JPH04193766A - 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物 - Google Patents

高ジルコニア質溶融鋳造耐火物

Info

Publication number
JPH04193766A
JPH04193766A JP2321270A JP32127090A JPH04193766A JP H04193766 A JPH04193766 A JP H04193766A JP 2321270 A JP2321270 A JP 2321270A JP 32127090 A JP32127090 A JP 32127090A JP H04193766 A JPH04193766 A JP H04193766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractory
glass
weight
refractories
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2321270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2870188B2 (ja
Inventor
Shotaro Okumiya
奥宮 正太郎
Yukihiro Ushimaru
之浩 牛丸
Shuji Kabashima
修治 椛島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2321270A priority Critical patent/JP2870188B2/ja
Publication of JPH04193766A publication Critical patent/JPH04193766A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2870188B2 publication Critical patent/JP2870188B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はガラス溶融窯用に適した高耐食性の高ジルコニ
ア質溶融鋳造耐火物、特には低アルカリガラスの溶融あ
るいはガラスの電気溶融用等に好適な高ジルコニア質溶
融鋳造耐火物に関するものである。
[従来の技術] 溶融鋳造耐火物は、通常所定の成分からなる耐火物原料
を黒鉛電極を用いる電気アーク炉により溶融し、溶湯を
所定の形状の鋳型に流し込み、多(の場合にはこれを保
温しながら冷却、固化して得られるものであって、結合
耐火物とはその結晶組織が全く異なる高耐食性の耐火物
として広(知られている。
このような溶融鋳造耐火物の中で、特にジルコニア(Z
rO□)を主成分とする耐火物は、溶融ガラスに対し優
れた耐食性を有しており、ZrO□含有量の多い溶融鋳
造耐火物が好んで利用されている。
高ジルコニア質溶融鋳造耐火物としては、例えば特公昭
4g−32408にZrO□を62重量%以上含有する
ジルコニア、アルミナ、シリカ系耐火物が開示されてい
る。しかし明細書の実施例中に示されている最もZrO
□成分の多い耐火物でもZrO2成分の量は88.7重
量%となっており、このことは当時ZrO□成分が90
重量%以上の溶融鋳造耐火物を鋳造する技術がなかった
ことを意味している。その後、特公昭50−39090
や特公昭59−12619において、ZrO2を90重
量%あるいはそれ以上倉荷する高ジルコニア質溶融鋳造
耐火物が提案されて以来、高ジルコニア質溶融鋳造耐火
物がガラス素地を汚さず耐食性に優れ、発泡性が小さい
ことから、ガラス溶融窯用耐大物として窯の特に耐食性
を必要とする箇所に利用されるようになった他、最近で
は高純度あるいは高融点のファインガラスの分野にまで
用途が広がりつつある。
これ等の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物中に含まれてい
るシリカ(SiO□)を主成分とする比較的少量のマト
リックスガラスは、この耐火物の主成分であるバデライ
ト(ZrO□)結晶に特有の結晶転移に伴う体積変化を
吸収して発生する応力を緩和するように、バデライト結
晶の転移温度範囲である800〜1250°Cにおいて
軟らか(なるよう組成を調整してあり、特公昭50−3
9090や特公昭59−1261.9においてはマトリ
ックスガラス中に酸化ナトリウム(Na20)および/
または酸化カリウム(K2O)が含有されている。
また、特公平2−40018に提案されている高ジルコ
ニア質溶融鋳造耐火物では、耐火物中のアルカリ金属酸
化物を01重量%未満に制限して耐火物の高温における
電気抵抗の低下を防止するようにしているが、五酸化リ
ン(P2O5)を005〜3重量%、酸化硼素(B20
3)を0.05〜5重量%含有していることにより、特
願平1−306455に指摘されているように残留膨張
が積算して亀裂が生じるなどの耐熱サイクル抵抗性が低
いという問題点が残されている。
[発明の解決しようとする問題点] しかしながら、従来の耐火物を電気溶融炉に用い、ガラ
スに通電してガラスを加熱溶融しようとする場合には、
耐火物中に存在するアルカリ金属酸化物を含むマトリッ
クスガラスがガラスの溶融温度域においてイオン導電性
が大きいため、通電する電気の多くが耐火物を通って無
駄に流れてしまうので電気溶融用の耐火物としては適し
ていない。
また、特公平2−40018に提案されている高ジルコ
ニア質溶融鋳造耐火物では、アルカリ金属酸化物の含有
量を0.1重量%以下に制限して耐火物の電気抵抗の低
下を抑制しているが、P2O5を0.05〜3重量%と
B2O3を0.05〜5重量%含有していることにより
、特願平1−306455に指摘さねているように、こ
れらの成分のマトリックスガラス中における存在がマト
リックスガラス中に含まれているAl2O3成分により
ZrO3成分のマトリックスガラス中への溶解度を低減
している効果を阻害するため、ジルコン結晶がマトリッ
クスガラス中に析出してマトリックスガラスの粘度を高
くするので残留膨張が生じ、熱サイクルによる残留膨張
の積算によって亀裂が生じるという耐熱サイクル抵抗性
の問題点が残されている。
本発明は高ジルコニア質溶融鋳造耐火物であって、高温
の電気抵抗率が大きく、かつ耐熱ザイクル抵抗性も併せ
て有するガラスの電気溶融用等に適した耐火物を提供し
ようとするものである。
[発明の構成] 本発明は前述の問題点を解決すべ(なされたものであり
、本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物は、耐火物の
化学成分として、重量%でZrLを85〜95.5%、
 SiO2を3.5〜10%およびA ]203を1〜
3%、B2O3を0〜1.5%、BaOどSrOとCa
Oを合わせて0.3〜3%、およびZnOを0〜1.5
%含有し、かつNa2Oおよびに、Oを実質的に含まず
、1500℃における電気抵抗率が120Ωcm以上で
あることを特徴とする。
本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物の好ましい態様
においては、耐火物の化学成分として、重量%でZr(
hを90〜95.5%、Si(]+を3.5〜7%およ
びAl2O3を1.3〜2.5%、B2O3を0〜1%
、BaOとSrOとCaOを合わせて0.3〜2%、Z
nOを0〜1%含有している。
本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物の他の好ましい
態様では、耐火物の1500℃での電気抵抗率が120
Ωcm以上である。
本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物の他の好ましい
態様では、耐火物がガラスの電気溶融用のものである。
本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物の化学成分は8
5重量%以上という大部分がZrO□成分からなるので
、溶融ガラス用の耐火物として極めて優れた耐食性を示
すと同時に、Na2OやK2Oのようなアルカリ金属酸
化物を実質的に含んでいないので高温に加熱されたとき
にも電気抵抗率が大きく、製造時や使用時において、バ
デライト結晶の変態温度を通過する熱サイクルを繰り返
し加えても、残存膨張が極めて小さい耐熱サイクル抵抗
性に優れた高ジルコニア質溶融鋳造耐火物であるので亀
裂を生ずる傾向が小さく、ガラス製品中に耐火物の欠落
や亀裂に由来する砂利(異物などの欠点)を発生せしめ
たりしない耐火物である。
本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物は以下に述べる
理由により、化学成分を前述の範囲に限定したものとす
ることが必要である。
先ず、耐火物中のZrO□成分は多いほうが溶融ガラス
などに対する耐食性がよく、この意味で85重量%以上
、好ましくは90重量%以上とする。しかし、ZrL成
分が95.5重量%より多いとマトリックスガラスが少
なくなって、耐火物に亀裂を生じ易くなり、鋳造して亀
裂のない耐火物を得るのが困難となる。SiO□成分は
マトリックスガラスを形成する必須成分であり、必要最
低限のマトリックスガラスを確保するため、少なくとも
3.5重量%必要である。しかし5iO7成分含有量が
多いと耐食性が低下するので10重量%以下にする必要
があり、好ましくは7重量%以下にする。
Al2O,成分はマトリックスガラスの温度と粘性の関
係を調整する重要な役割を有しており、マトリックスガ
ラス中のZrOz成分の濃度を低減する効果を有してい
る。この効果を利用してマトリックスガラス中における
ジルコン(ZrO□・5i02)などの結晶の生成を抑
制するためにはAl2O3成分含有量を1重量%以上と
する必要がある。また、バデライト結晶の結晶変態温度
域におけるマトリックスガラスの粘性を適度のものとし
て維持するためにAl2O3成分含有量を3重量%以下
とする必要がある。A1゜03成分が3重量%より多い
とマトリックスガラスの粘度を高くする他、Al2O3
成分がSiO□成分と反応してムライト(3Al2O3
・2SiO□)を生成する傾向があり、その場合にはマ
トリックスガラスの絶対量が減少すると同時に析出した
ムライト結晶によってマトリックスガラスの粘性が高く
なるので耐熱サイクル安定性を阻害する。 Al2O3
成分含有量は1.3〜2.5重量%とすることにより、
製造した高ジルコニア質溶融鋳造耐火物の耐熱サイクル
抵抗性が更に改善されるので好ましい。
P2O5,8208などの成分が耐火物に含有されてい
ると、これらの成分は主としてマトリックスガラス中に
含まれることになり、マトリックスガラスの性質を変化
させて耐火物の残存膨張とこれに伴う亀裂の発生を助長
する傾向を示すので含有していない方が良い。しかし、
アルカリ土類金属酸化物を同時に添加する場合には、B
2O3を成程度添加してもZrO□のマトリックスガラ
ス中への溶解度の抑制効果を阻害しないので、B2O3
成分を高温における電気抵抗を小さくせずマトリックス
ガラスの粘度を低くする成分として含有せしめることが
でき、本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物では3重
量%以下、好ましくは耐火物中に2重量%以下含まぜる
しかし、3重量%より多く含んでいる場合には7トリツ
クスガラスが軟らかくなり過ぎ、耐火物の保形性を損う
ので好ましくない。
本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物では耐火物の電
気抵抗率を低下せしめるマトリックスガラス中の移動度
が大きいアルカリ金属酸化物の代わりに、CaO、Sr
O、BaOなどのアルカリ土類金属酸化物がガラスを軟
らかくする成分として含まれている。Ca42.Sr2
+およびBa2+のアルカリ土類イオンはマトリックス
ガラス中における移動度が小さいため高温における耐火
物の電気抵抗率を高(維持することができる。
これらのアルカリ土類酸化物は1種類のみ含有せしめて
もマトリックスガラスを軟らかくする効果を何するが、
2種以上混合して含有せしめた方がガラス中のイオン移
動度がより小さくなるので好ましい。これらのアルカリ
土類金属酸化物の合計の含有量が0.3重量%より少な
いとマトリックスガラスが適度に軟らかくならない他、
マトリックスガラス中にムライトの結晶が生成すること
になり、いずれの場合もバデライト結晶の転移に伴って
発生する応力に対するマトリックスガラスの緩和能力が
小さ(なるので好ましくない。また、これらのアルカリ
土類酸化物の合計の含有量が3重量%より多いとマトリ
ックスガラスが軟らかくなり過ぎ、高温下で耐火物の形
状か保持出来な(なるので好ましくない。
ZnO成分はマトリックスガラスの熱膨張を大きくする
ことなく所定の温度領域におけるマトリックスガラスの
粘度を小さくする効果があるので、1.5重量%まで含
有させることができる。しかし、1.5重量%を越えて
含有せしめると ZnO・A1.03結晶が生成してマ
トリックスガラス中のAl2O3成分の含有濃度を低減
するので好ましくない。CaO、SrO、BaOなどの
アルカリ土類酸化物の好ましい含有量は0.5〜2重量
%であり、 ZnO成分の含有量は好ましくは1重量%
以下である。
高ジルコニア質溶融鋳造耐火物がバデライト結晶の変態
温度域を通過する温度サイクルを受けるときに、例えば
1サイクル毎に1%の残存膨張を示す理由は十分に解明
されていないか、本願発明の発明者らは以下のような原
因によるものと考えている。
即ち、バデライト結晶の変態と体積の変化に伴い、バデ
ライト結晶自体に亀裂が入ること、およびマトリックス
ガラス中に一部分溶は込んでいるZrO□成分が熱処理
によって微細なジルコン(ZrO2・SiO□)結晶等
となってマトリックスガラス中に析出し、マトリックス
ガラスの絶対量か減少すると同時にマトリックスガラス
の粘性が適切な粘性範囲からはずれ、即ちジルコン結晶
の存在によりマトリックスガラスの粘性が高くなってバ
デライト結晶の膨張と収縮に対しマトリックスガラスが
うまく追随できなくなって、耐火物中の応力緩和が不十
分になり、耐火物に残存膨張、さらには亀裂が発生する
ものと推定される。本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐
火物においては、Al2O3成分を1重量%以上含んで
いることにより、マトリックスガラス中に溶は込んでい
るZrL成分が従来の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物よ
り少な(なっており、このためジルコン結晶が析出し難
くなっている。
しかし、AI。03成分を3重量%以上含んでいるとマ
トリックスガラスの粘性自体が大きくなる他、ムライト
結晶などの析出によってマトリックスガラスの粘度が更
に高くなって耐火物中の応力緩和が不十分になり、残存
膨張や亀裂発生の原因になるものと推定される。大型の
耐火物を溶融鋳造する場合など、溶融鋳造耐火物中に成
分的なバラツキができることも含めて考慮すると、Al
2O3成分のより好ましい含有量の範囲は1.3〜2.
5重量%である。しかしながら、マトリックスガラス中
にP20r、やB2O3が含まれている場合には、Al
、03を1〜3重量%含有していても、マトリックスガ
ラス中へのZrO2成分の溶解度を減少せしめる効果が
阻害され、マトリッラスガラス中にジルコン結晶が析出
するのを助長するため、耐熱サイクル抵抗性が低下する
ものと推定される。但し、P2O5やB2O3を添加し
た高ジルコニア質熱溶融鋳造耐火物の系に、さらにNa
2Oのようなアルカリ成分を0.3重量%以上添加する
と、マトリックスガラス中のZrO2成分を成る程度減
少せしめる効果があるので亀裂のない耐火物の鋳造は可
能であるが、耐熱サイクル抵抗性、即ち耐火物の残存膨
張とそれに伴う亀裂の発生を回避する対策としては不十
分であり、高温における耐火物の電気抵抗率を小さ(す
ることもできない。
本発明において、NazOおよびK2Oを実質的に含ま
ないということはいずれの成分の含有量も0.01重量
%未濶であることをいう。
かくして、本発明の高ジルコニア質熱溶融鋳造耐火物は
、耐食性に優れているとともに、高温における電気抵抗
値が1500°Cで120Ωcm以上と大きいものとな
り、更には120Ωcm以上のものも比較的容易に得る
ことができ、かつ残存膨張が小さく耐熱サイクル抵抗性
にも優れており、ガラスの電気溶融炉用に好適な耐火物
である。
[実施例] 本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物を以下に実施例
によって説明するが、本発明はこれ等の実施例によって
なんら限定されるものではない。
ジルコニア原料である脱珪ジルコンにローソダアルミナ
、シリカ、CaCO3,5rC(1+ 、 BaCO3
等のアルカリ土類金属炭酸塩、無水硼酸およびZnO等
の粉末原料を混合して、所定の化学組成のバッチ混合物
とし、これを黒鉛電極を用いる500KVAの単相交流
アーク電気炉に装入し、2200〜2400℃の温度で
完全に溶融した。この溶湯を断熱材であるバイヤーアル
ミナの粉末に予め埋めである内容積160 mmX 2
00 mmX 350mmの黒鉛型中に流し込んで鋳造
し、室温付近の温度になるまで放冷した。得られた種々
の溶融鋳造耐火物の化学分析値と諸性質を第1表と第2
表に示した。この内第1表に示されているのは本発明の
実施例であり、第2表に示されているのは比較例である
これらの高ジルコニア質熔融鋳造耐火物の溶融鋳造に際
して、Na2OやSiO□成分は一部分揮散するため、
最初の原料混合物の組成と比べて鋳造された高ジルコニ
ア質溶融鋳造耐火物中のNaaOと 5iO7成分は若
干減少する。
得られた高ジルコニア質溶融鋳造耐火物の耐熱サイクル
抵抗性を評価するため、40mmX 40mmX 30
mmの試験片を溶融鋳造耐火物から切り出し、これらを
電気炉中に入れて室温からgoo’cまテ300℃/H
r ”Q昇温した後、800 ’Cから1250℃まで
1時間かけて昇温し、1250℃で1時間保持し、その
後800℃まで1.0時間かけて降温し、800℃で1
時間保持する。この800℃と1250℃の間の昇降温
を1サイクルとして、これを40サイクル繰り返した後
、室温迄冷却する。このとき外観上亀裂が認められず、
残存膨張が3%以下のものを良好な耐火物と判断した。
[発明の効果] 本発明の高ジルコニア質溶融鋳造耐火物は、従来使用さ
れている高ジルコニア質溶融鋳造耐火物と比べて、高温
における電気抵抗率が大きいので、例えばガラスを電気
溶融炉で溶融する場合の耐火物として好適であり、電気
炉中でガラスを溶融するに際して、電流を耐火物にリー
クさせないでガラス中に流し、ガラスを効率良く電気溶
融することを可能とする。また、熔融ガラスに対する耐
蝕性と耐熱サイクル抵抗性に優れていることから、本発
明の耐火物をガラス窯に用いる場合、窯の耐久性と信頼
性が向上すると同時に、耐火物に発生する亀裂の少ない
ことから、耐火物に亀裂を生じた部分からガラス素地中
に耐火物の微小片が遊離してガラス製品における砂利の
原因となることもなくなるなどの効果がある。
高融点を有する組成のガラスやアルカリ成分を含まない
高純度のガラス、例えばエレクトロニクス用ガラス基板
や表示用基板などのファインガラス製品を製造するため
のガラスを溶融するのに用いる耐火物に対する要求がま
すます強くなっている現状にあって、本発明の高ジルコ
ニア質溶融鋳造耐火物はこれらハイテク産業の要求に答
えることができる高性能の耐火物であり、これらファイ
ンガラスの最終製品の品質と歩留まりを向上せしめるな
どの効果も含めると、その産業上の利用効果は多大であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐火物の化学成分として、重量%でZrO_2を
    85〜95.5%,SiO_2を3.5〜10%および
    Al_2O_3を1〜3%、B_2O_3を0〜1.5
    %、BaOとSrOとCaOを合わせて0.3〜3%、
    およびZnOを0〜1.5%含有し、かつNa_2Oお
    よびK_2Oを実質的に含まず、1500℃における電
    気抵抗率が120Ωcm以上であることを特徴とする高
    ジルコニア質溶融鋳造耐火物。
  2. (2)請求項1において、耐火物の化学成分として、重
    量%でZrO_2を90〜95.5%、SiO_2を3
    .5〜7%およびAl_2O_3を1.3〜2.5%、
    B_2O_3を0〜1%、BaOとSrOとCaOを合
    わせて0.3〜2%、ZnOを0〜1%含有している高
    ジルコニア質溶融鋳造耐火物。
  3. (3)請求項1または2において、耐火物の1500℃
    での電気抵抗率が180Ωcm以上である高ジルコニア
    質溶融鋳造耐火物。
  4. (4)請求項1〜3のいずれか1つにおいて、耐火物が
    ガラスの電気溶融用のものである高ジルコニア質溶融鋳
    造耐火物。
JP2321270A 1990-11-27 1990-11-27 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物 Expired - Fee Related JP2870188B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2321270A JP2870188B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2321270A JP2870188B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04193766A true JPH04193766A (ja) 1992-07-13
JP2870188B2 JP2870188B2 (ja) 1999-03-10

Family

ID=18130699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2321270A Expired - Fee Related JP2870188B2 (ja) 1990-11-27 1990-11-27 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2870188B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2723583A1 (fr) * 1994-08-10 1996-02-16 Toshiba Monofrax Refractaires fondus a haute teneur en zircone
EP1711445A1 (en) * 2004-01-02 2006-10-18 Vesuvius Crucible Company Fusion-cast refractory with high electrical resistivity
WO2010116960A1 (ja) 2009-04-06 2010-10-14 旭硝子株式会社 高ジルコニア質耐火物及び溶融窯
US7842633B2 (en) 2007-12-26 2010-11-30 Saint-Gobain Tm K.K. High-resistance high-zirconia cast refractory material
US20110107796A1 (en) * 2008-04-15 2011-05-12 Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen Sintered product produced from a zircon-based charge
WO2012046785A1 (ja) * 2010-10-06 2012-04-12 旭硝子株式会社 高ジルコニア質電鋳耐火物
WO2012046786A1 (ja) * 2010-10-06 2012-04-12 旭硝子株式会社 高ジルコニア質電鋳耐火物
WO2016125317A1 (en) 2015-02-02 2016-08-11 Saint-Gobain Tm K.K. High zirconia electrically fused cast refractory
US10407349B2 (en) 2015-04-24 2019-09-10 Corning Incorporated Bonded zirconia refractories and methods for making the same
US11634363B2 (en) 2020-12-29 2023-04-25 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Refractory object and method of forming

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5634699B2 (ja) 2009-10-29 2014-12-03 Agcセラミックス株式会社 ガラス欠点発生源特定方法、溶融鋳造耐火物及びそれを用いたガラス溶融窯

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2723583A1 (fr) * 1994-08-10 1996-02-16 Toshiba Monofrax Refractaires fondus a haute teneur en zircone
EP1711445A1 (en) * 2004-01-02 2006-10-18 Vesuvius Crucible Company Fusion-cast refractory with high electrical resistivity
JP2007517754A (ja) * 2004-01-02 2007-07-05 ベスビウス クルーシブル カンパニー 電気抵抗の高い溶融鋳込みジルコニア耐火物
EP1711445A4 (en) * 2004-01-02 2008-12-03 Refractory Intellectual Prop MELT CASTING REFRACTOR HAVING HIGH ELECTRIC RESISTIVITY
AU2004313955B2 (en) * 2004-01-02 2009-09-10 Refractory Intellectual Property Gmbh & Co Kg Fusion-cast refractory with high electrical resistivity
JP4714697B2 (ja) * 2004-01-02 2011-06-29 レフラクトリー インテレクチュアル プロパティー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 電気抵抗の高い溶融鋳込みジルコニア耐火物
US7842633B2 (en) 2007-12-26 2010-11-30 Saint-Gobain Tm K.K. High-resistance high-zirconia cast refractory material
US8258068B2 (en) * 2008-04-15 2012-09-04 Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen Sintered product produced from a zircon-based charge
US20110107796A1 (en) * 2008-04-15 2011-05-12 Saint-Gobain Centre De Recherches Et D'etudes Europeen Sintered product produced from a zircon-based charge
WO2010116960A1 (ja) 2009-04-06 2010-10-14 旭硝子株式会社 高ジルコニア質耐火物及び溶融窯
KR20120022715A (ko) 2009-04-06 2012-03-12 아사히 가라스 가부시키가이샤 고지르코니아질 내화물 및 용융 가마
US8268742B2 (en) 2009-04-06 2012-09-18 Asahi Glass Company, Limited Highly zirconia-based refractory and melting furnace
WO2012046785A1 (ja) * 2010-10-06 2012-04-12 旭硝子株式会社 高ジルコニア質電鋳耐火物
WO2012046786A1 (ja) * 2010-10-06 2012-04-12 旭硝子株式会社 高ジルコニア質電鋳耐火物
CN103153912A (zh) * 2010-10-06 2013-06-12 旭硝子株式会社 高氧化锆质电熔耐火物
US8563453B2 (en) 2010-10-06 2013-10-22 Asahi Glass Company, Limited High zirconia fused cast refractory
US8642492B2 (en) 2010-10-06 2014-02-04 Asahi Glass Company, Limited High zirconia fused cast refractory
WO2016125317A1 (en) 2015-02-02 2016-08-11 Saint-Gobain Tm K.K. High zirconia electrically fused cast refractory
KR20160146798A (ko) 2015-02-02 2016-12-21 산고반.티에무 가부시키가이샤 고전기저항 고지르코니아 전기용융 주조 내화물
US9751806B2 (en) 2015-02-02 2017-09-05 Saint-Gobain Tm K.K. High zirconia electrically fused cast refractory
US10407349B2 (en) 2015-04-24 2019-09-10 Corning Incorporated Bonded zirconia refractories and methods for making the same
US11634363B2 (en) 2020-12-29 2023-04-25 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Refractory object and method of forming

Also Published As

Publication number Publication date
JP2870188B2 (ja) 1999-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101706397B1 (ko) 고지르코니아질 내화물 및 용융 가마
JP4136346B2 (ja) 封着用組成物
US5466643A (en) High zirconia fused cast refractories
JPS5912619B2 (ja) 高ジルコニア質熱溶融耐火物
US5679612A (en) High-zirconia fused refractories
AU2003224231B2 (en) Molten and cast refractory product with high zirconia content
JPH0240018B2 (ja)
JPH0328175A (ja) 二酸化ジルコニウム含有量の大きい溶融・鋳造耐火性製品
CN101244889A (zh) 一种无氟环保乳浊玻璃材料及其制造方法
JPH03218980A (ja) 高ジルコニア質熱溶融鋳造耐火物
JP3570740B2 (ja) 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物
JPH04193766A (ja) 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物
TW202112693A (zh) 電子級玻璃纖維組合物及其玻璃纖維和電子布
JPH11310433A (ja) 表示装置用基板ガラス
JP3489588B2 (ja) 高アルミナ質鋳造耐火物
JP4979047B2 (ja) 高ジルコニア鋳造耐火物
JPH11335133A (ja) 表示装置用基板ガラス
JP3682888B2 (ja) 高ジルコニア電鋳煉瓦
US4649126A (en) Glass with anionic conductivity for fluorine
US2919994A (en) Fused cast refractory
US4226629A (en) Electrofusion method of producing boron aluminum oxide refractory
JP3411057B2 (ja) 高ジルコニア質溶融鋳造耐火物
EP0131388B1 (en) Fused cast high chrome refractory and production thereof
JPH01100068A (ja) 高ジルコニア質熱溶融耐火物
JPH11157947A (ja) アルミナ・ジルコニア・シリカ質溶融耐火物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080108

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080108

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100108

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees