス(インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、(19)イソプロピリデン(2,4−ジメチルシ
クロペンタジエニル)(3’,5’−ジメチルペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、(20)エチレンビ
ス(インデニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイド
ライド、
ル)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(22)メチレン(シクロペンタジ
エニル)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムモノクロリドモノハイドライド、(23)メ
チレン(シクロペンタジエニル)(3,4−ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(24)
メチレン(シクロペンタジエニル)(3,4−ジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、(2
5)メチレン(シクロペンタジエニル)(トリメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(2
6)メチレン(シクロペンタジエニル)(テトラメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(2
7)イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(3,
4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、(28)イソプロピリデン(シクロペンタジエ
ニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、(29)イソプロピ
リデン(シクロペンタジエニル)(3−メチルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(30)イソプロピリデ
ン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、
クロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、(32)イソプロピリデン(3−tert−
ブチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(33)イソプロピリデン(2,5
−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,4’−ジメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(34)イソプロピリデン(2,5−ジメチルシクロペ
ンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(35)エチレン(シクロペンタジエニル)(3,
5−ジメチルペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(36)エチレン(シクロペンタジエニル)(フル
オレニル)ジルコニウムジクロリド、(37)エチレン
(2,5−ジメチルシクロペンタジエニル)(フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(38)エチレン
(2,5−ジエチルシクロペンタジエニル)(フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(39)ジフェニルメ
チレン(シクロペンタジエニル)(3,4−ジエチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(4
0)ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)
(3,4−ジエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(41)シクロヘキシリデン(シクロペ
ンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(42)シクロヘキシリデン(2,5−ジメチルシ
クロペンタジエニル)(3’,4’−ジメチルジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド等、
例えば、(1)ジメチルシリレンビス(インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(2)ジメチルシリレンビス
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(3)ジメチルシリレンビス(2−メ
チルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(4)ジメ
チルシリレンビス(2,4−ジメチルインデニル)ジル
コニウムジクロリド、(5)ジメチルシリレンビス(2
−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)
ジルコニウムジクロリド、(6)ジメチルシリレンビス
(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,
5’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(7)ジメチルシリレンビス(2−メチル−
4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド、
(8)ジメチルシリレンビス(2−メチル−4−フェニ
ルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(9)ジメチ
ルシリレンビス(2−メチル−4,4−ジメチル−4,
5,6,7−テトラヒドロ−4−シラインデニル)ジル
コニウムジクロリド、(10)ジメチルシリレンビス
[4−(2−フェニルインデニル)]ジルコニウムジク
ロリド、
−tertブチルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(12)ジメチルシリレンビス[4−(2−フェニ
ル−3−メチルインデニル)]ジルコニウムジクロリ
ド、(13)フェニルメチルシリレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(14)フェニルメチル
シリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(15)フェニルメチル
シリレン(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)
(3’,5’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(16)フェニルメチルシリレン
(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)
(2’,4’,5’−トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(17)フェニルメチル
シリレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(18)ジフェニルシリレンビ
ス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(19)テ
トラメチルジシリレンビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、(20)テトラメチルジシリレンビス(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
チルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(22)ジメチルシリレン(シクロペン
タジエニル)(3,4−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(23)ジメチルシリレ
ン(シクロペンタジエニル)(トリメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(24)ジメチル
シリレン(シクロペンタジエニル)(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(25)
ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(3,4−
ジエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(26)ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(トリエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、(27)ジメチルシリレン(シクロペンタ
ジエニル)(テトラエチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、(28)ジメチルシリレン(シク
ロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(29)ジメチルシリレン(3−tertブチ
ル−シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(30)ジメチルシリレン(シクロペ
ンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチルフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、
ジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウム
ジクロリド、(32)ジメチルシリレン(2−メチルシ
クロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、(33)ジメチルシリレン(2,5−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(34)ジメチルシリレン(2−エチル
シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウム
ジクロリド、(35)ジメチルシリレン(2,5−ジエ
チルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(36)ジエチルシリレン(2−メチ
ルシクロペンタジエニル)(2’,7’−ジ−t−ブチ
ルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(37)ジ
メチルシリレン(2,5−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)(2’,7’−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジル
コニウムジクロリド、(38)ジメチルシリレン(2−
エチルシクロペンタジエニル)(2’,7’−ジ−t−
ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(3
9)ジメチルシリレン(ジエチルシクロペンタジエニ
ル)(2’,7’−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジル
コニウムジクロリド、(40)ジメチルシリレン(ジエ
チルシクロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(41)ジメチルシリレ
ン(ジメチルシクロペンタジエニル)(オクタヒドロフ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(42)ジメチ
ルシリレン(エチルシクロペンタジエニル)(オクタヒ
ドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(43)
ジメチルシリレン(ジエチルシクロペンタジエニル)
(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド
等。
素、ホウ素あるいはアルミニウムを含む炭化水素基のも
のとして、例えば、(1)ジメチルゲルマニウムビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(2)ジメチ
ルゲルマニウム(シクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(3)メチルアルミニウ
ムビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(4)
フェニルアルミニウムビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、(5)フェニルホスフィノビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(6)エチルホラノビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(7)フェニ
ルアミノビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
(8)フェニルアミノ(シクロペンタジエニル)(フル
オレニル)ジルコニウムジクロリド等。
なわち結合性基Q’を有せず共役五員環配位子を1個有
する遷移金属化合物、例えば、(1)ペンタメチルシク
ロペンタジエニル−ビス(フェニル)アミノジルコニウ
ムジクロリド、(2)インデニル−ビス(フェニル)ア
ミドジルコニウムジクロリド、(3)ペンタメチルシク
ロペンタジエニル−ビス(トリメチルシリル)アミノジ
ルコニウムジクロリド、(4)ペンタメチルシクロペン
タジエニルフェノキシジルコニウムジクロリド、(5)
シクロペンタジエニルジルコニウムトリクロリド、
(6)ペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム
トリクロリド、(7)シクロペンタジエニルジルコニウ
ムベンジルジクロリド、(8)シクロペンタジエニルジ
ルコニウムジクロロハイドライド、(9)シクロペンタ
ジエニルジルコニウムトリエトキシド、等。
なわち結合性基Q’で架橋した共役五員環はい位子を一
個有する遷移金属化合物、例えば、(1)ジメチルシリ
レン(テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニルア
ミドジルコニウムジクロリド、(2)ジメチルシリレン
(テトラメチルシクロペンタジエニル)tertブチル
アミドジルコニウムジクロリド、(3)ジメチルシリレ
ン(インデニル)シクロヘキシルアミドジルコニウムジ
クロリド、(4)ジメチルシリレン(テトラヒドロイン
デニル)デシルアミドジルコニウムジクロリド、(5)
ジメチルシリレン(テトラヒドロインデニル)((トリ
メチルシリル)アミノ)ジルコニウムジクロリド、
(6)ジメチルゲルマン(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)(フェニル)アミノジルコニウムジクロリド
等、が例示される。
の塩素を臭素、ヨウ素、ヒドリド、メチル、フェニル等
に置き換えたものも使用可能である。
エニル環の二置換体は1,2−および1,3−置換体を
含み、三置換体は1,2,3−および1,2,4−置換
体を含む。
(イ)〜(ホ)に例示したジルコニウム化合物の中心金
属をジルコニウムからチタン、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ、クロム、モリブデンまたはタングステン等
に換えた化合物も用いることができる。これらのうちで
好ましいものは、ジルコニウム化合物、ハフニウム化合
物およびチタン化合物である。より好ましくはハフニウ
ム化合物である。
珪酸塩とは、イオン結合等によって構成される面が互い
に弱い結合力で平行に積み重なった結晶構造をとる珪酸
塩化合物であり、含有するイオンが交換可能なものを言
う。大部分のイオン交換性層状珪酸塩は、天然には主に
粘土鉱物の主成分として産出するが、これら、イオン交
換性層状珪酸塩は特に天然産のものに限らず、人工合成
物であってもよい。
は、例えば、白水晴雄著「粘土鉱物学」朝倉書店(19
95年)、等に記載される公知の層状珪酸塩であって、
ディッカイト、ナクライト、カオリナイト、アノーキサ
イト、メタハロイサイト、ハロイサイト等のカオリン
族、クリソタイル、リザルダイト、アンチゴライト等の
蛇紋石族、モンモリロナイト、ザウコナイト、バイデラ
イト、ノントロナイト、サポナイト、テニオライト、ヘ
クトライト、スチーブンサイト等のスメクタイト族、バ
ーミキュライト等のバーミキュライト族、雲母、イライ
ト、セリサイト、海緑石等の雲母族、アタパルジャイ
ト、セピオライト、パリゴルスカイト、ベントナイト、
パイロフィライト、タルク、緑泥石群が挙げられる。こ
れらは混合層を形成していてもよい。これらの中では、
モンモリロナイト、ザウコナイト、バイデライト、ノン
トロナイト、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサ
イト、ベントナイト、テニオライト等のスメクタイト
族、バーミキュライト族、雲母族が好ましい。
一般にはモンモリロナイト、バイデライト、サポナイ
ト、ノントライト、ヘクトライト、ソーコナイト等であ
る。「ベンクレイSL」(水澤化学工業社製)、「クニ
ピア」、「スメクトン」(いずれもクニミネ工業社
製)、「モンモリロナイトK10」(アルドリッチ社
製、ジュートヘミー社製)、「K−Catalysts
シリーズ」(ジュートヘミー社製)等の市販品を利用す
ることもできる。
パラゴナイト、金雲母、黒雲母、レピドライト等があ
る。市販品の「合成雲母ソマシフ」(コープケミカル社
製)、「フッ素金雲母」、「フッ素四ケイ素雲母」、
「テニオライト」(いずれもトピー工業社製)等の市販
品を利用することも出来る。
好ましい。ここで化学処理とは、表面に付着している不
純物を除去する表面処理と粘土の結晶構造に影響を与え
る処理のいずれをも用いることができる。具体的には、
酸処理、アルカリ処理、塩類処理、有機物処理等が挙げ
られる。酸処理は表面の不純物を取り除く他、結晶構造
中のAl、Fe、Mg等の陽イオンを溶出させることに
よって表面積を増大させる。アルカリ処理では粘土の結
晶構造が破壊され、粘土の構造の変化をもたらす。また
塩類処理、有機物処理では、イオン複合体、分子複合
体、有機誘導体等を形成し、表面積や層間距離を変える
ことができる。
用し、層間の交換性イオンを別の大きな嵩高いイオンと
置換することにより、層間が拡大した状態の層状物質を
得ることもできる。すなわち、嵩高いイオンが層状構造
を支える支柱的な役割を担っており、ピラーと呼ばれ
る。また層状物質層間に別の物質を導入することをイン
ターカレーションという。インターカレーションするゲ
スト化合物としては、TiCl4、ZrCl4等の陽イオ
ン性無機化合物、Ti(OR)4、Zr(OR)4、PO
(OR)3、B(OR)3[Rはアルキル、アリール等]
等の金属アルコラート、[Al13O4(OH)24]7+、
[Zr4(OH)14]2+、[Fe3O(OCOCH3)6]
+等の金属水酸化物イオン等が挙げられる。これらの化
合物は、単一で用いても、また2種類以上共存させて用
いてもよい。また、これらの化合物をインターカレーシ
ョンする際に、Si(OR)4、Al(OR)3、Ge
(OR)4等の金属アルコラート等を加水分解して得た
重合物、SiO2等のコロイド状無機化合物等を共存さ
せることもできる。また、ピラーの例としては上記水酸
化物イオンを層間にインターカレーションした後に加熱
脱水することにより生成する酸化物等が挙げられる。
/または酸処理である。塩類処理および/または酸処理
によって、固体の酸強度を変えることが出来る。本発明
においては、塩類で処理される前の、イオン交換性層状
珪酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物
の含有する交換性陽イオンの30%以上、好ましくは4
0%以上、特に好ましくは60%以上を、下記に示す塩
類より解離した陽イオンと、イオン交換することが必要
である。このようなイオン交換を目的とした本発明の塩
類処理で用いられる塩類は、2〜14族原子から成る群
より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオンを含
有する化合物である。
2O4、Ca(NO3)2、Ca3(C6H5O7)2、MgC
l2、MgBr2、MgSO4、Mg(PO4)2、Mg
(ClO 4)2、MgC2O4、Mg(NO3)2、Mg(O
OCCH3)2、MgC4H4O4、Sc(OOCC
H3)2、Sc2(CO3)3、Sc2(C2O4)3、Sc
(NO3)3,Sc2(SO4)3、ScF3、ScCl3、
ScBr3、ScI3、Y(OOCCH3)3,Y(CH3
COCHCOCH3)3、Y2(CO3)3、Y2(C2O4)
3、Y(NO3)3、Y(ClO4)3、YPO4、Y2(S
O4)3、YF3、YCl3,La(OOCCH3)3、La
(CH3COCHCOCH3)3、La2(CO3)3、La
(NO3)3、La(ClO4)3、La2(C2O4)3、L
aPO4、La2(SO4)3、LaF3、LaCl3、La
Br3、LaI3、Sm(OOCCH3)3、Sm(CH3
COCHCOCH3)3、Sm2(CO3)3、Sm(N
O3)3、Sm(ClO4)3、Sm2(C2O4)3、Sm2
(SO4)3、SmF3、SmCl3、SmI3、
Yb(ClO4)3、Yb(C2O4)3、Yb2(S
O4)3、YbF3、YbCl3、TiF4、TiCl4、T
iBr4、TiI4、TiOCl2、Ti(SO4)2、T
iO(SO4)、Ti(NO3)4、TiO(NO3)2、
Ti3(PO4)4、Ti(ClO4)4、Ti(C
O3)2、Ti(OCOH)2、Ti(OCOCH3)4、
Ti(OCOC2H5)4、Ti(OCOC3H7)4、Ti
((COO)2)2、Ti(CH2(COO)2)2、Ti
BrCl 3 、TiF3、TiCl3、TiBr3、TiI
3、Ti(NO3)3、Ti(ClO4)3、Zr(OOC
CH3)4、Zr(CO3)2、Zr(NO3)4、Zr(S
O 4)2、ZrF4、ZrCl4、ZrBr4、ZrI4、Z
rOCl2、ZrO(NO3)2、ZrO(ClO4)2、
ZrO(SO4)、
Hf(NO3)4、Hf(SO4)2、HfO(SO4)、
HfOCl2、HfF4、HfCl4、HfBr4、HfI
4、V(CH3COCHCOCH3)3、VOSO4、VO
Cl3、VCl3、VCl4、VBr3、Nb(CH3CO
CHCOCH3)5、Nb2(CO3)5、Nb(N
O3)5、Nb2(SO4)5、NbF5、NbCl5、Nb
Br5、NbI5、Ta(OOCCH3)5、Ta2(C
O3)5、Ta(NO3)5、Ta2(SO4)5、TaF5、
TaCl5、TaBr5、TaI5、Cr(CH3COCH
COCH3)3、Cr(OOCH)2OH、Cr(NO3)
3、Cr(ClO4)3、CrPO4、Cr2(SO4)3、
CrO2Cl2、CrF3、CrCl3、CrBr3、Cr
I3、MoOCl4、MoCl3、MoCl4、MoC
l5、MoF6、MoI2、WCl4、WCl6、WF6、W
Br5、Mn(OOCCH3)2、Mn(CH3COCHC
OCH3)2、MnCO3、Mn(NO3)2、MnO、M
n(ClO4)2、MnF2、MnCl2、MnBr2、M
nI2、
CHCOCH3)3、FeCO3、Fe(NO3)3、Fe
(ClO4)3、FePO4、FeSO4、Fe2(SO4)
3、FeF3、FeCl3、FeBr3、FeI2、FeC6
H5O7、Co(OOCCH3)2、Co(CH3COCH
COCH3)3、CoCO3、Co(NO3)2、CoC2O
4、Co(ClO4)2、Co3(PO4)2、CoS
O4、、CoF2、CoCl2、CoBr2、CoI2、N
iCO3、Ni(NO3)2、NiC2O4、Ni(Cl
O4) 2、NiSO4、NiCl2、NiBr2、Pb(O
OCCH3)2、Fe(NO3)2、PbSO4、PbC
l2、PbBr2、CuCl2、CuBr2、Cu(N
O3)2、CuC2O4、Cu(ClO4)2、CuSO4、
Cu(OOCCH3)2、
CHCOCH3)2、Zn(OOCH3) 2、ZnCO3、
Zn(NO3)2、Zn(ClO4)2、Zn3(P
O4)2、ZnSO4、ZnF2、ZnCl2、ZnBr2、
ZnI2、Cd(OOCCH3)2、Cd(CH3COCH
COCH3)2、Cd(OCOCH2CH3)2、Cd(N
O3)2、Cd(ClO4)2、CdSO4、CdF2、Cd
Cl2、CdBr2、CdI2、AlF3、AlCl3、A
lBr3、AlI3、Al2(SO4)3、Al2(C2O4)
3、Al(CH3COCHCOCH3)3、Al(N
O3)3、AlPO4、GeCl4、GeBr4、GeI4、
Sn(OOCCH3)4、Sn(SO4)2、SnF4、S
nCl4、SnBr4、SnI4、Pb(OOCC
H3)4、PbCO3、PbCO3、Pb(NO3)2、Pb
HPO4、Pb(ClO4)2、PbSO4、PbF2、P
bCl2、PbBr2、PbI2等が挙げられる。
属の陽イオン、すなわち、Ti2+、Ti3+、Ti4+、Z
r2+、Zr3+、Zr4+、Hf2+、Hf3+、Hf4+、
V2+、V 3+、V4+、V5+、Nb2+、Nb3+、Nb4+、N
b5+、Ta2+、Ta3+、Ta4+、Ta5+、Cr2+、Cr
3+、Cr4+、Cr5+、Cr6+、Mo2+、Mo3+、M
o4+、Mo5+、Mo6+、W2+、W3+、W4+、W5+、W6+
を含有する上述例示の塩類等である。特に好ましくは、
周期律表4族遷移金属の陽イオン、すなわち、Ti2+、
Ti3+、Ti4+、Zr2+、Zr3+、Zr4+、Hf2+、H
f3+、Hf4+ を含有する上述例示の塩類等である。こ
れらの塩類は単独で用いても、二種類以上を同時に、お
よび/または、連続して用いてもよい。
晶構造のAl、Fe、Mg、等の陽イオンの一部又は全
部を溶出させる。酸処理で用いられる酸は、好ましくは
塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸から選択される。処
理に用いる塩類及び酸は、2種以上であってもよい。塩
類処理と酸処理を組み合わせる場合においては、塩類処
理を行った後、酸処理を行う方法、酸処理を行った後、
塩類処理を行う方法、及び塩類処理と酸処理を同時に行
う方法がある。
されないが、通常、塩類および酸濃度は、0.1〜50
重量%、処理温度は室温〜沸点、処理時間は、5分〜2
4時間の条件を選択して、イオン交換性層状珪酸塩から
成る群より選ばれた少なくとも一種の化合物を構成して
いる物質の少なくとも一部を溶出する条件で行うことが
好ましい。また、塩類及び酸は、一般的には水溶液で用
いられるが、場合によってはアセトン、エタノール、ヘ
キサン、トルエン等の有機溶媒中で行うことも可能であ
る。
は酸処理を行う場合に、処理前、処理間、処理後に、粉
砕、造粒、分粒、分別等によって粒子性状を制御する事
が出来る。その方法は合目的的な任意のものでありう
る。特に造粒法について示せば、例えば噴霧造粒法、転
動造粒法、圧縮造粒法、撹拌造粒法、ブリケッティング
法、コンパクティング法、押出造粒法、流動層造粒法、
乳化造粒法および液中造粒法等が挙げられる。特に好ま
しい造粒法は、上記の内、噴霧造粒法、転動造粒法およ
び圧縮造粒法である。
水が含まれる。ここで吸着水とは、イオン交換性層状珪
酸塩の表面あるいは結晶破面に吸着された水で、層間水
は結晶の層間に存在する水である。通常成分(B)は加
熱処理によりこれらの吸着水及び/又は層間水を除去し
たものが用いられることになり、望ましい。イオン交換
性層状珪酸塩の吸着水および層間水の加熱処理方法は特
に制限されないが、加熱脱水、気体流通下の加熱脱水、
減圧下の加熱脱水および有機溶媒との共沸脱水等の方法
が用いられる。好ましくは窒素などの不活性ガス流通下
での加熱処理である。空気流通下での加熱等の強固な架
橋構造を形成させるような方法は、触媒の重合活性が低
下し、好ましくない。
填し減圧加熱脱水する方法、あるいは、一般的に工業的
に用いられる回分式あるいは連続式のいわゆるロータリ
ー・キルンを使用して加熱下、乾燥窒素等を流通させて
乾燥する方法等を挙げることができる。加熱の際の温度
は、層間水が残存しないように、100℃以上、好まし
くは150℃以上、特に好ましくは180℃以上である
が、構造破壊を生じるような高温条件(例えば800℃
以上)は好ましくない。好ましくは400℃以下であ
る。加熱時間は、加熱前の水分含量等によっても異なる
が、通常、0.5分以上、好ましくは1分以上、特に好
ましくは3分以上である。その際、除去した後の成分
(B)の水分含有率が、温度200℃、圧力1mmHg
の条件下で2時間脱水した場合の水分含有率を0重量%
とした時、3重量%以下、好ましくは1重量%以下であ
ることが必要である。
用いられる有機アルミニウム化合物の例としては、下記
式で示される化合物が挙げられる。
水素、ハロゲン、アルコキシ基、jは0<j≦3の数を
表す。)
ては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミ
ニウム等のトリアルキルアルミニウム、またはジエチル
アルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウムメ
トキシド等のハロゲンもしくはアルコキシ含有アルキル
アルミニウムが挙げられる。またこの他、メチルアルミ
ノキサン等のアルミノキサン等も使用できる。これらの
うち特にトリアルキルアルミニウムが好ましい。
じて用いられる[C]成分にエチレンを接触させ、予備
的に重合させて触媒とするのが好ましい。[A]成分、
[B]成分、必要に応じて[C]成分の接触法法は特に
限定されないが、以下のような接触順序で接触させるこ
とができる。 (1)[A]成分と[B]成分を接触させる。 (2)[A]成分と[B]成分を接触させた後に[C]成
分を添加する。 (3)[A]成分と[C]成分を接触させた後に[B]成
分を添加する。 (4)[B]成分と[C]成分を接触させた後に[A]成
分を添加する。その他、三成分を同時に接触してもよ
い。
にポリエチレン、ポリプロピレン等の重合体、シリカ、
アルミナ等の無機酸化物の固体を共存させ、あるいは接
触させてもよい。接触は窒素等の不活性ガス中、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン等の不活
性炭化水素溶媒中で行ってもよい。接触温度は、−20
℃〜溶媒の沸点の間で行い、特に室温から溶媒の沸点の
間で行うのが好ましい。触媒各成分の使用量は、[B]
成分1g当たり[A]成分が0.0001〜10mmo
l、好ましくは0.001〜5mmolであり、[C]
成分が0.01〜10000mmol、好ましくは0.
1〜100mmolである。また、[A]成分中の遷移
金属と[C]成分中のアルミニウムの原子比が1:0.
01〜1000000、好ましくは0.1〜10000
0である。
中、上記各成分の接触下にエチレンを供し、固体触媒成
分1g当たり0.01〜1000g、好ましくは0.1
〜100gの重合体が生成するように行うことが望まし
い。予備重合温度は−50〜100℃、好ましくは0〜
100℃であり、予備重合時間は0.1〜100時間、
好ましくは0.1〜20時間である。
洗浄せずにそのまま重合反応に用いてもよく、また洗浄
した後に用いてもよい。更に不活性炭化水素等の溶媒中
で行われた場合はスラリーのまま使用してもよいし、溶
媒を留去乾燥して粉末状にしてから使用してもよい。
造 エチレンとα−オレフィンとの共重合反応は、上記で得
られた固体触媒成分、好ましくはエチレンで予備重合さ
れた固体触媒成分を用いて行われる。この際、必要に応
じて有機アルミニウム化合物を用いることができる。こ
のとき用いられる有機アルミニウム化合物としては、前
記成分[C]として使用可能な化合物と同様な化合物が
挙げられる。この際に用いられる有機アルミニウム化合
物の量は、触媒成分[A]中の遷移金属対有機アルミニ
ウム化合物中のアルミニウムのモル比が1:0〜100
00になるように選ばれる。
ン重合用固体触媒により、エチレンと、プロピレン、ブ
テン−1、3−メチルブテン−1、3−メチルペンテン
−1、4−メチルペンテン−1等のα−オレフィンとを
共重合することができる。
ン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサン等の不活性炭
化水素や液化α−オレフィン等の溶媒存在下、あるいは
不存在下に行われる。温度は、−50〜250℃であ
り、圧力は特に制限されないが、好ましくは、常圧〜約
2000kgf/cm2の範囲である。また、重合系内
に分子量調節剤として水素を存在させてもよい。
体には、本発明の目的を損なわない範囲で、耐候安定
剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロ
ッキング剤、防曇剤、滑剤、顔料、結晶核剤、老化防止
剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤の添加剤が、必要に応じて
配合されても良い。
チレン・α−オレフィン共重合体からなる。フィルム成
形方法は特に限定されず、従来から公知の方法や条件を
とることができるが、好ましくは、本発明のフィルムは
前記エチレン・α−オレフィン共重合体をインフレーシ
ョン成形してなるものである。すなわち、上述した本発
明のエチレン・α−オレフィン共重合体は、インフレー
ション成形によってフィルムとしたときに特に透明性に
優れるという特徴を持つ。
れず、一般的な成形条件を採用することができる。例え
ば、ダイから押し出された樹脂温度が140〜260
℃、好ましくは180〜240℃の範囲にあり、バブル
の直径とダイ口径の比で表されるBURが1.0〜4.
5、好ましくは1.5〜3.5の範囲にあり、引き取り
速度とダイから押し出された時の平均流速の比で表され
るTURが2.0〜200、好ましくは10〜100の
範囲にあるような成形条件により成形することができ
る。
共重合体は、インフレーション成形において空気以外の
気体や、液体を冷媒として用いることができ、ストレッ
チ(インフレ同時二軸延伸)成形や多段ブロー等の特殊
なインフレーション成形にも用いることができる。さら
に、インフレーション成形以外の成形方法、たとえばT
ダイ成形法等を用いてフィルムに成形することもでき
る。また、単層に限らず、多層成形の各層として用いる
ことも可能であるし、ラミネーション成形を行うことも
できる。
(又はシート)の厚みは特に制限されず、従来のエチレ
ン・α−オレフィン共重合体と同様に、成形方法・条件
により好適な厚みは異なる。たとえば、インフレーショ
ン成形の場合、5〜300μm程度であり、Tダイ成形
の場合、5μm〜5mm程度のフィルム(又はシート)
とすることができる。
ン共重合体からなるフィルムは、従来からエチレン系共
重合体が用いられてきた分野で特に制限無く用いること
ができる。例えば、包装袋や包装用フィルム、化粧フィ
ルムや保護フィルム、あるいはシーラント分野等の用途
が挙げられる。
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。なお、本発明で使用する物性値の測定法と
定義は以下の通りである。
の条件で測定したメルトインデックスであるI10kgと、
190℃、2.16kg荷重の条件で測定したメルトイ
ンデックスであるI2.16kgの比、I10kg/I2.16kgを計
算し、FRとした。
定義 本発明において、透明性改良効果はGPC−MALLS
測定から求められるMc値を用いて現される。この値
は、(イ)の測定装置、条件、較正により得られるデー
タを、(ロ)のようにデータ処理することで求められ
る。
を含む) ・MALLS:Wyatt社製、DAWN・DSP(フ
ローセル:F2セル) (データ処理ソフト:Wyatt社製、ASTRA Ve
rsion4.50)
droxytoluene)含有、1,2,4-Trichlorobenzene
(和光純薬、HPLCグレード) ・流量:0.5ml/min(実際には測定試料中のB
HTの溶出体積で補正) ・測定温度:140℃(注入部、カラム部、検出器(R
IおよびDAWN)部) ・注入量:0.3ml ・試料濃度:2mg/ml ・試料調製:試料溶液を140℃に設定した空気浴中で
3〜5時間加熱して溶解
てNIST・SRM−1483を用いた。 ・MALLSとRI検出器とのdelay volumeは東ソー
(株)製の標準ポリスチレン(F10)を用いて測定し
た。 ・溶媒の屈折率は1.502、Rayleigh ratioは3.5
70×10-5をそれぞれ用いた。
0°に外挿したRayleigh ratio値を用いたクロマトグラ
ムにおいて、分子量が100万以上の成分の当クロマト
グラムの面積分率Mc(%)は以下の計算により求め
た。
におけるピークとして検出されている全領域を計算対象
として指定し、データ処理ソフトASTRAを用いて分
子量を計算する。ここで、分子量は注入重量とdn/dc(-
0.104ml/g)の値を用い、Zimmプロット(1次近
似)から求めた。また、GPCにより分離された各溶出
成分の散乱角度0°に外挿したRayleigh ratio R(0)i
を式(1)により計算した。
算によって得られた溶出成分iの濃度と分子量である。
また、Kは式(2)によって計算される光学定数であ
る。
104[ml/g] λ:光源の真空中における波長=632.8×10-7[c
m] NA:アボガドロ数=6.022×1023[/mol] より、K=9.976×10-8[cm2・mol/g2]となる。
出成分の分子量と溶出体積の関係線から分子量が100
万における溶出体積V(1M)を読みとり、溶出体積と
R(0)iとのクロノトグラムにおけるV(1M)以上の高
分子量成分の面積分率を計算した。
の定義 本発明において耐ブロッキング性や透明性を悪化させる
成分はCFC測定により得られる30℃以下の溶出成分
割合W30(wt%)や、74℃以下の溶出成分割合W
74(wt%)として定義される。この値の測定は以下
の装置と条件で行った。なお、GPCカラムは、東ソー
(株)製の単分散ポリスチレン(A-2500、A-500
0、F-1、F-2、F-4、F-10、F-20、F-40、F-8
0、F-280)を用いて較正した。分子量はこの較正曲
線より得られた値を下記の粘度式により補正した。
20、30、40、45、49、52、55、58、6
1、64、67、70、73、76、79、82、8
5、88、91、94、97、100、102、12
0、140℃の27区分である。74℃以下に溶出する
成分の重量分率は、CFC装置(T−150A)付属の
データ処理機を用いて求めた。
検出器(測定波長:3.42μm、フローセル:KBr
製、光路長::1.5mm、スリット:2mm)
本) ・溶媒:ο-Dichlorobenzene(和光純薬製、試薬特級) ・流量:1.0ml/min ・測定温度:140℃(注入部、カラム部、検出器部) ・注入量:0.4ml ・試料濃度:3mg/ml ・試料調製:試料溶液を140℃に設定した空気浴中で
3〜5時間加熱して溶解。 ・測定操作:1℃/分の降温速度で0℃まで冷却するこ
とにより、TREFカラムの充填剤に試料をコーティン
グした。0℃で30分間保持した後、0℃で溶出する成
分をGPCカラムに導入して分子量分布を測定した。G
PCカラムに導入後、TREFカラムの温度を10℃に
上げ、この温度で48分間保持させた後、この温度で溶
出した成分をGPCカラムへ導入した。以降、各測定温
度での測定はこの操作が繰り返される。
レイSL」、水澤化学社製、平均粒径27μm)20K
gを硫酸マグネシウムの硫酸水溶液(硫酸マグネシウム
濃度6.9重量%、硫酸濃度11.2重量%)187k
g中に分散させ、90℃で7時間撹拌した。これを脱塩
水にて濾過・洗浄した後、得られた固体ケーキを110
℃で10時間乾燥した。得られた乾燥モンモリロナイト
中の塊状物を目開き75μmの篩によって取り除き、篩
を通過した粒子を10kg得た。
光純薬(株)製30%硫酸チタン(IV)溶液、硫酸13%
含有)364gを溶解させた後、これに(1)で得られ
たマグネシウム塩処理モンモリロナイト粒子75.8g
を分散させ、90℃で3時間攪拌した。これを脱塩水に
てpH3まで濾過・洗浄した後、得られた含水固体ケー
キを110℃で10時間予備乾燥して、全て流れ性の良
い粒子状のチタニウム塩処理モンモリロナイト77.8
gを得た。この予備乾燥モンモリロナイト粒子を更に2
00℃で2時間減圧乾燥した。このチタニウム塩処理モ
ンモリロナイト中のTi原子含量は1.1重量%であっ
た。
の有機Al処理 窒素雰囲気下、2Lフラスコに(2)で得たチタニウム
塩処理モンモリロナイト粒子50gを入れ、n−ヘプタ
ン59mlに分散させてスラリーとした。次いで、室温
において撹拌下、トリエチルアルミニウムのn−ヘプタ
ン溶液(濃度0.622mol/L)241mlを添加
した。室温で1時間接触させた後、上澄み液を抜き出
し、固体部をn−ヘプタンで洗浄した。
n−ヘプタン3.0L、ビス(n−ブチルシクロペンタ
ジエニル)ハフニウムジクロリド0.400mmol
(0.197g)をn−ヘプタン300mlで溶液とし
て添加し、55℃で10分間攪拌した。引き続きトリエ
チルアルミニウム48.0mmol(5.48g)を添
加して、更に10分間攪拌を続けた。次に温度を保持し
たまま、(3)で得たTi塩処理モンモリロナイト粒子
50gをn−ヘプタン900mlでスラリー化して反応
器へ導入して10分間攪拌を継続した。系の温度を60
℃とした後、エチレンガスを1.3NL/分の速度で2
86分間導入して予備重合を行った。エチレンの供給を
停止し、反応器内容物を窒素雰囲気下において全て15
L槽型振動式減圧乾燥機に抜き出した。ヘプタン5Lを
反応器に追加して反応器内に残存した内容物を全て乾燥
機に抜き出した。乾燥機に移送した予備重合触媒スラリ
ーを静置して上澄み液約5Lを除去した後、ここへビス
(n−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロ
リドの固体粉末を8.40mmol(4.18g)添加
し、振動溶解させた。10分振動を続けた後、70℃に
加熱しながら減圧乾燥を行って溶媒を除去した。この結
果、予備重合触媒粉末378gを回収した。
テン気相共重合を行った。即ちエチレンとブテンと水素
の混合ガス(ブテン/エチレン=2.3%、水素/エチ
レン=0.042%)が循環する連続式気相重合反応器
に固体触媒成分として23.3mg/hr、トリイソブ
チルアルミニウムとジエチルアルミニウムエトキシドを
各々100mg/hr、65.7mg/hrを、間欠的
に供給した。重合反応の条件は83℃、エチレン分圧1
8kg/cm2、平均滞留時間は3.9時間であった。
生成ポリエチレンの平均重合レートは311g/hであ
った。得られた重合体の基礎物性(MI、FR、密度)
を表1に示した。
して、以下の酸化防止剤、及び、中和剤を配合し、これ
を口径20mmの単軸押出機を用いて、混練・造粒し
た。
5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート (チバスペシャリティーケミカルズ製 イルガノッ
クス1076) 1000ppm: テトラキス−
(2,4−ジ−ブチルフェニル)4,4−ビフェニレン
−ジフォスファイト (クラリアント製 PEPQ)
700ppm 中和剤 : カルシウムステアレート(日東化成工業
製Ca−St(B.K)) 300ppm
おいてインフレーション成形を行った。 スクリュ:口径30mm、L/D=25、フルフライト
タイプ スクリュ回転数:約27rpm ダイ:スパイラルマンドレルダイ、口径25mm、Li
p幅2.0mm 樹脂温度:180℃ フィルムサイズ:折り径78mm、厚み20μm
より評価した。尚、フィルムのHazeはJIS−K7
105に準拠し、東洋精機製作所製、積分球式光線透過
率測定装置を用いて測定した。また、得られたフィルム
からGPCによりMn、Mwを測定し、Mw/Mnを求
めた。さらに、GPC−Malls測定によりMcを、
「5点測定法」によりMc、<σ>を求めた。さらに、
CFCによりW30、W74を求めた。これらの評価結
果を表1に示す。
物(三津和化学(株)製)427g、硫酸125gを溶
解させた後、実施例1(1)で得られたマグネシウム塩
処理モンモリロナイト粒子200gを分散させ、90℃
で3時間攪拌した。これを脱塩水にてpH3まで濾過・
洗浄した後、得られた含水固体ケーキを110℃で10
時間予備乾燥して、全て流れ性の良い粒子状のジルコニ
ウム塩処理モンモリロナイト216gを得た。この予備
乾燥モンモリロナイト粒子を更に200℃で2時間減圧
乾燥した。このジルコニウム塩処理モンモリロナイト中
のZr原子含量は0.55重量%であった。
トの有機Al処理、触媒調製および予備重合 実施例1の(3)(4)と同様にして行った。ただし、
チタニウム塩処理モンモリロナイトのかわりに、上記
(1)で得たジルコニウム塩処理モンモリロナイトを使
用した。この結果、予備重合触媒粉末393gを回収し
た。
テン気相共重合を行った。即ちエチレンとブテンと水素
の混合ガス(ブテン/エチレン=2.3%、水素/エチ
レン=0.042%)が循環する連続式気相重合反応器
に固体触媒成分として31.0mg/hr、トリイソブ
チルアルミニウムとジエチルアルミニウムエトキシドを
各々100mg/hr、65.7mg/hrを、間欠的
に供給した。重合反応の条件は83℃、エチレン分圧1
8kg/cm2、平均滞留時間は3.9時間であった。
生成ポリエチレンの平均重合レートは306g/hであ
った。得られた重合体の基礎物性を表1に示した。得ら
れた共重合体は実施例1と同様に添加剤を配合した後、
フィルムを成形、評価した。結果を表1に示す。
施例1(5)と同様にしてエチレン・1−ブテン気相共
重合を行った。ただし、混合ガスの組成は、ブテン/エ
チレン=2.3モル%、水素/エチレン=0.033モ
ル%であり、固体触媒成分として42.9mg/hr、
トリイソブチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエ
トキシドを各々100mg/hr、65.7mg/hr
を、間欠的に供給した。重合反応の条件は83℃、エチ
レン分圧18kg/cm2、平均滞留時間4.2時間で
あった。生成ポリエチレンの平均重合レートは289g
/hであった。得られた重合体の基礎物性を表1に示し
た。得られた共重合体は実施例1と同様に添加剤を配合
した後、フィルムを成形、評価した。結果を表1に示
す。
を行った。ただし、混合ガスの組成は、ブテン/エチレ
ン=2.3モル%、水素/エチレン=0.050モル%
であり、固体触媒成分として26.4mg/hr、トリ
イソブチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエトキ
シドを各々100mg/hr、65.7mg/hrを、
間欠的に供給した。重合反応の条件は83℃、エチレン
分圧18kg/cm2、平均滞留時間3.6時間であっ
た。生成ポリエチレンの平均重合レートは332g/h
であった。得られた重合体の基礎物性を表1に示した。
得られた共重合体は実施例1と同様に添加剤を配合した
後、フィルムを成形、評価した。結果を表1に示す。
25%硫酸148kg中に分散させ、90℃で2時間撹
拌した。これを脱塩水にて濾過・洗浄した。
して7.5%含有、SO4として25.6%含有)23
6Kgの中に上記(1)で得られた硫酸処理モンモリロ
ナイトのケーキを全量分散させ、30℃で3時間攪拌し
た。これを脱塩水にてpH3.5まで濾過・洗浄した
後、得られた含水固体ケーキを110℃で10時間予備
的に乾燥してチタニウム塩処理モンモリロナイトを得
た。この予備乾燥モンモリロナイトのうち、目開き15
0メッシュの篩を通過した粒子を更に、ロータリーキル
ンを用いて、温度200℃、向流窒素気流下(窒素流量
49Nm3/h)で、3Kg/hの速さ(滞留時間10
分)で連続乾燥し、乾燥窒素下で回収した。
処理 窒素雰囲気下、3Lフラスコに(2)で得た乾燥モンモ
リロナイト粒子400gを入れ、n−ヘプタン0.47
Lに分散させてスラリーとした。ここへ、室温において
撹拌下、トリエチルアルミニウムのn−ヘプタン溶液
(濃度0.622mol/L)1.93Lを添加して1
時間反応させた後、沈降分離して上澄み1.6Lを抜き
出した。次いでn−ヘプタン1.60Lを加えて10分
間撹拌後、沈降分離して、上澄み液1.60L抜き出す
洗浄工程を3回繰り返した。
n−ヘプタン1.3Lと、ビス(n−ブチルシクロペン
タジエニル)ハフニウムジクロリド24.0mmol
(11.8g)をn−ヘプタン2.0Lに分散して添加
して、75℃で10分間攪拌した。引き続きトリエチル
アルミニウム96.0mmol(10.96g)を添加
して、更に10分間攪拌を続けた。次に温度を保持した
まま、(3)で得た有機Al処理モンモリロナイト粒子
100gをn−ヘプタン900mlでスラリー化して反
応器へ導入して10分間攪拌を継続した。系の温度を8
0℃とした後、エチレンガスを10.0NL/分の速度
で75分間導入して予備重合を行った。エチレンの供給
を停止し、反応器内のエチレンガスを窒素で置換した。
60℃とし、n−ヘプタン5.0Lを追加した。この時
の予備重合触媒スラリー液の全容積は10.4Lであっ
た。60℃で5分間撹拌した後、撹拌を止めて15分間
静置沈降を行い、上澄み液6.9Lを抜き出した。この
時、洗浄率は(10.4L−6,9L)÷10.4L=
1/2.97と計算される。再びn−ヘプタン5.0L
を追加して60℃で5分間撹拌を行い、15分間静置沈
降して上澄みを抜き出す工程を2回繰り返して、各洗浄
工程の洗浄率の積が、洗浄率1/18になるようにし
た。
雰囲気下において、伝導受熱のためのスチームジャケッ
トを装備した15L槽型振動式減圧乾燥機に抜き出し
た。ヘプタン4.0Lを反応器に追加して反応器内に残
存した内容物を全て乾燥機に抜き出した。乾燥機に移送
した予備重合触媒スラリーを静置して上澄み液約5Lを
除去した後、70℃に加熱しながら減圧乾燥を行って溶
媒を除去した。この結果、予備重合触媒粉末965gを
回収した。
(5)と同様にしてエチレン・1−ブテン気相共重合を
行った。ただし、混合ガスの組成は、ブテン/エチレン
=2.3モル%、水素/エチレン=0.050モル%で
あり、固体触媒成分として45.6mg/hr、トリイ
ソブチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエトキシ
ドを各々20mg/hr、68mg/hrを、間欠的に
供給した。重合反応の条件は90℃、エチレン分圧18
kg/cm2、平均滞留時間4.9時間であった。生成
ポリエチレンの平均重合レートは244g/hであっ
た。得られた重合体の基礎物性を表1に示した。得られ
た共重合体は実施例1と同様に添加剤を配合した後、フ
ィルムを成形、評価した。結果を表1に示す。
応器に、実施例5(1)(2)と同様にして製造した塩
処理モンモリロナイト粒子の200℃乾燥品5.0Kg
とn−ヘプタン392Lを導入し、温度を13℃とし
た。ここへ、温度を保持したまま、撹拌下、ビス(n−
ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド
1.20mol(590g)を添加して15分間攪拌し
た。引き続き温度を保持したままトリエチルアルミニウ
ム4.90mol(560g)を添加して、更に20分
間攪拌を続けた。次に系の温度を約1時間かけて80℃
とした後、エチレンガスを2時間供給して予備重合を行
った。この時のエチレンガス供給速度は、開始から15
分間は36Kg/hであり、以後は17Kg/hであっ
た。エチレンの供給を停止し、反応器内のエチレンガス
を窒素で置換した。この予備重合触媒スラリーを、実施
例5(5)(6)と同様の方法で、洗浄および乾燥を行
い、予備重合触媒粉末43.1Kgを回収した。ただ
し、洗浄は30℃で実施し、洗浄率は1/127であ
り、洗浄には濃度1mmol/LのTEAを含むn−ヘ
プタンを使用した。
−ヘキセン気相共重合を行った。即ちエチレンとヘキセ
ンと水素の混合ガス(ヘキセン/エチレン=1.8%、
水素/エチレン=0.041%)が循環する連続式気相
重合反応器に固体触媒成分として69.7mg/hr、
トリイソブチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエ
トキシドを各々100mg/hr、68mg/hrを、
間欠的に供給した。重合反応の条件は90℃、エチレン
分圧18kg/cm2、平均滞留時間は3.5時間であ
った。生成ポリエチレンの平均重合レートは347g/
hであった。得られた重合体の基礎物性を表1に示し
た。得られた共重合体は実施例1と同様に添加剤を配合
した後、フィルムを成形、評価した。結果を表1に示
す。
40%硫酸380kg中に分散させ、90℃で5時間撹
拌した。これを脱塩水にてpH3.5まで濾過・洗浄し
た後、得られた含水固体ケーキを110℃で10時間予
備的に乾燥して酸処理モンモリロナイトを得た。この予
備乾燥モンモリロナイトのうち、目開き150メッシュ
の篩を通過した粒子を更に200℃で2時間減圧乾燥し
た。
−ヘプタン291mlと、(1)で得た乾燥モンモリロ
ナイト粒子10gをn−ヘプタン100mlでスラリー
化して反応器へ導入した。系を30℃に保ち、ビス(n
−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド
2.4mmol(1.18g)をn−ヘプタン393m
lに分散して添加して10分間攪拌した。引き続き温度
を保持したままトリエチルアルミニウム9.6mmol
(1.096g)を添加した後、系の温度を78℃に昇
温した。78℃で10分間反応を行った後、エチレンガ
スを1.0NL/分の速度で57分間導入して予備重合
を行った。エチレンの供給を停止し、反応器内のエチレ
ンガスを窒素で置換した。
に移送して、60℃でn−ヘプタンによる洗浄を洗浄率
1/15まで行った。次いで70℃に加温して減圧乾燥
によって溶媒を留去して、予備重合触媒粉末76.4g
を回収した。
(2)と同様にしてエチレン・1−ヘキセン気相共重合
を行った。ただし、混合ガスの組成は、ヘキセン/エチ
レン=2.0モル%、水素/エチレン=0.041モル
%であり、固体触媒成分として95.0mg/hr、ト
リイソブチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエト
キシドを各々100mg/hr、68mg/hrを、間
欠的に供給した。重合反応の条件は90℃、エチレン分
圧18kg/cm2、平均滞留時間4.0時間であっ
た。生成ポリエチレンの平均重合レートは299g/h
であった。得られた重合体の基礎物性を表1に示した。
得られた共重合体は実施例1と同様に添加剤を配合した
後、フィルムを成形、評価した。結果を表1に示す。
(2)と同様にしてエチレン・1−ヘキセン気相共重合
を行った。ただし、混合ガスの組成は、ヘキセン/エチ
レン=1.4モル%、水素/エチレン=0.038モル
%であり、固体触媒成分として33.2mg/hr、ト
リイソブチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエト
キシドを各々22mg/hr、75mg/hrを、間欠
的に供給した。重合反応の条件は83℃、エチレン分圧
18kg/cm2、平均滞留時間5.5時間であった。
生成ポリエチレンの平均重合レートは219g/hであ
った。得られた重合体の基礎物性を表1に示した。得ら
れた共重合体は実施例1と同様に添加剤を配合した後、
フィルムを成形、評価した。結果を表1に示す。
009を実施例1と同じ成形条件でフィルム成形した。
kgに、合成雲母(コープケミカル社製ME−100)
1kgを分散させ、室温で1時間攪拌処理し、ろ過し
た。脱塩水で洗浄した後、固形分濃度を25%に調製
し、該スラリーを噴霧乾燥機に導入し、球状の造粒々子
を得た。この粒子を更に温度200℃で2時間減圧乾燥
した。
3.22L、(1)で得られた合成雲母の粒子121g
を導入した。これに813mlのトルエンに溶解したビ
ス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド9.68mmolの溶液を添加し、25℃で1
0分間攪拌した。引き続きトリエチルアルミニウム2
6.5mmolを添加し、系の温度を80℃とした。1
0分後エチレンガスを導入し、2.0時間反応を続け
た。この間に生成したポリエチレンは277gであっ
た。
テン気相共重合を行った。即ちエチレンとブテンとの混
合ガス(ブテン/エチレン=7.0モル%、水素/エチ
レン=0.04モル%)が循環する連続式気相重合反応
器に固体触媒成分として16.1mg/hr、トリエチ
ルアルミニウムを、100mg/hrを間欠的に供給し
た。重合反応の条件は88℃、エチレン分圧18kg/
cm2、平均滞留時間4.5時間であった。生成ポリエ
チレンの平均重合レートは268g/hrであった。得
られた重合体の基礎物性及びフィルム評価結果を表1に
示す。
て粉砕し、塩化マグネシウム10kgを溶解させた脱塩
水50L中に分散させて、80℃で1時間撹拌した。得
られた固体成分を水洗した後、8.2%の塩酸水溶液5
6L中に分散させて、90℃で2時間撹拌し、脱塩水で
水洗した。このようにして化学処理されたモンモリロナ
イト4.6kgの水スラリー液を固形分濃度15.2%
に調製し、スプレードライヤーにより噴霧造粒を行い、
球状の造粒々子を得た。この粒子を更に温度200℃で
2時間減圧乾燥した。
粒子150gとトルエン177mlを導入した。次いで
室温においてトリエチルアルミニウムのヘプタン溶液7
23ml(トリエチルアルミニウム450mmol分)
を添加し、2時間撹拌した後、上澄みを抜き出し固体部
をトルエンで洗浄し、更にトルエンを加えて全量を1L
に調製した。このスラリーを容量10Lの誘導攪拌装置
付き反応器に移送し、次いでn−ヘプタン2.0Lを追
加した。これに600mlのトルエンに溶解したビス
(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド12.0mmolの溶液を添加し、25℃で60
分間攪拌した。引き続きトリエチルアルミニウム33.
0mmolを添加し、系の温度を80℃とした。10分
後エチレンガスを導入し、1.0時間反応を続けた。こ
の間に生成したポリエチレンは555gであった。
ブテン気相共重合を行った。即ちエチレンとブテンとの
混合ガス(ブテン/エチレン=7.0モル%、水素/エ
チレン=0.04モル%)が循環する連続式気相重合反
応器に固体触媒成分として34.5mg/hr、トリエ
チルアルミニウムを、100mg/hrを間欠的に供給
した。重合反応の条件は80℃、エチレン分圧18kg
/cm2、平均滞留時間4.4時間であった。生成ポリ
エチレンの平均重合レートは271g/hrであった。
得られた重合体の基礎物性およびフィルム評価結果を表
1に示した。
に溶解させ、そこに合成雲母(コープケミカル社製、ソ
マシフ、ME−100F)30.0kgを添加、分散後
18時間攪拌し、脱塩水でろ過・洗浄した。硝酸クロム
(III)9水和物4.8kgを脱塩水7.5kgに溶解
させた水溶液を添加、室温で18時間攪拌した。このと
き、スラリー濃度が20.0重量%となるように調製し
た。ろ過・脱塩水にて洗浄した後、固形分濃度18.0
重量%となるように調製した。そこに合成スメクタイト
(コープケミカル社製、SWN)をスラリー中の全固形
分に対して10重量%となるように添加し、十分分散し
た後、該スラリーを噴霧乾燥機にて乾燥・造粒し、球状
の造粒々子を得た。この粒子を更に温度200℃で2時
間減圧乾燥した。
2.1Lと、300mlのヘプタンに溶解したビス(n
−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリド
0.40mmolの溶液を添加し、55℃で10分間攪
拌した。次いで、(1)で得られた合成雲母の粒子50
gをヘプタン0.9Lに分散させたスラリーを導入し、
10分撹拌した後、トリエチルアルミニウム48mmo
lを添加し、系の温度を60℃とした。10分後エチレ
ンガスを導入し、4.75時間反応を続けた。エチレン
の供給を停止し、反応器内容物を窒素雰囲気下において
全て15L槽型振動式減圧乾燥機に抜き出した。ヘプタ
ン5Lを反応器に追加して反応器内に残存した内容物を
全て乾燥機に抜き出した。乾燥機に移送した予備重合触
媒スラリーを静置して上澄み液約5Lを除去した後、こ
こへビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウ
ムジクロリドの固体粉末を5.60mmol(2.79
g)添加し、振動溶解させた。10分振動を続けた後、
70℃に加熱しながら減圧乾燥を行って溶媒を除去し
た。この結果、予備重合触媒粉末346gを回収した。
テン気相共重合を行った。すなわちエチレンとブテンと
水素の混合ガス(ブテン/エチレン=2.3モル%、水
素/エチレン=0.05モル%)が流通する連続式気相
重合反応器に固体触媒成分として17.4mg/hr、
トリイソブチルアルミニウムとジエチルアルミニウムエ
トキシドを各々100mg/hr、65.7mg/hr
を、間欠的に供給した。重合反応の条件は83℃、エチ
レン分圧18kg/cm2、平均滞留時間3.6時間で
あった。生成ポリエチレンの平均重合レートは335g
/hであった。得られた重合体の基礎物性およびフィル
ム評価結果を表1に示した。
に溶解させ、そこに合成雲母(コープケミカル社製、ソ
マシフ、ME−100F)30.0kgを添加、分散後
18時間攪拌し、脱塩水でろ過・洗浄した。硝酸クロム
(III)9水和物4.8kgを脱塩水7.5kgに溶解
させた水溶液を添加、室温で18時間攪拌した。このと
き、スラリー濃度が20.0重量%となるように調製し
た。ろ過・脱塩水にて洗浄した後、固形分濃度19.0
重量%となるように調製した。そこに合成スメクタイト
(コープケミカル社製、SWN)をスラリー中の全固形
分に対して5重量%となるように添加し、十分分散した
後、該スラリーを噴霧乾燥機にて乾燥・造粒し、球状の
造粒々子を得た。この粒子を更に温度200℃で2時間
減圧乾燥した。
比較例4(2)と同様にして触媒調製および予備重合を
実施し、予備重合触媒粉末372gを回収した。
と同様にしてエチレン・1−ブテン気相共重合を行っ
た。ただし反応器に固体触媒成分として14.6mg/
hr、トリエチルアルミニウムを100mg/hrを間
欠的に供給した。重合反応の条件は83℃、エチレン分
圧18kg/cm2、平均滞留時間3.7時間であっ
た。生成ポリエチレンの平均重合レートは322g/h
rであった。得られた重合体の基礎物性およびフィルム
評価結果を表1に示した。
を実施例1と同じ成形条件でフィルム成形した。フィル
ム評価結果を表1に示した。
021を実施例1と同じ成形条件でフィルム成形した。
フィルム評価結果を表1に示した。
合体は、フィルム、特にインフレーション成形によるフ
ィルムとした場合に、透明性が高く、しかも腰と強度等
の機械的物性、成形性、耐ブロッキング性に優れたフィ
ルムが得られる。
Claims (6)
- 【請求項1】 エチレンと炭素数3〜20のα−オレフ
ィンとの共重合体であって、下記物性(a)〜(d)を
満たすことを特徴とする、エチレン・α−オレフィン共
重合体。 (a)密度が0.900〜0.955g/cm3である
こと。 (b)メルトインデックス(MI;190℃、2.16
kg荷重下)が0.01〜100g/10分であるこ
と。 (c)GPC−MALLS測定から得られた結果を散乱
角度0°に外挿したRayleigh ratio値を用いたクロマト
グラムにおいて、本測定から計算した分子量が100万
以上の成分の当クロマトグラムの面積分率Mcが1%以
上であること。 (d)CFC測定における74℃以下の溶出成分割合W
74(wt%)とMcの関係が式(1)を満たす範囲に
あること。 【数1】 W74<5.5Log{Mc}+10 (1) - 【請求項2】 前記条件(a)〜(d)を満たすエチレ
ン-α-オレフィン共重合体のうち、密度が0.915〜
0.945g/cm3、メルトインデックスが0.1〜
10g/10分であり、かつ、下記条件(e)〜(g)
を満たすことを特徴とするエチレン-α-オレフィン共重
合体。 (e)190℃、10kg荷重の条件で測定したメルト
インデックスであるI10 kgと、190℃、2.16kg
荷重の条件で測定したメルトインデックスであるI
2.16kgの比、FR(=I10kg/I2.16kg)が7.0以下
である。 (f)GPC測定から得られる重量平均分子量Mwと数
平均分子量Mnの比Mw/Mnが1.5〜3.5である
こと。 (g)CFC測定における常温(30℃)までの溶出成分
割合W30(wt%)が0.5wt%以下であること。 - 【請求項3】 前記条件(a)〜(g)を満たすエチレ
ン-α-オレフィン共重合体であり、かつ、下記条件
(h)を満たすことを特徴とするエチレン-α-オレフィ
ン共重合体。 (h)CFC測定における常温(30℃)までの溶出成分
割合W30(wt%)が、実質的に存在しない(検出限
界、0.1wt%以下)こと。 - 【請求項4】 前記請求項1〜3のいずれかを満たすエ
チレン-α-オレフィン共重合体のうち、W74とMcの
関係が式(2)を満たす範囲にあることを特徴とするエ
チレン・α−オレフィン共重合体。 【数2】 W74<5.5Log{Mc}+2 (2) - 【請求項5】 前記請求項1〜4のエチレン-α-オレフ
ィン共重合体のうち、条件(i)を更に満足することを
特徴とするエチレン-α-オレフィン共重合体。 (i)GPC−MALLS測定から得られた結果を散乱
角度0°に外挿したRayleigh ratio値を用いたクロマト
グラムにおいて、本測定から計算した分子量が100万
以上の成分の当クロマトグラムの面積分率Mcとし、
「5点測定法」により得られる平均値Mcが1%以上で
あり、かつ、平均値に対する標準偏差<σ>が35%以
下であること。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のエチレ
ン・α−オレフィン共重合体をインフレーション成形し
てなるフィルム。
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