JP2003338905A - 画像読み取り装置用光源装置 - Google Patents

画像読み取り装置用光源装置

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JP2003338905A
JP2003338905A JP2003062813A JP2003062813A JP2003338905A JP 2003338905 A JP2003338905 A JP 2003338905A JP 2003062813 A JP2003062813 A JP 2003062813A JP 2003062813 A JP2003062813 A JP 2003062813A JP 2003338905 A JP2003338905 A JP 2003338905A
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JP
Japan
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light
substrate
image
light emitting
emitting element
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Application number
JP2003062813A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Konagaya
達也 小長谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子を用いて読み取る画質を向上しフ
ィルム面の欠陥部を赤外線で検出し補正可能とし光源部
の基板を廉価に製造可能とする。 【解決手段】 光源部の基板65を、一方の組の第1
基板65Aを中心に対して対称に配置し、他方の組であ
る第2基板65Bを中心に対して対称で、かつ各第1基
板65Aの間に挟まれるように配置して構成する。第1
基板65A又は第2基板65Bの何れか一方に、原稿の
画像を透過又は反射して画像情報を読み取るために赤色
の光を発光する発光素子64Rを配置し、第1基板65
A又は第2基板65Bにおける赤色の光を発光する発光
素子64Rを配置していない方に、可視光領域の波長で
読み取る画像情報に応答しない非可視光である赤外線の
光を発光する発光素子64IRを配置する。光源部65
の第1基板65Aと、第2基板65Bとからそれぞれ照
射される赤色又は赤外線の光を、光学系の光路上で平均
的に分布させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像読み取り装
置において、光学系によって原稿を透過させた光線をC
CD等の撮像デバイス上に結像させて光電的に原稿の画
像情報を読み取るのに用いて好適な発光素子を用いた画
像読み取り装置用光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光学系によって写真フィルム等
の原稿に記録されたコマ画像を透過させた光線をCCD
等の撮像デバイス上に結像させて光電的にコマ画像の画
像情報を読み取る画像読み取り装置を用いて読み取られ
たデジタル画像データに対し、拡大縮小やフィルムの傷
等による画像欠落部分の補正等の画像処理を実行し、画
像処理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ
光により記録材料へ画像を形成する装置が広く利用され
ている。
【0003】従来、このような画像読み取り装置には、
テーブルに設けたキャリア台上に載置したフィルムキャ
リアにセットした写真フィルムの画像を、装置本体のテ
ーブルの上方に配置した撮像ユニットで読み取るように
構成したものがある。この撮像ユニットは、写真フィル
ムの画像をレンズユニットで所要の倍率にして撮像デバ
イスに結像するよう構成されている。
【0004】また、このキャリア台の下部には、光源部
として、赤(R)色に発色するいわゆる3元のLED
(発光ダイオード)素子、緑(G)色に発色するいわゆ
る3元のLED(発光ダイオード)素子、青(B)色に
発色するいわゆる3元のLED(発光ダイオード)素
子、及びこのような色波長(可視光領域の波長)の画像
情報に応答しない非可視光である赤外線(IR:Inf
raRed)のLED素子を単一の基板における一つの
平面上に多数平均的に分布させて配列させて構成した
(基板一枚構成)いわゆる3元のLED光源を配置し、
その上方にフィルタ及び拡散ボックスを配置し、3元の
LED光源の光をフィルタで調光してから拡散ボックス
で拡散した光束がキャリア台に一体的に取り付けられた
フィルムキャリア内の写真フィルムを透過してから撮像
ユニットへ投射するよう構成する。
【0005】このような画像読み取り装置で画像の読み
取りをする場合には、装置本体のテーブルのフィルムキ
ャリア台上にフィルムキャリアを置き、光学系における
単一の基板として構成した3元のLED光源からの光束
をフィルムに透過させて、レンズユニットのレンズで集
光し、CCD上へ結像させて画像データを読み取る。
【0006】また、フィルム面の傷、あるいは光源から
フィルムまでの光路上に存在する塵埃等によって生じる
画像への影響(以下、総称して「欠陥部」と呼ぶ)が存
在する場合に、画像欠落部分が画像上に現れてしまうの
を防止するため、この画像読み取り装置では、光学系に
よって赤外線で画像を読み取ったときの欠陥部による光
散乱部のみを検出し、この検出された欠陥部による画像
欠落部分を、欠陥部周辺の画像情報を基に中央処理装置
(CPU)でデジタル的に処理して補正する画像処理を
実行している(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】特開2001−111795号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような画像読み取
り装置では、その高性能化を図るために光学系の光源
を、3元のLED光源に代えて4元のLED光源を用い
ることにより読み取る画質を向上することが好ましいと
考えられている。
【0009】このため、3元のLED光源における赤
(R)色に発色する3元のLED(発光ダイオード)素
子で発光する光の波長650nmを、4元のLED(発
光ダイオード)光源における赤(R)色に発色する4元
のLED(発光ダイオード)素子で発光する光の波長6
30nmにする等により、この画像読み取り装置の光学
系で読み取る画像の画質を向上することが試みられてい
る。
【0010】しかし、赤(R)色に発色する4元のLE
D(発光ダイオード)素子で発光する光には、2次ピー
ク波長である波長860nm付近の副発光(2次ピーク
発光)が含まれる。この4元の赤(R)色LEDの発光
に含まれる2次ピーク波長である副発光は、波長860
nm付近の非可視光である赤外線である。
【0011】また、4元の赤(R)色LEDで発光され
る波長860nm付近の非可視光である赤外線の副発光
は、写真フィルムの画像における色波長(可視光領域の
波長)の画像情報に応答しないという性質を持つ。
【0012】すなわち、光学系の4元のLED光源にお
ける4元の赤(R)色LEDで発光される波長860n
m付近の赤外線である副発光は、写真フィルムの色波長
(可視光領域の波長)の画像に係わる濃い色の部分に対
する透過率と、淡い色の部分に対する透過率とにあまり
差が無いので、写真フィルムの画像における可視光領域
の赤色波長の画像情報を濃淡の度合いを正確に反映させ
て読み取ることをできなくするという弊害がある。
【0013】そこで画像読み取り装置の光学系では、そ
の4元のLED(発光ダイオード)光源に赤外線フィル
タを取り付けて4元の赤(R)色LEDで発光される波
長860nm付近の赤外線である副発光を取り除こうと
すると、4元のLED光源の基板上に多数平均的に分布
させて配列させた赤外線のLED素子(IR)で発光さ
れる波長950nm付近の赤外線も赤外線フィルタでカ
ットされてしまう。
【0014】このため、フィルム面の傷や光源からフィ
ルムまでの光路上に存在する塵埃等によって生じる欠陥
部が存在する場合でも、この光学系では、赤外線フィル
タで赤外線がカットされてしまうから画像を読み取った
ときの欠陥部による光散乱部の検出をして欠陥部による
画像欠落部分のデジタル的な処理をして補正する画像処
理を実行することが困難になるという問題がある。
【0015】また、赤(R)色に発色するいわゆる4元
のLED(発光ダイオード)素子、緑(G)色に発色す
るいわゆる4元のLED(発光ダイオード)素子、青
(B)色に発色するいわゆる4元のLED(発光ダイオ
ード)素子、及びこのような色波長(可視光領域の波
長)の画像情報に応答しない非可視光である赤外線(I
R:InfraRed)のLED素子を単一の基板にお
ける一つの平面上に多数平均的に分布させ配列させて構
成したいわゆる4元のLED(発光ダイオード)光源を
用いる場合は、その発光時に発光ダイオードで発熱する
からその放熱対策として、これらの発光ダイオードの素
子をアルミニュウム製又はセラミック製基板に実装した
ものを利用していたので、4元のLED(発光ダイオー
ド)光源が高価になるという問題があった。
【0016】本発明は上述の点を考慮し、光学系に4元
のLED光源等の発光素子を用いることにより読み取る
画質を向上して高性能化を図ると共に、フィルム面の傷
等で生じる欠陥部による画像欠落部分を、赤外線を利用
して検出し補正する画像処理を実行可能とすると共に、
4元のLED等の発光素子を用いた光源用の基板を廉価
に製造可能とした画像読み取り装置用光源装置を新たに
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の画像読み取り装置用光源装置は、原稿の画像を透過又
は反射して画像情報を読み取るための赤色の光を発光す
る第1の発光素子と、非可視光である赤外線の光を発光
する第2の発光素子とを有し、第1の赤色の発光素子
は、赤外域に2次ピーク発光を有し、第1の発光素子の
光が撮像素子に到達する経路に第1の発光素子が発光す
る赤外域の光を減衰させる光減衰部材を有し、第2の赤
外線を発光する発光素子は、原稿の傷若しくは塵検出に
使用されることを特徴とする。
【0018】上述のように構成することにより、第1の
赤色の発光素子を発光させて原稿の画像情報を読み取る
際には、撮像素子に到達する経路上に配置された光減衰
部材によって第1の発光素子が発光する赤外域の2次ピ
ーク発光を減衰させることにより、第1の発光素子から
撮像素子に所要の赤色の光だけが到達するようにして、
原稿の画像における可視光領域の赤色波長の画像情報を
濃淡の度合いを正確に反映させて読み取ることができ
る。特に、この画像読み取り装置で高濃度の原稿を読み
取る場合には、赤外域の2次ピーク発光が撮像素子に到
達して濃度差の表現が悪くなる(いわゆる、黒色のしま
りが悪くなる)ことを有効に防止し、ダイナミックレン
ジを広くして読み取ることができる。
【0019】これと共に、撮像素子に到達する経路上に
配置された光減衰部材は、第1の発光素子が発光する赤
外域の2次ピーク発光だけを減衰させるものであるか
ら、第2の発光素子が発光する赤外線を減衰させること
は無いので、光減衰部材を設けても、第2の発光素子で
発光する非可視光である赤外線の光量が不足することと
なって第2の発光素子を増設せねばならないようなこと
も無いから、構成を簡素化できる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像読み取り装置用光源装置において、第1の発光素
子の基板と、第2の発光素子の基板は分割されており、
一方の基板がアルミニュウム製又はセラミック製であ
り、他方の基板がガラスエポキシ製であることを特徴と
する。
【0021】上述のように構成することにより、請求項
1に記載の発明の作用及び効果に加えて、一方の発光素
子における光量波長変動レベル等の条件がガラスエポキ
シ基板では満たされない場合には、これをアルミニュウ
ム製又はセラミック製の基板に構成し、他方の発光素子
における光量波長変動レベル等の条件がガラスエポキシ
基板で満たされる場合には、これを廉価なガラスエポキ
シ基板に構成することによって、全てをアルミニュウム
製又はセラミック製の基板としたときと比較して、画像
読み取り装置用光源装置を廉価に構成可能とする。
【0022】本発明の請求項3に記載の画像読み取り装
置用光源装置は、一方の組の第1基板を中心に対して対
称に配置し、他方の組である第2基板を中心に対して対
称で、かつ一方の組の第1基板の間に挟まれるように配
置して構成した光源部の基板と、一方の組である第1基
板又は他方の組である第2基板の何れか一方に配置した
原稿の画像を透過又は反射して画像情報を読み取るため
に赤色の光を発光する発光素子と、一方の組である第1
基板又は他方の組である第2基板における赤色の光を発
光する発光素子を配置していない方に配置した、可視光
領域の波長で読み取る画像情報に応答しない非可視光で
ある赤外線の光を発光する発光素子と、を有することを
特徴とする。
【0023】上述のように構成することにより、光源部
の基板における一方の組の第1基板と、他方の組である
第2基板とからそれぞれ照射される赤色又は赤外線の光
を、光学系の光路上で平均的に分布させることができ
る。
【0024】また、光源部の基板に実装する画像情報を
読み取るために赤色の光を発光する発光素子と赤外線を
発光する発光素子とを、それぞれ別の基板である第1基
板と第2基板とに分けて配置する。これにより、それぞ
れ赤色の光を発光する発光素子を実装する基板として固
有の材料(アルミニュウム製若しくはセラミック製又は
ガラスエポキシ製)やスルーホール等の構造を持つ基板
を第1基板とし、赤外線を発光する発光素子を実装する
基板として固有の材料(アルミニュウム製若しくはセラ
ミック製又はガラスエポキシ製)やスルーホール等の構
造を持つ基板を第2基板とし、又はその逆の組み合わせ
に設定することによって、各実装する発光素子に適切に
対応するよう一体化した光源部の基板を構成することが
できる。
【0025】さらにこの光源部の基板では、例えば画像
情報を読み取るために赤色の光を発光する発光素子を配
置した第1基板又は第2基板に対応して、その上に赤外
カットフィルタを設置することにより、画像情報を読み
取るために赤色の光を発光する発光素子で発光する光に
含まれる2次ピーク波長である副発光だけをカットする
ことができる。よって、この構成を画像読み取り装置用
光源装置に適用した場合には、光源部の発光素子で発光
する、赤色の発光、緑色の発光、青色の発光を利用し
て、フィルム面での光量ムラを押さえ、かつ高画質の画
像を読み取る処理を実行できる。さらに、赤外線の発光
素子で発光する赤外線を利用して、欠陥部の検出の際
に、傷等による光の散乱部分を正確に検出し、読み取っ
た画像データによるフィルムの傷消し補正等の画像処理
を適切に実行できる。
【0026】本発明の請求項4に記載の画像読み取り装
置用光源装置は、一方の組のアルミニュウム製又はセラ
ミック製である第1基板を中心に対して対称に配置し、
他方の組のガラスエポキシ製である第2基板を中心に対
して対称で、かつ一方の組の第1基板の間に挟まれるよ
うに配置して構成した光源部の基板と、一方の組である
第1基板に、それぞれ実装した緑色、青色のそれぞれの
色で発光する各発光素子と、可視光領域の波長で読み取
る画像情報に応答しない非可視光である赤外線の光を発
光する発光素子と、他方の組の第2基板に実装した原稿
の画像を透過又は反射して画像情報を読み取るために赤
色の光を発光する発光素子と、を有することを特徴とす
る。
【0027】上述のように構成することにより、光源部
の基板における一方の組の第1基板と、他方の組である
第2基板とからそれぞれ照射される赤色若しくは緑色若
しくは青色又は赤外線の光を、光学系の光路上で平均的
に分布させることができる。また、ガラスエポキシ製の
各第2基板に対応して、その上に赤外カットフィルタを
設置することにより、画像情報を読み取るために赤色の
光を発光する発光素子で発光する光に含まれる2次ピー
ク波長である副発光だけをカットすることができる。よ
って、この構成を画像読み取り装置用光源装置に適用し
た場合には、光源部の発光素子で発光する、赤色の発
光、緑色の発光、青色の発光を利用して、フィルム面で
の光量ムラを押さえ、かつ高画質の画像を読み取る処理
を実行できる。さらに、赤外線の発光素子で発光する赤
外線を利用して、欠陥部の検出の際に、傷等による光の
散乱部分を正確に検出し、読み取った画像データによる
フィルムの傷消し補正等の画像処理を適切に実行でき
る。また、光源部の基板は、その一部に廉価なガラスエ
ポキシ製の第2基板を用いて廉価に製造可能とする。
【0028】本発明の請求項5に記載の画像読み取り装
置用光源装置は、一方の組のアルミニュウム製又はセラ
ミック製である第1基板を中心に対して対称に配置し、
他方の組のガラスエポキシ製である第2基板を中心に対
して対称で、かつ一方の組の第1基板の間に挟まれるよ
うに配置して構成した光源部の基板と、一方の組である
第1基板に、それぞれ実装した原稿の画像を透過又は反
射して画像情報を読み取るために赤色、緑色、青色のそ
れぞれの色で発光する各発光素子と、他方の組の第2基
板に実装した可視光領域の波長で読み取る画像情報に応
答しない非可視光である赤外線の光を発光する発光素子
と、を有することを特徴とする。
【0029】上述のように構成することにより、光源部
の基板における一方の組の第1基板と、他方の組である
第2基板とからそれぞれ照射される赤色若しくは緑色若
しくは青色又は赤外線の光を、光学系の光路上で平均的
に分布させることができる。また、アルミニュウム製又
はセラミック製の第1基板に対応して、その上に赤外カ
ットフィルタを設置することにより、画像情報を読み取
るために赤色の光を発光する発光素子で発光する光に含
まれる2次ピーク波長である副発光だけをカットするこ
とができる。よって、この構成を画像読み取り装置用光
源装置に適用した場合には、光源部の発光素子で発光す
る、赤色の発光、緑色の発光、青色の発光を利用して、
フィルム面での光量ムラを押さえ、かつ高画質の画像を
読み取る処理を実行できる。さらに、赤外線の発光素子
で発光する赤外線を利用して、欠陥部の検出の際に、傷
等による光の散乱部分を正確に検出し、読み取った画像
データによるフィルムの傷消し補正等の画像処理を適切
に実行できる。また、光源部の基板は、その一部に廉価
なガラスエポキシ製の第2基板を用いて廉価に製造可能
とする。
【0030】また、ガラスエポキシ製の第2基板に、赤
外線を発光する発光素子を実装した構成にした場合に
は、この発光素子が発光する赤外線で読み取った画像デ
ータを、フィルムの傷消し補正等の画像処理に利用する
だけであるので、ガラスエポキシ製の第2基板の熱伝導
性が悪く赤外線を発光する発光素子が多少加熱して発光
する赤外線に、ある程度の波長変動を生じても、これは
許容範囲に入るものであり、フィルムの傷消し補正等の
画像処理に不都合を生じないようにできる。
【0031】さらに、赤外線を発光する発光素子は、フ
ィルムの傷消し補正等の画像処理を行う際に、いわゆる
画素ずらしを行う例えば4秒間の間に赤外線を発光する
発光素子の光量が変動しなければ良い。このような条件
は、ガラスエポキシ製の第2基板に赤外線を発光する発
光素子を実装する通常の製造作業を行えば必ず達成でき
る条件であるから、ガラスエポキシ製の第2基板に赤外
線を発光する発光素子を実装した製品に対し、例えば、
発光素子に安定して赤外線を発光させるようにするエー
ジング修理を省略し、発光素子で発光する赤外線の波長
検査を省略しても実害が無いから、製造工程でエージン
グ修理、波長検査を省略して廉価に製造可能とする。ま
た、赤色、緑色、青色の各発光素子は画像を読み取る処
理を行なう為のものであり、赤外線を発光する発光素子
はフィルムの傷消し補正等の画像処理を行うためのもの
である。よって、これらを第1基板と第2基板とに分け
て配置しておけば、これらのうちのどちらかが故障した
ときに、その一方の第1基板又は第2基板だけを取り替
えれば良いことになるので、容易かつ廉価に修理でき
る。
【0032】請求項6に記載の発明は、請求項3ないし
請求項5の何れかに記載の画像読み取り装置用光源装置
において、ガラスエポキシ製の第2基板に実装する発光
素子のために設けた導電用の配線構造と、導電用の配線
構造に熱エネルギを伝達可能なように接続すると共に、
導電用の配線構造に接続した部分から伝達された熱エネ
ルギを放熱部へ導いて放熱させることにより、発光素子
を冷却するようにした放熱用の熱伝導構造と、を有する
ことを特徴とする。
【0033】上述のように構成することにより、請求項
3ないし請求項5の何れかに記載の画像読み取り装置用
光源装置の作用、効果に加えて、光源部のガラスエポキ
シ製の第2基板に実装した発光素子で発光する際に発熱
しても、この熱エネルギを導電用の配線構造から、これ
に接続する放熱用の熱伝導構造へ逃がして、この放熱用
の熱伝導構造が適切に放熱することにより発光素子を冷
却するので、ガラスエポキシ製の第2基板に実装した発
光素子を安定して発光動作させることができる。よっ
て、光源部の基板を、その一部に廉価なガラスエポキシ
製の第2基板を用いて廉価に製造可能とする。
【0034】請求項7に記載の発明は、請求項3ないし
請求項6の何れかに記載の画像読み取り装置用光源装置
において、各発光素子が、発光ダイオード又はエレクト
ロルミネッセンス素子で構成されていることを特徴とす
る。
【0035】上述のように構成することにより、請求項
1ないし請求項4の何れかに記載の画像読み取り装置用
光源装置の作用、効果に加えて、光源部に実装する発光
素子として発光ダイオード又はエレクトロルミネッセン
ス素子を適宜利用することにより、種々の発光特性を持
つ光源を構成することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図7を参照しなが
ら本発明の実施の形態に係る画像読み取り装置用光源装
置を備えたデジタルラボシステムについて説明する。 (デジタルラボシステム)本実施の形態に係る画像読み
取り装置は、図4及び図5に示すようなデジタルラボシ
ステム10の一部を構成する。このデジタルラボシステ
ム10では、その入力部26に、画像読み取り装置とし
てのCCDスキャナ部14と画像処理部16を設け、そ
の出力部28に、レーザプリンタ部18及びプロセッサ
部20を一体的に設けて構成する。
【0037】このデジタルラボシステム10のCCDス
キャナ部14は、ネガフィルムやリバーサルフィルム等
の写真フィルムに記録されているコマ画像を読み取るた
めのものであり、例えば135サイズの写真フィルム、
110サイズの写真フィルム、さらには透明な磁気層が
形成された写真フィルム(240サイズの写真フィル
ム:いわゆる「APSフィルム」)、120サイズ及び
220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムのコマ
画像を読取対象とすることができる。
【0038】デジタルラボシステム10のCCDスキャ
ナ部14は、読取対象となるコマ画像を撮像素子である
CCDセンサ30で読み取り、このCCDセンサ30の
出力信号をA/D変換器32においてA/D変換して得
た画像データを、画像処理部16へ出力する。
【0039】画像処理部16には、CCDスキャナ14
で出力された画像データ(スキャン画像データ)が入力
される。これと共に画像処理部16は、デジタルカメラ
34等での撮影によって得られた画像データ、原稿(例
えば反射原稿等)をスキャナ36(フラッドベッド型)
で読み取ることで得られた画像データ、他のコンピュー
タで生成されてからフロッピディスクドライブ38、M
Oドライブ又はCDドライブ40に記憶された画像デー
タ及びモデム42を介して受信する通信画像データ等
を、外部から入力することも可能なように構成する。
【0040】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正を可能に構成する。
【0041】さらに画像処理部16は、赤外線で読み取
った画像データによるフィルムの傷消し補正等の画像処
理を実行可能に構成する。
【0042】画像処理部16は、所要の補正等の画像処
理を行った記録用画像データをレーザプリンタ部18へ
出力する。また、画像処理部16は、画像処理を行った
画像データを画像ファイルとして外部へ出力する(例え
ばFD、MO、CD等の記録媒体に出力したり、通信回
線を介して他の情報処理機器へ送信する等)ことも可能
に構成する。
【0043】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本実施の形
態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ60
を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録す
る。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18
で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥等の各処理を施こ
とにより、印画紙62上に画像を形成する。
【0044】(CCDスキャナ部)次に、本実施の形態
に係わる画像読み取り装置用光源装置を備えたCCDス
キャナ部について、図1乃至図7により説明する。
【0045】図1には、135サイズの写真フィルム2
2用のCCDスキャナ部14に係わる光学系の概略構成
が示されている。この光学系の画像読み取り装置用光源
装置を備えた光源部には、写真フィルム22に可視光を
照射する光源として、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)のそれぞれの色で発光する発光素子である複数の
LEDチップ64R(第1の発光素子)、64G、64
Bと、欠陥部検出用の非可視光を照射するための光源と
して赤外線を発光する発光素子である複数のLEDチッ
プ64IR(第2の発光素子)とを、2組のグループに
分けて2種類の基板上に適宜配置し、これらを一体化し
た基板65を設置する。
【0046】このため図1及び図6に示すように、この
CCDスキャナ部14に係わる光学系では、光源部の基
板65を、4個に分割(区分)したものを市松模様状
(田の字状)に配置して構成する。なお、基板65は、
その平面部を市松模様状に区分することにより構成して
も良い。
【0047】例えば、放熱性に優れるが高価であるアル
ミニュウム製又はセラミック製で矩形に形成した一方の
組である第1基板65Aと、放熱性は比較的に劣っても
廉価であるガラスエポキシ製で矩形に形成した他方の組
である第2基板65Bとを、矩形状の基板65における
対角線方向に配置して、全体を一体化して光源用の単一
の基板65を構成する。
【0048】各アルミニュウム製又はセラミック製の一
方の組である第1基板65Aには、緑色(G)、青色
(B)のそれぞれの色で発光する複数のLEDチップ6
4G、64Bと、欠陥部検出用の非可視光を照射するた
めの光源として赤外線を発光する、色波長(可視光領域
の波長)の画像情報に応答しない非可視光である赤外線
(IR:InfraRed)のLED素子であるLED
チップ64IRと、を平均的に分布するよう整列して集
積し配置するようLEDチップ群を実装する。
【0049】他方の組であるガラスエポキシ製の第2基
板65Bには、赤色(R)で発光する複数のLEDチッ
プ64Rを平均的に分布するよう整列して配置するよう
実装する。この赤色(R)で発光する各LEDチップ6
4Rには、それぞれセラミック製の小ボックスに一体的
に構成された、市販の赤色LED素子を利用できる。
【0050】この赤色(R)で発光するLEDチップ6
4Rを実装するガラスエポキシ製の第2基板65Bに
は、赤色(R)で発光するLEDチップ64Rの放熱手
段を設ける。図2及び図3に示すように、放熱手段は、
ガラスエポキシ製の第2基板65Bに設けるプリント配
線と一体的に構成する。
【0051】このため、ガラスエポキシ製の第2基板6
5Bには、この表面に実装する赤色(R)で発光するL
EDチップ64Rの相互間に所定間隔を開けるために設
けた空き場所に、導電用の配線構造90に接続する放熱
用の熱伝導構造90Aを設ける。
【0052】なお、ガラスエポキシ製の第2基板65B
には、赤色(R)で発光するLEDチップ64Rだけを
配置すれば良いので、緑色(G)、青色(B)のLED
チップ64G、64Bと、赤外線を発光するLEDチッ
プ64IRと、を実装するアルミニュウム製又はセラミ
ック製の第1基板65Aに比較して空場所を広くとれる
ので、放熱用の熱伝導構造90Aを設けるのに都合が良
い。
【0053】この導電用の配線構造90は、各赤色
(R)で発光するLEDチップ64Rにそれぞれ給電す
るため、ガラスエポキシ製の第2基板65Bの表面に這
わせたプリント配線として構成する。
【0054】また、ガラスエポキシ製の第2基板65B
には、放熱用の熱伝導構造90Aを形成するために、導
電用の配線構造90の一部である各赤色(R)で発光す
るLEDチップ64Rの相互を接続する導線の中間部に
熱エネルギの伝達が可能なよう十字状に接続構成した表
面放熱部92を形成する。
【0055】さらに、ガラスエポキシ製の第2基板65
Bには、各表面放熱部92の表面での端に当たる部分
に、それぞれガラスエポキシ製の第2基板65Bの表面
から裏面に貫通するスルーホール94を穿孔する。
【0056】そして、各表面放熱部92には、ガラスエ
ポキシ製の第2基板65Bの表面での端部から折り曲が
って連続しスルーホール94を通して裏面に抜ける導熱
部96を一体的に構成する。
【0057】この導熱部96は、そのスルーホール94
からガラスエポキシ製の第2基板65Bの裏面に出る端
部を裏面の放熱面部98に導熱可能なように一体的に接
続する。
【0058】このガラスエポキシ製の第2基板65Bの
裏面にプリント配線の構造で一体的に形成する放熱面部
98は、小矩形面状に形成され、相互に隣接する放熱面
部98の間に電気絶縁用の間隙を開けて整列して配置す
る。
【0059】なお、ガラスエポキシ製の第2基板65B
には、導電用の配線構造90と放熱用の熱伝導構造90
Aとを一体のプリント配線パターンとして同時に製造す
ることができる。
【0060】このようにガラスエポキシ製の第2基板6
5B上に形成された放熱用の熱伝導構造90Aは、赤色
(R)で発光するLEDチップ64Rを発光させたとき
の発熱による熱エネルギが、導電用の配線構造90に伝
導されると、この導電用の配線構造90に接続する放熱
用の熱伝導構造90Aにおける表面放熱部92から導熱
部96を通って放熱面部98へ熱エネルギを伝達する。
【0061】このとき放熱用の熱伝導構造90Aは、こ
の伝達された熱エネルギを表面放熱部92及び放熱面部
98から大気中等へ放熱すると共に、ガラスエポキシ製
の第2基板65B側へ放熱して、赤色(R)で発光する
LEDチップ64Rを冷却する作用を奏する。
【0062】さらに、放熱用の熱伝導構造90Aは、こ
れを構成するプリント配線構造に使用する金属の量を増
加させることにより、その放熱作用を増長させることが
できる。
【0063】また、ガラスエポキシ製の第2基板65B
は、それ自体が比較的に熱伝導性の悪い性質を有するも
のであるため、ガラスエポキシ製の第2基板65Bだけ
で赤色(R)で発光するLEDチップ64Rの放熱をま
かなえないものであっても、放熱用の熱伝導構造90A
を設けることにより赤色(R)で発光するLEDチップ
64Rから十分に放熱させて冷却し、赤色(R)で発光
するLEDチップ64Rを安定して発光動作させること
ができる。
【0064】すなわち、光源部の基板65は、その一部
分に、赤色(R)で発光するLEDチップ64R用の廉
価なガラスエポキシ製の第2基板65Bを用いて構成し
た場合でも、赤色(R)で発光するLEDチップ64R
の発熱を放熱用の熱伝導構造90Aが適切に放熱して冷
却することにより、安定して発光動作させることができ
る。よって、光源部の基板65を、その一部に廉価なガ
ラスエポキシ製の第2基板65Bを用いて廉価に製造可
能とする。
【0065】図1に示すように、光源部の基板65は、
前述の如く、平面要部を4個に分割(区分)し、2個の
アルミニュウム製又はセラミック製の第1基板65Aを
対角線方向に並べ、2個のガラスエポキシ製の第2基板
65Bを対角線方向に並べて、市松模様状(田の字状)
に配置して構成する。すなわち、一方の組の第1基板6
5Aを矩形の中心に対して対称に配置し、他方の組であ
る第2基板65Bを中心に対して対称で、かつ一方の組
の第1基板65A間に挟まれるように配置して光源部の
基板65を構成するものである。
【0066】そして、光源部の基板65には、一方の組
である第1基板65Aに、緑色(G)、青色(B)のそ
れぞれの色で発光する複数のLEDチップ64G、64
Bと、赤外線を発光するLEDチップ64IRとを実装
し、他方の組である第2基板65Bには赤色(R)で発
光するLEDチップ64Rを実装して構成する。
【0067】又は、光源部の基板65には、一方の組で
ある第1基板65Aに、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)のそれぞれの色で発光する複数のLEDチップ6
4R、LEDチップ64G、64Bを実装し、他方の第
2基板65Bには赤外線を発光するLEDチップ64I
Rを実装して構成しても良い。
【0068】すなわち、一方の組である第1基板65A
又は他方の組である第2基板65Bの何れか一方に、原
稿の画像を透過又は反射して画像情報を読み取るために
赤色の光を発光する発光素子であるLEDチップ64R
を配置し、一方の組である第1基板65A又は他方の組
である第2基板65Bにおける赤色の光を発光する発光
素子であるLEDチップ64Rを配置していない方に、
可視光領域の波長で読み取る画像情報に応答しない非可
視光である赤外線の光を発光する発光素子であるLED
チップ64IRを配置して構成する。
【0069】さらにまた、光源部の基板65には、一方
の組である第1基板65Aに、少なくとも赤色(R)の
色で発光するLEDチップ64Rを実装し他方の第2基
板65Bには少なくとも赤外線を発光するLEDチップ
64IRを実装し、又は一方の組である第1基板65A
に、少なくとも赤外線を発光するLEDチップ64IR
を実装し他方の第2基板65Bに少なくとも赤色(R)
の色で発光するLEDチップ64Rを実装すると共に、
緑色(G)、青色(B)のそれぞれの色で発光する複数
のLEDチップ64R、LEDチップ64G、64Bを
適宜、一方の組である第1基板65A若しくは他方の組
である第2基板65Bに実装して構成しても良い。
【0070】このように構成することにより、光源部の
基板65からそれぞれ照射される赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)又は赤外線の光を、CCDスキャナ
部14における光学系の光路上で平均的に分布させるこ
とができる。
【0071】図1及び図6に例示するように、アルミニ
ュウム製又はセラミック製の第1基板65Aとガラスエ
ポキシ製の第2基板65Bとによる一方の組と他方の組
とを組み合わせた基板65には、その発光面側の直上近
傍に、部分的なエリアで赤外線をカットする赤外カット
フィルタ72Aを一体的に配置する。
【0072】この赤外カットフィルタ72Aは、基板6
5における矩形の対角線方向に配置した、第1基板65
Aと第2基板65Bとの市松模様状の配置に対応して、
基板65から発光される余分な赤外線をカットするフィ
ルタ機能を設けて構成する。
【0073】すなわち,赤外カットフィルタ72Aは、
全体を第1基板65A又は第2基板65B(一方の組又
は他方の組)に対応した大きさの市松模様状(田の字
状)に分割(区分して構成しても良い)そのLEDチッ
プ64G、64Bと赤外線を発光する色波長(可視光領
域の波長)の画像情報に応答しない非可視光である赤外
線(IR:InfraRed)のLED素子であるLE
Dチップ64IRとを実装した第1基板65Aの直上に
対応するエリア部分に、赤外線をカットしないフィルタ
部分(透明ガラス等でも良い)を配置する。
【0074】また、この赤外カットフィルタ72Aで
は、赤色(R)で発光する複数のLEDチップ64Rを
実装した第2基板65Bの直上に対応するエリア部分
に、赤外線をカットする赤外カットフィルタ部分72R
(光減衰部材)を配置して一体に構成する。
【0075】この光量減衰部材である赤外カットフィル
タ部分72R(光減衰部材)は、図7に示す特性を持つ
ように新たに製作したものである。この赤外カットフィ
ルタ部分72Rは、赤(R)色に発色する4元のLED
(発光ダイオード)素子としてのLEDチップ64Rで
発光する光に含まれる2次ピーク波長である波長860
nm付近の副発光(赤外域の2次ピーク発光)だけを少
なくとも50%以下となるようにカットできる特性を持
つように構成する。
【0076】さらに、赤外カットフィルタ部分72R
は、その平面に対して直角に入射する入射角0度の光ば
かりでなく、比較的広い範囲の入射角(図7に例示する
ように入射角45度)で入射する光に対しても、LED
チップ64Rの発光に含まれる波長860nm付近の副
発光だけを少なくとも50%以下となるようにカットで
きる特性を持つように構成する。
【0077】この赤外カットフィルタ72Aは、基板6
5上の発光面と略同じ大きさの矩形板状に形成されてい
るので、この基板65の発光面側へ塵埃が落ちて付着す
ることを防止する防塵保護ガラスの機能を有する。
【0078】このように基板65における第1基板65
Aと第2基板65Bの上に赤外カットフィルタ72Aを
配置し、LEDチップ64Rを実装した各第2基板65
Bの発光側に対応して各赤外カットフィルタ部分72R
を配置した場合には、この赤外カットフィルタ部分72
Rが、4元のLED(発光ダイオード)素子であるLE
Dチップ64Rで発光する光に含まれる2次ピーク波長
である波長860nm付近の副発光だけをカットする。
【0079】これと共に、赤外カットフィルタ72A
は、LEDチップ64G、64Bと赤外線を発光する色
波長(可視光領域の波長)の画像情報に応答しない非可
視光である赤外線(IR:InfraRed)のLED
素子であるLEDチップ64IRとを実装した第1基板
65Aの直上に対応するエリア部分に、赤外カットフィ
ルタ72Aにおける赤外線をカットしない各フィルタ部
分(透明ガラス等でも良い)が対応し、4元のLED
(発光ダイオード)光源における有効な可視光領域の波
長の光である緑(G)色の発光、青(B)色の発光と、
赤外線のLED素子(IR)で発光する赤外線を透過さ
せる。
【0080】すなわち、図8に示すように、赤(R)色
に発色する4元のLED(発光ダイオード)素子として
のLEDチップ64Rは、図に二点鎖線で示す波長で発
光する特性を有するため、2次ピーク波長である赤外域
となる波長860nm付近の副発光を発光する。
【0081】そこで、赤外カットフィルタ72Aによっ
て、波長810nm付近から波長910nm付近にかけ
ての範囲内における副発光(赤外域の2次ピーク発光)
を少なくとも50%以下となるようにカットする。
【0082】これにより原稿の画像における可視光領域
の赤色波長の画像情報を濃淡の度合いを正確に反映させ
て読み取ることができる。特に、この画像読み取り装置
で高濃度の原稿を読み取る場合には、赤外域の2次ピー
ク発光が撮像素子に到達して濃度差の表現が悪くなる
(いわゆる、黒色のしまりが悪くなる)ことを有効に防
止し、ダイナミックレンジを広くして読み取ることを可
能とする。
【0083】これと共に、赤外線LEDチップ64IR
を実装した第1基板65Aの直上に対応するエリア部分
には、赤外カットフィルタ72Aを配置しないので、図
8に実線で示す波長で発光する特性を有する赤外線LE
Dチップ64IRで発光する赤外線は減衰されない。こ
のため、赤外線LEDチップ64IRで発光される赤外
線を無駄なく利用して、効率良く欠陥部の検出を行うこ
とができる。
【0084】よって画像読み取り装置としてのCCDス
キャナ部14により、4元のLED(発光ダイオード)
光源で発光する、赤(R)色の発光、緑(G)色の発
光、青(B)色の発光を利用して、フィルム面での光量
ムラを押さえ、かつ高画質の画像を読み取る処理を実行
できる。
【0085】また、赤外線のLED素子(IR)で発光
する赤外線を利用して、欠陥部の検出の際に、傷等によ
る光の散乱部分を正確に検出し、読み取った画像データ
によるフィルムの傷消し補正等の画像処理を適切に実行
できる。
【0086】また、赤外カットフィルタ72Aは、撮像
素子であるCCDセンサ30から離れた位置に配置する
ので、光学フレアを起こす虞を少なくできる。
【0087】次に、上述した本実施の形態では、アルミ
ニュウム製又はセラミック製の第1基板65Aに緑色
(G)、青色(B)のLEDチップ64G、64Bと、
赤外線を発光するLEDチップ64IRとを実装し、ガ
ラスエポキシ製の第2基板65Bに、赤色(R)のLE
Dチップ64Rを実装した構成について説明したが、各
発光素子に要求される光量波長変動レベル等の条件に対
応させて、アルミニュウム製又はセラミック製の第1基
板65Aに、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のL
EDチップ64R、64G、64Bを実装し、ガラスエ
ポキシ製の第2基板65Bに、赤外線を発光するLED
チップ64IRを実装した構成にしても良い。
【0088】この場合には、赤外カットフィルタ72A
は、そのLEDチップ64R、64G、64Bを実装し
た第1基板65Aの直上に対応するエリア部分に赤外線
をカットする赤外カットフィルタ部分72Rを配置し、
赤外線を発光するLEDチップ64IRを実装した第2
基板65Bの直上に対応するエリア部分には、赤外線を
カットしないフィルタ部分(透明ガラス等でも良い)を
配置して一体に構成する。
【0089】また、アルミニュウム製又はセラミック製
の第1基板65Aに、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)のLEDチップ64R、64G、64Bを実装
し、ガラスエポキシ製の第2基板65Bに、赤外線を発
光するLEDチップ64IRを実装した構成にした場合
には、このLEDチップ64IRが発光する赤外線で読
み取った画像データを、フィルムの傷消し補正等の画像
処理に利用するだけであるので、ガラスエポキシ製の第
2基板65Bの熱伝導性が悪く赤外線を発光するLED
チップ64IRが多少加熱して発光する赤外線に、ある
程度の波長変動を生じても、これは許容範囲に入るもの
である。
【0090】よって、熱伝導性が悪いガラスエポキシ製
の第2基板65Bに、赤外線を発光するLEDチップ6
4IRを実装した場合には、フィルムの傷消し補正等の
画像処理に不都合を生じないようにできる。
【0091】さらに、赤外線を発光するLEDチップ6
4IRは、フィルムの傷消し補正等の画像処理を行う際
に、いわゆる画素ずらしを行う例えば4秒間の間に赤外
線を発光するLEDチップ64IRの光量が許容範囲を
外れるように大きく変動しなければ良い。すなわち、画
素ずらしを行う例えば4秒間の間に赤外線を発光するL
EDチップ64IRの光量波長変動レベルが許容範囲内
に収まっていれば良い。
【0092】よって、このような条件は、ガラスエポキ
シ製の第2基板65Bに赤外線を発光するLEDチップ
64IRを実装する通常の製造作業を行えば必ず達成で
きる条件であるから、ガラスエポキシ製の第2基板65
Bに赤外線を発光するLEDチップ64IRを実装した
製品に対し、LEDチップ64IRに安定して赤外線を
発光させるようにするエージング修理を省略し、LED
チップ64IRで発光する赤外線の波長検査を省略して
も実害が無いから、製造工程でエージング修理、波長検
査を省略して廉価に製造可能とする。
【0093】前述した本実施の形態では、光源部の基板
65を、アルミニュウム製又はセラミック製の第1基板
65Aとガラスエポキシ製の第2基板65Bとを一体化
して構成したものについて説明したが、各発光素子に要
求される光量波長変動レベル等の条件に対応させて、相
互に異なる仕様のガラスエポキシ製の第1基板とガラス
エポキシ製の第2基板とを一体化して構成し、又は相互
に異なる仕様のアルミニュウム製又はセラミック製の第
1基板とアルミニュウム製又はセラミック製の第2基板
とを一体化して構成しても良い。
【0094】例えば、放熱量が比較的に大きい放熱用の
熱伝導構造90Aを設けたガラスエポキシ製の第1基板
と、放熱量が比較的に小さい放熱用の熱伝導構造90A
を設けたガラスエポキシ製の第2基板とを一体化して光
源部の基板65を構成しても良い。このように構成すれ
ば、仕様の異なる2組のガラスエポキシ製の基板を利用
して廉価な光源部の基板65を製造できる。
【0095】また例えば、放熱量を比較的に大きく構成
したアルミニュウム製又はセラミック製の第1基板と、
放熱量が比較的に小さい簡素で廉価な構成のアルミニュ
ウム製又はセラミック製の第2基板とを一体化して光源
部の基板65を構成しても良い。このように構成すれ
ば、一方の第2基板を簡素で廉価な構造にした分だけ、
光源部の基板65全体として廉価な製品を製造できる。
【0096】また、赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)のLEDチップ64R、64G、64Bは画像を
読み取る処理を行なう為のものであり、赤外線を発光す
るLEDチップ64IRはフィルムの傷消し補正等の画
像処理を行うためのものである。よって、これらを別体
の部材として構成した第1基板65Aと第2基板65B
とに分けて配置しておけば、これらのうちのどちらかが
故障したときに、その一方の第1基板65A又は第2基
板65Bだけを取り替えれば良いことになるので、修理
に都合が良い。
【0097】なお、前述した本実施の形態では、アルミ
ニュウム製又はセラミック製の第1基板65Aとガラス
エポキシ製の第2基板65Bとに、赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)のLEDチップ64R、64G、6
4Bと赤外線を発光するLEDチップ64IRを実装す
る構成について説明したが、アルミニュウム製又はセラ
ミック製の第1基板65Aとガラスエポキシ製の第2基
板65Bとに、一般に用いられている発光素子を実装し
て構成し、又はEL素子(エレクトロルミネッセンス素
子)を実装して構成し、種々の発光特性を持つ光源を構
成するようにしても良い。
【0098】光源部の基板65に設置される多数の発光
素子であるLEDチップ64B、64R、64G、64
IRは、各色のグループ単位で切り替えて発光させられ
るよう発光制御可能に構成する。これにより、LEDチ
ップ群は、各色の間での光量むらが極めて少ないR、
G、Bの各色の光と赤外線IRを照射可能となる。
【0099】この光源部の基板65に実装したLEDチ
ップ群は、照射方向が読取位置にある写真フィルム22
の照射面に対向するように写真フィルム22の搬送路の
図6に向かって下方に配置する。
【0100】図6に示すように、光源部の基板65の上
方には、光源部の基板65から投射される光束の光路上
に、光の発散を押さえるための拡散部材であるミラーボ
ックス75(拡散ボックス)を配置する。
【0101】この拡散部材であるミラーボックス75
は、矩形筒状で、その内側面を鏡面に構成してあり、こ
の矩形筒における光源部の基板65に近接して対向する
端部に、防塵保護ガラス75Aを隙間無く固着して取り
付けることにより、光源部の基板65側へ塵埃が落ちた
りミラーボックス75内に塵埃が舞い上がって付着する
ことを防止する。
【0102】この光源部のミラーボックス75からの照
射方向に当たる上方には、写真フィルム22の照射面が
対向するように写真フィルム22の搬送路を設ける。
【0103】図6に示すように、CCDスキャナ部14
の光学系では、光源部の基板65から投射された光を、
この赤外カットフィルタ72Aに通過させ、ミラーボッ
クス75内を通して、読取位置にある写真フィルム22
方向へ導くように構成する。
【0104】これにより、LEDチップ64R、64
G、64BがRGBの各色に発光すると、これらのRG
Bの有効な光は、赤外カットフィルタ72Aを透過する
と共に、ミラーボックス75を透過し、読取位置にある
写真フィルム22へ照射される。
【0105】また、色波長(可視光領域の波長)の画像
情報に応答しない非可視光である赤外線(IR:Inf
raRed)のLED素子であるLEDチップ64IR
からの照射光は、赤外カットフィルタ72Aを透過し、
RGBの照明光と同一の光路をたどり、ミラーボックス
75内を通って読取位置にある写真フィルム22へ照射
される。
【0106】またCCDスキャナ部14の光学系では、
ネガキャリア74によって読取位置に位置決め搬送され
る写真フィルム22を挟んだ光源部の反対側に、光源部
の基板65に実装したLEDチップ群の光軸に沿って、
コマ画像を透過した光を結像させる球面(又は非球面)
のレンズユニット77と、撮像素子であるCCDセンサ
30とを順に配置する。
【0107】このCCDスキャナ部14では、レンズユ
ニット77を複数枚のレンズから構成されたズームレン
ズとし、写真フィルム22を透過した光を、所定位置に
配置した撮像素子であるCCDセンサ30に結像させる
よう構成する。
【0108】撮像素子であるCCDセンサ30は、光を
検出する複数の画素が、写真フィルム22の幅、及び搬
送方向に沿ってマトリックス状(二次元)に配列された
エリア型センサに構成されており、各画素で受光する光
に応じて電荷として蓄積する機能を有している。
【0109】これにより、写真フィルム22のコマ画像
を透過したR、G、B各色の透過光、あるいは赤外線
は、レンズユニット77によってCCDセンサ30のほ
ぼ全画素範囲にコマ画像毎に結像され、電気的に読み取
られる。
【0110】次に、本実施の形態に係る、画像読み取り
装置を備えたデジタルラボシステムのCCDスキャナ部
14における作用及び動作を説明する。
【0111】このデジタルラボシステムでは、オペレー
タがネガキャリア74(フィルムキャリア)に写真フィ
ルム22を挿入し、画像処理部16のキーボード16K
(図4に図示)により、コマ画像読取開始を指示する
と、ネガキャリア74において写真フィルム22の搬送
を開始する。
【0112】この搬送により、まずコマ画像を予備的に
読み取るいわゆるプレスキャンを実行する。すなわち、
写真フィルム22を比較的高速で搬送しながら、CCD
スキャナ14によって、読取位置にある画像コマのみな
らず、写真フィルム22の画像記録領域外の各種データ
を含めて読み取っていく。なお、読み取った画像はモニ
タ16Mに表示される。
【0113】次に、各コマ画像のプレスキャンの結果に
基づいて再度画像の読み取りをする、いわゆるファイン
スキャン時の読取条件が各コマ画像毎に設定されてい
く。そして、全コマ画像に対するファインスキャン時の
読取条件の設定が終了すると、写真フィルム22をプレ
スキャンとは逆方向に搬送しながら、各コマ画像のファ
インスキャンを実行する。
【0114】このとき、写真フィルム22は、プレスキ
ャン時とは逆方向に搬送されているため、最終コマから
1コマ目まで順にファインスキャンが実行されていく。
また、ファインスキャンは、プレスキャンに比べて搬送
速度が遅く設定されており、その分、読取解像度が高く
なる。
【0115】さらに、プレスキャン時に、画像の状態
(例えば、撮像画像アスペクト比、アンダー、ノーマ
ル、オーバー、スーパーオーバー等の撮影状態やストロ
ボ撮影の有無等)を認識しているため、適正な読取条件
で読み取ることができる。
【0116】さらに、このファインスキャン時には、傷
消し処理を行う。すなわち、R、G、B各色の照射光
は、赤外カットフィルタ72Aを透過し、ミラーボック
ス75を通って光量の発散が押さえられて写真フィルム
22へ照射され、フィルムを透過した後に、レンズユニ
ット77によってCCDセンサ30に結像されてコマ画
像毎に読み取られる。
【0117】その後に、色波長(可視光領域の波長)の
画像情報に応答しない非可視光である赤外線(IR:I
nfraRed)のLED素子であるLEDチップ64
IRが発光し、赤外線が照射されてフィルム面に付いた
傷や光路上の塵埃等がCCDセンサ30で読み取られ、
R、G、Bの各色光で読み取った画像に対して画像処理
部16で画像補正処理が行われる。
【0118】よって画像読み取り装置としてのCCDス
キャナ部14により、4元のLED(発光ダイオード)
光源で発光する、赤(R)色の発光、緑(G)色の発
光、青(B)色の発光を利用して、フィルム面での光量
ムラを押さえ、かつ高画質の画像を読み取る処理を実行
できる。
【0119】また、赤外線のLED素子(IR)で発光
する赤外線を利用して、欠陥部の検出の際に、傷等によ
る光の散乱部分を正確に検出し、読み取った画像データ
によるフィルムの傷消し補正等の画像処理を適切に実行
できる。
【0120】なお、CCDスキャナ部14は、エリア型
のCCDセンサ30を用いたCCDスキャナに限らず、
ライン型のCCDセンサを用いてフィルムを搬送しなが
ら画像を読み取るように構成することも可能である。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像読み取
り装置用光源装置によれば、光学系に4元のLED光源
等の発光素子を用いることにより読み取る画質を向上し
て高性能化を図ると共に、フィルム面の傷等で生じる欠
陥部による画像欠落部分を、赤外線を利用して検出し補
正する画像処理を実行可能とすると共に、4元のLED
等の発光素子を用いた光源用の基板を廉価に製造できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読み取り装置用
光源装置部分を取り出して示す拡大分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像読み取り装置用
光源装置におけるガラスエポキシ製の第2基板に赤色
(R)で発光するLEDチップを実装した部分を取り出
して示す要部拡大平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像読み取り装置用
光源装置におけるガラスエポキシ製の第2基板に赤色
(R)で発光するLEDチップを実装した部分を取り出
して立体的な構造を縦断面で示す要部拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の画像読み取り装置を備えたデジタルラ
ボシステムの概略を示す全体斜視図である。
【図5】本発明の画像読み取り装置を備えたデジタルラ
ボシステムを示す全体概略構成図である。
【図6】本発明の画像読み取り装置用光源装置に関する
実施の形態に係るCCDスキャナ部の光学系の概略を示
す概略構成図である。
【図7】本発明の画像読み取り装置用光源装置に用いる
他の赤外カットフィルタ部分の特性を示す特性線図であ
る。
【図8】本発明の画像読み取り装置用光源装置に用い
る、赤色に発色する4元のLED(発光ダイオード)素
子が発光したときの波長特性と、赤外線のLED素子が
発光したときの波長特性を示す特性線図である。
【符号の説明】
10 デジタルラボシステム 14 スキャナ部 22 写真フィルム 64R LEDチップ(第1の発光素子) 64IR LEDチップ(第2の発光素子) 64B LEDチップ 64G LEDチップ 65 光源部の基板 65A アルミニュウム製又はセラミック製の第1基板 65B ガラスエポキシ製の第2基板 72A 赤外カットフィルタ 75 ミラーボックス 77 レンズユニット 72A 赤外カットフィルタ 72R 赤外カットフィルタ部分(光減衰部材) 90 配線構造 90A 放熱用の熱伝導構造 92 表面放熱部 94 スルーホール 96 導熱部 98 放熱面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA05 BA02 BB04 BC11 CA19 CB21 5C051 AA01 BA03 CA08 DA06 DB01 DB29 DB31 DC05 DE19 EA08 FA04 5C072 AA01 BA15 BA19 BA20 CA05 CA07 EA05 UA18 VA03 WA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を透過又は反射して画像情報を
    読み取るための赤色の光を発光する第1の発光素子と、 非可視光である赤外線の光を発光する第2の発光素子と
    を有し、 前記第1の赤色の発光素子は、赤外域に2次ピーク発光
    を有し、前記第1の発光素子の光が撮像素子に到達する
    経路に前記第1の発光素子が発光する赤外域の光を減衰
    させる光減衰部材を有し、 前記第2の赤外線を発光する発光素子は、前記原稿の傷
    若しくは塵検出に使用されることを特徴とする画像読み
    取り装置用光源装置。
  2. 【請求項2】前記第1の発光素子の基板と、前記第2の
    発光素子の基板は分割されており、前記一方の基板がア
    ルミニュウム製又はセラミック製であり、前記他方の基
    板がガラスエポキシ製であることを特徴とする請求項1
    に記載の画像読み取り装置用光源装置。
  3. 【請求項3】一方の組の第1基板を中心に対して対称に
    配置し、他方の組である第2基板を中心に対して対称
    で、かつ前記一方の組の第1基板の間に挟まれるように
    配置して構成した光源部の基板と、 前記一方の組である第1基板又は前記他方の組である第
    2基板の何れか一方に配置した原稿の画像を透過又は反
    射して画像情報を読み取るために赤色の光を発光する発
    光素子と、 前記一方の組である第1基板又は前記他方の組である第
    2基板における前記赤色の光を発光する発光素子を配置
    していない方に配置した、可視光領域の波長で読み取る
    画像情報に応答しない非可視光である赤外線の光を発光
    する発光素子と、 を有することを特徴とする画像読み取り装置用光源装
    置。
  4. 【請求項4】一方の組のアルミニュウム製又はセラミッ
    ク製である第1基板を中心に対して対称に配置し、他方
    の組のガラスエポキシ製である第2基板を中心に対して
    対称で、かつ前記一方の組の第1基板の間に挟まれるよ
    うに配置して構成した光源部の基板と、 前記一方の組である第1基板に、それぞれ実装した緑
    色、青色のそれぞれの色で発光する各発光素子と、可視
    光領域の波長で読み取る画像情報に応答しない非可視光
    である赤外線の光を発光する発光素子と、 前記他方の組の第2基板に実装した原稿の画像を透過又
    は反射して画像情報を読み取るために赤色の光を発光す
    る発光素子と、 を有することを特徴とする画像読み取り装置用光源装
    置。
  5. 【請求項5】一方の組のアルミニュウム製又はセラミッ
    ク製である第1基板を中心に対して対称に配置し、他方
    の組のガラスエポキシ製である第2基板を中心に対して
    対称で、かつ前記一方の組の第1基板の間に挟まれるよ
    うに配置して構成した光源部の基板と、 前記一方の組である第1基板に、それぞれ実装した原稿
    の画像を透過又は反射して画像情報を読み取るために赤
    色、緑色、青色のそれぞれの色で発光する各発光素子
    と、 前記他方の組の第2基板に実装した可視光領域の波長で
    読み取る画像情報に応答しない非可視光である赤外線の
    光を発光する発光素子と、 を有することを特徴とする画像読み取り装置用光源装
    置。
  6. 【請求項6】前記ガラスエポキシ製の第2基板に実装す
    る前記発光素子のために設けた導電用の配線構造と、 前記導電用の配線構造に熱エネルギを伝達可能なように
    接続すると共に、前記導電用の配線構造に接続した部分
    から伝達された熱エネルギを放熱部へ導いて放熱させる
    ことにより、前記発光素子を冷却するようにした放熱用
    の熱伝導構造と、 を有することを特徴とする請求項3ないし請求項5の何
    れかに記載の画像読み取り装置用光源装置。
  7. 【請求項7】前記各発光素子が、発光ダイオード又はエ
    レクトロルミネッセンス素子で構成されていることを特
    徴とする請求項3ないし請求項6の何れかに記載の画像
    読み取り装置用光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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