JP2002159781A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2002159781A
JP2002159781A JP2000358984A JP2000358984A JP2002159781A JP 2002159781 A JP2002159781 A JP 2002159781A JP 2000358984 A JP2000358984 A JP 2000358984A JP 2000358984 A JP2000358984 A JP 2000358984A JP 2002159781 A JP2002159781 A JP 2002159781A
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JP
Japan
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drying
clothes
washing
rotation speed
tub
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Application number
JP2000358984A
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English (en)
Inventor
Masami Fukumoto
正美 福本
Tetsuo Kawai
哲夫 河合
Kentaro Yari
健太郎 鑓
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯から乾燥までを一貫して実施できる洗濯
乾燥機において、乾燥行程にて、内槽の回転中心部で衣
類をなくするか、衣類の量を極端に少なくし、内槽内に
吹き込まれた温風の流れに淀みをなくして衣類に温風が
当たりやすくし、乾燥効率を向上し、乾燥時間を短縮す
る。 【解決手段】 筐体24内に吊支した外槽25内に、回
転中心軸を鉛直方向に有する内槽30を回転自在に支持
し、内槽30の内底部に多数の小孔34を有する回転翼
32を回転自在に設け、内槽30または回転翼32をモ
ータ27により駆動し、温風送風機35により温風を内
槽30内に送風し、制御部56により洗い、すすぎ、脱
水、乾燥の一連の行程を逐次制御する。制御部56は、
乾燥行程にて、衣類が内槽30の壁面に沿って内槽30
の上方にせり上がり、回転中心部で回転翼32が見え出
す程度の第1の回転数で回転させる行程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内槽内に温風を送
風して洗濯物を乾燥させる行程を有し、洗濯から乾燥ま
でを一貫して実施できる洗濯乾燥機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】新しい洗濯乾燥機として、発明者らは、
図7に示す構成の洗濯乾燥機を提案している。以下、そ
の構成について説明する。
【0003】図7に示すように、筐体1は、外槽2をサ
スペンション機構3により懸垂防振支持している。外槽
2の下方にはモータ4を設け、中空で二軸構造となった
洗濯・脱水軸5、および洗濯または脱水時によって回転
力の伝達を洗濯・脱水軸5に切り換えるクラッチ6を介
して、外槽2の内部に回転自在に設けた内槽7に連結し
ている。
【0004】内槽7の上方に流体バランサー8を設け、
内槽7の内底部に回転翼9を回転自在に設けている。排
水弁10は、外槽2内の水を排水するものである。温風
送風機11は、乾燥のために内槽7内に温風を送風する
もので、筐体1の略上方に設けている。ヒータ12は、
温風送風機11により送風される空気を加熱する。冷却
用送風機13は、筐体1の側壁に設け、外部から筐体1
内部に冷風を導入するものである。
【0005】外槽2の上面は外槽カバー14により覆
い、外槽カバー14の略中心部に開閉自在の中蓋15を
設けている。吐出口16は外槽カバー14に設け、温風
送風機11により送風される温風を吐出する。この吐出
口16とヒータ12に連結した温風循環経路17aの端
部とを伸縮自在の上部蛇腹ホース18で連結している。
外槽2の下部に温風出口19を設け、この温風出口19
と温風循環経路17とを切換弁20を介して、伸縮自在
の下部蛇腹ホース21で連結している。22は、除湿水
を排水する排水口である。内槽7内には、投入された衣
類23が入っている。
【0006】温風送風機11による循環風は、ヒータ1
2を通り上部蛇腹ホース18、吐出口16、内槽7内
部、内槽7の周辺の小孔(図示せず)、回転翼9の小穴
(図示せず)、外槽2の下部、外槽2の下部に設けた下
部蛇腹ホース21、切換弁20、温風循環経路17を通
り、再び、温風送風機11へと循環する通路を循環す
る。
【0007】上記構成において動作を説明する。洗濯・
すすぎ行程では、排水弁10、切換弁22を閉じた状態
で、内槽7に衣類23と洗剤を投入し、水または湯を給
水し、伝達機構部のクラッチ6を洗濯側に設定して、モ
ータ4の動力を洗濯・脱水軸5を介して回転翼9に伝達
し、回転翼9が回転することで、衣類23が水中で撹拌
されて洗濯・すすぎされる。
【0008】脱水行程では、洗濯行程またはすすぎ行程
を終了し、内槽7内の水を排水弁10を開いて排水した
後、伝達機構部のクラッチ6を脱水側に切り換えて、モ
ータ4の動力を洗濯・脱水軸5を介して内槽7に伝達し
て回転させ、衣類23に遠心力を与えることにより、水
分を衣類23から分離し、排水弁10を通過して外部へ
排水する。
【0009】乾燥行程では、まず、切換弁20を開いた
上、回転翼9をゆっくり正逆に回転させることにより、
脱水時の遠心力により内槽7の内壁に張り付いた衣類2
3を引き剥がした後、回転翼9を瞬間的に正逆の方向に
強力に回転させて、衣類23を内槽7内で上方に放り上
げるようにして撹拌したり、内槽7を回転させたりす
る。
【0010】同時に、温風送風機11により、ヒータ1
2を通過させて加熱した温風を、上部蛇腹ホース18、
吐出口16を経由して、内槽7の内部へ送り込む。この
温風は、内槽7内にて衣類23を暖めてその水分をと
り、外槽2および下部蛇腹ホース21、温風循環経路1
7を通過する際に、冷却用送風機13による外部からの
送風にて冷却されるので、水分は結露して除湿されて、
排水口22から排水され、室内を湿らせることなく乾燥
が進む。その後、循環風は再び温風送風機11に戻り、
この行程が繰り返される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、乾燥行程にて、衣類23は内槽7の下部に偏り、
内槽7の回転速度によっては温風が吐出口16から温風
出口19へとうまく流れずに、衣類23の間を通らない
で、衣類23上面でよどむ状況になり、乾燥が進行しな
くなったり、また、乾燥時の内槽7の回転と、回転翼9
の回転の組み合わせによっては、衣類がからんでしまっ
て、やはり、温風がよどんだりして、乾燥むらの原因
や、乾燥に時間が掛かることになり、乾燥効率が低下し
て、乾燥時間が長くなるという問題を有していた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、乾燥行程にて、内槽の回転中心部で衣類をなくする
か、または衣類の量を極端に少なくし、内槽内に吹き込
まれた温風の流れに淀みをなくして衣類に温風が当たり
やすくし、乾燥効率を向上し、乾燥時間を短縮すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、筐体内部に弾性的に吊支した外槽内に、回
転中心軸を鉛直方向に有し洗濯物を収容する内槽を回転
自在に支持し、内槽の内底部に表裏を貫通する多数の小
穴を有する回転翼を回転自在に設け、内槽または回転翼
を駆動手段により駆動し、加熱手段により加熱された温
風を温風送風手段により内槽内に送風し、制御手段によ
り駆動手段、温風送風手段、加熱手段などの動作を制御
し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御
するよう構成し、前記制御手段は、乾燥行程にて、衣類
が内槽の壁面に沿って内槽の上方にせり上がり、回転中
心部で回転翼が見え出す程度の第1の回転数で回転させ
る行程を有するものである。
【0014】これにより、乾燥行程にて、内槽の回転中
心部で衣類をなくするか、または衣類の量を極端に少な
くすることができて、内槽内に吹き込まれた温風の流れ
に淀みをなくして衣類に温風が当たりやすくでき、乾燥
効率を向上し、乾燥時間を短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、筐体内部に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を
鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し洗濯物を
収容する内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設け表
裏を貫通する多数の小穴を有する回転翼と、前記内槽ま
たは回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温風を
送風する温風送風手段と、前記温風送風手段により送風
される空気を加熱する加熱手段と、前記駆動手段、温風
送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗い、すす
ぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、乾燥行程にて、衣類が内槽の
壁面に沿って内槽の上方にせり上がり、回転中心部で前
記回転翼が見え出す程度の第1の回転数で回転させる行
程を有するものであり、乾燥行程にて、内槽を第1の回
転数で回転させることにより、内槽の回転中心部で衣類
がなくなって回転翼の表面が現れたり、または衣類の量
が極端に少なくなって、内槽内に吹き込まれた温風が回
転翼に設けた多数の小穴から下方へと抜けやすくなり、
内槽内を通過する温風の流れに淀みをなくすることがで
きて、衣類に温風が当たりやすくでき、衣類に含む水分
を多く取り出すことができて、乾燥効率を向上し、乾燥
時間を短縮することができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、乾燥行程にて、脱水
行程終了後に回転翼を正逆に回転させる衣類剥がし行程
につづいて、第1の回転数より高い第2の回転数により
内槽を回転させる行程を有するものであり、回転翼の正
逆回転によって内槽の下部に平たんにならされた衣類を
内槽の壁面に沿って上方にせり上げることができ、内槽
の回転中心部で衣類がなくなって回転翼の表面が現れた
り、または衣類の量が極端に少なくなって、圧力損失が
小さくなることから、温風が通り易くなり、上方の吐出
口から回転翼の中心付近を通って下方に向かう淀みのな
い温風の流れができることになる。この温風の流れは、
近くにある衣類の表面に沿って流れるので、衣類の持つ
水分を取り出しやすくなり、乾燥効率を向上し、乾燥時
間を短縮することができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、上記請求項1ま
たは2に記載の発明において、制御手段は、乾燥行程に
て、第1の回転数で内槽を回転させる行程につづいて、
より低い第3の回転数で内槽を回転させる行程を有する
ものであり、乾燥の前段では乾燥度が進行していないか
ら回転数を上げないと衣類が内槽の内面に沿ってせり上
がらないものの、その後の乾燥がある程度進行している
段階では、より回転数が低い状態でも衣類を内槽の内面
に沿ってせり上げることができ、高速回転で長時間回転
させることによる弊害、たとえば、内槽の熱と遠心力に
よる変形などを避けて、乾燥時間を短縮することができ
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、乾燥行程にて、脱水
行程終了後に回転翼を正逆に回転させる衣類剥がし行程
につづいて、第1の回転数より高い第2の回転数により
内槽を回転させる行程と、第1の回転数で内槽を回転さ
せる行程と、より低い第3の回転数で内槽を回転させる
行程とを実行した後、回転翼の正逆回転による撹拌を中
心とした行程を実行するようにしたものであり、乾燥が
促進された頃には、内槽の内面に沿わせて衣類をせり上
げるよりも、乾燥が進行しているので、衣類の間を温風
が通りやすくなっているから、回転翼の正逆回転の繰り
返しを中心とした行程により乾燥が促進されて、乾燥時
間を短縮することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】(実施例1)図1に示すように、筐体24
は、外槽25を複数のサスペンション機構26により懸
垂防振支持している。外槽24の下方にモータ(駆動手
段)27を設け、中空で二軸構造となった洗濯・脱水軸
28、および洗濯または脱水時によって回転力の伝達を
洗濯・脱水軸28に切り換えるクラッチ29を介して、
外槽24の内部に回転自在に設けた内槽30に連結して
いる。
【0021】内槽30の上方に流体バランサー31を設
けており、内槽30の内底部に回転翼32を回転自在に
設け、この回転翼32の上面には撹拌ブレード33を設
けるとともに、表面から裏面に貫通する小穴34を多数
設けている。温風送風機(温風送風手段)35は、乾燥
のために内槽30内に温風を送風するもので、筐体24
の略上方に設けている。ヒータ(加熱手段)36は、温
風送風機35により送風する空気を加熱する。冷却用送
風機37は、筐体24の側壁に設け、外部から筐体24
の内部に冷風を導入するものである。
【0022】外槽25の上面に外槽カバー38を設け、
この外槽カバー38の略中心部に開閉自在の中蓋39を
設けている。外槽カバー38に吐出口40を設け、温風
(循環風)を吐出させるようにしている。吐出口40と
ヒータ36につづく温風循環経路41aの開口部42と
は、略相対した位置関係に設け、これら開口部42と吐
出口40とを略垂直方向に伸縮自在の蛇腹ホース43に
より連結している。
【0023】外槽25の下部に温風、洗濯水、除湿水の
出口46を設け、この出口46と温風循環経路41とを
伸縮自在の下部蛇腹ホース47を介して連結している。
温風循環経路41の下部には、排水弁48を介して排水
口49を設けている。50は給水弁を含む給水部であ
る。また、温風送風機35の吸気側に吸気弁51を介し
て吸気口52を設けている。
【0024】温風送風機35により循環する温風(循環
風)は、ヒータ36を通り、蛇腹ホース43、吐出口4
0、内槽30内部、回転翼32に設けた小穴34、内槽
30の周辺の小孔(図示せず)、外槽25の下部、外槽
25の下部に設けた下部蛇腹ホース47、温風循環経路
41を通り、再び温風送風機35へと循環する。このと
き、冷却用送風機37により外部から導入した冷風によ
り温風循環経路41を冷却し、循環する高湿温風を除湿
する。温度センサ53は温風循環経路41内に設け、循
環風の温度を検知するようにしている。内槽30内に
は、投入された衣類54が入っている。
【0025】表示部55は制御部(制御手段)56に接
続しており、制御部56は、マイクロコンピュータを具
備し、モータ27、温風送風機35、ヒータ36、冷却
用送風機37、排水弁48、吸気弁51などの動作を制
御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各行程を逐次制御す
るように構成している。
【0026】また、制御部56は、図2に示すように、
乾燥行程において、衣類が内槽30の壁面に沿って内槽
30の上方にせり上がり、回転中心部で回転翼32が見
え出す程度の第1の回転数(たとえば、180r/mi
n)で回転させる行程を有している。
【0027】上記構成においての動作を説明する。洗濯
・すすぎ行程では、表示部55に従い、制御部56の制
御により、排水弁48を閉じた状態で、内槽30内に衣
類54と洗剤を投入し、給水部50により水または湯を
給水し、伝達機構部のクラッチ29の切り換えにより、
モータ27の動力を洗濯・脱水軸28を介して、内槽3
0または回転翼32に伝達し、内槽30または回転翼3
2が回転することで、衣類54に洗剤を含む水分を通過
させたり、衣類54を洗剤を含む水中で撹拌されて洗濯
・すすぎされる。
【0028】脱水行程では、洗濯・すすぎ行程終了後、
制御部56により排水弁48を開いて、内槽30内の水
を排水口49から外部へ排水した後、伝達機構部のクラ
ッチ29を脱水側に切り換えて、モータ27の動力を洗
濯・脱水軸28を介し内槽30に伝達して徐々に回転を
上げて、50r/min程度の回転数で回転させ、衣類
54に遠心力を与えることにより、水分を衣類54から
分離し、排水弁48、排水口49を通過して外部へ排水
する。
【0029】乾燥行程では、同様に制御部56により、
まず、排水弁48を閉じた上、回転翼32をゆっくり正
逆に回転させることにより、脱水行程時における内槽3
0の回転による遠心力で内槽30の内壁に張り付いた衣
類54を引き剥がした後、内槽30の回転数を第1の回
転数(180r/min)程度まで上げて、衣類54を
内槽30の内壁に沿って上方へせり上げる。
【0030】このとき、温風は、吐出口40、内槽30
内部にある衣類54の表面をなぞって、回転翼32の小
穴34、および、一部は内槽30の内壁に設けた小孔
(図示せず)を通過して外槽25の内部へと内槽30内
でよどむことなく流れ、その後、外槽25の下部の出口
46へ移る。
【0031】この内槽30内を通過するとき、衣類54
の表面に当たるときに衣類に含まれる水分を取って温風
循環経路41へと流れ込み、ここで冷却用送風機37に
よる外部の空気によって冷やされて除湿される。除湿さ
れた水分は、温風循環経路41の下部に集まり、排水弁
48が開かれたときに排水口49から外部へ排水され
る。
【0032】この状態を数分つづけた後、回転翼32を
正逆に数回回転させ、その後、再度内槽30を第1の回
転数で回転させる行程へ戻り、この動作を繰り返し行
う。
【0033】なお、この乾燥行程には、温風送風機35
の吸気側に設けている吸気弁51を開けて、吸気口52
から外気を内槽30内部に導入するように設定する。
【0034】このように本実施例によれば、乾燥行程に
おいて、内槽30を衣類54が内壁に沿ってせり上がる
程度の第1の回転数(180r/min)で回転させる
行程を有するので、温風が衣類54の表面をなぜなが
ら、回転翼32の小穴34を通過するので、温風の流れ
に淀みがなくなり、効率よく衣類54に当たることにな
るから、乾燥効率を向上することができ、乾燥時間を短
縮することができる。
【0035】(実施例2)図1に示す制御部56は、乾
燥行程にて、図3に示すように、脱水行程終了後に回転
翼32を正逆に回転させる衣類剥がし行程につづいて、
脱水行程の回転数より低く、第1の回転数より高い第2
の回転数(たとえば、300r/min)により内槽3
0を回転させる行程を有している。他の構成は上記実施
例1と同じである。
【0036】上記構成において動作を説明する。なお、
洗濯行程から脱水行程までの動作と、乾燥行程の基本的
な動作は、上記実施例1の動作と同じであるので説明を
省略する。
【0037】脱水行程の終了直後は、衣類54は充分湿
っているので、衣類剥がし行程を行った後は、図4に示
すように、衣類54は比較的平坦な状態で、内槽30の
内底部に溜まった状態にある。この状態で内槽30を回
転させると、衣類54は内槽30の内壁をせり上がる
が、最初は内槽30の回転数を300r/min程度ま
で上げることにより、衣類は湿気の重みに打ち勝って内
槽30の内壁に沿って、せり上げることができる。その
後の動作は、上記実施例1の動作と同じである。
【0038】これにより、特に乾燥の初期の湿気を多く
含んだときに、衣類54の回転中心付近には温風が通過
しやすくなり、乾燥当初から乾燥が進行し、その後は、
上記実施例1と同様に乾燥が促進されて、乾燥効率を向
上し、乾燥時間を短縮することができる。
【0039】(実施例3)図1に示す制御部56は、乾
燥行程にて、図5に示すように、脱水行程終了後に回転
翼32を正逆に回転させる衣類剥がし行程につづいて、
内槽30を第1の回転数(180r/min)で15分
間回転させるのにつづいて、回転翼32を正逆に4往復
させ、これらを6回繰り返し、つづく行程では、内槽3
0を、より低い第3の回転数(たとえば、35r/mi
n)で4分間回転させるのにつづいて、回転翼32を正
逆に1往復させ、これらを10回繰り返すようにしてい
る。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0040】上記構成において動作を説明する。ここ
で、洗濯行程から脱水行程までの動作と、乾燥行程の基
本的な動作は、上記実施例1の動作と同じであるので説
明を省略する。
【0041】乾燥行程に入った後、衣類剥がし行程で、
回転翼32をゆっくり正逆に回転させることにより、脱
水行程における内槽30の回転による遠心力で内槽30
の内壁に張り付いた衣類54を引き剥がした後、内槽3
0の回転数を第1の回転数(180r/min)まで上
げて衣類54を内槽30の内壁に沿って上方へせり上げ
て回転翼32の中心付近を温風を通過させ、回転翼32
の正逆の回転によって衣類54の乾燥を進め、ある程度
乾燥が進行すると、衣類54の重量が軽くなった状態に
なる。
【0042】これらを6回繰り返すと、内槽30の回転
数は、第1の回転数まで上昇させなくても、第3の回転
数(35r/min)で、内槽30の内面に沿ってせり
上がり、乾燥開始当初同様に、温風は吐出口40、内槽
30内部にある衣類54の表面、回転翼32の小穴3
4、および、一部は内槽30の内壁に設けた小孔(図示
せず)を通過して外槽25の内部へと内槽30内で淀む
ことなく流れ、乾燥を促進することができる。
【0043】これにより、乾燥行程時の進行に従って温
風により内槽30内の温度が上がった状態で、内槽30
を高速回転で長時間回転させることによる弊害、たとえ
ば、内槽30の熱と遠心力による変形などを避けて、乾
燥時間を短縮することができる。
【0044】(実施例4)図1に示す制御部56は、乾
燥行程にて、図6に示すように、脱水行程終了後に回転
翼32を正逆に回転させる衣類剥がし行程につづいて、
内槽30の回転数を、脱水行程の回転数より低く、第1
の回転数より高い第2の回転数(300r/min)迄
数秒間上昇させ、そのつぎの行程では、内槽30を第1
の回転数(180r/min)で15分間回転させるの
につづいて、回転翼32を正逆に4往復させ、これらを
6回繰り返し、さらにつづく行程では、内槽30の回転
数を、より低い第3の回転数(たとえば、35r/mi
n)で4分間回転させるのにつづいて、回転翼32を正
逆に1往復させ、これらを10回繰り返し、さらにその
つぎの行程では、回転翼32を正逆に回転させる撹拌を
中心として衣類54をかき混ぜる動きへと進むようにし
ている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0045】上記構成において動作を説明する。ここ
で、洗濯行程から脱水行程までの動作と、乾燥行程の基
本的な動作は、上記実施例1の動作と同じであるので説
明を省略する。
【0046】乾燥行程に入った後、衣類剥がし行程で、
回転翼32をゆっくり正逆に回転させることにより、脱
水行程における内槽30の回転による遠心力で内槽30
の内壁に張り付いた衣類54を引き剥がす。このとき、
脱水直後のため衣類54は充分湿っているので、内槽3
0の内底部に溜まった状態にある。
【0047】この状態で、内槽30を回転させると、衣
類54は内槽30の内壁をせり上がるが、最初は内槽3
0の回転数を第2の回転数(300r/min)まで上
げることにより、衣類54は湿気の重みに打ち勝って、
内槽30の内壁に沿ってせり上がる。
【0048】つづく行程では、内槽30を第1の回転数
(180r/min)まで上げて、衣類54を内槽30
の内壁に沿って上方へせり上げるようにして、回転翼3
2の中心付近を温風を通過させたり、回転翼32の正逆
の回転によって、衣類54の乾燥を進める。つづく行程
では、ある程度乾燥が進行するので、衣類54の重量が
軽くなる。
【0049】これらを6回繰り返すと、内槽30の回転
数は、第1の回転数まで上昇させなくても、第3の回転
数(35r/min)で、内槽30の内面に沿ってせり
上がり、衣類54の回転中心当たりを温風が淀みなく通
過しつつ、それにつづく回転翼32の正逆回転の繰り返
しで、乾燥がさらに進行し、これにより衣類54は、乾
燥終了近くの状態になる。
【0050】この行程につづいて、回転翼32の正逆回
転である撹拌動作のみの行程を行い、乾燥終了間近の衣
類54は、温風が通過しやすくなっているので、撹拌に
よるかき混ぜで多くの衣類54が温風を通過させること
となって、乾燥がますます進行する。これにより、乾燥
時間を短縮することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、筐体内部に弾性的に吊支した外槽と、回
転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持
し洗濯物を収容する内槽と、前記内槽の内底部に回転自
在に設け表裏を貫通する多数の小穴を有する回転翼と、
前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽
内に温風を送風する温風送風手段と、前記温風送風手段
により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記駆動
手段、温風送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗
い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する制
御手段とを備え、前記制御手段は、乾燥行程にて、衣類
が内槽の壁面に沿って内槽の上方にせり上がり、回転中
心部で前記回転翼が見え出す程度の第1の回転数で回転
させる行程を有するから、乾燥行程にて、温風は内槽の
上方から回転翼に設けた多数の小穴を通過して下方へと
向かう温風の流れに淀みをなくすることができて、衣類
に温風が当たりやすくでき、衣類に含む水分を多く取り
出すことができて、乾燥効率を向上し、乾燥時間を短縮
することができる。
【0052】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御手段は、乾燥行程にて、脱水行程終了後に回転翼を正
逆に回転させる衣類剥がし行程につづいて、第1の回転
数より高い第2の回転数により内槽を回転させる行程を
有するから、回転翼の正逆回転によって内槽の下部に平
たんにならされた衣類を内槽の壁面に沿って上方にせり
上げることができ、温風が通り易くなり、上方の吐出口
から回転翼の中心付近を通って下方に向かう淀みのない
温風の流れができることになる。この温風の流れは、近
くにある衣類の表面に沿って流れるので、衣類の持つ水
分を取り出しやすくなり、乾燥効率を向上し、乾燥時間
を短縮することができる。
【0053】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、乾燥行程にて、第1の回転数で内槽を回転さ
せる行程につづいて、より低い第3の回転数で内槽を回
転させる行程を有するから、乾燥の前段では乾燥度が進
行していないから回転数を上げないと衣類が内槽の内面
に沿ってせり上がらないものの、その後の乾燥がある程
度進行している段階では、より回転数が低い状態でも衣
類を内槽の内面に沿ってせり上げることができ、乾燥行
程の高温状態で内槽を長時間回転されることによる弊
害、たとえば、内槽の熱と遠心力による変形などを避け
て、回転中心当たりを温風が淀み少なく流れる状態を作
り出すことができ、多くの温風が衣類の表面に当たるた
め乾燥が促進され、乾燥時間を短縮することができる。
【0054】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、乾燥行程にて、脱水行程終了後に回転翼を正
逆に回転させる衣類剥がし行程につづいて、第1の回転
数より高い第2の回転数により内槽を回転させる行程
と、第1の回転数で内槽を回転させる行程と、より低い
第3の回転数で内槽を回転させる行程とを実行した後、
回転翼の正逆回転による撹拌を中心とした行程を実行す
るようにしたから、乾燥が促進された頃には、内槽の内
面に沿わせて衣類をせり上げるよりも、乾燥が進行して
いるので、衣類の間を温風が通りやすくなっているか
ら、回転翼の正逆回転の繰り返しを中心とした行程によ
り衣類が充分に入れ換わりつつ、内部を温風が通過して
乾燥が促進され、乾燥時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯乾燥機の断面図
【図2】同洗濯乾燥機の要部動作タイムチャート
【図3】本発明の第2の実施例の洗濯乾燥機の要部動作
タイムチャート
【図4】同洗濯乾燥機の衣類剥がし行程終了後の断面図
【図5】本発明の第3の実施例の洗濯乾燥機の要部動作
タイムチャート
【図6】本発明の第4の実施例の洗濯乾燥機の要部動作
タイムチャート
【図7】従来の洗濯乾燥機の断面図
【符号の説明】
24 筐体 25 外槽 27 モータ(駆動手段) 30 内槽 32 回転翼 34 小穴 35 温風送風機(温風送風手段) 36 ヒータ(加熱手段) 56 制御部(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鑓 健太郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA10 AA16 BB16 CA06 CB07 CB49 CB51 LA02 LA11 LB16 LB17 LB28 MA01 MA02 MA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内部に弾性的に吊支した外槽と、回
    転中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持
    し洗濯物を収容する内槽と、前記内槽の内底部に回転自
    在に設け表裏を貫通する多数の小穴を有する回転翼と、
    前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽
    内に温風を送風する温風送風手段と、前記温風送風手段
    により送風される空気を加熱する加熱手段と、前記駆動
    手段、温風送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗
    い、すすぎ、脱水、乾燥の一連の行程を逐次制御する制
    御手段とを備え、前記制御手段は、乾燥行程にて、衣類
    が内槽の壁面に沿って内槽の上方にせり上がり、回転中
    心部で前記回転翼が見え出す程度の第1の回転数で回転
    させる行程を有する洗濯乾燥機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、乾燥行程にて、脱水行程終
    了後に回転翼を正逆に回転させる衣類剥がし行程につづ
    いて、第1の回転数より高い第2の回転数により内槽を
    回転させる行程を有する請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、乾燥行程にて、第1の回転
    数で内槽を回転させる行程につづいて、より低い第3の
    回転数で内槽を回転させる行程を有する請求項1または
    2記載の洗濯乾燥機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、乾燥行程にて、脱水行程終
    了後に回転翼を正逆に回転させる衣類剥がし行程につづ
    いて、第1の回転数より高い第2の回転数により内槽を
    回転させる行程と、第1の回転数で内槽を回転させる行
    程と、より低い第3の回転数で内槽を回転させる行程と
    を実行した後、回転翼の正逆回転による撹拌を中心とし
    た行程を実行するようにした請求項1記載の洗濯乾燥
    機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105088703A (zh) * 2014-05-22 2015-11-25 青岛海尔滚筒洗衣机有限公司 一种线屑过滤结构及洗干一体机及控制方法
JP2019187485A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗濯乾燥機
CN114901886A (zh) * 2019-12-26 2022-08-12 青岛海尔洗衣机有限公司 立式洗衣机

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