JPH07225486A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07225486A
JPH07225486A JP3934394A JP3934394A JPH07225486A JP H07225486 A JPH07225486 A JP H07225486A JP 3934394 A JP3934394 A JP 3934394A JP 3934394 A JP3934394 A JP 3934394A JP H07225486 A JPH07225486 A JP H07225486A
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group
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JP3934394A
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English (en)
Inventor
Fumio Kojima
文夫 小島
Kiyokazu Mashita
清和 真下
Tomoo Kobayashi
智雄 小林
Tomozumi Kamisaka
友純 上坂
Toru Ishii
徹 石井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光層の摩耗が少なく、異物付着による画質
欠陥が生じにくい画像形成装置を提供する。 【構成】 感光体上に帯電装置および露光手段によって
静電荷像を形成し、現像により可視画像を形成する画像
形成装置において、感光体(11)として導電性支持体
上に、電荷輸送材料として、融点100℃以上かまたは
分子量が300以上を有するトリフェニルアミン系化合
物およびベンジジン系化合物から選択される少なくとも
1種を含有する感光層を有するものを使用し、帯電装置
(12)として電圧を印加して感光体表面に当接させる
導電性部材を用いたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真画像形成装置
に関し、特に接触帯電装置と高融点電荷輸送材料を用い
た感光体を組み合わせた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法においては、電子写真
装置、例えば普通紙複写機(PPC)、レーザープリン
ター、LEDプリンター、液晶プリンター等は、回転ド
ラム型等の感光体に帯電、露光、現像の作像プロセスを
適用して像形成し、転写材に転写後定着して複写物を得
る。これらの感光体には、セレニウム、ヒ素−セレニウ
ム、硫化カドミウム、酸化亜鉛、a−Si等の無機系感
光体が用いられているが、安価で製造性及び廃棄性の点
で優れた有機感光体(OPC)の研究開発も活発化して
おり、中でも電荷発生層と電荷輸送層を積層した、いわ
ゆる機能分離型積層感光体が、感度、帯電性及びその繰
り返し安定性等の電子写真特性の点で優れており種々の
提案がなされ、実用化されている。
【0003】これらの感光体への帯電装置としては、金
メッキタングステン線等の細いワイヤ電極とシールド板
を主構成部材とするコロナ帯電装置が一般的で広く使わ
れている。しかしながら、これらのコロナ帯電装置に
は、以下のような問題点を有している。 1)潛像保持部材で500〜700Vの表面電位を得る
ためには、ワイヤ電極にD.C.4kV以上の高電圧を
印加する必要があり、シールド板や装置本体へのリーク
を防止すべくワイヤ電極トとシールド板の距離を大きく
維持する等の処置が必要になり、装置自体も大型化し、
また高圧ケーブル等の使用が不可欠になり、更にコスト
を高くすることになる。 2)コロナ放電に伴い多量のオゾンが発生し、空気中の
窒素を酸化して窒素酸化物(NO)を生成し、更には
この窒素酸化物が空気中の水分と反応して硝酸等を生じ
させる。特にこれらの放電生成物は、感光体面に付着又
は作用して変質、劣化等を引き起こし、感光体面を低抵
抗化して画像ボケ等を生じさせる。近年の環境問題に対
しても、これらの放電生成物は好ましくないものとされ
ており、これらを取除くために、排気ファン、フィルタ
ー等の使用を不可欠とし、更にコストを高くすることに
なっている。そこで最近ではこれらの問題点の多いコロ
ナ帯電装置を用いる代わりに接触帯電方法、すなわち感
光体表面に電圧を印加した導電性部材を当接させること
により感光体表面に電荷を直接注入して所望の帯電電位
を得る接触帯電方法が種々提案されている。(特開昭6
3−149669号公報等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の接触帯電方式を従来の機能分離型感光体に適用した場
合には、次のような問題点がある。すなわち、 1)一般には低分子の電荷輸送材料が高分子の結着樹脂
に分子分散された電荷輸送層が最表面に使用されている
場合、この電荷輸送層に直接帯電部材が接触した状態で
繰り返し使用することによって、著しく電荷輸送層を摩
耗させてしまい、帯電性の低下、感度の変化等を引き起
こし、コロナ帯電方式を用いた場合と比較して感光体の
ライフが極端に短くなる。 2)また直接接触によって感光体の表面に異物の付着、
汚染等が発生しやすくなり、それらに起因する画像欠陥
がコピー上に現れる。これらの感光層の摩耗、感光体表
面への異物付着には種々の原因が考えられるが、結着樹
脂中に低分子の電荷輸送材料が分散された電荷輸送層に
おいては、接触帯電時に局所的に直接電荷が流れるた
め、感光体表面だけでなく、内部までストレスを受け、
また直流電圧だけでなく交流電圧を印加する方式では、
更に深くまで劣化が促進される。本発明は、従来の技術
における上記のような問題点を解決することを目的とす
るものである。すなわち、本発明の目的は、感光層の摩
耗が少なく、異物付着による画質欠陥が生じにくい画像
形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題を解決するために鋭意検討した結果、接触帯電方式
においても、感光体に一定の融点以上を有する電荷輸送
材料を用いることにより、上記目的を達成することがで
きることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明
は、感光体上に帯電装置および露光手段によって静電荷
像を形成し、現像により可視画像を形成する画像形成装
置において、感光体として導電性支持体上に、電荷輸送
材料として、融点100℃以上かまたは分子量300以
上を有する下記式(I)で示されるトリフェニルアミン
系化合物および式(II)で示されるベンジジン系化合物か
ら選択される少なくとも1種を含有する感光層を有する
ものを使用し、帯電装置として電圧を印加して感光体表
面に当接させる導電性部材を用いたことを特徴とする。
【0006】
【化4】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれハロゲン原子、ア
ルキル基、アルコキシ基、置換もしくは未置換のアリー
ル基またはアラルキル基を表し、mおよびnは、それぞ
れ0、1または2を意味し、Arは、置換もしくは未置
換のフェニル基、ナフチル基またはアンスリル基を表
す。)
【化5】 (式中、R4 は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
またはアルコキシ基を表し、R5 およびR6 は、それぞ
れハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基または置換
アミノ基を表し、mおよびnは、それぞれ0、1または
2を意味する。) 本発明において、前記電荷輸送材料は最表面層に含有さ
れるのが好ましい。さらに、本発明においては、前記最
表面が電荷輸送層であることが好ましい。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
画像形成装置の感光体において、感光層は単層構造のも
のであっても、或いは機能分離された積層構造のもので
あってもよい。図1ないし図4は、本発明の感光体の模
式的断面図である。図1および図2は感光層が単層構造
の場合を示すものであって、導電性支持体3上に感光層
1が設けられており、図2においては更に下引き層2が
設けられている。図3なし図4は、感光層が積層構造を
示すものであって、図3は導電性支持体3上に電荷発生
層4、電荷輸送層5が順次設けられている。図4におい
ては更に導電性支持体3上に下引き層2が設けられてい
る。図5は、本発明の画像形成装置に概略構成図であ
る。図中、11は感光体であり、その表面に導電性表面
を有する帯電ロール12が接触するように配設され、そ
して導電性材料より構成される帯電ロールには、電源1
3により電圧が印加されるようになっている。14は露
光装置、15は現像装置、16は転写装置である。
【0008】導電性支持体としては、アルミニウム、ニ
ッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、および、ア
ルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレ
ス鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、IT
O等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等或いは導電
性付与剤を塗布、又は、含浸させた紙および、プラスチ
ックフィルム等が挙げられる。これらの導電性支持体
は、ドラム状、シート状、プレート状等、適宜の形状の
ものとして使用されるが、これらに限定されるものでは
ない。更に必要に応じて導電性支持体の表面は、画質に
影響のない範囲で各種の処理を行うことができる。例え
ば、表面の酸化処理や薬品処理、および、着色処理等ま
たは、砂目立て等の乱反射処理等を行うことができる。
【0009】また、導電性支持体と電荷発生層の間に更
に下引き層を設けてもよい。この下引き層は、感光層の
帯電時において導電性支持体から積層構造からなる感光
層への電荷の注入を阻止すると共に、感光層を導電性支
持体に対して一体的に接着保持せしめる接着層としての
作用、或いは場合によっては導電性支持体の光の反射防
止作用等を示す。この下引き層に用いる結着樹脂は、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、
メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢
酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポ
リエステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチ
ン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、ア
ミノ澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジル
コニウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チ
タニルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物、シラ
ンカップリング剤等の公知の材料があげられ、これらの
材料は単独で或いは2種以上混合して用いることができ
る。更に、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウ
ム、チタン酸バリウム、シリコーン樹脂等の微粒子と混
合して用いることができる。また、下引き層の厚みは
0.01〜10μm、好ましくは0.05〜2μmであ
る。塗布方法としては、ブレードコーティング法、マイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の通常の
方法を用いることができる。
【0010】電荷発生層における電荷発生材料として
は、非晶質セレン、結晶性セレン−テルル合金、セレン
−ヒ素合金、その他セレン化合物およびセレン合金、酸
化亜鉛、酸化チタン等の無機系光導電性材料、フタロシ
アニン系、スクアリウム系、アントアントロン系、ペリ
レン系、アゾ系、アントラキノン系、ピレン系、ピリリ
ウム塩、チアピリリウム塩等の有機顔料および染料が用
いられる。また電荷発生層における結着樹脂としては、
ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹
脂、部分変性ポリビニルアセタール樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、シリコン樹
脂、フェノール樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹
脂等であるが、これらに限定されるものではない。これ
らの結着樹脂は、単独或いは2種以上混合して用いるこ
とができる。電荷発生材料と結着樹脂との配合比(重量
比)は、10:1〜1:10の範囲が好ましい。また、
本発明で用いる電荷発生層の厚みは、一般的には、0.
1〜5μm、好ましくは0.2〜20.μmである。塗
布方法としては、ブレードコーティング法、マイヤーバ
ーコーティング法、スプレーコーティング法、浸漬コー
ティング法、ビードコーティング法、エアーナイフコー
ティング法、カーテンコーティング法等の通常の方法を
用いることができる。さらに電荷発生層を設けるときに
用いる溶剤としては、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、メ
チルセルソルブ、エチルセルソルブ、アセトン、メチル
エチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸n
−ブチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレン
クロライド、クロロホルム等の通常の有機溶剤を単独或
いは2種以上混合して用いることができる。
【0011】電荷輸送層は、電荷輸送材料と結着樹脂と
より構成されるが、本発明においては、電荷輸送材料と
して、一般式(I)で表されるトリフェニルアミン系化
合物および一般式(II)で示されるベンジジン系化合物
から選択される少なくとも1種が用いられるが、それら
の具体例として以下のものがあげられる。
【0012】
【化6】
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】
【0015】
【化9】
【0016】
【化10】
【0017】
【化11】
【0018】
【化12】
【0019】
【化13】
【0020】
【化14】
【0021】
【化15】
【0022】
【化16】
【0023】上記トリフェニルアミン系化合物のうちで
は、分子量が300以上のものが好ましく使用できる。
上記電荷輸送材料の配合量は、20重量%〜60重量%
の範囲が好ましい。
【0024】本発明における結着樹脂としては、公知の
ものならば如何なるものでも使用することができるが、
電荷輸送層が表面層である場合、下記式(III) 〜(VII)
から選択される少なくとも1つの繰り返し構造単位より
なるポリカーボネート樹脂または共重合ポリカーボネー
ト樹脂を含有するのが特に好ましい。
【0025】
【化17】
【0026】これら結着樹脂の好ましい粘度平均分子量
(Mv)は、5,000〜100,000、更に好まし
くは10,000〜60,000である。本発明で用い
る電荷輸送層の厚みは、一般的には、5〜50μm、好
ましくは10〜30μmである。塗布方法としては、ブ
レードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、
スプレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビード
コーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテ
ンコーティング法等の通常の方法を用いることができ
る。更に電荷輸送層を設けるときに用いる溶剤として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等
の芳香族炭化水素類、アセトン、2−ブタノン等のケト
ン類、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等の
ハロゲン化脂肪族炭化水素類、テトラヒドロフラン、エ
チルエーテル等の環状もしくは直鎖状のエーテル類等の
通常の有機溶剤を単独或いは2種以上混合して用いるこ
とができる。
【0027】また、複写機中で発生するオゾンや酸化性
ガス、或いは光、熱による感光体の劣化を防止する目的
で、感光層中に酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤等の添
加剤を添加することができる。例えば、酸化防止剤とし
ては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラ
フェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノ
ン、スピロクロマン、スピロインダノンおよびそれらの
誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物等があげられ
る。安定剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾトリ
アゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペリジ
ン等の誘導体があげられる。また、感度の向上、残留電
位の低減、繰り返し使用時の疲労低減等を目的として、
少なくとも1種の電子受容性物質を含有させることがで
きる。本発明の感光体に使用可能な電子受容物質として
は、例えば、無水コハク酸、無水マレイン酸、ジブロム
無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラブロム無水フタ
ル酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタ
ン、o−ジニトロベンゼン、m−ジニトロベンゼン、ク
ロラニル、ジニトロアントラキノン、トリニトロフルオ
レノン、ピクリン酸、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ
安息香酸、フタル酸等を挙げることができる。これらの
うち、フルオレノン系、キノン系やCl、CN、NO2
等の電子吸引性置換基を有するベンゼン誘導体が特に好
ましい。
【0028】本発明において、感光層中に良好な表面性
を得ることを主たる目的として添加剤を加えることがで
きる。この種の添加剤としては、塗料用の改質剤として
知られているものが使用できる。例えばジメチルシリコ
ーンオイルのようなアルキル変性シリコーンオイル、メ
チルフェニルシリコーンオイルのような芳香族変性シリ
コーンオイル等が好ましい例である。これらの添加剤
は、電荷輸送層の固形分に対して、1〜10,000p
pm、好ましくは5〜2,000ppmの範囲で添加す
ればよい。
【0029】本発明の画像形成装置において、接触帯電
を行うための導電性部材は、その形状がブラシ状、ブレ
ード状、ピン電極状、或いはローラー状等のいずれでも
よく、中でもローラー状部材を用いることが好ましい。
通常、ローラー状部材は、外側から抵抗層とそれを支持
する弾性層と芯材とから構成される。更に必要に応じて
抵抗層の外側に保護層を設けることができる。芯材の材
質としては導電性を有するもので、一般には鉄、銅、真
鍮、ステンレス、アルミニウム、ニッケル等が用いられ
る。またその他導電性粒子等を分散した樹脂成形品等を
用いることができる。弾性層の材質としては導電性或い
は半導電性を有するもので、一般にはゴム材に導電性粒
子或いは半導電性粒子を分散したものである。ゴム材と
してはEPDM、ポリブタジエン、天然ゴム、ポリイソ
ブチレン、SBR,CR,NBR、シリコンゴム、ウレ
タンゴム、エピクロルヒドリンゴム、SBS、熱可塑性
エラストマー、ノルボーネゴム、フロロシリコーンゴ
ム、エチレンオキシドゴム等が用いられる。導電性粒子
或いは半導電性粒子としてはカーボンブラック、亜鉛、
アルミニウム、銅、鉄、ニッケル、クロム、チタニウム
等の金属、ZnO−Al2 3 、SnO2 −Sb
2 3 、In2 3 −SnO2 、ZnO−TiO2 、M
gO−Al2 3 、FeO−TiO2 、TiO2 、Sn
2 、Sb2 3 、In2 3 、ZnO,MgO等の金
属酸化物が用いることができ、これらの材料は単独或い
は2種以上混合して用いてもよく、2種以上の場合は一
方が微粒子状でもよい。
【0030】低抵抗層および保護層の材質としては結着
樹脂に導電性粒子を分散し、その抵抗を制御したもの
で、抵抗率としては103 〜1014Ωcm、好ましくは
105〜1012Ωcm、更に好ましくは107 〜1012
Ωcmである。また膜厚としては0.01〜1000μ
m、好ましくは0.1〜500μm、更に好ましくは
0.5〜100μmである。結着樹脂としては、アクリ
ル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、メトキシメ
チル化ナイロン、エトキシメチル化ナイロン、ポリウレ
タン樹脂、ポリカーボネート樹脂、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)等のポリエステル樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリビニル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリチ
オフェン樹脂、FEP(フッ化エチレンプロピレン樹
脂)等のポリオレフィン樹脂、スチレン−ブタジエン樹
脂等が用いられる。導電性粒子或いは半導電性粒子とし
ては弾性層と同様のカーボンブラック、金属、金属酸化
物が用いられる。また必要に応じてヒンダーフェノー
ル、ヒンダードアミン等の酸化防止剤、クレー、カオリ
ン等の充填剤、シリコーンオイル等の潤滑剤を添加する
ことができる。これらの層を形成する手段としてはブレ
ードコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ス
プレーコーティング法、浸漬コーティング法、ビードコ
ーティング法、エアーナイフコーティング法、カーテン
コーティング法、真空蒸着法、プラズマコーティング法
等を用いることができる。
【0031】これらの導電性部材を用いて感光体を帯電
させる場合、導電性部材に電圧を印加するが、印加電圧
は直流電圧に交流電圧を重畳したものが好ましく、直流
電圧のみでは均一な帯電を得ることが難しい。電圧の範
囲としては、直流電圧の場合は、正又は負の50〜20
00Vの範囲が好ましく、特に100〜1500Vの範
囲が好ましい。重畳する交流電圧としては、ピーク間電
圧が400〜1800V、好ましくは800〜1600
V、更に好ましくは1200〜1600Vの範囲が採用
される。このピーク間電圧が1800Vを越えると、交
流電圧を重畳しない場合より均一な帯電が得られなくな
る。交流電圧の周波数は100〜2000Hzの範囲が
好ましい。
【0032】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明する。 実施例1 アルミニウムパイプ上にジルコニウム化合物(オルガチ
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部とi
−プロパノール40部およびブタノール20部からなる
溶液を浸漬コーティング法で塗布し、150℃において
10分間加熱乾燥して、膜厚0.1μmの下引き層を形
成した。次にX型無金属フタロシアニン結晶1部を、ポ
リビニルブチラール樹脂(エスレックBM−S、積水化
学社製)1部およびシクロヘキサノン100部と混合
し、ガラスビーズとともにサンドミルで1時間処理して
分散した後、得られた塗布液を上記下引き層上に浸漬コ
ーティング法で塗布し、100℃において10分間加熱
乾燥して、膜厚0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に電荷輸送材料として例示化合物No.(II−1)4
部と前記構造式(III)で示される繰り返し構造単位より
なるポリカーボネート樹脂6部とを、モノクロロベンゼ
ン20部とテトラヒドロフラン20部との混合溶剤中に
溶解し、得られた塗布液を電荷発生層上に浸漬コーティ
ング法で塗布し、115℃において1時間加熱乾燥し
て、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。次に芯材と
して6mm径のステンレス鋼棒を用い、弾性層として抵
抗率106Ωcmの導電性EPDMゴムを用い、低抵抗
層として抵抗率109 Ωcmエピクロルヒドリンゴムを
用いて12mm径の導電性ロールを形成した。このよう
にして得られた感光体と導電性ロールをレーザ−ビーム
プリンター(XP−11改造機、富士ゼロックス社製)
に装着し、バイアスとしてDC:−550V、AC:1
000V(ピーク間電圧)を印加してプリントを行い画
質を評価した。その後このプリントを5万回繰り返し、
5万回後の画質を評価し、電荷輸送層の摩耗量を測定し
た。それらの結果を表1に示す。
【0033】実施例2 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−10)を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。 実施例3 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(II−13)を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。 実施例4 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−8)を用いた以外は、実施
例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。 実施例5 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−5)を用いた以外は、実施
例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。
【0034】実施例6 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−9)を用いた以外は、実施
例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。 実施例7 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−11)を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。 実施例8 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−13)を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。 実施例9 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−14)を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。 実施例10 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−17)を用いた以外は、実
施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評価を行っ
た。
【0035】実施例11 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−4)(分子量315.4
6)を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体を作
製し、同様の評価を行った。 実施例12 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−24)(分子量315.4
6)を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体を作
製し、同様の評価を行った。 実施例13 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−7)(分子量301.4
3)を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体を作
製し、同様の評価を行った。 実施例14 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−5)(分子量329.4
8)と例示化合物No.(II−1)の2:1(重量比)
の混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体
を作製し、同様の評価を行った。 実施例15 実施例14において、構造式(III )で示される繰り返
し構造単位よりなるポリカーボネートに代えて、構造式
(VI)で示される繰り返し構造単位よりなるポリカーボ
ネートを使用した以外は、実施例14と同様にして感光
体を作製し、同様の評価を行った。 実施例16 電荷輸送材料として、例示化合物No.(II−1)にか
えて例示化合物No.(I−2)(分子量301.4
3)と例示化合物No.(II−1)の2:1(重量比)
の混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感光体
を作製し、同様の評価を行った。
【0036】比較例1 電荷輸送材料として、下記の比較例示化合物(1)で示
される化合物(融点67℃、分子量287)を用いた以
外は、実施例1と同様にして感光体を作製し、同様の評
価を行った。 比較例2 電荷輸送材料として、下記比較例示化合物(3)で示さ
れる化合物(融点83℃)を用いた以外は、実施例1と
同様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。 比較例3 電荷輸送材料として、下記比較例示化合物(2)で示さ
れる化合物(融点75℃)を用いた以外は、実施例1と
同様にして感光体を作製し、同様の評価を行った。
【0037】
【化18】
【0038】以上の評価結果を表1に示す。
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、接触帯
電方法において感光体の最表面に融点が100℃以上の
電荷輸送材料を含有した電荷輸送層を用いることによ
り、感光層の摩耗と異物付着による画質欠陥を低減で
き、感光体の寿命を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感光体の一例の模式断面図である。
【図2】 本発明の感光体の他の一例の模式断面図であ
る。
【図3】 本発明の感光体の他の一例の模式断面図であ
る。
【図4】 本発明の感光体の他の一例の模式断面図であ
る。
【図5】 本発明の画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1…感光層、2…下引き層、3…導電性支持体、4…電
荷発生層、5…電荷輸送層、11…感光体、12…帯電
ロール、13…電源、14…露光装置、15…現像装
置、16…転写装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上坂 友純 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 石井 徹 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に帯電装置および露光手段によ
    って静電荷像を形成し、現像により可視画像を形成する
    画像形成装置において、感光体として導電性支持体上
    に、電荷輸送材料として、融点100℃以上かまたは分
    子量が300以上を有する下記式(I)で示されるトリ
    フェニルアミン系化合物および式(II)で示されるベンジ
    ジン系化合物から選択される少なくとも1種を含有する
    感光層を有するものを使用し、帯電装置として電圧を印
    加して感光体表面に当接させる導電性部材を用いたこと
    を特徴とする画像形成装置。 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、それぞれハロゲン原子、ア
    ルキル基、アルコキシ基、置換もしくは未置換のアリー
    ル基またはアラルキル基を表し、mおよびnは、それぞ
    れ0、1または2を意味し、Arは、置換もしくは未置
    換のフェニル基、ナフチル基またはアンスリル基を表
    す。) 【化2】 (式中、R4 は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基
    またはアルコキシ基を表し、R5 およびR6 は、それぞ
    れハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基または置換
    アミノ基を表し、mおよびnは、それぞれ0、1または
    2を意味する。)
  2. 【請求項2】 前記電荷輸送材料が分子量300以上で
    ある請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体が最表面層に前記電荷輸送材
    料を含有することを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記感光体が最表面に前記電荷輸送材料
    と結着樹脂として下記式(III) 〜(VII) から選択される
    少なくとも1つの繰り返し構造単位よりなるポリカーボ
    ネート樹脂または共重合ポリカーボネート樹脂を含有す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【化3】
  5. 【請求項5】 前記感光層が電荷発生層と電荷輸送層を
    積層した構造からなり、前記最表面層が電荷輸送層であ
    ることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6228547B1 (en) 1998-06-16 2001-05-08 Takasago International Corporation Bis(3,4-methylenedioxyphenylamino) derivatives and electrophotographic photoreceptor containing the derivatives
JP2001166520A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2014002364A (ja) * 2012-05-24 2014-01-09 Konica Minolta Inc 有機感光体

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US6228547B1 (en) 1998-06-16 2001-05-08 Takasago International Corporation Bis(3,4-methylenedioxyphenylamino) derivatives and electrophotographic photoreceptor containing the derivatives
JP2001166520A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2014002364A (ja) * 2012-05-24 2014-01-09 Konica Minolta Inc 有機感光体

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