JP2001179909A - 熱シール接着剤組成物 - Google Patents

熱シール接着剤組成物

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JP2001179909A
JP2001179909A JP36687999A JP36687999A JP2001179909A JP 2001179909 A JP2001179909 A JP 2001179909A JP 36687999 A JP36687999 A JP 36687999A JP 36687999 A JP36687999 A JP 36687999A JP 2001179909 A JP2001179909 A JP 2001179909A
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olefin
seal adhesive
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Keiichi Taki
敬一 瀧
Tadashi Saito
忠司 斉藤
Makoto Nakano
誠 中野
Tadashi Ishida
忠 石田
Futoshi Hoshino
太 星野
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Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】樹脂粒子が水に分散してなるエマルジョン
を含む熱シール接着剤組成物であって、前記樹脂粒子
は、オレフィン系単量体(a−1)から誘導される構成
単位を有するオレフィン系重合体(A)と、アクリル系
単量体(b)から誘導される構成単位を有するアクリル
系重合体(B)とを同一粒子内に含有することを特徴と
する熱シール接着剤組成物。 【効果】 本発明に係る熱シール接着剤組成物は、各種
プラスチックフィルム、金属箔、紙、不織布等の基材に
塗工することによって、熱シール性、印刷性、耐油性、
透明性に優れた熱シール接着層を付与することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱シール接着剤と
して用いられる組成物、およびこれを各種プラスチック
フィルム、蒸着フィルム、アルミ箔、紙、不織布等の基
材に塗布してなる熱シール用材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】[技術的背景]現在、各種プラスチック
フィルム、蒸着フィルム、アルミ箔、紙、不織布等の基
材を、熱圧で貼り合わせてシールすることが可能な製品
が広く使用されている。プラスチックフィルム等に熱シ
ール接着剤を塗工したものは、包装用途等で広く使用さ
れている。
【0003】[プラスチックフィルム]プラスチックフ
ィルムの具体例としては、例えば、セロハンフィルム、
ポリエチレンフィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体
フィルム、アイオノマーフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ポリアミドフィルム(ナイロンフィルム)、ポリ
エステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化
ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、
エチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム、ポリカ
ーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアク
リロニトリル共重合体フィルム等を挙げることができ
る。また、蒸着フィルムとしては、例えば、これらのプ
ラスチックフィルム上に、アルミ、金、銀、銅、ニッケ
ル、亜鉛、チタン、コバルト、インジウム、クロム等の
金属を蒸着したものや、酸化アルミ、酸化珪素を蒸着し
たフィルム等を挙げることができる。
【0004】[熱シール]これらの基材を熱圧で貼り合
わせることを、熱シールという。表面処理していない基
材同士を直接熱シールする態様もあるが、予め基材上に
熱シール接着層を形成しておくことにより、基材に熱シ
ール性を付与しておくことが一般的である。
【0005】熱シール接着層を基材上に形成する方法と
しては、例えば、熱シール接着剤を塗工し、乾燥させて
熱シール接着層を形成させるものが一般的である。
【0006】[熱シール接着層]例えば、菓子類やタバ
コ等のように、美麗に印刷された表面を有する製品の箱
を包装する場合には、熱シール接着剤層を有する包装フ
ィルムについては、熱シール接着層に、透明性や印刷性
が要求される。
【0007】[特公平3―61586号]特公平3―6
1586号(出願人:モービル オイル コーポレーシ
ョン)には、(1)ポリオレフィンフィルムから成る基
体;(2)0.5ないし6重量%のエチレンを含むエチ
レンとプロピレンとのランダムコポリマーからなる、
(1)の少なくとも表面上の層;(3)上記の層(2)
上のプライマー塗膜;および、(4)上記塗膜(3)上
の熱シール性層であって、(a)少重量のアクリル酸、
メタクリル酸またはそれらの混合物、および(b)メチ
ルアクリレートまたはエチルアクリレートと、メチルメ
タアクリレートとから成る主要量の中性モノマーエステ
ル、の共重合体から成る、熱シール接着層;から成る構
造体が、開示されている。熱シール接着層は特定単量体
のアクリル系重合体である。この技術は、熱シール接着
層が、特定単量体からなるアクリル系重合体であるの
で、低温接着性には優れるが、熱シール接着層を、溶剤
型インクで印刷した場合には、耐溶剤性や印刷特性の点
で改善の余地を有していた。
【0008】[特表平8―509672号]特表平8―
509672号(出願人:モービル オイル コーポレ
ーション)には、ポリマーの重量基準で65〜95重量
%のエチレンと5〜35重量%のアクリル酸若しくはメ
タクリル酸とを含んで成るコポリマーを含む組成物で被
覆されたベースポリマーフィルムであって、カルボキシ
レート基の2〜80%が周期表のIa、IIa、または
IIb族からの金属イオンによって中和されている、前
記の被覆されたフィルムが、開示されている。被覆され
るポリマーは、特定量で中和されたオレフィン系重合体
である。この技術は、熱シール接着層が、特定単量体か
らなる特定量で中和されたオレフィン系重合体であるの
で、鉱物油に対する耐油性の点で改善の余地を有してい
た。
【0009】[従来技術の課題]上記のとおり、熱シー
ル接着層にアクリル系重合体を使用した場合、アクリル
系重合体は、耐溶剤性に乏しく、印刷性が劣るという課
題を有していた。一方、熱シール接着層にオレフィン系
重合体を使用した場合、オレフィン系重合体は、鉱物油
に対する耐油性に乏しいという課題を有していた。
【0010】アクリル系重合体とオレフィン系重合体
を、それぞれ、2層にコートすることで所望とする性能
を付与することも可能であるが、1層で両者の性能を付
与することができれば、生産性が著しく改善される。そ
こで、両者を混合してコートする方法も試みられてい
る。
【0011】しかしながら、アクリル系重合体とオレフ
ィン系重合体は、相溶性に乏しく、熱シール接着層内
で、オレフィン系重合体とアクリル系重合体が相分離や
層分離を起こし、透明性が悪化しやすい上、充分な耐溶
剤性や耐油性を発現させることは困難であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、基材上に熱シール接着層を形成させた際
に、熱シール接着層に、少なくとも、以下の〜に示
す優れた機能を同時に発現することができる熱シール接
着剤組成物を提供することにある。
【0013】 熱シール接着した際に、高い剥離強度
を発現する機能。すなわち、熱圧で貼り合わせた後に、
高い剥離強度を示す熱シール接着性を発現する機能。
【0014】 優れた低温熱シール接着性を発現する
機能。すなわち、低温(例えば、80〜120℃)にお
いて、熱圧で貼り合わせても、高い剥離強度を示す熱シ
ール接着性を発現する機能。
【0015】 優れた印刷性を発現する機能。すなわ
ち、熱シール接着層上に印刷が必要な場合に、熱シール
接着層上に優れた印刷性を発現する機能。例えば、熱シ
ール接着層上に印刷されたインクがしっかりと固定され
て、摩擦等により簡単に消えることなく、印刷をしっか
りと維持する機能。この機能は、例えば、菓子類やタバ
コ等のように、美麗に印刷された表面を有する製品の箱
を包装する場合には、包装フィルムの熱シール接着層
に、優れた印刷性が要求されるので、重要な意義を有す
る。
【0016】 優れた耐溶剤性を発現する機能。すな
わち、熱シール接着層上に印刷が必要な場合に、熱シー
ル接着層に優れた印刷性のみならず、優れた耐溶剤性も
発現する機能。この機能は、次のような理由で重要な意
義を有する。熱シール接着層上に印刷が必要な場合に
は、熱シール接着層に印刷性が要求されるのみならず、
耐溶剤性も要求される。通常、インクには、トルエン、
メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール等の有機
溶剤が含有されており、これらの溶剤によって熱シール
接着層が侵されてしまうと、表面外観が悪くなるのみな
らず、印刷性へも悪影響を及ぼしてしまうからである。
【0017】 優れた耐油性を発現する機能。この機
能は、次のような理由で重要な意義を有する。印刷物を
包装する場合には、熱シール接着層に耐油性が要求され
る。通常、印刷面には沸点が200℃以上と高い鉱物油
が残留したままであることが多く、このような商品を包
装すると鉱物油で膨潤してシワやチヂミを発生するため
である。
【0018】 優れた透明性(例えば、0.1〜10
Haze)を発現する機能。この機能は、次のような理
由で重要な意義を有する。この機能は、例えば、菓子類
やタバコ等のように、美麗に印刷された表面を有する製
品の箱を包装する場合には、包装フィルムの熱シール接
着層に、優れた透明性が要求されるので、重要な意義を
有する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決すべく鋭意検討した結果、印刷性及び耐油性に
優れた水性の熱シール接着剤組成物が、同一粒子内に特
定のオレフィン系重合体と特定のアクリル系重合体を含
有し、該粒子が水に分散したエマルションを含有させる
ことによって得られることを見い出し、さらには、オレ
フィン系重合体とアクリル系重合体の混合物では得られ
なかった、優れた透明性も発現することを見い出し、本
発明を完成するに至った。
【0020】即ち、本発明は、以下の[1]〜[14]
に記載した事項により特定される。 [1] 樹脂粒子が水に分散してなるエマルジョンを含
む熱シール接着剤組成物であって、前記樹脂粒子は、オ
レフィン系単量体(a−1)から誘導される構成単位を
有するオレフィン系重合体(A)と、アクリル系単量体
(b)から誘導される構成単位を有するアクリル系重合
体(B)とを同一粒子内に含有することを特徴とする熱
シール接着剤組成物。 [2] オレフィン系重合体(A)とアクリル系重合体
(B)の合計量を100重量%としたときに、オレフィ
ン系重合体(A)の含有量が95〜1重量%、アクリル
系重合体(B)の含有量が5〜99重量%であることを
特徴とする[1]に記載の熱シール接着剤組成物。 [3] オレフィン系重合体(A)は、エチレン・ブテ
ン共重合体、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン
・ブテン・プロピレン共重合体、エチレン・プロピレン
・エチリデンノルボルネン共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、及び、エチレン・不飽和カルボン酸共重
合体からなる群から選択される一または二以上の共重合
体を含むことを特徴とする[1]または[2]に記載の
熱シール接着剤組成物。 [4] オレフィン系重合体(A)は、少なくともエチ
レン・不飽和カルボン酸の共重合体を含むことを特徴と
する[3]に記載の熱シール接着剤組成物。 [5] オレフィン系重合体(A)は、オレフィン系単
量体(a−1)と、カルボキシル基含有単量体(a−
2)と、単量体(a−1)および単量体(a−2)以外
の単量体(a−3)とを共重合して得られる共重合体を
含むことを特徴とする[1]乃至[4]いずれかに記載
の熱シール接着剤組成物。 [6] オレフィン系単量体(a−1)、カルボキシル
基含有単量体(a−2)および単量体(a−3)の合計
量を100重量%としたときに、オレフィン系単量体
(a−1)の含有量が99.9〜35.0重量%、カル
ボキシル基含有単量体(a−2)の含有量が0.1〜6
5.0重量%、単量体(a−3)の含有量が0.0〜5
0.0重量%であることを特徴とする[5]に記載の熱
シール接着剤組成物。 [7] 塩基化合物をさらに含有する熱シール接着剤組
成物であって、オレフィン系重合体(A)の有するカル
ボキシル基数を100モル%としたときの前記塩基化合
物の含有量が、5〜200モル%であることを特徴とす
る[4]乃至[6]いずれかに記載の熱シール接着剤組
成物。 [8] アクリル系単量体(b)は、水に対する溶解度
が0.0〜0.5重量%である単量体を少なくとも含有
することを特徴とする[1]乃至[7]いずれかに記載
の熱シール接着剤組成物。 [9] アクリル系単量体(b)は、カルボキシル基を
有しない単量体のみを含有するものであることを特徴と
する[1]乃至[8]いずれかに記載の熱シール接着剤
組成物。 [10] アクリル系単量体(b)は、メチルメタアク
リレート、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリ
ル酸2−エチルヘキシル、n−ブチルアクリレート、i
−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−
ブチルメタアクリレート、i−ブチルメタアクリレー
ト、t−ブチルメタアクリレート、エチルアクリレー
ト、メチルアクリレート、エチルメタアクリレート、お
よび、メチルメタアクリレートからなる群から選択され
る一または二以上の共重合体を含むことを特徴とする
[1]乃至[9]いずれかに記載の熱シール接着剤組成
物。 [11] 樹脂粒子の重量平均粒子径が10nm〜50
0μmであることを特徴とする[1]乃至[10]いず
れかに記載の熱シール接着剤組成物。 [12] [1]乃至[11]いずれかに記載の熱シー
ル接着剤組成物の製造方法であって、オレフィン系重合
体(A)を含有するオレフィン系エマルジョン中でアク
リル系単量体(b)を重合することにより、オレフィン
系重合体(A)およびアクリル系重合体(B)を同一粒
子内に含有する前記エマルジョンを得る工程を含むこと
を特徴とする熱シール接着剤組成物の製造方法。 [13] [1]乃至[11]いずれかに記載の熱シー
ル接着剤組成物を基材に塗工してなる熱シール用材料。 [14] [1]乃至[11]いずれかに記載の熱シー
ル接着剤組成物をフィルム基材に塗工してなる熱シール
用フィルム。
【0021】本発明の熱シール接着剤組成物は、上記の
ように、同一粒子内に特定のオレフィン系重合体と特定
のアクリル系重合体を含有する構成を採用している。こ
のため、単にアクリル系重合体およびオレフィン系重合
体を併用する技術と異なり、上記各重合体の相分離や層
分離の発生が効果的に抑制され、優れた透明性を得るこ
とができる。また、従来技術に比し、顕著に優れた耐溶
剤性および耐油性を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】[オレフィン系重合体(A)]本発明にお
いて、オレフィン系重合体(A)は、オレフィン系単量
体(a−1)から誘導される構成単位を有するものであ
る。すなわち、オレフィン系重合体(A)は、オレフィ
ン系単量体(a−1)の単独重合体、またはオレフィン
系単量体(a−1)と他の単量体との共重合体である。
オレフィン系重合体(A)は単一の種類の重合体からな
るものであってもよく、2種類以上の重合体が混合した
ものであってもよい。オレフィン系重合体(A)の具体
例としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ3−メチル
−1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、ポリ3
−メチル−1−ペンテン;あるいは、エチレン・プロピ
レン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、プロピ
レン・1−ブテン共重合体、プロピレン・1−ブテン・
エチレン共重合体で代表されるエチレン、プロピレン、
1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1
−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテ
ン、1−ヘキセン、1−デセン、1−ドデセン等のα−
オレフィンの単独重合体、又は、これらのランダムある
いはブロック共重合体;または、エチレン・ブタジエン
共重合体、エチレン・エチリデンノルボルネン共重合体
で代表されるα−オレフィンと共役ジエンまたは非共役
等ジエンとの共重合体;あるいは、エチレン・プロピレ
ン・ブタジエン3元共重合体、エチレン・プロピレン・
ジシクロペンタジエン3元共重合体、エチレン・プロピ
レン・エチリデンノルボルネン3元共重合体、エチレン
・プロピレン・1,5−ヘキサジエン3元共重合体等で
代表されるα−オレフィンの2種以上と共役ジエン、又
は、非共役ジエンとの共重合体;あるいは、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重
合体、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体等のオレフ
ィン系単量体と他の熱可塑性単量体との共重合体等、を
挙げることができる。
【0024】[オレフィン系重合体(A)の好ましい態
様]熱シール接着後に良好な剥離強度を発現させる観点
から、オレフィン系重合体(A)の好ましい態様とし
て、α−オレフィンと共役ジエンまたは非共役等ジエン
との共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・不飽和カルボン酸共重合体を挙げることができる。
【0025】また、熱シール接着後に良好な剥離強度を
発現する観点から、オレフィン系重合体(A)のより好
ましい態様として、エチレン・ブテン共重合体、エチレ
ン・プロピレン共重合体、及び、エチレン・ブテン・プ
ロピレン共重合体、エチレン・プロピレン・エチリデン
ノルボルネン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体を挙げること
ができる。このうち、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
エチレン・不飽和カルボン酸共重合体が特に好ましく、
エチレン・不飽和カルボン酸共重合体が最も好ましい。
エチレンと酢酸ビニルの共重合体である、エチレン・酢
酸ビニル共重合体は、両単量体の合計重量を基準とし
て、酢酸ビニルが50重量%以下のものが耐水性の点で
好ましく、さらには、30重量%以下のものがより好ま
しい。
【0026】本発明において、オレフィン系重合体
(A)の態様としては、以下の、、及びを挙げる
ことができる。 オレフィン系単量体(a−1)を重合してなるオレ
フィン系重合体(A)。 オレフィン系単量体(a−1)と、それ以外の共重
合可能な単量体(a−3)を重合してなるオレフィン系
重合体(A)。 オレフィン系単量体(a−1)と、カルボキシル基
含有単量体(a−2)、それ以外の共重合可能な単量体
(a−3)を重合してなるオレフィン系重合体(A)。 これらのうち、とが好ましく、がより好ましい。
【0027】[オレフィン系単量体(a−1)]本発明
において、オレフィン系単量体(a−1)として、種々
の単量体を用いることができる。オレフィン系単量体
(a−1)の具体例としては、例えば、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル
−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテ
ン、1−ヘキセン、1−デセン、1−ドデセン等のα−オ
レフィン;ブタジエン、エチリデンノルボルネン、ジシ
クロペンタジエン、1,5−ヘキサジエン等の共役ジエ
ン、非共役ジエン等が挙げられる。これらの単量体は、
1種類又は2種類以上を選択することができる。
【0028】[カルボキシル基含有単量体(a−2)]
本発明において、カルボキシル基含有単量体(a−
2)、すなわち、オレフィン系重合体(A)の重合に供
するカルボキシル基含有単量体(a−2)は、オレフィ
ン系単量体と共重合可能な種々の単量体を用いることが
できる。カルボキシル基含有単量体(a−2)の具体例
としては、例えば、メタアクリル酸、アクリル酸、マレ
イン酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸等が挙げら
れ、これらの単量体は、1種類又は2種類以上を選択す
ることができる。良好な熱シール性を発現する点から、
好ましい単量体の具体例として、例えば、アクリル酸と
メタクリル酸を挙げることができる。
【0029】[オレフィン系単量体以外の単量体(a−
3)]本発明において、オレフィン系単量体以外の単量
体(a−3)、すなわち、オレフィン系重合体(A)の
重合に供する単量体(a−1)と単量体(a−2)以外
の単量体(a−3)として、種々の単量体を用いること
ができる。単量体(a−3)の具体例としては、例え
ば、酢酸ビニル、ビニルアルコール等が挙げられ、これ
らの単量体は、1種類又は2種類以上を選択することが
できる。このうち、酢酸ビニルは、良好な熱シール性を
発現するため、より好ましい。
【0030】[単量体(a−1)・単量体(a−2)・
単量体(a−3)の比率]単量体(a−1)、単量体
(a−2)および単量体(a−3)の比率は以下のよう
にすることが好ましい。すなわち、オレフィン系単量体
(a−1)、カルボキシル基含有単量体(a−2)およ
び単量体(a−3)の合計量を100重量%としたとき
に、好ましくは、オレフィン系単量体(a−1)99.
9〜35.0重量%、カルボキシル基含有単量体(a−
2)0.1〜65.0重量%、それ以外の共重合可能な
単量体(a−3)0〜50.0重量%であり、より好ま
しくは、オレフィン系単量体(a−1)99.9〜5
0.0重量%、カルボキシル基含有単量体(a−2)
0.1〜50.0重量%、それ以外の共重合可能な単量
体(a−3)0〜20.0重量%であり、さらに好まし
くは、オレフィン系単量体(a−1)99.9〜70.
0重量%、カルボキシル基含有単量体(a−2)0.1
〜30.0重量%、それ以外の共重合可能な単量体(a
−3)0.0重量%である。オレフィン系単量体(a−
1)が、35.0重量%未満であると、熱シール性や印
刷性の低下が生ずる場合がある。
【0031】[塩基性化合物]本発明の熱シール接着剤
組成物は、中和剤として塩基化合物をさらに含有するこ
とが好ましい。塩基化合物の含有量は、オレフィン系重
合体(A)の有するカルボキシル基数を100モル%と
したとき、5〜200モル%であることが好ましい。塩
基化合物の含有量が少なすぎると、水中に樹脂粒子を安
定に存在させることが困難になったり、印刷性が低下す
る場合がある。また、塩基化合物の含有量が多すぎる
と、エマルションが高粘度となり、作業性が低下する場
合がある。特に樹脂粒子を水中に安定に分散させ、かつ
印刷性を優れたものにするためには、塩基化合物の含有
量を、50〜150モル%とすることがより好ましく、
85〜150モル%とすることがさらに好ましい。
【0032】塩基性化合物の種類は、特に限定されるも
のではない。塩基性化合物の具体例としては、例えば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基性化合
物;アンモニアやトリエチルアミン、トリエタノールア
ミン、ジメチルエタノールアミン等のアミン類で代表さ
れる有機塩基性化合物等を挙げることができる。
【0033】[アクリル系重合体(B)]本発明におい
て、アクリル系重合体(B)は、アクリル系単量体
(b)から誘導される構成単位を有するものである。す
なわち、アクリル系重合体(B)は、アクリル系単量体
(b)の単独重合体、またはアクリル系単量体(b)と
他の単量体との共重合体である。オレフィン系重合体
(B)は単一の種類の重合体からなるものであってもよ
く、2種類以上の重合体が混合したものであってもよ
い。
【0034】[アクリル系単量体(b)]本発明におい
て、アクリル系単量体(b)、すなわち、アクリル系重
合体(B)の重合に供するアクリル系単量体(b)とし
ては、種々の単量体を用いることができる。アクリル系
単量体(b)の具体例としては、例えば、アクリル酸エ
ステル類、メタアクリル酸エステル類、特に炭素原子数
1〜12のアルキルエステルが好ましいが、例えば、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸2−エチルへ
キシル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリ
ル酸i−ブチル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メ
タクリル酸ラウリル等;極性基含有単量体として水酸基
を有する、ヒドロキエチルアクリレート、ヒドロキプロ
ピルアクリレート、ヒドロキエチルメタクリレート、ヒ
ドロキプロピルメタクリレート等のヒドロキシアルキル
アクリレート類;カルボキシル基を有するアクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マ
レイン酸等;その他の極性基を有する単量体としてアク
リロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、グリシジルメタアクリレート等が挙
げられ、これらの1種、又は、2種以上を選択すること
ができる。
【0035】また、アクリル系重合体(B)の重合に供
する単量体として、上記したアクリル系単量体(b)以
外の単量体を併用してもよい。このような単量体とし
て、疎水性単量体、たとえば、スチレンやα−メチルス
チレンのような芳香族系単量体等を併用すれば、オレフ
ィン系重合体(A)の粒子内にアクリル系重合体(B)
を生成させることが容易となりやすい。
【0036】[アクリル系単量体(b)の好ましい態
様]アクリル系単量体(b)について、良好な熱シール
性を発現するための好ましい態様としては、例えば、メ
チルメタアクリレート、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、n−ブチルア
クリレート、i−ブチルアクリレート、t−ブチルアク
リレート、n−ブチルメタアクリレート、i−ブチルメ
タアクリレート、t−ブチルメタアクリレート、エチル
アクリレート、メチルアクリレート、エチルメタアクリ
レート、メチルメタアクリレートを挙げることができ
る。
【0037】より好ましい態様としては、例えば、メチ
ルメタアクリレート、アクリル酸2−エチルヘキシル、
n−ブチルアクリレート、i−ブチルアクリレート、t
−ブチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルア
クリレートを挙げることができる。
【0038】さらに好ましい態様としては、例えば、メ
チルメタアクリレート、n−ブチルアクリレート、i−
ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレートを挙げる
ことができる。
【0039】[水に対する溶解度]本発明において、
「水に対する溶解度」とは、アクリル系単量体(b)
が、20℃において、水に対して溶解する重量%であ
る。
【0040】[水に対する溶解度が0.0〜0.5重量
%であるアクリル系単量体(b)]アクリル系単量体
(b)の少なくとも1種は、水に対する溶解度が、0.
0〜0.5重量%であることが好ましい。
【0041】アクリル系単量体(b)全てに、水に対す
る溶解度が0.5重量%を超えるものを使用すると、オ
レフィン系重合体(A)の粒子内にアクリル系重合体
(B)を生成させることが困難となりやすいからであ
る。
【0042】水に対する溶解度が0.0〜0.5重量%
であるアクリル系単量体(b)は、特に限定されるもの
ではない。水に対する溶解度が0.0〜0.5重量%で
あるアクリル系単量体(b)の具体例としては、例え
ば、スチレン、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタア
クリル酸2−エチルヘキシル、n−ブチルアクリレー
ト、i−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
ト、n−ブチルメタアクリレート、i−ブチルメタアク
リレート、t−ブチルメタアクリレート等を挙げること
ができる。
【0043】[水に対する溶解度が0.0〜0.5重量
%であるアクリル系単量体(b)の比率]水に対する溶
解度が0.0〜0.5重量%であるアクリル系単量体
(b)の比率は、アクリル系単量体(b)の全合計を1
00重量%とした場合、20〜100重量%使用するこ
とが好ましく、より好ましくは30〜100重量%、さ
らに好ましくは40〜100重量%である。
【0044】[カルボキシル基を有するアクリル系単量
体(b)]カルボキシル基を有するアクリル系単量体
(b)は、特に限定されるものではない。カルボキシル
基を有するアクリル系単量体(b)の使用量は、アクリ
ル系単量体(b)の全合計を100重量%とした場合、
0.0〜5.0重量%が好ましく、さらに好ましくは
0.0重量%以上3重量%未満、最も好ましくは使用し
ないことである。
【0045】カルボキシル基を有する単量体の量が5重
量%を超えると、オレフィン系重合体(A)の粒子内に
アクリル系重合体(B)を生成させることが困難となる
場合がある。
【0046】[オレフィン系重合体(A)とアクリル系
重合体(B)の重量比]オレフィン系重合体(A)とア
クリル系重合体(B)の重量比は、オレフィン系重合体
(A)とアクリル系重合体(B)の合計重量を基準とし
て、オレフィン系重合体(A)95〜1重量%、アクリ
ル系重合体(B)5〜99重量%が好ましく、さらに好
ましくは、オレフィン系重合体(A)70〜5重量%、
アクリル系重合体(B)30〜95重量%であり、最も
好ましくはオレフィン系重合体(A)50〜10重量
%、アクリル系重合体(B)50〜90重量%である。
オレフィン系重合体(A)が1重量%未満では、オレフ
ィンの特徴が発現されず、例えば、印刷性が低下する場
合がある。逆に、オレフィン系重合体(A)が95重量
%以上では、耐油性が低下する場合がある。
【0047】[樹脂粒子の形態]本発明において、樹脂
粒子は、同一粒子内にオレフィン系重合体(A)とアク
リル系重合体(B)を含有するものであり、その形態に
ついては特に限定されない。
【0048】本発明において、同一粒子内にオレフィン
系重合体(A)とアクリル系重合体(B)を含有する樹
脂粒子の形態としては、例えば、「接着剤(1990年
34巻1号17ページ)」に記載されている、コア/シ
ェル構造、複合構造、局在構造、だるま状構造、いいだ
こ状構造、ラズベリー状構造、多粒子複合構造、IPN
構造を挙げることができる。
【0049】[樹脂粒子の形態の重量平均粒子径]本発
明において、樹脂粒子の重量平均粒子径は、10nm〜
500μmが好ましく、さらには10nm〜100μ
m、より好ましくは10nm〜10μm、最も好ましく
は10nm〜2μmである。粒子径が500μmを超え
ると、通常、長期保存での粒子分離が顕著になり、さら
には透明性や耐水性の低下を起こす場合がある。
【0050】[オレフィン系エマルション]本発明に係
る熱シール接着剤組成物を構成するエマルションは、例
えば、オレフィン系エマルション〔すなわち、オレフィ
ン系重合体(A)の粒子が水に分散したエマルション〕
の存在下で、アクリル系単量体(b)を重合することに
より、オレフィン系重合体(A)の粒子内にアクリル重
合体(B)を生成せしめることにより製造することがで
きる。
【0051】オレフィン系エマルション〔すなわち、オ
レフィン系重合体(A)の粒子が水に分散したエマルシ
ョン〕は、一般的には、乳化剤や分散剤を使用して水中
にオレフィン系重合体(A)を分散させたものである。
【0052】オレフィン系エマルション〔すなわち、オ
レフィン系重合体(A)の粒子が水に分散したエマルシ
ョン〕の製造方法は、例えば、特公平7−008933
号、特公平5−039975号、特公平4−03097
0、特公昭42−000275号、特公昭42−023
085号、特公昭45−029909号、特開昭51−
062890号等に開示されている。
【0053】[オレフィン系エマルションの具体例]市
販されているオレフィン系エマルションの具体例として
は、例えば、三井化学株式会社製のケミパールA10
0、V100、V200、V300、W100、W20
0、S100、S650、S75N等、東邦化学工業株
式会社製のハイテックS3121、S8512等を挙げ
ることができる。
【0054】[アクリル系重合体(B)の重合時に使用
される開始剤]アクリル系重合体(B)の重合時に使用
される開始剤は、特に限定されるものではなく、一般に
乳化重合に使用されるものを使用することができる。
【0055】代表的なものを挙げると、過酸化水素;過
硫酸アンモニウムや過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム
等の過硫酸塩;クメンハイドロパーオキサイド、t−ブ
チルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ラウロイルパ
ーオキサイド等の有機過酸化物;アゾビスイソブチロニ
トリル等のアゾ化合物;あるいはこれらと鉄イオン等の
金属イオン及びナトリウムスルホキシレート、ホルムア
ルデヒド、ピロ亜硫酸ソーダ、亜硫酸水素ナトリウム、
L−アスコルビン酸、ロンガリット等の還元剤との組み
合わせによるレドックス開始剤等が挙げられ、これらの
1種類もしくは2種類以上を用いることができる。
【0056】開始剤の使用量は、実用的には単量体の総
量に対し0.1〜5重量%である。
【0057】また、必要に応じてt−ドデシルメルカプ
タン、n−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン類、
アリルスルフォン酸、メタアリルスルフォン酸及びこれ
等のソーダ塩等のアリル化合物などを分子量調節剤とし
て使用することも可能である。
【0058】[アクリル系重合体(B)の重合時に使用
される界面活性剤]オレフィン系エマルション存在下で
アクリル系単量体(b)を重合する際に、粒子の安定性
を向上させるため、通常の乳化重合に使用される界面活
性剤を用いることも可能である。かかる界面活性剤の具
体例としては、例えば、アニオン系界面活性剤、非イオ
ン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、その他反応性
界面活性剤などが挙げられ、これらの1種もしくは2種
以上を併用することができる。
【0059】 非イオン系界面活性剤 非イオン系界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリ
オキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン
オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピレンブロッ
クコポリマー、tert−オクチルフェノキシエチルポ
リエトキシエタノール、ノニルフェノキシエチルポリエ
トキシエタノール等を挙げることができる。
【0060】 アニオン系界面活性剤 アニオン系界面活性剤の具体例としては、例えば、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナト
リウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナト
リウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジ
アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ステアリン酸ナト
リウム、オレイン酸カリウム、ナトリウムジオクチルス
ルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸ナトリウムジアルキルスルホコハク酸ナ
トリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリ
ウム、tert−オクチルフェノキシエトキシポリエト
キシエチル硫酸ナトリウム塩等を挙げることができる。
【0061】 カチオン系界面活性剤 カチオン系界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウ
リルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルト
リメチルアンモニウムクロライド等を挙げることができ
る。
【0062】[界面活性剤の使用量]界面活性剤の使用
量は特に制限されないが、使用量が多くなると、アクリ
ル系重合体(B)のみからなる粒子が生成するため、オ
レフィン系重合体(A)の粒子内にアクリル系重合体
(B)を生成させることが困難となる。界面活性剤の使
用量としては通常、アクリル系単量体(b)の全重量を
基準として0.02〜5重量%で使用される。
【0063】[オレフィン系重合体(A)とアクリル系
重合体(B)を同一粒子内に含有する樹脂粒子が水に分
散したエマルションの製造方法]オレフィン系重合体
(A)とアクリル系重合体(B)を同一粒子内に含有す
る樹脂粒子が水に分散したエマルションの製造方法は、
特に限定されるものではない。
【0064】オレフィン系重合体(A)とアクリル系重
合体(B)を同一粒子内に含有する樹脂粒子が水に分散
したエマルションの製造方法の好ましい態様を以下に説
明する。
【0065】本発明に係る熱シール接着剤組成物を構成
するエマルションは、例えば、オレフィン系エマルショ
ン〔すなわち、オレフィン系重合体(A)の粒子が水に
分散したエマルション〕の存在下で、アクリル系単量体
(b)を重合することにより、オレフィン系重合体
(A)の粒子内にアクリル重合体(B)を生成せしめる
ことにより製造することができる。
【0066】前記した各種の単量体はこれを一括して、
又は、分割して、あるいは、連続的に滴下して加え、前
記した開始剤存在下に、一般的には0〜100℃で、実
用的には30〜90℃で、重合される。
【0067】[添加剤]本発明の熱シール接着剤組成物
には、各種添加剤、例えば硬化剤、架橋剤、造膜助剤、
消泡剤、ハジキ防止剤、レベリング剤、粘着付与剤、硬
度付与剤、防腐剤、増粘剤、凍結防止剤、分散剤など、
また無機顔料、有機顔料などの各種顔料を添加すること
も可能である。
【0068】[基材]本発明の熱シール接着剤を塗工す
る基材は、特に限定されない。
【0069】本発明の熱シール接着剤を塗工する基材の
具体例としては、例えば、セロハン、ポリエチレンフィ
ルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム、アイオ
ノマーフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミド
フィルム(ナイロンフィルム)、ポリエステルフィル
ム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィ
ルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体フィルム、ポリカーボネートフィ
ルム、ポリスチレンフィルム、ポリアクリロニトリル共
重合体フィルム等のプラスチックフィルム;また、これ
らのプラスチックフィルム上に、アルミ、金、銀、銅、
ニッケル、亜鉛、チタン、コバルト、インジウム、クロ
ム等の金属を蒸着したものや、酸化アルミ、酸化珪素等
を蒸着した、蒸着フィルム;アルミ箔等の金属箔、紙、
不織布等が挙げられる。
【0070】特に有利な基材として、分子配向させたポ
リプロピレンフィルムが挙げられる。これは、ポリプロ
ピレンフィルムを加熱し、縦横方向の両方向で延伸する
ことによって分子配向させ、抗張性と剛性性を著しく改
善した、延伸ポリプロピレンフィルムである。このもの
を直接熱シールするためには170℃程度のシール温度
が必要であるが、この温度ではフィルムの脱配向と収縮
が起こり、慣用的技法で熱シールすることは困難であ
る。本発明である熱シール接着剤を塗工して得られる熱
シール接着層は、90℃程度のシール温度で貼り合わせ
ることが可能であるため、基材を変質させずに熱シール
が可能となる。
【0071】[熱シール接着剤の塗工]本発明の熱シー
ル接着剤は、グラビア塗装、ロール塗装、浸漬塗装、噴
霧塗装などの適当な方法で、所望とする基材へ塗工さ
れ、乾燥可能な温度条件、例えば100〜200℃程度
の温度で乾燥される。基材との密着性を高めるためにプ
ライマーを予め塗工したり、前処理を行なうことも可能
である。例えば、プラスチックフィルムに塗工する場
合、基材フィルムにコロナ放電処理や化成処理を行った
り、チタネートやポリエチレンイミン等のプライマーを
塗布することも可能である。また、プラスチックフィル
ムはその製造時に、延伸を行うことが多々あるが、熱シ
ール接着剤組成物を延伸前のフィルム上に塗工し、その
後延伸させることも可能である。また縦方向と横方向の
2軸方向での延伸を行う場合、一方の延伸をした後、熱
シール接着剤組成物を塗工し、さらにその後、もう一方
の延伸を行うことも可能である。
【0072】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0073】以下、部及び%は全て重量基準である。
【0074】[実施例1]ポリオレフィン系エマルショ
ンであるケミパールS650(エチレン・不飽和カルボ
ン酸共重合体、水酸化ナトリウム中和品、不揮発分27
%、三井化学株式会社製)150部、脱イオン水177
部を反応容器に仕込み、窒素気流下で80℃に昇温し、
20%水酸化ナトリウム10部を添加、同温度で2時間
保持した後、過硫酸カリウム0.3部を添加した。これ
とは別に、メチルメタアクリレート55部、i−ブチル
アクリレート45部、n−ドデシルメルカプタン0.2
部を脱イオン水40部中にドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダ0.4部を使って乳化させた乳化混合物を作り、
この乳化混合物を2時間で反応容器に滴下して、その
後、更に同温度で2時間保持して重合を完結させた。得
られたエマルションは不揮発分30%、pH10で、光
散乱測定による重量平均粒子径は110nmであった。
このエマルションにポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルを1部添加した後、不揮発分を脱イオン水で25重量
%に調整して熱シール接着剤組成物を得た。
【0075】[比較例1]脱イオン水83部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ0.2部を反応容器に仕込
み、窒素気流下で80℃に昇温した。昇温後、過硫酸カ
リウム0.5部を反応容器に投じ、これとは別に、メチ
ルメタアクリレート50部、i−ブチルアクリレート4
7部、メタアクリル酸3部、n−ドデシルメルカプタン
0.2部を脱イオン水40部中にドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダ0.4部を使って乳化させた乳化混合物を
作り、この乳化混合物を4時間で反応容器に滴下して、
その後、更に同温度で3時間保持して重合を完結させ
た。得られたアクリル系エマルションは不揮発分45%
で、5%水酸化ナトリウムでpH8に調製した。光散乱
測定による重量平均粒子径は100nmであった。この
エマルションにポリオキシエチレンラウリルエーテルを
1部添加した後、不揮発分を脱イオン水で25%に調整
して熱シール接着剤組成物を得た。
【0076】実施例1の熱シール接着剤組成物(1)
と、比較例1の熱シール接着剤組成物およびケミパール
S650の不揮発分重量比70/30での混合物(2)
について、85000rpm、1時間の条件で超遠心分
離を行った、その結果、(1)は水層と樹脂層の2層に
分離し、(2)はオレフィン樹脂層、水層、アクリル樹
脂層の3層に分離した。(1)はアクリルとオレフィン
が同一粒子内に存在しているために、オレフィン樹脂層
とアクリル樹脂層に分離しなかった。
【0077】[評価例1]上質紙(104.7g/cm
2)に塗工量が5g/m2になるようにワイヤーバーで熱
シール接着剤組成物を塗布し、120℃で1分間乾燥し
た。得られた塗工紙を一昼夜常温放置後、25mm幅の
短冊状に切り出し、塗布面どうしを重ね合わせ、90℃
および100℃の各温度で2kg/cm2の圧力、10
秒の時間で熱シールを行った。この試験片を用い、引っ
張り速度50mm/秒の条件で剥離強度を測定した。評
価結果を表1に示す。
【0078】[評価例2]ガラス板上に乾燥膜厚5μm
になるように熱シール接着剤組成物を塗工し、120℃
で10分間乾燥して試験体を得た。この試験体にイソプ
ロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケトン(M
EK)、酢酸エチルを用い、各溶剤を綿布に浸し、塗工
綿をこすることにより耐溶剤性の評価を下記の3段階で
行った。 ○:塗膜に変化無し △:塗膜に溶剤の痕跡が残る ×:塗膜の一部が溶ける 評価結果を表2に示す。
【0079】[評価例3]PETフィルム(東レ株式会
社製商品名ルミラー)に乾燥膜厚5μmになるように熱
シール接着剤組成物を塗工し、120℃で10分間乾
燥、一昼夜常温放置後、縦横各5cmの正方形に切り出
し、塗工面どうしを重ね合わせ、55℃、荷重5kg、
5時間の条件で耐ブロッキング性を下記の3段階で評価
した。 ○:抵抗なくはがれる △:塗膜が一部基材からはがれる ×:塗膜が基材からはがれる 評価結果を表3に示す。
【0080】[評価例4]評価例3で塗工したPETフ
ィルムで、透明性を目視により下記の3段階で評価し
た。 ○:透明 △:透明だが少し白濁 ×:白濁激しい 評価結果を表4に示す。
【0081】[評価例5]評価例3で塗工したPETフ
ィルムを用い、印刷適性の評価としてインキの濡れ性を
測定した。印刷インキに東洋インキ株式会社製溶剤型白
インキを使用し、フィルムの塗工面に滴下、液滴の広が
り具合を下記の3段階で評価した。 ○:大きく広がる △:ある程度広がる ×:液滴のまま広がらない 評価結果を表5に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】
【発明の効果】本発明に係る熱シール接着剤組成物は、
各種プラスチックフィルム、金属箔、紙、不織布等の基
材に塗工することによって、熱シール性、印刷性、耐油
性、透明性に優れた熱シール接着層を付与することがで
きる。
【0088】本発明の効果は、基材上に熱シール接着層
を形成させた際に、熱シール接着層に、少なくとも、以
下の〜に示す優れた機能を同時に発現することがで
きることである。
【0089】 熱シール接着した際に、高い剥離強度
を発現する機能。すなわち、熱圧で貼り合わせた後に、
高い剥離強度を示す熱シール接着性を発現する機能。
【0090】 優れた低温熱シール接着性を発現する
機能。すなわち、低温(例えば、80〜120℃)にお
いて、熱圧で貼り合わせても、高い剥離強度を示す熱シ
ール接着性を発現する機能。
【0091】 優れた印刷性を発現する機能。すなわ
ち、熱シール接着層上に印刷が必要な場合に、熱シール
接着層上に優れた印刷性を発現する機能。例えば、熱シ
ール接着層上に印刷されたインクがしっかりと固定され
て、摩擦等により簡単に消えることなく、印刷をしっか
りと維持する機能。
【0092】 優れた耐溶剤性を発現する機能。すな
わち、熱シール接着層上に印刷が必要な場合に、熱シー
ル接着層に優れた印刷性のみならず、優れた耐溶剤性も
発現する機能。
【0093】 優れた耐油性を発現する機能。
【0094】 優れた透明性(例えば、0.1〜10
Haze)を発現する機能。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 誠 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 石田 忠 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 星野 太 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AG00B AK03A AK04A AK07A AK25A AK28A AK42B AK64A AK65A AK68A AK70A AK80A AL01A AT00B BA02 DG10B JA20A JL12A JM01A YY00A 4J040 DA001 DA002 DA041 DA042 DA051 DA052 DA071 DA072 DA121 DA122 DF011 DF012 DF042 DF051 DF052 FA041 GA07 JA03 JA09 JB01 LA03 MA02 MA09 MA10 MB02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂粒子が水に分散してなるエマルジョ
    ンを含む熱シール接着剤組成物であって、前記樹脂粒子
    は、オレフィン系単量体(a−1)から誘導される構成
    単位を有するオレフィン系重合体(A)と、アクリル系
    単量体(b)から誘導される構成単位を有するアクリル
    系重合体(B)とを同一粒子内に含有することを特徴と
    する熱シール接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 オレフィン系重合体(A)とアクリル系
    重合体(B)の合計量を100重量%としたときに、オ
    レフィン系重合体(A)の含有量が95〜1重量%、ア
    クリル系重合体(B)の含有量が5〜99重量%である
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱シール接着剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 オレフィン系重合体(A)は、エチレン
    ・ブテン共重合体、エチレン・プロピレン共重合体、エ
    チレン・ブテン・プロピレン共重合体、エチレン・プロ
    ピレン・エチリデンノルボルネン共重合体、エチレン・
    酢酸ビニル共重合体、及び、エチレン・不飽和カルボン
    酸共重合体からなる群から選択される一または二以上の
    共重合体を含むことを特徴とする請求項1または2に記
    載の熱シール接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 オレフィン系重合体(A)は、少なくと
    もエチレン・不飽和カルボン酸の共重合体を含むことを
    特徴とする請求項3に記載の熱シール接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 オレフィン系重合体(A)は、オレフィ
    ン系単量体(a−1)と、カルボキシル基含有単量体
    (a−2)と、単量体(a−1)および単量体(a−
    2)以外の単量体(a−3)とを共重合して得られる共
    重合体を含むことを特徴とする請求項1乃至4いずれか
    に記載の熱シール接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 オレフィン系単量体(a−1)、カルボ
    キシル基含有単量体(a−2)および単量体(a−3)
    の合計量を100重量%としたときに、オレフィン系単
    量体(a−1)の含有量が99.9〜35.0重量%、
    カルボキシル基含有単量体(a−2)の含有量が0.1
    〜65.0重量%、単量体(a−3)の含有量が0.0
    〜50.0重量%であることを特徴とする請求項5に記
    載の熱シール接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 塩基化合物をさらに含有する熱シール接
    着剤組成物であって、オレフィン系重合体(A)の有す
    るカルボキシル基数を100モル%としたときの前記塩
    基化合物の含有量が、5〜200モル%であることを特
    徴とする請求項4乃至6いずれかに記載の熱シール接着
    剤組成物。
  8. 【請求項8】 アクリル系単量体(b)は、水に対する
    溶解度が0.0〜0.5重量%である単量体を少なくと
    も含有することを特徴とする請求項1乃至7いずれかに
    記載の熱シール接着剤組成物。
  9. 【請求項9】 アクリル系単量体(b)は、カルボキシ
    ル基を有しない単量体のみを含有するものであることを
    特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の熱シール接
    着剤組成物。
  10. 【請求項10】 アクリル系単量体(b)は、メチルメ
    タアクリレート、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
    アクリル酸2−エチルヘキシル、n−ブチルアクリレー
    ト、i−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
    ト、n−ブチルメタアクリレート、i−ブチルメタアク
    リレート、t−ブチルメタアクリレート、エチルアクリ
    レート、メチルアクリレート、エチルメタアクリレー
    ト、および、メチルメタアクリレートからなる群から選
    択される一または二以上の共重合体を含むことを特徴と
    する請求項1乃至9いずれかに記載の熱シール接着剤組
    成物。
  11. 【請求項11】 樹脂粒子の重量平均粒子径が10nm
    〜500μmであることを特徴とする請求項1乃至10
    いずれかに記載の熱シール接着剤組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11いずれかに記載の熱
    シール接着剤組成物の製造方法であって、オレフィン系
    重合体(A)を含有するオレフィン系エマルジョン中で
    アクリル系単量体(b)を重合することにより、オレフ
    ィン系重合体(A)およびアクリル系重合体(B)を同
    一粒子内に含有する前記エマルジョンを得る工程を含む
    ことを特徴とする熱シール接着剤組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至11いずれかに記載の熱
    シール接着剤組成物を基材に塗工してなる熱シール用材
    料。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至11いずれかに記載の熱
    シール接着剤組成物をフィルム基材に塗工してなる熱シ
    ール用フィルム。
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