JP2001171347A - 車両用サンバイザ - Google Patents

車両用サンバイザ

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JP2001171347A JP35652899A JP35652899A JP2001171347A JP 2001171347 A JP2001171347 A JP 2001171347A JP 35652899 A JP35652899 A JP 35652899A JP 35652899 A JP35652899 A JP 35652899A JP 2001171347 A JP2001171347 A JP 2001171347A
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light shielding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光板の厚み寸法を小さくできるようにして
その遮光板の軽量化及びコスト低減を図る。 【解決手段】 本発明に係る車両用サンバイザは、遮光
板を車両天井面に取付ける支軸2に対し、その遮光板が
その支軸2の軸方向に移動できる構造の車両用サンバイ
ザにおいて、遮光板は、所定肉厚の板状体により中空形
状に成形されており、遮光板の中空部内には、その遮光
板と支軸2とを連結させる連結機構20が固定されてい
ることを特徴とする。このため、遮光板の薄肉部分等の
欠陥をほとんど考慮する必要がない。また、従来のよう
に、連結機構20の収納空間を確保するために筒状の中
空体を使用する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮光板を車両天井
面に取付ける支軸に対し、その遮光板がその支軸の軸方
向に移動できる構造の車両用サンバイザに関する。
【0002】
【従来の技術】これに関する従来の車両用サンバイザが
特公平4−48649号公報に記載されており、その概
略図が図13に示されている。この車両用サンバイザ1
00は、太陽光を遮光するサンバイザ本体110と、そ
のサンバイザ本体110を回動可能に支持して車室天井
面に取付ける支軸120を備えている。サンバイザ本体
110は、発泡体により所定形状に成形された遮光板1
13とその遮光板113の表面を被う表皮115とから
構成されており、その遮光板113の上端部にアルミニ
ウム等から形成された筒状の中空体122が埋め込まれ
ている。中空体122には支軸120の先端部分に装着
された滑り部材124が、図13(B)に示されるよう
に、軸方向に移動できるように収納されている。滑り部
材124には半径方向に孔125が形成されており、そ
の孔125に加圧部材127と、その加圧部材127を
中空体122の内壁面に押付けるコイルバネ126とが
収納されている。加圧部材127の働きにより、滑り部
材124と中空体122との間に摺動抵抗が生じ、サン
バイザ本体110が支軸120に対して振動等で自然に
移動しないようになっている。
【0003】遮光板113を成形するには、先ず、支軸
120等を備える中空体122を発泡成形用金型(図示
されていない)の内部に位置決めする。次に、その発泡
成形用金型に発泡ビーズを充填し、所定温度の熱気で加
熱する。これによって、発泡ビーズが膨張してビーズ表
面が互いに熱で融着し、上端部に中空体122が埋め込
まれた遮光板113が成形される。このとき、中空体1
22の働きで、滑り部材124等の移動空間S内に発泡
体が入り込むことがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に車両用サンバ
イザでは、軽量化及びコスト低減等のためサンバイザ本
体(遮光板)の厚み寸法を小さくしたい。しかし、上記
した車両用サンバイザ100では、中空体122を遮光
板113に埋め込む構造のため、遮光板113の厚み寸
法を小さくしようとすれば、その中空体122の外周面
と発泡成形用金型の成形面との隙間を小さくしなければ
ならない。前記隙間が小さくなるとその隙間に発泡ビー
ズを効率的に充填できなくなり、図13(C)に示され
るように、中空体122を被う遮光板113の薄肉部分
に欠陥Hが発生し易くなる。一方、欠陥Hが生じないよ
うに中空体122の外周面と発泡成形用金型の成形面と
の隙間を大きくすると、遮光板113の厚みが増加する
とともに、重量も増加し、軽量化等の目的を達成するこ
とができない。本発明は、上記問題点に鑑みなされたも
のであり、遮光板の薄肉部分に欠陥がないサンバイザ本
体を軽量かつ低コストで製造することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、請求項
1に記載された車両用サンバイザによって解決される。
本発明によると、遮光板は所定肉厚の板状体により成形
されるため、その遮光板の薄肉部分等の欠陥をほとんど
考慮する必要がない。さらに、遮光板は板状体により中
空形状に成形されるため、従来のように、連結機構の収
納空間を確保するために筒状の中空体を使用する必要が
ない。このため、中空体を除去できる分だけ遮光板の厚
み寸法を小さくでき、遮光板(サンバイザ本体)の軽量
化及びコスト低減を図ることができる。
【0006】上記した課題は、請求項2に記載された車
両用サンバイザによって解決される。本発明によれば、
連結機構は支軸に対する遮光板の回動機構と、支軸に対
する遮光板の軸方向の移動機構とを一体に備えているた
め、その連結機構をコンパクトにできる。
【0007】上記した課題は、請求項3に記載された車
両用サンバイザによって解決される。本発明によれば、
軸受け部の貫通孔に摺動部材の棒状部が相対回動不能な
状態で挿通されるため、軸受け部と摺動部材とが確実に
係合した状態でその摺動部材を支軸の軸方向に移動させ
ることができる。
【0008】上記した課題は、請求項4に記載された車
両用サンバイザによって解決される。本発明によると、
遮光板はブロー成形法により成形されるため、遮光板の
肉厚がほぼ均等になり、欠陥がさらに生じ難い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12に基づいて本
発明の一の実施の形態に係る車両用サンバイザの説明を
行う。ここで、図1及び図2は本実施の形態に係る車両
用サンバイザの支軸とサンバイザ本体との連結機構を表
す斜視図及び側面図、図3及び図4はその連結機構を構
成する軸受け部及び摺動部材の詳細図である。また、図
5は本実施の形態に係る車両用サンバイザの一部破断全
体図、図6〜図12はサンバイザ本体を構成する遮光板
をブロー成形する際の各部の状態を表す断面図である。
【0010】車両用サンバイザ1は、図5に示されるよ
うに、サンバイザ本体10とそのサンバイザ本体10を
車両天井面Tに取付ける支軸2とから構成されており、
そのサンバイザ本体10と支軸2とが連結機構20によ
って相対回動可能かつ軸方向に相対移動可能に連結され
ている。サンバイザ本体10は、遮光板12と、その遮
光板12の内部空間に収納される前述の連結機構20及
びその遮光板12を被う図示されていない表皮とから構
成されている。ここで、遮光板12は、後記するように
樹脂のブロー成形によって製造される。
【0011】連結機構20は、図1、図2に示されるよ
うに、支軸2の軸回りに回動可能な状態でその支軸2に
連結される軸受け部30と、支軸2に対して軸方向に移
動できるようにその軸受け部30及び支軸2と係合する
摺動部材40とから構成されている。軸受け部30は、
図3等に示されるように、支軸2の先端部が嵌挿される
第一軸受筒部31、第二軸受筒部32及び第三軸受筒部
33と、それらの軸受筒部31,32,33の下部に延
出された脚部30kとを一体に備えている。第一軸受筒
部31と第二軸受筒部32との間は広く切欠かれてお
り、その切欠き部30fに支軸2を挟む係止バネ34が
装着されている。
【0012】係止バネ34は、支軸2に対して常に半径
方向外側から押圧力を付与できる形状に成形されており
(図8等参照)、支軸2に対して軸受け部30が回動す
る際に回動抵抗を付与できるようになっている。このた
め、軸受け部30に所定の回動力が加わったときにその
軸受け部30が支軸2に対して回動できるようになり、
車両の振動等で軸受け部30が支軸2の回りを自然に回
動するようなことはない。
【0013】第二軸受筒部32と第三軸受筒部33と間
は狭く切欠かれており、その切欠き部30mに支軸2の
外周面から突出した抜け止めピン2pが挟まれる。これ
によって、軸受け部30は支軸2に対する軸方向の相対
移動が不能となる。また、第三軸受筒部33には抜け止
めピン2pが通される溝(図示されていない)が円周方
向に一ヶ所形成されている。このため、支軸2の抜け止
めピン2pの位相と第三軸受筒部33の前記溝との位相
を合わせた状態で、その支軸2を軸受け部30の軸受筒
部31,32,33に押し込むことにより、抜け止めピ
ン2pを第二軸受筒部32と第三軸受筒部33との間の
切欠き30mにセットすることができる。軸受け部30
の脚部30kには、断面形状が略五角形の下部貫通孔3
6がその第一軸受筒部31〜第三軸受筒部33と平行に
形成されている。
【0014】摺動部材40は、図1、図2及び図4に示
されるように、レール部41とそのレール部41を支持
する支持ブロック42とから構成されている。ここで、
図4(A),(B),(C),(D)は、それぞれ図2
のA矢視断面図、B矢視断面図、C矢視断面図、D矢視
断面図を表している。支持ブロック42は角形の厚板で
あり、その上部に支軸2が通される第四軸受筒部42k
が形成されている。また、その第四軸受筒部42kには
第三軸受筒部33と同位置に支軸2の抜け止めピン2p
が通される溝(図示されていない)が形成されている。
さらに、第四軸受筒部42kには、図4(D)に示され
るように、ブロー成形中に後記するエアノズル60を位
置決めするための凹部42eが形成されている。
【0015】摺動部材40のレール部41は、軸受け部
30の下部貫通孔36に摺動自在に挿通される断面形状
が略五角形のレールであり、支持ブロック42の下部に
直角に固定される。支持ブロック42の下部両側とレー
ル部41の先端両側には凹部42h,41hが形成され
ており、それらの凹部42h,41hが遮光板12をブ
ロー成形する際に成形型53,56の突出片53a,5
6a(図6(A),(B)参照)によって押圧される。
即ち、摺動部材40のレール部41が本発明の棒状部に
相当する。
【0016】次に、図12に基づき遮光板12をブロー
成形するブロー成形装置50について簡単に説明する。
なお、図12は、ブロー成形装置50の概略縦断面図を
表している。ブロー成形装置50は熱可塑性合成樹脂よ
りなるパリソン12を下方に押出すダイヘッド52を備
えている。ダイヘッド52の下方には開閉装置(図示さ
れていない)に開閉動作される一対の成形型53,56
が配設されており、これらの成形型53,56の対向面
に遮光板12を成形するための成形面54,57がそれ
ぞれ形成されている。
【0017】成形面54,57には、摺動部材40の支
持ブロック42及びレール部41に形成された凹部42
h,41hを押える前述の突出片53a,56aが二組
形成されている。さらに、成形面54,57には、遮光
板12の内側に補強リブ12sを形成するための突出ピ
ン53c,56cが所定部位に複数本設けられている。
一対の成形型53,56の間にはパリソン12をエアブ
ローするためのエアノズル60が上下方向に進退可能に
配設されている。エアノズル60は支軸2の先端部と略
同一の外形に成形されており、摺動部材40の第四軸受
筒部42kから軸受け部30の第三軸受筒部33〜第一
軸受筒部31まで挿入できるようになっている。また、
エアノズル60の外周面には第四軸受筒部42kの凹部
42eと嵌合する位置決め凸部61が設けられている。
【0018】次に、本実施の形態に係る車両用サンバイ
ザ1の製造方法について説明する。先ず、連結機構20
の軸受け部30と摺動部材40との組付けが行われる。
即ち、軸受け部30の下部貫通孔36に摺動部材40の
レール部41が挿通される。次に、一対の成形型53,
56が型開きされ、エアノズル60が待機位置に配置さ
れた状態でそのエアノズル60に連結機構20がセット
される。即ち、摺動部材40の第四軸受筒部42kから
軸受け部30の第三軸受筒部33〜第一軸受筒部31ま
でエアノズル60が挿入され、そのエアノズル60の位
置決め凸部61が第四軸受筒部42kの凹部42eと嵌
合する。これによって、連結機構20はレール部41の
凹部41hが最上部となるようにエアノズル60にセッ
トされる。
【0019】このようにして、連結機構20がエアノズ
ル60にセットされると、図12に示されるように、ダ
イヘッド52からパリソン12が一対の成形型53,5
6の間に押出されるとともに、エアノズル60が所定位
置まで上昇して連結機構20の軸受け部30と摺動部材
40とがパリソン12の内部に挿入される。次に、一対
の成形型53,56が型締めされ、その型締め動作に基
づいてパリソン12の外壁面が成形型53,56の成形
面54,57の形成された二組の突出片53a,56a
及び複数の突出ピン53c,56cによって押圧され
る。
【0020】そして、二組の突出片53a,56aが、
図6(A),(B)に示されるように、パリソン12を
介した状態で摺動部材40の支持ブロック42とレール
部41とに形成された凹部42h,41hを押圧する。
即ち、パリソン12が突出片53a,56aによって凹
部42h,41hに押し込まれ、そのパリソン12が後
に固化した状態で摺動部材40がパリソン12(遮光板
12)に固定される。また、複数の突出ピン53c,5
6cによってパリソン12に筒状の補強リブ12sが形
成される。なお、パリソン12の周縁は一方の成形型5
6の周縁に形成された切込み刃59によって切断され、
遮光板12の形状に成形される。
【0021】このようにして、型締めが行われると、エ
アノズル60によってパリソン12の内部にエアが吹き
込まれ、そのパリソン12が膨らむことにより、パリソ
ン12の表面は成形型53,56の成形面54,57に
よって所定形状に成形される。図7から図11は、パリ
ソン12が成形される様子を表す要部断面図である。
【0022】即ち、図7は、図12のVII−VII矢視部位
から見たパリソン12の成形中の様子を表す断面図であ
り、摺動部材40の支持ブロック42の凹部42hと成
形型53,56の突出片53a,56a及びパリソン1
2との関係等を表している。このように、パリソン12
が突出片53a,56aによって凹部42hに押し込ま
れて、前述のように、摺動部材40の支持ブロック42
がパリソン12(遮光板12)に固定される。なお、図
7から成形型53,56を除いた図が図5において支軸
2を省略したVII−VII矢視断面図と等しくなる。
【0023】図8は、図12のVIII−VIII矢視部位から
見たパリソン12の成形中の様子を表す断面図であり、
成形型53,56の突出ピン53c,56cによってパ
リソン12に補強リブ12sが形成される様子等を表し
ている。なお、図8から成形型53,56を除いた図が
図5において支軸2を省略したVIII−VIII矢視断面図と
等しくなる。図9は、図12のIX−IX矢視部位から見た
パリソン12の成形中の様子を表す要部断面図であり、
軸受け部30の外形や補強リブ12sの外形等を表して
いる。なお、図9から成形型53,56を除いた図が図
5において支軸2を省略したIX−IX矢視断面図と等しく
なる。
【0024】図10は、図12のX−X矢視部位から見た
パリソン12の成形中の様子を表す要部断面図であり、
摺動部材40のレール部41の凹部41hと成形型5
3,56の突出片53a,56a及びパリソン12との
関係等を表している。このように、パリソン12が突出
片53a,56aによって凹部41hに押し込まれて、
摺動部材40のレール部41の端部がパリソン12(遮
光板12)に固定される。なお、図10から成形型5
3,56を除いた図が図5において支軸2を省略したX
−X矢視断面図と等しくなる。
【0025】図11は、図12のXI−XI矢視部位から見
たパリソン12の成形中の様子を表す要部断面図であ
り、同じく摺動部材40のレール部41の凹部41hと
成形型53,56の突出片53a,56a及びパリソン
12との関係等を表している。なお、図11から成形型
53,56を除いた図が図5において支軸2を省略した
XI−XI 矢視断面図と等しくなる。
【0026】このようにして、パリソン12(遮光板1
2)が成形されると、エアノズル60が連結機構20か
ら引き抜かれて待機位置まで戻される。さらに一対の成
形型53,56が型開きされて、パリソン12が固化す
ることにより得られた遮光板12が成形型53,56か
ら外される。そして、その遮光板12に表皮(図示され
ていない)が被せられサンバイザ本体10が完成する。
なお、サンバイザの種類によっては表皮の装着を省略す
ることもある。
【0027】次に、遮光板12に収納された摺動部材4
0の第四軸受筒部42kから軸受け部30の第三軸受筒
部33〜第一軸受筒部31に支軸2が挿入される。支軸
2の挿入は、その支軸2の抜け止めピン2pの位相を第
四軸受筒部42kの溝の位相及び第三軸受筒部33の溝
の位相と一致させた状態で行う。そして、抜け止めピン
2pが溝を通って第二軸受筒部32の位置まで到達した
状態で支軸2を回動させ、その抜け止めピン2pを第二
軸受筒部32と第三軸受筒部33との切欠き30mにセ
ットする。これによって、支軸2は遮光板12と連結さ
れ、車両用サンバイザ1が完成する。
【0028】車両用サンバイザ1は、図5に示されるよ
うに、サンバイザ本体10と支軸2とが連結機構20に
よって相対回動可能かつ軸方向に相対移動可能に連結さ
れている。このため、サンバイザ本体10を右方向に引
っ張れば、摺動部材40の支持ブロック42が第四軸受
筒部42kの働きで支軸2に沿って右移動し、レール部
41が軸受け部30の下部貫通孔36に沿って右摺動し
て、サンバイザ本体10は支軸2に沿って右方向に移動
する。なお、二点鎖線は、サンバイザ本体10が右限位
置にあるときの軸受け部30の位置及び支軸2の位置を
表している。
【0029】また、サンバイザ本体10を左方向に引っ
張れば、サンバイザ本体10を支軸2に沿って元の位置
まで戻すことができる。さらに、軸受け部30の軸受筒
部31,32,33及び摺動部材40の第四軸受筒部4
2k等の働きにより、サンバイザ本体10を支軸2の軸
心回りに回動させることができる。
【0030】このように、本実施の形態に係る車両用サ
ンバイザ1によると、サンバイザ本体10を構成する遮
光板12は所定肉厚の板状体により成形されるため、そ
の遮光板12の薄肉部分等の欠陥をほとんど考慮する必
要がない。さらに、遮光板12は板状体により中空形状
に成形されるため、従来のように、連結機構20の収納
空間を確保するために筒状の中空体等を使用する必要が
ない。このため、中空体を除去できる分だけ遮光板12
の厚み寸法を小さくでき、サンバイザ本体10の軽量化
及びコスト低減を図ることができる。
【0031】また、連結機構20は支軸に対する遮光板
12の回動機構(軸受け部30)と、支軸2に対する遮
光板12の軸方向の移動機構(摺動部材40)とを一体
に備えているため、その連結機構20をコンパクトにで
きる。また、軸受け部30の下部貫通孔36に摺動部材
40のレール部41が相対回動不能な状態で挿通される
ため、軸受け部30と摺動部材40とが確実に係合した
状態でその摺動部材40を支軸2の軸方向に移動させる
ことができる。また、遮光板12はブロー成形法により
成形されるため、遮光板12の肉厚がほぼ均等になり、
欠陥がさらに生じ難い。
【0032】ここで、本実施の形態においては、ブロー
成形法を使用して遮光板12を成形する例を示したが、
射出成形により遮光板12の前面板と後面板とを成形
し、その前面板と後面板とを合わせることにより、中空
部を有する遮光板を成形しても良い。また、軸受け部3
0の下部貫通孔36と摺動部材40のレール部41とを
断面形状略五角形に形成した例を示したが、その下部貫
通孔36とレール部41とが相対回動不能であれば、断
面形状は五角形に限られない。さらに、下部貫通孔とレ
ール部とを複数組設けるようにすれば、断面形状は円形
であっても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、遮光板は所定肉厚の板
状体により成形されるため、その遮光板の薄肉部分等の
欠陥をほとんど考慮する必要がない。また、従来の中空
体を除去できる分だけ遮光板の厚み寸法を小さくできる
ため、遮光板の軽量化及びコスト低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る車両用サンバイ
ザの支軸とサンバイザ本体との連結機構を表す斜視図で
ある。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る車両用サンバイ
ザの支軸とサンバイザ本体との連結機構を表す側面図で
ある。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る車両用サンバイ
ザの連結機構を構成する軸受け部の側面図(A図)、正
面図(B図)である。
【図4】図2のA−A矢視断面図(A図)、B−B矢視
断面図(B図)、C−C矢視断面図(C図)、D−D矢
視断面図(D図)である。
【図5】本発明の一の実施の形態に係る車両用サンバイ
ザの一部破断全体図である。
【図6】サンバイザ本体を構成する遮光板をブロー成形
する際の各部の状態を表す縦断面図である(A図、B
図)。
【図7】サンバイザ本体を構成する遮光板をブロー成形
する際の各部の状態を表す縦断面図である。
【図8】サンバイザ本体を構成する遮光板をブロー成形
する際の各部の状態を表す縦断面図である。
【図9】サンバイザ本体を構成する遮光板をブロー成形
する際の各部の状態を表す縦断面図である。
【図10】サンバイザ本体を構成する遮光板をブロー成
形する際の各部の状態を表す縦断面図である。
【図11】サンバイザ本体を構成する遮光板をブロー成
形する際の各部の状態を表す縦断面図である。
【図12】ブロー成形装置の概略を表す縦断面図であ
る。
【図13】従来の車両用サンバイザの全体図(A図)、
A図の要部縦断面図(B図)、薄肉部の欠陥を表す縦断
面図(C図)である。
【符号の説明】
2 支軸 10 サンバイザ本体 12 遮光板 20 連結機構 30 軸受け部 36 下部貫通孔 40 摺動部材 41 レール部(棒状部) 41h 凹部 42 支持ブロック 42h 凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光板を車両天井面に取付ける支軸に対
    し、その遮光板がその支軸の軸方向に移動できる構造の
    車両用サンバイザにおいて、 遮光板は、所定肉厚の板状体により中空形状に成形され
    ており、 前記遮光板の中空部内には、その遮光板と支軸とを連結
    させる連結機構が固定されていることを特徴とする車両
    用サンバイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両用サンバイザ
    において、 連結機構は、支軸の軸心回りに回動可能な状態でその支
    軸に装着された軸受け部と、 遮光板に固定されて、支軸の軸方向に移動できるように
    その軸受け部と係合する摺動部材と、を有することを特
    徴とする車両用サンバイザ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された車両用サンバイザ
    において、 軸受け部の貫通孔に摺動部材の棒状部が相対回動不能な
    状態で挿通されることにより、その軸受け部と摺動部材
    とが係合すること特徴とする車両用サンバイザ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された車両用サンバイザ
    において、 遮光板はブロー成形法により成形されることを特徴とす
    る車両用サンバイザ。
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