JP2007331292A - 空気入りタイヤの製造方法及び剛体コア - Google Patents

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    • B60C23/0493Constructional details of means for attaching the control device for attachment on the tyre

Abstract

【課題】空気入りタイヤ1の製造後に、ベルト層15に局所的な変形を残こさないで、空気入りタイヤ1に本来のタイヤ性能を十分に発揮させること。
【解決手段】
剛体コア33の外表面に形成された凹部41に、電子装置取付用ゴムパッチ27をセットさせ、剛体コア33の外表面に未加硫のタイヤ構成部材を貼付けることにより、生タイヤ1’を成型し、生タイヤ1’を剛体コア33の外表面に貼付けた状態の下で加硫することにより、生タイヤ1’を所定の製品形状に成型すると共に、電子装置取付用ゴムパッチ27をインナーライナー25の内表面に架橋反応によって接着すること。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーの内表面に取付られた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法、及びこの製造方法の実施に直接使用する剛体コアに関する。
近年、空気入りタイヤの内圧等を測定するために、例えばトランスポンダ等の電子装置が空気入りタイヤにおけるインナーライナーの内表面側に取付られることが多く、電子装置の取付には、インナーライナーの内表面に取付可能な電子装置取付用ゴムパッチが用いられる。そして、電子装置取付用ゴムパッチをインナーライナーの内表面に強固に取付ける場合には、次のように、生タイヤ(空気入りタイヤとして完成する前の未加硫タイヤ)の加硫工程を利用して行われる。
即ち、成型ドラムの外表面(外周面)に未加硫のタイヤ構成部材を貼付けて、生タイヤを成型した後に、生タイヤを成型ドラムから取外して、電子装置取付用ゴムパッチを生タイヤにおけるインナーライナーの内表面に貼付ける。そして、ブラダーによって生タイヤを内側から加圧しつつ、生タイヤを加硫することにより、生タイヤから所定の製品形状に成型すると共に、電子装置取付用ゴムパッチをインナーライナーの内表面に架橋反応によって接着する。これにより、電子装置取付用ゴムパッチをインナーライナーの内表面に強固に取付けることができ、換言すれば、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーの内表面に取付けられた空気入りタイヤを製造することができる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び特許文献2に示すものがある。
特開2000−168321号公報 特開2000−168322号公報
ところで、電子装置取付用ゴムパッチは空気入りタイヤの内表面に対して電子装置取付用ゴムパッチの厚み分だけ突出してあって、生タイヤを加硫する際に、ブラダーからの圧力が電子装置取付用ゴムパッチの周辺に局所的に働いて、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナー面にめり込むことになる。そのため、生タイヤの加硫後において、空気入りタイヤにおけるベルト層に局所的な変形が残ってしまい、空気入りタイヤの本来のタイヤ性能、特に、耐偏摩耗性能を十分に発揮させることができないという問題がある。
一方、ブラダーによって生タイヤを内側から加圧することなく、次のように所、謂コア成型法によって、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーの内表面に取付けられた空気入りタイヤを製造することも考えられる。
即ち、外表面が空気入りタイヤにおけるインナーライナーの内表面(空気入りタイヤの内表面)と同じ形状を呈した剛体コアを用い、剛体コアの外表面の一部に電子装置取付用ゴムパッチを貼付ける。続いて、剛体コアの外表面に未加硫のタイヤ構成部材を電子装置取付用ゴムパッチを覆うように貼付けることにより、生タイヤを成型する。そして、生タイヤを剛体コアの外表面に貼付けた状態の下で加硫することにより、生タイヤを所定の製品形状に成型すると共に、電子装置取付用ゴムパッチの一方の面(裏面)をインナーライナーの内表面に架橋反応によって接着するものである。
しかしながら、コア成型法によれば、生タイヤを加硫する際に、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーにめり込むことを抑えることができるものの、電子装置取付用ゴムパッチが剛体コアの外表面に対して電子装置取付用ゴムパッチの厚み分だけ突出してあって、生タイヤを成型する際に、電子装置取付用ゴムパッチが未加硫のインナーライナーにめり込むことになり、前述と同様の問題が生じることになる。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するため、生タイヤを成型及加硫する際に、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーにめり込むことを抑えることができる、新規な構成の空気入りタイヤの製造方法、及びこの製造方法に直接使用する新規な構成の剛体コアを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴(請求項1に記載の発明の特徴)は、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーの内表面に取付られた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法において、複数のコアセグメントを環状に組立てなるものであってかつ外表面が前記空気入りタイヤにおける前記インナーライナーの内表面と同じ形状を呈した剛体コアを用い、前記剛体コアの外表面の一部に形成された凹部に、前記電子装置取付用ゴムパッチをセットするパッチセット工程と、前記パッチセット工程が終了した後に、前記剛体コアの外表面に未加硫のタイヤ構成部材を貼付けることにより、生タイヤを成型する生タイヤ成型工程と、前記生タイヤ成型工程が終了した後に、前記生タイヤを前記剛体コアの外表面に貼付けた状態の下で加硫することにより、前記生タイヤを所定の製品形状に成型すると共に、前記電子装置取付用ゴムパッチを前記インナーライナーの内表面に架橋反応によって接着する加硫工程と、を具備したことである。
第1の特徴によると、前記生タイヤを成型する前に、前記剛体コアの前記凹部に前記電子装置取付用ゴムパッチをセットさせているため、前記剛体コアの外表面に対する前記電子装置取付用ゴムパッチの突出量を少なくしたり、又は前記剛体コアの外表面に対して前記電子装置取付用ゴムパッチを突出しないようにしたりすることができる。これにより、前記生タイヤを成型する際に、前記電子装置取付用ゴムパッチが未加硫のインナーライナーにめり込むことを抑えることができる。
また、ブラダーによって前記生タイヤを内側から加圧することなく、前記生タイヤを前記剛体コアの外表面に貼付けた状態の下で加硫しているため、前記生タイヤを加硫する際に、前記電子装置取付用ゴムパッチが前記インナーライナーにめり込むことを抑えることができる。
本発明の第2の特徴(請求項2に記載の発明の特徴)は、第1の特徴に加えて、前記パッチセット工程中に、前記電子装置取付用ゴムパッチが前記剛体コアの外表面に対して没入するように、前記剛体コアの前記凹部に前記電子装置取付用ゴムパッチをセットすることである。
第2の特徴によると、前記パッチセット工程中に、前記電子装置取付用ゴムパッチが前記剛体コアの外表面に対して没入するように、前記剛体コアの前記凹部に前記電子装置取付用ゴムパッチをセットするため、前記剛体コアの外表面に対して前記電子装置取付用ゴムパッチを突出しないようにすることができる。
本発明の第3の特徴(請求項3に記載の発明の特徴)は、第1の特徴又は第2の特徴に加えて、前記パッチセット工程中に、前記スペーサによって前記電子装置取付用ゴムパッチの形状を保持した状態の下で、前記剛体コアの前記凹部に前記電子装置取付用ゴムパッチをセットすることを特徴とする。
第3の特徴によると、スペーサによって前記電子装置取付用ゴムパッチの形状を保持した状態の下で、前記剛体コアの前記凹部に前記電子装置取付用ゴムパッチをセットしているため、前記生タイヤを成型する際に、前記電子装置取付用ゴムパッチの一部分が変形することを十分に抑制することができる。
本発明の第4の特徴(請求項4に記載の発明の特徴)は、電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーの内表面に取付られた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法において、複数のコアセグメントを環状に組立てなるものであってかつ外表面が前記空気入りタイヤにおける前記インナーライナーの内表面と同じ形状を呈した剛体コアを用い、前記剛体コアの外表面に形成された凹部内に、未加硫のゴム材料を充填するゴム充填工程と、前記ゴム充填工程が終了した後に、前記剛体コアの外表面に未加硫のタイヤ構成部材を貼付けることにより、生タイヤを成型する生タイヤ成型工程と、前記生タイヤ成型工程が終了した後に、前記生タイヤを前記剛体コアの外表面に貼付けた状態の下で加硫することにより、前記生タイヤを所定の製品形状に成型しかつ前記未加硫のゴム材料から前記電子装置取付用ゴムパッチを成型すると共に、前記電子装置取付用ゴムパッチを前記インナーライナーの内表面に架橋反応によって接着する加硫工程と、を具備したことである。
第4の特徴によると、前記生タイヤを成型する前に、前記剛体コアの前記凹部内に前記未加硫のゴム材料を充填して、前記生タイヤを成型した後に、前記未加硫のゴム材料から前記電子装置取付用ゴムパッチを成型しているため、前記生タイヤを成型する際に、前記電子装置取付用ゴムパッチが未加硫のインナーライナーにめり込むことがない。
また、ブラダーによって前記生タイヤを内側から加圧することなく、前記生タイヤを前記剛体コアの外表面に貼付けた状態の下で加硫しているため、前記生タイヤを加硫する際に、前記電子装置取付用ゴムパッチが前記インナーライナーにめり込むことを抑えることができる。
本発明の第5の特徴(請求項5に記載の発明の特徴)は、第4の特徴に加えて、前記ゴム充填工程中に、前記凹部内にスペーサをセットした状態で、前記凹部内に未加硫のゴム材料を充填することである。
本発明の第6の特徴(請求項6に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第5の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、前記加硫工程が終了した後に、複数の前記コアセグメントをコア径方向内側へ移動させることにより、前記空気入りタイヤを前記剛体コアから取外すタイヤ取外し工程と、を具備したことである。
本発明の第7の特徴(請求項7に記載の発明の特徴)は、第3の特徴又は第5の特徴に加えて、前記加硫工程が終了した後に、複数の前記コアセグメントをタイヤ径方向内側へ移動させることにより、前記空気入りタイヤを前記剛体コアから取外すタイヤ取外し工程と、前記タイヤ取外し工程中、或いは前記タイヤ取外し工程が終了した後に、前記スペーサを前記電子装置取付用ゴムパッチから取外すスペーサ取外し工程と、を具備したことである。
本発明の第8の特徴(請求項8に記載の発明の特徴)は、第1の特徴から第7の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、前記タイヤ取外し工程が終了した後に、前記電子装置取付用ゴムパッチの表面に前記電子装置を取付ける電子装置取付工程と、を具備したことである。
本発明の第9の特徴(請求項9に記載の発明の特徴)は、第1の特徴からなる空気入りタイヤの製造方法の実施に直接使用する剛体コアにおいて、複数のコアセグメントを環状に組立てなるものであって、外表面が前記空気入りタイヤの内表面と同じ形状を呈しており、外表面の一部に電子装置取付用ゴムパッチをセット可能な凹部が形成されていることである。
本発明の第10の特徴(請求項10に記載の発明の特徴)は、第9の特徴に加えて、前記凹部の内側形状が前記電子装置取付用ゴムパッチの外部形状に近似していることである。
請求項1から請求項10のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記生タイヤを成型する際及加硫する際に、前記電子装置取付用ゴムパッチが前記インナーライナーにめり込むことを抑えることができるため、前記空気入りタイヤの製造後において、前記空気入りタイヤにおけるベルト層に局所的な変形を残さないで、前記空気入りタイヤの本来のタイヤ性能を十分に発揮させることができる。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る空気入りタイヤの構成、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法に直接使用する剛体コアの構成、及び第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法について、図1から図7を参照して説明する。
ここで、図1から図5は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法の説明図、図6は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法に直接使用する剛体コアの側面図、図7は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法に直接使用する剛体コアの斜視図、図8は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの部分断面図である。
図8に示すように、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1は、リム(図示省略)にセット可能な一対のビード部3を備えており、各々のビード部3は、ビードコア5を有してあって、各々のビードコア5は、内側ビードワイヤ7と外側ビードワイヤ9からなるものである。また、一対のビードコア5の間には、トロイド状に延びたカーカス層11が設けられており、このカーカス層11は、ゴム引きしたカーカスコード13からなるものであって、カーカス層11の両縁部は、対応するビードコア5における内側ビードワイヤ7と外側ビードワイヤ9によってそれぞれ挟持されている。更に、カーカス層11のクラウン領域には、所謂たが効果を発揮するベルト層15が設けられており、このベルト層15は、ゴム引きしたベルトコード17からなるものである。
ベルト層15の外周面には、トレッド部19が設けられており、このトレッド部19には、周方向(空気入りタイヤ1の周方向)へ延びた複数の周方向主溝21が形成されている。また、カーカス層11におけるベルト層15の両側には、サイドウォール部23がそれぞれ設けられている。更に、カーカス層11の内側面には、空気の漏れを防ぐインナーライナー25が設けられている。
インナーライナー25の内表面には、電子装置取付用ゴムパッチ27が取付られており、この電子装置取付用ゴムパッチ27は、トランスポンダ29の取付に用いられるものである。なお、トランスポンダ29は、タイヤ内圧等を測定する電子装置であって、樹脂により成型された電子装置本体としてトランスポンダ本体31と、このトランスポンダ本体31に内蔵されたIC,コンデンサ,抵抗等の複数の電子部品(図示省略)とを備えている。
図6及び図7に示すように、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法に直接使用する剛体コア33は、複数(第1実施形態にあっては10個)のコアセグメント35を環状に組立てなるものであって、剛体コア33の外表面は、空気入りタイヤ1におけるインナーライナー25の内表面と同じ形状を呈している。ここで、複数のコアセグメント35は、扇形状の複数(第1実施形態にあっては5個)の第1コアセグメント35Aと、第1コアセグメント35Aよりも小さくかつ略台形状の複数(第1実施形態にあっては5個)の第2コアセグメント35Bからなるものであって、複数の第1コアセグメント35A及び複数の第2コアセグメント35Bは、周方向(剛体コア33の周方向)に沿って交互に配置されている。
剛体コア33は、複数のコアセグメント35を環状に保持する一対の保持リング37を備えており、一対の保持リング37は、適宜の手段によって分離可能に連結されている。また、複数のコアセグメント35の内部には、加硫媒体を供給可能な加硫媒体室39が形成されている(図1参照)。そして、剛体コア33の外周面の一部、具体的には、適宜の第1コアセグメント35Aの円弧状の側面には、電子装置取付用ゴムパッチ27をセット可能な凹部41が形成されており、この凹部41の内側形状は、電子装置取付用ゴムパッチ27の形状に近似している。
続いて、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法について説明する。
第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法は、電子装置取付用ゴムパッチ27がインナーライナー25の内表面に取付られた空気入りタイヤ1を製造するための製造方法であって、以下のように、(a)パッチセット工程と、(b)生タイヤ成形工程と、(c)加硫工程と、(d)タイヤ取外し工程と、(e)電子装置取付工程(トランスポンダ取付工程)とを具備している。
(a)パッチセット工程
図1に示すように、剛体コア33を用い、加硫済みのゴム材料からなる電子装置取付用ゴムパッチ27が剛体コア33の外表面に対して没入するように、剛体コア33の凹部41に電子装置取付用ゴムパッチ27をセットする。ここで、「電子装置取付用ゴムパッチ27が剛体コア33の外表面に対して没入する」とは、電子装置取付用ゴムパッチ27の裏面が剛体コア33の外表面と略同一面になることを含む意である。
(b)生タイヤ成型工程
(a)パッチセット工程が終了した後に、図2に示すように、剛体コア33の外表面に未加硫のゴムリボン等の未加硫のタイヤ構成部材を貼付けることにより、生タイヤ(空気入りタイヤ1として完成する前の未加硫タイヤ)1’を成型する。そして、生タイヤ1’の成型は、具体的には、以下のように行われる。
即ち、剛体コア33の外表面に未加硫のゴムリボンを渦巻き状及び/又は螺旋状に貼付けることにより、未加硫のインナーライナー25を形成する。次に、未加硫のインナーライナー25の両縁部にゴム引きした内側ビードワイヤ7を渦巻き状にそれぞれ貼付ける。そして、未加硫のインナーライナー25にゴム引きしたカーカスコード13を一対のビード部3の間で折り返しつつ、周方向(剛体コア33の周方向)に沿って繰り返して貼付けることにより、未加硫のカーカス層11を形成する。
未加硫のカーカス層11を形成した後に、未加硫のカーカス層11の両縁部にゴム引きした外側ビードワイヤ9を渦巻き状にそれぞれ貼付けることにより、一対のビードコア5を形成する。次に、未加硫のカーカス層11のクラウン領域にゴム引きしたベルトコード17を螺旋状に貼付けることにより、未加硫のベルト層15を形成する。そして、未加硫のカーカス層11における未加硫のベルト層15の両側に未加硫のゴムリボンを渦巻き状に貼付けることにより、未加硫のサイドウォール部23をそれぞれ形成する。更に、未加硫のベルト層15に未加硫のゴムリボンを螺旋状に貼付けることにより、未加硫のトレッド部19を形成して、生タイヤ1’の成型が終了する。
(c)加硫工程
(b)生タイヤ成形工程が終了した後に、図3に示すように、生タイヤ1’を剛体コア33の外表面に貼付けた状態の下で加硫金型43内にセットする。そして、生タイヤ1’を加硫金型43内において加硫する。これにより、生タイヤ1’を所定の製品形状に成型すると共に、電子装置取付用ゴムパッチ27をインナーライナー25の内表面に架橋反応によって接着することができる。
なお、加硫金型43は、加硫装置における固定フレーム(図示省略)に設けられかつ主として一方のサイドウォール部23と一方のビード部3を成型可能な環状の下部モールド45と、加硫装置における昇降可能な昇降フレーム(図示省略)に設けられかつ主として他方のサイドウォール部23と他方のビード部3を成型可能な上部モールド47と、下部モールド45に設けられかつ主としてトレッド部19を成型可能な環状のセクターモールド49とを備えている。
(d)タイヤ取外し工程
(c)加硫工程が終了した後に、空気入りタイヤ1を剛体コア33の外表面に貼付けた状態の下で、加硫金型43から取外す。次に、一対の保持リング37を分離させて、複数のコアセグメント35(複数の第1コアセグメント35A及び複数の第2コアセグメント35B)の保持状態を解除する。そして、複数の第2コアセグメント35Bを所定の順番でタイヤ径方向内側へ移動させて、タイヤ軸方向へ移動させる。更に、複数の第1コアセグメント35Aを所定の順番でタイヤ径方向内側へ移動させて、タイヤ軸方向へ移動させる。これにより、図4に示すように、空気入りタイヤ1を剛体コア33から取外すことができる。
(e)電子装置取付工程(トランスポンダ取付工程)
(d)タイヤ取外し工程が終了した後に、図4に示すように、電子装置取付用ゴムパッチ27の表面にトランスポンダ29を例えばシアノアクリレート系接着剤又はクロロプレン系接着剤による接着によって取付ける。
以上により、電子装置取付用ゴムパッチ27がインナーライナー25の内表面に取付られた空気入りタイヤ1の製造が終了する。
なお、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法は、(a)パッチセット工程の代わりに、次のような(f)ゴム充填工程を具備するようにしても構わない。
(f)ゴム充填工程
図5に示すように、剛体コア33を用い、剛体コア33の凹部41内に未加硫のゴム材料51を充填する。
ここで、(a)パッチセット工程の代わりに(f)ゴム充填工程を具備した場合には、(c)加硫工程において、生タイヤ1’を加硫金型43内において加硫することにより、生タイヤ1’を所定の製品形状に成型しかつ未加硫のゴム材料51を電子装置取付用ゴムパッチ27をインナーライナー25の内表面に架橋反応によって接着するようになっている。
続いて、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法の作用及び効果について説明する。
生タイヤ1’を成型する前に、電子装置取付用ゴムパッチ27の一方の面が剛体コア33の外表面に対して没入するように、剛体コア33の凹部41に電子装置取付用ゴムパッチ27をセットさせているため、剛体コア33の外表面に対して電子装置取付用ゴムパッチ27を突出しないようにすることができる。これにより、生タイヤ1’を成型する際に、電子装置取付用ゴムパッチ27が未加硫のインナーライナー25にめり込むことを抑えることができる。
なお、(a)パッチセット工程の代わりに(f)ゴム充填工程を具備した場合には、剛体コア33の凹部41内に未加硫のゴム材料51を充填して、生タイヤ1’を成型した後に、未加硫のゴム材料51から電子装置取付用ゴムパッチ27を成型しているため、生タイヤ1’を成型する際に、電子装置取付用ゴムパッチ27が未加硫のインナーライナー25にめり込むことがない。
また、ブラダーによって生タイヤ1’を内側から加圧することなく、生タイヤ1’を剛体コア33の外表面に貼付けた状態の下で加硫しているため、生タイヤ1’を加硫する際に、電子装置取付用ゴムパッチ27がインナーライナー25にめり込むことを抑えることができる。
従って、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法によれば、空気入りタイヤ1の製造後において、ベルト層15に局所的な変形を残さないで、空気入りタイヤ1に本来のタイヤ性能を十分に発揮させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る空気入りタイヤの構成、及び第2実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法について、図9から図16を参照して説明する。
ここで、図9は、第2実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法におけるパッチセット工程の説明図、図10は、第2実施形態に係る空気入りタイヤの部分断面図、図11(a)は、トランスポンダを取付けた状態の第2実施形態に係る電子装置取付用ゴムパッチを示す図、図11(b)は、図11(a)を上からみた図、図12は、第2実施形態の別態様に係る空気入りタイヤの製造方法におけるパッチセット工程の説明図、図13は、トランスポンダを取付けた状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチを示す斜視図、図14(a)は、図13におけるI-Iに沿った図、図14(b)は、図13におけるII-II線に沿った図、図15は、第2実施形態の別態様に係る空気入りタイヤの製造方法におけるパッチセット工程の説明図、図16(a)は、図16(b)におけるIII-III線に沿った図、図16(b)は、トランスポンダを取付けた状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチを示す図、図17(a)は、パッチ連結部を起こした状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチの斜視図、図17(b)は、パッチ連結部を寝かした状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチの斜視図である。
図10及び図11(a)(b)に示すように、第2実施形態に係る空気入りタイヤ53は、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1と同様に、一対のビード部3と、カーカス層11と、ベルト層15と、トレッド部19と、サイドウォール部23と、インナーライナー25とを備えている。そして、インナーライナー25の内表面には、電子装置取付用ゴムパッチ55が取付られており、この電子装置取付用ゴムパッチ55は、トランスポンダ57の取付に用いられるものであって、電子装置取付用ゴムパッチ55の具体的な構成は、次のようになる。なお、トランスポンダ57は、樹脂により成型されたトランスポンダ本体59と、このトランスポンダ本体59に内蔵された複数の電子部品(図示省略)と、トランスポンダ本体59に設けられた取付ピン61と、この取付ピン61の先端に設けられかつ取付ピン61の径より大きい取付ボタン63とを備えている。
即ち、電子装置取付用ゴムパッチ55は、加硫済みのゴム材料からなるものであって、インナーライナー25の内表面に接着した一対のパッチ接着部65を備えている。また、一対のパッチ接着部65には、トランスポンダ57のタイヤ周方向Cの移動を規制するパッチ壁部67がそれぞれ一体形成されている。更に、一対のパッチ壁部67には、トランスポンダ57を保持するパッチ連結部69が掛け渡すように一体形成されており、パッチ連結部69には、取付ピン61が係合可能な係合穴71が貫通して形成されている。
また、電子装置取付用ゴムパッチ55の代わりに、図13及び図14(a)(b)に示すような電子装置取付用ゴムパッチ73を用いてもよく、この電子装置取付用ゴムパッチ73は、トランスポンダ75の取付に用いられるものであって、電子装置取付用ゴムパッチ73の具体的な構成は、次のようになる。なお、トランスポンダ75は、トランスポンダ29と同様に、樹脂により成型されたトランスポンダ本体77と、このトランスポンダ本体77に内蔵された複数の電子部品(図示省略)とを備えている。
即ち、電子装置取付用ゴムパッチ73は、加硫済みのゴム材料からなるものであって、インナーライナー25の内表面に接着した枠状のパッチ接着部79を備えている。また、パッチ接着部79の表面には、トランスポンダ75のタイヤ周方向Cの移動を規制する一対の第1パッチ壁部81が対向して一体形成されており、各々の第1パッチ壁部81の先端側には、トランスポンダ75を係止可能な第1パッチ爪部83が一体形成されている。同様に、パッチ接着部79の表面における一対の第1パッチ壁部81の間には、トランスポンダ75のタイヤ幅Wの移動を規制する一対の第2パッチ壁部85が対向して一体形成されており、各々の第2パッチ壁部85の先端側には、トランスポンダ75を係止可能な第2パッチ爪部87が一体形成されている。ここで、一対の第1パッチ壁部81及び一対の第2パッチ壁部85は、互いに連結するように枠状に構成されてあって、一対の第1パッチ爪部83及び一対の第2パッチ爪部87は、互いに連結するように枠状に構成されている。
更に、電子装置取付用ゴムパッチ55,73の代わりに、図16(a)(b)及び図17(a)(b)に示すような電子装置取付用ゴムパッチ89を用いてもよく、この電子装置取付用ゴムパッチ89は、トランスポンダ91の取付に用いられるものであって、電子装置取付用ゴムパッチ89の具体的な構成は、次のようになる。なお、トランスポンダ91は、樹脂により成型されかつ中央部に挿通穴93が貫通して形成されたトランスポンダ本体95と、このトランスポンダ本体95に内蔵された複数の電子部品(図示省略)と、トランスポンダ本体95に設けられた取付ピン97と、この取付ピン97の先端に設けられかつ取付ピン97の径より大きい取付ボタン99とを備えている。
即ち、電子装置取付用ゴムパッチ89は、加硫済みのゴム材料からなるものであって、インナーライナー25の内表面に接着したパッチ接着部101を備えている。また、パッチ接着部101には、舌状のパッチ連結部103が一体形成されており、このパッチ連結部103には、取付ピン97を係合可能な係合穴105が貫通して形成されている。なお、パッチ連結部103は、補強繊維によって補強されることが望ましい。
続いて、第2実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法について説明する。
第2実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法は、電子装置取付用ゴムパッチ55(73又は89)がインナーライナー25の内表面に取付られた空気入りタイヤ53を製造するための製造方法であって、(g)パッチセット工程と、(h)生タイヤ成形工程と、(i)加硫工程と、(j)タイヤ取外し工程と、(k)スペーサ取外し工程と、(l)電子装置取付工程(トランスポンダ取付工程)とを具備している。
(g)パッチセット工程
図9に示すように、剛体コア33と略同じ構成からなる剛体コア107及び加硫済みのゴム材料(又は樹脂材料)からなる四角板状のスペーサ109を用い、電子装置取付用ゴムパッチ55における一対のパッチ壁部67の間にスペーサ109を介在させつつ、剛体コア107の外表面に形成された凹部111に電子装置取付用ゴムパッチ55をセットする。換言すれば、スペーサ109によって電子装置取付用ゴムパッチ55の形状を保持した状態の下で、剛体コア107の凹部111に電子装置取付用ゴムパッチ55をセットする。
電子装置取付用ゴムパッチ55の代わりに電子装置取付用ゴムパッチ73を用いた場合にあっては、図12に示すように、剛体コア33と略同じ構成からなる剛体コア113及び加硫済みのゴム材料(又は樹脂材料)からなる四角板状のスペーサ115を用い、電子装置取付用ゴムパッチ73における一対の第1パッチ壁部81と一対の第2パッチ壁部85によって区画される空間にスペーサ115を介在させつつ、剛体コア113の外表面に形成された凹部117に電子装置取付用ゴムパッチ73をセットする。換言すれば、スペーサ115によって電子装置取付用ゴムパッチ73の形状を保持した状態の下で、剛体コア113の凹部117に電子装置取付用ゴムパッチ73をセットする。
電子装置取付用ゴムパッチ55,73の代わりに電子装置取付用ゴムパッチ89を用いた場合にあっては、図15に示すように、剛体コア33と略同じ構成からなる剛体コア119を用い、剛体コア119の外表面に形成された凹部121にパッチ連結部103を寝かした状態で電子装置取付用ゴムパッチ89をセットする。
なお、(g)パッチセット工程の代わりに、第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法における(f)ゴム充填工程と同様のゴム充填工程を具備するようにしても構わない。更に、電子装置取付用ゴムパッチ55(73)を用いた場合にあっては、凹部111(117)内にスペーサ109(115)をセットした状態で、凹部111(117)内に未加硫のゴム材料を充填する。
(h)生タイヤ成形工程から(j)タイヤ取外し工程
第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法における(b)生タイヤ成形工程から(d)タイヤ取外し工程の内容と略同じである。
(k)スペーサ取外し工程
電子装置取付用ゴムパッチ55(73)を用いた場合にあっては、(j)タイヤ取外し工程中、或いは(j)タイヤ取外し工程が終了した後に、スペーサ109(115)を電子装置取付用ゴムパッチ55(73)から取外す。
なお、電子装置取付用ゴムパッチ89を用いた場合にあっては、(k)スペーサ取外し工程は省略する。
(l)電子装置取付工程(トランスポンダ取付工程)
(k)スペーサ取外し工程が終了した後に、電子装置取付用ゴムパッチ55(73,89)にトランスポンダ57(75,91)取付ける。
続いて、第2実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法の作用及び効果について説明する。
生タイヤ53’(空気入りタイヤ53として完成する前の未加硫タイヤ)を成型する前に、(特に、電子装置取付用ゴムパッチ55(73)を用いた場合にあっては、スペーサ109(115)によって電子装置取付用ゴムパッチ55(73)の形状を保持した状態の下で)、剛体コア107(113又は119)の凹部111(117又は123)に電子装置取付用ゴムパッチ55(73又は89)をセットさせているため、剛体コア107(113又は119)の外表面に対して電子装置取付用ゴムパッチ55(73又は89)を突出しないようにすることができる。これにより、生タイヤ53’を成型する際に、電子装置取付用ゴムパッチ55(73又は89)が未加硫のインナーライナー25にめり込むことを抑えることができる。
また、ブラダーによって生タイヤ53’を内側から加圧することなく、生タイヤ53’を剛体コア107(113又は119)の外表面に貼付けた状態の下で加硫しているため、生タイヤ53’を加硫する際に、電子装置取付用ゴムパッチ55(73又は89)がインナーライナー25にめり込むことを抑えることができる。
従って、第2実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法によれば、空気入りタイヤ53の製造後において、ベルト層15に局所的な変形を残さないで、空気入りタイヤ53に本来のタイヤ性能を十分に発揮させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、その他、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法におけるパッチセット工程の説明図である。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法における生タイヤ成型工程の説明図である。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法における加硫工程の説明図である。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法におけるタイヤ取外し工程及び電子装置取付工程の説明図である。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法におけるゴム材料充填工程の説明図である。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法に直接使用する剛体コアの側面図である。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法に直接使用する剛体コアの斜視図である。 第1実施形態に係る空気入りタイヤの部分断面図である。 第2実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法におけるパッチセット工程の説明図である。 第2実施形態に係る空気入りタイヤの部分断面図である。 図11(a)は、トランスポンダを取付けた状態の第2実施形態に係る電子装置取付用ゴムパッチを示す図、図11(b)は、図11(a)を上からみた図である。 第2実施形態の別態様に係る空気入りタイヤの製造方法におけるパッチセット工程の説明図である。 トランスポンダを取付けた状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチを示す斜視図である。 図14(a)は、図13におけるI-Iに沿った図、図14(b)は、図13におけるII-II線に沿った図である。 第2実施形態の別態様に係る空気入りタイヤの製造方法におけるパッチセット工程の説明図である。 図16(a)は、図16(b)におけるIII-III線に沿った図、図16(b)は、トランスポンダを取付けた状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチを示す図である。 図17(a)は、パッチ連結部を起こした状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチの斜視図、図17(b)は、パッチ連結部を寝かした状態の第2実施形態の別態様に係る電子装置取付用ゴムパッチの斜視図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
25 インナーライナー
27 電子装置取付用ゴムパッチ
29 トランスポンダ
33 剛体コア
35 コアセグメント
35A 第1コアセグメント
35B 第2コアセグメント
41 凹部
43 加硫金型
51 未加硫のゴム材料
53 空気入りタイヤ
55 電子装置取付用ゴムパッチ
57 トランスポンダ
73 電子装置取付用ゴムパッチ
75 トランスポンダ
89 電子装置取付用ゴムパッチ
91 トランスポンダ
107 剛体コア
109 スペーサ
111 凹部
113 剛体コア
115 スペーサ
117 凹部
119 剛体コア
121 凹部

Claims (10)

  1. 電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーの内表面に取付られた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法において、
    複数のコアセグメントを環状に組立てなるものであってかつ外表面が前記空気入りタイヤにおける前記インナーライナーの内表面と同じ形状を呈した剛体コアを用い、前記剛体コアの外表面に形成された凹部に、前記電子装置取付用ゴムパッチをセットするパッチセット工程と、
    前記パッチセット工程が終了した後に、前記剛体コアの外表面に未加硫のタイヤ構成部材を貼付けることにより、生タイヤを成型する生タイヤ成型工程と、
    前記生タイヤ成型工程が終了した後に、前記生タイヤを前記剛体コアの外表面に貼付けた状態の下で加硫することにより、前記生タイヤを所定の製品形状に成型すると共に、前記電子装置取付用ゴムパッチを前記インナーライナーの内表面に架橋反応によって接着する加硫工程と、
    を具備したこと特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記パッチセット工程中に、前記電子装置取付用ゴムパッチが前記剛体コアの外表面に対して没入するように、前記剛体コアの前記凹部に前記電子装置取付用ゴムパッチをセットすることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記パッチセット工程中に、スペーサによって前記電子装置取付用ゴムパッチの形状を保持した状態の下で、前記剛体コアの前記凹部に前記電子装置取付用ゴムパッチをセットすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 電子装置取付用ゴムパッチがインナーライナーの内表面に取付られた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法において、
    複数のコアセグメントを環状に組立てなるものであってかつ外表面が前記空気入りタイヤにおける前記インナーライナーの内表面と同じ形状を呈した剛体コアを用い、前記剛体コアの外表面に形成された凹部内に、未加硫のゴム材料を充填するゴム充填工程と、
    前記ゴム充填工程が終了した後に、前記剛体コアの外表面に未加硫のタイヤ構成部材を貼付けることにより、生タイヤを成型する生タイヤ成型工程と、
    前記生タイヤ成型工程が終了した後に、前記生タイヤを前記剛体コアの外表面に貼付けた状態の下で加硫することにより、前記生タイヤを所定の製品形状に成型しかつ前記未加硫のゴム材料から前記電子装置取付用ゴムパッチを成型すると共に、前記電子装置取付用ゴムパッチを前記インナーライナーの内表面に架橋反応によって接着する加硫工程と、
    を具備したこと特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  5. 前記ゴム充填工程中に、前記凹部内にスペーサをセットした状態で、前記凹部内に未加硫のゴム材料を充填することを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  6. 前記加硫工程が終了した後に、複数の前記コアセグメントをタイヤ径方向内側へ移動させることにより、前記空気入りタイヤを前記剛体コアから取外すタイヤ取外し工程と、
    を具備したことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  7. 前記加硫工程が終了した後に、複数の前記コアセグメントをタイヤ径方向内側へ移動させることにより、前記空気入りタイヤを前記剛体コアから取外すタイヤ取外し工程と、
    前記タイヤ取外し工程中、或いは前記タイヤ取外し工程が終了した後に、前記スペーサを前記電子装置取付用ゴムパッチから取外すスペーサ取外し工程と、
    を具備したことを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記タイヤ取外し工程が終了した後に、前記電子装置取付用ゴムパッチの表面に前記電子装置を取付ける電子装置取付工程と、
    を具備したことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれかの請求項に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  9. 請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法の実施に直接使用する剛体コアにおいて、
    複数のコアセグメントを環状に組立てなるものであって、外表面が前記空気入りタイヤの内表面と同じ形状を呈しており、外表面の一部に電子装置取付用ゴムパッチをセット可能な凹部が形成されていることを特徴とする剛体コア。
  10. 前記凹部の内側形状が前記電子装置取付用ゴムパッチの形状に近似していることを特徴とする請求項9に記載の剛体コア。
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