JP2001180511A - 車線追従走行制御装置 - Google Patents

車線追従走行制御装置

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JP2001180511A
JP2001180511A JP36763399A JP36763399A JP2001180511A JP 2001180511 A JP2001180511 A JP 2001180511A JP 36763399 A JP36763399 A JP 36763399A JP 36763399 A JP36763399 A JP 36763399A JP 2001180511 A JP2001180511 A JP 2001180511A
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真次 松本
Hiromitsu Toyoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車線追従制御中に轍路面を走行した際に、轍
路面による外乱の影響によって車線追従が不安定となる
ことを回避する。 【解決手段】 CCDカメラ12の画像情報に基づく自
車両と目標車線との横偏差Y、ヨー角偏差ψ、路面曲率
ρと、舵角センサ10からの実舵角δとに基づき目標舵
角δ* を算出し、この目標舵角δ* と実舵角δとの舵角
偏差Δδの変動周期を求め、これと車体の左右の上下加
速度から算出したロール成分Rの変動周期とが一致する
とき轍路面を走行しているものと判定し、ロール成分R
及び舵角偏差Δδの変動の振幅に応じて、目標舵角δ*
と実舵角δとに基づき算出した操舵トルクTを増加方向
に補正して目標操舵トルクT* を算出し、これに応じて
モータ9を駆動する。車線情報に基づく操舵トルクより
も大きな操舵トルクが発生されることになるから、轍路
面に起因する外乱の影響が抑制され、安定した車線追従
走行を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両を、車両前
方の車線に追従して走行させるようにした車線追従走行
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車線追従走行制御装置として
は、例えば特開平9−221053号公報に記載された
ものが知られている。この公報に記載の車両用操舵装置
では、CCDカメラによって車両前方走路を撮像し、こ
の撮像画像から道路白線を抽出することによって、前方
の車線状態を検出すると共に、自車両の走行位置を検出
している。そして、自車両が道路白線に沿って追従走行
するように、必要な操舵トルクを算出し、これに基づい
てモータを駆動することによって、操舵系に操舵補助力
を付与し、これによって、自車両は車線に追従して走行
するようになっている。
【0003】このような、車線追従走行制御装置におい
ては、道路白線に精度よく追従させるに十分な操舵トル
クを発生する必要があると同時に、運転者自らの意思に
おいて、進路変更等を行う場合に、その妨げにならない
ように、操舵トルクが過大とならないよう抑制する必要
があり、そのトルクの大きさは適切な値に設定されるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の車線追従走行制御装置においては、平滑な路面上
を走行している場合には、予め設定された操舵トルクの
大きさによって精度良く道路白線に追従走行することが
できる。しかしながら、轍等の不整がある路面上を走行
する場合には、路面からの外乱によって進路を乱される
ため、正しく追従走行を行うことができない恐れがあ
る。特に、図7に示すように、大型車等によって作られ
た轍がある路面上を乗用車で走行する場合には、乗用車
のトレッドと轍の間隔とが異なることから、進路を乱さ
れることになる。
【0005】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
問題に着目してなされたものであり、轍等の不整のある
路面上を走行する場合であっても、的確に車線に追従走
行することの可能な車線追従走行制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る車線追従走行制御装置は、
自車両前方道路の車線状態を検出し、当該車線状態と自
車両の走行状態とに基づき自車両を車線に追従走行させ
ることの可能な操舵補助力を検出してこの操舵補助力を
操舵系に付与することにより、自車両を車線に追従走行
させるようにした車線追従走行制御装置において、自車
両走行路面の轍状態を検出し、検出した轍状態に応じて
前記操舵補助力を補正するようになっていることを特徴
としている。
【0007】この請求項1に係る発明では、自車両前方
道路の車線状態が検出されこの車線に自車両を追従させ
得る操舵補助力が算出される。このとき、走行路面の轍
状態が検出され、この検出した轍状態に応じて操舵補助
力が補正される。したがって、轍による車線追従の乱れ
分を抑制するように操舵補助力を補正することによっ
て、轍状態に係わらず良好に車線追従が行われることに
なる。
【0008】また、請求項2に係る車線追従走行制御装
置は、自車両前方道路の車線状態を検出する車線状態検
出手段と、 自車両の走行状態を検出する自車両走行状
態検出手段と、前記車線状態検出手段で検出した車線状
態と、前記自車両走行状態検出手段で検出した自車両走
行状態とに基づき自車両を車線に追従走行させるために
必要な操舵制御量を検出する操舵制御量検出手段と、車
両の操舵系に連結され、前記操舵制御量検手段で検出し
た操舵制御量に応じた操舵補助力を前記操舵系に付与す
る操舵補助力発生手段と、を備えた車線追従走行制御装
置において、走行路面の轍状態を検出する轍状態検出手
段と、当該轍状態検出手段で検出した轍状態に基づい
て、前記操舵制御量検出手段で検出した操舵制御量を補
正する補正手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】この請求項2に係る発明では、自車両前方
道路の車線状態及び自車両の走行状態が検出され、これ
らに基づいて自車両を車線に追従させるために必要な操
舵制御量が検出され、この操舵制御量に応じた操舵補助
力が操舵系に付与されて操舵が行われ、自車両は車線に
追従して走行する。このとき、自車両走行路面の轍状態
が検出され、この轍状態に応じて前記操舵制御量の補正
が行われる。
【0010】したがって、走行路面に轍がある場合には
路面からの外乱により操舵が良好に行われずに、正しく
追従走行を行うことができなくなる可能性があるが、例
えば轍を検出したときにはその轍状態に応じて操舵制御
量を大きくする方向に補正することによって、轍による
外乱の影響により車両が不安定となることを抑制し良好
に車線追従を行うことが可能となる。
【0011】また、本発明の請求項3に係る車線追従走
行制御装置は、前記轍状態検出手段は、車両の操舵制御
状態を検出する操舵制御状態検出手段と、車両の振動状
態を検出する振動状態検出手段と、を備え、前記補正手
段は、操舵制御状態検出手段で検出した操舵制御状態及
び前記振動状態検出手段で検出した振動状態の変動周期
が同一であるとき前記操舵制御状態及び前記振動状態の
変動幅に応じて前記操舵制御量を増加させるようになっ
ていることを特徴としている。
【0012】また、本発明の請求項4に係る車線追従走
行制御装置は、前記操舵制御量検出手段は、実舵角を検
出する実舵角検出手段を備え、前記車線状態と前記自車
両走行状態とに基づき自車両を車線に追従走行させ得る
目標舵角を算出してこの目標舵角と前記実舵角検出手段
で検出した実舵角とに基づいて前記操舵制御量を検出
し、前記操舵制御状態検出手段は、前記目標舵角と前記
実舵角との偏差を検出するようになっていることを特徴
としている。
【0013】また、本発明の請求項5に係る車線追従走
行制御装置は、前記操舵制御状態検出手段は、前記操舵
補助力発生手段で発生する操舵補助力を検出するように
なっていることを特徴としている。また、本発明の請求
項6に係る車線追従走行制御装置は、前記振動状態検出
手段は、車体のロール振動を検出するようになっている
ことを特徴としている。
【0014】また、本発明の請求項7に係る車線追従走
行制御装置は、前記振動状態検出手段は、車輪の上下振
動の左右逆相成分を検出するようになっていることを特
徴としている。また、本発明の請求項8に係る車線追従
走行制御装置は、前記振動状態検出手段は、車体の上下
加速度を検出する上下加速度検出手段と、車体及び車輪
間の相対速度を検出する相対速度検出手段とを備え、前
記上下加速度検出手段で検出した上下加速度の積分値と
前記相対速度検出手段で検出した相対速度とから車輪の
上下振動状態を推定するようになっていることを特徴と
している。
【0015】また、本発明の請求項9に係る車線追従走
行制御装置は、前記振動状態検出手段は、車体の左右振
動を検出するようになっていることを特徴としている。
この請求項3から請求項9に係る発明では、轍状態検出
手段によって車両の操舵制御状態及び車両の振動状態が
検出される。この車両の操舵制御状態として、例えば自
車両を車線に追従走行させるために必要な目標舵角と実
舵角検出手段で検出した実舵角との偏差、又は、操舵補
助力発生手段で発生する操舵補助力が検出される。ま
た、前記車両の振動状態として、車体のロール振動、或
いは例えば車体の上下加速度と車体及び車輪間の相対速
度とをもとに算出する等して検出した車輪の上下振動の
左右逆相成分、或いは車体の左右振動が検出される。
【0016】このとき、車両が轍路面を走行していると
きには轍による外乱を受けるため、車両には外乱周期に
応じた振動が発生すると共に外乱周期に応じて操舵制御
状態が変動する。したがって、これら操舵制御状態及び
振動状態の変動周期が一致するときには轍路面を走行し
ているとみなすことができ、このときには、操舵制御量
の補正を行い、外乱の影響を抑制するように操舵制御量
を増加させることによって、外乱の影響により車両が不
安定となることが抑制されることになる。
【0017】また、本発明の請求項10に係る車線追従
走行制御装置は、前記補正手段は、前記操舵制御状態検
出手段で検出した操舵制御状態又は前記振動状態検出手
段で検出した振動状態の変動の振幅が増加するほど、前
記操舵制御量の補正幅を増加させるようになっているこ
とを特徴としている。この請求項10に係る発明では、
補正手段では、操舵制御量の補正を行う際に、前記操舵
制御状態又は前記振動状態の変動の振幅が増加するほ
ど、つまり、轍による影響が大きいほど操舵制御量の補
正幅を増加させるようにしているから、轍の程度に応じ
て操舵制御量の補正が行われることになる。
【0018】また、本発明の請求項11に係る車線追従
走行制御装置は、前記補正手段は、前記操舵制御量を増
加方向に補正する状態が所定時間継続したときには、前
記操舵制御量の増加方向への補正を行わないようになっ
ていることを特徴としている。この請求項11に係る発
明では、補正手段では、操舵制御量を増加方向に補正す
る状態が所定時間継続したときには、操舵制御量の増加
方向への補正が行われず、車線状態検出手段で検出した
車線状態と自車両走行状態検出手段で検出した自車両走
行状態とに基づき算出された自車両を車線に追従走行さ
せるために必要な操舵制御量を発生するように制御が行
われる。
【0019】つまり、路面の轍が非常に深く掘れている
場合等、操舵制御量を増加方向へ補正しているのにも係
わらず、車両走行状態が安定せずに、操舵制御状態及び
振動状態の変動幅が所定時間継続した場合、すなわち、
モータ等の操舵補助力発生手段の性能以上の操舵補助力
を発生させるように制御が行われている場合には、操舵
制御量の増加方向への補正が行われないから、モータ等
の操舵補助力発生手段に対して無理に大きな操舵制御量
を発生させようと制御することが回避され、モータ等の
操舵補助力発生手段或いはモータとステアリングシャフ
トとの間に設けられたウォームギア,クラッチ等を保護
することが可能となる。
【0020】また、本発明の請求項12に係る車線追従
走行制御装置は、前記轍状態検出手段は、車体のバウン
ス及びピッチ方向の振動状態とロール方向の振動状態と
を検出し、これら振動状態の周波数特性に基づいて轍状
態を検出するようになっていることを特徴としている。
また、本発明の請求項13に係る車線追従走行制御装置
は、前記轍状態検出手段は、ばね上共振周波数よりも高
い所定の周波数域における車体のロール方向の振動レベ
ルがしきい値を越えるかどうかを判定し、前記補正手段
は、前記ロール方向の振動レベルが前記しきい値を越え
るとき前記操舵制御量を増加させる方向に補正するよう
になっていることを特徴としている。
【0021】また、本発明の請求項14に係る車線追従
走行制御装置は、前記轍状態検出手段は、ばね上共振周
波数を含む所定の周波数域における車体のバウンス及び
ピッチ方向の振動レベルがしきい値を越えるかどうかを
判定し、前記補正手段は、前記バウンス及びピッチ方向
の振動レベルが前記しきい値を越えるとき前記操舵補助
力を減少させる方向に補正するようになっていることを
特徴としている。
【0022】また、本発明の請求項15に係る車線追従
走行制御装置は、前記補正手段は、ばね上共振周波数を
含む所定の周波数域における車体のバウンス及びピッチ
方向の振動レベルがしきい値を越え、且つばね上共振周
波数よりも高い所定の周波数域における車体のロール方
向の振動レベルがしきい値を越えるときには、前記操舵
補助力を減少させる方向に補正するようになっているこ
とを特徴としている。
【0023】この請求項12から請求項15に係る発明
では、轍状態検出手段によって、車体のバウンス及びピ
ッチ方向の振動状態とロール方向の振動状態とが検出さ
れ、これら振動状態の周波数特性に基づいて轍状態が検
出され、これに基づいて補正手段での補正が行われる。
ここで、車両の振動特性として、タイヤの横方向の弾性
と車両重量、車両のロール慣性等との関係から、ばね上
共振周波数とばね下共振周波数の間の周波数域におい
て、振動が発生しやすくなっている。特に轍路面等でタ
イヤへ横方向の入力が加わった場合にはこの周波数域に
おける振動が強く引き起こされている。したがって、例
えば、ばね上共振周波数よりも高い所定の周波数域にお
ける車体のロール方向の振動レベルがしきい値を越える
ときには、轍路面であると判定することが可能となる。
また、このとき、ばね上共振周波数を含む所定の周波数
域における車体のバウンス及びピッチ方向の振動レベル
がしきい値を越えるときには、路面の突起、ねじれ、補
修後の路面等といった通常の路面不整が生じているとみ
なすことができるから、この場合には、操舵補助力を減
少させる方向に補正を行うことによって、例えば、車体
のバウンス及びピッチ方向の振動レベルが大きく、CC
Dカメラ等の車線状態検出手段により前方の車線状況を
正しく認識することができないような場合には、操舵補
助力を減少させることによって、誤った情報に基づく操
舵補助力を発生させることが回避される。
【0024】また、本発明の請求項16に係る車線追従
走行制御装置は、前記轍状態検出手段は、車体の左右方
向の振動状態を検出し、ヨー共振周波数よりも高い所定
の周波数域における左右方向の振動レベルがしきい値を
越えるかどうかを判定し、前記補正手段は前記左右方向
の振動レベルがしきい値を越えるときには、前記操舵制
御量を増加させる方向に補正するようになっていること
を特徴としている。
【0025】この請求項16の発明では、轍状態検出手
段によって、車体の左右方向の振動状態が検出され、タ
イヤへ横方向の入力が加わった場合にその振動が強く引
き起こされるヨー共振周波数よりも高い所定周波数域に
おける左右方向の振動レベルがしきい値を越えるとき、
つまり、轍路面を走行しているとみなすことの可能なと
きには、補正手段により操舵制御量を増加させる方向に
補正が行われる。
【0026】さらに、本発明の請求項17に係る車線追
従走行制御装置は、前記補正手段は、前記振動レベルが
増加するほど、前記操舵制御量の補正幅が増加するよう
に補正を行うようになっていることを特徴としている。
この請求項17に係る発明では、補正手段では、操舵制
御量の補正を行う際に、振動レベルが増加するほど操舵
制御量の補正幅が増加するようにしているから、前記ロ
ール方向或いは左右方向の振動レベルが増加するほど、
つまり、轍による影響が大きいほど操舵制御量の補正幅
が増加されるから、轍による影響が大きいほど操舵制御
量が増加方向に大きく補正されることになる。また、バ
ウンス及びピッチ方向の振動レベルが増加するほど、つ
まり、CCDカメラ等の車線状態検出手段による前方の
車線状況の精度が低下するほど操舵制御量の補正幅が増
加されるから、車線状況の精度が低下するほど操舵制御
量が減少方向に大きく補正されることになる。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る車線追従走行制
御装置によれば、走行路面前方の轍状態を検出し、これ
に基づいて操舵制御量を補正するようにしたから、轍に
よる車線追従走行制御の精度の低下を回避し良好に車線
追従走行を行うことができる。また、請求項2に係る車
線追従走行制御装置によれば、轍状態検出手段によって
自車両走行路面の轍状態を検出し、この轍状態に応じて
操舵制御量を補正するようにしたから、轍による外乱の
影響により車両が不安定となることを抑制し良好に車線
追従を行うことができる。
【0028】また、請求項3に係る車線追従走行制御装
置によれば、車両の操舵制御状態及び振動状態の変動周
期が同一かどうかを判定することにより容易に轍状態を
検出することができるとと共に、轍状態であるときには
操舵制御量を増加させるようにしたから、轍による外乱
の影響を受けることを抑制することができる。また、請
求項4又は請求項5に係る車線追従走行制御装置によれ
ば、操舵制御状態として、目標舵角と実舵角との偏差又
は操舵補助力発生手段で発生する操舵補助力を検出する
ようにしたから、容易に操舵制御状態を検出することが
できる。
【0029】また、請求項6から請求項9に係る車線追
従走行制御装置によれば、振動状態として、車体のロー
ル振動、車輪の上下振動の左右逆相成分、或いは車体の
左右方向の振動を検出するようにしたから、容易に振動
状態を検出することができる。特に、ステアリング機構
に加わる外乱と関係の深いばね下つまり車輪の上下振動
の左右逆相成分を検出するようにしたから、より正確に
轍路面の判断を行うことができる。また、このとき、車
輪の上下振動を、車体の上下加速度と、車体及び車輪間
の相対速度をもとに検出するから、容易に検出すること
ができる。
【0030】また、請求項10に係る車線追従走行制御
装置によれば、操舵制御状態又は振動状態の変動の振幅
が増加するほど、操舵制御量の補正幅が増加するように
補正を行うようにしたから、轍状態に応じて的確に補正
を行うことができる。また、請求項11に係る車線追従
走行制御装置によれば、補正手段では、操舵制御量を増
加方向に補正した状態が所定時間継続したときには、操
舵制御量の増加方向への補正を行わないようにしたか
ら、操舵補助力発生手段が過負荷状態に維持されること
が回避される。
【0031】また、請求項12から請求項15に係る車
線追従走行制御装置によれば、轍状態検出手段は、車体
のバウンス及びピッチ方向の振動状態とロール方向の振
動状態との周波数特性に基づいて轍状態を検出するよう
にしたから、容易に轍状態であるかどうかを検出するこ
とができる。特に、請求項15に係る車線追従走行制御
装置によれば、前記補正手段は、ばね上共振周波数を含
む所定の周波数域における車体のバウンス及びピッチ方
向の振動レベルがしきい値を越え、且つばね上共振周波
数よりも高い所定の周波数域における車体のロール方向
の振動レベルがしきい値を越えるときには、前記操舵補
助力を減少させる方向に補正するようにしたから、うね
りや突起のある路面等の不整路面を走行時に轍路面であ
ると誤認識することを回避することができる。
【0032】また、本発明の請求項16に係る車線追従
走行制御装置によれば、車体の左右方向の振動状態を検
出し、ヨー共振周波数よりも高い所定周波数域における
左右方向の振動レベルがしきい値を越えるときには、操
舵制御量を増加させる方向に補正を行うようにしたか
ら、轍路面走行時には操舵制御量を増加させて安定した
走行を保ことができる。
【0033】さらに、請求項17に係る車線追従走行制
御装置によれば、ロール方向、左右方向の振動レベル、
或いはバウンス及びピッチ方向の振動レベルが増加する
ほど、操舵制御量の補正幅を増加させるようにしたか
ら、轍による影響或いは車線状況の検出精度の低下に応
じて、補正制御量を的確に補正することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、第1の実施の形態を説明す
る。図1は、本発明の実施の形態を示す概略構成図であ
って、図1に示すように、ステアリングホイール1はス
テアリングシャフト2の上端部に連結され、このステア
リングシャフト2の下端部は例えばラックアンドピニオ
ン形式の操向装置4に連結されている。また、前記ステ
アリングシャフト2にはウォームギヤ6を介してモータ
9の回転軸が連結され、モータ9の回転力が、回転軸、
電磁クラッチ9a、ウォームギヤ6、ステアリングシャ
フト2を介して操向装置4に伝達されるようになってい
る。
【0035】さらに、ステアリングシャフト2の操向装
置4近傍には、舵角センサ10が設けられ、この検出信
号はコントローラ20に出力されるようになっている。
また、車両室内には進行方向前方を撮像するCCDカメ
ラ12が設けられ、このCCDカメラ12の画像情報は
車線情報処理装置30で処理され、この車線情報処理装
置30において車線情報が抽出されてコントローラ20
に出力されるようになっている。また、左右前輪のサス
ペンション上部に相当する車体には、上下加速度センサ
14L及び14Rがそれぞれ設けられ、これら上下加速
度センサ14L及び14Rの検出信号は前記コントロー
ラ20に出力されるようになっている。
【0036】前記コントローラ20は、例えばマイクロ
コンピュータ等で構成され、前記舵角センサ10及び上
下加速度センサ14L,14Rの検出信号を、図示しな
いA/D変換器を介して入力する。そして、図2に示す
ように、舵角センサ10で検出した実舵角δと、後述の
車線情報処理装置30からの横偏差Y、ヨー角偏差ψ、
路面曲率ρ等の所定の画像処理情報を入力し、これら画
像処理情報と、舵角センサ10からの実舵角δとをもと
に、目標舵角算出部21において、自車を車線に追従さ
せるための目標舵角δ* を算出する。この目標舵角δ*
と舵角センサ10からの実舵角δとの偏差Δδをもと
に、操舵トルク算出部22において、目標舵角δ* と実
舵角δとを一致させるために必要とする操舵トルクTを
算出する。
【0037】一方、路面轍状態判断部23では、上下加
速度センサ14L,14Rの検出信号ZGL,ZGRと、操
舵トルク算出部22で算出した目標舵角δ* 及び実舵角
δとの舵角偏差Δδとに基づいて路面の轍状態を判断
し、操舵トルク補正演算部24では、操舵トルク算出部
22で算出した操舵トルクTを、路面轍状態判断部23
での判断に応じて補正してこれを目標操舵トルクT*
し、この目標操舵トルクT* に応じた制御信号をモータ
ドライバ25に出力する。
【0038】モータドライバ25では、目標操舵トルク
* を発生し得る駆動電流をモータ9に供給する。一
方、車線情報処理装置30はマイクロコンピュータ等を
含んで構成され、CCDカメラの画像情報をもとに車線
情報を抽出する公知の方法と同様に処理を行い、CCD
カメラ12の画像情報を読み込み、車線抽出処理部32
において白線情報、つまり車線情報を抽出する。そし
て、位置偏差算出部34において、白線情報をもとに、
車線中心に対する自車の横方向位置偏差Y及び車線方向
に対する自車のヨー角ψ、前方路面の曲率ρを算出す
る。そして、これら情報からなる画像処理情報を、コン
トローラ20に出力する。
【0039】図3は、コントローラ20における、車線
追従走向制御処理の処理手順の一例を示すフローチャー
トである。この車線追従走向制御処理は、タイマー割り
込みによって一定時間毎に実行される。そして、まず、
ステップS1で、上下加速度センサ14L,14Rの検
出信号ZGL、ZGRを図示しないA/D変換器を介して入
力する。次いで、ステップS2に移行して、これらの差
ΔZG (=ZGL−ZGR)、つまりロール成分Rを算出
し、これを所定の記憶領域に格納した後、ステップS3
に移行する。
【0040】このステップS3では、車線情報処理装置
30から、車線中心に対する自車の横方向位置偏差Y及
び車線方向に対する自車のヨー角方向ψ、前方路面の曲
率ρからなる画像処理情報を入力し、次いで、ステップ
S4に移行して、舵角センサ10で検出した実舵角δを
図示しないA/D変換器を介して入力する。そして、ス
テップS5に移行し、前記車線情報処理装置30から入
力した横方向位置偏差Y、ヨー角偏差ψ、前方路面の曲
率ρと、舵角センサ10からの実舵角δとをもとに、車
両を車線に追従して走向するために必要な目標舵角θ*
を算出する。この目標舵角θ* の算出は、実舵角δに対
して、横方向位置偏差Y及びその微分値(dY/d
t)、ヨー角偏差ψ、路面曲率ρのそれぞれに比例した
量の補正を与える方法により算出する。すなわち、次式
(1)に基づいて、目標舵角δ* を算出する。なお、式
中のK1〜K4は比例定数である。
【0041】 δ* =δ+K1×Y+K2×(dY/dt)+K3×ψ+K4×ρ ……(1) 次いで、ステップS6に移行し、実舵角δと目標舵角δ
* との差である舵角偏差Δδを算出する。そして、この
舵角偏差Δδを所定の記憶領域に記憶した後、ステップ
S7に移行し、舵角を目標舵角δ* に一致させるために
必要とする操舵トルクTを、次式(2)に基づいて算出
する。なお、式中のK5及びK6は比例定数である。
【0042】 T=K5×δ* +K6×δ ……(2) 次いで、ステップS8に移行し、路面轍状態判断処理を
実行する。この路面轍状態判断処理は図4に示すように
行う。すなわち、所定の記憶領域に格納している、ステ
ップS2の処理で算出した上下加速度のロール成分R及
び、ステップS6の処理で算出した舵角偏差Δδとのそ
れぞれに対して、バンドパスフィルタ処理部51及び5
2においてバンドパスフィルタ処理を行い、高周波のノ
イズ成分と極低周波の成分とをそれぞれ除去する。そし
て、バンドパスフィルタ処理後の各信号について、変動
周期比較部53において変動周期を比較する。
【0043】つまり、図5(a)に示すように、舵角偏
差Δδの変動周期Tδを計測すると共に、その振幅Wδ
を検出し、同様に、図5(b)に示すようにロール成分
Rの変動周期TR及びその振幅WRを計測する。そし
て、これら変動周期Tδ及びTRを比較し、これらが一
致するときには、轍路面を走行していると判断する。そ
して、変動周期Tδ及びTRに基づいて補正係数αを求
める。この補正係数αは、例えば予め設定し所定の記憶
領域に格納している、図6に示すような制御マップに基
づいて設定し、振幅Wδが大きくなるほどαは大きくな
り、また振幅WRが大きくなるほどαが大きくなるよう
に設定する。なお補正係数αは“1”以上であり且つ予
め設定した上限値以内の値に設定する。
【0044】そして、このようにして補正係数αが設定
されると、次に、ステップS9に移行し、操舵トルク補
正演算を行う。つまり、ステップS8での路面轍状態判
断結果設定した補正係数αに基づいて、ステップS7で
算出した操舵トルクTを、次式(3)にしたがって補正
し、目標操舵トルクT* を算出する。 T* =α×T ……(3) そして、この目標操舵トルクT* に応じた制御指令をモ
ータドライバ25に出力し、モータドライバ25では、
制御指令に応じた駆動電流をモータ9に供給する。
【0045】ここで、CCDカメラ12及び車線情報処
理装置30の車線抽出処理部32が車線状態検出手段に
対応し、車線情報処理装置30の位置偏差算出部34が
自車両走行状態検出手段に対応し、モータ9が操舵補助
力発生手段に対応し、舵角センサ10が実舵角検出手段
に対応し、図3のステップS1及びS2の処理が振動状
態検出手段に対応し、ステップS4からS6の処理が操
舵制御状態検出手段に対応し、ステップS7の処理が操
舵制御量検出手段に対応し、ステップS8の処理が轍状
態検出手段に対応し、ステップS9の処理が補正手段に
対応している。
【0046】次に、上記第1の実施の形態の動作を説明
する。車線情報処理装置30では、CCDカメラ12で
撮像した車両前方の画像情報を入力し、この画像情報を
もとに、白線情報を抽出し、その車線中心に対する自車
の横方向位置偏差Y及び車線方向に対する自車のヨー角
ψ、前方路面の曲率ρを算出する。そして、これら画像
処理情報を、コントローラ20に出力する。
【0047】一方、コントローラ20では、所定周期で
車線追従走向制御処理を実行し、上下加速度センサ14
L,14Rの検出信号を読み込みこれらの差からロール
成分Rを算出し、これを所定の記憶領域に格納する(ス
テップS1,S2)。そして、車線情報処理装置30か
らの画像処理情報及び舵角センサ10からの実舵角δを
読み込み(ステップS3,S4)、これらに基づいて前
記(1)式にしたがって、目標舵角δ* を算出する(ス
テップS5)。
【0048】そして、実舵角δと目標舵角δ* とから舵
角偏差Δδを算出し(ステップS6)、これを所定の記
憶領域に格納した後、この舵角偏差Δδをもとに、これ
を抑制し得る操舵トルクTを算出する(ステップS
7)。そして、予め所定の記憶領域に格納している舵角
偏差Δδとロール成分Rとをもとに、前記図5に基づい
て轍状態を判定して補正係数αを設定し(ステップS
8)、操舵トルクTを補正係数αによって補正して目標
操舵トルクT* を算出し(ステップS9)、これに基づ
いてモータ9を駆動する。なお、このとき、必要に応じ
てクラッチ9aを制御し、モータ9を駆動するときには
クラッチ9aを接続状態に制御し、モータ9を停止させ
るときにはクラッチ9aを遮断状態に制御するようにな
っている。
【0049】これによって、目標操舵トルクT* に応じ
たトルクがステアリングシャフト2に伝達され、これに
よって操向装置4が駆動されて、車両は車線に沿って走
行する。このとき、車両が轍のない路面を走向している
場合には、左右の上下加速度センサ14L,14Rで検
出される上下加速度ZGL,ZGRは略一致するから、上下
加速度のロール成分Rの変動は少なく、また、変動した
としてもロール成分Rの変動周期TRは周期的ではない
か、或いは周期的であったとしても、目標舵角δ * と実
角度δとの角度偏差Δδの変動周期Tδとはまず一致し
ないから、ステップS8の路面轍状態判断処理におい
て、轍が生じていないと判定される。よって、補正係数
αは“1”に設定され、ステップS7で算出される操舵
トルクTが目標操舵トルクT* となり、これに基づいて
モータ9が駆動される。
【0050】したがって、ステアリングシャフト2に
は、実舵角δを目標舵角δ* に一致させ得るトルクが付
与され、これによって、舵角が操舵されて車両は車線に
沿って走行するようになる。この状態から、車両が図7
に示すような、この車両よりも大きな大型車等によって
作られた轍路面に進入すると、車線に沿って車両を走向
させようとしても、路面からの外乱によって左右に進路
が変動し、進路の変動と同期して上下方向の路面入力を
受けることになる。これと同時に、路面からの外乱を受
けることによって舵角も影響を受けるため、追従走向を
行うために本来適切な舵角に対して偏差が生じ、外乱周
期に応じて舵角も変動することになる。
【0051】したがって、上下加速度センサ14L,1
4Rで検出される上下加速度ZGL,ZGRが変化し、何れ
か一方の車輪にのみ路面からの上下入力が作用すること
になるから、上下加速度のロール成分Rは図5(b)に
示すように、外乱周期に応じて変動する。同様に、路面
からの外乱によって車両は車線からずれるため、実舵角
δと目標舵角δ* との舵角偏差Δδも外乱周期に応じて
変動する。
【0052】よって、周期TδとTRとがほぼ一致する
から、ステップS8の路面轍状態判断処理において、轍
が生じていると判定され、このときの、舵角偏差Δδの
振幅Wδ及びロール成分Rの振幅WRに基づいて図6の
制御マップから補正係数αが設定される。このとき、補
正係数αは“1”以上であり、また、振幅Wδ及びWR
が大きいほど、つまり轍による外乱が大きいほど補正係
数αは増加するように設定されるから、ステップS9で
算出される目標操舵トルクT* は、外乱が大きくなるほ
ど、操舵トルクTよりも大きな値に設定されることにな
る。
【0053】したがって、外乱の大きさに応じて、車線
情報に基づく操舵トルクTよりも大きなトルクが発生さ
れるから、轍による外乱の影響を抑制し、安定した車線
追従走向を行うことができる。また、このとき、補正係
数αの上限値が設定されているから、目標操舵トルクT
* が際限なく大きな値に補正されることを回避すること
ができる。
【0054】なお、上記第1の実施の形態においては、
舵角偏差Δδ及びロール成分Rの周期を直接計測して周
期の比較を行うようにした場合について説明したが、こ
れに限るものではなく、例えば、両信号の相互相関関数
を計算することによって、周期を比較するようにしても
よく、この場合、相関係数が大きくなるにつれて補正係
数αを大きくするようにすればよい。
【0055】また、上記第1の実施の形態においては、
左右のばね上加速度を計測し、これに基づきロール成分
を検出するようにした場合について説明したが、これに
限らず、例えば、図示しない左右車輪のサスペンション
に車体及び車輪間の相対変位又は相対速度を計測するセ
ンサを設け、これらセンサの検出信号に基づいてロール
方向の振動成分を算出するようにしてもよく、また、車
体と路面との間隔を計測する距離センサ等を設け、この
検出信号に基づいて算出するようにしてもよい。
【0056】また、上記第1の実施の形態においては、
前輪のサスペンション位置に、加速度センサ14L,1
4Rを設けた場合について説明したが、これに限らず、
後輪のサスペンション位置に設けるようにしてもよく、
また、四輪のサスペンション位置において振動を計測し
ここからロール方向の振動成分を算出するようにしても
よい。
【0057】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図8は、第2の実施の形態における概略構成図であ
って、図1に示す第1の実施の形態における概略構成図
において、相対速度センサ15L,15Rが追加されて
いる。これら相対速度センサ15L,15Rは、左右の
前輪のサスペンションに設けられ、車体及び車輪間の相
対速度を計測するようになっていて、これら相対速度セ
ンサ15L,15Rの検出信号は、コントローラ20に
出力されるようになっている。
【0058】そして、この第2の実施の形態におけるコ
ントローラ20では、図9に示すように、上下加速度セ
ンサ(上下加速度検出手段)14L,14R、相対速度
センサ(相対速度検出手段)15L,15R、及び舵角
偏差Δδに基づいて轍状態の判断を行うようになってい
る。すなわち、まず、上下加速度センサ14L,14R
の検出信号ZGL,ZGRを積分器61において積分処理
し、ばね上下速度dZL,dZR に変換する。そして、
このばね上下速度dZL ,dZR と、相対速度センサ1
5L,15Rの検出信号dSL ,dSR とをもとに、演
算器62において、左右の車輪毎にその差、つまり、ば
ね下速度dZ0L(=dZL −dSL ),dZ0R(=dZ
R −dSR )を算出する。
【0059】そして、ロール成分算出部63で、左右の
ばね下速度dZ0L、dZ0Rの差、つまり、ロール成分R
(=dZ0L−dZ0R)を算出する。一方、目標舵角δ*
と実舵角δとの舵角偏差Δδに対して、上記第1の実施
の形態と同様に、バンドパスフィルタ64においてバン
ドパスフィルタ処理を行い、変動周期比較部65におい
て、バンドパスフィルタ処理後の舵角偏差Δδとロール
成分Rとをもとに、上記第1の実施の形態と同様に、変
動周期の比較を行う。そして、その変動周期が一致する
ときには轍が発生していると判断し、各信号の振幅に基
づいて、前記図6に示す制御マップに基づいて補正係数
αを設定する。
【0060】次に、上記第2の実施の動作を説明する。
図10は、第2の実施の形態において、コントローラ2
0において実行される車線追従走向制御処理の処理手順
を示すフローチャートであって、図3に示す第1の実施
の形態における車線追従走向制御処理と同一部には同一
符号を付与しその詳細な説明は省略する。
【0061】コントローラ20では、所定周期で車線追
従走向制御処理を実行し、上下加速度センサ14L,1
4Rの検出信号を読み込み(ステップS1)、さらに、
相対速度センサ15L,15Rの検出信号dSL ,dS
R を読み込む(ステップS101)。そして、上下加速
度センサ14L,14Rの検出信号ZGL,ZGRを積分処
理して、ばね上下速度dZL ,dZR を算出し、この上
下速度dZL ,dZR と、相対速度センサ15L,15
Rの検出信号dSL ,dSR との差から、ばね下速度d
0L(=dZL −dSL ),dZ0R(=dZR −d
R )を算出する(ステップS102)。
【0062】そして、ばね下速度dZ0L、dZ0Rの差か
ら、ロール成分R(=dZ0L−dZ 0R)を算出しこれを
所定の記憶領域に格納した後(ステップS103)、車
線情報処理装置30で上記第1の実施の形態と同様にし
て検出した、車線中心に対する自車の横方向位置偏差Y
及び車線方向に対する自車のヨー角方向ψ、前方路面の
曲率ρからなる画像処理情報、及び舵角センサ10から
の実舵角δを読み込む(ステップS3,S4)。そし
て、これらに基づいて前記(1)式にしたがって、目標
舵角δ* を算出する(ステップS5)。
【0063】そして、実舵角δと目標舵角δ* とから舵
角偏差Δδを算出し(ステップS6)、これを所定の記
憶領域に格納した後、この舵角偏差Δδをもとに、これ
を抑制し得る操舵トルクTを前記(2)式に基づいて算
出する(ステップS7)。そして、予め所定の記憶領域
に格納している舵角偏差Δδと、ステップS103で算
出したロール成分Rとをもとに、前記図5に基づいて轍
状態を判定して補正係数αを設定し(ステップS10
4)、操舵トルクTを補正係数αによって補正して目標
操舵トルクT* を算出し(ステップS9)、これに基づ
いてモータ9を駆動する。
【0064】したがって、車両が轍路面を走向すると、
上下加速度センサ14L,14Rで検出される上下加速
度ZGL,ZGR、また、相対速度センサ15L,15Rで
算出される相対速度dSL ,dSR は、轍による外乱に
同期して変動するから、これらに基づいて算出されるロ
ール成分Rも、図5(a)に示すように外乱周期に応じ
変動し、同様に、実舵角δと目標舵角δ* との舵角偏差
Δδも図5(a)に示すように外乱周期に応じて変動す
る。
【0065】よって、周期TδとTRとがほぼ一致する
から、このときの、舵角偏差Δδの振幅Wδ及びロール
成分Rの振幅WRに基づいて図6の制御マップから補正
係数αが設定され、これに基づいて操舵トルクTが補正
されて目標操舵トルクT* が算出される。このように、
上記第2の実施の形態においても、上記第1の実施の形
態と同様の作用効果を得ることができると共に、第2の
実施の形態では、ばね下速度dZ 0L、dZ0Rを算出し、
つまり、ステアリング機構に加わる外乱とより関係の深
いばね下つまり車輪の振動を推定するようにしたから、
より高精度に轍路面の判断を行うことができる。
【0066】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図11は、第3の実施の形態における概略構成図で
あって、図1に示す第1の実施の形態における概略構成
図において、上下加速度センサ14R,14Lに替え
て、車体の左右方向の振動を計測する横加速度センサ1
6が設けられ、この横加速度センサ16の検出信号YG
は、コントローラ20に出力されるようになっている。
【0067】そして、この第3の実施の形態におけるコ
ントローラ20では、図12に示すように、横加速度セ
ンサ16の検出信号YG 及び舵角偏差Δδに基づいて轍
状態の判断を行うようになっている。すなわち、横加速
度センサ16からの横加速度YG に対してバンドパスフ
ィルタ71においてバンドパスフィルタ処理を行い、ま
た、目標舵角δ* と実舵角δとの舵角偏差Δδに対して
バンドパスフィルタ72においてバンドパスフィルタ処
理を行う。そして、バンドパスフィルタ処理した横加速
度YG 及び舵角偏差Δδをもとに、変動周期比較部73
において、横加速度YG の変動周期と舵角偏差Δδの変
動周期とを上記第1の実施の形態と同様にして比較し、
これらが同一周期で変動するときには轍が発生している
と判断し、各信号の振幅に基づいて、前記第1の実施の
形態と同様に、前記図6に示すような予め設定した図示
しない制御マップに基づいて補正係数αを設定する。な
お、補正係数αは、上記第1の実施の形態と同様に、
“1”以上所定値以下の値であり且つ振幅が大きくなる
ほど大きくなるように設定される。
【0068】図13は、コントローラ20において実行
される第3の実施の形態における車線追従走向制御処理
の処理手順を示すフローチャートであって、前記図3に
示す第1の実施の形態における車線追従走向制御処理と
同一部には同一符号を付与しその詳細な説明は省略す
る。コントローラ20では、所定周期で車線追従走向制
御処理を実行し、まず、横加速度センサ16からの横加
速度YG を読み込み、これを所定の記憶領域に格納し
(ステップS201)、さらに、車線情報処理装置30
において、上記第1の実施の形態と同様にして検出した
画像処理情報及び舵角センサ10からの実舵角δを読み
込み(ステップS3,S4)、これらに基づいて前記
(1)式にしたがって、目標舵角δ* を算出する(ステ
ップS5)。
【0069】そして、実舵角δと目標舵角δ* とから舵
角偏差Δδを算出しこれを所定の記憶領域に格納した後
(ステップS6)、実舵角δと目標舵角δ* とを一致さ
せることの可能な操舵トルクTを前記(2)式に基づい
て算出する(ステップS7)。そして、ステップS20
1で所定の記憶領域に格納した横加速度YG とステップ
S6で所定の記憶領域に格納した舵角偏差Δδとをもと
に、上記第1の実施の形態と同様にして、これらをバン
ドパスフィルタ処理した後、それぞれの変動周期及び振
幅を求めこれに基づき轍状態を判定して補正係数αを設
定し(ステップS202)、ステップS7で算出した操
舵トルクTを補正係数αによって補正して目標操舵トル
クT* を算出し(ステップS9)、これに基づいてモー
タ9を駆動する。
【0070】したがって、車両が轍路面を走向すると、
横加速度センサ16で検出される横加速度YG は、轍に
よる外乱に同期して変動するから、横加速度YG は外乱
周期に応じて変動し、同様に、実舵角δと目標舵角δ*
との舵角偏差Δδも外乱周期に応じて変動する。よっ
て、横加速度YG 及び舵角偏差Δδの変動周期がほぼ一
致するから、このときの、舵角偏差Δδの振幅及び横加
速度YG の振幅に基づいて予め設定した図示しない制御
マップから補正係数αが設定され、舵角偏差Δδの振幅
及び横加速度YG の振幅の振幅が大きいほど補正係数α
が大きく設定され操舵トルクTはより大きな値に補正さ
れる。
【0071】したがって、上記第1の実施の形態に示す
ように路面入力によって生じる上下加速度を計測するこ
とに替えて、ステアリング機構に外乱が加わることによ
って生じる横加速度YG を検出することによって、第3
の実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同等
の作用効果を得ることができる。次に、本発明の第4の
実施の形態を説明する。
【0072】この第4の実施の形態におけるコントロー
ラ20では、車線追従走向制御処理を、図14のブロッ
ク図に示すように行っている。なお、前記図2に示す第
1の実施の形態におけるブロック図と同一部には同一符
号を付与し、その詳細な説明は省略する。すなわち、車
線情報処理装置30から横偏差Y及びヨー角偏差ψを入
力し、これらをもとに、操舵トルク算出部22aにおい
て、操舵トルクTを算出する。つまり、車線情報に応じ
て完全に追従するよう操舵力を発生するのではなく、運
転者が車線に沿って走行しようとする運転動作を補助す
るように、補助的な操舵トルクを発生するようにしてい
る。
【0073】そして、路面轍状態判断部23aでは、こ
の操舵トルクTと上下加速度センサ14L,14Rで検
出した上下加速度ZG L ,ZGRとをもとに、路面轍状態
を判断する。そして、この判断結果に応じて、操舵操舵
トルク算出部22aで算出した操舵トルクTを操舵トル
ク補正演算部24において補正し、これを目標操舵トル
クT* としてモータドライバ25に出力する。このモー
タドライバ25では、目標操舵トルクT* を発生し得る
駆動電流をモータ9に出力しモータ9を駆動制御する。
【0074】図15は、第4の実施の形態における車線
追従制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートで
あって、図3に示す第1の実施の形態における車線追従
制御処理の処理手順と同一部には同一符号を付与しその
詳細な説明は省略する。すなわち、まず、上下加速度セ
ンサ14L,14Rの検出信号ZGL、ZGRを読み込み
(ステップS1)、これらの差からロール成分R(=Z
GL−ZGR)を算出してこれを所定の記憶領域に格納する
(ステップS2)。
【0075】次いで、車線情報処理装置30から、車線
中心に対する自車の横方向位置偏差Y及び車線方向に対
する自車のヨー角方向ψからなる偏差情報を読み込み
(ステップS301)、これらをもとに制御トルクTを
算出しこれを所定の記憶領域に格納する(ステップS3
02)。この制御トルクTの算出は、横方向位置偏差Y
及びヨー角方向ψとに比例した量の補正を与える方法に
より行う。つまり、次式(4)に基づいて行う。なお、
式中のK11及びK12は比例定数である。
【0076】 T=K11×Y+K2×ψ ……(4) そして、ステップS2で算出したロール成分Rと操舵ト
ルクTとをもとに路面轍状態判断処理を行う(ステップ
S303)。つまり、上記第1の実施の形態と同様に、
所定の記憶領域に格納した制御トルクT及びロール成分
Rのそれぞれに対し、バンドパスフィルタ処理をして高
周波のノイズ成分及び極低周波の成分とを除去し、その
後、それぞれの変動周期及び振幅を検出する。そして、
これらの変動周期が一致するときには轍路面を走向して
いると判定する。そして、前記図6に示すような予め設
定した図示しない制御マップに基づいて、制御トルクT
及びロール成分Rの振幅に応じた補正係数αを設定す
る。なお、補正係数αは、上記第1の実施の形態と同様
に、“1”以上所定値以下の値であり且つ振幅が大きく
なるほど大きくなるように設定される。
【0077】そして、設定した補正係数αに応じて操舵
トルクTを補正し、補正後の操舵トルクを目標操舵トル
クT* とし(ステップS9)、これに応じた制御指令を
モータ9に出力する(ステップS10)。したがって、
この第4の実施の形態では、車両が轍路面を走行したと
きには、周期的な外乱を受けるため、車両を車線に追従
させるために必要とする操舵トルクTも周期的に変化す
ることになる。一方、車両のロール成分Rは轍路面に応
じて変動するから、ロール成分Rの変動周期と操舵トル
クTの変動周期とがほぼ一致し、轍路面であると判断さ
れて、操舵トルクT及びロール成分Rの振幅に応じた補
正係数αによって、操舵トルクTが大きな値に補正され
ることになる。
【0078】したがって、この場合も上記第1の実施の
形態と同等の作用効果を得ることができる。なお、上記
第1から第4の実施の形態においては、操舵制御状態検
出手段として、実舵角δと目標舵角δ* との舵角偏差Δ
δを用いるようにした場合、或いは操舵トルクTを用い
るようにした場合について説明し、また、車両振動状態
検出手段として、ばね上振動を計測する場合、また、ば
ね下振動を推定する場合、或いは横加速度を用いる場合
について説明したが、これらを相互に組み合わせて轍状
態を判定することも可能である。
【0079】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。この第5の実施の形態における概略構成は、図1に
示す第1の実施の形態における概略構成と同様である。
そして、第5の実施の形態では、コントローラ20で
は、図16に示す車線追従走向制御処理を実行するよう
になっている。なお、図3に示す第1の実施の形態にお
ける車線追従走向制御処理と同一処理部には同一符号を
付与しその詳細な説明は省略する。
【0080】すなわち、この第5の実施の形態において
は、上下加速度センサ14L,14Rの検出信号を読み
込み、これらをもとにロール成分Rを算出する(ステッ
プS1,S2)。次いで、ステップS401に移行して
バウンスピッチ成分を算出する。このバウンスピッチ成
分BPは、上下加速度センサ14L,14Rの検出信号
GL,ZGRの和(=ZGL+ZGR)から算出する。そして
これを所定の記憶領域に格納する。
【0081】そして、車線情報処理装置30からの画像
処理情報、舵角センサ10からの検出信号を読み込み
(ステップS3,S4)、上記式(1)に基づいて目標
舵角δ * を算出した後(ステップS5)、ステップS7
に移行して舵角センサ10からの実舵角δと目標舵角δ
* とに基づき前記(2)式に基づいて操舵トルクTを算
出する。
【0082】次に、ステップS402に移行して路面轍
状態を判断する。この路面轍状態の判断は、ステップS
2で算出したロール成分R及びステップS401で算出
したバウンスピッチ成分BPに基づき図17に示すよう
に行う。すなわち、所定の記憶領域に格納しているバウ
ンスピッチ成分BPに対し、バンドパスフィルタ81に
おいてバンドパスフィルタ処理を行う。このとき、ばね
上共振周波数域(例えば0.5Hz〜2Hz程度)にお
ける信号を抽出するようにカットオフ周波数を定める。
同様に、ロール成分Rに対して、バンドパスフィルタ8
2においてバンドパスフィルタ処理を行い、このとき、
ばね上共振周波数及びばね下共振周波数の間の周波数域
(例えば3Hz〜10Hz程度)における信号を抽出す
るようにカットオフ周波数を定める。
【0083】そして、このようにしてバンドパスフィル
タ処理を行ったバウンスピッチ成分BP及びロール成分
Rそれぞれに対してオーバーオールパワー算出部83,
84においてオーバーオールパワーを算出する。つま
り、バウンスピッチ成分BPのばね上共振周波数域にお
けるパワースペクトルの和と、ロール成分Rのばね上共
振周波数及びばね下共振周波数の間の周波数域における
パワースペクトルの和とを算出し、このバウンスピッチ
成分BP及びロール成分Rのオーバーオールパワーをも
とに振動レベル判断部85において、振動レベルを判断
しこれに応じて補正係数αを設定する。
【0084】この補正係数αの設定は、図18のフロー
チャートに基づいて行う。すなわち、まず、ステップS
501でバウンスピッチ成分BPが予め設定したしきい
値BPTHを越えるかどうかを判定し、バウンスピッチ成
分BPがしきい値BPTHを越えるときには、ステップS
502に移行する。このステップS502では、補正係
数αを図19(a)に示す制御マップに基づいて、
“1”以下の値に設定する。
【0085】一方、ステップS501でバウンスピッチ
成分BPがしきい値BPTHを越えないときにはステップ
S503に移行し、ロール成分Rがしきい値RTHを越え
るかどうかを判定する。そして、ロール成分Rがしきい
値RTHを越えるときにはステップS504に移行し補正
係数αを図19(b)の制御マップにしたがって“1”
以上の値に設定する。そして、ステップS503の処理
でロール成分Rがしきい値RTHを越えないときにはステ
ップS505に移行し補正係数αをα=1に設定する。
そして、補正係数αが設定されると処理を終了する。
【0086】前記制御マップは予め設定したものであっ
て、図19(a)に示すように、バウンスピッチ成分B
Pが零からしきい値BPTHまでの間は補正係数αは
“1”に設定され、バウンスピッチ成分BPがしきい値
BPTHからしきい値BPTHよりも大きいしきい値B
TH′までの間はバウンスピッチ成分BPが増加するに
つれて補正係数αは小さくなり、バウンスピッチ成分B
Pがしきい値BPTH′を越えると、補正係数αは零と
“1”との間の所定値に維持されるように設定される。
また、図19(b)に示すように、ロール成分Rが零か
らしきい値RTHまでの間は補正係数αは“1”に設定さ
れ、ロール成分Rがしきい値RTHからしきい値RTHより
も大きいしきい値RTH′までの間は、ロール成分Rが増
加するにつれて補正係数αは小さくなり、ロール成分R
がしきい値RTH′を越えると“1”よりも大きい所定値
に設定される。
【0087】このようにしてステップS402の処理で
補正係数αが設定されると、この補正係数αに応じてス
テップS7の処理で算出した操舵トルクTが補正されて
目標操舵トルクT* が算出され(ステップS9)、これ
に応じた指令信号がモータ9に出力される(ステップS
10)。ここで、車両の振動特性として、タイヤの横方
向への弾性と、車両重量、車両のロール慣性との関係か
ら、ばね上共振周波数とばね下共振周波数との間の周波
数域において振動が発生しやすく、特に、轍路面等を走
行することによってタイヤへ横方向への入力が加わった
場合には、この周波数域における振動が強く引き起こさ
れる。したがって、ここでは、この特性に着目し、ロー
ル成分からばね上共振周波数とばね下共振周波数との間
の周波数域における振動を、オーバーオールパワーを求
めることによって抽出し、これを、タイヤへ横方向への
入力が加わった状態、すなわち轍路面を検出するための
指標としている。
【0088】したがって、例えば車両が、上下に波打つ
うねり路面において、轍掘れが生じているような路面を
走行した場合、車両にはロール方向の振動が発生すると
共に、バウンスピッチ方向の振動も引き起こされる。こ
のようにバウンスピッチ方向の振動が生じている場合、
車体に搭載されたCCDカメラ12も同様に振動するた
め、その画像情報から求められる車線状況の精度は低下
することになる。
【0089】しかしながら、このように、バウンスピッ
チ方向の振動が大きいときには(ステップS501)、
ロール方向の振動が大きい場合でも(ステップS50
3)、補正係数αは“1”以下の値に設定され(ステッ
プS502)、つまり、車線状況に基づいて算出される
操舵トルクTは小さく補正されて目標操舵トルクT
* は、操舵トルクTよりも小さくなる。つまり、画像情
報から求められる車線状況の信頼性が低いときには操舵
補助力を抑制するようにしているから、真に必要とする
操舵トルクよりも大きな操舵トルクが作用することを回
避することができ、安全性を向上させることができる。
また、バウンスピッチ方向の振動が大きいときには、そ
の振動レベルが大きくなるほど、補正係数αを小さく設
定し、すなわち、得られる車線状況の信頼性が低くなる
ほど、操舵補助力をより小さく抑制するようにしている
から、操舵補助力を的確に抑制することができる。
【0090】また、この第5の実施の形態の場合、ロー
ル成分のばね上共振周波数とばね下共振周波数との間の
周波数域における振動から轍路面であるかどうかを判定
するようにしているため、第1の実施の形態に比較して
より簡易な構成で実現することができる。次に、本発明
の第6の実施の形態を説明する。
【0091】この第6の実施の形態の構成は、前記図1
1に示す第3の実施の形態の概略構成と同様であって、
横加速度センサ16の検出信号に基づいて轍状態を検出
するようにしている。図20は、第6の実施の形態にお
ける、車線追従制御処理のフローチャートであって、前
記図13に示す上記第3の実施の形態における車線追従
制御処理の処理手順と同一部には同一符号を付与し、そ
の詳細な説明は省略する。
【0092】すなわち、この第6の実施の形態における
車線追従制御処理では、ステップS601の処理では、
路面轍状態判断を横加速度YG に基づいて行うようにな
っている。つまり、図21に示すように、横加速度YG
に対してバンドパスフィルタ91において、バンドパス
フィルタ処理を行って、ヨー共振周波数以上の周波数成
分を抽出し、これをもとに、オーバーオールパワー算出
部92において、特にタイヤに横方向の入力が加わった
場合にその振動が強く引き起こされるヨー共振周波数以
上の周波数成分におけるパワースペクトルの和を算出
し、これに基づいて振動レベル判断部93において、振
動レベルを判定し補正係数αを設定する。
【0093】この補正係数αの設定は、例えば図19
(b)に示すように、オーバーオールパワーが零から第
1のしきい値RTHである間は補正係数αは“1”、オー
バーオールパワーが第1のしきい値RTHからこれよりも
大きい第2のしきい値RTH′である間は、オーバーオー
ルパワーが増加するにつれて補正係数αが増加し、第2
のしきい値RTH′を越えると所定値となるように設定す
る。
【0094】したがって、この場合、路面から加わる外
乱による車体の左右振動を横加速度センサ16で検出
し、これに応じて轍路面を走行しているかどうかを検出
するようにしているから、轍路面走行しているときに操
舵トルクを増加傾向に補正することによって、上記第1
の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。次
に、本発明の第7の実施の形態を説明する。
【0095】この第7の実施の形態は、図22の第7の
実施の形態における車線追従走行制御処理のフローチャ
ートに示すように、図3に示す第1の実施の形態におけ
る車線追従走行処理のフローチャートにおいて、ステッ
プS701〜S703の処理が追加されている。すなわ
ち、上下加速度のロール成分R、舵角偏差Δδに基づい
て補正係数αを設定した後(ステップS8)、ステップ
S701に移行し、ステップS8で設定される補正係数
αがα>1の状態が所定時間継続したかどうかを判定す
る(ステップS801)。この判定は、例えばステップ
S8で設定される補正係数αがα>1となったときに、
カウントを開始し、ステップS8で設定される補正係数
αがα>1でなくなったときにカウント値をリセットす
ること等によって継続時間を測定するようにしておき、
これに基づいて行う。なお、この所定時間は、路面轍状
態を検出し、補正係数αを増加させて操舵トルクTを増
加方向に補正したときに、車両走行状態が安定するまで
の平均的な値に応じて定められる時間であって、車両特
性に応じて決定される値である。
【0096】そして、補正係数αがα>1の状態が所定
時間継続していなければ、そのままステップS9に移行
し、上記第1の実施の形態と同様にして、ステップS8
で設定した補正係数αに基づいて操舵トルクTの補正を
行い、目標操舵トルクT* を算出する。一方、ステップ
S701の処理で、補正係数αがα>1の状態が所定時
間継続したときにはステップS702に移行し、上下加
速度のロール成分R及び舵角偏差Δδの振幅がそれぞれ
に予め設定したしきい値以上であるかを判定する。この
しきい値は、車線追従走行を行った際に通常取り得る値
の大きさに応じて定められる値である。
【0097】そして、ステップS702で、上下加速度
のロール成分R及び舵角偏差Δδの振幅がそれぞれしき
い値以上であるときには、ステップS703に移行して
補正係数α=1に設定した後ステップS9に移行し、こ
の補正係数αに基づいて目標操舵トルクT* を算出す
る。つまり、操舵トルクTが目標操舵トルクT* として
設定され、これに基づいて操舵補助トルクが発生され
る。
【0098】一方、ステップS702の処理で、上下加
速度のロール成分R、舵角偏差Δδの振幅が共に、しき
い値以上でないときには、ステップS702からステッ
プS9に移行し、ステップS8で設定した補正係数αに
基づいて操舵トルクTの補正を行い、目標操舵トルクT
* を算出する。したがって、例えば、路面の轍が非常に
深く掘れている路面を走行している場合等、ステアリン
グシャフト2に連結したモータ9で発生可能なトルクで
は制御トルクが不足する場合等には、車両走行状態が安
定しないから補正係数αがα>1となる状態が継続す
る。この状態が継続すると、モータ9の性能以上に大き
なトルクを発生するように制御が行われることになり、
モータ9を始め、ステアリングシャフト2,ウォームギ
ヤ6等に負担がかかることになる。
【0099】しかしながら、補正係数αがα>1の状態
が所定時間継続すると、αはα=1に設定され操舵トル
クTの補正は行われないから、性能以上に大きな操舵補
助トルクを発生させるように制御が行われることはな
く、ステアリングシャフト2に連結されたモータ9やウ
ォームギア6、クラッチ9a等を保護することができ
る。
【0100】なお、上記第1の実施の形態と同等の作用
効果を得ることができることはいうまでもない。また、
上記実施の形態においては、第1の実施の形態に適用し
た場合について説明したが、上記第2から第6の実施の
形態に適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態における車線追従走行制御装
置における処理手順の一例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における車線追従走行制御処
理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態における路面轍状態判断の処
理手順を示すブロック図である。
【図5】路面轍状態判断の説明に供する説明図である。
【図6】補正係数αを設定するための制御マップであ
る。
【図7】第1の実施の形態の動作説明に供する説明図で
ある。
【図8】第2の実施の形態を示す概略構成図である。
【図9】第2の実施の形態における路面轍状態判断の処
理手順を示すブロック図である。
【図10】第2の実施の形態における車線追従走行制御
処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態を示す概略構成図である。
【図12】第3の実施の形態における路面轍状態判断の
処理手順を示すブロック図である。
【図13】第3の実施の形態における車線追従走行制御
処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】第4の実施の形態における車線追従走行制御
装置における処理手順の一例を示すブロック図である。
【図15】第4の実施の形態における車線追従走行制御
処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】第5の実施の形態における車線追従走行制御
処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】第5の実施の形態における路面轍状態判断の
処理手順を示すブロック図である。
【図18】図17の振動レベル判断部85における補正
係数の設定手順を示すフローチャートである。
【図19】バウンスピッチ成分のオーバーオールパワー
と補正係数α、及びロール成分のオーバーオールパワー
と補正係数αとの対応を表す制御マップである。
【図20】第6の実施の形態における車線追従走行制御
処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】第6の実施の形態における路面轍状態判断の
処理手順を示すブロック図である。
【図22】第7の実施の形態における車線追従走行制御
処理の処理手順の一例を示すフトーチャートである。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 4 操向装置 9 モータ 9a クラッチ 10 舵角センサ 12 CCDカメラ 14L,14R 上下加速度センサ 15L,15R 相対速度センサ 16 横加速度センサ 20 コントローラ 30 車線情報処理装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B62D 111:00 B62D 113:00 113:00 137:00 137:00 G01P 15/00 J (72)発明者 豊田 博充 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高浜 琢 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC05 CC20 CC27 DA03 DA36 DA42 DA43 DA84 DA88 DB01 DC14 DC38 EB11 EC23 5H180 AA01 CC04 CC24 LL01 LL02 LL09

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両前方道路の車線状態を検出し、当
    該車線状態と自車両の走行状態とに基づき自車両を車線
    に追従走行させることの可能な操舵補助力を検出してこ
    の操舵補助力を操舵系に付与することにより、自車両を
    車線に追従走行させるようにした車線追従走行制御装置
    において、 自車両走行路面の轍状態を検出し、検出した轍状態に応
    じて前記操舵補助力を補正するようになっていることを
    特徴とする車線追従走行制御装置。
  2. 【請求項2】 自車両前方道路の車線状態を検出する車
    線状態検出手段と、 自車両の走行状態を検出する自車両走行状態検出手段
    と、 前記車線状態検出手段で検出した車線状態と、前記自車
    両走行状態検出手段で検出した自車両走行状態とに基づ
    き自車両を車線に追従走行させるために必要な操舵制御
    量を検出する操舵制御量検出手段と、 車両の操舵系に連結され、前記操舵制御量検手段で検出
    した操舵制御量に応じた操舵補助力を前記操舵系に付与
    する操舵補助力発生手段と、を備えた車線追従走行制御
    装置において、 走行路面の轍状態を検出する轍状態検出手段と、 当該轍状態検出手段で検出した轍状態に基づいて、前記
    操舵制御量検出手段で検出した操舵制御量を補正する補
    正手段と、を備えることを特徴とする車線追従走行制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記轍状態検出手段は、車両の操舵制御
    状態を検出する操舵制御状態検出手段と、車両の振動状
    態を検出する振動状態検出手段と、を備え、前記補正手
    段は、操舵制御状態検出手段で検出した操舵制御状態及
    び前記振動状態検出手段で検出した振動状態の変動周期
    が同一であるとき前記操舵制御状態及び前記振動状態の
    変動幅に応じて前記操舵制御量を増加させるようになっ
    ていることを特徴とする請求項2記載の車線追従走行制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記操舵制御量検出手段は、実舵角を検
    出する実舵角検出手段を備え、前記車線状態と前記自車
    両走行状態とに基づき自車両を車線に追従走行させ得る
    目標舵角を算出してこの目標舵角と前記実舵角検出手段
    で検出した実舵角とに基づいて前記操舵制御量を検出
    し、前記操舵制御状態検出手段は、前記目標舵角と前記
    実舵角との偏差を検出するようになっていることを特徴
    とする請求項3記載の車線追従走行制御装置。
  5. 【請求項5】 前記操舵制御状態検出手段は、前記操舵
    補助力発生手段で発生する操舵補助力を検出するように
    なっていることを特徴とする請求項3記載の車線追従走
    行制御装置。
  6. 【請求項6】 前記振動状態検出手段は、車体のロール
    振動を検出するようになっていることを特徴とする請求
    項3乃至5の何れかに記載の車線追従走行制御装置。
  7. 【請求項7】 前記振動状態検出手段は、車輪の上下振
    動の左右逆相成分を検出するようになっていることを特
    徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の車線追従走行
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記振動状態検出手段は、車体の上下加
    速度を検出する上下加速度検出手段と、車体及び車輪間
    の相対速度を検出する相対速度検出手段とを備え、前記
    上下加速度検出手段で検出した上下加速度の積分値と前
    記相対速度検出手段で検出した相対速度とから車輪の上
    下振動状態を推定するようになっていることを特徴とす
    る請求項7記載の車線追従走行制御装置。
  9. 【請求項9】 前記振動状態検出手段は、車体の左右振
    動を検出するようになっていることを特徴とする請求項
    3乃至5の何れかに記載の車線追従走行制御装置。
  10. 【請求項10】 前記補正手段は、前記操舵制御状態検
    出手段で検出した操舵制御状態又は前記振動状態検出手
    段で検出した振動状態の変動の振幅が増加するほど、前
    記操舵制御量の補正幅を増加させるようになっているこ
    とを特徴とする請求項3乃至9の何れかに記載の車線追
    従走行制御装置。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、前記操舵制御量を増
    加方向に補正する状態が所定時間継続したときには、前
    記操舵制御量の増加方向への補正を行わないようになっ
    ていることを特徴とする請求項2乃至10の何れかに記
    載の車線追従走行制御装置。
  12. 【請求項12】 前記轍状態検出手段は、車体のバウン
    ス及びピッチ方向の振動状態とロール方向の振動状態と
    を検出し、これら振動状態の周波数特性に基づいて轍状
    態を検出するようになっていることを特徴とする請求項
    2記載の車線追従走行制御装置。
  13. 【請求項13】 前記轍状態検出手段は、ばね上共振周
    波数よりも高い所定の周波数域における車体のロール方
    向の振動レベルがしきい値を越えるかどうかを判定し、
    前記補正手段は、前記ロール方向の振動レベルが前記し
    きい値を越えるとき前記操舵制御量を増加させる方向に
    補正するようになっていることを特徴とする請求項12
    記載の車線追従走行制御装置。
  14. 【請求項14】 前記轍状態検出手段は、ばね上共振周
    波数を含む所定の周波数域における車体のバウンス及び
    ピッチ方向の振動レベルがしきい値を越えるかどうかを
    判定し、前記補正手段は、前記バウンス及びピッチ方向
    の振動レベルが前記しきい値を越えるとき前記操舵補助
    力を減少させる方向に補正するようになっていることを
    特徴とする請求項12又は13記載の車線追従走行制御
    装置。
  15. 【請求項15】 前記補正手段は、ばね上共振周波数を
    含む所定の周波数域における車体のバウンス及びピッチ
    方向の振動レベルがしきい値を越え、且つばね上共振周
    波数よりも高い所定の周波数域における車体のロール方
    向の振動レベルがしきい値を越えるときには、前記操舵
    補助力を減少させる方向に補正するようになっているこ
    とを特徴とする請求項14記載の車線追従走行制御装
    置。
  16. 【請求項16】 前記轍状態検出手段は、車体の左右方
    向の振動状態を検出し、ヨー共振周波数よりも高い所定
    の周波数域における左右方向の振動レベルがしきい値を
    越えるかどうかを判定し、前記補正手段は前記左右方向
    の振動レベルがしきい値を越えるときには、前記操舵制
    御量を増加させる方向に補正するようになっていること
    を特徴とする請求項2記載の車線追従走行制御装置。
  17. 【請求項17】 前記補正手段は、前記振動レベルが増
    加するほど、前記操舵制御量の補正幅が増加するように
    補正を行うようになっていることを特徴とする請求項1
    3乃至16の何れかに記載の車線追従走行制御装置。
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