JP2000261613A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000261613A
JP2000261613A JP11064396A JP6439699A JP2000261613A JP 2000261613 A JP2000261613 A JP 2000261613A JP 11064396 A JP11064396 A JP 11064396A JP 6439699 A JP6439699 A JP 6439699A JP 2000261613 A JP2000261613 A JP 2000261613A
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Japan
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light
image
film
main light
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JP11064396A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Okino
美晴 沖野
Masaaki Konno
雅章 紺野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LED等、発熱量が少なく、色温度が高い発
光素子を光源として用いる場合に、当該発光素子から出
力される光が画像読取光軸に対してほぼ平行光であって
も、傷による受光量むらを発生せず、画像濃度むらを防
止する。 【解決手段】 画像読取光軸上にある主光源66の他
に、この主光源66における写真フィルム22の搬送方
向上流側及び下流側に、主光源66の光軸に対して、所
定の角度(30°)傾斜された光軸を持つ副光源82を
配設したため、光量不足を補うために主光源66の光を
ほぼ平行光としたことに起因する写真フィルム22の傷
88による散乱を、副光源82からの光によって補償
し、写真フィルム22の面上の必要な領域を均一な光量
で照射することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコマ画像が
記録されたフィルムを搬送しながら、前記コマ画像に対
する透過光又は反射光を読み取って画像データを得る画
像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、写真フィルムに記録されたコ
マ画像をCCD等の読取センサによって光電的に読み取
り、該読み取りによって得られたデジタル画像データに
対し拡大縮小や各種補正等の画像処理を実行し、画像処
理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ光に
より記録材料へ画像を形成する技術が知られている。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読み
取り(いわゆるプレスキャン)、コマ画像の濃度等に応
じた読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCC
Dの電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でコ
マ画像を再度読み取っている(いわゆるファインスキャ
ン)。
【0004】上記画像読取系において、光源には、従
来、焼付露光等に多用されているハロゲンランプが用い
られていたが、このハロゲンランプは、多大な熱を発生
し、このため、発光効率が悪く、読取速度アップが制限
されていた。
【0005】すなわち、ハロゲンランプは、焼付露光の
ようにネガフィルムを透過して直接印画紙へ焼付るため
の光源としては最適であるが、上記の如くCCD(通常
は、色3原色の色毎に感応するようにそれぞれフィルタ
が取付けられたラインCCD)で画像を読み取る系にお
いては、色温度が低いため、短波長(色でいえばB(ブ
ルー)系統)の光量が低く、読取画像のSNが劣化する
(色でいうとレッドが多過ぎる)。このようなことから
も、ハロゲンランプは高速読取り支障をきたしている。
【0006】また、色温度の高いランプ(例えば、キセ
ノンランプやメタルハライドランプ等)では、放電ノイ
ズが発生し、良好な画質で読み取ることができないとい
う問題点がある。
【0007】このため、光源としてLEDを適用するこ
とが提案されている。LEDは、通常特定の色(青色、
緑色、赤色)に発光するため、これらを集合配置して白
色光光源を構成している。LEDは、発熱量が少なく、
色温度も高いため、画像読取系の光源として適してい
る。
【0008】一方、読み取り側であるラインCCDに
は、各ライン毎に色フィルタが取付けられており、各ラ
インCCDは、各色毎の濃度(光量)を検出するように
なっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の構成では、光量がハロゲンランプに比べて少な
いLEDを用いている関係から、効率よくラインCCD
に光を供給する必要がある。このため、LEDからの光
をファイバー等によってフィルム面近傍まで案内し、フ
ィルムの読取領域に近い領域に全ての光を案内する構成
が必要となる。
【0010】このような光とすると、ほとんどがフィル
ム面に垂直な光(平行光)となり、フィルムの表面に傷
があると、この傷に反射した光がラインCCDに到達せ
ず、この部分の光量が不足し、結果として画像濃度が高
くなるという不具合がある。なお、前記従来のハロゲン
ランプ等では、フィルムに照射する前に光拡散板を配置
し、充分に光を拡散させているため、傷に対する濃度む
らは生じない。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、LED等、発
熱量が少なく、色温度が高い発光素子を光源として用い
る場合に、当該発光素子から出力される光が画像読取光
軸に対してほぼ平行光であっても、傷による受光量むら
を発生せず、画像濃度むらを防止することができる画像
読取装置を得ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像が記録されたフィルムを搬送しながら、前記画
像を予め定められた色波長別に読み取る画像読取装置で
あって、前記予め定められた全ての色波長で発光する発
光素子を前記フィルムの幅方向にライン状に配列して構
成され、当該フィルム方向を光軸として照射する主光源
と、前記光源からの光のほとんどを、前記光軸とほぼ同
一の方向に導くための導光手段と、前記導光手段によっ
てフィルム面に照射され、かつこのフィルム面を透過又
は反射した光を受光して、光電変換する光電変換素子
と、前記主光源の光軸周りに配設され、前記光軸に対し
て所定の角度を持って光を出力する副光源と、を有する
ことを特徴としている。
【0013】請求項1に記載の発明によれば、主光源
は、少ない光量を有効利用するため、導光手段によって
光軸とほぼ同一の方向に導き、フィルム面を照射する。
一方、上記のような導光手段により光を導くと、フィル
ム面に対してほぼ垂直に光が照射されることになり、こ
のフィルム面に傷等があると、フィルム面が同じ濃度で
あると仮定して、その透過又は反射光は均等にならな
い。したがって、適正な画像濃度を得ることができな
い。
【0014】そこで、前記光軸に対して所定の角度を持
ってフィルム面を照射する副光源を新たに設け、傷によ
る光量不足を補償する。この副光源は、主光源の光軸周
りに配設されているため、光電変換素子による受光量を
安定させる(仮に、フィルム面が均一な濃度である場合
に、均一な受光量とする)ことができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記副光源において、前記主光源
の光軸に対する所定の角度が、30°以上である、こと
を特徴としている。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、前記副光
源における主光源の光軸に対する角度(所定の角度)を
30°以上とする。これにより、傷によって散乱してし
まう主光源からの光に代わり、副光源の光を光電変換素
子で受光する光として有効に利用することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記副光源が、前記
フィルム幅方向に列状態配列された前記主光源と同一の
配列形態とされ、かつ主光源の配置位置に対して、前記
フィルムの搬送方向上流及び下流側に配設されているこ
とを特徴としている。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、主光源及
び副光源ともにフィルムの幅方向に沿って列状であるた
め、フィルム幅方向に亘って均等に主光源及び副光源か
らの光を照射でき、様々な屈折角度を持つ傷に充分に対
応することができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記主光
源と、副光源とが、それぞれ独立した光源である、こと
を特徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、主光源と
副光源とは、それぞれ独立した光源である。したがっ
て、主光源及び副光源に必要な光量を持つ異なるLED
を用いたり、主光源にRGBの各色に発色するLED
群、副光源に広スペクトル帯域を持つ(白色発光)LE
D群を用いたり、設計の自由度を増すことができる。ま
た、独立した光源としておくことにより、例えば、古い
フィルムの場合には傷が多いと判断して副光源の光量を
多くし、新しいフィルムの場合には傷が少ないと判断し
て副光源の光量を少なくすることも可能である。
【0021】請求項5に記載の発明は、、前記請求項1
乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記主
光源と、副光源とが、共通の光源であり、異なる光路で
それぞれ所定の光軸で前記フィルム面へ照射させる光路
案内手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、主光源
と、副光源とを共通の光源とし、その一部の光を主光源
として利用する光として、フィルム面に対して略垂直に
照射する。また、他の一部の光を副光源として、フィル
ム面に対して斜め方向(前記所定の角度)から照射す
る。このような、共通の光源から光路を分割するために
は、ファイバー等の導光路部材が最適であるが、ビーム
スプリッタ等の光学部材を用いて光を分割するようにし
てもよい。光源を共通とすることにより、装置構成が簡
略化され、光量制御も容易となる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本実施形態に
係るディジタルラボシステム10の概略構成が示されて
いる。
【0024】図1に示すように、このディジタルラボシ
ステム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部
16、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を
含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画
像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化さ
れており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0025】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ライ
ンCCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ画像を
ラインCCD30で読取り、A/D変換器32において
A/D変換した後、画像データを画像処理部16へ出力
する。
【0026】なお、本実施の形態では、135サイズの
写真フィルム22を適用した場合のディジタルラボシス
テム10として説明する。
【0027】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮影に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成され、フ
ロッピディスクドライブ38、MOドライブ又はCDド
ライブ40に記録された画像データ、及びモデム42を
介して受信する通信画像データ等(以下、これらをファ
イル画像データと総称する)を外部から入力することも
可能なように構成されている。
【0028】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像
処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファ
イルとして外部へ出力する(例えばFD、MO、CD等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0029】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本実施の形
態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ60
を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録す
る。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18
で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。
これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0030】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。
【0031】この光学系は、赤色(R)、緑色(G)、
青色(B)のそれぞれに発光する複数のLEDチップ6
4から成り、写真フィルム22に光を照射する主光源6
6を備えている。このLEDチップ64は、写真フィル
ム22の幅方向に各色均等になるように列状に配設され
ている。したがって、この主光源66から照射される光
は、全体として白色光源となる。
【0032】図4に示される如く、この主光源66は、
前記写真フィルム22の照射面に対して垂直な光軸とさ
れている。この主光源66と写真フィルム22との間に
は、導光路部材80が配設されている。この導光路部材
80の一端面は前記主光源66に近接しており、かつシ
リンドリカルレンズの機能を持つカッティングがなされ
ている(図示省略)。このため、導光路部材80内に入
射する光は、ほぼ光軸と平行光となって、他方の端面か
ら出力され、前記写真フィルム22面を照射するように
なっている。なお、導光路部材80の前記入射端面をシ
リンドリカルレンズのようにカッティングしたが、別途
シリンドリカルレンズを主光源66と導光路部材80と
の間に介在させてもよい。
【0033】この主光源66における、写真フィルム2
2の搬送方向上流側及び下流側には、前記主光源66と
は、独立して副光源82が配設されている。この副光源
82は、広スペクトル帯域を持つLEDチップ(以下、
広帯域LEDチップという)84が写真フィルム22の
幅方向に列状に配設されて構成されており、その光軸
は、前記写真フィルム22の表面と光源66の光軸の交
点方向に向けられている。すなわち、広帯域LEDチッ
プ84によって構成された副光源82は、主光源66の
光軸に対して所定の角度θ(本実施の形態ではθ=30
°であるが、30°以上であればよい)で写真フィルム
22を照射するようになっている。なお、副光源82と
して、広帯域LEDチップ84を用いず、RGBの各色
に発色するLEDチップの集合体でもよい。
【0034】副光源82と写真フィルム22との間に
は、導光路部材86が配設されており、副光源82から
照射された光を、この導光路部材86の一端面から入射
させ、かつ他方の端面から出力させるようにしている。
これにより、副光源82からの光を有効利用することが
できる。
【0035】ここで、図5に示される如く、主光源66
から照射される光(平行光)は、写真フィルム22の面
に対して垂直に入射するため、その透過光は忠実に画像
濃度に応じた光量となる。一方、図6に示される如く、
写真フィルム22面に傷88が生じていると、この傷8
8に入射した光が傷88面での屈折により、光軸に対し
て大きない角度を持って透過することになる。
【0036】また、図7に示される如く、副光源82か
らの光を照射すると、通常はこの副光源からの光は主光
源66の光軸に対して30°以上の角度を持って写真フ
ィルム22面に入射し、かつそのまま(僅かな屈折はあ
る)出力されていく。しかし、図8に示される如く、写
真フィルム22に傷88があると、前記主光源66とは
逆に、傷88による屈折で、主光源66の光軸とほぼ平
行な光となる。この結果、図9に示される如く、主光源
66と副光源82とを同時に照射することにより、傷8
8の有無に関係なく、写真フィルム22の照射領域内の
全ての光が主光源66の光軸方向となって出力する。
【0037】ネガキャリア74によって位置決め搬送さ
れる写真フィルム22を挟んで主光源66及び副光源8
2が設けられた側と反対側には、主光源66の光軸に沿
って、コマ画像を透過した光を結像させるレンズユニッ
ト76、3ラインCCD30が順に配置されている。
【0038】3ラインCCD30は、光を検出する複数
の画素が写真フィルム22の幅方向に並べられており、
これがフィルム搬送方向に3ライン設けられている。3
ラインCCD30には、各ライン毎に異なる波長の光
(RGB)を受光するためのフィルタが設けられてい
る。
【0039】写真フィルム22と透過した光は、レンズ
ユニット76(例えばセルフォックレンズ)を介して3
ラインCCD30の画素に結像される。
【0040】ここで、各ラインの一端側の画素から他端
側の画素まで順次受光した光に応じて電荷を蓄積する
(一次元)機能を有しており、前記写真フィルムが搬送
されることとあいまって、コマ画像(二次元)を電気的
に読み取ることができる。
【0041】ここで、この3ラインCCD30での受光
する光は、前記主光源66と副光源82との合成光によ
り、写真フィルム22に傷88があってもなくても、確
実に受光領域の範囲内で均一に照射されているため、忠
実に画像の濃度に応じた光量を受けることができる。言
い換えれば、一定の濃度の写真フィルムを3ラインCC
D30で読み取った場合に、その読取幅全域に亘って均
等な受光量となる。
【0042】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0043】オペレータがフィルムキャリア74に写真
フィルム22を挿入し、画像処理部16のキーボード1
6Kによりコマ画像読取開始を指示すると、フィルムキ
ャリア74では、写真フィルム22の搬送を開始する。
この搬送により、プレスキャンが実行される。すなわ
ち、写真フィルム22を比較的高速で搬送しながら、ラ
インCCDスキャナ14によって、画像コマのみなら
ず、写真フィルムの22の画像記録領域外の各種データ
を含めて、読み取っていく。なお、読み取った画像は、
モニタ16Mに表示される。
【0044】このとき、コマ画像のサイズを認識し、例
えば、パノラマサイズのコマ画像である場合には、パノ
ラマサイズの画像特有の素抜け部分(写真フィルムの幅
方向両端側)を遮光する。
【0045】次に、各コマ画像のプレスキャンの結果に
基づいてファインスキャン時の読取条件を各コマ画像毎
に設定し、該プレスキャンの結果に基づいてファインス
キャン時の読取条件が各コマ画像毎に設定されていく。
【0046】そして、全コマ画像に対するファインスキ
ャン時の読取条件設定が終了すると、写真フィルム22
をプレスキャンとは逆方向に搬送し、各コマ画像のファ
インスキャンを実行する。
【0047】このとき、写真フィルム22は、プレスキ
ャン時とは逆方向に搬送されているため、最終コマから
1コマ目まで順にファインスキャンが実行されていく。
ファインスキャンは、前記プレスキャンに比べて搬送速
度が遅く設定されており、その分、読取解像度が高くな
る。また、プレスキャン時に、画像の状態(例えば、撮
影画像アスペクト比、アンダー、ノーマル、オーバー、
スーパーオーバー等の撮影状態やストロボ撮影の有無
等)を認識しているため、適正な読取条件で読み取るこ
とができる。
【0048】ここで、本実施の形態におけるラインCC
Dスキャナ14に適用した主光源部66は、従来多く適
用されているハロゲンランプやキセノンランプではな
く、LEDチップ64を適用している。
【0049】このLEDチップ64は、各色毎に写真フ
ィルム22の幅方向に沿ってほぼ直線状に高密度に配列
されている。
【0050】ここで、主光源66で発光した光は、導光
路部材80を通過してほぼ垂直に写真フィルム22面を
照射し(図5参照)、その透過光がレンズユニット76
により集光江され、3ラインCCD30では、各ライン
の画素で受光する。この3ラインCCD30では、各ラ
インにRGBの光を別個に受光するためのフィルタが取
り付けられており、この結果、各ライン毎に画像に対応
する3色毎の光量を得ることができる。
【0051】このように、LEDチップを光源66とし
て適用することにより、LEDの特性としての色温度が
高く、短波長の光量が低いという性質を充分に発揮さ
せ、読取画像のSNがよく、高速読取りが可能となる。
すなわち、ハロゲンランプ等の他の光源よりも、画像読
取りのための光源として最適である。
【0052】しかし、LEDチップ64では、光量不足
がデメリットとなっているため、本実施の形態のように
導光路部材80を用いて、LEDチップ64から発光る
光のほとんどを写真フィルム22へ導くようにしている
ため、その光は、平行光に近く、写真フィルム22面に
対してほぼ垂直に入射することになる。
【0053】このとき、図6に示される如く、写真フィ
ルム22面に傷88があると、この傷88によって入射
光が散乱し、レンズユニット76の入射端面から外れ、
濃度むらを発生することがあった。
【0054】そこで、本実施の形態では、主光源66の
他に、副光源82を設け、この副光源82からの光を、
写真フィルム22面に対して傾斜(30°以上の傾斜)
させて入射させるようにしている(図7及び図8参
照)。
【0055】この結果、図9に示される如く、前記主光
源66が傷88によって散乱した光の代わりに、斜めに
入射した副光源82からの光が傷88によって光量不足
となる領域に屈折し、写真フィルム22面をほぼ均一な
光量で照射することができる。
【0056】このように、本実施の形態では、画像読取
光軸上にある主光源66の他に、この主光源66におけ
る写真フィルム22の搬送方向上流側及び下流側に主光
源66の光軸に対して、所定の角度(30°)傾斜され
た光軸を持つ副光源82を配設したため、光量不足を補
うために主光源66の光をほぼ平行光としたことに起因
する写真フィルム22の傷88による散乱を、副光源8
2からの光によって補償し、写真フィルム22の面上の
必要な領域を均一な光量で照射することができる。
【0057】なお、本実施の形態では、主光源66と副
光源82とを独立して設けたが、図10に示される如
く、単一の光源90から主光源光用として直線状ファイ
バ92と副光源光用として円弧状ファイバ94を用いて
主光源となる光と、副光源となる光を取り出し、それぞ
れ別々に写真フィルム22上に案内するようにしてもよ
い。この場合、主光源用の光と副光源用の光の比は、
1:1であることが好ましい。
【0058】また、本実施の形態では、写真フィルム2
2のように透過フィルムを対象としたが、反射原稿の読
取りにも適用可能である。
【0059】なお、本実施の形態では、LEDチップ群
64R、64G、64Bを構成するLEDチップとし
て、発光チップが矩形の樹脂ブロックに埋設された、一
般的な構造のものを適用したが、パラボラ形状の反射板
を備え、該パラボラ面の集光位置にチップが配置され
た、反射型LEDチップを用いても良い。この場合、チ
ップで発光した光は、反射板で反射され、ほぼ平行光と
なって出力されるため、色分離して画像を読み取る構成
に適している。
【0060】また、レンズユニット76として、セルフ
ォックレンズを適用したが、円板状の一般的な凸レンズ
や凹レンズを適用してもよい。ただし、色収差等を考慮
して、比較的大径であることが好ましい。
【0061】さらに、光電変換素子として3ラインCC
D30を用いたが、MOS等の他の光電変換素子を適用
してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像読取
装置は、LED等、発熱量が少なく、色温度が高い発光
素子を光源として用いる場合に、当該発光素子から出力
される光が画像読取光軸に対してほぼ平行光であって
も、傷による受光量むらを発生せず、画像濃度むらを防
止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタルラボシス
テムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成を示
す斜視図である。
【図4】ラインCCDスキャナの光学系の正面図であ
る。
【図5】主光源のみを用いて傷無し写真フィルムを照射
した場合の正面図である。
【図6】主光源のみを用いて傷有り写真フィルムを照射
した場合の正面図である。
【図7】副光源のみを用いて傷無し写真フィルムを照射
した場合の正面図である。
【図8】副光源のみを用いて傷有り写真フィルムを照射
した場合の正面図である。
【図9】主光源及び副光源を用いて傷有り写真フィルム
を照射した場合の正面図である。
【図10】光源の変形例に係り、主光源と副光源とを共
通の光源とした場合の光学系を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 14 ラインCCDスキャナ 22 写真フィルム 30 ラインCCD(光電変換素子) 64 LEDチップ(発光素子) 66 主光源 76 レンズユニット 80 導光路部材 82 副光源 84 広帯域LED 86 導光路部材 88 傷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C072 AA01 AA03 BA19 CA02 CA05 CA06 CA07 DA02 DA21 EA05 HA02 HA12 NA01 VA03 XA10 5F041 DA14 DB07 EE25 FF13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録されたフィルムを搬送しなが
    ら、前記画像を読み取る画像読取装置であって、 発光素子を前記フィルムの幅方向にライン状に配列して
    構成され、当該フィルム面に対してほぼ垂直に光を照射
    する主光源と、 フィルム面を透過又は反射した光を受光して、光電変換
    する光電変換素子と、 前記主光源の周りに配設され、前記主光源からの光によ
    るフィルム照射面を所定の角度を持って光を照射する副
    光源と、を有することを特徴とした画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記副光源において、前記主光源の光軸
    に対する所定の角度が、30°以上である、ことを特徴
    とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記副光源が、前記フィルム幅方向に列
    状態配列された前記主光源と同一の配列形態とされ、か
    つ主光源の配置位置に対して、前記フィルムの搬送方向
    上流及び下流側に配設されていることを特徴とした請求
    項1又は請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記主光源と、副光源とが、それぞれ独
    立した光源である、ことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3の何れか1項記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記主光源と、副光源とが、共通の光源
    であり、異なる光路でそれぞれ所定の光軸で前記フィル
    ム面へ照射させる光路案内手段をさらに備えたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像
    読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219837A (ja) * 2007-03-08 2008-09-18 Ricoh Co Ltd 照明ユニット、画像読取装置及び画像形成装置
JP2018107333A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 日亜化学工業株式会社 発光装置、及びその発光装置を備える光照射装置

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