JP2003222958A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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Abstract
調光フィルタを選択的に切り替えて使用することなく、
両フィルムの赤色光の透過波長特性の差異による色再現
性の低下を防止できる画像読取装置を提供する。 【解決手段】 ハロゲンランプ2とポジフィルム用調光
フィルタFpとを組み合わせてなる、ポジフィルムの透
過波長帯域の波長に相当する光を放つ光源と、ビームス
リッタ6と、第1CCDラインセンサ7と、第2CCD
ラインセンサ8とを備え、前記光源の光をフィルムPに
照射して得られた画像光を前記ビームスリッタ6を介し
て前記各CCDラインセンサ7、8に照射する画像読取
装置1において、前記ビームスリッタ6は、第1CCD
ラインセンサ7にネガフィルムの赤色光の透過波長帯域
の下限未満の波長の光を、第2CCDラインセンサ8に
前記透過波長帯域の下限以上の波長の光をそれぞれ振り
分けて照射させる。
Description
録された画像を電子情報として読み取る画像読取装置に
関する。
示す。
は、ハロゲンランプ2と、調光フィルタ(NDフィルタ
も含む)F(ポジフィルム用Fp及びネガフィルム用F
n)と、フィルム送り装置3と、レンズ4と、コールド
ミラー11が形成されたビームスプリッタ12と、第1
CCDラインセンサ13と、第2CCDラインセンサ1
4とを備える。
タFnあるいはFpを介してフィルム送り装置3に装着
されたフィルムPを透過し、フィルムP上の画像情報を
伴った光(以下、「画像光」という)はレンズ4を通過
した後ビームスプリッタ12に設けられたコールドミラ
ー11で可視光用の第1CCDラインセンサ13と赤外
光用の第2CCDラインセンサ14に振り分けられて照
射され、フィルムP上の像が電子データに変換される。
カラー3色CCDラインセンサで青色光、緑色光、及び
赤色光の各色に対応した分光感度を有する3つのCCD
ラインセンサが並列一体化されて配列されており、第2
CCDラインセンサ14は赤外光用のCCDラインセン
サからなる。第2CCDラインセンサ14は、カラー3
色CCDラインセンサの有する3つのCCDラインセン
サの内の一つを、赤外光用として使用する場合もある。
各CCDラインセンサ13、14は内部で電子走査によ
り主走査を行う一方、フィルム送り装置3でフィルムP
を副走査方向に変位させて副走査を行い、画像全体を読
み取っている。
はメモリに取り込まれ、印画紙への露光用データとして
使用されたり、プリンタでハードコピーされるなど種々
の態様で利用される。
折率の層と低屈折率の層を互いに積層して赤外線透過膜
を形成したもので、図4のように、通常800nm以上
の波長の光を透過させ、800nm未満の波長の光を反
射する特性を持っている。本画像読取装置10では第1
CCDラインセンサ13に可視光が、第2CCDライン
センサ14に赤外光が振り分けて照射されるようにコー
ルドミラー11と各センサが配置されている。
成する色素は透過するが、フィルムP上に存在するキズ
や埃は透過しないため、第2CCDラインセンサ14に
よりキズや埃のみに関する画像データを得ることができ
る。
り得られた可視光によるキズや埃を含むデータと第2C
CDラインセンサ14により得られた赤外光によるキズ
や埃のみのデータの間で画像処理を行うことにより、そ
れらにより生じる画像の欠陥を除去することができる。
10で読み取りに使用されるネガポジフィルムとポジフ
ィルムの透過波長特性は、図5(ネガフィルム)、およ
び図6(ポジフィルム)のようになっている。
色光、赤色光、および赤外光それぞれの波長帯域の間に
は画像の色の構成に寄与しない波長帯域が存在し、これ
らの不要な光が各CCDラインセンサ13、14に照射
されると画像の色再現性が悪化することになる。
緑色光、赤色光および赤外光それぞれの透過波長帯域の
光を透過させる調光フィルタFをランプ2とフィルムP
の間に挿入し、不要な光が各CCDラインセンサに照射
されることを防いでいる。
ルムとポジフィルムの赤色光の透過波長帯域は一致して
いないことがわかる。
長帯域が650〜750nmであるのに対し、ポジフィ
ルムの赤色光の透過波長帯域は630〜750nmと、
ネガフィルムの透過波長帯域を含んだ上にさらに短波長
側に分布している。
長帯域を、ネガフィルムの画像を読み取る場合は、65
0〜750nmに、ポジフィルム上の画像を読み取る場
合は630〜750nmにそれぞれ設定する必要があ
る。
フィルム用の調光フィルタFpを使用すると、630〜
650nmの範囲の光がノイズとしてCCDラインセン
サ13に照射され、画像の色再現性が低下する。
にネガフィルム用の調光フィルタFnを使用すると、必
要な情報を含んだ630〜650nmの範囲の光がCC
Dラインセンサ13に照射されず、この場合も画像の色
再現性が低下する。
うにするために、2種類の調光フィルタFn、Fpをフィ
ルムの種類に応じて選択的に切り替える必要があるが、
調光フィルタFn、Fpは分光特性に高い精度が要求され
るため高価であり、切り替え機構も必要であるため装置
の製造コストが高くなる不具合がある。
で、調光フィルタの切り替えをすることなく、ネガフィ
ルムとポジフィルムとの赤色光の透過波長特性の差異に
よる色再現性の低下を防止できる画像読取装置を提供す
ることを目的とする。
成するために、ポジフィルムの透過波長帯域の波長に相
当する光を放つ光源と、分光手段と、第1撮像装置と、
第2撮像装置とを備え、前記光源の光をフィルムに照射
して得られた画像光を前記分光手段を介して前記各撮像
装置に照射する画像読取装置において、前記分光手段
は、第1撮像装置にネガフィルムの赤色光の透過波長帯
域の下限未満の波長の光を、第2撮像装置に前記透過波
長帯域の下限以上の波長の光をそれぞれ振り分けて照射
させることを特徴とする。
ルムに照射される赤色光の波長帯域はポジフィルムの赤
色光の透過波長帯域の波長に相当している。一方、読み
取りの対象のネガフィルムの赤色光の透過波長帯域はポ
ジフィルムの赤色光の透過波長帯域の長波長側において
一致しているが、短波長側ではポジフィルムの赤色光の
透過波長帯域はネガフィルムの赤色光の透過波長帯域の
下限未満の波長帯域側に広がっている。
場合は、分光手段に照射される赤色光は前記ネガフィル
ムの赤色光の透過波長帯域の下限未満の波長帯域側の不
要なものを含んでいるが、分光手段により、ネガフィル
ムの赤色光の透過波長帯域の下限未満の波長の光を第1
撮像装置に、前記透過波長帯域の下限以上の波長の光を
第2撮像装置に振り分けて照射させているので、第2撮
像装置には画像を構成するために必要な波長帯域の光の
みが照射されることになる。
は、画像光の赤色光の波長帯域の光は不要な波長の光を
含んでいないが、分光手段によりネガフィルムの赤色光
透過波長帯域の下限の波長を境に第1撮像装置と第2撮
像装置に振り分けられることになる。
満の赤色光と、上記下限の波長以上の赤色光が別々に分
かれて照射されることになるが、これらの撮像装置によ
り得られるデータを加算処理すれば赤色光についての完
全なデータを得ることができる。
の透過波長帯域の波長に相当する光を放つ光源として
は、ハロゲンランプのような白色光を放つ光源と、少な
くともポジフィルムの透過波長帯域の波長の光に対して
高透過度を有するフィルタを組み合わせたもの、あるい
は光源自身が少なくとも前記波長帯域の光を放つ性質を
有するものなどを使用することができる。
は、実際のネガフィルムの特性より、分光手段が第1撮
像装置に波長が650nm未満の光を、第2撮像装置に
波長が650nm以上の光をそれぞれ照射するようにす
ると色再現性に関して良好な結果が得られる。
によれば、分光手段の特性を変更することにより、ネガ
フィルム用とポジフィルム用のフィルタを備えてそれら
を選択的に切り替えることなく、両フィルムの赤色光の
透過波長特性の差異による色再現性の低下を防止するこ
とができる。
形態について、以下図面を参照しつつ詳細に説明する。
読取装置1の全体の構成を概略的に示す図である。
構成するハロゲンランプ2とポジフィルム用調光フィル
タFp、分光手段としてのビームスプリッタ6、第1撮
像装置としての第1CCDラインセンサ7、第2撮像装
置としての第2CCDラインセンサ8を備えている。
ィルムPを装着して機械的な走査を行うフィルム送り装
置3、フィルムP上の画像を第1CCDラインセンサ7
と第2CCDラインセンサ8上に結像させるレンズ4を
備えている。
フィルムの透過波長帯域の波長に相当する、青色光、緑
色光、赤色光、および赤外光のみを透過させるフィルタ
で、ハロゲンランプ2の光の内、それらの波長帯域の光
のみを選択的にフィルムPに照射させる。
CCDラインセンサで、青色光、緑色光、赤色光の各色
に対応した分光感度を有するCCDラインセンサが並列
一体化されて配列されている。
色光に対応した分光感度を有するCCDラインセンサか
らなり、こららが並列一体化されて配列されている。
光の透過波長帯域の下限の波長である650nm未満の
光を反射させて第1CCDラインセンサ7に照射し、6
50nm以上の光を透過させ第2CCDラインセンサ8
に照射する。
青色光、緑色光、および赤色光の内の波長が650nm
未満の光が、第2CCDラインセンサ8には赤色光の内
の波長が650nm以上の光が振り分けて照射される。
CCDラインセンサ7、8は内部で電子走査により主走
査を行う一方、フィルム送り装置3でフィルムPを副走
査方向に変位させて副走査を行い、画像全体を読み取っ
ている。
態の画像読取装置1で行うと、ネガフィルムの赤色の画
像光である波長が650nm以上の光は第2CCDライ
ンセンサ8に照射され、同時に不要な650nm未満の
光は第1CCDラインセンサ7に照射されるが、以降の
データ処理において赤色光については第2CCDライン
センサ8により得られたデータのみが使用されるので色
再現性には影響を及ぼさない。
う場合はポジフィルムを透過した赤色光の波長帯域が6
30〜750nmであるため、赤色光の内、波長が65
0nm未満の光は第1CCDラインセンサ7に、波長が
同波長以上の光は第2CCDラインセンサ8にそれぞれ
分かれて照射されることになるが、この場合はそれぞれ
のセンサによるデータを加算処理し、赤色光に関する一
つのデータとしている。
ィルタFとして、ポジフィルムの透過波長帯域の波長に
相当する光のみを透過させる調光フィルタFpを使用す
るだけで、ネガフィルム、ポジフィルムいずれについて
も、色再現性に優れた読み取りを行うことができる。
外光の波長に対応した分光感度を有するCCDラインセ
ンサが備えられているため、赤外光によるキズや埃のみ
に関する画像データも取得することができ、可視光によ
る画像のデータとの間で演算処理を行うことでキズや埃
による欠陥のない画像を得ることができる。
像読取装置によれば、分光手段により特定の波長を境界
として画像光を第1CCDラインセンサと第2CCDラ
インセンサに振り分けて照射させることにより、調光フ
ィルタの切り替えを行うことなく、ネガフィルムとポジ
フィルムとの赤色光の透過波長特性の差異に起因する、
色再現性の低下を防止することができる。
す図。
過率特性を示すグラフ。
過率特性を示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくともポジフィルムの透過波長帯域
の波長に相当する光を放つ光源と、分光手段と、第1撮
像装置と、第2撮像装置とを備え、前記光源の光をフィ
ルムに照射して得られた画像光を前記分光手段を介して
前記各撮像装置に照射する画像読取装置において、 前記分光手段は、第1撮像装置にネガフィルムの赤色光
の透過波長帯域の下限未満の波長の光を、第2撮像装置
に前記透過波長帯域の下限以上の波長の光をそれぞれ振
り分けて照射させることを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 前記分光手段は、前記第1撮像装置に6
50nm未満の波長の光を、前記第2撮像装置に650
nm以上の波長の光をそれぞれ振り分けて照射させるこ
とを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002019646A JP3632921B2 (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002019646A JP3632921B2 (ja) | 2002-01-29 | 2002-01-29 | 画像読取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003222958A true JP2003222958A (ja) | 2003-08-08 |
JP3632921B2 JP3632921B2 (ja) | 2005-03-30 |
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JP (1) | JP3632921B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100350784C (zh) * | 2004-01-23 | 2007-11-21 | 富士施乐株式会社 | 图像读取装置 |
-
2002
- 2002-01-29 JP JP2002019646A patent/JP3632921B2/ja not_active Expired - Fee Related
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