JPH11310612A - エチレン重合体およびその製造法ならびにその用途 - Google Patents

エチレン重合体およびその製造法ならびにその用途

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JPH11310612A
JPH11310612A JP12131598A JP12131598A JPH11310612A JP H11310612 A JPH11310612 A JP H11310612A JP 12131598 A JP12131598 A JP 12131598A JP 12131598 A JP12131598 A JP 12131598A JP H11310612 A JPH11310612 A JP H11310612A
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ethylene
polymer
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zirconium dichloride
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JP12131598A
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English (en)
Inventor
Fumihiko Usui
井 文 彦 臼
Yoshiyuki Ishihama
浜 由 之 石
Akira Kuwabara
原 明 桑
Yumito Uehara
原 弓 人 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の不飽和結合を分子内に有するエチレン
重合体及びその製造法ならびその用途の提供。 【解決手段】 エチレンもしくはエチレンとC3〜20
のα−オレフィンとの重合体であって、下記条件(a)
〜(d)を満たすエチレン重合体。 (a):190℃における2.16kg荷重でのMFR
が0.01〜1000g/10分 (b):密度が0.85〜0.97g/cm3 (c):式1又2で定義される、不飽和結合含有の構成
単位を有する重合体 (d):エチレン含量70〜100重量%、C3〜20
α−オレフィン含量30〜0重量% 【化1】 〔Rは、脂肪族炭化水素〕成分(A)、(B)及び必要
により(C)からなるオレフィン重合用触媒により得ら
れた、上記条件(a)〜(c)を満たすエチレン重合
体。 (A):共役五員環配位子を少なくとも1個有する周期
律表4〜6族遷移金属化合物 (B):イオン交換性層状珪酸塩 (C):有機アルミニウム化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン重合体に
関するものである。更に詳しくは、本発明は、フィルム
成形分野において特に有用なエチレン重合体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のエチレン重合体としては、以下の
3種の二重結合、即ち、ビニル基、ビニリデン基および
トランスビニレン、を有するものが知られている。これ
らのエチレン重合体は、種々の方法で製造され、袋用途
を中心に様々な用途に大量に使用されている。これらの
構造を有するエチレン重合体は、それをインフレーショ
ンフィルムなどに成形を行った場合、引っ張り強度およ
び衝撃強度等の機械的特性に優れるという特徴が知られ
ている。
【0003】一方、近年メタロセン触媒を用いて製造さ
れたエチレン重合体が提案されている。これらのエチレ
ン重合体は従来のエチレン重合体よりも透明性はいくら
か改良されるものの、そのレベルはいまだ十分ではな
く、また、この触媒によって製造されるエチレン重合体
は、分子量分布が狭いので十分な成形性を示さないとい
う問題もある。そこで、分子量分布の制御や、分岐構造
の導入が試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】〔発明の概要〕 <要旨>上記の知られている二重結合以外の二重結合を
有することを特徴とするエチレン重合体は、その特異な
構造に起因する機械的特性、加工特性等に興味が持たれ
るが、これまでに一般に製造されておらず、その開発が
待たれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、H‐NMR
で検出される、式1或いは式2で示される不飽和結合
(以下、三置換不飽和結合と呼ぶ)を有する新規なエチ
レン重合体を提供するものである。
【0006】すなわち、本発明によるエチレン重合体
は、エチレンもしくはエチレンと炭素数3〜20のα‐
オレフィンとの重合体であって、下記の条件(a)〜
(d)を満たすこと、を特徴とするものである。 条件(a):190℃における2.16kg荷重でのM
FRが0.01〜1000g/10分であること、 条件(b):密度が0.85〜0.97g/cm3 であ
ること、 条件(c):式1または式2で定義される、不飽和結合
含有の構成単位を有する重合体であること、
【0007】
【化3】 〔式1および式2において、Rはそれぞれ独立して、炭
素数が少なくとも1の脂肪族炭化水素を示す。〕 条件(d):エチレン含量が70〜100重量%であ
り、炭素数3〜20のα−オレフィンの含量が30〜0
重量%であること。
【0008】そして、本発明によるもう一つのエチレン
重合体は、エチレンもしくはエチレンと炭素数3〜20
のα‐オレフィンとの重合体であって、下記の成分
(A)、成分(B)および必要により成分(C)からな
るオレフィン重合用触媒によって得られたものであり、
下記の条件(a)〜(c)を満たすこと、を特徴とする
ものである。 成分(A):共役五員環配位子を少なくとも1個有する
周期律表4〜6族遷移金属化合物、 成分(B):イオン交換性層状珪酸塩、 成分(C):有機アルミニウム化合物。 条件(a):190℃における2.16kg荷重でのM
FRが0.01〜1000g/10分であること、 条件(b):密度が0.85〜0.97g/cm3 であ
ること、 条件(c):式1または式2で定義される、不飽和結合
含有の構成単位を有する重合体であること。
【0009】
【化4】 〔式1および式2において、Rはそれぞれ独立して、炭
素数が少なくとも1の脂肪族炭化水素を示す。〕 また、本発明によるエチレン重合体の製造法は、下記の
成分(A)、成分(B)および必要により成分(C)か
らなるオレフィン重合用触媒に、エチレンまたはエチレ
ンとα‐オレフィンとを接触させて上記のエチレン重合
体を製造すること、を特徴とするものである。 成分(A):共役五員環配位子を少なくとも1個有する
周期律表4〜6族遷移金属化合物、 成分(B):イオン交換性層状珪酸塩、 成分(C):有機アルミニウム化合物。
【0010】そして、本発明によるフィルムは、上記の
エチレン重合体を少なくとも一軸延伸したものであるこ
と、を特徴とするものである。 <効果>本発明によれば、所定の不飽和結合を分子内に
有するエチレン単独重合体またはエチレンと炭素数3〜
20のα‐オレフィンとの共重合体を得ることができ
る。このエチレン重合体は、その特異的構造に起因し
て、例えば機械的特性、加工性等の面で、従来のエチレ
ン重合体と異なった諸特性を有するものとして、数々の
用途において適用できるものである。例えば、このよう
な本発明によるエチレン重合体は、フィルム成形時のバ
ブル安定性および透明性に優れているところから、フィ
ルム成形用樹脂材料として利用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下は、本発明を詳細に説明する
ためのものである。なお、本明細書において、原子の周
期律は1989年にIUPACにより推奨された18族
方式に基づくものである。 <エチレン重合体>本発明によるエチレン重合体は、エ
チレンもしくはエチレンと炭素数3〜20のα‐オレフ
ィンとの重合体であって、所定の条件(a)〜(d)を
満たすことを特徴とするもの、である。
【0012】そして、本発明によるもう一つのエチレン
重合体は、エチレンもしくはエチレンと炭素数3〜20
のα‐オレフィンとの重合体であって、所定のオレフィ
ン重合用触媒によって得られたものであり、所定の条件
(a)〜(c)を満たすことを特徴とするもの、であ
る。
【0013】先ず、本発明によるエチレン重合体は、メ
ルトフローレート(MFR)が0.01〜1000g/
10分であること(条件(a))を満たすものである。
MFRが小さすぎると溶融時の流動性が不十分で成形品
の表面肌荒れを引き起こす傾向があり、MFRが高すぎ
ると成形品の強度が低下する傾向があって好ましくな
い。本発明では、0.1〜50g/10分であるものが
好ましい。
【0014】なお、MFRは、ASTMD1238に準
拠し、190℃、2.16kg荷重で測定したものをい
い、密度はメルトインデックス測定時に得られるストラ
ンドを100℃で1時間熱処理し、更に室温で1時間放
冷した後、密度勾配管法で測定したものをいう。
【0015】更に、本発明によるエチレン重合体は、密
度が0.85〜0.97g/cm3であること(条件
(b))を満たすものである。密度が小さすぎるとフィ
ルム成形品の腰が充分でなく、製袋機等における加工適
性が劣るので好ましくない。また大きすぎるとフィルム
の透明性が確保できない。本発明では、0.87〜0.
95g/cm3 であるものが好ましく、0.90〜0.
935g/cm3 であるものが特に好ましい。
【0016】本発明において特に重要な点は、H‐N
MRで検出される三置換型二重結合が重合体中に存在す
ることである。この様な構造を有するエチレン重合体
は、従来にない、新規な重合体である。分子鎖中の三置
換不飽和結合が多いことは、触媒反応あるいは熱反応に
より分岐構造を生成する確率が高まり、分子鎖形態の自
由度が小さくなる効果と併せて、溶融物性向上につなが
り、ひいてはインフレーションフィルム成形時にバブル
の安定性を高めることも期待できる。更にこれらの結合
の存在は、フィルム成形時の樹脂の冷却結晶化過程にお
いて結晶ラメラ中に取り込まれないため、結晶成長を阻
害し、その結果、球晶サイズが微細化されるので透明性
の向上も期待できる。
【0017】すなわち、本発明によるエチレン重合体
は、式1または式2で定義される、不飽和結合含有の構
成単位を有する重合体である(条件(c))。
【0018】
【化5】 〔式1および式2において、Rは、それぞれ独立して、
炭素数が少なくとも1の脂肪族炭化水素を示す。〕 本発明でのRは、炭素数が通常30以下、好ましくは1
2以下、さらに好ましくは6以下、のものである。
【0019】本発明において、式1および式2で定義さ
れた三置換不飽和結合含有の構成単位の数は以下方法に
より求めた値である。
【0020】重合体をo‐ジクロロベンゼン/重ベンゼ
ンの混合溶媒(容量比:80/20)に溶解させ、日本
電子社製JNM‐GSX270を用い、7μsのパルス
幅、7秒のパルス繰り返し時間で130℃の温度下で1
万回以上の積算を行い、水素核に関する核磁気共鳴(
H‐NMR)測定を行い、共鳴曲線を得る。共鳴曲線上
のテトラメチルシランを0ppmとした化学シフト0.
4ppm〜2.8ppmの間に現れる飽和アルキル鎖由
来のピーク面積と、5.1ppmから5.3ppmの間
に現れる三置換不飽和結合由来のピーク面積の比から炭
素数1000個当たりの三置換不飽和結合の数を算出す
る。
【0021】条件(d)は、エチレン重合体の組成に関
するものであって、具体的にはエチレン含量が70〜1
00重量%であり、炭素数3〜20のα‐オレフィン含
量が30〜0重量%であること、好ましくはエチレン含
量が80〜100重量%であり、炭素数3〜20のα‐
オレフィン含量が20〜0重量%であること、というも
のである。
【0022】この重合体は、一般にインフレーションフ
ィルム成形時のバブル安定性およびフィルム透明性に優
れているが、上記の通り定義した三置換不飽和結合の数
が1000炭素あたり0.03個以上である場合、好ま
しくは0.2個以上である場合に、特に、インフレーシ
ョンフィルム成形時のバブル安定性およびフィルム透明
に優れている可能性がある。
【0023】また、優れた機械的特性と加工適性を損な
うことなく、十分な透明性とバルブ安定性を有するため
には、溶融張力MTの値とMFRの値が以下関係にある
重合体が好ましい。 式3:log(MT)≧‐0.91×log(MFR)
+0.06 ここで、溶融張力の値は、(株)東洋精機製作所製キャ
ピログラフを使用し、ノズル径2.095mmφ、ノズ
ル長8mm、流入角180度、190℃の温度で、押出
速度1.0cm/分、引き取り速度4.0m/分、ダイ
出口から張力検出器のVプーリー下端までの距離40c
mの条件で測定した溶融樹脂の張力を意味する。
【0024】<エチレン重合体の製造>上記した本発明
のエチレン重合体は、下記成分(A)、成分(B)およ
び必要により成分(C)からなる触媒の存在下にエチレ
ンまたはエチレンとα‐オレフィンとの共重合を行うこ
とによって製造することができる。 成分(A):共役五員環配位子を少なくとも1個有する
周期律表4〜6族遷移金属化合物、 成分(B):イオン交換性層状珪酸塩、 成分(C):有機アルミニウム化合物。成分(A) 前記成分(A)は、共役五員環配位子を少なくとも1個
有する周期律表4〜6族遷移金属化合物である。このよ
うな遷移金属化合物として好ましいものは、下記一般式
[4]、[5]、[6]もしくは[7]で表される化合
物である。
【0025】
【化6】 〔ここで、AおよびA′は、共役五員環配位子(同一化
合物内においてAおよびA′は同一でも異なっていても
よい)を、Qは2つの共役五員環配位子を任意の位置で
架橋する結合性基を、ZはMと結合している窒素原子、
酸素原子、ケイ素原子、リン原子またはイオウ原子を含
む配位子、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基
を、Q′は共役五員環配位子の任意の位置とZを架橋す
る結合性基を、Mは周期律表4〜6族から選ばれる金属
原子を、そしてXおよびYはMと結合した水素原子、ハ
ロゲン原子、炭化水素基、アルコキシ基、アミノ基、リ
ン含有炭化水素基またはケイ素含有炭化水素基を、それ
ぞれ示す。〕
【0026】AおよびA′は共役五員環配位子であり、
これらは同一化合物内において同一でも異なっていても
よいことは前記したとおりである。この共役五員環配位
子(AおよびA′)の典型例としては、共役炭素五員環
配位子、すなわちシクロペンタジエニル基を挙げること
ができる。このシクロペンタジエニル基は水素原子を5
個有するもの[C]であってもよく、また、その
誘導体、すなわちその水素原子のいくつかが置換基で置
換されているもの、であってもよい。この置換基の一つ
の具体例は、炭素数1〜20、好ましくは1〜12、の
炭化水素基であるが、この炭化水素基は一価の基として
シクロペンタジエニル基と結合していても、またこれが
複数存在するときにそのうちの2個がそれぞれ他端(ω
‐端)で結合してシクロペンタジエニル基の一部ととも
に環を形成していてもよい。後者の代表例は、2個の置
換基がそれぞれのω‐端で結合して当該シクロペンタジ
エニル基中の隣接した2個の炭素原子を共有して縮合六
員環を形成しているもの、すなわちインデニル基または
フルオレニル基、である。このような縮合六員環を形成
する2個の置換基の合計炭素数が六員環形成に必要な数
(すなわち4個)より多いときは、この余剰分はこの六
員環上の置換基となることになる。
【0027】従って、共役五員環配位子(Aおよび
A′)の典型例は、置換または非置換のシクロペンタジ
エニル基、インデニル基またはフルオレニル基というこ
とができる。
【0028】シクロペンタジエニル基上の置換基として
は、前記の炭素数1〜20、好ましくは1〜12、の炭
化水素基の他に、ハロゲン基(例えば、フッ素、塩素、
臭素)、アルコキシ基(例えばC〜C12のもの)、ケ
イ素含有炭化水素基(例えばケイ素原子を‐Si
(R)(R)(R)の形で含む炭素数1〜24程
度の基)、リン含有炭化水素基(例えば、リン原子を‐
P(R)(R)の形で含む炭素数1〜18程度の
基)、窒素含有炭化水素基(例えば、窒素原子を‐N
(R)(R)の形で含む炭素数1〜18程度の基)
あるいはホウ素含有炭化水素基(例えば、ホウ素原子を
‐B(R)(R)の形で含む炭素数1〜18程度の
基)である。これらの置換基が複数ある場合、それぞれ
の置換基は同一であっても異なっていてもよい。
【0029】Qは二つの共役五員環配位子間を任意の位
置で架橋する結合性基を、Q′は共役五員環配位子の任
意の位置とZ基を架橋する結合性基を、表す。
【0030】QおよびQ′の具体例は、たとえば下記の
通りである。 (イ)メチレン基、エチレン基、イソプロピレン基、フ
ェニルメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基、シク
ロヘキシレン基等の炭素数1〜20のアルキレン基、
(ロ)シリレン基、ジメチルシリレン基、フェニルメチ
ルシリレン基、ジフェニルシリレン基、ジシリレン基、
テトラメチルジシリレン基等のシリレン基、(ハ)ゲル
マニウム、リン、窒素、ホウ素あるいはアルミニウムを
含む炭化水素基[具体的には(CHGe基、(C
Ge基、(CH)P基、(C)P
基、(C)N基、(C)N基、(CH
B基、(C)B基、(C)B基、(C
)Al基、(CHO)Al基等]。
【0031】これらのうちで好ましいものは、アルキレ
ン基およびシリレン基である。
【0032】Mは、周期律表4〜6族から選ばれる金属
原子、好ましくは周期律表4族原子、具体的にはチタ
ン、ジルコニウムおよびハフニウムである。特にはジル
コニウムが好ましい。
【0033】Zは、Mと結合している窒素原子、酸素原
子、ケイ素原子、リン原子またはイオウ原子を含む配位
子、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基である。
Zとして好ましいものの具体例としては、酸素(‐O
‐)、イオウ(‐S‐)、炭素数1〜20、好ましくは
1〜10、のアルコキシ基、炭素数1〜20、好ましく
は1〜12のチオアルコキシ基、炭素数1〜40、好ま
しくは1〜18、のケイ素含有炭化水素基、炭素数1〜
40、好ましくは1〜18、の窒素含有炭化水素基、炭
素数1〜40、好ましくは1〜18、のリン含有炭化水
素基、水素原子、塩素、臭素、炭素数1〜20の炭化水
素基である。
【0034】XおよびYは、各々水素、ハロゲン基、炭
素数1〜20、好ましくは1〜10、の炭化水素基、炭
素数1〜20、好ましくは1〜10、のアルコキシ基、
アミノ基、炭素数1〜20、好ましくは1〜12、のリ
ン含有炭化水素基(具体的には、例えばジフェニルホス
フィン基)、あるいは炭素数1〜20、好ましくは1〜
12、のケイ素含有炭化水素基(具体的には、例えばト
リメチルシリル基およびビス(トリメチルシリル)メチ
ル基)である。XとYとは同一であっても異なっていて
もよい。これらのうちハロゲン基、炭化水素基(特に炭
素数1〜8のもの)およびアミノ基が好ましい。
【0035】従って、本発明によるオレフィン重合用触
媒において、成分(A)として好ましい一般式[4]、
[5]、[6]あるいは[7]で表される化合物のう
ち、特に好ましいものは下記内容のそれぞれの置換基を
有するものである。A、A′=シクロペンタジエニル、
n‐ブチル‐シクロペンタジエニル、ジメチル‐シクロ
ペンタジエニル、ジエチル‐シクロペンタジエニル、エ
チル‐n‐ブチル‐シクロペンタジエニル、エチル‐メ
チル‐シクロペンタジエニル、n‐ブチル‐メチル‐シ
クロペンタジエニル、インデニル、2‐メチル‐インデ
ニル、2‐メチル‐4‐フェニルインデニル、テトラヒ
ドロインデニル、2‐メチル‐テトラヒドロインデニ
ル、2‐メチル‐ベンゾインデニル、Q、Q′=エチレ
ン、ジメチルシリレン、イソプロピリデン、Z=t‐ブ
チルアミド、フェニルアミド、シクロヘキシルアミド、
M=4族遷移金属 X、Y=塩素、メチル、ジエチルアミノ。
【0036】本発明において、成分(A)は、同一の一
般式で表される化合物群内において、および(または)
異なる一般式で表される化合物間において二種以上の化
合物の混合物として用いることができる。
【0037】Mがジルコニウムである場合のこの遷移金
属化合物の具体例は、下記の通りである。 (イ)一般式[4]で表される化合物、すなわち結合性
基Qを有せず共役五員環配位子を2個有する遷移金属化
合物、例えば(1)ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、(2)ビス(メチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(3)ビス(ジメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(4)ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(5)ビス(テトラメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(6)ビス
(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(7)ビス(n‐ブチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(8)ビス(tert‐
ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(9)ビス(エチル‐n‐ブチル‐シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、(10)ビス(エチル
‐メチル‐シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、
【0038】(11)ビス(n‐ブチル‐メチル‐シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(12)(シ
クロペンタジエニル)(n‐ブチル‐シクロペタンジエ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(13)(シクロペンタ
ジエニル)(エチル‐メチル‐シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、(14)(n‐ブチルシクロペ
ンタジエニル)(ジメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、(15)ビス(インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(16)ビス(テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(17)ビス(2‐メチル
インデニル)ジルコニウムジクロリド、(18)ビス(2
‐メチルテトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロ
リド、(19)ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、(20)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムモノクロリドモノハイドライド、
【0039】(21)ビス(シクロペンタジエニル)メチ
ルジルコニウムモノクロリド、(22)ビス(シクロペン
タジエニル)エチルジルコニウムモノクロリド、(23)
ビス(シクロペンタジエニル)フェニルジルコニウムモ
ノクロリド、(24)ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジメチル、(25)ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジフェニル、(26)ビス(シクロペン
タジエニル)ジルコニウムジネオペンチル、(27)ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジハイドライ
ド、(28)(シクロペンタジエニル)(インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(29)(シクロペンタジエニ
ル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド等、
【0040】(ロ)一般式[5]で表される化合物、す
なわち結合性基Q、例えば(ロ‐1)Q=アルキレン基
のものとして、例えば、(1)メチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(2)エチレンビス(イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、(3)エチレンビ
ス(インデニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイド
ライド、(4)エチレンビス(インデニル)メチルジル
コニウムモノクロリド、(5)エチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムモノメトキシドモノクロリド、(6)
エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジエトキシ
ド、(7)エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジ
メチル、(8)エチレンビス(4,5,6,7‐テトラ
ヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、(9)エ
チレンビス(2‐メチルインデニル)ジルコニウムジク
ロリド、(10)エチレンビス(2‐エチルインデニル)
ジルコニウムジクロリド、
【0041】(11)エチレンビス(2,4‐ジメチルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、(12)エチレン
(2,4,‐ジメチルシクロペンタジエニル)(3′,
5′‐ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(13)エチレン(2‐メチル‐4‐tert
ブチルシクロペンタジエニル)(3′‐tertブチル
‐5′‐メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(14)エチレン(2,3,5‐トリメチルシ
クロペンタジエニル)(2′,4′,5′‐トリメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(1
5)エチレン1,2‐ビス(4‐インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(16)エチレン1,2‐ビス[4‐
(2,7‐ジメチルインデニル)]ジルコニウムジクロ
リド、(17)エチレン1,2‐ビス(4‐フェニルイン
デニル)ジルコニウムジクロリド、(18)イソプロピリ
デンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(1
9)イソプロピリデン(2,4‐ジメチルシクロペンタ
ジエニル)(3′,5′‐ジメチルペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(20)エチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライド、
【0042】(21)メチレン(シクロペンタジエニル)
(3,4‐ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(22)メチレン(シクロペンタジエニ
ル)(3,4‐ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムモノクロリドモノハイドライド、(23)メチレン
(シクロペンタジエニル)(3,4‐ジメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(24)メチレン
(シクロペンタジエニル)(3,4‐ジメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、(25)メチレ
ン(シクロペンタジエニル)(トリメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(26)メチレン
(シクロペンタジエニル)(テトラメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(27)イソプロピ
リデン(シクロペンタジエニル)(3,4‐ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(28)
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(2,3,
4,5‐テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(29)イソプロピリデン(シクロペン
タジエニル)(3‐メチルインデニル)ジルコニウムジ
クロリド、(30)イソプロピリデン(シクロペンタジエ
ニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
【0043】(31)イソプロピリデン(2‐メチルシク
ロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(32)イソプロピリデン(3‐tert‐ブチ
ルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(33)イソプロピリデン(2,5‐ジメ
チルシクロペンタジエニル)(3′,4′‐ジメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(34)
イソプロピリデン(2,5‐ジメチルシクロペンタジエ
ニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(3
5)エチレン(シクロペンタジエニル)(3,5‐ジメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(36)エチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(37)エチレン(2,5
‐ジメチルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(38)エチレン(2,5‐ジエ
チルシクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(39)ジフェニルメチレン(シクロペ
ンタジエニル)(3,4‐ジエチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(40)ジフェニルメチレ
ン(シクロペンタジエニル)(3,4‐ジエチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
【0044】(41)シクロヘキシリデン(シクロペンタ
ジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(42)シクロヘキシリデン(2,5‐ジメチルシクロペ
ンタジエニル)(3′,4′‐ジメチルジメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド等、
【0045】(ロ‐2)Q=シリレン基のものとして、
例えば、(1)ジメチルシリレンビス(インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(2)ジメチルシリレンビス
(4,5,6,7‐テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(3)ジメチルシリレンビス(2‐メ
チルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(4)ジメ
チルシリレンビス(2,4‐ジメチルインデニル)ジル
コニウムジクロリド、(5)ジメチルシリレンビス(2
‐メチル‐4,5,6,7‐テトラヒドロインデニル)
ジルコニウムジクロリド、(6)ジメチルシリレンビス
(2,4‐ジメチルシクロペンタジエニル)(3′,
5′‐ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(7)ジメチルシリレンビス(2‐メチル‐
4,5‐ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド、
(8)ジメチルシリレンビス(2‐メチル‐4‐フェニ
ルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(9)ジメチ
ルシリレンビス(2‐メチル‐4,4‐ジメチル‐4,
5,6,7‐テトラヒドロ‐4‐シラインデニル)ジル
コニウムジクロリド、(10)ジメチルシリレンビス[4
‐(2‐フェニルインデニル)]ジルコニウムジクロリ
ド、
【0046】(11)ジメチルシリレンビス[4‐(2‐
tertブチルインデニル)]ジルコニウムジクロリ
ド、(12)ジメチルシリレンビス[4‐(2‐フェニル
‐3‐メチルインデニル)]ジルコニウムジクロリド、
(13)フェニルメチルシリレンビス(インデニル)ジル
コニウムジクロリド、(14)フェニルメチルシリレンビ
ス(4,5,6,7‐テトラヒドロインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(15)フェニルメチルシリレン
(2,4‐ジメチルシクロペンタジエニル)(3′,
5′‐ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(16)フェニルメチルシリレン(2,3,5
‐トリメチルシクロペンタジエニル)(2′,4′,
5′‐トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド、(17)フェニルメチルシリレンビス(テト
ラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(18)ジフェニルシリレンビス(インデニル)ジル
コニウムジクロリド、(19)テトラメチルジシリレンビ
ス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(20)テト
ラメチルジシリレンビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、
【0047】(21)テトラメチルジシリレン(3‐メチ
ルシクロペンタジエニル)(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、(22)ジメチルシリレン(シクロペンタジ
エニル)(3,4‐ジメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(23)ジメチルシリレン(シク
ロペンタジエニル)(トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(24)ジメチルシリレン
(シクロペンタジエニル)(テトラメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、(25)ジメチルシ
リレン(シクロペンタジエニル)(3,4‐ジエチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(26)
ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(トリエチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
(27)ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)(テ
トラエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロ
リド、(28)ジメチルシリレン(シクロペンタジエニ
ル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、(29)
ジメチルシリレン(3‐tertブチル‐シクロペンタ
ジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(30)ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル)
(2,7‐ジ‐t‐ブチルフルオレニル)ジルコニウム
ジクロリド、
【0048】(31)ジメチルシリレン(シクロペンタジ
エニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、(32)ジメチルシリレン(2‐メチルシクロ
ペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、(33)ジメチルシリレン(2,5‐ジメチルシク
ロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(34)ジメチルシリレン(2‐エチルシクロペ
ンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(35)ジメチルシリレン(2,5‐ジエチルシクロ
ペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、(36)ジエチルシリレン(2‐メチルシクロペン
タジエニル)(2′,7′‐ジ‐t‐ブチルフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(37)ジメチルシリレン
(2,5‐ジメチルシクロペンタジエニル)(2′,
7′‐ジ‐t‐ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(38)ジメチルシリレン(2‐エチルシクロペ
ンタジエニル)(2′,7′‐ジ‐t‐ブチルフルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(39)ジメチルシリレ
ン(ジエチルシクロペンタジエニル)(2′,7′‐ジ
‐t‐ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、
(40)ジメチルシリレン(ジエチルシクロペンタジエニ
ル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、
【0049】(41)ジメチルシリレン(ジメチルシクロ
ペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジルコ
ニウムジクロリド、(42)ジメチルシリレン(エチルシ
クロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニル)ジ
ルコニウムジクロリド、(43)ジメチルシリレン(ジエ
チルシクロペンタジエニル)(オクタヒドロフルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド等。
【0050】(ロ‐3)Q=ゲルマニウム、リン、窒
素、ホウ素あるいはアルミニウムを含む炭化水素基のも
のとして、例えば、(1)ジメチルゲルマニウムビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(2)ジメチ
ルゲルマニウム(シクロペンタジエニル)(フルオレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(3)メチルアルミニウ
ムビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(4)
フェニルアルミニウムビス(インデニル)ジルコニウム
ジクロリド、(5)フェニルホスフィノビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(6)エチルホラノビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、(7)フェニ
ルアミノビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
(8)フェニルアミノ(シクロペンタジエニル)(フル
オレニル)ジルコニウムジクロリド等。
【0051】(ハ)一般式[6]で表される化合物、す
なわち結合性基Q′を有せず共役五員環配位子を1個有
する遷移金属化合物、例えば、(1)ペンタメチルシク
ロペンタジエニル‐ビス(フェニル)アミノジルコニウ
ムジクロリド、(2)インデニル‐ビス(フェニル)ア
ミドジルコニウムジクロリド、(3)ペンタメチルシク
ロペンタジエニル‐ビス(トリメチルシリル)アミノジ
ルコニウムジクロリド、(4)ペンタメチルシクロペン
タジエニルフェノキシジルコニウムジクロリド、(5)
シクロペンタジエニルジルコニウムトリクロリド、
(6)ペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム
トリクロリド、(7)シクロペンタジエニルジルコニウ
ムベンジルジクロリド、(8)シクロペンタジエニルジ
ルコニウムジクロロハイドライド、(9)シクロペンタ
ジエニルジルコニウムトリエトキシド、等。
【0052】(ニ)一般式[7]で表される化合物、す
なわち結合性基Q′で架橋した共役五員環配位子を1個
有する遷移金属化合物、例えば、(1)ジメチルシリレ
ン(テトラメチルシクロペンタジエニル)フェニルアミ
ドジルコニウムジクロリド、(2)ジメチルシリレン
(テトラメチルシクロペンタジエニル)tertブチル
アミドジルコニウムジクロリド、(3)ジメチルシリレ
ン(インデニル)シクロヘキシルアミドジルコニウムジ
クロリド、(4)ジメチルシリレン(テトラヒドロイン
デニル)デシルアミドジルコニウムジクロリド、(5)
ジメチルシリレン(テトラヒドロインデニル)((トリ
メチルシリル)アミノ)ジルコニウムジクロリド、
(6)ジメチルゲルマン(テトラメチルシクロペンタジ
エニル)(フェニル)アミノジルコニウムジクロリド
等、が例示される。
【0053】(ホ)また、上記(イ)〜(ニ)の化合物
の塩素を臭素、ヨウ素、ヒドリド、メチル、フェニル等
に置き換えたものも使用可能である。
【0054】なお、上記例示において、シクロペンタジ
エニル環の二置換体は1,2‐および1,3‐置換体を
含み、三置換体は1,2,3‐および1,2,4‐置換
体を含む。
【0055】更に、本発明では、成分(A)として上記
(イ)〜(ホ)に例示したジルコニウム化合物の中心金
属をジルコニウムからチタン、ハフニウム、ニオブ、モ
リブデンまたはタングステン等に換えた周期律表3〜6
族金属の化合物も用いることができる。
【0056】これらのうちで好ましいものは、ジルコニ
ウム化合物、ハフニウム化合物およびチタン化合物であ
る。更に好ましいのは、ジルコニウム化合物である。成分(B) 本発明で成分(B)として用いられるイオン交換性層状
珪酸塩とは、イオン結合等によって構成される面が互い
に弱い結合力で平行に積み重なった結晶構造をとる珪酸
塩化合物であり、含有するイオンが交換可能なものを言
う。大部分のイオン交換性層状珪酸塩は、天然には主に
粘土鉱物の主成分として産出するが、これら、イオン交
換性層状珪酸塩は特に天然産のものに限らず、人工合成
物であってもよい。
【0057】イオン交換性層状珪酸塩の具体例として
は、例えば、白水晴雄著「粘土鉱物学」朝倉書店(19
95年)等に記載される公知の層状珪酸塩であって、デ
ィッカイト、ナクライト、カオリナイト、アノーキサイ
ト、メタハロイサイト、ハロイサイト等のカオリン族、
クリソタイル、リザルダイト、アンチゴライト等の蛇紋
石族、モンモリロナイト、ザウコナイト、バイデライ
ト、ノントロナイト、サポナイト、テニオライト、ヘク
トライト、スチーブンサイト等のスメクタイト族、バー
ミキュライト等のバーミキュライト族、雲母、イライ
ト、セリサイト、海緑石等の雲母族、アタパルジャイ
ト、セピオライト、パリゴルスカイト、ベントナイト、
パイロフィライト、タルク、緑泥石群が挙げられる。こ
れらは混合層を形成していてもよい。これらの中では、
モンモリロナイト、ザウコナイト、バイデライト、ノン
トロナイト、サポナイト、ヘクトライト、スチーブンサ
イト、ベントナイト、テニオライト等のスメクタイト
族、バーミキュライト族、雲母族が好ましい。
【0058】また、成分(B)は、化学処理を施すこと
も好ましい。ここで化学処理とは、表面に付着している
不純物を除去する表面処理と粘土の結晶構造に影響を与
える処理のいずれをも用いることができる。具体的に
は、酸処理、アルカリ処理、塩類処理、有機物処理等が
挙げられる。酸処理は、表面の不純物を取り除く他、結
晶構造中のAl、Fe、Mg等の陽イオンを溶出させる
ことによって表面積を増大させる。アルカリ処理では粘
土の結晶構造が破壊され、粘土の構造の変化をもたら
す。また塩類処理、有機物処理では、イオン複合体、分
子複合体、有機誘導体等を形成し、表面積や層間距離を
変えることができる。イオン交換性を利用して、層間の
交換性イオンを別の大きな嵩高いイオンと置換すること
により、層間が拡大した状態の層状物質を得ることもで
きる。すなわち、嵩高いイオンが層状構造を支える支柱
的な役割を担っており、ピラーと呼ばれる。また層状物
質層間に別の物質を導入することをインターカレーショ
ンという。インターカレーションするゲスト化合物とし
ては、TiCl、ZrCl等の陽イオン性無機化合
物、Ti(OR)、Zr(OR)、PO(O
R)、B(OR)[Rはアルキル、アリール等]等
の金属アルコラート、[Al13(OH)247+
[Zr(OH)142+、[FeO(OCOCH
+ 等の金属水酸化物イオン等が挙げられる。これら
の化合物は、単一で用いても、また2種類以上共存させ
て用いてもよい。また、これらの化合物をインターカレ
ーションする際に、Si(OR)、Al(OR)
Ge(OR)等の金属アルコラート等を加水分解して
得た重合物、SiO等のコロイド状無機化合物等を共
存させることもできる。また、ピラーの例としては上記
水酸化物イオンを層間にインターカレーションした後に
加熱脱水することにより生成する酸化物等が挙げられ
る。
【0059】好ましい化学処理としては塩類処理および
/または酸処理がある。塩類処理および/または酸処理
によって、固体の酸強度を変えることができる。また、
塩類処理は、イオン複合体、分子複合体、有機誘導体等
を形成し、表面積や層間距離を変えることができる。す
なわち、イオン交換性を利用し、層間の交換性イオンを
別の大きな嵩高いイオンと置換することにより、層間が
拡大した状態の層状物質を得ることができる。本発明に
おいては、塩類で処理される前の、イオン交換性層状珪
酸塩からなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物の
含有する交換性陽イオンの30%以上、好ましくは40
%以上、特に好ましくは60%以上を、下記に示す塩類
より解離した陽イオンと、イオン交換することが必要で
ある。このようなイオン交換を目的とした本発明の塩類
処理で用いられる塩類は、2〜14族原子から成る群よ
り選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオンを含有
する化合物である。具体的にはCaCl、CaS
、CaC、Ca(NO、Ca(C
、MgCl、MgBr、MgSO
Mg(PO、Mg(ClO、MgC
、Mg(NO、Mg(OOCCH
MgC、Sc(OOCCH、Sc
(CO、Sc(C、Sc(N
、Sc(SO、ScF、ScC
、ScBr、ScI、Y(OOCCH
Y(CHCOCHCOCH、Y(C
、Y(C、Y(NO、Y
(ClO、YPO、Y(SO、Y
、YCl、La(OOCCH、La(CH
COCHCOCH、La(CO、La
(NO、La(ClO、La(C
、LaPO、La(SO、LaF
、LaCl、LaBr、LaI、Sm(OOC
CH、Sm(CHCOCHCOCH、S
(CO、Sm(NO、Sm(Cl
、Sm(C、Sm(S
、SmF、SmCl、SmI、Yb(O
OCCH、Yb(NO、Yb(ClO
、Yb(C、Yb(SO、YbF
、YbCl、TiF、TiCl、TiBr
TiI、TiOCl、Ti(SO、Ti(N
、TiO(NO、Ti(PO
Ti(ClO、Ti(CO、Ti(OCO
H)、Ti(OCOCH、Ti(OCOC
、Ti(OCOC、Ti((COO)
、Ti(CH(COO)、TiBrCl
、TiF、TiCl、TiBr、TiI、T
i(NO、Ti(ClO、Zr(OOCC
、Zr(CO、Zr(NO、Zr
(SO、ZrF、ZrCl、ZrBr、Z
rI、ZrOCl、ZrO(NO、ZrO
(ClO、ZrO(SO)、Hf(OOCCH
、Hf(CO、Hf(NO、Hf
(SO、HfOCl、HfF、HfCl
HfBr、Hfl、V(CHCOCHCOC
、VOSO、VOCl、VCl、VCI
、VBr、Nb(CHCOCHCOCH
Nb(CO、Nb(NO、Nb(SO
、NbF、NbCl、NbBr、Nb
、Ta(OOCCH、Ta(CO
Ta(NO、Ta(SO、TaF、T
aCl、TaBr、TaI、Cr(CHCOC
HCOCH、Cr(OOCH)OH、Cr(N
、Cr(ClO、CrPO、Cr
(SO、CrOCl、CrF、CrCl
、CrBr、CrI、MoOCl、MoC
、MoCl、MoCl、MoF、MoI
WCl、WCl、WF、WBr、Mn(OOC
CH、Mn(CHCOCHCOCH、M
nCO、Mn(NO、MnO、Mn(Cl
、MnF、MnCl、MnBr、MnI
、Fe(OOCCH、Fe(CHCOCHC
OCH、FeCO、Fe(NO、Fe
(ClO、FePO、FeSO、Fe(S
、FeF、FeCl、FeBr、FeI
、FeC、Co(OOCCH、Co
(CHCOCHCOCH、CoCO、Co
(NO、CoC、Co(ClO、C
(PO、CoSO、CoF、CoC
、CoBr、CoI、NiCO、Ni(NO
、NiC、Ni(ClO、NiSO
、NiCl、NiBr、Pb(OOCC
、Fe(NO、PbSO、BbC
、PbBr、CuCl、CuBr、Cu(N
、CuC、Cu(ClO、CuS
、Cu(OOCCH、Zn(OOCCH
、Zn(CHCOCHCOCH、Zn(OO
CH、ZnCO、Zn(NO、Zn(C
lO、Zn(PO、ZnSO、ZnF
、ZnCl、ZnBr、ZnI、Cd(OOC
CH、Cd(CHCOCHCOCH、C
d(OCOCHCH、Cd(NO、Cd
(ClO、CdSO、CdF、CdCl
CdBr、CdI、AlF、AlCl、AlB
、AlI、Al(SO、Al(C
、Al(CHCOCHCOCH、Al
(NO、AlPO、GeCl、CeBr
GeI、Sn(OOCCH、Sn(S
、SnF、SnCl、SnBr、SnI
、Pb(OOCCH、PbCO、PbC
、Pb(NO、PbHPO、Pb(ClO
、PbSO、PbF、PbCl、PbBr
、Pbl等が挙げられる。
【0060】好ましくは、周期律表4、5、6族遷移金
属の陽イオン、すなわち、Ti2+、Ti3+、Ti4+、Z
2+、Zr3+、Zr4+、Hf2+、Hf3+、Hf4+
2+、V3+、V4+、V5+、Nb2+、Nb3+、Nb4+、N
5+、Ta2+、Ta3+、Ta4+、Ta5+、Cr2+、Cr
3+、Cr4+、Cr5+、Cr6+、Mo2+、Mo3+、M
4+、Mo5+、Mo6+、W2+、W3+、W4+、W5+または
6+を含有する塩類である。塩類処理に際し、これらの
塩類は単独で用いても、二種類以上を同時に、および/
または、連続して用いてもよい。
【0061】酸処理は、表面の不純物を取り除くほか、
結晶構造のAl、Fe、Mg、等の陽イオンの一部また
は全部を溶出させる。酸処理で用いられる酸は、好まし
くは塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸から選択され
る。処理に用いる塩類および酸は、2種以上であっても
よい。塩類処理と酸処理を組み合わせる場合において
は、塩類処理を行った後、酸処理を行う方法、酸処理を
行った後、塩類処理を行う方法、および塩類処理と酸処
理を同時に行う方法がある。
【0062】塩類および酸による処理条件は、特には制
限されないが、通常、塩類および酸濃度は、0.1〜3
0重量%、処理温度は常温〜沸点、処理時間は、5分〜
24時間の条件を選択して、イオン交換性層状珪酸塩か
ら成る群より選ばれた少なくとも一種の化合物を構成し
ている物質の少なくとも一部を溶出する条件で行うこと
が好ましい。また、塩類および酸は、一般的には水溶液
で用いられるが、特にこれに限定されるものではない。
【0063】上記のようにして得られた成分(B)は、
スラリー法、気相法とりわけ気相法に適用する場合に
は、以下の条件(イ)、(ロ)、(ハ)を満たすこと
が、流動性が良好な触媒が得られ、そして微粒や粗粒が
少なくかつ嵩密度が高いエチレン重合体が得られるとい
う点で好ましい。 条件(イ):平均粒径が20μm以上1000μm以下
であり、つ平均粒径が10μm以下の粒子の数が全粒子
数の20%以下であること、 条件(ロ):微小圧縮試験器で測定した粒子の圧壊強度
が0.5MPa以上であること、 条件(ハ):粒子のかさ密度が0.6g/cm3 以上で
あること。
【0064】ここで条件(イ)とは、成分(B)の平均
粒径および平均粒径が10μm以下の存在比率に関する
ものであって、具体的には平均粒径が20μm以上10
00μm以下であり、かつ平均粒径が10μm以下の粒
子の数が全粒子の20%以下であること、というもので
ある。平均粒径が20μm以上500μm以下、特に2
0μm以上100μm以下、のものが好ましく、平均粒
径が10μm以下の粒子が全粒子の15%以下、特に1
0%以下、であるものが好ましい。従って条件(イ)は
平均粒径および平均粒径10μm以下の粒子径の存在量
に関する上記の好ましい条件のどちらか一方または両方
を満たすものが好ましい。
【0065】ここで粒子の測定は、具体的には(株)セ
イシン企業社のレーザー回折法による粒度分布測定装置
(「LMS‐24」、光源:半導体レーザー(波長67
0nm))を用いて行った時のものである。測定はエタ
ノールを分散媒として用い、屈折率1.33、形状係数
1.0として粒径分布および平均粒径を算出した。
【0066】条件(ロ)は、成分(B)の強度に関する
ものであって、具体的には微小圧縮試験器で測定した粒
子の圧壊強度が0.5MPa以上であること、というも
のである。好ましくは圧壊強度が1.0MPa以上であ
る。上限は40MPaである。
【0067】ここで圧壊強度は具体的には島津製作所社
製微小圧縮試験器「MCTM‐500」を用いて、任意
の10個以上の粒子の圧縮強度を測定し、その平均値を
圧壊強度として求めたときのものである。
【0068】条件(ハ)は、成分(B)の嵩密度に関す
るものであって、具体的にはその値が0.6g/cm3
以上、好ましくは0.7g/cm3 以上、であること、
というものである。上限は1.5g/cm3 程度であ
る。
【0069】成分(B)の粒子が上記条件(イ)、
(ロ)、(ハ)を同時に充足していない場合、あるいは
同時に充足しているときであってもより好ましいものと
するために、造粒、分粒、分別等によって粒子性状を制
御することができる。その方法は合目的的な任意のもの
でありうる。特に造粒法について示せば、例えば噴霧造
粒法、転動造粒法、圧縮造粒法、攪拌造粒法、ブリケッ
ティング法、コンパクティング法、押出造粒法、流動層
造粒法、乳化造粒法および液中造粒法等が挙げられる。
特に好ましい造粒法は、上記の内、噴霧造粒法、転動造
粒法および圧縮造粒法である。
【0070】噴霧造粒法で用いられる分散媒としては、
水あるいは有機物(例えばメタノール、エタノール、ク
ロロホルム、塩化メチレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、トルエン、キシレン)の単独または混合溶液が好
ましい。これらの中で特に好ましいものは水である。ス
ラリー濃度は5〜70重量%、好ましくは10〜50重
量%、更に好ましくは20〜40重量%、である。最適
なスラリー濃度は、スラリー粘度を考慮して適宜選ばれ
る。具体的には6000cps以下、好ましくは10〜
5000cps、特に好ましくは1000〜3000c
ps、である。スラリー粘度とは、B型粘度計で温度3
0℃、6rpmで測定した値を示す。この粘度が600
0cps超過であると噴霧ノズルへの液の送りが難しく
なり、また、ノズルの目詰まり等が生じる傾向があり、
逆に粘度を下げるためにスラリー濃度を下げると粒子形
の小さな造粒品しか得られない傾向がある。造粒粒子の
粒子径は噴霧速度にもよるが、スラリー濃度が5%未満
では10μm以上の粒子を得ることは難しい。噴霧に際
しては、ディスクタイプや加圧ノズル式、2流体ノズル
式等の一般的な噴霧乾燥方法が適用できる。いずれの場
合も噴霧時の熱風の入り口温度はノズルからの噴霧流量
等によって規定されるが、おおむね100℃前後がよ
い。
【0071】これら成分(B)には通常吸着水および層
間水が含まれる。ここで吸着水とは、イオン交換性層状
珪酸塩の表面あるいは結晶破面に吸着された水で、層間
水は結晶の層間に存在する水である。成分(B)は加熱
処理によりこれらの吸着水および/または層間水を除去
したものを用いるのが望ましい。イオン交換性層状珪酸
塩の吸着水および層間水の加熱処理方法は特に制限され
ないが、加熱脱水、気体流通下の加熱脱水、減圧下の加
熱脱水および有機溶媒との共沸脱水等の方法が用いられ
る。加熱の際の温度は、層間水が残存しないように、1
00℃以上、好ましくは150℃以上、であるが、構造
破壊を生じるような高温条件(例えば800℃以上)は
好ましくない。また、空気流通下での加熱等の架橋構造
を形成させるような加熱脱水方法は、触媒の重合活性が
低下して好ましくない。加熱時間は0.5時間以上、好
ましくは1時間以上、である。その際、除去した後の成
分(B)の水分含有率が、温度200℃、圧力1mmH
gの条件下で2時間脱水した場合の水分含有率を0重量
%とした時、3重量%以下、好ましくは1重量%以下、
であることが必要である。
【0072】成分(C) 本発明においては、成分(A)と成分(B)からなる触
媒の存在下、エチレンとα‐オレフィンを重合させてエ
チレン‐α‐オレフィン共重合体を製造できるが、必要
により、成分(C)として有機アルミニウム化合物を更
に組み合わせることによって、より好適なオレフィン重
合触媒とすることができる。
【0073】成分(C)として用いられる有機アルミニ
ウム化合物は、 AlR i3-i (式中、RはC1-20の炭化水素基、Xは、水素、ハロ
ゲン、アルコキシ基、アルキルシリル基、アルキルシロ
キシ基、アルキルアミノ基、アルキルアミド基を示す。
iは0<i≦3の数)で示されるもの、例えばトリメチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム等のトリ
アルキルアルミニウムまたはジエチルアルミニウムモノ
クロライド、ジエチルアルミニウムメトキシド等のハロ
ゲンもしくはアルコキシ含有アルキルアルミニウムであ
る。またこの他、メチルアルミノキサン等のアルミノキ
サン等も使用できる。これらのうち特にトリアルキルア
ルミニウムが好ましい。
【0074】触媒の形成/オレフィンの重合 成分(A)、成分(B)および必要に応じて成分(C)
を接触させて触媒とする。その接触方法は特に限定され
ないか、以下のような接触順序で接触させることができ
る。また、この接触は、触媒調製時だけでなく、オレフ
ィンによる予備重合時および/またはオレフィンの重合
時に行ってもよい。 成分(A)と成分(B)を接触させる。 成分(A)と成分(B)を接触させた後に成分(C)
を添加する。 成分(A)と成分(C)を接触させた後に成分(B)
を添加する。 成分(B)と成分(C)を接触させた後に成分(A)
を添加する。
【0075】その他、三成分を同時に接触させても良
い。
【0076】触媒各成分の接触中、接触後、予備重合
中、または予備重合後に、触媒の粉体性状、流動性の改
良を目的として、ポリエチレン、ポリプロピレン等の重
合体、シリカ、アルミナ等の無機酸化物の固体を共存さ
せ、あるいは接触させてもよい。
【0077】接触は、窒素等の不活性ガス中、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン等の不活
性炭化水素溶媒中で行ってもよい。接触温度は、‐20
℃〜溶媒の沸点の間で行い、特に室温から溶媒の沸点の
間で行うのが好ましい。
【0078】触媒各成分の使用量は、成分(B)1g当
たり成分(A)が0.0001〜10mmol、好まし
くは0.001〜5mmolであり、成分(C)が0.
01〜10000mmol、好ましくは0.1〜100
mmolである。また、成分(C)としてトリアルキル
アルミニウムを併用する場合、使用するAl原子の総和
とハロゲン原子またはアルコキシ基との比率がモル比で
1:0.001〜2.97、好ましくは0.01〜2.
73、特に好ましくは0.09〜0.99である。ま
た、成分(A)中の遷移金属と成分(C)中のアルミニ
ウムの原子比が1:0.01〜1000000、好まし
くは0.1〜100000、である。
【0079】このようにして得られた触媒は、接触後は
洗浄せずに用いてもよく、また洗浄した後に用いてもよ
い。また、必要に応じて新たに有機アルミニウム化合物
を組み合わせて用いてもよい。この時に用いられる有機
アルミニウム化合物の量は、成分(A)中の遷移金属に
対するアルミニウムの原子比で1:0〜10000にな
るように選ばれる。
【0080】成分(A)は、エチレン、プロピレン、1
‐ブテン、1‐ヘキセン、1‐オクテン、3‐メチル‐
1‐ブテン、3‐メチル‐1‐ペンテン、4‐メチル‐
1‐ペンテン、ビニルシクロアルカン、スチレンあるい
はこれらの誘導体等のオレフィン、好ましくは直鎖のα
‐オレフィン、を接触させてこれを少量重合させること
からなる予備的重合処理に付したもの(予備重合処理済
成分)を、必要に応じて洗浄したのち、触媒の固体成分
として用いることもできる。この予備的な重合は不活性
溶媒中で穏和な条件で行うことが好ましく、固体触媒1
g当たり、0.01〜1000g、好ましくは0.1〜
100gの重合体が生成するように行うことが望まし
い。予備重合温度は‐50〜100℃、好ましくは0〜
100℃であり、予備重合時間は0.1〜100時間、
好ましくは0.1〜20時間、である。
【0081】このようにして得られた予備重合処理触媒
は、洗浄せずにそのまま重合反応に用いてもよく、また
ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
等の不活性炭化水素溶媒で洗浄した後に用いてもよい。
更に例えば、前記の不活性炭化水素等の溶媒中で行われ
た場合はスラリーのまま使用してもよいし、溶媒を留去
乾燥させて粉末状にしてから使用してもよい。
【0082】上記のようなオレフィン重合用固体触媒に
より重合できるオレフィンとしては、エチレン、プロピ
レン、1‐ブテン、1‐ヘキセン、1‐オクテン、3‐
メチル‐1‐ブテン、3‐メチル‐1‐ペンテン、4‐
メチル‐1‐ペンテン、ビニルシクロアルカン、スチレ
ンあるいはこれらの誘導体等が挙げられる。また、重合
は単独重合の他通常公知のランダム共重合やブロック共
重合にも適用でき、特に、エチレンと、直鎖のα‐オレ
フィンとの共重合に好適である。
【0083】重合反応は、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサン等の不活性炭
化水素や液化α‐オレフィン等の溶媒存在下、あるいは
不存在下に行われるが、気相反応において、より容易に
本重合体が得られる。温度は、‐50〜250℃であ
り、圧力は特に制限されないが、好ましくは、常圧〜約
2000kgf/cm2 の範囲である。また、重合系内
に分子量調節剤として水素を存在させてもよい。
【0084】このようにして得られた本発明によるエチ
レン重合体は、従来のエチレン重合体と同様に種々の用
途に用いることができ、その特定の不飽和結合に基く特
異的構造から特にフィルムとしたときにその有用性が顕
著となる。
【0085】
【実施例】次の実施例は、本発明をさらに具体的に示す
ものである。したがって、本発明は、これらの実施例に
記載の範囲内のみに限定されない。
【0086】尚、以下の実施例で採用された触媒合成工
程および重合工程は、すべて精製窒素雰囲気下で行っ
た。また、使用した溶媒は、モレキュラーシーブ‐4A
で脱水精製したものを用いた。
【0087】また、MFRは、ASTMD1238に準
拠し、190℃、2.16kg荷重で測定した。密度
は、メルトインデックス測定時に得られるストランドを
100℃で1時間熱処理し、さらに室温で1時間放冷し
た後に密度勾配管法で測定した。
【0088】<実施例1> (1)粘土鉱物の化学処理 市販の膨潤性合成雲母(「ソマシフME‐100」、コ
ープケミカル社製、平均粒径7μm)350gと市販の
親水性スメクタイト(「SWN」、コープケミカル社
製、平均粒径5μm)150gとを混合し、これを3.
0重量%硫酸4.0L中に分散させ、常温で2時間攪拌
した。これを脱塩水にて濾過・洗浄した。得られた固体
部に水を添加して、スラリーを調製し、噴霧乾燥処理を
行って球状粒子を得た。この粒子を更に200℃で2時
間減圧乾燥した。 (2)触媒調製 容量10Lの誘導攪拌装置付き反応器に、n‐ヘプタン
4.4L、上記(1)で得られた層状珪酸塩粒子80g
を導入した。これに600mlのトルエンに溶解させた
ジメチルシリレンビス(4,5,6,7‐テトラヒドロ
インデニル)ジルコニウムジクロリド6.4mmolの
溶液を添加し、室温で10分間攪拌した。 (3)予備重合 上記攪拌混合物に、引き続きトリエチルアルミニウム7
1.5mmolを添加し、系の温度を60℃とした。1
0分後エチレンガスを導入し、2.5時間反応を続け
た。この間に生成したポリエチレンは571gであっ
た。 (4)エチレン‐ブテン共重合 3Lオートクレーブに、n‐ヘプタン1.5L、トリエ
チルアルミニウム2.5mmolおよび1‐ブテン10
0mlを加え、65℃に昇温した。ついで(3)で得ら
れた予備重合触媒を、雲母成分として100mgをエチ
レンとともに導入し、エチレン消費量見合いでエチレン
と1‐ブテンの混合ガス(1‐ブテン/エチレン=7.
0重量%)を供給しながら全圧を22kg/cm2 ‐G
に保ちつつ、65℃で2時間重合を行った。2時間後、
エタノールを加えて重合を停止した。得られたエチレン
‐ブテン共重合体は205gであった。得られた重合体
の三置換不飽和結合量は1000炭素あたり0.03個
であった。基礎物性は表1に示される通りである。
【0089】<実施例2>実施例1(3)で得られた予
備重合触媒を用いて気相重合を行った。即ちエチレンと
ブテンとの混合ガス(ブテン/エチレン=3.0重量
%)が循環する連続式気相重合反応器に上記固体触媒成
分を20mg/hr、トリエチルアルミニウム160m
g/hrを間欠的に供給した。重合反応の条件は85
℃、圧力15kg/cm2 ‐G、平均滞留時間4.8時
間であり、生成ポリエチレンの平均重合レートは210
g/hrであった。得られた重合体の三置換不飽和結合
量および基礎物性は表1に示される通りである。
【0090】<実施例3> (1)粘土鉱物の化学処理 市販の膨潤性合成雲母(「ソマシフME‐100」、コ
ープケミカル社製、平均粒径2μm)500gを4.0
重量%硝酸クロム(III)水溶液2.0L中に分散させ、
常温で2時間攪拌した。これを脱塩水にて濾過・洗浄し
た。得られた固体部に水を添加して、20.0重量%水
スラリーを調製し、噴霧乾燥処理を行って球状粒子を得
た。この粒子を更に200℃で2時間減圧乾燥させた。 (2)触媒調製 容量10Lの誘導攪拌装置付き反応器に、n‐ヘプタン
4.0L、上記(1)で得られた合成雲母の粒子50g
を導入した。これに600mlのトルエンに溶解させた
ビス(n‐ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロリド4.0mmolの溶液を添加し、室温で10
分間攪拌した。 (3)予備重合 上記攪拌混合物に、引き続きトリエチルアルミニウム2
3.6mmolを添加し、系の温度を60℃とした。1
0分後エチレンガスを導入し、2.9時間反応を続け
た。この間に生成したポリエチレンは726gであっ
た。 (4)エチレン‐ブテン共重合 上記(3)の予備重合触媒を使用した以外は実施例2と
同様にしてエチレン‐ブテン気相重合およびフィルム成
形を行った。即ちエチレンとブテンとの混合ガス(ブテ
ン/エチレン=5.2重量%)が循環する連続式気相重
合反応器に固体触媒成分として22mg/hr、トリエ
チルアルミニウムを160g/hrを間欠的に供給し
た。重合反応の条件は85℃、圧力15kg/cm2
G、平均滞留時間4.9時間であり、生成ポリエチレン
の平均重合レートは204g/hrであった。得られた
重合体の三置換不飽和結合量および基礎物性は、表1に
示される通りである。
【0091】<実施例4> (1)粘土鉱物の化学処理 市販の膨潤性合成雲母(「ソマシフME‐100」、コ
ープケミカル社製、平均粒径7μm)400gと市販の
親水性スメクタイト(「SWN」、コープケミカル社
製、平均粒径5μm)100gとを混合し、これを2.
0重量%硝酸クロム(III)水溶液2.8L中に分散さ
せ、常温で2時間攪拌した。これを脱塩水にて濾過・洗
浄した。得られた固体部に水を添加して、20.0重量
%水スラリーを調製し、噴霧乾燥処理を行って球状粒子
を得た。この粒子を更に200℃で2時間減圧乾燥させ
た。 (2)触媒調製および予備重合 容量1.5Lの誘導攪拌装置付き反応器に、n‐ヘプタ
ン800ml、上記(1)で得られた合成雲母の粒子1
0gを導入した。これに96mlのトルエンに溶解させ
たビス(n‐ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド1.92mmolの溶液を添加し、室温で
10分間攪拌した。続いてトリエチルアルミニウム1
1.5mmolを添加し、系の温度を60℃とした。1
0分後エチレンガスを導入し、2時間反応を続けた。こ
の間に生成したポリエチレンは59.3gであった。 (3)エチレン‐ブテン共重合 (2)で得られた予備重合触媒を用いてスラリー重合を
行った。すなわち、3Lオートクレーブにn‐ヘプタン
1.5L、トリエチルアルミニウム2.5mmolおよ
び1‐ブテン200mlを加え、65℃に昇温した。つ
いで上記触媒成分を、ウンモ成分として100mgをエ
チレンとともに導入し、全圧を22kg/cm2 ‐Gに
保って、65℃で2時間重合を行った。2時間後、エタ
ノールを加えて重合を停止した。得られたエチレン‐ブ
テン共重合体は241gであった。得られた重合体の三
置換不飽和結合量および基礎物性は表1に示される通り
である。
【0092】<実施例5> (1)触媒調製 容量10Lの誘導攪拌装置付き反応器に、n‐ヘプタン
4.0L、実施例5(1)で得られた合成雲母の粒子7
5.3gを導入した。これに600mlのトルエンに溶
解させたビス(1‐n‐ブチル‐3‐メチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド8.99mmol
の溶液を添加し、30℃で10分間攪拌した。続いてト
リエチルアルミニウム324mmolを添加し、系の温
度を40℃とした。10分後エチレンガスを導入し、
2.4時間反応を続けた。この間に生成したポリエチレ
ンは553gであった。 (2)エチレン‐ブテン共重合 得られた予備重合触媒を使用して気相重合を行った。即
ちエチレンとブテンとの混合ガス(ブテン/エチレン=
5.0重量%)が循環する連続式気相重合反応器に固体
触媒成分として31mg/hr、トリエチルアルミニウ
ム330mg/hrを、間欠的に供給した。重合反応の
条件は83℃、圧力18kg/cm2 ‐G、平均滞留時
間4.6時間であり、生成ポリエチレンの平均重合レー
トは219g/hrであった。得られた重合体の三置換
不飽和結合量は1000炭素あたり0.13個であっ
た。基礎物性は表1に示される通りである。
【0093】<実施例6>実施例4(3)で得られた予
備重合触媒を用いてエチレンと1‐ヘキセンとの気相共
重合を行った。即ちエチレンと1‐ヘキセンとの混合ガ
ス(1‐ヘキセン/エチレン=3.0重量%)が循環す
る連続式気相重合反応器に上記固体触媒成分を18mg
/hr、トリエチルアルミニウムを165mg/hrを
間欠的に供給した。重合反応の条件は85℃、圧力18
kg/cm2 ‐G、平均滞留時間5.1時間であり、生
成ポリエチレンの平均重合レートは195g/hrであ
った。得られた重合体の三置換不飽和結合量および基礎
物性は表1に示される通りである。
【0094】<比較例1>市販のメタロセン触媒重合品
であるエクソンケミカル社製EXACT4044の三置
換不飽和結合量は1000炭素あたり0.01個未満で
あった。製品の基礎物性は表1に示される通りである。
【0095】<比較例2>市販のメタロセン触媒重合品
であるダウケミカル社製AffinityPL1880
の三置換不飽和結合量は1000炭素あたり0.01個
未満であった。製品の基礎物性は表1に示される通りで
ある。
【0096】<比較例3>市販のチーグラー触媒重合品
である三菱化学社製UF240の三置換不飽和結合量は
1000炭素あたり0.01個未満であった。製品の基
礎物性は表1に示される通りである。
【0097】<比較例4>市販のCr触媒重合品である
三菱化学社製UE320の三置換不飽和結合量は100
0炭素あたり0.01個未満であった。製品の基礎物性
は表1に示される通りである。
【0098】
【表1】
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、所定の不飽和結合を分
子内に有するエチレン単独重合体またはエチレンと炭素
数3〜20のα‐オレフィンとの共重合体を得ることが
できる。このエチレン重合体は、その特異的構造に起因
して、例えば機械的特性、加工性等の面で、従来のエチ
レン重合体と異なった諸特性を有するものとして、数々
の用途において適用できるものであることは、「発明の
概要」の項において前記したところである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上 原 弓 人 三重県四日市市東邦町1番地 三菱化学株 式会社四日市事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンもしくはエチレンと炭素数3〜2
    0のα‐オレフィンとの重合体であって、下記の条件
    (a)〜(d)を満たすことを特徴とする、エチレン重
    合体。 条件(a):190℃における2.16kg荷重でのM
    FRが0.01〜1000g/10分であること、 条件(b):密度が0.85〜0.97g/cm3 であ
    ること、 条件(c):式1または式2で定義される、不飽和結合
    含有の構成単位を有する重合体であること、 【化1】 〔式1および式2において、Rはそれぞれ独立して、炭
    素数が少なくとも1の脂肪族炭化水素を示す。〕 条件(d):エチレン含量が70〜100重量%であ
    り、炭素数3〜20のα−オレフィンの含量が30〜0
    重量%であること。
  2. 【請求項2】エチレンもしくはエチレンと炭素数3〜2
    0のα‐オレフィンとの重合体であって、下記の成分
    (A)、成分(B)および必要により成分(C)からな
    るオレフィン重合用触媒によって得られたものであり、
    下記の条件(a)〜(c)を満たすことを特徴とする、
    エチレン重合体。成分(A):共役五員環配位子を少な
    くとも1個有する周期律表4〜6族遷移金属化合物、 成分(B):イオン交換性層状珪酸塩、 成分(C):有機アルミニウム化合物。 条件(a):190℃における2.16kg荷重でのM
    FRが0.01〜1000g/10分であること、 条件(b):密度が0.85〜0.97g/cm3 であ
    ること、 条件(c):式1または式2で定義される、不飽和結合
    含有の構成単位を有する重合体であること。 【化2】 〔式1および式2において、Rはそれぞれ独立して、炭
    素数が少なくとも1の脂肪族炭化水素を示す。〕
  3. 【請求項3】式1または式2におけるRが炭素数が30
    以下の脂肪族炭化水素である、請求項1または2に記載
    のエチレン重合体。
  4. 【請求項4】式1または2における不飽和結合含有の構
    成単位が1000炭素あたり0.03個以上である、請
    求項1または2に記載のエチレン重合体。
  5. 【請求項5】式1または2における不飽和結合含有の構
    成単位が1000炭素あたり0.2個以上である、請求
    項1または2に記載のエチレン重合体。
  6. 【請求項6】下記の成分(A)、成分(B)および必要
    により成分(C)からなるオレフィン重合用触媒に、エ
    チレンまたはエチレンとα‐オレフィンとを接触させて
    請求項1または2に記載のエチレン重合体を製造するこ
    とを特徴とする、エチレン重合体の製造法。 成分(A):共役五員環配位子を少なくとも1個有する
    周期律表4〜6族遷移金属化合物、 成分(B):イオン交換性層状珪酸塩、 成分(C):有機アルミニウム化合物。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれかに記載のエチレ
    ン重合体を少なくとも一軸延伸したものであることを特
    徴とする、フィルム。
JP12131598A 1998-04-30 1998-04-30 エチレン重合体およびその製造法ならびにその用途 Pending JPH11310612A (ja)

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