JP3595683B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読取装置に関し、特に変倍機能を有した、例えばアナログ複写機の装置に好適な画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より原稿台ガラス面上をスリット方式で照明するようにした、例えば50〜200%程度の変倍機能(ズーム機能)を備えた複写装置(複写機)が種々と提案されている。
【0003】
一般に原稿台ガラス上のスリット領域を結像レンズにより感光ドラム面上に投影結像する際、該感光ドラム面上のスリット長手方向(主走査方向)は画角に応じて、所謂結像レンズのcos4乗則により光量分布ムラ(照度ムラ)が生じる。このときの光量分布ムラを除去する方法としては、例えば一様な輝度分布(照明分布)を有する光源を使用する場合には結像レンズのcos4乗則を補正するような光量分布補正手段を光路中に設ける方法がある。このとき結像レンズが変倍系であるときには変倍時、該結像レンズの移動に従って光量分布補正手段を移動させる。
【0004】
この光量分布補正手段としては、従来より結像レンズと一体化した光量分布補正板(遮光板)が知られており、結像レンズのcos4乗則により発生する感光ドラム面上の光量分布ムラを補正する為に、例えば結像レンズの中央部を通過する光束(中央部光束)と端部を通過する光束(端部光束)とに分かれた位置、即ち光軸方向で結像レンズから一定量離れた位置に設けており、中央部光束と端部光束のケラレる量の差により光量分布ムラを補正している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の変倍機能を備えた複写機は変倍の際、光量分布補正板を移動させる為の広いスペースが必要となり、このため複写機本体の大きさが制限され、装置全体の小型化を図ることが難しいという問題点があった。
【0006】
本発明は変倍機能を備えた画像読取装置において、特に結像手段による変倍時に発生する記録媒体面上の光量分布ムラに対して、その光量分布ムラのうち最も光量が低下する部分の光量を基準に該変倍時での光量を制御することにより、複写画像にカブリを生じさせることなく、また装置全体の小型化を図ることができる画像読取装置の提供を目的とする。
【0007】
請求項1の発明の画像読取装置は、照明手段により照明された画像を変倍機能を有する結像手段を用いて種々の結像倍率で記録媒体面上に結像させて、該画像を読取る画像読取装置において、
前記結像手段による変倍時に発生する前記記録媒体面上の光量分布ムラに対して、前記記録媒体上での光量分布ムラのうち最も光量が低下した部分の光量に基づき、変倍時の光量を前記照明手段の発光光量を制御することで可変するようにしたことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において前記結像手段の結像倍率が等倍の時には前記照明手段の照明分布を補正することにより、前記記録媒体面上での光量分布が略均一になるようにしたことを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明の画像読取装置は、照明手段により照明された画像を変倍機能を有する結像手段を用いて種々の結像倍率で記録媒体面上に結像させて、該画像を読取る画像読取装置において、
該結像手段が、その結像倍率を縮小もしくは拡大する位置にあるとき、該記録媒体面上の光量分布が略均一になるような光量分布補正手段が配置されており、該結像手段による変倍時に発生する該記録媒体面上の光量分布ムラに対して、前記記録媒体上での光量分布ムラのうち最も光量が低下した部分の光量に基づき、変倍時の光量を前記照明手段の発光光量を制御することで可変するようにしたことを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の発明において前記結像手段の結像倍率が等倍の時には前記照明手段の照明分布を補正することにより、前記記録媒体面上での光量分布が略均一になるようにしたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1の要部概略図である。図2は図1を上方から見たときの光学系の要部概略図である。
【0012】
図中、2は原稿台ガラスであり、例えば透明なプラテンガラスより成っている。1は画像(原稿)であり、原稿台ガラス2上に載置している。3は照明手段の一要素を構成する光源であり、紙面と垂直方向(主走査方向)に伸びたライン状の発光面を有する、例えば蛍光灯より成っている。4はスリットであり、紙面と垂直方向に長い開口部を有しており、原稿1面からの光束を規制している。5,6,7は各々走査用の反射ミラーであり、原稿1面からの光束を反射させることにより光路を折り曲げて後述する結像手段としての結像レンズ8に導光している。結像レンズ8は光軸上の位置を変えて結像倍率を変える機構又はズーム系等の変倍部を有している。同図では変倍の際(結像倍率を変化させる際)、光軸上移動可能となるように構成している。9,10,11は各々光路折り曲げ用の反射ミラーであり、結像レンズ8を通過した光束を反射させることにより、光路を折り曲げて記録媒体としての感光ドラム12面上に導光している。
【0013】
本実施形態において光源3で照明された画像(原稿)1は搬送ミラー(不図示)により矢印1a方向(副走査方向)に移動している。このときスリット4により規制された原稿1面からの画像情報に基づく光束は走査用の反射ミラー5,6,7を介して反射し、結像レンズ8に入射している。結像レンズ8を通過した光束は光路折り曲げ用の反射ミラー9,10,11を介して感光ドラム12面上に導光している。これにより感光ドラム12面上に画像を所定の倍率で結像させ、画像情報の書込みを順次行なっている。
【0014】
本実施形態において原稿台ガラス2上の画像1を拡大もしくは縮小して書込む場合には結像レンズ8により変倍させて行なっている。例えば画像1を拡大して書込むときには結像レンズ8を図1の実線で示す基準倍率である等倍位置Aから一点鎖線で示す拡大位置Bへと矢印8aの如く移動させ、また画像1を縮小して書込むときには結像レンズ8を図中点線で示す縮小位置C及び反射ミラー9,10を図中点線で示す縮小位置Dへと矢印8bの如く移動させている。
【0015】
本実施形態では前述した従来例とは異なり感光ドラム12面上の光量分布を略均一に補正する為の光量分布補正手段(光量分布補正機構)を設けていないので、図1を見て分かるように、例えば結像倍率が縮小(50%)のときには結像レンズ8の光軸上の位置は点線で示す縮小位置Cに配され、またそれに従って反射ミラー9,10の光軸上の位置は点線で示す縮小位置Dに配される。これにより本実施形態では結像レンズ8と反射ミラー9,10との間の距離(スペース)を従来の光量分布補正手段を有した画像読取装置と比較して非常に短く(狭く)することができ、装置全体の小型化を図っている。
【0016】
しかしながら本実施形態では光量分布補正手段を設けていない為、例えば結像倍率が縮小(50%)と拡大(200%)時においては感光ドラム12面上の光量分布は結像レンズ8のcos4乗則等のため図3(A),(B)に示すよう光量分布ムラが生じてしまう。このとき原稿の画像情報にハーフトーン(中間調)があるとコピー画像の中央部と端部とで濃度ムラが生じてしまうが、通常の原稿は一般に文字原稿が多く、その文字原稿では白と黒の濃度がはっきりしており、また電子写真プロセスのD−Dカーブ(原稿の濃度とコピー画像の濃度との比)は図5に示すようになっており、白地部と黒字部のところでは濃度変化(光量変化)に対する影響はほとんどない。そのため光量分布ムラが例えあったとしても文字原稿をコピーする場合についてはほとんど問題にならない。
【0017】
しかしながら例えば原稿の下地が再正紙や色下地のように若干濃い場合については光量(光量分布)が低下した部分でカブリが生じやすくなってしまうという問題点がある。
【0018】
そこで本実施形態では変倍時の感光ドラム12面上の光量分布ムラに対して、その光量分布ムラのうち最も光量が低下した部分の光量を基準に該変倍時の光量を制御、即ち最も光量が低下した部分の光量が適性画像になるように光量を増加させるように制御することにより、例えば原稿の下地が若干濃い場合についてもコピーされた画像(複写画像)にカブリが生じないようにしている。
【0020】
一方、複写機として最もよく使用される等倍時における感光ドラム12面上の光量分布は変倍時と同様、結像レンズ8のcos4乗則等のため図4(A)に示すように端部で光量低下が生じてしまう。そこで本実施形態では照明手段の照明分布(輝度分布)を中央部より周辺部で高くなるように補正し、例えば図4(B)に示すような照明分布となるように補正して原稿1を照明している。これにより感光ドラム12面上の光量分布を図4(C)に示すような略フラットな光量分布にすることができる。
【0021】
このように本実施形態では上述の如く光量分布補正手段を配置しないときに発生する感光ドラム12面上の光量分布ムラに対して、その光量分布ムラのうち最も光量が低下した部分の光量を基準に変倍時の光量を制御することにより、複写画像にカブリを生じさせることなく、高品位な複写画像を得ている。また等倍時には上述の如く照明手段の照明分布を補正することにより、結像レンズ8のcos4乗則を補正し、感光ドラム12面上の光量分布が略均一になるようにしている。また本実施形態では光量分布補正手段を設けるためのスペースが不必要なため、装置全体の小型化を図ることができる。
【0022】
(実施形態2)
次に本発明の実施形態2について説明する。
【0023】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は結像手段(結像レンズ)が、その結像倍率を縮小もしくは拡大の一方の変倍位置に位置したときに光量分布補正手段が作用するようにし、その他の変倍領域では該光量分布補正手段が作用しないような構成に適用したことである。その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0024】
即ち、本実施形態では結像レンズの結像倍率が縮小もしくは拡大時に感光ドラム面上の光量分布が略均一になるような光量分布補正手段が配置されている。そして光量分布補正手段が作用しない変倍領域で発生する感光ドラム面上の光量分布ムラに対して、その光量分布ムラのうち最も光量が低下した部分の光量を基準に変倍時の光量を制御するようにしている。このような場合においても本実施形態では従来の画像読取装置に比して装置の小型化を図ることができる。
【0025】
本実施形態における光量分布補正手段としては、例えば結像レンズの光軸から周辺にかけて通過光束を順次増大させ、結像レンズのcos4乗則による周辺光量分布の低下を補正するような形状をした、例えば遮光板等を用いている。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く変倍機能を備えた画像読取装置において、特に結像手段による変倍時に発生する記録媒体面上の光量分布ムラに対して、その光量分布ムラの最も光量が低下した部分の光量を基準に該変倍時での光量を制御することにより、複写画像にカブリを生じさせることなく、また装置全体の小型化を図ることができる画像読取装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】図1を上方から見たときの光学系の要部概略図
【図3】感光ドラム面上における各倍率時の光量分布図
【図4】結像レンズのcos4乗則を補正する際に関わる各分布図
【図5】電子写真プロセスのD−Dカーブを示す説明図
【符号の説明】
1 原稿(画像)
2 原稿台ガラス
3 光源
4 スリット
5,6,7 反射ミラー
8 結像手段
9,10,11 反射ミラー
12 記録部材(感光ドラム)
Claims (4)
- 照明手段により照明された画像を変倍機能を有する結像手段を用いて種々の結像倍率で記録媒体面上に結像させて、該画像を読取る画像読取装置において、
前記結像手段による変倍時に発生する前記記録媒体面上の光量分布ムラに対して、前記記録媒体上での光量分布ムラのうち最も光量が低下した部分の光量に基づき、変倍時の光量を前記照明手段の発光光量を制御することで可変するようにしたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記結像手段の結像倍率が等倍の時には前記照明手段の照明分布を補正することにより、前記記録媒体面上での光量分布が略均一になるようにしたことを特徴とする請求項1の画像読取装置。
- 照明手段により照明された画像を変倍機能を有する結像手段を用いて種々の結像倍率で記録媒体面上に結像させて、該画像を読取る画像読取装置において、
該結像手段が、その結像倍率を縮小もしくは拡大する位置にあるとき、該記録媒体面上の光量分布が略均一になるような光量分布補正手段が配置されており、該結像手段による変倍時に発生する該記録媒体面上の光量分布ムラに対して、前記記録媒体上での光量分布ムラのうち最も光量が低下した部分の光量に基づき、変倍時の光量を前記照明手段の発光光量を制御することで可変するようにしたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記結像手段の結像倍率が等倍の時には前記照明手段の照明分布を補正することにより、前記記録媒体面上での光量分布が略均一になるようにしたことを特徴とする請求項3の画像読取装置。
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JPH11344776A JPH11344776A (ja) | 1999-12-14 |
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1998
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