JP2001178983A - 洗濯乾燥機および洗濯機 - Google Patents

洗濯乾燥機および洗濯機

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JP2001178983A
JP2001178983A JP36984799A JP36984799A JP2001178983A JP 2001178983 A JP2001178983 A JP 2001178983A JP 36984799 A JP36984799 A JP 36984799A JP 36984799 A JP36984799 A JP 36984799A JP 2001178983 A JP2001178983 A JP 2001178983A
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Japan
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washing
laundry
rotor
height
convex portion
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JP36984799A
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English (en)
Inventor
Shinichi Matsuda
眞一 松田
Masamitsu Mihara
正光 三原
Masami Fukumoto
正美 福本
Hiroko Minayoshi
裕子 皆吉
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内槽の内底部に回転自在に配設した回転翼を
有する洗濯乾燥機において、乾燥行程での乾燥性能を確
保しながら、洗濯行程での回転翼と洗濯物の滑りをよく
し、洗濯に必要なモータのトルクを抑え、最適のモータ
を使用した洗濯乾燥機を提供する。 【解決手段】 筐体1内に複数のサスペンション2で支
持した外槽3内に内槽4を回転自在に支持し、この内槽
4の内底部に回転翼28を回転自在に支持し、内槽4ま
たは回転翼28をモータ8により駆動し、乾燥用送風機
15とヒータ16により内槽4内に温風を吹き込む。回
転翼28は、中央部を山状に盛り上げて凸部30を形成
し、外周部は外周方向に高くなる傾斜面29を有し、中
央部の凸部30の高さhは撹拌用突出リブ31の高さh
1より高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内槽の内底部に回
転自在に配設した回転翼を有する洗濯乾燥機および洗濯
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の洗濯乾燥機は図10に示
すように構成していた。以下、その構成について説明す
る。
【0003】図10に示すように、筐体1は、内部に複
数のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽
3を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸
収する構成としている。外槽3の内部には、洗濯物およ
び乾燥対象物を収容する内槽4を中空で2重構造とした
洗濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内
底部に洗濯物や乾燥対象物を撹拌する回転翼6を回転自
在に配設している。
【0004】また、内槽4の内部周壁には小孔(図示せ
ず)を多数設けるとともに、上方には流体バランサ7を
設けている。回転翼6はその形状を外周を傾斜面とした
鍋型にすることにより、乾燥行程においては、乾燥対象
物を回転翼6の回転による遠心力で傾斜面に沿って上方
へと舞い上がりやすくしている。
【0005】モータ(駆動手段)8は、外槽3の底部に
取り付け、洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯・脱
水軸5に切り換えるクラッチ9と洗濯・脱水軸5を介し
て、内槽4または回転翼6に連結している。回転翼6は
外周部に傾斜面10を有する略鍋型の形状をし、撹拌用
突出リブ11を形成している。
【0006】循環ダクト12は、一端を循環路切り替え
弁13、伸縮自在の下部蛇腹状ホース14を介して外槽
3の下部に接続し、他端を乾燥用送風機15の一端に接
続している。乾燥用送風機15の他端は、加熱手段であ
るヒータ16を有する温風供給路17に接続し、上部蛇
腹状ホース18を通って、内槽4へ繋がり循環する経路
を構成している。乾燥用送風機15とヒータ16とで温
風送風手段を構成している。
【0007】外槽3には、外槽3の上面を気密的に覆う
外槽カバー19を設けており、この外槽カバー19に伸
縮自在の上部蛇腹状ホース18からの温風噴出孔20を
開口している。また、この外槽カバー19に中蓋21を
開閉自在に設け、衣類を出し入れするようにしている。
【0008】筐体カバー22は筐体1の上部を覆うもの
で、開閉蓋23を開閉自在に有し、制御装置24を設け
るとともに、内槽4に給水する給水弁25を設けてい
る。また、外槽3の底部に外槽3内に水を排水する排水
弁26を設けている。冷却用送風機27は、筐体1の側
面に取り付け、筐体1の内部に外槽3、循環ダクト12
などを冷却するように送風できるよう構成している。
【0009】制御装置24は、モータ8、クラッチ9、
循環路切り替え弁13、乾燥用送風機15、ヒータ1
6、給水弁25、排水弁26、冷却用送風機27などの
動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各行程を制
御するように構成している。
【0010】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程では、開閉蓋23と中蓋21を開けて、内槽4に洗濯
物と水または湯および洗剤を投入し、運転を開始すると
給水弁25を開いて所定の水位まで給水した後、モータ
8を駆動する。このとき、伝達機構部のクラッチ9を洗
濯側に設定して、モータ8の動力を洗濯軸を介して回転
翼6に伝達し、回転翼6が回転することで、洗濯物が回
転翼6の撹拌用突出リブ11に引っかかり、中心部へ引
き込まれる。内槽4の中心下層部の洗濯物は、引き込ま
れた洗濯物により、内槽4の上層部へ押し上げられる。
このようにして内槽4内の洗濯物を撹拌して、洗濯物同
士、または内槽4、回転翼6との接触によるこすれによ
り洗濯する。
【0011】脱水行程では、洗濯終了後、排水弁26を
開いて内槽4内の水を排水した後、伝達機構部のクラッ
チ9を脱水側に切り換えて、モータ8の動力を脱水軸を
介し内槽4に伝達して回転させ、洗濯物に遠心力を与え
ることにより、水分を洗濯物から分離することで行う。
【0012】乾燥行程では、排水弁26を閉じて循環路
切り替え弁13を開くとともに、モータ8を駆動して回
転翼6を回転させ、洗濯物に遠心力を与えることによ
り、洗濯物を外へはね飛ばすようにする。すると回転翼
6の傾斜面10で洗濯物を上方へはね上げようとする力
が働き(遠心力の分力)、洗濯物が撹拌される。この撹
拌を繰り返しながら乾燥用送風機15による送風とヒー
タ16による発熱により、温風供給路17、上部蛇腹状
ホース18を通して内槽4内へ温風を送り込む。この温
風は、洗濯物の水分を奪った後、内槽4から外槽3の内
側へ出た後、下部蛇腹状ホース14を通過して、循環ダ
クト12へ至る。
【0013】洗濯物の水分を奪って湿気を含んだ温風
が、外槽3の内壁や循環ダクト12内を通過していると
き、筐体1の側面に設置した冷却送風機26による外部
空気の流入で、外槽3や循環ダクト12の外壁は冷却さ
れることになり、その内部では、水分の結露が起こり、
湿った温風は除湿されて乾燥用送風機15へ戻る。この
循環路で温風を循環させることにより、内槽4内の乾燥
対象物を乾燥させることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、回転翼6は、外周部に傾斜面10を設けた略鍋型
の形状を有しており、洗濯物を包み込むように洗濯物と
接している。このため、回転翼6の内部に設けた撹拌用
突出リブ11と洗濯物の引っ掛かりがよく、洗濯物と回
転翼6の間にすべりが発生しにくい。したがって、大容
量の洗濯物を洗濯しようとする際には、モータ8のトル
クは大きなトルクが必要となる。
【0015】また、回転翼6の外周部は外周方向に高く
なる傾斜面10を有しているため、同じ内槽4におい
て、略水平な回転翼に比べ浴比が小さくなるという問題
も有していた。
【0016】本発明は上記課題を解決するものであり、
乾燥行程での乾燥性能を確保しながら、洗濯行程での回
転翼と洗濯物の滑りをよくし、洗濯に必要なモータのト
ルクを抑え、最適のモータを使用した洗濯乾燥機を提供
することを第1の目的としている。
【0017】また、洗濯行程での回転翼と洗濯物の滑り
をよくし、洗濯に必要なモータのトルクを抑え、最適の
モータを使用した洗濯機を提供することを第2の目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯乾燥機は、
上記第1の目的を達成するために、筐体内に複数のサス
ペンションで支持した外槽内に内槽を回転自在に支持
し、この内槽の内底部に回転翼を回転自在に支持し、内
槽または回転翼を駆動手段により駆動し、温風送風手段
により内槽内に温風を吹き込むよう構成し、回転翼は、
中央部を山状に盛り上げて凸部を形成し、外周部は外周
方向に高くなる傾斜面を有し、中央部の凸部の高さhは
撹拌用突出リブの高さh1より高くしたものである。
【0019】これにより、乾燥行程での乾燥性能を確保
しながら、洗濯行程での洗濯物と撹拌用突出リブとの引
っ掛かりを少なくして、洗濯物と回転翼との滑りをよく
することができ、洗濯に必要なモータのトルクを抑え、
最適のモータを使用した洗濯乾燥機を提供することがで
きる。
【0020】また、本発明の洗濯機は、上記第2の目的
を達成するために、筐体内に複数のサスペンションで支
持した外槽内に内槽を回転自在に支持し、この内槽の内
底部に回転翼を回転自在に支持し、内槽または回転翼を
駆動手段により駆動するよう構成し、回転翼は、中央部
を山状に盛り上げて凸部を形成し、外周部は外周方向に
高くなる傾斜面を有し、中央部の凸部の高さhは撹拌用
突出リブの高さh1より高くしたものである。
【0021】これにより、洗濯行程での洗濯物と撹拌用
突出リブとの引っ掛かりを少なくして、洗濯物と回転翼
との滑りをよくすることができ、洗濯に必要なモータの
トルクを抑えることができ、最適のモータを使用した洗
濯機を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、筐体内に複数のサスペンションで支持した外槽と、
この外槽内に回転自在に配設した内槽と、この内槽の内
底部に回転自在に配設した回転翼と、前記内槽または回
転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温風を吹き込
む温風送風手段とを備え、前記回転翼は、中央部を山状
に盛り上げて凸部を形成し、外周部は外周方向に高くな
る傾斜面を有し、前記中央部の凸部の高さhは撹拌用突
出リブの高さh1より高くした洗濯乾燥機であり、回転
翼の外周部は外周方向に高くなる傾斜面を有するので、
乾燥行程で回転翼を回転させることにより、回転翼の傾
斜面で洗濯物を上方へはね上げて洗濯物を撹拌すること
ができて、乾燥性能を確保することができ、洗濯行程で
は、洗濯物が回転翼の中央部の山状に盛り上げた凸部に
のり、回転翼の底部まで沈み込みにくくなるため、洗濯
物と撹拌用突出リブとの引っ掛かりを少なくすることが
できて、洗濯物と回転翼との滑りをよくすることがで
き、洗濯に必要なモータのトルクを抑えることができ、
最適のモータを使用した洗濯乾燥機を提供することがで
きる。
【0023】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、回転翼は、中央部の凸部のすその
を回転翼の基準面より下方に下げて略W型に形成し、中
央部の凸部のすそのからの高さhを回転翼の全高さHの
0.3〜1倍とした洗濯乾燥機であり、上記請求項1に
記載の発明と同様に、洗濯行程で洗濯物が中央部の山状
に盛り上げた凸部にのり、回転翼の底部まで沈み込みに
くくなるため、洗濯物と回転翼底辺部の撹拌用突出リブ
との引っ掛かりを少なくすることができて、洗濯物と回
転翼との滑りをよくすることができ、また、回転翼の中
央部を山状に盛り上げて略W型に形成することで、浴比
を大きくすることができるため、洗浄性能を向上するこ
とができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、回転翼は、中央部の凸部のすその
が前記回転翼の半径方向の略中央になるように形成した
洗濯乾燥機であり、洗濯物と回転翼との間に滑りを発生
させる凸部と、洗濯物を乾燥させるのに必要な回転翼の
傾斜部とのバランスをよく形成でき、浴比を大きくしか
つ洗濯・乾燥を効率よく行うことができる。
【0025】請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜
3に記載の発明において、回転翼は、裏面に複数本の羽
根を有し、前記羽根の外径方向の先端の径を、回転翼の
外周垂直部の径より小さく、かつ内槽の上部に設けた流
体バランサーの内径より小さくした洗濯乾燥機であり、
回転翼の径は流体バランサーの内径より大きい場合で
も、回転翼自体をたわませて内槽内に回転翼を組み込む
ことができ、組み立て性およびメンテナンス性を向上す
ることができる。
【0026】請求項5に記載の発明は、筐体内に複数の
サスペンションで支持した外槽と、この外槽内に回転自
在に配設した内槽と、この内槽の内底部に回転自在に配
設した回転翼と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動
手段とを備え、前記回転翼は、中央部を山状に盛り上げ
て凸部を形成し、外周部は外周方向に高くなる傾斜面を
有し、前記中央部の凸部の高さhは撹拌用突出リブの高
さh1より高くした洗濯機であり、洗濯行程で、洗濯物
が回転翼の中央部の山状に盛り上げた凸部にのり、回転
翼の底部まで沈み込みにくくなるため、洗濯物と撹拌用
突出リブとの引っ掛かりを少なくすることができて、洗
濯物と回転翼との滑りをよくすることができ、洗濯に必
要なモータのトルクを抑えることができ、最適のモータ
を使用した洗濯機を提供することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
【0028】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、回転翼28は、外周部は外周方向に高くなる傾斜面
29を有し、中央部を山状に盛り上げて凸部30を形成
し、中央部の凸部30の高さhは回転翼28に設けた撹
拌用突出リブ31の高さh1より高くなるように形成し
ている。他の構成は従来例と同じである。
【0029】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程では、開閉蓋23と中蓋21を開けて、内槽4に洗濯
物と水または湯および洗剤を投入し、運転を開始すると
給水弁25を開いて所定の水位まで給水した後、モータ
8を駆動する。このとき、伝達機構部のクラッチ9を洗
濯側に切り換えることで、内槽4は固定されている。そ
して、モータ8の動力を洗濯軸を介して回転翼28に伝
達し、回転翼28が回転する。回転翼28を回転するこ
とで、洗濯物を回転翼28の撹拌用突出リブ31に引っ
かけ撹拌する。
【0030】このとき、洗濯物が回転翼28の中央部の
凸部30にのり、回転翼28の底部まで沈み込みにく
い。したがって、洗濯物と回転翼28の底辺部の撹拌用
突出リブ31との引っ掛かりが少なくなり、洗濯物と回
転翼28との間に滑りを発生させることができる。この
ため、大容量の洗濯物を洗濯しようとする際でも、モー
タ8のトルクが小さいのものでも十分に洗濯物を撹拌す
ることができる。
【0031】このように、回転翼28の外周部は外周方
向に高くなる傾斜面29を有し、中央部を山状に盛り上
げて凸部30を形成し、中央部の凸部30の高さhは回
転翼28に設けた撹拌用突出リブ31の高さh1より高
くなるように形成することで、小さいトルクのモータ8
でも十分に洗濯物を撹拌し洗濯を行うことができ、最適
モータを使用した洗濯乾燥機を提供することができる。
【0032】脱水行程および乾燥行程については、従来
例と同じであるので説明を省略する。
【0033】(実施例2)図3から図5に示すように、
回転翼32は、外周部は外周方向に高くなるよう傾斜面
33を形成し、中央部を山状に盛り上げて凸部34を形
成し、凸部34のすその35を回転翼32の基準面Lよ
り下方に下げて略W型に形成し、撹拌用突出リブ36を
設けている。この回転翼32の中央部の凸部34のすそ
のからの高さhは、回転翼32の全高さHの0.3〜1
倍になるようにしている。
【0034】また、回転翼32の中央部の凸部34のす
その35が、回転翼32の半径の略中央になるように形
成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0035】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程で、回転翼32を回転させると、洗濯物を回転翼32
の撹拌用突出リブ36に引っかけて撹拌する。このと
き、洗濯物が中央部の凸部34にのり、回転翼32の底
部まで沈み込みにくいため、回転翼32の外周部の撹拌
用突出リブ36により洗濯物を引っかけ撹拌し、洗濯物
と回転翼32の底辺部の撹拌用突出リブ36との引っ掛
かりを少なくして、洗濯物と回転翼32の底辺部の撹拌
用突出リブ36との間に滑りを発生させることができ
る。このため大容量の洗濯物を洗濯しようとする際で
も、モータ8のトルクが小さいものでも十分に洗濯物を
撹拌することができる。
【0036】また、凸部34のすその35を回転翼32
の基準面Lより下方に下がっていることにより、略水平
の場合と比べ浴比を大きくとることができ、同じ大きさ
の内槽4で、同じ容量の洗濯物を洗濯する際、浴比が大
きい分洗濯物が動くきやすく(布回りが良く)、実用的
な洗濯性能が得られる。
【0037】つまり、図6に示すように、略W型に形成
した回転翼32の中央部の凸部34のすその35からの
高さhが回転翼32の全高さHの0.3〜1倍の範囲で
あれば、布回りが実用的に維持され、かつ洗浄性能も確
保することができる。なお、図6にて、実線は洗浄率、
点線は布まわりを示しており、洗浄率s以上が実用範囲
である。
【0038】また、回転翼32の中央部の凸部34のす
その35を回転翼32の半径の略中央になるようにする
ことで、洗濯物と回転翼32との間に滑りを発生させる
凸部34と、洗濯物を乾燥させるのに必要な回転翼の傾
斜部33のバランスをよく形成でき、浴比を大きくかつ
洗濯・乾燥を効率良く行うことができる。
【0039】つまり、回転翼32の中央部の凸部34の
すその35が回転翼32の中央に近いと傾斜部33が長
くなり、その結果、回転翼32の全高さHが高くなる。
そして、傾斜面33の裏面の洗濯に使えない空間が大き
くなり、浴比が狭くなる。また、回転翼32の中央部の
凸部34のすその35が回転翼32の半径の略中央より
外側になると、回転翼32の傾斜部33が短くなり、乾
燥行程で洗濯物を十分に撹拌できず、乾燥時間が長くな
ったり、乾燥むらが発生したりする。
【0040】このため、回転翼32の中央部の凸部34
のすその35を回転翼32の半径の略中央になるように
することで、洗濯・乾燥が効率よく行うことができる。
【0041】このように、略W型に形成した回転翼32
の中央部の凸部34のすその35からの高さhが回転翼
32の全高さHの0.3〜1倍になるようにすること
で、回転翼32の底部の撹拌用突出リブ36と洗濯物の
間に滑りを発生させることにより、モータ8のトルクを
抑えることができ、最適なモータ8を使用することがで
きる。また、回転翼32を略W型に形成しているため、
浴比を大きくすることができるため、実用的な洗浄性能
を得ることができる。
【0042】また、回転翼32の中央部の凸部34のす
その35を回転翼32の半径の略中央になるようにする
ことで、洗濯物と回転翼32との間に滑りを発生させる
凸部34と、洗濯物を乾燥させるのに必要な回転翼32
の傾斜部33とのバランスをよく形成でき、浴比を大き
くかつ洗濯・乾燥を効率よく行うことができる。
【0043】(実施例3)図7および図8に示すよう
に、回転翼37は、外周部は外周方向に高くなるよう傾
斜面38を形成し、中央部を山状に盛り上げて凸部39
を形成し、凸部39のすその40を回転翼37の基準面
Lより下方に下げて略W型に形成し、撹拌用突出リブ4
1を設けている。この回転翼37は裏面に複数本の羽根
42を有し、羽根42の外径方向の先端の径を、回転翼
37の外周垂直部43の径より小さく、かつ内槽4の上
部に設けた流体バランサー7の内径より小さくしてい
る。他の構成は上記実施例1または2と同じである。
【0044】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程では、開閉蓋23と中蓋21を開けて、内槽4に洗濯
物と水または湯および洗剤を投入し、運転を開始すると
給水弁25を開いて所定の水位まで給水した後、モータ
8を駆動する。このとき、回転翼37の裏面に複数本の
羽根42を設けているため、羽根42の回転によって洗
濯水を循環することができ、洗剤の溶解を促進し、リン
ト(糸屑)を回収することができる。
【0045】一方、この羽根42がリブの役目をし、回
転翼37の強度を増すことになる。ここで、回転翼37
の径が流体バランサー7の内径より大きい場合、流体バ
ランサー7を設けた内槽4内への出し入れが流体バラン
サー7を取り外さないと行えない。また、流体バランサ
ー7をが設けた内槽4は2重構造とした洗濯・脱水軸5
に固定しており、さらにその上から回転翼37を固定し
ているため、回転翼37を取り外さないと内槽4が取り
外せない。つまり、回転翼37が流体バランサー7の内
径を通って出し入れできないため、組み立て性・メンテ
ナンス性が非常に悪くなる。
【0046】しかし、本実施例のように、回転翼37の
裏面の羽根42の先端の径が回転翼37の外周垂直部4
3の径および流体バランサー7の内径より小さくするこ
とで、回転翼37の羽根42の径より大きい部分をたわ
ませることができる。このたわみにより回転翼37を流
体バランサー7を通して、内槽4に出し入れすることが
できる。
【0047】このように、回転翼37の裏面に複数本の
羽根42を設け、羽根42の外径方向の先端の径が回転
翼25の外周垂直部43の径および流体バランサー7の
内径より小さくなるよう形成することで、回転翼37を
たわませながら流体バランサー7を設けた内槽4内に出
し入れができ、組み立て性、メンテナンス性を向上する
ことができる。
【0048】(実施例4)図9に示すように、筐体44
は、内部に複数のサスペンション2によって弾性的に吊
り下げた外槽45を設け、脱水時の振動をサスペンショ
ン2によって吸収する構成としている。外槽45の内部
には、洗濯物を収容する内槽4を中空で2重構造とした
洗濯・脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内
底部に洗濯物を撹拌する回転翼46を回転自在に配設し
ている。
【0049】回転翼46は外周部は外周方向に高くなる
傾斜面47を有し、中央部を山状に盛り上げて凸部48
を形成し、中央部の凸部48の高さhは回転翼46に設
けた撹拌用突出リブ49の高さh1より高くなるように
形成している。制御装置50は、モータ8、クラッチ
9、給水弁25、排水弁26などの動作を制御し、洗
濯、すすぎ、脱水の各行程を制御するように構成してい
る。他の構成は従来例と同じである。
【0050】上記構成において動作を説明する。洗濯行
程では、開閉蓋23と中蓋21を開けて、内槽4に洗濯
物と水または湯および洗剤を投入し、運転を開始すると
給水弁25を開いて所定の水位まで給水した後、モータ
8を駆動する。このとき、伝達機構部のクラッチ9を洗
濯側に切り換えることで、内槽4は固定されている。そ
して、モータ8の動力を洗濯軸を介して回転翼46に伝
達し、回転翼46が回転する。回転翼46を回転するこ
とで、洗濯物を回転翼46の撹拌用突出リブ49に引っ
かけ撹拌する。
【0051】このとき、洗濯物が回転翼46の中央部の
凸部48にのり、回転翼46の底部まで沈み込みにく
い。したがって、洗濯物と回転翼46の底辺部の撹拌用
突出リブ49との引っ掛かりが少なくなり、洗濯物と回
転翼46との間に滑りを発生させることができる。この
ため、大容量の洗濯物を洗濯しようとする際でも、モー
タ8のトルクが小さいものでも十分に洗濯物を撹拌する
ことができる。
【0052】このように、回転翼46の外周部は外周方
向に高くなる傾斜面47を有し、中央部を山状に盛り上
げて凸部48を形成し、中央部の凸部48の高さhは回
転翼46に設けた撹拌用突出リブ49の高さh1より高
くなるように形成することで、小さいトルクのモータ8
でも十分に洗濯物を撹拌し洗濯を行うことができ、最適
モータを使用した洗濯機を提供することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、筐体内に複数のサスペンションで支持し
た外槽と、この外槽内に回転自在に配設した内槽と、こ
の内槽の内底部に回転自在に配設した回転翼と、前記内
槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温
風を吹き込む温風送風手段とを備え、前記回転翼は、中
央部を山状に盛り上げて凸部を形成し、外周部は外周方
向に高くなる傾斜面を有し、前記中央部の凸部の高さh
は撹拌用突出リブの高さh1より高くしたから、回転翼
の外周部は外周方向に高くなる傾斜面を有するので、乾
燥行程での乾燥性能を確保しながら、洗濯行程で洗濯物
と回転翼との滑りをよくすることができ、洗濯に必要な
モータのトルクを抑えることができ、最適のモータを使
用した洗濯乾燥機を提供することができる。
【0054】また、請求項2に記載の発明によれば、回
転翼は、中央部の凸部のすそのを回転翼の基準面より下
方に下げて略W型に形成し、中央部の凸部のすそのから
の高さhを回転翼の全高さHの0.3〜1倍としたか
ら、洗濯行程で、洗濯物と回転翼との滑りをよくするこ
とができ、また、回転翼の中央部を山状に盛り上げて略
W型に形成することで、浴比を大きくすることができる
ため、洗浄性能を向上することができる。
【0055】また、請求項3に記載の発明によれば、回
転翼は、中央部の凸部のすそのが前記回転翼の半径方向
の略中央になるように形成したから、洗濯物と回転翼と
の間に滑りを発生させる凸部と、洗濯物を乾燥させるの
に必要な回転翼の傾斜部とのバランスをよく形成でき、
浴比を大きくしかつ洗濯・乾燥を効率よく行うことがで
きる。
【0056】また、請求項4に記載の発明によれば、回
転翼は、裏面に複数本の羽根を有し、前記羽根の外径方
向の先端の径を、回転翼の外周垂直部の径より小さく、
かつ内槽の上部に設けた流体バランサーの内径より小さ
くしたから、回転翼の径は流体バランサーの内径より大
きい場合でも、回転翼自体をたわませて内槽内に回転翼
を組み込むことができ、組み立て性およびメンテナンス
性を向上することができる。
【0057】また、請求項5に記載の発明によれば、筐
体内に複数のサスペンションで支持した外槽と、この外
槽内に回転自在に配設した内槽と、この内槽の内底部に
回転自在に配設した回転翼と、前記内槽または回転翼を
駆動する駆動手段とを備え、前記回転翼は、中央部を山
状に盛り上げて凸部を形成し、外周部は外周方向に高く
なる傾斜面を有し、前記中央部の凸部の高さhは撹拌用
突出リブの高さh1より高くしたから、洗濯行程で、洗
濯物が回転翼の中央部の山状に盛り上げた凸部にのり、
回転翼の底部まで沈み込みにくくなるため、洗濯物と撹
拌用突出リブとの引っ掛かりを少なくすることができ
て、洗濯物と回転翼との滑りをよくすることができ、洗
濯に必要なモータのトルクを抑えることができ、最適の
モータを使用した洗濯機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯乾燥機の断面図
【図2】同洗濯乾燥機の回転翼の拡大断面図
【図3】本発明の第2の実施例の洗濯乾燥機の断面図
【図4】同洗濯乾燥機の回転翼の拡大断面図
【図5】同洗濯乾燥機の回転翼の拡大斜視図
【図6】同洗濯乾燥機の布回りと洗浄性能の特性図
【図7】本発明の第3の実施例の洗濯乾燥機の断面図
【図8】同洗濯乾燥機の回転翼の拡大断面図
【図9】本発明の第4の実施例の洗濯機の断面図
【図10】従来の洗濯乾燥機の断面図
【符号の説明】
1 筐体 2 サスペンション 3 外槽 4 内槽 8 モータ(駆動手段) 15 乾燥用送風機(温風送風手段) 16 ヒータ(温風送風手段) 28 回転翼 29 傾斜面 30 凸部 31 撹拌用突出リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 正美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 皆吉 裕子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA16 BB04 BB08 CB07 EA07 MA01 MA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に複数のサスペンションで支持し
    た外槽と、この外槽内に回転自在に配設した内槽と、こ
    の内槽の内底部に回転自在に配設した回転翼と、前記内
    槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温
    風を吹き込む温風送風手段とを備え、前記回転翼は、中
    央部を山状に盛り上げて凸部を形成し、外周部は外周方
    向に高くなる傾斜面を有し、前記中央部の凸部の高さh
    は撹拌用突出リブの高さh1より高くした洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 回転翼は、中央部の凸部のすそのを回転
    翼の基準面より下方に下げて略W型に形成し、中央部の
    凸部のすそのからの高さhを回転翼の全高さHの0.3
    〜1倍とした請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 回転翼は、中央部の凸部のすそのが前記
    回転翼の半径方向の略中央になるように形成した請求項
    2記載の洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】 回転翼は、裏面に複数本の羽根を有し、
    前記羽根の外径方向の先端の径を、回転翼の外周垂直部
    の径より小さく、かつ内槽の上部に設けた流体バランサ
    ーの内径より小さくした請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の洗濯乾燥機。
  5. 【請求項5】 筐体内に複数のサスペンションで支持し
    た外槽と、この外槽内に回転自在に配設した内槽と、こ
    の内槽の内底部に回転自在に配設した回転翼と、前記内
    槽または回転翼を駆動する駆動手段とを備え、前記回転
    翼は、中央部を山状に盛り上げて凸部を形成し、外周部
    は外周方向に高くなる傾斜面を有し、前記中央部の凸部
    の高さhは撹拌用突出リブの高さh1より高くした洗濯
    機。
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