JP2001148769A - 画像読取方法および装置ならびに画像データの欠陥判別方法 - Google Patents

画像読取方法および装置ならびに画像データの欠陥判別方法

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JP2001148769A
JP2001148769A JP2000271777A JP2000271777A JP2001148769A JP 2001148769 A JP2001148769 A JP 2001148769A JP 2000271777 A JP2000271777 A JP 2000271777A JP 2000271777 A JP2000271777 A JP 2000271777A JP 2001148769 A JP2001148769 A JP 2001148769A
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JP2000271777A
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Toru Matama
徹 真玉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可視光による画像読取光路中または画像記録媒
体上に付着するゴミや塵や埃などの異物や擦り傷や切り
傷などの傷がプリント画像に転写されるのを防止して、
高品質なプリント画像を得ることを可能とする画像読取
方法および装置ならびに読取画像データの欠陥判別方法
を提供する。 【解決手段】可視光により画像記録媒体上の画像を読み
取るに際し、可視光の光路を用いて所定検知光を1次元
方向に走査して読み取り、読み取られた光量データの変
化の1次元方向の連続性によって、可視光の光路中に付
着した異物および傷の少なくとも一方を検知することに
より、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取方法およ
び画像読取装置ならびに画像データの欠陥判別方法に関
し、より具体的には、可視光によりフィルム等の画像記
録媒体(以下、フィルムという)上の画像を読み取ると
共に、所定検知光、例えば好ましくは、赤外光などの非
可視光により、フィルム上の傷・折れ跡やゴミ・塵・埃
などの異物(第2の光学的欠陥)、および画像読取装置
の光学系の光路中の傷やゴミ・塵などの異物(第1の光
学的欠陥)を検知する画像読取方法およびこの方法を適
用した画像読取装置ならびに画像データの欠陥判別方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネガフィルム,ポジフィルム(リ
バーサルフィルム)等の写真フィルム(以下、単にフィ
ルムともいう)に撮影された画像の印画紙等の写真感光
材料への焼き付けは、フィルムの画像を印画紙に投影し
て印画紙を面露光する、いわゆる直接露光(アナログ露
光)が主流であったが、近年では、デジタル露光を利用
する焼付装置、すなわちフィルムの画像を光電的に読み
取り、読み取った画像をデジタル信号に変換した後、種
々の画像処理を施して記録用の画像データとし、この画
像データに応じて変調した記録光によって印画紙を走査
露光して画像を記録する、デジタルプリンタが実用化さ
れている。
【0003】デジタルプリンタでは、画像をデジタルの
画像データに変換して、画像データ処理によって焼き付
け時の露光条件を決定するので、逆光やストロボ撮影等
に起因する画像の飛びやツブレの補正,シャープネス
(鮮鋭化)処理,カラーあるいは濃度フェリアの補正等
を好適に行って、従来の直接露光では得られなかった高
品位なプリントを得ることが可能である。また、複数画
像の合成や画像分割さらには文字の合成等も、画像デー
タ処理によって行うことができ、用途に応じて自由に編
集/処理したプリントも出力可能である。
【0004】このようなデジタルプリンタは、基本的
に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取るスキ
ャナ(画像読取装置)と、このスキャナで読み取った画
像を画像処理して出力用の画像データ(露光条件)とす
る画像処理装置を有する画像入力装置と、この画像入力
装置から出力された画像データに応じて印画紙を走査露
光して画像(潜像)を記録するプリンタ、および、露光
済みの印画紙に現像処理を施してプリントとするプロセ
サを有する画像出力装置とから構成される。
【0005】上述のスキャナでは、光源から出射された
読取光をフィルムに入射させ、フィルム上の画像を担持
する投影光を得て、この投影光を結像レンズによってC
CDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換する
ことにより画像を読み取り、必要に応じて各種の画像処
理を行った後、フィルムの画像データ(信号)として画
像処理装置に送る。画像処理装置は、スキャナによって
読み取られた画像データから画像処理条件を設定して、
設定した条件に応じた画像処理を施し、画像記録のため
の出力画像データとしてプリンタに送る。
【0006】プリンタでは、例えば、光ビーム走査露光
を利用する装置であれば、画像処理装置から送られた画
像データに応じて光ビームを変調して、この光ビームを
主走査方向に偏向するとともに、主走査方向と直交する
副走査方向に印画紙を搬送することにより、画像を担持
する光ビームによって印画紙を露光(焼き付け)して潜
像を形成し、この潜像を、プロセサにおいて現像処理を
施して顕像化し、フィルム上の画像を再生したプリント
とする。
【0007】ところで、高品質の画像が再生された高品
位のプリントを得るためには、プリントの原画となるフ
ィルムが良好な状態にあることが不可欠である。このフ
ィルムは、撮影や現像,読み取り(焼き付け)等のため
にカメラ,スキャナ内等で搬送されるが、この際に、フ
ィルム面が支持部材などと摺接して、この結果、フィル
ムの表裏面に傷がついてしまう場合がある。また、フィ
ルムは、特に空気清浄等を行わない通常の環境で扱われ
ることも多いため、その表裏面に塵や埃やゴミ等の異物
が付着してしまうことも少なくない。
【0008】前述のように、スキャナにおけるフィルム
画像の読み取りは、フィルムに読取光を入射させて投影
光を得、これをCCDセンサ等で光電的に読み取ること
によって行われる。この際、フィルム面に異物が付着し
ていたり、フィルム面が損傷していると、読取光(投影
光)が遮光あるいは拡散されて光量が減少したり、ま
た、傷が深い場合には、逆に読取光の透過光量が増加し
て、CCDセンサ等に入射する投影光の光強度が、フィ
ルムに撮影された画像に対応する適正なものではなくな
ってしまう。
【0009】この結果として、得られた画像に、異物や
傷が影のように再生されたり、傷の周辺の画像がボケた
感じになってしまったりして、高品質な画像を得ること
ができなくなってしまう。このような問題に関しては、
種々の対策案が提案されてきた。例えば、登録特許第2
559970号公報に開示されている技術が挙げられ
る。
【0010】上記技術は、記憶媒体(画像記録媒体、す
なわちフィルム)に記憶された画像に対するフィルムの
欠陥の影響を補正する方法および装置において、フィル
ムに赤外線エネルギーおよび可視光線エネルギーを当
て、これにより生ずる欠陥に対応する赤外線エネルギー
分布をフィルム上の位置に対応付けて検出し、一方、可
視光線エネルギー分布をフィルム上の位置に対応付けて
検出して、フィルム上の各位置について、検出された赤
外線エネルギー分布強度が所定の閾値より大きい場合、
当該位置の可視光線エネルギー分布強度を当該位置の赤
外線エネルギー分布強度を打ち消すレベルまで増強し、
検出された赤外線エネルギー分布強度が所定の閾値以下
の場合、当該位置の可視光線エネルギー分布強度を補間
法により補正することにより、フィルムの欠陥の影響を
補正するというものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタルプ
リンタにおいては、この他にも、プリンタ自体の光路中
にゴミが侵入したり、光路部品に傷がつくという問題が
あり、これも、高品質なプリント画像を得る上で障害と
なるものである。例えば、フィルムを照明する光源部に
組み込まれる拡散板は、通常、水平面状に配置されるこ
とが多く、また、その上方や近傍をフィルムが頻繁に通
過することもあって、ゴミや塵などの異物が付着しやす
く、傷もつきやすい。
【0012】上述のように、拡散板にゴミ等の異物や傷
が付着した場合には、フィルムの読み取りをラインスキ
ャナで行ったときに、その異物や傷がスジ状となって画
像上に現われるため、目立ちやすく、重大な問題となり
やすい。また、フィルム上の異物や傷と異なり、拡散板
に付着した異物や傷の場合には、出力される全ての画像
に、継続的に現われることになるため、その点でも影響
が大きい。
【0013】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、可視光による画像記録媒体(フィルム)上の画
像の読み取りと前後して、所定検知光、好ましくは非可
視光により、画像記録媒体上のみならず、可視光による
画像読取光路中に存在するゴミや塵や埃などの異物や擦
り傷や切り傷などの傷をも検知するようにして、画像記
録媒体上および画像読取光路内のゴミ等の異物や傷がプ
リント画像に転写されるのを防止して、高品質なプリン
ト画像を得ることを可能とする、画像読取方法およびこ
の方法を適用した画像読取装置ならびに読み取られた画
像データの欠陥判別方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、可視光により画像記録媒体
上の画像を読み取るに際し、前記可視光の光路を用いて
所定検知光を1次元方向に走査して読み取り、読み取ら
れた光量データの変化の前記1次元方向の連続性によっ
て、前記可視光の光路中に付着した異物および傷の少な
くとも一方を検知することを特徴とする画像読取方法を
提供するものである。ここで、前記読み取られた光量デ
ータの変化が、前記1次元方向と直交する特定の読取位
置において前記1次元方向に連続して検出された時、前
記異物および傷の少なくとも一方が検知されるのが好ま
しい。
【0015】また、前記光路中に付着した異物および傷
の少なくとも一方は、前記所定検知光に対するラインセ
ンサを用いて、同じセンサ位置に発生するスジ状の光量
データの変化を検出することにより、検知されるのが好
ましい。また、前記可視光の光路を用いて前記所定検知
光を読み取るための前記1次元方向の走査は、前記ライ
ンセンサに対して前記画像記録媒体を移動して前記画像
記録媒体と前記ラインセンサとを相対移動することによ
って行うか、または前記画像記録媒体が前記光路から外
されている場合には、前記ラインセンサによる前記所定
検知光の読み取りを前記ラインセンサに対して前記画像
記録媒体を移動する場合と同様に所定時間読み取ること
によって行うのが好ましい。あるいは、前記可視光の光
路を用いて前記所定検知光を読み取るための前記1次元
方向の走査は、前記光路中のミラーを移動走査して前記
画像記録媒体または前記所定検知光と前記ラインセンサ
とを相対移動することによって行うのが好ましい。
【0016】また、本発明の画像読取方法においては、
さらに、前記光路中に付着した異物および傷の少なくと
も一方を検知した場合に、警告を発するのが好ましい。
また、前記異物および傷の少なくとも一方は、前記光路
中の光学要素に付着しているのが好ましく、また、前記
光学要素は、拡散板およびミラーの少なくとも一方であ
るのが好ましく、また、本発明の画像読取方法において
は、さらに、前記光路中の光学要素に付着した異物およ
び傷の少なくとも一方の検知結果に応じて、前記光学要
素の位置を変更するのが好ましい。
【0017】また、本発明の画像読取方法においては、
さらに、前記光路中に付着した異物および傷の少なくと
も一方を検知する範囲を拡大するのが好ましい。また、
前記所定検知光は、前記可視光であるのが好ましく、ま
た、前記可視光を、この可視光の光路を用いて前記1次
元方向に走査して読み取る時には、前記可視光の光路か
ら前記画像記録媒体を取り外すのが好ましい。あるい
は、前記所定検知光は、非可視光であるのが好ましい。
【0018】また、本発明の画像読取方法においては、
さらに、非可視光により前記画像記録媒体上の異物およ
び傷の少なくとも一方を検知するのが好ましい。また、
前記所定検知光により前記光路中に付着した異物および
傷の少なくとも一方を検知する場合と、前記非可視光に
より前記画像記録媒体上の異物および傷の少なくとも一
方を検知する場合とで、前記所定光および前記非可視光
のピント位置を変更するのが好ましい。さらに、前記所
定検知光は、非可視光であり、この非可視光により、前
記光路中に付着した異物および傷の少なくとも一方を検
知する場合と、前記画像記録媒体上の異物および傷の少
なくとも一方を検知する場合とで、前記非可視光のピン
ト位置を変更するのが好ましい。
【0019】本発明は、上記画像読取方法を適用する画
像読取装置として具体化することが可能である。
【0020】すなわち、本発明の第2の態様は、可視光
により画像記録媒体上の画像を読み取る第1読取手段
と、前記可視光の光路を用いて所定検知光を1次元方向
に走査して読み取る第2読取手段と、この第2読取手段
によって読み取られた光量データの変化の前記1次元方
向の連続性によって、前記可視光の光路中に付着した異
物および傷の少なくとも一方を検知する第1検知手段と
を有することを特徴とする画像読取装置を提供するもの
である。ここで、前記第1検知手段は、前記第2読取手
段によって読み取られた光量データの変化が前記1次元
方向と直交する特定の読取位置において前記1次元方向
に連続して検出することにより、前記異物および傷の少
なくとも一方を検知するのが好ましい。
【0021】また、前記第2読取手段は、ラインセンサ
と、このラインセンサに対して前記所定検知光を前記1
次元方向に相対的に移動する手段とを有し、前記第1検
知手段は、前記ラインセンサの同じセンサ位置に発生す
るスジ状の光量データの変化を検出することにより、前
記光路中に付着した異物および傷の少なくとも一方を検
知するのが好ましい。また、前記第2読取手段は、前記
ラインセンサに対して前記画像記録媒体を移動して前記
画像記録媒体と前記ラインセンサとを相対移動する、ま
たは前記画像記録媒体が前記光路から外されている場合
には、前記ラインセンサによる前記所定検知光の読み取
りを前記ラインセンサに対して前記画像記録媒体を移動
する場合と同様に所定時間読み取るのが好ましい。ある
いは、前記第2読取手段は、前記光路中のミラーを移動
走査して前記画像記録媒体または前記所定検知光と前記
ラインセンサとを相対移動するのが好ましい。
【0022】また、本発明の画像読取装置においては、
さらに、前記第1検知手段が前記光路中に付着した異物
および傷の少なくとも一方を検知した場合に、警告を発
する警告手段を有するのが好ましい。また、前記異物お
よび傷の少なくとも一方は、前記第1読取手段の光路中
に配置される光学要素に付着しているのが好ましく、ま
た、前記光学要素は、拡散板およびミラーの少なくとも
一方であるのが好ましい。また、本発明の画像読取装置
においては、さらに、前記第1検知手段が前記光路中の
光学要素に付着した異物および傷の少なくとも一方を検
知した場合に、前記光学要素の位置を変更する第1変更
手段を有するのが好ましい。
【0023】また、本発明の画像読取装置においては、
さらに、前記光路中に付着した異物および傷の少なくと
も一方を検知する範囲を拡大する拡大手段を有するのが
好ましい。また、前記第1検知手段は、前記所定検知光
として前記可視光を用いるのが好ましく、また、前記第
2読取手段は、前記可視光の光路から前記画像記録媒体
を取り外した状態で、前記可視光を、この可視光の光路
を用いて前記1次元方向に走査して読み取るのが好まし
い。あるいは、前記第1検知手段は、前記所定検知光と
して非可視光を用いるのが好ましい。
【0024】また、本発明の画像読取装置においては、
さらに、非可視光により前記画像記録媒体上の異物およ
び傷の少なくとも一方を検知する第2検知手段を有する
のが好ましい。また、本発明の画像読取装置において
は、さらに、前記第1検知手段によって前記所定検知光
を用いて前記光路中に付着した異物および傷の少なくと
も一方を検知する場合と、前記第2検知手段によって前
記非可視光を用いて前記画像記録媒体上の異物および傷
の少なくとも一方を検知する場合とで、前記所定光およ
び前記非可視光のピント位置を変更する第2変更手段を
有するのが好ましい。あるいは、本発明の画像読取装置
においては、さらに、前記第1検知手段および前記第2
検知手段は、前記非可視光を用いる同一の手段であり、
非可視光により、前記光路中に付着した異物および傷の
少なくとも一方を検知する場合と、前記画像記録媒体上
の異物および傷の少なくとも一方を検知する場合とで、
前記非可視光のピント位置を変更する第2変更手段を有
するのが好ましい。
【0025】また、本発明の第3の態様は、画像記録媒
体上に形成された画像から生成した画像データの欠陥を
判別する欠陥判別方法であって、前記画像記録媒体から
前記画像データを読み出す光学系に存在する第1の光学
的欠陥を検出する第1の検出ステップと、前記画像記録
媒体に存在する第2の光学的欠陥を検出する第2の検出
ステップと有することを特徴とする画像データの欠陥判
別方法を提供するものである。ここで、前記第1および
第2の検出ステップは、前記非可視光を用いる同一の検
出方法によるものであるのが好ましく、また、前記第1
の検出ステップにおいては、前記非可視光の焦点位置を
前記画像記録媒体上とし、前記第2の検出ステップにお
いては、前記非可視光の焦点位置を前記画像記録媒体か
ら外すのが好ましい。
【0026】
【発明の作用】本発明に係る画像読取方法/装置におい
ては、可視光による画像記録媒体(以下、フィルムで代
表させる)上の画像の読み取りと前後して、所定検知
光、好ましくは非可視光により、フィルム上のみなら
ず、画像読取光路中に存在するゴミや塵や埃などの異物
や、擦り傷や引っ掻き傷や切り傷などの傷をも検知する
ようにしたことにより、フィルム上および画像読取光路
内のゴミ等の異物や傷がプリント画像に転写されるのを
防止して、高品質なプリント画像を得ることが可能とな
るという効果を奏するものである。
【0027】具体的には、例えば、所定検知光、好まし
くは非可視光による読取の結果、画像読取装置の光路中
に存在するゴミ等の異物や傷が検知された場合には、こ
の状況をオペレータに知らせてその指示を仰いだり、あ
るいは、拡散板やミラーなどの光路中には位置される光
学要素(光学素子)の位置を、ゴミ等の異物や傷が目立
たないような位置に変更したり、さらには、予め設けて
おいた異物の除去手段を起動して異物を機械的ないし物
理的に除去するように動作することによって、その影響
をなくすようにするものである。
【0028】より好ましい態様では、より具体的には、
例えば、プレスキャンとファインスキャンとを行う方式
のフィルム読み取りにおいて、まず、RGBプレスキャ
ン画像と、IR(赤外線)プレスキャン画像とを得て、
このIRプレスキャン画像を解析して、同じセンサ位置
にスジ状の異常(光量データの変化の走査方向の連続性
による画像データの欠陥)があれば、これを、拡散板や
ミラー等の光学要素に付いているゴミ等の異物や傷であ
ると判断して、上述のような処置を取る。
【0029】なお、この場合、IRプレスキャン画像を
得る際に、ピント位置を拡散板等の光学要素の方向にず
らせると、拡散板等の光学要素に付いているゴミ等の異
物や傷をより確実に検知することが可能であるが、必ず
しもこの方法を採用しなくても、充分、拡散板等の光学
要素に付いているゴミ等の異物や傷を検知することは可
能である。その後、ファインスキャンを行って、よく知
られている、画像処理によるゴミ等の異物や傷等(画像
データの欠陥)の補正(いわゆる傷消し処理)を行う。
【0030】なお、上述のような、IRによるフィルム
読み取りは、光路中にフィルムなどの原稿が存在してい
る状態でも実行することが可能であり、これは、従来の
ように、光路中のゴミ等の異物や傷の有無を検知する際
に、その都度、装置内のフィルムなどを取り出さなくて
もよいという点で、扱いやすい方法である。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像読取方法および
画像読取装置ならびに画像データの欠陥判別方法を添付
の図面に示す好適な実施の形態に基づいて以下に詳細に
説明する。
【0032】図1は、本発明の一実施例に係る画像読取
装置(スキャナ)を適用する写真処理装置の概要を示す
ブロック図である。図2は、本発明の画像読取装置の一
実施例の線図的な概略構成図である。図2に示す画像読
取装置は、可視光を用いて画像記録媒体上の画像を、ま
た、異物や傷の所定検知光として非可視光である赤外光
を用いかつ同じ光路を用いて同時に画像記録媒体を、同
時に1次元方向に走査して読み取るものであるが、本発
明は、これに限定されるわけではない。
【0033】図1に示す写真処理装置10は、本発明の
画像読取装置の一実施例であり、画像読取媒体であるフ
ィルム原稿を光電的に読み取るフィルムスキャナ11
と、このフィルムスキャナ11で読み取った画像に必要
な画像処理を施すとともにフィルムスキャナ11で読み
取った異物や傷の情報から異物や傷を検知する画像処理
部12と、この画像処理部12で処理した画像データ
(露光条件)に応じて印画紙(感光材料)を走査露光す
るプリンタ21および露光済みの印画紙に現像処理を施
すプロセサ22を備える画像出力装置13とから構成さ
れている。なお、画像処理部12には、CRTモニタや
LCDモニタなどの検定用モニタ12a,キーボードや
マウスなどの入力デバイス12bが接続されている。
【0034】図2に、上述のフィルムスキャナ(以下、
単にスキャナという)11の詳細な構成例を示す。図2
において、111は光源ランプ、112は絞り、113
はミラーボックス,114は拡散板、115は読取対象
となるフィルム、116は撮像レンズ、117はダイク
ロイックプリズム、118はRGB3ラインCCD(以
下、単にラインセンサともいう)、119はIR(赤外
線)用1ラインCCD(以下、単にラインセンサともい
う)を示している。また、120aはアンプ、120b
はA/D(アナログ/デジタル)変換器を示している。
【0035】光源ランプ111は、可視波長帯域および
赤外(IR)波長帯域の光を同時に射出するものである
もの、例えば白熱灯などであれば良いが、可視波長帯域
の光を射出する光源ランプと赤外波長帯域の光を射出す
る光源ランプとを別々に設けて同時に点灯して、ミラー
ボックス113で両波長帯域の光を均一混合拡散して用
いても良いし、両光源ランプを切り換えて読み取りを行
っても良い。絞り112は、光源ランプ111から射出
された光の内、ミラーボックス113に導入する光量を
調整するためのものであり、特に制限はないが、ライン
センサ118および119に応じたスリット状の開口部
を形成し、スリット光として通過光量を絞るタイプのも
のが好ましい。
【0036】ミラーボックス113および拡散板114
は、光源ランプ111から射出され、絞り112で光量
調整された光を均一に拡散させ、得られた均一拡散光を
効率良く、フィルム115に入射させるためのもので、
従来公知の拡散箱やすりガラスなどの拡散板を用いれば
良い。なお、拡散板114は、ミラーボックス113の
天井を構成していても良いが、ミラーボックス113に
は透明な天井板を設け、その上に拡散板114を配置し
ても良い。拡散板114には、その位置を光軸方向に移
動させる移動装置114aが取り付けられる。この移動
装置114aは、拡散板114のみを移動させるもので
あっても、ミラーボックス113および拡散板114を
一体として移動させるものであっても良い。
【0037】フィルム115は、図示しないスリット状
開口部を持つ載置台やマスク等に支持され、移動装置1
15aによって、図中矢印aで示す1次元方向(図中左
右方向、以下、走査方向という)に走査移動される。撮
影レンズ116は、フィルム115上の画像を、すなわ
ちフィルム115を透過した光をラインセンサ118上
に結像させるものであり、すなわちフィルム115を透
過した光をラインセンサ118上に結像させるピント位
置をフィルム115上に設定する機能を持つ。なお、本
発明では、撮影レンズ116は、フィルム115を透過
した光をラインセンサ119上に結像させるピント位置
をフィルム115上に設定する機能およびこのピント位
置を拡散板114上の位置に設定する機能も持つ。この
撮影レンズ116には合焦装置116aが備えられてお
り、これらのピント位置の調整機能は、オペレータの指
示により、合焦装置116aによって自動的に行われ
る。
【0038】ダイクロイックプリズム117は、フィル
ム115を透過した光の可視波長帯域の成分の光(可視
光)を通過させてラインセンサ(RGB3ラインCC
D)118に入射させ、フィルム115を透過した光の
赤外波長帯域の成分の光(赤外光または赤外線)を反射
させてラインセンサ(IR用1ラインCCD)119に
入射させるためのものであり、ダイクロイックミラーと
も呼ばれる。なお、光量は低下するが、ダイクロイック
プリズム117の代わりに、ハーフミラーなどを用いて
も良い。
【0039】RGB3ラインCCD118は、光源ラン
プ111から射出された可視光によって、移動装置11
5aにより走査方向aに移動されるフィルム115上の
画像を走査して読み取り、RGB画像情報を得るための
ものであり、光源ランプ111、絞り112、ミラーボ
ックス113,拡散板114、撮像レンズ116および
RGB3ラインCCD118は、本発明の第1読取手段
を構成する。また、IR用1ラインCCD119は、光
源ランプ111から射出された赤外光により可視光の光
路を用いて、走査方向aに移動されるフィルム115を
同時に走査して読み取り、可視光の光路中に存在する、
すなわち光路中の光学要素、例えば、拡散板114やミ
ラー(図3の参照符号144参照)等に付着するゴミや
塵や埃などの異物や擦り傷や引っ掻き傷や切り傷などの
傷による光学的欠陥の情報(以下、第1欠陥情報ともい
う)を得るためのものであり、光源ランプ111、絞り
112、ミラーボックス113,拡散板114、撮像レ
ンズ116、ダイクロイックプリズム117およびIR
用1ラインCCD119は、本発明の第2読取手段を構
成する。
【0040】なお、IR用1ラインCCD119は、可
視光で照射されるフィルム上に存在する、すなわちフィ
ルムの画像上に存在する折り跡や付着するゴミや塵や埃
などの異物や擦り傷や引っ掻き傷や切り傷などの傷によ
る光学的欠陥の情報(以下、第2欠陥情報ともいう)を
赤外光(IR)を用いて得ることもできる。ところで、
この(第2欠陥情報を得る)場合には、検知光は非可視
光、例えばIR(赤外)光である必要があるが、撮影レ
ンズ116によって、フィルム115を透過した光をラ
インセンサ119上に結像させるピント位置をフィルム
115上に設定するのが好ましく、上述のように、可視
光の光路中に存在する(拡散板114やミラー144に
付着する)異物や傷等の情報(第1欠陥情報)を得る場
合には、そのピント位置を変更して拡散板114上の位
置に設定するのが好ましい。
【0041】アンプ120a、120aは、それぞれラ
インセンサ118および119で読み取られたRGBア
ナログ信号およびIRアナログ信号を増幅し、A/D変
換器120b,120bは、それぞれ増幅されたRGB
アナログ信号およびIRアナログ信号をデジタルデータ
に変換して、RGB画像情報および異物・傷情報(第1
および/または第2欠陥情報)とするものである。とこ
ろで、スキャナ11が、画像処理して出力画像データと
するRGB画像情報を得るためにフィルム115の画像
を高解像度で読み取る、いわゆる本スキャンを行う前
に、本スキャンの読取条件や画像処理条件を設定するた
めにフィルム115の画像を低解像度で読み取る、いわ
ゆるプレスキャンを行う場合には、光路中の異物・傷等
の情報(第1欠陥情報)を得るためのスキャナ11の読
取は、プレスキャンで行うのが好ましいが、本スキャン
で行っても良い。なお、フィルム115上に存在する異
物や傷等の情報(第2欠陥情報)を得るための読取は、
本スキャンで行うのが好ましいが、プレスキャンで行っ
ても良い。
【0042】図2に示すように、RGB3ラインCCD
118からは、RGB画像情報が読み取られてデジタル
データとして次段(画像処理部12)に送り出され、ま
た、IR用1ラインCCD119からは、赤外光により
検知された異物・傷情報が次段(画像処理部12)に送
り出される。また、図示されてはいないが、スキャナ1
1には、一般に、処理対象となるフィルムの種類(ネガ
フィルム/ポジフィルム,磁気層あり/無し,カラー/
モノクロの別等)を読み取る検知手段、あるいはフィル
ムの種類を指示するための指示手段等が備えられてい
る。
【0043】なお、図2に示すスキャナ11において
は、光源ランプ111をフィルム115のほぼ真下に配
置して、光をほぼ真上に射出して、絞り112でスリッ
ト光とし、ミラーボックス113および拡散板114で
スリット状均一拡散光としてフィルム115にほぼ真下
から入射させているが、図3に示すスキャナ14のよう
に、光源ランプ111をフィルム115からシフトして
配置し、光源ランプ111から射出される光をレンズ1
42で焦点調整した後、ミラー144で真上に折り返し
て、フィルム115をスリット光を照明するようにして
も良い。なお、レンズ142およびミラー144には、
それぞれ移動装置142aおよび144aが取りつけら
れているのが好ましい。また、図2および図3に示すス
キャナ11および14においては、ダイクロイックプリ
ズム117を用いて、可視光と赤外光に分離し、それそ
れRGB3ラインCCD118およびIR用1ラインC
CD119で読み取っているが、本発明はこれに限定さ
れず、RGBおよびIRの4ラインCCDを用いて読み
取っても良い。
【0044】また、図2および図3に示すスキャナ11
および14においては、フィルム115の画像のRGB
画像情報を可視光を用いてRGB3ラインCCD118
により読み取り、フィルム115や光路中に存在(付
着)する異物や傷等の情報を検知光として赤外光(I
R)を用いてIR用1ラインCCD119により読み取
っているが、本発明は、これに限定されず、図4に示す
ように、RGB画像情報も異物や傷等の情報も、可視光
を用いてRGB3ラインCCD118により読み取るよ
うにしても良い。なお、可視光を用いて異物や傷等の情
報をRGB3ラインCCD118で読み取る場合には、
撮影レンズ116のピント位置をフィルム115上では
なく、光路中の光学要素、例えば拡散板114(図3に
示す光源配置ではミラー144)等に変更するのが好ま
しい。
【0045】また、可視光を用いてRGB3ラインCC
D118により異物や傷等の情報を読み取る場合には、
種々の読取方法を実施することができる。まず、最も好
ましい方法は、光路中にフィルム115を置かない状態
で、フィルム115を移動装置115aで移動させてス
キャンする場合と全く同様な所定時間、光源ランプ11
1からの射出光を読み取る方法である。また、次に、好
ましい方法は、ネガフィルムやポジフィルム等のフィル
ムの未露光部を用い、これを移動装置115aで移動さ
せてスキャンして、この未露光部からの透過光を読み取
る方法である。さらに、RGB画像情報との区別がつき
にくくなるので検知精度は落ちるが、画像の読取対象と
なるフィルム115を置いた状態で、フィルム115を
移動装置115aで移動させてスキャンして読み取る方
法も可能である。この場合には、撮影レンズ116のピ
ント位置は、必ず光路中の光学要素にする必要がある。
【0046】また、図2、図3および図4に示す例で
は、ラインセンサ118および119による走査読取を
行うためのフィルム115(原稿)とラインセンサ11
8または119との相対移動は、フィルム115を移動
装置115aで移動させる原稿移動による方式で行って
いるが、本発明はこれに限定されず、図5に示すスキャ
ナ18のように、光路中のミラーを移動して走査するミ
ラースキャンによる方式で行っても良い。
【0047】図5に示すスキャナ18は、透明な原稿台
181に載置されたフィルム115の全面に光を照射す
るに光源182と、フィルム115からの透過光をスリ
ット光とする絞り183およびこの絞り183によるス
リット光を90度反射する第1ミラー184を備え、図
中矢印b方向(走査方向)に移動してフィルム115を
走査する第1ユニットと、第1ミラー184による反射
光を90度反射する第2ミラー185および第2ミラー
185による反射光を90度反射する第3ミラー186
を備え、第1ユニットに連動し、その1/2の速度で走
査方向bに移動する第2ユニットと、第3ミラー186
による反射光を結像する結像レンズ187と、可視光を
反射し、赤外光を透過して両者を分離するダイクロイッ
クミラー188と、結像レンズ187による結像位置に
配置され、ダイクロイックミラー188で反射された可
視光を読み取るRGB3ラインCCD118と、同様
に、結像レンズ187による結像位置に配置され、ダイ
クロイックミラー188を透過した赤外光を読み取るI
R用1ラインCCD119とを有する。
【0048】次に、画像処理部12は、スキャナ11
(14、16および18)で読み取られたRGB画像情
報やIR画像情報等の異物・傷情報(第1、第2欠陥情
報)を記憶するフレームメモリ31と、フレームメモリ
31に記憶されたIRやRGBの画像情報等の異物・傷
情報(第1欠陥情報)であるデジタルデータを読み出し
て、読み出されたデジタルデータから光量データの変化
の走査方向の連続性によって可視光の光路中に付着した
異物および傷の少なくとも一つの画像データの欠陥(画
像データの第1欠陥)を検知する第1検知部32と、フ
レームメモリ31に記憶されたIR画像情報、すなわち
異物・傷情報(第2欠陥情報)であるデジタルデータを
読み出して、読み出されたデジタルデータから光量デー
タの変化によってフィルム115に存在する折り跡、異
物および傷の少なくとも一つの画像データの欠陥(画像
データの第2欠陥)を検知する第2検知部33と、フレ
ームメモリ31に記憶されたRGB画像情報を読み出し
て従来公知の種々の画像処理や、第2検知部33で折り
跡や異物や傷などの画像データの第2欠陥が検知された
時には検知された第2欠陥をその周辺画素の画像データ
を用いて修正を施す欠陥修正処理(いわゆる傷消し処
理)を行って、出力画像データを生成する画像データの
処理部34とを有する。
【0049】第1検知部32は、図2、図3および図5
に示すスキャナ11、14および18においてはIR用
1ラインCCD119で,図4に示すスキャナ16で
は、RGB3ラインセンサ118で読み取られ、フレー
ムメモリ31に一旦記憶されたIRによる異物・傷情報
(第1欠陥情報)を読み出し、読み出された画像データ
の光量分布を求め、IR用1ラインCCD119やRG
B3ラインセンサ118のある特定のセンサ位置(走査
方向と直交する方向の特定の位置)において、光量デー
タの変化を走査方向に連続して検出することにより、す
なわち、スジ状の光量データの変化部分を検出すること
により、光路中に付着した異物や傷による画像データの
欠陥(第1欠陥)を検知する。なお、スキャナ11(1
4, 16, 18など)によるフィルム115の読取の途
中に光路に、例えば光路中の光学要素(拡散板114ま
たはミラー144など)にゴミなどの異物が付着するこ
とも考えられる。この場合には、走査の途中から同様
に、IR用1ラインCCD119やRGB3ラインセン
サ118のある特定のセンサ位置にスジ状の光量データ
の異常が発生する。このため、第1検知部32でスジ状
の光量データの異常を検出することにより、読取中に光
路に付着したゴミ等の異物に起因する画像データの第1
欠陥を検知し、不具合を検知することができる。なお、
このような、読取中に光路に付着したゴミ等の異物に起
因する画像データの第1欠陥の検知は、精度は高くない
が、第2検知部33で行うことも可能である。第2検知
部33は、輝度が所定閾値より高い部分(画素領域)を
検出することにより、フィルム115に付着した異物や
傷による画像データの欠陥(第2欠陥)を検知する。こ
こで、スキャナ11(14,16,18)および第およ
び第2検知部32および33は、本発明の画像読取装置
を構成する。
【0050】なお、第1検知部32で光路中の異物や傷
などの画像データの第2欠陥が検知された場合には、R
GB3ラインCCD118によってRGB画像情報を読
み取る場合に、読取光路中の光学要素を光軸方向にずら
して、例えば図2および図4に示す例では拡散板114
の位置をその移動装置114aによって光軸方向に移動
して、または図3に示す例ではミラー144およびレン
ズ142の位置をその移動装置144aおよび142a
によって光軸方向に移動して、その光学要素に存在、付
着している異物や傷をぼかして、フィルム115のRG
B画像情報を読み取ることにより、RGB画像情報(画
像データ)への異物や傷による画像データの第1欠陥
(第1欠陥情報)の影響を除く、もしくは低減すること
ができる。
【0051】このようにして、光路中の光学要素に付着
するまたはフィルム115などの画像記録媒体上に付着
する異物や傷等を検知することができ、光路中の異物や
傷などによる第1欠陥の影響のない、または影響が低減
された、もしくはフィルム115などの画像記録媒体上
の異物や傷などの第2欠陥が補正されたまたは目立たな
くされた出力画像データを画像処理部12から出力する
ことができる。こうして画像処理部12から出力され
た、第1および第2の画像欠陥の影響のないまたは低減
された出力画像データは、画像出力装置13に入力され
る。画像出力装置13のプリンタ部21は、入力された
出力画像データに基づいて変調された光ビームによって
印画紙を露光し、現像部22は、露光済印画紙を現像、
漂白・定着、水洗、乾燥して、仕上がりプリントトして
出力する。こうして出力された仕上がりプリントは、光
路中の光学要素に付着するまたはフィルムなどの画像記
録媒体上に付着する異物や傷等影響のない、または低減
された、高品位の画像が再現されたプリントとすること
ができる。
【0052】図7に、上述の画像処理部12における動
作例を、スキャナ11の動作を中心として示す。図7
中、121〜125は動作を説明するステップを示して
おり、121はR,G,BおよびIRの各プレスキャ
ン、122はプレスキャンIR画像の解析、123は異
物・傷に起因するスジ(連続性のある光量異常)の有無
の判断、124はスジ(スジ状光量異常)の有の場合の
処置としての「拡散板の位置の移動」、125はスジ
(スジ状光量異常)なしの場合のステップであるファイ
ンスキャンを示している。
【0053】以下、本実施例に係る写真処理装置10の
動作について説明する。処理対象となるフィルムがスキ
ャナ11にセットされると、スキャナ11においてま
ず、フィルムの種類が検知される。ここでは、フィルム
が、135サイズ(磁気層がない、APSでない)、カ
ラーネガフィルムであると、認識されたものとする。
【0054】スキャナ11は、次いで、RGBおよびI
R光によるフィルムの第1次の読み取り(プレスキャ
ン)を行う(図7のステップ121)。この結果、図2
に示すような、R,G,B3色の画像データ(RGB画
像情報)、および、IR光による異物や傷の検知結果
(異物・傷情報)が得られる。これらのデータは、次段
の画像処理部12に送られる。
【0055】画像処理部12では、スキャナ11から送
られた上述のデータのうち、上述のIR光による異物や
傷の検知結果(異物・傷情報)を、CRTモニタ12a
に表示するとともに、第1検知部32においてその解析
を行う(ステップ122)。この解析は、予め定めてお
いた各種の特性値の閾値と、スキャナ11から送られた
上述のデータから得た特性値とを比較することにより行
うが、もちろん、オペレータによる、異物・傷有無の判
断を仰ぐようにしてもよい。
【0056】上記解析の結果、スキャナ11から送られ
たIRプレスキャン画像に、スキャナ11内の光路中に
異物・傷が存在することによって発生したと思われるス
ジ状の(光量の)異常(画像データの第1欠陥)が認め
られた場合(ステップ123における判定で「Y」)に
は、ステップ124に進んで、例えば、移動装置114
aによって拡散板114の位置を変更するなどの、異物
・傷を目立たなくする処置を取る。
【0057】また、ステップ123における判定で
「N」、すなわち、スキャナ11内の光路中に異物・傷
が存在することによって発生したと思われるスジ状の
(光量の)異常が認められなかった場合には、ステップ
125に進んで、R,G,BおよびIRのファインスキ
ャンを行い、得られたIR画像情報(画像データ)を第
2検知部33で解析して異物・傷を検知し、得られたR
GB画像データを基に、例えば、異物・傷の修正,各種
画像処理などの処理を行う。
【0058】より具体的には、ステップ121における
R,G,BおよびIRによるプレスキャンは、例えば、
以下のように構成されるセンサブロックを用いて行うこ
とが好ましい。スキャナ11を構成するセンサブロッ
ク、すなわちR,G,BおよびIRの各ラインセンサ1
18R,118G,118Bおよび119は、例えば、
図8に示すように、ダイクロイックプリズム117を介
して一体的に構成されている。
【0059】ここで、図8示す状態では、IRのライン
センサ119により読み取れる拡散板上のエリアは、例
えば、図中の矢印Qで示される程度の狭い範囲である。
そこで、必要に応じて、ダイクロイックプリズム117
とIRのラインセンサ119とを対にして(これらの間
の相対的な変位は、ないようにする)、その位置を、
R,G,Bのラインセンサ118に対して移動させて調
整することにより、読み取り範囲の調整を行う。
【0060】上述のセンサブロックの移動は、一般的に
は、図の左右方向(走査方向)、すなわち、水平面内に
おける移動が好ましいが、もちろん、これに限らず、図
の紙面に垂直な方向の軸を中心とする回転移動を行って
もよい。このように構成することにより、必要に応じ
て、異物・傷検知のエリアを所望の位置に設定すること
が、容易に可能になる。
【0061】なお、前述のように、IR読み取り時にお
いては、ピントの位置を通常のフィルム面でなく、拡散
板114上に移す(ずらす)と、異物・傷のコントラス
トが高くなって、拡散板114上の異物・傷の検出が容
易になる。一方、フィルム115の表面の異物・傷のコ
ントラストが弱まるので、拡散板上の異物・傷のみを検
出することが容易になるという効果が得られる。つま
り、ピントがフィルム115の表面に合っていると、拡
散板114に付いている異物・傷はコントラストが落ち
るので、これを救済するわけである。
【0062】上記説明においては、IRのラインセンサ
119のみピントを拡散板114にずらして、R,G,
Bとは別にスキャンを行う例を説明したが、IRのライ
ンセンサ119の位置をずらして、R,G,Bと同時に
スキャンを行うことも可能である。実際には、異物が付
着するのは、スキャナ11の光路中で、拡散板114に
限られるわけではないので、装置の構造に対応して、そ
れぞれ、スキャンの方法を設定しておくことが好まし
い。
【0063】なお、このとき、光路中に存在する異物の
大きさを判断する目安として、異物の像の色を参考にす
ることができる。すなわち、光路中に存在する異物が数
十μmと小さくて、Gセンサの略対向位置にある場合に
は、図8に示すような構成のセンサブロックでは、通
常、異物の像の色はマゼンタ色になる。また、これより
相当大きければ、異物の像の色は略グレイ(無彩色)に
なる。これは、センサブロック中のR,G,Bの各ライ
ンセンサへの入射光の比率によるものである。
【0064】なお、上記実施例は本発明の一例を示した
ものであり、本発明はこれに限定されるべきものではな
いことはいうまでもない。例えば、上記実施例において
は、光路中の異物・傷の検知は、プレスキャン時に行っ
て、その結果に基づいて、拡散板の位置をずらしたり、
ブラシで異物を除去したりすることで、異物・傷がプリ
ント上に現われないようにする例を示したが、ファイン
スキャン時に、光路中の異物・傷およびフィルム上の異
物・傷の両方を検知して補正するようにしてもよいこと
はいうまでもない。
【0065】また、プレスキャン画像データを用いてオ
ートセットアップ演算を行い、画像データの色温度を変
換するテーブルを設定する場合、異物・傷があると悪影
響が生ずることがある。例えば、ネガ画像の場合、異物
があると、これを画像のハイライト点と誤ってしまい、
異常な設定になってしまう惧れがある。このため、プレ
スキャン画像は、光路中の異物・傷および/またはフィ
ルム上の異物・傷がない状態、あるいはあってもこれを
補正した後に、オートセットアップを行うことが好まし
い。
【0066】またさらに、読み取り対象とするフィルム
は、ネガフィルム/ポジフィルム,磁気層あり/無しな
どの種類を問わない。ただし、モノクロフィルムは、画
像を構成する銀がIRの吸収を有するので、スキャナの
光路中にモノクロフィルムが存在する状態では、光路中
の異物・傷の検知を行うことはできない。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、可視光でフィルム等の画像記録媒体上の画像を
読み取り、所定検知光、好ましくは非可視光により少な
くとも画像記録媒体の読取光路中の異物や傷等を検知す
るようにして、画像記録媒体上および画像記録媒体の読
取光路内の異物や傷等がプリント画像に転写されるのを
防止し、高品質なプリント画像を得ることができる画像
読取方法およびこの方法を実施する画像読取装置を実現
することが可能である。また、本発明によれば、画像記
録媒体から生成された画像データの欠陥を確実かつ的確
に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る画像読取装置を適用
する写真処理装置の一実施例の概要を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1に示す写真処理装置に用いられるフィル
ムスキャナの一実施例の構成例を示す線図である。
【図3】 図1に示す写真処理装置に用いられるフィル
ムスキャナの別の実施例の構成例を示す線図である。
【図4】 図1に示す写真処理装置に用いられるフィル
ムスキャナの別の実施例の構成例を示す線図である。
【図5】 図1に示す写真処理装置に用いられるフィル
ムスキャナの別の実施例の構成例を示す線図である。
【図6】 図1に示す写真処理装置に用いられる画像処
理部の一実施例の構成例を示すブロック図である。
【図7】 図1に示す写真処理装置に用いられるの画像
処理部の動作例を、図2に示すフィルムスキャナの動作
を中心として示す流れ図である。
【図8】 図2に示すフィルムスキャナの一部分の詳細
な構成例を示す図である。
【符号の説明】
10 写真処理装置 11、14,16,18 フィルムスキャナ 111 光源ランプ 112 絞り 113 ミラーボックス 114 拡散板 115 読み取り対象のフィルム 116 撮像レンズ 117 ダイクロイックプリズム 118 RGB3ラインCCD(ラインセンサ) 119 IR用1ラインCCD(ラインセンサ) 120a アンプ 120b A/D変換器 12 画像処理部 13 画像出力装置 142 レンズ 144 ミラー 182 光源ランプ 181 原稿台 183 絞り 184,185,186 ミラー 187 結像レンズ 188 ダイクロイックミラー 31 フレームメモリ 32 第1検知部 33 第2検知部 34 画像データの処理部 Q IR読み取りエリア

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可視光により画像記録媒体上の画像を読み
    取るに際し、 前記可視光の光路を用いて所定検知光を1次元方向に走
    査して読み取り、読み取られた光量データの変化の前記
    1次元方向の連続性によって、前記可視光の光路中に付
    着した異物および傷の少なくとも一方を検知することを
    特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】前記読み取られた光量データの変化が、前
    記1次元方向と直交する特定の読取位置において前記1
    次元方向に連続して検出された時、前記異物および傷の
    少なくとも一方が検知される請求項1に記載の画像読取
    方法。
  3. 【請求項3】前記光路中に付着した異物および傷の少な
    くとも一方は、前記所定検知光に対するラインセンサを
    用いて、同じセンサ位置に発生するスジ状の光量データ
    の変化を検出することにより、検知される請求項1また
    は2に記載の画像読取方法。
  4. 【請求項4】前記可視光の光路を用いて前記所定検知光
    を読み取るための前記1次元方向の走査は、前記ライン
    センサに対して前記画像記録媒体を移動して前記画像記
    録媒体と前記ラインセンサとを相対移動することによっ
    て行うか、または前記画像記録媒体が前記光路から外さ
    れている場合には、前記ラインセンサによる前記所定検
    知光の読み取りを前記ラインセンサに対して前記画像記
    録媒体を移動する場合と同様に所定時間読み取ることに
    よって行う請求項3に記載の画像読取方法。
  5. 【請求項5】前記可視光の光路を用いて前記所定検知光
    を読み取るための前記1次元方向の走査は、前記光路中
    のミラーを移動走査して前記画像記録媒体または前記所
    定検知光と前記ラインセンサとを相対移動することによ
    って行う請求項3に記載の画像読取方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取
    方法であって、 さらに、前記光路中に付着した異物および傷の少なくと
    も一方を検知した場合に、警告を発することを特徴とす
    る画像読取方法。
  7. 【請求項7】前記異物および傷の少なくとも一方は、前
    記光路中の光学要素に付着している請求項1〜6のいず
    れかに記載の画像読取方法。
  8. 【請求項8】前記光学要素は、拡散板およびミラーの少
    なくとも一方である請求項7に記載の画像読取方法。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の画像読取方法で
    あって、 さらに、前記光路中の光学要素に付着した異物および傷
    の少なくとも一方の検知結果に応じて、前記光学要素の
    位置を変更することを特徴とする画像読取方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の画像読
    取方法であって、 さらに、前記光路中に付着した異物および傷の少なくと
    も一方を検知する範囲を拡大することを特徴とする記載
    の画像読取方法。
  11. 【請求項11】前記所定検知光は、前記可視光である請
    求項1〜10のいずれかに記載の画像読取方法。
  12. 【請求項12】前記可視光を、この可視光の光路を用い
    て前記1次元方向に走査して読み取る時には、前記可視
    光の光路から前記画像記録媒体を取り外す請求項11に
    記載の画像読取方法。
  13. 【請求項13】前記所定検知光は、非可視光である請求
    項1〜10のいずれかに記載の画像読取方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれかに記載の画像
    読取方法であって、さらに、非可視光により前記画像記
    録媒体上の異物および傷の少なくとも一方を検知するこ
    とを特徴とする画像読取方法。
  15. 【請求項15】前記所定検知光により前記光路中に付着
    した異物および傷の少なくとも一方を検知する場合と、
    前記非可視光により前記画像記録媒体上の異物および傷
    の少なくとも一方を検知する場合とで、前記所定検知光
    および前記非可視光のピント位置を変更する請求項14
    に記載の画像読取方法。
  16. 【請求項16】前記所定検知光は、非可視光であり、こ
    の非可視光により、前記光路中に付着した異物および傷
    の少なくとも一方を検知する場合と、前記画像記録媒体
    上の異物および傷の少なくとも一方を検知する場合と
    で、前記非可視光のピント位置を変更する請求項15に
    記載の画像読取方法。
  17. 【請求項17】可視光により画像記録媒体上の画像を読
    み取る第1読取手段と、前記可視光の光路を用いて所定
    検知光を1次元方向に走査して読み取る第2読取手段
    と、この第2読取手段によって読み取られた光量データ
    の変化の前記1次元方向の連続性によって、前記可視光
    の光路中に付着した異物および傷の少なくとも一方を検
    知する第1検知手段とを有することを特徴とする画像読
    取装置。
  18. 【請求項18】前記第1検知手段は、前記第2読取手段
    によって読み取られた光量データの変化を前記1次元方
    向と直交する特定の読取位置において前記1次元方向に
    連続して検出することにより、前記異物および傷の少な
    くとも一方を検知する請求項17に記載の画像読取装
    置。
  19. 【請求項19】前記第2読取手段は、ラインセンサと、
    このラインセンサに対して前記所定検知光を前記1次元
    方向に相対的に移動する手段とを有し、前記第1検知手
    段は、前記ラインセンサの同じセンサ位置に発生するス
    ジ状の光量データの変化を検出することにより、前記光
    路中に付着した異物および傷の少なくとも一方を検知す
    る請求項17または18に記載の画像読取装置。
  20. 【請求項20】前記第2読取手段は、前記ラインセンサ
    に対して前記画像記録媒体を移動して前記画像記録媒体
    と前記ラインセンサとを相対移動する、または前記画像
    記録媒体が前記光路から外されている場合には、前記ラ
    インセンサによる前記所定検知光の読み取りを前記ライ
    ンセンサに対して前記画像記録媒体を移動する場合と同
    様に所定時間読み取る請求項19に記載の画像読取装
    置。
  21. 【請求項21】前記第2読取手段は、前記光路中のミラ
    ーを移動走査して前記画像記録媒体または前記所定検知
    光と前記ラインセンサとを相対移動する請求項19に記
    載の画像読取装置。
  22. 【請求項22】請求項17〜21のいずれかに記載の画
    像読取装置であって、 さらに、前記第1検知手段が前記光路中に付着した異物
    および傷の少なくとも一方を検知した場合に、警告を発
    する警告手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  23. 【請求項23】前記異物および傷の少なくとも一方は、
    前記第1読取手段の光路中に配置される光学要素に付着
    している請求項17〜22のいずれかに記載の画像読取
    装置。
  24. 【請求項24】前記光学要素は、拡散板およびミラーの
    少なくとも一方である請求項23に記載の画像読取装
    置。
  25. 【請求項25】請求項23または24に記載の画像読取
    装置であって、 さらに、前記第1検知手段が前記光路中の光学要素に付
    着した異物および傷の少なくとも一方を検知した場合
    に、前記光学要素の位置を変更する第1変更手段を有す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  26. 【請求項26】請求項17〜25のいずれかに記載の画
    像読取装置であって、 さらに、前記光路中に付着した異物および傷の少なくと
    も一方を検知する範囲を拡大する拡大手段を有すること
    を特徴とする画像読取装置。
  27. 【請求項27】前記第1検知手段は、前記所定検知光と
    して前記可視光を用いる請求項17〜26のいずれかに
    記載の画像読取装置。
  28. 【請求項28】前記第2読取手段は、前記可視光の光路
    から前記画像記録媒体を取り外した状態で、前記可視光
    を、この可視光の光路を用いて前記1次元方向に走査し
    て読み取る請求項27に記載の画像読取装置。
  29. 【請求項29】前記第1検知手段は、前記所定検知光と
    して非可視光を用いる請求項17〜26のいずれかに記
    載の画像読取装置。
  30. 【請求項30】請求項17〜29のいずれかに記載の画
    像読取装置であって、 さらに、非可視光により前記画像記録媒体上の異物およ
    び傷の少なくとも一方を検知する第2検知手段を有する
    ことを特徴とする記載の画像読取装置。
  31. 【請求項31】請求項30に記載の画像読取装置であっ
    て、 さらに、前記第1検知手段によって前記所定検知光を用
    いて前記光路中に付着した異物および傷の少なくとも一
    方を検知する場合と、前記第2検知手段によって前記非
    可視光を用いて前記画像記録媒体上の異物および傷の少
    なくとも一方を検知する場合とで、前記所定光および前
    記非可視光のピント位置を変更する第2変更手段を有す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  32. 【請求項32】請求項30に記載の画像読取装置であっ
    て、 さらに、前記第1検知手段および前記第2検知手段は、
    前記非可視光を用いる同一の手段であり、 この非可視光により、前記光路中に付着した異物および
    傷の少なくとも一方を検知する場合と、前記画像記録媒
    体上の異物および傷の少なくとも一方を検知する場合と
    で、前記非可視光のピント位置を変更する第2変更手段
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  33. 【請求項33】画像記録媒体上に形成された画像から生
    成した画像データの欠陥を判別する欠陥判別方法であっ
    て、 前記画像記録媒体から前記画像データを読み出す光学系
    に存在する第1の光学的欠陥を検出する第1の検出ステ
    ップと、 前記画像記録媒体に存在する第2の光学的欠陥を検出す
    る第2の検出ステップと有することを特徴とする画像デ
    ータの欠陥判別方法。
  34. 【請求項34】前記第1および第2の検出ステップは、
    非可視光を用いる同一の検出方法によるものである請求
    項33に記載の画像データの欠陥判別方法。
  35. 【請求項35】前記第1の検出ステップにおいては、前
    記非可視光の焦点位置を前記画像記録媒体上とし、前記
    第2の検出ステップにおいては、前記非可視光の焦点位
    置を前記画像記録媒体から外す請求項34に記載の画像
    データの欠陥判別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003222594A (ja) * 2001-10-09 2003-08-08 Byk Gardner Gmbh 測定面を照明するための装置、ならびに物体の視覚的特性を特定するための装置および方法
JP2014064051A (ja) * 2012-09-19 2014-04-10 Toshiba Corp 画像読取装置、及び紙葉類処理装置
JP7468150B2 (ja) 2020-05-27 2024-04-16 株式会社リコー 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法

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