JP2008231956A - 吸音構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気通路内を流通する空気中の粉塵による吸音機能の低下を防止した耐久性に優れた吸音構造体を提供する。
【解決手段】空気通路35を構成する吸気ダクト9と、吸気ダクト9の外面13に設けられる吸音成形体15とを備えてなる吸音構造体100であって、吸音成形体15は、内部に吸音室25を有するように全体が一体成形された樹脂製の板状体をなし、吸音成形体15のダクト外面13に対向する内壁19周縁には、吸気ダクト9側へ環状に突出したフランジ部21が形成され、フランジ部21がダクト外面13に気密に接合されていることで、内壁19、フランジ部21、及びダクト外面13で空間部23が形成され、内壁19には、空間部23と吸音室25とを連通する連通孔31が複数形成され、ダクト9には、空間部23と空気通路35とを連通する単一の貫通孔37が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸音構造体に関する。
従来、空気通路を構成するダクトに吸音手段を設けることが知られている。
例えば、特許文献1では、自動車エンジンの吸気ダクトの吸音構造が開示されている。それは、ダクト壁の一部を、内周面と外周面を形成する内外の未膨張層とこれらの未膨張層に挟まれ且つ多数の空隙を有する膨張層とを備えた構造にするというものである。さらに、その吸音壁には、吸気ダクトの吸気通路に開口する複数の孔が設けられており、各孔は、膨張層が吸気通路に露出するように、内側の未膨張層を貫通している。そして、このようにダクト壁が構成されることで、前記吸気通路内の音は、前記孔から前記未膨張層へ達して該未膨張層に吸収されるとしている。
WO2003/091987号公報
しかしながら、前記孔は吸気通路に複数開口しているため、一方の孔から吸気(空気)が膨張層に入って他方の孔から流出する。この吸気の流通の際、吸気中の粉塵等が前記孔や膨張層に付着し、吸音機能が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸気(空気)中の粉塵による吸音機能の低下を防止した耐久性に優れた吸音構造体を提供することにある。
請求項1の発明は、空気通路を構成するダクトと、該ダクトの外面に設けられる吸音成形体とを備えてなる吸音構造体であって、前記吸音成形体は、内部に吸音室を有するように全体が一体成形された樹脂性の板状体をなし、前記吸音成形体の前記ダクト外面に対向する内壁周縁には、前記ダクト側へ環状に突出した突出部が形成され、前記突出部が前記ダクト外面に気密に接合されていることで、前記突出部の内側において相対する前記吸音成形体の内壁と前記ダクト外面との間には空間部が形成され、前記吸音成形体の内壁には、前記空間部と前記吸音室とを連通する連通孔が複数形成され、前記ダクトには、前記空間部と前記空気通路とを連通する単一の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明における前記吸音室は、多孔質層の吸音構造に形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ダクト内を流通する空気の流通音は、貫通孔を通過して空間部に入射し、さらに空間部から、連通孔を通じて吸音室に入射して吸収される。ここで、空間部とダクト内の空気通路とを連通させる貫通孔は一つしかないために、該貫通孔は、空間部と空気通路との間で空気が流通する空気の出入口とはならず、空気通路の音圧の出入口となる。これにより、空気通路を通過する空気は空間部内に流入しないため、該空気中の粉塵等による貫通孔や連通孔の目詰まりが生じたり、吸音室が汚れたりすることがない。この結果、吸音成形体は、前記吸音機能の耐久性が良いものとなる。一方、連通孔は複数設けられていることによって、1つの前記貫通孔を介して前記空間部に作用する音圧が複数の前記連通孔に分散して、該連通孔を介して前記吸音室に作用するため、前記連通孔によって音圧が弱められるとともに、前記吸音室によって音(音圧)をさらに効率良く吸収(減少)することができる。
また、吸音成形体は板状を呈しているため、該吸音成形体を空気流通ダクトの外面に取り付ける上で必要となるスペースが小さくてすみ、吸音構造体の設計の自由度が高くなる。
請求項2の発明によれば、前記吸音室は、多孔質層の吸音構造を有することにより、前記連通孔を介して多孔質層に作用する音圧が該多孔室層によって弱められるため、請求項1の発明に比べて、さらに前記吸音機能を高めることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における吸気構造体を備えた自動車エンジンの吸気系統1を示す概略図である。
吸気系統1は、エンジン3から吸気上流側へ向かって順に、エンジン3のシリンダに接続された空気通路33を構成する吸気マニホールド5と、吸気マニホールド5の上流側端部に連結され、エンジン3に向かって流れる吸気の量を調整するスロットルボディ7と、スロットルボディ7の吸い込み口側に接続された空気通路35を構成する吸気ダクト(吸気管)9と、吸気ダクト9の上流側端部に接続され、大気中から取り込んだ吸気(空気)を浄化するエアクリーナ11とから構成されている。
本実施形態における吸気構造体100は、前記吸気ダクト9と、該吸気ダクト9の外面13に取り付けられた板状の吸音成形体15とから構成されている。
図2は、図1のA−A線で切断した断面図であり、図3は、図2のB−B線で切断した断面図である。
吸音成形体15は、全体が一体成形された板状の樹脂成形体であって、内部に吸音室25が設けられた板状本体部17と、該本体部17におけるダクト外面13に対向する内壁19の周縁から吸気ダクト9側へ環状に突出する突出部としてのフランジ部21とを備えている。吸音成形体15は、フランジ部21がダクト外面13に振動溶着、熱板溶着、高周波溶着、接着材等により気密に接合されることによって、ダクト外面13に取り付けられており、この状態において、フランジ部21で包囲される前記内壁19とダクト外面13との間には空間部23が形成されている。すなわち、フランジ部21は、内壁19のダクト外面13よりも該ダクト外面13側に突出し、該フランジ部21と内壁19とで凹部22が形成されている。そして、凹部22をダクト外面13が覆うことにより空間部23が形成されている。
本体部17は、後述する成形型39のキャビティ61内に射出充填された繊維入り熱可塑性樹脂が固化する過程において、キャビティ61内における所定範囲の容積を拡大することにより成形されたものである。具体的には、本体部17は、前記吸音室25の外郭を形成するスキン層27と、吸音室25に設けられた膨張層29とから構成されている。スキン層27は、熱可塑性樹脂が金型との接触により冷却されて固化したものであって、その内部に空隙が実質的になく、緻密で、比較的剛性強度が高いソリッド層である。このため、スキン層27は、入射音波を反射する。そして、スキン層27は、ダクト外面13に対向する内壁19としての内側スキン層27aと、膨張層29の外側に形成された外側スキン層27bと、内側スキン層27a及び外側スキン層27bの両端に連続され、膨張層29の側方に形成された側方スキン層27cとが一体に形成されている。
一方、膨張層29は、前記射出成形時にキャビティ容積を拡大させた結果、スキン層27内側の熱可塑性樹脂が膨張した状態で固化したものであって、その内部に多数の孔を備えている。このため、膨張層29は、入射音波(音圧)を吸収(減少)する。そして、内壁19には、空間部23と吸音室25とを連通する連通孔31が複数形成されており、各連通孔31から膨張層29が露出している。
また、フランジ部21は、前記スキン層27と同様、ソリッド層であり、スキン層27と一体に成形されている。
また、吸気ダクト9には、空間部23と空気通路35とを連通する単一の貫通孔37が形成されている。
前記構成を有する吸気構造体100において、吸気ダクト9内の空気通路35を流通する空気の流通音は、貫通孔37を通過して空間部23に入射し、さらに空間部23から、連通孔31を通じて吸音室25に入射して吸収される。ここで、空間部23と空気通路35とを連通させる貫通孔37は一つしかないために、該貫通孔37は、空間部23と空気通路35との間で空気が流通する空気の出入口とはならず、空気通路35の音圧の出入口となる。これにより、空気通路35を通過する空気は空間部23内に流入しないため、該空気中の粉塵等による貫通孔37や連通孔31の目詰まりが生じたり、吸音室25(膨張層29)が汚れたりすることがない。この結果、吸音成形体15は、前記吸音機能の耐久性が良いものとなる。一方、連通孔31は複数設けられていることによって、1つの貫通孔37を介して空間部23に作用する音圧が複数の連通孔31に分散して、該連通孔31を介して吸音室25に作用するため、連通孔31によって音圧が弱められるとともに、吸音室25によって音圧をさらに効率良く吸収(減少)することができる。
また、吸音成形体15は板状を呈しているため、該吸音成形体15を吸気ダクト9の外面に取り付ける上で必要となるスペースが小さくてすみ、吸音構造体100の設計の自由度が高くなる。
また、吸音室25を多孔質層である膨張層29とすることによって、連通孔31を介して膨張層29に作用する音圧が該膨張層29によってさらに弱められる。
次に、吸音成形体15の成形方法について、図4を用いて説明する。
吸音成形体15は、図4に示す成形型39を用いて成形されるものであって、成形型39は、固定型41と、可動型43と、コア45と、押型47とを有している。
固定型41は、基台部49と、その基台部49から突出し、前記凹部22を形成するための突出部51とから構成されている。可動型43及びコア45は、固定型41に対向して配置されており、可動型43には、固定型41側からその反対側に向けて貫通する貫通孔47が形成され、この貫通孔47にコア45が摺動自在に挿入されている。なお、コア45は、図示しない駆動手段に連結されて、この駆動手段により前記摺動が可能になっている。
そして、図4の(a)に示すように、コア45と可動型43とが略同間隔でそれぞれ突出部51と基台部49とから離隔した状態で、突出部51の成形面53と、コア45の成形面55と、可動型43の成形面57とによって繊維入り熱可塑性樹脂が充填されるキャビティ61が区画形成される。キャビティ61は、コア45と固定型41との間の範囲A(以下、第1のキャビティ範囲Aという)と、可動型43と固定型41との間の範囲B(以下、第2のキャビティ範囲Bという)とからなり、環状を呈する第2のキャビティ範囲Bの内側に第1のキャビティ範囲Aが配置され、第1のキャビティ範囲Aの外周部と第2のキャビティ範囲Bの内周部とは連続したものとなっている。そして、第1のキャビティ範囲Aによって前記本体部17が、第2のキャビティ範囲Bによって前記フランジ部21がそれぞれ形成される。また、固定型41にはキャビティ61に通ずる樹脂注入口(図示せず)が形成されており、この樹脂注入口からキャビティ61内へ繊維入り熱可塑性樹脂が射出充填される。
押型47は、基台部63と、基台部63上に等間隔に配列され、基台部63から固定型49方向に相互に並行に延びる複数のピン65(本実施形態では3本)とにより構成されている。一方、固定型49には、前記複数のピン65に対応するように、第1のキャビティ範囲Aにおけるキャビティ61に通ずる貫通孔67が複数形成されており、その複数の貫通孔67のそれぞれにピン65が挿入されている。
また、押型47には、押型47をキャビティ61側へ変位させるための図示しない駆動手段が連結されており、その駆動手段によって押型47がキャビティ61側に変位することで、図4(c)に示すように、ピン65の先端面は固定型41の成形面53からキャビティ61内に突出可能となっている。尚、ピン65の横断面形状は、形成しようとする連通孔31の形状に合わせて、円形、楕円形、多角形等の任意の形状とすることができる。
次に、図4(a)〜(c)に基づいて吸音成形体の成形要領について説明する。
まず、成形型39が図4(a)に示す状態となるように型閉じを行うことにより、成形型39の内部にキャビティ61を区画形成する。この状態で、射出機(図示せず)でもって加温溶融された繊維入り熱可塑性樹脂を樹脂注入口からキャビティ61内に射出充填する。この射出充填により、第1のキャビティ範囲Aと第2のキャビティ範囲Bとに境目なく熱可塑性樹脂が充填される。
その後、充填された繊維入り熱可塑性樹脂が金型によって冷却されて固化する過程で、キャビティ61内の各成形面53,55,57近傍にソリッド層からなるスキン層27が生成される。該スキン層27が生成された時点で、図4(b)に示すように、コア45を固定型41から離れる方向に後退移動させ、第1のキャビティ範囲Aの容積を拡大する。この容積の拡大は、拡大前における第1のキャビティ範囲Aの容積に対して拡大後の第1のキャビティ範囲Aの容積が例えば2倍、若しくはそれ以上となるように行う。この際、第1のキャビティ範囲Aにおいて、既に固化してスキン層27を形成している外郭部分((表層部分)は、前記容積拡大による膨張はない。これに対して、スキン層27を形成している外郭部分よりも内側の部分は粘度の高いゲル状態になっているため、前記容積拡大によりそれまで固定型41及びコア45で圧縮されている繊維入り熱可塑性樹脂がコア45の成形面55に引っ張られて膨張する。この際、繊維入り熱可塑性樹脂中の繊維も前記圧縮が軽減され弾性的に復元し、この弾性復元力(スプリングバック現象)によっても前記熱可塑性樹脂が膨張する。この結果、第1のキャビティ範囲Aでは、空隙が実質的になく緻密で硬いソリッドのスキン層27が成形面53,55近傍に形成されると共に、この内部に吸音室25をなす前記膨張層29が形成される。
前記コア45の後退移動時において、可動型43は移動しないため、第2のキャビティ範囲Bの容積は拡大しない。これにより、第2のキャビティ範囲Bでは、膨張層は形成されず、その全体にソリッド層が形成されたものとなる。この第2のキャビティ範囲B内で形成されるソリッド層は、フランジ部21をなすものであって、第1のキャビティ範囲Aにおける成形面53近傍で形成されたスキン層27の周縁部と一体に形成されるとともに、フランジ部21が成形面53近傍のスキン層27よりも固定型41側(図4における下側)へ環状に突出して前記凹部22を形成している。
そして、スキン層27及び膨張層29が形成された後に、基台部63に連結された駆動手段(図示せず)を駆動させることによって、図4(c)に示すように、押型47を固定型41に対してコア45方向に前進変位させてピン65の先端をキャビティ61内に挿入する。このピン65の先端の挿入は成形面53近傍に形成されたスキン層27を貫通して膨張層29に達するまで行う。その後、押型47に連結された駆動手段を駆動させて押型47をピン65の先端が成形面53と面一になる位置まで引き抜くことにより、凹部22側のスキン層27を貫通して膨張層29に達した連通孔31を複数形成することができる。
この後、吸音成形体15を成形型39から脱型することにより、図2及び3に示した吸音成形体15を得ることができる。
尚、上記成形要領において、繊維入り熱可塑性樹脂に発泡材を含有させてもよい。そうすることによって、キャビティ61の膨張倍率を大きくして板厚の厚い吸音成形体15を形成しようとする場合において、繊維入り熱可塑性樹脂の膨張量が不足しても、発泡材の発泡力(膨張圧)によってその不足した膨張量が補完され、膨張層29内に空隙を確実に形成することができて好ましい。この場合、発泡材としては、化学反応によりガスを発生させる化学的発泡材や、二酸化炭素ガス及び窒素ガス等の不活性ガスを用いる物理的発泡材等がある。
また、前記実施形態においては、吸音成形体15の脱型前に成形型39内で連通孔31を設けることとしたが、連通孔31は脱型後に設けるようにしてもよい。この場合、樹脂成形体に、スキン層27、フランジ部21、及び膨張層29が成形された時点で脱型し、その後、樹脂成形体に連通孔31を明けて吸音成形体15を得る。
また、吸音成形体15の吸音室25を多孔室層(多数の空隙を有する吸音層)とすることなく、空洞にしてもよい。このようにしても吸音成形体15は、該空洞内に入射音が共鳴することによって吸音機能を発揮する。この場合、ブロー成型用金型のキャビティ間に樹脂材からなるパリソン内にエアを吹き込みながら、型閉じをして、樹脂成形体を成形した後、ブロー成形用金型から複数のピンをキャビティ内へ突出させて樹脂成形体の内壁に複数の連通孔を設けて、吸音成形体を成形するようにする。この場合も、樹脂成形体の脱型後に複数の連通孔を設けるようにしてもよい。
さらに、吸音成形体15は、自動車のインストルメントパネルに備えられる空調エアダクトに取り付けることもできる。以下、図5を用いて説明する。
71は、インストルメントパネル73の前端下面に車幅方向に延びるように取り付けられた空調エアダクトを示している。該ダクト71は、インストルメントパネル73の下部に収容された空調装置(図示せず)と空調エア導入部75を介して接続されている。この接続により、ダクト71へは空調装置内で生じた空調エアが空調エア導入部75を通じて送り込まれるようになっている。また、ダクト71の上端はフロントウィンドガラス77に向かって開口する吹出口79となっており、ダクト71へ送り込まれた空調エアは、吹出口79からフロントウィンドガラス77へ吹き付けられる。
このようにダクト71は空調エアの空気通路を構成するものであるが、このダクト71に対して、その下側外面81に前記実施形態の吸音成形体15がそのフランジ部21により接合されているとともに、該接合された状態において、ダクト71の壁部83には、ダクト71の空気通路(空調エア通路)85と、ダクト83及び吸音成形体15の内壁19によって形成される空間部23とを連通する貫通孔37が形成されている。このようにすることで、ダクト71を通過する空調エアの流通音は、貫通孔37及び連通孔31を通じて空間部23に入射し、さらに連通孔31を通じて吸音室25に入射する。この際、前記空調エアの流通音の音圧は、複数の連通孔31及び膨張層29により弱められる一方、空気通路85を通過する空気が空間部23内に流入しないため、貫通孔37や連通孔31の目詰まりや、吸音室25(膨張層29)が汚れたりすることがない。
本実施形態における吸気構造体を備えた自動車エンジンの吸気系統を示す概略図である。 図1のA−A線で切断した断面図である。 図2のB−B線で切断した断面図である。 吸音成形体の成形工程を示す成形型の断面図である。 吸音成形体が空調エアダクトに取り付けられた状態を示す断面図である。
符号の説明
9,71 ダクト、
13 ダクトの外面、
15 吸音成形体、
19 内壁、
21 フランジ部(突出部)、
23 空間部、
25 吸音室、
29 膨張層(多孔質層)、
31 連通孔、
35 空気通路、
37 貫通孔、
100 吸音構造体。

Claims (2)

  1. 空気通路を構成するダクトと、該ダクトの外面に設けられる吸音成形体とを備えてなる吸音構造体であって、
    前記吸音成形体は、内部に吸音室を有するように全体が一体成形された樹脂製の板状体をなし、
    前記吸音成形体の前記ダクト外面に対向する内壁周縁には、前記ダクト側へ環状に突出した突出部が形成され、
    前記突出部が前記ダクト外面に気密に接合されていることで、前記突出部の内側において相対する前記吸音成形体の内壁と前記ダクト外面との間には空間部が形成され、
    前記吸音成形体の内壁には、前記空間部と前記吸音室とを連通する連通孔が複数形成され、
    前記ダクトには、前記空間部と前記空気通路とを連通する単一の貫通孔が形成されていることを特徴とする吸音構造体。
  2. 前記吸音室は、多孔質層の吸音構造に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吸音構造体。


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