JP3909875B2 - 原稿照明装置 - Google Patents
原稿照明装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3909875B2 JP3909875B2 JP00909895A JP909895A JP3909875B2 JP 3909875 B2 JP3909875 B2 JP 3909875B2 JP 00909895 A JP00909895 A JP 00909895A JP 909895 A JP909895 A JP 909895A JP 3909875 B2 JP3909875 B2 JP 3909875B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- document
- image
- illumination lamp
- light
- reflector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、スキャナ,ファクリミリ,複写機等に用いられる原稿照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スキャナ,ファクリミリ,複写機等の機器には、原稿の画像を読み取るための画像読取り装置が組み込まれている。この画像読取り装置は、原稿を原稿照明装置で照明し、原稿面で反射した反射光を結像レンズを介して、結像面に配したラインセンサ、例えば複数のピクセルをライン状に配列したイメージセンサ上に結像させ、原稿の1ライン分の画像を画素毎に光電変換して読み取っている。この画像の読み取りは、原稿あるいは画像読取り装置の一方を移動しながら行われ、原稿の画像を1ラインずつ読み取るようになっている。原稿照明装置としては、原稿あるいは画像読取り装置の移動方向に対して、直交する方向に沿って配置された棒状の照明ランプが用いられている。この照明ランプとしては、蛍光灯等が用いられている。
【0003】
ところで、原稿照明装置で原稿の画像を均一に照明しても、イメージセンサの結像面に結像される像光量は、イメージセンサの両端部に近づくにしたがって減衰してしまう。これは、レンズの光軸から外れるにしたがって像の光量が減衰し、結像面上で暗くなるシェーディングという現象のためである。このシェーディングは、結像された像の強度分布に著しい偏りを与えるため、読取り画像の品質を低下させる原因となる。
【0004】
このようなシェーディングを補正するために特公昭60−7249号公報や特公平2−1467号公報記載の発明では、原稿面と結像レンズとの間に、結像レンズの中央部の光透過率を下げるフィルタやスクリーンを配置し、結像レンズの中央部を透過した像光量を周辺部分の減衰された像光量とほぼ同じ光量にするシェーディング補正方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したフィルタやスクリーンは、光学部品としてその透過率や表面のキズ等を厳密に管理する必要があることから高価なものとなり、しかも機器内への組み付けにも高い精度が要求される。このため、フィルタやスクリーンを用いたシェーディング補正はコストアップの原因となる。また、上記フィルタやスクリーンは、イメージセンサに結像される像の光量を全体的に低下させるため、必要な光量を得るために発光量の多い照明ランプが必要となり、無駄が多い。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、安価にシェーディング補正が行えるようにした原稿照明装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の請求項1記載の原稿照明装置は、照明ランプの背後に、照明ランプの中央部から放射された光を照明ランプの両端部に対峙する原稿面に向けて反射するリフレクタを設け、このリフレクタは、照明ランプの背後と、該照明ランプの両側方とに配置された3枚の反射板からなり、各反射板の中央の反射面が照明ランプに近接するように湾曲され、かつ照明ランプの両端部に対峙する反射面が照明ランプに対して平行に配置されるようにしたものである。これによれば、レンズの中央部分に入射される光を周辺部に入射させて、この周辺部の光量がレンズのシェーディングによって減衰されたときに、レンズの中央部を透過した光量とほぼ等しくなり、結像面では均一な像光量が得られる。
【0008】
また、リフレクタの形状を僅かに変更するだけでよいので、安価に実施できる。
【0009】
【実施例】
スキャナ,ファクシミリ,複写機等に組み込まれている画像読取り装置の概略を示す図2において、画像読取り装置2は、原稿3の画像が記された面3aを照明する原稿照明装置4と、原稿面3aに反射された光を反射して向きを変化させる反射ミラー8と、反射ミラー8により反射された光が入射される結像レンズ5と、この結像レンズ5を透過した光を画像信号に変換するイメージセンサ6と、イメージセンサ6から送出された画像信号を二値化する画像処理部7とから構成されている。そして、画像読取り装置2は、原稿3が図中右方向に搬送される間に原稿面3aに記された画像を1ラインずつ読み取る。なお、原稿3は固定したままで、画像読取り装置2を図中左方向に移動させてもよい。
【0010】
イメージセンサ6は、複数のピクセルが原稿3の搬送方向と直交する方向にライン状に配列されており、この受光面6aに、結像レンズ5によって原稿面3aからの反射光が結像される。受光面6aに結像された像は、各ピクセルで光電変換され、時系列の画像信号として画像処理部7に送られる。画像処理部7は、取り込んだ画像信号を二値化してから画像補正を施す。この画像処理部7から出力された画像データは、プリント部や送信部に送られる。
【0011】
原稿照明装置4は、原稿3の搬送方向に直交する方向に沿って配置された棒状の照明ランプ10と、この照明ランプ10から放射される光を原稿3に向けて反射させるリフレクタ11とから構成されている。照明ランプ10としては、蛍光灯が用いられている。リフレクタ11は、アルミニウム等の放熱効果の高い材質で形成されており、詳しくは、図1(A),(B)に示すように、照明ランプ10の原稿3に対向しない背後側と側面側とを覆うように断面がU字型とされ、照明ランプ10の長手方向に沿って形成されている。リフレクタ11の内面には、高い反射率を有する反射面11aが形成されている。この反射面11aは、リフレクタ11の表面をメッキ等で鏡面加工したものである。
【0012】
また、リフレクタ11の中央部分には、長手方向に沿って円弧形状の湾曲部13が形成されており、照明ランプ10の中央部分から背面側に放射された光は、湾曲部13の曲面によって照明ランプ10の両端部10a,10b側に向けて照射される。これにより、原稿面3aの中央部3dに照射される光量が低下し、両端部3b,3cに照射される光量は増加される。
【0013】
次に、上記実施例の作用について説明する。図2に示すように、原稿3がスライドステージにセットされて、図中右方向に搬送されると、照明ランプ10から放出された光は、図1に示すように、原稿3の原稿面3aに照射され、また、照明ランプ10の背面側や側面側から放射された光は、リフレクタ11の反射面11aに入射する。リフレクタ11に入射した光は、反射面11aによって反射されて原稿面3aに照射されるが、照明ランプ10の中央部分から放射された光は、リフレクタ11の中央部に形成された湾曲部13によって原稿の両端部3b,3cに向けて照射される。
【0014】
これにより、原稿面3aの中央部3dに照射される光量は低下し、両端部3b,3cに照射される光量が増加する。そして、反射ミラー8を介して結像レンズ5に入射される光も、周辺部の光量が増加される。しかしながら、結像レンズ5のシェーディングにより周辺部分の光量が減衰されるので、イメージセンサ6の受光面6aに結像される像は、図3に符号15で示すように中央部分と両端部との光量がほぼ等しくなる。なお、符号16はシェーディング補正を実施していないときの受光面6aの光量分布を示し、符号18はフィルタやスクリーンによるいシェーディング補正後の受光面6aの光量分布を示している。このように、本発明では、光量を低下させずに受光面6aでの光量を全域にわたって均一にすることができる。
【0015】
イメージセンサ6に入射した1ライン分の画像は、時系列の画像データに変換され、画像処理部7に送られる。以後、原稿3の画像が1ラインずつ読み取られ、画像処理部7から出力された画像データは、プリント部や送信部に送られる。イメージセンサ6の受光面6aに結像される光量分布は、均一にされているので画像の読み取り精度が向上し、高精度な送信や鮮明なプリントが得られる。
【0016】
また、リフレクタ11は、一体的に形成されたものを用いたが、図4に示すように、照明ランプ10の背面側に配置される第1反射板20と、両側面に配置される第2反射板21,第3反射板22とに分け、それぞれの反射板20〜22に、照明ランプ10の中央部の光を両端部に反射させる湾曲部23,24,25を設けるようにしてもよい。
【0017】
上記実施例では、照明ランプ10として蛍光灯を用いているが、本発明ではこれに限らずハロゲンランプを用いてもよい。また、本発明の原稿照明装置は、スキャナやファクシミリ,複写機の他に、写真複写機や静電複写機の露光部にも原稿照明用として用いることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の原稿照明装置では、照明ランプの中央部の光をリフレクタで両端部に反射させ、レンズの周辺部に入射される光量を増加させたので、光量を低下させずに結像面に結像される光を全域にわたって略一定とすることができ、鮮明な読取り画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取り装置の構成を示す概略図である。
【図2】原稿照明装置の構成を示す概略図である。
【図3】受光面での光量分布を示すグラフである。
【図4】原稿照明装置の別の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 原稿
4 原稿照明装置
6 イメージセンサ
6a 受光面
10 照明ランプ
11 リフレクタ
13 湾曲部
Claims (1)
- 原稿の画像をレンズを介して結像面に結像させるために原稿面を照明する棒状の照明ランプと、この照明ランプの背後に配置され、照明ランプの中央部から放射された光を照明ランプの両端部に対峙する原稿面に向けて反射するリフレクタとを備え、このリフレクタは、照明ランプの背後と、該照明ランプの両側方とに配置された3枚の反射板からなり、各反射板はその中央の反射面が照明ランプに近接するように湾曲し、かつ照明ランプの両端部に対峙する反射面が該照明ランプに対して平行に配置されていることを特徴とする原稿照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00909895A JP3909875B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 原稿照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00909895A JP3909875B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 原稿照明装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08204907A JPH08204907A (ja) | 1996-08-09 |
JP3909875B2 true JP3909875B2 (ja) | 2007-04-25 |
Family
ID=11711152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00909895A Expired - Fee Related JP3909875B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 原稿照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3909875B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP00909895A patent/JP3909875B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08204907A (ja) | 1996-08-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4497671B2 (ja) | 画像読取装置の画像処理方法 | |
JPH07225434A (ja) | 画像読取装置 | |
JP3909875B2 (ja) | 原稿照明装置 | |
JPH0951405A (ja) | 画像読取装置 | |
JP3181782B2 (ja) | 画像読み取り装置 | |
JP3230850B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP3638575B2 (ja) | 画像記録装置 | |
JPH0614556Y2 (ja) | 投影像読取装置 | |
JP2689247B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JPH08204906A (ja) | 原稿照明装置 | |
JPH03121655A (ja) | ドキュメントアナライザの照明補正装置 | |
JP2003037712A (ja) | 画像読取装置 | |
JP3068715B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JPH06186649A (ja) | 画像読取装置及び照明装置 | |
JP3616473B2 (ja) | 原稿読取装置 | |
JPS6245271A (ja) | 読取装置 | |
JPH077605A (ja) | 画像読取装置 | |
JP2511163Y2 (ja) | 原稿照明装置 | |
JP2001028667A (ja) | 透過原稿読取装置 | |
JP3403064B2 (ja) | 複写装置 | |
JPS58143665A (ja) | 密着型読取装置 | |
JP2003078728A (ja) | 画像読取装置 | |
JPH04234258A (ja) | 画像読み取り装置 | |
JPH0237872A (ja) | 原稿読取り装置における照明装置 | |
JPH03124160A (ja) | 画像読取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040318 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040512 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041208 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20041213 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20050121 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070123 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |