JP2001174137A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001174137A
JP2001174137A JP35885999A JP35885999A JP2001174137A JP 2001174137 A JP2001174137 A JP 2001174137A JP 35885999 A JP35885999 A JP 35885999A JP 35885999 A JP35885999 A JP 35885999A JP 2001174137 A JP2001174137 A JP 2001174137A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌・消臭性能に優れ、安価で電力消費量が
少ない冷蔵庫を提供すること。 【解決手段】 オゾン制御装置は<潤い運転>を判定す
ることに基づいてオゾン発生装置を連続運転し、<R冷
却運転>を判定することに基づいてオゾン発生装置を間
欠運転する。前者の<潤い運転>時には冷蔵室内の湿度
が高まることに基づいてオゾン発生装置の効率が低下
し、後者の<R冷却運転>時には冷蔵室内の湿度が低下
することに基づいてオゾン発生装置の効率が高まるの
で、オゾンの発生量が平準化される。このため、冷蔵室
内のオゾン濃度が適切値に維持されるので、浮遊菌およ
び付着菌に対する殺菌効果が向上する。しかも、半導体
センサ等の高価なオゾン濃度測定手段が不要になるの
で、製品コストが抑えられる。さらに、湿度調節用ヒー
タが不要になるので、消費電力量が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾン発生装置を
備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】上記冷蔵庫には冷蔵室内に沿面放電形の
オゾン発生装置を配設し、冷蔵室内を所定濃度のオゾン
雰囲気に保持することに基づいて冷蔵室内の浮遊菌,冷
蔵室の壁面および食品の表面に付着する付着菌等を殺菌
する構成のものがある。この構成の場合、冷蔵室内のオ
ゾン濃度が高くなると、プラスチック成形品が分解・劣
化したり、食品が変色・劣化したり、悪臭が生じたりす
る。これに対して冷蔵室内のオゾン濃度が低くなると、
十分な殺菌効果が得られないので、オゾンの濃度管理を
正確に行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−40475
号公報にはオゾンの濃度変化を測定し、オゾン発生装置
に対する印加電圧や周波数を測定結果に応じて制御する
ことに伴いオゾンの濃度を調節することが記載されてい
る。この構成の場合、半導体センサ等の高価なオゾン濃
度の測定手段を必要とするので、製品コストが大幅に高
くなる。
【0004】特公平8−25723号には除湿用ヒータ
を駆動制御することに基づいて原料空気の湿度を調節す
ることが記載されている。この原料空気の湿度はオゾン
濃度(オゾン発生装置のオゾン生成効率)と密接に関係
しているため、オゾンの濃度管理を正確に行うことがで
きるが、除湿用ヒータを発熱させる余分な電力,冷蔵室
内の昇温を抑えるための冷気を生成する余分な電力が必
要になる。尚、図10は20°Cの条件下における原料
空気の相対湿度(%RH)とオゾン濃度比(50%RH
=1.0)との関係を示すものである。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、殺菌・消臭性能に優れ、しかも、安
価で電力消費量が少ない冷蔵庫を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の冷蔵庫
は、食品が収納される貯蔵室と、前記貯蔵室内を冷却す
る冷却装置と、前記貯蔵室内に設けられたオゾン発生装
置と、前記オゾン発生装置を前記冷却装置の運転状態に
基づいて運転制御する制御手段とを備えたところに特徴
を有している。上記手段によれば、貯蔵室内の湿度は冷
却装置の運転状態に応じて左右されるので、冷却装置の
運転状態に応じてオゾン発生装置の運転状態を制御する
ことでオゾンの発生量を調節できる。このため、貯蔵室
内を適切なオゾン濃度に保持できるので、貯蔵室内の浮
遊菌および付着菌に十分量のオゾンが供給され、殺菌・
消臭性能が向上する。しかも、半導体センサ等の高価な
オゾン濃度測定手段が不要になるので、製品コストの上
昇が抑えられる。さらに、除湿用ヒータが不要になるの
で、除湿用ヒータを発熱させる余分な電力等が不要にな
り、消費電力量が抑えられる。
【0007】請求項2記載の冷蔵庫は、食品が収納され
る冷蔵室および冷凍室と、前記冷蔵室内に風を送る冷蔵
室用送風機および当該風を冷却する冷蔵室用冷却器を有
する冷蔵室用冷却装置と、前記冷凍室内に風を送る冷凍
室用送風機および当該風を冷却する冷凍室用冷却器を有
する冷凍室用冷却装置と、前記冷蔵室内に設けられたオ
ゾン発生装置と、前記オゾン発生装置を前記冷蔵室用冷
却装置の運転状態に基づいて運転制御する制御手段とを
備えたところに特徴を有している。上記手段によれば、
冷蔵室内の湿度は冷蔵室用冷却装置の運転状態に応じて
左右されるので、冷蔵室用冷却装置の運転状態に応じて
オゾン発生装置の運転状態を制御することでオゾンの発
生量を調節できる。このため、冷蔵室内を適切なオゾン
濃度に保持できるので、殺菌・消臭性能が向上する。し
かも、半導体センサ等の高価なオゾン濃度測定手段が不
要になるので、製品コストの上昇が抑えられる。さら
に、除湿用ヒータが不要になるので、消費電力量が抑え
られる。
【0008】請求項3記載の冷蔵庫は、冷蔵室用冷却器
に冷媒を流して冷蔵室用送風機を運転する冷蔵室冷却運
転時に制御手段がオゾン発生装置を間欠運転状態にする
ところに特徴を有している。上記手段によれば、冷蔵室
内の湿度が大幅に低下してオゾン発生効率が高くなる冷
蔵室冷却運転時にオゾン発生装置の運転時間が抑えられ
るので、冷蔵室内を適切なオゾン濃度に保持し易くな
る。
【0009】請求項4記載の冷蔵庫は、冷蔵室用送風機
の停止時に制御手段がオゾン発生装置を停止状態にする
ところに特徴を有している。上記手段によれば、オゾン
発生装置の周辺のオゾン濃度が局部的に高まることが防
止される。このため、冷蔵室用送風機の起動時にオゾン
発生装置の周辺のオゾンが一挙に冷蔵室内を循環するこ
とがなくなるので、オゾン濃度の一時的な上昇が抑えら
れる。
【0010】請求項5記載の冷蔵庫は、冷蔵室が開閉さ
れたときに制御手段がオゾン発生装置を設定時間だけ連
続運転状態にするところに特徴を有している。上記手段
によれば、冷蔵室の開放時に冷蔵室内からオゾンが放出
されるが、冷蔵室の閉成時にオゾン発生装置の連続運転
に基づいて多量のオゾンが生成されるので、オゾン濃度
が迅速に復帰する。
【0011】請求項6記載の冷蔵庫は、運転開始時に冷
蔵室内が設定温度に冷却されるまで制御手段がオゾン発
生装置を停止状態にするところに特徴を有している。上
記手段によれば、例えば運転開始時に冷蔵室内が室温程
度に昇温しているときにはオゾン発生装置を停止状態に
できる。このため、オゾン発生装置が高オゾン発生効率
で運転されることがなくなるので、冷蔵室内を適切なオ
ゾン濃度に保持し易くなる。
【0012】請求項7記載の冷蔵庫は、冷蔵室が設定時
間を越えて閉成され続けたときに制御手段がオゾン発生
装置を別の設定時間だけ停止状態にするところに特徴を
有している。上記手段によれば、冷蔵室の閉鎖時に冷蔵
室内で生成され続けられるオゾンがオゾン発生装置の停
止時に分解して半減するので、オゾン濃度の大幅な上昇
が抑えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図6に基づいて説明する。まず、図5において、
冷蔵庫本体1は前面が開口する矩形箱状をなすものであ
り、外箱2内に内箱3を配設し、外箱2と内箱3との間
に発泡ウレタン等の断熱材4を充填することに基づいて
形成されている。また、内箱3の内面には水平な合成樹
脂製の仕切板5が固定されており、仕切板5には複数の
冷気流通孔6(1個のみ図示する)が形成されている。
この仕切板5は冷蔵庫本体1内の上部に冷蔵室7を形成
するものであり、冷蔵室7の前端部にはR扉8が回動可
能に装着されている。
【0014】仕切板5の上面には複数の突部(図示せ
ず)が形成されており、複数の突部上にはチルドケース
9が搭載されている。このチルドケース9は上面および
前面が開口する容器状をなすものであり、チルドケース
9の下面と仕切板5の上面との間には冷気通路10が形
成されている。尚、符号11はチルドケース9の前面を
開閉する蓋を示すものである。
【0015】内箱3内には仕切板5の下方に位置して断
熱仕切板12が固定されている。この断熱仕切板12は
合成樹脂製のケース内に発泡スチロールを収納してなる
ものであり、断熱仕切板12と仕切板5との間には野菜
室13が形成されている。この野菜室13は仕切板5の
複数の冷気流通孔6を介して冷蔵室7内に通じるもの
(冷蔵室7の一部として機能するもの)であり、野菜室
13の前端部にはV扉14が前後方向へスライド可能に
装着されている。
【0016】野菜室13内には下ケース15が収納され
ている。この下ケース15は上面が開口する容器状をな
すものであり、下ケース15には上ケース16が搭載さ
れている。この上ケース16は下ケース15の上面のう
ち前端部を除く部分を塞ぐものであり、上面が開口する
容器状をなしている。この上ケース16の上面には蓋1
7が開閉可能に装着されており、蓋17と仕切板5との
間には冷気通路18が形成されている。
【0017】断熱仕切板12の下方には冷凍室19が形
成されている。この冷凍室19は上方の野菜室13およ
び冷蔵室7に対して熱的に隔絶されたものであり、冷凍
室19の前端部には上扉20および下扉21が前後方向
へスライド可能に装着され、冷凍室19内には冷凍ケー
ス22および23が上下2段に収納されている。
【0018】冷蔵庫本体1の下端部には機械室24が形
成されており、機械室24内には冷凍サイクルのコンプ
レッサ25が配設されている。このコンプレッサ25は
コンプモータ26を駆動源とするレシプロ形のものであ
り、コンプモータ26は、図2に示すように、駆動回路
27を介してメイン制御装置28に電気的に接続されて
いる。このメイン制御装置28はマイクロコンピュータ
を主体に構成されたものであり、冷蔵庫本体1内に配設
されている。
【0019】コンプレッサ25の吐出口は、図4に示す
ように、冷凍サイクルのコンデンサ29を介して流路バ
ルブ30の入力ポートに接続されている。この流路バル
ブ30はバルブモータ31(図2参照)の正逆転に基づ
いてRF出力ポートおよびF出力ポートを選択的に開放
する構成のものであり、バルブモータ31は、図2に示
すように、駆動回路27を介してメイン制御装置28に
電気的に接続されている。
【0020】流路バルブ30のRF出力ポートは、図4
に示すように、RFキャピラリーチューブ32を介して
Rエバポレータ33の入口に接続されており、Rエバポ
レータ33の出口にはFエバポレータ34の入口が接続
されている。このFエバポレータ34の出口はコンプレ
ッサ25の吸込口に接続されており、RF出力ポートの
開放時にはコンプレッサ25から吐出される冷媒がRエ
バポレータ33およびFエバポレータ34の双方に供給
される。尚、Rエバポレータ33およびFエバポレータ
34は冷蔵室用冷却器および冷凍室用冷却器に相当する
ものである。
【0021】流路バルブ30のF出力ポートにはFキャ
ピラリーチューブ35の入口が接続されている。このF
キャピラリーチューブ35の出口はRエバポレータ33
の出口とFエバポレータ34の入口との間に接続されて
おり、F出力ポートの開放時にはコンプレッサ25から
吐出される冷媒がFエバポレータ34のみに供給され
る。
【0022】野菜室13の後部には、図5に示すよう
に、R冷気生成室36が形成されており、Rエバポレー
タ33はR冷気生成室36内に収納されている。このR
冷気生成室36は円筒状の冷気吐出口37およびルーバ
ー状の冷気吸込口38を有するものであり、冷気吐出口
37は上ケース16内に挿入されている。
【0023】冷蔵室7内には略L字状のダクトカバー3
9が固定されている。このダクトカバー39は合成樹脂
を材料に形成されたものであり、ダクトカバー39には
冷蔵室7内に開口する複数の冷気吐出孔40が形成され
ている。このダクトカバー39は内箱3の後板と協働し
てL字通路状の冷気ダクト41を構成するものであり、
冷気ダクト41の上端部は冷蔵室7内に開口し、冷気ダ
クト41の下端部はR冷気生成室36内に通じている。
【0024】R冷気生成室36内にはRファンモータ4
2が収納されており、Rファンモータ42は、図2に示
すように、駆動回路27を介してメイン制御装置28に
電気的に接続されている。このRファンモータ42の回
転軸には、図5に示すように、Rファン43が連結され
ており、Rファン43の回転時には下記の経路で冷気が
循環する。尚、符号44はRファンモータ42およびR
ファン43から構成されるRファン装置を示している。
このRファン装置44は冷蔵室用送風機に相当するもの
であり、Rエバポレータ33と協働して冷蔵室用冷却装
置に相当するR冷却装置45を構成している。
【0025】<冷気の循環経路について>空気の一部が
R冷気生成室36内から冷気吐出口37を通して上ケー
ス16内に吐出され、蓋17の前端部に形成された冷気
流出孔46を通して冷気通路18内に放出される。そし
て、下ケース15の前面に沿って下方へ流れ、下ケース
15の下面に沿って後方へ流れ、冷気吸込口38を通し
てR冷気生成室36内に戻される。このとき、Rエバポ
レータ33が空気を冷却することに基づいて冷風化し、
野菜室13内を冷却する。
【0026】空気の残りがR冷気生成室36内から冷気
ダクト41の複数の冷気吐出孔40および上端部を通し
て冷蔵室7内に吐出され、チルドケース9の下方の冷気
通路10内に流入する。そして、仕切板5の複数の冷気
流通孔6を通して野菜室13内に流入し、冷気通路18
内を前方へ流れる。この後、下ケース15の前面に沿っ
て下方へ流れ、下ケース15の下面に沿って後方へ流
れ、冷気吸込口38を通してR冷気生成室36内に戻さ
れる。このとき、Rエバポレータ33が空気を冷却する
ことに基づいて冷風化し、冷蔵室7内および野菜室13
内を冷却する。
【0027】冷凍室19の後部にはF冷気生成室47が
形成されており、F冷気生成室47の上端部および下端
部には冷気吐出口48および冷気吸込口49が設けられ
ている。このF冷気生成室47内にはFエバポレータ3
4およびFファンモータ50が収納されており、Fファ
ンモータ50は、図2に示すように、駆動回路27を介
してメイン制御装置28に電気的に接続されている。
【0028】Fファンモータ50の回転軸には、図5に
示すように、Fファン51が連結されており、Fファン
51の回転時には下記の経路で冷気が循環する。尚、符
号52はFファンモータ50およびFファン51から構
成されるFファン装置を示している。このFファン装置
52は冷凍室用送風機に相当するものであり、Fエバポ
レータ34と協働して冷凍室用冷却装置に相当するF冷
却装置53を構成している。
【0029】<冷気の循環経路について>空気がF冷気
生成室47内から冷気吐出口48を通して冷凍室19内
に吐出され、冷気吸込口49を通してF冷気生成室47
内に戻される。このとき、Fエバポレータ34が空気を
冷却するすることに基づいて冷風化し、冷凍室19内を
冷却する。
【0030】冷蔵室7内および冷凍室19内にはR温度
センサ54(図2参照)およびF温度センサ55(図2
参照)が配設されている。これらR温度センサ54およ
びF温度センサ55は冷蔵室7内の温度に応じた電圧レ
ベルの温度信号Vrおよび冷凍室19内の温度に応じた
電圧レベルの温度信号Vfを出力するサーミスタからな
るものであり、図2に示すように、メイン制御装置28
に電気的に接続されている。
【0031】メイン制御装置28にはRエバ温度センサ
56およびFエバ温度センサ57が電気的に接続されて
いる。これらRエバ温度センサ56およびFエバ温度セ
ンサ57はRエバポレータ33およびFエバポレータ3
4に取付具(図示せず)を介して取付けられたサーミス
タからなるものであり、Rエバポレータ33の表面温度
に応じた電圧レベルの温度信号VreおよびFエバポレ
ータ34の表面温度に応じた電圧レベルの温度信号Vf
eを出力する。
【0032】メイン制御装置28の内部ROMには運転
制御プログラムが記録されており、メイン制御装置28
はR温度センサ54からの温度信号Vr〜Fエバ温度セ
ンサ57からの温度信号Vfeに基づいてコンプモータ
26,バルブモータ31,Rファンモータ42,Fファ
ンモータ50を駆動制御し、下記の<R冷却運転(冷蔵
室冷却運転に相当する)>および<潤い運転>を実行す
る。
【0033】<R冷却運転について>メイン制御装置2
8はバルブモータ31を駆動制御することに基づいて流
路バルブ30のRF出力ポートを開放し、コンプモータ
26を駆動することに基づいてRエバポレータ33およ
びFエバポレータ34の双方に冷媒を流す。このとき、
Rファンモータ42およびFファンモータ50を駆動す
ることに基づいてRエバポレータ33およびFエバポレ
ータ34に風を流し、Rエバポレータ33で冷気を生成
して冷蔵室7内および野菜室13内に供給し、Fエバポ
レータ34で冷気を生成して冷凍室19内に供給する。
【0034】<潤い運転について>メイン制御装置28
はバルブモータ31を駆動制御することに基づいて流路
バルブ30のF出力ポートを開放し、コンプモータ26
を駆動することに基づいてFエバポレータ34のみに冷
媒を流す。このとき、Fファンモータ50を駆動するこ
とに基づいてFエバポレータ34に風を流し、Fエバポ
レータ34で冷気を生成して冷凍室19内に供給する。
これと共に、Rファンモータ42を駆動し、冷蔵室7内
および野菜室13内に送風する。
【0035】<潤い運転>時にはRエバポレータ33に
対する冷媒の供給が遮断されている。このため、Rエバ
ポレータ33の昇温に基づいてRエバポレータ33の表
面に付着した霜が溶融するので、冷蔵室7内および野菜
室13内に湿気を含んだ風が送られ、冷蔵室7内および
野菜室13内の食品の乾燥が防止される。
【0036】図6の(e)は<R冷却運転>および<潤
い運転>の実行タイミングを示すタイミングチャート、
図6の(a)は野菜室13内の相対湿度(%RH)を示
す実験結果である。図6の(a)および(e)から明ら
かなように、<R冷却運転>時には野菜室13内の湿度
が100%RHから60%RH程度にまで減少し、<潤
い運転>時には60%RH程度から100%RHにまで
増加する。
【0037】野菜室13の冷気通路18内には、図5に
示すように、沿面放電式のオゾン発生装置58が配設さ
れている。このオゾン発生装置58は、図3に示すよう
に、ケース59内に一対のオゾン発生電極60を収納し
た構成のものであり、ケース59を仕切板5に組付ける
ことに基づいて冷気通路18内に配設されている。この
ケース59の後端部および前端部にはルーバー状の冷気
流入口61および冷気流出口62が設けられており、冷
気通路18内の冷気は、矢印で示すように、冷気流入口
61を通してケース59内に流入し、冷気流出口62を
通してケース59の前方に放出される。
【0038】一対のオゾン発生電極60は、図2に示す
ように、昇圧トランス63を介して商用交流電源64に
電気的に接続されており、商用交流電源64から昇圧ト
ランス63を通してオゾン発生電極60間に商用周波数
の交流高電圧(具体的には2.5kV)が印加される
と、オゾン発生電極60間でコロナ放電が発生し、ケー
ス59内の冷気からオゾンが生成される。尚、オゾン発
生電極60はセラミック基板の表面に放電電極を設け、
内部に誘導電極(内部電極)がモールドされた表面放電
式のものであり、放電電極の表面には放電による経時的
な劣化を抑えるセラミックコーティングが施されてい
る。
【0039】昇圧トランス63と商用交流電源64との
間にはリレー65の常開接点66が電気的に介在されて
おり、リレー65のコイル67はオゾン制御装置68に
電気的に接続されている。このオゾン制御装置68は制
御手段に相当するものであり、マイクロコンピュータを
主体に構成されている。
【0040】オゾン制御装置68はメイン制御装置28
に電気的に接続されており、メイン制御装置28はオゾ
ン制御装置68に運転モード情報およびファン情報を定
期的に出力する。前者の運転モード情報は実行中の運転
モードが上述の<R冷却運転>か<潤い運転>かを示
し、後者のファン情報はRファンモータ42が運転中か
停止中かを示すものであり、オゾン制御装置68は運転
モード情報およびファン情報に基づいてリレー65のコ
イル67をオンオフし、オゾン発生装置58を運転制御
する。
【0041】図1はオゾン制御装置68の内部ROMに
記録されたオゾン発生装置58の運転制御プログラムを
示すフローチャートである。以下、図1の運転制御プロ
グラムについて説明する。
【0042】オゾン制御装置68は運転制御プログラム
を起動すると、ステップS1へ移行し、リレー65のコ
イル67に電源を供給することに基づいて接点66を閉
成する。そして、オゾン発生電極60間に交流高電圧を
印加し、オゾン発生装置58を連続運転することに基づ
いてオゾンを連続的に発生させる。
【0043】オゾン制御装置68はオゾン発生装置58
を連続運転すると、ステップS2へ移行し、メイン制御
装置28からの運転モード情報およびファン情報を判定
する。例えば運転モード情報が<潤い運転>であり、フ
ァン情報がRファンモータ42の運転であることを判定
すると、ステップS1に復帰し、オゾン発生装置58の
連続運転を継続する。
【0044】運転モード情報が<潤い運転>であるとき
には冷蔵室7内および野菜室13内に高湿度の冷気が送
風されるので、冷蔵室7内の湿度が上昇する。この場合
にはオゾン発生装置58のオゾン発生効率が低下する
が、オゾン発生装置58の連続運転に基づいてオゾンの
絶対的な発生量が平準化されるので、冷蔵室7内および
野菜室13内のオゾン濃度が設定範囲内に維持される。
【0045】オゾン制御装置68はステップS2で運転
モード情報が<R冷却運転>であり、ファン情報がRフ
ァンモータ42の運転であることを判定すると、ステッ
プS3へ移行し、リレー65のコイル67を設定時間T
だけオンさせた後に設定時間2Tだけオフする動作を繰
返す。そして、オゾン発生電極60間に交流高電圧を断
続的に印加することに基づいてオゾン発生装置58を連
続運転状態から間欠運転状態に切換え、ステップS2に
復帰する。尚、時間Tは秒オーダーで設定されたもので
ある。
【0046】運転モード情報が<R冷却運転>であると
きには冷蔵室7内および野菜室13内に低湿度の冷気が
送風されるので、冷蔵室7内および野菜室13内の湿度
が低下する。この場合にはオゾン発生装置58のオゾン
発生効率が高まるが、オゾン発生装置58の間欠運転に
基づいてオゾンの絶対的な発生量が平準化されるので、
冷蔵室7内および野菜室13内のオゾン濃度が設定範囲
内に維持される。
【0047】オゾン制御装置68はステップS2でファ
ン情報がRファンモータ42の停止であることを判定す
ると、運転モード情報が<潤い運転>および<R冷却運
転>であることに拘らずステップS4へ移行する。そし
て、リレー65のコイル67を断電することに基づいて
オゾン発生装置58を停止状態に切換え、ステップS2
に復帰する。尚、Rファンモータ42の停止はRエバポ
レータ33に付着した霜を溶融する除霜運転時や省エネ
ルギーモードが指定されているときに行われるものであ
る。
【0048】上記第1実施例によれば、野菜室13内に
オゾン発生装置58を配設した。このため、オゾン発生
装置58で発生するオゾンが冷気と共に冷蔵室7内およ
び野菜室13内に循環し、冷蔵室7内および野菜室13
内がオゾン雰囲気になる。従って、冷蔵室7内および野
菜室13内の浮遊菌,冷蔵室7の壁面および野菜室13
の壁面に付着する付着菌,食品の表面に付着する付着菌
等に十分量のオゾンが供給されるので、浮遊菌および付
着菌の双方がオゾンにより分解され、殺菌・消臭性能が
向上する。
【0049】また、R冷却装置45の運転モード(運転
情報)が<潤い運転>であるか<R冷却運転>であるか
に基づいてオゾン発生装置58の運転状態を制御した。
このため、半導体センサ等の高価なオゾン濃度測定手段
が不要になるので、製品コストの上昇が抑えられる。し
かも、除湿用ヒータが不要になるので、除湿用ヒータを
発熱させる余分な電力,冷蔵室7内の昇温を抑えるため
の冷気を生成する余分な電力が不要になり、消費電力量
が抑えられる。
【0050】また、<R冷却運転>時にはオゾン発生装
置58を間欠運転状態にした。このため、冷蔵室7内お
よび野菜室13内の湿度が低くてオゾン発生効率が高い
ときにオゾン発生装置58の運転時間が抑えられるの
で、オゾン濃度の平準化が効果的に行われる。
【0051】また、オゾン発生装置58をオンオフする
ことに基づいてオゾン発生装置58の運転状態を制御し
た。このため、オゾン発生装置58の印加電圧や印加周
波数を制御する複雑な制御回路が不要になり、簡単なリ
レー65で対応できるので、この点からも製品コストの
上昇が抑えられる。
【0052】冷蔵室7内および野菜室13内の抗菌およ
び脱臭に必要なオゾン濃度は、内箱3や仕切板5やダク
トカバー39等のプラスチック成形品の分解・劣化,ね
じ等の金属部品の腐食,食品の変色や劣化,人体への悪
影響(悪臭や粘膜の刺激)等を考慮すると、0.02〜
0.1ppm程度の範囲が適切であり、好ましくは0.
03〜0.06ppmの範囲が良く、オゾン濃度の上限
は一時的でも越えないことが重要である。
【0053】オゾン濃度の労働安全衛生基準は0.1p
pm以下であり、この数値は作業環境の連続暴露を想定
したものである。冷蔵庫の場合には人体がオゾンに晒さ
れる時間がR扉8およびV扉14の開放時だけと短く、
しかも、オゾン濃度が冷蔵室7内および野菜室13内の
値より低い事情はあるものの、人体への安全性やオゾン
の臭気等を考慮すると、オゾン濃度は極力低い方が好ま
しい。
【0054】オゾン発生装置58をR冷却装置45の運
転状態に拘らず連続運転した場合には湿度変動に対する
オゾン濃度の変動幅が大きい。オゾン発生装置58のオ
ゾン発生量は印加電圧や周波数や電圧波形や電極形状等
を適宜選択することで調節できるが、冷蔵室7内および
野菜室13内の湿度変動に対して平準化することはでき
ない。
【0055】図6の(c)および(d)はオゾン発生装
置58の運転タイミングを示すタイミングチャート、図
6の(b)は野菜室13内のオゾン濃度(ppm)を実
験的に示すものである。ここで、オゾン発生装置58を
連続運転した場合には、(b)に実線で示すように、オ
ゾン濃度が0.03〜0.07ppmの範囲内で大きく
変動する。しかしながら、(b)に一点鎖線で示すよう
に、<R冷却運転>時に間欠運転した場合にはオゾン濃
度の変動が0.03〜0.05ppmの範囲内に抑えら
れる。
【0056】尚、図6は<R冷却運転>時の前半の1/
3でオゾン発生装置58を連続運転し、後半の2/3で
停止させたものであり、オゾン発生電極60間には波高
値が2.5kVで周波数が60Hzのパルス波形を印加
している。
【0057】また、Rファン装置44の停止時にオゾン
発生装置58を停止状態にしたので、オゾン発生装置5
8の周辺のオゾン濃度が局部的に高まることが防止され
る。このため、Rファン装置44の再起動時にオゾン発
生装置58の周辺のオゾンが冷蔵室7内および野菜室1
3内を循環し、冷蔵室7内および野菜室13内のオゾン
濃度が一時的に上昇することが防止されるので、上述し
た人体への悪影響等の弊害を未然に防ぐことができる。
【0058】尚、Rファン装置44の再起動直後の野菜
室13内のオゾン濃度を実験したところ、オゾン濃度が
下記のようになることが確認された。 Rファン装置44の停止時に オゾン発生装置58を運転したとき…… 0.09pp
m(ピーク値) Rファン装置44の停止時に オゾン発生装置58を停止させたとき……0.06pp
m(ピーク値)
【0059】次に本発明の第2実施例について説明す
る。オゾン制御装置68は運転モード情報に基づいて<
R冷却運転>を判定し、ファン情報に基づいてRファン
モータ42の運転を検出すると、オゾン発生装置58を
「T(オン):T(オフ)」の時間的比率で間欠運転す
る。
【0060】図7は<R冷却運転>時にオゾン発生装置
を「T(オン):T(オフ)」の効率で運転した実験結
果を示すものであり、(a)は野菜室13内の相対湿
度、(b)は野菜室13内のオゾン濃度、(c)および
(d)はオゾン発生装置58の運転状態を示すタイミン
グチャート、(e)は<R冷却運転>および<潤い運転
>の実行タイミングを示すタイミングチャートである。
同図の(b)に一点鎖線で示すように、<R冷却運転>
時にオゾン発生装置58を「T(オン):T(オフ)」
の効率で運転したときには野菜室13内のオゾン濃度の
変動が0.03ppm〜0.05pmの範囲内に抑えら
れる。
【0061】尚、大腸菌を105 個接種した寒天培地を
野菜室13内に設置して3日後の菌数の時間変化を調
べ、初期値に対する菌残存率を測定したところ、第2実
施例の構成の場合には2%だった。これに対してオゾン
発生装置58をR冷却装置45の運転状態に拘らずに連
続運転した場合(比較例)には1%だった。
【0062】また、装置を3か月間に渡って運転し、オ
ゾン発生装置58の近傍のプラスチック成形品(ナチュ
ラルグレードのABS樹脂製)の変色(色差)ΔEを調
べたところ、第2実施例および比較例の双方ともに「Δ
E<1」だった。このΔEは色の違いを距離として示す
ものであり、「ΔE<1」は色の変化が殆ど分からない
程度であることを示している。
【0063】また、Rエバポレータ33の周辺の金属部
材の劣化を調べたところ、第2実施例の場合には金属部
材に変化が見られず、比較例の場合には銅パイプにわず
かな錆が発見された。また、冷蔵室7のR扉8を開放し
たときの臭気を30人のパネラーにアンケートし、不快
なオゾン臭の有無について確認したところ、第2実施例
の場合には2人が臭気を感じ、比較例の場合には11人
が臭気を感じた。
【0064】次に本発明の第3実施例を図8に基づいて
説明する。オゾン制御装置68にはR扉スイッチ69お
よびV扉スイッチ70が電気的に接続されている。これ
らR扉スイッチ69およびV扉スイッチ70は冷蔵室7
内および野菜室13内に装着されたものであり、R扉8
およびV扉14の開放に基づいてオンされ、R扉8およ
びV扉14の閉成に基づいてオフされる。
【0065】上記構成の場合、オゾン制御装置68はR
扉スイッチ69からの出力信号に基づいてR扉8の開放
を検出したり、または、V扉スイッチ70からの出力信
号に基づいてV扉14の開放を検出すると、オゾン発生
装置58を開放前の状態に保持する。例えばオゾン発生
装置58が開放前に連続運転されていれば開放中も連続
運転し、開放前に間欠運転されていれば開放中も間欠運
転し、開放前に停止していれば開放中も停止させる。
【0066】オゾン制御装置68はR扉スイッチ69か
らの出力信号に基づいてR扉8の閉鎖を検出したり、ま
たは、V扉スイッチ70からの出力信号に基づいてV扉
14の閉鎖を検出すると、R冷却装置45の運転状態に
拘らずオゾン発生装置58を設定時間だけ連続運転す
る。尚、設定時間は内部ROMに予め記録されたもので
ある。
【0067】上記第3実施例によれば、冷蔵室7または
野菜室13が開閉されたときにはオゾン発生装置58を
設定時間だけ連続運転状態にした。このため、冷蔵室7
または野菜室13の開放時にオゾンが放出されるが、冷
蔵室7または野菜室13の閉成時にオゾン発生装置58
の連続運転に基づいて多量のオゾンが生成されるので、
冷蔵室7内および野菜室13内が適切なオゾン濃度に迅
速に復帰する。
【0068】尚、<潤い運転>時の後半に冷蔵室7を1
0秒間だけ90°開放した後に閉鎖したときの野菜室1
3内のオゾン濃度を実験したところ、オゾン発生装置5
8を10分間だけ間欠運転(オン:オフ=T:T)した
ときにはオゾン濃度が目標値(開放直前のオゾン濃度の
90%)に復帰するまでに7分間かかり、オゾン発生装
置58を10分間だけ連続運転したときには4分間に短
縮されることが確認されている。
【0069】また、オゾン発生装置58を冷蔵室7また
は野菜室13の開放中に運転状態にした。この開放時に
は暖かい外気が冷蔵室7内および野菜室13内に流入
し、冷蔵室7内および野菜室13内の相対湿度が上昇し
たり、オゾン発生電極60の表面に結露が生じる。この
ため、オゾン発生装置58のオゾン発生効率が低下する
ので、人体に悪影響を及ぼす多量のオゾンが放出される
ことはない。
【0070】次に本発明の第4実施例を図9に基づいて
ついて説明する。オゾン制御装置68にはR温度センサ
54が電気的に接続されており、オゾン制御装置68は
運転開始時(電源の投入時や一時停止の解除時)にR温
度センサ54からの出力信号Vrに基づいて冷蔵室7内
の温度を検出する。ここで、検出温度が室温程度(例え
ば20°C)であるときには、R冷却装置45の運転状
態に拘らず検出温度が設定温度(例えば7°C)に低下
するまでオゾン発生装置58を停止状態に保持する。こ
の後、冷蔵室7内の検出温度が設定温度を下回ったこと
を検出すると、図1のフローチャートに基づいてオゾン
発生装置58を運転制御する。
【0071】上記第4実施例によれば、冷蔵室7内が室
温程度に昇温した状態ではオゾン発生装置58のオゾン
発生効率が高く、オゾン発生装置58を運転すると、多
量のオゾンが生成される。しかしながら、運転開始時に
冷蔵室7内が設定温度に冷却されるまでオゾン発生装置
58を停止状態に保持したので、多量のオゾンが発生す
ることが防止され、冷蔵室7内および野菜室13内が適
切なオゾン濃度に保持される。
【0072】尚、野菜室13内のオゾン濃度を実験した
ところ、運転開始からオゾン発生装置58を運転したと
きにはピーク値が0.11ppmになり、7°Cまで冷
却してからオゾン発生装置58を運転したときにはピー
ク値が0.06ppmに低下することが確認されてい
る。
【0073】また、上記第4実施例においては、運転開
始時のオゾン発生装置58の起動基準温度を7°Cに設
定したが、これに限定されるものではなく、5°C〜1
0°Cの範囲内の所定値であれば良い。
【0074】次に本発明の第5実施例について説明す
る。オゾン制御装置68にはR扉スイッチ69およびV
扉スイッチ70が電気的に接続されており、オゾン制御
装置68はR扉スイッチ69およびV扉スイッチ70か
らの出力信号に基づいてR扉8およびV扉14の閉成時
間を監視する。そして、R扉8およびV扉14の双方が
設定時間(例えば数日間または1週間以上)に渡って閉
成され続けたことを検出すると、オゾン発生装置58を
別の設定時間(例えば10分間)だけ運転停止する。
【0075】上記第5実施例によれば、冷蔵室7内およ
び野菜室13内が設定時間を越えて閉成され続けたとき
にはオゾン発生装置58を別の設定時間だけ停止状態に
した。このため、オゾン発生装置58の停止時に冷蔵室
7内および野菜室13内のオゾンが分解して半減するの
で、オゾン濃度の大幅な上昇が抑えられる。尚、冷蔵室
7内および野菜室13内でのオゾンの半減期は湿度,庫
内構造,容積,食品等の負荷量により異なるが、数分か
ら10数分程度である。
【0076】また、冷蔵室7および野菜室13を開放し
ないまま放置したところ、野菜室13内のオゾン濃度は
7日が経過した時点で0.049ppmになり、14日
が経過した時点で0.055ppmになり、21日が経
過した時点で0.057ppmになることが実験で確認
されている。これに対して設定時間(7日)が経過する
毎にオゾン発生装置58を15分間だけ停止させたとき
には7日が経過した時点でオゾン濃度が0.047pp
mになり、14日が経過した時点で0.050ppmに
なり、21日が経過した時点で0.048ppmになる
ことが実験で確認されている。
【0077】尚、上記第1ないし第5実施例において
は、オゾン発生装置58を<潤い運転>時間に連続運転
したが、これに限定されるものではなく、例えば<潤い
運転>時に間欠運転しても良い。この場合、<潤い運転
>時の運転効率(オン/オフ)を<R冷却運転>時より
大きく設定することが好ましい。また、上記第1ないし
第5実施例においては、オゾン発生電極60間に商用周
波数の2.5kVの交流高電圧を印加したが、これに限
定されるものではなく、例えば印加電圧の波高値は2k
V以上であれば良く、周波数はkHzオーダーでも良
く、波形はパルス状でも良い。
【0078】また、上記第1ないし第5実施例において
は、オゾン発生装置58を<R冷却運転時>に秒オーダ
ーで間欠運転したが、これに限定されるものではなく、
例えば分オーダーで間欠運転しても良い。また、上記第
1ないし第5実施例においては、オゾン発生装置58を
専用のオゾン制御装置68により運転制御したが、これ
に限定されるものではなく、例えばメイン制御装置28
が運転制御する構成としても良い。
【0079】また、上記第1ないし第5実施例において
は、Rエバポレータ33およびFエバオレータ34を直
列に接続したが、これに限定されるものではなく、例え
ば並列に接続しても良い。この場合、<R冷却運転>時
にはRファン装置44の運転状態でRエバポレータ33
のみに冷媒を流し、<潤い運転>時にはRファン装置4
4およびFファン装置52の運転状態でFエバポレータ
34のみに冷媒を流すと良い。
【0080】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の冷蔵庫は次の効果を奏する。請求項1記載の手段によ
れば、貯蔵室内にオゾン発生装置を配設することに基づ
いて貯蔵室内をオゾン雰囲気にしたので、殺菌・消臭性
能が向上する。しかも、冷却装置の運転状態に応じてオ
ゾン発生装置の運転状態を制御することに伴い貯蔵室内
のオゾン濃度を平準化したので、製品コストおよび消費
電力量が抑えられる。
【0081】請求項2記載の手段によれば、冷蔵室用冷
却装置の運転状態に応じてオゾン発生装置の運転状態を
制御し、冷蔵室内のオゾン濃度を平準化した。このた
め、殺菌・消臭性能が向上し、しかも、製品コストおよ
び消費電力量が抑えられる。請求項3記載の手段によれ
ば、オゾン発生装置を冷蔵室冷却運転時に間欠運転状態
にしたので、冷蔵室内を適切なオゾン濃度に保持し易く
なる。
【0082】請求項4記載の手段によれば、オゾン発生
装置を冷蔵室用送風機の停止時に停止状態にしたので、
オゾン濃度の一時的な上昇が抑えられる。請求項5記載
の手段によれば、オゾン発生装置を冷蔵室の開閉時に設
定時間だけ連続運転状態にしたので、オゾン濃度が迅速
に復帰する。
【0083】請求項6記載の手段によれば、運転開始時
に冷蔵室内が設定温度に冷却されるまでオゾン発生装置
を停止状態にしたので、冷蔵室内を適切なオゾン濃度に
保持し易くなる。請求項7記載の手段によれば、冷蔵室
が設定時間を越えて閉成され続けたときにオゾン発生装
置を別の設定時間だけ停止状態にしたので、オゾン濃度
の大幅な上昇が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(オゾン発生装置
の制御内容を示すフローチャート)
【図2】電気的構成を示すブロック図
【図3】オゾン発生装置の内部構成を示す横断面図
【図4】冷凍サイクルを示す図
【図5】全体構成を示す縦断側面図
【図6】(a)は野菜室内の相対湿度を示す図、(b)
は野菜室内のオゾン濃度を示す図、(c)および(d)
はオゾン発生装置の運転状態を示すタイミングチャー
ト、(e)はR冷却装置の運転状態を示すタイミングチ
ャート
【図7】本発明の第2実施例を示す図6相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図9】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図10】原料空気の相対湿度とオゾン発生効率との関
係を示す図
【符号の説明】
7は冷蔵室(貯蔵室)、13は野菜室(貯蔵室,冷蔵
室)、19は冷凍室、33はRエバポレータ(冷蔵室用
冷却器)、34はFエバポレータ(冷凍室用冷却器)、
44はRファン装置(冷蔵室用送風機)、45はR冷却
装置(冷蔵室用冷却装置,冷却装置)、52はFファン
装置(冷凍室用送風機)、53はF冷却装置(冷凍室用
冷却装置)、58はオゾン発生装置、68はオゾン制御
装置(制御手段)を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品が収納される貯蔵室と、 前記貯蔵室内を冷却する冷却装置と、 前記貯蔵室内に設けられたオゾン発生装置と、 前記オゾン発生装置を前記冷却装置の運転状態に基づい
    て運転制御する制御手段とを備えたことを特徴とする冷
    蔵庫。
  2. 【請求項2】 食品が収納される冷蔵室および冷凍室
    と、 前記冷蔵室内に風を送る冷蔵室用送風機および当該風を
    冷却する冷蔵室用冷却器を有する冷蔵室用冷却装置と、 前記冷凍室内に風を送る冷凍室用送風機および当該風を
    冷却する冷凍室用冷却器を有する冷凍室用冷却装置と、 前記冷蔵室内に設けられたオゾン発生装置と、 前記オゾン発生装置を前記冷蔵室用冷却装置の運転状態
    に基づいて運転制御する制御手段とを備えたことを特徴
    とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 制御手段は、冷蔵室用冷却器に冷媒を流
    して冷蔵室用送風機を運転する冷蔵室冷却運転時にはオ
    ゾン発生装置を間欠運転状態にすることを特徴とする請
    求項2記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 制御手段は、冷蔵室用送風機の停止時に
    はオゾン発生装置を停止状態にすることを特徴とする請
    求項2記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 制御手段は、冷蔵室が開閉されたときに
    はオゾン発生装置を設定時間だけ連続運転状態にするこ
    とを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 制御手段は、運転開始時には冷蔵室内が
    設定温度に冷却されるまでオゾン発生装置を停止状態に
    することを特徴とする請求項2記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 制御手段は、冷蔵室が設定時間を越えて
    閉成され続けたときにはオゾン発生装置を別の設定時間
    だけ停止状態にすることを特徴とする請求項2記載の冷
    蔵庫。
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