JPH06297504A - 樹脂製品の製造方法 - Google Patents

樹脂製品の製造方法

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JPH06297504A
JPH06297504A JP9163993A JP9163993A JPH06297504A JP H06297504 A JPH06297504 A JP H06297504A JP 9163993 A JP9163993 A JP 9163993A JP 9163993 A JP9163993 A JP 9163993A JP H06297504 A JPH06297504 A JP H06297504A
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cavity
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雄彦 白木
Tetsuya Miyano
哲也 宮野
Toshiro Shibagaki
敏郎 柴垣
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities
    • B29C45/1639Removable partitions between adjacent mould cavity portions

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スライドコアを使用して異なる樹脂材料により
一つの樹脂製品を一体に成形するに当たり、樹脂製品の
表面におけるバリの発生を防止し、充分な接合強度をも
って一体に成形する。 【構成】型締めされる二つの金型15,16の一方の金
型16にスライドコア17を移動可能に設ける。スライ
ドコア17の当たり面17aと金型15との間に隙間1
9を設ける。型締めにより両金型15,16とスライド
コア17との間に隙間19を含む第1のキャビティ18
を形成する。そして、第1のキャビティ18に第1の樹
脂材料を注入した後、スライドコア17を移動させてで
きる第2のキャビティ21に第2の樹脂材料を注入す
る。従って、スライドコア17の当たり面17aはその
全面が金型15に当たることはなく、当たり面17aが
傷つき難くなる。又、第1の樹脂材料と第2の樹脂材料
とが広い面積で接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は異なる樹脂材料を一体
に成形してなる樹脂製品に係り、特にその樹脂製品の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金型装置を使用して異なる樹脂材
料を一体に成形するには、例えば特公昭63−4404
6号公報に開示される技術を採用することができる。こ
の公報の技術では、型締めされる二つの金型の一方にス
ライドコアが設けられている。そして、型締めによって
二つの金型とスライドコアとの間に形成されるキャビテ
ィに対し、スライドコアを移動させる前後で異なる樹脂
材料を注入することにより、一つの樹脂製品が一体に成
形される。
【0003】ここで、上記のような技術を採用して、樹
脂製品としての自動車用カウルルーバトップを製造する
場合が考えられる。即ち、その製造のために、図14に
示すように、上側の金型41に上下動可能なスライドコ
ア42を設ける。そして、下側の金型43と上側の金型
41とを型締めしたときに、スライドコア42の先端当
たり面42aを下側の金型43に当接させて配置し、両
金型41,43とスライドコア42とにより第1のキャ
ビティ44を形成する。次に、その状態から、図15に
示すように、第1のキャビティ44にある種の硬質な樹
脂材料45を注入する。これにより、第1のキャビティ
44には樹脂材料45により硬質なルーバ本体部46が
成形される。続いて、図16に示すように、スライドコ
ア42を移動させてその当たり面42aをルーバ本体部
46の意匠面に一致させて配置することにより、第2の
キャビティ47を形成する。そして、図17に示すよう
に、その第2のキャビティ47にある種の軟質な樹脂材
料48を注入する。これにより、第2のキャビティ47
には樹脂材料48により軟質なルーバ縁部49が成形さ
れる。即ち、上記のような各工程を経ることにより、互
いに異なる樹脂材料45,48が一体に接合されて成形
される。その後、両金型41,43を型開きすることに
より、図18に示すように、異なる樹脂材料45,48
よりなる樹脂製品としてのカウルルーバトップ50が得
られる。このカウルルーバトップ50は、図18に2点
鎖線で示すように、ルーバ縁部49が自身の弾力により
フロントガラス51の表面に沿って接合するように装着
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の技術
では、図14,15に示すように、スライドコア42の
当たり面42aの全面が下側の金型43に当たることに
なり、樹脂成形が頻繁に繰り返されることにより、その
当たり面42aが傷つくおそれがあった。特に、当たり
面42aの先端が鋭角となったエッジ42bでは傷によ
って欠けが生じることも考えられる。従って、当たり面
42aに傷が生じた状態で、図16,17に示すよう
に、スライドコア42を移動させてルーバ縁部49を成
形した場合には、当たり面42aの傷に起因して、ルー
バ縁部49の意匠面にバリが生じるおそれがあった。そ
の結果、カウルルーバトップ50としての商品性を損ね
るおそれがあった。
【0005】又、上記の技術では、ルーバ本体部46と
ルーバ縁部49との間の接合面積が比較的小さいことか
ら、両者46,49の間に充分な接合強度を得られなく
なるおそれもあった。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、スライドコアを使用して異
なる樹脂材料により一つの樹脂製品を一体に成形するに
当たり、樹脂製品の表面におけるバリの発生を防止する
と共に、樹脂製品を充分な接合強度をもって一体に成形
することの可能な樹脂製品の製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、二つの金型の一方にスライ
ドコアを設けておき、型締めによって二つの金型とスラ
イドコアとの間に形成されるキャビティに対し、スライ
ドコアを移動させる前後で異なる樹脂材料を注入して一
つの樹脂製品を一体に成形する製造方法において、二つ
の金型を型締めすると共に、スライドコアの先端当たり
面の少なくとも一部とその当たり面に対向する一方の金
型との間に所定の隙間を設け、それら両金型とスライド
コアとの間に隙間を含む第1のキャビティを形成する第
1の工程と、第1のキャビティに対して第1の樹脂材料
を注入することにより中間成形物を成形する第2の工程
と、スライドコアを移動させて両金型とスライドコアと
中間成形物との間に第2のキャビティを形成する第3の
工程と、第2のキャビティに対して第2の樹脂材料を注
入することにより、その第2の樹脂材料を中間成形物と
一体に成形する第4の工程とを備えたことを趣旨として
いる。尚、上記の構成では、熱可塑性エラストマ(TP
E)も樹脂に含まれるものとする。
【0008】
【作用】上記の発明の構成によれば、第1の工程におい
て、型締めされた二つの金型とスライドコアとの間に隙
間を含む第1のキャビティが形成される。この状態で
は、スライドコアの先端当たり面の少なくとも一部と一
方の金型との間に隙間が介在されることから、その当た
り面の全面が一方の金型に当たることはなく、その当た
り面が傷つき難くなる。そして、第2の工程により、第
1のキャビティに第1の樹脂材料が注入されることによ
り、中間成形物が成形される。又、この中間成形物の一
部には、上記の隙間により肉付き部が成形される。その
後、第3の工程において、スライドコアを移動させるこ
とにより、両金型とスライドコアと中間成形物との間に
第2のキャビティが形成される。そして、第4の工程に
より、第2のキャビティに第2の樹脂材料が注入される
ことにより、その第2の樹脂材料と中間成形物とが一体
に接合されて成形される。このとき、中間成形物の肉付
き部において中間成形物と第2の樹脂材料との接合面積
が拡大される。
【0009】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明における樹脂製品の製造
方法を自動車用カウルルーバトップの製造方法に具体化
した第1実施例を図1〜図7に基づいて詳細に説明す
る。
【0010】図5はこの実施例で製造される樹脂製品と
してのカウルルーバトップ1を自動車2に配置した状態
を示す斜視図であり、図6はそのカウルルーバトップ1
の分割片3を示す斜視図である。カウルルーバトップ1
は左右の分割片3,4よりなり、それら分割片3,4が
連結部5において互いに連結されている。自動車2の幅
方向において、カウルルーバトップ1の中央部分には、
多数の通気孔6が縦横に形成され、各通気孔6はネット
7により覆われている。又、カウルルーバトップ1の一
側縁には、フロットガラス8を嵌め合わせるためのガラ
ス嵌合部9が形成されている。
【0011】第7図は図6の分割片3におけるA−A線
断面図を示している。図7において、分割片3の左端が
フロントガラス8を嵌め合わせるためのガラス嵌合部9
である。この分割片3は、互いに異なる樹脂材料よりな
るルーバ本体部10とルーバ縁部11とから構成されて
いる。即ち、ルーバ本体部10は、ポリプロピレン(f
−PP)等の比較的硬質な第1の樹脂材料12より構成
されている。一方、ルーバ縁部11はフロントガラス8
に接合することから、スチレン−エチレン−ブチレン−
スチレン共重合体(SEBE)等の比較的軟質な第2の
樹脂材料13より構成されている。又、ルーバ本体部1
0には、その先端側へ延びてルーバ縁部11の裏面に重
なる肉付き部14が形成されている。
【0012】次に、上記のようなカウルルーバトップ1
の分割片3,4を製造するための金型装置について説明
する。図1はその金型装置の一部を示す断面図である。
この金型装置は、下側の第1の金型15と上側の第2の
金型16とを備え、両金型15,16が互いに型締め・
型開きされるようになっている。第2の金型16には、
上下方向へ移動可能なスライドコア17が設けられてい
る。
【0013】スライドコア17は、両金型15,16の
間に形成されるキャビティを経時的に二分割するための
ものである。即ち、図1に実線で示すように、両金型1
5,16が型締めされ、スライドコア17の先端当たり
面17aが第1の金型15に近接して配置される状態で
は、分割片3,4のルーバ本体部10を成形するための
第1のキャビティ18が形成される。この第1のキャビ
ティ18には、前述した肉付き部14を成形するための
隙間19を含む凹部18aが設けられている。又、第2
の金型16には、第1のキャビティ18に第1の樹脂材
料12を注入するための第1のゲート20が形成されて
いる。一方、図1に2点鎖線で示すように、スライドコ
ア17を後退移動させた状態では、ルーバ縁部11を成
形するための第2のキャビティ21が第1のキャビティ
18に隣接して形成される。又、第2の金型16には、
第2のキャビティ21に第2の樹脂材料13を注入する
ための第2のゲート22が形成されている。
【0014】次に、上記のような金型装置を使用して行
われる分割片3,4の製造方法について説明する。カウ
ルルーバトップ1の分割片3,4を成形するには、先ず
第1の工程において、図1に実線で示すように、第1の
金型15と第2の金型16とを型締めする。又、その状
態で、スライドコア17の当たり面17aの一部が第1
の金型15に当接し、残りの部分が隙間19を介在させ
て第1の金型15に対向するようにスライドコア17を
配置する。これにより、両金型15,16とスライドコ
ア17との間に、ルーバ本体部10を成形するための隙
間19を含む第1のキャビティ18が形成される。
【0015】続いて、第2の工程において、図2に示す
ように、第1のキャビティ18に第1のゲート20から
第1の樹脂材料12を注入する。これにより、先端に肉
付け部14を有する中間成形物としてのルーバ本体部1
0が成形される。
【0016】そして、第3の工程においては、図3に示
すように、スライドコア17を後退移動させ、その当た
り面17aをルーバ本体部10の意匠面に一致させるよ
うに配置する。これにより、ルーバ本体部10、両金型
15,16及びスライドコア17の間にルーバ縁部11
を得るための第2のキャビティ21が形成される。
【0017】その後、第4の工程において、図4に示す
ように、第2のキャビティ21に対し第2のゲート22
から第2の樹脂材料13を注入する。これにより、ルー
バ縁部11がルーバ本体部10に接合されて成形され
る。又、ルーバ縁部11はルーバ本体部10の肉付き部
14に重なるように接合される。
【0018】そして、最後の第5の工程において、上記
の状態から成形物を冷却固化させた後、両金型15,1
6を型開きして成形物を取り出す。これにより、図7に
示すように、ルーバ本体部10とルーバ縁部11とが一
体に成形された分割片3,4が得られる。そして、左右
の分割片3,4を連結部5にて連結することにより、一
つのカウルルーバトップ1が得られる。
【0019】以上説明したように、この実施例の製造方
法によれば、第1のキャビティ18により成形されるル
ーバ本体部10にルーバ縁部11が接合されて、両者1
0,11が一体に成形される。このとき、ルーバ縁部1
1はルーバ本体部10の肉付き部14に重なるように接
合されることから、ルーバ本体部10とルーバ縁部11
との接合面積が拡大される。その結果、両者10,11
により分割片3,4を充分な接合強度をもって一体に成
形することができ、カウルルーバトップ1としての耐久
性を高めることができる。
【0020】又、ルーバ本体部10が成形される際に
は、スライドコア17の当たり面17aの一部のみが第
1の金型15に当たるだけとなり、特に当たり面17a
の一方のエッジ17bは隙間19により第1の金型15
から離れている。従って、スライドコア17の当たり面
17aの全面が第1の金型15に当たることがなくな
り、その当たり面17aやエッジ17bが傷つく難くな
る。特に、当たり面17aのエッジ17bが第1の金型
15と接触することがないので、エッジ17bが傷つい
て欠けることがない。その結果、図3,4に示すように
スライドコア17を移動させてルーバ縁部11を成形す
る際に、当たり面17aの傷に起因してルーバ縁部11
の意匠面にバリが発生することを防止することができ
る。延いては、カウルルーバトップ1の外観を向上させ
ることができ、その商品性を高めることができる。
【0021】更に、上記の製造方法では、異なる樹脂材
料12,13を一体に成形するに当たり、両金型15,
16の1回の型締めの後にスライドコア17を移動させ
ているだけである。従って、異なる樹脂材料を一体に成
形するために二つの金型を交換して使用するような場合
とは異なり、金型装置全体を小さくすることができ、分
割片3,4を得るための成形サイクルを短くすることが
できる。
【0022】(第2実施例)次に、上記のカウルルーバ
トップ1の製造に関連して、フロントガラス8との嵌め
合わせに使用されるリブとその製造方法に係る第2実施
例を図8〜図12に従って説明する。尚、この実施例に
おいて、前記第1実施例と同じ構成については同一の符
号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明す
る。
【0023】図12はカウルルーバトップ1の分割片
3,4を示す断面図である。同図において、分割片3,
4の左端にはフロントガラス8の下端を掛け止めするた
めの掛止爪25と、その掛止爪25との協働によりフロ
ントガラス8を挟持するためのリブ26が設けられてい
る。この掛止爪25とリブ26とは互いに対向しない位
置にずれた状態で配置されている。この分割片3,4は
掛止爪25を一体に有するルーバ本体部10と、リブ2
6を一体に有するルーバ縁部11とから構成されてい
る。そして、前記第1実施例と同様、ルーバ本体部10
は比較的硬質な第1の樹脂材料12より構成され、ルー
バ縁部11は比較的軟質な第2の樹脂材料13より構成
されている。
【0024】次に、上記の分割片3,4を製造するため
の金型装置について説明する。図8はその金型装置の一
部を示す断面図である。この金型装置の構成は、基本的
には第1実施例のそれと同じであり、型締め・型開きさ
れる第1の金型15と第2の金型16とを備え、第2の
金型16には上下方向へ移動可能なスライドコア17が
設けられている。加えて、第1の金型15には、上下方
向へ移動可能な別のスライドコア27が設けられてい
る。
【0025】スライドコア17は両金型15,16の間
に形成されるキャビティを経時的に二分割するためのも
のであり、別のスライドコア27は前述したリブ26を
成形するためのものである。図8に示す型締め状態で
は、スライドコア17の当たり面17aの一部が第1の
金型15に当接するように配置される。又、別のスライ
ドコア27は、その当たり面27aが第1の金型15と
面一になるように、かつその当たり面27aの一部がス
ライドコア17の当たり面17aの一部に当接するよう
に配置される。
【0026】次に、上記のような金型装置を使用して行
われる分割片3,4の製造方法について説明する。この
分割片3,4を成形するには、先ず第1の工程におい
て、図8に示すように、第1の金型15と第2の金型1
6とを型締めする。又、その状態で、スライドコア17
の当たり面17aの一部が第1の金型15に当接し、残
りの部分が別のスライドコア27の当たり面27aに当
接するように両スライドコア17,27を配置する。こ
れにより、両金型15,16と両スライドコア17,2
7との間に第1のキャビティ28が形成される。又、図
示しないが、第1のキャビティ28には、前述した掛止
爪25を成形するための空間も含まれている。
【0027】続いて、第2の工程において、図9に示す
ように、第1のキャビティ28に第1のゲート20から
第1の樹脂材料12を注入する。これにより、掛止爪2
5を一体に有するるルーバ本体部10が成形される。
【0028】そして、第3の工程においては、図10に
示すように、スライドコア17を後退移動させてその当
たり面17aをルーバ本体部10の意匠面側に一致させ
るように配置する。これと同時に、スライドコア27を
後退移動させてその当たり面27aをルーバ本体部10
から所定量だけ離して配置する。これにより、ルーバ本
体部10、両金型15,16及び両スライドコア17,
27の間に、リブ26を成形するための空間29を含
む、ルーバ縁部11を得るための第2のキャビティ30
が形成される。
【0029】その後、第4の工程において、図11に示
すように、第2のキャビティ30に対し第2のゲート2
2から第2の樹脂材料13を注入する。これにより、ル
ーバ縁部11がルーバ本体部10に接合されて一体に成
形される。又、リブ26がルーバ本体部10の下面に重
なるように接合される。
【0030】そして、最後の第5の工程において、上記
の状態から成形物を冷却固化させた後、両金型15,1
6を型開きして成形物を取り出す。これにより、図12
に示すように、ルーバ本体部10とルーバ縁部11とが
一体に成形されて分割片3,4が得られる。そして、左
右の分割片3,4を連結することにより、一つのカウル
ルーバトップ1が得られる。
【0031】以上説明したように、この実施例における
製造方法によれば、第1のキャビティ28により成形さ
れるルーバ本体部10に、第2のキャビティ30により
成形されるルーバ縁部11が接合されて、両者10,1
1が一体に成形される。このとき、ルーバ縁部11はそ
のリブ26がルーバ本体部10の下面に重なるように接
合される。そのため、ルーバ本体部10とルーバ縁部1
1との接合面積が拡大され、両者10,11をより強固
に接合させることができる。
【0032】又、リブ26がルーバ縁部11と一体に軟
質に成形される。従って、図12に示すように、フロン
トガラス8を掛止爪25とリブ26との間に挟持させる
ための組み付け作業を行うに当たり、フロントガラス8
がリブ26に摺接しても、フロントガラス8が傷つくこ
とがない。つまり、リブ26との接触によってフロント
ガラス8が傷つくことを防止することができる。その結
果、フロントガラス8とカウルルーバトップ1との組み
付け作業性を向上させることができる。
【0033】更に、この実施例においても、両金型1
5,16の1回の型締めの後に両スライドコア17,2
7を移動させるたげなので、二つの金型を交換して使用
する場合とは異なり、金型装置全体を小さくすることが
でき、一つの分割片3,4を得るための成形サイクルを
短くすることができる。
【0034】尚、この発明は前記第1実施例に限定され
るものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の
一部を適宜に変更して次のように実施することもでき
る。 (1)前記第1実施例では、互いに異なる樹脂材料とし
て、硬質の第1の樹脂材料12と軟質の第2の樹脂材料
13を使用する場合に具体化したが、硬質・軟質の性質
にかかわらず、異なる樹脂材料を使用する場合であれば
他の場合にも具体化することができる。
【0035】(2)前記第1実施例では、樹脂製品とし
てカウルルーバトップ1の分割片3,4を成形するため
の製造方法に具体化したが、自動車用のガーニッシュや
バックパネル等の外装品、或いは、インストルメントパ
ネル等の内装品を成形するための製造方法に具体化して
もよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、二つの金型を型締めすると共に、スライドコアの先
端当たり面の少なくとも一部と対向する一方の金型との
間に所定の隙間を設け、その隙間を含む第1のキャビテ
ィに第1の樹脂材料を注入することにより、先端に肉付
け部を有する中間成形物を成形する。続いて、スライド
コアを移動させて、両金型とスライドコアと中間成形物
との間に形成される第2のキャビティに第2の樹脂材料
を注入することにより、第2の樹脂材料を中間成形物と
一体に成形するようにしている。従って、スライドコア
の当たり面の全面が一方の金型に当たることはなく、当
たり面が傷つき難くなる。又、隙間によって成形される
肉付き部により中間成形物と第2の樹脂材料との接合面
積が拡大される。その結果、樹脂製品の表面におけるバ
リの発生を防止することができ、併せて樹脂製品を充分
な接合強度をもって一体に成形することができるという
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した第1実施例における金型
装置の一部を示す断面図である。
【図2】第1実施例において、カウルルーバトップの分
割片の製造工程を説明するための金型装置の一部を示す
断面図である。
【図3】第1実施例において、同じく分割片の製造工程
を説明するための金型装置の一部を示す断面図である。
【図4】第1実施例において、同じく分割片の製造工程
を説明するための金型装置の一部を示す断面図である。
【図5】第1実施例において、カウルルーバトップを自
動車に配置した状態を示す斜視図である。
【図6】第1実施例において、カウルルーバトップの分
割片を示す斜視図である。
【図7】第1実施例において、図6のA−A線断面図で
ある。
【図8】第1実施例に関連する第2実施例における金型
装置の一部を示す断面図である。
【図9】第2実施例において、分割片の製造工程を説明
するための金型装置の一部を示す断面図である。
【図10】第2実施例において、同じく分割片の製造工
程を説明するための金型装置の一部を示す断面図であ
る。
【図11】第2実施例において、同じく分割片の製造工
程を説明するための金型装置の一部を示す断面図であ
る。
【図12】第2実施例において、分割片を示す断面図で
ある。
【図13】従来技術において、カウルルーバトップの製
造工程を説明するための金型装置の一部を示す断面図で
ある。
【図14】従来技術において、同じくカウルルーバトッ
プの製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図15】従来技術において、同じくカウルルーバトッ
プの製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図16】従来技術において、同じくカウルルーバトッ
プの製造工程を説明するための金型装置の一部を示す断
面図である。
【図17】従来技術において、カウルルーバトップの一
部を示す断面図である。
【符号の説明】
1…樹脂製品としてのカウルルーバトップ、3,4…カ
ウルルーバトップを構成する分割片、10…中間成形物
としてのルーバ本体、12…第1の樹脂材料、13…第
2の樹脂材料、15…第1の金型、16…第2の金型、
17…スライドコア、17a…当たり面、18…第1の
キャビティ、19…隙間、21…第2のキャビティ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:30 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの金型(15,16)の一方にスラ
    イドコア(17)を設けておき、型締めによって前記二
    つの金型(15,16)と前記スライドコア(17)と
    の間に形成されるキャビティ(18,21)に対し、前
    記スライドコア(17)を移動させる前後で異なる樹脂
    材料(12,13)を注入して一つの樹脂製品(3,
    4)を一体に成形する製造方法において、 前記二つの金型(15,16)を型締めすると共に、前
    記スライドコア(17)の先端当たり面(17a)の少
    なくとも一部とその当たり面(17a)に対向する前記
    一方の金型(15,16)との間に所定の隙間(19)
    を設け、それら両金型(15,16)と前記スライドコ
    ア(17)との間に前記隙間(19)を含む第1のキャ
    ビティ(18)を形成する第1の工程と、 前記第1のキャビティ(18)に対して第1の樹脂材料
    (12)を注入することにより中間成形物(10)を成
    形する第2の工程と、 前記スライドコア(17)を移動させて前記両金型(1
    5,16)と前記スライドコア(17)と前記中間成形
    物(10)との間に第2のキャビティ(21)を形成す
    る第3の工程と、 前記第2のキャビティ(21)に対して第2の樹脂材料
    (13)を注入することにより、その第2の樹脂材料
    (13)を前記中間成形物(10)と一体に成形する第
    4の工程とを備えたことを特徴とする樹脂製品の製造方
    法。
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