JP2001180228A - 更生タイヤ用プレキュアレッドおよびその製造方法 - Google Patents
更生タイヤ用プレキュアレッドおよびその製造方法Info
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Abstract
のクラウンアールに容易に近付ける。 【解決手段】 使用済みタイヤのベルト層16には 1/4
トレッド幅点付近の走行径成長が永久歪として残るた
め、使用済みタイヤから残存トレッドを取り除くと、台
タイヤ12の曲率半径は新品タイヤ時のベルト層16の曲率
半径より大となってしまう。このため、肉厚Tが幅方向
中央から幅方向両側に向かって薄肉となったプレキュア
トレッド11を台タイヤ12に貼付ければ、更生タイヤのク
ラウンアールを台タイヤ12の貼付け面13の曲率半径より
小さくすることができる。
Description
造する際、台タイヤに接着する更生タイヤ用プレキュア
レッドおよびその製造方法に関する。
としては、例えば特開平9ー70903号公報に記載さ
れているような、幅方向位置に拘らず肉厚が一定である
ものが知られている。そして、このようなプレキュアト
レッドは、台タイヤの貼付け面(半径方向外側面)に接
着用セメント(未加硫ゴム)を介装した状態で貼付けら
れた後、加硫され台タイヤに接着される。
イヤの基礎となる使用済みタイヤのベルト層は、走行に
よってトレッドセンターからトレッド幅の約 1/4だけ離
れた点付近において最も大きく径成長するが、この径成
長は永久歪としてベルト層に残ってしまうため、該使用
済みタイヤからトレッドを幅方向全域に亘って単一の曲
率半径で取り除こうとすると、その曲率半径(台タイヤ
の貼付け面の曲率半径)が、新品タイヤ時のベルト層の
曲率半径より大となってしまうのである。
肉厚であるプレキュアトレッドを貼付けると、更生タイ
ヤのクラウンアール(子午線断面におけるトレッド外輪
郭の曲率半径)が新品タイヤ時のクラウンアールより大
となってしまうという問題点がある。特に、近年、多用
されるようになってきた偏平比が 0.70以下の偏平タイ
ヤにおいては、前述の径成長が大きいため、その影響は
顕著である。
を新品タイヤのクラウンアールに容易に近付けることが
できる更生タイヤ用プレキュアレッドおよびその製造方
法を提供することを目的とする。
イヤに貼付けられる以前に加硫された断面略台形状の更
生タイヤ用プレキュアトレッドにおいて、その肉厚を幅
方向中央から幅方向両側に向かって薄肉とすることによ
り達成することができる。
径は、走行径成長の影響を受けて新品タイヤ時のベルト
層の曲率半径より大となってしまうが、この発明のよう
な肉厚が幅方向中央から幅方向両側に向かって薄肉とな
ったプレキュアトレッドを台タイヤに貼付けるようにす
れば、更生タイヤのクラウンアールは、台タイヤの貼付
け面の曲率半径より小さくなり、新品タイヤのクラウン
アールに容易に近付けることができる。そして、このよ
うなプレキュアトレッドは請求項5に記載された方法に
よって容易に製造することができる。
れば、プレキュアトレッドの肉厚を容易に幅方向中央か
ら幅方向両側に向かって薄肉とすることができる。さら
に、請求項4に記載のように構成すれば、更生タイヤの
クラウンアールを容易に新品タイヤのクラウンアールに
ほぼ合致させることができる。
図面に基づいて説明する。図1において、11は更生タイ
ヤに用いられる帯状のプレキュアトレッドであり、この
プレキュアトレッド11は加硫済みゴムから構成され、そ
の長さは台タイヤ12の貼付け面13(半径方向外側面)の
外周長にほぼ等しい。また、このプレキュアトレッド11
は幅方向断面(子午線断面)がトレッドとほぼ同形の略
台形状を呈しており、台タイヤ12の貼付け面13に接着さ
れる幅広の内表面14と、更生タイヤとなったとき踏面と
なる幅狭の外表面15とを有する。
け面13の曲率半径(子午線断面における外輪郭の曲率半
径)とほぼ同一値である単一曲率半径Rの円弧面から構
成されており、外表面15側に凹むとともに、その深さは
幅方向両端から幅方向中央に向かうに従い徐々に深くな
っている。
ヤ12に貼付ける際、プレキュアトレッド11を台タイヤ12
の貼付け面13に沿って撓み変形させる必要が殆どなくな
り、これにより、接着作業が容易となる。しかも、接着
後もプレキュアトレッド11はほぼ初期形状を維持するの
で、プレキュアトレッド11と台タイヤ12との間に殆ど剥
離力は発生せず、これにより、プレキュアトレッド11と
台タイヤ12との間のセパレーションが確実に抑制され
る。
前記内表面14とほぼ平行な単一曲率半径Sの円弧面から
構成され、半径方向外側に向かって凸状に突出してい
る。ここで、前記外表面15の曲率半径S(幅方向断面に
おける曲率半径)は、前述した内表面14の曲率半径R
に、プレキュアトレッド11の幅方向中央における肉厚Tc
を加算した値より小さな値としている。これにより、プ
レキュアトレッド11の肉厚T(内表面14に直交する方向
で測定)は容易に幅方向中央から幅方向両側に向かって
徐々に薄肉となる。
Rに肉厚Tcを加算した値より小さな値としたときには、
外表面15の曲率中心は、内表面14の曲率中心とプレキュ
アトレッド11の幅方向中央を結ぶ直線上で、内表面14の
曲率中心よりプレキュアトレッド11側に位置することに
なる。
品タイヤ時におけるトレッド外表面の曲率半径(クラウ
ンアール:子午線断面におけるトレッド外輪郭の曲率半
径)とほぼ同一値とすることが好ましい。その理由は、
このようにすると、後述する更生タイヤのクラウンアー
ルを容易に新品タイヤのクラウンアールにほぼ合致させ
ることができるからである。
を製造する場合には、断面略台形状をした未加硫ゴムか
らなるトレッド素材26を押出し機(図示せず)から押し
出した後、所定長に切断し、その後、切断された帯状の
トレッド素材26を、図2に示すような底面に型付け面28
を有する下金型27の成型凹み29内に、外表面15が型付け
面28に接触するようにしてセットする。
を下金型27に当接するまで下降させる。これにより、加
硫金型32、即ち下、上金型27、31は閉止して内部に形成
されたキャビティ34にトレッド素材26が収納されるが、
このとき、下金型27の型付け面28の曲率半径は前記曲率
半径Sと同一値であり、一方、上金型31の型付け面30の
曲率半径は前記曲率半径Rと同一値であるため、前述の
キャビティ34は高さが幅方向中央から幅方向外側に向か
うに従い徐々に低くなる。
に搬入して加硫を行い、トレッド素材26をプレキュアト
レッド11とするが、このようにして成形されたプレキュ
アトレッド11は、内表面14の曲率半径がRと、一方、外
表面15の曲率半径が前記曲率半径Sとなるため、その肉
厚Tは幅方向中央から幅方向両側に向かって徐々に薄肉
となる。
アトレッド11を用いて使用済みタイヤを更生する場合に
は、まず、該使用済みタイヤから残存トレッドをバフ掛
けにより取り除いて台タイヤ12とした後、図3に示すよ
うに台タイヤ12のクラウン部に未加硫ゴムからなる接着
用クッションゴム35を配置する。
イヤ12のクラウン部に貼付け、内表面14を台タイヤ12の
貼付け面13にクッションゴム35を介して密着させる。次
に、プレキュアトレッド11が接着された台タイヤ12を図
示していない加硫装置に搬入して加硫し更生タイヤとす
る。
使用済みタイヤのベルト層16は、トレッドセンターDか
らトレッド幅の約 1/4だけ離れた点付近において走行に
より最も大きく径成長し、その径成長が永久歪としてベ
ルト層16に残っているため、該使用済みタイヤから残存
トレッドを幅方向全域に亘って単一の曲率半径で取り除
こうとすると、その曲率半径が、新品タイヤ時のベルト
層16の曲率半径より大となってしまうのである。
うな肉厚Tが幅方向中央から幅方向両側に向かって徐々
に薄肉となったプレキュアトレッド11を台タイヤ12に貼
付けるようにしたのである。これにより、更生タイヤの
クラウンアールは、台タイヤ12の貼付け面13の曲率半径
より小さくなり、新品タイヤのクラウンアールに容易に
近付けることができる。
である。この実施形態においては、プレキュアトレッド
41の内表面42を前記第1実施形態と同様に曲率半径がR
の円弧面から構成しているが、外表面43については、幅
方向に複数、ここでは3つの領域K1、K2、K3に区画する
とともに、幅方向中央を含む中央領域K1を曲率半径S1が
前記曲率半径Rに幅方向中央における肉厚Tcを加算した
値以下、ここでは加算した値と同一値である円弧面から
構成し、また、中央領域K1の幅方向両外側に位置してい
る外側領域K2、K3を、曲率半径S2、S3が前記曲率半径S1
より小さな値である円弧面から構成している。
は互いに滑らかに連なるようにしている。ここで、互い
に滑らかに連なるとは、隣接する円弧面同士が接するよ
うに、即ち2つの円弧面が一つの共有点を持ち、この点
において接線を共有させるように円弧面同士が連結して
いることをいい、例えば、中央領域K1の曲率中心をトレ
ッドセンターD上にとり、また、外側領域K2、K3の曲率
中心を、中央領域K1、外側領域K2、K3同士の接続点と、
中央領域K1の曲率中心とを結ぶ直線上にとることで達成
することができる。
区画されている場合には、幅方向外側の領域ほど曲率半
径が小さな値である円弧面から構成する。そして、この
ようにしても、プレキュアトレッド41の肉厚Tを容易に
幅方向中央から幅方向両側に向かって薄肉とすることが
できる。
ば、更生タイヤのクラウンアールを新品タイヤのクラウ
ンアールに容易に近付けることができる。
ッド、台タイヤの子午線断面図である。
ッドの子午線断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】台タイヤに貼付けられる以前に加硫された
断面略台形状の更生タイヤ用プレキュアトレッドにおい
て、その肉厚を幅方向中央から幅方向両側に向かって薄
肉としたことを特徴とする更生タイヤ用プレキュアレッ
ド。 - 【請求項2】内表面が曲率半径Rの円弧面から構成され
ているとき、外表面を曲率半径S前記曲率半径Rに幅方
向中央における肉厚Tcを加算した値より小さな値の円弧
面から構成した請求項1記載の更生タイヤ用プレキュア
レッド。 - 【請求項3】内表面が曲率半径Rの円弧面から構成され
ているとき、外表面を、幅方向に複数の領域に区画する
とともに、幅方向中央を含む領域を曲率半径が前記曲率
半径Rに幅方向中央における肉厚Tcを加算した値以下で
あり、幅方向外側に位置する領域ほど曲率半径が前記幅
方向中央を含む領域の曲率半径より小さな値である円弧
面から構成した請求項1記載の更生タイヤ用プレキュア
レッド。 - 【請求項4】内表面の曲率半径Rを台タイヤの貼付け面
の曲率半径とほぼ同一値とするとともに、外表面の曲率
半径Sを新品タイヤ時におけるトレッド外表面の曲率半
径とほぼ同一値とした請求項2または3記載の更生タイ
ヤ用プレキュアレッド。 - 【請求項5】高さが幅方向中央から幅方向外側に向かう
に従い低くなった加硫金型のキャビティ内に未加硫ゴム
からなるトレッド素材を収納する工程と、トレッド素材
を加硫して、肉厚が幅方向中央から幅方向両側に向かっ
て薄肉となったプレキュアトレッドを成形する工程とを
備えたことを特徴とする更生タイヤ用プレキュアレッド
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37264199A JP2001180228A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 更生タイヤ用プレキュアレッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37264199A JP2001180228A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 更生タイヤ用プレキュアレッドおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001180228A true JP2001180228A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18500797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37264199A Pending JP2001180228A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 更生タイヤ用プレキュアレッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001180228A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2337673A1 (en) * | 2008-08-31 | 2011-06-29 | MICHELIN Recherche et Technique S.A. | Contoured flat mold |
WO2013011888A1 (ja) | 2011-07-15 | 2013-01-24 | 株式会社ブリヂストン | 加硫済みトレッド及びタイヤ |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37264199A patent/JP2001180228A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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