JP2007151359A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】直流電圧部11と、直流電圧部11に並列接続される複数のアーム部を有するインバータ10と、そのスイッチング素子をオン、オフを制御する制御手段と、を備え、前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点が、同期電動機21等の負荷に接続される電力変換装置において、直流母線電流のピーク値をピーク値演算器41及び過電流判定器42を介して監視し、過電流保護等のためにスイッチング素子を制御する。
【選択図】図2
Description
また、各アーム部10U,10V,10Wのスイッチング素子同士の接続点には、交流電動機20の端子が接続されていると共に、直流電圧部とインバータとの間の直流母線には、直流母線電流iDCを検出するための電流検出器31が接続されている。
ここで、直流母線電流iDCの検出タイミング及び各スイッチング素子の状態は、共にインバータを制御する制御装置において管理できるため、理論上は制御装置によって直流母線電流iDCから相電流を自在に導出できることになる。
このような技術は、例えば後述する特許文献1に開示されている。
一方、32は周波数指令器、33はf/V変換器、34は積分器、35はローパスフィルタ、36は有効電流演算器、37はハイパスフィルタ、38は比例演算器、39はパルス幅変調器、40は加算器であり、これらと前記電流検出器31により制御装置が構成されている。
すなわち、直流母線電流の検出値iDCをローパスフィルタ35に通して直流母線電流の低周波成分からその平均値iDC’を求め、このiDC’とf/V変換器33からの電圧指令値v*とを用いて有効電流演算器36により同期電動機21の入力有効電流iδを求める。そして、ハイパスフィルタ37により直流分を除去してなる変動成分Δiδに比例演算器38にて所定ゲインを乗じることにより周波数補正量Δf*を算出し、この補正量Δf*を周波数指令f*に負帰還して同期電動機21の安定化制御を行っている。
上記の構成によれば、相電流を検出することなく、直流母線電流の低周波成分のみを用いて安定した制御が実現可能であり、システム全体を安価に構成することができる。
このため、例えば負荷におけるインピーダンスのうちリアクタンス分が減少して過大な電流が流れた場合には、有効電流は増えずに無効電流のみが増えるため、図5の構成では過大な電流が流れていることを検出できない。その結果、負荷やインバータが過熱してシステムの停止、更には装置の破壊に至る恐れがある。
すなわち、電動機の出力は負荷トルクが一定ならば回転速度にほぼ比例するため、低速回転状態では比較的大きなトルクを発生しても電動機の出力は小さくなる。電動機の入力電力はこの出力に電動機の損失を加えたものであり、また、損失のうち銅損は回転速度への依存性が小さいことから、低速回転時には出力に対する損失の比率が大きくなる。
つまり、特許文献2に記載された従来技術では、電動機の脱調を検出できない場合があり、脱調に伴う電動機の電流振幅によって電動機が過熱してしまう恐れがある。
直流電圧部と、
複数の半導体スイッチング素子が直列接続され、その両端が前記直流電圧部に並列接続される少なくとも一つのアーム部と、
前記スイッチング素子のオン、オフを制御する制御手段と、を備え、
前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点が、負荷の少なくとも一端子に接続される電力変換装置において、
前記直流電圧部と前記アーム部との間に流れる直流母線電流のピーク値相当値を利用して、前記スイッチング素子のオン、オフを制御するものである。
更に直流母線電流の低周波成分相当値を利用して前記スイッチング素子のオン、オフを制御するものである。
前記制御手段は、
集積回路を用いたディジタル制御手段と、
直流母線電流のピーク値相当値を生成するピークホールド手段と、
前記ピーク値相当値をディジタル値に変換して前記ディジタル制御手段に送るA/D変換手段と、を備えたものである。
直流母線電流のピーク値相当値を用いて、前記負荷に流れる電流の振幅を求めるものである。
更に直流母線電流の低周波成分相当値を用いて前記負荷に流れる有効電流を求めるものである。
直流母線電流のピーク値相当値が所定値を上回った場合に、前記スイッチング素子の全てをオフするものである。
前記負荷が界磁付き交流電動機であることを特徴とする。
複数の前記アーム部によりインバータが構成され、このインバータにより前記負荷としての永久磁石型同期電動機を駆動するものである。
また、直流母線電流の低周波成分を用いた安定化制御を併用することも可能であり、更には必要に応じて、低周波成分から求めた有効電流と負荷電流の振幅とから無効電流を求めることもできる。
総じて本発明によれば、システムの高性能化、安全性向上に寄与することが可能である。
図1は、請求項1に係る発明の実施形態を説明するためのものであり、インバータによって交流電動機を駆動した場合の、インバータの直流母線電流iDCと交流電動機の相電流とを示す波形図である。
iDCのピーク値の検出結果を利用する方法としては、例えば相電流の振幅が所定値以上になった場合には、インバータによる印加電圧を低減して相電流の振幅を低減することがある。
具体的には、特許文献2に記載されている、iDCの低周波成分の平均値iDC’(本明細書において、低周波成分そのもの、及び、その平均値のごとく低周波成分に準じた値をまとめて、低周波成分相当値という)を用いた同期電動機の安定化制御系(図5参照)に、iDCのピーク値相当値を用いる構成を付加して同期電動機の過電流保護を図るための構成である。
なお、iDCの低周波成分の平均値iDC’を用いた安定化制御系の動作は図5について説明した通りであり、ローパスフィルタ35から出力される低周波成分平均値iDC’と電圧指令値v*とを用いて有効電流演算器36により同期電動機21の入力有効電流iδを求め、ハイパスフィルタ37により直流分を除去した変動成分Δiδに比例演算器38にて所定ゲインを乗じることにより周波数補正量Δf*を算出し、これを周波数指令f*に負帰還して同期電動機21の安定化制御を行う。
なお、ピーク値演算器41は、前述したようにピーク値相当値を演算する手段であれば良い。
図3は、iDCのピーク値を検出して制御系に取り込むための構成例であり、制御系は、例えば集積回路を用いたCPUや論理回路からなるディジタル制御系として構成されている。
電流振幅の代表的な利用例としては、通流電流の振幅または実効値(正弦波の場合、実効値=√2×振幅)のユーザへの表示や、負荷の銅損(=抵抗値×電流実効値の二乗)の計算による温度上昇の予測などが考えられる。
請求項4に係る発明は、これらの物理量の利用を可能にするものである。
無効電流=√(電流実効値の二乗−有効電流の二乗)
電流の無効分の利用価値は様々であるが、例えば、伊東淳一、豊崎次郎、大沢博による論文「永久磁石同期電動機のV/f制御の高性能化」(電気学会論文誌D、122巻3号、平成14年、pp.253〜259)に記載されているように、同期電動機の高効率制御に用いることが可能である。
すなわち、請求項7に記載したように、負荷がPMモータのような界磁付き交流電動機である場合に、iDCのピーク値が所定値を超えたときに変換装置のスイッチング素子を全てオフするように制御系を構成しておけば、脱調した場合に確実にシステムを停止することができ、過電流の通流を防ぐことができる。
11:直流電圧部
20:交流電動機
21:同期電動機
31:電流検出器
33:f/V変換器
34:積分器
35:ローパスフィルタ
36:有効電流演算器
37:ハイパスフィルタ
38:比例演算器
39:パルス幅変調器
40:加算器
41:ピーク値演算器
42:過電流判定器
411:ピークホールド回路
412:サンプルホールド回路
413:A/D変換器
Claims (8)
- 直流電圧部と、
複数の半導体スイッチング素子が直列接続され、その両端が前記直流電圧部に並列接続される少なくとも一つのアーム部と、
前記スイッチング素子のオン、オフを制御する制御手段と、を備え、
前記アーム部におけるスイッチング素子同士の接続点が、負荷の少なくとも一端子に接続される電力変換装置において、
前記直流電圧部と前記アーム部との間に流れる直流母線電流のピーク値相当値を利用して、前記スイッチング素子のオン、オフを制御することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載した電力変換装置において、
更に直流母線電流の低周波成分相当値を利用して前記スイッチング素子のオン、オフを制御することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1または2に記載した電力変換装置において、
前記制御手段は、
集積回路を用いたディジタル制御手段と、
直流母線電流のピーク値相当値を生成するピークホールド手段と、
前記ピーク値相当値をディジタル値に変換して前記ディジタル制御手段に送るA/D変換手段と、
を備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載した電力変換装置において、
直流母線電流のピーク値相当値を用いて、前記負荷に流れる電流の振幅を求めることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項4に記載した電力変換装置において、
更に直流母線電流の低周波成分相当値を用いて前記負荷に流れる有効電流を求めることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載した電力変換装置において、
直流母線電流のピーク値相当値が所定値を上回った場合に、前記スイッチング素子の全てをオフすることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項6に記載した電力変換装置において、
前記負荷が界磁付き交流電動機であることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1〜7の何れか1項に記載した電力変換装置において、
複数の前記アーム部によりインバータが構成され、このインバータにより前記負荷としての永久磁石型同期電動機を駆動することを特徴とする電力変換装置。
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