JP2001170546A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents
成膜方法及び成膜装置Info
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- Materials For Photolithography (AREA)
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
を均一にする。 【解決手段】液状膜に含まれる溶媒の揮発による気化熱
によって生じる液状膜の温度分布を補正する温度分布を
有する被処理基板に対してスキャン塗布法により液状膜
を形成した後、液状膜の溶媒を除去して塗布膜を形成す
る。
Description
液を供給して液状膜中の溶媒を揮発させて、該被処理基
板上に塗布膜の成膜を行う成膜方法に関する。
スピン塗布法が広く用いられている。近年、環境対策に
伴う使用薬液量の削減、基板の大口径化に伴う周辺部の
塗布ムラ改善を目指し、極細ノズルから極細ノズルと基
板とを列方向に相対移動させると共に、基板上部以外で
極細ノズルと基板とを行方向に相対移動させることで、
基板全面にわたって液膜を形成するスキャン塗布法の開
発が急務になっている。
布膜の膜厚分布は、スキャンピッチ方向における塗布開
始端部でターゲット値に対して異常に膜厚が増大し、塗
布終了端部では膜厚がだらだらと減少してしまうことが
問題となっていた。
ャン塗布法で作成された塗布膜の膜厚分布が、スキャン
ピッチ方向における塗布開始端部でターゲット値に対し
て異常に膜厚が増大し、塗布終了端部では膜厚がだらだ
らと減少してしまうという問題があった。
れた塗布膜の膜厚分布を均一にしえる成膜方法を提供す
ることにある。
目的を達成するために以下のように構成されている。
基板に対して、該基板上で一定量広がるように調整さ
れ,溶媒に固形分が添加された薬液を滴下ノズルから滴
下し、滴下された該液体を該基板上に留めつつ、前記滴
下ノズルと前記被処理基板とを相対的に移動させて該基
板の滴下開始部から滴下終了部にかけて液体を滴下させ
て、前記被処理基板上に液状膜を形成する工程と、前記
液状膜中の溶媒を除去して塗布膜の形成を行う工程とを
含み、前記液状膜の形成工程において表面が平坦な液状
膜の形成を行う、或いは前記液状膜中の溶媒の除去工程
において、表面が平坦な塗布膜を形成することを特徴と
する。
前記被処理基板の滴下開始部の温度が、該被処理基板の
滴下終了部の温度より高くなるように、前記被処理基板
に対して加熱或いは冷却を行うこと。
部から滴下終了部にかけて単調に低下すると共に、該基
板の前記外周部の内側の温度はほぼ一定の温度となるよ
うに、前記被処理基板に対して加熱或いは冷却を行い、
該ほぼ一定の温度は、滴下開始部の温度より低く、且つ
滴下終了部の温度より高い温度であること。
との間の領域の温度勾配が無くなるように、前記被処理
基板に対して加熱或いは冷却を行うこと。
該被処理基板部の滴下開始部の温度勾配より大きくなる
ように、前記被処理基板に対して加熱或いは冷却を行う
こと。
理基板の両端部の温度が低くなるように、前記被処理基
板に対して加熱或いは冷却を行うこと。
り、且つ滴下終了部は被処理基板端部であり、前記液状
膜の形成は、被処理基板中央部から一方の被処理基板端
部にかけて薬液の滴下を行う工程と、被処理基板中央部
から他方の被処理基板端部にかけて薬液の滴下を行う工
程とを含んで行われること。
酸化膜剤、強誘電体膜剤であること。
被処理基板に対して薬液を供給する滴下ノズルと、前記
被処理基板と前記滴下ノズルとを相対的に移動させる駆
動部と、前記被処理基板が載置され、前記被処理基板前
記薬液の滴下開始部から滴下終了部に対して温度分布を
与える温度制御部とを具備してなることを特徴とする。
被処理基板が載置され、前記被処理基板前記薬液の滴下
開始部から滴下終了部に対して温度分布を与える温度制
御部と、前記被処理基板及び温度制御部が内部に収納さ
れ、真空ポンプに接続される減圧チャンバとを具備して
なることを特徴とする。
に記す。
それぞれの温度が独立に制御される複数のプレートから
構成された吸・発熱部と、この吸・発熱部上に設けられ
た熱拡散板と、この熱拡散板上に設けられ、前記被処理
基板が載置されて該熱拡散板と被処理基板との間に空隙
を設けるギャップ調整台とを具備してなること。
部の複数の領域の温度をそれぞれ独立に制御する複数の
外周プレートと、前記外周部の内側の中央部の温度を独
立に制御する中央プレートと、前記外周プレート及び中
央プレートの上に設けられた熱拡散板と、この熱拡散板
上に設けられ、前記被処理基板が載置されて該熱拡散板
と被処理基板との間に空隙を設けるギャップ調整台とを
具備してなること。
部の複数の領域の温度をそれぞれ独立に制御する複数の
外周プレートと、前記外周プレート及び中央プレートの
上に設けられた熱拡散板と、この熱拡散板上に設けら
れ、前記被処理基板が載置されて該熱拡散板と被処理基
板との間に空隙を設けるギャップ調整台とを具備してな
ること。
の作用・効果を有する。
の膜厚分布の不均一は、薬液滴下後の溶媒が揮発する際
の気化熱によって生じる面内の温度分布によって生じ
る。そのため、前記気化熱によって生じる面内の温度分
布を補正する温度分布を有する被処理基板に対して液状
膜を形成することによって、面内の膜厚不均一を抑制す
ることができる。
することで、膜厚の不均一を抑制することができる。
が該被処理基板の滴下開始部の温度勾配より大きくする
ことによって、膜厚の不均一を抑制する効果が大きくな
る。
部との間の領域の温度勾配を無くすことによって、膜厚
の不均一を抑制することができる。
を参照して説明する。
実施形態に係わる塗布装置の概略構成を示す図である。
図1(a)は塗布装置の構成を示す斜視図、図1(b)
はホットプレートの構成を示す平面図である。
理基板20に対して溶媒に固形分が添加された薬液11
を滴下する薬液吐出ノズル12と、被処理基板20が載
置され、被処理基板20を加熱する温度制御部13とか
ら構成されている。薬液吐出ノズル12の吐出口の口径
は30μmである。
動機構によってy方向の移動が行われると共に、薬液吐
出ノズル12が被処理基板20上にないときに図示され
ない移動機構によって被処理基板20はx方向に移動さ
れて、薬液吐出ノズル12と被処理基板20との相対的
な移動が行われる。薬液吐出ノズル12と被処理基板2
0とを相対的に移動させつつ、薬液吐出ノズル12から
薬液11を吐出させることで、被処理基板20上に液膜
21を形成する。
ート14上に載置された熱拡散板15と、ギャップ調整
台16から構成されている。プレート14は、図1
(b)に示すように、スキャンピッチ方向に対して平行
な方向に均等に3分割され、第1のプレート14a、第
2のプレート14b及び第3のプレート14cから構成
されている。それぞれのプレート14a〜14cは、独
立に温度制御を行うことができるようになっている。つ
まり、被処理基板20の面内の温度分布を変化させる構
成となっている。
ムーズ、且つ均一に与えるために、プレート14の上面
を覆う熱拡散板15を配置すると共に、熱拡散板15上
にギャップ調整台16を設置し、ギャップ調整台16上
に被処理基板20を載置した。
熱,吸熱或いは温度を保持する事により、被処理基板の
塗布開始部,中央部及び塗布終了部の温度をそれぞれ調
整する。
スト膜を形成する場合について説明する。
4cの温度をそれぞれ変えることによって、図2に示す
ように、被処理基板20の塗布開始部を27℃、中央部
を23℃、塗布終了部を19℃とし、被処理基板20の
温度分布が薬液吐出ノズル12のスキャンピッチ方向に
対しておよそ0.04℃/mmの一定の傾きとなるよう
にした。
2のプレート14b,第1のプレート14aの発熱量を
多くすることによって、吐出開始部から吐出終了部にか
けて温度を低くする。また、第1のプレート14aが発
熱し、第3のプレートが吸熱することによって、吐出開
始部から吐出終了部にかけて温度を低くする。また、第
1のプレート14aから順に第2のプレート14b,第
3のプレート14cの吸熱量を多くすることによって、
吐出開始部から吐出終了部にかけて温度を低くする。
20上でy方向(スキャン方向)に2m/sで移動させ
ると共に、x方向(スキャンピッチ方向)に被処理基板
20を0.3mmピッチで移動させ、レジスト剤(薬
液)11を被処理基板20上に線状に滴下し、基板20
全面にレジスト液膜(液膜)21を形成した。
処理を行う。先ず、真空ポンプが接続されたチャンバ内
に被処理基板20を投入した後、チャンバ内を20.6
664×102Pa/sec(=20Torr/se
c)の減圧速度で、レジスト液膜に含まれる溶媒の蒸気
圧と等しい圧力(本実施形態の場合は、ほぼ1.333
22×102Pa/sec〔=1Torr〕)になるま
で減圧し、70秒間その圧力状態を維持して、液膜中の
溶媒の乾燥を行った。その後、チャンバ内を53.23
88×102Pa/sec(=40Torr/sec)
の加圧速度でチャンバ内の圧力を大気圧に戻し、被処理
基板をチャンバ内から取り出した。次に、140℃のホ
ットプレート上に被処理基板を載置して、60秒間のベ
ーキング処理を行い、最終的にレジスト膜の安定化を行
った。
を与えずにスキャン塗布法を用いて液膜の形成を行った
後、同様の後処理を行ったレジスト膜を形成した試料を
用意した。
膜厚を膜厚計により測定し、その結果をスキャンピッチ
方向の膜厚分布を図3に示す。図3に示すように、塗布
開始側から塗布終了側にかけて温度を低くするという本
方法を用いることにより、膜厚均一性が50nmから2
5nmと改善させることができた。
ることにより、膜厚の均一性が改善された理由を説明す
る。
合、塗布開始部分の膜厚がターゲット膜厚に対して大き
く盛り上がり、逆に塗布終了部分の膜厚がだらだらと減
少している。このような被処理基板端部での膜厚異常
は、端部からおよそ20mmの範囲に及んでいた。この
ように、塗布開始部分と塗布終了部分で非対称に形成さ
れる要因は、スキャン塗布中に基板面内でスキャンピッ
チ方向に対して溶媒の気化熱により温度差が生じること
を発明者等は見いだした。
減圧乾燥処理がおこなわれるまでの放置時間が長く、そ
の間に溶媒の気化により奪われる熱量が多くなるためレ
ジスト液膜の温度が下がる傾向となる。基板面内におい
て、このような温度差が生じると、レジスト液膜が温度
の高い方から低い方へと流動し、塗布開始側では盛り上
がり、塗布終了側では膜厚がだらだらと減少するという
膜厚部分がとなってしまう。
度分布を補正するために、外部から逆方向の温度分布を
スキャンピッチ方向に対して一律に印加することによ
り、レジスト液膜の流動を全面で適正に抑え、基板端部
の膜厚異常の改善を図ることができる。
た塗布膜の塗布開始側端部での盛り上がりが無くなった
が、塗布終了側端部における膜厚の減少、並びに中央部
における膜厚の傾きは残っている。本実施形態では、塗
布終了端部における膜厚の減少、並びに中央部における
膜厚の傾きを抑制する手法について説明する。具体的に
は、塗布終了側での温度勾配を塗布開始側のそれより大
きく、且つ中心部の温度の傾きを無くすことによって、
塗布終了側端部での膜厚の減少を抑制する。
の装置を用いた成膜について説明する。図4は、本発明
の第2の実施形態に係わる塗布装置の概略構成を示す図
である。図4(a)は、塗布装置の構成を示す斜視図、
図4(b)はプレートの構成を示す平面図である。な
お、図1と同一な部位には同一符号を付しその詳細な説
明を省略する。
に、被処理基板20の中央部を加熱する円形のプレート
44bと、塗布開始側端部に温度勾配をプレートの周囲
を囲う二つの半リング状のプレート44a,44cとか
ら構成されている。
ズ、且つ均一に与えるために、プレート44の上面を覆
う熱拡散板15を配置すると共に、熱拡散板15上にギ
ャップ調整台16を設置し、ギャップ調整台16上に被
処理基板20を載置した。
る。それぞれのプレートの温度を制御して、被処理基板
20の塗布終了側での温度勾配が塗布開始側のそれより
大きくなるようにする。例えば、図5に示すように、被
処理基板の塗布開始部を25℃にし、−0.4℃/mm
の温度勾配で基板の中央部を含む領域の温度を23℃に
する。そして、基板の温度が23℃である領域から−
0.8℃/mmの温度勾配で塗布終了部の温度を19℃
にする。
出ノズルを速度2m/sで移動させつつ、被加工金を
0.3mmピッチで移動させて、被処理基板上にレジス
ト剤を線状に滴下し、被処理基板全面に対してレジスト
液膜を形成する。そして、液膜の形成後、第1の実施形
態と同様の減圧乾燥処理を行ってレジスト膜を形成し
た。
膜厚を膜厚計により測定し、その結果をスキャンピッチ
方向の膜厚分布を図6に示す。なお、図6には、従来方
法で形成されたレジスト膜の膜厚分布を同時に示してい
る。
レジスト膜の膜厚均一性は50nmであった。それに対
し、塗布開始側(高温)から塗布終了側(低温)にかけ
ての温度分布において、塗布終了部側の温度勾配を塗布
開始部側より大きくすることで、塗布開始側から塗布終
了側にかけて温度を低くするという本方法を用いること
により、膜厚均一性を5nmに改善することができた。
チ方向に対して温度分布を一律に与えて被処理基板上の
レジスト液膜の流動を全面で適正に抑え、端部での膜厚
異常の改善を試みたが、塗布開始部のみが改善され、塗
布終了部ではレジスト液膜の流動が起きず膜厚分布の改
善はあまり見られなかった。また、中央部では、膜厚が
温度の勾配に伴ってわずかながら一律に変化してしまっ
ていた。同じ温度勾配でも高温側で改善され、低温側で
改善されないのは、低温側では絶対温度が低いため、高
温側に比べ照れと液の流動がほとんど起こらなかったこ
とが原因と考えられる。低温側でレジスト液膜の流動を
起こさせるためには、中央部での温度勾配を無くす必要
がある。そこで、塗布開始側の温度勾配は第1の実施形
態と同じとし、中央部での温度勾配は無くし、且つ塗布
終了側の温度勾配は第1の実施形態より大きくすること
で、膜厚均一性を改善することができた。
m)を被加工基板上でy方向に2m/sで往復運動させ
ると共に、x方向に被加工基板を0.3mmピッチで移
動させ、レジスト剤を線状に滴下し、基板全面に液膜を
形成するスキャン塗布法において、第1,第2の実施形
態においては、被処理基板端部から端部まで一方向に薬
液を滴下し全面に液膜を形成した。本実施形態では、図
7に示すように、被処理基板中央部から先ず−x方向に
基板端部までレジスト剤を滴下し、次に中央部から+x
方向に基板端部までレジスト剤を滴下し、基板全面に液
膜を形成する場合の温度分布設定方法を示す。
両端部となるため、図4に示す温度制御部13を用いて
基板中央部の温度をわずかに上げて24℃とし、それに
対して基板20両端部の温度を20℃(−0.8℃/m
m)とし、図8に示す基板設定温度分布を基板に与えて
レジスト剤の滴下を行い、基板20全面に液膜を形成し
た。また一方で、温度制御を行わない従来の場合(23
℃一定)についても同様の方法で、レジスト剤を滴下し
液膜を形成した。
バにそれぞれの被加工基板20を投入し、チャンバ内を
−266Pa/secの減圧速度でレジスト剤の蒸気圧
と等しい圧力(およそ133Pa)になるまで減圧し、
70秒間その圧力を維持して、液膜中の用材の乾燥を行
った。その後、チャンバ内の圧力を+5320Pa/s
ecの加圧速度で大気圧に戻し、被加工基板をチャンバ
から取り出した。次に、140℃に加熱したホットプレ
ート上に被加工基板を保持し、60秒間ベーキング処理
を行い、最終的にレジスト膜の安定化を行った。
膜厚を測定した結果を図9に示す。温度調整を行わない
従来法を用いて形成されたレジスト膜は、滴下終了部に
あたる基板両端部の膜厚計上が先に述べてきた理由によ
りだらだらと減少していることが分かる。つまり、溶剤
の気化による基板の温度分布は中央部で温度が低くな
り、両端部で温度が上がる傾向となるからである。
に温度分布を温度制御部で印加して形成されたレジスト
膜の場合、基板両端部で薬液の流動が促されるため、膜
厚計上が大きく改善されていることが分かる。結果的に
本実施形態において、膜厚均一性は30nmから50n
mまで改善することが可能であった。
理基板に対して溶剤の気化熱によって生じる温度分布を
補正せずに液状膜を形成した後、液状膜中の溶媒を除去
する工程において、前記液状膜に含まれる溶媒の揮発に
よる気化熱によって生じる前記液状膜の温度分布を補正
を行って表面が平坦なレジスト膜を形成する成膜方法並
びに成膜装置について説明する。
成膜措置について説明する。図10は、本発明の第4の
実施形態に係わる成膜装置の概略構成を示す図である。
図10(a)に示すように、被処理基板が配置される図
示されない真空ポンプに接続された減圧チャンバ107
と、減圧チャンバ107内に配置された温度制御部10
3とから構成されている。
プレート104上に載置された熱拡散板105と、ギャ
ップ調整台106とから構成されている。プレート10
4は、図10(b)に示すように、本装置のプレート1
04は、図10に示すように、被処理基板20の中央部
を加熱する円形のプレート104bと、塗布開始側端部
に温度勾配をプレートの周囲を囲う二つの半リング状の
プレート104a,104cとから構成されている。そ
れぞれのプレート104a〜104cは、独立に温度制
御を行うことができるようになっている。つまり、被処
理基板20の面内の温度分布を変化させる構成となって
いる。
ムーズ、且つ均一に与えるために、プレート104の上
面を覆う熱拡散板15を配置すると共に、熱拡散板15
上にギャップ調整台106を設置し、ギャップ調整台1
06上に被処理基板20が載置されている。
先ず、被処理基板に対してレジスト剤の気化熱による温
度分布を補正せずに、極細ノズル(φ30μm)を被加
工基板上でy方向に速度2m/sで往復運動させると共
にx方向に被加工基板20を0.3mmピッチでx方向
に移動させ、極細ノズルからレジスト剤を洗浄に滴下し
て液状膜を形成した。
を減圧用チャンバ107内のギャップ調整台106上に
載置した。そして、図11に示すように、塗り始め端部
5mm(23.5℃)に対して塗布方向に−0.1℃/
mm温度勾配を与え、中央部の温度を23℃と一定に
し、塗り終わり端部5mmに対して−0.2℃/mmの
温度勾配を被処理基板20に与えた。そして、上記温度
勾配を与えつつ、減圧用チャンバ107内の圧力を−2
66Pa/secのレートでレジスト剤の蒸気圧と等し
い圧力であるおおよそ133Paになるまで減圧し、7
0秒間その圧力を維持し、液膜中の溶剤を除去した。そ
の後、減圧用チャンバ107内の圧力を+5320Pa
/secの加圧速度で大気圧に戻し、被加工基板20を
減圧用チャンバ107から取り出した。
工基板20を載置して60秒間ベーキング処理を行い、
最終的なレジスト膜の安定化を行った。
膜厚分布を図12に示す。参考例として、液状膜の成膜
工程並びに溶媒の除去工程で溶剤の気化熱によって生じ
る温度分布を補正せず与えずに形成したレジスト膜の膜
厚分布を示す。
正を行わなかったレジスト膜の膜厚均一性は600nm
であったが、本実施形態のように、溶剤の気化熱によっ
て生じる温度分布を補正して溶剤の除去を行うことによ
って、膜厚均一性が4.5nmまで大幅に改善すること
ができた。
割形状は、図10(b)に示した形状に限らず、図1
(b)に示すプレートも用いることが可能である。
るものではない。例えば、薬液吐出ノズルのノズル径
は、30μmに限るものではなく、使用する薬液、ター
ゲット膜厚によりノズル径を適宜設定しても良い。ま
た、ノズル数も一つに限るものではなく、複数個のノズ
ルを用意しても良い。複数個のノズルを用意した場合、
複数の液体吐出ノズルの配置(間隔)は適当でも良い
が、チップ間隔に対応させてもよい。
なく、例えばスリット型のノズルであっても良い。ま
た、被処理基板をスキャンピッチ方向に移動させたが、
ノズル自身がピッチ方向に移動して塗布を行っても良
く、スキャン速度も2m/secに限るものではない。
また、相対的な移動方向は、上記実施形態に限るもので
はなく、例えばノズルから吐出された薬液が螺旋を描く
ように移動させても良い。
るものではなく、他のレジスト剤或いは反射防止剤、有
機系酸化剤、或いは導電膜を形成するための溶剤などを
用いることも可能である。また、配線材料として金属ペ
ーストを用いた成膜に対しても適用可能である。
るものではなく、より高精度な温度制御が必要な場合、
3つ以上に設定しても良く、設定温度も適宜変えても良
い。また、減圧乾燥条件、ベーキング条件も上述した条
件に限るものではなく、使用する薬液条件により適宜設
定することが可能である。
に含まれる固形分量,該薬液の粘度或いは吐出速度,又
は被処基板或いは薬液吐出ノズルの移動速度を調整する
ことによって行うことができる。
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
記気化熱によって生じる面内の温度分布を補正する温度
分布を有する被処理基板に対して液状膜を形成すること
によって、面内の膜厚不均一を抑制することができる。
示す図。
示す図。
示す図。
示す図。
示す図。
示す図。
を示す図。
ピッチ方向の温度分布を示す図。
示す図。
膜装置の概略構成を示す図。
ンピッチ方向の温度分布を示す図。
を示す図。
Claims (19)
- 【請求項1】被処理基板に対して、該基板上で一定量広
がるように調整され,溶媒に固形分が添加された薬液を
滴下ノズルから滴下し、滴下された該液体を該基板上に
留めつつ、前記滴下ノズルと前記被処理基板とを相対的
に移動させて該基板の滴下開始部から滴下終了部にかけ
て液体を滴下させて、前記被処理基板上に表面が平坦な
液状膜を形成する工程と、前記液状膜中の溶媒を除去し
て塗布膜の形成を行う工程とを含むことを特徴とする成
膜方法。 - 【請求項2】前記液状膜の形成は、前記液状膜に含まれ
る溶媒の揮発による気化熱によって生じる前記液状膜の
温度分布を補正するように、前記被処理基板に対して加
熱或いは冷却を行いつつ、行うことを特徴とする請求項
1に記載の成膜方法。 - 【請求項3】被処理基板に対して、該基板上で一定量広
がるように調整され,溶媒に固形分が添加された薬液を
滴下ノズルから滴下し、滴下された該液体を該基板上に
留めつつ、前記滴下ノズルと前記被処理基板とを相対的
に移動させて該基板の滴下開始部から滴下終了部にかけ
て液体を滴下させて、前記被処理基板上に液状膜を形成
する工程と、前記液状膜中の溶媒を除去して表面が平坦
な塗布膜の形成を行う工程とを含む液状膜の成膜方法。 - 【請求項4】前記液状膜中の溶媒除去は、前記液状膜に
含まれる溶媒の揮発による気化熱によって生じる前記液
状膜の温度分布を補正するように、前記被処理基板に対
して加熱或いは冷却を行いつつ、行われることを特徴と
する請求項3に記載の成膜方法。 - 【請求項5】前記被処理基板の滴下開始部の温度が、該
被処理基板の滴下終了部の温度より高くなるように、前
記被処理基板に対して加熱或いは冷却を行うことを特徴
とする請求項2又は4に記載の成膜方法。 - 【請求項6】前記被処理基板の外周部の温度が滴下開始
部から滴下終了部にかけて単調に低下すると共に、該基
板の前記外周部の内側の温度はほぼ一定の温度となるよ
うに、前記被処理基板に対して加熱或いは冷却を行い、 該ほぼ一定の温度は、滴下開始部の温度より低く、且つ
滴下終了部の温度より高い温度であることを特徴とする
請求項2又は4に記載の成膜方法。 - 【請求項7】前記被処理基板の滴下開始部と滴下終了部
との間の領域の温度勾配が無くなるように、前記被処理
基板に対して加熱或いは冷却を行うことを特徴とする請
求項2又は4に記載の成膜方法。 - 【請求項8】前記被処理基板の滴下終了部の温度勾配が
該被処理基板部の滴下開始部の温度勾配より大きくなる
ように、前記被処理基板に対して加熱或いは冷却を行う
ことを特徴とする請求項2又は4に記載の成膜方法。 - 【請求項9】前記被処理基板の中央部の温度より、被処
理基板の両端部の温度が低くなるように、前記被処理基
板に対して加熱或いは冷却を行うことを特徴とする請求
項2又は4に記載の成膜方法。 - 【請求項10】前記滴下開始部は被処理基板中央部であ
り、且つ滴下終了部は被処理基板端部であり、 前記液状膜の形成は、被処理基板中央部から一方の被処
理基板端部にかけて薬液の滴下を行う工程と、被処理基
板中央部から他方の被処理基板端部にかけて薬液の滴下
を行う工程とを含んで行われることを特徴とする請求項
1又は3に記載の成膜方法。 - 【請求項11】前記薬液が、レジスト剤、反射防止膜
剤、酸化膜剤、強誘電体膜剤であることを特徴とする請
求項1又は3に記載の成膜方法。 - 【請求項12】前記被処理基板に対して薬液を供給する
滴下ノズルと、 前記被処理基板と前記滴下ノズルとを相対的に移動させ
る駆動部と、 前記被処理基板が載置され、前記被処理基板前記薬液の
滴下開始部から滴下終了部に対して温度分布を与える温
度制御部とを具備してなることを特徴とする成膜装置。 - 【請求項13】前記温度制御部は、吸熱又は発熱を行
い、それぞれの温度が独立に制御される複数のプレート
から構成された吸・発熱部と、この吸・発熱部上に設け
られた熱拡散板とを具備してなることを特徴とする請求
項12に記載の成膜装置。 - 【請求項14】前記温度制御部は、前記被処理基板の外
周部の複数の領域の温度をそれぞれ独立に制御する複数
の外周プレートと、前記外周部の内側の中央部の温度を
独立に制御する中央プレートと、前記外周プレート及び
中央プレートの上に設けられた熱拡散板と、この熱拡散
板上に設けられ、前記被処理基板が載置されて該熱拡散
板と被処理基板との間に空隙を設けるギャップ調整台と
を具備してなることを特徴とする請求項12に記載の成
膜装置。 - 【請求項15】前記温度制御部は、前記被処理基板の外
周部の複数の領域の温度をそれぞれ独立に制御する複数
の外周プレートと、前記外周プレート及び中央プレート
の上に設けられた熱拡散板と、この熱拡散板上に設けら
れ、前記被処理基板が載置されて該熱拡散板と被処理基
板との間に空隙を設けるギャップ調整台とを具備してな
ることを特徴とする請求項12に記載の成膜装置。 - 【請求項16】被処理基板が載置され、前記被処理基板
前記薬液の滴下開始部から滴下終了部に対して温度分布
を与える温度制御部と、 前記被処理基板及び温度制御部が内部に収納され、真空
ポンプに接続される減圧チャンバとを具備してなること
を特徴とする減圧乾燥装置。 - 【請求項17】前記温度制御部は、吸熱又は発熱を行
い、それぞれの温度が独立に制御される複数のプレート
から構成された吸・発熱部と、この吸・発熱部上に設け
られた熱拡散板と、この熱拡散板上に設けられ、前記被
処理基板が載置されて該熱拡散板と被処理基板との間に
空隙を設けるギャップ調整台と具備してなることを特徴
とする請求項16に記載の減圧乾燥装置。 - 【請求項18】前記温度制御部は、前記被処理基板の外
周部の複数の領域の温度をそれぞれ独立に制御する複数
の外周プレートと、前記外周部の内側の中央部の温度を
独立に制御する中央プレートと、前記外周プレート及び
中央プレートの上に設けられた熱拡散板と、この熱拡散
板上に設けられ、前記被処理基板が載置されて該熱拡散
板と被処理基板との間に空隙を設けるギャップ調整台と
を具備してなることを特徴とする請求項16に記載の減
圧乾燥装置。 - 【請求項19】前記温度制御部は、前記被処理基板の外
周部の複数の領域の温度をそれぞれ独立に制御する複数
の外周プレートと、前記外周プレート及び中央プレート
の上に設けられた熱拡散板と、この熱拡散板上に設けら
れ、前記被処理基板が載置されて該熱拡散板と被処理基
板との間に空隙を設けるギャップ調整台とを具備してな
ることを特徴とする請求項16に記載の減圧乾燥装置。
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