JP2001166432A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JP2001166432A JP34761699A JP34761699A JP2001166432A JP 2001166432 A JP2001166432 A JP 2001166432A JP 34761699 A JP34761699 A JP 34761699A JP 34761699 A JP34761699 A JP 34761699A JP 2001166432 A JP2001166432 A JP 2001166432A
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Atsushi Aoki
淳 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速処理が可能でかつ最適な状態に感光材料
を乾燥でき、仕上がった感光材料の寸度安定性の良いハ
ロゲン化銀写真感光材料の処理方法を提供する。 【解決手段】 支持体上の少なくともハロゲン化銀乳剤
層を有する側のゼラチンの総量が2.5g/m2以下の
ハロゲン化銀写真感光材料を、現像時間が5秒以上25
秒以下で自動現像機を用いて現像処理するハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法において、該感光材料がハロゲ
ン化銀乳剤層を有する側にコロイド状無機粒子を総量が
0.3〜1.5g/m2含有し、現像液が亜硫酸塩を4
0g/l以上、ジヒドロキシベンゼン類を30g/l以
上含有し、かつ該自動現像機の乾燥工程が加熱されてい
る乾燥部材と感光材料の表面を接触させる構成を有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は白黒ハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法に関し、詳しくはイメージセッタ
ー用印刷製版用ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理の多様化に伴って、ハロゲン化
銀写真分野においても処理の迅速性が要求されている。
このため、感光材料の迅速処理を可能とする感光材料処
理装置が種々検討実施されている。特に現像液、定着
液、水洗水などによって処理液処理された感光材料を迅
速にかつ高品質に仕上げるための感光材料乾燥装置が検
討されている。
【0003】一方で、感光材料を乾燥する場合、感光層
の膜厚及び感光層の表面に硬膜層が形成されているか否
かが処理時間に影響することは知られている。この乾燥
時間を短縮するには、処理液によって処理された感光材
料の膜面を硬膜化させればよく、これによって、感光材
料の塗布された乳剤の膨潤を抑えて乾燥性を向上させる
ことが出来る。すなわち、迅速乾燥を行うための感光材
料は、処理液(特に定着液)もしくは感光材料自身によ
って、膜面が硬膜化されていることが好ましい。
【0004】このような迅速処理においては、各処理工
程内で相反する事象があり、多種の感光材料及び感光材
料を処理する処理液の組み合わせが多様化することによ
って、感光材料乾燥装置で感光材料を乾燥する場合の必
要な負荷の差が広がる傾向にある。このため、同じ条件
で感光材料を乾燥処理した場合、感光材料を加熱するた
めの熱のロスが大きくなることがある。この熱は、乾燥
装置内を排気される際に、機外へ放出されるのが一般的
であり、この放出された熱は感光材料乾燥装置近傍での
作業員の作業環境を悪化させることになり、抑えること
が望ましい。
【0005】また、乾燥装置によって感光材料を最適な
状態で仕上げるためには、少なくとも過乾燥状態となら
ないことであり、特にフィルムなどの感光材料では、仕
上がった感光材料の寸法安定性がよいことが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、迅速処理が可
能でかつ最適な状態に感光材料を乾燥することができ、
仕上がった感光材料の寸法安定性の良いハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0008】1.支持体上の少なくともハロゲン化銀乳
剤層を有する側のゼラチンの総量が2.5g/m2以下
のハロゲン化銀写真感光材料を、自動現像機を用いて現
像時間が5秒以上25秒以下で現像処理するハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法において、該感光材料がハロ
ゲン化銀乳剤層を有する側にコロイド状無機粒子を総量
が0.3〜1.5g/m2含有し、現像液が亜硫酸塩を
40g/l以上およびジヒドロキシベンゼン類を30g
/l以上含有し、かつ該自動現像機の乾燥工程が加熱さ
れている乾燥部材と感光材料の表面を接触させる構成を
有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処
理方法。
【0009】2.前記自動現像機の水洗工程が多段向流
方式であることを特徴とする1記載のハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法。
【0010】3.前記乾燥部材がローラーであって、そ
の表面温度が、作業環境下の温度及び湿度を基準に制御
されていることを特徴とする1又は2に記載のハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において使用される自動現像機は、少なくとも現像
工程、定着工程、水洗工程、乾燥工程を含む。感光材料
はその巾よりも広い回転ローラーに挟持されて搬送され
ることが好ましい。加熱されている乾燥部材と感光材料
の表面を接触させながら乾燥させる乾燥工程において、
乾燥部材としては、温度制御の容易なヒートローラーが
好ましい。ヒートローラーに感光材料を直接接触させ
て、感光材料の加熱温度を容易にかつ正確に測定するこ
とができる。また、ヒートローラーの存在する位置は乾
燥工程中であればどこでもよく、対をなしていてもよ
い。ここでいう乾燥工程とは、感光材料表面や内部の水
分を除去するための熱エネルギーをあたえる工程をい
う。
【0012】本発明においては作業環境下の温度および
湿度を、測定手段によって測定しながら感光材料の加熱
温度を制御するのが好ましい。特に感光材料を処理する
ときの湿度を考慮して、仕上がった感光材料中の含水量
を露光前の含水量に近い状態とすることによって、感光
材料の寸法度安定性をよくすることができる。また、感
光材料の加熱温度を制御しながら行うことで、感光材料
を最適な状態で乾燥することができ、さらに加熱エネル
ギーのロスを低減させると共に、乾燥装置内から機外へ
の排気を抑えることができる。
【0013】本発明の現像液中にはジヒドロキシベンゼ
ン類を含有する。ジヒドロキシベンゼン類を現像主薬と
して含有することが好ましく、ハイドロキノン、クロロ
ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、ハイドロキノ
ンモノスルホン酸カリウムなどが挙げられる。中でも好
ましいのはハイドロキノンである。
【0014】ジヒドロキシベンゼン類の現像液中の添加
量は30g/l以上であり、好ましくは35g/l以上
70g/l以下である。それ以上に多いと、画像濃度の
低下が著しく、またあまりに少ないとカブリが増大す
る。
【0015】また、亜硫酸塩の現像液中の添加量は40
g/l以上であり、好ましくは45g/l以上80g/
l以下である。それ以上に多いと、画像濃度の低下が著
しく、またあまりに少ないと現像液の保存性が悪くな
る。
【0016】本発明の現像時間は5秒以上25秒以下で
ある。中でも好ましくは10秒以上20秒以下であり、
さらに好ましくは10秒以上15秒以下である。現像時
間は迅速性の要求から短いことが好ましいが、あまりに
短いと画像濃度の低下が著しくなる。
【0017】処理される感光材料のハロゲン化銀乳剤や
親水性コロイド層に用いることのできる結合剤又は保護
コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利である。
ハロゲン化銀乳剤層塗設側の総ゼラチン塗布量は2.5
g/m2以下であり、好ましくは1.0〜2.5g/
2、特に好ましくは1.5〜2.2g/m2の範囲であ
る。
【0018】ゼラチンとしてはアルカリ法ゼラチン、酸
性法ゼラチン、変性ゼラチン(たとえば特公昭38−4
854号、同40−12237号、英国特許2,52
5,753号等に記載の変性ゼラチンなど)を単独また
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0019】本発明で用いられるコロイド状無機粒子の
うち、コロイド状シリカがもっとも好ましい。コロイド
状シリカの添加量としては0.3〜1.5g/m2であ
り、好ましくは0.5〜1.5g/m2である。この量
は支持体上の下引き層より外側のすべての親水性コロイ
ド層に含有される総量であり、この範囲の量よりも少な
過ぎると本発明の効果が劣化し、多すぎると画質の劣化
を伴うなどの不都合を生じる。
【0020】本発明の処理方法は上記記載の感光材料を
上記記載の現像液を用いて、自動現像機にて水洗工程を
多段向流方式として(以下、多段向流水洗方式とも言
う)処理することが好ましい。ここに多段向流方式と
は、自動現像機の水洗槽を2以上に分割し、最後尾の槽
に水洗水を供給しながら水洗処理を行うものである。
【0021】図1は多段向流水洗方式を採用した自動現
像機の処理工程の説明図である。図1において、1は現
像槽、2は定着槽であって、31、32及び33が3段
の水洗槽である。水洗水は水洗槽33に給水タンク5か
ら配管6を介して配管62から供給され、水洗槽32、
31を経てオーバーフローし、定着槽2に希釈水として
供給され利用される。4は乾燥部、7は除湿機、51は
給水ユニット、11は現像廃液槽、21は定着廃液槽で
ある。
【0022】水洗槽にはエチレンジアミン4酢酸、クエ
ン酸、硼酸等のキレート剤やイソチアゾリン等の殺菌剤
が添加されることが好ましく、キレート剤及び殺菌剤は
それぞれ水洗水1l当たり0.5〜100g程度、好ま
しくは1〜50gで用いる。
【0023】多段向流水洗方式とすることで水洗水の使
用量を低減することが可能で、廃液量の低減のみなら
ず、水洗処理の経済的負担を減少せしめ、ユーザーのラ
ンニングコストの低減ができる。水洗水の補充量として
は、処理される感光材料1m2当たり50〜500ml
が好ましく、更には200〜500mlが好ましい。
【0024】また用いる定着液としては亜硫酸イオンや
チオ硫酸イオンなどの定着主薬を含む物が好ましい。定
着剤にはアルミニウム等のゼラチン硬膜作用を持つ成分
を含有してもよい。これらの処理液は、濃縮液を1倍か
ら5倍程度に希釈して用いても良いし、錠剤や顆粒剤や
ペーストなどの固形または半固形状態の処理剤を溶解し
て用いてもよい。
【0025】
【実施例】以下、本発明の効果を実施例によって具体的
に説明するが、本発明はこれによって限定されるもので
はない。
【0026】実施例1 (ハロゲン化銀乳剤Aの調製)硝酸銀水溶液B及びNa
Cl、KBrからなる水溶性ハライド液CをpH3.
0、40℃、流量一定でA液中で同時混合法で30分間
添加し0.20μmのAgCl70モル%、AgBr3
0モル%の立方晶を得た。この際銀電位(EAg)は混
合開始時には160mVで混合終了時には100mVに
なっていた。この後限外濾過により、不要な塩類を取り
除き、その後、銀1モル当たり15gのゼラチンを添加
しpHを5.7とし55℃で30分間分散した。分散後
クロラミンTを銀1モル当たり4×10-4モル添加し
た。出来上がった乳剤の銀電位は190mV(40℃)
であった。 A:オセインゼラチン 25g 硝酸(5%) 6.5ml イオン交換水 700ml Na〔RhCl5(H2O)〕 0.02mg B:硝酸銀 170g 硝酸(5%) 4.5ml イオン交換水 200ml C:NaCl 47.5g KBr 51.3g オセインゼラチン 6g Na3〔IrCl6〕 0.15mg イオン交換水 200ml 得られた乳剤に銀1モル当たり、4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを1.5
×10-3モル、臭化カリウムを8.5×10-4モル添加
してpH5.6、EAg123mVに調整した。次いで
微粒子状に分散した硫黄華を硫黄原子として2×10-5
モル及び、塩化金酸を1.5×10-5モル添加して温度
50℃で60分化学熟成を行った後、4−ヒドロキシ−
6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを銀
1モル当たり2×10-3モル、1−フェニル−5−メル
カプトテトラゾールを3×10-4モル及び沃化カリウム
を1.5×10-3モル添加した。次いで40℃に降温し
た後、増感色素S−1、S−2をそれぞれ銀1モル当た
り2×10-4モル添加した。
【0027】得られた乳剤を用い1m2当たりの付き量
が下記になるように、下引加工した支持体上の片側に、
支持体側から下記第1層、第2層を同時重層塗布し冷却
セットした。その後、反対側の帯電防止層を有する下引
層上には下記バッキング層を塗布スピード200m/m
inで塗布し、−1℃で冷却セットし、両面を同時に乾
燥することで試料を得た。 (支持体、下塗層)2軸延伸したポリエチレンテレフタ
レート支持体(厚み100μm)の両面に30W/(m
2・min)のコロナ放電をした後、下記組成の下塗層
を両面塗布し、100℃で1分間乾燥した。
【0028】 2−ヒドロキシエチルメタクリレート(25)−ブチルアクリレート(30) −t−ブチルアクリレート(25)−スチレン(20)の共重合体 (数字は質量比) 0.5g/m2 界面活性剤A 3.6mg/m2 ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 10mg/m2 (帯電防止層)下塗層を施したポリエチレンテレフタレ
ート支持体に10W/(m2・min)のコロナ放電し
た後、片面に下記組成の帯電防止層を70m/minの
速さでロールフィットコーティングパン及びエアーナイ
フを使用して塗布し、90℃で2分間乾燥し、140℃
で90秒間熱処理した。
【0029】 水溶性導電性ポリマーB 0.6g/m2 疎水性ポリマー粒子C 0.4g/m2 ポリエチレンオキサイド化合物(MW600) 0.1g/m2 硬化剤E 0.1g/m2 第1層(乳剤層) ゼラチン 1.0g ハロゲン化銀乳剤A 銀量として3.3g ヒドラジン誘導体H−1 0.015g ヒドラジン誘導体H−2 0.020g 5−ニトロインダゾール 0.01g 2−メルカプトヒポキサンチン 0.02g コロイダルシリカ75質量%と酢酸ビニル12.5質量%、及び ビニルピバリネート12.5質量%の懸濁重合物 表1に示す量 デキストラン(平均分子量6万) 0.2g 4−メルカプト−3,5,6−フルオロフタル酸 0.05g ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量50万) 0.015g 塗布液pHは5.2であった。 第2層(保護層) ゼラチン 0.9g デキストラン(平均分子量6万) 0.2g 造核促進剤Na−1 0.15g コロイダルシリカ 表1に示す量 殺菌剤Z 0.005g ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリウム0.001g ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 0.015g シリカ(平均粒径5μm) 0.015g シリカ(平均粒径8μm) 0.15g 硬膜剤(1) 0.15g バッキング層 ゼラチン 1.8g F−1 0.01g F−2 0.03g F−3 0.10g コロイダルシリカ75質量%と酢酸ビニル12.5質量%、及び ビニルピバリネート12.5質量%の懸濁重合物 0.7g ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 0.010g マット剤:平均粒径3μmの単分散ポリメチルメタクリレート 0.045g 硬膜剤(2) 0.05g バッキング保護層 ゼラチン 1.8g マット剤:平均粒径3μmの単分散ポリメチルメタクリレート 0.045g ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリウム0.005g ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 0.005g 硬膜剤(1) 0.15g
【0030】
【化1】
【0031】
【化2】
【0032】
【化3】
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】
【0036】得られたフィルム試料は633nm、67
0nmのレーザーダイオード光源で露光した。
【0037】この試料について以下のような処理を行っ
た。 現像液 ジエチレントリアミン5酢酸 1g 亜硫酸ナトリウム 表1に示す量 炭酸水素カリウム 17g 1−フェニル−4−メチル−4′−ヒドロキシルメチル−3−ピラゾリドン 1.5g ハイドロキノン 表1に示す量 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.025g 臭化カリウム 4g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.21g 2,5−ジヒドロキシ安息香酸 5g 8−メルカプトアデニン 0.07g KOHを使用液がpH10.27になる量を加え、1Lに仕上げた。 定着液 チオ硫酸ナトリウム 200g 亜硫酸ナトリウム 22g グルコン酸Na 5g クエン酸3Na・2H2O 12g クエン酸 12g 硫酸にて使用液のpHが5.4になるように調整し、1Lに仕上げた。 水洗水 水道水1Lに対して、下記浄化剤8.8ml加えたもの
を水洗槽へ入れて水洗水とした。 浄化剤の調製 純水 800g サリチル酸 0.1g 35質量%過酸化水素水 171g プルロニックF−68(旭電化(株)製) 3.1g 5−メチル−4−クロロイソチアゾリン−3−オン 15g DTPA・5Na 10g 純水で1Lに仕上げる。 乾燥方法1…乾燥工程内にあるローラーの外周部の表面
温度を表1のようにして、感光材料を加熱されているロ
ーラーと接触させながら乾燥させる方法。
【0038】乾燥方法2…乾燥工程内にあるファンから
発生する乾燥風により、乾燥工程内の温度を表1のよう
にして、その熱風により感光材料を乾燥させる方法。
【0039】また上記処方の現像液、定着補充液、浄化
剤及び希釈用の水道水を、それぞれ現像槽、定着槽、水
洗槽に下記条件で直接補充した。
【0040】 現像剤補充量 使用液 65ml/m2 希釈水 65ml/m2 定着剤補充率 濃縮液 65ml/m2 希釈水 65ml/m2 水洗水補充量 水道水 2.3l/m2 浄化剤 20ml/m2 ランニング方法として3分間隔で20枚連続処理した
後、90分間放置し、同様に20枚を連続処理するとい
う作業を3回繰り返し、合計大全60枚のフィルム試料
を処理した。このとき感光材料の黒化率は8%とした。
自動現像機は、搬送速度を365〜4380mm/分ま
で可変できるものを用いて処理を行った。感材の最大処
理可能巾は864mmであった。なお15秒現像時の搬
送速度は1095mm/分である。この自動現像機を自
動現像機Aとする。表1のような現像液処方、乾燥方法
でそれぞれ同様の処理を行った。 (乾燥性の評価)大全60枚処理したときの60枚目の
フィルム試料の乾燥性を下記により評価した。 ○ :試料が完全にかわいている ○△:試料がかわいているが、わずかにぬるい △ :試料がやや湿っている △×:試料が冷たい × :試料が完全に湿っていて、試料同士がくっついて
しまう △以上が使用可能の範囲である。 (寸法安定性の測定)上記で作製した感光材料に500
mm間隔で2本の細線を露光した。その後、表1のよう
な現像液処方、乾燥方法で処理をした。その際、露光及
び処理は23℃、50%RHに調湿した部屋で行った。
この作業を4回繰り返し行い、2本の細線の距離を正確
に測定した。その場合の最大のものと最小のものの差を
R(mm)として、下記の式に従い寸法安定性Tを求め
た。0.1%未満が実用上の許容レベルである。
【0041】T=(R/W)×100% W:現像前の試料の長さ(mm) 以上の経過および結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果から明らかなように、本発明の
態様は乾燥性も良好で、寸法安定性が良いことがわか
る。
【0044】実施例2 実施例1の実験No.4の系において第1層、第2層の
ゼラチン量を表2のように変化させて同様の実験を行っ
た。得られた結果を表2にしめす。
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果から明らかなように、本発明の
態様は乾燥性も良好で、寸法安定性が良いことがわか
る。
【0047】実施例3 実施例1の実験No.4の系において自動現像機Aの水
洗工程を図1に示すように3段向流方式に改造した自動
現像機Bを使用する他は同様にして実験を行った。得ら
れた結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】表3の結果から明らかなように、水洗工程
を多段向流方式に改造した自動現像機を用いて処理する
ことで、乾燥性も良好で、寸法の繰り返し精度が良いこ
とがわかる。
【0050】実施例4 実施例1の実験No.3、4の系において、ローラーの
外周部の表面温度を、作業環境化の温湿度に関わらず一
定としていたのに対し、作業環境下の温度や湿度に応じ
て、図2のように変化させて同様の実験を行った。これ
を乾燥方法3とする。なお自動現像機には作業環境下の
温度や湿度を測定するセンサー、及びそのデータからロ
ーラーの外周部の表面温度を制御する機能をつけてい
る。得られた結果を表4に示す。
【0051】
【表4】
【0052】このように作業環境下の温度や湿度に応じ
てローラーの外周部の表面温度を制御しながら感光材料
を乾燥することで、さらに良好なハロゲン化銀写真感光
材料の処理方法が得られた。
【0053】
【発明の効果】本発明により、迅速処理が可能でかつ最
適な状態に感光材料を乾燥することができ、仕上がった
感光材料の寸度安定性の良いハロゲン化銀写真感光材料
の処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多段向流水洗方式を採用した自動現像機の処理
工程の説明図である。
【図2】実施例4の乾燥方法3に係るローラー表面温度
の制御パターンを示す図。
【符号の説明】
1 現像槽 2 定着槽 31,32,33 水洗槽 4 乾燥部 5 給水タンク 51 給水ユニット 6,61,62 配管 7 除湿機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の少なくともハロゲン化銀乳剤
    層を有する側のゼラチンの総量が2.5g/m2以下の
    ハロゲン化銀写真感光材料を、自動現像機を用いて現像
    時間が5秒以上25秒以下で現像処理するハロゲン化銀
    写真感光材料の処理方法において、該感光材料がハロゲ
    ン化銀乳剤層を有する側にコロイド状無機粒子を総量が
    0.3〜1.5g/m2含有し、現像液が亜硫酸塩を4
    0g/l以上およびジヒドロキシベンゼン類を30g/
    l以上含有し、かつ該自動現像機の乾燥工程が加熱され
    ている乾燥部材と感光材料の表面を接触させる構成を有
    することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記自動現像機の水洗工程が多段向流方
    式であることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀
    写真感光材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記乾燥部材がローラーであって、その
    表面温度が、作業環境下の温度及び湿度を基準に制御さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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