JP3678826B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、写真や映画用のスリーブ式ネガフィルム等の光学フィルムにコマ単位に記録された画像を読み取る画像読み取り装置としてのフィルムスキャナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、写真原稿等をスキャナ装置で読み取って電子化するようにした画像読み取り装置は、コンピュータ周辺機器として用いられているフラットベット型スキャナやハンディ型スキャナ、または、モノクロ用では、ファクシミリ等のイメージスキャナが多く知られている。
【0003】
例えば、コンピュータ周辺機器としてのフラットベット型スキャナでは、原稿載置台にセットされた原稿を固体撮像素子(CCD)ラインセンサで直接スキャンすることにより、原稿上の文字、図形、画像等の画像データを読み取る。この時、原稿載置台にセットされた原稿は固定されており、原稿載置台にセットされた原稿に対して、原稿上を照明する光源と原稿からの反射光が結像されるCCDラインセンサが移動することにより、原稿上の画像情報が読み取られる。また、セットされた原稿のサイズ指定、及び画質改善のために、先ず、コンピュータに依存したプリスキャン動作(本スキャナ前に画像情報を一時的に読み込む動作)が行われる。そして、プリスキャン動作終了後に画像情報の読み取りのための本スキャンが行われる。
【0004】
このようにして読み取られた原稿上の画像情報は、入力画像信号としてコンピュータに入力される。コンピュータは、上記フラットベット型スキャナにより得られた入力画像信号を画像表示信号に変換し、コンピュータに接続されている表示装置に入力画像表示信号に基づいた画像を表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の画像読み取り装置は、基本的にホストコンピュータに依存した画像読み取り動作を行うために、高速に多数の原稿の画像情報を読み取るには不向きであり、多くの処理時間がかかってしまっていた。また、色補正等についても、経験に基づいた色補正処理等を必要とし、1枚の画面を読み取るまでに長い時間を必要としていた。特に、原稿としてネガフィルム等の光学フィルムを用い、大量の該光学フィルムをCCDラインセンサにより高速に読み取って記録する場合等には、上記CCDラインセンサに対する光学フィルムの位置決めを精度よく行うことが難しかった。
【0006】
そこで、この発明は、光学フィルムの現像所等において現像した光学フィルムに記録されている複数コマ分の画像を迅速且つ確実に読み取って電子化した画像データとして記録媒体に短時間で記録することができる画像読み取り装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
複数の画像がコマ単位に記録された光学フィルムを搬送させると共に第1の駆動源を有するフィルムキャリアと、このフィルムキャリアが着脱自在に取り付けられ、このフィルムキャリアを位置決めする位置決め手段が設けられたキャリアベースと、このキャリアベースを往復移動自在に支持し、このキャリアベースと共に上記フィルムキャリアを移動させる第2の駆動源を有するシャーシと、このシャーシ上の上記キャリアベースと対向する位置にハウジングを介して配設され、上記光学フィルムの複数の画像をコマ単位に読み取って電気的な画像データに変換する固体撮像素子ラインセンサと、一時記憶を行うプリスキャンの際に、上記フィルムキャリアの第1の駆動源で上記光学フィルムを順方向送りして該光学フィルムの全てのコマの画像を上記固体撮像素子ラインセンサによりコマ単位に順次読み取って、各コマの画像データを一時記憶するメモリと、記録を行う本スキャンの際に、上記シャーシの第2の駆動源で上記キャリアベースおよび上記フィルムキャリアと共に上記光学フィルムを逆方向送りして該光学フィルムの全てのコマの画像を上記固体撮像素子ラインセンサによりコマ単位に順次読み取って、各コマの画像データをコマ単位に記録又は出力する記録媒体とを備え、上記第1の駆動源を用いて上記光学フィルムを上記本スキャンよりも高速でプリスキャンし、上記第2の駆動源を用いて上記光学フィルムを上記プリスキャンよりも精度良く本スキャンするようになっている。
【0008】
プリスキャンの際に、第1の駆動源を用い、画像読み取り手段により光学フィルムの全てのコマの画像をコマ単位に順次読み取って該各コマの画像データを記憶手段に一時記憶したり、本スキャンの際に、第2の駆動源を用い、画像読み取り手段により光学フィルムの全てのコマの画像をコマ単位に順次読み取って該各コマの画像データをコマ単位に記録媒体に記録または出力する。そして、これらのスキャンの前に光学フィルムを固体撮像素子ラインセンサに対して搬送させるフィルムキャリアは、位置決め手段を介してキャリアベース上に正確に位置決めされて装着される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的な実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、この発明の一実施形態例のフィルムスキャナ(画像読み取り装置)1を示す。このフィルムスキャナ1は、右側面前側にフィルム供給口2aを有すると共に、正面左下側に光磁気ディスク(記録媒体)201を収納したディスクカートリッジ200を挿入するためのカートリッジ挿入口2bを有する筐型のスキャナ本体2と、このスキャナ本体2に接続され、該スキャナ本体2を操作するキーボード3と、上記スキャナ本体2に接続され、上記光磁気ディスク201に記録された画像データ等を表示するモニタ装置(画像表示手段)4と、上記スキャナ本体2に接続され、上記光磁気ディスク201のインデックス情報をカラー印刷(インデックスプリント)等するプリンタ5とで構成されている。
【0011】
図2,図3に示すように、スキャナ本体2内には、複数の画像がコマ単位に記録されたスリーブ式の35mmネガフィルム(光学フィルム)210を搬送させるフィルムキャリア(フィルム送り手段)80と、このフィルムキャリア80を着脱自在に取り付けるキャリアベース20と、このキャリアベース20を往復移動自在に支持するシャーシ10と、このシャーシ10に対して上記キャリアベース20を左右方向に往復移動させる駆動手段41と、上記シャーシ10上の上記キャリアベース20と対向する位置に固定ハウジング(ハウジング)50等を介して配設され、上記ネガフィルム210の複数の画像をコマ単位に読み取って電気的な画像データに変換する画像読み取り手段としての固体撮像素子(CCD)ラインセンサ61と、このCCDラインセンサ61により得られた画像データを一時記憶する半導体メモリ(記憶手段)6と、上記CCDラインセンサ61により得られた画像データに補正処理を施す信号処理手段7と、この信号処理手段7により補正処理が施された画像データを上記光磁気ディスク201に記録する記録再生手段8と、これら半導体メモリ6と信号処理手段7と記録再生手段8とCCDラインセンサ61及びフィルムキャリア80の各動作を後述するプリスキャン及び本スキャンに対応させる制御を行う制御手段9とを備えている。
【0012】
モニタ装置4には、信号処理手段7により補正処理が施された画像データに基づいた画像も表示できるようになっている。また、フィルムキャリア80によりネガフィルム210を順方向送りして該ネガフィルム210に記録されている全てのコマの画像をCCDラインセンサ61によりコマ単位に順次読み取って、該各コマの画像データを半導体メモリ6に一時記憶する(以下、プリスキャンという)際に、上記ネガフィルム210の全てのコマの画像を読み取ると同時に該ネガフィルム210に設けられたDXコード211とパーフォレーション212をイメージデータとしてそれぞれ読み取るようにしてある。さらに、上記プリスキャンで上記半導体メモリ6に記憶された各コマの画像データに基づいて上記信号処理手段7による補正条件を設定し、上記フィルムキャリア80により上記ネガフィルム210を逆方向送りして該ネガフィルム210に記録されている全てのコマの画像を上記CCDラインセンサ61によりコマ単位に順次読み取って、上記信号処理手段7により補正処理が施された各コマの画像データをコマ単位に光磁気ディスク201に記録する(以下、本スキャンという)際に、上記ネガフィルム210の読み取られたパーフォレーション212のイメージデータを基にして該ネガフィルム210の各コマの画像の位置決めを行うようにしてある。このプリスキャン時に、後述するステッピングモータ(第1の駆動源)90により上記ネガフィルム210をCCDラインセンサ61に対して搬送させる一方、本スキャン時に、後述するステッピングモータ(第2の駆動源)43により上記フィルムキャリア80をキャリアベース20を介して上記CCDラインセンサ61に対して移動させるようになっている。
【0013】
図31の回路ブロック図に示すように、ネガフィルム210に記録されている各コマの画像を読み取るスキャナ本体2のスキャナ部2′は、ネガフィルム210に撮像光を照射する後述するハロゲンランプ(光源)15と、ネガフィルム210を通過した撮像光を結像レンズ66を介して受光するCCDラインセンサ61と、第1及び第2のフィルム送り手段の駆動源となる上記各モータ90,43等から構成されている。このスキャナ部2′には信号処理部としての信号処理手段7を接続してある。この信号処理手段7には記録再生部としての記録再生手段8及びモニタ装置4をそれぞれ接続してある。また、スキャナ部2′と信号処理手段7及び記録再生手段8には制御部としての制御手段9をそれぞれ接続してある。
【0014】
信号処理手段7は、CCDラインセンサ61により得られた画像データに補正処理を施す機能を有するものであり、スキャナ部2′の出力をA/D変換器7aによりディジタル化した画像データが供給される画像処理部7bと、この画像処理部7bから画像データが供給されるメモリ6と、このメモリ6から画像データが供給されるD/A変換器7dとを備えている。この信号処理手段7は、制御手段9により制御されるものであり、スキャナ部2′からA/D変換器7aを介して供給される画像データについて、画像処理部7bにより、プリスキャン時には、スキャナ部2′により取り込んだ各コマの画像データをメモリ6に記憶すると共に、例えば、各色成分のヒストグラムをメモリ6上に作成し、本スキャン時には、スキャナ部2′により取り込んだ各コマの画像データにメモリ6上に作成したヒストグラムに基いて色補正処理等の画像処理を施して、画像処理済みの画像データをメモリ6に記憶するようになっている。
【0015】
記録再生手段8は、信号処理手段7により色補正処理等の画像処理が施された画像データを光磁気ディスク201に記録する機能を有するものであり、信号処理手段7のメモリ6から読み出された画像データが供給される符号化器8aと、この符号化器8aにより符号化された画像データが書き込まれる光磁気ディスク201と、この光磁気ディスク201から読み出される画像データが供給される復号化器8bとを備えている。この記録再生手段8は、制御手段9により制御されるものであり、本スキャン時に、信号処理手段7で色補正処理等の画像処理を施した画像処理済みの各コマの画像データがメモリ6から読み出されて供給され、この画像処理済みの各コマの画像データを符号化器8aを介して光磁気ディスク201に記録するようにしてある。尚、メモリ6に書き込まれた画像データは、D/A変換器7dを介してアナログ画像信号としてモニタ装置4に供給され、モニタ表示されるようになっている。
【0016】
図2〜図4に示すように、シャーシ10は、金属製で正面凵字状に折り曲げ形成された底板11と、金属製で側面L字状に折り曲げ形成され、該底板11の両側片11a,11a間の後側に図示しないネジにより締結固定され後板12と、上面と正面側を開口させて金属製の筐型に形成され、該後板12の上片12a上の中央に図示しないネジにより締結固定されたレンズ支持枠13と、金属製で側面L字状に折り曲げ形成され、上記底板11の両側片11a,11a間の前側に図示しないネジにより締結固定された前板14とで構成されている。図4,図5に示すように、シャーシ10の底板11の底片の左前寄りの位置には切り起し片11bを上方に折り曲げ形成してある。また、図2,図3に示すように、シャーシ10の後板12上のレンズ支持枠13内の中央にはハロゲンランプ(光源)15を立設してあると共に、該レンズ支持枠13の正面開口部13aには、前側から順に球面レンズ16と、赤外線をカットする青色の熱線吸収レンズ17及び非球面レンズ18をそれぞれ取付けてある。さらに、図2に示すように、後板12の上片12a上の両端側には一対のファンモータ19,19を取付けてある。
【0017】
図2〜図6に示すように、キャリアベース20は、上面側が開口した合成樹脂製で筐型のスライダ21と、このスライダ21の上面開口部を被うように図示しないネジにより該スライダ21上に締結固定された金属製の水平板22と、上記スライダ21上の後部に図示しないネジにより垂直に起立するように締結固定された金属製で側面略匚字状の垂直板23と、この垂直板23の両側に図示しないネジ等によりそれぞれ締結固定された合成樹脂製で平面略コ字状の一対の保持板24,24とで構成されている。
【0018】
図6に示すように、スライダ21の後部の両側には円筒状で一対のメタル軸受21a,21aを嵌合してある。この各軸受21a内にはシャーシ10の底板11の両側片11a,11aに掛け渡された金属製で棒状のガイド軸(ガイド部材)25を摺動自在に支持してある。また、図4,図5に示すように、スライダ21の前側中央には側面略冂字形のブラケット26を介してローラベアリング等から成る一対のガイドローラ(ガイド部材)26a,26bを回転自在に支持してある。この一方のガイドローラ26aはシャーシ10の前板14の上片14aに、他方のガイドローラ26bは前板14の後垂下片14bに、それぞれ走行するようになっている。これら軸受21aとガイド軸25及び一対のガイドローラ26a,26bによりスライダ21、即ちキャリアベース20はシャーシ10に対して左右水平方向に往復移動自在に支持してある。
【0019】
さらに、図4,図5に示すように、スライダ21の底面のシャーシ10の底板11の切り起し片11bに対向する位置には、透過型光学センサ(原点センサ)27を配置してある。この透過型光学センサ27は発光部27aと受光部27bとで略コ字状に形成してあり、これら各部27a,27b間を上記切り起し片11bにより遮蔽,開放することにより、キャリアベース20の図33(A)に示すプリスキャン時のホームポジション(CCDラインセンサ61がフィルム通路となるパネル86の上下一対の孔部86e,86fに位置するときのキャリアベース20の位置)及び図33(B)に示す本スキャン時のホームポジション(CCDラインセンサ61がフィルム開口部83Aの左エッジ側に位置するときのキャリアベース20の位置)をそれぞれ検出するものである。
【0020】
図2,図5に示すように、水平板22の後部中央には矩形の切欠部22aを形成してあると共に、該切欠部22aを挾むようにしてその両側には円形で一対の丸孔部22b,22bを形成してある。さらに、水平板22の両側端には矩形の切欠部22cと矩形の孔部22dを形成してあると共に、該矩形の孔部22dの前方には円弧状の孔部22eを形成してある。この水平板22の矩形の切欠部22aに対向するスライダ21内にはコネクタ28を配置してある。また、この水平板22の矩形の切欠部22aは、水平板22の下面側において回動自在にピン29Aにより枢支された合成樹脂製のコネクタ蓋30で開閉されるようになっている。このコネクタ蓋30はピン29Aの回りに巻装された捩りコイルバネ(弾性体)29Bの付勢力により水平板22の矩形の切欠部22aを常に閉じる方向に付勢されている。また、コネクタ蓋30に一体突出形成されたテーパ部30aが上記水平板22の円弧状の孔部22eより水平板22の上方に起立している。そして、キャリアベース20上にフィルムキャリア80が装着される際に、該フィルムキャリア80によりコネクタ蓋30のテーパ部30aが前方に押圧付勢されることにより該コネクタ蓋30は捩りコイルバネ29Bの付勢力に抗して水平板22の矩形の切欠部22aを開く方向に移動するようになっている。
【0021】
また、図2,図5に示すように、水平板22の一対の丸孔部22b,22bに対向するスライダ21には円形の穴部21bと楕円形の穴部21cを形成してある。さらに、図2〜図5に示すように、水平板22の矩形の切欠部22cと矩形の孔部22dに対向するスライダ21には、キャリアベース20上にフィルムキャリア80を装着する際に該フィルムキャリア80の位置決めをする位置決め手段31の一部を成す略V字状の一対の係合溝(係合部)31a,31aを形成してある。この位置決め手段31は、フィルムキャリア80に設けられた後述する一対の位置決めピン152,152を係合させる上記一対の係合溝31a,31aと、これらの係合状態をロックするキャリアロック機構(ロック機構)40とから成る。このキャリアロック機構40のキャリアベース20側の構成部材は、垂直板23の両側壁23a,23aに金属製で棒軸状のピン32等を介して上下方向にスライド自在にそれぞれ支持された金属製で平面コ字状の各摺動板33と、この各摺動板33の両側壁33a,33aの上部間に掛け渡された金属製で棒軸状のピン(カムフォロア)34と、上記各摺動板33を常に下方に付勢する引張りコイルバネ(弾性体)35とから構成されている。
【0022】
図4,図26に示すように、上記ピン32は垂直板23の各側壁23aより水平になるように各保持板24側に突出しており、該ピン32に各摺動板33の両側壁33a,33aに形成された各長孔33bを挿通してある。また、各摺動板33は垂直板23の各側壁23aと各保持板24とにより上下方向にスライド自在にガイドされ、図2に示すように、各ピン34は正面側に露出している。さらに、上記垂直板23の上壁23bの中央には、キャリアベース20上にフィルムキャリア80が保持される際のあおり方向の角度を調整する金属製のあおり調整板(あおり調整手段)36をボルト37等の締結手段を介して前後方向に移動調整自在に取付けてある。また、垂直板23の正面には矩形の開口部23cを形成してあり、該開口部23c内に前記シャーシ10のレンズ支持枠13の前側が遊挿されている。さらに、垂直板23の両側壁23a,23aに締結固定された一対の保持板24,24の各前端縁側には、ガイドリブ24aを相対向するように一体突出形成してある。
【0023】
図3〜図7に示すように、フィルムキャリア80を保持した状態でキャリアベース20を左右方向に往復移動させる駆動手段41は、キャリアベース20のスライダ21の上面のガイド軸25側に図示しないねじ等を介して締結固定された金属製のラック38と、シャーシ10の後板12の前垂下片12bに金属製で断面L字状の取付板42を介して図示しないねじ等で締結固定されたステッピングモータ(第2の駆動源)43と、上記取付板42のステッピングモータ43側に支軸44を介して上下方向に揺動自在に支持された金属製の揺動板45と、上記支軸44に回動自在に支持され、大径歯部46aを上記ステッピングモータ43の金属製の駆動ギヤ43aに噛合させた合成樹脂製の減速ギヤ(中間ギヤ)46と、上記取付板42に支軸47を介して回転自在に支持され、大径歯部48aを上記減速ギヤ46の小径歯部46bに噛合させた合成樹脂製のピニオン48と、上記取付板42と揺動板45との間に介在され、上記ピニオン48を上記ラック38側に常に押圧付勢させる引張りコイルバネ(弾性体)49とで構成されている。図3,図4に示すように、シャーシ10の後板12の前垂下片12b中央の下側には矩形の切欠部12cを形成してあり、該矩形の切欠部12cより取付板42に取付けられたステッピングモータ43と減速ギヤ46及びピニオン48が露出している。
【0024】
図2,図3に示すように、シャーシ10の前板14上のレンズ支持枠13に対向する位置には、固定ハウジング(ハウジング)50を図示しないねじ等を介して締結固定してある。この固定ハウジング50は合成樹脂により上面側が全面開口した筐型に形成してあり、図8に示すように、その前壁の上部中央に矩形の前側切欠部50aを、後壁の内面中央に上下に延びる凹溝部50bを、それぞれ形成してある。また、図9〜図13に示すように、筐型の固定ハウジング50内の前,後壁間の左右には一対のガイド軸51,51を掛け渡してあり、該一対のガイド軸51,51には、固体撮像素子ラインセンサ61を内蔵した移動筐体(筐体)60をネガフィルム210に対して近接,離反する図3に示す光軸C方向に往復移動自在に支持してある。
【0025】
図11,図13に示すように、筐型の固定ハウジング50の底壁50cの下面には、駆動源としてのステッピングモータ52を図示しないねじ等を介して締結固定してあると共に、該底壁50c上には第1,第2の支軸53,54を立設してある。この第1の支軸53には、ステッピングモータ52の金属製の駆動ギヤ52aに大径歯部55aを噛合させた合成樹脂製の第1の減速ギヤ(中間ギヤ)55を回動自在に支持してあると共に、第2の支軸54には、上記第1の減速ギヤ55の小径歯部55bに大径歯部56aを噛合させた合成樹脂製の第2の減速ギヤ(中間ギヤ)56を回転自在に支持してある。さらに、この第2の減速ギヤ56の小径歯部56bは上記第1の支軸53の上側に回転自在に支持された合成樹脂製のピニオン57の大径歯部57aに噛合している。このピニオン57は、上記移動筐体60に取付けられたラック58に噛合している。これらステッピングモータ52と、第1,第2の支軸53,54と、第1,第2の減速ギヤ55,56と、ピニオン57及びラック58により、移動筐体60を一対のガイド軸51,51に沿って往復移動させる筐体駆動機構59が構成されている。
【0026】
図2,図8に示すように、移動筐体60は、合成樹脂により上面側が開口した筐型に形成してある。そして、移動筐体60の前壁の略中央には鉤孔状のレンズ開口部60aを形成してあると共に、後壁の内面の中央にはプリント基板62等を介して上下方向に延びるように画像読み取り手段としての固体撮像素子(CCD)ラインセンサ61を固定してある。また、この筐型の移動筐体60の上面開口部側は、金属板状の矩形の蓋体63をねじ64により締結固定することにより閉塞してある。さらに、筐型の移動筐体60内の前,後壁間の左右には一対のガイド軸65,65を掛け渡してあり、該一対のガイド軸65,65には、結像レンズ66を保持した合成樹脂製のレンズ鏡筒67を図示しない円筒状のメタル軸受等を介してネガフィルム210に対して近接,離反する図3に示す光軸C方向に摺動自在に支持してある。尚、図3中、結像レンズ66は図示の都合上1つの凸レンズとして記載してあるが、複数のレンズ群から成る。
【0027】
図8,図9に示すように、移動筐体60の一側面側にはローラベアリング等から成るガイドローラ68を軸68aを介して回動自在に支持してある。このガイドローラ68は固定ハウジング50の一方のガイド軸51上を走行するようになっている。また、固定ハウジング50の他方のガイド軸51は上記移動筐体60のラック58側の鍔部60bに図示しない円筒状のメタル軸受等を介して貫通している。これら一対のガイド軸51,51と筐体駆動機構59を介して移動筐体60がネガフィルム210に対して近接,離反する光軸方向(前後方向)に往復移動することにより、ネガフィルム210に対して結像レンズ66のフォーカスを合わす(ピントを合わす)ように調整されるようになっている。尚、図9,図10に示すように、固定ハウジング50に対する移動筐体60の前,後の移動位置は各透過型光学センサ69A,69Bにより検出されるようになっている。
【0028】
さらに、上記フォーカス調整範囲を超えて上記結像レンズ66を保持したレンズ鏡筒67を更に前後方向に移動させることにより、該レンズ鏡筒67は移動筐体60内の一対のガイド軸65,65に沿って第1と第2の定点へそれぞれ移動するようになっている。この第1の定点は、図10及び図34に示すように、光学フィルムとして35mmネガフィルム(135規格フィルム)210を使用する場合の切替え位置(ホームポジションであり、以下、135切替位置という)となっており、上記第2の定点は、図12及び図36に示すように、光学フィルムとして図示しない新規格の写真フィルム(コダック社を軸とした新写真システム:Advanced Photo System、以下APSと略称する)を使用する場合のAPS切替位置となっている。
【0029】
図2,図8〜図13に示すように、上記レンズ鏡筒67を上記135切替位置と上記APS切替位置とのいずれかの位置に切り替えるレンズ位置切替機構70は、移動筐体60のガイドローラ68側の上側にねじ72等を介して回動自在に支持された合成樹脂製の倍率切替レバー(位置切替手段)71と、この倍率切替レバー71の円筒状の胴部71a内に巻部73aが収納され、一対の先端部73b,73b側が該倍率切替レバー71の先端下側の円柱部71bを挾むように付勢されていると共に該一対の先端部(係合部)73b,73b間で上記レンズ鏡筒67の上面より上方に一体突出形成された円柱状の係止部67aを挾むように係止した平面略V字状の捩りコイルバネ(弾性体)73と、上記倍率切替レバー71の基端部の上側に突出した逆L字状の鉤部71cと蓋体63の倍率切替レバー71側の一側端に対向する他側端より上方に起立した折曲片63aとの間に介在され、上記捩りコイルバネ73の一対の先端部73b,73b側を前後方向に付勢させる引張りコイルバネ(弾性体)74と、移動筐体60の上面の倍率切替レバー71の基端部の下方にねじ75等を介して締結固定され、該レバー71の基端部の下側に突出した円柱状の係止部71dが係脱する前,後の折曲部76a,76bを折り曲げ形成した金属製の移動規制板76と、上記移動筐体60の上面の前側と蓋体63の下面との間において揺動自在に支持され、上記レンズ鏡筒67の円柱状の係止部67aが係脱するAPS用の倍率調整レバー77Aと、上記移動筐体60の上面の中央と蓋体63の下面との間において揺動自在に支持され、上記レンズ鏡筒67の円柱状の係止部67aが係脱する135用の倍率調整レバー77Bとで構成されている。
【0030】
図2,図8に示すように、蓋体63の中央には略Z字状の孔部63bを形成してあり、該孔部63bよりレンズ鏡筒67の円柱状の係止部67aが外側に露出している。また、各倍率調整レバー77A,77Bは移動筐体60の上面の両側において互い違いに略平行になるように配設してあり、各レバー77A,77Bの先端側を蓋体63の孔部63b寄りにピン枢支して揺動自在に支持してある。さらに、上記各レバー77A,77Bは蓋体63の各折曲片63A,63Bと各レバー77A,77Bにそれぞれ螺合された各ねじ78A,78B及び圧縮コイルバネ78により前後方向に移動調整自在になっている。尚、移動筐体60は、固定ハウジング50と移動筐体60との間に介在された引張りコイルバネ(弾性体)79により固定ハウジング50の前側切欠部50aから外に突出する方向に付勢されている。
【0031】
図2,図17に示すように、フィルムキャリア(フィルム送り手段)80は、合成樹脂製の二重構造で筐型の後ケース81と、この後ケース81に対して一対のヒンジ部82,82を介して開閉動自在に支持された合成樹脂製の二重構造で筐型の前ケース83と、この前ケース83の下側に枢支され、上記後ケース81の底面に一対の爪部(係止部)81a,81aに係脱自在にされた合成樹脂製の係合体84と、上記後ケース81の上部側に前後方向に回動自在に支持され、把持部を兼ねたキャリアロックレバー(ロックレバー)85とで大略構成されている。
【0032】
図17,図18に示すように、フィルムキャリア80の後ケース81の略中央には矩形のフィルム開口部81Aを形成してあると共に、該後ケース81の内面中央の上記フィルム開口部81Aを挾むように左右に延びた凹部81bにはフィルム通路を形成する金属製のパネル86を図示しないねじを介して締結固定してある。このパネル86の上記フィルム開口部81Aに対向する位置には略矩形の開口部86aを形成してあると共に、その両側には略矩形の各開口部86b,86bをそれぞれ形成してある。さらに、パネル86の一方(図中右側)の開口部86b寄りの位置には、楕円形の一対の孔部86c,86dを形成してある。そして、このパネル86の上記一対の開口部86b,86bに対向する位置には、各支軸87等を介してネガフィルム210を順方向及び逆方向に搬送させるゴム製で一対の搬送ローラ88,88を回転自在に支持してある。上記各支軸87は後ケース81に所定手段により固定された上下各一対の軸受部81c,81c間に回転自在に支持してある。さらに、後ケース81のフィルム通路の終点側には上下一対の軸受部81d,81eを介して上記一対の搬送ローラ88,88で順方向送りされた上記ネガフィルム210を巻き取るゴム製の巻取りローラ89を回転自在に支持してある。これら搬送ローラ88と巻取りローラ89との周速比は、1:1〜1:1.2に設定されている。即ち、搬送ローラ88の外径と巻取りローラ89の外径の比率やこれらローラ88,89を駆動させる後述するギヤ列(92〜94及び96,97)の比率等を調整することにより、巻取りローラ89の周速(回転速度)は搬送ローラ88の周速(回転速度)の100〜120%に設定してある。
【0033】
図17〜図19に示すように、後ケース81の底面の他端側(図中左端側)には、上記一対の搬送ローラ88,88及び巻取りローラ89を駆動させる第1の駆動源としてのステッピングモータ(同一の駆動源)90を後ケース81の底面にねじ止めされた金属製の取付板91にねじ91Aを介して取付けてある。このステッピングモータ90の金属製の駆動ギヤ90aには、図18〜図22に示すように、合成樹脂製の減速ギヤ92を介して上記搬送ローラ88を駆動させる合成樹脂製の第1の従動ギヤ93が噛合している。この第1の従動ギヤ93には、合成樹脂製の遊びギヤ94と金属製の振子アーム95及び合成樹脂製の振子ギヤ96を介して上記巻取りローラ89を駆動させる合成樹脂製の第2の従動ギヤ97が噛合している。図20,図22に示すように、上記各ギヤ92,93,94は、上記取付板91に突設した金属製で棒状の各支軸92A,93A,94Aにそれぞれ回転自在に支持されている。また、第2の従動ギヤ97は、上記取付板91に突設した金属製で棒状の支軸98に円板状の鍔部99aを有した円筒状の軸受99を介して回転自在に支持してある。
【0034】
図17〜図22に示すように、一対の搬送ローラ88,88の各支軸87に固定された外周面が歯状の各プーリ101と第1の従動ギヤ93に一体形成された外周面が歯状のプーリ93a間には、内面側が歯状に突出した環帯状のゴムベルト(駆動伝達手段)100を張設してある。このゴムベルト100の一対の搬送ローラ88,88の各プーリ101,101間には外周面が歯状の中間プーリ102を介在してある。この中間プーリ102の支軸102Aの両端は、後ケース81の内面下部側に設けられた上下一対の軸受部81f,81fを介して回転自在に支持してある。これにより、一対の搬送ローラ88,88は同方向に回転するようになっている。また、図20,図22に示すように、遊びギヤ94の支軸94Aの上端に振子アーム95の一端側を揺動自在で且つ抜け止め自在に支持してある。この振子アーム95の他端側に支軸103及び逃げ付勢部材としての圧縮コイルバネ104を介して振子ギヤ96を回動自在に支持してある。これにより、振子ギヤ96は遊びギヤ94に噛合していると共に、第2の従動ギヤ97に噛合,離反自在になっていて、該第2の従動ギヤ97に噛合,離反する上記振子ギヤ96により巻取りローラ89はネガフィルム210の巻き取り方向にのみ回転されるようになっている。さらに、振子ギヤ96が第2の従動ギヤ97から離反した時には、該振子ギヤ96の支軸103は後ケース81に設けられたストッパ81gに当接されるようになっている。
【0035】
また、図20,図22に示すように、上記巻取りローラ89と上記第2の従動ギヤ97との間、即ち、巻取りローラ89の軸受99と巻取りローラ89との間には滑りクラッチ機構110を介在してある。この滑りクラッチ機構110は、上記巻取りローラ89の合成樹脂製で円筒状の枠部89Aの基端部側を嵌合させて該枠部89Aと共に回転すると共に、上記軸受99の先端側に抜け止めされ、該支軸99に沿って上下方向に摺動及び回転自在に支持された第1のローラ受体111と、上記軸受99の基部側に沿って上下方向に摺動及び回転自在に支持された第2のローラ受体112と、これら第1のローラ受体111と第2のローラ受体112との間の軸受99に介装された圧縮コイルバネ113と、第2のローラ受体112の底面と第2の従動ギヤ97の上面との間に介在された円板状の第1のフェルト(摩擦部材)114と、上記第2の従動ギヤ97の底面と上記軸受99の鍔部99aの上面との間に介在された円板状の第2のフェルト(摩擦部材)115とで構成されている。尚、巻取りローラ89の枠部89Aの先端部89aは後ケース81の軸受部81dに回転自在に支持されており、第1のローラ受体111を圧縮コイルバネ113の圧縮力に抗して第2の従動ギヤ97側に押圧することにより該巻取りローラ89は軸受部81dと第1のローラ受体111から取り外しできるようになっている。
【0036】
図18,図19に示すように、フィルムキャリア80の後ケース81のパネル86の一対の孔部86c,86dに対向する位置にはプリント基板120を配置してある。このプリント基板120の上記一対の孔部86c,86dに対向する位置には、フィルム検出用の第1,第2の反射型光学センサ121,122を設けてある。この第1の反射型光学センサ121は、図29に示すように、赤外発光ダイオード等から成る発光部121aとフォトトランジスタ等から成る受光部121bとで構成されている。この発光部121aには発光波長が750nm〜1100nmの範囲の光源が用いられていて、上記ネガフィルム210の有無をその10〜15%前後の反射光により検出するようになっている。また、上記第2の反射型光学センサ122は赤外発光ダイオード等から成る発光部122aとフォトトランジスタ等から成る受光部122bとで構成されている。この発光部122aには発光波長が750nm〜1100nmの範囲の光源が用いられていて、上記ネガフィルム210に設けられたパーフォレーション212を検出するようになっている。
【0037】
また、図18,図19に示すように、後ケース81のパネル86の開口部86aの上,下方の前記CCDラインセンサ61と上記ネガフィルム210の検出するパーフォレーション212とに対向する位置に、上下一対の孔部86e,86fを形成してある。この上下一対の孔部86e,86fには上記ネガフィルム210と同等の透過率を有する赤色或はオレンジ色のフィルタ123をそれぞれ配置してある。即ち、図28に示すように、ハロゲンランプ15から熱線吸収レンズ17と非球面レンズ18を通って来た光が直接ネガフィルム210のパーフォレーション(孔)212を通ってCCD61へ入射しないように赤色或はオレンジ色のフィルタ123により上下一対の孔部86e,86fを覆ってある。
【0038】
さらに、図17に示すように、後ケース81の内面のフィルム開口部81Aの上方には、矩形のカム開口部81hを形成してある。このカム開口部81hには合成樹脂製のカムギヤ130に一体形成された平面小判状のカム板131を出没自在に設けてある。図18,図19及び図23〜図25に示すように、カムギヤ130は、後ケース81内に配置されたギヤ列132とDCモータ(駆動源)133の駆動ギヤ133aを介して回転するようになっている。即ち、カムギヤ130の底面に貼付された白黒の反射板134を反射型の光学センサ135によって検出することにより約180°の回転を繰り返すようになっている。これにより、後述するフィルム押圧板140をフィルム通路を構成するパネル86側に近接,離反自在にしてある。
【0039】
図17に示すように、前ケース83の略中央には矩形のフィルム開口部83Aを形成してある。この前ケース83の右端中央にはフィルム供給口となる矩形の切欠部83aを形成してあると共に、該切欠部83aから前ケース83の内面中央にはフィルム通路を成す凹部83bを左端側の円弧状の凹部83Bまで形成してある。上記フィルム通路を成す凹部83bの中央には、上記フィルム開口部83Aより大きい平面T字形の凹部83Cを形成してある。この凹部83C内に、合成樹脂製のフィルム押圧板(フィルム押圧手段)140を前後方向に移動自在に配設してある。このフィルム押圧板140の下部141はピン142を介して前ケース83の凹部83cに枢支してあると共に、該フィルム押圧板140の上縁両側に凹状の一対の係合部143,143を形成してある。この一対の係合部143,143が前ケース83の内面の一対の爪部83d,83dに係止するまでフィルム押圧板140は4本の圧縮コイルバネ(弾性体)144,144によりフィルム通路側に突出するようになっている。さらに、フィルム押圧板140の略中央にはフィルム開口部145を形成してあり、該フィルム開口部145の両側には一対のフィルム押圧部146,146を一体突出形成してある。そして、この一対のフィルム押圧部146,146により本スキャン時及びフォーカス調整(ピント調整)時にネガフィルム210を押え付けて該ネガフィルム210の反りを矯正するようになっている。尚、通常時及びプリスキャン時は、上記フィルム押圧板140の上縁側が前記カム板131で押圧されるようになっている。これにより、上記フィルム押圧板140は後ケース83の凹部83C内に後退してパネル86と凹部83bとの間から成るフィルム通路を開放するようになっている。
【0040】
さらに、前ケース83の内面の凹部83bのフィルム開口部83Aの両側には一対の開口部83e,83eを形成してある。この各開口部83eにはフィルム押えローラ147を配設してある。この各フィルム押えローラ147は捩りコイルバネ148により各搬送ローラ88に圧接するように付勢されている。また、前ケース83の円弧状の凹部83Cと後ケース81の内面左側には、巻取りローラ89を挾むようにして該巻取りローラ89に当接した一対の押えローラ149,149を配設してある。
【0041】
また、図17に示すように、後ケース81の底面の中央にはコネクタ150を取付けてある。このコネクタ150の両側にはコネクタ用の一対の位置決めピン151,151を突設してある。さらに、後ケース81の底面のコネクタ用の一対の位置決めピン151,151の両側にはキャリア位置決め用の一対の位置決めピン(位置決め手段)152,152を一体突出形成してある。この各位置決めピン152の先端は円柱状に突出形成してあり、キャリアベース20の一対の係合溝31a,31aに係合されるようになっている。また、後ケース81の両側面には各リブ81iを一体突出形成してある。さらに、後ケース81の背面中央の上端には、前記あおり調整板36に当接する円柱状のリブ(位置決め手段)81jを一体突出形成してある。
【0042】
さらに、図2,図6に示すように、前ケース83内には、上部にピン(係止解除ピン)161を突設した合成樹脂製の係止解除板(係止解除手段)160を支軸162を介して左右方向に揺動自在に支持してある。この係止解除板160のピン161は前ケース83の前面上部側に形成された円弧状の孔部83gより外に露出している。また、係止解除板160は引張りコイルバネ(弾性体)163により常に図中右側に引っ張り付勢されている。さらに、係止解除板160のピン161に対向する前記キャリアロックレバー85の断面L字形の前部85aの内面には略V字状のカム板164と、逆台形状のカム板165を取付けてある。また、図4,図26に示すように、上記キャリアロックレバー85の両端部85b,85bには、合成樹脂製で略C字形の一対のロックカム166,166を後ケース81の背面上部両側に露出するように取付けてある。図26(A)に示すように、各ロックカム166の長端部166aはキャリアロックレバー85の前部85aを前側に倒す前はキャリアベース20のピン34に当たると共に、図26(B)に示すように、該キャリアロックレバー85の前部85aを前側に倒すと該ロックカム166の溝部166bが上記ピン32に係合されるようになっている。
【0043】
図26に示すように、フィルムキャリア80をキャリアベース20に位置決めしてロックする前記キャリアロック機構(ロック機構)40は、キャリアベース20側に設けられた一対のピン(カムフォロア)34,34と、上記キャリアロックレバー85の両端部85b,85bに設けられ、上記各ピン34に係脱する一対のロックカム166,166と、この各ロックカム166を上記各ピン34に係止させる上記キャリアロックレバー(ロックレバー)85と、上記フィルムキャリア80の前ケース83に設けられ、上記キャリアロックレバー85のカム板164を係止させたり、この係止状態を解除させるピン(係止解除ピン)161とで構成されている。
【0044】
図29に示すように、ネガフィルム210は、感光層(乳剤面)213を反射型光学センサ121,122側に対向するようにしてあり、その各発光部121a,122aからの光を該ネガフィルム210の表面と感光層213及びベース層214により図29に示す矢印のようにそれぞれ反射させるようにしてある。さらに、図30に示すように、ネガフィルム210の表面(感光層213側)の上,下部には、DXコード211及びパーフォレーション212をそれぞれ形成してある。尚、図30に示すA,Bはネガフィルム210の1コマの縦,横方向の読み取り範囲を示し、D0,D1は補正できる範囲のスキャン傾きをそれぞれ示している。
【0045】
また、図38は、フィルムスキャナ1に使用される他の態様のフィルムキャリア(フィルム送り手段)80′を示すものである。このフィルムキャリア80′は、図2に示すフィルムキャリア80の構成と同様に、合成樹脂製で筐型の後ケース81′と合成樹脂製で筐型の前ケース83′とで構成されている。これら各ケース81′,83′の図中左側中央のフィルム供給口83a′から内部にかけてフィルム供給板(フィルム供給手段)170を往復移動自在に支持してある。このフィルム供給板170にはスライドフィルム(光学フィルム)210′を挿入するための挿入凹部171を形成してある。また、フィルム供給板170のフィルムキャリア80′のフィルム開口部83Aと対向する部分にはフィルム開口部172を形成してある。他の構成は、図2に示すフィルムキャリア80と同様であるので、同一構成部分には同一符号を付して説明を省略するが、当該フィルムキャリア80の代わりにキャリアベース20に着脱自在に位置決めされて取付けられるようになっている。
【0046】
尚、図1に示すように、装置本体2のフィルム供給口2aに装着されるフィルムキャリア80或は80′は上記装置本体2に着脱自在に取付けられたカバー2cにより、また、ハロゲンランプ15は上記装置本体2に着脱自在に取付けられたカバー2dにより覆われている。また、装置本体2の前側に突出した固定ハウジング50側は筐型のカバー2eにより覆われている。さらに、キーボード3には制御手段9に操作入力を与えるための各種操作釦を配設してある。
【0047】
以上の実施形態例のフィルムスキャナ1によれば、図32のフローチャートに示すように、キーボード3を入力操作すると、まず、ステップS1において、スキャナ本体2のカートリッジ挿入口2bにディスクカートリッジ200が装着されているかどうか、即ち、記録再生手段8に光磁気ディスク201が装着されているか否かの判定処理が行われる。そして、その判定結果が「NO」、即ち光磁気ディスク201が装着されていない場合には、この判定処理を繰り返し行い、光磁気ディスク201の装着を待ち、判定結果が「YES」、即ち光磁気ディスク201が装着されると、次のステップS2に進んで、ネガフィルム210がフィルムキャリア80のフィルム通路となる凹部81b,83b間に挿入されたか否かの判定処理が行われる。
【0048】
ステップS2では、ネガフィルム210の挿入結果が「NO」、即ちネガフィルム210が挿入されていない場合には、この判定処理を繰り返し行い、ネガフィルム210の挿入を待ち、判定結果が「YES」、即ちネガフィルム210が挿入されると、次のステップS3に進む。ステップS3では、プリスキャン動作を開始して、フィルムキャリア80によりネガフィルム210を順方向送り(ネガフィルム210の終端側から始端側方向の送り)して各コマの画像データを得て信号処理手段7のメモリ6に取り込み、次のステップS4に進む。ステップS4では、ネガフィルム210の始端までプリスキャンを行ったか否かの判定処理が行われる。そして、その判定結果が「NO」、即ちメモリ6に画像データの取り込みを行っていないコマがある場合には、この判定処理を繰り返し行い、全てのコマの画像データの取り込み終了を待ち、判定結果が「YES」、即ちコマの画像データの取り込みを終了すると、次のステップS5に進む。ステップS5では、フィルムキャリア80によるネガフィルム210の順方向送り、即ちネガフィルム210の巻取りローラ89による巻き取りを停止し、メモリ6に取り込んだ各コマの画像データから各色成分のヒストグラムを作成し、このヒストグラムに基づいて適正補正量を算出し、次のステップS6に進む。
【0049】
ステップS6では、本スキャン動作を開始して、フィルムキャリア80によりネガフィルム210を逆方向送り(ネガフィルム210の始端側から終端側方向の送り)してコマ単位に画像データを得て、上記適正補正量に補正量を設定して信号処理手段7の画像処理部7bにより補正処理を行い、補正処理済みの画像データをメモリ6に取り込んで、次のステップS7に進む。ステップS7では、ネガフィルム210の1コマ分の画像データをメモリ6の取り込みを終えたか否かの判定処理が行われる。そして、その判定結果が「NO」、即ちメモリ6に1コマ分の画像データの取り込みを終了していない場合には、この判定処理を繰り返し、1コマ分の画像データの取り込みの終了を待ち、判定結果が「YES」、即ち1コマ分の画像データの取り込みを終了すると、次のステップS8に進む。ステップS8では、信号処理手段7のメモリ6に取り込んだ1コマ分の画像データを読み出し、読み出した画像データを記録再生手段8で光磁気ディスク201に記録して、次のステップ9に進む。
【0050】
ステップS9では、記録再生手段8において、光磁気ディスク201に1コマ分の画像データを記録し終えた否かの判定処理を行う。そして、その判定結果が「NO」、即ち光磁気ディスク201に1コマ分の画像データを記録し終えていない場合には、この判定処理を繰り返し、1コマ分の画像データの記録終了を待ち、判定結果が「YES」、即ち1コマ分の画像データの記録を終了すると、次のステップS10に進む。ステップS10では、ネガフィルム210を次のコマに逆方向送りし、次のステップS11に進む。ステップS11では、ネガフィルム210の終端まで本スキャンを行ったか否かの判定処理が行われる。そして、その判定結果が「NO」、即ちメモリ6に画像データの取り込みを行っていないコマがある場合には、上記ステップS6に戻って本スキャンを継続し、全てのコマの画像データの取り込みを終了を待ち、判定結果が「YES」、即ち全てのコマの画像データの取り込みを終了すると、次のステップS12に進む。ステップS12では、記録再生手段8に装着されている光磁気ディスク201がディスクカートリッジ200を介してカートリッジ挿入口2bから排出されると共に、ネガフィルム210がフィルムスキャナ80のフィルム通路を成す凹部81b,83b間から排出され、次のステップS13に進む。
【0051】
ステップS13では、光磁気ディスク201又はネガフィルム210が挿入されたか否かの判定処理が行われる。そして、その判定結果が「NO」、即ち光磁気ディスク201又はネガフィルム210が挿入されていない場合には、この判定処理を繰り返し、光磁気ディスク201又はネガフィルム210の挿入を待ち、判定結果が「YES」、即ち光磁気ディスク201又はネガフィルム210が挿入されると、前記ステップS1に戻る。このような動作を行うことにより、フィルムスキャナ1では、ネガフィルム210に記録されている全てのコマの画像データを自動的に光磁気ディスク201に迅速に取り込むことができる。
【0052】
以上フィルムスキャナ1の動作の全体の流れを図32に示すフローチャートを用いて説明したが、このフィルムスキャナ1の特徴のある動作を以下順を追って詳細に説明する。
【0053】
まず、スキャナ本体2のキャリアベース20にフィルム搬送手段としてのフィルムキャリア80を装着する場合には、図1に示すカバー2cをスキャナ本体2から取り外し、露出したキャリアベース20上にフィルムキャリア80をセットする。このセットの際、即ち、フィルムキャリア80をキャリアベース20上に載せる際に、図4,図5に示すように、フィルムキャリア80の前面によりコネクタ蓋30のテーパ部30aが前側(固定ハウジング50側)に押されて該コネクタ蓋30が開動し、キャリアベース20側のコネクタ28を露出させる。そして、セットの途中において、フィルムキャリア80のコネクタ用の一対の位置決めピン151,151がキャリアベース20の一対の穴部21b,21cに嵌め込まれてフィルムキャリア80のコネクタ150とキャリアベース20のコネクタ28が電気的に接続される。この際、図26(A)に示すように、キャリアロックレバー85の前部85aを前方に倒さない限り、キャリアロック機構40の各ロックカム166の長端部166aが各摺動板33の棒軸状のピン34に当たってキャリアベース20上に位置決めした状態でフィルムキャリア80をセットできないようになっている。即ち、図26(A)の矢印に示すように、キャリアロックレバー85の前部85aを徐々に倒して行くと、フィルムキャリア80の一対の位置決めピン152,152がキャリアベース20の一対の係合溝31a,31aに挿入係合すると共に、図4の実線及び図26(B)に示すように、キャリアロック機構40の各ロックカム166の溝部166bに各摺動板33の棒軸状のピン34が係合して該各摺動板33が引張りコイルバネ35の引っ張り力に抗して上方に持ち上げられる。そして、図26(B)及び図27(C)に示すように、キャリアロックレバー85の前部85aの内面のV字状のカム板164がフィルムキャリア80の前面に露出したピン161にロックされることにより、フィルムキャリア80はキャリアベース20上に左右(横)方向及び上下(縦)方向にCCDラインセンサ61に対して確実に位置決めされる。また、キャリアロック機構40による上記位置決めロックの際に、フィルムキャリア80の背面上部の円柱状のリブ81jがキャリアベース20のあおり調整板36に当たってあおり調整方向の位置決めがされる。CCDラインセンサ61に対するフィルムキャリア80の前後方向(あおり方向)の調整は、あおり調整板36をボルト37等を介して前後方向に移動することにより容易で調整することができる。尚、上記キャリアロック機構40によるフィルムキャリア80の位置決めロック状態を解除する場合には、キャリアロックレバー85を更に下方に押圧するだけの簡単な操作により図27(D)に示すように簡単に解除できる。
【0054】
このように、キャリアロック機構40のキャリアロックレバー85の前部85aを前方に倒すだけの簡単な操作により、フィルムキャリア80はキャリアベース20上に容易且つ正確に位置決めされてセットされる。また、ネガフィルム210に対応した上記フィルムキャリア80の他に、必要に応じて、図38に示すスライド(マウント)フィルム用のフィルムキャリア80′や図示しない新規格写真フィルムのAPS用の図示しないフィルムキャリア等の各種フィルム用のフィルムキャリアに容易に交換することができ、汎用性の高いフィルムスキャナ1を低コストで提供することができる。即ち、スライドフィルム用のフィルムキャリア80′を用いる場合もキャリアロックレバー85等から成るキャリアロック機構を介してキャリアベース20上に容易且つ正確に位置決めしてセットすることができる。また、APS用のフィルムキャリアを用いる場合には、図12,図13及び図36に示すように、結像レンズ66を保持したレンズ鏡筒67を筐体駆動機構59を介して結像レンズ66のフォーカス調整範囲を超えて更に前方に移動させることにより、即ちオートフォーカスのかかる範囲の外にレンズ鏡筒67が移動できるオーバーストローク分を設けたことにより、オートフォーカス調整に影響がない範囲内でネガフィルム用からAPS用に容易且つ確実に交換させることができる。これらにより、フィルムスキャナ1を上記各種フィルムに容易に適用させることができるより汎用性の高いものとすることができる。
【0055】
キャリアベース20にフィルムキャリア80が正確に位置決めされた後で、図1に示すように、カバー2cをスキャナ本体2に取り付ける。次に、フィルム無しの状態でハロゲンランプ15を発光させてキャリアベース20を移動させながら、CCDラインセンサ61によってフィルム通路となるパネル86の開口部86a、及び赤色或はオレンジ色の上下一対のフィルタ123,123が配置された上下一対の孔部86e,86fを透過してきたランプ光を画像データとしてメモリ6に取り込む。次に、取り込んだ画像を解析して、上記開口部86aの左右端の位置と、一対の孔部86e,86fの位置とを示すポジションデータを生成する。たとえ、フィルムキャリア80とキャリアベース20との間にメカニカルな誤差があったとしても、CCDラインセンサ61の出力によって上記開口部86a及び一対の孔部86e,86fの位置を把握しているので、キャリアベース20を移動させた時に、このポジションデータによって、CCDラインセンサ61に対して開口部86a及び一対の孔部86e,86fを正確に位置決めすることができる。
【0056】
この状態から、ネガフィルム210をフィルムキャリア80のフィルム通路となる凹部81b,83b間に挿入すると、図29に示すように、第1の反射型光学センサ121によりネガフィルム210の有無が検出される。この第1の反射型光学センサ121によりネガフィルム210の「フィルム有」状態が検出されると、制御手段9を介してステッピングモータ90が駆動する。この1つのステッピングモータ90により、一対の搬送ローラ88,88及び巻取りローラ89がそれぞれ回転し、ネガフィルム210はその終端側(記録日時の新しいコマ側即ちフィルム最左端側)から始端側(記録日時の古いコマ側即ちフィルム最右端側)の順方向に送られてプリスキャン動作が開始される。同一の駆動源であるステッピングモータ90により一対の搬送ローラ88,88及び巻取りローラ89をそれぞれ回転させるようにしたので、部品点数を可及的に削減して全体の低コスト化を図ることができると共に、小型,軽量化を図ることができる。
【0057】
また、このプリスキャンのときは、図33(A)で示すように、フィルムキャリア80は、ポジションデータによって、赤色或はオレンジ色の一対のフィルタ123,123が配置された一対の孔部86e,86fにCCDラインセンサ61が相対向するように位置決めされている。次の、このようにフィルムキャリア80が固定された状態で、一対の搬送ローラ88,88によって、フィルムキャリア80に挿入されたネガフィルム210が巻取りローラ89方向に一定のスピードで搬送されていく。この搬送動作と連動して、一対の孔部86e,86fを介してCCDラインセンサ61に入射されたネガフィルム210のDXコード211,パーフォレーション212を読み取ると共に、該ネガフィルム210上に記録された画像をコマ単位に順次読み取って行く。
【0058】
このネガフィルム210の送り状態は上記第1の反射型光学センサ121に併設された第2の反射型光学センサ122で該ネガフィルム210のパーフォレーション212を読み取ることによって検出される。これら各反射型光学センサ121,122は、図29に示すように、各発光部121a,122aから放出された光をネガフィルム210の表面と感光層213及びベース層214によりそれぞれ反射させ、それらの反射光(10〜14%の反射光)を受光部121b,122bにより読み取るものである。即ち、ネガフィルム210を構成するベース層214等の材料の屈折率は全種類のフィルムにおいてほぼ一定であるため、フィルムの種類によらずに、また、露光の有無によらずに約5〜20%の反射が確実に得られる。さらに、ネガフィルムの種類によっては、光の透過率が違ってしまい、検出レベルの設定を細かく調整する必要があるが、上記反射型光学センサ121,122を用いることにより、フィルム検知の出力信号のダイナミックレンジを大きくとることができ、細かい調整は不要となる。また、ポジフィルムでオーバー露光されたものでは検出レベルの差が少なく、検知が難しいが、上記反射型光学センサ121,122では、ネガフィルム,ポジフィルムのどちらでも、発光部121a,122a若しくは受光部121b,122bの感度を変更しなくても確実に検知できる。さらに、発光部121a,122aと受光部121b,122bが同一側に配置できるので、レイアウトをコンパクトにできる多大なメリットがある。
【0059】
また、図28に示すように、ネガフィルム210のDXコード211,パーフォレーション212をCCDラインセンサ61で読み取る場合に、CCDラインセンサ61とネガフィルム210のパーフォレーション212に対向する位置には、ネガフィルム210と同等の透過率を有する赤色或はオレンジ色の上下一対のフィルタ123,123が上下一対の孔部86e,86f内に配置されているので、DXコード211及びパーフォレーション212をイメージデータとして正確に読み取ることができる。このDXコード211の読み取りにより、フィルムの種類やその製造社名等が判る。
【0060】
さらに、CCDラインセンサ61によって、ネガフィルム210の画像データと同時にパーフォレーション212とDXコード211を読み取ろうとして、CCDラインセンサ61の画像読み取り領域を大きくした場合に、パーフォレーション212の孔の部分では、ハロゲンランプ15からの光が直接CCDラインセンサ61に入射されることが考えられる。このような時には、入射された光の光量が大きすぎて、CCDラインセンサ61がブルーミング(花咲き現象)を起こしたり、スミア(smear:CCDの受光セルから光が漏れる現象)が発生することが起こり得る。このような問題点を解決するために、CCDラインセンサ61とネガフィルム210のパーフォレーション212に対向する位置には、ネガフィルム210と同等の透過率を有する赤色或はオレンジ色の上下一対のフィルタ123,123が各孔部86e,86f内に配置されているので、パーフォレーション212によるCCDラインセンサ61のブルーミングが生じない。また、上記各フィルタ123の透過率をネガフィルム210の透過率と同等としているので、CCDラインセンサ61に撮像されるデータの最高輝度レベルがネガフィルム210の透過率のレベルとなり、画像データのダイナミックレンジを拡大することができる。よって、ネガフィルム210のDXコード211やパーフォレーション212の情報を確実に読み取ることができる。さらに、ネガフィルム210の画像データとパーフォレーション212のデータを同時に読み取って、各コマ毎に、コマ位置データを作成しているので、パーフォレーション212の位置に対する画像データの存在する位置を正確に把握することができる。
【0061】
上記プリスキャン時においては、ネガフィルム210の全画像を高解像度で読み取る必要はないため、フィルムキャリア80は図33(A)で示す位置で固定された状態で、比較的速い速度でネガフィルム210は巻取りローラ89により巻き取られる。この巻取りローラ89には滑りクラッチ機構110が設けられていると共に、搬送ローラ88より巻取りローラ89の周速が速めに設定されているので、長尺のネガフィルム210でも該ネガフィルム210に弛み等を生じさせることなく容易且つ確実に巻き取ることができる。このプリスキャン時に上記CCDラインセンサ61によりネガフィルム210の全てのコマの画像をコマ単位に順次読み取って該各コマの画像データ及びパーフォレーションデータをコマ単位にメモリ6にイメージデータとして記憶する。次にメモリ6に記憶された画像データ及びパーフォレーション212のイメージデータに基づいて該ネガフィルム210の各コマの画像の位置とパーフォレーション212の位置とを関連付けるコマ位置データを作成して、制御手段9のメモリ9aに記憶する。また、上記CCDラインセンサ61により読み取られたネガフィルム210の各コマの画像毎に各コマに対応した色補正等の補正データが制御手段9のメモリ9aに記憶される。そして、後述する本スキャンを行う際にネガフィルム210の各コマに対応するコマ位置データ及び補正データを上記メモリ9aから読み出して、コマ位置データに基づいてスキャンの開始と終了を制御すると共に、その補正データに基づいて高解像度なスキャンを行って画像を読み取る。
【0062】
ネガフィルム210がその始端側(記録日時の古いコマ側即ちフィルム最右端側)までフィルムキャリア80のフィルム開口部81A,83Aに送られると、第1の反射型光学センサ121によりネガフィルム210の「フィルム無」状態が検出される。この「フィルム無」状態が検出されたときは、CCDラインセンサ61によって図33に示すネガフィルム210の最右端から2番目のコマの画像データ及びパーフォレーションデータが読み取られている。さらにネガフィルム210が巻取りローラ89に巻き取られると、最右端のコマの画像データ及びパーフォレーションデータがCCDラインセンサ61によって読み取られる。尚、このときには、既に第1の反射型光学センサ121によってネガフィルム210の「フィルム無」の状態が検出された後であるので、このコマがネガフィルム210における最右端のコマ、即ち、プリスキャンの最後のコマであると判断されて、CCDラインセンサ61によって画像データが読み取られる。従って、このコマの画像データ及びパーフォレーションデータをCCDラインセンサ61によって読み終えると、ステッピングモータ90による搬送ローラ88及び巻取りローラ89の駆動が停止され、プリスキャンの動作を終了する。
【0063】
プリスキャン動作が終了すると、続いて、本スキャン動作が開始される。プリスキャンが終了した時点では、フィルムキャリア80はCCDラインセンサ61に対して図33(A)に示される状態となっているので、まず、本スキャンの最初の動作としてフィルムキャリア80を動かさずに、ステッピングモータ90によって各搬送ローラ88を駆動して、開口部86aに対してネガフィルム210の最右端のコマが臨むように、制御手段9のメモリ9aの中に記憶されたパーフォレーションの位置と画像データの位置とを示すコマ位置データに基づいて位置決めを行う。尚、このように、フィルムキャリア80が図33(A)の状態で最右端のコマを位置決めする理由は、ネガフィルム210のパーフォレーション212が第2の反射型光学センサ122の位置に達していないので、ネガフィルム210をこの第2の反射型光学センサ122を使用して位置決めすることができないからである。従って、図33(A)で示されるように、一対の孔部86e,86fを介してCCDラインセンサ61に入射されるランプ光によってパーフォレーション212の位置を検出するようにしている。
【0064】
最右端のコマがフィルム通路となるパネル86の開口部86aに対して位置決めされると、各搬送ローラ88の駆動は停止された状態で、フィルムキャリア80がキャリアベース20と共に、図33(B)で示される状態となるように、図33中、右方向に駆動手段41のステッピングモータ43によって駆動される。この時、制御手段9のメモリ9aに記憶されたポジションデータによって、CCDラインセンサ61が開口部86aの左エッジに対向するようにキャリアベース20が駆動される。次に、図33(B)から図33(C)となるように、キャリアベース20がステッピングモータ43によってゆっくりと図33中左方向に移動しながら、CCDラインセンサ61がネガフィルム210の画像データをライン毎に取り込んでいく。つまり、制御手段9のメモリ9aに記憶されたポジションデータによって、CCDラインセンサ61が開口部86aの右エッジに対向するようにキャリアベース20が駆動される。キャリアベース20が1コマ分の距離を移動すると、キャリアベース20は停止する。CCDラインセンサ61によって撮像された高解像度の画像データは、制御手段9のメモリ9aに記憶された各コマ毎の補正データに基づいて、例えば、色補正等の処理が行われて信号処理手段7のメモリ6に記憶される。
【0065】
そして、1コマ目の画像の読み取りが終了すると、ステッピングモータ43によって、フィルムキャリア80を載せたキャリアベース20が図33(B)の位置に戻るように駆動されると同時に、ネガフィルム210は、開口部86aに対してネガフィルム210の2コマ目の画像が臨むように、ステッピングモータ90によって各搬送ローラ88が駆動され、制御手段9のメモリ9aの中に記憶されたパーフォレーションの位置と画像データの位置とを示すデータに基づいて位置決めが行われる。尚、この時のネガフィルム210の位置決めは、第2の反射型光学センサ122によってネガフィルム210のパーフォレーション212を検出することによって行う。ネガフィルム210の位置決め及びキャリアベース20の位置決めが終わると、1コマ目と同様に本スキャン動作が行われる。またこの2コマ目の本スキャン動作が行われている間に、信号処理手段7のメモリ6に記憶されている1コマ目の高解像度画像データを、固定長符号化圧縮して光磁気ディスク201に記録する。
【0066】
このように、ネガフィルム210のパーフォレーションデータをCCDラインセンサ61と第2の反射型光学センサ122とで併用して読み取るとともに、本スキャン時において、ネガフィルム210の位置決めをその読み取ったデータを用いて行っているので、CCDラインセンサ61に対して正確な位置決めが行える。
【0067】
また、ネガフィルム210のフィルム送り手段の駆動源としてステッピングモータ43とステッピングモータ90の2つのモータを用いて、プリスキャン時には、ステッピングモータ90によるフィルム送りを高速送りとすることにより、プリスキャンに必要なデータを高速に得ることができる。また、本スキャン時には、ステッピングモータ90によるフィルム送りを停止してフィルムキャリア80に固定した状態で、フィルムキャリア80全体をキャリアベース20と共に、ガイド軸25に沿って移動させるようにしたので、フィルム送り方向のブレが発生せず、CCDラインセンサ61に対する精度の良い相対移動が行える。つまり、上述の構成によると、高速なプリスキャンと、正確な本スキャンを可能としている。さらに、キャリアベース20の送り機構である駆動手段41において、図6,図7に示すように、キャリアベース20に固定されたラック38側に引張りコイルバネ49によりピニオン48を常に押圧付勢しているので、上記ラック38とピニオン48間のバックラッシを可及的に減らすことができ、キャリアベース20をCCDラインセンサ61に対して精度良く相対往復動させることができる。これにより、ネガフィルム210の全コマの画像を高精度で確実且つ迅速に読み込むことができる。
【0068】
尚、前記実施形態例によれば、光学フィルムとして写真ネガフィルムや写真スライド(マウント)フィルムを用いたが、写真フィルムに限らず、パーフォレーション等を有した映画フィルム等の他の光学フィルムでもよい。また、記録媒体として光磁気ディスクを用いたが、光ディスクや磁気テープ等の他の記録媒体でもよい。さらに、各種弾性体として引張り,圧縮コイルバネや捩りコイルバネを用いたが、板バネ等他の部材でもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、複数の画像がコマ単位に記録された光学フィルムを搬送させると共に第1の駆動源を有するフィルムキャリアと、このフィルムキャリアが着脱自在に取り付けられ、このフィルムキャリアを位置決めする位置決め手段が設けられたキャリアベースと、このキャリアベースを往復移動自在に支持し、このキャリアベースと共に上記フィルムキャリアを移動させる第2の駆動源を有するシャーシと、このシャーシ上の上記キャリアベースと対向する位置にハウジングを介して配設され、上記光学フィルムの複数の画像をコマ単位に読み取って電気的な画像データに変換する固体撮像素子ラインセンサと、一時記憶を行うプリスキャンの際に、上記フィルムキャリアの第1の駆動源で上記光学フィルムを順方向送りして該光学フィルムの全てのコマの画像を上記固体撮像素子ラインセンサによりコマ単位に順次読み取って、各コマの画像データを一時記憶するメモリと、記録を行う本スキャンの際に、上記シャーシの第2の駆動源で上記キャリアベースおよび上記フィルムキャリアと共に上記光学フィルムを逆方向送りして該光学フィルムの全てのコマの画像を上記固体撮像素子ラインセンサによりコマ単位に順次読み取って、各コマの画像データをコマ単位に記録又は出力する記録媒体とを備え、上記第1の駆動源を用いて上記光学フィルムを上記本スキャンよりも高速でプリスキャンし、上記第2の駆動源を用いて上記光学フィルムを上記プリスキャンよりも精度良く本スキャンすることにより、プリスキャンでは上記光学フィルムに記録されている全てのコマの画像を上記固体撮像素子ラインセンサにより迅速且つ確実に読み取ることができ、当該各コマの画像データを上記メモリに自動的に短時間で一時記憶し、本スキャンでは記録媒体に自動的に短時間で記録または出力することができる。また、上記フィルムキャリアを上記位置決め手段により上記キャリアベース上に容易且つ正確に位置決めして装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例を示すフィルムスキャナの斜視図。
【図2】上記フィルムスキャナの要部の斜視図。
【図3】上記フィルムスキャナの光学系の構成図。
【図4】上記フィルムスキャナのフィルムキャリアを保持するキャリアベースの駆動系の一部を断面で示す側面図。
【図5】上記キャリアベースの駆動系の平面図。
【図6】上記キャリアベースの駆動系の背面図。
【図7】上記キャリアベースの駆動系の要部の拡大斜視図。
【図8】上記フィルムスキャナの光学系の結像部の斜視図。
【図9】上記光学系の結像部の正面図。
【図10】上記光学系の結像部の35ミリフィルム使用時の135切替位置(ホームポジション)を示す平面図。
【図11】上記光学系の結像部のホームポジションの一部を切欠いて示す側面図。
【図12】上記光学系の結像部の新規格フィルム使用時の切替位置(APS切替位置)を示す平面図。
【図13】上記光学系の結像部の新規格フィルム使用時の切替位置の一部を切欠いて示す側面図。
【図14】上記フィルムキャリアの正面図。
【図15】上記フィルムキャリアの平面図。
【図16】上記フィルムキャリアの側面図。
【図17】上記フィルムキャリアのフィルム押え側を開けた状態を示す斜視図。
【図18】上記フィルムキャリアの縦断面図。
【図19】上記フィルムキャリアの横断面図。
【図20】上記フィルムキャリアの搬送ローラと巻取りローラの駆動系の平面図。
【図21】上記フィルムキャリアの搬送ローラと巻取りローラの駆動系の側面図。
【図22】上記フィルムキャリアの搬送ローラと巻取りローラの駆動系の要部の拡大斜視図。
【図23】上記フィルム押え部分の駆動系を説明する平面図。
【図24】上記フィルム押え部分の駆動系を説明する正面図。
【図25】上記フィルム押え部分の駆動系を説明する側面図。
【図26】(A)は上記フィルムキャリアのキャリアロック機構のロック前の状態を示す斜視図、(B)は同キャリアロック機構のロック状態を示す斜視図。
【図27】(A)〜(D)は上記キャリアロック機構のロック前からロック中及びロック解除の状態を順を追って示す説明図。
【図28】上記光学系とフィルムの関係を示す斜視図。
【図29】上記フィルムとフィルム検出用の反射型光学センサの関係を示す説明図。
【図30】上記フィルムの拡大説明図。
【図31】上記フィルムスキャナに用いられる電気回路のブロック図。
【図32】上記フィルムスキャナにおける制御部の制御動作を説明するためのフローチャート。
【図33】(A)は上記フィルムスキャナにおけるプリスキャン時のフィルムキャリアとCCDラインセンサの位置関係(ホームポジション)を示す説明図、(B)は上記フィルムスキャナにおける本スキャン時のフィルムキャリアとCCDラインセンサの位置関係(ホームポジション)を示す説明図、(C)は同本スキャン終了時の上記フィルムキャリアとCCDラインセンサの位置関係を示す説明図。
【図34】上記光学系の結像部の135切替位置を示す概略平面図。
【図35】上記光学系の結像部の135読取位置を示す概略平面図。
【図36】上記光学系の結像部のAPS切替位置を示す概略平面図。
【図37】上記光学系の結像部のAPS読取位置を示す概略平面図。
【図38】上記フィルムスキャナに用いられる他のフィルム送り手段としてのスライドキャリアの斜視図。
【符号の説明】
1…フィルムスキャナ(画像読み取り装置)
6…メモリ
10…シャーシ
20…キャリアベース
31…位置決め手段
31a,31a…一対の係合溝(一対の係合部)
34…ピン(カムフォロア)
40…ロック機構
43…ステッピングモータ(第2の駆動源)
50…ハウジング
61…固体撮像素子ラインセンサ
80,80′…フィルムキャリア
85…ロックレバー
90…ステッピングモータ(第1の駆動源)
152,152…一対の位置決めピン
161…ピン(係止解除ピン)
166…ロックカム
201…光磁気ディスク(記録媒体)
210…ネガフィルム(光学フィルム)
210′…スライドフィルム(光学フィルム)

Claims (3)

  1. 複数の画像がコマ単位に記録された光学フィルムを搬送させると共に第1の駆動源を有するフィルムキャリアと、
    このフィルムキャリアが着脱自在に取り付けられ、このフィルムキャリアを位置決めする位置決め手段が設けられたキャリアベースと、
    このキャリアベースを往復移動自在に支持し、このキャリアベースと共に上記フィルムキャリアを移動させる第2の駆動源を有するシャーシと、
    このシャーシ上の上記キャリアベースと対向する位置にハウジングを介して配設され、上記光学フィルムの複数の画像をコマ単位に読み取って電気的な画像データに変換する固体撮像素子ラインセンサと、
    一時記憶を行うプリスキャンの際に、上記フィルムキャリアの第1の駆動源で上記光学フィルムを順方向送りして該光学フィルムの全てのコマの画像を上記固体撮像素子ラインセンサによりコマ単位に順次読み取って、各コマの画像データを一時記憶するメモリと、
    記録を行う本スキャンの際に、上記シャーシの第2の駆動源で上記キャリアベースおよび上記フィルムキャリアと共に上記光学フィルムを逆方向送りして該光学フィルムの全てのコマの画像を上記固体撮像素子ラインセンサによりコマ単位に順次読み取って、各コマの画像データをコマ単位に記録又は出力する記録媒体とを備え、
    上記第1の駆動源を用いて上記光学フィルムを上記本スキャンよりも高速でプリスキャンし、上記第2の駆動源を用いて上記光学フィルムを上記プリスキャンよりも精度良く本スキャンすることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 請求項1記載の画像読み取り装置において、
    上記位置決め手段は、
    上記フィルムキャリアに設けられた一対の位置決めピンを係合させる一対の係合部と、
    これらの係合状態をロックするロック機構と
    を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
  3. 請求項2記載の画像読み取り装置において、
    上記ロック機構は、
    上記キャリアベースに設けられたカムフォロアと、
    上記フィルムキャリアに設けられ、上記カムフォロアに係脱するロックカムと、
    上記フィルムキャリアに設けられ、上記ロックカムを上記カムフォロアに係止させるロックレバーと、
    上記フィルムキャリアに設けられ、上記ロックレバーを係止させたり、この係止状態を解除させる係止解除ピンと
    を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
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