JP2001169554A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP2001169554A
JP2001169554A JP34676099A JP34676099A JP2001169554A JP 2001169554 A JP2001169554 A JP 2001169554A JP 34676099 A JP34676099 A JP 34676099A JP 34676099 A JP34676099 A JP 34676099A JP 2001169554 A JP2001169554 A JP 2001169554A
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signal
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voltage
power
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English (en)
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Junji Furusawa
準次 古澤
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Okuma Corp
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Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電力変換装置では、接続の状況等によ
り電源電圧が徐々に低下するときには確実かつ迅速に停
電を検出できないという問題点があったが、本発明で
は、確実かつ迅速に停電を検出でき、動作を停止できる
電力変換装置を提供する。 【解決手段】 ピーク値変化回路34が電源電圧のピー
ク値の変化の異常を検出し、かつ周波数変化量回路33
が電源電圧の周波数の変化の異常を検出したときに、A
ND回路32が出力する信号と、電源電圧のピーク値が
所定の値を下回ったときに大小比較器18が出力する信
号と、電源電圧の周波数が所定の範囲から逸脱したとき
に周波数判別器22が出力する信号との3つの信号に基
づいてOR回路23が停電信号を出力し、PWM制御回
路10が動作を停止する電力変換装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械のモータ駆
動などに用いられるインバータに利用され、交流電源を
直流に変換する電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機械の駆動源に使用される各種モータを
可変速運転するインバータの直流電源として、電力変換
装置が実用化されている。
【0003】従来の工作機械に用いられる電動機の制御
装置のシステム構成の一例を図2に示す。図2は、一般
的な電動機の制御装置のシステム構成図である。工作機
械においては複数のモータを用いて各軸を制御してワー
クを加工する構成が一般的で、最近では図2のように交
流電源から直流に変換する電力変換装置を共用し、複数
のPWMインバータ2を接続する形態をとることで、安
価な装置とすることが実現されている。
【0004】従来の電力変換装置の一例について、図6
を用いて説明する。従来の電力変換装置41は、コンバ
ータ4と、電流検出器6と、チョークコイル7と、アイ
ソレータ8と、制御回路Bとから構成されている。この
制御回路Bは、位相検出器9と、PWM制御回路10
と、交流信号発生器11と、交流信号発生器11が出力
する電流の各相に対応して設けられた乗算器12と、減
算器15と、増幅器16と、アイソレータ8に接続され
たピーク電圧ホールド回路24と、加算器19と、第1
の基準電圧20と、減算器14と、増幅器17と、第2
の基準電圧21と、大小比較器18とから構成され、入
力端子30と、出力端子31とを備えている。
【0005】入力端子30から入力された3相交流電源
1は、各相ごとにチョークコイルを通してコンバータ4
に入力されている。このコンバータ4は、6個のトラン
ジスタTr1〜Tr6と、それに対応して設けられたダ
イオードd1〜d6とを備えている。一方、入力端子3
0から入力された3相交流電源1は、アイソレータ8を
介して位相検出器9と、ピーク電圧ホールド回路24に
接続されている。この位相検出器9の出力は、交流信号
発生器11に接続され、交流信号発生器11が出力する
交流信号の各々は、乗算器12と、減算器15と、増幅
器16とを介してPWM制御回路10に接続されてい
る。また、ピーク電圧ホールド回路24の出力は、加算
器19と、減算器14と、増幅器17とを介して、乗算
器12に接続され、この加算器19には、第1の基準電
圧20が接続され、減算器14は、出力端子31に接続
されている。さらに、ピーク電圧ホールド回路24の出
力は、大小比較器18を介してPWM制御回路10に接
続されており、この大小比較器18には、第2の基準電
圧21が接続されている。
【0006】従来の電力変換装置41では、コンバータ
4に入力される交流電流を電流検出器6を用いて検出
し、この検出値に基づいて各相に流れる交流電流が正弦
波波形になる様にフィードバック制御する。図6に示す
従来の電力変換装置41の入力端子30には、3相交流
電源1が接続され、出力端子31には、平滑コンデンサ
5と、インバータ回路2が接続されている。
【0007】制御回路Bは、アイソレータ8と、位相検
出器9と、PWM制御回路10と、交流信号発生器11
と、乗算器12と、減算器14,15と、誤差増幅器1
6,17と、大小比較回路18と、加算器19と、第1
の基準電源20と、第2の基準電源21と、ピーク電圧
ホールド回路24とから構成されている。
【0008】ピーク電圧ホールド回路24は、アイソレ
ータ8を介して入力された3相交流電源1からの3相交
流(電源)の電圧のピーク値を検出する。加算器19
は、このピーク電圧ホールド回路24で検出した電圧の
ピーク値と、第1の基準電圧20が出力する電圧とを加
算して出力する。減算器14は、加算器19が出力する
電圧値から出力端子31に現れる電位差(直流電圧)V
dcの検出値を差引して、電圧偏差信号として出力す
る。誤差増幅器17は、減算器14が出力する電圧偏差
信号を増幅し、直流電流指令として乗算器12に出力す
る。
【0009】位相検出器9は、アイソレータ8を介して
入力された3相交流電源1からの3相交流(電源)の電
圧の周波数ωを検出し、交流信号発生器11に出力す
る。この位相検出器9の具体的構成については、後述す
る。
【0010】交流信号発生器11は、位相検出器9から
入力される電源電圧周波数を基にして、各相の電圧と同
位相,同周波数の交流信号を指令周期ごとに発生する。
各相に対応して設けられた乗算器12は、この交流信号
と、誤差増幅器17から出力される直流電流指令とを乗
算して、各々交流電流指令iR*と、iS*と、iT*
として出力する。
【0011】減算器15は、これらの交流電流指令値か
ら電流検出器6が検出した電流検出値を差引きして出力
する。誤差増幅器16は、この減算器15が出力した信
号を増幅して交流電圧指令として、PWM制御回路10
に出力する。PWM制御回路10は、この交流電圧指令
をキャリア信号によってパルス幅変調(Pulse WidthMod
ulation;PWM)し、トランジスタTr1〜Tr6をO
N/OFFするための制御信号を生成する。このPWM
制御回路10は、インバータの制御回路に一般的に用い
られているものであるので、詳細な説明を省略する。
【0012】ここで、位相検出器9について、より詳細
に説明する。位相検出器9は、具体的には、図7に示す
ように、各相に対応する乗算器25と、加算器26と、
演算器27と、交流信号発生器28から構成されてい
る。交流信号発生器28は、演算器27が出力する信号
を周波数指令として、この周波数指令に応じて、120
度ずつ位相が異なる3相の交流信号を出力する。この交
流信号発生器28が出力する3相の交流信号は、乗算器
25と加算器26とによってアイソレータ8を介して入
力された電源の3相交流(線間電圧)と積和演算されて
位相誤差信号として出力され、さらにこの位相誤差信号
は、pi(比例・積分)演算器27で、比例・積分演算
されて、周波数指令として交流信号発生器28へフィー
ドバックして出力される。また、この演算器27の出力
信号が検出された位相として外部(交流信号発生器1
1)に出力される。このように、位相検出器9では、交
流信号発生器28の内部で周波数指令を積分することに
よって位相値を算出し、交流信号発生器28がこの位相
値を元にして指令周期ごとに出力される交流信号を変化
させて位相誤差信号が「0」となるように制御してい
る。これにより、周波数指令は、常に電源電圧の周波数
に一致するように追従する。
【0013】尚、電源電圧のR−S相,S−T相,T−
R相の各電圧をers,est,etrとし、交流信号
発生器28が出力する各相の交流信号をs1,s2,s
3とおくと、位相誤差信号Aは、次の[数1]で示され
るものとなる。
【0014】
【数1】 A=ers×s1+est×s2+etr×s3 この位相検出方法については、電源電圧に歪みが生じた
場合にも位相検出ができる電力変換装置として特開平8
−331860号公報、「電力変換装置」に開示されて
いるので、詳細な説明を省略する。
【0015】これら各部の働きにより、コンバータ4に
流れる電流は、電源電圧と直流電圧検出値とから作られ
る正弦波の電流指令の通りにフィードバック制御され
る。すなわち、コンバータ4の各相に流れる電流iR,
iS,iTは、正弦波電流となる。
【0016】ここで3相交流電源1が出力する電源電圧
が停電により消失した場合の電力変換装置41の動作に
ついて説明する。この場合には、ピーク電圧ホールド回
路24が検出するピーク値が第2の基準電圧21よりも
小さくなるため、大小比較回路18により、電源電圧が
第2の基準電圧21より低下したことが検出され、大小
比較回路18が停電の発生を表す停電検出信号(第1の
信号)を出力する。この停電検出信号は、電源電圧に生
じたノイズの影響により誤って出力されないようにフィ
ルタ等が挿入されており、第2の基準電圧21は、ノイ
ズ等を考慮してマージンをとり、ピーク値に対して十分
低く設定されている。そのため、停電により電圧は瞬時
に低下するとしても第2の基準電圧21に基づいて検出
が行われるまでに2〜3ミリ秒の遅れを生じる。
【0017】また、この停電検出信号は、PWM制御回
路10にも出力され、PWM制御回路10はトランジス
タTr1〜Tr6の制御信号を全てOFFとして、制御
の電源が消失する前、つまり制御可能なうちに電力変換
装置41の動作が停止する。
【0018】また、従来、電源電圧と基準となる電圧と
を比較するのではなく、別の方法で停電を検出する方法
も考えられている。図8は、そのような従来の第2の電
力変換装置42の構成ブロック図である。図8におい
て、図6と同様の構成をとるものについては、同一の符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0019】図8において、制御回路Aは、位相検出器
9と、PWM制御回路10と、交流信号発生器11と、
各交流信号に対応して設けられた乗算器12と、減算器
15と、増幅器16と、アイソレータ8に接続されたピ
ーク電圧ホールド回路24と、加算器19と、第1の基
準電圧20と、減算器14と、増幅器17と、周波数判
別器22とから構成されている。
【0020】ここで、周波数判別器22の動作について
図5のフローチャートを参照しつつ説明する。周波数判
別器22は、電力変換器の制御電源投入後、位相検出回
路9からの周波数が安定する時間だけ待機してから、つ
まり周波数が電源電圧周波数に一致する100ミリ秒程
度経過してから処理が開始される。
【0021】周波数判別器22は、処理開始直後に電源
周波数fを検出し(S1)、検出した周波数が50Hz
であるか60Hzであるかを判別する(S2)。ここ
で、電源周波数が50Hzであると、電源周波数fを検
出し(S3)、予め設定された第1の係数を50に加え
た値(50+係数1)よりも処理S3で検出した周波数
fが大きいか否かを判別する(S4)。ここで、50+
係数1よりも周波数fが大きくないならば(Noなら
ば)、さらに、50から第1の係数を引いた値(50−
第1の係数)よりも処理S3で検出した周波数fが小さ
いか否かを判別する(S5)。ここで、50−第1の係
数よりも周波数fが小さくないならば(Noならば)、
処理S3に戻って処理を続ける。また、処理S4におい
て周波数fが50+係数1よりも大きい場合、及び処理
S5において周波数fが50−第1の係数よりも小さい
場合には(処理S4又はS5においてYesならば)、
停電したことを表す信号(第2の信号)を出力して(S
9)、処理を終了する。
【0022】一方、処理S2において、処理S1で検出
した周波数が60Hzである場合には、電源周波数fを
検出し(S6)、予め設定された第2の係数を60に加
えた値(60+第1の係数)よりも処理S6で検出した
周波数が大きいか否かを判別し(S7)、大きくないな
らば(Noならば)、さらに、周波数fよりも60から
第2の係数を引いた値(60−第2の係数)が小さいか
否かを判別し(S8)、小さくないならば(Noなら
ば)、処理S6に戻って処理を続ける。一方、処理S7
において、周波数が大である場合及び、処理S8におい
て、周波数fが小さい場合(処理S7及びS8において
Yesならば)、処理S9に移行して停電したことを表
す信号(第2の信号)を出力して処理を終了する。
【0023】すなわち、この従来の第2の電力変換装置
42では、処理の開始直後に電源周波数が50Hzであ
るか60Hzであるかを判別しておき、その後電源周波
数を監視し、監視中の電源周波数が最初に判別した周波
数から所定の範囲(第1の係数又は第2の係数の範囲)
を逸脱した場合に、停電したものと判断する。尚、第1
の係数と第2の係数とは、ノイズ等を考慮して十分マー
ジンを持って設定する。
【0024】具体的に3相交流電源1が出力する電源電
圧が消失すると、周波数判別器22に入力される電源電
圧の周波数が所定範囲外となるため、周波数判別器22
が停電など、電源電圧周波数が異常であることを表す信
号を出力する。そして、コンバータ4のトランジスタの
制御信号が全てOFFとなる。このとき、位相検出器9
の処理速度やフィルタ回路などの関係から所定範囲外の
周波数になってから検出がなされるまでに5〜6ミリ秒
かかる。このようにして、制御電源が消失する前、つま
り制御可能な期間内に電力変換装置42が停止する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電力変換装置を一般的な工作機械の電動機の制御装
置に用いるときには、次のような問題点があった。すな
わち、工作機械の電動機を制御するシステムとしては、
図2に示すように、電力変換装置及びインバータを介し
て接続される電動機の他に、油圧ポンプや冷却ポンプな
どの複数の汎用モータも、1つの3相交流電源から電力
を得ているのが一般的である。したがって、停電が発生
しても、これら汎用モータが停止するまでの間、これら
のモータが発電機として動作し、図4(a)に示すよう
に、モータの回転数低下とともに徐々に電源電圧が低下
し、徐々に電源周波数が低くなることになる。
【0026】従って、工作機械の電動機を制御するシス
テムにおいて基準電圧と大小比較器とを用いて停電時の
制御を行う従来の電力変換装置41では、図4(a)の
ように変化する電源電圧に対しては、第2の基準電圧2
1のノイズマージンやフィルタのため、停電を検出する
までに数十ミリ秒から数百ミリ秒の時間遅延が生じてい
るという問題があった。
【0027】また、交流電源の周波数が所定の範囲内に
あるか否かを検出する従来の電力変換装置42でも、範
囲を設定する係数1と係数2とが十分なノイズマージン
を持って設定されているので、停電を検出するまでに数
十ミリ秒から数百ミリ秒の時間遅延が生じているという
問題があった。さらに、この電力変換装置42では、位
相検出器9が出力する周波数の信号ωは、[数1]で表
された位相誤差信号を基にして生成されるため、通常は
電源電圧の周波数に等しくなるように追従しているが、
電源電圧の検出や処理の速度、フィルタ等の関係から数
ミリ秒以下の時間内に電源電圧がゼロまで低下した場
合、周波数の信号が追従する前に位相誤差信号がゼロと
なって、pi演算器27の出力する周波数の信号が停電
前の周波数のまま維持されてしまい、周波数判別器22
が周波数の異常を検出できず、停電が検出されない場合
があるという問題点があった。
【0028】そこで、このような場合にも、制御電源消
失により電力変換装置が誤動作する前に電力変換装置を
停止させるまでの制御電源を確保しておくため、制御電
圧保持用の大容量のコンデンサを設けておく必要があっ
て、回路規模が大きくなり、コストがかかる。
【0029】本発明は、上記実情を鑑みなされたもので
あり、高速かつ確実に停電を検出して、動作を停止でき
る電力変換装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、電力変換装置にお
いて、PWM制御されたコンバータによって3相交流電
圧から直流電圧への変換を行う電力変換装置において、
前記3相交流電圧のピーク値を検出するピーク値検出手
段と、前記3相交流電圧の周波数を検出する周波数検出
手段と、前記ピーク値の単位時間あたりの変化量を監視
し、当該変化量が予め設定された範囲を逸脱すると、ピ
ーク値変化量の異常を表す信号を出力する第1の信号出
力手段と、前記周波数の単位時間あたりの変化量を監視
し、当該変化量が予め設定された範囲を逸脱すると、周
波数変化の異常を表す信号を出力する第2の信号出力手
段と、前記ピーク値変化量の異常を表す信号が出力さ
れ、かつ前記周波数変化の異常を表す信号が出力されて
いるときには、前記コンバータを停止させるための停電
信号を出力する演算手段と、を有することを特徴として
いる。
【0031】また、上記従来例の問題点を解決するため
の請求項2記載の発明は、請求項1に記載の電力変換装
置において、さらに、前記ピーク値を監視し、当該ピー
ク値が予め設定された値を下回ると、ピーク値の異常を
表す信号を出力する第3の信号出力手段を含み、前記演
算手段は、前記ピーク値の異常を表す信号が出力されて
いるときには、前記コンバータを停止させるための停電
信号を出力することを特徴としている。
【0032】また、上記従来例の問題点を解決するため
の請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の電力
変換装置において、さらに、前記周波数を監視し、当該
周波数が予め設定された周波数範囲を逸脱すると、周波
数の異常を表す信号を出力する第4の信号出力手段を含
み、前記演算手段は、前記周波数の異常を表す信号が出
力されているときには、前記コンバータを停止させるた
めの停電信号を出力することを特徴としている。
【0033】さらに、上記従来例の問題点を解決するた
めの請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか
に記載の電力変換装置において、前記周波数検出手段
は、前記3相交流電圧の線間電圧ers,est,etrを検
出して線間電圧検出値を出力する線間電圧検出手段と、
位相が120°ずつ異なり、前記線間電圧に対応する3
つの交流信号電圧s1,s2,s3を発生する発振手段
と、前記線間電圧検出値と前記交流信号電圧とを積和演
算して、位相誤差信号ers×s1+est×s2+etr×s
3を出力する積和演算手段と、前記位相誤差信号を比例
・積分演算した演算値を周波数指令として前記発振手段
に帰還して出力する手段と、を含み、前記周波数指令を
電源電圧の周波数として出力することを特徴としてい
る。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、従来のものと同様の部分
については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0035】本発明の実施の形態に係る電力変換装置
は、図1に示すように、コンバータ4と、電流検出器6
と、チョークコイル7と、アイソレータ8と、制御回路
Cとから構成されている。この制御回路Cは、位相検出
器9と、PWM制御回路10と、交流信号発生器11
と、交流信号発生器11が出力する各交流信号に対応し
て設けられた乗算器12と、減算器15と、増幅器16
と、アイソレータ8に接続されたピーク電圧ホールド回
路24と、加算器19と、第1の基準電圧20と、減算
器14と、増幅器17と、第2の基準電圧21と、大小
比較器18と、周波数判別器22と、ピーク値変化量回
路34と、周波数変化量回路33と、AND回路32
と、OR回路23とから構成され、入力端子30と、出
力端子31とを備えている。尚、ピーク電圧ホールド回
路24がピーク値検出回路に、位相検出器9が周波数検
出手段に、ピーク値変化量回路34が第1の信号出力手
段に、周波数変化量回路33が第2の信号出力手段に、
大小比較器18が第3の信号出力手段に、周波数判別器
22が第4の信号出力手段に、AND回路32とOR回
路23とが演算手段にそれぞれ相当している。また、制
御回路Cは、実際にはマイクロプロセッサ等を利用して
実現され、その動作はソフトウエアによって実現され
る。
【0036】ピーク値変化量回路34は、ピーク電圧ホ
ールド回路24に接続され、ピーク電圧ホールド回路2
4で検出されたピーク値の単位時間あたりの変化量を監
視し、この変化量が予め設定された範囲を逸脱したなら
ば(例えば変化量の絶対値が所定の値を超えたなら
ば)、ピーク電圧の単位時間あたりの変化量が異常であ
ることを表す信号(第3の信号)を出力する。
【0037】周波数変化量回路33は、位相検出器9に
接続され、位相検出器9から電源電圧の周波数の信号ω
の入力を受けて、この周波数の信号ωの単位時間当たり
の変換量を監視し、当該変化量が予め設定された範囲を
逸脱したならば(例えば変化量の絶対値が所定の値を超
えたならば)、周波数の単位時間当たりの変化量が異常
であることを表す信号(第4の信号)を出力する。
【0038】尚、ピーク値変化量回路34は、ピーク電
圧の単位時間当たりの変化が単調減少(減少し続けてい
る)であるか否かを判断し、単調減少していれば、ピー
ク電圧の単位時間当たりの変化量が異常であることを表
す信号(第3の信号)を出力することとしても構わない
し、周波数変化量回路33は、周波数の単位時間当たり
の変化が単調減少であれば、周波数の単位時間当たりの
変化量が異常であることを表す信号(第4の信号)を出
力することとしても構わない。
【0039】尚、以下の説明では、周波数変化量回路3
3と、ピーク値変化量回路34に設定されている単位時
間は、電源周波数の半周期に相当する時間程度とする。
【0040】AND回路32は、第3の信号と第4の信
号の論理積を演算して、その結果を出力する。このAN
D回路32により、電源ノイズ等による停電の誤検出が
防止される。すなわち、このAND回路32は、電源電
圧のピーク値と電源の周波数とが同時期に、しかも単位
時間内に所定量低下したか、又は連続的に低下(単調減
少)した場合のみ、「H」となる信号(第5の信号)を
出力する。
【0041】OR回路23は、AND回路32が出力す
る第5の信号と、大小比較器18が出力する信号と、周
波数判別器22が出力する信号と、の入力を受けて、こ
れらの3つの信号の論理和を演算し、その結果を停電信
号として出力する。
【0042】次に、本実施の形態に係る電力変換装置の
動作について説明する。まず、3相交流電源電圧が図3
(a)に示すように、停電等の原因により瞬時に消失し
た場合には、ピーク電圧ホールド回路24によって検出
されたピーク値が基準電圧21が出力する電圧よりも低
くなるので、図3(b)に示すように大小比較器18が
停電を検出したことを表す停電検出信号(第1の信号)
を出力する。また、位相検出器9が出力する周波数の信
号は、通常の交流電源の周波数から大きくずれることと
なって、周波数判別器22が所定の範囲を超えたことを
検出して、図3(c)に示すように停電検出信号(第2
の信号)を出力する。
【0043】このとき、既に説明したように、数ミリ秒
以下の瞬時に電源電圧がゼロまで低下すると、停電を検
出できず、第2の信号は出力されないこともある。しか
し、本実施の形態の電力変換装置では、OR回路23が
これらの論理和を演算して、停電信号(図3(e))を
出力するため、第1の信号により、確実かつ迅速に停電
が検知される。
【0044】同様に、停電の性質により、第2の信号が
出力され、第1の信号が出力されない状況があっても、
第2の信号により、確実かつ迅速に停電が検知される。
【0045】尚、このときには、電源周波数の半周期以
下の時間(ここでの単位時間以下の時間)で電源電圧が
ゼロとなっているので、第3の信号と第4の信号とは、
出力されず、AND回路32は、第5の信号を出力しな
い(図3(d))。すなわち、図3のような電源の瞬時
低下の場合には、第1の信号が一番早く出力され、これ
によって停電が検知される。
【0046】さらに、3相交流電源の電圧が図4(a)
のように停電が発生して徐々に電源電圧が消失した場合
の本実施の形態の電力変換装置の動作について説明す
る。この場合には、既に説明したように、大小比較回路
18が出力する第1の信号と、周波数判別器22が出力
する第2の信号とは数十ミリ秒から数百ミリ秒だけ遅れ
て出力される(図4(c),(d))。
【0047】一方、ピーク値変化量回路34と、周波数
変化量回路33とは、単位時間(ここでは、電源電圧の
半周期程度の時間とする)の変化量に応じて異常を検出
するので、変化量の異常を検出するために予め設定する
値を微小にしておいても誤検出の可能性は低い。しか
も、AND回路32により、第3、第4の信号の双方の
論理積により判断するので、図4(a)に示すような徐
々に電源電圧が低下する場合であっても、10ミリ秒程
度の遅れで第5の信号が出力されることになる。すなわ
ち、図4に示すような徐々に電源電圧が低下する場合に
は、第5の信号が最も早く出力され、これにより、確実
かつ迅速に停電を検出できる。
【0048】このように、本実施の形態に係る電力変換
装置によれば、電源が瞬時低下する場合及び徐々に電源
電圧が低下する場合のいずれの場合にも、3〜10ミリ
秒程度で停電を検出して停電信号を出力し、それによっ
て、確実に電力変換装置の動作を停止できる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、瞬時に電源電圧が低下
する通常の停電であっても、接続状況等の原因によって
停電発生時に電圧が徐々に低下する場合においても確実
かつ迅速に、停電を検出でき、制御電源のコンデンサ容
量を減らしてコストの低減を図ることができ、その場合
にも誤動作することなく電力変換装置を停止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電力変換装置を示すシステム構成図
である。
【図2】 一般的な電動機の制御装置を示すシステム構
成図である。
【図3】 停電発生時の信号を表すタイムチャート図で
ある。
【図4】 停電発生時の信号を表すタイムチャート図で
ある。
【図5】 本発明に係る電力変換装置の処理内容を表す
フローチャート図である。
【図6】 従来の電力変換装置を示す構成ブロック図で
ある。
【図7】 従来の電力変換装置の処理内容を表す構成ブ
ロック図である。
【図8】 従来の電力変換装置を示す構成ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 3相交流電源、2 インバータ回路、3 交流モー
タ、4 コンバータ、5 平滑コンデンサ、6 電流検
出器、7 チョークコイル、8 アイソレータ、9 位
相検出器、10 PWM制御回路、11,28 交流信
号発生器、12,25 乗算器、14,15 減算器、
16,17 増幅器、18 大小比較器、19,26
加算器、20,21 基準電圧、22 周波数判別器、
23 OR回路、24 ピーク電圧ホールド回路、27
pi演算器、30 入力端子、31 出力端子、32
AND回路、33 周波数変化量回路、34 ピーク
値変化量回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM制御されたコンバータによって3
    相交流電圧から直流電圧への変換を行う電力変換装置に
    おいて、 前記3相交流電圧のピーク値を検出するピーク値検出手
    段と、 前記3相交流電圧の周波数を検出する周波数検出手段
    と、 前記ピーク値の単位時間あたりの変化量を監視し、当該
    変化量が予め設定された範囲を逸脱すると、ピーク値変
    化量の異常を表す信号を出力する第1の信号出力手段
    と、 前記周波数の単位時間あたりの変化量を監視し、当該変
    化量が予め設定された範囲を逸脱すると、周波数変化の
    異常を表す信号を出力する第2の信号出力手段と、 前記ピーク値変化量の異常を表す信号が出力され、かつ
    前記周波数変化の異常を表す信号が出力されているとき
    には、前記コンバータを停止させるための停電信号を出
    力する演算手段と、 を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電力変換装置におい
    て、さらに、 前記ピーク値を監視し、当該ピーク値が予め設定された
    値を下回ると、ピーク値の異常を表す信号を出力する第
    3の信号出力手段を含み、 前記演算手段は、前記ピーク値の異常を表す信号が出力
    されているときには、前記コンバータを停止させるため
    の停電信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電力変換装置に
    おいて、さらに、 前記周波数を監視し、当該周波数が予め設定された周波
    数範囲を逸脱すると、周波数の異常を表す信号を出力す
    る第4の信号出力手段を含み、 前記演算手段は、前記周波数の異常を表す信号が出力さ
    れているときには、前記コンバータを停止させるための
    停電信号を出力することを特徴とする電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の電力
    変換装置において、 前記周波数検出手段は、 前記3相交流電圧の線間電圧ers,est,etrを検出し
    て線間電圧検出値を出力する線間電圧検出手段と、 位相が120°ずつ異なり、前記線間電圧に対応する3
    つの交流信号電圧s1,s2,s3を発生する発振手段
    と、 前記線間電圧検出値と前記交流信号電圧とを積和演算し
    て、位相誤差信号ers×s1+est×s2+etr×s3を
    出力する積和演算手段と、 前記位相誤差信号を比例・積分演算した演算値を周波数
    指令として前記発振手段に帰還して出力する手段と、を
    含み、 前記周波数指令を電源電圧の周波数として出力すること
    を特徴とする電力変換装置。
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