JP2001189833A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
たゴミキズ検知画像を良好に読み取ることを可能とし、
さらに高速に画像読み取りを行うことを可能とする。 【解決手段】 少なくとも可視領域において発光を行う
第1の光源5からの光を基にした透過性原稿記録媒体1
からの透過光を、赤外カットフィルタ12を介して固体
撮像素子11へ導き、固体撮像素子11から得られる信
号を基に、透過性原稿記録媒体1に記録された画像情報
を読み取り、また、赤外領域でのみ発光を行う第2の光
源6からの光を基にした透過性原稿記録媒体1からの透
過光を、赤外カットフィルタ12を介さず固体撮像素子
11へ導き、固体撮像素子11から得られる信号を基
に、記録画像情報以外の透過性原稿記録媒体1に存在す
る記録媒体自体の欠陥情報を読み取り、前記読み取られ
た画像情報から前記読み取られた欠陥情報を取り除く。
Description
し、特に、透過性原稿記録媒体からの透過光を結像光学
系にて固体撮像素子上に結像させ、原稿情報を読み取る
画像読取装置に関する。
換してコンピュータに取り込む画像読取装置として、カ
ラーイメージスキャナー、カラー複写機等がある。
示す図である。この画像読取装置は、不透明の用紙に記
載された原稿に光を照射して該用紙から反射する光が処
理されるタイプの所謂、反射原稿を読み取る、2対1走
査光学系の装置である。2対1走査光学系とは、後述の
ように走査光学系の一部に、副走査方向に走査速度の2
分の1の速度で動作する部分が存在する光学系を指す。
の上に載置された反射原稿103を、反射原稿照明用ラ
ンプ101による直接光束と反射笠102による反射光
束とにより照明し、反射原稿103からの反射光をミラ
ー104、ハノ字ミラー105、結像レンズ106を介
してCCD107に送り、多数の単位固体撮像素子がラ
イン状に配置されたCCD107にて電気信号に変換す
ることにより主走査方向の画像を形成する。
103に対して反射原稿照明用ランプ101、反射笠1
02、ミラー104を副走査方向に所定の走査速度で機
械的に移動させ、さらにハノ字ミラー105を同方向に
所定の走査速度2分の1で追従させ、反射原稿103か
らCCD107までの光路長(共役関係)を一定に保つ
ことにより、主走査と合わせてトータルで2次元の画像
を形成する。
稿照明用ランプ101に白色の分光特性を持つランプを
用い、且つCCD107に、RGBそれぞれの色のフィ
ルタを有する3ラインタイプCCDを用いて、1回の走
査にてRGBの各色の画像情報を同時に読み、画像処理
回路上にて、同一ライン上のRGBの各色の信号を重ね
合わせることによってカラー画像を形成する3ラインカ
ラー画像読み取り方式と、R,G,Bそれぞれの色の分
光分布を有する3本のランプと白色全域に感度を有する
1ラインCCDとを用いた光源切替カラー画像読み取り
方式が一般に知られている。
単な構成を追加することで、ポジ、ネガ等の透過原稿読
み取り系も公知である。
読取装置における概略構成を示す図である。この画像読
取装置も2対1走査光学系の装置である。なお、図24
に示す画像読取装置の構成は、基本的に図23に示した
画像読取装置の構成と同じであるので、同一構成部分に
は同一の参照符号を付す。
0上に載置されたポジ、ネガ等の透過原稿108を、さ
らにその上部に設置された拡散板109を介して透過原
稿照明用ランプ110で照明し、透過原稿108からの
透過光を、図23に示した画像読取装置と同じプロセス
により、つまりミラー104、ハノ字ミラー105、結
像レンズ106を介してCCD107にて、電気信号に
変換することにより主走査方向の画像を形成する。また
この場合の副走査方向の画像形成も、透過原稿108に
対して透過原稿照明用ランプ110、ミラー104を同
一速度、同一位相を保ったまま、副走査方向に機械的に
移動させ、さらに反射原稿の場合と同様、ハノ字ミラー
105を同方向に走査速度2分の1で追従させ、透過原
稿108からCCD107までの光路長(共役関係)を
一定に保ちながら行い、主走査と合わせてトータルで2
次元の画像を形成する。
別の方式である一体光学系の画像読取装置も知られてい
る。
光学系の画像読取装置における概略構成を示す図であ
る。なお、図25に示す画像読取装置の構成は、基本的
に図23に示した画像読取装置の構成と同じであるの
で、同一構成部分には同一の参照符号を付す。
原稿照明用ランプ101、反射笠102、ミラー104
a,104b,104c、結像レンズ106、CCD1
07が配置され、光学ユニット111自身が反射原稿1
03に対して移動する。
光学系の画像読取装置における概略構成を示す図であ
る。なお、図26に示す画像読取装置の構成は、基本的
に図24及び図25に示した画像読取装置の構成と同じ
であるので、同一構成部分には同一の参照符号を付す。
なお、図26に示す画像読取装置の動作は、図25に示
した画像読取装置の動作と同じであるので、説明を省略
する。
る画像読み取りは、2対1走査光学系の場合と全く同様
であるが、例えば、透過原稿読み取りにおいては、図2
6のように原稿台ガラス100上に載置されたポジ、ネ
ガ等の透過原稿108を、さらにその上部に設置された
拡散板109を介して透過原稿照明用ランプ110で照
明し、透過原稿108からの透過光を一体光学系に導く
ことで主走査方向の像形成を行う。また副走査方向の像
形成については、透過原稿108に対して透過原稿照明
用ランプ110、光学ユニット111を同一速度、同一
位相を保ったまま、副走査方向に機械的に走査させるこ
とでトータルで2次元の画像を形成する。
学系の透過原稿用の画像読取装置において、透過原稿上
に存在する挨などのゴミや、フィルム面の損傷(キズ)
を検知し(以下、この検知を「ゴミキズ検知」とい
う)、読み取られた画像から、これらのゴミキズの影響
を画像処理にて取り除く2つの装置が知られている。以
下に特にこのゴミキズ検知機能について説明する。
を示す図である。この装置は特に2対1走査光学系の装
置であり、基本的に図24に示した画像処理装置と同一
の構成を備えている。同一構成部分には同一の参照符号
を付して、その説明を省略する。
的な構成は、透過原稿照明用ランプ110が、図28に
示すように、可視域以外の特定の赤外領域において発光
強度112を有している。図28は透過原稿照明用ラン
プ110の分光強度分布特性を示す図であり、縦軸の発
光強度は、最大強度を値1に設定してノーマライズされ
ている。
D107との間の光路上に赤外カットフィルタ113ま
たは可視カットフィルタ114が挿入される。赤外カッ
トフィルタ113は、図29に破線で示されるような分
光透過率の特性を有し、可視カットフィルタ114は図
29に一点鎖線で示されるような分光透過率の特性を有
する。図29は、赤外カットフィルタ113及び可視カ
ットフィルタ114の分光透過率を示すとともに、透過
原稿照明用ランプ110の相対発光強度(実線表示)を
示す図である。
は、赤外カットフィルタ113が光路内に挿入されて、
可視領域の光が透過され、かつ透過原稿照明用ランプ1
10の特定の赤外領域における発光強度112がカット
される。またゴミキズ検知モードでは、可視カットフィ
ルタ114が赤外カットフィルタ113に代わって光路
内に挿入されて、発光強度112が透過され、かつ可視
領域の光がカットされる。
は、まず赤外カットフィルタ113を光路内に挿入し、
透過原稿照明用ランプ110を点灯させる。このとき、
原稿照明用ランプ110が有する特定の赤外領域におけ
る発光強度112の光は赤外カットフィルタ113にて
カットされるので、CCD107からは赤外光の影響の
無い良好な画像が読み取られる。
ットフィルタ114を光路内に挿入し、透過原稿照明用
ランプ110を点灯させる。このとき原稿照明用ランプ
110が有する可視領域の光は可視カットフィルタ11
4にてカットされるので、透過原稿照明用ランプ110
が有する特定の赤外領域における発光強度112の光の
みがCCD107に到達することになる。ここで、ポ
ジ、ネガフィルムなどの透過原稿108はその感光像に
よらず赤外光を透過するので、ゴミ、埃、キズなど、物
理的に透過光束をさえぎるもののみの像がCCD107
に反転画像として結像する。このゴミキズ検知画像と、
前述の読み取りモードにより得られた画像とを画像処理
にかけ、読み取りモードにより得られた画像からゴミ、
キズによる画像を取り除き、良好な画像を得るようにし
ている。
を示す図である。この装置も2対1走査光学系の装置で
あり、基本的に図24に示した画像処理装置と同一の構
成を備えている。同一構成部分には同一の参照符号を付
して、その説明を省略する。
な構成は、透過原稿照明用ランプ110に代わって、
R,G,Bの各色を発光するLED115と、可視域以
外の特定の赤外領域において発光強度を有するゴミキズ
検知用光源117とを近接配置させたことである。LE
D115は、図31に示すように可視域のみで発光する
光源であり、ゴミキズ検知用光源117は、図31に示
すように可視域以外の特定の赤外領域116において発
光強度を有する。図31は、LED115及びゴミキズ
検知用光源117の各発光強度特性を示す図であり、L
ED115のR発光部の特性を破線で、G発光部の特性
を一点鎖線で、B発光部の特性を実線で、ゴミキズ検知
用光源117の特性を2点鎖線で示す。
キズ検知のプロセスを次に説明する。
LED115のR,G,Bの各色を点灯させ、且つゴミ
キズ検知用光源117を消灯させた状態にて本スキャン
画像読み取りを行う。一方、ゴミキズ検知モードでは、
LED115のR,G,Bの各色を消灯させ、且つゴミ
キズ検知用光源117を点灯させて、第1のゴミキズ検
知装置と同様にゴミ、埃、キズ等の画像読み取りを行な
う。こうして得られた両方の画像を画像処理にかけ、ゴ
ミ、キズによる画像劣化を押さえた良好な画像を得るよ
うにする。
来の2つの装置にはそれぞれ下記の問題点がある。
ルタの挿入排出機構がゴミキズ検知装置を複雑化させ
る。すなわち、透過原稿照明用ランプ110が、画像読
み取りモードにて必要となる可視域照明とゴミキズ検知
モードにて必要となる赤外域照明とを1本で兼ね備え、
ランプ周りの構成が従来装置と同様の構成で済むという
利点はあるが、分光透過率特性の異なる2つのフィルタ
113,114を必要とし、さらに両モードにおいて、
赤外カットフィルタ113と可視カットフィルタ114
とを光路内に選択的に挿入排出する構成が必要となり、
装置構成が複雑化する。
可視域と赤外域とに発光強度を有するランプとして蛍光
灯やキセノンランプを用いた場合、その赤外域での発光
強度は可視域での発光強度と比べて非常に小さく、また
蛍光灯やキセノンランプは環境温度変動に対して経時的
不安定さを有している。更に蛍光灯やキセノンランプを
用いた場合には赤外域での発光強度が弱いにも拘わら
ず、ゴミキズ検知時にフィルタを用いることにより、赤
外強度がさらに低下し、これによって、画像上でCCD
暗時ノイズが無視できなくなり、ゴミキズ画像を取り除
く処理の劣化がさけられない。
足する。すなわち、第1のゴミキズ検知装置に比べフィ
ルタを必要としないという点では優れているが、可視域
のみで発光する光源として使用するR,G,Bの各色の
LEDは蛍光灯やキセノンランプに比べて光量が非常に
少ないため、投影レンズを用いた縮小光学系では画像読
み取りスピードが非常に遅くなり実用的でない。
れたものであって、フィルタの構成を簡略化し、透過性
原稿記録媒体に記録された画像情報を良好に読み取るこ
とが可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
に、請求項1記載の発明によれば、透過性原稿記録媒体
からの透過光を結像光学系にて固体撮像素子上に結像さ
せ、原稿情報を読み取る画像読取装置において、主に可
視領域及び第1の赤外領域において発光を行う第1の光
源と、主に前記第1の赤外領域を含まない第2の赤外領
域において発光を行う第2の光源と、前記第1の赤外領
域の光を透過させず、前記第2の赤外領域の光を透過さ
せる、光路内に固設された赤外カット手段と、前記第1
の光源からの光を基にした前記透過性原稿記録媒体から
の透過光を、前記赤外カット手段を介して前記固体撮像
素子へ導き、該固体撮像素子から得られる信号を基に、
前記透過性原稿記録媒体に記録された画像情報を読み取
る画像情報読取手段と、前記第2の光源からの光を基に
した前記透過性原稿記録媒体からの透過光を、前記赤外
カット手段を介して前記固体撮像素子へ導き、該固体撮
像素子から得られる信号を基に、記録画像情報以外の前
記透過性原稿記録媒体に存在する欠陥情報を読み取る欠
陥情報読取手段と、前記画像情報読取手段が読み取った
画像情報から、前記欠陥情報読取手段が読み取った欠陥
情報を取り除く補正手段と、を有することを特徴とす
る。
透過性原稿記録媒体からの透過光を結像光学系にて固体
撮像素子上に結像させ、原稿情報を読み取る画像読取装
置において、少なくとも可視領域において発光を行う第
1の光源と、赤外領域でのみ発光を行う第2の光源と、
赤外領域の光を透過させない赤外カットフィルタと、前
記第1の光源からの光を基にした前記透過性原稿記録媒
体からの透過光を、前記赤外カットフィルタを介して前
記固体撮像素子へ導き、該固体撮像素子から得られる信
号を基に、前記透過性原稿記録媒体に記録された画像情
報を読み取る画像情報読取手段と、前記第2の光源から
の光を基にした前記透過性原稿記録媒体からの透過光
を、前記赤外カットフィルタを介さず前記固体撮像素子
へ導き、該固体撮像素子から得られる信号を基に、記録
画像情報以外の前記透過性原稿記録媒体に存在する欠陥
情報を読み取る欠陥情報読取手段と、前記画像情報読取
手段が読み取った画像情報から、前記欠陥情報読取手段
が読み取った欠陥情報を取り除く補正手段とを有するこ
とを特徴とする。
面を参照して説明する。
1の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。この画像読取装置は反射原稿及び透過原稿を読み取
れる2対1走査光学系の装置である。
ラス、3は拡散板、4は反射原稿照明用ランプ、5は可
視域から赤外域に亘って発光強度を有する蛍光灯からな
る透過原稿照明用ランプ、6は赤外域のみに発光強度を
有するLEDからなるゴミキズ検知用ランプ、7は反射
笠、8はミラー、9はハノ字ミラー、10は結像レン
ズ、11はCCD、12は赤外カットフィルタ(ダイク
ロイックフィルタ)、13は赤外カットフィルタ駆動装
置である。赤外カットフィルタ駆動装置13は、赤外カ
ットフィルタ12を光路内に挿入または排出を行う。
稿照明用ランプ5及びゴミキズ検知用ランプ6の分光強
度分布を示す図であり、各ランプの特性を破線、実線、
一点鎖線によってそれぞれ示す。
率を示す図である。
の反射原稿照明用ランプ4及びゴミキズ検知用ランプ6
を消灯し、透過原稿照明用ランプ5を点灯させ、更に赤
外カットフィルタ12を赤外カットフィルタ駆動装置1
3により光路内に挿入させる。このとき透過原稿照明用
ランプ5の照明光束は拡散板3によって斑なく拡散さ
れ、その拡散光束が透過原稿1を透過する。この透過光
束がミラー8、ハノ字ミラー9、結像レンズ10、赤外
カットフィルタ12を通過しCCD11に投影される。
5は可視のみならず赤外成分を含んでいるが、この赤外
成分は、光路内に挿入された図3のような分光透過率特
性を有する赤外カットフィルタ12によって除去され、
CCD11に到達する光は可視波長帯の成分のみにな
る。この結果、光源が赤外域と可視域とを含むことに起
因する色収差によるコントラストの低下が無く、色再現
性が良好な画像読取を実現できる。
る。
原稿照明用ランプ5とを消灯し、ゴミキズ検知用ランプ
6を点灯させ、更に赤外カットフィルタ12を赤外カッ
トフィルタ駆動装置13により光路外に退避させた状態
にする。このときゴミキズ検知用ランプ6の照明光束は
拡散板3によって斑なく拡散され、その拡散光束が透過
原稿1を透過する。この透過光束がミラー8、ハノ字ミ
ラー9、結像レンズ10を通過し、CCD11に投影さ
れる。
6の光は赤外成分のみであるので、ネガ、ポジ等の透過
原稿1はその画像(感光像)によらずこの赤外成分を透
過させ、物理的に光路を遮る埃、ゴミ、キズ等の像がC
CD11上に蔭として投影され、良好にゴミキズ検知が
行われる。
の透過原稿読取画像との両者を画像処理にかけることに
よって、ゴミやキズの影響を除去された良好な透過原稿
画像が獲得可能となる。
照明用ランプ5とゴミキズ検知用ランプ6とを消灯さ
せ、且つ赤外カットフィルタ12を光路内へ挿入した状
態で、反射原稿照明用ランプ4を点灯させて、透過原稿
の場合と同様に読み取りを行えば、赤外成分の影響が除
去された良好な画像読み取りが可能となる。また、透過
原稿照明用ランプに、蛍光灯のように可視波長帯におけ
る発光強度が大きいランプを使用することによって、透
過性原稿記録媒体に記録された画像情報を読み取る場合
の光量不足を回避でき、高速読み取りが可能になる。
2の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。第2の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態
の構成と同じであるので、同一構成部分には同一の参照
符号を付し、その説明を省略する。
プ5aが、可視域から赤外域に亘って発光強度を有する
ハロゲンランプから構成される。また、赤外カットフィ
ルタ12aは光軸方向の厚さがdに設定される。
稿照明用ランプ5a及びゴミキズ検知用ランプ6の分光
強度分布を示す図であり、各ランプの特性を破線、実
線、一点鎖線によってそれぞれ示す。
過率の特性は、図3に示す第1の実施形態における赤外
カットフィルタ12の分光透過率の特性と同じである。
の反射原稿照明用ランプ4及びゴミキズ検知用ランプ6
を消灯し、透過原稿照明用ランプ5aを点灯させ、更に
赤外カットフィルタ12aを赤外カットフィルタ駆動装
置13により光路内に挿入させる。このとき透過原稿照
明用ランプ5aの照明光束は拡散板3によって斑なく拡
散され、その拡散光束が透過原稿1を透過する。この透
過光束がミラー8、ハノ字ミラー9、結像レンズ10、
赤外カットフィルタ12を通過しCCD11に投影され
る。
aは可視のみならず赤外成分を含んでいるが、この赤外
成分は、光路内に挿入された図3に示すような分光透過
率特性を有する赤外カットフィルタ12aによって除去
され、CCD11に到達する光は可視波長帯の成分のみ
になる。この結果、光源が赤外域と可視域とを含むこと
に起因する色収差によるコントラストの低下が無く、色
再現性が良好な画像読取を実現できる。
る。
原稿照明用ランプ5aとを消灯し、ゴミキズ検知用ラン
プ6を点灯させ、更に赤外カットフィルタ12aを赤外
カットフィルタ駆動装置13により光路外に退避させた
状態にしておく。このときゴミキズ検知用ランプ6の照
明光束は拡散板3によって斑なく拡散され、その拡散光
束が透過原稿1を透過する。この透過光束がミラー8、
ハノ字ミラー9、結像レンズ10を通過し、CCD11
に投影される。ここでゴミキズ検知用ランプ6の光は、
図5に示すように赤外成分のみであるので、ネガ、ポジ
等の透過原稿1をその画像(感光像)によらず透過し、
物理的に光路を遮る埃、ゴミ、キズ等の像がCCD11
上に蔭として投影され、良好にゴミキズ検知が行われ
る。
述の透過原稿読取画像との両者を画像処理にかけること
によって、ゴミやキズの影響が除去された良好な画像が
得られる。
タ12aの厚さdを下記のように設定することで、赤外
画像(ゴミキズ検知画像)読み取りと可視画像(透過原
稿画像)読み取りとで発生する結像光学系に起因したピ
ントずれを良好に補正することができる。なお、赤外カ
ットフィルタ12aは基板ガラスに赤外カット素材が蒸
着されることによって作成されたものであり、上記厚さ
dは基板ガラスの厚さである。
位置は、反射原稿または透過原稿に対する読取画像にお
いて良好なコントラストを確保するべく、R,G,B各
色のMTF(Modulation Transfer Function)が平均し
て高い値になるような位置に決定される。但し、一般的
なレンズの性能上、赤外光は可視光に対して相当量、オ
ーバー側に軸上色収差が発生する為、赤外読取画像は上
述のように決定されるCCDの配置位置ではコントラス
トが低下してしまう。
CCD11のピント位置(R,G,B各色のMTFが平
均して高い値となるCCDの光軸方向の配置位置)と、
ゴミキズ検知用光源6の赤外域でのピ一ク波長における
CCD11のピント位置との差をLとし、さらに赤外カ
ットフィルタ12aの(たとえばe線の)屈折率をnと
した時に、下記式を満足するようにして赤外カットフィ
ルタ12aの光軸方向の厚さdを設定する。
でのCCD11のピント位置(可視光のCCDピント位
置)を、光軸方向においてオーバー側に、具体的には赤
外カットフィルタ12aを光路外へ排出して行われるゴ
ミキズ検知読取でのCCDピント位置(赤外光のCCD
ピント位置)と同一位置になるよう補正する。
キズ検知との両者のモードにおいて、CCD11の光軸
方向の位置を変えずとも、良好なコントラスト(ピン
ト)を得ることができる。
像レンズ10からCCD11側が画像縮小側であり、こ
うした画像縮小側の光軸上に赤外カットフィルタ12a
を配置して可視域と赤外域とでの軸上色収差(ピント)
を補正すれば、結像レンズ10から光源側の画像拡大側
に赤外カットフィルタ12aを配置する場合よりも、赤
外カットフィルタ12aの厚さdを薄くすることがで
き、大幅なコストダウン効果が得られる。
3の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。第3の実施形態に係る画像読取装置は、結像関係が
略等倍系であるフィルムスキャナーである。第3の実施
形態の構成は、基本的に第2の実施形態の構成と同じで
あるので、同一構成部分には同一の参照符号を付す。
5は可視域から赤外域に亘って発光強度を有する蛍光灯
からなる透過原稿照明用ランプ、6は赤外域のみに発光
強度を有するLEDからなるゴミキズ検知用ランプ、8
はミラー、10は結像レンズ、11はCCD、12aは
光軸方向の厚さdの赤外カットフィルタ、13は赤外カ
ットフィルタ駆動装置である。
キズ検知用ランプ6の分光強度分布を示す図であり、各
ランプの特性を破線、実線によってそれぞれ示す。
過率の特性は、図3に示す第1の実施形態における赤外
カットフィルタ12の分光透過率の特性と同じである。
び第2の実施形態と同様のプロセスにより透過原稿読み
取りとゴミキズ検知とが行われ、それらの基いて良好な
読取画像が得られる。
施形態で説明した赤外カットフィルタとしては、透明部
材の表面に誘電体物質を複数層蒸着してなる光干渉フィ
ルタと、特定波長を吸収する物質を用いた光吸収フィル
タ、の2種が広く知られている。
カットフィルタは、ピント補正手段の機能を併せ持つた
めに極めて薄くなければならない。結像レンズ固有の色
収差量に依るが、一般に850〜900nmの赤外光と
可視光のピント補正を行うためには0.5〜1.2mm
程度の厚さになる。
成すると、蒸着層の層数や厚みに応じて平板に「反り」
が発生し表面精度が悪化し、可視画像の読取精度も悪化
する場合もある。反りを補正するためにあらかじめ逆方
向に反ったガラスで光干渉フィルタ作成することも出来
るが、ガラスをあらかじめ研磨する必要があり大きなコ
ストアップを招く。
に所定の光吸収特性を有する染料や顔料などの光吸収物
質を塗布することによって作成できる。またガラス材料
に光吸収物質を混合し平板状に固化することでも作成で
きる。
一定の透過率特性に維持することは難しい。また、光吸
収物質は高価であるため、面積の広い上記赤外カットフ
ィルタを作成すると高コストを免れない。よって、表面
精度が良い赤外カットフィルタを低コストで作成するこ
とが困難であるために、画像読取装置も高コストとなっ
てしまう。
画像を良好に読み取ることができる、より低コストな画
像読取装置を提供可能とするものである。
像読取装置の構成を示す図である。第4の実施形態の構
成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるの
で、同一構成部分には同一の参照符号を付す。
ラス、3は拡散板、4は反射原稿照明用ランプ、5は可
視域から赤外域に亘って発光強度を有する蛍光灯からな
る透過原稿照明用ランプ、6aは波長880nmに発光
強度のピークを有するLEDから成るゴミキズ検知用ラ
ンプ、7は反射笠、8はミラー、9はハノ字ミラー、1
0は結像レンズ、11はCCD、12bは結像レンズ1
0の所定面上に蒸着された赤外カットフィルタである。
稿照明用ランプ5及びゴミキズ検知用ランプ6aの分光
強度分布を示す図であり、各ランプの特性を破線、実
線、一点鎖線によってそれぞれ示す。
透過率を示す図である。
の反射原稿照明用ランプ4及びゴミキズ検知用ランプ6
aを消灯し、透過原稿照明用ランプ5を点灯させる。こ
のとき透過原稿照明用ランプ5の照明光束は拡散板3に
よって斑なく拡散され、その拡散光束が透過原稿1を透
過する。この透過光束がミラー8、ハノ字ミラー9を通
過し、さらに結像レンズ10、赤外カットフィルタ12
を通過し、CCD11に投影される。
に示すように、可視域のみならず赤外域成分(700n
m〜760nm及び1020nm〜1040nm)を含
んでいるが、この赤外域成分は、結像レンズ10の所定
面上に蒸着された図10に示すような分光透過率特性を
有する赤外カットフィルタ12bによって除去され、C
CD11に到達する光は可視波長帯の成分のみになる。
この結果、光源が赤外域と可視域とを含むことに起因す
る色収差によるコントラストの低下が無く、色再現性が
良好な画像読取を実現できる。
る。
原稿照明用ランプ5とを消灯し、ゴミキズ検知用ランプ
6aを点灯させる。図9に示すような特性を備えたゴミ
キズ検知用ランプ6aの照明光束は拡散板3によって斑
なく拡散され、その拡散光束が透過原稿1を透過する。
ここで赤外カットフィルタ12bは図10に示すよう
に、特に波長880nm付近において大きな透過率を有
しているので、ミラー8、ハノ字ミラー9、結像レンズ
10を通過した光は、結像レンズ10上に蒸着された赤
外カットフィルタ12bで遮られること無く、CCD1
1に投影される。
ネガ、ポジ等の透過原稿1の画像(感光像〉によらず透
過し、物理的に光路を遮る埃、ゴミ、キズ等の像がCC
D11上に蔭として投影される。その結果、良好にゴミ
キズ検知が行われる。
取画像とを基に、透過原稿読取画像からゴミキズ検知画
像を取り除く画像処理を行い、良好な透過原稿画像を得
ることができる。
用ランプ5とゴミキズ検知用ランプ6aを消灯し、反射
原稿照明用ランプ4を点灯させて反射原稿読取画像を読
み取れば、透過原稿の場合と同様、赤外成分の影響が除
去された良好な反射原稿画像を得ることができる。
される蛍光灯の発光波長分布は、図9に示すように76
0nm付近から1000nm付近までの範囲において発
光強度が略0であるため、ゴミキズ検知用ランプ6aに
使用されるLEDの光のピーク波長は、この範囲の中央
に設定することが望ましい。
第5の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。第5の実施形態の構成は、基本的に第4の実施形態
の構成と同じであるので、同一構成部分には同一の参照
符号を付し、その説明を省略する。
プ4aが、図12に破線で示す分光強度分布を有し、透
過原稿照明用ランプ5bが、可視域から赤外域に亘って
発光強度を有する蛍光灯から構成され、図12に実線で
示す分光強度分布を備える。
された赤外カットフィルタである。
過原稿照明用ランプ5b及びゴミキズ検知用ランプ6a
の分光強度分布を示す図であり、各ランプの特性を破
線、実線、一点鎖線によってそれぞれ示す。
光透過率を示す図である。
1の反射原稿照明用ランプ4a及びゴミキズ検知用ラン
プ6aを消灯し、透過原稿照明用ランプ5bを点灯させ
る。このとき透過原稿照明用ランプ5bの照明光束は拡
散板3によって斑なく拡散され、その拡散光束が透過原
稿1を透過する。この透過光束が、赤外カットフィルタ
12cが蒸着されたミラー8、ハノ字ミラー9、結像レ
ンズ10を通過し、CCD11に投影される。ここで、
透過原稿照明用ランプ5の光は、図12に示すように、
可視域のみならず赤外域成分(830nm〜1040n
m)を含んでいるが、この赤外域成分は、ミラー8の所
定面上に蒸着された図13に示すような分光透過率特性
を有する赤外カットフィルタ12cによって除去され、
CCD11に到達する光は可視波長帯の成分のみにな
る。
ことに起因する色収差によるコントラストの低下が無
く、色再現性が良好な画像読取を実現できる。
る。
透過原稿照明用ランプ5bとを消灯し、ゴミキズ検知用
ランプ6aを点灯させる。図12に示すような特性を備
えたゴミキズ検知用ランプ6aの照明光束は拡散板3に
よって斑なく拡散され、その拡散光束が透過原稿1を透
過する。ここで赤外カットフィルタ12cは、図13に
示すように、820nmまでは大きな透過率を有してい
るので、この透過原稿1を透過した光は、ミラー8に蒸
着された赤外カットフィルタ12cで遮られること無
く、ミラー8、ハノ字ミラー9、結像レンズ10を通過
して、CCD11に投影される。
ネガ、ポジ等の透過原稿1の画像(感光像〉によらず透
過し、物理的に光路を遮る埃、ゴミ、キズ等の像がCC
D11上に蔭として投影される。その結果、良好にゴミ
キズ検知が行われる。
取画像とを基に、透過原稿読取画像からゴミキズ検知画
像を取り除く画像処理を行い、良好な透過原稿画像を得
ることができる。
用ランプ5bとゴミキズ検知用ランプ6aを消灯し、反
射原稿照明用ランプ4aを点灯させて反射原稿読取画像
を読み取れば、透過原稿の場合と同様、赤外成分の影響
が除去された良好な反射原稿画像を得ることができる。
第6の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。第6の実施形態に係る画像読取装置は、結像関係が
略等倍系であるフィルムスキャナーである。第6の実施
形態の構成は、基本的に第4の実施形態の構成と同じで
あるので、同一構成部分には同一の参照符号を付す。
板、5は可視域から赤外域に亘って発光強度を有する蛍
光灯からなる透過原稿照明用ランプ、6aは波長880
nmに発光強度のピークを有するLEDからなるゴミキ
ズ検知用ランプ、8はミラー、10は結像レンズ、11
はCCD、12bは結像レンズ10の所定面上に蒸着さ
れた赤外カットフィルタである。
ミキズ検知用ランプ6aの分光強度分布を示す図であ
り、各ランプの特性を破線、実線によってそれぞれ示
す。
過率の特性は、図10に示す通りである。
同様のプロセスにより透過原稿読み取りとゴミキズ検知
とが行われ、それらの基いて良好な読取画像が得られ
る。
第7の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。この画像読取装置は反射原稿及び透過原稿を読み取
れる2対1走査光学系の装置である。
ラス、3は拡散板、4は反射原稿照明用ランプ、5は可
視域から赤外域に亘って発光強度を有する蛍光灯からな
る透過原稿照明用ランプ、6は赤外域のみに発光強度を
有するLEDからなるゴミキズ検知用ランプ、7は反射
笠、8はミラー、9はハノ字ミラー、10は結像レン
ズ、11は赤外カット手段をあわせ持つCCD、120
はピント補正手段である平行平板ガラス、130はピン
ト補正手段駆動装置である。ピント補正手段駆動装置1
30は、平行平板ガラス120を光路内に挿入または排
出を行う。
原稿照明用ランプ5及びゴミキズ検知ランプ6の分光強
度分布を示す図であり、各ランプの特性を破線、実線、
一点鎖線によってそれぞれ示す。
ット手段の透過率特性を示す図である。
性を有する染料や顔料などの光吸収物質を塗布すること
で実現できる。従来例の赤外カットフィルタに比べ塗布
すべき面積が極めて小さいので低コストで実現できる。
する3ラインタイプCCDを用いる場合などには、前記
各フィルタの透過率特性が図18で示された透過率特性
を含むよう光吸収物質を調合することで、より簡単な構
成で実現できる。
6の反射原稿照明用ランプ4及びゴミキズ検知用ランプ
6を消灯し、透過原稿照明用ランプ5を点灯させ、更に
平行平板ガラス120をピント補正手段駆動装置130
により光路内に挿入させる。このとき透過原稿照明用ラ
ンプ5の照明光束は拡散板3によって斑なく拡散され、
その拡散光束が透過原稿1を透過する。この透過光束が
ミラー8、ハノ字ミラー9、結像レンズ10、平行平板
ガラス120を通過しCCD11に投影される。
プ5は可視のみならず赤外成分を含んでいるが、この赤
外成分は、CCD11に付加された図3のような分光透
過率特性を有する赤外カット手段によって除去され、C
CD11から出力される画像信号は可視波長帯の成分の
みになる。この結果、光源が赤外域と可視域とを含むこ
とに起因する色収差によるコントラストの低下が無く、
色再現性が良好な画像読取を実現できる。
る。
過原稿照明用ランプ5とを消灯し、ゴミキズ検知用ラン
プ6を点灯させ、更に平行平板ガラス120をピント補
正手段駆動装置130により光路外に退避させた状態に
する。このときゴミキズ検知用ランプ6の照明光束は拡
散板3によって斑なく拡散され、その拡散光束が透過原
稿1を透過する。この透過光束がミラー8、ハノ字ミラ
ー9、結像レンズ10を通過し、CCD11に投影され
る。
プ6の光は880nm付近の赤外成分のみであるので、
ネガ、ポジ等の透過原稿1はその画像(感光像)によら
ずこの赤外成分を透過させ、物理的に光路を遮る埃、ゴ
ミ、キズ等の像がCCD11上に蔭として投影さる。C
CD11に付加された赤外カット手段は図3に示すとお
り880nm付近の光を透過することができるので、C
CD11からは埃、ゴミ、キズ等の情報が出力され、良
好にゴミキズ検知が行われる。
の透過原稿読取画像との両者を画像処理にかけることに
よって、ゴミやキズの影響を除去された良好な透過原稿
画像が獲得可能となる。
稿照明用ランプ5とゴミキズ検知用ランプ6とを消灯さ
せ、反射原稿照明用ランプ4を点灯させて、透過原稿の
場合と同様に読み取りを行えば、赤外成分の影響が除去
された良好な画像読み取りが可能となる。
のように設定することで、赤外画像(ゴミキズ検知画
像)読み取りと可視画像(透過原稿画像)読み取りとで
発生する結像光学系に起因したピントずれを良好に補正
することができる。
位置は、反射原稿または透過原稿に対する読取画像にお
いて良好なコントラストを確保するべく、R,G,B各
色のMTF(Modulation Transfer Function)が平均し
て高い値になるような位置に決定される。但し、一般的
なレンズの性能上、赤外光は可視光に対して相当量、オ
ーバー側に軸上色収差が発生する為、赤外読取画像は上
述のように決定されるCCDの配置位置ではコントラス
トが低下してしまう。
CCD11のピント位置(R,G,B各色のMTFが平
均して高い値となるCCDの光軸方向の配置位置)と、
ゴミキズ検知用光源6の赤外域でのピ一ク波長における
CCD11のピント位置との差をLとし、さらに赤外カ
ットフィルタ12aの(たとえばe線の)屈折率をnと
した時に、下記式を満足するようにして赤外カットフィ
ルタ12aの光軸方向の厚さdを設定する。
でのCCD11のピント位置(可視光のCCDピント位
置)を、光軸方向においてオーバー側に、具体的にはピ
ント補正板120を光路外へ排出して行われるゴミキズ
検知読取でのCCDピント位置(赤外光のCCDピント
位置)と同一位置になるよう補正する。
キズ検知との両者のモードにおいて、CCD11の光軸
方向の位置を変えずとも、良好なコントラスト(ピン
ト)を得ることができる。
像レンズ10からCCD11側が画像縮小側であり、こ
うした画像縮小側の光軸上に赤外カットフィルタ12a
を配置して可視域と赤外域とでの軸上色収差(ピント)
を補正すれば、結像レンズ10から光源側の画像拡大側
に赤外カットフィルタ12aを配置する場合よりも、ピ
ント補正板120の厚さdを薄くすることができ、大幅
なコストダウン効果が得られる。
第8の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。
実施形態の構成と同じであるので、同一構成部分には同
一の参照符号を付し、その説明を省略する。第8の実施
形態では、特に赤外カット手段は結像レンズ10a内の
所定面に設けられていることが特徴である。
は、図18に示す第7の実施形態における赤外カット手
段の分光透過率の特性と同じである。
については前記第7の実施形態と同じなので説明を省略
する。
ンズ10aに付加された赤外カット手段によって除去さ
れ、CCD11aに到達する光は可視波長帯の成分のみ
になる。この結果、光源が赤外域と可視域とを含むこと
に起因する色収差によるコントラストの低下が無く、前
記第7の実施形態と同様に、色再現性が良好な画像読取
を実現できる。
ンズ10a内の所定面に設けられているが、レンズは一
般に1.5〜10mm程度の厚みを有しているので適当
な厚さのレンズを選べば、光干渉フィルタの作成と同じ
手法で赤外カット手段を付加しても「反り」が少なく表
面精度を高く維持できる。そのため、画像読取精度も良
好である。また、絞り近傍のレンズ面を選べば蒸着すべ
き面積が小さくなり、さらに低コスト化できる。
と同じく設定することで、赤外画像(ゴミキズ検知画
像)読み取りと可視画像(透過原稿画像)読み取りとで
発生する結像光学系に起因したピントずれを良好に補正
することができる。
第9の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図であ
る。
実施形態の構成と同じであるので、同一構成部分には同
一の参照符号を付し、その説明を省略する。第9の実施
形態では、特に赤外カット手段はミラー8aの反射面に
設けられていることが特徴である。
は、図18に示す第7の実施形態における赤外カット手
段の分光透過率の特性と同じである。透過原稿の読取動
作やゴミキズ検知モードについては前記第7の実施形態
と同じなので説明を省略する。
ラー8aに付加された赤外カット手段によって除去さ
れ、CCD11aに到達する光は可視波長帯の成分のみ
になる。この結果、光源が赤外域と可視域とを含むこと
に起因する色収差によるコントラストの低下が無く、前
記実施例1と同様に、色再現性が良好な画像読取を実現
できる。
ラー8aの反射面に設けられている。ミラーは一般に3
〜5mm程度の厚みを有しているので、光干渉フィルタ
で赤外カット手段を付加しても「反り」が少なく表面精
度を高く維持できる。そのため、画像読取精度も良好で
ある。
態と同じく設定することで、赤外画像(ゴミキズ検知画
像)読み取りと可視画像(透過原稿画像)読み取りとで
発生する結像光学系に起因したピントずれを良好に補正
することができる。
の第10の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図
である。
の実施形態の構成と同じであるので、同一構成部分には
同一の参照符号を付し、その説明を省略する。第10の
実施形態では、特にピント補正手段駆動装置130aが
CCD11を光軸方向に所定量だけ前後移動させる機能
を有すことが特徴である。
1の反射原稿照明用ランプ4及びゴミキズ検知用ランプ
6を消灯し、透過原稿照明用ランプ5を点灯させ、更に
ピント補正手段駆動装置130aがCCD11を可視画
像の良好なコントラスト(ピント)が得られる位置に移
動させる。このとき透過原稿照明用ランプ5の照明光束
は拡散板3によって斑なく拡散され、その拡散光束が透
過原稿1を透過する。この透過光束がミラー8、ハノ字
ミラー9、結像レンズ10を通過しCCD11に投影さ
れる。
CD11に付加された赤外カット手段によって除去さ
れ、CCD11から出力される画像信号は可視波長帯の
成分のみになる。この結果、光源が赤外域と可視域とを
含むことに起因する色収差によるコントラストの低下が
無く、前記実施例1と同様に、色再現性が良好な画像読
取を実現できる。
る。
原稿照明用ランプ5とを消灯し、ゴミキズ検知用ランプ
6を点灯させ、更にピント補正手段駆動装置13aがC
CD11を赤外画像の良好なコントラスト(ピント)が
得られる位置に移動させる。このときゴミキズ検知用ラ
ンプ6の照明光束は拡散板3によって斑なく拡散され、
その拡散光束が透過原稿1を透過する。この透過光束が
ミラー8、ハノ字ミラー9、結像レンズ10を通過し、
CCD11に投影される。
の第11の実施形態に係る画像読取装置の構成を示す図
である。
の実施形態の構成と同じであるので、同一構成部分には
同一の参照符号を付し、その説明を省略する。第11の
実施形態では、特にピント補正手段駆動装置130bが
結像レンズ10を光軸方向に所定量だけ前後移動させる
機能を有すことが特徴である。
2の反射原稿照明用ランプ4及びゴミキズ検知用ランプ
6を消灯し、透過原稿照明用ランプ5を点灯させ、更に
ピント補正手段駆動装置130bが結像レンズ10を可
視画像の良好なコントラスト(ピント)が得られる位置
に移動させる。このとき透過原稿照明用ランプ5の照明
光束は拡散板3によって斑なく拡散され、その拡散光束
が透過原稿1を透過する。この透過光束がミラー8、ハ
ノ字ミラー9、結像レンズ10を通過しCCD11に投
影される。
CD11に付加された赤外カット手段によって除去さ
れ、CCD11から出力される画像信号は可視波長帯の
成分のみになる。この結果、光源が赤外域と可視域とを
含むことに起因する色収差によるコントラストの低下が
無く、前記実施例1と同様に、色再現性が良好な画像読
取を実現できる。
る。
過原稿照明用ランプ5とを消灯し、ゴミキズ検知用ラン
プ6を点灯させ、更にピント補正手段駆動装置13bが
結像レンズ10を赤外画像の良好なコントラスト(ピン
ト)が得られる位置に移動させる。このときゴミキズ検
知用ランプ6の照明光束は拡散板3によって斑なく拡散
され、その拡散光束が透過原稿1を透過する。この透過
光束がミラー8、ハノ字ミラー9、結像レンズ10を通
過し、CCD11に投影される。
た赤外カット手段は第2の光源の発光波長を透過するの
で、光路上に前記赤外カット手段が存在した状態で、第
2の光源による欠陥情報の読み取りを行うことができ
る。また、高価で表面精度を高く維持するのが難しい赤
外カットフィルタを使わずに装置の低コスト化が実現で
きる。また、赤外カット手段をミラー、結像レンズ、或
いはCCD上に一体化して構成することにより、新たに
フィルタ部材を追加設置することは必要なく、低コスト
で読取画像の劣化を小さくすることができる。
過性原稿記録媒体に記録された画像情報を良好に読み取
ることができる。
構成を示す図である。
プ、透過原稿照明用ランプ及びゴミキズ検知用ランプの
分光強度分布を示す図である。
分光透過率を示す図である。
構成を示す図である。
プ、透過原稿照明用ランプ及びゴミキズ検知用ランプの
分光強度分布を示す図である。
構成を示す図である。
及びゴミキズ検知用ランプの分光強度分布を示す図であ
る。
構成を示す図である。
プ、透過原稿照明用ランプ及びゴミキズ検知用ランプの
分光強度分布を示す図である。
の分光透過率を示す図である。
の構成を示す図である。
プ、透過原稿照明用ランプ及びゴミキズ検知用ランプの
分光強度分布を示す図である。
の分光透過率を示す図である。
の構成を示す図である。
プ及びゴミキズ検知用ランプの分光強度分布を示す図で
ある。
の構成を示す図である。
プ、透過原稿照明用ランプ及びゴミキズ検知用ランプの
分光強度分布を示す図である。
の分光透過率を示す図である。
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
る。
ける概略構成を示す図である。
読取装置における概略構成を示す図である。
読取装置における概略構成を示す図である。
る。
明用ランプの分光強度分布特性を示す図である。
フィルタ及び可視カットフィルタの分光透過率を示すと
ともに、透過原稿照明用ランプの相対発光強度を示す図
である。
る。
ゴミキズ検知用光源の各発光強度特性を示す図である。
し) 130a ピント補正手段駆動装置(CCD移動) 130b ピント補正手段駆動装置(結像レンズ移動)
Claims (21)
- 【請求項1】 透過性原稿記録媒体からの透過光を結像
光学系にて固体撮像素子上に結像させ、原稿情報を読み
取る画像読取装置において、 主に可視領域及び第1の赤外領域において発光を行う第
1の光源と、 主に前記第1の赤外領域を含まない第2の赤外領域にお
いて発光を行う第2の光源と、 前記第1の赤外領域の光を透過させず、前記第2の赤外
領域の光を透過させる、光路内に固設された赤外カット
手段と、 前記第1の光源からの光を基にした前記透過性原稿記録
媒体からの透過光を、前記赤外カット手段を介して前記
固体撮像素子へ導き、該固体撮像素子から得られる信号
を基に、前記透過性原稿記録媒体に記録された画像情報
を読み取る画像情報読取手段と、 前記第2の光源からの光を基にした前記透過性原稿記録
媒体からの透過光を、前記赤外カット手段を介して前記
固体撮像素子へ導き、該固体撮像素子から得られる信号
を基に、記録画像情報以外の前記透過性原稿記録媒体に
存在する欠陥情報を読み取る欠陥情報読取手段と、 前記画像情報読取手段が読み取った画像情報から、前記
欠陥情報読取手段が読み取った欠陥情報を取り除く補正
手段と、を有することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 前記透過性原稿記録媒体に存在する欠陥
情報は、該記録媒体自体に存在するゴミまたはキズが前
記第2の光源からの光を遮ることによって発生する情報
であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 【請求項3】 ピント位置を補正するピント補正手段を
更に有することを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の画像読取装置。 - 【請求項4】 前記ピント補正手段を駆動する駆動手段
を更に有することを特徴とする請求項3に記載の画像読
取装置。 - 【請求項5】 前記第1の光源及び前記第2の光源にお
ける各点灯を選択的に行わせる点灯制御手段を更に有す
ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載の画像読取装置。 - 【請求項6】 前記ピント補正手段は平行平板ガラスで
あって、前記駆動手段によって光路上に抜差され、前記
平行平板ガラス光軸方向の厚みは、前記画像情報読取手
段が画像情報を読み取る際のピント位置と、前記欠陥情
報読取手段が欠陥情報を読み取る際のピント位置とが同
一位置になるように設定されることを特徴とする請求項
4に記載の画像読取装置。 - 【請求項7】 前記ピント補正手段は前記駆動手段によ
って前記固体撮像素子を光軸方向に移動する機構によっ
て構成され、前記固体撮像素子の移動量は、前記画像情
報読取手段が画像情報を読み取る際のピント位置と、前
記欠陥情報読取手段が欠陥情報を読み取る際のピント位
置とが同一位置になるように設定されることを特徴とす
る請求項4に記載の画像読取装置。 - 【請求項8】 前記ピント補正手段は前記駆動手段によ
って光学系内の結像レンズを光軸方向に移動する機構に
よって構成され、前記結像レンズの移動量は、前記画像
情報読取手段が画像情報を読み取る際のピント位置と、
前記欠陥情報読取手段が欠陥情報を読み取る際のピント
位置とが同一位置になるような値に設定されることを特
徴とする請求項4に記載の画像読取装置。 - 【請求項9】 前記第1の光源は蛍光灯であり、前記第
2の光源はピーク波長が880nmのLEDであること
を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
画像読取装置。 - 【請求項10】 前記赤外カット手段は、前記固体撮像
素子に付加されていることを特徴とする請求項1乃至請
求項9のいずれかに記載の画像読取装置。 - 【請求項11】 前記赤外カット手段は、前記結像光学
系内に配置されたミラーの所定面に設けられたことを特
徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の画像
読取装置。 - 【請求項12】 前記赤外カットフィルタは、前記結像
光学系内に配置されたレンズの所定面に設けられたこと
を特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の
画像読取装置。 - 【請求項13】 前記第2の赤外領域は、前記第1の赤
外領域よりも長波長側に位置することを特徴とする請求
項1乃至12のいずれかに記載の画像読取装置。 - 【請求項14】 前記第2の赤外領域は、前記第1の赤
外領域よりも短波長側に位置することを特徴とする請求
項1乃至12のいずれか記載の画像読取装置。 - 【請求項15】 透過性原稿記録媒体からの透過光を結
像光学系にて固体撮像素子上に結像させ、原稿情報を読
み取る画像読取装置において、 少なくとも可視領域において発光を行う第1の光源と、 赤外領域でのみ発光を行う第2の光源と、 赤外領域の光を透過させない赤外カットフィルタと、 前記第1の光源からの光を基にした前記透過性原稿記録
媒体からの透過光を、前記赤外カットフィルタを介して
前記固体撮像素子へ導き、該固体撮像素子から得られる
信号を基に、前記透過性原稿記録媒体に記録された画像
情報を読み取る画像情報読取手段と、 前記第2の光源からの光を基にした前記透過性原稿記録
媒体からの透過光を、前記赤外カットフィルタを介さず
前記固体撮像素子へ導き、該固体撮像素子から得られる
信号を基に、記録画像情報以外の前記透過性原稿記録媒
体に存在する欠陥情報を読み取る欠陥情報読取手段と、 前記画像情報読取手段が読み取った画像情報から、前記
欠陥情報読取手段が読み取った欠陥情報を取り除く補正
手段とを有することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項16】 前記透過性原稿記録媒体に存在する欠
陥情報は、該記録媒体自体に存在するゴミまたはキズが
前記第2の光源からの光を遮ることによって発生する情
報であることを特徴とする請求項15に記載の画像読取
装置。 - 【請求項17】 前記第1の光源及び前記第2の光源に
おける各点灯を選択的に行わせる点灯制御手段と、 前記赤外カットフィルタを光路上に挿入し、また光路上
から待避させる挿入待避手段とを更に有することを特徴
とする請求項15または請求項16に記載の画像読取装
置。 - 【請求項18】 前記赤外カットフィルタの光軸方向の
厚みは、前記画像情報読取手段が画像情報を読み取る際
の前記固体撮像素子のピント位置と、前記欠陥情報読取
手段が欠陥情報を読み取る際の前記固体撮像素子のピン
ト位置とが同一位置になるような値に設定されることを
特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれかに記載
の画像読取装置。 - 【請求項19】 前記赤外カットフィルタは、前記結像
光学系と前記固体撮像素子間との間の光路上に配置され
ることを特徴とする請求項15乃至請求項18のいずれ
かに記載の画像読取装置。 - 【請求項20】 前記第1の光源は蛍光灯、前記第2の
光源はLEDであることを特徴とする請求項15乃至請
求項19のいずれかに記載の画像読取装置。 - 【請求項21】 前記第1の光源はハロゲンランプ、前
記第2の光源はLEDであることを特徴とする請求項1
5乃至請求項19のいずれかに記載の画像読取装置。
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