JP2001163951A - 光硬化性着色組成物 - Google Patents

光硬化性着色組成物

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JP2001163951A
JP2001163951A JP35445199A JP35445199A JP2001163951A JP 2001163951 A JP2001163951 A JP 2001163951A JP 35445199 A JP35445199 A JP 35445199A JP 35445199 A JP35445199 A JP 35445199A JP 2001163951 A JP2001163951 A JP 2001163951A
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Japan
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meth
acrylate
coloring composition
color filter
polymerizable monomer
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JP35445199A
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Hiroyuki Sato
弘幸 佐藤
Eiji Watanabe
英司 渡辺
Takanori Fukumura
隆徳 福村
Fumitaka Ooizumi
史貴 大泉
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像残査がなく、耐スパッタリング性の高い、
カラーフィルター用光硬化性着色組成物、該組成物を用
いたカラ−フィルタ−および該カラ−フィルタ−を用い
た液晶表示素子を提供する。 【解決手段】(A)高分子結合剤、(B)溶剤、(C)
着色剤、(D)光重合開始剤及び(E)ラジカル重合性
単量体を含有する光硬化性着色組成物において、酸価が
20〜200、重量平均分子量1,000〜100,0
00のアルカリ可溶性樹脂と、同一分子内にエポキシ基
と不飽和二重結合を有するラジカル重合性単量体単位を
40〜100モル%含有する、重量平均分子量1,00
0〜100,000のポリマーとの混合物であり、その
混合重量比(前者:後者)が、98:2〜30:70で
ある高分子結合剤を用いて光硬化性着色組成物とし、該
組成物を用いてカラ−フィルタ−を、さらには該カラ−
フィルタ−を用いて液晶表示素子とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗料、インキ等の着
色組成物やカラー液晶表示素子などにおいて用いられる
カラーフィルターを製造するための光硬化性着色組成
物、それを用いたカラーフィルターおよび液晶表示素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光硬化性着色組成物を用いてカラ
ーフィルターを製造する場合には、基板上に光硬化性着
色組成物をスピンコート法等で塗布し、乾燥し、この塗
膜に所望のパターンを有するマスクを通して紫外線を照
射し、未露光部分をアルカリ現像液で溶解除去し、さら
に加熱硬化させる工程を色の数と同じ数だけ繰り返し行
っている。
【0003】従来の光硬化性着色組成物では、未露光部
分を現像で除去した後でも基板上に現像残査が残ってし
まう。この現像残査を無くすために、工程上の工夫がな
されているが、例えば現像液のアルカリや界面活性剤の
濃度を高めると、パターン表面が荒れて色純度が低下し
てしまうし、露光前の乾燥温度を低くすると、現像時に
パターンの剥離が起きる等の問題点があった。
【0004】最近、光硬化性着色組成物中に特定の成分
を添加することで該現像残査をなくすことが報告がなさ
れている。たとえば、特開平11−119018号公報
には、インデン系誘導体と他の共重合可能な単量体との
共重合体を含有させることで、現像残査をなくすことが
できると報告されている。しかしながら、この公報の実
施例で使用された着色剤はカーボンブラックのみであ
り、本発明者等の検討によれば、赤、緑、青の光硬化性
着色組成物においては色純度の低下が認められ、高品位
カラーフィルターの製造には問題がある。
【0005】また、特開平11−72907号公報に
は、光硬化性着色組成物中にポリエチレングリコール等
を添加することで現像残査をなくすことが提案されてい
る。しかしながら、赤のCIE標色値が、Y=25.0
のときに、x=0.59〜0.65、y=0.25〜
0.35、緑のCIE標色値が、Y=65.0のとき
に、x=0.25〜0.35、y=0.54〜0.65
もしくは青のCIE標色値が、Y=21.0のときに、
x=0.10〜0.14、y=0.10〜0.15であ
るような、より色純度の高い光硬化性着色組成物では、
顔料の微細化が進んでいるため現像残査が生じやすくな
っており、このような場合には効果は不十分であった。
【0006】更に、特開平10−332929号公報に
は、光硬化性着色組成物にカルボキシル基含有多官能性
モノマーを含有させることで現像残査をなくすことがで
きると報告されている。しかしながら、光硬化性着色組
成物中のカルボキシル基の量が増えると顔料の分散安定
性が低下することが一般に知られており、カルボキシル
基含有多官能性モノマーを増やすと光硬化性着色組成物
が保存中に分離してしまうという問題点がある。
【0007】さらに、本発明者等の検討によれば、着色
剤を減らすか、ラジカル重合性単量体を減らすことが現
像残渣をなくすのに有効であることが判明している。し
かしながら、着色剤を減らすと所望の色純度を達成する
ためのカラーフィルター膜厚が厚くなり、好ましくな
い。また、ラジカル重合性単量体を減らすと、ITO薄
膜形成のためのスパッタリング時にカラーフィルター膜
面にひび割れやしわが発生してしまうという欠点があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上詳述したように、
カラーフィルター用光硬化性着色組成物において、特に
高い色純度を要求される分野において、高い色純度、保
存安定性、耐スパッタリング性を保ちながら現像残査を
なくすることは、非常に難しい問題であった。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明は以下の構成を取ること
によって上記課題を解決した。 (1)(A)高分子結合剤、(B)溶剤、(C)着色
剤、(D)光重合開始剤、(E)ラジカル重合性単量体
を含有する光硬化性着色組成物において、(A)高分子
結合剤が、酸価が20〜200、重量平均分子量1,0
00〜100,000のアルカリ可溶性樹脂と、同一分
子内にエポキシ基と不飽和二重結合を有するラジカル重
合性単量体単位を40〜100モル%含有する、重量平
均分子量1,000〜100,000のポリマーとの混
合物であり、その混合重量比(前者:後者)が、98:
2〜30:70の高分子結合剤であることを特徴とする
光硬化性着色組成物。
【0010】(2)前記第1項記載のアルカリ可溶性樹
脂が、(メタ)アクリル酸と他のラジカル重合性単量体
との共重合体であり、(メタ)アクリル酸単位を5〜3
0モル%含有する樹脂である前記第1項記載の光硬化性
着色組成物。
【0011】(3)赤のCIE標色値が、Y=25.0
のときに、x=0.59〜0.65、y=0.25〜
0.35、緑のCIE標色値が、Y=65.0のとき
に、x=0.25〜0.35、y=0.54〜0.6
5、もしくは青のCIE標色値が、Y=21.0のとき
に、x=0.10〜0.14、y=0.10〜0.15
である、前記第1項もしくは第2項のいずれか1項記載
の光硬化性着色組成物。
【0012】(4)前記第1項〜第3項のいずれか1項
記載の光硬化性着色組成物を用いたカラーフィルター。
【0013】(5)前記第4項記載のカラーフィルター
を用いた液晶表示素子。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の構成と効果について以下
に詳細に説明する。本発明における(A)高分子結合剤
は、酸価が20〜200、重量平均分子量1,000〜
100,000のアルカリ可溶性樹脂(以下,単にアル
カリ可溶性樹脂と略す)と、同一分子内にエポキシ基と
不飽和二重結合を有するラジカル重合性単量体単位を4
0〜100モル%含有する、重量平均分子量1,000
〜100,000のポリマー(以下、単にエポキシ基含
有樹脂と略す)の混合物である。また、その混合重量比
(前者(アルカリ可溶性樹脂):後者(エポキシ基含有
樹脂))は98:2〜30:70の範囲である。
【0015】上記アルカリ可溶性樹脂としては、(メ
タ)アクリル酸系樹脂、(メタ)アクリルアミド系樹
脂、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、スチレン−無
水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール変性体な
どがある。特に、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ルアミド、トリシクロ[5・2・1・02,6]デカニル(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アク
リレート、ベンジル(メタ)アクリレート、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)ア
クリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、
メトキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、5−
テトラヒドロフルフリルオキシカルボニルペンチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、インデン、スチレン、スチレン誘導体、無水マレイ
ン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド
等の2種〜6種の単量体との共重合体であって、酸価が
20〜200、重量平均分子量が1,000〜100,
000のものが、パターン形状、現像特性の面から好ま
しい。
【0016】より好ましいアルカリ可溶性樹脂の例とし
ては、メタ)アクリル酸と他のラジカル重合性単量体と
の共重合体であって、(メタ)アクリル酸単位を5〜3
0モル%含有する樹脂をあげることができ、具体的には
ベンジルメタクリレート/5−テトラヒドロフルフリル
オキシカルボニルペンチルメタクリレート/2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート/メタクリル酸の重量比70
/10/10/10の共重合体、ベンジルメタクリレー
ト/メチルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/メタクリル酸の重量比40/40/5/1
0の共重合体をあげることができる。
【0017】これらのアルカリ可溶性樹脂の酸価は、2
0〜200である。酸価が20よりも小さいとアルカリ
現像が困難になり、酸価が200よりも大きいと現像時
に膜荒れが起きやすくなり好ましくない。酸価が40〜
150であると、現像時間とパターン形状とのバランス
がとれるので特に好ましい。
【0018】また、重量平均分子量は1,000〜10
0,000である。該重量平均分子量が1,000より
も小さいと、係るアルカリ可溶性樹脂を用いた光硬化性
樹脂組成物を塗布、乾燥しても膜表面がベトついてタッ
ク性不良となり、好ましくない。逆に100,000を
超えると現像時にパターンの端がギザギザの形状になっ
てしまうので好ましくない。重量平均分子量が3,00
0〜50,000であると、タック性とパターン形状と
のバランスがとれるので特に好ましい。
【0019】アルカリ可溶性樹脂と混合して使用される
エポキシ基含有樹脂としては、エポキシ基を有するラジ
カル重合性単量体、例えばグリシジル(メタ)アクリレ
ート、3,4−エポキシブチル(メタ)アクリレート、
2−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)
アクリレートなどの単量体の単独重合体、これらの単量
体の2種以上の共重合体もしくはエポキシ基を有しない
ラジカル重合性単量体との共重合体などを挙げることが
できる。
【0020】エポキシ基を有しないラジカル重合性単量
体としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルア
ミド、トリシクロ[5・2・1・02,6]デカニル(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレ
ート、ベンジル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリ
レート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、メト
キシエチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、5−テトラヒドロフルフリルオキシカルボニ
ルペンチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、インデン、スチレン、スチレン誘導
体、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキ
シルマレイミド等があげられる。これらは2種以上でも
使用することができる。
【0021】エポキシ基を有するラジカル重合性単量体
のみの(共)重合体では、アルカリ可溶性樹脂との相溶
性が悪く膜が白濁する場合がある。このような場合には
エポキシ基を有するラジカル重合性単量体とエポキシ基
を有しないラジカル重合性単量体との共重合体が有効で
ある。特にアルカリ可溶性樹脂の製造に用いられる前述
の単量体と該エポキシ基を有するラジカル重合性単量体
の共重合体は、相溶性に優れている。該エポキシ基含有
樹脂中のエポキシ基を有するラジカル重合性単量体単位
の含有割合は、40〜100モル%である。40モル%
よりも少ないと、耐スパッタリング性の向上の効果がな
い。
【0022】エポキシ基含有樹脂の重量平均分子量は、
1,000〜100,000である。該重量平均分子量
が1,000よりも小さいと耐スパッタリング性の向上
の効果が小さくなり、100,000を超えると現像時
間が長くなるなどの不具合が生じてくる。2,000〜
50,000の範囲が、耐スパッタリング性の向上と現
像特性のバランスに優れ、特に好ましい。
【0023】アルカリ可溶性樹脂とエポキシ基含有樹脂
の混合割合は、重量比(前者:後者)で98:2〜3
0:70であることが好ましい。エポキシ基含有樹脂の
混合割合が2よりも小さいと耐スパッタリング性向上の
効果が小さくなり、逆に70よりも大きいと現像時間が
長くなるなどの不具合が生じてくる。97:3〜50:
50の範囲が、耐スパッタリング性の向上と現像特性と
のバランスに優れ、特に好ましい。
【0024】エポキシ基含有樹脂中のエポキシ基は、2
00℃、30分のポストベイクでアルカリ可溶性樹脂中
のカルボン酸と反応し、ポリマー同士を架橋させる効果
がある。このため、カラーフィルター膜の架橋密度、硬
度が増し、耐スパッタリング性が向上するものと推察さ
れる。また、本発明者等の検討によると耐アルカリ性も
向上していることが確認された。
【0025】本発明における(A)高分子結合剤の使用
量は、光硬化性着色組成物中において(A)高分子結合
剤、(C)着色剤、(D)光重合開始剤、(E)ラジカ
ル重合性単量体からなる全内容物(溶媒以外の成分を以
後内容物と称する)中の、20〜80重量%であること
が好ましい。20重量%未満では現像時間が長くなった
り、現像残査が残りやすくなる。逆に80重量%を超え
ると、相対的に着色剤の割合が低下するために所望の色
純度を得るために膜厚を厚くする必要があり、好ましく
ない。
【0026】本発明における(B)溶剤としては、水、
エタノール、2−プロパノール、2−ブタノン、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、ジオキサン、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、トリプロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、エチレングリコールモノイソプロピルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコー
ルモノブチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、
シクロペンタノン、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジエチルエーテル、トルエン、キシレン、γ−ブ
チロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド等を使用
することができる。なかでもプロピレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、シクロヘキサノン、トルエンが塗布時
の膜厚の均一性の面からよりいっそう好ましい。もちろ
ん2種以上の混合溶媒として使用することもできる。
【0027】本発明における(B)溶剤の使用量は、光
硬化性着色組成物中において(A)高分子結合剤、
(C)着色剤、(D)光重合開始剤、(E)ラジカル重
合性単量体からなる全内容物が、10〜40重量%とな
るように使用することが好ましい。10重量%未満では
塗膜の乾燥に時間がかかってしまい、逆に40重量%を
超えると粘度が高くなりすぎて塗布ムラを生じてしまう
恐れがある。
【0028】本発明における(C)着色剤としては、染
料、無機顔料、有機顔料が使用できる。着色剤の具体例
としては、アゾ染料、アントラキノン染料、トリフェニ
ルメタン染料、ポリメチン染料、金属錯塩染料、ビスア
ゾ染料、トリスアゾ染料、硫化染料、インジゴイド染料
等の合成染料や、C.I.ピグメントイエロー12、1
3、14、17、20、24、31、55、83、9
3、109、110、137、138、139、15
0、153、154、166、168、173、18
0、185、C.I.ピグメントオレンジ36、43、
51、71、C.I.ピグメントレッド9、97、12
2、123、149、176、177、180、21
5、254、C.I.ピグメントバイオレット19、2
3、29、C.I.ピグメントブルー15、15:3、
15:6、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.
I.ピグメントブラウン28、C.I.ピグメントブラ
ック1、7等の有機顔料をあげることができる。色純
度、耐熱性、耐光性の面からは有機顔料が好ましい。
【0029】さらに、C.I.ピグメントレッド17
7、254、C.I.ピグメントイエロー138、13
9,150、180、185、C.I.ピグメントオレ
ンジ71、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.
ピグメントブルー15、15:6が色純度と透過率の面
から特に好ましい。
【0030】本発明における(B)着色剤の使用量は、
光硬化性着色組成物中において(A)高分子結合剤、
(C)着色剤、(D)光重合開始剤、(E)ラジカル重
合性単量体からなる全内容物中の5〜70重量%である
ことが好ましい。5重量%未満では所望の色純度を達成
するための膜厚が厚くなってしまい、逆に70重量%を
超えると現像時にパターンエッジがギザギザになるなど
の不具合が生じるためである。
【0031】本発明における(D)光重合開始剤として
は、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、4,4´−ビ
ス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、キサントン、チ
オキサントン、イソプロピルキサントン、2,4−ジエ
チルチオキサントン、2−エチルアントラキノン、アセ
トフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェ
ノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−4´−イソプロピ
ルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、イソプロピルベンゾインエーテル、イソ
ブチルベンゾインエーテル、2,2−ジエトキシアセト
フェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン、ベンジル、カンファーキノン、ベンズアントロ
ン、2−メチル−1− [4−(メチルチオ)フェニル ]
−2−モルホリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−
2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)
−ブタノン−1、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、
4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、
【0032】4,4´−ジ(t−ブチルペルオキシカル
ボニル)ベンゾフェノン、3,4,4´−トリ(t−ブ
チルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3
´,4,4´−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニ
ル)ベンゾフェノン、3,3´,4,4´−テトラ(t
−ヘキシルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
3,3´−ジ(メトキシカルボニル)−4,4´−ジ
(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
3,4´−ジ(メトキシカルボニル)−4,3´−ジ
(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフ
ィンオキサイド、
【0033】2−(4´−メトキシスチリル)−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(3´,4´−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(2´,
4´−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン、2−(2´−メトキシス
チリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−ト
リアジン、2−(4´−ペンチルオキシスチリル)−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
4−[p−N,N−ジ(エトキシカルボニルメチル)]
−2,6−ジ(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
1,3−ビス(トリクロロメチル)−5−(2´−クロ
ロフェニル)−s−トリアジン、1,3−ビス(トリク
ロロメチル)−5−(4´−メトキシフェニル)−s−
トリアジン、
【0034】2−(p−ジメチルアミノスチリル)ベン
ズオキサゾール、2−(p−ジメチルアミノスチリル)
ベンズチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール、
3,3´−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリ
ン)、2−(o−クロロフェニル)−4,4´,5,5
´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール、2,
2´−ビス(2−クロロフェニル)−4,4´,5,5
´−テトラキス(4−エトキシカルボニルフェニル)−
1,2´−ビイミダゾール、2,2´−ビス(2,4−
ジクロロフェニル)−4,4´,5,5´−テトラフェ
ニル−1,2´−ビイミダゾール、2,2´−ビス
(2,4−ジブロモフェニル)−4,4´,5,5´−
テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾール、2,2´
−ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)−4,4
´,5,5´−テトラフェニル−1,2´−ビイミダゾ
ール、
【0035】3−(2−メチル−2−ジメチルアミノプ
ロピオニル)カルバゾール、3,6−ビス(2−メチル
−2−モルホリノプロピオニル)−9−n−ドデシルカ
ルバゾール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トン等をあげることができる。もちろん2種以上を混合
して用いることも有効である。
【0036】なかでも、3,3´,4,4´−テトラ
(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
3,3´−ジ(メトキシカルボニル)−4,4´−ジ
(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
3,4´−ジ(メトキシカルボニル)−4,3´−ジ
(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、
4,4´−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2
−メチル−1− [4−(メチルチオ)フェニル ]−2−
モルホリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジ
メチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタ
ノン−1、2−(4´−メトキシスチリル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(o
−クロロフェニル)−4,4´,5,5´−テトラフェ
ニル−1,2´−ビイミダゾール、3−(2−メチル−
2−ジメチルアミノプロピオニル)カルバゾール、2−
メルカプトベンゾチアゾールが好ましい。
【0037】本発明における(D)光重合開始剤の使用
量は、光硬化性着色組成物中において(A)高分子結合
剤、(C)着色剤、(D)光重合開始剤、(E)ラジカ
ル重合性単量体からなる全内容物中の、1〜30重量%
であることが好ましい。1重量%未満では露光時に十分
硬化せず、現像時にパターンが剥離し、逆に30重量%
を超えると、パターンサイズがマスクサイズよりも大き
くなるパターン太りが生じるので、何れも好ましくな
い。
【0038】本発明における(E)ラジカル重合性単量
体としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
ト、トリス(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフ
ェート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、イソシアヌール酸エチレンオキシド変性トリ(メ
タ)アクリレート、イソシアヌール酸エチレンオキシド
変性ジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)ア
クリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート
等の多官能単量体をあげることができる。もちろん2種
以上の多官能単量体を混合して使用することもできる。
【0039】なかでも、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレートが硬化速度が早く好ま
しい。
【0040】本発明における(E)ラジカル重合性単量
体として、前記多官能単量体だけでなく、感度やパター
ン形状を調整するための単官能単量体、例えば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)ア
クリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)
アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ラウリ
ル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル
酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)ア
クリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エト
キシエトキシエチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシ
ブチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メ
タ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸イソボルニ
ル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート四級化物、(メ
タ)アクリル酸モルホリノエチル、(メタ)アクリル酸
トリメチルシロキシエチル、
【0041】大阪有機化学(株)製ビスコート#19
3、ビスコート#320、ビスコート#2311HP、
ビスコート#220、ビスコート#2000、ビスコー
ト#2100、ビスコート#2150、ビスコート#2
180、ビスコート3F、ビスコート3FM、ビスコー
ト4F、ビスコート4FM、ビスコート6FM、ビスコ
ート8F、ビスコート8FM、ビスコート17F、ビス
コート17FM、ビスコートMTG、
【0042】東亜合成(株)製M−101、M−10
2、M−110、M−113、M−117、M−12
0、M−5300、M−5600、M−5700、TO
−850、TO−851、TO−1248、TO−12
49、TO−1301、TO−1317、TO−131
5、TO−981、TO−1215、TO−1316、
TO−1322、TO−1342、TO−1340、T
O−1225、
【0043】シクロヘキセン−3,4−ジカルボン酸−
[2−モノ(メタ)アクリロイルオキシ]エチル、3−シ
クロヘキセニルメチル(メタ)アクリレート、2−テト
ラヒドロフタルイミドエチル(メタ)アクリレート、5
−テトラヒドロフルフリルオキシカルボニルペンチル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレ
ン、無水マレイン酸、N−ビニルピロリドン、4−アク
リロイルモルホリン等を使用することもできる。
【0044】本発明における(E)ラジカル重合性単量
体の使用量は、光硬化性着色組成物中において(A)高
分子結合剤、(C)着色剤、(D)光重合開始剤、
(E)ラジカル重合性単量体からなる全内容物中の、1
0〜50重量%であることが好ましい。10重量%未満
では露光時に十分硬化せず、現像時にパターンが剥離
し、逆に50重量%を超えると、乾燥後も塗膜表面がべ
とついてタック性不良となったり、パターンサイズがマ
スクサイズよりも大きくなるパターン太りが生じたりす
るので、何れも好ましくない。
【0045】本発明の光硬化性着色組成物には、上記
(A),(B),(C),(D),(E)成分の他に、
界面活性剤、例えば、フルオロアルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、フルオルアルキルカルボン酸塩、フルオロアル
キルポリオキシエチレンエーテル、フルオロアルキルア
ンモニウムヨージド、フルオロアルキルベタイン、フル
オロアルキルスルホン酸塩、ジグリセリンテトラキス
(フルオロアルキルポリオキシエチレンエーテル)、フ
ルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、フルオロア
ルキルアミノスルホン酸塩、
【0046】ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオ
キシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレンラウレート、ポリ
オキシエチレンオレレート、ポリオキシエチレンステア
レート、ポリオキシエチレンラウリルアミン、ソルビタ
ンラウレート、ソルビタンパルミテート、ソルビタンス
テアレート、ソルビタンオレエート、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタンラウレート、
ポリオキシエチレンソルビタンパルミテート、ポリオキ
シエチレンソルビタンステアレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタンオレエート、
【0047】ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエー
テルジスルホン酸塩、ゼネカ(株)製ソルスパーズ、ビ
ックケミー(株)製Disperbyk、同Disperbyk161、同
Disperbyk180、同Disperbyk182、同Disperbyk1
90、同BYK300、同BYK310、同BYK32
0、同BYK330、同BYK346、共栄社化学
(株)製ポリフローNo.45、同ポリフローNo.7
5、同ポリフローKL−245等や、シランカップリン
グ剤、レベリング剤、接着剤等を添加するのも、各種特
性を向上させるのに有効である。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。
【0049】実施例1 溶媒であるプロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート(以下PGMEAと略す)80.0g、顔料分
散剤であるゼネカ(株)製ソルスパーズ32000(以
下、ソルスパーズと略す、商標)を5.0g、界面活性
剤であるネオス(株)製フタージェント251(以下、
フタージェントと略す、商標)を 0.2g計量後混合
溶解し、これに顔料であるC.I.ピグメントレッド2
54を13.5g、C.I.ピグメントイエロー139
を1.5g加え、ホモジナイザーで5hr分散した。こ
の分散液をガラスベッセルに移し、2mmジルコニアビ
ーズを加えてサンドミルで600rpmで20hr分散
した。分散液とビーズを分離後、分散液に0.6mmジ
ルコニアビーズを加えてサンドミルで1000rpmで
20hr分散した。分散液とビーズを分離後、分散液に
0.3mmジルコニアビーズを加えてサンドミルで50
0rpmで20hr分散した。分散液とビーズを分離
後、分散液を0.5μmフィルターでろ過し、赤色の顔
料分散液を得た。PGMEA4.20g、アルカリ可溶
性樹脂であるベンジルメタクリレート/メチルメタクリ
レ−ト/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタク
リル酸共重合体(モル比27:48:5:20、重量平
均分子量20,000)0.32g、エポキシ基含有樹
脂であるポリグリシジルメタクリレート(重量平均分子
量14,000)0.08g、ラジカル重合性単量体で
ある東亜合成(株)製アロニックスM400(以下、M
400と略す、商標)0.24g、光重合開始剤である
みどり化学(株)製TAZ−110(以下、TAZと略
す)0.04g、及び日本油脂(株)製BTTB−25
(以下、BTTBと略す)0.02g、増感剤である保
土谷化学(株)製EAB−F(以下、EABと略す)
0.02g、及び界面活性剤であるビックケミー・ジャ
パン(株)製BYK−300(以下、BYKと略す)
0.002gを混合溶解し、これに攪拌しながら上記赤
色の顔料分散液1.93gをゆっくり滴下し、赤色の光
硬化性着色組成物を得た。
【0050】次に、PGMEA80.0g、ソルスパー
ズ5.0g、フタージェント0.2gを混合溶解し、こ
れにC.I.ピグメントグリーン36を9.75g、
C.I.ピグメントイエロー150を5.25g加え、
ホモジナイザーで5hr分散した。この分散液をガラス
ベッセルに移し、2mmジルコニアビーズを加えてサン
ドミルで1200rpmで20hr分散した。分散液と
ビーズを分離後、分散液に0.6mmジルコニアビーズ
を加えてサンドミルで800rpmで20hr分散し
た。分散液とビーズを分離後、分散液に0.3mmジル
コニアビーズを加えてサンドミルで500rpmで30
hr分散した。分散液とビーズを分離後、分散液を0.
5μmフィルターでろ過し、緑色の顔料分散液を得た。
この緑色顔料分散液を用いて、赤色光硬化性着色組成物
の場合と同様の方法で緑色光硬化性着色組成物を調製し
た。ただし、アルカリ可溶性樹脂として、ベンジルメタ
クリレート/メチルメタクリレ−ト/メタクリル酸共重
合体(モル比32:48:20、重量平均分子量18,
000)、エポキシ基含有樹脂としてグリシジルメタク
リレート/ベンジルメタクリレート共重合体(モル比8
0:20、重量平均分子量10,000)を使用した。 PGMEA 2.27g アルカリ可溶性樹脂 0.36g エポキシ基含有樹脂 0.04g M400 0.20g TAZ 0.02g BTTB 0.10 EAB 0.02 BYK 0.002g 上記緑色顔料分散液 2.50g
【0051】さらに、PGMEA85.0g、ソルスパ
ーズ5.0g、フタージェント0.2gを混合溶解し、
これにC.I.ピグメントブルー15:6を10.0g
加え、ホモジナイザーで5hr分散した。この分散液を
ガラスベッセルに移し、2mmジルコニアビーズを加え
てサンドミルで1500rpmで20hr分散した。分
散液とビーズを分離後、分散液に0.6mmジルコニア
ビーズを加えてサンドミルで1000rpmで20hr
分散した。分散液とビーズを分離後、分散液に0.3m
mジルコニアビーズを加えてサンドミルで800rpm
で20hr分散した。分散液とビーズを分離後、分散液
を0.5μmフィルターでろ過し、青色の顔料分散液を
得た。この顔料分散液を用いて、赤色光硬化性着色組成
物の場合と同様にして青色光硬化性組成物を調製した。
ただし、アルカリ可溶性樹脂として、ベンジルメタクリ
レート/5−テトラヒドロフルフリルオキシカルボニル
ペンチルアクリレート/2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート/メタクリル酸共重合体(モル比68:4:8:
20、重量平均分子量18,000)、エポキシ基含有
樹脂としてグリシジルメタクリレート/5−テトラヒド
ロフルフリルオキシカルボニルペンチルアクリレート共
重合体(モル比95:5、重量平均分子量16,00
0)を使用した。 PGMEA 2.25g アルカリ可溶性樹脂 0.36g エポキシ基含有樹脂 0.04g M400 0.20g BTTB 0.10 EAB 0.02 BYK 0.002g 上記青色顔料分散液 2.47g
【0052】クロムのブラックマトリックス付きガラス
基板に上記で調製した青色光硬化性着色組成物を800
rpmで5秒間スピンコートし、60℃のホットプレー
ト上で2分間乾燥した。この基板をウシオ(株)製UI
−501C超高圧水銀灯で20μmのストライプパター
ンのマスクを介して、空気中、ギャップ100μmで露
光した。露光量はウシオ(株)製積算光量計UIT−1
02、受光器UVD−365PDで測定して100mj
とした。露光後のガラス基板を、純水5000gに水酸
化カリウム2.5gとドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム5.0gを溶解した現像液でシャワー現像を行
い、未露光部を除去した。この基板を200℃で30分
ポストベイクした後、SEMで1万倍で観察したとこ
ろ、ガラス上、クロム上ともに現像残査はみられなかっ
た。また、この青色パターンのCIE標色値を測定した
ところ、Y=21.91、x=0.139、y=0.1
54であった。
【0053】次いで、この基板に緑色光硬化性着色組成
物を上記条件で塗布、乾燥、露光、現像、ポストベイク
を行った。ただし、青色のパターンに光が当たらないよ
うにマスク位置を調整した。この基板をSEMで1万倍
で観察したところ、ガラス上、クロム上に現像残渣はみ
られなかった。青色パターンのCIE標色値はY=2
1.88、x=0.139、y=0.154であり、色
度の変化はなかった。また、緑色パターンのCIE標色
値はY=64.50、x=0.308、y=0.551
であった。
【0054】さらに、この基板に赤色光硬化性着色組成
物を上記条件で塗布、乾燥、露光、現像、ポストベイク
を行った。ただし、青色と緑色のパターンに光が当たら
ないようにマスク位置を調整した。この基板をSEMで
1万倍で観察したところ、ガラス上、クロム上に現像残
渣はみられなかった。青色パターンのCIE標色値はY
=21.90、x=0.139、y=0.154であ
り、色度の変化はなかった。また、緑色パターンのCI
E標色値はY=64.56、x=0.308、y=0.
550であり、色度の変化はなかった。また、赤色パタ
ーンのCIE標色値はY=27.00、x=0.58
7、y=0.329であった。
【0055】この基板上にシート抵抗14.6Ω/s
q、膜厚2040ÅのITO薄膜をスパッタリングで形
成した。スパッタ時の温度は220℃であった。基板上
の青、緑、赤のパターン表面を100倍の光学顕微鏡で
観察したところ、ひび割れ、しわ等はみられなかった。
この基板を25℃の2重量%水酸化ナトリウム水溶液に
20分含浸させたところ、気液界面に僅かに膜荒れがみ
られたが、浸漬部に変化はなかった。
【0056】比較例1 各色の光硬化性着色組成物の調製において、エポキシ基
含有樹脂を使用せずその分をアルカリ可溶性樹脂で置き
換えた以外は、実施例1と同様の赤、緑、青色光硬化性
着色組成物をそれぞれ調製した。これを使用して実施例
1と同様の評価を行った。
【0057】青色光硬化性着色組成物を塗布、乾燥、露
光、現像、ポストベイクを行った後の基板をSEMで1
万倍で観察したところ、ガラス上、クロム上ともに現像
残査はみられなかった。また、この青色パターンのCI
E標色値を測定したところ、Y=21.52、x=0.
139、y=0.153であった。
【0058】この基板に緑色光硬化性着色組成物を塗
布、乾燥、露光、現像、ポストベイクを行った後の基板
をSEMで1万倍で観察したところ、ガラス上には現像
残査が僅かにみられる程度であったが、、クロム上には
一面に現像残渣がみられた。青色パターンのCIE標色
値はY=21.12、x=0.139、y=0.153
であり、Y値の低下がみられた。また、緑色パターンの
CIE標色値はY=65.24、x=0.308、y=
0.547であった。
【0059】この基板に赤色光硬化性着色組成物を塗
布、乾燥、露光、現像、ポストベイクを行った後の基板
をSEMで1万倍で観察したところ、ガラス上、クロム
上の一面に現像残渣がみられた。青色パターンのCIE
標色値はY=20.93、x=0.139、y=0.1
56であり、Y値の低下と色度変化がみられた。また、
緑色パターンのCIE標色値はY=64.11、x=
0.308、y=0.540であり、Y値の低下と色度
変化がみられた。また、赤色パターンのCIE標色値は
Y=26.27、x=0.572、y=0.330であ
り、実施例1よりも色純度が悪かった。この基板上にシ
ート抵抗14.1Ω/sq、膜厚1990ÅのITO薄
膜をスパッタリングで形成した。スパッタ時の温度は2
20℃であった。基板上の青、緑、赤のパターン表面を
100倍の光学顕微鏡で観察したところ、一面にひび割
れがみられた。この基板を25℃の2重量%水酸化ナト
リウム水溶液に20分含浸させたところ、気液界面及び
浸漬部が膜荒れし、一部が剥離していた。
【0060】
【発明の効果】本発明の光硬化性着色組成物は、該光硬
化性着色組成物を用いてカラーフィルター膜を製造する
と色純度の高いカラーフィルター膜が得られ、しかもカ
ラーフィルターの製造工程に従って、重ね塗りを行って
も現像残渣の発生がなく、色純度が変化しないものであ
り、耐スパッタリング性や耐アルカリ性にも優れてい
る。従って、本発明の光硬化性着色組成物は、液晶表示
用のカラーフィルター材料として好適に使用することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 7/027 7/027 (72)発明者 大泉 史貴 神奈川県横浜市金沢区大川5−1 チッソ 株式会社横浜研究所内 Fターム(参考) 2H025 AA04 AB13 AC01 AD01 BC13 BC33 BC34 BC35 BC74 CA00 CB10 CB13 CB43 CB51 CB55 CC03 CC11 2H048 AA05 AA12 BA02 BA45 BA48 BB42 4J036 EA01 EA04 FA10 FB03 GA26 HA01 JA15 4J038 CG031 EA011 FA012 FA152 GA03 KA03 KA06 KA08 MA14 PA17 4J039 AD03 AD06 AD09 AD10 AD12 AD14 AD21 AE05 BC16 BC53 BC55 BC68 BE01 BE02 BE12 BE27 EA05 EA21 EA44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)高分子結合剤、(B)溶剤、(C)
    着色剤、(D)光重合開始剤及び(E)ラジカル重合性
    単量体を含有する光硬化性着色組成物において、(A)
    高分子結合剤が、酸価が20〜200、重量平均分子量
    1,000〜100,000のアルカリ可溶性樹脂と、
    同一分子内にエポキシ基と不飽和二重結合を有するラジ
    カル重合性単量体単位を40〜100モル%含有する、
    重量平均分子量1,000〜100,000のポリマー
    との混合物であり、その混合重量比(前者:後者)が、
    98:2〜30:70の高分子結合剤であることを特徴
    とする光硬化性着色組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載のアルカリ可溶性樹脂が、
    (メタ)アクリル酸と他のラジカル重合性単量体との共
    重合体であり、(メタ)アクリル酸単位を5〜30モル
    %含有する樹脂である請求項1記載の光硬化性着色組成
    物。
  3. 【請求項3】赤のCIE標色値が、Y=25.0のとき
    に、x=0.59〜0.65、y=0.25〜0.3
    5、緑のCIE標色値が、Y=65.0のときに、x=
    0.25〜0.35、y=0.54〜0.65、もしく
    は青のCIE標色値が、Y=21.0のときに、x=
    0.10〜0.14、y=0.10〜0.15である請
    求項1もしくは請求項2のいずれか1項記載の光硬化性
    着色組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の
    光硬化性着色組成物を用いたカラーフィルター。
  5. 【請求項5】請求項4記載のカラーフィルターを用いた
    液晶表示素子。
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