JP3183997B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3183997B2
JP3183997B2 JP08443793A JP8443793A JP3183997B2 JP 3183997 B2 JP3183997 B2 JP 3183997B2 JP 08443793 A JP08443793 A JP 08443793A JP 8443793 A JP8443793 A JP 8443793A JP 3183997 B2 JP3183997 B2 JP 3183997B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ、複写機
等における画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】次に、従来の技術について説明する。
【0003】従来の画像読取装置において、蛍光灯等の
線状光源により原稿を照明し、原稿画像の光を、レンズ
等によりCCD等の画像読み取りセンサー上に結像し画
像を読み取る、画像読取装置が知られている。
【0004】この装置においては、レンズによる周辺光
量の低下や、蛍光灯の光量ムラ等を補正するため、原稿
読み取り部近傍に一定の濃度面を持つ板を挿入し、その
反射光に対するCCDの出力を一定になるようにする、
いわゆるシェーディング補正が行われている。図6はそ
のシェーディング補正を行なう機構を盛り込んだ画像読
取装置の断面を示したものである。
【0005】図6において、原稿300上の画像は、搬
送ローラ301,302および303,304に挟持さ
れて、ガイド板305,306により形成されたスキマ
Aを矢印B方向に送られながら、ガイド板305に設け
られた透明部305aを通して読み取られる。307
は、原稿を照明するための蛍光灯等の線状光源である。
308は、一定濃度に形成された面308bを有するシ
ェーディング基準板であり、シェーディング基準板の端
部に設けられたアーム309の軸309aを支軸として
回転可能に取り付けられている。シェーディング補正を
行なう場合は図の2点鎖線で示す位置にあり、原稿画像
を読み取る場合は図の実線で示す位置にある。シェーデ
ィング基準板のこれらの位置はソレノイド(図示せず)
等のオン/オフにより制御される。
【0006】一方、高速で原稿画像を読み取るために
は、CCDの感度に限界がある場合は、原稿を照明する
ための光源である蛍光灯の光量を上げる必要がある。従
来そうしたときの方法として、図7に示すように反射面
310aを有する反射板310を蛍光灯307の対向位
置に設け、照明光の原稿面での反射光をこの面で再度反
射させて原稿を照明することにより光量を上げるという
ことが行なわれている。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
例においては、次のような問題点があった。
【0020】すなわち、従来例の機構は原稿画像を読み
取る読み取り部近傍に設ける必要があり、限られたスペ
ースに図6、図7に示すような機構を同時に設けること
は難しい。したがって光量ムラを優先する場合には、図
6に示すようなシェーディング補正機構を入れ、蛍光灯
の光量を増やすことに関しては、図7に示す方法の代わ
りに、蛍光灯自体の光量を上げなければならない。また
蛍光灯の光量を優先する場合は、図7に示すような反射
板を設け、図6に示す方法の代わりに光量ムラ調整とし
て、レンズ近傍に光量調整用のスリットを設けるといっ
たあまり精度のよくない方法で行なわなければならなか
った。
【0021】本発明の課題は、図6に示すようなシェー
ディング補正を行なう機構と、図7に示すような光量を
増やす方式を、限られたスペース内で両立させて設けら
れるようにしたものである。
【0022】
【0023】
【0024】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の目的を
実現する第1の構成は、画像読み取り部にて線状光源よ
り照明された原稿画像の情報を読み取る画像読み取りセ
ンサーを有する画像読取装置において、前記画像読み取
り部近傍に設けられる板状部材であって、一方の面に反
射面が形成され、他方の面にシェーディング補正を行う
ために基準となる濃度を有する濃度面が形成される板状
部材を有し、前記板状部材は、前記線状光源の照明光が
原稿面により正反射された正反射光と前記反射面とが略
直角となる第1の位置と、前記線状光源の照明光が原稿
面により反射された反射光を前記画像読み取りセンサー
に入力するための光路と前記濃度面とが略直角となる第
2の位置であって、前記線状光源の照明光が照射される
第2の位置と、に選択的に切り換え可能であることを特
徴とする。
【0025】本発明の目的を実現する第2の構成は、上
記第1の構成で、前記板状部材が前記第2の位置にある
とき、前記板状部材は前記画像読み取り部を形成すべく
原稿搬送路に設けられる透明部を前記板状部材により覆
うことを特徴とする
【0026】本発明の目的を実現する第3の構成は、上
記第1の構成で、前記板状部材が前記第2の位置にある
とき、前記板状部材は前記画像読み取り部を形成すべく
原稿搬送路に設けられるスリット状の穴を覆うことを特
徴とする。本発明の目的を実現する第4の構成は、上記
第1の構成で、前記反射面は前記正反射光を前記画像読
み取り部に集光すべく凹面状に形成されることを特徴と
する
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。
【0028】〈実施例1〉本発明における実施例につい
て、図1および図2に基づき詳細に説明する。
【0029】(装置の構成)図1は、本発明を盛り込ん
だ画像読取装置の読み取り部の断面図であり、図2はそ
の斜視図である。図1に示される画像読み取り部は、原
稿の両面を読み取るように構成されたものである。図1
において、201は原稿、202,203および20
4,205は互いに圧接して矢印方向に回転する搬送ロ
ーラである。206,207はガイド板で、原稿搬送路
Aを形成すべく平行に設けられている。ガイド板20
6,207には透明部206a,207aが設けられて
いる。214は蛍光灯で、透明な開口部214aおよび
蛍光灯の管の内壁に反射面214b(図の斜線部)を有
し、透明な開口部214aを原稿読み取り位置に向け、
ガイド板206の透明部206aを通して原稿201の
表面を照明する。216は平面ミラー、219は結像レ
ンズ、220はCCD等の画像読み取りセンサーであ
る。208は、208dを軸として回転自在に取り付け
られた板状部材である。板状部材208の一方の面20
8aには反射面が形成され、他方の面208bには、シ
ェーディング補正を行なう場合に基準となる反射濃度を
有する面が形成されている。さらに、板状部材208に
は端部にアーム208cが設けられ、アーム208cの
端部にはスプリング220が取り付けられており、板状
部材208を反時計方向に付勢している。このとき板状
部材208はストッパー212により図の位置に係止さ
れる。この時の板状部材208の位置は、蛍光灯214
の原稿面に向けられた照明光226を入射光とし、その
原稿面での反射光を227としたとき、反射光227に
対し反射面208aが略直角となるような位置である。
また、板状部材208のアーム208cにはプランジャ
ー210aが取り付けられており、ソレノイド210が
通電されると、スプリング220に抗して板状部材20
8を時計方向に回動させ、原稿201に略平行な二点鎖
線で示す位置に回転移動させる。
【0030】以上が原稿201の表面を読み取るための
装置構成である。次に原稿201の裏面を読み取るため
の装置構成について述べる。
【0031】215は、原稿の裏面を照明する蛍光灯、
221は平面ミラー、224は結像レンズ、225はC
CD等の画像読み取りセンサーである。209は、上述
した板状部材208と同様の板状部材で、反射面209
aおよびシェーディング補正を行なう場合に基準となる
反射濃度を有する面209bから成る。213はストッ
パー、222はスプリング、211はソレノイドであ
る。
【0032】板状部材209、スプリング222、ソレ
ノイド211等の動作は、上述した板状部材208、ス
プリング220、ソレノイド210と同じである。
【0033】(装置の動作)原稿201は、搬送ローラ
202,203および搬送ローラ204,205に挟持
されて矢印B方向に一定速度で送られる。このとき板状
部材208および209は、蛍光灯214,215の原
稿面での反射光227,227に対し反射面208a,
209aが略直角になるようスプリング212および2
22により係止された、図の実線で示す位置にある。こ
れにより、蛍光灯214,215の原稿面での反射光2
27,227は板状部材の反射面208a,209aで
反射され、その反射光が原稿面を再び照らし、蛍光灯2
14,215単独で原稿面を照明する場合に比べ光量を
増すことができる。
【0034】原稿201が搬送路Aにない時、ソレノイ
ド210,211が通電され、それぞれのプランジャー
により板状部材208,209は、208d,209d
を軸として回転移動し、図の二点鎖線で示される、原稿
201に略平行な位置になる。このとき、板状部材20
8,209の一定濃度に形成された面208b,209
bが蛍光灯214,215により照らされ、その照明光
が画像光(図中一点鎖線で示す)と同様、ミラー216
および221さらに結像レンズ219,224を介しC
CD220,225に導かれる。
【0035】ここで、反射板による原稿照明光は、シェ
ーディング補正を行う際の照明光に含まれないため、原
稿に対する照明光と、シェーディング補正を行うときの
照明光とは異なることになる。しかし反射板による照明
光の光量は蛍光灯の光量の20%〜30%のため、これ
による光量ムラは誤差として実用上は無視できる。ただ
し蛍光灯の光量に対する反射板の光量は、蛍光灯の光量
に対し一定の係数をかけることにより近似できる。した
がってその分を見込んで補正をすることによりシェーデ
ィング補正の精度を上げることができる。
【0036】〈実施例2〉図3は、本発明による他の実
施例を示す断面図である。
【0037】図中231は、231dを軸として回転自
在に取り付けられた板状部材である。板状部材231の
一方の面231aには反射面が形成され、他方の面23
1bには、シェーディング補正を行なう場合に基準とな
る反射濃度を有する面が形成されている。230はガイ
ド板で、原稿画像を読み取るための透明部230aを有
す。また、ガイド板230の画像読み取り部230aの
周囲にはモルトプレン235が貼り付けられている。板
状部材231の両端部にはアーム231cが設けられ、
アーム231cの端部にはスプリング233が取り付け
られており、板状部材231を時計方向に付勢し、板状
部材231を図の二点鎖線で示す位置に係止する。23
4はソレノイドであり、板状部材231のアーム231
cに取り付けられたプランジャー234aを介して板状
部材231を反時計方向に231dを軸として図の実線
で示す位置に回転移動させる。すなわち、ソレノイド2
34のオン/オフにより、前記実施例で示した如く板状
部材231を図の実線で示す位置と二点鎖線で示す位置
で切り換え、原稿画像読み取り時には光量を増やす働き
をし、それ以外の時はシェーディング補正を行なう。
【0038】ここで、板状部材231が二点鎖線で示す
位置にあるとき、板状部材231はモルトプレン235
を押圧すると共に、画像読み取り部230aの表面に2
30bを覆っている。したがって、画像読み取り部23
0aの表面230bは、外部に対し遮断された状態にな
っている。
【0039】ただし、モルトプレン235は板状部材2
31のみで画像読み取り部の表面230bを外部に対し
遮断した状態にすれば特に必要ではない。
【0040】ガイド板230の透明部230aの画像読
み取り部にゴミ等が付着するとその部分の画像を読み取
ることができなくなる。特にCCDなどの画像読み取り
センサーを使用して一画素ずつデジタル的に読み取る場
合には、ほんのわずかなゴミでも画像の読み取りに影響
を与える。
【0041】通常、原稿に接する面230c側は、薄い
紙の原稿がジャムした時を考慮して、搬送路、すなわち
原稿1で示される面で分割できるようになっている。し
たがって、原稿読み取り部の230c面側(原稿1に接
する側)はゴミの清掃を簡単に行なうことができるが、
反対側の230b面側はゴミの清掃を簡単に行なうこと
ができない。しかし、本発明に示すごとく、画像読み取
り時以外の装置が稼動していない時に、板状部材231
で画像読み取り部を覆うことにより、ゴミの付着を防止
できる。ただしこの場合、板状部材のシェーディング補
正用の基準面上にゴミが付着することになるが、シェー
ディング補正の方は、光量変化が急激に変わるところは
ゴミなどによる異常状態として取り除くようにすること
により、この問題は回避できる。
【0042】〈実施例3〉図4は、本発明による他の実
施例を示す断面図である。
【0043】図4は、図3に示したガイド板230の読
み取り部に透明部材230aがない場合である。図4に
おいて240はガイド板で、スリット状の穴240aが
画像読み取り部に設けられている。そしてスリット状の
穴の周囲には図3に示したのと同様、モルトプレン24
5が貼り付けられている。241は前述したのと同様の
板状部材で、図の実線で示す位置と二点鎖線で示す位置
に切り換え可能に取りつけられている。そして二点鎖線
で示す位置において、モルトプレン245を押圧し、か
つスリット状の穴をふさいだ状態にしている。
【0044】図4に示す画像読み取り部に透明部材がな
い場合には、読み取り部にゴミが付着するということは
ないが、薄紙の原稿などによるジャムによって搬送路を
開いたとき異物が装置内に入る恐れがある。しかし図4
に示すごとく板状部材241により穴をふさぐことによ
り、こうした問題を防ぐことができる。
【0045】〈実施例4〉図5は、本発明による他の実
施例を示す断面図である。
【0046】図5は、図1に示す板状部材208におい
て、反射面側を凹面状にしたものである。これにより原
稿照明光の原稿面での反射光を再び板状部材251の面
251aで反射させる際、反射光を画像読み取り部に集
光させることができ光量をより上げることができる。さ
らに板状部材251を図のような形状にすることにより
長手方向(紙面に直角方向)における強度を増すことが
でき、板状部材のたわみなどによる反射ムラを防止でき
る。
【0047】〈参考例1〉 図8は、本発明の参考例としての画像読取装置の断面図
である。図8に示される画像読み取り部は、原稿の両面
を読み取るように構成されたものである。図8において
Sは原稿401,402および403,404は互いに
圧接して矢印方向に回転する搬送ローラである。40
5,406はガイド板で原稿搬送路を形成すべく平行
で、透明部405a,406aが設けられている。41
1は蛍光灯で、透明な開口部411aおよび蛍光灯の管
の内壁に反射面411b(図中斜線部)を有し、透明な
開口部411aを原稿読み取り位置に向け、ガイド板4
05の透明部405aを通して原稿Sの表面を照明す
る。414,415,418は平面ミラー、416は結
像レンズ、417はCCD等の画像読み取りセンサー
で、読み取り系ユニットHで構成されている。407,
408は、シェーディング基準板で、シェーディング補
正を行なう場合に基準となる反射濃度を有する面407
a,408aが形成されている。409,410は板状
部材で反射面409a,410aが形成され蛍光灯41
1,411の原稿面に向けられた照明光412を入射光
とし、その原稿面での反射光を413とした時、反射光
413に対し反射面409a,410aが略直角となる
ような位置にある。以上が原稿Sの画像を読み取るため
の装置構成で図8において読み取り系ユニットHは表面
のみ図示したが、裏面にも同様のユニット構成がされて
いる(不図示)。
【0048】原稿Sは、搬送ローラ401,402およ
び403,404に挟持されて矢印A方向に一定速度で
送られる。このとき読み取り系ユニットH中の結像レン
ズに最も近い平面ミラー418は、実線位置にあり、画
像光の光路はBとなりCCD等の画像読み取りセンサー
417に結像される。また原稿Sが画像読み取り部にな
い時、平面ミラー418は2点鎖線の位置にあり、蛍光
灯411によって照らされたシェーディング基準板40
7の反射面407aに反射された照明光は、光路Cを通
りCCD等の画像読み取りセンサー417に結像され
る。
【0049】次に図9、図10は、平面ミラー418の
動作を示す斜視図および断面図である。ここでHa,H
bは読み取り系ユニットから切りおこされた板金であ
る。平面ミラー418は、原稿画像読み取り時には、ス
プリング421により板金420は支点420aを中心
に引っ張られ平面ミラー418は取り付けられた板金4
19を介して、図9中X方向に移動する。X方向へ移動
した平面ミラー418は読み取り系ユニットHから切り
起こされた板金Haに2点でHbに1点で突き当てられ
位置決めされる。シェーディング補正時には、ソレノイ
ド422が通電され、平面ミラー418は図9中Y方向
に移動し、板金Haに1点で、Hbに2点で突き当てら
れ位置決めされる。なお結像レンズに最も近い平面ミラ
ー418を移動可能とした理由として、図11画像読み
取り幅方向を直線的に示した平面図に示すように結像レ
ンズ416に近い程ミラーの長手方向の長さを短くする
ことが可能である。ここで平面ミラー418は平面ミラ
ー418の略中央部に位置する板金419の切り起こし
部419aと両端の読み取り系ユニットHの切り起こし
部Ha,Hbで位置決めされるため、平面ミラーが長手
方向に長ければ長い程ゆがみやすくなる。
【0050】〈参考例2〉 図12は、本発明の参考例を示す画像読み取り部の断面
図である。図中451および452は、シェーディング
補正の基準となるような一定濃度の面である。このシェ
ーディング基準板を原稿Sの搬送路側に取り付けること
により、画像読み取り位置とほぼ同位置でシェーディン
グ補正が行えるため、より高精度なシェーディング補正
が行える。図中Gはシェーディング補正時の光路、Fは
画像読み取り時の光路で適宜切り換えが行なわれる。
【0051】〈参考例2〉 図13は、本発明の参考例を示す読み取り系ユニットの
断面図である。図中461は、原稿画像光を屈折させる
ための結像レンズ側に最も近い平面ミラーである。平面
ミラー461が実線位置にある時、原稿画像を読み取る
とすると、原稿画像光の光路はD(2点鎖線)となり、
結像レンズ416によって、CCD等の画像読み取りセ
ンサー417に結像される。シェーディング補正時に
は、平面ミラー461は、破線位置に角度が切り換えら
れ、この時の照明光は光路E(1点鎖線)となり結像レ
ンズ416によってCCD等の画像読み取りセンサー4
17に結像される。なお平面ミラー461の角度の変換
は、ソレノイド(不図示)等によって適宜切り換えられ
る。また、画像読み取り部(不図示)は前記実施例と同
様でシェーディング基準板からの照明光Eは直角に対し
微小に角度は異なるが誤差として実用上は無視できる。
この装置においては、平面ミラー461の角度を微少に
変えることにより、原稿画像の読み取りとシェーディン
グ補正の切り換えが行えるため、装置が簡単に出来ると
いう利点がある。
【0052】〈参考例3〉 図14は、本発明の参考例を示す読み取り系ユニットの
断面図である。原稿画像読み取り時には、読み取り系ユ
ニットHは、実線位置にあり、原稿画像光は、F(2点
鎖線)となり、結像レンズ416によってCCD等の画
像読み取りセンサー417に結像される。シェーディン
グ補正時には、読み取り系ユニットH全体がH´の位置
へ移動し、平面ミラー414,415,418は414
´,415´,418´結像レンズ416は416´C
CD等の画像読み取りセンサー417は417´へそれ
ぞれ移動する。シェーディング基準板からの照明光の光
路はG(1点鎖線)となる。なお画像読み取り部は不図
示とする。また、この装置においては、光路の切り換え
が読み取り系ユニットHの全体の移動であるため、多少
ラフな移動で行ってもあまり影響がない。
【0053】〈参考例4図15 は、本発明の参考例の概略構成図を示す。
【0054】これは、マイクロフィルムリーダースキャ
ナーであり、以下のような構成になっている。
【0055】光源である露光ランプ701からの光は、
コンデンサーレンズ702により集光され、ミラーM1
にて上方に向き、さらに、フィールドレンズ703によ
り集光される。フィルムキャリア704にて挟持された
マイクロフィルムFは下方から照射される。マイクロフ
ィルムFの画像は、投影レンズ705にて拡大され、ミ
ラーM2,M31にて向きを変え、スクリーン706に
投影される。この光路がリーダー光路である。画像読み
取り時の確認及び画像編集時などの各種設定のためにリ
ーダーは有効である。
【0056】次に読み取り光路について説明する。ここ
で、光電変換素子707はCCDの様なラインセンサー
を用いている。画像読み取りを操作部などから指示され
ると、ミラー731はM32の位置までM0を中心に回
転された後停止し、次に光電変換素子707は結像面7
08を771の位置までの間走査し、画像読み取りの準
備をした後、772の位置まで走査する事で画像読み取
りができる。画像読み取り時以外は、光電変換素子70
7は図の位置で停止している。したがって、結像面70
8での画像は投影レンズ705で拡大され元の原稿の大
きさにしているので、光電変換素子707の長さは、当
然、元の原稿の大きさの幅以上でなければならない。ま
た、709は光電変換素子707傾け機構である。(詳
細は図24参照)図1は、画像信号の流れを示すブロ
ック図である。マイクロフィルムの画像は、光電変換素
子707で光電変換され、増幅回路721に入力され
る。A/D変換回路722、シェーディング補正回路7
23を通り、画像処理回路724に入力される。画像処
理後、プリンターインターフェース回路725を通っ
て、プリンタなどの画像形成装置727へ出力される。
726は操作部である。
【0057】図17には、結像面708上の画像域を示
す。x方向が主走査方向を示し、y方向が副走査方向を
示している。xy面が結像面708となる。また、原点
が光軸中心である。
【0058】さて、前記のような構成で結像面708上
での画像域の光量むらがどうなっているか調べてみる
と、図18に示すようになっている。同図(イ)では横
軸に主走査方向の位置x、縦軸にその位置における光量
I(x)をとってある。また(o)では横軸に副走査方
向の位置y,縦軸にその位置における光量I(y)をと
ってある。光軸でいちばん光量が多く、周辺に行くほど
減っている。
【0059】ここで、光電変換素子707が光軸上で真
下を向いた状態で、結像面708を平行に移動した場合
を考えると、図2に示すようになる。点Pは、投影レ
ンズ705の瞳の位置である。点Pから結像面の光軸中
心O点までの距離をL0とする。光電変換素子707が
O点からy2に移動したとき、受光部はθ傾いている事
になる。このθは次式で表される。
【0060】 θ=tan-1(y2/L0) …(4) したがって、見かけ上の受光部面積S’は次式で与えら
れる。
【0061】 S’=S*(cosθ) …(5) 見かけ上の受光面積が減るという事は、読み取るデータ
も減る事になる。
【0062】このことは、すなわち光電変換素子707
で読み取るデータは、図21に示した投影レンズの収差
などによる光量むらの他に、光電変換素子707のP点
への法線からの傾きθを考慮する必要がある事を示す。
【0063】このことを、意図的に使おうとするのが、
本参考例の内容である。
【0064】図22にあるように、前記位置と同じ位置
y2において、光電変換素子707をP点への法線から
の傾きδ傾ける事により、見かけ上の受光面積S”は次
式で与えられる。
【0065】S”=S*(cosδ) …(6) 以上の事をまとめ、原理的にどのようにしてシェーディ
ング補正をかけたら良いか説明している図が図20であ
る。
【0066】図20の(イ)は光軸を通る主走査方向断
面すなわち横軸に副走査方向の光軸からの位置y、縦軸
に光電変換素子707で読み取ったデータD(y)を取
ったものである。画像端y1のデータをDとする。図
の(ロ)は横軸に(イ)と同じように副走査方向の光
軸からの位置y、そして縦軸に光電変換素子707の見
かけ上の受光面積S’(y)をとって有る。Sはθ=0
°の時、すなわちもともと持っている受光部の面積を示
す。
【0067】S’(y)と副走査方向シェーディング補
正データV(y)との関係は次式で表せる。
【0068】 S’(y)=S*D/V(y) …(7) 図20の(ハ)は、横軸に(イ)と同じように副走査方
向の光軸からの位置y、縦軸に光電変換素子707のP
点への法線からの傾き角θ(y)をとって有る。
【0069】θ(y)とS’(y)との関係は次式で表
せる。
【0070】 S’(y)=S*cosθ(y) …(8) (7)、(8)式より cosθ(y)=D/V(y) …(9) となり、これを満足するようなθ(y)だけ光電変換素
子707を傾ければ、副走査方向のシェーディング補正
が行える事が分かる。
【0071】Dに合わせているため、出力が下がるの
で、実際画像データを読み取るときには、シェーディン
グ補正データ読み込み時に比べて、256/D倍、増幅
回路721でのゲインを上げる必要がある。
【0072】また、投影レンズ705の倍率によってシ
ェーディング補正データV(y)の値が違うので倍率を
検知する必要がある。図23にその概略構造を示す。投
影レンズ705の外周に白黒のラベル731すなわちエ
ンコーダーを張り付け、反射型フォトインターラプター
732により回転角をよみとり、予め記憶させてある回
転角と倍率との関係表から、倍率を検知する。投影レン
ズが何本もあるときは、図示していないが、当然レンズ
の識別も必要となる。
【0073】図24は、光電変換素子707を傾ける機
構の概略構造である。
【0074】741は光電変換素子707に取り付けら
れている軸745の軸受けであり、またこの軸745に
付けられた歯車742はステッピングモーター744の
軸に付けられた歯車743と連結している。ここには図
示されていないが、これらは副走査方向に走査するため
の走査台に取り付けられている。
【0075】図25は、前記一連の動作を制御している
コントローラー部のブロック図である。CPU752
は、インターフェース755を介して反射型フォトイン
ターラプター732から送られてきたパルスをカウント
し、メモリー756に記憶されている情報から倍率を検
知し、それに対応したシェーディング補正データをメモ
リー756から呼び出す。CPU752は操作部757
からの走査命令で、走査を開始し、モータードライブ7
54によって、スキャンモーター744が回転し始め
る。スキャンモーター744はステッピングモーターが
良く使われる。ステッピングモーターであれば、CPU
752は副走査方向の位置は把握できているので、その
位置に対する補正値を基にモータードライブ753を介
して光電変換素子707を傾けるためのステッピングモ
ーター751を回転させる。
【0076】このようにしてシェーディング補正をかけ
られた結果は、図19に示すとおりである。
【0077】〈参考例5〉参考例5 は、参考例4における受光部面積を可変にする
部分をさらに工夫したものである。
【0078】図26に示すように、光電変換素子707
の真下にシャッター761,762を配するもので、光
電変換素子707の受光部707’の一部をシャッター
761,762で隠す事で、受光面積を変化させるもの
である。光電変換素子707の副走査方向の位置に対応
した量、不図示のステッピングモーターを回転させて、
歯車763,764をまわし、シャッター761,76
2を動かすものである。
【0079】動かす量は参考例4で説明したように、式
(7)を満足するようなS’(y)になるような移動量
となる。
【0080】〈参考例6参考例4 および参考例5では、副走査方向のシェーディ
ング補正について述べてきたが、参考例6において、主
走査方向のシェーディング補正は、もちろん、ROMを
使っての従来の補正方法を取る事は出来る。(従来例式
(1)参照。)しかし、やはり補正量が多い場合は、階
調が減ってしまう。そこで、本参考例は主走査方向およ
び副走査方向を同時にシェーディング補正をかけてしま
うものである。図27は、光電変換素子707の受光部
側からみた図である。受光部707’の上面に、中がく
りぬかれた不透明な弾性体782を配し、その外側に複
数個のカム781を配し、受光部707’の面積を可変
に出来るようにしたものである。
【0081】光軸を含む副走査方向の断面で、主走査方
向端部のデータがEとすると、受光部面積S’(x,
y)は次式で表せる。
【0082】 S’(x,y)=S*E*D/(H(x)*V(y)) この式に合うようにカム781を回転させて、主走査方
向および副走査方向のシェーディング補正が出来る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像読み取り部に対する照明光量を増やす機構とシェー
ディング補正のための機構とを画像読取装置の限られた
小さいスペース内で実現することができる。
【0084】また、請求項5乃至8によれば、画像読み
取り位置と別の位置の画像読み取り部近傍にシェーディ
ング補正の基準となるような一定濃度の面を固定し、原
稿画像の読み取り時と、シェーディング補正時と、適宜
光路を切り換えることにより、画像読み取り部近傍のス
ペース確保や高精度のシェーディング補正が行なえると
いった効果がある。しかも画像読み取り部近傍のスペー
ス確保によって反射板を蛍光灯の対向位置に設け、照明
光の原稿面での反射光を再度反射させて原稿を照明する
ことにより光量を上げることもできるといった利点があ
る。
【0085】また、請求項9によれば、光電変換素子の
受光部面積を変化させてやる事で、階調を損なわないシ
ェーディング補正が可能となった。また、従来通り、主
走査方向および副走査方向ともにラインで補正データを
記憶しておくので、非常に少ない量のメモリーで補正が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による画像読取装置におけ
る画像読み取り部の断面図
【図2】図1の画像読取装置の斜視図
【図3】本発明による画像読取装置の第2実施例を示す
【図4】本発明による画像読取装置の第3実施例を示す
【図5】本発明による画像読取装置の第4実施例を示す
【図6】従来における画像読取装置における画像読み取
り部の一例を示す断面図
【図7】従来における画像読取装置における画像読み取
り部の他の例を示す断面図
【図8】本発明の第1参考例を示す図
【図9】図8の平面ミラー動作部の斜視図
【図10】図9の動作部の断面図
【図11】画像読み取り幅方向を直線的に示した平面図
【図12】本発明の第2の参考例における画像読み取り
部の断面図
【図13】本発明の第3の参考例における画像読み取り
系ユニットの断面図
【図14】 本発明の第4の参考例における画像読み取
り系ユニットの断面図
【図15】本発明の第2の参考例の概略構成図
【図16】画像信号の流れを示すブロック図
【図17】結像面上の画像域説明図
【図18】結像面上の画像域の光量むら概念図
【図19】参考例4のシェーディング補正後のデータ
【図20】シェーディング補正データと光電変換素子7
07傾け角との関係説明図
【図21】従来のスキャンによる受光面積変化説明図
【図22】参考例の受光面積変化説明図
【図23】投影倍率の倍率検知機構概略図
【図24】参考例の光電変換素子707傾け機構概略図
【図25】参考例の光電変換素子707傾け機構制御ブ
ロック図
【図26】参考例のシャッター機構概略図
【図27】参考例の受光面積可変機構概略図
【符号の説明】
202,203,204,205…搬送ローラ 206,207…ガイド板 208,209…板状部材 210,211…ソレノイド 212,213…ストッ
パー 214,215…蛍光灯 220,222…スプリング 230…ガイド板 231…板状部材 233…スプリング 234…ソレノイド 251…板上部材 S…原稿 401,402,403,404…搬送ローラ 405,406…ガイド板 407,408…シェーディング基準板 409,410…反射板 411…蛍光灯 414,415,418…平面ミラー 416…結像レンズ 417…画像読み取りセンサー 707…光電変換素子 732…フォトインタラプター 751…ステッピングモータ 752…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 深澤 暁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 真鍋直規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−135159(JP,A) 特開 平1−115265(JP,A) 特開 平4−340857(JP,A) 実開 昭63−136462(JP,U) 実開 昭63−113363(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 - 1/207

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り部にて線状光源より照明さ
    れた原稿画像の情報を読み取る画像読み取りセンサーを
    有する画像読取装置において、 前記画像読み取り部近傍に設けられる板状部材であっ
    、一方の面に反射面が形成され、他方の面にシェーデ
    ィング補正を行うために基準となる濃度を有する濃度面
    が形成される板状部材を有し前記板状部材は、前記線
    状光源の照明光が原稿面により正反射された正反射光と
    前記反射面が略直角となる第1の位置と、前記線状光
    源の照明光が原稿面により反射された反射光を前記画像
    読み取りセンサーに入力するための光路と前記濃度面と
    が略直角となる第2の位置であって、前記線状光源の照
    明光が照射される第2の位置と、に選択的に切り換え可
    能であることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記板状部材が前記第2の位置にあると
    き、前記板状部材は前記画像読み取り部を形成すべく原
    稿搬送路に設けられる透明部を前記板状部材により覆う
    ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記板状部材が前記第2の位置にあると
    き、前記板状部材は前記画像読み取り部を形成すべく原
    稿搬送路に設けられるスリット状の穴を覆うことを特徴
    とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記反射面は前記正反射光を前記画像読
    み取り部に集光すべく凹面状に形成されることを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
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