JP4068897B2 - リクライニング機能、前方ダンピング機能、メモリーリターン機能、平坦折り畳み機能を有する改良された車両シートヒンジ機構 - Google Patents

リクライニング機能、前方ダンピング機能、メモリーリターン機能、平坦折り畳み機能を有する改良された車両シートヒンジ機構 Download PDF

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    • B60N2205/30Seat or seat parts characterised by comprising plural parts or pieces

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両シート用のヒンジ機構に関し、特に、リクライニング機能、前方ダンピング機能、メモリーリターン機能、平坦折り畳み機能を有する改良された車両シートヒンジ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乗用車は、リクライニング機能および前方ダンピング機能の両方を有する車両シートアセンブリを備えている。これらの機能によれば、ユーザが好ましいシート位置を選択できるように、シートバックを略直立な空間を占める位置の範囲で、下側旋回軸を中心にシートバックを選択的に倒すことができるとともに、いわゆる「ダンプ位置」に向けてシートバックを前記下側旋回軸を中心に前方に迅速に傾動させることができる。ダンプ位置において、シートバックは、空間を占めない位置へと前方に傾けられ、シートクッションの上側に垂直な角度関係で突出する。これにより、シートアセンブリの後部にある車両の内部空間に対する出入りが容易になる。
【0003】
そのような車両シートアセンブリは、一般に、車両シートアセンブリの両側に配置された一対の車両シートヒンジ機構を備えている。そのような各ヒンジ機構は、シートクッションに取り付け固定されたシートクッション装着プレートと、シートバックに動作可能に取り付け固定されたセクタプレートとを有している。
【0004】
対を成す2つの各ヒンジ機構は、一般に、この技術で良く知られているように、スレーブロッドシステムまたはケーブルシステムによって互いに接続されて同時に動作するようになっており、これにより、各シートアセンブリに関連付けられた対を成す車両シートヒンジの全ての機能を制御するために必要なユーザハンドルの総数を減らすことができるようになっている。
【0005】
前述した一般的な態様で下側旋回軸を中心としたシートバックのリクライニングを制御するために、ヒンジ機構では、一般に、回転リクライナが使用される。既知の回転リクライナの利点は、比較的安価に製造でき、実質的に内部に封入された作動部品を有し(信頼性および安全性に寄与する)、比較的軽量であり、比較的小型のエンベロープ内に実装することができるという点である。2002年1月8日に発行され且つ参照することにより本願に組み込まれるスマック(Smuk)等の米国特許第6,336,679号には、1つの適した回転リクライナが開示されている。
【0006】
「メモリーリターン」機能をシートアセンブリに設けることが望ましい場合がある。メモリーリターン機能は、好ましいシート位置がユーザによって選択されると、ダンピング操作後にシートバックが好ましい位置に戻される時に、シートバックを自動的にロックする。
【0007】
回転リクライナを使用し且つメモリーリターン機能を備えた車両シートアセンブリは、従来技術において一般に知られていない。どちらかと言えば、回転リクライナを有し且つメモリーリターン機能を備えた従来の殆どのヒンジ機構は、一般に、回転リクライナの外側にあり且つ高価で組み立てが困難な比較的大きな型打ちされた金属部品に依存しており、その結果、シートアセンブリの重量が過度に大きくなり、あるいは、複雑なマスター・スレーブ調整ロッドシステムを備える。そのようなシステムは、2001年11月13日に発行されたストーン(Stone)等の米国特許第6,315,361号に開示されている。
【0008】
ミニバンやスポーツ仕様車等の乗用車と実用車とを兼ねるタイプの車両は、一般に、前記下側旋回軸の上側に位置する高い旋回軸を中心にシートバックを折り畳み平坦位置へと前方に傾動させることができる「平坦折り畳み」機能が追加された第2列シート、時として、第3列シートを有している。折り畳み平坦位置では、シートバックがシートクッションの上側で略水平に横たわる。このような位置で、シートバックの背面は、負荷支持面を構成する。したがって、シートバックを折り畳み平坦位置に配置すると、大きい又は長い物を車両の内側に載せて運ぶことが容易となり、ブリーフケース、ラップトップ型コンピュータ、食料品、飲物といった車両で見られる物品のための便利で且つ略水平な負荷支持面を形成できる。一般に、殆どの車両シートアセンブリにおいて、シートバックの背面は、シートクッションに対し、下側旋回軸を中心とするかなり大きな垂直傾斜角度を保持しているため、ダンピング動作中に、安全な負荷支持面を形成できる十分な水平度にならない。そのため、バックレストの背面によって形成される負荷支持面を十分に水平に方向付けるためには、一般に、第1の旋回軸の上側に位置する前述した高い旋回軸を中心にシートバックを旋回させる必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、回転リクライニング機能、前方ダンピング機能、リターンメモリー機能を与える改良された車両シートヒンジ機構であって、同様の機能を有する従来の装置と比較して、信頼性があり、費用効率が高く、軽量で且つ小型で、大量生産が容易で、組み立てが簡単で、全体がコンパクトで簡単な装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、車両シートアセンブリに使用可能な改良された車両シートヒンジ機構が開示される。改良された車両シートヒンジ機構は、シートクッション装着プレートと、回転リクライナと、セクタプレートと、シートバック装着プレートとを有している。シートクッション装着プレートは、車両シートクッションに取り付け固定されている。回転リクライナは、第1の部分と第2の部分とを有している。第1の部分は、下側旋回軸を規定するとともに、前記シートクッション装着プレートに取り付け固定されている。第2の部分は、第1の部分に装着され、リクライナ作動ハンドルの制御下で、前記下側旋回軸を中心に第1の部分に対し選択的に旋回動作できる。セクタプレートは、回転リクライナの第2の部分に動作可能に装着され、前記リクライナ作動ハンドルの制御下で下側旋回軸を中心に第2の部分と共に選択的に旋回動作でき、これによって、前記下側旋回軸を中心とする前記セクタプレートの第1の旋回動作形態を規定する。シートバック装着プレートは、前記セクタプレートに動作可能に装着されるとともに、車両シートバックに取り付け固定される。
【0011】
ここに開示された改良された車両シートヒンジ機構は、前記車両シートアセンブリに取り付けられると、前記第1の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートの作用により、前記シートバックが、好ましいシート位置、完全起上位置、完全倒伏位置を含む角度位置範囲内で、前記下側旋回軸を中心に前記シートクッションに対して旋回動作することができる。
【0012】
本発明の一形態において、セクタプレートは、アイドラープレートにより、前記回転リクライナの前記第2の部分に装着される。
【0013】
アイドラープレートは、前記第2の部分に対して固定的に装着され、リクライナ作動ハンドルの制御下で、セクタプレート、アイドラープレートおよび第2の部分と共に、前記下側旋回軸を中心に前記第1の旋回動作形態で選択的に旋回動作できる。アイドラープレートは、セクタプレートが軸支される支持面を有し、これによって、前記セクタプレートは、下側旋回軸を中心に、第1の位置と第2の位置との間で、前記アイドラープレートに対し旋回動作することができ、これにより、前記下側旋回軸を中心とするセクタプレートの第2の旋回動作形態が規定され、また、前記改良された車両シートヒンジ機構が前記車両シートアセンブリに取り付けられると、前記第2の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートの作用により、前記シートバックは、セクタプレートがその第1の位置となる一次位置と、一次位置に対して前方に傾けられた位置であって且つセクタプレートがその第2の位置となる二次位置との間で、前記下側旋回軸を中心に前記シートクッションに対し旋回動作することができる。
【0014】
改良された車両シートヒンジ機構は、急速解除作動部材と、セクタプレートをその第1の位置でアイドラープレートに対し選択的に解除可能に固定して、セクタプレートの第2の旋回動作形態での動作を防止する第1のロック手段であって、前記急速解除作動部材の制御下で固定が解除される第1のロック手段と、第1のロック手段の前記固定を引き起こす第1の付勢手段とを更に備えている。
【0015】
したがって、改良された車両シートヒンジ機構は、車両シートアセンブリに取り付けられると、リクライナ作動ハンドルの制御下で、前記第1の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートにより、シートバックを前記好ましいシート位置へと利用可能な角度位置範囲内で選択的に旋回動作することができるリクライニング機能を与える。シートバックが好ましい位置にある時に、使用者によってリクライナ作動ハンドルが解除されると、回転リクライナが再びロックして、シートバックを前記好ましいシート位置に保持する。
【0016】
ここに開示された改良された車両シートヒンジ機構は、急速解除作動部材の制御下で、前記第2の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートの作用により、シートバックを、前記選択された位置から、シートバックがシートクッションの上に突き出る前方のダンプ位置へと前方に傾動させることができるダンピング機能を与える。改良された車両シートヒンジ機構は、ダンピング動作後にシートバックが前記第2の旋回動作形態で前記選択された位置へと戻る時に、前記第1のロック手段の作用により、シートバックメモリを更に与える。
【0017】
本発明の他の形態においては、好ましくは、セクタプレートが上側旋回軸を規定し、シートバック装着プレートは、シートバック軸を規定するとともに、前記セクタプレート上に装着され、シートバック軸が下側旋回軸に対して略径方向に配置される延伸位置と延伸位置に対して略垂直な倒伏位置との間で、前記上側旋回軸を中心にセクタプレートに対し旋回動作することができる。これにより、前記ヒンジ機構が前記車両シートアセンブリに取り付けられると、延伸位置と倒伏位置との間で旋回動作する前記シートバック装着プレートの作用により、前記シートバックを、角度位置範囲内の略直立位置と、シートバックがシートクッションの上で略水平に横たわる折り畳み平坦位置との間で、前記シートクッションに対して旋回動作できる平坦折り畳み機能を与える。
【0018】
本発明の更なる形態において、ヒンジ機構は、シートバック装着プレートをその延伸位置で選択的に解除可能に固定する第2のロック手段を更に備えていることが好ましい。
【0019】
本発明の更なる他の形態において、ヒンジ機構は、直立位置に対して後方に傾けられたトリガ位置から直立位置に向かってシートバックが旋回動作する時に、リクライナ作動部材の制御下で、第2のロック手段を解除する作動手段を更に備えていることが好ましい。
【0020】
本発明の更なる他の形態において、ヒンジ機構は、回転リクライナの第1の部分に動作可能に装着され且つレスト位置と使用位置との間で旋回動作できるとともに、回転リクライナに動作可能に接続され且つレスト位置から離間するように移動した時に回転リクライナの第2の部分の前記旋回動作を許容するリクライナ作動ハンドルを更に備えていることが好ましい。
【0021】
本発明の更なる他の形態において、好ましくは、急速解除作動部材が急速解除作動ハンドルであり、この急速解除作動ハンドルは、セクタプレートの上部に旋回動作可能に装着されてレスト位置とダンピング位置との間で動作できるとともに、第1のロック手段に動作可能に接続され且つダンピング位置へ移動した時に第1のロック手段を解除する。
【0022】
本発明の他の利点、特徴、性質、および、操作方法と関連部材の機能、並びに、部品の組み合わせ及び製造の経済性は、添付図面を参照しながら、以下の詳細な説明および添付のクレームを考慮すれば、一層明確になる。
【0023】
図中、車両シートアセンブリのシートバックおよびシートクッションの一部のみが示されている。同様に、分かり易くするため、ヒンジ機構以外の車両シートアセンブリの構成部品は仮想線で示されている。
【0024】
【発明の実施の形態】
図13および図15には、本発明に係る改良された車両シートヒンジ機構の好ましい実施形態が示されている。図中、車両シートヒンジ機構が参照符号20で示されており、また、図面全体にわたって、同様の部品には共通の参照符号が使用されている。
【0025】
様々な部品及びそのような部品間の相互作用、本発明の用途および動作の詳細については、以下の段落で詳しく説明する。
【0026】
しかしながら、以下の説明では、より明確となるように、好ましい実施形態の主要な複数の構成部品及びそれらの一般的な動作形態について最初に説明する。
【0027】
この点に関し、改良された車両シートヒンジ機構20がシートクッション装着プレート22を備えていることは言うまでもない。この技術分野で良く知られているように、シートクッション装着プレート22は、従来の固定手段(図示せず)により、車両シートクッションに取り付け固定される。特に、図1では、シートクッション装着プレートがシートクッション24に取り付けられるように図示されている。
【0028】
図14および図16に明確に示されるように、回転リクライナ26およびリクライナ作動ハンドル28も含まれている。
【0029】
他のタイプの既知の回転リクライナをこの種の用途に使用できるが、図示のような特定の形式の回転リクライナであって、本用途に適する回転リクライナは、ミシガン州トロイ所在のフォーリシア・オートモーティヴ・シーティング,インコーポレイテッド(Fauresia Automotive Seating, Inc.)から、右手用では不連続円形リクライナ部品番号499202号として、左手用では不連続円形リクライナ部品番号4999203号として市販されている(右手用だけが図示されている)。
【0030】
回転リクライナ26は、第1の部分30と第2の部分32とを有している。図15に明確に示されるように、第1の部分30は、下側旋回軸Aを規定しており、従来の手段により、例えばシートクッション装着プレート22に設けられた補助穴21内にタブ23を挿し込むことにより、シートクッション装着プレート22に対して強固に取り付けられる。回転リクライナ26の第2の部分32は、第1の部分30に装着されており、下側旋回軸Aを中心に第1の部分30に対して選択的に旋回動作することができる。図16に明確に示されるように、リクライナ作動ハンドル28は、シートクッション装着プレート22を通じて第1の部分30から下側旋回軸Aと一直線を成して突出する制御シャフト34により、第1の部分30に対して動作可能に装着されており、図2および図3にそれぞれ示されるレスト位置と使用位置との間で下側旋回軸Aを中心に旋回動作することができる。シャフト34は、回転リクライナの内部作動によって付勢され、リクライナ作動ハンドル28をレスト位置へと移動される。この場合、回転リクライナ26がロックする。
【0031】
この技術分野で知られているように、回転リクライナ26の内部ロック部品(図示せず)は、これらがその各固定位置から離間するように移動すると、第1の部分30に対して第2の部分32を選択的に回転させることができる。このような内側ロック部品は制御シャフト34に動作可能に接続されており、図3に矢印Fで示されるように、ユーザがリクライナ作動ハンドル28をそのレスト位置から離間させるように移動させると、内側ロック部品がそのロック位置から離間するように移動される。
【0032】
特に図13に示されるように、ヒンジ機構20は、第2の部分32上に(以下の段落で詳細に説明するような方法で)動作可能に装着されるセクタプレート36を更に備えている。セレクタプレート36は、前述したリクライナ作動ハンドル28の制御下で、第2の部分32と共に、下側旋回軸Aを中心に選択的に旋回することができる。これにより、図3に矢印Gで示されるように、下側旋回軸Aを中心としたセクタプレート36の第1の旋回動作形態が規定される。
【0033】
同様に、シートバック装着プレート38も設けられており、このシートバック装着プレート38は、以下の段落で詳細に説明するような方法で、セクタプレート36上に動作可能に装着される。シートバック装着プレート38は、この技術で良く知られた従来の手段により、車両シートバックに取り付け固定される。図1では、シートバック装着プレート38がシートバック39に取り付けられるように示されている。
【0034】
当業者であれば分かるように、前述の組み合わせは、従来のものであり、リクライナ作動ハンドル28の簡単なユーザ操作により、シートバック39をシートクッション24に対して旋回動作させて、下側旋回軸Aを中心とするシートバック39の傾き角度を、図9にそれぞれ示される角度位置範囲と、図7に示される完全起上位置と、図1に示される完全倒伏位置との間で、調整することができる。
【0035】
図示の好ましい実施形態において、ヒンジ機構の完全起上位置および完全倒伏位置は、以下の段落で詳細に説明するように、構造それ自体の物理的な限界である。しかしながら、他の用途において、シートバックの完全起上位置および完全倒伏位置は、例えばステアリングホイールまたはシートクッションとの干渉、あるいは、後部シート列との干渉や車両のフロアとの干渉といった協働環境に応じたものであっても良いことは言うまでもない。
【0036】
本発明の主題は、前述した一般的な構成に改良を加えることである。
【0037】
改良の一部として、図14および図16に明確に示されるように、セクタプレート36は、アイドラープレート40により、前述した回転リクライナ26の第2の部分32上に装着されている。アイドラープレート40は、補助穴43内にピン33を挿し込むといった従来の手段により、第2の部分32に接続固定され、これにより、リクライナ作動ハンドル28の制御下で、セクタプレート36とアイドラープレート40と第2の部分32とを同時に下側旋回軸Aを中心に旋回動作させることができる。また、アイドラープレート40は、環状の肩部の形態を成す支持面42(図16に明確に示されている)を有しており、この支持面42にはセクタプレート36が軸支される。具体的には、対応して寸法付けられた開口41がセクタプレート36を貫通するように形成されており、この開口41は、環状の肩部42をその内部に回転可能に受ける。このような構成によれば、セクタプレート36を、以下の段落で詳細に説明する図1および図12にそれぞれ示される第1の位置と第2の位置との間で、下側旋回軸Aを中心に、アイドラープレート40に対して旋回動作させることができる。
【0038】
前述の段落は、下側旋回軸Aを中心としたセクタプレート36の第2の旋回動作形態を規定する。また、前記第2の旋回動作形態で動作するセクタプレート36を介して、シートバック39(以下に詳細に説明する方法で、セクタプレート36に取り付けられる)は、下側旋回軸Aを中心に、セクタプレート36がその第1の位置に配置される図1の第1の位置と、セクタプレート36がその第2の位置に配置され且つ第1の位置に対して前方に傾いた図12Aおよび図12Bの第2の位置との間で、シートクッション24に対し旋回動作することができる。
【0039】
また、アイドラープレート40に対してセクタプレート36をその第1の位置に選択的に解除可能に固定して、セクタプレート36が第2の旋回動作形態で旋回動作することを防止するために、図9Bおよび図10Bに参照符号43で示される第1のロック手段が設けられている。
【0040】
第1のロック手段43は、アイドラープレート40上に形成された第1のラッチラグ部44と、セクタプレート36の下側部分48から延びる第1のストップドッグ46と、セクタプレート36の下側部分48上に装着された第1のラッチ部材50とを備えている。第1のラッチ部材50は、図9Bに示されるラッチ位置と図10Bに示されるアンラッチ位置との間で旋回動作することができる。セクタプレート36がその第1の位置に配置されて第1のラッチ部材50がそのラッチ位置に配置された時に、図9Bに示されるように、第1のラッチ部材50および第1のストップドッグ46がこれらの間に位置する第1のラッチラグ部44の両側の側面44a、44bを挟持して、セクタプレート36が第2の旋回動作形態で旋回動作することを防止するように、第1のストップドッグ46および第1のラッチ部材50が位置決めされて装着されている。また、第1のラッチ部材50をラグ部44の基端側の側面44bに沿って上方にスライドさせてこの側面44bを乗り越えさせることにより、アンラッチ位置で、第1のラッチ部材50と第1のラッチラグ部44との係合が解除され、その後、第1のラグ部44の上端面44c(この上端面44cは、第1のラッチ部材50のカム従動面として機能する)に沿って第1のラッチ部材50をスライドさせることにより、第2の旋回動作形態でセクタプレート36が旋回動作できるように、第1のラッチ部材50が位置決めされて装着されている。このようなセクタプレート36の旋回動作が図10Bに矢印Bで示されている。セクタプレート36のこのような旋回動作により、図11Aおよび図11Bに示される前倒し位置(ダンプ位置)に向かってシートバック39が前方に移動する。
【0041】
本発明の他の形態として、第1のロック手段43の解除を制御するために、急速解除作動部材52が設けられる。急速解除作動部材は、図9Aに示されるように、ハンドル装着ピン95によりセクタプレート36の上部64に対して旋回可能に装着される急速解除作動ハンドルを備えており、これにより、急速解除作動部材は、図9Bに示されるレスト位置と図10Bに示されるダンピング位置との間で移動することができる。
【0042】
急速解除作動ハンドル52は、ダンピングリンク67により、第1のラッチ部材50に対して動作可能に接続されている。これにより、急速解除作動ハンドル52がダンピング位置とレスト位置との間で移動すると、第1のラッチ部材50がアンラッチ位置とラッチ位置との間で移動される。
【0043】
また、第1のロック手段43によるロックを支援するために、第1の時計バネ54の形態を成す第1の付勢手段が設けられる。第1の時計バネ54は、第1のラッチ部材50とセクタプレート36との間を相互に接続して、図10Bに示されるように、第1のラッチ部材50をそのラッチ位置へと付勢する。
【0044】
当業者であれば分かるように、前述した構成は、それ自体単独で、従来技術の回転リクライナヒンジ機構における有用性を高める。すなわち、前述の構成によれば、リクライナ作動ハンドル28の選択的な制御により、前述したような第1の旋回動作形態で移動するセクタプレート36による角度位置の範囲内で、シートバック39を従来のように好ましいシート位置へ旋回動作させることができるだけでなく、急速解除作動部材52の制御下で、第2の旋回動作形態で移動するセクタプレート36により、シートバック39を前方に傾けて前記好ましいシート位置から放り出すことができる。また、前述した構成は、第2の旋回作動形態でシートバック39を好ましいシート位置に戻す時に、第1のロック手段43の再作動により、シートバックメモリを与える。この場合、第1のラッチ部材50は、そのようなシートバックの戻り時において、上端面44cによって形成されるカム面に沿って戻り、好ましいシート位置で、ラグ部44の基端側の側面44bに沿って脱落する。これにより、再び、先に述べた方法で、第1のロック手段43によるロックが行なわれる。
【0045】
しかしながら、ここで、強調すべきことは、第1のロック手段43を解除したからといって、必ずしも、図11Aおよび図11Bに示されるように、シートバック39がダンプ位置へと旋回動作して、シートバック39がシートクッション24を超えて突出するようなことはない。実際に、図示された好ましい実施形態において、アイドラープレート40は、アイドラープレートから突出し且つ第1のストップドッグ46と係合することによりセクタプレート36の前方への傾動量を制限する第3のラッチラグ88を有している(これによって、セクタプレート36の第2の位置を規定する)。そのような制限が図12Aおよび図12Bに示されている。これらの図から明らかなように、シートバック39は、シートクッション24上に横たわっていない。シートバック39をそのダンプ位置へと確実に移動させるためには、まず、ダンピング動作中の移動開始位置であるセクタプレート36の第1の位置が十分前方に配置されている必要がある。これは、前述したように、第1の旋回動作形態でアイドラープレート40を傾動させることにより行なわれる。しかしながら、このような必要性によって、ヒンジ機構そのものの有用性が損なわれるものではない。これは、セクタプレート36がその第2の位置にある時にシートバック39が図8に示されるダンプ位置から若干後方に配置されていたとしても、出入口という点で利点が生じるので、シートバック39を実際に十分前倒しされたダンプ位置へと移動させることが必要不可欠ではないからである。
【0046】
図示の好ましい実施形態においては、更に別の機能、すなわち、平らに折り畳む機能(平坦折り畳み機能)が組み込まれている。これによって、シートバック39は、図5に示されるような範囲内での略直立な位置と、シートバック39がシートクッション24上で略水平に横たわる図6に示される平らに折り畳まれた位置との間で、選択的に旋回することができる。
【0047】
好ましい実施形態において、このような更なる平坦折り畳み機能は、シートバック装着プレートをセクタプレートに装着するとともに、後述するようにシートバック装着プレートの旋回動作を選択的に許容する更なるロック装置を設けることによって得られる。
【0048】
装着する方法に関し、セクタプレート36は、図16に明確に示されるように、枢セクタプレートから延び且つ上側旋回軸Cを規定する枢支ピン61を有している。シートバック装着プレート38は、縦方向のシートバック軸Dを規定するとともに、枢支ピン61によってセクタプレート36上に装着され、縦方向のシートバック軸Dが下側旋回軸Aに対して略放射状の関係で配置される図5に示される延伸位置と、縦方向のシートバック軸Dが延伸位置の方向に対して約90°回転された図6に示される倒伏位置との間で、上側旋回軸Cを中心にセクタプレート36に対し旋回動作することができる。このような構成により、シートバック39は、延伸位置と倒伏位置との間で旋回動作するシートバック装着プレート38を介して、直立位置と折り畳み平坦位置との間でシートクッション24に対し旋回動作することができる。
【0049】
更なるロック装置は、シートバック装着プレート38をその延伸位置で選択的に解除可能に固定するために、図3乃至図5に参照符号60で示される第2のロック手段を備えている。第2のロック手段60は、第1の部分58と、第2の部分56とを備えている。第1の部分58は、シートバック装着プレート38の倒伏位置と延伸位置との間での旋回動作を規制することにより、シートバック装着プレート38の移動を1方向のみで許容する。すなわち、第1の部分は、シートバック装着プレート38が延伸位置に配置されている時には、倒伏位置に向かうシートバック装着プレートの移動を許容する。また、第2の部分56は、シートバック装着プレート38が延伸位置に配置されている時に、そのようなシートバック装着プレート38の前記1方向への移動を選択的に阻止する。
【0050】
図16に明確に示されるように、第2のロック手段60の第1の部分58は、セクタプレート36の上部64から延びる制限ピン62と、シートバック装着プレート38を貫通するように形成された弓状の溝66とを備えている。図15に示されるように、弓状の溝66には、これを貫通するように制限ピン62が延びており、また、弓状の溝66は、シートバック装着プレート38がその延伸位置と倒伏位置との間で上側旋回軸Cを中心にセクタプレート36に対し回転することを制限するように形成されて寸法付けられている(この点を明確にするため、図3では、シートバック装着プレート38がその延伸位置に配置され、制限ピン62が溝66の先端68に隣接して位置されているのが分かる。一方、図6では、シートバック装着プレート38がその倒伏位置に配置され、制限ピン62が溝66の後端70に隣接して位置されているのが分かる)。
【0051】
図3乃至図6に示されるように、第2のロック手段60の第2の部分56は、シートバック装着プレート38上に形成された第2のラッチラグ部72と、セクタプレート36の上部64上に装着された第2のラッチ部材74とを備えている。第2のラッチ部材74は、第2のラッチ部材74が第2のラッチラグ部72と係合してシートバック装着プレート38の前記旋回動作を阻止する図3に示されるラッチ位置と、第2のラッチ部材74と第2のラッチラグ部72との係合が解除されてシートバック装着プレート38を図5に矢印Eで示されるようにその延伸位置と倒伏位置との間で旋回動作させることができる図5に示されるアンラッチ位置との間で旋回動作することができる。
【0052】
また、本発明は、前述した平坦折り畳み機能に付加する他の機能を備えている。
【0053】
そのような更なる特徴の1つは、第2のロック手段60の前記ロックを生じさせる第2の付勢手段、すなわち、セクタプレート36と第2のラッチ部材74との間に接続されて第2のラッチ部材74をラッチ位置へと付勢する第2のコイルバネ76である。これにより、第2のラッチ部材74をそのラッチ位置へと手動で操作する必要がなくなる。
【0054】
そのような他の更なる特徴は、第2のロック手段60を自動的に作動させる作動手段である。この作動手段は、図2乃至図5に参照符号78で示されている。作動手段は、特定の使用状態で、すなわち、リクライナ作動部材28がその使用位置にある時であって、シートバック39が、直立位置に対して後方に傾動されたトリガ位置から直立位置へと前方に旋回動作する時に、リクライナ作動部材28の制御により第2のロック手段60を解除する。これは、「シングル−ハンドル」機能を与え、これにより、特に構成が簡単になり、人間工学的にプラスになって、結果として、消費者に受け入れられる。
【0055】
作動手段78は、制御部材80と、リンク部材82と、参照符号84で示される抑止手段とを備えている。
【0056】
制御部材80は、扇形溝81内でシートクッション装着プレート22上に装着されており、図1に示される第1の限界位置から、図2に示される中間位置を介して、図11Aに示される第2の限界位置へと、前記装着プレート22に対して反転可能にスライド移動することができる。
【0057】
リンク部材82は、制御部材80を第2のラッチ部材74に接続する。リンク部材82は、シートバック39を図2に示されるトリガ位置へと移動させる時には、制御部材80をその中間位置へとスライド移動させるとともに、図5に示されるようにシートバック39をトリガ位置から直立位置へと移動させる時には、制御部材80をその中間位置から第2の限界位置へとスライド移動させる。
【0058】
なお、シートバック39の直立位置で、制御部材80は、第2の限界位置に位置せず、第2の位置に向かって移動されるだけである。すなわち、制御部材80の第2の限界位置への移動は、実際には、シートバック39のダンプ位置でのみ生じ、このダンプ位置、すなわち、シートバック39が最も前方に傾いた位置を規定する。同様に、シートバック39を後方に傾動させると、結果として、制御部材80は、その第1の限界位置に達するまで移動する。第1の限界位置に達する時のシートバック39の位置は、シートバック39の完全倒伏位置を規定する。
【0059】
抑止手段84は、リクライナ作動ハンドル28がその倒伏位置から使用位置へと移動する時に、中間位置を超えて第2の限界位置へと向かう制御部材80のスライド移動を選択的に阻止するようになっている。これにより、図3、4、5の順序で示されるように、シートバック39がトリガ位置から直立位置へと移動する時には、リンク部材82の作用を介して、第2のラッチ部材74がそのロック位置からアンロック位置へと旋回動作し、したがって、図5、6の順序で示されるように、シートバック39を直立位置から前述した折り畳み平坦位置へと旋回動作させることができる。
【0060】
図14に明確に示されるように、抑止手段84はストッパ部材86を備えており、ストッパ部材86は、その一端から延びるスタッド87と、その他端から延びるスライダ91とを有している。スタッド87は、リクライナ作動ハンドル28に設けられた対応するソケット89に軸支されており、また、スライダ91は、シートクッション装着プレート22に設けられた対応する径方向ガイド溝93内にスライド可能に装着されている。
【0061】
このようにストッパ部材86を動作可能に装着すると、リクライナ作動ハンドル28がそのレスト位置から使用位置へと移動する時に、ストッパ部材86は、制御部材80との相互作用が生じないように位置される図1に示されるストッパ部材レスト位置から、中間位置で制御部材80と係合して制御部材80がその中間位置を超えて更に第2の限界位置へとスライド移動することを規制する図3に示されるストッパ部材ブロック位置へと案内されて移動される。
【0062】
特に図13に示されるように、他の望ましい特徴は第3の付勢手段である。第3の付勢手段は、セクタプレート36とシートクッション装着プレート22(シートクッション装着プレート22に固定された装着ブラケット97により)とを互いに接続する時計バネ92と、セクタプレート36に固定されたバネポスト99とから成る。このようにして、セクタプレート36は、時計バネ92によって付勢され、その第2の位置へと移動できる。これは、特に、シートバック39を所望の傾き状態に調整する時に便利である。なぜなら、乗員は、扱いにくいリクライナ作動ハンドル28を同時に把持しながら、シートバック39を前方に引く必要があるからである。
【0063】
好ましい実施形態において、第3の時計バネ92は、リクライナ作動ハンドル28が使用位置へと移動する時にシートバック39をトリガ位置へと付勢できるように十分に張力がかけられているが、外部からのアシストが無い場合には、第2のラッチ部材74をそのラッチ位置に維持する第2のコイルバネ76に打ち勝つことができる十分な張力がかけられていない。
【0064】
本発明の他の好ましい特徴は、図16に明確に示される補強ブラケット71である。この補強ブラケット71は、制限ピン62および枢支ピン61に対して強固に取り付けられている。補強ブラケット71はセクタプレート36から離間して配置されており、セクタプレート36と補強ブラケット71との間にはシートバック装着プレート38(および第1のラッチ部材50)が配置されている。これにより、構造的な剛性が大きくなり、具体的には、シートバック装着プレート38をセクタプレート36に強固に接続して装着することができる。
【0065】
シートバック39の完全起上位置は、アンカードッグ90によって規定される。具体的には、アンカードッグ90は、シートクッション装着プレート22に動作可能に接続されるとともに、図7に示されるように、アイドラープレート40がその比較的前方の位置に移動する時に第3のラッチラグ部88と係合するように位置されている。アンカードッグ90が配置されている位置は、アイドラープレート40およびシートバック39の完全起上位置を規定している。アンカードッグ90を設けると、構造全体の安全性が高まる。これは、回転リクライナ26の内部ロック部品が破損した時、例えば衝突した時であっても、シートバック39の前方への移動がアンカードッグ90によって阻止されるからである。同様に、シートバック39の「完全起上位置」がシートバックの「ダンプ位置」よりも僅かに後方に配置されていると、リンク部材82および制御部材80上に作用する負荷を回避することができる。例えば、シートアセンブリの空間が占められていない状況で、リクライナ作動ハンドル28をそのレスト位置から離間して移動させる時に、シートバック39を前方に旋回させることができる。
【0066】
使用時、乗員が車両シートバック39を例えば図9Aに典型的に示される好ましいシート位置に位置決めするためには、図3に矢印Fで示されるように乗員が手でリクライナ作動ハンドル28の自由端を持ち上げることにより、リクライナ作動ハンドル28を、図2に示されるレスト位置から、図3に示される使用位置へと回転させる。この動作によって、回転リクライナ26の第1の部分30および第2の部分32は、解放されて自由になり、互いに対して移動できるようになる。したがって、第1の旋回動作形態で動作するセクタプレート36の作用により、シートバック39を下側旋回軸Aを中心に旋回動作させることができる。この時、望ましい場合には、乗員は、例えば自分の背中を介してシートバック39に対し連続的に圧力を作用させることにより、シートバック39を後方に付勢することができ、あるいは、図3に矢印Gで示されるように、時計バネ92の衝撃下でシートバック39を前方に移動させることができる。シートバック39が好ましいシート位置に位置されると、前述したように、リクライナ作動ハンドル28は、回転リクライナ26の第1の部分30および第2の部分32の回転が内部ロック部品により阻止されるそのレスト位置に戻り、シートバック39の位置が安定する。
【0067】
使用者がダンピング動作(一般に、シートアセンブリの空間が占められていない時に起こる)を行なう場合、使用者は、急速解除作動ハンドル52を、図9Bに示されるそのレスト位置から、図10Bに示されるそのダンピング位置へと回転させることができる。これにより、第1のラッチ部材50は、図9Bに示されるそのラッチ位置からスライドして、第1のラッチラグ部44の基端側の側面44Bを乗り越え、図10Bに示されるそのアンラッチ位置へとスライドする。その後、シートバック39は、時計バネ92の付勢力により、図8に示されるそのダンプ位置へと前方に移動する(あるいは、好ましいシート位置でアイドラープレート44が比較的後方に配置されている場合には、先の段落で十分に説明したように、シートバック39がその第2の位置に達するまで移動する)。
【0068】
そのような前方への移動中、第1のラッチ部材50は、第1のラグ部44の上端面44Cに沿って前方へスライドする。したがって、時計バネ92の付勢力に抗して、シートバック39を好ましいシート位置へと手動で後方に動かすことができる。そのような後方への手動操作中、第1のラッチ部材50は、第1のラグ部44の上端面44Cに沿って後方にスライドするとともに、好ましいシート位置で基端側の側面44Bをラッチ位置へと脱落し、この位置でシートバック39を固定する。
【0069】
使用者が折り畳み平坦位置へとシートバック39を動かすためには、最初に、シートバック39を図2に示されるトリガ位置に配置しなければならない。この状態を満たすために、一般の使用者は、最初のシート位置決め手順を行なう。すなわち、使用者は、シートバック39の側方に立って、リクライナ作動ハンドル28をそのレスト位置から離間させるように回転させることにより、車両シートバック39を図1に示される完全倒伏位置の比較的近傍に位置決めする。これにより、前述したように、シートバック39を解放して動作させることができるようになり、手動操作によりシートバック39を完全倒伏位置またはその近傍の位置へと後方に付勢することができるようになる。
【0070】
なお、先の段落で十分に説明したように、この最初の位置決め作業中に、リクライナ作動ハンドル28をそのレスト位置から離間するように回転させるだけで、回転リクライナの内部ロック部品をそのアンロック位置に設定することができる。
【0071】
最初の位置決め手順が完了したら、リクライナ作動ハンドル28をほぼ完全に使用位置へと回転させて、シートバック39を折り畳み平坦位置へと移動させることができるようにする必要がある(使用者は、スライダ91が径方向ガイド溝93の端部に移動してリクライナ作動ハンドル28のそれ以上の回転が阻止されると、リクライナ作動ハンドル28がその使用位置にあることを確信できる)。リクライナ作動ハンドル28を使用位置まで移動させると、ストッパ部材86は、図3に示されるストッパ部材ブロック位置へと移動される。したがって、シートバック39を使用者によって解放でき、時計バネ92によりシートバック39を図3に示されるトリガ位置へと前方に付勢することができる。このような動作により、制御部材80は、リンク部材82の作用により、その中間位置へとスライド移動される。制御部材80の中間位置を超える移動は、ストッパ部材86によって阻止される。制御部材80がリンク部材72によって第2のラッチ部材74に接続されているため、シートバック39のそれ以上の移動は、第2のラッチ部材74の動作のみによって行なうことができる。しかし、時計バネ92によって与えられる力は、十分ではなく、第2のコイルバネ76によって与えられる力に対抗することができない。そのため、時計バネ92の作用下でのシートバック39の移動は、トリガ位置でほぼ停止する。しかしながら、シートバック39は、手動でその直立位置へと前方に移動することができる。これにより、第2のラッチ部材74は、図3、4、5に順に示されるように、リンク部材82の作用により、そのロック位置からアンロック位置へと旋回動作する。この時、シートバック装着プレート38の第2のラッチラグ部72が解放される。これにより、シートバック装着プレート38は、図5に示される延伸位置から図6に示される倒伏位置へと上側旋回軸Cを中心に回転することができ、その結果、シートバック39がその直立位置から折り畳み平坦位置へと移動される。
【0072】
一般に、第2のラッチ部材74がそのアンラッチ位置へと移動された後に、リクライナ作動ハンドル28が解放され、これにより、伝えられるアイドラープレート44およびセクタプレート36が所定の位置にロックされる。
【0073】
使用者がシートバック39を占有可能な略直立位置へと回転させたい場合には、シートバック39を直立位置へと手動で回転させることができる。そのような回転中、第2のコイルバネ76は、第2のラッチ部材74をシートバック装着プレート38に対して付勢し、シートバック39がその直立位置に達する時に、第2のラッチ部材74がそのラッチ位置へと第2のラグ部72に対して付勢される。この位置から、前述したように、シートバック39を再び好ましいシート位置に位置決めすることができる。
【0074】
本発明の思想や範囲から逸脱することなく、本発明に係るヒンジ機構の構成や製造に様々な改良や変更を加えても良い。
【0075】
例えば、図示される好ましい実施形態では、アイドラープレート40および回転リクライナ26の第2の部分32が異なる別個の部材であるが、これらを、実用性は同等のままで、一体に形成することができる。
【0076】
同様に、図示される好ましい実施形態の回転リクライナ26の第1の部分30とシートバック装着プレート38は別個の部材であるが、これらも実用性は同等のままで、一体に形成することができる。
【0077】
同様に、図示される好ましい実施形態において、時計バネ92は、第2のラッチ部材74のアンラッチを行なうことができるように十分に張力がかけられていないが、望ましい場合には、その効果を得ることができる。
【0078】
また、好ましい実施形態の第3のラッチラグ88を省くことができる(この場合、無論、セクタプレートの第2の位置は、第3のラッチラグと第1のストップドッグとの間の接触によって規定されないが、その代わり、ヒンジ機構それ自体における他の機械的な干渉により、あるいは、協働環境における相対する物同士の干渉、例えば、シートバックとシートクッションまたはステアリングホイールとの間の干渉により、規定される)。しかしながら、第3のラッチラグを単に省くことは好ましくない。他の全ての条件が同じであれば、それによって、一般的なダンピング操作中にリンク部材82および制御部材80に特に不必要な負荷を与えることになるからである。
【0079】
更に、好ましい実施形態において、シートバック39のダンプ位置は、扇形溝81の端部に向かう制御部材80の移動によって規定されるが、そうである必要がないことは言うまでもない。むしろ、シートバック39のダンプ位置は、例えば、シートバック39とシートクッション24との間の干渉によって、あるいは、アイドラープレート40がその完全起上位置にある時のセクタプレート36の第2の位置への移動によって規定されても良い。
【0080】
したがって、本発明の範囲は、目的に適って構成された添付の請求の範囲によってのみ限定されることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】完全倒伏位置に配置されたシートバックを有する車両シートアセンブリに動作可能に取り付けられた本発明の好ましい実施形態に係る改良された車両シートヒンジ機構の側面図である。
【図2】シートバックがそのトリガ位置に配置され、リクライナ作動ハンドルがそのレスト位置に配置された図1と同様の図である。
【図3】リクライナ作動ハンドルが使用位置に配置された図2と同様の図である。
【図4】シートバックが図3の位置に対して前方に僅かに傾けられた図3と同様の図である。
【図5】シートバックがその直立位置に配置された図4と同様の図である。
【図6】シートバックがその折り畳み平坦位置に配置された図5と同様の図である。
【図7】シートバックがその完全起上位置に配置された図2と同様の図である。
【図8】シートバックがそのダンプ位置に配置された図7と同様の図である。
【図9A】シートバックが好ましいシート位置に配置された図2と同様の図である。
【図9B】図9Aの構造体の反対側の図である。
【図10A】急速解除作動ハンドルがそのダンピング位置に配置された図9Aと同様の図である。
【図10B】図10Aの構造体の反対側の図である。
【図11A】シートバックがダンプ位置に配置された図10Aと同様の図である。
【図11B】図11Aの構造体の反対側の図である。
【図12A】セクタプレートがその第2の位置に配置された、図1のシートヒンジ機構の側面図である。
【図12B】図12Aの構造体の反対側の図である。
【図13】図2の構造体の上側方から見た斜視図である。
【図14】図13の構造体の分解斜視図である。
【図15】図13の側と反対の側から見た図2の構造体の斜視図である。
【図16】図15の構造体の分解図である。

Claims (18)

  1. 車両シートアセンブリに使用可能な改良された車両シートヒンジ機構であって、
    車両シートクッションに取り付け固定されたシートクッション装着プレートと、
    第1の部分と第2の部分とを有する回転リクライナであって、前記第1の部分は、下側旋回軸を規定するとともに、前記シートクッション装着プレートに取り付け固定され、前記第2の部分は、前記第1の部分に装着され、リクライナ作動ハンドルの制御下で、前記下側旋回軸を中心に前記第1の部分に対し選択的に旋回動作できる、回転リクライナと、
    前記第2の部分に動作可能に装着され、前記リクライナ作動ハンドルの制御下で下側旋回軸を中心に前記第2の部分と共に選択的に旋回動作でき、これによって、前記下側旋回軸を中心とする第1の旋回動作形態を規定するセクタプレートと、
    前記セクタプレートに動作可能に装着されるとともに、車両シートバックに取り付け固定されるシートバック装着プレートと、
    を備え、
    前記シートアセンブリに取り付けられると、前記第1の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートの作用により、前記シートバックは、好ましいシート位置、完全起上位置、完全倒伏位置を含む角度位置範囲内で、前記下側旋回軸を中心に前記シートクッションに対して旋回動作することができる車両シートヒンジ機構において、
    前記セクタプレートは、アイドラープレートにより、前記回転リクライナの前記第2の部分に装着され、アイドラープレートは、前記第2の部分に対して固定され、リクライナ作動ハンドルの制御下で、セクタプレート、アイドラープレートおよび第2の部分と共に、前記下側旋回軸を中心に前記第1の旋回動作形態で選択的に同時に旋回動作でき、また、アイドラープレートは、セクタプレートが軸支される支持面を有し、これによって、前記セクタプレートは、下側旋回軸を中心に、第1の位置と第2の位置との間で、前記アイドラープレートに対し旋回動作することができ、これにより、前記下側旋回軸を中心とするセクタプレートの第2の旋回動作形態が規定され、また、前記改良された車両シートヒンジ機構が前記車両シートアセンブリに取り付けられると、前記第2の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートの作用により、前記シートバックは、セクタプレートがその第1の位置となる一次位置と、一次位置に対して前方に傾けられた位置であって且つセクタプレートがその第2の位置となる二次位置との間で、前記下側旋回軸を中心に前記シートクッションに対し旋回動作することができ、
    更に、
    急速解除作動部材と、
    セクタプレートをその第1の位置でアイドラープレートに対し選択的に解除可能に固定して、セクタプレートの第2の旋回動作形態での動作を防止する第1のロック手段であって、前記急速解除作動部材の制御下で固定が解除される第1のロック手段と、
    第1のロック手段の前記固定を引き起こす第1の付勢手段と、
    を備え、
    これにより、改良された車両シートヒンジ機構が前記車両シートアセンブリに取り付けられると、
    シートバックは、リクライナ作動ハンドルの制御下で、前記第1の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートの作用により、前記好ましいシート位置へと前記角度位置範囲内で旋回動作することができ、
    シートバックは、急速解除作動部材の制御下で、前記第2の旋回動作形態で動作する前記セクタプレートの作用により、前記好ましいシート位置から、シートバックがシートクッションの上に突き出る前方のダンプ位置へと前方に傾動することができ、
    シートバックが前記第2の旋回動作形態で前記選択された位置へと戻る時に、前記第1のロック手段の作用により、シートバックメモリ機能を供える、改良された車両シートヒンジ機構。
  2. セクタプレートが上側旋回軸を規定し、シートバック装着プレートは、シートバック軸を規定するとともに、前記セクタプレート上に装着され、シートバック軸が下側旋回軸に対して略径方向に配置される延伸位置と延伸位置に対して略垂直な倒伏位置との間で、前記上側旋回軸を中心にセクタプレートに対し旋回動作することができ、これにより、前記ヒンジ機構が前記車両シートアセンブリに取り付けられると、延伸位置と倒伏位置との間で旋回動作する前記シートバック装着プレートの作用により、前記シートバックは、角度位置範囲内の略直立位置と、シートバックがシートクッションの上で略水平に横たわる折り畳み平坦位置との間で、前記シートクッションに対して旋回動作できる請求項1に記載のヒンジ機構。
  3. シートバック装着プレートをその延伸位置で選択的に解除可能に固定する第2のロック手段を更に備えている請求項2に記載のヒンジ機構。
  4. 第2のロック手段の前記固定を引き起こす第2の付勢手段を更に備えている請求項3に記載のヒンジ機構。
  5. 直立位置に対して後方に傾けられたトリガ位置から直立位置に向かってシートバックが旋回動作する時に、リクライナ作動部材の制御下で、第2のロック手段を解除する作動手段を更に備えている請求項4に記載のヒンジ機構。
  6. 第1のロック手段は、
    アイドラープレート上に形成される第1のラッチラグ部と、
    セクタプレートの下部に装着される第1のラッチ部材であって、前記第1のラッチラグ部と係合してセクタプレートの前記第2の旋回動作形態での旋回動作を阻止するラッチ位置と、前記第1のラッチラグ部との係合を解除してセクタプレートの前記第2の旋回動作形態での旋回動作を許容するアンラッチ位置との間で旋回動作できる第1のラッチ部材と、
    を備えている請求項5に記載のヒンジ機構。
  7. 第1のロック手段は、セクタプレートの下部から延びる第1のストップドッグを更に備え、第1のストップドッグは、セクタプレートが第1の位置に配置され且つ第1のラッチ部材がそのラッチ位置に配置される時に、第1のラッチラグ部が第1のストップドッグと第1のラッチ部材との間で挟持されるように位置されている請求項6に記載のヒンジ機構。
  8. 第2のロック手段は、
    シートバック装着プレート上に形成された第2のラッチラグ部と、
    セクタプレートの上部に装着された第2のラッチ部材であって、前記第2のラッチラグ部と係合してシートバック装着プレートの前記旋回動作を阻止するラッチ位置と、前記第2のラッチラグ部との係合を解除してシートバック装着プレートの延伸位置と倒伏位置との間での前記旋回動作を許容するアンラッチ位置との間で旋回動作できる第2のラッチ部材と、
    を備えている請求項7に記載のヒンジ機構。
  9. 第2のロック手段は、
    セクタプレートの上部から延びる制限ピンと、
    シートバック装着プレートを貫通するように形成され且つ前記制限ピンが貫通して延びる弓状溝であって、シートバック装着プレートが延伸位置と倒伏位置との間で上側旋回軸を中心にセクタプレートに対し回転することを制限する弓状溝と、
    を更に備えている請求項8に記載のヒンジ機構。
  10. アイドラープレートは、アイドラープレートから突出する第3のラッチラグを有し、第3のラッチラグは、セクタプレートが第2の旋回動作形態でその第2の位置へと移動する時に、第1のストップドッグと係合するように位置されている請求項9に記載のヒンジ機構。
  11. シートクッション装着プレートに動作可能に接続され、シートバックの完全起上位置によって規定される完全起上位置に向かってアイドラープレートが移動する時に第3のラッチラグ部と係合するように位置されたアンカードッグを更に備えている請求項10に記載のヒンジ機構。
  12. 第1の付勢手段は、第1のラッチ部材とセクタプレートとの間に接続され且つ第1のラッチ部材をそのラッチ位置へと付勢する第1のバネを備えている請求項11に記載のヒンジ機構。
  13. 第2の付勢手段は、第2のラッチ部材とセクタプレートとの間に接続され且つ第2のラッチ部材をそのラッチ位置へと付勢する第3のバネを備えている請求項12に記載のヒンジ機構。
  14. シートクッション装着プレートに動作可能に装着され且つレスト位置と使用位置との間で旋回動作できるとともに、回転リクライナに動作可能に接続され且つレスト位置から離間するように移動した時に回転リクライナの第2の部分の前記旋回動作を許容するリクライナ作動ハンドルを更に備えている請求項13に記載のヒンジ機構。
  15. 作動手段は、
    シートクッション装着プレート上に装着され、第1の限界位置から中間位置を介して第2の限界位置へと反転可能にスライド動作する制御部材と、
    前記制御部材を前記第2のラッチ部材に接続し、シートバックがトリガ位置へと移動する時に制御部材をその中間位置へとスライド動作させるとともに、シートバックがトリガ位置から直立位置へと移動する時に制御部材をその中間位置から第2の限界位置へとスライド動作させるリンク部材と、
    リクライナ作動ハンドルがそのレスト位置から使用位置へと移動する制御下で、制御部材が前記中間位置を超えて前記第2の限界位置へとスライド動作することを選択的に阻止し、これにより、ヒンジ機構が前記車両シートアセンブリに取り付けられた際、前記リンク部材の作用により、シートバックがトリガ位置から直立位置へと移動に伴って、前記第2のラッチ部材をそのロック位置からアンロック位置へと旋回動作させ、前記シートバックを直立位置から折り畳み平坦位置へと旋回動作させることができる抑止手段と、
    を備えている請求項14に記載のヒンジ機構。
  16. 抑止手段は、リクライナ作動ハンドルおよびシートクッション装着プレートに動作可能に接続されたストッパ部材を備え、リクライナ作動ハンドルがそのレスト位置から使用位置へと移動する時に、ストッパ部材は、制御部材との相互作用が生じないように位置されるストッパ部材レスト位置から、中間位置で制御部材と係合して制御部材がその中間位置を超えて前記第2の限界位置へとスライド移動することを規制するストッパ部材ブロック位置へと案内されて移動される請求項15に記載のヒンジ機構。
  17. セクタプレートと装着プレートとを互いに接続し、セクタプレートをその第2の位置へと移動させるように付勢する第3のバネを更に備えている請求項16に記載のヒンジ機構。
  18. 急速解除作動部材は急速解除作動ハンドルであり、この急速解除作動ハンドルは、セクタプレートの上部に旋回動作可能に装着されてレスト位置とダンピング位置との間で動作できるとともに、第1のロック手段に動作可能に接続され且つダンピング位置へ移動した時に第1のロック手段を解除する請求項17に記載のヒンジ機構。
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