JP2000305224A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JP2000305224A
JP2000305224A JP11116540A JP11654099A JP2000305224A JP 2000305224 A JP2000305224 A JP 2000305224A JP 11116540 A JP11116540 A JP 11116540A JP 11654099 A JP11654099 A JP 11654099A JP 2000305224 A JP2000305224 A JP 2000305224A
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silver halide
processing
halide photographic
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photographic light
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Atsushi Aoki
淳 青木
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 迅速処理が可能でかつ汚れの発生しにくく、
最適な状態に感光材料を乾燥することができ、仕上がっ
た感光材料の寸度安定性の良いハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法を提供する。 【解決手段】 自動現像機を用いてハロゲン化銀写真感
光材料を処理するにあたり、実質的にハイドロキノンを
含まず、一般式(A)で表される化合物を現像主薬とす
る現像液を用い、自動現像機の乾燥工程が加熱されてい
る乾燥部材と感光材料の表面を接触させる構成を有する
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は白黒ハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法に関し、詳しくはイメージセッタ
ー用印刷製版用ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版用のハロゲン化銀写真感光材料
(以下、感材とも言う)は、イメージセッターと呼ばれ
るレーザー出力装置と連結された自動現像機で処理され
ることが多くなってきている。このイメージセッターで
出力された感材が最終版としてPS版の露光原稿として
供給されることが多く、感材に汚れ付着がないことは重
要な性能である。一方でイメージセッターの生産効率を
生かすため、自動現像機の感材のくわえ込み速度(搬送
速度)の向上や全処理時間の短縮が望まれている。しか
しながら、発明者らは自動現像機の搬送速度を早めた
り、処理時間を短縮したりすると、感材に付着する汚れ
が増大するという課題に直面した。この傾向は600〜
700nmに分光増感された感材を処理する場合に色の
ついた汚れが付着する現象が顕著であった。特に水洗工
程の水温が10℃以下の場合には処理された感材が使用
できないほど汚れが悪化する場合がある。感材への汚れ
付着を防止する技術としては水洗水に酸化剤を添加する
方法が知られており既に広く普及しているが、完全では
なく、この手段の有無に依らず汚れが発生する場合があ
ることがわかった。
【0003】また、画像処理の多様化に伴って、ハロゲ
ン化銀写真分野においても処理の迅速性が要求されてい
る。このため、感光材料の迅速処理を可能とする感光材
料処理装置が種々検討実施されている。特に現像液、定
着液、水洗水などによって処理液処理された感光材料を
迅速にかつ高品質に仕上げるための感光材料乾燥装置が
検討されている。
【0004】一方で、感光材料を乾燥する場合、感光層
の膜厚及び感光層の表面に硬膜層が形成されているか否
かが処理時間に影響することは知られている。この乾燥
時間を短縮するには、処理液によって処理された感光材
料の膜面を硬膜化させればよく、これによって、感光材
料の塗布された乳剤の膨潤を抑えて乾燥性を向上させる
ことが出来る。すなわち、迅速乾燥を行うための感光材
料は、処理液(特に定着液)もしくは感光材料自身によ
って、膜面が硬膜化されていることが好ましい。
【0005】このような迅速処理においては、各処理工
程内で相反する事象があり、多種の感光材料及び感光材
料を処理する処理液の組み合わせが多様化することによ
って、感光材料乾燥装置で感光材料を乾燥する場合の必
要な負荷の差が広がる傾向にある。このため、同じ条件
で感光材料を乾燥処理した場合、感光材料を加熱するた
めの熱のロスが大きくなることがある。この熱は、乾燥
装置内を排気される際に、機外へ放出されるのが一般的
であり、この放出された熱は感光材料乾燥装置近傍での
作業員の作業環境を悪化させることになり、抑えること
が望ましい。
【0006】また、乾燥装置によって感光材料を最適な
状態で仕上げるためには、少なくとも過乾燥状態となら
ないことであり、特にフィルムなどの感光材料では、仕
上がった感光材料の寸度安定性がよいことが好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、迅速処理が可
能でかつ汚れの発生しにくいイメージセッター用ハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法を提供することにある。
また、最適な状態に感光材料を乾燥することができ、仕
上がった感光材料の寸度安定性の良いハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、自
動現像機を用いてハロゲン化銀写真感光材料を処理する
にあたり、実質的にハイドロキノンを含まず、前記一般
式(A)で表される化合物を現像主薬とする現像液を用
い、該自動現像機の乾燥工程が加熱されている乾燥部材
と感光材料の表面を接触させる構成を有するハロゲン化
銀写真感光材料の処理方法、自動現像機の感光材料搬送
速度が800mm/分以上であること、処理されるハロ
ゲン化銀写真感光材料が600〜700nmに分光増感
されていること、処理されるハロゲン化銀写真感光材料
のハロゲン化銀乳剤層を有する側の総ゼラチン量が、
3.0g/m2以下であること、処理されるハロゲン化
銀写真感光材料のハロゲン化銀乳剤層を有する側の膨潤
百分率が10%〜100%であること、及び該乾燥部材
がローラーであって、その表面温度が、作業環境下の温
度及び湿度を基準に制御されていること、により達成さ
れる。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明において使用される自動現像機は、
少なくとも現像工程、定着工程、水洗工程、乾燥工程を
含む。感材はその巾よりも広い回転ローラーに挟持され
て搬送されることが好ましい。加熱されている乾燥部材
と感光材料の表面を接触させながら乾燥させる乾燥工程
において、乾燥部材としては、温度制御の容易なヒート
ローラーが好ましい。ヒートローラーに感光材料を直接
接触させて、感光材料の加熱温度を容易にかつ正確に測
定することができる。また、ヒートローラーの存在する
位置は乾燥工程中であればどこでもよく、対をなしてい
てもよい。ここでいう乾燥工程とは、感光材料表面や内
部の水分を除去するための熱エネルギーをあたえる工程
をいう。
【0011】本発明では作業環境下の温度および湿度
を、測定手段によって測定しながら感光材料の加熱温度
を制御するのが好ましい。特に感光材料を処理するとき
の湿度を考慮して、仕上がった感光材料中の含水量を露
光前の含水量に近い状態とすることによって、感光材料
の寸度安定性をよくすることができる。また、感光材料
の加熱温度を制御しながら行うことで、感光材料を最適
な状態で乾燥することができ、さらに加熱エネルギーの
ロスを低減させると共に、感光材料を乾燥装置内から機
外への排気を抑えることができる。
【0012】現像液としては、実質的にハイドロキノン
を含まず、前記一般式(A)で表される化合物を現像主
薬とするものを用いる。一般式(A)で表される現像主
薬は代表的にはアスコルビン酸或いはエリソルビン酸と
その塩又はそれらから誘導される誘導体であり、市販品
として入手できるか或いは容易に公知の合成法により合
成することができる。
【0013】一般式(A)で示される化合物において、
1とR2が互いに結合して環を形成した下記一般式〔A
−a〕で表される化合物が特に好ましい。
【0014】
【化2】
【0015】式中、R3は水素原子、置換又は無置換の
アルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無
置換のアミノ基、置換又は無置換のアルコキシ基、スル
ホ基、カルボキシル基、アミド基、スルホンアミド基を
表し、Y1はO又はSを表し、Y2はO、S又はNR4
表す。R4は置換又は無置換のアルキル基、置換又は無
置換のアリール基を表す。M1、M2は各々水素原子又は
アルカリ金属を表す。
【0016】前記一般式(A)又は一般式〔A−a〕に
おけるアルキル基としては、低級アルキル基が好まし
く、たとえば炭素数1〜5のアルキル基であり、アミノ
基としては無置換のアミノ基あるいは低級アルキル基で
置換されたアミノ基が好ましく、アルコキシ基としては
低級アルコキシ基が好ましく、アリール基としては好ま
しくはフェニル基あるいはナフチル基等であり、これら
の基は置換基を有していてもよく、置換しうる基として
は、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、ス
ルホ基、カルボキシル基、アミド基、スルホンアミド基
等が好ましい置換基として挙げられる。
【0017】本発明に係る前記一般式(A)又は一般式
〔A−a〕で表される具体的化合物例を以下に示すが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】本発明は感光材料搬送速度が800mm/
分以上、とりわけ800〜3000mm/分のときにそ
の効果を遺憾なく発揮する。それ以上に搬送速度が速い
と、最適な状態に乾燥させることができなくなる。
【0021】処理に供される感材や処理剤には特に制限
はないが、特に600〜700nmに分光増感されたハ
ロゲン化銀写真感光材料を処理する場合に効果が大き
い。ハロゲン化銀乳剤を分光増感する方法は既に業界で
は公知であり、特開平5−224330号公報(3)頁
[0017]−(13)頁[0040]記載の化合物、
特開平6−194771号公報(11)頁[0042]
−(22)頁[0094]記載の化合物、特開平6−2
42533号公報(2)頁[0015]−(8)頁[0
034]記載の化合物、特開平6−337492号公報
(3)頁[0012]−(34)頁[0056]記載の
化合物、特開平6−337494号公報(4)頁[00
13]−(14)頁[0039]記載の化合物など多く
の増感色素が知られている。
【0022】処理される感光材料のハロゲン化銀乳剤や
親水性コロイド層に用いることのできる結合剤又は保護
コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利である。
ハロゲン化銀乳剤層塗設側の総ゼラチン塗布量は3.0
g/m2以下であるのが好ましい。更に好ましくは1.
0〜3.0g/m2、特に好ましくは1.5〜2.7g
/m2の範囲である。
【0023】ゼラチンとしてはアルカリ法ゼラチン、酸
性法ゼラチン、変性ゼラチン(たとえば特公昭38−4
854号、同40−12237号、英国特許2,52
5,753号等に記載の変性ゼラチンなと)を単独また
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0024】本発明にいう膨潤率とは、25℃にて3分
間静置したのち水によって膨潤した膨潤厚みを測定した
膜厚の増え分である。膨潤率は写真要素の塗布厚みに対
する膨潤厚の比率を100分率表示したものである。該
乳剤層側の膨潤百分率は、10%以上100%以下、好
ましくは20%以上70%以下、更には20%以上50
%以下が好ましい。
【0025】また用いる定着液としては亜硫酸イオンや
チオ硫酸イオンなどの定着主薬を含む物が好ましい。定
着剤にはアルミニウム等のゼラチン硬膜作用を持つ成分
を含有してもよい。これらの処理液は、濃縮液を1倍か
ら5倍程度に希釈して用いても良いし、錠剤や顆粒剤や
ペーストなどの固形または半固形状態の処理剤を溶解し
て用いてもよい。
【0026】本発明の感光材料の現像処理の特殊な形式
として、現像主薬を感光材料中、例えば乳剤層中に含
み、感光材料をアルカリ水溶液中で処理して現像を行わ
せるアクチベータ処理液に用いてもよい。このような現
像処理は、チオシアン酸塩による銀塩安定化処理と組み
合わせて、感光材料の迅速処理の方法の一つとして利用
されることが多く、そのような処理液に適用も可能であ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の効果を実施例によって具体的
に説明するが、本発明はこれによって限定されるもので
はない。
【0028】実施例1 (ハロゲン化銀乳剤Aの調製)硝酸銀水溶液B及びNa
Cl、KBrからなる水溶性ハライド液CをpH3.
0、40℃、流量一定でA液中で同時混合法で30分間
添加し0.20μmのAgCl70モル%、AgBr3
0モル%の立方晶を得た。この際銀電位(EAg)は混
合開始時には160mVで混合終了時には100mVに
なっていた。この後限外濾過により、不要な塩類を取り
除き、その後、銀1モル当たり15gのゼラチンを添加
しpHを5.7とし55℃で30分間分散した。分散後
クロラミンTを銀1モル当たり4×10-4モル添加し
た。出来上がった乳剤の銀電位は190mV(40℃)
であった。
【0029】 A:オセインゼラチン 25g 硝酸(5%) 6.5ml イオン交換水 700ml Na〔RhCl5(H2O)〕 0.02mg B:硝酸銀 170g 硝酸(5%) 4.5ml イオン交換水 200ml C:NaCl 47.5g KBr 51.3g オセインゼラチン 6g Na3〔IrCl6〕 0.15mg イオン交換水 200ml 得られた乳剤に銀1モル当たり、4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを1.5
×10-3モル、臭化カリウムを8.5×10-4モルを添
加してpH5.6、EAg123mVに調整した。次い
で微粒子状に分散した硫黄華を硫黄原子として2×10
-5モル及び、塩化金酸を1.5×10-5モル添加して温
度50℃で60分化学熟成を行った後、4−ヒドロキシ
−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを
銀1モル当たり2×10-3モル、1−フェニル−5−メ
ルカプトテトラゾールを3×10-4モル及び沃化カリウ
ムを1.5×10-3モル添加した。次いで40℃に降温
した後、増感色素S−1、S−2をそれぞれ銀1モル当
たり2×10-4モル添加した。
【0030】得られた乳剤を用い1m2当たりの付き量
が下記になるように、下引加工した支持体上の片側に、
支持体側から下記第1層、第2層を同時重層塗布し冷却
セットした(乳剤処方A)。その後、反対側の帯電防止
層を有する下引層上には下記バッキング層を表1に示す
染料処方で塗布スピード200m/minで塗布し、−
1℃で冷却セットし、両面を同時に乾燥することで試料
を得た。
【0031】(支持体、下塗層)2軸延伸したポリエチ
レンテレフタレート支持体(厚み100μm)の両面に
30W/(m2・min)のコロナ放電をした後、下記
組成の下塗層を両面塗布し、100℃で1分間乾燥し
た。
【0032】 2−ヒドロキシエチルメタクリレート(25)−ブチルアクリレート(30) −t−ブチルアクリレート(25)−スチレン(20)の共重合体 (数字は重量比) 0.5g/m2 界面活性剤 A 3.6mg/m2 ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア) 10mg/m2 (帯電防止層)下塗層を施したポリエチレンテレフタレ
ート支持体に10W/(m2・min)のコロナ放電し
た後、片面に下記組成の帯電防止層を70m/minの
速さでロールフィットコーティングパン及びエアーナイ
フを使用して塗布し、90℃で2分間乾燥し、140℃
で90秒間熱処理した。
【0033】 水溶性導電性ポリマー B 0.6g/m2 疎水性ポリマー粒子 C 0.4g/m2 ポリエチレンオキサイド化合物(MW600) 0.1g/m2 硬化剤 E 0.1g/m2 第1層(乳剤層) ゼラチン 1.0g ハロゲン化銀乳剤A 銀量として3.3g ヒドラジン誘導体H−1 0.015g ヒドラジン誘導体H−2 0.020g 5−ニトロインダゾール 0.01g 2−メルカプトヒポキサンチン 0.02g コロイダルシリカ75重量%と酢酸ビニル12.5重量%、及び ビニルピバリネート12.5重量%の懸濁重合物 1.4g デキストラン(平均分子量6万) 0.2g 4−メルカプト−3,5,6−フルオロフタル酸 0.05g ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量50万) 0.015g 塗布液pHは5.2であった。
【0034】 第2層(保護層) ゼラチン 0.9g デキストラン(平均分子量6万) 0.2g 造核促進剤 Na−1 0.15g コロイダルシリカ 0.10g 殺菌剤Z 0.005g ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリウム0.001g ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 0.015g シリカ(平均粒径5μm) 0.015g シリカ(平均粒径8μm) 0.15g 硬膜剤(1) 0.15g バッキング層 ゼラチン 1.8g F−1 0.01g F−2 0.03g F−3 0.10g コロイダルシリカ75重量%と酢酸ビニル12.5重量%、及び ビニルピバリネート12.5重量%の懸濁重合物 0.7g ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 0.010g マット剤:平均粒径3μmの単分散ポリメチルメタクリレート 0.045g 硬膜剤(2) 0.05g バッキング保護層 ゼラチン 1.8g マット剤:平均粒径3μmの単分散ポリメチルメタクリレート 0.045g ポリオキシエチレンラウリルエーテルスルホン酸ナトリウム0.005g ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム 0.005g 硬膜剤(1) 0.15g
【0035】
【化5】
【0036】
【化6】
【0037】
【化7】
【0038】
【化8】
【0039】
【化9】
【0040】
【化10】
【0041】得られたフィルム試料Aは633nm、6
70nmのレーザーダイオード光源で露光できた。
【0042】(汚れの評価)この試料について以下のよ
うな処理を行った。
【0043】現像液A…以下の現像スタート液と現像補
充液から構成される処方を現像液Aとする。
【0044】 現像スタート液 ジエチレントリアミン5酢酸 1g 亜硫酸ナトリウム 30g 炭酸水素カリウム 17g 1−フェニル−4−メチル−4′−ヒドロキシルメチル−3−ピラゾリドン 1.5g エリソルビン酸ナトリウム・1水塩 40g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.025g 臭化カリウム 4g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.21g 2,5−ジヒドロキシ安息香酸 5g 8−メルカプトアデニン 0.07g KOHを使用液がpH9.8になる量を加え、1Lに仕
上げた。
【0045】 現像補充液 ジエチレントリアミン5酢酸(DTPA・5Na) 1g 亜硫酸ナトリウム 30g 炭酸カリウム 70g 炭酸水素カリウム 17g 1−フェニル−4−メチル−4′−ヒドロキシルメチル−3−ピラゾリドン 1.5g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.03g 臭化カリウム 1g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.30g 2,5−ジヒドロキシ安息香酸 5g 8−メルカプトアデニン 0.10g KOHを使用液のpHが10.15になる量を加え、
0.5Lに仕上げ、これを2倍に希釈して使用した。
【0046】 定着液 チオ硫酸ナトリウム 200g 亜硫酸ナトリウム 22g グルコン酸Na 5g クエン酸3Na・2H2O 12g クエン酸 12g 硫酸にて使用液のpHが5.4になるように調整し、1
Lに仕上げた。
【0047】水洗水 水道水1Lに対して、下記浄化剤8.8ml加えたもの
を水洗槽へ入れて水洗水とした。
【0048】 浄化剤の調製 純水 800g サリチル酸 0.1g 35重量%過酸化水素水 171g プルロニックF−68(旭電化(株)製) 3.1g 5−メチル−4−クロロイソチアゾリン−3−オン 15g DTPA・5Na 10g 純水で1Lに仕上げる。
【0049】 現像液B…現像液Aの現像スタート液に対してエリソル
ビン酸ナトリウム・1水塩をハイドロキノン20g/L
に置き換えた他は同じにして、KOHを使用液がpH1
0.2になる量を加えて1Lに仕上げた液を現像スター
ト液とした。
【0050】乾燥方法1…乾燥工程内にあるローラーの
外周部の表面温度を表1のようにして、感光材料を加熱
されているローラーと接触させながら乾燥させる方法。
【0051】乾燥方法2…乾燥工程内にあるファンから
発生する乾燥風により、乾燥工程内の温度を表1のよう
にして、その熱風により感光材料を乾燥させる方法。
【0052】また上記処方の現像液、定着補充液、浄化
剤及び希釈用の水道水を、それぞれ現像槽、定着槽、水
洗槽に下記条件で直接補充した。
【0053】 現像剤補充量 使用液 65ml/m2 希釈水 65ml/m2 定着剤補充率 濃縮液 65ml/m2 希釈水 65ml/m2 水洗水補充量 水道水 2.3L/m2 浄化剤 20ml/m2 ランニング方法として3分間隔で20枚連続処理した
後、90分間放置し、同様に20枚を連続処理するとい
う作業を3回繰り返し、合計大全60枚のフィルム試料
を処理した。このとき感光材料の黒化率は8%とした。
自動現像機は、搬送速度を365〜4380mm/分ま
で可変できるものを用いて処理を行った。感材の最大処
理可能巾は864mmであった。なお15秒現像時の搬
送速度は1095mm/分である。表1のような現像液
処方、乾燥方法でそれぞれ同様の処理を行った。得られ
た試料について汚れの評価を目視で行い、汚れの観測さ
れる枚数及びもっとも汚れの激しいもののレベルをラン
ク評価した。汚れとしては青紫色の汚れや白い汚れがあ
った。
【0054】(乾燥性の評価)大全60枚処理したとき
の60枚目のフィルム試料の乾燥性を下記により評価し
た。
【0055】 ○ :試料が完全にかわいている ○△:試料がかわいているが、わずかにぬるい △ :試料がやや湿っている △×:試料が冷たい × :試料が完全に湿っていて、試料同士がくっついて
しまう △以上が使用可能の範囲である。
【0056】(寸法の繰り返し精度の測定)上記で作成
した感光材料に500mm間隔で2本の細線を露光し
た。その後、表1のような現像液処方、乾燥方法で処理
をした。その際、露光及び処理は23℃、50%RHに
調湿した部屋で行った。この作業を4回繰り返し行い、
2本の細線の距離を正確に測定した。その場合の最大の
ものと最小のものの差をR(mm)として、下記の式に
従い寸法の繰り返し精度Tを求めた。
【0057】T=(R/W)×100% W:現像前の試料の長さ(mm) 0.1%未満が実用上の許容レベルである。
【0058】結果を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】なお表1における汚れランクは、2以下で
は実用上問題があり、3は使用可能だが汚れが明らかに
認知できるレベル、4は汚れがあるがよく見なければ気
がつかないレベル、5は汚れがつかないレベルである。
また汚れ発生枚数は60枚処理中では10枚以下が望ま
れ、5枚以下であることが好ましい。
【0061】表1の結果から明らかなように、本発明の
態様は汚れ発生の頻度、程度ともに大きく改善されてい
る。また乾燥性も良好で、寸法の繰り返し精度が良い。
【0062】実施例2 実施例1の実験No.2の系において搬送速度を表2に
示すように変化させて同様の実験を行った。結果を表2
に示す。
【0063】
【表2】
【0064】これから明らかなように、本発明の効果は
搬送速度が800mm/分以上の場合において大きく、
特に800〜3000mm/分において顕著である。
【0065】実施例3 実施例1の実験No.2の系において増感色素S−1、
S−2の量を表3のように変化させて同様の実験を行っ
た。また、増感色素S−1、S−2の代わりに下記増感
色素SD−1、SD−2をそれぞれ表3の量加えた以外
は同様にして、同様の実験を行った。増感色素SD−
1、SD−2を用いた感光材料は780nmに対して分
光感度を有している。得られた結果を表3に示す。
【0066】
【化11】
【0067】
【表3】
【0068】表3より明らかなように本発明の態様は6
00〜700nmに分光増感されたハロゲン化銀写真感
光材料を処理する場合に特に効果が大きい。
【0069】実施例4 実施例1の実験No.2の系において第1層、第2層の
ゼラチン量を表4のように変化させて同様の実験を行っ
た。また、第2層の硬膜剤(1)の量を変化させること
により、表4に示す膨潤率とした試料でも同様の実験を
行った。得られた結果を表4に示す。
【0070】
【表4】
【0071】実施例5 実施例1の実験No.1、2、3の系において、ローラ
ーの外周部の表面温度を、作業環境化の温湿度に関わら
ず一定としていたのに対し、作業環境下の温度や湿度に
応じて、図1のように変化させて同様の実験を行った。
これを乾燥方法3とする。なお自動現像機には作業環境
下の温度や湿度を測定するセンサー、及びそのデータか
らローラーの外周部の表面温度を制御する機能をつけて
いる。結果を表5に示す。
【0072】
【表5】
【0073】このように作業環境下の温度や湿度に応じ
てローラーの外周部の表面温度を制御しながら感光材料
を乾燥することで、さらに良好なハロゲン化銀写真感光
材料の処理方法が得られた。
【0074】
【発明の効果】本発明の処理方法によれば、スキャナー
の搬送速度に対応して迅速処理を行っても、汚れの発生
が抑えられ、乾燥性も良く、処理済み感光材料の寸度安
定性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例5の乾燥方法3に係るローラー表面温度
の制御パターンを示す図。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動現像機を用いてハロゲン化銀写真感
    光材料を処理するにあたり、実質的にハイドロキノンを
    含まず、下記一般式(A)で表される化合物を現像主薬
    とする現像液を用い、該自動現像機の乾燥工程が加熱さ
    れている乾燥部材と感光材料の表面を接触させる構成を
    有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処
    理方法。 【化1】 (式中、R1とR2は各々独立して置換又は無置換のアル
    キル基、置換又は無置換のアミノ基、置換又は無置換の
    アルコキシ基、置換又は無置換のアルキルチオ基を表
    し、又はR1とR2が互いに結合して環を形成してもよ
    い。kは0又は1を表し、k=1のときXは−CO−又
    は−CS−を表す。M1、M2は各々水素原子又はアルカ
    リ金属を表す。)
  2. 【請求項2】 自動現像機の感光材料搬送速度が800
    mm/分以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 処理されるハロゲン化銀写真感光材料が
    600〜700nmに分光増感されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のハロゲン化銀写真感光材料
    の処理方法。
  4. 【請求項4】 処理されるハロゲン化銀写真感光材料の
    ハロゲン化銀乳剤層を有する側の総ゼラチン量が、3.
    0g/m2以下であることを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  5. 【請求項5】 処理されるハロゲン化銀写真感光材料の
    ハロゲン化銀乳剤層を有する側の膨潤百分率が10%〜
    100%であることを特徴とする請求項1、2、3又は
    4に記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  6. 【請求項6】 該乾燥部材がローラーであって、その表
    面温度が、作業環境下の温度及び湿度を基準に制御され
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に
    記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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