JP2001183051A - 店舗管理システム、商品状態管理方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショーケース内に載置した商品の状態確認に
要する人的労力を効率良く軽減し、もってショーケース
内の売れ筋商品の補充を迅速におこなうこと。 【解決手段】 ショーケース２０４の商品取出口付近に
デジタルカメラ２０３ａを配設するとともに、ショーケ
ース２０４内に載置する商品３０１にはあらかじめ商品
タグ３０２を貼付しておき、ショーケース２０４から商
品が取り出される際にデジタル２０３ａで商品タグ３０
２のデジタル画像を撮像し、撮像したデジタル画像から
商品種別を特定して、ショーケース２０４から取り出さ
れた商品３０１にかかる情報をホームページ上に表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】店舗内に配設したショーケー
ス、エアコン並びに照明などの各種機器を管理する店舗
管理システム、商品状態管理方法およびその方法をコン
ピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、ショーケース
内に載置した商品の状態確認に要する人的労力を効率良
く軽減し、もってショーケース内の売れ筋商品の補充を
迅速におこなうことができる店舗管理システム、商品状
態管理方法および記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、スーパーマーケットやコンビニエ
ンスストアなどの店舗には、複数台のショーケースや冷
蔵庫が配設されるが、各ショーケースごとに温度調節器
などを設けてそれぞれ別個に制御していたのでは、極め
て煩雑な設定変更作業などが必要となる。このため、店
舗内に配設されるショーケースなどを集中管理する技術
が知られている。たとえば、特開平１１−１９３９８１
号公報には、ショーケースの温度設定や霜取時間などの
運転条件に関するデータを端末側制御装置に送信すると
ともに、該端末制御装置から送信された運転状態に関す
るデータを受信してグループごとに表示する上位制御装
置を設けるよう構成したショーケース等の集中管理装置
が開示されている。

【０００３】かかる従来技術を用いることにより、ショ
ーケースなどを集中管理し、もって運転条件で区別され
るグループごとに運転状態のデータを把握し、管理およ
びメンテナンスを迅速かつ容易におこなうことができ
る。

【０００４】

【発明が解消しようとする課題】しかしながら、この従
来技術を用いたとしても、ショーケース内に載置した商
品の状態については把握することができないため、ショ
ーケース内の商品の残数などは店員が直接確認せねばな
らず、この残数の確認に多大の人的労力を要するという
問題がある。特に、商品の多様化に伴って多種多様の商
品が同じショーケース内に陳列する場合が増えてきたた
め、たとえ頻繁に商品の残数を確認したとしても、顧客
が購入したい商品がショーケース内にないようなケース
が増加し、売り上げの減少につながるおそれがある。

【０００５】このことから、ショーケース内に載置した
商品の状態確認に要する人的労力をいかに効率良く軽減
するか、また、ショーケース内の売れ筋商品の補充をい
かに迅速におこなうかが極めて重要な課題となってい
る。

【０００６】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、ショーケース内に載置した商品の状
態確認に要する人的労力を効率良く軽減し、もってショ
ーケース内の売れ筋商品の補充を迅速におこなうことが
できる店舗管理システム、商品状態管理方法および記録
媒体を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
本発明の目的を達成するため、請求項１の発明にかかる
店舗管理システムは、店舗内に配設したショーケース、
エアコン並びに照明などの各種機器を管理する店舗管理
システムにおいて、前記ショーケース内に載置する商品
に商品タグを付与する付与手段と、前記付与手段により
商品タグが付与された商品の前記ショーケースからの取
り出しを検知する検知手段と、前記検知手段による検知
結果に基づいて前記商品を管理する商品管理手段と、を
備えたことを特徴とする。

【０００８】この発明によれば、ショーケース内に載置
する商品に商品タグを付与し、商品タグが付与された商
品のショーケースからの取り出しを検知して、この検知
結果に基づいて商品を管理することとしたので、ショー
ケース内に載置した商品の状態確認に要する人的労力を
効率良く軽減し、もってショーケース内の売れ筋商品の
補充を迅速におこなうことができる。

【０００９】また、請求項２の発明にかかる店舗管理シ
ステムは、前記検知手段は、前記ショーケースの商品取
出口近傍に配設され、該商品取出口を通過する商品の画
像を撮像する画像撮像手段と、前記画像撮像手段により
撮像した商品に付与された商品タグに基づいて、前記シ
ョーケースから取り出された商品の種別を判別する判別
手段と、を備えたことを特徴とする。

【００１０】この発明によれば、ショーケースの商品取
出口近傍に配設し、商品取出口を通過する商品の画像を
撮像する画像撮像手段を設け、この画像撮像手段により
撮像した商品に付与された商品タグに基づいて、ショー
ケースから取り出された商品の種別を判別することとし
たので、デジタルカメラなどの画像データを利用してシ
ョーケースの商品取出口を通過する商品の種別を効率良
く判別することができる。

【００１１】また、請求項３の発明にかかる店舗管理シ
ステムは、前記付与手段は、商品にかかる情報を出力す
る商品タグを前記商品に付与し、前記検知手段は、前記
ショーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグが
出力する商品にかかる情報に基づいて、当該商品の種別
を判別することを特徴とする。

【００１２】この発明によれば、商品にかかる情報を出
力する商品タグを商品に付与し、ショーケースの商品取
出口を通過する商品の商品タグが出力する商品にかかる
情報に基づいて当該商品の種別を判別することとしたの
で、商品タグから出力される商品にかかる情報を利用し
て効率良く商品の種別を判別することができる。

【００１３】また、請求項４の発明にかかる店舗管理シ
ステムは、前記付与手段は、非接触ＩＣカードからなる
商品タグを前記商品に付与し、前記検知手段は、前記シ
ョーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグとの
間の通信によって、当該商品の種別を判別することを特
徴とする。

【００１４】この発明によれば、非接触ＩＣカードから
なる商品タグを商品に付与し、ショーケースの商品取出
口を通過する商品の商品タグとの間の通信によって、当
該商品の種別を判別することとしたので、膨大な商品種
別をショーケースに収納し得る場合であっても、大量の
情報を記憶できるＩＣカードを用いて効率良く商品の種
別を判別することができる。

【００１５】また、請求項５の発明にかかる商品状態管
理方法は、店舗内に配設したショーケース、エアコン並
びに照明などの各種機器を管理する店舗管理システムで
用いる商品状態管理方法において、前記ショーケース内
に載置する商品に商品タグを付与する付与工程と、前記
付与工程により商品タグが付与された商品の前記ショー
ケースからの取り出しを検知する検知工程と、前記検知
工程による検知結果に基づいて前記商品を管理する商品
管理工程と、を含んだことを特徴とする。

【００１６】この発明によれば、ショーケース内に載置
する商品に商品タグを付与し、商品タグが付与された商
品のショーケースからの取り出しを検知して、この検知
結果に基づいて商品を管理することとしたので、ショー
ケース内に載置した商品の状態確認に要する人的労力を
効率良く軽減し、もってショーケース内の売れ筋商品の
補充を迅速におこなうことができる。

【００１７】また、請求項６の発明にかかる商品状態管
理方法は、前記検知工程は、前記ショーケースの商品取
出口近傍に配設した画像撮像部によって、該商品取出口
を通過する商品の画像を撮像し、該撮像した商品に付与
された商品タグに基づいて、前記ショーケースから取り
出された商品の種別を判別することを特徴とする。

【００１８】この発明によれば、ショーケースの商品取
出口近傍に配設し、商品取出口を通過する商品の画像を
撮像する画像撮像部を設け、この画像撮像部により撮像
した商品に付与された商品タグに基づいて、ショーケー
スから取り出された商品の種別を判別することとしたの
で、デジタルカメラなどの画像データを利用してショー
ケースの商品取出口を通過する商品の種別を効率良く判
別することができる。

【００１９】また、請求項７にかかる発明にかかる商品
状態管理方法は、前記付与工程は、商品にかかる情報を
出力する商品タグを前記商品に付与し、前記検知工程
は、前記ショーケースの商品取出口を通過する商品の商
品タグが出力する商品にかかる情報に基づいて、当該商
品の種別を判別することを特徴とする。

【００２０】この発明によれば、商品にかかる情報を出
力する商品タグを商品に付与し、ショーケースの商品取
出口を通過する商品の商品タグが出力する商品にかかる
情報に基づいて当該商品の種別を判別することとしたの
で、商品タグから出力される商品にかかる情報を利用し
て効率良く商品の種別を判別することができる。

【００２１】また、請求項８の発明にかかる商品状態管
理方法は、前記付与工程は、非接触ＩＣカードからなる
商品タグを前記商品に付与し、前記検知工程は、前記シ
ョーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグと当
該商品取出口近傍に配設した商品検知部との間の通信に
よって、当該商品の種別を判別することを特徴とする。

【００２２】この発明によれば、非接触ＩＣカードから
なる商品タグを商品に付与し、ショーケースの商品取出
口を通過する商品の商品タグとの間の通信によって、当
該商品の種別を判別することとしたので、膨大な商品種
別をショーケースに収納し得る場合であっても、大量の
情報を記憶できるＩＣカードを用いて効率良く商品の種
別を判別することができる。

【００２３】また、請求項９の発明にかかる記憶媒体
は、請求項５〜８に記載された方法をコンピュータに実
行させるプログラムを記録したことで、そのプログラム
を機械読み取り可能となり、これによって、請求項５〜
８の動作をコンピュータによって実現することが可能で
ある。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる店舗管理システム、店舗管理方法、および
その方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の好適な実施
の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により
この発明が限定されることはない。

【００２５】まず最初に、この発明の実施の形態による
店舗管理システムのシステム構成について説明する。図
１は、本実施の形態による店舗管理システムの全体構成
を示すブロック図であり、図２は、図１に示した店舗Ａ
内の構成を示すブロック図である。なお、ここでは説明
の便宜上、店舗Ａのみの細部構成を示すこととするが、
店舗ＢおよびＣについても、店舗Ａと同様の構成とな
る。また、図中の実線は機器相互間の信号線またはデー
タ線の接続関係を示し、点線は配管の接続関係を示すも
のとする。

【００２６】図１および図２に示す店舗管理システム
は、各店舗Ａ〜Ｃ内のショーケース２０３、エアコン２
０８および照明などの機器にそれぞれ別個のコントロー
ラを配設してＮＡ（ネットワークアダプタ）２０１、ル
ーター１１ａおよび公衆回線網１０を介して店舗本部１
２やサービス本部１３などと接続し、これらの間のデー
タ授受に基づいて各種機器を制御および管理するよう構
成したものである。なお、図中に示すＮＡ２０１は、接
続する機器の設定をブラウザを用いておこなうことがで
きるようにするホームページ機能と、接続する機器にト
ラブルなどが発生した場合に、自動的に管理者および指
定された者に電子メールで知らせる自動メール送信機能
とを有するネットワークアダプタである。

【００２７】このため、このＮＡ２０１を用いることに
より、店舗Ａ〜Ｃ内の各種機器の情報、特にショーケー
ス２０４から取り出される商品にかかる情報をホームペ
ージ上に表示したり、店舗本部１２などに情報を提供す
ることができる。具体的には、ショーケース２０４の商
品取出口付近にデジタルカメラ２０３ａを配設するとと
もに、ショーケース２０４内に載置する商品にはあらか
じめ商品タグを貼付しておき、ショーケース２０４から
商品が取り出される際にデジタル２０３ａで商品タグの
デジタル画像を撮像する。そして、この撮像データから
商品種別を特定し、ショーケース２０４から取り出され
た商品にかかる情報をホームページ上に表示する。

【００２８】このため、店舗Ａの店員は、実際にショー
ケース２０４を目視にて確認しなくとも、ＮＡ２０１が
提供するホームページを店舗内ＰＣ２１８などに表示し
つつショーケース２０４内の商品の状況を把握し、必要
に応じて商品を適宜補充することができる。

【００２９】つぎに、図１に示す店舗管理システムおよ
び図２に示す店舗Ａの構成について説明する。図１にお
いて、店舗Ａ、店舗Ｂおよび店舗Ｃは、店舗内にショー
ケース、エアコン、自動販売機およびセキュリティシス
テムなどを配設した店舗である。なお、ここではこれら
の店舗Ａ〜Ｃは、チェーン店化したスーパーマーケット
のように、地域的に分散配置された店舗である。

【００３０】また、店舗本部１２は、各店舗Ａ〜Ｃを統
括する本部機構の端末装置であり、提供する商品の種別
および価格などを各店舗に指示するとともに、各店舗Ａ
〜Ｃの売り上げ状況等を把握する。なお、この店舗本部
１２などは、ＮＡ２０１が提供するホームページによっ
て、各店舗のショーケース２０４内の商品の状態につい
ても確認することができる。

【００３１】サービス本部１３は、各店舗Ａ〜Ｃが顧客
に提供すべきサービス内容を集中管理する本部機構の端
末装置である。セキュリティ本部１４は、各店舗Ａ〜Ｃ
における入退出管理や火災および防犯にかかるセキュリ
ティ機構を統括する本部機構の端末装置である。このよ
うに、この店舗管理システムでは、単に店舗ごと縦割り
的に各店舗の商品、サービスおよびセキュリティを管理
するのではなく、店舗本部１２、サービス本部１３およ
びセキュリティ本部１４という各店舗Ａ〜Ｃに共通の本
部機構を設け、各店舗Ａ〜Ｃを機能ごとに管理してい
る。

【００３２】また、店舗オーナー１５は、各店舗Ａ〜Ｃ
のオーナーが所有する端末装置であり、機器オーナー１
６は、各店舗Ａ〜Ｃがメーカーなどからレンタルした機
器のオーナーが所有する端末装置であり、機器メンテナ
ンス業者１７は、各店舗Ａ〜Ｃに配設された機器を維持
・管理するメンテナンス業者が所有する端末装置であ
る。また、各店舗Ａ〜Ｃ、店舗本部１２、サービス本部
１３、セキュリティ本部１４、店舗オーナー１５、機器
オーナー１６および機器メンテナンス業者１７は、それ
ぞれルーター１１ａ〜１１ｉを介して公衆回線網１０に
接続されている。

【００３３】公衆回線網１０は、ＩＳＤＮやＡＴＭなど
のネットワークであり、また各端末装置はＴＣＰ／ＩＰ
プロトコルを用いることにより、各店舗Ａ〜Ｃと店舗本
部１２等との間でインターネット上のファイル転送（Ｆ
ＴＰ）や電子メール（Ｅ−メール）の転送をおこなう。
具体的には、店舗本部１２、サービス本部１３、セキュ
リティ本部１４、店舗オーナー１５、機器オーナー１６
および機器メンテナンス業者１７の端末の利用者は、ブ
ラウザを利用して各店舗Ａ〜ＣのＮＡ２０１が開設する
ホームページをアクセスし、このホームページ上でショ
ーケースなどの各種機器の状態を確認するとともに必要
に応じて設定をおこなう。また、セキュリティ上の障害
が発生した場合には、各店舗Ａ〜ＣのＮＡ２０１がセキ
ュリティ本部１４に対してその旨の電子メールを配送す
る。

【００３４】つぎに、図１に示した各店舗Ａ〜Ｃ内の構
成について説明する。図２において、ＮＡ２０１は、す
でに説明したようにホームページ機能および自動メール
送信機能とを有するネットワークアダプタである。

【００３５】すなわち、このＮＡ２０１を用いることに
より、店舗Ａ内の各種機器の情報をホームページとして
店舗本部１２などに発信したり、各種機器の障害情報を
機器メンテナンス業者１７などにメール送信することが
できる。なお、このＮＡ２０１は、シリアル通信ライン
を収容するインターフェースを有するオプションボード
として形成し、後述する店舗内ＰＣ２１８などに装着す
ることもできる。また、かかるＮＡ２０１に代えて、ホ
ームページ機能やメール送信機能を有するパソコンを配
設したり、店舗Ａ内の各種機器に直接ＮＡ２０１を装着
することもできる。

【００３６】店舗制御コントローラ２０２は、店舗全体
の省エネルギー制御をおこなうコントローラであり、具
体的には、パソコンなどで形成される。ショーケースシ
ステムコントローラ２０３は、冷凍機２０６を用いて庫
内商品の温度制御等をおこなうショーケース２０４およ
び冷蔵庫２０５内の各ショーケースコントローラを制御
する制御部である。

【００３７】このショーケースシステムコントローラ２
０３は、デジタルカメラ２０３ａからデジタル画像を受
け取ったならば、テンプレートマッチングなどの画像処
理技術を用いてこのデジタル画像から商品タグ部分を切
り出すとともに、この商品タグ部分に付された商品の種
別を確認し、この商品の種別をＮＡ２０１に出力する処
理をおこなう。

【００３８】エアコンシステムコントローラ２０７は、
冷凍機２０９を用いて店舗Ａ内を所定の温度に保つ各エ
アコン２０８のエアコンコントローラを制御する制御部
であり、蓄熱システムコントローラ２１１は、冷凍機２
０６および２０９の負荷状態に基づいて氷を蓄熱する蓄
熱槽２１０を制御するコントローラである。

【００３９】照明システムコントローラ２１２は、店舗
内の天井などに配設された各種照明機器などを制御する
コントローラであり、併せて、ショーケース２０４の蛍
光灯調光をもおこなう。具体的には、ショーケース２０
４の蛍光灯調光をおこなうに際しては、特開平６−３２
５８７４号公報に開示した照明制御システムに対応する
調光制御をおこなう。

【００４０】照明システムコントローラ２１２は、店舗
内の天井などに配設された各種照明機器などを制御する
コントローラであり、併せて、ショーケース２０４の蛍
光灯調光をもおこなう。具体的には、ショーケース２０
４の蛍光灯調光をおこなうに際しては、特開平６−３２
５８７４号公報に開示した照明制御システムに対応する
調光制御をおこなう。

【００４１】自動販売機２１３は、店舗Ａ内に配設され
飲料や食品などを販売するオーナー管理される自動販売
機である。なお、かかる自動販売機２１３は、自動販売
機としての動作をつかさどるコントローラを有し、この
コントローラは、ネットワークへの接続を可能とするも
のであり、販売状況並びに機器の状態などの情報をネッ
トワーク上に流せるとともに、ネットワークからの指令
に基づいて、照明の調光、冷却出力の調整などをおこな
うことを可能とする機能を有するものとする。

【００４２】セキュリティシステム２１４は、ドア２１
５に設けられたセンサ、火災報知器２１６および防犯装
置２１７からのデータに基づいて店舗Ａ全体のセキュリ
ティを保持するシステムである。なお、このセキュリテ
ィシステム２１４は、システム動作をつかさどるコント
ローラを有し、防犯装置の状態などをネットワーク上に
流すことができる機能を有するものとする。

【００４３】電力モニタ２２０は、店舗Ａ内に配設した
ショーケース２０４、エアコン２０８、照明および自動
販売機２１３などで消費する全消費電力量をモニタリン
グする機構である。なお、この電力モニタ２２０は、シ
ョーケースシステムコントローラ２０３、エアコンシス
テムコントローラ２０７および照明システムコントロー
ラ２１１などと協調制御をおこなう。

【００４４】防露ヒータコントローラ２２１は、ショー
ケース２０４のエアカーテンの吹き出し部やハンドレー
ル部に生ずる露付きを防止する防露ヒータを制御するコ
ントローラである。すなわち、エアカーテンの吹き出し
部などでは、冷気と店内温度との接触面があるので温度
差が生じるために、どうしても露付きが発生するので、
この防露ヒータコントローラ２２１の制御によって、か
かる露付きを防止する。なお、この防露ヒータコントロ
ーラ２２１は、ショーケースシステムコントローラ２０
３などとの間で協調制御をおこなう。

【００４５】店舗内ＰＣ２１８は、店舗Ａに配設された
パソコンであり、店舗Ａで販売する商品の種類および価
格の管理や売上の計数などをおこなう。また、この店舗
内ＰＣ２１８は、ＮＡ２０１が提供するホームページを
ディスプレイ上に表示することもできる。さらに、この
店舗内ＰＣ２１８に付設されたＰＨＳアダプタ２１９を
介して、店舗オーナーや機器オーナーなどに音声メッセ
ージやメールを用いた連絡をおこなうことができる。

【００４６】また、この店舗管理システムでは、店舗制
御コントローラ２０２、ショーケースシステムコントロ
ーラ２０３、エアコンシステムコントローラ２０７、蓄
熱システムコントローラ２１１、照明システムコントロ
ーラ２１２、自動販売機２１３、セキュリティシステム
２１４、電力モニタ２２０および防露ヒータコントロー
ラ２２１をマルチドロップ方式でＮＡ２０１に接続し、
各機器の状態にかかる情報の通知や指示などをおこな
う。

【００４７】この際、マルチドロップ方式で接続された
店舗制御コントローラ２０２〜セキュリティシステム２
１４の間のプロトコルとしては、たとえば無手順などの
専用プロトコルを使用し、店舗制御コントローラ２０２
よりも上位においては、ＴＣＰ／ＩＰプロトコルを使用
する。

【００４８】つぎに、図２に示したショーケース２０４
の具体的な構成について説明する。図３は、図２に示し
たショーケース２０４の具体的な構成を示す図である。
同図に示すように、ショーケース２０４内に配設する商
品３０１には、あらかじめ作成した商品タグ３０２を付
与しておく。

【００４９】また、ショーケース２０４の商品取出口の
周辺にデジタルカメラ２０３ａを配設しておき、このデ
ジタルカメラ２０３ａによって商品取出口から取り出さ
れる商品３０１の商品タグ３０２部分のデジタル画像を
撮像する。なお、このデジタル画像は、ショーケースシ
ステムコントローラ２０３に出力される。

【００５０】そして、ショーケースシステムコントロー
ラ２０３では、テンプレートマッチングなどの画像処理
技術を用いてデジタル画像から商品タグ３０２を切り出
すとともに、この商品タグ３０２に付された商品の種別
を確認し、この商品の種別をＮＡ２０１に出力し、ＮＡ
２０１が商品にかかる情報をホームページ上に提供す
る。

【００５１】上述してきたように、この店舗管理システ
ムでは、ショーケース２０４の商品取出口付近にデジタ
ルカメラ２０３ａを配設するとともに、ショーケース２
０４内に載置する商品３０１にはあらかじめ商品タグ３
０２を貼付しておき、ショーケース２０４から商品が取
り出される際にデジタル２０３ａで商品タグ３０２のデ
ジタル画像を撮像し、撮像したデジタル画像から商品種
別を特定して、ショーケース２０４から取り出された商
品３０１にかかる情報をホームページ上に表示するよう
構成したので、各店舗の店員は、実際にショーケース２
０４を目視にて確認しなくとも、ＮＡ２０１が提供する
ホームページを店舗内ＰＣ２１８などに表示しつつショ
ーケース２０４内の商品３０１の状況を把握し、必要に
応じて商品３０１を適宜補充することができる。

【００５２】ところで、上記店舗管理システムでは、デ
ジタルカメラ２０３ａを用いて商品タグ３０２のデジタ
ル画像を取得することとしたが、商品にかかる情報さえ
取得することができれば、デジタルカメラ２０３ａ以外
のものを利用することも可能である。具体的には、磁気
や赤外線などで商品にかかる情報を出力する商品タグを
用いた場合には、磁気センサまたは赤外線センサをデジ
タルカメラ２０３ａに代えてショーケース２０４に配設
することになる。また、非接触ＩＣカードからなる商品
タグを用いる場合には、ＩＣカードのデータを無線通信
により受信する受信装置をデジタルカメラ２０３ａに代
えてショーケース２０４に配設することになる。

【００５３】なお、本実施の形態では、ショーケースシ
ステムコントローラ２０３やエアコンシステムコントロ
ーラ２０７などの各種機器をマルチドロップ方式で接続
することとしたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、リング型などの各種のネットワークトポロジーを
用いることもできる。

【００５４】また、ショーケースシステムコントローラ
２０３やエアコンシステムコントローラ２０７などの各
種機器を無線通信を用いて接続することもできる。この
場合には、たとえばＩｒＤＡ（Infrared Data Associat
ion）規格の赤外線ポートなどをショーケースシステム
コントローラ２０３やエアコンシステムコントローラ２
０７などの各種機器に配設し、赤外線通信を用いたコン
トローラ間の通信をおこなうことになる。かかる無線通
信を用いた場合には、店舗内の各種機器の搬入、移動、
追加などを極めて容易におこなえるという大きな利点が
得られる。

【００５５】さらに、本実施の形態では、公衆回線網１
０を介して店舗Ａ〜Ｃと店舗本部１２などを連接するこ
ととしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、
衛星通信や無線通信系を介してこれらを連接することも
できる。

【００５６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１にかかる
発明によれば、ショーケース内に載置する商品に商品タ
グを付与し、商品タグが付与された商品のショーケース
からの取り出しを検知して、この検知結果に基づいて商
品を管理するよう構成したので、ショーケース内に載置
した商品の状態確認に要する人的労力を効率良く軽減
し、もってショーケース内の売れ筋商品の補充を迅速に
おこなうことができる。

【００５７】また、請求項２にかかる発明によれば、シ
ョーケースの商品取出口近傍に配設し、商品取出口を通
過する商品の画像を撮像する画像撮像手段を設け、この
画像撮像手段により撮像した商品に付与された商品タグ
に基づいて、ショーケースから取り出された商品の種別
を判別するよう構成したので、デジタルカメラなどの画
像データを利用してショーケースの商品取出口を通過す
る商品の種別を効率良く判別することができる。

【００５８】また、請求項３にかかる発明によれば、商
品にかかる情報を出力する商品タグを商品に付与し、シ
ョーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグが出
力する商品にかかる情報に基づいて当該商品の種別を判
別するよう構成したので、商品タグから出力される商品
にかかる情報を利用して効率良く商品の種別を判別する
ことができる。

【００５９】また、請求項４にかかる発明によれば、非
接触ＩＣカードからなる商品タグを商品に付与し、ショ
ーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグとの間
の通信によって、当該商品の種別を判別するよう構成し
たので、膨大な商品種別をショーケースに収納し得る場
合であっても、大量の情報を記憶できるＩＣカードを用
いて効率良く商品の種別を判別することができる。

【００６０】また、請求項５にかかる発明によれば、シ
ョーケース内に載置する商品に商品タグを付与し、商品
タグが付与された商品のショーケースからの取り出しを
検知して、この検知結果に基づいて商品を管理するよう
構成したので、ショーケース内に載置した商品の状態確
認に要する人的労力を効率良く軽減し、もってショーケ
ース内の売れ筋商品の補充を迅速におこなうことができ
る。

【００６１】また、請求項６にかかる発明によれば、シ
ョーケースの商品取出口近傍に配設し、商品取出口を通
過する商品の画像を撮像する画像撮像部を設け、この画
像撮像部により撮像した商品に付与された商品タグに基
づいて、ショーケースから取り出された商品の種別を判
別するよう構成したので、デジタルカメラなどの画像デ
ータを利用してショーケースの商品取出口を通過する商
品の種別を効率良く判別することができる。

【００６２】また、請求項７の発明によれば、商品にか
かる情報を出力する商品タグを商品に付与し、ショーケ
ースの商品取出口を通過する商品の商品タグが出力する
商品にかかる情報に基づいて当該商品の種別を判別する
よう構成したので、商品タグから出力される商品にかか
る情報を利用して効率良く商品の種別を判別することが
できる。

【００６３】また、請求項８にかかる発明によれば、非
接触ＩＣカードからなる商品タグを商品に付与し、ショ
ーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグとの間
の通信によって、当該商品の種別を判別するよう構成し
たので、膨大な商品種別をショーケースに収納し得る場
合であっても、大量の情報を記憶できるＩＣカードを用
いて効率良く商品の種別を判別することができる。

【００６４】また、請求項９にかかる発明にかかる記憶
媒体は、請求項５〜８に記載された方法をコンピュータ
に実行させるプログラムを記録したことで、そのプログ
ラムを機械読み取り可能となり、これによって、請求項
５〜８の動作をコンピュータによって実現することが可
能な記録媒体が得られるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態による店舗管理システムの全体構
成を示すブロック図である。

【図２】図１に示した店舗Ａ内の構成を示すブロック図
である。

【図３】図２に示したショーケースの具体的な構成を示
す図である。

【符号の説明】

Ａ，Ｂ，Ｃ 店舗 １１ａ〜１１ｉ ルーター １２ 店舗本部 １３ サービス本部 １４ セキュリティ本部 １５ 店舗オーナー １６ 機器オーナー １７ 機器メンテナンス業者 ２０１ ＮＡ（ネットワークアダプタ） ２０２ 店舗制御コントローラ ２０３ ショーケースシステムコントローラ ２０３ａ デジタルカメラ ２０４ ショーケース ２０５ 冷蔵庫 ２０６ 冷凍機（ショーケース用） ２０７ エアコンシステムコントローラ ２０８ エアコン ２０９ 冷凍機（エアコン用） ２１０ 蓄熱槽 ２１１ 蓄熱システムコントローラ ２１２ 照明システムコントローラ ２１３ 自動販売機 ２１４ セキュリティシステム ２１５ ドア ２１６ 火災報知器 ２１７ 防犯装置 ２１８ 店舗内ＰＣ ２１９ ＰＨＳアダプタ ３０１ 商品 ３０２ 商品タグ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草野 喜四郎 神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機株式会社内 Ｆターム(参考） 5B057 AA02 BA02 DA12 DB02

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 店舗内に配設したショーケース、エアコ
   ン並びに照明などの各種機器を管理する店舗管理システ
   ムにおいて、 前記ショーケース内に載置する商品に商品タグを付与す
   る付与手段と、 前記付与手段により商品タグが付与された商品の前記シ
   ョーケースからの取り出しを検知する検知手段と、 前記検知手段による検知結果に基づいて前記商品を管理
   する商品管理手段と、 を備えたことを特徴とする店舗管理システム。
2. 【請求項２】 前記検知手段は、前記ショーケースの商
   品取出口近傍に配設され、該商品取出口を通過する商品
   の画像を撮像する画像撮像手段と、前記画像撮像手段に
   より撮像した商品に付与された商品タグに基づいて、前
   記ショーケースから取り出された商品の種別を判別する
   判別手段と、を備えたことを特徴とする請求項１に記載
   の店舗管理システム。
3. 【請求項３】 前記付与手段は、商品にかかる情報を出
   力する商品タグを前記商品に付与し、前記検知手段は、
   前記ショーケースの商品取出口を通過する商品の商品タ
   グが出力する商品にかかる情報に基づいて、当該商品の
   種別を判別することを特徴とする請求項１に記載の店舗
   管理システム。
4. 【請求項４】 前記付与手段は、非接触ＩＣカードから
   なる商品タグを前記商品に付与し、前記検知手段は、前
   記ショーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグ
   との間の通信によって、当該商品の種別を判別すること
   を特徴とする請求項１に記載の店舗管理システム。
5. 【請求項５】 店舗内に配設したショーケース、エアコ
   ン並びに照明などの各種機器を管理する店舗管理システ
   ムで用いる商品状態管理方法において、 前記ショーケース内に載置する商品に商品タグを付与す
   る付与工程と、 前記付与工程により商品タグが付与された商品の前記シ
   ョーケースからの取り出しを検知する検知工程と、 前記検知工程による検知結果に基づいて前記商品を管理
   する商品管理工程と、 を含んだことを特徴とする商品状態管理方法。
6. 【請求項６】 前記検知工程は、前記ショーケースの商
   品取出口近傍に配設した画像撮像部によって、該商品取
   出口を通過する商品の画像を撮像し、該撮像した商品に
   付与された商品タグに基づいて、前記ショーケースから
   取り出された商品の種別を判別することを特徴とする請
   求項５に記載の商品状態管理方法。
7. 【請求項７】 前記付与工程は、商品にかかる情報を出
   力する商品タグを前記商品に付与し、前記検知工程は、
   前記ショーケースの商品取出口を通過する商品の商品タ
   グが出力する商品にかかる情報に基づいて、当該商品の
   種別を判別することを特徴とする請求項５に記載の商品
   状態管理方法。
8. 【請求項８】 前記付与工程は、非接触ＩＣカードから
   なる商品タグを前記商品に付与し、前記検知工程は、前
   記ショーケースの商品取出口を通過する商品の商品タグ
   と当該商品取出口近傍に配設した商品検知部との間の通
   信によって、当該商品の種別を判別することを特徴とす
   る請求項５に記載の商品状態管理方法。
9. 【請求項９】 前記請求項５〜８のいずれか一つに記載
   された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記
   録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
   録媒体。