JPH11266346A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH11266346A
JPH11266346A JP10065557A JP6555798A JPH11266346A JP H11266346 A JPH11266346 A JP H11266346A JP 10065557 A JP10065557 A JP 10065557A JP 6555798 A JP6555798 A JP 6555798A JP H11266346 A JPH11266346 A JP H11266346A
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Kenji Tanaka
健二 田中
Hirotoshi Iemura
浩俊 家村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射原稿及び透過原稿を同一の走査光学系に
て同一面側で読取り可能にし、画像読取装置の小型化又
は薄型化を可能にする。 【解決手段】 スキャナ1は上部に原稿を載置する透明
な原稿台3を設け、該原稿台3に反射原稿5及び透過原
稿6を個別に載置する領域を有している。原稿台3の下
部に設けた走査光学系9の第1走査部材94を反射原稿
5に沿って走行させることで、反射原稿の画像読取りを
行い、透過原稿6の読取領域においては、第1走査部材
94の一部を露光ランプ90を支持したランプキャリッ
ジ94aから反射ミラー91を支持したミラーキャリッ
ジ94bを係止突起19とストッパ20とを当接させて
分離走査させ、露光ランプ90の光を原稿カバー2側に
設けた反射ミラー23を介して透過原稿5の背面に対応
した設けられている拡散板22へと入射させ、透過原稿
6の背面より均一光を照射させ、透過原稿6の画像読取
りを行い、同一光学系及び同一面でのそれぞれの読取を
可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を読取るための
読取装置にかかり、特に原稿を透明の載置台(原稿台)
に載置した状態で原稿を画像を読取る時に、透過原稿及
び反射原稿を同一光学系を用いて読取り可能にしてなる
画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置は、入力されてくる画像デ
ータを目視できる状態に可視像化し、これをハードコピ
ーとして出力するよにしている。この画像形成装置は、
例えばデジタル複写機によれば、主にガラスで構成され
る透明な原稿台面上に置かれた原稿に対して、これを光
源から発せられる光で光学的に走査し、得られた反射光
を読取素子であるCCD等の光電変換素子の受光部に撮
像し、それぞれの素子により光電変換された画像データ
を入力し、これを感光体上に可視像化のために再生し、
最終的にシート等に転写し、ハードコピーを出力するよ
うにしている。
【0003】また、画像形成装置としては、上述したよ
うにデジタル複写機に限られることなく、例えばパーソ
ナルコンピュータや、ワードプロセッサ等の情報処理装
置にて作成された画像データを目視できるように再生
し、これをハードコピーとして出力するプリンタ、例え
ばレーザプリンタや、インクジェットプリンタ、サーマ
ルプリンタ等が存在する。
【0004】上述したように画像形成装置は、ユーザが
所望する再生画像を提供できるように構成されている。
これに対して、画像形成装置等に画像データを入力する
ための装置としては、上述したように透明なガラス等に
て形成された載置台、つまり原稿台に原稿を載置し、こ
の載置された原稿の画像を読取手段を介して読取り、こ
の読取データを、画像形成装置にて再生できるように画
像処理を行い、これを画像データとして出力するように
した画像読取装置、通称スキャナがある。
【0005】このスキャナは、デジタル複写機、ファク
シミリ等に常設されており、またパーソナルコンピュー
タ等に接続され、パーソナルコンピュータ側で所望の画
像を編集処理されるようになっている。
【0006】以上のような役割を担う画像読取装置(ス
キャナ)は、通常反射原稿による画像の読取りを行うよ
うにしたものが主流である。そこで、反射原稿だけでな
く、必要に応じて透過原稿を任意に読取りを行うように
したものが提案され、実施に供されるようになった。
【0007】例えば、特開平9−191368号公報に
は、反射原稿の画像を読取るための透明な原稿台とは別
に、透過原稿を読取るための透明なフィルム載置台を設
けている。上記原稿台の下部には載置される反射原稿か
らの反射光を読取ユニットを構成するCCDへと結像す
る走査光学系が配置されいる。そして、上記フィルム載
置台上の透過原稿を読取走査する場合には、上記走査光
学系の走査を停止した状態で、該走査光学系の光路の一
部に、所定の速度で移動させて、同一光学系を用いて透
過原稿の画像を読取るようにしている。
【0008】また、特開平6−315067号公報に
は、反射原稿を読取るために設けられた原稿台に、隣接
して別構成の透過原稿をセットし投影し読取るようにし
てなるプロジェクタを配置する構成の画像読取装置が開
示されている。この画像読取装置によれば、反射原稿に
対して光学的に走査する走査光学系を上記プロジェクタ
とは別に設けている。そして、読取ユニットを構成する
CCDに反射原稿または透過原稿の画像を結像するよう
にして画像を読取る。そのために、プロジェクタにて投
影される位置に、上記CCDを走行させるようにして走
査し、これにより透過原稿の画像を読取る。この公報に
記載された画像読取装置においては、CCDを透過原稿
及び反射原稿の読取用に兼用したもので、CCDに像を
結像させるための光学系を別々に設けるようにしてい
る。
【0009】さらに、特開平6−86020号公報に
は、反射原稿及び透過原稿を載置する共用の原稿台及び
原稿を光照射する光源を共通に利用して画像を読取る装
置が開示されている。この装置によれば、原稿台を界に
して、原稿台上部に透過原稿の読取ユニットを、原稿台
下部に反射原稿の読取ユニットを個別に設けるようにし
ている。従って、それぞれの読取ユニットにはそれぞれ
にCCDが設けられている。この公報に記載の画像読取
装置は、上述した2種の公報記載の画像読取装置とは、
同一のCCDを用いる点で相違するものの、同一の原稿
台を用いて画像読取りを行えることが特徴となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来に
よる反射原稿及び透過原稿を可能にした画像読取装置に
よれば、画像を読取るための光学系の一部を共用する点
が示唆されている。しかし、反射原稿及び透過原稿を異
なる位置に配置して読取る場合、それぞれの原稿を載置
(セット)する個別の領域を設ける必要がある。そのた
め、セット状態を間違えれば、正常な画像読取を行えな
くなる。この点、特開平6−86020号公報記載の装
置によれば、同一原稿台に反射原稿又は透過原稿を載置
するようにしているため、載置位置を間違えることはな
くなる。
【0011】しかし、原稿の画像読取面がそれぞれの原
稿に対して異なるため、原稿に対して拡散板又は反射板
を取り換えて使用する必要がある。このような取り換え
作業は非常に面倒であり、その時に取り付けを間違える
危険性も残る。
【0012】一方、特開平6−315067号公報記載
の読取装置によれば、上述したように透過原稿を所定の
位置に結像させるためのプロジェクタを設けており、そ
の結像位置をCCDが横切るように走査されることで、
透過原稿の画像を読取るようにしている。そのため、画
像読取装置全体が非常に大きくなる。またプロジェクタ
を含む反射原稿の画像を読取るための光学系が非常に大
掛かりなものとなり、コスト高にもなる。また、透過原
稿と反射原稿の結像用のレンズ及び反射ミラー等を別途
設ける必要があり、走査光学系のコストもかさむ。
【0013】この点、特開平9−191368号公報記
載の画像読取装置によれば、反射原稿を読取る光路中に
反射原稿を横切るように搬送するようにしている。その
ため、反射原稿の走査光学系の一部を利用できる点で、
走査光学系におけるコストが高くなることはない。しか
し、透過原稿を載置するフィルム載置部を備え、該載置
部を上記光学系の光路へと搬送する必要があり、そのた
めの機構が複雑になる。またフィルム載置部上に透過原
稿が載置されるだけで、透過原稿のフィルムを保持する
構成でないため、落下やずれ等の問題が残る。
【0014】また、特開平6−86020号公報記載の
画像読取装置によれば、透過原稿及び反射原稿を光学的
に走査する位置に共通に載置できるため、原稿を載置す
る面倒な操作が解消させることは説明した通りである。
しかし、透過及び反射原稿を読取るためのCCDを含む
読取ユニットが2個必要となり、その点でのコストが高
くなる。また、2個の個別の読取ユニットを設けるた
め、装置全体が大きくなる。特に、原稿台を挟んで読取
ユニットを配置する必要性から、上下方向の嵩がどうし
ても高く、装置の小型化、又は薄型化を望めない。
【0015】以上のように従来の透過及び反射原稿の画
像を読取るための装置は、いずれにしても画像読取装置
全体がどうしても大きくなる。また、画像読取装置を薄
型化することもできない。また、画像の読取走査を行う
走査光学系を全て共用していないため、上述したように
装置の小型化が行えず、コスト的にもどうしても高くな
っている。
【0016】そこで、読取ユニットを共用し、同一面側
で反射又は透過原稿の読取走査を行う場合には、特開平
8−191368号公報や、特開平6−315067号
公報に記載しているように、同一CCDの受光面にそれ
ぞれの像を結像するための走査光学系に工夫をこらす必
要がある。そのため、走査光学系が大掛かりになり、ま
たセットする原稿の位置が異なるため非常に面倒な作業
を解消できない。しかも、特開平6−86020号公報
に記載の画像読取装置においても共通するように小型化
し、薄型化を行えなくなる。
【0017】本発明は、画像読取装置による小型化、あ
るいは薄型化を可能にしてなる画像読取装置を提供する
ものでもある。
【0018】特に、本発明の第1の目的は、透過原稿及
び反射原稿を同一原稿台上で光学的に走査でるようにし
装置の小型化、あるいは薄型化を可能にすることにあ
る。
【0019】また、本発明の目的は、透過原稿及び反射
原稿による画像の読取を同一の走査光学系を用いて、か
つ同一読取ユニットを用い、そして同一面側で読取りを
可能にしてなる画像読取装置、つまりスキャナを提供す
ることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明による画像読取装置は、透明な原稿台上に
載置された原稿を、上部より原稿台へと押圧するために
開閉可能に設けられた原稿カバーを備え、上記原稿台上
の原稿の画像を光学的に走査して読取るようにしてなる
画像読取装置において、上記原稿台には反射原稿と透過
原稿を載置する領域を設け、上記原稿カバーに透過原稿
と対応した位置に拡散板を設け、上記原稿の画像を読取
走査するための走査光学系を上記原稿台の反射原稿及び
透過原稿の載置領域を走査可能に設けると共に、反射原
稿の領域を走査する時に、走査光学系側に設けられた露
光ランプの光を上記拡散板に入射させる反射部材を上記
原稿カバー側に配置してなり、上記拡散板に入射した光
を透過原稿の背面より照射できるようにしたことを特徴
とする。
【0021】このような構成によれば、反射原稿及び透
過原稿を読取走査するための走査光学系を全て共用でき
る。つまり、反射原稿においては、露光ランプからの光
を原稿台上の原稿に照射でき、その反射光を読取ユニッ
トにて読取ることができる。そして透過原稿においては
露光ランプからの光を拡散板へと入射でき、拡散板を利
用して透過原稿の背面より照明しており、透過原稿から
の透過光による読取りを行える。そのため、反射原稿及
び透過原稿をセットする領域を別位置に設けることな
く、同一走査光学系にて読取りを行え装置全体を小型
化、あるいは薄型化できる。しかも、原稿の載置作業が
簡単になる。
【0022】また上述した構成による画像読取装置にお
いて、請求項2記載の発明によれば、上記走査光学系
は、透過原稿の読取走査を行う時に、露光ランプを支持
してなる第1支持部と原稿の画像を走査する反射ミラー
を支持する第2支持部を分離可能に設け、上記透過原稿
の走査時に第1支持部の露光ランプが原稿カバー側の反
射部材に対向する位置で第1支持部の移動を停止させ、
第2支持部のみを反射原稿に沿って走行させるようにし
ておけば、反射原稿の画像読取走査を行う時には、第1
支持部が停止するため露光ランプの光を拡散板に効率よ
く導くことができる。そして、第2支持部が反射原稿に
沿って走査される。そのため、拡散板にて透過原稿の背
面が均一に照明され、透過原稿を透過する透過光が読取
られる。よって透過原稿の画像を良好に読取ることがで
きる。つまり、同一の露光ランプを有効に活用できる。
【0023】また、上述した構成による画像読取装置に
おいて、請求項2記載の発明によれば、上記走査光学系
の第1支持部と第2支持部は、反射原稿の走査時には一
体になって走査できるように連結手段にて連結されてお
り、上記連結手段は、反射原稿の走査時には第1支持部
に対して第2支持部が走行できるように第1支持部に固
定された第2支持部が移動可能に設けられる連結棒と、
第2支持部を第1支持部に密着させる方向に付勢する付
勢手段とを設けてなり、上記第1支持部が停止された時
に、第2支持部が付勢手段に抗して移動可能に設けられ
構成とすることで、露光ランプ及び反射ミラーの一体
化、及び分離を確実に行え、上述したように露光ランプ
の透過原稿を読取る時の走査が良好に行える。
【0024】さらに、上述した構成による画像読取装置
において、請求項4記載の発明は、上記原稿台には透過
原稿の載置領域を区別できるようにするために、透過原
稿を読取走査する前に走査される補正用のホワイトバラ
ンス板が設けられており、上記ホワイトバランス板を透
過原稿の載置基準部に兼用させるようにしたことから、
透過原稿の載置が容易になる。しかも、透過原稿の載置
位置を正確にできる。さらに、ホワイトバランス板にて
透過原稿の読取データに対するシェーディング補正を合
わせて行える。
【0025】また、上述した構成による画像形成装置に
おいて、請求項5記載の発明によれば、上記原稿カバー
に設けられる反射部材は、原稿カバー側に設けられる拡
散板、または反射原稿を原稿台側へと押圧する押圧部材
の一部で構成しておけば、特別に反射部材を別途原稿カ
バーに設ける必要がなくなる。そのため、反射部材を設
ける時の位置だし精度が要求されず、よって拡散板への
露光ランプの光を入射させる効率を向上できる。また、
コスト低減を図れる。
【0026】そして、上述した構成による画像形成装置
において、請求項6記載の発明によれば、上記原稿カバ
ーは、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられ、
該原稿カバーに設けられた拡散板及び反射部材を有して
いない別構成であって、原稿台の透過原稿の載置領域ま
で伸びる反射原稿の画像読取を行うためにその反射原稿
を原稿台へと密着する押圧部材を設けた原稿カバーを装
着可能にしておけば、透過原稿を載置する領域を含めて
反射原稿の読取領域として利用できる。これは、同一の
原稿台及び同一の走査光学系にて読取可能にしたことか
らできる特有の効果である。そのため、非常に長い原稿
の画像読取りを行うような場合、一度の走査により画像
読取りを行える。この点、従来であれば、反射原稿の前
半及び後半を2度光学的な走査により読取りを行う。そ
して、それぞれの読取データをつなぎ合わせて合成する
処理を行う必要がある。そのため、長い原稿の前半と後
半を区別して原稿台に載置するため作業が必要となり、
原稿を載置する時間を含めた全体の読取時間が非常に長
くなる。しかし、この発明によれば載置作業が1度で済
み、読取走査も1度で済み、大幅な読取時間の短縮とも
なる。
【0027】最後に、上述した構成の画像読取装置にお
いて、請求項7記載の発明は、上記走査光学系を構成す
る第1及び第2支持部を互いに密着する連結部材を、少
なくとも2箇所に設けると共に、その配置位置が走査光
学系を走行してなる走行部材に近接して設けるようにす
れば、透過原稿の画像読取走査において、第1支持部か
ら分離される第2支持部がこじれて、走査光学系の光軸
がずれることを防止できる。つまり、走行部材を介して
第2支持部が走行される時に、バランスよく走行される
ため、第2支持部に設けられている反射ミラーが傾斜す
ることはなく、安定した走査が可能になる。
【0028】
【本発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下
に図面を参照に詳細に説明する。図1は本発明における
画像読取装置であるスキャナの内部構造を示す構成図で
ある。また、図2は原稿の画像を光学的に走査する本発
明による第1の走査手段の構成例を示す斜視図である。
【0029】この図1に示すスキャナ、つまり画像形成
装置は、スキャナ単体で示している。このスキャナはデ
ジタル複写機によれば、複写機本体の上部に常設されて
おり、例えば下部には画像形成装置本体が装備されてい
る。またファクシミリ装置においても同様に常設されて
いる。また、パーソナルコンピュータにおいては、通信
ケーブル等を介して接続され、読取指令に基づいてスキ
ャナ側では原稿の画像の読取りを行い、その読取った画
像データをパーソナルコンピュータへと送るようになっ
ている。
【0030】まず、図1に基づいて、本発明にかかる画
像読取装置の構成を説明する。画像読取装置であるスキ
ャナ1本体は、上部に開閉可能に原稿カバー2が設けら
れている。この原稿カバー2は、スキャナ1上部の透明
ガラス等からなる原稿の載置部を構成する原稿台3に対
応して開閉されるもので、その一側端部4が、スキャナ
1上部本体側に軸支されている。
【0031】原稿カバー2は、樹脂等にて形成された外
装に、原稿台3と対向する面側に白色の押圧シートを設
けており、該白色押圧シートは、例えばスポンジ部材か
らなる押圧部材21上に貼り付けられている。従って、
原稿カバー2を閉じることで、原稿台3上に載置された
原稿を原稿台3面へと押圧部材21の作用により押圧
し、密着させることができる。
【0032】上記原稿台3は、反射原稿5及び透過原稿
6を区別して載置できる領域を有するように一体化され
ている。つまり原稿台3は1枚ものの透明なガラス板か
ら構成されており、スキャナ1本体の上部に保持されて
いる。この原稿台3の画像走査方向における左側の領域
は、反射原稿5を載置する領域であり、その左先端部分
には、原稿5を載置する基準端縁3aを有している。こ
の基準端縁3aの下部の原稿台3面上には、反射原稿の
シェーディング補正用のホワイトバランス板7が設けら
れている。
【0033】また、原稿台3の画像走査方向の右側は、
透過原稿6の載置領域を構成しており、その領域の左側
には透過原稿6の一端を揃える基準端縁3bを構成する
と共に、透過原稿のシェーディング補正用のホワイトバ
ランス板8が貼り付けられている。従って、原稿台3は
画像を以下に説明する走査光学系による走査方向に沿っ
て、それぞれ区別するように反射原稿の載置領域と透過
原稿の載置領域とに区分されている。
【0034】この原稿台3に対応し、原稿カバー2は、
上述したように反射原稿5を上部より押圧し、原稿台3
面へと密着させるためのスポンジ構造の押圧部材21が
設けられている。この押圧部材21の原稿台3との対向
面には白色シートが貼り付けられている。押圧部材21
は、最大読取可能サイズの反射原稿5、例えばA4サイ
ズの長手方向より多少大きく形成されている。また、透
過原稿6に対応する領域には、透過原稿6の背面、つま
り原稿台3と対向する面と反対側の面より光照射するた
めの拡散板22が、原稿カバー2に固定されて設けられ
ている。そして、この拡散板22に対応して後に説明す
るが光源からの光を拡散板22の一つの側面より入射さ
せるための反射部材を構成する反射ミラー23が合わせ
て原稿カバー2側に固定配置されている。
【0035】原稿カバー2は、上述したようにスキャナ
1本体の一側端部4に軸支されているため、その位置を
中心として、図1において右上方向に回動され、開放さ
れる。この状態で、原稿台3が露出し、透過原稿6を読
取る場合には、その原稿6の一側端を基準端縁3bに揃
うように載置する。また、反射原稿5の画像読取りを行
う時には、その原稿5の一側端を基準端縁3aに揃える
ように載置する。この状態で、原稿カバー2を閉成すれ
ば、それぞれの原稿5,6が原稿台3に密着されること
になる。
【0036】一方、原稿台3の下部のスキャナ1本体内
には、載置された原稿5又は6の画像を読取るための走
査光学系9が設けられている。この走査光学系9は、周
知の通りであり原稿に光照射する露光ランプ90、原稿
からの反射光を読取ユニット10を構成する1ラインイ
メージセンサであるCCD11への光路を構成するため
に反射する複数の反射ミラー91,92,93を備えて
いる。
【0037】上記走査光学系9は、第1走査部材94と
第2走査部材95とを個別に備えて構成されている。そ
して、第1走査部材94の走査速度Vに対して、第2走
査部材95の走査速度は、V/2に設定されてそれぞれ
が駆動走査される。
【0038】上記第1走査部材94には、上述したよう
に露光ランプ90及び原稿からの反射光又は透過光を必
要な光路、特に読取ユニット10のCCD11の受光面
へと導く第1反射ミラー91が保持されている。そし
て、第2走査部材95には上記第1反射ミラー91から
の反射光をCCD11への受光面へと反射する1組の第
2及び第3反射ミラー92,93が保持されている。
【0039】上記第1及び第2走査部材94,95は、
例えば図1においてホームポジション位置の左側から右
側に走査するために、図示しない例えば2本の平行配置
されたスライド軸に移動可能の支持されている。スライ
ド軸は、図1において左右方向に配置されている。そし
て、第1及び第2支持部材94,95には、ワイヤ、タ
イミングベルト等からなり、走行駆動するための走行部
材96が連結されている。
【0040】ここで、第1走査部材94及び第2走査部
材95を走行駆動するための走行部材96を駆動する機
構は、従来より周知の機構がそのまま用いられる。その
機構そのものは本発明には直接関係ないため、説明は省
略する。上述したように第1走査部材94が、速度Vで
走行部材96を介して走行される時に、第2走査部材9
5は、上記速度Vに対してV/2の速度で走行部材96
を介して走行されるように、走行部材96を張架してお
り、走行部材96の一部が第1及び第2走査部材94,
95に取り付けられている。
【0041】また読取ユニット10は、上述したように
1ラインイメージセンサであるCCD11、上述した走
査光学系9による原稿5又は6からの光像をCCD11
の受光面に結像させるための結像レンズ12、CCD1
1を固定し電気的に配線してなる基板13とを備えてい
る。基板13上には、CCD11からの読取った光量に
応じた画素毎のアナログ信号を、必要に応じてデジタル
信号に変換して画像データとして出力する回路等が含め
て配線されている。
【0042】上述したように反射原稿5がその一端を原
稿台3の基準位置3aに揃えて載置されれば、原稿カバ
ー2が閉じられる。その状態が図1に示されている通り
である。そこで、スキャナ1本体は、パーソナルコンピ
ュータからの読取指令、又はスキャナ1本体側の操作パ
ネル上の読取開始スイッチを操作することで読取動作が
開始する。この時、走査光学系9による読取走査が開始
される。そのため、露光ランプ90が点灯され、反射原
稿5に沿って光学的に走査されることで、原稿5の画像
が順次読取ユニット10のCCD11に結像される。つ
まり、第1走査部材94が例えば速度Vで走行部材96
を介して走行される。そして、第2走査部材95が同一
方向に速度V/2で走行部材96を介して走行される。
【0043】これにより、露光ランプ90による光照射
にて反射原稿5からの反射光が、走査光学系9の各反射
ミラー91,92,93を介してCCD11に結像レン
ズ12にて結像されていく。これにより、反射原稿5の
全域の画像が順次光学的に走査され、CCD11にて読
取られる。
【0044】(本発明の第1の実施形態)上述したよう
に図1において反射原稿5が順次読取られる走査は従来
と同様である。そこで、本発明の第1の実施形態におい
ては、透過原稿6においても、反射原稿5と同様に、同
一の走査光学系9を走査することで読取りを行えるよう
にしいる。
【0045】図1において、走査光学系9を構成する第
1走査部材94は、露光ランプ90を支持する第1支持
部であるランプキャリッジ94aと、反射ミラー91を
支持する第2支持部であるミラーキャリッジ94bとか
ら構成されている。このランプキャリッジ及びミラーキ
ャリッジ94a,94bは、互いに分離可能であり、連
結部材15にて通常は連結され、一体化された状態とな
っている。
【0046】連結部材15は、図2に示すように両端部
に対応して設けられた連結棒16に対してミラーキャリ
ッジ94bが移動可能に設けられており、連結棒16の
一端がランプキャリッジ94aに固定されている。また
連結棒15の他端、つまりランプキャリッジ94bの固
定端とは反対側の端部には、フランジ17が固定されて
おり、このフランジ17とミラーキャリッジ94bの間
に圧縮スプリング18が介在されている。従って、圧縮
スプリング18の付勢力により、ミラーキャリッジ94
bがランプキャリッジ94aに密着される。そのため、
ミラーキャリッジ94b側に走行部材96の一部が固着
されているため、ランプキャリッジ及びミラーキャリッ
ジ94a,94bが一体となって同一方向に同一速度で
図示しないスライド軸上を走行されることになる。
【0047】また、ランプキャリッジ94a側には、両
端の露光領域外の位置にランプキャリッジア94aを停
止保持させるための係止突起19が固定されている。こ
の係止突起19に対応して、スキャナ1本体側には図1
に示すようにストッパ20が設けられている。
【0048】従って、第1走査部材94が走行部材96
を介してスライド軸上を走行されれば、第1走査部材9
4を構成するランプキャリッジ94aに設けられた係止
突起19が、スキャナ1本体側に設けられたストッパ2
0に当接する。この係止状態において、第1支持部94
aに設けられた露光ランプ90が、原稿カバー2に設け
られた反射ミラー23と対向する。また、第1走査部材
94がさらに右方向へと走行部材96を介して走行駆動
されると、ランプキャリッジ94aがその移動を係止突
起19とストッパ20との当接で阻止されるため、ミラ
ーキャリッジ94bがスプリング18の付勢力に抗して
さらに右方向に走行される。そのため、原稿台3上に載
置された透過原稿6からの透過光を第1反射ミラー91
にて反射し、光学的な走査を行える。
【0049】以上のような構成のスキャナ1において、
1つの原稿台3の同一面上に、反射原稿5及び透過原稿
6を載置できるようにしており、載置の際に異なる位置
にそれぞれの原稿を区別して配置する手間はなくなる。
しかも、同一の走査光学系9を駆動走査することで、反
射原稿5及び透過原稿6の画像を走査して、読取ること
ができるため、スキャナ1の高さ方向の嵩を押さえ、小
型化、かつ薄型化が可能になる。また、同一の走査光学
系9及び読取ユニット10にて画像を読取ることができ
るため、機構が簡単になり、部品点数を押さえ、小型化
に加えてコスト低下が可能になる。
【0050】そこで、上述ような構成によるスキャナ1
において、以下にその理解を深めるためにも反射原稿
5、透過原稿6の画像の読取作用について説明する。
【0051】まず、反射原稿5の画像読取を行う場合に
ついて説明する。原稿カバー2を開放し、反射原稿5の
一端部を原稿台3の基準端縁3aに一致させて載置す
る。載置後、上部より原稿カバー2を閉じる。この状態
で読取走査の開始を指令する。この指令は、スキャナ1
本体の操作パネル上の開始スイッチであり、あるいはパ
ーソナルコンピュータからの開始指令であり、またはデ
ジタル複写機においてはコピー開始スイッチである。こ
の指令を図示しない制御手段(CPU)が受けると、走
査光学系9が駆動される。
【0052】そのため、走行部材96が駆動され、第1
及び第2走査部材94,95が決められた速度で走行さ
れる。この時、第1及び第2走査部材94,95は予め
決められたホムポジション位置から走行し、一定距離走
行させることで、反射原稿5の画像先端より読取走査が
開始される。そして、反射原稿5の画像読取走査を開始
する前には、ホワイトバランス板7が先に光学的に走査
される。この走査により、読取ユニット10のCCD1
1の個々の出力状態が確認され、これを記憶される。
【0053】このホワイトバランス板7を事前に読取る
のは、CCD11の各読取セル毎の感度ムラや、露光ラ
ンプ90の光量ムラ、さらにレンズ12のムラ等を補正
するためであって、所謂シェーディング補正に用いる。
このホワイトバランス板7による読取結果は、シェーデ
ィング補正データとして図示しないRAM等の記憶部に
一時的に記憶される。
【0054】そして、基準端縁3aの位置の走査を開始
することで、反射原稿5の画像読取走査が開始される。
この読取結果は、読取ユニット10のCCD11を介し
て出力される画像データとして逐次、基板13上に配置
されたメモリ等に記憶されていく。この場合、説明が前
後することになるが、第1走査部材94は、第1及び第
2支持部であるランプキャリッジ及びミラーキャリッジ
94a,94bが分離可能に設けられているが、連結部
材15にてそれぞれが密着されているため、一体となっ
て走行される。
【0055】このような走査が継続し、反射原稿5の後
端の走査を完了すれば、反射原稿5の1頁分の読取画像
データが記憶され、必要に応じて外部装置へと出力処理
される。この反射原稿5の後端は、予め載置された反射
原稿5のサイズが判別されておれば、第1走査部材94
の走行距離が決まり、その距離を走行した時点で走査光
学系9の走査を停止させる。そして、走査光学系9は、
元のホームポジション位置へと逆方向に復帰走行され
る。この時の速度は、読取時の速度より通常速く設定さ
れている。
【0056】上述したCCD11より出力される読取デ
ータは、各読取セル毎のむらや光量むらを補正するシェ
ーディング補正を行うために、先に説明したようにホワ
イトバランス板7の読取時の補正用の記憶データと除算
処理され、上述したむら等を除去した鮮明な画像データ
として出力処理される。この処理は、1頁分の画像デー
タた記憶された後に、他の外部装置等へ出力処理する場
合、シェーディング補正を行って出力される。または、
CCD11による1ライン分の読取データに対して、そ
の都度シェーディング補正処理が行われ、それをメモリ
等に記憶させていく。
【0057】以上のようにして反射原稿5の画像読取走
査が完了する。次に、透過原稿6の画像読取走査につい
て説明すれ。そこで、透過原稿6を原稿台3上の透過原
稿の載置領域に載置する。そのため、原稿カバー2を開
き、透過原稿6の一端部をホライトバランス板8にて兼
用されている端部の基準端縁3bに揃えて載置する。載
置後、原稿カバー2を閉じる。
【0058】この状態で読取走査の開始を指令する。こ
の指令は、先に説明した通りであり、スキャナ1本体の
操作パネル上の開始スイッチであり、あるいはパーソナ
ルコンピュータからの開始指令であり、またはデジタル
複写機においてはコピー開始スイッチである。この指令
を図示しない制御手段(CPU)が受けると、走査光学
系9を走行させる。この走査光学系9の走行駆動は、反
射原稿5の読取走査の駆動と同様となるが、反射原稿5
の画像読取を行わないために、反射原稿の載置領域につ
いてはその移動走行を高速駆動する。
【0059】そして、走査光学系9が透過原稿6の走査
領域に近づけば、反射原稿6を走査する走行速度に制御
される。これにより、反射原稿6の読取時間を短縮でき
る。そのため、走査光学系9の移動距離は駆動系、例え
ばモータ等の回転角度、つまり速度エンコーダからの出
力パスルをカウントすることで正確に把握できる。そし
て、走査光学系9の特に第1走査部材94が反射原稿6
の走査を開始する前の一定距離に達した状態で速度を走
査速度に制御する。また、図示しないマイクロスイッチ
等を透過原稿6の読取走査領域の手間に配置しておき、
このマイクロスイッチの検知信号を利用し、走査光学系
9の第1走査部材94を、透過原稿の読取走査速度に制
御する。
【0060】このようにして、走査光学系9が走行駆動
され、透過原稿6の読取走査を開始する状態において
は、図1に示すように第1走査部材94を構成するラン
プキャリッジ94aの係止突起19が、ストッパ20に
当接する。この時、ランプキャリッジ94aのこれ以上
の移動が阻止され、その位置に停止保持される。そし
て、ランプキャリッジ94aに支持された露光ランプ9
0が、原稿カバー2側に設けられた反射ミラー23に対
向した状態で停止している。そのため、露光ランプ90
の光は反射ミラー23にて反射され拡散板22へと導か
れる。
【0061】拡散板22は、従来より周知の通り、入射
した光を例えば透過原稿6の載置面より全域で均一に照
射するようになしたものである。そのため、ホワイトバ
ランス板8を含む透過原稿6を背面から均一に光照射す
る。
【0062】これにより、ランプキャリッジ94aがス
トッパ20にて停止されている位置において、ミラーキ
ャリッジ94bによる第1反射ミラー91は、上記のホ
ワイトバランス板8からの透過光を反射し、読取ユニッ
ト10のCCD11の受光面に結像する位置にある。そ
のため、ホワイトバランス板8によるCCD11の出力
をシェーディング補正のための補正データとして記憶し
ておく。
【0063】その後、ミラーキャリッジ94bが走行部
材96を介して右方向にさらに移動走査されると、ラン
プキャリッジ94aより分離して連結棒16に沿い、圧
縮スプリング18に抗して走行される。これにより、透
過原稿6が拡散板22を介して光照射される状態におい
て、その透過光が第1反射ミラー91にて順次反射され
る。その透過光は第2走査部材95に保持された第2及
び第3反射ミラー92,93にて反射され、結像レンズ
12を介して読取ユニット10のCCD11上に結像さ
れる。この場合、第2走査部材95は、ミラーキャリッ
ジ94bが走行駆動されるため、同方向に1/2の速度
で走行される。
【0064】上述したCCD11に結像されることで、
CCD11より光像に応じた出力がなされる。この出力
される読取データは、CCD11の各読取セル毎のむら
や光量むらを補正するシェーディング補正を行うため
に、先に説明したようにホワイトバランス板8による補
正データとの除算処理等が行われた後に出力処理され
る。この処理は、1枚の透過原稿6の画像データた記憶
された後、他の外部装置等へ出力処理する場合、上述し
たシェーディング補正を行って出力される。あるいは、
CCD11による1ライン分の読取データに対してその
都度シェーディング補正処理を行い、それがメモリ等に
記憶される。
【0065】このようにして透過原稿6の読取走査を完
了すれば、反射原稿5の読取走査の終了時に同様に復帰
駆動が行われる。この復帰駆動においては、反射原稿5
と同様であり読取走査による駆動速度より速く復帰駆動
走行が行われる。この場合、ミラーキャリッジ94bは
圧縮スプリング18の作用により復帰方向に付勢付勢さ
れランプキャリッジ94aと密着した状態でランプキャ
リッジ94aを合わせた第1走査部材94として復帰さ
れる。
【0066】以上のように、反射及び透過原稿5,6に
よる画像読取りのための光学的な走査は、同一走査光学
系9及び読取ユニット10にて行える。ここで、反射原
稿5と透過原稿6とを読取走査する時、その読取モー
ド、つまり反射原稿の読取モードと、透過原稿の読取モ
ードとを切換えて設定するようにしている。そのモード
の切換は、走査前に事前に設定される。また、通常は反
射原稿5の読取モードを設定しておき、透過原稿6の読
取りを行う時には走査光学系9が透過原稿6の載置領域
まで移動されることは上述した通りである。
【0067】そのため、第1走査部材94を構成するラ
ンプキャリッジ94aがストッパ20の位置まで移動
し、係止突起19が当接し、その移動が阻止された時点
を検知する。そのためにストッパ20の位置に検知セン
サ等を配置しておく。そして、係止突起19にて検知セ
ンサを動作させるようにし、その時の検知信号が出力さ
れる。その検知信号を用いて、透過原稿の読取モードに
自動的に切換設定することができる。従って、オペレー
タはモードを切換設定を行う必要がなくなる。
【0068】しかも、原稿台3に載置される原稿は、通
常載置されている状態が検知される。このような従来周
知の原稿検知手段を設けておけば、その検知に応じたモ
ードを自動的に切換設定できる。つまり、透過原稿6を
原稿台3に載置すれば、それを原稿検知手段が検知す
る。この検知に応じて、走査光学系9は反射原稿6の走
査領域まで走査される。そして、ストッパ20の位置で
検知された時点で、反射原稿の読取モードに切換制御で
きる。
【0069】(第1の実施形態によるその他の使用)上
述の原稿の画像読取走査においては、反射原稿5又は透
過原稿6を別々に読取走査を行うようにしている。そこ
で、反射原稿5及び透過原稿6を合わせて読取る必要が
生じた時には、それぞれの領域に反射原稿5と透過原稿
6を原稿台3上に載置する。そして原稿カバー2を閉
じ、開始指令がなされると走査光学系9に読取走査が開
始される。
【0070】まず、反射原稿5の画像読取走査を行う前
に、反射原稿用のホワイトバランス板7によるシェーデ
ィング補正のための補正データが読取られ記憶され、反
射原稿5の画像の読取によりシェーディング補正が施さ
れ、この読取画像データが出力される。これに引き続い
て、透過原稿6の画像読取走査が開始される。その前
に、同様にしてシェーディング補正のために透過原稿用
のホワイトバランス板8による読取りが行われ補正デー
タが記憶された後、反射原稿6の読取走査が開始され
る。この時、走査光学系9の第1走査部材94を構成す
るランプキャリッジ94aの走行がストッパ20にて阻
止された時点で、これが検知され反射原稿の読取モード
から透過原稿の読取モードに自動的に切換えられる。
【0071】そして、透過原稿6の画像の読取走査が行
われ、先に読取ったシェーディング補正データを基に、
シェーディング補正された読取画像データが出力され
る。このようにして、反射原稿5及び6の走査光学系9
による1度の走査により、連続して異なる原稿の画像を
読取ることができる。
【0072】このように、反射原稿5と透過原稿6を1
回の読取走査で連続して行えるため、その読取走査の前
に、反射原稿5及び透過原稿6毎に、白黒2値モード、
カラーモード、グレイモード(中間調/写真)等の設
定、解像度、明るさ、読取範囲等を設定しておく。これ
により、反射原稿5又は透過原稿6の読取走査におい
て、設定されたモードでの画像の読取を行える。また、
これらの切換は、上述したように反射原稿5と透過原稿
6の走査領域において決定し、それにより切換が行われ
る。その結果、反射原稿5と透過原稿6を別々の走査に
より、その都度、モード設定するような手間が少なくて
すみ、トータル的な読取走査の時間が大幅に短縮でき
る。
【0073】(第1実施形態による別態様)図1に示す
本発明の第1の実施形態においては、透過原稿6の画像
を読取走査するために、反射ミラー23を別に設けるよ
うにしている。この反射ミラー23にて、第1走査部材
94を構成するランプキャリッジ94aに支持された露
光ランプ90からの光を透過原稿6の照明用に利用して
いる。そのため、透過原稿6を照明するための特別な露
光ランプを必要としなくなる。よって、スキャナ1本体
の小型化及び薄型化を可能にしている。
【0074】このような形態とは別に、反射ミラー23
の反射機能を拡散板22に同時に持たせることで、反射
ミラー23を設けない場合の態様を図3に示している。
つまり、拡散板22と一体成型された反射部材として機
能を果たす反射板22aを形成している。反射板22a
を拡散板22に一体成型することで、一つの部材にて反
射機能と、拡散機能を備えることができる。
【0075】よって、1つの部材にて、上述した両機能
を果たせるため、拡散板24への露光ランプ90からの
光の入射角度等の精度を向上できる。つまり、反射ミラ
ー23を別に原稿カバー2に取り付け固定する時の位置
決め精度等が要求されるが、そのような精度が不要とな
るため、精度が向上する。これにより、透過原稿6の読
取走査時の読取品位も合わせて向上する。なお、反射板
22aの反射面には反射シート等を貼り付けることもで
きる。
【0076】また、図4は上述したように拡散板22へ
と露光ランプ90の光を入射させるための反射ミラー2
3を個別に設けることなく、原稿カバー2を構成する反
射原稿5を原稿台3へと押圧する押圧部材21にて兼用
させるようにしたものである。つまり、反射原稿5を原
稿台3へと押圧するために押圧部材21が設けられてい
る。この押圧部材21には、露光ランプ90からの光を
反射する白色シートが設けられている。この白色シート
の反射を利用して露光ランプ90からの光を拡散板22
へと入射させることができる。
【0077】そのため、押圧部材21は、図4に示すよ
うに、最大サイズ領域を外れた部分に、例えば湾曲形状
に形成された反射部21aを一体的に設ける。この反射
部21aの反射面は、白色シートの反射効率より高い反
射シートを別途貼り付けるようにしてもよい。また、反
射部21aは、湾曲形状に形成されているが、これは露
光ランプ90からの光を効率よく拡散板22へと入射さ
せるためでもあり、集光するようにしている。また、十
分な入射光量を確保できる場合には、傾斜状態に形成し
てもよい。
【0078】この反射部21aを設けることで、高価な
反射ミラー23を必要とせず、低コストで露光ランプ9
0の光を拡散板22へと入射させることができる。
【0079】(本発明の第2の実施形態)以上説明した
第1の実施形態によれば、原稿カバー2が、反射原稿5
及び透過原稿6を原稿台3上に押圧するように押圧部材
21は、例えばA4サイズの長手方向まで読取可能なよ
うに設定されている。そして、それ以後の原稿台3の領
域に対応して、透過原稿6を載置するようにしている。
そして、その透過原稿6の載置領域に対応させて拡散板
22を、原稿カバー2側に設けている。
【0080】このような原稿カバー2は、スキャナ1本
体の一側端に対して着脱可能に設け、別の構成による例
えば図5に示すような原稿カバー2aを装着可能に設け
ることができる。つまり、原稿台3が1枚ものであり、
走査光学系9においても、原稿台3に沿って移動可能と
なっている。
【0081】そのため、図5に示すようにA4サイズよ
り長い、例えばリーガルサイズの反射原稿5aを原稿台
3に載置して読取ることができる。このリーガルサイズ
の長手方向の長さは355.6mmであり、A4サイズ
の長手方向の長さは297mmである。
【0082】図1に示す原稿カバー2を取り外し、図5
に示す構成の原稿カバー2aを装着する。この原稿カバ
ー2aは、原稿台3にリーガルサイズの反射原稿5aが
載置された時に、その全域を上部より均等に押圧できる
押圧部材21bを設けている。そして原稿カバー2aに
は、図1に示すように透過原稿6に対応した拡散板22
を取り付けることなく、その取り付け位置に延長するよ
うに、上述した押圧部材21bが延長して設けられてい
る。
【0083】そして、走査光学系9においては、第1走
査部材94を構成するランプキャリッジ94aがストッ
パ20aの位置で係止突起19が当接するために停止さ
れ、ミラーキャリッジ94bのみが、ランプキャリッジ
94aより分離した状態で走行されるため、例えばリー
ガルサイズの反射原稿5aを十分に光照射できなくな
る。そのため、ストッパ20aを、ランプキャリッジ9
4aの走査領域から離間させれば、ランプキャリッジ9
4aはミラーキャリッジ94bと分離されることなく、
密着した状態で走行させる。
【0084】そこで、ストッパ20aは、図5に示すよ
うに、回動可能に軸支されたレバー20bに連結され、
ランプキャリッジ94aに設けられている係止突起19
より離れるようになっている。このストッパ20aは、
原稿カバー2aがスキャナ1本体に装着されることで、
これに連動させて矢印G方向に回動させるように構成し
ておき、ストッパ20aとしての機能を果たさなくなる
ようにする。または、原稿カバー2a側に、ストッパ2
0aをG方向に回動させる部材を対応して設けておき、
原稿カバー2aを閉じた状態でストッパ20aを回動さ
せるように構成することもできる。
【0085】また、図1においては、透過原稿6を載置
する領域に、ホワイトバランス板7を原稿台3上に設け
るように説明している。このホワイトバランス板7につ
いては、拡散板22側に設けるようにしておけば原稿台
3上には、ホワイトバランス板7が存在しなくなる。よ
って、図5に示す構成の原稿カバー2aをスキャナ1本
体に装着しても、長い反射原稿5を読取ることができ
る。
【0086】以上のような構成において、読取原稿が、
A4サイズより長い反射原稿5aの画像を読取る場合に
は、図5に示すような原稿カバー2aを、図1に示す構
造の原稿カバー2に代えて交換する。そして、長い反射
原稿5aを原稿台3上に載置する。反射原稿5aの一端
部を基準端縁3aに揃えて載置すれば、その一端部の反
対側の後端は、図1における透過原稿6の載置領域にも
及ぶことになる。そして、原稿カバー2aを閉じ、読取
開始指令がなされると、走査光学系9の走行駆動が行わ
れる。
【0087】走査光学系9は、第1走査部材94及び9
5が図5に示す矢印方向にそれぞれの速度で走行され
る。第1走査部材94は、ランプキャリッジ及びミラー
キャリッジ94a,94bが連結部材15にて連結され
ているため、一体で走行される。これにより、露光ラン
プ90の光は反射原稿5aを照射し、その反射光が第1
反射ミラー91にて反射しながら走行される。
【0088】そして、第1走査部材94の走査速度の1
/2の速度で走行駆動される第2走査部材95は、その
第2及び第3反射ミラー92,93にて上記反射ミラー
91にて反射された光を結像レンズ12を介して読取ユ
ニット10のCCD11へと導く。これによりCCD1
1からは、反射原稿5aの濃度に応じた読取画像データ
を出力する。
【0089】上述した走査を継続し、第1走査部材94
がストッパ20aの位置、つまりランプキャリッジ94
aの係止突起19がストッパ20aの位置に達しても、
このストッパ20aは破線で示す状態に回動されてい
る。そのため、ランプキャリッジ94aの走行が規制さ
れず、ミラーキャリッジ94bと一体化した状態で走査
を継続する。その後、図5に示すように、ミラーキャリ
ッジ94bに支持された第1反射ミラー91が、反射原
稿5aの後端位置を走査する。
【0090】このようにして、例えば通常サイズ(例え
ばA4サイズ)より長い反射原稿5aの後端を走査を完
了すれば、走査光学系9を元のホームポジションへと復
帰走行する。つまり、走査方向とは逆方向に走行駆動さ
れる。よって、長い反射原稿5aの画像読取を行う場合
には、原稿台3の全て領域を有効利用し、読取可能にし
ている。このようなことは従来技術ではできなかったこ
とであり、本発明を実施することで初めて可能になる。
また、これによりスキャナ1本体が大型化することはな
い。
【0091】なお、原稿カバー2をスキャナ1本体に対
して着脱可能に設ける構成の一例を説明する。これは、
一例であり、特に本発明において限定されるものではな
い。原稿カバー2は、一側端部4で軸支されており、該
原稿カバー2が開閉可能となっている。そしてスキャナ
1本体の軸支部1aに、原稿カバー2の一側端部4を軸
支する。この軸支部1aをスキャナ1本体に着脱可能に
する。つまり軸支部1aに設けた挿入棒1bを、スキャ
ナ1本体の外装1cに挿入できるようにして取り付け自
在に設ける。
【0092】(本発明の他の実施形態)以上説明したよ
うに、図1に示す第1の実施形態によるスキャナ1によ
れば、同一の原稿台3面を利用し、かつ同一走査光学系
9、読取ユニット10を用いて反射原稿5、透過原稿6
の画像読取を行える。そして、図5に示す第2の実施形
態によるスキャナ1においては、図1に示すスキャナ1
をそのまま利用し、長い反射原稿5aの画像読取を可能
にするようにしている。そのため、図1に示すスキャナ
1においては、ホワイトバランス板8を原稿台3表面に
貼り付ける場合には、それが邪魔になり、原稿カバー2
側の拡散板22側に貼り付けることを説明した。
【0093】この場合、図1に示すように透過原稿6の
画像を読取るために、原稿台3に載置する位置を決める
ことができなくなる。そこで、原稿台3の読取走査領域
より外れた位置に、反射原稿6の一側端を合わせる基準
端縁を示す目盛り等を設けるとよい。この目盛りは、原
稿台3を保持するために設けらられた周囲のフレーム等
の縁に設けることもできる。
【0094】また、図1に示す原稿カバー2において、
拡散板22側に透明なフィルム等からなる挿入部を設
け、外挿入部より反射原稿6を挿入し、その反射原稿6
の先端を、拡散板22に設けられたホワイトバランス板
8の端部に揃えるようにする。この状態で原稿カバー2
を閉じると、反射原稿6は、原稿台3に拡散板22を介
して押圧される。また、ホワイトバランス板8も合わせ
て原稿台3に密着し、ホワイトバランス板8による光学
的な走査に続いて反射原稿6の光学的な走査を行える。
【0095】一方、図2に示すように本発明による走査
光学系9を構成する第1走査部材94は、ランプキャリ
ッジ94a及びミラーキャリッジ94bを分離可能なよ
うに連結部材15にて連結されている。この連結部材1
5は、両端部にそれぞれ設けている。しかも、走行部材
96の取り付け位置に近接させて連結部材15が設けら
れている。
【0096】これは、走行部材96にて第1走査部材9
4を構成するミラーキャリッジ94bがランプキャリッ
ジ94aより分離して、透過原稿6を光学的に走査する
場合、ミラーキャリッジ94bの読取走査による走行を
安定させることができる。つまり、連結部材15を走行
部材96の近傍に設けることで、連結棒16に沿ってミ
ラーキャリッジ94bをスムースに移動でき、この時に
走行駆動する斜め方向の力が作用せずに、こじれ等を防
止できる。そのため、第1反射ミラー91の傾きを防止
し、光軸のずれによる読取不良を防止できる。
【0097】図2に示す例は、第1走査部材94の特に
ミラーキャリッジ94bの両側に走行部材96が取り付
け固定され、走行駆動するようにしている。そのため、
それぞれに近接させて連結手段15を設けている。ここ
で、1個の連結手段15のみ設ける場合、ミラーキャリ
ッジ94bがランプキャリッジ94aより分離して走行
駆動させる場合の安定性を確保し、上述した反射ミラー
91の傾斜を防止するには、第1走査部材94の中央
部、つまりミラーキャリッジ94bの中央部が連結棒1
6にて移動可能に支持されるように連結手段15を設け
ればよい。
【0098】このように中央部に連結手段15を設ける
ことで、第1走査部材94のミラーキャリッジ94bの
両側が走行部材96にて走行駆動される時に、両側での
バランスが取られ、よってこじれ等による傾きが防止で
きる。
【0099】なお、以上説明した各種実施形態におい
て、走査部材96は、ワイヤ、タイミングベルト等の部
材から構成されており、図示しない駆動源であるモータ
にて駆動される。そのため、モータにてワイヤ等の走行
部材96を移動させるようにしているが、これは走行部
材96が第1及び第2走査部材94,95に連結されて
いる。そのため、従来周知の方法にて走行部材96であ
るワイヤを第1及び第2走査部材94,95に複数のプ
ーリを介して張架することで、第1走査部材94をモー
タにて走行させれば、第2走査部材95が1/2の速度
で走行される。
【0100】そこで、図6に示すように走行部材96で
あるタイミングベルトを、第1走査部材94を移動可能
に支持してなるスライド軸に平行に両端を固定して張架
する。このタイミングベルト96に噛合う駆動ギア及
び、この駆動ギアを駆動するモータをミラーキャリッジ
94b側に設け、駆動モーラの回転速度に応じて第1走
査部材94を決められた速度で走行できる。そして、第
1支持部94b側に一端を固定して第2走査部材95に
設けたプーリ97を介して他端をスキャナ1本体側に固
定したワイヤ98を張架するようにしても、同様に第1
走査部材94の走行速度に対して、第2走査部材95は
1/2の速度で駆動される。
【0101】このようにして、ランプキャリッジ及びミ
ラーキャリッジ94a,94bを分離可能に連結部材1
5にて一体的に構成しても、同様にして走行駆動でき
る。ここで、タイミングベルト96は、ワイヤにて構成
してもよく、またワイヤ98はタイミングベルトにて構
成してもよい。
【0102】また、上記連結部材15の連結棒16は、
透過原稿6を光学的に走査できる長さに設定されている
ことは勿論である。
【0103】
【発明の効果】以上説明した本発明の画像読取装置によ
れば、同一原稿台に反射原稿及び透過原稿を隣接して区
別して載置できるようにし、その載置領域に対して走査
光学系を走行させて走査するものであり、同一の走査光
学系及び同一読取ユニットにて反射原稿及び透過原稿の
画像を同一面側で読取ることができる。これにより、画
像形成装置の小型化あるいは薄型化が可能になる。
【0104】この場合、反射原稿及び透過原稿の読取を
1度の光学的な走査にて読取りを行うことができ、これ
により読取時間の短縮が可能となる。
【0105】また、走査光学系においては、透過原稿の
領域において、その走査のための走査部材を一部分離可
能にし、露光ランプの光を透過原稿の背面から照射でき
るようにし、分離した一部の走査系により画像走査を行
えるようにしたため、露光ランプを同時に共用できると
共に、同一面での読取を可能にし、薄型化を可能にし
た。
【0106】また透過原稿を読取走査する時に露光ラン
プの光を透過原稿の背面へと導くための反射部材を原稿
カバーを構成する一部で兼用するようにしておけば、反
射部材の位置精度を向上でき、よって画像の読取が良好
になる。
【0107】さらに、原稿台上の原稿を走査する走査光
学系は同様の走査により画像読取を行うため、原稿台上
に長い反射原稿を載置できるようにすれば、その原稿の
画像を簡単に読取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための画像読取装
置であるスキャナの内部構造を示す構成図である。
【図2】図1における画像読取装置において、走査光学
系を構成する第1走査部材を分離走行可能にしてなる連
結機構の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明において、原稿カバー側に設ける反射部
材の他の例を説明するための図である。
【図4】本発明において、原稿をカバー側に設ける反射
部材のその他の例を説明するための図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を説明するための画像
形成装置であるスキャナの内部構造を示す構成図であ
る。
【図6】走査光学系を走行駆動させるための一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 スキャナ(画像読取装置) 2 原稿カバー 21 押圧部材 21a 反射部(反射部材) 22 拡散板 22a 反射板(反射部材) 23 反射ミラー(反射部材) 3 原稿台 5 反射原稿 6 透過原稿 7 反射原稿のホワイトバランス板 8 透過原稿のホワイトバランス板 9 走査光学系 90 露光ランプ 91 第1反射ミラー(走査ミラー) 94 第1走査部材 94a ランプキャリッジ(第1支持部) 94b ミラーキャリッジ(第2支持部) 95 第2走査部材 10 読取ユニット 11 CCD 12 結像レンズ 15 連結手段 16 連結棒 18 圧縮スプリング 19 係止突起 20 ストッパ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な原稿台上に載置された原稿を、上
    部より原稿台へと押圧するために開閉可能に設けられた
    原稿カバーを備え、上記原稿台上の原稿の画像を光学的
    に走査して読取るようにしてなる画像読取装置におい
    て、 上記原稿台には反射原稿と透過原稿を載置する領域を設
    け、 上記原稿カバーに透過原稿と対応した位置に拡散板を設
    け、 上記原稿の画像を読取走査するための走査光学系を上記
    原稿台の反射原稿及び透過原稿の載置領域を走査可能に
    設けると共に、反射原稿の領域を走査する時に、走査光
    学系側に設けられた露光ランプの光を上記拡散板に入射
    させる反射部材を上記原稿カバー側に配置してなり、上
    記拡散板に入射した光を透過原稿の背面より照射できる
    ようにしたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記走査光学系は、透過原稿の読取走査
    を行う時に、露光ランプを支持してなる第1支持部と原
    稿の画像を走査する反射ミラーを支持する第2支持部を
    分離可能に設け、上記透過原稿の走査時に第1支持部の
    露光ランプが原稿カバー側の反射部材に対向する位置で
    第1支持部の移動を停止させ、第2支持部のみを反射原
    稿に沿って走行させるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 上記走査光学系の第1支持部と第2支持
    部は、反射原稿の走査時には一体になって走査できるよ
    うに連結手段にて連結されており、 上記連結手段は、反射原稿の走査時には第1支持部に対
    して第2支持部が走行できるように第1支持部に固定さ
    れた第2支持部が移動可能に設けられる連結棒と、第2
    支持部を第1支持部に密着させる方向に付勢する付勢手
    段とを設けてなり、上記第1支持部が停止された時に、
    第2支持部が付勢手段に抗して移動可能に設けられたこ
    とを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 上記原稿台には透過原稿の載置領域を区
    別できるようにするために、透過原稿を読取走査する前
    に走査される補正用のホワイトバランス板が設けられて
    おり、 上記ホワイトバランス板を透過原稿の載置基準部に兼用
    させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像
    読取装置。
  5. 【請求項5】 上記原稿カバーに設けられる反射部材
    は、原稿カバー側に設けられる拡散板、または反射原稿
    を原稿台側へと押圧する押圧部材の一部で構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 上記原稿カバーは、画像形成装置本体に
    対して着脱可能に設けられ、該原稿カバーに設けられた
    拡散板及び反射部材を有していない別構成であって、原
    稿台の透過原稿の載置領域まで伸びる反射原稿の画像読
    取を行うためにその反射原稿を原稿台へと密着する押圧
    部材を設けた原稿カバーを装着可能にしてなる請求項1
    記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 上記走査光学系を構成する第1及び第2
    支持体を互いに密着する連結部材を、少なくとも2箇所
    に設けると共に、その配置位置が走査光学系を走行して
    なる部材に近接して設けられたことを特徴とする請求項
    3記載の画像読取装置。
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