JP2922410B2 - 自動車用内装部品の製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品の製造方法

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JP2922410B2 JP32833293A JP32833293A JP2922410B2 JP 2922410 B2 JP2922410 B2 JP 2922410B2 JP 32833293 A JP32833293 A JP 32833293A JP 32833293 A JP32833293 A JP 32833293A JP 2922410 B2 JP2922410 B2 JP 2922410B2
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逸長 宮原
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ドアトリム
等の自動車用内装部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8,図9は自動車用内装部品の1つで
ある自動車用ドアトリムを示す正面図ならびに断面図で
あり、自動車用ドアトリム1は、所望の曲面形状に成形
され、保形性ならびに車体パネルへの取付剛性を備えた
樹脂芯材2の表面に、装飾性ならびにクッション性を付
与する表皮材3を一体貼着して構成されている。
【0003】なお、ドアトリム1には、ベンチレーショ
ングリルを取付けるための開口4、インサイドハンドル
ユニットを取付けるための開口5、プルハンドルユニッ
トを取付けるための開口6、ポケットエスカッションを
取付けるための開口7、車体パネル取付用のビス止め孔
8のように、多くの開口が形成されている。
【0004】ところで、最近では、樹脂芯材2の成形工
法として、モールドプレス成形工法が多用される傾向に
ある。
【0005】このモールドプレス成形工法は、モールド
プレス成形用上下型内に溶融状態の樹脂材料を分配供給
して、上下型の型締めにより、材料ロスの少ない、成形
性の優れた内装部品を得ることが可能である。
【0006】そして、モールドプレス成形工法を使用し
て、図8,図9に示すドアトリム1を製作するには、樹
脂芯材2と表皮材3とをモールドプレス成形工法により
一体成形したのち、開口4〜8について2工程のピアス
工程を経て行なっている。
【0007】すなわち、開口4〜8の打抜き方向が異な
ることから、開口5,7については第1のピアス工程で
行ない、製品の斜面部に位置する開口4,6,8につい
ては第2のピアス工程で行なっているのが実状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、モールド
プレス成形工法を利用して内装部品を製作する場合、別
部品取付用の開口を形成するには、従来では2工程のピ
アス工程を必要とし、工程数が多く、作業性の大幅な低
下ならびに製作コストの高騰化を招くという欠点が指摘
されている。
【0009】さらに、モールドプレス成形後、樹脂芯材
2ならびに表皮材3に同一形状の開口4〜8を開設する
関係で、開口4〜8の切断木口が外部に見え、体裁が悪
いため、別途エスカッションで切断木口を隠す必要が生
じるなど、エスカッションの造形自由度に制約を受ける
という欠点も指摘されている。
【0010】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、樹脂芯材と表皮材とをモールドプレス成形
により一体化するとともに、別部品取付用の多数の開口
を開設した自動車用内装部品の製造方法において、ピア
ス工程を短縮化できるとともに、樹脂芯材と表皮材との
異形サイズ孔を可能とすることにより、別部品の形状の
制約を大幅に緩和できるようにした自動車用内装部品の
製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、樹脂芯材表面に表皮材が一体貼着される
とともに、製品の斜面部に別部品取付用の開口が開設さ
れた自動車用内装部品の製造方法において、表皮材をセ
ットしたモールドプレス成形用上型を下降させて、型面
の斜面部に上下型のクリアランスに相当する厚みのコマ
を固着してなるモールドプレス成形用下型と係合させ、
下型の型面上に分配供給された溶融樹脂をモールドプレ
ス成形して、上記コマ相当箇所に開口を開設した樹脂芯
材を成形するとともに、この樹脂芯材表面に表皮材を貼
着一体化するモールドプレス成形工程と、樹脂芯材の開
口に位置する表皮材にスリットあるいは開口より一回り
小さめの開口を形成し、表皮材の開口周縁を樹脂芯材裏
面側に巻き込み固着する表皮材の開口端末処理工程と、
からなることを特徴とする。
【0012】
【作用】以上の構成から明らかなように、表皮材を予め
セットしたモールドプレス成形用上型を所定ストローク
下降動作させて、モールドプレス成形用上下型を係合し
た段階では、下型の斜面部に固定したコマと表皮材との
間で樹脂の流れが遮断され、樹脂芯材のみに空洞が容易
に形成でき、製品の斜面部に別部品取付用の開口を簡単
に開設することができる。
【0013】次いで、型から脱型した積層成形品におい
て、樹脂芯材の開口に対応する表皮材部分にスリットあ
るいは小さめの開口を切断し、開口縁部の樹脂芯材裏面
側に表皮材を巻き込み固着すれば、開口の切断木口が外
部に露出することがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る自動車用内装部品の製造
方法の実施例ついて、添付図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0015】図1は本発明方法を使用して製作した自動
車用ドアトリムを示す正面図、図2は同自動車用ドアト
リムの構成を示す断面図、図3は本発明方法に使用する
モールドプレス成形用金型の構成を示す断面図、図4な
いし図7は本発明方法の各工程を示す断面図である。
【0016】まず、図1,図2に基づき、本発明方法に
より製作された自動車用ドアトリム10の工程について
簡単に説明する。
【0017】ただし、ドアトリムに付設されるベンチレ
ーショングリル,プルハンドルユニット,インサイドハ
ンドルユニット等を取付ける前の状態を示す。
【0018】自動車用ドアトリム10は、所望の曲面形
状に成形された樹脂芯材11と、その表面にプレス一体
化された表皮材12とから構成されており、樹脂芯材1
1としては、ポリプロピレン樹脂にフィラーとしてタル
クを混入したポリプロピレン複合樹脂材料を使用してお
り、表皮材12としては、PVCシート裏面にポリエチ
レンフォームを裏打ちしたクッション性の良好なものを
使用している。
【0019】さらに、この自動車用ドアトリム10に
は、多数の開口13…,14…が開設されている。
【0020】便宜上、開口の打抜き方向を基準として、
一方側の開口13と他方側の開口14というように大別
したが、一方側の開口13としては、製品の斜面部に形
成されるものであり、例えば、ベンチレーショングリル
を装着するためのもの,プルハンドルユニットを装着す
るためのもの,ビス止め孔等が挙げられ、他方側の開口
14としては、インサイドハンドルユニットやポケット
エスカッションを装着するためのもので、ドアトリム1
0の平面部に形成される傾向のものである。
【0021】本発明方法の特徴は、図1,図2に示すド
アトリム10(多数の開口13…,14…が開設されて
いる)を簡単な工程で製作できるようにした点にある。
【0022】図3は本発明方法に使用するモールドプレ
ス成形用金型の構成を示すもので、この成形用金型20
は、所望の型面形状を備えたモールドプレス成形用下型
30と、このモールドプレス成形用下型30と係合圧締
めできる昇降可能なモールドプレス成形用上型40と、
モールドプレス成形用下型30の型面上に樹脂芯材11
の素材である溶融樹脂Mを供給する射出成形機50とか
ら大略構成されており、特に、下型30の斜面部に上記
開口13を開設するためのコマ60が溶接等により固定
されていることが特徴である。
【0023】さらに詳しくは、下型30には、射出成形
機50から供給される溶融樹脂Mを、下型30の型面上
の所定位置に供給するための供給通路としての複数のゲ
ート31が開設されている。
【0024】また、モールドプレス成形用上型40には
昇降用シリンダ41が連結されており、またセットピン
42が上型40の外周に設置されている。
【0025】次いで、図4ないし図7に基づいて、自動
車用ドアトリム10の製造工程について順を追って説明
する。
【0026】まず、図4に示すように、表皮材12を上
型40にセットするが、このとき上型40は最上方位置
に位置している。
【0027】そして、表皮材12のセットが完了すれ
ば、昇降用シリンダ41が動作して、モールドプレス成
形用上型40が所定ストローク下降動作して、上下型3
0,40のクリアランスが10〜20mmの段階で停止す
る。
【0028】この段階で、図5に示すように、射出成形
機50からゲート31を通じて、溶融樹脂Mが下型30
の所定箇所に分配供給される。
【0029】その後、図6に示すように、上型40が再
度下降を始め、上下型30,40の係合圧締めにより、
溶融樹脂Mを賦形し、所望の曲面形状の樹脂芯材11を
成形するとともに、樹脂芯材11の表面側に表皮材12
を一体化する。
【0030】このとき、溶融樹脂Mは、上下型30,4
0間に形成されるキャビティ内を行きわたるが、下型3
0に固定されているコマ60を回避するため、樹脂芯材
11には、コマ60の断面積に等しい開口13が所定箇
所に形成されることになる。
【0031】尚、コマ60の下側にテーパーを設定すれ
ば、下型30から成形品を脱型する際の作業が円滑に行
なえる。
【0032】このように、モールドプレス成形された樹
脂芯材11と表皮材12については、樹脂芯材11側に
開口13が形成されているだけであり、図7に示すよう
に、樹脂芯材11の開口13に対応する表皮材12にス
リット15を開設し、このスリット15を基に表皮材1
2の開口13周縁に沿って巻き込み固着すれば、図1,
図2に示す自動車用ドアトリム10の製作が完了する。
なお、他方側の開口14については、別途ピアス金型に
より打抜き形成する。
【0033】したがって、本発明方法のように、ドアト
リム10に形成される一方側の開口13の形成につい
て、モールドプレス成形用下型30の斜面部にコマ60
を設置すれば、モールドプレス成形工程と同一工程で開
口13が形成できるため、従来ピアス2工程を必要とし
ていたのに比し、ピアス1工程で足りることから、工程
数を大幅に短縮化できるという利点がある。
【0034】さらに、開口13については、樹脂芯材1
1と表皮材12との間で異形サイズ孔が可能となり、表
皮材の端末処理を行なうが、開口13については切断木
口が外部に露出せず、ベンチレーショングリルやプルハ
ンドルユニット等のエスカッション類で切断木口を隠す
という試みも廃止でき、エスカッション類の造形上余分
な制約が加わることがない。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明方法によれ
ば、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0036】(1)本発明方法によれば、モールドプレ
ス成形用下型の斜面部にコマを固定することにより、樹
脂芯材のモールドプレス成形時、樹脂芯材に所定の開口
を形成できるため、従来のように、ピアス2工程を必要
とすることなく、ピアス1工程で済み、工程の短縮化な
らびに型設備の削減を図ることができ、大幅なコストダ
ウンを招来するという効果を有する。
【0037】(2)本発明方法によれば、樹脂芯材のモ
ールドプレス成形時、樹脂芯材のみに開口を開設し、従
来のように、樹脂芯材と表皮材とに同時に開口を形成す
るという構成ではないため、樹脂芯材の開口周縁に沿っ
て表皮材の端末を樹脂芯材裏面側に巻き込み固着でき、
開口周縁に切断木口が露出せず、別部品の造形自由度を
大幅に向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を使用して製作した自動車用ドアト
リムを示す正面図。
【図2】同自動車用ドアトリムの構成を示す断面図。
【図3】本発明方法に使用するモールドプレス成形装置
の構成を示す断面図。
【図4】本発明方法の一工程を示すもので、表皮材のセ
ット工程を示す断面図。
【図5】本発明方法の一工程を示すもので、溶融樹脂の
供給工程を示す断面図。
【図6】本発明方法の一工程を示すもので、モールドプ
レス成形工程を示す断面図。
【図7】本発明方法の一工程を示すもので、表皮材の開
口周縁部の端末処理工程を示す説明図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図。
【図9】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【符号の説明】 10 自動車用ドアトリム 11 樹脂芯材 12 表皮材 13,14 開口 15 スリット 20 モールドプレス成形用金型 30 モールドプレス成形用下型 31 ゲート 40 モールドプレス成形用上型 41 昇降用シリンダ 50 射出成形機 60 コマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 43/00 - 43/58 B29C 33/00 - 33/76

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂芯材(11)表面に表皮材(12)
    が一体貼着されるとともに、製品の斜面部に別部品取付
    用の開口(13)が開設された自動車用内装部品の製造
    方法において、 表皮材(12)をセットしたモールドプレス成形用上型
    (40)を下降させて、型面の斜面部に上下型のクリア
    ランスに相当する厚みのコマ(60)を固着してなるモ
    ールドプレス成形用下型(30)と係合させ、下型(3
    0)の型面上に分配供給された溶融樹脂(M)をモール
    ドプレス成形して、上記コマ(60)相当箇所に開口
    (13)を開設した樹脂芯材(11)を成形するととも
    に、この樹脂芯材(11)表面に表皮材(12)を貼着
    一体化するモールドプレス成形工程と、 樹脂芯材(11)の開口(13)に位置する表皮材(1
    2)にスリット(15)あるいは開口(13)より一回
    り小さめの開口を形成し、表皮材(12)の開口周縁を
    樹脂芯材(11)裏面側に巻き込み固着する表皮材の開
    口端末処理工程と、 からなることを特徴とする自動車用内装部品の製造方
    法。
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