JP2001142164A - 写真フィルム画像読取装置 - Google Patents
写真フィルム画像読取装置Info
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- JP2001142164A JP2001142164A JP32192699A JP32192699A JP2001142164A JP 2001142164 A JP2001142164 A JP 2001142164A JP 32192699 A JP32192699 A JP 32192699A JP 32192699 A JP32192699 A JP 32192699A JP 2001142164 A JP2001142164 A JP 2001142164A
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Abstract
定できるようにしながら、両画像の検出を迅速に行える
写真フィルム画像読取装置を提供する。 【解決手段】 光源31aから出射する光を写真フィル
ム1に照射して写真フィルム1の画像を画像読取用セン
サISにて読み取る写真フィルム画像読取装置におい
て、光源31aは可視光と赤外光とがフィルム画像読み
取り用の光路に併存する状態で出射するように構成さ
れ、画像読取用センサISは、写真フィルム1の可視画
像を検出する可視光用センサ33aと写真フィルム34
aの赤外画像を検出する赤外光用センサとを備えて構成
されている。
Description
光を写真フィルムに照射して前記写真フィルムの画像を
画像読取用センサにて読み取る写真フィルム画像読取装
置に関する。
源から出射する光を写真フィルムに照射して、一般には
それの透過光をCCDセンサ等にて検出して写真フィル
ムに撮影されている画像を読みとる装置である。このよ
うに、写真フィルム読取装置は、写真フィルムに撮影さ
れている画像を読みとるのが本来の機能であるが、近
年、写真フィルムに付いている傷や埃をも画像として検
出して、傷や埃が付いている位置を特定することによ
り、その傷や埃の影響を受けた読取画像を補正して画質
を改善することが考えられている。
−28468号公報や特開平9−163133号公報に
記載のように、写真フィルムの赤外線画像を得ることに
より行われている。これは、概略的には、可視光は写真
フィルムに撮影された画像自体と写真フィルムに付いて
いる傷や埃の何れによっても変調を受けるが、赤外光は
写真フィルムに付いている傷や埃については散乱により
変調を受けるものの写真フィルムに撮影された画像自体
には影響を受けないという現象を利用したものである。
して、特開平6−28468号公報では、写真フィルム
に照射する光を回転形フィルタによって可視光と赤外光
とを順次切り換えて、夫々別のタイミングで可視画像と
赤外画像とを得る構成としており、又、特開平9−16
3133号公報では、上記可視画像と上記赤外画像とを
別個に設けられた測光ステージにて検出する構成として
いる。
のうち可視画像と赤外画像とを別のタイミングで検出す
る構成では、各画像の検出に要する時間が長くなってし
まい、又、可視画像と赤外画像とを別の測光ステージに
て検出する構成では、両画像の位置関係の対応付けが不
正確となる虞があると共に装置構成が大型化してしまう
不都合がある。本発明は、上記実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、可視画像と赤外画像との位置
関係を正確に特定できるようにしながら、両画像の検出
を迅速に行える写真フィルム画像読取装置を提供する点
にある。
を備えることにより、光源は可視光と赤外光とをフィル
ム画像読み取り用の光路に併存する状態で出射して、そ
の可視光と赤外光とが写真フィルムに照射される。画像
読取用センサは、可視光用センサにて写真フィルムの可
視画像を検出すると共に、赤外光用センサにて赤外画像
を検出する。すなわち、可視光と赤外光とをフィルム画
像読取用光路に併存させるので、単一の測光ステージで
写真フィルムの可視画像と赤外画像とを検出でき、しか
も、両画像を同時に得ることができる。もって、可視画
像と赤外画像との位置関係を正確に特定できるようにし
ながら、両画像の検出を迅速に行える写真フィルム画像
読取装置を提供できるに至った。
により、フィルム画像読み取り用の光路に配置された光
路分岐手段が、可視光を可視光用センサに向けて照射す
ると共に、赤外光を赤外光用センサに向けて照射する。
可視画像を検出する可視光用センサと赤外画像を検出す
る赤外光用センサとは、センサとして類似の構造をとる
ので一体形成することも可能である。しかしながら、通
常は、可視画像と赤外画像の両方を取り扱うようなシス
テムは必ずしも一般的ではなく、可視光用センサを赤外
光用センサとが一体化された画像読取用センサを低コス
トで製造するのは困難である。そこで、上述のようにフ
ィルム画像読み取り用の光路に光路分岐手段を配置する
ことで、別体に構成された可視光用センサと赤外光用セ
ンサとを用いる場合であっても、上述のように可視光と
赤外光とを同一の光路に併存させることが可能となった
のである。
により、可視光を可視光用センサに向けて照射すると共
に、赤外光を赤外光用センサに向けて照射するための光
路分岐手段が、コールドミラーにて構成される。コール
ドミラーは、一般にランプの反射鏡として用いられる場
合が多く、可視光を反射すると共に赤外光を透過して照
明光路の過熱の防止等を図るものであるが、光路分岐手
段としてこの既存のコールドミラーを利用することで、
設計負担の軽減を図ることができる。
により、光路分岐手段としてのコールドミラーと可視光
用センサとの間に、赤外線カットフィルタが配置されて
いる。すなわち、コールドミラーによって可視光を反射
するのであるが、コールドミラーにて反射された光の中
に赤外光が若干混入する場合もある。このような赤外光
を赤外線カットフィルターにて確実に阻止して、可視光
用センサの過熱の防止や適正な可視画像の検出等を図る
ことができるのである。しかも、この赤外線カットフィ
ルタが配置される部分は可視光のみを対象とする光路で
あるので、従来からの赤外線カットフィルタをそのまま
利用でき設計負担の増大を招くこともない。
により、フィルム画像読取用の光路における光源と写真
フィルムとの間に、赤外線カットフィルタと写真フィル
ムに照射される光を設定色バランスに調整する調光フィ
ルタとが配置される。通常は、赤外線カットフィルタは
もちろんのこと、調光フィルタも赤外光の透過を阻止す
るように設計されるのが一般的であるため、写真フィル
ムの赤外画像を検出するためには、そのような設計の赤
外線カットフィルタや調光フィルタであればフィルム画
像読み取り用の光路から取り外す必要があり、写真フィ
ルムの可視画像の検出に支障をきたすと共に、光路に配
置された部品等の過熱を招く不都合が生じる。
フィルタとを合わせた光透過率の波長特性を、赤外光用
センサによる画像検出を可能とするために設定波長範囲
の赤外線の透過を許容し且つ前記設定波長範囲以外の赤
外線をカットするように構成することで、赤外光用セン
サによる画像検出が可能となるが、赤外光用センサが必
要としない波長の赤外線はカットされて、もって、赤外
画像を検出しようとする写真フィルム画像読取装置であ
っても、写真フィルムあるいは光学部品の過熱を防止す
ることができるに至った。尚、上述のように設定波長範
囲以外の波長の赤外線をカットするについては、必ずし
も設定波長範囲以外の全範囲について赤外線の透過を阻
止する必要はなく、光学部品等の温度上昇が許容範囲内
に収まるようにカットする波長範囲を適宜設定すれば良
く、更に、このような赤外線をカットする特性は、赤外
線カットフィルタと調光フィルタとの協働により達成す
れば良く、両フィルタの何れもが赤外線をカットする特
性を有する必要は必ずしもない。
読取装置を画像プリント装置に備えた場合の実施の形態
を図面に基づいて説明する。本発明の実施の形態にかか
る画像プリント装置IPはデジタル露光式を採用してお
り、図1に示すように、図示されていないフィルム現像
機によって現像処理された写真フィルム(以後単にフィ
ルムと称す)1のコマ画像をデジタル画像データとして
読み取る写真フィルム画像読取装置としてのフィルムス
キャナ3と、取得されたデジタル画像データを処理して
プリントデータを作成するコントローラ7と、このプリ
ントデータに基づいて印画紙2にコマ画像に対応する画
像を露光するデジタルプリント部5と、露光された印画
紙2を現像処理する現像処理部6とを備えている。現像
処理部6で現像された印画紙2は、乾燥工程を経て仕上
がりプリントとして排出される。
て、照明光学系31、撮像光学系32、CCDセンサを
用いた画像読取用センサISを備えている。照明光学系
31は、光源としてのハロゲンランプ31aと,そのハ
ロゲンランプ31aの光を反射して略平行光にする反射
鏡31bと,赤外線カットフィルタ31cと,ハロゲン
ランプ31aの出射光を所望の色バランスに調整するた
めの調光フィルタ31dと,光の色分布や強度分布を均
一にするためのミラートンネル31eとが備えられて構
成されている。
読取用センサISは、詳しくは後述するが、フィルム1
の可視画像を検出する可視光用センサ33aとフィルム
1の赤外画像を検出する赤外光用センサ34aとを備
え、赤外光用センサ34aにてフィルム1に付いている
傷や埃の状態を画像情報として得るように構成されてい
る。従って、上記光学系も赤外光用センサ34aにより
検出対象となる波長範囲の赤外光の通過を許容する必要
がある。このため、赤外線カットフィルタ31cは、図
2に示すように、原則として約780nm〜約1100
nmの赤外線の波長範囲で透過率を低くしているのであ
るが、赤外光用光電変換部34の検出対象となる約82
0nm〜約890nmの波長範囲で透過率を若干高く設
定している。
うに、約780nmよりも短波長側の可視光領域で透過
率に所定の波長依存性を持たせて色バランスを調整する
と共に、約790nm〜約1000nmの赤外線の範囲
では原則として透過率を低くしながらも、赤外光用光電
変換部34の検出対象となる約820nm〜約890n
mの波長範囲で透過率を若干高く設定している。従っ
て、赤外線カットフィルタ31cと調光フィルタ31d
とを合わせた光透過率の波長特性は、赤外光用センサ3
4aによる画像検出を可能とするために上記設定波長範
囲の赤外線の透過を許容し且つ前記設定波長範囲以外の
赤外線をカットするように設定されている。尚、このよ
うな波長特性は、両フィルタ31c,31dを合わせた
特性として達成すれば良く、赤外線カットフィルタ31
cにおいてカットしている波長範囲の赤外線の透過率を
更に低くできれば、調光フィルタ31dでは赤外線の透
過率を必ずしも低くする必要はない。赤外線カットフィ
ルタ31c及び調光フィルタ31dに上述のような波長
特定を持たせるために、これらのフィルタは多層膜から
なるいわゆる干渉フィルタにて形成しているが、上記夫
々の波長特性を単一のガラスフィルタにて実現しても良
いし、低コスト化のために波長特性の異なる複数のガラ
スフィルタを重ね合わせて実現しても良い。
32aと,光線の進行方向を屈曲させる光路分岐手段と
してのミラー32bと,赤外線カットフィルタ32cと
を備えて構成されている。ミラー32bは、いわゆるコ
ールドミラーにて構成され、可視光はミラー32bの反
射面で反射されて光線の進路が90度屈曲され、可視光
用センサ33aに向けて照射され、一方、赤外光は大部
分がミラー32bを通過してそのまま直進して、赤外光
用センサ34bに照射される。赤外線カットフィルタ3
2cは、ミラー32bによって反射された若干の赤外光
を確実に除去するためのもので、上述の照明光学系31
の赤外線カットフィルタ31cとは異なり、図4に示す
ように、約820nm〜約890nmの赤外線の波長範
囲においても透過率を十分低くして、可視光用センサ3
3aに赤外光が入射するのを阻止している。
光フィルタ31dにおける赤外光用光電変換部34の検
出対象となる約820nm〜約890nmの赤外線の波
長範囲での透過率、並びに、上記ミラー32bにおける
当該波長範囲における透過率は、ミラー32bを透過し
て赤外光用光電変換部34への入射光強度が、それの出
力信号の飽和する光強度以下で且つ飽和状態の1/2の
信号強度以上となる光強度の範囲内となるように設定さ
れている。
によって導かれた光ビームのうち可視光を光電変換する
もので、赤色(R),緑色(G),青色(B)の各色に
対応して設けられたCCDラインセンサを1チップに集
積して構成しており、各CCDラインセンサは、主走査
方向つまりフィルム1の幅方向に多数(例えば5000
個)配列された受光素子が備えられて、それらの受光素
子の受光面には夫々R,G,Bのカラーフィルタが形成
されている。可視光用センサ33aの検出信号は、可視
光用信号処理回路33bによって増幅及びA/D変換等
の処理を行ってコントローラ7に出力される。
33aと同様の構成であるが、可視光用センサ33aが
R,G,B夫々に対応して3つのCCDラインセンサが
備えられているのに対し、赤外光用のCCDラインセン
サのみが設けられている。赤外光用センサ34aの検出
信号は、赤外光用信号処理回路34bにて増幅及びA/
D変換等の処理を行ってコントローラ7に出力される。
置に位置決めされると、コマ画像の読取処理が開始され
る。コマ画像の投影光像は、フィルム搬送機構9による
フィルム1の副走査方向への送り操作により、複数のス
リット画像に分割された形で順次可視光用センサ33a
及び赤外光用センサ34aによって読み取られ、R、
G、Bの色成分の画像信号並びに赤外成分の画像信号に
光電変換され、生のデジタル画像データとしてコントロ
ーラ7に送られる。このような、フィルムスキャナ3の
照明光学系31、撮像光学系32、画像読取用センサI
Sの各制御はコントローラ7によって行われる。フィル
ムスキャナ3には、上述のフィルムの画像データの読み
取りの他に、図示を省略する磁気読取ヘッドにて、フィ
ルムに磁気記録されているプリントサイズ情報等を読み
取る機能をも備えている。
では、PLZTシャッター方式が採用されている。つま
り、露光ヘッド5aとして、PLZT素子からなるシャ
ッタアレイを採用したものである。各シャッターには光
源ユニット5bから光ファイバ束53を介してR、G、
B各色の光が導入される。このシャッタアレイは印画紙
2の幅方向、つまり搬送方向の横断方向に沿って2列に
並んだ印画紙2にわたって延びており、各シャッターに
所定レベルの電圧が印加されると、光透過状態(開き状
態)になり、その電圧の印加が停止されると光遮断状態
(閉じ状態)となる。各シャッターが露光する画像の画
素に対応し、各シャッターの開閉により、一度に印画紙
搬送方向で1画素分の幅で搬送横幅方向に延びる1ライ
ン分の画像のデータが露光される。
が、光源ランプ,光源ランプの出射光を所望の色バラン
スに調整する調光フィルタ,及び,回転フィルタ等が備
えられている。回転フィルタは,赤色(R),緑色
(G),青色(B)の3色夫々の光学フィルタが周方向
に並べて配置され、この回転フィルタを常時一定速度で
高速回転させることにより、R、G、Bの内の1つが選
択的に光源に対向し、その色のフィルタを介して選択色
の光が光ファイバーを通じてシャッターに送られる。
ら入力された画像の画像情報に基づいて、印画紙2にそ
の画像が適正に再現されるように各画素毎つまりシャッ
ター毎に、そして上述のR,G,Bの各露光色毎に、シ
ャッターが開く時間の長さを露光量として設定する。デ
ジタルプリント部の方式としては、このPLZTシャッ
ター方式以外に液晶シャッター方式、蛍光ビーム方式、
FOCRT方式などが知られており、露光仕様に応じて
任意に選択することができる。
搬送し、更にデジタルプリント部5にて露光処理された
印画紙2を更に現像処理部6まで搬送するための印画紙
2の搬送系は、図1に示すように、印画紙2を単列で搬
送する印画紙供給ライン8Aと、印画紙2を2列で搬送
する露光搬送ライン8Bと現像搬送ライン8Cとに区分
けされ、印画紙供給ライン8Aと露光搬送ライン8Bと
の間に、印画紙供給ライン8Aから順次送られてくる印
画紙2を露光搬送ライン8Bの各列に振り分ける振り分
け装置4が設けられている。
ン8Aは、感光面を外側にして長尺の印画紙2をロール
状に収納している2つの印画紙マガジン10のいずれか
一方から選択的に印画紙2を引き出す引き出しローラ群
8aと、振り分け装置4に印画紙2を受け渡す振り分け
前ローラ群8bとから構成されている。引き出しローラ
群8aの搬送下流側には、印画紙マガジン10から引き
出された印画紙2を各画像を露光するための領域に相当
するプリントサイズに合わせて切断するペーパーカッタ
ー11が設けられており、このペーパーカッター11の
下流側にバックプリント部12が設けられている。バッ
クプリント部12は、印画紙2の裏面(感光面と反対側
の面)に、フィルムIDやコマ番号、さらにプリントデ
ータ作成時に行われた画像処理を示す補正情報などを印
字するものであり、通常ドットインパックトプリンタが
用いられている。
ト部12を挟むように配置され、夫々印画紙2の非感光
面側に接当する駆動ローラ81と感光面側に接当する圧
着ローラ82から成り、圧着ローラ82は駆動ローラ8
1に対して遠近変位可能で、駆動ローラ81と圧着ロー
ラ82との間で印画紙2を圧着したり、解放したりする
ことができる。
断された印画紙2を2列の横並びで同時搬送することが
可能なように幅広の搬送ローラユニットと、それぞれの
列に対応させたガイド部材を備えている。ただし、最も
搬送上流側の搬送ローラユニットは、駆動ローラ83は
2列をカバーする幅広ローラであるが、駆動ローラ83
に対応する圧着ローラは、右列用の圧着ローラ84aと
左列用の圧着ローラ84bとに分けられている。つま
り、右列用の圧着ローラ84aと左列用の圧着ローラ8
4bとの圧着・圧着解除操作は互いに独立的に行うこと
ができ、2枚のカット印画紙2を順番にローラ84aと
圧着ローラ84bで受け取り保持し、同時に2枚の印画
紙2を露光ヘッド5aによる露光位置EPへ送り出すこ
とができる。
両側には、第1搬送ローラR1と出口側の第2搬送ロー
ラR2とこれらを駆動する電動モータとが備えられてい
る。第1搬送ローラR1は印画紙2の非感光面側に接当
する第1駆動側ローラ85とこの第1駆動側ローラ85
に対して接近離間方向に移動駆動される第1圧着ローラ
86とを備えて構成され、そして第2搬送ローラR2は
印画紙2の非感光面側に接当する第2駆動側ローラ87
とこの第2駆動側ローラ87に対して接近離間方向に移
動駆動される第2圧着ローラ88とを備えて構成されて
いる。第1,第2搬送ローラR1,R2の圧着状態と解
除状態との切り換えはコントローラ7により制御され、
印画紙2が露光位置EPを経由して搬送される途中で、
印画紙2の搬送状態が、第1搬送ローラR1のみで搬送
駆動される状態、第1搬送ローラR1及び第2搬送ロー
ラR2の両方に搬送駆動される状態、第2搬送ローラR
2のみによって搬送駆動される状態の3つの搬送状態に
順次切り換えられる。
示を省略する湾曲ガイドを備えて搬送経路が湾曲してお
り、その経路に沿って、第1ターン駆動ローラ91とこ
の第1ターン駆動ローラ91に対して遠近変位可能な第
1ターン圧着ローラ92、及び、第2ターン駆動ローラ
93とこの第2ターン駆動ローラ93に対向して取り付
けられている第2ターン圧着ローラ94が配置されてい
る。第1・第2ターン搬送圧着ローラ91,93の間に
配置されている図示しない湾曲ガイドは、非感光面側の
ガイド部分は、搬送下流側に設けられた揺動支点周りで
外方に揺動可能であり、必要に応じて湾曲ガイドを通過
する印画紙2を外側にふくらませることができる。尚、
第1ターン駆動ローラ91と第1ターン圧着ローラ92
とによる印画紙2の圧着保持は、2列で搬送される圧着
対象の印画紙2の両方が露光位置EPの通過を完了し
て、露光動作が終了した後に行われる。
次送られてくる印画紙2を露光搬送ライン8Bの各列の
搬入エリアに振り分ける振り分け装置4は、図1に概略
的に示すように、各独立に縦方向及び横方向に移動駆動
される第1チャッカー部60Aと第2チャッカー部60
Bとが備えられて構成されている。これら第1チャッカ
ー部60A及び第2チャッカー部60Bは、図示を省略
するが、何れも印画紙2を挟持搬送可能であり、第1チ
ャッカー部60Aは印画紙供給ライン8Aの搬送下流端
から受け取った印画紙2を中間駆動ローラ83と第1中
間圧着ローラ84aとの対に引き渡し、又、第2チャッ
カー部60Bは印画紙供給ライン8Aの搬送下流端から
受け取った印画紙2を中間駆動ローラ83と第2中間圧
着ローラ84bとの対に引き渡し、第1チャッカー部6
0Aと第2チャッカー部60Bとが交互に昇降搬送し
て、露光搬送ライン8Bにおける2列の搬送経路の夫々
に印画紙2を振り分ける。
おけるプリント作製動作を概略的に説明する。先ず、プ
リントを作製するためのフィルム1を、フィルムスキャ
ナ3に装填すると、フィルム搬送機構9にて搬送されな
がらフィルム1の各駒の画像の読み取りが行われる。こ
のフィルム1の画像の読み取りは、可視光用センサ33
aにてフィルム1に撮影されている本来の画像情報を読
み取ると共に、赤外光用センサ34aにてフィルム1に
撮影されている本来の画像情報ではなくフィルム1に付
いている傷や埃の画像情報を読み取る。赤外光用センサ
34aにてこのような画像情報を読みとれるのは、フィ
ルム1に入射した赤外光はフィルム1に記録されている
撮影画像自体には影響を受けないが、フィルム1に上記
傷や埃が存在するとそれらに散乱されて透過光量が低下
し、傷や埃の存在を画像情報として得ることができるこ
とによる。
画像及び赤外光用センサ34aにて検出された赤外画像
は夫々可視光用信号処理回路33b,赤外光用信号処理
回路34bを経てコントローラ7に入力される。コント
ローラ7では、可視光用センサ33aから入力された可
視画像の各色毎に濃度情報に基づいて、露光ヘッド5a
にて露光する画像の各色について各画素毎に露光量を設
定する。このとき、フィルム1上に傷や埃が存在する
と、可視光用センサ33aにて検出した画像における傷
や埃の存在部分の検出濃度が本来の画像の濃度情報から
変化しており、そのまま露光量を設定すると、得られた
プリントは、傷や埃の存在部分で画質が劣化してしま
う。このためコントローラ7では、赤外光用センサ34
aの検出情報に基づいてフィルム1の傷や埃の存在位置
を特定し、可視光用光電変換部33の検出画像情報のう
ちの傷や埃の存在部分の検出濃度情報をそれらの周囲の
画像の濃度情報から補完処理等にて補正し、補正後の濃
度情報に基づいて露光量を設定する。
ると、露光搬送ライン8Bを搬送されて露光位置EPを
通過する印画紙2に対して、設定した露光量で露光ヘッ
ド5aに露光作動させて画像を露光する。露光処理が完
了した印画紙2は、現像処理部6に搬送されて現像処理
され、乾燥後に完成プリントとして排出される。
る。 上記実施の形態では、画像読取用センサISは、可
視光用センサ33aと赤外光用センサ34aとを備え
て、可視光と赤外光とを別個のセンサにて検出している
が、可視光用センサ33aに備えられたR,G,Bの各
色に対応して設けられたCCDラインセンサに更に赤外
光用のCCDラインセンサを集積して、単一のセンサで
構成しても良い。 上記実施の形態では、赤外光用センサ34aにより
検出対象とする赤外線の波長範囲として、約820nm
〜約890nmの波長範囲を例示しているが、これは、
赤外線画像検出手段において用いる赤外線センサの検出
特性に応じて種々に変更されるものである。 上記実施の形態では、光源をハロゲンランプ31a
にて構成して可視光及び赤外光の両方を出射する構成と
しているが、光源を可視光用の光源と赤外光の光源とを
有する複合的な光源として構成し、それらの光源の何れ
の出射光をもフィルム画像読み取り用の光路に入射する
ように光学系を構成しても良い。
ック構成図
ルタの波長特性を示す図
長特性を示す図
ルタの波長特性を示す図
Claims (5)
- 【請求項1】 光源から出射する光を写真フィルムに照
射して前記写真フィルムの画像を画像読取用センサにて
読み取る写真フィルム画像読取装置であって、 前記光源は可視光と赤外光とがフィルム画像読み取り用
の光路に併存する状態で出射するように構成され、 前記画像読取用センサは、写真フィルムの可視画像を検
出する可視光用センサと写真フィルムの赤外画像を検出
する赤外光用センサとを備えて構成されている写真フィ
ルム画像読取装置。 - 【請求項2】 前記可視光用センサと前記赤外光用セン
サとが異なる位置に配置され、 前記フィルム画像読み取り用の光路に、可視光を前記可
視光用センサに向けて照射すると共に、赤外光を前記赤
外光用センサに向けて照射するための光路分岐手段が備
えられて構成されている請求項1記載の写真フィルム画
像読取装置。 - 【請求項3】 前記光路分岐手段は、コールドミラーに
て構成されている請求項2記載の写真フィルム画像読取
装置。 - 【請求項4】 前記コールドミラーと前記可視光用セン
サとの間に、赤外線カットフィルタが配置されている請
求項3記載の写真フィルム画像読取装置。 - 【請求項5】 前記フィルム画像読取用の光路における
光源と前記写真フィルムとの間に、赤外線カットフィル
タと写真フィルムに照射される光を設定色バランスに調
整する調光フィルタとが配置され、 前記赤外線カットフィルタと前記調光フィルタとを合わ
せた光透過率の波長特性が、前記赤外光用センサによる
画像検出を可能とするために設定波長範囲の赤外線の透
過を許容し且つ前記設定波長範囲以外の赤外線をカット
するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項
に記載の写真フィルム画像読取装置。
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