JPH06198658A - 可倒式ヘッドレストの製造方法 - Google Patents
可倒式ヘッドレストの製造方法Info
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- JPH06198658A JPH06198658A JP4355665A JP35566592A JPH06198658A JP H06198658 A JPH06198658 A JP H06198658A JP 4355665 A JP4355665 A JP 4355665A JP 35566592 A JP35566592 A JP 35566592A JP H06198658 A JPH06198658 A JP H06198658A
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- JP
- Japan
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- foam
- synthetic resin
- stay
- insert
- hollow body
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インサートの合成樹脂製中空体周囲に発泡体
を形成する際に、合成樹脂製中空体のスティ回動用開口
部にシール材を装着する必要がなく、容易かつ合理的に
可倒式ヘッドレストを製造できる方法を提供する。 【構成】 スティ10の上部に設けた可倒装置12をブ
ロー成形により合成樹脂製中空体14で包囲して、前記
可倒装置を内蔵したインサート15を形成する工程と、
前記インサートの合成樹脂製中空体14部分を発泡型の
キャビティ24内にセットし、前記キャビティ24内に
発泡体原料Gを注入し発泡させて合成樹脂製中空体14
の周囲を発泡体で被覆したインサート内包発泡体を形成
する工程と、前記インサート内包発泡体のスティ周りの
合成樹脂製中空体の一部を切除してスティ回動用開口部
を形成する工程とにより可倒式ヘッドレストを製造す
る。
を形成する際に、合成樹脂製中空体のスティ回動用開口
部にシール材を装着する必要がなく、容易かつ合理的に
可倒式ヘッドレストを製造できる方法を提供する。 【構成】 スティ10の上部に設けた可倒装置12をブ
ロー成形により合成樹脂製中空体14で包囲して、前記
可倒装置を内蔵したインサート15を形成する工程と、
前記インサートの合成樹脂製中空体14部分を発泡型の
キャビティ24内にセットし、前記キャビティ24内に
発泡体原料Gを注入し発泡させて合成樹脂製中空体14
の周囲を発泡体で被覆したインサート内包発泡体を形成
する工程と、前記インサート内包発泡体のスティ周りの
合成樹脂製中空体の一部を切除してスティ回動用開口部
を形成する工程とにより可倒式ヘッドレストを製造す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘッドレストの枕部
分が前後に回動して傾斜角度を調節できる可倒式ヘッド
レストの製造方法に関する。
分が前後に回動して傾斜角度を調節できる可倒式ヘッド
レストの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の座席背もたれには、頭部保護を主
目的としてヘッドレストが装着されている。そのヘッド
レストの中でも前記可倒式ヘッドレストは、乗員の体格
および好みに応じて枕の角度を調節できるため、常に枕
を正しい角度あるいは好みの角度にすることができ、安
全性および快適性に優れる。
目的としてヘッドレストが装着されている。そのヘッド
レストの中でも前記可倒式ヘッドレストは、乗員の体格
および好みに応じて枕の角度を調節できるため、常に枕
を正しい角度あるいは好みの角度にすることができ、安
全性および快適性に優れる。
【0003】可倒式ヘッドレストとして用いられている
ものに、図8に示すものがある。その可倒式ヘッドレス
トは、ウレタンフォーム等の発泡体が表皮で覆われた枕
42とその枕42の発泡体内に上部が埋設された座席取
り付け用のスティ44と、そのスティ44の上部に設け
られて枕42の発泡体内に収納された可倒装置46とか
らなる。
ものに、図8に示すものがある。その可倒式ヘッドレス
トは、ウレタンフォーム等の発泡体が表皮で覆われた枕
42とその枕42の発泡体内に上部が埋設された座席取
り付け用のスティ44と、そのスティ44の上部に設け
られて枕42の発泡体内に収納された可倒装置46とか
らなる。
【0004】従来、前記の構造からなる可倒式ヘッドレ
ストの製造方法として、次のものがある。まず、ブロー
成形(中空成形)によりスティ上部の可倒装置を合成樹
脂製中空体で包囲して、図9に示すような可倒装置46
を内蔵したインサート50を形成する。このとき、ステ
ィ44は合成樹脂製中空体52の底部から突出した状態
になる。
ストの製造方法として、次のものがある。まず、ブロー
成形(中空成形)によりスティ上部の可倒装置を合成樹
脂製中空体で包囲して、図9に示すような可倒装置46
を内蔵したインサート50を形成する。このとき、ステ
ィ44は合成樹脂製中空体52の底部から突出した状態
になる。
【0005】次いで、前記インサート50の底面を示す
図10のように、インサートの合成樹脂製中空体52を
スティ44の周りで切除してスティ回動用開口部54を
形成する。その後、前記スティ回動用開口部54をウレ
タンフォーム等のシール材で塞いで、図示しない発泡型
のキャビティ内にインサートの合成樹脂製中空体52部
分をセットする。そして、キャビティ内にウレタンフォ
ーム原料等の発泡体原料を注入し発泡させて、合成樹脂
製中空体52の周囲を発泡体で被覆したインサート内包
発泡体を形成する。
図10のように、インサートの合成樹脂製中空体52を
スティ44の周りで切除してスティ回動用開口部54を
形成する。その後、前記スティ回動用開口部54をウレ
タンフォーム等のシール材で塞いで、図示しない発泡型
のキャビティ内にインサートの合成樹脂製中空体52部
分をセットする。そして、キャビティ内にウレタンフォ
ーム原料等の発泡体原料を注入し発泡させて、合成樹脂
製中空体52の周囲を発泡体で被覆したインサート内包
発泡体を形成する。
【0006】その後、インサート内包発泡体を成形型か
ら取り出し、スティ周りの発泡体を切除し、それと同時
に前記シール材を除去して再びスティ回動用開口部を開
口させ、所望の可倒式ヘッドレストを得る。なお、得ら
れた可倒式ヘッドレストの発泡体表面には、その後表皮
が被せられる。
ら取り出し、スティ周りの発泡体を切除し、それと同時
に前記シール材を除去して再びスティ回動用開口部を開
口させ、所望の可倒式ヘッドレストを得る。なお、得ら
れた可倒式ヘッドレストの発泡体表面には、その後表皮
が被せられる。
【0007】しかし、前記の製造方法にあっては、発泡
体形成時に、発泡体原料が合成樹脂製中空体のスティ回
動用開口部から合成樹脂製中空体内に侵入して可倒装置
の作動を不良にするのを防ぐ必要がある。そのため、発
泡体の形成に先立って形成したスティ回動用開口部を一
旦前記シール材で塞いだ後発泡体の形成を行っていた
が、そのシール材装着作業およびその後のシール材除去
作業に手間取る問題がある。しかも、発泡体形成時の発
泡圧によりシール材が変形し、シール不良を生じ易い問
題もある。
体形成時に、発泡体原料が合成樹脂製中空体のスティ回
動用開口部から合成樹脂製中空体内に侵入して可倒装置
の作動を不良にするのを防ぐ必要がある。そのため、発
泡体の形成に先立って形成したスティ回動用開口部を一
旦前記シール材で塞いだ後発泡体の形成を行っていた
が、そのシール材装着作業およびその後のシール材除去
作業に手間取る問題がある。しかも、発泡体形成時の発
泡圧によりシール材が変形し、シール不良を生じ易い問
題もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、前
記の点に鑑み、インサートの合成樹脂製中空体周囲に発
泡体を形成する際に、合成樹脂製中空体のスティ回動用
開口部にシール材を装着する必要がなく、容易簡単に可
倒式ヘッドレストを製造できる製造方法を提供するもの
である。
記の点に鑑み、インサートの合成樹脂製中空体周囲に発
泡体を形成する際に、合成樹脂製中空体のスティ回動用
開口部にシール材を装着する必要がなく、容易簡単に可
倒式ヘッドレストを製造できる製造方法を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、スティの上
部に設けた可倒装置をブロー成形により合成樹脂製中空
体で包囲して、前記可倒装置を内蔵したインサートを形
成する工程と、前記インサートの合成樹脂製中空体部分
を発泡型のキャビティ内にセットし、前記キャビティ内
に発泡体原料を注入し発泡させて合成樹脂製中空体の周
囲を発泡体で被覆したインサート内包発泡体を形成する
工程と、前記インサート内包発泡体のスティ周りの合成
樹脂製中空体の一部を切除してスティ回動用開口部を形
成する工程とからなる可倒式ヘッドレストの製造方法に
係る。
部に設けた可倒装置をブロー成形により合成樹脂製中空
体で包囲して、前記可倒装置を内蔵したインサートを形
成する工程と、前記インサートの合成樹脂製中空体部分
を発泡型のキャビティ内にセットし、前記キャビティ内
に発泡体原料を注入し発泡させて合成樹脂製中空体の周
囲を発泡体で被覆したインサート内包発泡体を形成する
工程と、前記インサート内包発泡体のスティ周りの合成
樹脂製中空体の一部を切除してスティ回動用開口部を形
成する工程とからなる可倒式ヘッドレストの製造方法に
係る。
【0010】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例におけるブロー成形
時を示す斜視図、図2はインサートの正面図、図3はイ
ンサート底面を示す図、図4はインサート内包発泡体の
成形時を示す発泡型の断面図、図5は発泡型の要部拡大
断面図、図6はインサート内包発泡体の断面図、図7は
可倒式ヘッドレストの要部拡大断面図である。
明する。図1はこの発明の一実施例におけるブロー成形
時を示す斜視図、図2はインサートの正面図、図3はイ
ンサート底面を示す図、図4はインサート内包発泡体の
成形時を示す発泡型の断面図、図5は発泡型の要部拡大
断面図、図6はインサート内包発泡体の断面図、図7は
可倒式ヘッドレストの要部拡大断面図である。
【0011】この実施例における可倒式ヘッドレストの
製造方法は、インサートの形成工程と、インサート内包
発泡体の形成工程と、スティ回動用開口部の形成工程と
からなる。順次成形工程順に説明する。
製造方法は、インサートの形成工程と、インサート内包
発泡体の形成工程と、スティ回動用開口部の形成工程と
からなる。順次成形工程順に説明する。
【0012】インサートの形成工程は、図1に示すよう
に、スティ10の上部に設けた可倒装置12を、ブロー
成形により図2または図3に示すような合成樹脂製中空
体14で包囲して可倒装置内蔵のインサート15を形成
するものである。
に、スティ10の上部に設けた可倒装置12を、ブロー
成形により図2または図3に示すような合成樹脂製中空
体14で包囲して可倒装置内蔵のインサート15を形成
するものである。
【0013】前記スティ上部の可倒装置12は、種々の
構造のものを用いることができるが、一例としてほぼコ
字形状に屈曲させたスティを用い、該スティの屈曲部を
両側から金属板状体等で挟着してその挟着体をスティに
対して回動可能にするとともに、スティ屈曲部と挟着体
間の摩擦力により所定位置に挟着体(またはスティ)を
固定するようにしたものを挙げることができる。
構造のものを用いることができるが、一例としてほぼコ
字形状に屈曲させたスティを用い、該スティの屈曲部を
両側から金属板状体等で挟着してその挟着体をスティに
対して回動可能にするとともに、スティ屈曲部と挟着体
間の摩擦力により所定位置に挟着体(またはスティ)を
固定するようにしたものを挙げることができる。
【0014】前記ブロー成形は、押出機のダイス16か
ら押し出される合成樹脂製パリソンPの側面を、図示し
ない切開用カッターでパリソンの押し出し方向に切開し
て切開部Sを形成し、その切開部SよりパリソンP内に
可倒装置12部分を挿入し、その後ブロー成形型18を
閉じて加熱したパリソンP内に吹き込みノズルを突き刺
し、圧搾空気を吹き込んでパリソンPをブロー成形型1
8内面形状に膨らませて硬化させる公知の方法により行
うことができる。その際、合成樹脂製中空体14のステ
ィ10周りにはステイ10外周を包囲する長円の柱状筒
体20を、前記スティ10外周面との間に空間21(図
5に示す)を設け、かつ長円の長径D(図3に示す)が
可倒装置12の可倒方向(スティの回動方向と等しい)
になるように設けるのが好ましい。
ら押し出される合成樹脂製パリソンPの側面を、図示し
ない切開用カッターでパリソンの押し出し方向に切開し
て切開部Sを形成し、その切開部SよりパリソンP内に
可倒装置12部分を挿入し、その後ブロー成形型18を
閉じて加熱したパリソンP内に吹き込みノズルを突き刺
し、圧搾空気を吹き込んでパリソンPをブロー成形型1
8内面形状に膨らませて硬化させる公知の方法により行
うことができる。その際、合成樹脂製中空体14のステ
ィ10周りにはステイ10外周を包囲する長円の柱状筒
体20を、前記スティ10外周面との間に空間21(図
5に示す)を設け、かつ長円の長径D(図3に示す)が
可倒装置12の可倒方向(スティの回動方向と等しい)
になるように設けるのが好ましい。
【0015】なお圧搾空気の吹き込みは、スティ10が
中空金属パイプからなるときは、パリソンP内に挿入さ
れるスティ部分に空気流出孔を形成しておいて、そのス
ティ10を介してパリソンP内に圧搾空気を吹き込むこ
ともできる。また、筒状パリソンPに代えて、二枚の合
成樹脂製シートからなるシートパリソンを用いてもよ
い。
中空金属パイプからなるときは、パリソンP内に挿入さ
れるスティ部分に空気流出孔を形成しておいて、そのス
ティ10を介してパリソンP内に圧搾空気を吹き込むこ
ともできる。また、筒状パリソンPに代えて、二枚の合
成樹脂製シートからなるシートパリソンを用いてもよ
い。
【0016】次に行うインサート内包発泡体の形成工程
は、図4に示すようにインサートの合成樹脂製中空体1
4部分を発泡型22のキャビティ24内にセットし、そ
のキャビティ24内にウレタンフォーム原料等の発泡体
原料Gを注入し発泡させて、図6に示すように合成樹脂
製中空体14周囲を発泡体26で被覆したインサート内
包発泡体28を形成するものである。その際、キャビテ
ィ24内に注入された発泡体原料Gは、合成樹脂製中空
体14の周囲で発泡し、合成樹脂製中空体14内に侵入
することがないため、内部の可倒装置の作動不良を引き
起こすことがない。
は、図4に示すようにインサートの合成樹脂製中空体1
4部分を発泡型22のキャビティ24内にセットし、そ
のキャビティ24内にウレタンフォーム原料等の発泡体
原料Gを注入し発泡させて、図6に示すように合成樹脂
製中空体14周囲を発泡体26で被覆したインサート内
包発泡体28を形成するものである。その際、キャビテ
ィ24内に注入された発泡体原料Gは、合成樹脂製中空
体14の周囲で発泡し、合成樹脂製中空体14内に侵入
することがないため、内部の可倒装置の作動不良を引き
起こすことがない。
【0017】また、合成樹脂製中空体14のスティ10
周囲に前記柱状筒体20を設けた場合は、図5に示すよ
うに柱状筒体20を型22のパーティング面23で挟む
ようにするとともに、そのパーティング面23に爪ある
いは弧面状の突部25を形成しておき、その突部25に
より柱状筒体20の側面を押圧してシールするのが好ま
しい。その場合、突部25により押圧された柱状筒体2
0の側面は、柱状筒体20とスティ10間にある空間2
1内方へ押されて変形し、その変形に対して生じる柱状
筒体20の復元力により柱状筒体20の側面が型のパー
ティング面23に圧着して、柱状筒体20と型パーティ
ング面23間を確実にシールする。そのため、発泡体原
料Gが柱状筒体20と型パーティング面23間からキャ
ビティ24外へ漏出してスティ10外周面に付着硬化す
る恐れがない。
周囲に前記柱状筒体20を設けた場合は、図5に示すよ
うに柱状筒体20を型22のパーティング面23で挟む
ようにするとともに、そのパーティング面23に爪ある
いは弧面状の突部25を形成しておき、その突部25に
より柱状筒体20の側面を押圧してシールするのが好ま
しい。その場合、突部25により押圧された柱状筒体2
0の側面は、柱状筒体20とスティ10間にある空間2
1内方へ押されて変形し、その変形に対して生じる柱状
筒体20の復元力により柱状筒体20の側面が型のパー
ティング面23に圧着して、柱状筒体20と型パーティ
ング面23間を確実にシールする。そのため、発泡体原
料Gが柱状筒体20と型パーティング面23間からキャ
ビティ24外へ漏出してスティ10外周面に付着硬化す
る恐れがない。
【0018】スティ回動用開口部の形成工程は、前記イ
ンサート内包発泡体形成工程で得られたインサート内包
発泡体28を前記発泡型22から脱型した後、そのイン
サート内包発泡体28のスティ10周りにある合成樹脂
製中空体14の一部を切除してスティ回動用開口部を形
成するものである。その際、スティ10の周囲に柱状筒
体20を有する場合には、図7に示すように、発泡体2
6から突出する柱状筒体部分20aを切除して可倒装置
12の可倒方向にスティ回動用開口部30を形成する。
この場合のスティ回動用開口部30は、図5で示した空
間21と等しくなる。また、柱状筒体20を有しない合
成樹脂製中空体の場合には、合成樹脂製中空体を覆う発
泡体がスティ周りにも存在することになるため、スティ
周りの合成樹脂中空体を切除する際に、発泡体も一緒に
切除してスティ回動用開口部を形成する。
ンサート内包発泡体形成工程で得られたインサート内包
発泡体28を前記発泡型22から脱型した後、そのイン
サート内包発泡体28のスティ10周りにある合成樹脂
製中空体14の一部を切除してスティ回動用開口部を形
成するものである。その際、スティ10の周囲に柱状筒
体20を有する場合には、図7に示すように、発泡体2
6から突出する柱状筒体部分20aを切除して可倒装置
12の可倒方向にスティ回動用開口部30を形成する。
この場合のスティ回動用開口部30は、図5で示した空
間21と等しくなる。また、柱状筒体20を有しない合
成樹脂製中空体の場合には、合成樹脂製中空体を覆う発
泡体がスティ周りにも存在することになるため、スティ
周りの合成樹脂中空体を切除する際に、発泡体も一緒に
切除してスティ回動用開口部を形成する。
【0019】前記スティ回動用開口部の形成によって、
所望の可倒式ヘッドレストが得られる。この場合得られ
た可倒式ヘッドレストは、前記発泡体26が露出した状
態にあり、可倒式裸ヘッドレストとも称される。その
後、縫製等により袋状にした表皮を発泡体26表面に被
せる。
所望の可倒式ヘッドレストが得られる。この場合得られ
た可倒式ヘッドレストは、前記発泡体26が露出した状
態にあり、可倒式裸ヘッドレストとも称される。その
後、縫製等により袋状にした表皮を発泡体26表面に被
せる。
【0020】なお、前記インサート内包発泡体の形成工
程において、あらかじめブロー成形等により中空形状に
成形した表皮をキャビティ内にセットし、その表皮内に
インサートの合成樹脂製中空体部分を挿入し、その後表
皮内に発泡体原料を注入すれば、発泡体の形成と同時に
その発泡体に表皮を被着できる。その場合、スティ周り
の表皮は、あらかじめスティが回動できるように開口を
形成しておくか、あるいはその後のスティ回動用開口部
の形成工程で合成樹脂製中空体等の一部とともに切除す
る。
程において、あらかじめブロー成形等により中空形状に
成形した表皮をキャビティ内にセットし、その表皮内に
インサートの合成樹脂製中空体部分を挿入し、その後表
皮内に発泡体原料を注入すれば、発泡体の形成と同時に
その発泡体に表皮を被着できる。その場合、スティ周り
の表皮は、あらかじめスティが回動できるように開口を
形成しておくか、あるいはその後のスティ回動用開口部
の形成工程で合成樹脂製中空体等の一部とともに切除す
る。
【0021】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
よれば、可倒装置を密封した状態で発泡体を形成できる
ため、可倒装置に発泡体原料が付着硬化することがな
く、可倒装置の作動不良を生じることがない。さらに、
従来のように、合成樹脂製中空体に形成したスティ回動
用開口部をシール材で一旦閉じ、その後シール材を除去
してスティ回動用開口部を再び開口させるという不合理
な作業が不要なため、容易かつ合理的に可倒式ヘッドレ
ストを製造できる。
よれば、可倒装置を密封した状態で発泡体を形成できる
ため、可倒装置に発泡体原料が付着硬化することがな
く、可倒装置の作動不良を生じることがない。さらに、
従来のように、合成樹脂製中空体に形成したスティ回動
用開口部をシール材で一旦閉じ、その後シール材を除去
してスティ回動用開口部を再び開口させるという不合理
な作業が不要なため、容易かつ合理的に可倒式ヘッドレ
ストを製造できる。
【図1】この発明の一実施例におけるブロー成形時を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】インサートの正面図である。
【図3】インサート底面を示す図である。
【図4】インサート内包発泡体の成形時を示す発泡型の
断面図である。
断面図である。
【図5】発泡型の要部拡大断面図である。
【図6】インサート内包発泡体の断面図である。
【図7】可倒式ヘッドレストの要部拡大断面図である。
【図8】可倒式ヘッドレストの斜視図である。
【図9】従来の製造方法における可倒装置内蔵インサー
トを示す図である。
トを示す図である。
【図10】従来の製造方法におけるスティ回動用開口部
形成後のインサートの底面を示す断面図である。
形成後のインサートの底面を示す断面図である。
10 スティ 12 可倒装置 14 合成樹脂製中空体 15 インサート 20 柱状筒体 22 発泡型 24 キャビティ 26 発泡体 28 インサート内包発泡体 30 スティ回動用開口部 G 発泡体原料
Claims (4)
- 【請求項1】 スティの上部に設けた可倒装置をブロー
成形により合成樹脂製中空体で包囲して、前記可倒装置
を内蔵したインサートを形成する工程と、 前記インサートの合成樹脂製中空体部分を発泡型のキャ
ビティ内にセットし、前記キャビティ内に発泡体原料を
注入し発泡させて合成樹脂製中空体の周囲を発泡体で被
覆したインサート内包発泡体を形成する工程と、 前記インサート内包発泡体のスティ周りの合成樹脂製中
空体の一部を切除してスティ回動用開口部を形成する工
程とからなる可倒式ヘッドレストの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1において、インサート内包発泡
体の形成工程時に、発泡型のキャビティ内に中空表皮を
セットした後、インサートの合成樹脂製中空体部分を前
記キャビティ内の中空表皮内にセットし、該中空表皮内
に発泡体原料を注入し中空表皮と一体に発泡させて合成
樹脂製中空体の周囲を発泡体および表皮で被覆したイン
サート内包発泡体を形成することを特徴とする、可倒式
ヘッドレストの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、合成樹脂製
中空体にステイ外周を包囲する長円の柱状筒体を前記ス
ティ外周面との間に空間を設けて形成したこを特徴とす
る可倒式ヘッドレストの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3において、長円の長径が可倒装
置の可倒方向であることを特徴とする可倒式ヘッドレス
トの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35566592A JP3171711B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 可倒式ヘッドレストの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35566592A JP3171711B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 可倒式ヘッドレストの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06198658A true JPH06198658A (ja) | 1994-07-19 |
JP3171711B2 JP3171711B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=18445145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35566592A Expired - Fee Related JP3171711B2 (ja) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | 可倒式ヘッドレストの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3171711B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130068377A1 (en) * | 2011-09-15 | 2013-03-21 | Dr. Ing. H.C.F. Porsche Aktiengesellschaft | Method for producing a fuel tank |
-
1992
- 1992-12-18 JP JP35566592A patent/JP3171711B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130068377A1 (en) * | 2011-09-15 | 2013-03-21 | Dr. Ing. H.C.F. Porsche Aktiengesellschaft | Method for producing a fuel tank |
US9017498B2 (en) * | 2011-09-15 | 2015-04-28 | Dr. Ing H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Method for producing a fuel tank |
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JP3171711B2 (ja) | 2001-06-04 |
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