JPH0920139A - 車両用サンバイザー及びその製造方法 - Google Patents

車両用サンバイザー及びその製造方法

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JPH0920139A
JPH0920139A JP17251295A JP17251295A JPH0920139A JP H0920139 A JPH0920139 A JP H0920139A JP 17251295 A JP17251295 A JP 17251295A JP 17251295 A JP17251295 A JP 17251295A JP H0920139 A JPH0920139 A JP H0920139A
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engaging
shaped
structural member
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JP17251295A
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English (en)
Inventor
Norifumi Tanaka
典文 田中
Shigeru Yabutani
茂 薮谷
Akiyoshi Nagano
昭義 永野
Kazumichi Shigeno
一道 重野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストの低減及び製造に際しての作業性の向上
を図り、軽量化を図り、外観品質の低下を抑制しうるサ
ンバイザー及びその製造方法を提供する。 【解決手段】サンバイザー1は、カードバンド、ミラー
等を備えたサンバイザー本体2及び軸体3等から構成さ
れる。サンバイザー本体2は第1の箱状体5及び第2の
箱状体6を備えた構造部材と、その表面に接合された表
皮部材とを備える。第1の箱状体5及び第2の箱状体6
はヒンジ部7により連結される。第1の箱状体5及び第
2の箱状体6には係合突起11及び係合凹部15が設け
られる。表皮部材を接合させるようにして構造部材を成
形した後、ヒンジ部7を折り曲げるとともに、これら1
1,15を相互に係合させることによりサンバイザー本
体2が得られる。このため、部品点数の多かった従来技
術に比べ、著しく備品点数及び作業工数が低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用サンバイザー
に係り、詳しくは、車両室内の上部前方等に開閉可能に
設けられる車両用サンバイザー及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のサンバイザーとしては、
例えば図9,10に示すようなものが知られている。す
なわち、これらの図に示すように、サンバイザー71
は、平面略矩形状のサンバイザー本体72と、平面L字
状の金属製の軸体73とを備えている。軸体73の一端
は、サンバイザー本体72内に挿入されているととも
に、その他端には、図示しない取着部が設けられてい
る。サンバイザー71は、当該取着部において車両に対
し取付けられている。
【0003】前記サンバイザー本体72は、硬質素材よ
りなる第1の基材74と、該第1の基材73の上下に設
けられた段ボール製の第2の基材75と、これら74,
75を上下から被覆する2枚のポリウレタン製のクッシ
ョン76と、さらにそのクッション76を覆う布製の表
皮シート77とを備えている。前記サンバイザー本体7
2は軸体73の一端に対し回動可能となっている。そし
て、サンバイザー71の使用時においては、サンバイザ
ー本体72が軸体73に対し回動されることにより、日
光等が遮られるようになっている。
【0004】しかしながら、上記のようなサンバイザー
71を構成するに際しては、第1及び第2の基材74,
75、クッション76、表皮シート77等の多くの部品
を必要としていた。このため、部品点数の増大を招き、
コストの増大を招来していた。また、これらの部品を組
付けるためには多大な工数を必要とし、作業性の悪化を
も招来していた。
【0005】このような問題を解消するための技術とし
て、例えば公開技報94−19320号(1994年1
1月1日発行)に開示されたものが知られている。この
技術では、図11に示すように、サンバイザー本体81
は、第1及び第2の箱状体82,83等よりなる構造部
材84及び構造部材84の表面に接合された表皮部材8
5を備えている。前記構造部材84を構成する各箱状体
82,83は、それぞれ板状部86及びその周縁から立
設する側壁部87を備えている。また、各1つの側壁部
87がヒンジ部88(該ヒンジ部88は表皮部材85の
みによって)によって相互に連結されている。
【0006】そして、前記構造部材84のヒンジ部88
を折り曲げることにより第1及び第2の箱状体82,8
3の各側壁部87を相互に当接させる。さらにその当接
状態を保持しつつ、振動溶着により、両者を接合させ
る。この接合により、内部空間を有するサンバイザー本
体81が得られる。かかる技術によれば、部品点数及び
作業工数の著しい低減が図られるとともに、軽量化をも
図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公開技
法に開示された技術では、次に示すような問題があっ
た。すなわち、両箱状体82,83を相互に接合するに
際し、振動溶着という方法を採用していたため、当該接
合作業に際し、相当の費用と手間を要することとなって
いた。
【0008】また、箱状体82,83を相互に接合する
に際し、充分な接合力を得るため、比較的大きな接合面
積を確保する必要がある。このため、従来では、図11
に示すように、箱状体82,83の側壁部87を外部に
露出させて両者を接合するようにしていた。従って、布
製の表皮部材85の一部に構造部材84が露出した恰好
となり、ひいては、外観品質が低下してしまうおそれが
あった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、コストの低減及び製造
に際しての作業性の向上を図ることができるとともに、
軽量化を図り、外観品質の低下を抑制することのできる
車両用サンバイザー及びその製造方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、板状部及び該板
状部の周縁から立設する側壁部をそれぞれ備えた第1及
び第2の箱状体を備え、所定の形状保持性を有すべく、
熱可塑性樹脂材料により成形されてなる構造部材と、前
記構造部材の成形時において前記構造部材の表面に接合
された表皮部材と、 前記構造部材及び前記表皮部材の
少なくとも一方よりなり、前記第1及び第2の箱状体を
連結するヒンジ部と、前記構造部材に対し相対回動可能
に設けられた軸体とを備え、前記構造部材の前記ヒンジ
部を折り曲げることにより前記第1及び第2の箱状体の
各側壁部を相互に対向させることにより構成されてなる
車両用サンバイザーであって、前記第1及び第2の箱状
体には、相互に係合しあう係合手段を一体的に形成した
ことをその要旨としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明において、前記車両用サンバイザーは、
帯状部材を有するものであって、当該帯状部材は前記係
合手段の一部に取付けられていることをその要旨として
いる。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項2に記載の発明において、前記係合手段は、係合突起
及び係合凹部より構成されるとともに、前記帯状部材の
一部には、透孔が形成され、前記透孔において前記係合
突起の一部が嵌め込まれることにより前記帯状部材が取
付けられていることをその要旨としている。
【0013】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1に記載の車両用サンバイザーの製造方法であって、
請求項1に記載の車両用サンバイザーの製造方法であっ
て、前記表皮部材を所定の形状にトリミングする工程
と、金型装置により、前記構造部材を成形するためのキ
ャビティを構成するとともに、成形面の一部に前記表皮
部材をセットする工程と、前記キャビティ内に、可塑化
された前記熱可塑性樹脂材料を射出し、充填する工程
と、前記熱可塑性樹脂材料が冷却固化した後、前記金型
装置から取り出す工程と、前記構造部材に前記軸体を相
対回動可能に取付ける工程と、前記ヒンジ部を折り曲げ
ることにより前記第1及び第2の箱状体の各側壁部を相
互に対向させるとともに、前記係合手段を相互に係合さ
せる工程とを備えたことをその要旨としている。
【0014】加えて、請求項5に記載の発明では、請求
項4に記載の車両用サンバイザーの製造方法であって、
前記係合手段として係合突起及び係合凹部を成形すると
ともに、前記ヒンジ部を折り曲げる前段階において、帯
状部材の一部に形成された透孔に前記係合突起を嵌め込
む工程を設けたことをその要旨としている。
【0015】さて、上記請求項1に記載の発明によれ
ば、サンバイザーは、構造部材、表皮部材及び軸体から
構成されうため、部品点数がさほど多くはならない。ま
た、車両用サンバイザーの構造部材は、第1及び第2の
箱状体を備え内部中空構造となるため、重量がさほど増
大することはない。さらに、構造部材により形状が保持
されうる。一方構造部材の表面に接合された表皮部材に
より、触感の向上、意匠性の向上が図られうる。
【0016】併せて、第1及び第2の箱状体は、ヒンジ
部が折り曲げられることにより前記第1及び第2の箱状
体の各側壁部が相互に対向しあい、係合手段が相互に係
合されることにより、相互に接合される。従って、振動
溶着等により両者を接合する必要のあった従来技術とは
異なり、容易にいわゆるサンバイザー本体を構成するこ
とができ、製造工程の簡素化が図られうる。また、接合
面積を確保する必要がなく、外部からは、表皮部材のみ
が視認されうることとなり、外部に構造部材が露出する
ことが回避されうる。
【0017】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の作用に加えて、車両用サンバイザーは、
帯状部材を有する。このため、カード等が帯状部材及び
表皮部材間に装着されうる。この帯状部材は、係合手段
の一部に取付けられるので、当該帯状部材の装着部位が
外部から視認されることはない。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明よれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、前記係合手段は、
係合突起及び係合凹部より構成される。そして、帯状部
材の一部形成された透孔において係合突起の一部が嵌め
込まれた状態で、上記係合が行われる。このため、帯状
部材の取付に際しては、上記嵌め込む操作を行うだけで
足りる。
【0019】併せて、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1に記載の車両用サンバイザーが製造されるに際
しては、まず、表皮部材が所定の形状にトリミングされ
る。次に、金型装置により、前記構造部材を成形するた
めのキャビティが構成されるとともに、成形面の一部に
表皮部材がセットされる。そして、キャビティ内に、可
塑化された熱可塑性樹脂材料が射出され、充填される。
さらに、熱可塑性樹脂材料が冷却固化した後、金型装置
から取り出される。また、別途、構造部材に軸体が相対
回動可能に取付けられる。さらに、ヒンジ部が折り曲げ
られることにより第1及び第2の箱状体の各側壁部が相
互に対向させられるとともに、係合手段が相互に係合さ
せられる。かかる製造方法によれば、請求項1に記載し
た発明の作用とほぼ同等の作用を奏する。
【0020】加えて、請求項5に記載の発明によれば、
請求項4に記載の車両用サンバイザーの製造方法の作用
に加えて、前記係合手段として係合突起及び係合凹部が
成形されるとともに、ヒンジ部が折り曲げられる前段階
において、帯状部材の一部に形成された透孔に係合突起
を嵌め込まれる。本発明によれば、このように嵌め込む
だけで、帯状部材の取付けが確実に行われ、請求項3に
記載の発明とほぼ同等の作用を奏する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1,2に示す
ように、サンバイザー1は、平面略矩形状のサンバイザ
ー本体2と、平面L字状の金属製の軸体3とを備えてい
る。軸体3の一端は、サンバイザー本体2内に設けられ
ているとともに、その他端には、取着部4が設けられて
いる。サンバイザー1は、当該取着部4において車両室
内の前方上部に対し取付けられる。
【0022】前記サンバイザー本体2は、第1の箱状体
5及び第2の箱状体6を備えた構造部材8と、構造部材
8の表面に接合された表皮部材9と、前記第1及び第2
の箱状体5,6を連結するヒンジ部7(本実施の形態で
はヒンジ部7は構造部材8及び表皮部材9によって構成
されている)を備えている。より詳しく説明すると、各
箱状体5,6は、それぞれ、板状部5a,6a及び該板
状部5a,6aの周縁から立設する側壁部5b,6bを
それぞれ備えている。そして、ヒンジ部7は、第1及び
第2の箱状体5,6の各1つの側壁部5b,6bを連結
している。構造部材8はフィラーの混入されたポリプロ
ピレン(以下、単に「PPF」という)よりなり、所定
の形状保持性が確保されている。また、表皮部材9は合
成繊維製の布よりなっている。この表皮部材9は、後述
する構造部材8の成形時において熱溶着により接合され
ている。
【0023】前記軸体3の一端は、サンバイザー本体2
の第1の箱状体5に取付けられており、同箱状態5に対
し相対回動可能となっている。すなわち、サンバイザー
本体2は軸体3に対し、回動可能となっており、この回
動により、サンバイザー1が収納されたり、日光を遮る
ために使用に供されたりする。
【0024】また、サンバイザー本体2はヒンジ部7が
折り曲げられることにより第1及び第2の箱状体5,6
の各側壁部5b,6bが相互に対向させられ、これによ
り、両者が接合されている。この接合に際しては、次の
ような構成が採られている。すなわち、第2の箱状体6
には、側壁部6bの内側において、同側壁部6bと同一
方向へ突出する係合手段としての複数の係合突起11が
側壁部6bに並列するようにして一体的に形成されてい
る。これら係合突起11の先端には拡径部12が設けら
れている。
【0025】一方、第1の箱状体5における側壁部5b
の先端には内方へ突出する突条13が一体的に形成され
ている。また、側壁部5bの内側において、同側壁部5
bと同一方向へ突出する複数のリブ14が側壁部5bに
並列するようにして一体的に形成されている。本実施の
形態においては、側壁部5b、板状部5a及びリブ14
によって、係合手段としての係合凹部15が構成されて
いる。そして、図3,4に示すように、係合突起11が
係合凹部15に係合されることにより、つまり、係合突
起11先端の拡径部12がリブ14及び突条13間に嵌
め込まれることにより、第1及び第2の箱状体5,6は
相互に接合されているのである。
【0026】また、図1に示すように、サンバイザー本
体2には帯状部材を構成するカードバンド16が設けら
れている。つまり、一部の係合突起11には、カードバ
ンド16が係合されている。さらに詳しくは、カードバ
ンド16は帯状の可撓製材料よりなり、両端部には透孔
17が形成されている。そして、その透孔17におい
て、前記係合突起11が嵌め込まれることにより、第2
の箱状体6に取着される。そのため、図5に示すよう
に、第1及び第2の箱状体5,6の接合状態において
は、カードバンド16は、サンバイザー本体2に対し確
実に取付けられている。
【0027】さらに、図1に示すように、第1の箱状体
5の板状部5aのほぼ中央には、開口部18が形成され
ているとともに、その開口部18は、ミラー支持用リブ
19が一体形成されている。また、ミラー支持用リブ1
9の周囲4か所には、位置決め突起21が立設されてい
る。一方、第2の箱状体6の板状部6aには、前記ミラ
ー支持用リブ19に対向する一対のミラー押さえリブ2
2が一体形成されている。そして、第1及び第2の箱状
体5,6の接合状態においては、図3に示すように、ミ
ラー支持用リブ19上に金属板製のミラー23が載置さ
れているとともに、このミラー23は、反対方向からミ
ラー押さえリブ22によって押さえ付けられるようにし
て固定されている。
【0028】次に、上記のように構成されてなるサンバ
イザー1を製造するための金型装置31について説明す
る。図6,7に示すように、金型装置31は、固定型3
2及び可動型33を備えている。固定型32及び可動型
33に形成された成形凹部により、サンバイザー本体2
(主として構造部材8)を形成するためのキャビティ3
4が構成される。また、このキャビティ34に開口する
ようにして、ゲート35が設けられ(本実施の形態では
2か所)、当該ゲート35より、可塑化された樹脂素材
がキャビティ34内に射出(又は注入)されるようにな
っている。さらに、前記固定型32において、前記ヒン
ジ部7を成形するための部分に対応する位置には、スラ
イドコア36が図中上下方向に移動可能に設けられてい
る。
【0029】次に、上記のように構成されてなる金型装
置31を用いて、サンバイザー1を製造するに際しての
製造方法及び製造時の作用効果について説明する。ま
ず、図6に示すように、予め表皮部材9を所定の形状に
トリミングするとともに、可動型33を、固定型32に
対し幾分離間しておく。そして、図7に示すように、そ
のトリミングされた表皮部材9を金型装置31内にセッ
トする。より詳しくは、可動型33とスライドコア36
とによって表皮部材9を挟み込み固定する。そして、金
型装置31によって、サンバイザー本体2の形状をなす
ようキャビティ34を構成する(但し、本実施の形態で
は、この段階において未だ可動型33は、固定型32に
対し幾分離間されている。)。
【0030】次に、同じく図7に示すように、前記ゲー
ト35より、可塑化されたPPFをキャビティ34に向
けて所定量射出(注入)する。そして、キャビティ34
内にPPFが所定量注入されたならば、可動型33を固
定型32の方向へ移動させる。すると、図8に示すよう
に、キャビティ34内にPPFが充填される。また、こ
のとき、前記スライドコア36を幾分図中下方に没入さ
せる。すると、ヒンジ部7に相当する部分にもPPFが
流動することとなる。また、PPFからの熱が伝達され
ることにより、該PPFが表皮部材9と接合する。
【0031】そして、かかる動作が完了した後、PPF
を冷却固化させる。すると、上述したサンバイザー本体
2のうち、構造部材8が成形されることとなる。その
後、金型装置31を型開きし、表皮部材9と一体となっ
た構造部材8を取り出すことにより、図1に示すような
サンバイザー本体2の前駆体が得られる。
【0032】次に、同図に示すように、第1の箱状体5
に軸体3を取付ける。そして、上述したように、カード
バンド16を係合突起11に取付ける。また、ミラー2
3をミラー支持用リブ19上にセットする。そして、ヒ
ンジ部7を折り曲げる、すなわち、ヒンジ部7を回動中
心として第1の箱状体5に対し第2の箱状体6を回動さ
せることにより、係合突起11が係合凹部15に係合さ
れる。そのため、係合突起11先端の拡径部12がリブ
14及び突条13間に嵌め込まれ、第1及び第2の箱状
体5,6は相互に接合される。
【0033】このようにして得られたサンバイザー1
は、取着部4において、車両本体に対し取付けられる。
サンバイザー1は、その収納状態から自身を軸体3に対
し回動させることにより、日光等を遮る役割を果たす。
【0034】さて、本実施の形態、すなわち、サンバイ
ザー1及びその製造方法によれば、サンバイザー1は、
構造部材8、表皮部材9及び軸体3から構成されうた
め、部品点数がさほど多くはならない。このため、著し
いコストの低減を図ることができる。また、上記の如き
成形法によりサンバイザー本体2を一体的に形成するよ
うにした。このため、製造に際しての工数を著しく低減
することができる。その結果、飛躍的な作業製の向上を
図ることができる。
【0035】また、サンバイザー本体2は、第1及び第
2の箱状体5,6を備え、内部中空構造となるため、重
量がさほど増大することはない。つまり、軽量化を図る
ことができる。
【0036】さらに、構造部材8により形状が保持され
うる。一方、構造部材8の表面に接合された表皮部材9
により、触感の向上、意匠性の向上が図られうる。併せ
て、第1及び第2の箱状体5,6は、ヒンジ部7が折り
曲げられることにより前記第1及び第2の箱状体5,6
の各側壁部5b,6bが相互に対向しあい、係合突起1
1が係合凹部15に係合されることにより、相互に接合
される。従って、振動溶着等により両者を接合する必要
のあった従来技術とは異なり、容易にいわゆるサンバイ
ザー本体2を構成することができ、製造工程のさらなる
簡素化を図ることができる。特に、本実施の形態では係
合突起11を係合凹部15に嵌め込むという操作を行う
だけで足りる。従って、上記効果をより確実なものとす
ることができる。さらに、本実施の形態では、ミラー2
3を設けることとしたのであるが、上記係合を行うだけ
で、容易に、かつ、確実にミラー23の取付固定を行う
ことができる。
【0037】また、従来技術とは異なり、接合面積を確
保する必要がないため、外部に構造部材8が露出するこ
とが回避されうる。そのため、外部からは、表皮部材9
のみが視認されうることとなり、ひいては、外観品質の
向上をも図ることができる。
【0038】さらに、本実施の形態によれば、サンバイ
ザー本体2には、カードバンド16が設けられる。本実
施の形態では、このカードバンド16は、上記係合突起
11に取付けられるので、当該カードバンド16の装着
部位が外部から視認されることはない。その結果、さら
なる外観品質の向上を図ることができる。
【0039】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、例えば次の如く構成してもよい。 (1)前記実施の形態では、サンバイザー本体2の形状
を平面矩形状としたが、必ずしもそのような形状に限定
されるものではなく、例えば楕円、長円形状等いかなる
形状を有していてもよい。
【0040】(2)前記実施の形態では、構造部材8を
構成する素材としてPPFを、表皮部材9を構成する素
材として布をそれぞれ採用したが、目的に叶ったんもの
であれば、いかなる素材により構成してもよい。
【0041】(3)前記実施の形態では、構造部材8を
成形するに際し、いわゆるスタンピングモールディング
法を用いたが、通常の射出成形法により成形してもよ
い。 (4)前記実施の形態では、ヒンジ部7を構造部材8及
び表皮部材9により構成したが、いずれか一方のみによ
り構成してもよい。
【0042】(5)前記実施の形態では、帯状部材とし
てカードバンド16を設ける場合に具体化したが、ポケ
ット状のケース等の付いたバンド等であってもよい。 (6)前記実施の形態における係合突起11及び係合凹
部15の関係を相互逆にしてもよい。また、係合手段は
上記突起−凹部の関係に限定されるものではなく、例え
ば突起−透孔、突起−把持部等の関係であってもよい。
【0043】(7)前記実施の形態におけるカードバン
ド16及びミラー14のうちいずれか又は全てを省略す
る構成としてもよい。 (8)前記実施の形態における固定型32及び可動型3
3の関係を相互逆にしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用サ
ンバイザー及びその製造方法よれば、コストの低減及び
製造に際しての作業性の向上を図ることができるととも
に、軽量化を図り、外観品質の低下を抑制することがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のサンバイザーを開いた状態を示す
斜視図である。
【図2】実施の形態におけるサンバイザーを示す斜視図
である
【図3】サンバイザー本体の断面図である。
【図4】係合部分を拡大して示す断面図である。
【図5】カードバンドの設けられている部分の拡大断面
図である。
【図6】金型装置を示す断面図である。
【図7】成形時の作用を示す金型装置の断面図である。
【図8】充填完了時の状態を示す金型装置の断面図であ
る。
【図9】従来技術におけるサンバイザーを示す斜視図で
ある。
【図10】従来技術におけるサンバイザーを示す模式的
な断面図である。
【図11】別の従来技術におけるサンバイザーを開いた
状態を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1…サンバイザー、2…サンバイザー本体、3…軸体、
5…第1の箱状体、5a,6a…板状部、5b,6b…
側壁部、6…第2の箱状体、7…ヒンジ部、8…構造部
材、9…表皮部材、10…係合手段を構成する係合突
起、15…係合手段を構成する係合凹部、16…帯状部
材としてのカードバンド、31…金型装置、34…キャ
ビティ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永野 昭義 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 (72)発明者 重野 一道 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部(5a,6a)及び該板状部(5
    a,6a)の周縁から立設する側壁部(5b,6b)を
    それぞれ備えた第1及び第2の箱状体(5,6)を備
    え、所定の形状保持性を有すべく、熱可塑性樹脂材料に
    より成形されてなる構造部材(8)と、 前記構造部材(8)の成形時において前記構造部材
    (8)の表面に接合された表皮部材(9)と、 前記構造部材(8)及び前記表皮部材(9)の少なくと
    も一方よりなり、前記第1及び第2の箱状体(5,6)
    を連結するヒンジ部(7)と、 前記構造部材(8)に対し相対回動可能に設けられた軸
    体(3)とを備え、前記構造部材(8)の前記ヒンジ部
    (7)を折り曲げることにより前記第1及び第2の箱状
    体(5,6)の各側壁部(5b,6b)を相互に対向さ
    せることにより構成されてなる車両用サンバイザーであ
    って、 前記第1及び第2の箱状体(5,6)には、相互に係合
    しあう係合手段(11,15)を一体的に形成したこと
    を特徴とする車両用サンバイザー。
  2. 【請求項2】 前記車両用サンバイザーは、帯状部材
    (16)を有するものであって、当該帯状部材(16)
    は前記係合手段(11)の一部に取付けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用サンバイザー。
  3. 【請求項3】 前記係合手段は、係合突起(11)及び
    係合凹部(15)より構成されるとともに、前記帯状部
    材(16)の一部には、透孔(17)が形成され、前記
    透孔(17)において前記係合突起(11)の一部が嵌
    め込まれることにより前記帯状部材(16)が取付けら
    れていることを特徴とする請求項2に記載の車両用サン
    バイザー。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車両用サンバイザーの
    製造方法であって、 前記表皮部材(9)を所定の形状にトリミングする工程
    と、 金型装置(31)により、前記構造部材(8)を成形す
    るためのキャビティ(34)を構成するとともに、成形
    面の一部に前記表皮部材(9)をセットする工程と、 前記キャビティ(34)内に、可塑化された前記熱可塑
    性樹脂材料を射出し、充填する工程と、 前記熱可塑性樹脂材料が冷却固化した後、前記金型装置
    (34)から取り出す工程と、 前記構造部材(8)に前記軸体(3)を相対回動可能に
    取付ける工程と、 前記ヒンジ部(7)を折り曲げることにより前記第1及
    び第2の箱状体(5,6)の各側壁部(5b,6b)を
    相互に対向させるとともに、前記係合手段(11,1
    5)を相互に係合させる工程とを備えたことを特徴とす
    る車両用サンバイザーの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用サンバイザーの
    製造方法であって、 前記係合手段として係合突起(11)及び係合凹部(1
    5)を成形するとともに、前記ヒンジ部(7)を折り曲
    げる前段階において、帯状部材(16)の一部に形成さ
    れた透孔(17)に前記係合突起(11)を嵌め込む工
    程を設けたことを特徴とする車両用サンバイザーの製造
    方法。
JP17251295A 1995-07-07 1995-07-07 車両用サンバイザー及びその製造方法 Pending JPH0920139A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7876202B2 (en) 2005-07-01 2011-01-25 Volvo Lastvagnar Ab Height control device
JP2015174371A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社アイテック 熱可塑性樹脂成形体
WO2023139967A1 (ja) * 2022-01-19 2023-07-27 共和産業株式会社 車両用サンバイザ

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