JP2001180225A - ラジアルタイヤ - Google Patents

ラジアルタイヤ

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JP2001180225A JP36347199A JP36347199A JP2001180225A JP 2001180225 A JP2001180225 A JP 2001180225A JP 36347199 A JP36347199 A JP 36347199A JP 36347199 A JP36347199 A JP 36347199A JP 2001180225 A JP2001180225 A JP 2001180225A
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/0041Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/0008Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the tread rubber
    • B60C2011/0016Physical properties or dimensions
    • B60C2011/0025Modulus or tan delta

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードノイズ、高速耐久性及び操縦安定性を
両立しつつ、ロードノイズの一層の低減を図る。 【解決手段】 ベルト層20の外周側にPEN繊維コー
ドを含んだスパイラル構造のベルト補強層22をトレッ
ド部全体に配設する。トレッド部16のベースゴム16
Aのヤング率Eを大きく設定(100×105 〜150
×105 Pa)し、ベースゴム16Aの半幅βWをベル
ト半幅BWの55〜80%に設定する。キャップゴム1
6Bは、ベースゴム16Aの端部よりタイヤ幅方向外側
へ延ばしてベルト層20の端部を覆うように設け、損失
係数tanδを大きく設定(0.3〜0.5)する。ヤ
ング率の大きな上記幅のベースゴム16Aによりトレッ
ド部16全体が振動し難くなり、振動の腹となるベルト
層20の両端部付近は損失係数の大きなキャップゴム1
6Bに覆われているので振動が効果的に吸収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり抵抗性を減
少させ、高速耐久性を高め、操縦安定性に優れ、ロード
ノイズを大幅に低減したラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車輌の高級化、高品質化に伴い、特に乗
用車においては車輌の低振動化、乗心地性の改良が近年
急激に進みつつある中、タイヤとしての要求特性にも低
騒音、高乗心地化が求められている。
【0003】特に、車内に生じるノイズの低減が望まれ
ており、かかるノイズの一つとして走行中のタイヤが路
面の凹凸をひろい、その振動が伝達されて車内の空気を
振動させることに基づいて発生する、いわゆるロードノ
イズの改良要求は、極めて高くなってきている。
【0004】また、車輌の高級化に伴い、高出力化、高
速化も同時に進められていることから、従来のタイヤの
ように乗心地やロードノイズのみを良くしたタイヤで
は、対応できず高速耐久性、ユニフォミティー性能、操
縦安定性、転がり抵抗性も同時に高いレベルを維持する
ことが必要である。
【0005】従来より存在するロードノイズ低減方法と
しては、最も基本的には(1)タイヤトレッド部のゴム
を軟化させる手法、(2)タイヤカーカスの形状を変化
させることにより、ベルト層の張力を強化させる手法、
(3)交差ベルト層の全部または両端部を周方向に配置
されたコードをゴム引きした例えばナイロンコードの補
強層で、挟持することによりベルト周方向剛性を強化さ
せる手法、および該コード補強層を周上でジョイントを
なくすためにラセン状にベルト層外側に巻きつける手法
(例えば、特開平6−24208)を挙げることができ
る。
【0006】これらは、ごく一般的な手法として長所短
所をそれぞれ有するため、目的に応じて各手法を選択あ
るいは、組み合わせて用いられており、特に(3)の手
法はロードノイズ低減より、むしろ高速耐久性向上を満
たす手法としても現在の高性能、高品質タイヤにおいて
は、特に主流となりつつもあるものである。
【0007】また、特殊な方法としては(4)特開平5
−238205に開示されているように、カーカス層と
ベルト層間に周方向コードと高モジュラスゴムシートを
はさんだ新しい手法や(5)特開平3−253406に
開示されているように、タイヤ振動モードに応じた部分
補強を行う手法なども知られている。
【0008】さらに、前記(3)のベルト最外層にナイ
ロンコードをラセン状に巻きつけたタイヤの応用として
は特に高速耐久性向上、高速レベル向上を目的として例
えば、(6)高弾性率コードを巻きつける手法(例えば
特開平2−147407、平1−145203)や
(7)この加硫成型を向上させるために、最外層にラセ
ン状に巻きつけるコードを高弾性率と低弾性率のフィラ
メントを撚り合わせ、応力一伸度曲線に変曲点をもたせ
た複合コードを用いる手法(例えば、特開平1−247
204)などが挙げられ、さらには、(8)前記(7)
の騒音性改良のために、撚り合わせる繊維材質を限定し
た例(特開平6−305304)、また(9)ベルト層
のタイヤ径方向両側部分に、補強層として有機繊維を用
いた例(特開平6−115312)等、多くの手法が知
られており、これら一連の手法はすべて記載の有無によ
らず、多少なりともベルト部張力の強化がなされている
ため、ロードノイズ低減効果は若干ではあるが認められ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た手法によるロードノイズを低減する方法は前記(1)
においては、トレッドゴムを軟化することによってロー
ドノイズを低減できても、耐摩耗性が大きく低下し、ま
た操縦安定性も大幅に悪化するため実用的でなく、また
前記(2)においては、タイヤのベルト層の張力を強化
することはできても、タイヤの横剛性及びコーナリング
性能が低下し、トレッド部以外の部分までも接地し、外
観上もよくない。
【0010】さらに、前記(3)においては、高速耐久
性向上と共にロードノイズ低減も若干の効果はあるもの
の依然として、この程度のものでは満足できるものでは
なかった。
【0011】また(3)の応用例として、前記(4)及
び(5)においては、(3)以上の効果はあるが、その
改良度合は小さく高速性に対する耐久性は不十分であ
り、前記(6)においては、実用上作りにくい点と操縦
安定性悪化が認められ、前記(7)および(8)のよう
に複合コードを用いる方法も応力一伸度曲線に変曲線を
持つため、いわゆる大入力、小入力でのコードの挙動が
異なってしまうため、100〜400Hzといった広範
囲でのロードノイズ低減には効果は不十分である。
【0012】また、これら複合させたコードはロードノ
イズ低減の効果の速度依存性が大きいため、実用上好ま
しいものではない。
【0013】さらに、前記(9)においては、ロードノ
イズ低減効果は若干あるものの、ベルト補強層に必要な
コード特性が特定されておらず、またそのコード特性を
タイヤ性能に生かしきれていないため、ロードノイズ低
減効果も不十分であり、唯一実施例に記載の通常の芳香
族ポリアミドのような高弾性率コードを単にラセン巻き
にした場合、ロードノイズは十分低減できないと共に、
操縦安定性は大巾に悪化する。
【0014】上記の諸問題を解決するために、ベルト補
強層に用いるコードの物性を限定したラジアルタイヤ
(特開平9−66705号公報)が提案され、ある程度
の効果が得られたが、更なるロードノイズの低減が求め
られている。
【0015】従来、トレッドゴムのヤング率(E’:複
素ヤング率の実数成分)を下げる、もしくは損失係数
(tanδ)を上げることでロードノイズを低減できる
ことが知られているが、ヤング率(E’)を下げるとゴ
ムが柔軟になり操縦安定性が低下し、損失係数(tan
δ)を上げるとトレッドの耐久性(耐摩耗性等)が低下
してしまうという問題がある。 本発明は上記事実を考
慮し、ロードノイズ、高速耐久性及び操縦安定性を両立
しつつ、ロードノイズの一層の低減を図ることのできる
ラジアルタイヤを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく、ベルト補強層に用いる繊維コードの物性と
タイヤ製造時−走行時のベルト補強層コードに加わる温
度、張力、動的入力、トレッドゴムの構造、物性及び形
状等との関係に着目し、鋭意検討した結果、上記、各要
求特性がトレッドゴムの構造、物性及び形状、ベルト補
強層、繊維コード及びベルト層の如何なる物性と密接に
関係しているかが明確となり、すなわち下記の手段によ
り上記諸要求特性を同時に満足できることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0017】請求項1に記載の発明は、一対のビード部
と、両ビード部にトロイド状に跨がると共に端部がビー
ドコアの回りをタイヤ内側から外側へ巻き上げられるカ
ーカスと、前記カーカスのクラウン部に位置するトレッ
ド部と、前記カーカスのサイドウォール部と、を備える
と共に、前記トレッド部の内側に配置された少なくとも
二層のベルト層の外周側に少なくとも一枚よりなるベル
ト補強層をトレッド部全体及び/又は両端部に配設し、
前記ベルト補強層が繊維コードを複数本含むゴム引きさ
れた狭幅のストリップを前記コードがタイヤ周方向に実
質上、平行になるようにラセン状にエンドレスに巻きつ
けることにより形成されるラジアルタイヤであって、前
記ベルト補強層コードが有機繊維コードからなり、かつ
前記有機繊維コードが50±5°Cにおいて、1.4g
/d荷重下の伸度が1.5%以上2.5%以下であり、
かつ170±5°Cにおいて、0.7g/d荷重下の伸
度が2.0%以上3.3%以下であり、前記トレッド部
は、各々タイヤ赤道面を中心としてタイヤ幅方向両側へ
延びるベルト層側のベースゴムと、前記ベースゴム全体
を覆いかつ前記ベルト層の幅方向端部よりも更にタイヤ
幅方向外側へ延びる踏面側のキャップゴムとの2層構造
であり、前記ベルト層の半幅をBW、前記ベースゴムの
半幅をβWとしたときに、55%≦βW/BW≦80%
を満足し、前記キャップゴムの30°Cにおける損失係
数tanδは前記ベースゴムの30°Cにおける損失係
数tanδより大きく、前記ベースゴムの30°Cにお
けるヤング率E’は前記キャップゴムの30°Cにおけ
るヤング率E’よりも大きく設定されていることを特徴
としている。
【0018】次に、請求項1に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0019】本発明のラジアルタイヤでは、ベルト層の
外周側にベルト補強層をトレッド部全体及び/又は両端
部に配設し、ベルト補強層が繊維コードを複数本含むゴ
ム引きされた狭幅のストリップをコードがタイヤ周方向
に実質上平行になるようにラセン状にエンドレスに巻き
つけられ、またベルト補強層のコードが有機繊維コード
からなり、さらにこの繊維コードは50±5°C、1.
4g/d(12.3mN/dtex)荷重下の伸度が
1.5%以上2.5%以下であり、かつ170±5°
C、0.7g/d(6.2mN/dtex)荷重下の伸
度が2.0%以上3.3%以下としている。
【0020】このように、トレッド部全体及び/又はト
レッド部の両端のサイド部に近い位置に、ベルト補強層
をラセン状に巻きつけ、さらにこの補強層に用いるコー
ドのモジュラスを高めて、タイヤ周方向の張力の高いバ
リヤー状補強層が配置されることによって、トレッド部
の周方向の張力剛性が大きくなり、ベルトのいわゆるタ
ガ効果が高まるため、タイヤ走行中時に路面の大小の凹
凸の振動をトレッド面でひろいにくく、タイヤサイド部
−リム部−ホイールヘと伝達されて車内に伝わる振動が
減少し、つまりロードノイズが低減される。
【0021】ベルト補強層は前記のようなラセン状に巻
回した構造でなければ、タイヤ周方向にジョイントがで
きてしまうため、周方向の張力が向上するよりも、ジョ
イント部でのジョイント上、下の層間のズレが発生して
しまい、前記のようなコード物性を限定しても効果が見
られない上、ジョイントによるユニフォミティーも著し
く悪化し好ましくない。
【0022】本発明では、ベルト補強層の有機繊維コー
ドは通常のタイヤ走行時にベルト補強層の受ける温度す
なわち50±5°Cにおいて、1.4g/d荷重下の伸
度が2.5%以下としている。
【0023】これによって路面の凹凸によるベルトの振
動を低減することができる。この伸度が2.5%を越え
るとこのベルトの振動を抑えきれず、ロードノイズ低減
効果は得にくくなる。
【0024】また、ベルト補強層の繊維コードは50±
5°Cにおける応力一伸度曲線の1.4g/d荷重下で
の接線の傾きN1 と0.25g/d荷重下での接線の傾
きN 2 との比N1 /N2 が0.8〜1.3であることが
好ましい。
【0025】これによって、ベルトの振動入力に対する
バリアー効果に均一性が保たれ、大入力及び小入力に対
するベルト層の振動抑制にばらつきが発生しない。
【0026】例えば、N1 /N2 が0.8未満の場合、
大きな入力に対するバリアー効果が低下し、振動低減効
果が小さくなり、N1 /N2 が1.3を超える場合、小
さな入力に対するバリアー効果が低下し、振動低減効果
が小さくなる。
【0027】その結果、トレッド部全体の振動が発生
し、ロードノイズは悪化する。
【0028】この大入力および小入力に対するバリアー
効果、すなわちロードノイズ低減効果は補強層コードの
大荷重下と小荷重下における各々モジュラスの絶対値よ
り、その比によって大きく左右される。
【0029】さらに、ベルト補強層の繊維コードはタイ
ヤ加硫成型時にコードの受ける温度すなわち170±5
°Cにおいて、0.7g/d荷重下の伸度が2.0%以
上3.3%以下であることが必要である。
【0030】タイヤ製造時に生タイヤを加硫金型に装着
し、生タイヤに内圧を充填させ、金型内面に押しつける
時、拡張率が一定でないトレッド各部を十分な伸びを持
って金型に密着させるため、ラセン状に巻きつけられた
ベルト補強層のコードは、トレッドを加硫金型に適合で
きる2.0%以上3.3%以下のような伸びが必要とな
り、これによってタイヤの加硫成型性は良好となり、ベ
ルト補強層の性状は均一となり、接地性も均一となるた
め、タイヤのロードノイズ性、操縦安定性、耐偏摩耗性
は優れたものとなる。
【0031】有機繊維コードは加硫時の150〜180
°Cのような高温において、十分な伸びを有し、製品タ
イヤにおいては、ベルト層を強く保持する、高い弾性率
を維持する性質を有することができるため、これらの効
果を発現する。
【0032】ここで、0.7g/dの荷重での伸度とし
ているのは加硫金型内でのラセン状に巻きつけたベルド
補強層繊維コード1本当りに加わる平均張力が一般に
0.7g/d前後であることによる。
【0033】この伸度が高弾性率の通常のアラミドコー
ドのように2.0%未満である場合、上記の説明からわ
かるように、加硫金型内でトレッドの充分な伸びが得ら
れず、加硫成型が不良となり、タイヤ接地性も不均一と
なり、ロードノイズ低減効果が十分でなく、また操縦安
定性等も悪化する。
【0034】また、伸度が3.3%を超える場合、タイ
ヤを加硫金型から取りはずした後、内圧充填冷却(ポス
トキュアーインフレーション)時に、トレッド部の周方
向の伸びが大きくなり、高速耐久性が悪くなる。
【0035】さらに、本発明のラジアルタイヤでは、ト
レッド部を、各々タイヤ赤道面を中心としてタイヤ幅方
向両側へ延びるベルト層側のベースゴムと、ベースゴム
全体を覆いかつベルト層の幅方向端部よりも更にタイヤ
幅方向外側へ延びる踏面側のキャップゴムとの2層構造
とすると共に、キャップゴムの30°Cにおける損失係
数tanδをベースゴムの30°Cにおける損失係数t
anδより大きく設定すると共にベースゴムの半幅βW
をベルト層の半幅BWの55%以上80%以下に設定し
たので、トレッド部全体が振動し難くなる。
【0036】ベースゴムの幅方向端部からベルト層の端
部、更にベルト層のタイヤ幅方向外側には、損失係数t
anδを大きく設定したキャップゴムのみが配置されて
おり、振動の腹となるベルト層の両端部付近がこのキャ
ップゴムにより覆われているので振動が効果的に吸収さ
れる。
【0037】ここで、キャップゴムの30°Cにおける
損失係数tanδがベースゴムの30°Cにおける損失
係数tanδと同等または小さい場合には、振動の腹と
なるベルト層端部付近の振動吸収性が低下する。
【0038】また、ベースゴムの30°Cにおけるヤン
グ率E’がキャップゴムの30°Cにおけるヤング率
E’と同等または小さい場合には、トレッド部の剛性が
低下してトレッド部全体が振動し易くなる。
【0039】さらに、βW/BW>55%となると、ヤ
ング率E’を高く設定したベースゴムの幅が狭くなり、
ベルト層両端付近のトレッド部の剛性が低下してベルト
層両端付近が振動し易くなる。
【0040】一方、βW/BW>80%となると、損失
係数tanδを大きく設定した振動吸収性に優れるキャ
ップゴムの面積(体積)がベルト層両端付近で少なくな
り、ベルト層両端付近の振動を吸収することが出来なく
なる。
【0041】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のラジアルタイヤにおいて、前記キャップゴムの30°
Cにおける損失係数tanδが0.3〜0.5の範囲内
であることを特徴としている。
【0042】次に、請求項2に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0043】キャップゴムの30°Cにおける損失係数
tanδが0.3未満になると、キャップゴムが振動を
吸収し難くなる。
【0044】一方、キャップゴムの30°Cにおける損
失係数tanδが0.5を越えると、キャップゴムが軟
らかくなり過ぎ、トレッド部の耐久性(耐摩耗性等)が
低下する。
【0045】したがって、キャップゴムの30°Cにお
ける損失係数tanδを0.3〜0.5の範囲内に設定
することが好ましい。
【0046】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のラジアルタイヤにおいて、前記ベース
ゴムの30°Cにおけるヤング率E’が100×105
〜150×105 Paの範囲内であることを特徴として
いる。
【0047】次に、請求項3に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0048】ベースゴムの30°Cにおけるヤング率
E’が100×105 Pa未満になると、ベースゴムが
軟らかくなってトレッド部の剛性が低下し、操縦安定性
の低下を招く。
【0049】一方、ベースゴムの30°Cにおけるヤン
グ率E’が150×105 Paを越えると、ベースゴム
が硬くなって、トレッド部の摩耗によりベースゴムが踏
面に露出した際に踏面との摩擦係数が低下してウエット
性能等の低下を招く。
【0050】したがって、ベースゴムの30°Cにおけ
るヤング率E’を100×105 〜150×105 Pa
の範囲内に設定することが好ましい。
【0051】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載のラジアルタイヤにおいて、
有機繊維コードは、50±5°Cにおいて、1.4g/
d荷重下の伸度が1.6%以上2.3%以下であり、か
つ170±5°Cにおいて、0.7g/d荷重下の伸度
が2.3%以上3.0%以下であることを特徴としてい
る。
【0052】次に、請求項4に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0053】有機繊維コードの50±5°Cにおける
1.4g/d荷重下の伸度を1.6%以上2.3%以下
としたので、路面の凹凸によるベルトの振動を確実に低
減することができる。
【0054】また、有機繊維コードの170±5°Cに
おける0.7g/d荷重下の伸度を2.3%以上3.0
%以下としたので、成型性、タイヤ接地性、ロードノイ
ズ低減、操縦安定性、高速耐久性を確実に両立すること
ができる。
【0055】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載のラジアルタイヤにおいて、
前記有機繊維コードは、総表示デニール数の30%以上
がポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維で構成され
る、ことを特徴としている。
【0056】次に、請求項5に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0057】本発明のラジアルタイヤは、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート繊維コードを含む有機繊維コー
ドは前記諸物性を満足させることができるため、実用上
一般的なコード熱処理及びタイヤ製造法を用いても、加
硫金型内での成型性も良好であり、タイヤの操縦安定
性、耐偏摩耗性も優れており、ロードノイズ性は大幅に
低減される。
【0058】ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維
コードが有機繊維コードの総表示デニール数の30%以
上含まれることにより、広範な周波数帯域、特に300
〜400Hzのような高周波数帯域でのロードノイズの
低減が可能となる。
【0059】このような多くの効果は、ベルト補強層と
して同じように用いられる下記の他の繊維コードと対比
することにより、一層明白となる。
【0060】通常のナイロン66繊維コード、ナイロン
46繊維コード等を用いた場合、タイヤロードノイズ
(車内騒音)はベルト補強層のないものに比べると若干
低減するがそのレベルは満足できるものではない。
【0061】通常のアラミド繊維コード、炭素繊維コー
ド、ガラス繊維コード等の高弾性率繊維コードを用いた
場合、前記したように加硫成型性が不良であり、100
〜400Hzの広範な周波数帯域、特に300〜400
Hzの比較的高周波数帯域でのロードノイズは十分に低
減できないうえ、接地性が不均一となり、操縦安定性や
耐偏摩耗性は大巾に悪化する。
【0062】通常のアラミド・ナイロンの複合繊維コー
ドを用いた場合、応力ー伸度曲線が非線形のため路面入
力の大小や走行速度によって、ロードノイズの悪化する
点があり、実用的ではない。
【0063】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載のラジアルタイヤにおいて、
前記有機繊維コードは、総表示デニール数の80%以上
がポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維で構成され
る、ことを特徴としている。
【0064】次に、請求項6に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0065】ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維
コードが有機繊維コードの総表示デニール数の80%以
上含まれることにより、広範な周波数帯域、特に300
〜400Hzのような高周波数帯域でのロードノイズを
より低減することが可能となる。
【0066】請求項7に記載の発明は、前記有機繊維コ
ードは、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のラ
ジアルタイヤにおいて、総表示デニール数の100%が
ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維で構成され
る、ことを特徴としている。
【0067】次に、請求項7に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0068】ポリエチレン−2,6−ナフタレート繊維
コードが有機繊維コードの総表示デニール数の100%
含まれることにより、広範な周波数帯域、特に300〜
400Hzのような高周波数帯域でのロードノイズをよ
り一層低減することが可能となる。
【0069】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7の何れか1項に記載のラジアルタイヤにおいて、
前記ベースゴムにはシリカが配合されており、前記ベー
スゴム中に配合される配合剤中に示す前記シリカの割合
が20%以上であることを特徴としている。
【0070】次に、請求項8に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0071】トレッド部が摩耗してベースゴムが踏面に
露出する頃には、トレッド部に設けられた排水用の溝の
断面積が減少してウエット性能が低下する。
【0072】操縦安定性を確保するため、トレッド部に
ヤング率(E’)を高めに設定したベースゴムを用いる
が、ヤング率(E’)の高いゴムは一般に硬くて路面と
の摩擦係数が小さい。
【0073】しかしながら、本発明のようにベースゴム
にシリカを配合することによってベースゴムの摩擦係数
を上げることができ、ベースゴムの露出する摩耗後期の
ウエット性能の低下を抑えることができる。
【0074】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項8の何れか1項に記載のラジアルタイヤにおいて、
前記ベースゴムの厚さをa、前記トレッド部の厚さをb
としたときに、50%≦a/bとしたことを特徴として
いる。
【0075】次に、請求項9に記載のラジアルタイヤの
作用を説明する。
【0076】ベースゴムの厚さaがトレッド部の厚さb
の50%よりも小さくなると、ヤング率E’を大きく設
定したベースゴムが薄くなり、トレッド部の剛性が低下
してトレッド部全体が振動し易くなる。
【0077】また、ベースゴムの厚さaは、トレッド部
の厚さbの90%以下が好ましい。その理由は、キャッ
プゴムの厚み(b−a)がトレッド部の厚さbの10%
より小さくなると、トレッド面よりの振動入力を吸収す
る層が薄くなるため、騒音が発生し易くなる。
【0078】
【発明の実施の形態】次に、本発明のラジアルタイヤの
一実施形態を図面にしたがって説明する。
【0079】図1に示すように、ラジアルタイヤ10は
ビード部11に埋設されたビードコア12の周りにタイ
ヤ内側から外側に折返して係止されるカーカス14と、
カーカス14の本体部14Aと巻上部14Bとの間に配
置されるビードフィラー15と、カーカス14のクラウ
ン部に位置するトレッド部16と、カーカス14のサイ
ド部に位置するサイドウォール部18と、トレッド部1
6の内側に配置された少なくとも二層のベルト層20を
備えている。
【0080】カーカス14は、繊維コードを実質的に周
方向と直交する方向に配列されており、少なくとも一枚
の層から構成されている。
【0081】ベルト層20はアラミド繊維及びスチール
コードに代表される非伸長性コードが周方向(またはタ
イヤ赤道面CL)に対し10°〜30°の傾斜角度で配
列されており、少なくとも2枚、互いのコードが異なる
方向に交差するように重ね合わされている。
【0082】ベルト層20の外周側には、ベルト補強層
22が設けられている。
【0083】ベルト補強層22は、ベルト層20全体を
覆う幅広の第1ベルト補強層22Aと、ベルト層20の
端部付近を覆う幅狭の第2ベルト補強層22Bから構成
されている。
【0084】第1ベルト補強層22A及び第2ベルト補
強層22Bは、各々繊維コードを復数本含むゴム引きさ
れた狭幅のストリップを、前記繊維コードがタイヤ周方
向に実質的に平行(0°〜5°)になるようにラセン状
(スパイラル状)に、エンドレスに巻きつけられてい
る。
【0085】なお、第1ベルト補強層22A及び第2ベ
ルト補強層22Bは、ベルト層20の幅方向外側にはみ
出した方がよい。
【0086】ここで、第1ベルト補強層22A及び第2
ベルト補強層22Bに用いる繊維コードは、50±5°
Cにおいて、1.4g/d荷重下の伸度が1.5%以上
2.5%以下であり、かつ170±5°Cにおいて、
0.7g/d荷重下の伸度が2.0%以上3.3%以下
である有機繊維コードであり、50±5°Cにおいて、
1.4g/d荷重下の伸度が1.6%以上2.3%以下
であり、かつ170±5°Cにおいて、0.7g/d荷
重下の伸度が2.3%以上3.0%以下である有機繊維
コードであることが好ましい。
【0087】有機繊維、例えば、ポリエチレン−2,6
−ナフタレートは85モル%以上がポリエチレン−2,
6−ナフタレートからなる重合体を用いることができ
る。
【0088】この重合体は公知の方法例えば特開平5−
163612の2欄26行〜3欄21行に従って合成す
ることができ、同特許の4欄7行〜5欄35行に従って
原糸を製造することができる。
【0089】この重合体は通常の溶融重合、固相重合の
いずれの方法によっても合成できる。
【0090】また、有機繊維コードは、総表示デニール
数の30%以上(残りは他の有機繊維)がポリエチレン
−2,6−ナフタレート繊維で構成されることが好まし
く、総表示デニール数の80%以上がポリエチレン−
2,6−ナフタレート繊維で構成されることが更に好ま
しく、総表示デニール数の実質的に100%がポリエチ
レン−2,6−ナフタレート繊維で構成されることが最
も好ましい。
【0091】なお、このラジアルタイヤ10は、一般の
ラジアルタイヤと同様の行程を経て製造される。
【0092】ここで、本実施形態のラジアルタイヤ10
のトレッド部16は、ベースゴム16A及びキャップゴ
ム16Bの2層からなるいわゆるキャップベース構造で
ある。
【0093】ベースゴム16A及びキャップゴム16B
は、各々タイヤ赤道面CLを中心としてタイヤ幅方向両
側へ延びており、キャップゴム16Bはベースゴム16
Aの全面を覆い、かつベースゴム16Aの端部よりもタ
イヤ幅方向両側へ延びている。
【0094】キャップゴム16Bの30°Cにおける損
失係数tanδは、ベースゴム16Aの30°Cにおけ
る損失係数tanδよりも大きいことが必要である。
【0095】キャップゴム16Bの30°Cにおける損
失係数tanδは、0.3〜0.5の範囲内に設定され
ることが好ましい。
【0096】また、ベースゴム16Aの30°Cにおけ
るヤング率E’はキャップゴム16Bの30°Cにおけ
るヤング率E’よりも大きいことが必要である。
【0097】ベースゴム16Aの30°Cにおけるヤン
グ率E’は100×105 〜150×105 Paの範囲
内に設定されることが好ましい。
【0098】さらに、トレッド部16が振動し難く、ま
た振動を吸収し易いように、各部の寸法が以下のように
決められている。
【0099】先ず、ベルト層20の半幅(ベルト層20
の最大幅の半分の長さ)をBW、ベースゴム16Aの半
幅(ベースゴム16Aの最大幅の半分の長さ)をβW、
ベースゴム16Aの幅方向端部からタイヤ幅方向外側へ
延びるキャップゴム16Bの幅をαW、としたときに、
55%≦βW/BW≦80%の関係を満足するように各
部の幅が決められている。
【0100】また、ベースゴム16Aとキャップゴム1
6Bとの2層構造となっている部分において、ベースゴ
ム16Aの厚さをa、トレッド部16の厚さをbとした
ときに、50%≦a/bの関係を満足するようにベース
ゴム16A及びキャップゴム16Bの厚さが決められて
いる。また、ベースゴム16Aの厚さaは、トレッド部
16の厚さbの90%以下に設定することが好ましい。
【0101】本実施形態のラジアルタイヤ10では、キ
ャップゴム16Bの30°Cにおける損失係数tanδ
が0.43、ベースゴム16Aの30°Cにおけるヤン
グ率E’が120×105 Pa、ベルト層20の半幅B
Wが80mm、ベースゴム16Aの半幅βWが65mmに設
定されている。
【0102】ベースゴム16A及びキャップゴム16B
は、天然ゴム(NR)100重量部、カーボンブラック
15〜40重量部、イオウ1〜3重量部、さらにオイ
ル、老化防止剤、加硫促進剤、加工性改良剤を最適な
量、最適な組み合わせで配合されている。
【0103】また、ベースゴム16Aには、シリカが配
合されている。トレッド部16の摩耗によりベースゴム
16Aが踏面に露出した際の路面との摩擦を大きくする
ため、ベースゴム16Aに配合される配合剤中に占める
シリカの割合を20%以上とすることが好ましい。
【0104】なお、トレッド部16には、ウエット性能
を確保するために、周方向に沿って延びる主溝17が複
数本形成されている。また、主溝17の底部はベースゴ
ム16Aの上面よりも下側に位置しており、摩耗中期前
後(〜摩耗後期)にはベースゴム16Aが踏面に露出す
るようになっている。
【0105】なお、トレッド部16には、周方向に延び
る主溝17の他にラグ溝が形成されていても良い。
【0106】また、第1ベルト補強層22A及び第2ベ
ルト補強層22Bの有機繊維コードは、原糸を下撚り
し、これを2本又は3本合わせて、逆方向に上撚りし、
後で定義する撚り係数Rが0.20〜0.72であるこ
とが好ましく、0.20〜0.50であることがさらに
好ましい。
【0107】これによって、コードに適度の集束性が与
えられるため、高レベルのロードノイズ低減効果が得ら
れる。
【0108】撚り係数Rは、0.20未満ではコード−
ゴム間の接着性が悪くなり、0.72を越えると伸びが
増大し、初期モジュラスが低下するため、ベルト補強層
のタガ効果を低下させる。
【0109】なお、前記撚り係数Rとは、R=N×
(0.139×D/ρ)1/2 ×10-3〔式中、N:コー
ドの撚り数(回/10cm)、D:コードの総表示デニ
ール数、ρ:コードの比重〕で定義される。
【0110】なお、前述の各種の測定、試験方法は次の
通りである。 ・170±5°Cにおける0.7g/dの荷重下での伸
度の測定 20〜30°C(室温)でコードに0.0167g/d
の荷重をかけた状態からコードの雰囲気温度を80°C
/分の速度で170±5°Cに昇温し、10分間安定さ
せる。
【0111】その後、30mm/分の速度で0.7g/
dの荷重になるまで引っ張る。
【0112】その状態で、10分間クリープさせた時点
でのコードの長さを測定し、室温時にコードに0.01
67g/dの荷重をかけた時の長さと比べ、その伸びた
分を室温時のコードに0.0167g/dの荷重をかけ
た長さで除して、170±5°Cにおける0.7g/d
荷重下での伸度(%)とした。
【0113】尚、初期サンプル長さは、250mmで行
った。
【0114】・50±5°Cにおける1.4g/d荷重
下での伸度の測定 20〜30°C(室温)でコードに
0.0167g/dの荷重をかけた状態からコードの雰
囲気温度を5°C/分の速度で50±5°Cに昇温し、
5分間安定させる。
【0115】その後、300mm/分の速度でコードが
破断するまで引張り、応力一伸度曲線を描き、その応力
一伸度曲線から1.4g/d応力時の伸度を読み取り、
これを50±5°Cにおける1.4g/d荷重下での伸
度とした。
【0116】・50±5°Cにおける応力一伸度曲線の
1.4g/d荷重下での接線の傾きN1 と0.25g/
d荷重下での接線の傾きN2 の比N1 /N2 の測定 前
項で作成した応力一伸度曲線の1.4g/d荷重点及び
0.25g/d荷重点において、接線を描き、単位伸度
当りの荷重(g/d)をそれぞれN1 及びN2 とする。
【0117】これは、接線の傾きであり、N1 をN2
除した値を求めた。
【0118】・tanδの測定は粘弾性測定装置(東洋
精機製作所社製)を使用し、温度30°C、歪1%、周
波数50Hzでtanδを測定した。 (作用)次に、ラジアルタイヤ10の作用を説明する。
【0119】本実施形態のラジアルタイヤ10のよう
に、ベルト層20の外周にベルト補強層22(第1ベル
ト補強層22A及び第2ベルト補強層22B)を設けた
ので、ベルト層20のいわゆるタガ効果が高まるため、
タイヤ走行中時に路面の大小の凹凸の振動をトレッド面
でひろいにくく、サイドウォール部18−リム部−ホイ
ールヘと伝達されて車内に伝わる振動が減少、つまりロ
ードノイズが低減される。
【0120】また、ベルト補強層22に用いる有機繊維
コードが通常のタイヤ走行時にベルト補強層22の受け
る温度、すなわち50±5°Cにおける1.4g/d荷
重下の伸度を2.5%以下としているので、路面の凹凸
によるベルト層20の振動を低減することができる。
【0121】また、ベルト補強層22に用いる有機繊維
コードの50±5°Cにおける応力一伸度曲線の1.4
g/d荷重下での接線の傾きN1 と0.25g/d荷重
下での接線の傾きN2 との比N1 /N2 を0.8〜1.
3としたので、ベルト層20の振動入力に対するバリア
ー効果に均一性が保たれ、大入力及び小入力に対するベ
ルト層20の振動抑制にばらつきが発生しない。
【0122】さらに、ベルト補強層22の有機繊維コー
ドは、タイヤ加硫成型時にコードの受ける温度、すなわ
ち170±5°Cにおける0.7g/d荷重下の伸度を
2.0%以上3.3%以下としたので、タイヤの加硫成
型性が良好となり、ベルト補強層22の性状が均一とな
り、接地性も均一となるため、タイヤのロードノイズ
性、操縦安定性、耐偏摩耗性が優れたものとなる。
【0123】有機繊維コードは、加硫時の150〜18
0°Cのような高温において、十分な伸びを有し、製品
タイヤにおいては、ベルト層20を強く保持する、高い
弾性率を維持する性質を有することができるため、これ
らの効果を発現する。
【0124】ベルト補強層22の有機繊維コードは、原
糸を下撚りし、これを2本又は3本合わせて、逆方向に
上撚りし、撚り係数Rを0.20〜0.72の範囲内と
したので、有機繊維コードに適度の集束性が与えられる
ため、高レベルのロードノイズ低減効果が得られる。
【0125】さらに、このラジアルタイヤ10では、ト
レッド部16を、各々タイヤ赤道面CLを中心としてタ
イヤ幅方向両側へ延びるベルト層20側のベースゴム1
6Bと、踏面側のキャップゴム16Aとの2層構造とす
ると共に、キャップゴム16Aの30°Cにおける損失
係数tanδをベースゴム16Bの30°Cにおける損
失係数tanδより大きく設定すると共にベースゴム1
6Bの半幅βWをベルト層20の半幅BWの55%以上
80%以下に設定したので、トレッド部16全体が振動
し難くなる。
【0126】なお、ベースゴム16Bの厚さaがトレッ
ド部16の厚さbの50%よりも小さくなると、ヤング
率E’を大きく設定したベースゴム16Bが薄くなり、
トレッド部16の剛性が低下してトレッド部16全体が
振動し易くなる。一方、キャップゴム16Aの厚み(b
−a)がトレッド部16の厚さbの10%より小さくな
ると、トレッド面よりの振動入力を吸収する層が薄くな
るため、騒音が発生し易くなる。
【0127】また、ベースゴム16Bの幅方向端部から
ベルト層20の端部、更にベルト層20のタイヤ幅方向
外側には、損失係数tanδを大きく設定したキャップ
ゴム16Aが配置されており、振動の腹となるベルト層
20の両端部付近がこのキャップゴム16Aにより覆わ
れているので振動が効果的に吸収される。
【0128】なお、キャップゴム16Bの30°Cにお
ける損失係数tanδが0.3未満になると、キャップ
ゴム16Bが振動を吸収し難くなり、ロードノイズを低
減することが出来なくなる。
【0129】一方、キャップゴム16Bの30°Cにお
ける損失係数tanδが0.5を越えると、キャップゴ
ム16Bが軟らかくなり過ぎ、トレッド部16の耐久性
(耐摩耗性等)が低下する。
【0130】ベースゴム16Aの30°Cにおけるヤン
グ率E’が100×105 Pa未満になると、ベースゴ
ム16Aが軟らかくなってトレッド部16の剛性が低下
し、操縦安定性の低下を招く。
【0131】一方、ベースゴム16Aの30°Cにおけ
るヤング率E’が150×105 Paを越えると、ベー
スゴム16Aが硬くなって、トレッド部16が摩耗して
ベースゴム16Aが踏面に露出した際に踏面との摩擦係
数が低下してウエット性能等の低下を招く。
【0132】βW/BW>55%となると、ヤング率
E’を高く設定したベースゴム16Aの幅βWが狭くな
り過ぎ、ベルト層両端付近の剛性が低下して振動し易く
なる。
【0133】一方、βW/BW>80%となると、損失
係数tanδを大きく設定した振動吸収性に優れるキャ
ップゴム16Bの面積(体積)がベルト層両端付近で少
なくなり、ロードノイズを低減することが出来なくな
る。
【0134】また、βW/BW>55%となると、ヤン
グ率E’を高く設定したベースゴム16Aの幅が狭くな
り、ベルト層両端付近の剛性が低下して振動し易くなり
ロードノイズを低減することが出来なくなる。
【0135】一方、βW/BW>80%となると、損失
係数tanδを大きく設定した振動吸収性に優れるキャ
ップゴム16Bの面積(体積)がベルト層両端付近で少
なくなり、振動を抑えることが出来なくなりロードノイ
ズを低減することが出来なくなる。(試験例)本発明の
効果を確かめるため、比較例のタイヤ3種と本発明の適
用された実施例のタイヤ1種とを用意し、走行音試験、
操縦安定性試験及び耐久性試験を行った。
【0136】(1) 後記の実施例及び比較例のタイヤ
は下記の通りである。
【0137】使用タイヤサイズは、205/65R15
のチューブレス構造であり、タイヤの製造は、加硫条件
170°C×13分、ポストキュアインフレーション条
件内圧250kPA、26分で行った。
【0138】カーカスは、1000D/2 (1000デニ
ール2本撚り)の撚り数(下撚り×上撚り)47×47
(回/10cm)のポリエチレンテレフタレートコード
を使用したものを2枚、打込み数は55.0本/5cm
のものを用いた。
【0139】ベルト層は、1×5×0.23構造のスチ
ールコードからなるプライを2枚配置し、コードの打込
み角度は周方向に対して左右それぞれ26°、コードの
打込み数は40.0本/5cmである。
【0140】ベルト補強層は、周方向に対して角度0°
〜5°でベルト層外側にラセン状に巻きつけた。
【0141】ベルト補強層は図1に示す配置とした。
【0142】この際、1層の第1ベルト補強層をベルト
層の径方向外側全体を覆うように、ベルト層の両端で各
々2.5mm広く巻きつけ、さらにその外周側の両端部に
1層の第2ベルト補強層を一層各25mm幅になるように
巻き付けた。
【0143】この補強層は5〜20mm程度の狭幅のスト
リップを用いて、前記方法によりベルト層上に形成し
た。
【0144】・走行音試験:205/65R15、内圧
200kPA、リムサイズ6J−15の供試タイヤを2
000cc排気量セダンタイプの自動車(国産車)に4
輪とも装着し、ロードノイズ評価路のテストコースで6
0km/時の速度で走行し、テストドライバーによるフ
ィーリング評価を行った。なお、走行音試験は、新品タ
イヤと10000km走行後の摩耗タイヤとで行った。
【0145】評価は、比較例1の新品時の走行音を10
0とする指数で表し、数値が大きい程走行音が小さいこ
とを表している。
【0146】・操縦安定性試験:乾燥したテストコース
にて種々のモードで走行し、テストドライバーによるフ
ィーリング評価を行った。
【0147】評価は、比較例1の新品時を100とする
指数で表し、数値が大きい程操縦安定性に優れているこ
とを表している。
【0148】・耐久性試験:米国規格FMVSS N
o.109のテスト方法に準じ、ステップスピード方式
にて行い、即ち、30分ごとにスピードを増して故障す
るまで行い、故障したときの速度(km/h)及びその速度
での経過時間(分)を測定した。評価は比較例1のコン
トロールタイヤを100とする指数で示しており、数値
が大きいほど耐久性に優れていることを表している。
【0149】実施例のタイヤ:ベルト補強層の有機繊維
コードとして用いられるポリエチレン−2,6−ナフタ
レート(PEN)コードは表示デニールが1670dt
ex/2、下撚りが39回/10cm、上撚りが39回
/10cm〔撚り数が下×上(回/10cm)39×3
9と表示〕撚り係数が0.68であり、50±5°Cに
おける1.4g/d荷重下の伸度が2.0%、170±
5°Cにおける0.7g/d荷重下の伸度が3.0%、
50±5°Cにおける応力一伸度曲線の1.4g/d荷
重下での接線の傾きN1 と0.25g/d荷重下での接
線の傾きN2 の比N1 /N2 が0.90である。
【0150】また、ベースゴムのtanδ(30°C)
は0.43である。
【0151】比較例1のタイヤ:図2に示すように、ト
レッド部16が単一のゴムからなるタイヤである。
【0152】ベルト補強層の有機繊維コードは、表示デ
ニールが1400dtex/2、撚り数が下×上(回/
10cm)13×13であるナイロンコードである。そ
の他の諸元は以下の表1内に記載した通りである。
【0153】比較例2のタイヤ:図2に示すように、ト
レッド部16が単一のゴムからなるタイヤである。その
他の諸元は以下の表1内に記載した通りである。
【0154】比較例3のタイヤ:図2に示すように、ト
レッド部16が単一のゴムからなるタイヤである。その
他の諸元は以下の表1内に記載した通りである。
【0155】このような材料及び構造を有するラジアル
タイヤに関し、走行音、操縦安定性及び耐久性を評価し
た結果を以下の表1に示す。
【0156】
【表1】
【0157】試験の結果から、本発明の提供された実施
例のタイヤは、ロードノイズ、操縦安定性及び耐久性が
両立されていることが分かる。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
ラジアルタイヤは上記の構成としたので、ロードノイ
ズ、高速耐久性及び操縦安定性を両立しつつ、ロードノ
イズの一層の低減を図ることができる、という優れた効
果を有する。
【0159】請求項2に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、キャップゴムによる振動吸収性と、ト
レッド部の耐久性とを両立できる、という優れた効果を
有する。
【0160】請求項3に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、操縦安定性を確保し、ベースゴムが踏
面に露出した際のウエット性能等の低下を抑えることが
できる、という優れた効果を有する。
【0161】請求項4に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、路面の凹凸によるベルトの振動を確実
に低減することができ、また、成型性、タイヤ接地性、
ロードノイズ低減、操縦安定性、高速耐久性を確実に両
立することができる、という優れた効果を有する。
【0162】請求項5に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、実用上一般的なコード熱処理及びタイ
ヤ製造法を用いた場合の加硫金型内での成型性も良好で
あり、操縦安定性、耐偏摩耗性に優れ、ロードノイズ性
を大幅に低減できる、という優れた効果を有する。
【0163】請求項6に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、特に300〜400Hzのような高周
波数帯域でのロードノイズをより低減することができ
る、という優れた効果を有する。
【0164】請求項7に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、特に300〜400Hzのような高周
波数帯域でのロードノイズをより一層低減することがで
きる、という優れた効果を有する。
【0165】請求項8に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、ベースゴムの露出する摩耗後期のウエ
ット性能の低下を抑えることができる、という優れた効
果を有する。
【0166】請求項9に記載のラジアルタイヤは上記の
構成としたので、操縦安定性と、新品時〜摩耗初期にお
ける振動抑制効果とを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るラジアルタイヤの断
面図である。
【図2】比較例に係るラジアルタイヤの断面図である。
【符号の説明】
10 ラジアルタイヤ 11 ビード部 14 カーカス 15 ビードフィラー 16 トレッド部 16A ベースゴム 16B キャップゴム 18 サイドウォール部 20 ベルト層 22 ベルト補強層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 11/00 B60C 11/00 D D02G 3/48 D02G 3/48

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビード部と、両ビード部にトロイ
    ド状に跨がると共に端部がビードコアの回りをタイヤ内
    側から外側へ巻き上げられるカーカスと、前記カーカス
    のクラウン部に位置するトレッド部と、前記カーカスの
    サイドウォール部と、を備えると共に、前記トレッド部
    の内側に配置された少なくとも二層のベルト層の外周側
    に少なくとも一枚よりなるベルト補強層をトレッド部全
    体及び/又は両端部に配設し、前記ベルト補強層が繊維
    コードを複数本含むゴム引きされた狭幅のストリップを
    前記コードがタイヤ周方向に実質上、平行になるように
    ラセン状にエンドレスに巻きつけることにより形成され
    るラジアルタイヤであって、 前記ベルト補強層コードが有機繊維コードからなり、か
    つ前記有機繊維コードが50±5°Cにおいて、1.4
    g/d荷重下の伸度が1.5%以上2.5%以下であ
    り、かつ170±5°Cにおいて、0.7g/d荷重下
    の伸度が2.0%以上3.3%以下であり、 前記トレッド部は、各々タイヤ赤道面を中心としてタイ
    ヤ幅方向両側へ延びるベルト層側のベースゴムと、前記
    ベースゴム全体を覆いかつ前記ベルト層の幅方向端部よ
    りも更にタイヤ幅方向外側へ延びる踏面側のキャップゴ
    ムとの2層構造であり、 前記ベルト層の半幅をBW、前記ベースゴムの半幅をβ
    Wとしたときに、55%≦βW/BW≦80%を満足
    し、 前記キャップゴムの30°Cにおける損失係数tanδ
    は前記ベースゴムの30°Cにおける損失係数tanδ
    より大きく、 前記ベースゴムの30°Cにおけるヤング率E’は前記
    キャップゴムの30°Cにおけるヤング率E’よりも大
    きく設定されていることを特徴とするラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記キャップゴムの30°Cにおける損
    失係数tanδが0.3〜0.5の範囲内であることを
    特徴とする請求項1に記載のラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記ベースゴムの30°Cにおけるヤン
    グ率E’が100×105 〜150×105 Paの範囲
    内であることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のラジアルタイヤ。
  4. 【請求項4】 有機繊維コードは、50±5°Cにおい
    て、1.4g/d荷重下の伸度が1.6%以上2.3%
    以下であり、かつ170±5°Cにおいて、0.7g/
    d荷重下の伸度が2.3%以上3.0%以下であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載
    のラジアルタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記有機繊維コードは、総表示デニール
    数の30%以上がポリエチレン−2,6−ナフタレート
    繊維で構成されている、ことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4の何れか1項に記載のラジアルタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記有機繊維コードは、総表示デニール
    数の80%以上がポリエチレン−2,6−ナフタレート
    繊維で構成される、ことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れか1項に記載のラジアルタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記有機繊維コードは、総表示デニール
    数の100%がポリエチレン−2,6−ナフタレート繊
    維で構成される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4の何れか1項に記載のラジアルタイヤ。
  8. 【請求項8】 前記ベースゴムにはシリカが配合されて
    おり、前記ベースゴム中に配合される配合剤中に示す前
    記シリカの割合が20%以上であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のラジアルタイ
    ヤ。
  9. 【請求項9】 前記ベースゴムの厚さをa、前記トレッ
    ド部の厚さをbとしたときに、50%≦a/bとしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記
    載のラジアルタイヤ。
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