JP2001169846A - テーブル機構付きシートリクライニング装置 - Google Patents

テーブル機構付きシートリクライニング装置

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JP2001169846A
JP2001169846A JP36050499A JP36050499A JP2001169846A JP 2001169846 A JP2001169846 A JP 2001169846A JP 36050499 A JP36050499 A JP 36050499A JP 36050499 A JP36050499 A JP 36050499A JP 2001169846 A JP2001169846 A JP 2001169846A
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JP
Japan
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plate
reclining
operation lever
lever
lock
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JP36050499A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Kondo
義信 近藤
Toshihiro Kimata
俊裕 木股
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーブルロックを解除しない限り、リクライ
ニングロックを解除できないよにしたテーブル機構付き
シートリクライニング装置を提供する。 【解決手段】 操作レバー20に長孔23を開設し、そ
の長孔23aと重なる長孔17を開設したコネクティン
グプレート12と、長孔23bに重なる長孔32を開設
したコネクティングレバー31を設ける。コネクティン
グプレート12にロックプレート10を係合させるとと
もに、切欠部22を操作レバー20に形成する。コネク
ティングレバー31に摺接ピン35を突設してこの摺接
ピン35に当接するカム突部43をカム42に形成す
る。カム42を第1プーリ39と一体回転可能にセンタ
ーシャフト2に軸支する。プーリ39にはワイヤ41の
一端部を結合し、ワイヤ41の他端部をアームプレート
5と一体で回動可能な第2プーリ50に結合する。カム
42はリターンばね47で戻し回転可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はテーブル機構付き
シートリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、シートリクライニング装置は車
両乗員の最適運転姿勢若しくは安楽な着座姿勢を確保で
きるように、シートクッションに対しシートバックを前
後方向へ傾斜調節可能にした着座装置である。このシー
トバックをテーブルとして利用できるように、シートバ
ックの中間位置に中間ヒンジを設けることで2段階にシ
ートバックを前倒ししてシートクッションとほぼ平行に
折り畳めるようにすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テーブル機構付きシートリクライニング装置では、中間
ヒンジにテーブル状態としたシートバックをロックする
手段が施されていないために、テーブル状態で乗員が手
をついた際に、シートバックが不意に起き上がることが
ある。そのために、テーブル上に載置したものが散乱
し、とりわけ飲料が乗員や室内を汚すことになるという
不都合がある。
【0004】また、中間ヒンジに前倒れ位置でのロック
手段を設けた場合、ロックしたままフルリクライニング
し、その状態でリクライニングのロック解除をすると、
シートバックがハンマー状態となって乗員を殴打する危
険がある。
【0005】そこで、この発明は、テーブル状態ではリ
クライニングのロック解除をしようとしてもそれが不可
能となるようにしたテーブル機構付きシートリクライニ
ング装置を提供することを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のテーブル機構
付きシートリクライニング装置は、請求項1記載のよう
に、シートクッション側に固定するベースプレートにセ
ンターシャフトを介し中間プレートを回動自在に軸支し
て前側へ回転付勢し、該中間プレートにシートバック側
に固定するアームプレートを軸部を介して回動可能に軸
支し、前記中間プレートの一端部側には前記センターシ
ャフトを中心とする所定半径の円周縁に歯部を形成し、
かつ、該歯部と係脱する歯部を備えたロックプレートを
操作レバーにて回動自在にベースプレートに軸支したリ
クライニングロック機構と、前記中間プレートの他端部
に前記軸部を中心とする所定半径の円周縁に形成した歯
部と係脱可能な歯部を備えたロックプレートをテーブル
操作レバーにて回動可能に軸支したテーブルロック機構
とを有するテーブル機構付きシートリクライニング装置
において、前記中間プレートに対する前記アームプレー
トの回動に連動して回動するとともに、前記ベースプレ
ート側に設けられたコネクティングレバーが、前記リク
ライニングロック機構の操作レバーによる前記ロックプ
レートのか噛み合い解除操作を阻止可能に配置されてい
ることを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載のように、シートクッ
ション側に固定するベースプレートにセンターシャフト
を介し中間プレートを回動自在に軸支して前側へ回転付
勢し、該中間プレートにシートバック側に固定するアー
ムプレートを軸部を介して回動可能に軸支し、前記中間
プレートの一端部側には前記センターシャフトを中心と
する所定半径の円周縁に歯部を形成し、かつ、該歯部と
係脱する歯部を備えたロックプレートを操作レバーにて
回動自在にベースプレートに軸支したリクライニングロ
ック機構と、前記中間プレートの他端部に前記軸部を中
心とする所定半径の円周縁に形成した歯部と係脱可能な
歯部を備えたロックプレートをテーブル操作レバーにて
回動可能に軸支したテーブルロック機構とを有するテー
ブル機構付きシートリクライニング装置において、前記
リクライニングロック機構の操作レバーにその回動中心
を中心とする所定半径の円周上に位置する弧状長孔と、
操作レバーの回動中心から略半径方向に伸びる線上に位
置する長孔とを一連に開設し、前者の弧状長孔と一部重
なる弧状長孔を開設したコネクティングレバーを回動自
在に前記ベースプレート側に軸支し、前記半径方向の長
孔と重なる長孔を開設するとともに、前記アームプレー
トの歯部に前記ロックプレートの歯部を係脱させるコネ
クティングプレートを前記操作レバーと同軸で回動自在
に軸支し、これら3つの長孔が重なる部位にスライドピ
ンを係合させ、かつ、前記コネクティングレバーを前記
アームプレートの回動と連動して回動可能にすることに
より、該コネクティングレバーの動きで前記スライドピ
ンが前記半径方向の長孔の一端部と他端部間を移動可能
としたことを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3記載のように、シートク
ッション側に固定するベースプレートにセンターシャフ
トを介し中間プレートを回動自在に軸支して前側へ回転
付勢し、該中間プレートにシートバック側に固定するア
ームプレートを軸部を介して回動可能に軸支し、前記中
間プレートの一端部側には前記センターシャフトを中心
とする所定半径の円周縁に歯部を形成し、かつ、該歯部
と係脱する歯部を備えたロックプレートを操作レバーに
て回動自在にベースプレートに軸支したリクライニング
ロック機構と、前記中間プレートの他端部に前記軸部を
中心とする所定半径の円周縁に形成した歯部と係脱可能
な歯部を備えたロックプレートをテーブル操作レバーに
て回動可能に軸支したテーブルロック機構とを有するテ
ーブル機構付きシートリクライニング装置において、前
記センターシャフトには第1プーリと一体に形成したカ
ムを回動可能に軸支し、該カムと常に接触する方向へ回
転付勢するコネクティングレバーを前記センターシャフ
トに固定したコネクティングブラケットで回動可能に軸
支する一方、前記リクライニング操作レバーの回動軸に
軸支されて共に回動可能なコネクティングプレートを設
け、該コネクティングプレートは前記リクライニングロ
ック機構のロックプレートに回動可能に係合し、前記リ
クライニング操作レバーにはその回動軸を中心とする所
定半径の円周上に位置する弧状長孔と、この弧状長孔に
連続して前記コネクティングレバーの回動中心から略半
径方向に伸びる線上に位置する長孔を該リクライニング
操作レバーに開設するとともに、その操作レバーの半径
方向の長孔に重合する長孔を前記コネクティングプレー
トに開設し、前記コネクティングレバーには前記リクラ
イニング操作レバー及び前記コネクティングプレートの
半径方向の長孔と交叉して前記リクライニング操作レバ
ーの回動軸を中心とする所定半径の弧状長孔を開設し、
前記三つの長孔が重なる部位にスライドピンを摺動自在
に係合させる一方、前記コネクティングレバーを前記カ
ムにより回動可能とすることで前記スライドピンが前記
リクライニング操作レバーと前記コネクティングプレー
トの半径方向の長孔の一端部と他端部間を移動可能と
し、かつ、前記アームプレートと一体で回動する第2プ
ーリを設け、この第2プーリと前記第1プーリを連動部
材で連動することにより、前記アームプレートの回動に
連動して前記カムを回動するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】そして、請求項4記載のように、前記第1
プーリと第2プーリの回転角度比が2対1であることを
特徴とする。
【0010】したがって、リクライニング操作レバーを
介してリクライニングロック機構を解除することにより
中間プレートを前倒しし、かつ、テーブル操作レバーを
介してテーブルロック機構を解除することによりアーム
プレートを水平に前倒しし、その状態でテーブル操作レ
バーを放して再びロックすることでシートバックがテー
ブル状態となる。このとき、軸部を中心に回動する第2
プーリがワイヤを引くので第1プーリが回動し、これと
同時にカムが回動してコネクティングレバーが回動して
その弧状長孔に係合するスライドピンをリクライニング
操作レバーとコネクティングプレートの半径方向の長孔
に沿って下部に位置させる。そこで、リクライニング操
作レバーを操作しても、リクライニング操作レバーは空
転するのみとなる。すなわち、スライドピンはリクライ
ニング操作レバーとコネクティングプレートの半径方向
の長孔の下部に位置してスライドピンがコネクティング
プレートの弧状長孔内を移動できるため、リクライニン
グ操作レバーは単独に回動するので、ロックプレートを
回動操作することができない。そのため、リクライニン
グロックが解除されることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づき説明する。図1に示すように、車体に固定して
シートクッションを支持するためのベースプレート1に
は、センターシャフト2を介して中間プレート3の下端
部が回動可能に軸支され、この中間プレート3の上端部
には軸部4を介してシートバックを支持するためのアー
ムプレート5の下端部が回動可能に軸支されている。セ
ンターシャフト2には渦巻きばね6の内端部が係止し、
その外端部は中間プレート3に突設したピン7に係止
し、これにより中間プレート3は常に前倒れ方向へ回転
付勢されている。
【0012】中間プレート3の下端部にはセンターシャ
フト2を中心とする所定半径の円弧部8が形成されてい
る。この円弧部8には前側の一部3bを残して歯部9が
形成され、この歯部9と噛合する歯部10aを有するロ
ックプレート10の一端部が軸11で回動可能にベース
プレート1に支持されている。このロックプレート10
の他端部にはローラー13が摺接し、このローラー13
は後記する特定条件のときにリクライニング操作レバー
20と一体で回動可能なコネクティングプレート12の
下端部に軸14で回転可能に支持されている。軸14に
はリターンばね15がベースプレート1に冠したサブプ
レート16のばね掛け突部16aとの間に弾装されてロ
ーラー13をロックプレート10の他端部に摺接する方
向に付勢することでリクライニングロック機構が形成さ
れる。
【0013】コネクティングプレート12は上端部に長
孔17が、略中央部に軸孔18が、下端部に軸孔19が
開設され、軸孔18はリクライニング操作レバー20の
軸孔21と合致してベースプレート1に突設したシャフ
ト24に嵌合しそれぞれ回転自在であり、長孔17は軸
孔18を中心として半径方向に沿って伸びている。コネ
クティングプレート12の対面位置にサブプレート16
を挟み、補強レバー25がその一端部に穿設した軸孔2
6をシャフト24に挿通して回動可能に軸支され、か
つ、その他端部に突設した前記軸14がローラ13を回
転自在に挿通してプッシュリング27で固定され、コネ
クティングプレート12の軸孔19に挿通される。
【0014】リクライニング操作レバー20には軸孔2
1側に逆へ字形の長孔23が開設され、その一方の長孔
23aは前記長孔17と合致し、その他方の長孔23b
はシャフト24を中心とする所定半径を有する円弧状に
形成されている。さらに、リクライニング操作レバー2
0には長孔23の他端側において切欠部22が時計回り
方向側に形成され、この切欠部22に前記軸14が当接
可能な配置となっている。 また、センターシャフト2
にはサブプレート16の外側において、コネクティング
ブラケット28が、その一端部に穿設した透孔29をセ
ンターシャフト2に挿通して溶接等にて固定され、その
他端部に穿設した軸孔30に挿通してシャフト36が突
設され、このシャフト36に挿通する軸孔34を他端部
に穿設したコネクティングレバー31が回動可能に軸支
されている。シャフト36にはリターンばね37を弾装
してその一端部はコネクティングレバー31の透孔33
に植設した摺接ピン35に、他端部はコネクティングブ
ラケット28の側面に、それぞれ係止させてある。
【0015】そして、コネクティングレバー31の一端
部側にはシャフト24を中心とする所定半径の円弧形状
を有する長孔32が穿設されている。この長孔32は前
記長孔17,23aと略直交する長孔であり、その重な
った部位にはスライドピン38が貫通するとともに、長
孔17,23,32に沿って摺動可能に係合している。
【0016】したがって、スライドピン38の位置によ
り、コネクティングプレート12はリクライニング操作
レバー20と一体として回動する場合と、リクライニン
グ操作レバー20のみが回動する場合とがある。
【0017】コネクティングレバー31の摺接ピン35
に当接するカム突部43を有するカム42がセンターシ
ャフト2に回転可能に軸支され、このカム42には第1
プーリ39が一体に形成され、軸孔40,44を介しセ
ンターシャフト2に回転可能に軸支している。カム42
は透孔45に植設したピン46に外端部を係止し、内端
部を渦巻きばね6と共にセンターシャフト2に係止した
リターンばね47が装着されて常に反時計方向へ回転付
勢されている。第1プーリ39には連動部材としてワイ
ヤ41の一端部が連結されてその近傍に巻き付けられ、
ワイヤ41の他端部は中間プレート3の略中央部に軸4
8を介して回転自在に軸支したアイドラプーリ49を経
て、アームプレート5に固定して軸部4を中心に回転可
能に軸支した第2プーリ50に連結されその近傍が巻き
付けられている。第1プーリ39と第2プーリ50の直
径比は1対2である。
【0018】そして、中間プレート3の上端部は軸部4
を中心とする所定半径の円周縁を有し、その円周縁には
テーブル状態を形成するための略90度変位した配置で
ロック歯部51,52が形成されている。このロック歯
部51に係脱可能な歯部53を一端部に形成したロック
プレート54の他端部が軸55を介して回動可能にアー
ムプレート5に軸支されている。このロックプレート5
4の一端部側の歯部53と反対側に形成されたカム凹部
56に係脱するカム57が軸58で回動可能にアームプ
レート5に軸支されている。カム57にはリターンばね
59の一端部が係止し、他端部はアームプレート5に係
止している。軸58にはテーブル操作レバー60の一端
部が結合してカムと一体で回動可能としてテーブルロッ
ク機構が形成される。
【0019】上記構成にかかるテーブル機構付きシート
リクライニング装置のテーブル状態の設定は、着座状態
においてリクライニング操作レバー20にてリクライニ
ングロック機構のロック解除をすると、渦巻きばね6の
回転付勢力にて中間プレート3はセンターシャフト2を
中心として前倒れし、その最前傾位置で停止する。
【0020】そこで、テーブル操作レバー60をその軸
58を中心として所定角度反時計方向へ回動操作する
と、ロック歯部51と歯部53との係合が解かれてアー
ムプレート5は軸部4を中心に反時計方向へ回動可能と
なるから、シートバックを前倒しした後、テーブル操作
レバー60を放すと歯部53がテーブル状態保持用のロ
ック歯部52と係合する。
【0021】なお、リクライニングロックが解除された
ときは、図5中に仮想線図示のように、中間プレートは
渦巻きばね6の力で最前傾して円弧部3bがロックプレ
ート10の歯部10aと対面してリクライニングロック
が作用していない最前傾位置にある。したがって、この
最前掲位置から歯部9,10aが初めて噛合するイニシ
ャルロック位置に中間プレート3を若干後傾させてリク
ライニングロックを作用させた状態でテーブル状態にす
る。
【0022】前記のようにアームプレート5が回動する
と、軸部4に固定した第2プーリ50が軸部4を中心に
反時計方向へ回転するから、ワイヤ41がアームプレー
ト5側へ引かれ、これにより第1プーリ39がセンター
シャフト2を中心に時計方向へ回転する。
【0023】アームプレート5のテーブル状態となる回
転角度が約90度の場合、第2プーリ50と第1プーリ
39の直径比は2対1であるから、第2プーリ50が約
90度回転すると、第1プーリ39は約180度回転す
る構成である。このように第1プーリ39が回転する
と、それと一体のカム42が回転し、そのカム突部43
がコネクティングレバー31の摺接ピン35を押しのけ
てシャフト36を中心に反時計方向へ回動させる。
【0024】したがって、長孔32,23a,17に係
合したスライドピン38はコネクティングレバー31の
回動によりリクライニング操作レバー20の長孔23a
に沿って下方へ移動し、長孔23bの一端部に停止す
る。
【0025】そこで、リクライニング操作レバー20を
回動操作しようとしても、リクライニング操作レバー2
0はその軸24を中心に時計方向へ回動し、スライドピ
ン38は固定位置にあって長孔23bがその動きを許容
し、コネクティングプレート12から離れて単独に回転
する。したがって、リクライニングロック機構が動作す
ることはないので、中間プレート3は回動することはな
い。
【0026】テーブル状態の解除は、テーブル操作レバ
ー60を介してロック歯部52と歯部53との係合を解
除し、シートバックを起こしてアームプレート5を後方
側へ回動させ、歯部53をロック歯部51と係合させる
ことによって第2プーリ50からワイヤ41が繰り出さ
れ、リターンばね47の力にて回転する第1プーリ39
がワイヤ41を巻取り、かつ、第1プーリ39と共にカ
ム42が回転してこれによりカム突部43が摺接ピン3
5から離れ、コネクティングレバー31はそれを回転付
勢するリターンばね37の力でもとの状態に戻り、した
がって、スライドピン38は長孔17,23aの上端部
側に位置する。
【0027】そのため、リクライニング操作レバー20
を持ち上げると、その上端部とコネクティングプレート
12はスライドピン38にて、かつ、一体化して両者が
共に回動できるようになる。したがって、ロックプレー
ト10が回動できるため、リクライニング設定が可能に
なる。
【0028】なお、最前掲位置のニュートラル状態から
最後傾位置の所謂フルフラット状態までの間でシートバ
ックを傾動させると中間プレート3の回動に伴ってワイ
ヤ41がセンターシャフト2を中心に回動するため、第
1プーリ39は中間プレート3と一体で回転する。その
ため、カム42には少なくともリクライニング作動範囲
でカム凹部が形成されている。また、中間プレート3が
リクライニング作動範囲のどの位置にあるときでも、中
間プレート3に対してアームプレート5を前掲した際に
は摺接ピン35が突部43に乗り上げている必要がある
ため、第2プーリ50と第1プーリ39の直径比を2対
1として第1プーリ37の作動範囲を大きくしているの
である。そのため、この実施例では第1プーリ39と第
2プーリ50の作動角比を2対1に設定しているが、リ
クライニング作動角とテーブル作動角により適宜設定す
ることができる。
【0029】さらに、図6に示すように、フルフラット
状態においてシートバックをテーブル状態にすべくテー
ブル操作レバー60を操作した場合、前記同様にカム4
2がコネクティングレバー31の摺接ピン35を押して
回動させるから、リクライニング操作レバー20は操作
不能のフリー状態となり、したがって、そのままではシ
ートバックを起き上がらせることはできない。そのた
め、テーブル操作レバー60にてテーブル状態のロック
を解除しなければリクライニング操作はできないため
に、ハンマー状態のシートバックが乗員を殴打するよう
な事態は生じ得ない。
【0030】なお、連動部材として前記ワイヤに代えて
環状の歯付きベルト等を用いてもよく、また、前記プー
リ39,49,50及びワイヤ41に代えて複数の歯車
で構成するギヤ列を中間プレート3及びアームプレート
5に設けてカム42を回動させるようにしてもよい。
【0031】以上説明したこの発明の実施例によれば、
テーブルロック機構のロックを解除してシートパックを
前倒しした際には、リクライニング操作レバーを不用意
に回動操作してもリクライニングロック機構はロック解
除されない構造であるため、無理やりシ−トバックを引
き起こそうとしてもリクライニンクロック機構は充分な
強度を有しているので破壊されることがなく、またコネ
クティングレバー等には大きな負荷が作用しないので高
強度にする必要がなく、さらにロック機構を別に設ける
必要もないのでリクライニング装置の大型化を防止でき
ると共に、重量の増加を最低限にすることができる。
【0032】また、シートバックのリクライニング位置
に関係なくテーブルロック機構を解除してシートバック
を2段折れ位置で前倒しできるので、荷物を積む際など
に操作性がよく便利である。また、この状態からシート
バックを戻す際に誤ってリクライニング操作レバ一を操
作してもリクライニンクロック機構は解除されないた
め、前倒れ状態のままシートバックが飛び出すことがな
く安全である。
【0033】さらに、リクライニング操作レバーが空振
りする構造であるため、操作者に誤操作を知らせること
ができ、操作者が誤操作に気づかずに無理やりシートバ
ックを引き起こそうとするのを防止できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、シート
バックをテーブル状態とした状態にあっては、リクライ
ニング操作レバーを不用意に回動操作してもリクライニ
ングロック機構が解除動作することがなく、したがっ
て、テーブルが突然後方側へ回動するような事態を解消
できる。
【0035】また、テーブルロック機構を解除動作させ
なければリクライニングロック機構が解除できないため
に、フルフラット状態でテーブル状態としたときはリク
ライニング操作レバーを操作することはできなくなり、
したがってテーブル状態のまま起き上がる事態が生じる
ことがなく、ハンマー状態のシートバックが乗員を殴打
するような事態は生じ得ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すシートリクライニ
ング装置の正面図である。
【図2】図1の一部断面側面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】図3の簡略化した分解斜視図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】作用説明図である。
【符号の説明】
1…ベースプレート 2…センターシャフト 3…中間プレート 4…軸部 5…アームプレート 6…渦巻きばね 7…ピン 8…円弧部 9…歯部 10…ロックプレート 10a…歯部 12…コネクティングプレート 13…ローラー 15…リターンばね 16…サブプレート 17…長孔 20…リクライニング操作レバー 23…長孔 25…補強レバー 27…プッシュリング 28…コネクティングブラケット 31…コネクティングレバー 32…長孔 35…摺接ピン 36…シャフト 37…リターンばね 38…スライドピン 39…第1プーリ 41…ワイヤ 42…カム 43…カム突部 45…透孔 46…ピン 47…リターンばね 49…アイドラプーリ 50…第2プーリ 51,52…ロック歯部 53…歯部 54…ロックプレート 56…カム凹部 57…カム 59…リターンばね 60…テーブル操作レバー
フロントページの続き Fターム(参考) 3B087 BD00 BD01 DE00 DE10 3B099 AA03 BA04 CA04 CA23 CA30 CA31 CA36 CB06 CB07 DA04 DA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション側に固定するベースプ
    レートにセンターシャフトを介し中間プレートを回動自
    在に軸支して前側へ回転付勢し、該中間プレートにシー
    トバック側に固定するアームプレートを軸部を介して回
    動可能に軸支し、前記中間プレートの一端部側には前記
    センターシャフトを中心とする所定半径の円周縁に歯部
    を形成し、かつ、該歯部と係脱する歯部を備えたロック
    プレートを操作レバーにて回動自在にベースプレートに
    軸支したリクライニングロック機構と、前記中間プレー
    トの他端部に前記軸部を中心とする所定半径の円周縁に
    形成した歯部と係脱可能な歯部を備えたロックプレート
    をテーブル操作レバーにて回動可能に軸支したテーブル
    ロック機構とを有するテーブル機構付きシートリクライ
    ニング装置において、 前記中間プレートに対する前記アームプレートの回動に
    連動して回動するとともに、前記ベースプレート側に設
    けられたコネクティングレバーが、前記リクライニング
    ロック機構の操作レバーによる前記ロックプレートのか
    噛み合い解除操作を阻止可能に配置されていることを特
    徴とするテーブル機構付きシートリクライニング装置。
  2. 【請求項2】 シートクッション側に固定するベースプ
    レートにセンターシャフトを介し中間プレートを回動自
    在に軸支して前側へ回転付勢し、該中間プレートにシー
    トバック側に固定するアームプレートを軸部を介して回
    動可能に軸支し、前記中間プレートの一端部側には前記
    センターシャフトを中心とする所定半径の円周縁に歯部
    を形成し、かつ、該歯部と係脱する歯部を備えたロック
    プレートを操作レバーにて回動自在にベースプレートに
    軸支したリクライニングロック機構と、前記中間プレー
    トの他端部に前記軸部を中心とする所定半径の円周縁に
    形成した歯部と係脱可能な歯部を備えたロックプレート
    をテーブル操作レバーにて回動可能に軸支したテーブル
    ロック機構とを有するテーブル機構付きシートリクライ
    ニング装置において、 前記リクライニングロック機構の操作レバーにその回動
    中心を中心とする所定半径の円周上に位置する弧状長孔
    と、操作レバーの回動中心から略半径方向に伸びる線上
    に位置する長孔とを一連に開設し、前者の弧状長孔と一
    部重なる弧状長孔を開設したコネクティングレバーを回
    動自在に前記ベースプレート側に軸支し、前記半径方向
    の長孔と重なる長孔を開設するとともに、前記アームプ
    レートの歯部に前記ロックプレートの歯部を係脱させる
    コネクティングプレートを前記操作レバーと同軸で回動
    自在に軸支し、これら3つの長孔が重なる部位にスライ
    ドピンを係合させ、かつ、前記コネクティングレバーを
    前記アームプレートの回動と連動して回動可能にするこ
    とにより、該コネクティングレバーの動きで前記スライ
    ドピンが前記半径方向の長孔の一端部と他端部間を移動
    可能としたことを特徴とするテーブル機構付きシートリ
    クライニング装置。
  3. 【請求項3】 シートクッション側に固定するベースプ
    レートにセンターシャフトを介し中間プレートを回動自
    在に軸支して前側へ回転付勢し、該中間プレートにシー
    トバック側に固定するアームプレートを軸部を介して回
    動可能に軸支し、前記中間プレートの一端部側には前記
    センターシャフトを中心とする所定半径の円周縁に歯部
    を形成し、かつ、該歯部と係脱する歯部を備えたロック
    プレートを操作レバーにて回動自在にベースプレートに
    軸支したリクライニングロック機構と、前記中間プレー
    トの他端部に前記軸部を中心とする所定半径の円周縁に
    形成した歯部と係脱可能な歯部を備えたロックプレート
    をテーブル操作レバーにて回動可能に軸支したテーブル
    ロック機構とを有するテーブル機構付きシートリクライ
    ニング装置において、 前記センターシャフトには第1プーリと一体に形成した
    カムを回動可能に軸支し、該カムと常に接触する方向へ
    回転付勢するコネクティングレバーを前記センターシャ
    フトに固定したコネクティングブラケットで回動可能に
    軸支する一方、前記リクライニング操作レバーの回動軸
    に軸支されて共に回動可能なコネクティングプレートを
    設け、該コネクティングプレートは前記リクライニング
    ロック機構のロックプレートに回動可能に係合し、 前記リクライニング操作レバーにはその回動軸を中心と
    する所定半径の円周上に位置する弧状長孔と、この弧状
    長孔に連続して前記コネクティングレバーの回動中心か
    ら略半径方向に伸びる線上に位置する長孔を該リクライ
    ニング操作レバーに開設するとともに、その操作レバー
    の半径方向の長孔に重合する長孔を前記コネクティング
    プレートに開設し、 前記コネクティングレバーには前記リクライニング操作
    レバー及び前記コネクティングプレートの半径方向の長
    孔と交叉して前記リクライニング操作レバーの回動軸を
    中心とする所定半径の弧状長孔を開設し、 前記三つの長孔が重なる部位にスライドピンを摺動自在
    に係合させる一方、前記コネクティングレバーを前記カ
    ムにより回動可能とすることで前記スライドピンが前記
    リクライニング操作レバーと前記コネクティングプレー
    トの半径方向の長孔の一端部と他端部間を移動可能と
    し、かつ、 前記アームプレートと一体で回動する第2プーリを設
    け、この第2プーリと前記第1プーリを連動部材で連動
    することにより、前記アームプレートの回動に連動して
    前記カムを回動するようにしたことを特徴とするテーブ
    ル機構付きシートリクライニング装置。
  4. 【請求項4】 前記第1プーリと第2プーリの回転角度
    比が2対1であることを特徴とする請求項3記載のテー
    ブル機構付きシートリクライニング装置。
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