JP2001180977A - 無機繊維 - Google Patents

無機繊維

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JP2001180977A
JP2001180977A JP36447499A JP36447499A JP2001180977A JP 2001180977 A JP2001180977 A JP 2001180977A JP 36447499 A JP36447499 A JP 36447499A JP 36447499 A JP36447499 A JP 36447499A JP 2001180977 A JP2001180977 A JP 2001180977A
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cristobalite
sio
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Yasuo Misu
安雄 三須
Koji Nemoto
孝司 根本
Hiroyuki Terada
浩之 寺田
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Saint Gobain TM KK
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Toshiba Monofrax Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C13/00Fibre or filament compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2213/00Glass fibres or filaments
    • C03C2213/02Biodegradable glass fibres

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体での溶解性に優れているとともに、12
00℃でも安定して使用できる耐熱性を有する無機繊維
を提供する。 【解決手段】 SiO2が60〜74.9重量%であ
り、CaOが25〜39.9重量%であり、アルカリ金
属酸化物が0.3重量%以下であり、Fe23が0.4
重量%以下である無機繊維。さらに、P25を0.1〜
5重量%加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性と生体溶解
性に優れた、シリカ及びカルシアを主成分とする無機繊
維に関する。
【0002】
【従来の技術】耐火断熱材用の無機繊維として、例え
ば、ロックウールやアルミナシリカ繊維が多く使用され
ている。ロックウールは、安価であるが耐熱性に劣る。
アルミナシリカ繊維は、耐熱性に優れているが高価であ
る。しかし最近、これらの無機繊維が人の健康を害する
恐れがあることがわかってきた。アルミナシリカ繊維
は、1000℃以上に加熱されるとクリストバライトを
析出する。この結晶が析出した繊維は、珪肺の原因にな
ると考えられている。そして、このような健康への影響
を少なくするために、無機繊維が体内に取り込まれて
も、体内で無機繊維が溶解すれば、その有害作用はなく
なるものと考えられている。このような観点から、生体
内での溶解性に優れた無機繊維が求められ、開発されて
いる。
【0003】例えば、特開平10−324542号公報
では、シリカ及びカルシアを主成分として、発癌性指数
であるKI値を40以上とした生体溶解性に優れた無機
繊維が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
324542号公報に記載されている無機繊維は、生体
溶解性には優れているものの、1000℃程度の耐熱性
しかなく、1000℃を越える炉には適用が難しく、実
際の使用には制限があった。
【0005】そこで本発明の目的は、生体での溶解性に
優れていて、さらに1200℃でも安定して使用できる
耐熱性を有する無機繊維を提供することである。
【0006】また、本発明の別の目的は、1100℃に
加熱されてもクリストバライトが析出しない無機繊維を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決手段は、前
掲の請求項1〜6に記載の無機繊維である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、シリカとカルシアを主
成分とする無機繊維であり、カルシアを主成分とするこ
とにより、生体溶解性を付与している。
【0009】本発明においては、不純物として含まれる
アルカリ金属酸化物及びFe23を少なくすることによ
って、また、P25を加えることによって、クリストバ
ライト結晶の析出を抑制して、耐熱性を向上させるとと
もに健康への影響を少なくしている。
【0010】一般に、無機繊維を製造するには、原料を
電気炉で溶融し、この溶融体を高速エアーで吹き飛ばす
か、または高速回転体に衝突させて、繊維化する。この
際、繊維を得るには、溶融体に、適度な粘性が必要であ
る。
【0011】SiO2は、溶融体の粘性及び繊維の耐熱
性を増加させる効果がある。シリカカルシア系の無機繊
維においては、SiO2が50重量%以上であれば、繊
維の製造が可能である。しかし、60重量%を境とし
て、繊維の特性が大きく変化して、60重量%未満で
は、繊維径が細く、反応性が高くなって耐熱性が極端に
低下する。また、SiO2が多すぎると、溶融体の粘性
が大きくなり過ぎて繊維化が困難になり、さらに、生体
溶解性に劣る。この理由により、SiO2の含有量は、
60〜74.9重量%が好ましい。
【0012】CaOは、生体溶解性を得るために必要で
ある。しかし、繊維の加熱による収縮を小さくするため
には、少ないほうが好ましい。この理由により、25〜
39.9重量%が好ましい。
【0013】アルカリ金属酸化物であるNa2OとK2
の合計は、0.3重量%以下が好ましい。Na2O及び
2Oは少ない方が、加熱による収縮が小さく、生体溶
解性に優れ、さらにクリストバライトの析出を抑制でき
て好ましい。
【0014】Fe23もアルカリ金属酸化物と同様の理
由により0.4重量%以下が好ましい。
【0015】P25を加えると、SiO2の結晶化の際
に、クリストバライトの析出前に、石英が析出し、クリ
ストバライトの析出を抑制し、シリカの結晶化を遅延さ
せる効果がある。しかし、P25の過剰な添加は、溶融
の際にガスの発生を誘発する。その結果、製造工程の一
つである操炉が不安定になる。
【0016】MgOは、CaOとともに生体溶解性を向
上させる効果があるが、SiO2−CaO−MgO系で
は、Na2O等の不純物を低下させても、遊離珪酸であ
るクリストバライトの抑制効果が得られない。このた
め、MgOは添加しないほうが良い。
【0017】本発明の無機繊維において、SiO2−C
aO系及びSiO2−CaO−P25系におけるクリス
トバライトの析出は、アルカリ金属酸化物及びFe23
などの不純物によって大きく影響される。これらの不純
物を減少させると、クリストバライトの析出を抑制する
効果が得られる。そして、P25の添加によって、クリ
ストバライトの析出を遅延させて、耐熱性を向上できる
とともに遊離珪酸による健康への影響を少なくできる。
【0018】
【実施例】原料として、ウォラストナイト、フリマント
ルサンド、ピロリン酸カルシウム、高純度カルシア、高
純度シリカを使用した。これらの原料を所定量配合し
て、電気炉で溶融した。溶融物を細流として取り出し、
高速エアーで吹精し、繊維を得た。各繊維の組成と特性
を表1に示す。
【0019】
【表1】 生理食塩水溶解率は次の方法で試験した。すなわち、2
00メッシュの篩を通過するまで粉砕した試料約1gを
秤量し、300mlの三角フラスコに入れる。そこに生
理食塩水150mlを加え、温度40℃、回転数200
rpmで48時間撹拌する。その後、濾過し、乾燥し
て、不溶解物を秤量し、溶解による減量から溶解率を算
出した。
【0020】収縮率は次の方法で試験した。すなわち、
繊維と陽性澱粉を水に分散してスラリーとし、このスラ
リーを真空成形して成形体を作った。この成形体を熱処
理して加熱前後の寸法変化を測定して算出した。収縮率
が小さいほど耐熱性に優れている。
【0021】クリストバライトの有無は、次の方法で確
認した。すなわち、試料を1100℃で24時間加熱し
た後、試料にクリストバライトの結晶が析出しているか
否かを粉末X線回折により確認した。
【0022】比較例1は、熱処理をしたときに試料が焼
結して極端に収縮した。比較例2及び3は、MgOを含
有した例であり、高温での収縮が大きい。比較例3で
は、不純物が少なくてもクリストバライトが析出してい
る。比較例4は、Al23−SiO2系のセラミックフ
ァイバーであり、生体溶解性が低い。
【0023】不純物の少ない実施例1、4及び5では、
クリストバライトの析出は無い。
【0024】P25を添加した実施例2及び3では、P
25を含まない比較例5と比較して、クリストバライト
の析出は有害作用をもたない程度に少なく、耐熱性が向
上している。
【0025】不純物の少ない実施例4と5を比較する
と、P25の添加によって、耐熱性が向上している。不
純物の少ない場合にも、P25の添加は有効である。
【0026】
【発明の効果】本発明の無機繊維は、CaOを主成分と
していて、生体溶解性に優れていて、クリストバライト
の析出が少ないか実質上ゼロであるので、体内に取り込
まれても健康に影響することが少ない。
【0027】さらに、本発明の無機繊維は、耐熱性に優
れているので、従来の生体溶解性繊維と比較して、より
高温の炉に断熱材として使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 浩之 東京都中央区日本橋久松町4番4号 糸重 ビル 東芝モノフラックス株式会社内 Fターム(参考) 4G062 AA05 BB01 CC04 DB01 DC01 DD01 DD02 DD03 DD06 DD07 DE01 DF01 EA01 EA02 EB01 EB02 EC01 EC02 ED01 EE04 EE05 EF01 EG01 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH12 HH13 HH15 HH17 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM40 NN29 NN31 4L037 CS20 CS23 PA31 PF03 UA06 UA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2が60〜74.9重量%であ
    り、CaOが25〜39.9重量%であり、アルカリ金
    属酸化物が0.3重量%以下であり、Fe23が0.4
    重量%以下であり、P25が含まれていないことを特徴
    とする無機繊維。
  2. 【請求項2】 SiO2が60〜74.9重量%であ
    り、CaOが25〜39.9重量%であり、P25
    0.1〜5重量%であることを特徴とする無機繊維。
  3. 【請求項3】 SiO2が60〜74.9重量%であ
    り、CaOが25〜39.9重量%であり、アルカリ金
    属酸化物が0.3重量%以下であり、Fe23が0.4
    重量%以下であり、P25が0.1〜5重量%であるこ
    とを特徴とする無機繊維。
  4. 【請求項4】 1250℃で24時間加熱したときの収
    縮率が3.4%以下であることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載の無機繊維。
  5. 【請求項5】 1100℃で24時間加熱したときに、
    クリストバライト結晶が実質上析出しないものであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    無機繊維。
  6. 【請求項6】 MgOが実質的に含まれていない請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の無機繊維。
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