JP2001166520A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2001166520A
JP2001166520A JP35335499A JP35335499A JP2001166520A JP 2001166520 A JP2001166520 A JP 2001166520A JP 35335499 A JP35335499 A JP 35335499A JP 35335499 A JP35335499 A JP 35335499A JP 2001166520 A JP2001166520 A JP 2001166520A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性が高く、かつ画像欠陥の生じない優れ
た電子写真特性を有する電子写真感光体、その電子写真
感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
を提供することにある。 【解決手段】 導電性支持体、感光層及び保護層を有す
る電子写真感光体において、該保護層が同一分子内に2
つ以上の連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を
重合した化合物を含有し、かつ該感光層が融点100℃
以上の電荷輸送材料を含有することを特徴とする電子写
真感光体、その電子写真感光体を有するプロセスカート
リッジ及び電子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
プロセスカートリッジ及び電子写真装置に関し、詳しく
は、保護層に特定の化合物を含有し、かつ感光層の電荷
輸送材料の融点が100℃以上である電子写真感光体、
その電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び
電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真感光体に、セレン、硫化
カドミウム及び酸化亜鉛等の無機光導電性材料が広く用
いられていた。一方、有機光導電性材料を用いた電子写
真感光体としては、ポリ−N−ビニルカリバゾールに代
表される光導電性ポリマーや2,5−ビス(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールの
ような低分子の有機光導電性材料を用いたもの、更に
は、かかる有機光導電性材料と各種染料や顔料を組み合
わせたもの等が知られている。
【0003】有機光導電性材料を用いた電子写真感光体
は成膜性が良く、塗工によって生産できるため、極めて
生産性が高く安価な電子写真感光体を提供できる利点を
有している。また、使用する染料や顔料等の選択によ
り、感光波長域を自在にコントロールできる等の利点を
有し、これまで幅広い検討がなされてきた。特に最近で
は、有機光導電性染料や顔料を含有した電荷発生層と光
導電性ポリマーや低分子の有機光導電性材料を含有した
電荷輸送層を積層した機能分離型の電子写真感光体の開
発により、従来の有機電子写真感光体の欠点とされてい
た感度や耐久性に著しい改善がなされてきており、これ
が有機電子写真感光体の主流となってきている。
【0004】一方、当然のことながら電子写真感光体に
は適用される電子写真プロセスに応じた感度、電気的特
性、更には光学的特性を備えていることが要求される。
特に、繰り返し使用される電子写真感光体にあっては、
その電子写真感光体の表面には帯電、画像露光、トナー
現像、紙への転写、クリーニング処理といった電気的、
機械的外力が直接加えられるため、それらに対する耐久
性が要求される。具体的には、摺擦による表面の磨耗や
傷の発生に対する耐久性、帯電による表面劣化、例えば
転写効率や滑り性の低下、更には感度低下、電位低下等
の電気特性の劣化に対する耐久性も要求される。
【0005】一般に電子写真感光体の表面は薄い樹脂層
であり、樹脂の特性が非常に重要である。上述の諸条件
をある程度満足する樹脂として、近年、アクリル樹脂や
ポリカーボネート樹脂等が実用化されているが、前述し
たような特性の全てがこれらの樹脂で満足されるわけで
はなく、特に電子写真感光体の高耐久化を図る上では該
樹脂の被膜硬度は十分高いとは言い難い。これらの樹脂
を表面層形成用の樹脂として用いた場合でも繰り返し使
用時において表面層の磨耗が起こり、更に傷が発生する
という問題点があった。
【0006】更に、近年の有機電子写真感光体の高感度
化に対する要求から電荷輸送材料等の低分子量化合物が
比較的大量に添加される場合が多いが、この場合それら
低分子量材料の可塑剤的な作用により膜強度が著しく低
下し、一層繰り返し使用時の表面層の磨耗や傷発生が問
題となっている。また、電子写真感光体を長期にわたっ
て保存する際に前述の低分子量成分が析出してしまい、
層分離するといった問題も発生している。
【0007】これらの問題点を解決する手段として、硬
化性の樹脂を電荷輸送層用の樹脂として用いる試みが、
例えば特開平2-127652号公報に開示されてい
る。このように、電荷輸送層用の樹脂に硬化性の樹脂を
用い電荷輸送層を硬化、架橋することによって機械的強
度が増し、繰り返し使用時の耐削れ性及び耐傷性は大き
く向上する。しかしながら硬化性樹脂を用いても、低分
子量成分はあくまでも結着樹脂中において可塑剤として
作用するので、先に述べたような析出や層分離の問題は
根本的な解決にはなっていない。また、有機電荷輸送材
料と結着樹脂とで構成される電荷輸送層においては電荷
輸送能の樹脂に対する依存度が大きく、例えば硬度が十
分に高い硬化性樹脂では電荷輸送能が十分ではなく繰り
返し使用時に残留電位の上昇が見られる等、両者を満足
させるまでには至っていない。
【0008】また、特開平5-216249号公報、特
開平7-72640号公報等においては、電荷移動層に
炭素−炭素二重結合を有するモノマーを含有させ、電荷
移動材の炭素−炭素二重結合と熱あるいは光のエネルギ
ーによって反応させて電荷移動層硬化膜を形成した電子
写真感光体が開示されているが、電荷輸送材はポリマー
主骨格にペンダント状に固定化されているだけであり、
先の可塑的な作用を十分に排除できないため機械的強度
が十分ではない。また、電荷輸送能の向上のために電荷
輸送材の濃度を高くすると、架橋密度が低くなり十分な
機械的強度を確保することができない。更には、重合時
に必要とされる開始剤類の電子写真特性への影響も懸念
される。
【0009】また、別の解決手段として例えば特開平8
-248649号公報においては、熱可塑性高分子主鎖
中に電荷輸送能を有する基を導入し電荷輸送層を形成さ
せた電子写真感光体が開示されているが、従来の分子分
散型の電荷輸送層と比較して析出や層分離に対しては効
果があり、機械的強度も向上するが、あくまでも熱可塑
性樹脂であり、その機械的強度には限界があり、樹脂の
溶解性等を含めたハンドリングや生産性の面で十分であ
るとは言い難い。
【0010】以上述べたことを背景にして、本発明者ら
は、高い機械的強度と電荷輸送能の両立を達成するため
の検討を重ねた。その結果、同一分子内に二つ以上の連
鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合した化
合物を含有した電子写真感光体によって機械的強度と電
荷輸送能の両立がほぼ達成されることが確認された。
【0011】しかしながら、同一分子内に二つ以上の連
鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合した化
合物を含有した電子写真感光体においても、機械的強度
に関してさらなる向上が必要とされていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保護
層形成における問題点を解決し、耐久性が高く、かつ画
像欠陥の生じない優れた電子写真特性を有する電子写真
感光体を提供することにある。
【0013】本発明の別の目的は、上記電子写真感光体
を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、導電性
支持体、感光層及び保護層を有する電子写真感光体にお
いて、該保護層が同一分子内に2つ以上の連鎖重合性官
能基を有する正孔輸送性化合物を重合した化合物を含有
し、かつ該感光層が融点100℃以上の電荷輸送材料を
含有する電子写真感光体が提供される。
【0015】また、本発明に従って、上記電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置が提
供される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の構成を詳細
に説明する。
【0017】まず、本発明における保護層について説明
する。はじめに、連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性
化合物について説明する。
【0018】本発明における連鎖重合とは、高分子物の
生成反応を大きく連鎖重合と逐次重合に分けた場合の前
者の重合反応形態を示し、詳しくは例えば技報堂出版
三羽忠広著の「基礎 合成樹脂の化学(新版)」199
5年7月25日(1版8刷)24頁に説明されているよ
うに、その形態が主にラジカルあるいはイオン等の中間
体を経由して反応が進行する不飽和重合、開環重合そし
て異性化重合等のことをいう。
【0019】前記一般式(4)における連鎖重合性官能
基P1及びP2とは、前述の反応形態が可能な官能基を意
味するが、ここではその大半を占め応用範囲の広い不飽
和重合あるいは開環重合性官能基の具体例を示す。
【0020】不飽和重合とは、ラジカル、イオン等によ
って不飽和基、例えばC=C、C≡C、C=O、C=
N、C≡N等が重合する反応であるが、主にはC=Cで
ある。不飽和重合性官能基の具体例を表1に示すがこれ
らに限定されるものではない。
【0021】
【表1】
【0022】表中、Rは置換基を有してもよいメチル
基、エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル
基、置換基を有しても良いベンジル基、フェネチル基、
ナフチルメチル基、フルフリル基及びチエニル基等のア
ラルキル基、置換基を有しても良いフェニル基、ナフチ
ル基及びアンスリル基等のアリール基又は水素原子を示
す。
【0023】開環重合とは、炭素環、オクソ環及び窒素
ヘテロ環等のひずみを有した不安定な環状構造が触媒の
作用で活性化され、開環すると同時に重合を繰り返し鎖
状高分子物を生成する反応であるが、この場合、基本的
にはイオンが活性種として作用するものが大部分であ
る。開環重合性官能基の具体例を表2に示すがこれらに
限定されるものではない。
【0024】
【表2】
【0025】表中、Rは置換基を有してもよいメチル
基、エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル
基、置換基を有しても良いベンジル基、フェネチル基、
ナフチルメチル基、フルフリル基及びチエニル基等のア
ラルキル基、置換基を有しても良いフェニル基、ナフチ
ル基及びアンスリル基等のアリール基又は水素原子を示
す。
【0026】上記で説明したような本発明に係わる連鎖
重合性官能基の中でも、下記の一般式(5)〜一般式
(7)で示されるものが好ましい。
【0027】
【化5】
【0028】式中、Eは水素原子、フッ素、塩素及び臭
素等のハロゲン原子、置換基を有しても良いメチル基、
エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル基、置
換基を有しても良いベンジル基、フェネチル基、ナフチ
ルメチル基、フルフリル基及びチエニル基等のアラルキ
ル基、置換基を有しても良いフェニル基、ナフチル基、
アンスリル基、ピレニル基、チオフェニル基及びフリル
基等のアリール基、CN基、ニトロ基、メトキシ基、エ
トキシ基及びプロポキシ基等のアルコキシ基、−COO
7又は−CONR89を示す。
【0029】Wは置換基を有しても良いフェニレン基、
ナフチレン基及びアントラセニレン基等のアリーレン
基、置換基を有しても良いメチレン基、エチレン基及び
ブチレン基等のアルキレン基、−COO−、−CH
2−、−O−、−OO−、−S−又は−CONR10−で
示される。
【0030】R7、R8、R9及びR10は水素原子、フッ
素、塩素及び臭素等のハロゲン原子、置換基を有しても
良いメチル基、エチル基及びプロピル基等のアルキル
基、置換基を有しても良いベンジル基及びフェネチル基
等のアラルキル基及び置換基を有しても良いフェニル
基、ナフチル基及びアンスリル基等のアリール基を示
し、R8とR9は互いに同一であっても異なっても良い。
また、fは0又は1を示す。
【0031】E及びW中で有してもよい置換基として
は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素等のハロゲン原子;
ニトロ基、シアノ基、水酸基;メチル基、エチル基、プ
ロピル基及びブチル基等のアルキル基;メトキシ基、エ
トキシ基及びプロポキシ基等のアルコキシ基;フェノキ
シ基及びナフトキシ基等のアリールオキシ基;ベンジル
基、フェネチル基、ナフチルメチル基、フルフリル基及
びチエニル基等のアラルキル基;又はフェニル基、ナフ
チル基、アンスリル基及びピレニル基等のアリール基等
が挙げられる。
【0032】
【化6】
【0033】式中、R11及びR12は水素原子、置換基を
有しても良いメチル基、エチル基プロピル基及びブチル
基等のアルキル基、置換基を有しても良いベンジル基及
びフェネチル基等のアラルキル基、又は置換基を有して
も良いフェニル基及びナフチル基等のアリール基を示
し、nは1〜10の整数を示す。
【0034】
【化7】
【0035】式中、R13及びR14は水素原子、置換基を
有しても良いメチル基、エチル基、プロピル基及びブチ
ル基等のアルキル基、置換基を有しても良いベンジル基
及びフェネチル基等のアラルキル基、又は置換基を有し
ても良いフェニル基及びナフチル基等のアリール基を示
し、nは0〜10の整数を示す。
【0036】なお、上記一般式(6)及び一般式(7)
のR11、R12、R13及びR14が有しても良い置換基とし
てはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素等のハロゲン原子;
メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基等のアル
キル基;メトキシ基、エトキシ基及びプロポキシ基等の
アルコキシ基;フェノキシ基及びナフトキシ基等のアリ
ールオキシ基;ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメ
チル基、フルフリル基及びチエニル基等のアラルキル
基;又はフェニル基、ナフチル基、アンスリル基及びピ
レニル基等のアリール基等が挙げられる。
【0037】また、上記一般式(5)〜一般式(7)の
中でも、更に特に好ましい連鎖重合性官能基としては、
下記一般式(8)〜一般式(14)で示されるものが挙
げられる。
【0038】
【化8】
【0039】更に、上記一般式(8)〜一般式(14)
の中でも、一般式(8)のアクリロイルオキシ基及び一
般式(9)のメタクリロイルオキシ基が、重合特性等の
点から特に好ましい。
【0040】次に、本発明における正孔輸送性材料につ
いて説明する。
【0041】本発明で『連鎖重合性官能基を有する正孔
輸送性化合物』とは、上記で説明した連鎖重合性官能基
が下記で説明する正孔輸送性化合物に官能基として好ま
しくは2つ以上の化学結合している化合物を示す。この
場合、それらの連鎖重合性官能基は全て同一でも異なっ
たものであってもよい。
【0042】それらの連鎖重合性官能基を2つ以上有す
る正孔輸送性化合物としては、下記の一般式(4)であ
る場合が好ましい。
【0043】
【化9】
【0044】P1及びP2は連鎖重合性官能基を示し、P
1とP2は同一でも異なっても良い。Zは置換基を有して
も良い有機基を示す。a、b及びdは0又は1以上の整
数を示し、a+b×dは2以上の整数を示す。また、a
が2以上の場合P1は同一でも異なっても良く、dが2
以上の場合P2は同一でも異なっても良く、また bが2
以上の場合、Z及びP2は同一でも異なっても良い。
【0045】なおここで、『aが2以上の場合P1は同
一でも異なっても良く』とは、それぞれ異なるn種類の
連鎖重合性官能基をP11、P12、P13、P14、P15・・
・・P1nと示した場合、例えばa=3のとき正孔輸送性
化合物Aに直接結合する重合性官能基P1は3つとも同
じものでも、2つ同じで一つは違うもの(例えば、P1 1
とP11とP12とか)でも、それぞれ3つとも異なるもの
(例えば、P12とP15とP17とか)でも良いということ
を意味するものである(『dが2以上の場合P 2は同一
でも異なっても良く』というのも、『bが2以上の場
合、Z及びP2は同一でも異なっても良い』というのも
これと同様なことを意味するものである)。
【0046】上記一般式(4)のA2は正孔輸送性基を
示し、正孔輸送性を示すものであればいずれのものでも
よく、P1やZとの結合部位を水素原子に置き換えた水
素付加化合物(正孔輸送化合物)として示せば、例え
ば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、トリフェニルアミン等のトリアリー
ルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリル)
アントラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノ
フェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリル
ピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、チアゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジ
ン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘
導体、チオフェン誘導体及びN−フェニルカルバゾール
誘導体等が挙げられる。
【0047】更に、上記正孔輸送化合物の中でも、下記
一般式(15)、(16)、(17)、(18)及び
(20)で示される化合物、あるいは下記一般式(2
1)で示される基を有する縮合環炭化水素又は下記一般
式(21)で示される基を有する縮合複素環であるもの
が好ましい。その中でも、一般式(15)、(16)及
び(17)で示される化合物である場合が特に好まし
い。
【0048】
【化10】
【0049】上記一般式(15)中、R15、R16及びR
17は置換基を有しても良いメチル基、エチル基及びプロ
ピル基及びブチル基等の炭素数10以下のアルキル基、
置換基を有しても良いベンジル基、フェネチル基、ナフ
チルメチル基、フルフリル基及びチエニル基等のアラル
キル基又は置換基を有しても良いフェニル基、ナフチル
基、アンスリル基、フェナンスリル基、ピレニル基、チ
オフェニル基、フリル基、ピリジル基、キノリル基、ベ
ンゾキノリル基、カルバゾリル基、フェノチアジニル
基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル基、ジベンゾ
フリル基及びジベンゾチオフェニル基等のアリール基を
示す。
【0050】但し、R15、R16及びR17のうち少なくと
も2つはアリール基を示し、R15、R16及びR17はそれ
ぞれ同一であっても異なっていてもよい。更に、その中
でもR15、R16及びR17のすべてがアリール基であるも
のが特に好ましい。また、上記一般式(15)のR15
はR16又はR17のうち任意の2つはそれぞれ直接もしく
は結合基を介して結合しても良く、その結合基として
は、メチレン基、エチレン基及びプロピレン基等のアル
キレン基、酸素及び硫黄原子等のヘテロ原子又はCH=
CH基等が挙げられる。
【0051】
【化11】
【0052】上記一般式(16)中、R18、R19、R22
及びR23は置換基を有しても良いメチル基、エチル基、
プロピル基及びブチル基等の炭素数10以下のアルキル
基、置換基を有しても良いベンジル基、フェネチル基、
ナフチルメチル基、フルフリル基及びチエニル基等のア
ラルキル基又は置換基を有しても良いフェニル基、ナフ
チル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ピレニル
基、チオフェニル基、フリル基、ピリジル基、キノリル
基、ベンゾキノリル基、カルバゾリル基、フェノチアジ
ニル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル基、ジベ
ンゾフリル基及びジベンゾチオフェニル基等のアリール
基を示し、R18、R19、R22及びR23はそれぞれ同一で
あっても異なっていてもよい。R20及びR21は置換基を
有しても良いメチレン基、エチレン基及びプロピレン基
等の炭素数10以下のアルキレン基、又は置換基を有し
ても良いアリーレン基(ベンゼン、ナフタレン、アント
ラセン、フェナンスレン、ピレン、チオフェン、フラ
ン、ピリジン、キノリン、ベンゾキノリン、カルバゾー
ル、フェノチアジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェ
ン、ジベンゾフラン及びジベンゾチオフェン等より2個
の水素を取り除いた基)を示し、R20及びR21は同一で
あっても異なっていてもよい。
【0053】更にその中でも、上記一般式(16)中の
18、R19、R22及びR23のうち少なくとも2つが置換
基を有しても良いアリール基であり、かつR20及びR21
は置換基を有しても良いアリーレン基である場合が好ま
しく、更にR18、R19、R22及びR23が4つとも全てア
リール基である場合が特に好ましい。
【0054】また、上記一般式(16)のR18又はR19
又はR20のうち任意の2つあるいはR21又はR22又はR
23のうち任意の2つはそれぞれ直接もしくは結合基を介
して結合しても良く、その結合基としては、メチレン
基、エチレン基及びプロピレン基等のアルキレン基、酸
素及び硫黄原子等のヘテロ原子又はCH=CH基等が挙
げられる。
【0055】
【化12】
【0056】上記一般式(17)中、m1は0又は1を
示し、m1=1である場合が好ましい。R24〜R27は置
換基を有しても良いメチル基、エチル基、プロピル基及
びブチル基等の炭素数10以下のアルキル基、置換基を
有しても良いベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチ
ル基、フルフリル基及びチエニル基等のアラルキル基又
は置換基を有しても良いフェニル基、ナフチル基、アン
スリル基、フェナンスリル基、ピレニル基、チオフェニ
ル基、フリル基、ピリジル基、キノリル基、ベンゾキノ
リル基、カルバゾリル基、フェノチアジニル基、ベンゾ
フリル基、ベンゾチオフェニル基、ジベンゾフリル基及
びジベンゾチオフェニル基等のアリール基を示し、R24
〜R27はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
【0057】Ar7は置換基を有してもよいアリーレン
基(ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナンス
レン、ピレン、チオフェン、フラン、ピリジン、キノリ
ン、ベンゾキノリン、カルバゾール、フェノチアジン、
ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ジベンゾフラン及び
ジベンゾチオフェン等より2個の水素を取り除いた基)
を示し、Ar8はm1=0の場合、置換基を有してもよい
フェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリ
ル基、ピレニル基、チオフェニル基、フリル基、ピリジ
ル基、キノリル基、ベンゾキノリル基、カルバゾリル
基、フェノチアジニル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオ
フェニル基、ジベンゾフリル基及びジベンゾチオフェニ
ル基等のアリール基を示し、m1=1の場合は上記Ar7
と同様なアリーレン基を示す。なお、m1=1の場合
は、Ar7とAr8は同一であっても異なっていてもよ
い。
【0058】更にその中でも、上記一般式(17)中の
24及びR27が置換基を有しても良いアリール基である
場合が好ましく、R24〜R27が4つとも全てアリール基
である場合が特に好ましい。また、上記一般式(17)
のR24とR25又はR26とR27又はAr7とAr8はそれぞ
れ直接もしくは結合基を介して結合しても良く、その結
合基としては、メチレン基、エチレン基及びプロピレン
等のアルキレン基、カルボニル基、酸素及び硫黄原子等
のヘテロ原子又はCH=CH基等が挙げられる。
【0059】
【化13】
【0060】但し上記一般式(18)中、Ar9、Ar
10及びR28のうち少なくとも一つは、下記一般式(1
9)で示される基を少なくとも一つ有する。
【0061】
【化14】
【0062】上記一般式(18)及び(19)中、Ar
9、Ar10及びAr11は置換基を有しても良いフェニル
基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ピ
レニル基、チオフェニル基、フリル基、ピリジル基、キ
ノリル基、ベンゾキノリル基、カルバゾリル基、フェノ
チアジニル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル
基、ジベンゾフリル基及びジベンゾチオフェニル基等の
アリール基を示し、R28、R29及びR30は置換基を有し
ても良いメチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基
等の炭素数10以下のアルキル基、置換基を有しても良
いベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、フル
フリル基及びチエニル基等のアラルキル基、置換基を有
しても良いフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フ
ェナンスリル基、ピレニル基、チオフェニル基、フリル
基、ピリジル基、キノリル基、ベンゾキノリル基、カル
バゾリル基、フェノチアジニル基、ベンゾフリル基、ベ
ンゾチオフェニル基、ジベンゾフリル基及びジベンゾチ
オフェニル基等のアリール基を示し、R29及びR30はこ
れらのアルキル基、アラルキル基及びアリール基に加え
て水素原子を示す。なお、Ar9及びAr10とR29及び
30は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。
【0063】更にその中でも、R28及びR30がアリール
基である場合が特に好ましい。また、R28又はAr9
はAr10のうち任意の2つ、又はAr11及びR30はそれ
ぞれ直接もしくは結合基を介して結合しても良く、その
結合基としては、メチレン基、エチレン基及びプロピレ
ン等のアルキレン基、酸素及び硫黄原子等のヘテロ原子
又はCH=CH基等が挙げられる。n3は0〜2の整数
を示す。
【0064】
【化15】
【0065】但し、上記一般式(20)は、下記一般式
(21)で示される基を少なくとも一つ有する。
【0066】
【化16】
【0067】上記一般式(20)及び(21)中、Ar
12及びAr13は置換基を有しても良いフェニル基、ナフ
チル基、アンスリル基、フェナンスリル基、ピレニル
基、チオフェニル基、フリル基、ピリジル基、キノリル
基、ベンゾキノリル基、カルバゾリル基、フェノチアジ
ニル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル基、ジベ
ンゾフリル基及びジベンゾチオフェニル基等のアリール
基を示し、R31、R32、R33及びR34は置換基を有して
も良いメチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基等
の炭素数10以下のアルキル基、置換基を有しても良い
ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、フルフ
リル基及びチエニル基等のアラルキル基、置換基を有し
ても良いフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェ
ナンスリル基、ピレニル基、チオフェニル基、フリル
基、ピリジル基、キノリル基、ベンゾキノリル基、カル
バゾリル基、フェノチアジニル基、ベンゾフリル基、ベ
ンゾチオフェニル基、ジベンゾフリル基及びジベンゾチ
オフェニル基等のアリール基を示し、R33及びR34はこ
れらのアルキル基、アラルキル基及びアリール基に加え
て水素原子を示す。
【0068】更に、R31とR32及びR33とR34は、それ
ぞれ同一であっても異なっていてもよい。また、R31
はR32又はAr12のうち任意の2つ、又はAr13及びR
34はそれぞれ直接もしくは結合基を介して結合しても良
く、その結合基としては、メチレン基、エチレン基及び
プロピレン等のアルキレン基、酸素及び硫黄原子等のヘ
テロ原子又はCH=CH基等が挙げられる。n4は0〜
2の整数を示す。なお、その中でもR34がアリール基で
ある場合が好ましく、更にR31とR32がアリール基であ
る場合が特に好ましい。
【0069】更に、上記一般式(21)で示される基を
有する化合物としては、置換基を有してもよい、ナフタ
レン基、アントラセン基、フェナンスレン基、ペレン
基、フルオレン基、フルオランセン基、アズレン基、イ
ンデン基、ペリレン基、クリセン基及びコロネン基等の
縮合環炭化水素又は置換基を有しても良いベンゾフラン
基、インドール基、カルバゾール基、ベンズカルバゾー
ル基、アクリジン基、フェノチアジン基及びキノリン基
等の縮合複素環が挙げられる。
【0070】また、上記一般式(4)中のZ及び上記一
般式(16)中のQは、置換基を有しても良いアルキレ
ン基、置換基を有しても良いアリーレン基、CR35=C
36(R35及びR36はアルキル基、アリール基又は水素
原子を示し、R35及びR36は同一でも異なっても良
い)、C=O、S=O、SO2、酸素原子又は硫黄原子
より一つあるいは任意に組み合わされた有機基を示す。
その中でも下記一般式(22)で示されるものが好まし
く、下記一般式(23)で示されるものが特に好まし
い。
【0071】
【化17】
【0072】
【化18】
【0073】上記一般式(22)中、X1〜X3は置換基
を有しても良いメチレン基、エチレン基及びプロピレン
基等の炭素数20以下のアルキレン基、(CR37=CR
38 m2、C=O、S=O、SO2、酸素原子又は硫黄原
子を示し、Ar14及びAr15は置換基を有しても良いア
リーレン基(ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フ
ェナンスレン、ピレン、チオフェン、フラン、ピリジ
ン、キノリン、ベンゾキノリン、カルバゾール、フェノ
チアジン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ジベンゾ
フラン、ジベンゾチオフェン等より2個の水素原子を取
り除いた基)を示す。R37及びR38は置換基を有しても
良いメチル基、エチル基及びプロピル基等のアルキル
基、置換基を有しても良いフェニル基、ナフチル基及び
チオフェニル基等のアリール基又は水素原子を示し、R
37及びR38は同一でも異なっても良い。m2は1〜5の
整数、p〜tは0〜10の整数を示す(但し、p〜tは
同時に0であることはない)。
【0074】上記一般式(23)中、X4及びX5は(C
2m3、(CH=CR39m4、C=O、又は酸素原子
を示し、Ar16は置換基を有しても良いアリーレン基
(ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナンスレ
ン、ピレン、チオフェン、フラン、ピリジン、キノリ
ン、ベンゾキノリン、カルバゾール、フェノチアジン、
ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ジベンゾフラン及び
ジベンゾチオフェン等より2個の水素原子を取り除いた
基)を示す。R39は置換基を有しても良いメチル基、エ
チル基及びプロピル基等のアルキル基、置換基を有して
も良いフェニル基、ナフチル基及びチオフェニル基等の
アリール基又は水素原子を示す。m3は1〜10の整
数、m4は1〜5の整数、u〜wは0〜10の整数を示
す(特に、0〜5の整数の時が特に好ましい。但し、u
〜wは同時に0であることはない)。
【0075】なお、上述の一般式(16)〜一般式(2
3)のR18〜R39、Ar7〜Ar16、X1〜X5、Z及び
Qがそれぞれ有しても良い置換基としてはフッ素、塩
素、臭素及びヨウ素等のハロゲン原子;ニトロ基、シア
ノ基、水酸基;メチル基、エチル基、プロピル基及びブ
チル基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基及びプ
ロポキシ基等のアルコキシ基;フェノキシ基及びナフト
キシ基等のアリールオキシ基;ベンジル基、フェネチル
基、ナフチルメチル基、フルフリル基及びチエニル基等
のアラルキル基;又はフェニル基、ナフチル基、アンス
リル基及びピレニル基等のアリール基が挙げられる。ま
た、一般式(15)のR15〜R17が有しても良い置換基
としてはアリール基を除いた上記置換基及びジフェニル
アミノ基及びジ(p−トリル)アミノ基等のジアリール
アミノ基が挙げられる。
【0076】以下に本発明に係わる、連鎖重合性官能基
を有する正孔輸送性化合物の代表例を挙げるがこれらに
限定されるものではない。
【0077】
【化19】
【0078】
【化20】
【0079】
【化21】
【0080】
【化22】
【0081】
【化23】
【0082】
【化24】
【0083】
【化25】
【0084】
【化26】
【0085】
【化27】
【0086】
【化28】
【0087】
【化29】
【0088】
【化30】
【0089】
【化31】
【0090】
【化32】
【0091】
【化33】
【0092】
【化34】
【0093】
【化35】
【0094】
【化36】
【0095】
【化37】
【0096】
【化38】
【0097】
【化39】
【0098】
【化40】
【0099】
【化41】
【0100】
【化42】
【0101】
【化43】
【0102】
【化44】
【0103】
【化45】
【0104】
【化46】
【0105】
【化47】
【0106】
【化48】
【0107】
【化49】
【0108】
【化50】
【0109】
【化51】
【0110】
【化52】
【0111】
【化53】
【0112】
【化54】
【0113】
【化55】
【0114】
【化56】
【0115】
【化57】
【0116】
【化58】
【0117】
【化59】
【0118】
【化60】
【0119】
【化61】
【0120】
【化62】
【0121】
【化63】
【0122】
【化64】
【0123】
【化65】
【0124】
【化66】
【0125】
【化67】
【0126】
【化68】
【0127】
【化69】
【0128】
【化70】
【0129】
【化71】
【0130】
【化72】
【0131】
【化73】
【0132】
【化74】
【0133】
【化75】
【0134】
【化76】
【0135】
【化77】
【0136】
【化78】
【0137】
【化79】
【0138】
【化80】
【0139】
【化81】
【0140】
【化82】
【0141】
【化83】
【0142】
【化84】
【0143】
【化85】
【0144】
【化86】
【0145】
【化87】
【0146】
【化88】
【0147】
【化89】
【0148】
【化90】
【0149】
【化91】
【0150】
【化92】
【0151】
【化93】
【0152】
【化94】
【0153】
【化95】
【0154】
【化96】
【0155】
【化97】
【0156】
【化98】
【0157】
【化99】
【0158】
【化100】
【0159】
【化101】
【0160】
【化102】
【0161】
【化103】
【0162】
【化104】
【0163】
【化105】
【0164】
【化106】
【0165】
【化107】
【0166】本発明においては、前記同一分子内に二つ
以上の連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重
合させることで、その保護層中において、正孔輸送能を
有する化合物は二つ以上の架橋点をもって3次元架橋構
造の中に共有結合を介して取り込まれる。前記正孔輸送
性化合物はそれのみを重合させる、あるいは他の連鎖重
合性官能基を有する化合物と混合させることのいずれも
が可能であり、その種類/比率は全て任意である。ここ
でいう他の連鎖重合性官能基を有する化合物とは、連鎖
重合性官能基を有する単量体あるいはオリゴマー/ポリ
マーのいずれもが含まれる。正孔輸送性化合物の官能基
とその他の連鎖重合性化合物の官能基が同一の基あるい
は互いに重合可能な基である場合には、両者は共有結合
を介した共重合3次元架橋構造をとることが可能であ
る。両者の官能基が互いに重合しない官能基である場合
には、保護層は二つ以上の3次元硬化物の混合物あるい
は主成分の3次元硬化物中に他の連鎖重合性化合物単量
体あるいはその硬化物を含んだものとして構成される
が、その配合比率/製膜方法をうまくコントロールする
ことで、IPN(Inter Penetrating
Network)すなわち相互進入網目構造を形成す
ることも可能である。
【0167】また、前記正孔輸送性化合物と連鎖重合性
官能基以外の重合性官能基を有する単量体あるいはオリ
ゴマー/ポリマー等から保護層を形成してもよい。ま
た、その他の各種添加剤、フッ素原子含有樹脂微粒子等
の潤剤その他を含有してもよい。
【0168】本発明における保護層の形成方法は、前記
正孔輸送性化合物を含有する溶液を塗布後、重合反応を
させるのが一般的であるが、前もって該正孔輸送性化合
物を含む溶液を反応させて硬化物を得た後に再度溶剤中
に分散あるいは溶解させたもの等を用いて、保護層を形
成することも可能である。
【0169】本発明において連鎖重合性官能基を有する
正孔輸送性化合物は、熱、可視光や紫外線等の光、更に
放射線により重合させることができる。従って、本発明
における保護層の形成は、保護層用の塗工液に前記連鎖
重合性官能基を有する正孔輸送性化合物と必要によって
は重合開始剤を含有させ、該塗工液を用いて形成した塗
工膜に熱、光又は放射線を照射することによって該連鎖
重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合させる。
なお、本発明においては、その中でも放射線によって該
連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を重合、硬
化させることが好ましい。放射線による重合の最大の利
点は重合開始剤を必要としない点であり、これにより非
常に高純度な3次元保護層の作製が可能となり、良好な
電子写真特性が確保される点である。また、短時間でか
つ効率的な重合反応であるがゆえに生産性も高く、更に
は放射線の透過性の良さから、厚膜時や添加剤等の遮蔽
物質が膜中に存在する際の硬化阻害の影響が非常に小さ
いこと等が挙げられる。但し、連鎖重合性官能基の種類
や中心骨格の種類によっては重合反応が進行しにくい場
合があり、その際には影響のない範囲内での重合開始剤
の添加は可能である。この際、使用する放射線とは電子
線及びγ線であるが、特には電子線が好ましい。
【0170】電子線照射をする場合、加速器としてはス
キャニング型、エレクトロカーテン型、ブロードビーム
型、パルス型及びラミナー型等いずれの形式も使用する
ことができる。電子線を照射する場合に、本発明の電子
写真感光体においては、電気特性及び耐久性能を発現さ
せる上で照射条件が非常に重要である。本発明におい
て、加速電圧は250KV以下が好ましく、最適には1
50KV以下である。また、線量は好ましくは1Mra
d〜100Mradの範囲、より好ましくは3Mrad
〜50Mradの範囲である。加速電圧が250KVを
超えると電子写真感光体特性に対する電子線照射のダメ
ージが増加する傾向にある。また、線量が1Mradよ
りも少ない場合には硬化が不十分となり易く、線量が1
00Mradを超える場合には電子写真感光体特性の劣
化が起こり易いので注意が必要である。
【0171】前記正孔輸送性化合物の量は、重合硬化後
の保護層膜の全質量に対して、前記一般式(4)で示さ
れる連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性基A2の水素
付加物が20質量%以上が好ましく、特には40質量%
以上含有されていることが好ましい。20質量%未満で
あると電荷輸送能が低下し、感度低下及び残留電位の上
昇等の問題点が生じ易い。この場合の保護層としての膜
厚は、0.1〜10μmが好ましく、特には0.5〜7
μmが好ましい。
【0172】次に、感光層について説明する。
【0173】前述の如く、保護層として同一分子内に2
つ以上の連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を
使用することで機械的強度は飛躍的に向上するが、感光
層が有機系感光層である場合その機械的強度が十分に発
揮されないことがあった。また、高温高湿環境において
は、画像流れが発生する現象がみられることもあった。
【0174】本発明者らは鋭意検討した結果、保護層と
接する感光層の電荷輸送材料と電子写真感光体としての
硬化性及び高温高湿下における画像流れとの間に関係が
あることを見い出し、本発明に至った。すなわち、保護
層と接する感光層の電荷輸送材料を融点100℃以上の
電荷輸送材料を用いることによって、機械的強度が向上
すると共に高温高湿下における画像流れが防止された。
【0175】本発明のメカニズムは定かではないが以下
のように考えられる。保護層として同一分子内に2つ以
上の連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を使用
すると、それ自体が有機溶剤的に作用し、塗布される側
の感光層を浸食する。感光層が膨潤した結果、前記正孔
輸送性化合物や電荷輸送材料がマイグレートし保護層と
しての本来の強度が損なわれると考えられる。また、保
護層中に電荷輸送材料がマイグレートすることで、前記
正孔輸送性化合物の重合度が低下し、未反応基への水分
の吸着から高温高湿下での画像流れが生じてしまうと考
えられる。前記正孔輸送性化合物や電荷輸送材料は低分
子量なので、ある程度のマイグレートは必ず発生すると
思われる。そこで、融点の高い電荷輸送材料を用いた場
合、膨潤時における電荷輸送材料の移動を妨げることと
考えられる。
【0176】本発明においては、電荷輸送剤量の融点が
220℃以下であることが好ましい。220℃を超える
と感光層にクラックが生じ易くなる傾向になるからであ
る。
【0177】本発明における感光層が含有する電荷輸送
材料は100℃以上の融点を有していればいずれのもの
でもよいが、電位特性等の点から前記一般式(1)、
(2)及び(3)で示される電荷輸送材料であることが
好ましい。以下、一般式(1)、(2)及び(3)で示
される電荷輸送材料について、更に詳しく説明する。
【0178】一般式(1)において、Ar1及びAr2
フェニル基、ナフチル基及びアンスリル等の芳香環基を
示す。Ar3はベンゼン基、ナフタレン基及びアントラ
セン基等の芳香環又はチオフェン基及びフラン基等の複
素環より2個の水素原子を取り除いた2価の芳香環基又
は2価の複素環基を示す。R1はメチル基、エチル基、
プロピル基及びブチル基等のアルキル基又はフェニル基
及びナフチル基等の芳香環基を示す。R2はメチル基、
エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル基、フ
ェニル基及びナフチル基等の芳香環基又は水素原子を示
す。また、n1は1又は2を示す。
【0179】Ar1、Ar2、Ar3、R1及びR2はいず
れも置換基を有してもよく、有してもよい置換基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基等の
アルキル基;メトキシ基、エトキシ基及びプロポキシ基
等のアルコキシ基;フェノキシ基及びナフトキシ基等の
アリールオキシ基;フッ素、塩素及び臭素等のハロゲン
原子;又はジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基及びジ
フェニルアミノ基等のジ置換アミノ基等が挙げられる。
また、n1=1の場合、R1とR2は直接、又は炭素原
子、硫黄原子及び酸素原子等を介して結合することによ
り環を形成してもよい。
【0180】一般式(2)において、Ar4、Ar5及び
Ar6はフェニル基、ナフチル基、アンスリル基、ピレ
ニル基、フルオレニル基、フェナンスリル基、9,10
−ジヒドロフェナンスリル基及びフルオレノニル基等の
芳香環基、又はピリジル基、キノリル基、ジベンゾチェ
ニル基、ジベンゾフリル基、N−メチルカルバゾール
基、N−エチルカルバゾール基及びN−トリルカルバゾ
ル基等の複素環基を示す。
【0181】Ar4、Ar5及びAr6はいずれも置換基
を有してもよく、有してもよい置換基としては、メチル
基、エチル基及びプロピル基及びブチル基等のアルキル
基;ベンジル基、フェネチル基及びナフチルメチル基等
のアラルキル基;メトキシ基、エトキシ基及びプロポキ
シ基等のアルコキシ基;フェノキシ基及びナフトキシ基
等のアリールオキシ基;フッ素、塩素、臭素及びヨウ素
等のハロゲン原子;フェニル基及びビフェニル基等の芳
香環基;ジフェニルアミノ基及びジトリルアミノ基等の
ジアリールアミノ基;ジメチルアミノ基及びジエチルア
ミノ基等のジアルキルアミノ基;ジベンジルアミノ基及
びジフェネチルアミノ基等のジアラルキルアミノ基;ベ
ンジルメチルアミノ基及びベンジルエチルアミノ基等の
アルキルアラルキルアミノ基、ニトロ基又はヒドロキシ
基等が挙げられる。
【0182】一般式(3)において、R3はメチル基、
エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキル基又は
水素原子を示す。R4及びR5はメチル基、エチル基、プ
ロピル基及びブチル基等のアルキル基、ベンジル基及び
フェネチル基等のアラルキル基、又はフェニル基、ナフ
チル基及びアンスリル基等の芳香環基を示す。なお、R
4とR5は結合して環を形成してもよい。n2は1又は2
を示す。また、R3、R 4及びR5はいずれも置換基を有
してもよく、有してもよい置換基としてはメチル基及び
エチル基等のアルキル基、メトキシ基及びエトキシ基等
のアルコキシ基、又はフッ素、塩素及び臭素等のハロゲ
ン原子が挙げられる。
【0183】A1はフェニル基、ナフチル基、アンスリ
ル基及びピレニル基等の芳香環基、チエニル基、フリル
基、N−メチルカルバゾール基及びN−エチルカルバゾ
ール基等の複素環基、又は−CH=C(R6)R6’(こ
こでR6及びR6’は水素原子、芳香環基又は複素環基を
示すが、R6とR6’が同時に水素原子であることはな
い)を示す。また、これらの芳香環基及び複素環基は置
換基を有してもよく、有してもよい置換基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基及びブチル基等のアルキ
ル基;メトキシ基及びエトキシ基等のアルコキシ基;フ
ッ素、塩素及び臭素等のハロゲン原子;ジメチルアミノ
基及びジエチルアミノ基等のジアルキルアミノ基;ジベ
ンジルアミノ基及びジフェネチルアミノ基等のジアラル
キルアミノ基;又はジフェニルアミノ基及びジ(p−ト
リル)アミノ基等のジアリールアミノ基等が挙げられ
る。
【0184】以下に、一般式(1)で示される構造式を
有するスチリル化合物とその融点を示す。例示化合物N
o.(1)−1〜(1)−9は、一般式(1)で示され
る構造は有するが融点が100℃未満なので本発明に用
いられるスチリル化合物ではなく、例示化合物No.
(1)−10〜(1)−39は、融点100℃以上の本
発明に用いられるスチリル化合物である。もちろん本発
明に用いられるスチリル化合物は、これらに限られるも
のではない。
【0185】
【化108】
【0186】
【化109】
【0187】
【化110】
【0188】
【化111】
【0189】
【化112】
【0190】
【化113】
【0191】
【化114】
【0192】
【化115】
【0193】次に、一般式(2)で示される構造式を有
するトリアリールアミン化合物とその融点を示す。例示
化合物No.(2)−1〜(2)−10は、一般式
(2)で示される構造は有するが融点が100℃未満な
ので本発明のトリアリールアミン化合物ではなく、例示
化合物No.(2)−11〜(2)−72は融点100
℃以上の本発明に用いられるトリアリールアミン化合物
である。もちろん本発明に用いられるトリアリールアミ
ン化合物は、これらに限られるものではない。
【0194】
【化116】
【0195】
【化117】
【0196】
【化118】
【0197】
【化119】
【0198】
【化120】
【0199】
【化121】
【0200】
【化122】
【0201】
【化123】
【0202】
【化124】
【0203】
【化125】
【0204】
【化126】
【0205】
【化127】
【0206】
【化128】
【0207】
【化129】
【0208】
【化130】
【0209】次に、一般式(3)で示される構造式を有
するヒドラゾン化合物とその融点を示す。例示化合物N
o.(3)−1〜(3)−4は、一般式(3)で示され
る構造は有するが融点が100℃未満なので本発明のヒ
ドラゾン化合物ではなく、例示化合物No.(3)−5
〜(3)−47は、融点100℃以上の本発明に用いら
れるヒドラゾン化合物である。もちろん本発明に用いら
れるヒドラゾン化合物は、これらに限られるものではな
い。
【0210】
【化131】
【0211】
【化132】
【0212】
【化133】
【0213】
【化134】
【0214】
【化135】
【0215】
【化136】
【0216】
【化137】
【0217】
【化138】
【0218】
【化139】
【0219】
【化140】
【0220】本発明において、融点が100℃以上であ
る電荷輸送材料以外の電荷輸送材料を更に添加すること
ができる。但し、本発明の効果を十分に得るためには融
点が100℃以上である電荷輸送材料が感光層中の全電
荷輸送材料の30質量%以上であることが好ましく、特
には50質量%以上であることが好ましい。
【0221】本発明の電子写真感光体の構成は、保護層
下に感光層として電荷発生材料を含有する電荷発生層及
び電荷輸送材料と結着樹脂を含有する電荷輸送層をこの
順に積層した積層型、また電荷発生材料と電荷輸送材料
と結着樹脂を同一層中に有する単層からなる単層型のい
ずれの構成をとることも可能である。
【0222】以下、積層型の感光層について説明する。
【0223】本発明における電荷輸送層は、電荷輸送材
料を前述の樹脂と共に溶剤に分散/溶解した溶液を塗布
し、乾燥して形成することができる。
【0224】上記電荷輸送材料と共に用いる樹脂として
は、従来用いられる電荷輸送層用の結着樹脂を用いるこ
とができ、例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリアリレート、ポリメタクリル酸エステル及びポリス
チレン等が挙げられる。電荷輸送層の厚さは、1〜50
μmであることが好ましく、特には5〜30μmである
ことが好ましい。
【0225】本発明における電荷発生層は、電荷発生材
料を結着樹脂に分散した溶液を塗布し、乾燥することに
よって形成することが好ましいが、電荷発生材料のみを
蒸着することによって形成してもよい。
【0226】電荷発生材料としては、セレン−テルル、
ピリリウム、チアピリリウム系染料、また各種の中心金
属及び結晶系、具体的には例えばα、β、γ、ε及びX
型等の結晶型を有するフタロシアニン化合物、アントア
ントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロ
ン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、モノアゾ顔
料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、非対称キノシア
ニン顔料、キノシアニン及び特開昭54−143645
号公報に記載のアモルファスシリコン等が挙げられる。
【0227】電荷発生層は、前記電荷発生材料を0.3
〜4倍量の結着樹脂及び溶剤と共にホモジナイザー、超
音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、
アトライター及びロールミル等の方法で良く分散し、分
散液を塗布し、乾燥されて形成されるか、又は前記電荷
発生材料の蒸着膜等、単独組成の膜として形成される。
その膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には
0.1〜2μmの範囲が好ましい。
【0228】結着樹脂を用いる場合の例は、スチレン、
酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチ
レン、等のビニル化合物の重合体及び共重合体、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオ
キサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール
樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂及びエポキシ樹脂等が
挙げられる。
【0229】感光層が単層である場合は上記電荷発生材
料及び融点100℃以上の電荷輸送材料を上記結着樹脂
に分散及び溶解した溶液を塗布し、乾燥することによっ
て形成することができる。
【0230】本発明における感光層には、各種添加剤を
添加することができる。添加剤とは酸化防止剤及び紫外
線吸収剤等の劣化防止剤や、フッ素原子含有樹脂微粒子
等の潤剤その他である。
【0231】電子写真感光体の支持体としては導電性を
有するものであればよく、例えば、アルミニウム、銅、
クロム、ニッケル、亜鉛及びステンレス等の金属や合金
をドラム又はシート状に成形したもの、アルミニウム及
び銅等の金属箔をプラスチックフィルムにラミネートし
たもの、アルミニウム、酸化インジウム及び酸化錫等を
プラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性材料を単
独又は結着樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、ま
たプラスチックフィルム及び紙等が挙げられる。
【0232】本発明においては、導電性支持体の上には
バリアー機能と接着機能をもつ下引き層を設けることが
できる。下引き層は、感光層の接着性改良、塗工性改
良、支持体の保護、支持体上の欠陥の被覆、支持体から
の電荷注入性改良、また感光層の電気的破壊に対する保
護等のために形成される。
【0233】下引き層の材料としては、例えば、ポリビ
ニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリ
エチレンオキシド、エチルセルロース、エチレン−アク
リル酸共重合体、カゼイン、ポリアミド、N−メトキシ
メチル化6ナイロン、共重合ナイロン、にかわ及びゼラ
チン等が挙げられる。これらは、それぞれに適した溶剤
に溶解されて支持体上に塗布される。その際の膜厚とし
ては0.1〜2μmが好ましい。
【0234】これら各層の塗布方法としては、例えば、
浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、カーテ
ンコーティング法及びスピンコーティング法等が知られ
ているが、効率性/生産性の点からは浸漬コーティング
法が好ましい。また、蒸着、プラズマその他の公知の製
膜方法が適宜選択できる。
【0235】図1に本発明の電子写真感光体を有するプ
ロセスカートリッジを用いた電子写真装置の概略構成を
示す。
【0236】図において、1はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。電子写真感光体1は、回転過程に
おいて、一次帯電手段3によりその周面に正又は負の所
定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレー
ザービーム走査露光等の露光手段(不図示)から出力さ
れる目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対
応して強調変調された露光光4を受ける。こうして電子
写真感光体1の周面に対し、目的の画像情報に対応した
静電潜像が順次形成されていく。
【0237】形成された静電潜像は、次いで現像手段5
によりトナー現像され、不図示の給紙部から電子写真感
光体1と転写手段6との間に電子写真感光体1の回転と
同期して取り出されて給紙された転写材7に、電子写真
感光体1の表面に形成担持されているトナー画像が転写
手段6により順次転写されていく。
【0238】トナー画像の転写を受けた転写材7は、電
子写真感光体面から分離されて像定着手段8へ導入され
て像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コ
ピー)として装置外へプリントアウトされる。
【0239】像転写後の電子写真感光体1の表面は、ク
リーニング手段9によって転写残りトナーの除去を受け
て清浄面化され、更に前露光手段(不図示)からの前露
光光10により除電処理された後、繰り返し画像形成に
使用される。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を
用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必
要ではない。
【0240】本発明においては、上述の電子写真感光体
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものを容器11に納めて
プロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、こ
のプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリ
ンター等の電子写真装置本体に対して着脱自在に構成し
てもよい。例えば、一次帯電手段3、現像手段5及びク
リーニング手段9の少なくとも一つを電子写真感光体1
と共に一体に支持してカートリッジ化して、装置本体の
レール等の案内手段12を用いて装置本体に着脱自在な
プロセスカートリッジとすることができる。
【0241】また、露光光4は、電子写真装置が複写機
やプリンターである場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化し、こ
の信号に従って行われるレーザービームの走査、LED
アレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等により
照射される光である。
【0242】本発明の電子写真感光体は、電子写真複写
機に利用するのみならず、レーザービームプリンター、
CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プ
リンター及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも広
く用いることができる。
【0243】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をより詳細に説
明する。なお、実施例中の「部」は質量部を示す。
【0244】(実施例1)まず導電層用の塗料を以下の
手順で調製した。10質量%の酸化アンチモンを含有す
る酸化スズで被覆した導電性酸化チタン粉体50部、フ
ェノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノ
ール5部及びシリコーンオイル(ポリジメチルシロキサ
ンポリオキシアルキレン共重合体、平均分子量300
0)0.002部をφ1mmガラスビーズを用いたサン
ドミル装置で2時間分散して調製した。この塗料をφ3
0mmのアルミニウムシリンダー上に浸漬塗布方法で塗
布し、140℃で30分間乾燥することによって、膜厚
が20μmの導電層を形成した。
【0245】次に、N−メトキシメチル化ナイロン5部
をメタノール95部中に溶解し、中間層用塗料を調製し
た。この塗料を前記の導電層上に浸漬コーティング法に
よって塗布し、100℃で20分間乾燥することによっ
て、膜厚が0.6μmの中間層を形成した。
【0246】次に、下記構造式(24)のビスアゾ顔料
5部、ポリビニルブチラール樹脂2部及びシクロヘキサ
ノン60部を、φ1mmガラスビーズを用いたサンドミ
ル装置で24時間分散し、更にテトラヒドロフラン60
部を加えて電荷発生層用塗料とした。この塗料を前記の
中間層の上に浸漬コーティング法で塗布して、100℃
で15分間乾燥することによって、膜厚が0.2μmの
電荷発生層を形成した。
【0247】
【化141】
【0248】次いで、電子輸送材料としてスチリル化合
物の例示化合物(1)−11を10部及び下記構造式
(25)の繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂
10部をモノクロロベンゼン50部/ジクロロメタン3
0部の混合溶媒中に溶解し、電荷輸送層用塗布液を調製
した。この塗布液を前記の電荷発生層上に浸漬コーティ
ングし、110℃で1時間乾燥することによって、膜厚
が20μmの電荷輸送層を形成した。
【0249】
【化142】
【0250】次いで、化合物例No.6の正孔輸送性化
合物60部をモノクロロベンゼン50部/ジクロロメタ
ン50部の混合溶媒中に溶解し保護層用塗料を調製し
た。この塗料をスプレーコーティング法により、先の電
荷輸送層上に塗布し、加速電圧150KV、線量30M
radの条件で電子線を照射し樹脂を硬化することによ
って、膜厚が5μmの保護層を形成し、電子写真感光体
を得た。
【0251】作製した電子写真感光体をキヤノン(株)
製LBP−SXに装着して15000枚分の通紙耐久試
験を行い電子写真感光体の削れ量を測定した。削れ量
は、渦電流式膜厚測定器(FISCHER社製、PER
MASCOPE TYPE E111)を用いて測定し
た。また、35℃/85%の高温高湿下での画像評価を
行った。結果を表3に示す。
【0252】(実施例2〜7)実施例1の電荷輸送材料
(1)−11を例示化合物(1)−13、16、21、
24、26及び38に代えた以外は、実施例1と同様に
して電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表3に
示す。
【0253】(比較例1及び2)実施例1の電荷輸送材
料(1)−11を例示化合物(1)−2及び7に代えた
以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製
し、評価した。結果を表3に示す。
【0254】(実施例8〜16)実施例1の電荷輸送材
料(1)−11を例示化合物(2)−15、18、2
4、31、38、43、58、64及び72に代えた以
外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
評価した。結果を表3に示す。
【0255】(比較例3及び4)実施例1の電荷輸送材
料(1)−11を例示化合物(2)−3及び6に代えた
以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製
し、評価した。結果を表3に示す。
【0256】(実施例17〜22)実施例1の電荷輸送
材料(1)−11を例示化合物(3)−8、13、2
0、33、41及び47に代えた以外は、実施例1と同
様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表
3に示す。
【0257】(比較例5及び6)実施例1の電荷輸送材
料(1)−11を例示化合物(3)−2及び3に代えた
以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製
し、評価した。結果を表3に示す。
【0258】(実施例23〜44)実施例1と同様にし
て支持体、導電層、下引き層を形成した。次に、CuKα
の特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2度)
が9.0度、14.2度、23.9度及び27.1度に
強いピ−クを有するオキシチタニウムフタロシアニン3
部、ポリビニルブチラ−ル(商品名:エスレックBM
2、積水化学(株)製)3部及びシクロヘキサノン35
部をφ1mmガラスビ−ズを用いたサンドミル装置で2
時間分散して、その後に酢酸エチル60部を加えて電荷
発生層用塗料を調製した。この塗料を前記の中間層の上
に浸漬塗布方法で塗布し、50℃で10分間乾燥するこ
とによって、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成し
た。
【0259】次に、この電荷発生層の上に実施例1〜2
2と同様の電荷輸送層、及び保護層を形成した。この電
子写真感光体を実施例1と同様にして評価した。結果を
表4に示す。
【0260】(比較例9〜16)実施例23の電荷輸送
層を比較例1〜6の電荷輸送層に代えた以外は、実施例
23と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。
結果を表4に示す。
【0261】(実施例45及び46)実施例12の正孔
輸送性化合物の化合物例No.6を化合物例No.29
4及び370に代えた以外は、実施例12と同様にして
電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表5に示
す。
【0262】(実施例47)電荷輸送材料として例示化
合物(2)−38 10部の代わりに例示化合物(2)
−38 5部及び例示化合物(2)−6 5部を用いた
以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製
し、評価を行った。結果を表5に示す。
【0263】(実施例48)電荷輸送材料として例示化
合物(2)−38 10部の代わりに例示化合物(2)
−38 8部及び例示化合物(2)−6 2部を用いた
以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作製
し、評価を行った。結果を表5に示す。
【0264】表3〜表5の実施例に示すように融点10
0℃以上の電荷輸送材料を用いると繰り返し使用の耐久
での削れ量が非常に少なく、かつ高温高湿下においても
良好な画像であるのに対し、比較例に示すように融点1
00℃未満の電荷輸送材料を用いると繰り返し使用の耐
久での削れ量が増し、また高温高湿下においては画像流
れが生じるのもあった。
【0265】
【表3】
【0266】
【表4】
【0267】
【表5】
【0268】
【発明の効果】本発明によれば電子写真特性が非常に良
好であり常に安定した性能を発揮することができ、か
つ、非常に優れた耐久性を示す電子写真感光体を提供す
ることができた。
【0269】また、該電子写真感光体の効果は、該電子
写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真
装置においても当然に発揮され、長期間高画質が維持さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有するプロセスカー
トリッジを用いる電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体 2 軸 3 帯電手段 4 露光光 5 現像手段 6 転写手段 7 転写材 8 定着手段 9 クリーニング手段 10 前露光光 11 プロセスカートリッジ容器 12 案内手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 憲裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 雨宮 昇司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 植松 弘規 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 博幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大地 敦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 AA20 BA13 BA14 BA22 BA23 BA24 BB07 BB08 BB10 BB14 BB18 BB19 BB44 BB60 EA22 FA03 FA27 FB07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体、感光層及び保護層を有す
    る電子写真感光体において、該保護層が同一分子内に2
    つ以上の連鎖重合性官能基を有する正孔輸送性化合物を
    重合した化合物を含有し、かつ該感光層が融点100℃
    以上の電荷輸送材料を含有することを特徴とする電子写
    真感光体。
  2. 【請求項2】 前記感光層が融点100℃以上220℃
    以下の電荷輸送材料を含有する請求項1に記載の電子写
    真感光体。
  3. 【請求項3】 前記電荷輸送材料が、下記一般式(1)
    で示されるスチリル化合物である請求項1又は2に記載
    の電子写真感光体。 【化1】 (式中、Ar1及びAr2は芳香環基を示し、Ar3は2
    価の芳香環基又は2価の複素環基を示し、R1はアルキ
    ル基又は芳香環基を示し、R2は水素原子、アルキル基
    又は芳香環基を示し、n1は1又は2であり、n1=1の
    ときR1とR2は結合して環を形成してもよい)
  4. 【請求項4】 前記電荷輸送材料が、下記一般式(2)
    で示されるトリアリールアミン化合物である請求項1又
    は2に記載の電子写真感光体。 【化2】 (式中、Ar4、Ar5及びAr6はそれぞれ芳香環基又
    は複素環基を示す。)
  5. 【請求項5】 前記電荷輸送材料が、下記一般式(3)
    で示されるヒドラゾン化合物である請求項1又は2に記
    載の電子写真感光体。 【化3】 (式中、R3は水素原子又はアルキル基を示し、R4及び
    5はアルキル基、アラルキル基又は芳香環基を示し、
    2は1又は2であり、A1は芳香環基、複素環基又は−
    CH=C(R6)R6’{R6及びR6’は水素原子、芳香
    環基又は複素環基を示すがR6とR6’が、同時に水素原
    子であることはない}を示す)
  6. 【請求項6】 前記電荷輸送材料の割合が、前記感光層
    が含有する全電荷輸送材料に対し30質量%以上である
    請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 前記連鎖重合性官能基を有する正孔輸送
    性化合物が、下記一般式(4)である請求項1〜6のい
    ずれかに記載の電子写真感光体。 【化4】 (式中、A2は正孔輸送性基を示す。P1及びP2は連鎖
    重合性官能基を示す。P1とP2は同一でも異なっても良
    い。Zは置換基を有しても良い有機基を示す。a、b及
    びdは0又は1以上の整数を示し、a+b×dは2以上
    の整数を示す。また、aが2以上の場合P1は同一でも
    異なっても良く、dが2以上の場合P2は同一でも異な
    っても良く、また bが2以上の場合、Z及びP2は同一
    でも異なっても良い)
  8. 【請求項8】 重合が電子線によって行われる請求項1
    〜7のいずれかに記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 電子線の加速電圧が250KV以下であ
    る請求項8に記載の電子写真感光体。
  10. 【請求項10】 電子線の線量が1〜100Mradで
    ある請求項8又は9に記載の電子写真感光体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
    子写真感光体を、該電子写真感光体を帯電させる帯電手
    段、静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現
    像する現像手段、及び転写工程後の電子写真感光体上に
    残余するトナーを回収するクリーニング手段からなる群
    より選ばれた少なくとも一つの手段と共に一体に支持
    し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とす
    るプロセスカートリッジ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれかに記載の電
    子写真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手
    段、帯電した電子写真感光体に対し露光を行い静電潜像
    を形成する露光手段、静電潜像の形成された電子写真感
    光体にトナーで現像する現像手段、及び電子写真感光体
    上のトナー像を転写材上に転写する転写手段を備えるこ
    とを特徴とする電子写真装置。
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