JP2001170316A - パチンコ遊技機における前面枠体の軸支構造 - Google Patents

パチンコ遊技機における前面枠体の軸支構造

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JP2001170316A JP36000099A JP36000099A JP2001170316A JP 2001170316 A JP2001170316 A JP 2001170316A JP 36000099 A JP36000099 A JP 36000099A JP 36000099 A JP36000099 A JP 36000099A JP 2001170316 A JP2001170316 A JP 2001170316A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外枠に対する前面枠体の取り付け取り外しが
容易かつ安全にでき、しかも構造が簡単で製作コストを
安くできるようなパチンコ遊技機における前面枠体の軸
支構造を提供する。 【解決手段】 外枠2の一側縁上部に設けられた上部固
定金具52に、外側に向かって開口する切欠き溝54と
該切欠き溝54に連通する軸受孔55を設けると共に、
前面枠体4の一側縁上部に設けられた上部可動金具53
に上ヒンジ軸57を下向きに突設し、前記上ヒンジ軸5
7には、上部固定金具52の軸受孔55に嵌合する円形
軸部57aと切欠き溝54に挿入できる幅に形成した扁
平軸部57bを設けると共に、前記上部固定金具52で
あり、その切欠き溝54の両側に位置する上面を手前側
から後方に向かう上向き傾斜面56aとして形成したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、特に外枠に対して前面枠体を容易に軸支し得るよ
うにしたパチンコ遊技機における前面枠体の軸支構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機においては、各種
遊技機器の点検や修理のため外枠に対して前面枠体が開
閉可能に軸支されている。また必要に応じて外枠から前
面枠を取り外せるように係脱自在に軸支されている。
【0003】ところで、従来の前面枠体の軸支構造は、
外枠の下部固定金具に下ヒンジ軸を上向きに突設すると
共に、上部固定金具に軸孔を設け、一方、前面枠体の下
部可動金具に軸孔を設けると共に、上部可動金具に上ヒ
ンジ軸を下向きに突設し、前面枠体を上方へ持ち上げな
がら上下のヒンジ軸をそれぞれの軸孔に同時的に嵌め合
わせることにより、前面枠体を開閉可能に軸支するよう
に構成されている。しかし、このような軸支構造では、
前面枠体の重量を支えながら上下のヒンジ軸と軸孔とを
一致させなければならず、その作業を一人で行うには非
常に困難であるばかりか危険を伴うものであった。
【0004】このため、最近では外枠に対して前面枠体
を容易に組付けることができるようにこれまで種々の軸
支構造が提案されている。その一例として例えば特開平
9−47555号公報に開示されるように前面枠体の上
部可動金具の上面に上ヒンジ軸を上向きに突設し、外枠
の上部固定金具の下面に左右方向に軸係入口を有する軸
受部材を固定的に設け、前面枠体を水平移動させながら
上ヒンジ軸を軸係入口から軸受部材の軸承部に嵌入させ
るようにすると共に、ばね付勢されたロック部材で軸係
入口を閉ざすことにより、前面枠体を開閉可能に軸支す
るように構成されたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した前面枠体の軸
支構造は、前面枠体の重量を支えた状態で上下のヒンジ
軸を軸孔に同時的に嵌め合わせる必要のある一般的な軸
支構造と比較した場合、前面枠体の重量を支えた状態で
の組付け作業が回避できて体力面或いは安全面で有利性
があるものの、軸受部材やロック部材を必要として構成
部品が多くなり製作コストが高くつくという問題点があ
った。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、一般的な軸支構
造の有する問題点を解決すると共に、外枠に対する前面
枠体の取り付け取り外しが容易かつ安全にでき、しかも
構造が簡単で製作コストを安くできるようなパチンコ遊
技機における前面枠体の軸支構造を提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、外枠の一側縁上部に設
けられた上部固定金具に、外側に向かって開口する切欠
き溝と該切欠き溝に連通する軸受孔を設けると共に、前
面枠体の一側縁上部に設けられた上部可動金具に上ヒン
ジ軸を下向きに突設し、前記上ヒンジ軸には、上部固定
金具の軸受孔に嵌合する円形軸部と切欠き溝に挿入でき
る幅に形成した扁平軸部を設けると共に、前記上部固定
金具であり、その切欠き溝の両側に位置する上面を手前
下から後方上へ向かう上向き傾斜面として形成したこと
を特徴としている。
【0008】また、請求項2記載の発明は、外枠の一側
縁上部に設けられた上部固定金具に、外側に向かって開
口する切欠き溝と該切欠き溝に連通する軸受孔を設ける
と共に、前面枠体の一側縁上部に設けられた上部可動金
具に上ヒンジ軸を下向きに突設し、前記上ヒンジ軸に
は、上部固定金具の軸受孔に嵌合する円形軸部と切欠き
溝に挿入できる幅に形成した扁平軸部を設けると共に、
その円形軸部と扁平軸部との境界面を後方上から手前下
へ向かう下向き傾斜面として形成し、さらに前記上部固
定金具であり、その切欠き溝の両側に位置する上面を手
前下から後方上へ向かう上向き傾斜面として形成したこ
とを特徴としている。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の発明であって前記上ヒンジ軸の扁平軸部に前
面枠体の上動範囲を規制する規制突部を設けてなること
を特徴としている。
【0010】そして、請求項1及び2記載の発明によれ
ば、下部可動金具の軸孔と下部固定金具の下ヒンジ軸と
を嵌め合わせた状態で上部可動金具の上ヒンジ軸の扁平
軸部を上部固定金具の切欠き溝に臨ませて前面枠体を外
枠に押し付け、上ヒンジ軸の円形軸部を上部固定金具の
軸受孔に嵌め合わせるだけの簡単な作業で前面枠体を外
枠に開閉自在に軸支することができるもので、外枠に対
する前面枠体の取り付け取り外しが容易かつ安全にで
き、しかも構造が簡単で製作コストを安くすることが可
能となる。また、上ヒンジ軸の円形軸部を上部固定金具
の軸受孔に容易に嵌め合わせることができると共に、ロ
ック部材等の別部品を必要としないで上ヒンジ軸が軸受
孔から外れるのを確実に阻止することが可能となる。
【0011】また請求項3記載の発明によれば、前面枠
体を上方へ持ち上げて上ヒンジ軸の円形軸部を上部固定
金具の軸受孔から取り外す際に下部固定金具の下ヒンジ
軸と下部可動金具の軸孔とが外れることがないようにす
ることができ、前面枠体を外枠から容易かつ安全に取り
外すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明が適用されるパチ
ンコ遊技機の正面図、図2はガラス板保持枠と打球供給
皿を有する前面板及び余剰球受皿を有する前面下部板を
開いた状態のパチンコ遊技機の斜視図、図3は外枠と前
面枠体を分離した状態の斜視図である。パチンコ遊技機
1は、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外
枠2の一側にヒンジ機構3によって開閉自在に装着され
る前面枠体4とを備え、該前面枠体4の前面一側にガラ
ス板保持枠5と、打球供給皿6を有する前面板7及び余
剰球受皿8を有する前面下部板9とを開閉自在に軸支し
て構成されている。
【0013】前記前面枠体4は、図3に示すように鉄板
等の金属板によって形成されるもので、上部にほぼ正方
形状の開口部10が形成され、その下部が板状部11a
として形成された主枠部11と、該主枠部11の裏面側
であり、開口部10の上側位置を除く左右両側位置及び
下側位置にそれぞれカシメ着されて該主枠部11と一体
化される遊技盤取付枠12とを有し、その遊技盤取付枠
12であり、かつ主枠部11の開口部10を覆うように
遊技盤13が着脱可能に取り付けられるようになってい
る。この遊技盤13の前面には円形状の誘導レール13
aが複数のレール取付ピンで取り付けられており、該誘
導レール13aで囲まれる領域が遊技領域として構成さ
れている。
【0014】ところで、前記前面枠体4には図2に示す
ようにパチンコ遊技機1の主要な遊技構成部品のほぼす
べてが集約して設けられている。すなわち、前面枠体4
の主枠部11前面には、遊技盤13の遊技領域外を覆う
ように合成樹脂により形成されたレール飾り部材14
と、同じように合成樹脂により形成されたレール変形防
止部材15が設けられ、遊技盤13の遊技領域外には証
紙貼付部材16が設けられる。また、開口部10の下方
の板状部11aに貫通形成された円形状取付孔17には
打球発射機構18が設けられ、ほぼ四角状取付孔19に
は通路構成体20が取り外し自在に装着されるようにな
っている。
【0015】前記打球発射機構18は、発射レール21
と、該発射レール21の発射位置に臨む打球杆22と、
該打球杆22の駆動源としてのロータリーソレノイド2
3と、打球杆22の発射動作に連動して打球供給皿6に
貯留される打球を1個ずつ発射レール21の発射位置に
供給する自動球送り装置24とをそれぞれ板状の保持体
25に一体に組付けてユニット化されている。そして、
円形状取付孔17にロータリーソレノイド23を前面側
から臨ませると共に、保持体25の裏面側に突設された
複数の嵌合突起(図示せず)を板状部11aに穿設され
た係合孔26に係合させることによって、打球発射機構
18が前面枠体4の主枠部11にビス止めすることなく
ワンタッチで強固に取り付けられるようになっている。
【0016】また、前記通路構成体20は、その上部位
置にファール球を受けるファール球受皿部27と、前面
板7の開放時に零れ落ちる賞球を受ける賞球受皿部28
が隔壁29によりそれぞれ分離して設けられており、フ
ァール球受皿部27と連通状にファール球誘導通路31
が、また賞球受皿部28と連通状に零れ球誘導通路30
がそれぞれ互いに独立して設けられている。そして、ほ
ぼ四角状取付孔19に通路構成体20の後部分を前面側
から臨ませると共に、複数の後向き係止爪(図示せず)
を板状部11aに穿設された係合溝32に係止されるこ
とによって、通路構成体20が前面枠体4の主枠部11
にビス止めすることなくワンタッチで強固に取り付けら
れるようになっている。
【0017】なお、このように、打球発射機構18、或
いは通路構成体20をユニット化して鉄板等の金属板に
よって形成される前面枠体4に取り外し自在に装着する
ようにすることにより、前面枠体4と打球発射機構1
8、或いは通路構成体20の分離仕分け作業が容易とな
り、パチンコ遊技機を廃棄処分したり、リサイクルする
のに好都合となる。
【0018】一方、図3に示すように前記前面枠体4の
前面であり、かつその軸支側の上端には、ガラス板保持
枠5の一側上端を軸支するための下向きのヒンジ軸33
を突設した支持体34が固着されている。また、中程よ
りやや下方位置にガラス板保持枠5の一側下端と前面板
7及び前面下部板9とを軸支するためのヒンジ金具35
が固着されている。このヒンジ金具35は、上下両端に
水平な支持片36,36を有するコ字形に形成されてお
り、両支持片36,36にヒンジ軸杆37が貫通されて
いる。このヒンジ軸杆37の下端は前面枠体4の前方に
突出する後述の下部可動金具60の支持板部60bに固
着されており、その上端が上部の支持片36から上方に
突出されている。そして、その上部の支持片36から上
方に突出するヒンジ軸杆37にガラス板保持枠5の一側
下端が軸支され、両支持片36,36間に位置するヒン
ジ軸杆37に前面板7が軸支され、さらに下部の支持片
36と前面枠体4の下部可動金具60の支持板部60b
間に位置するヒンジ軸杆37に前面下部板9が軸支され
るようになっている。
【0019】前記前面板7の前面に設けられる打球供給
皿6は、その左側部分が図1に示すように前面が開放さ
れたドーム状の空間部38が形成されるような膨出部4
0とされており、その空間部38に灰皿39が前方に回
転自在に軸支されている。このように、ドーム状の空間
部38に灰皿39を設けることによって、灰皿39を目
立たなくすることができると共に、全体的なデザイン効
果を高めることができるようになっている。また、前記
ドーム状の空間部38が設けられた膨出部40の上部に
は半透明のレンズカバー41が設けられ、カード式パチ
ンコ機用の残高表示装置42がレンズカバー41の内側
に取り付けられている。さらに残高表示装置42の近く
にカード式パチンコ機における貸し球ボタン43、カー
ド返却ボタン44等の操作部が設けられている。
【0020】一方、前面下部板9の前面に設けられる余
剰球受皿8は、図1に示すようにその右測位置にハンド
ル装置45が設けられており、該余剰球受皿8の前面を
装飾する装飾カバー体46と、ハンドル装置45のカバ
ー部47とが滑らかな湾曲面状で連続性を有する一体形
状となるように形成されている。また、余剰球受皿8の
前面ほぼ中央部には、多数の透音孔48を設けたパンチ
ングメタル49を介してスピーカー50が取り付けられ
ている。そして、スピーカー50の音がパンチングメタ
ル49を通して余剰球受皿8の前面ほぼ中央部から直接
に出されるようになっている。
【0021】しかして、前記外枠2と前面枠体4のヒン
ジ機構3は、図4及び図5に示すように上部ヒンジ機構
3aと下部ヒンジ機構3bとから構成されている。上部
ヒンジ機構3aは、図4に示すように外枠2の外側の上
部隅部にビス51で取り付けられる上部固定金具52と
前面枠体4の一側上部にカシメ着される上部可動金具5
3とからなる。上部固定金具52は、外枠2の上面に添
わせる水平板部52aと外枠2の外側面に添わせる垂直
板部52bとにより逆L字形に形成されており、水平板
部52aには外枠2の上面端部から前方に突出し、かつ
外側に向かって開口する切欠き溝54と該切欠き溝54
と連通状に軸受孔55を穿設した突出片56が一体に設
けられている。また、前記切欠き溝54の両側に位置す
る突出片56の上面は、手前下から後方上へ向かう上向
き傾斜面56aとして形成されている。
【0022】前記、上部可動金具53は、前面枠体4の
裏面に添わせる取付片53aと前面枠体4の前方に突出
する水平板部53bとを有し、その水平板部53bの先
端下面に上ヒンジ軸57が下向きに突設されている。前
記上ヒンジ軸57は、上部固定金具52の軸受孔55に
嵌合する円形軸部57aと前面枠体4をほぼ直角状に開
放した状態で切欠き溝54に挿入できる幅に形成した扁
平軸部57bを有し、その円形軸部57aと扁平軸部5
7bとの境界面が後方上から手前下へ向かう下向き傾斜
面57cとして形成されている。
【0023】一方、前記下部ヒンジ機構3bは、図5に
示すように外枠2の内側の下部隅部にビス58で取り付
けられる下部固定金具59と、前面枠体4の一側下部に
カシメ着される下部可動金具60とからなる。下部固定
金具59は、外枠2の下部内側に添わせる垂直な取付片
部59aと外枠2の前方に突出する水平な支持板部59
bとを有し、その支持板部59bの先端上面に下ヒンジ
軸61が上向きに突設されている。一方、下部可動金具
60は、前面枠体4の裏面側に添わせる垂直な取付片部
60aと前面枠体4の前方に突出する水平な支持板部6
0bとを有し、その支持板部60bに前記下ヒンジ軸6
1に嵌合する軸孔62が穿設されている。なお、前記下
部固定金具59の支持板部59bと下部可動金具60の
支持板部60bとの接触面を少なくして前面枠体4の開
閉を円滑に行い得るようにするため、例えば図10(イ)
に示すように下部固定金具59の支持板部59b上面で
あり、その下ヒンジ軸61を中心とした周囲に凸状部6
4を形成するか、或いは図10(ロ)に示すように下部可
動金具60の支持板部60b下面であり、その軸孔62
を中心とした周囲に凸状部65を形成すると良い。
【0024】本発明の前面枠体4の軸支構造は上記のよ
うに構成されるもので、外枠2に前面枠体4を軸支する
には、先ず下部可動金具60の軸孔62を下部固定金具
59の下ヒンジ軸61に上方から嵌合させて連結し、次
に図6鎖線で示すように前面枠体4をほぼ直角状に開放
した状態に位置させて該前面枠体4の上部可動金具53
を外枠2の上部固定金具52に接近させ、上部可動金具
53の上ヒンジ軸57に形成された扁平軸部57bを上
部固定金具52の切欠き溝54に臨ませて前面枠体4を
外枠2に押し付ける。これによって、図7鎖線で示すよ
うに上ヒンジ軸57の扁平軸部57bが切欠き溝54に
侵入し、上部固定金具52の上向き傾斜面56aと上部
可動金具53の上ヒンジ軸57に形成された下向き傾斜
面57cとによって前面枠体4が徐々に上方へ押し上げ
られ、さらに前面枠体4を押し込むと上ヒンジ軸57の
円形軸部57aと上部固定金具52の軸受孔55とが一
致する。このため、図7実線で示すように前面枠体4が
自重で下がって上ヒンジ軸57の円形軸部57aが上部
固定金具52の軸受孔55に嵌合されることになり、前
面枠体4はヒンジ機構3を支点にして外枠2に開閉自在
に軸支される。
【0025】また、このようにして軸支された前面枠体
4を外枠2から取り外すには、前面枠体4をほぼ直角状
に開放した状態に位置させて該前面枠体4を上方へ持ち
上げ、上部可動金具53の上ヒンジ軸57の円形軸部5
7aを上部固定金具52の軸受孔55から上方へ外す。
そして、上部可動金具53の上ヒンジ軸57の扁平軸部
57bを上部固定金具52の切欠き溝54から外した
後、下部固定金具59の下ヒンジ軸61と下部可動金具
60の軸孔62との嵌合を外すことによって簡単に達せ
られる。
【0026】なお、前記上部可動金具53の上ヒンジ軸
57であり、その扁平軸部57bには、前面枠体4の上
動範囲を規制する突起状の規制突部63が一体に設けら
れている。この規制突部63は、下部固定金具59の下
ヒンジ軸61と下部可動金具60の軸孔62とが嵌合し
た状態であり、かつ上部可動金具53の上ヒンジ軸57
の円形軸部57aが上部固定金具52の軸受孔55から
外されたとき上部固定金具529の突出片56の下面に
衝合する位置に設けられている。このように、上ヒンジ
軸57の扁平軸部57bに規制突部63を設けることに
より、前面枠体4を外枠2から取り外す際に、前面枠体
4を上方へ持ち上げ過ぎるようなことがあっても規制突
部63が上部固定金具529の突出片56の下面に突き
当たって前面枠体4を下部固定金具59の下ヒンジ軸6
1と下部可動金具60の軸孔62との嵌合が外れる位置
まで持ち上げることができなくなる。このため、前面枠
体4が下部固定金具59の支持板部60bによる支持を
失って下方に落下するようなことがなくなり、前面枠体
4を外枠から容易かつ安全に取り外すことができる。
【0027】図9は他の実施の形態を示すもので、前記
外枠2の上部固定金具52であり、その切欠き溝54の
両側に位置する上面のみを手前下から後方上へ向かう上
向き傾斜面561aとして形成したものである。このよ
うに構成しても上ヒンジ軸57の扁平軸部57bを切欠
き溝54に臨ませて前面枠体4を外枠2に押し付けるだ
けの簡単な操作で外枠2に対して前面枠体4を軸支する
ことができる
【0028】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明にあっては、外枠の上部固定金具に外側に向
かって開口する切欠き溝と該切欠き溝と連通状の軸受孔
を設け、一方、前面枠体の上部可動金具に前記切欠き溝
に臨む扁平軸部と、軸受孔に嵌合する円形軸部とを有す
る上ヒンジ軸を下向きに突設し、上ヒンジ軸の扁平軸部
を切欠き溝に臨ませて前面枠体を外枠に押し付けるだけ
の簡単な操作で外枠に対して前面枠体を軸支することが
できるようにしたものであるから、外枠に対して前面枠
体を容易に軸支することができ、しかも構造が簡単で製
作コストを安くすることができる。
【0029】また、外枠の上部固定金具であり、その切
欠き溝の両側に位置する上面に設けた上向き傾斜面、或
いは前面枠体の上部可動金具であり、その上ヒンジ軸の
円形軸部と扁平軸部との境界面に設けた下向き傾斜面と
によって、外枠に前面枠体を軸支する際に前面枠体を上
方へ持ち上げなくても容易に軸支することができ、しか
も従来の軸支構造のように上ヒンジ軸と軸受孔との嵌合
状態を維持するためのロック部材等を不要とすることが
できる。
【0030】さらに、上ヒンジ軸の扁平軸部に前面枠体
の上動範囲を規制する規制突部を設け、前面枠体を外枠
から取り外す際に前面枠体を上方へ持ち上げ過ぎること
がないようにしたものであるから、下部固定金具の下ヒ
ンジ軸と下部可動金具の軸孔とが外れて前面枠体を下方
に落下させるというような事故をなくすことができ、前
面枠体を外枠から容易かつ安全に取り外すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】ガラス板保持枠と打球供給皿を有する前面板及
び余剰球受皿を有する前面下部板を開いた状態の斜視図
である。
【図3】外枠と前面枠体を分離した状態の斜視図であ
る。
【図4】外枠と前面枠体の上部ヒンジ機構部分の斜視図
である。
【図5】外枠と前面枠体の下部ヒンジ機構部分の斜視図
である。
【図6】外枠と前面枠体の上部ヒンジ機構部分の平面図
である。
【図7】外枠と前面枠体の上部ヒンジ機構部分の側面断
面図である。
【図8】上ヒンジ軸の規制突部の作用を説明する外枠と
前面枠体の上部ヒンジ機構部分の側面断面図である。
【図9】図7の他の実施の形態を示す側面断面図であ
る。
【図10】(イ)は下部固定金具の要部断面図、(ロ)は下
部可動金具の要部断面図である。
【符号の説明】
2 外枠 3 ヒンジ機構 4 前面枠体 6 打球供給皿 8 余剰球受皿 52 上部固定金具 53 上部可動金具 54 切欠き溝 55 軸受孔 56a 上向き傾斜面 57 上ヒンジ軸 57a 円形軸部 57b,571b 扁平軸部 57c,571c 上向き傾斜面 59 下部固定金具 60 下部可動金具 63 規制突部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠の一側縁上部に設けられた上部固定
    金具に、外側に向かって開口する切欠き溝と該切欠き溝
    に連通する軸受孔を設けると共に、前面枠体の一側縁上
    部に設けられた上部可動金具に上ヒンジ軸を下向きに突
    設し、 前記上ヒンジ軸には、上部固定金具の軸受孔に嵌合する
    円形軸部と切欠き溝に挿入できる幅に形成した扁平軸部
    を設けると共に、前記上部固定金具であり、その切欠き
    溝の両側に位置する上面を手前下から後方上へ向かう上
    向き傾斜面として形成したことを特徴とするパチンコ遊
    技機における前面枠体の軸支構造。
  2. 【請求項2】 外枠の一側縁上部に設けられた上部固定
    金具に、外側に向かって開口する切欠き溝と該切欠き溝
    に連通する軸受孔を設けると共に、前面枠体の一側縁上
    部に設けられた上部可動金具に上ヒンジ軸を下向きに突
    設し、 前記上ヒンジ軸には、上部固定金具の軸受孔に嵌合する
    円形軸部と切欠き溝に挿入できる幅に形成した扁平軸部
    を設けると共に、その円形軸部と扁平軸部との境界面を
    後方上から手前下へ向かう下向き傾斜面として形成し、 さらに前記上部固定金具であり、その切欠き溝の両側に
    位置する上面を手前下から後方上へ向かう上向き傾斜面
    として形成したことを特徴とするパチンコ遊技機におけ
    る前面枠体の軸支構造。
  3. 【請求項3】 前記上ヒンジ軸の扁平軸部に前面枠体の
    上動範囲を規制する規制突部を設けてなることを特徴と
    する請求項1又は2記載のパチンコ遊技機における前面
    枠体の軸支構造。
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