JP2001162212A - 金型スプレーノズルの閉塞防止方法 - Google Patents

金型スプレーノズルの閉塞防止方法

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JP2001162212A
JP2001162212A JP34683699A JP34683699A JP2001162212A JP 2001162212 A JP2001162212 A JP 2001162212A JP 34683699 A JP34683699 A JP 34683699A JP 34683699 A JP34683699 A JP 34683699A JP 2001162212 A JP2001162212 A JP 2001162212A
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water
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JP34683699A
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Yoshinari Murakami
工成 村上
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクルタイムを増加させることなく、かつ
離型剤が付着しやすくなる所定の温度まで冷却水で一旦
冷却した後、金型温度分布に適した離型剤や保温剤など
のスプレー剤を金型に塗布する。 【解決手段】 スプレー剤タンクおよび水タンクとスプ
レーノズル間の流通経路途中にあってピストンによって
分室されたシリンダ手段の一方にスプレー剤を吸入させ
るとともに前記分室の他方に水タンクから水を吸入さ
せ、金型に対するスプレーノズルの噴霧ルート移動途中
で前記シリンダ手段の押出し速度を変更調整しながら、
まず水の噴霧量をコントロールして金型にスプレーし、
金型温度を所定の温度まで冷却した後、水の噴霧量のコ
ントロール方向とは反対方向に前記シリンダ手段の押出
し速度を変更調整しながら、スプレー剤の噴霧量をコン
トロールして金型にスプレーする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスプレー剤などの金
型表面へのスプレー後のスプレーノズルの閉塞防止方法
に係り、特に離型剤や保温剤などを金型キャビティ表面
にスプレーして離型剤や保温剤などを付着させ、スプレ
ー完了後にスプレーノズルの先端部または内部での離型
剤や保温剤の固着を防止するようにしたスプレーノズル
の閉塞防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にダイカストマシンなどの金型は、
その形状から均一な温度分布をもつのは殆ど無く、温度
分布にムラがあるのが実状である。金型の温度分布によ
って、金型温度の高い部分には離型剤噴霧量を多くし、
金型温度の低い部分には離型剤噴霧量を少量にする必要
がある。このため、噴霧圧力を一定に保ちながら、スプ
レーノズルの移動速度を調整し、温度分布に合わせて単
位時間当たりの噴霧量を調整することが行なわれてい
る。また、離型剤の供給経路に流量調整弁を設け、弁開
度を調整することにより噴霧量をコントロールする方法
も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、金型キャビ
ティ表面などに離型剤を噴霧した後、スプレーノズルは
金型上部またはその近傍に待機する。しかし、金型近傍
は所望の温度に加熱されているために温度も高く、その
ため、金型からの熱放散によりスプレーノズルの先端部
に溜まっている離型剤に含まれる水分が蒸発してしま
い、離型剤が固化することが多い。このため、一旦停止
した後金型表面に離型剤をスプレーしようとしても固化
によるノズル先端部の詰りで離型剤をスプレーできない
といった問題があった。また、当該問題が一旦発生した
後、ノズル先端部のメンテナンスをしようとしても金型
温度が高いことから作業者の火傷などの危険を伴うこと
があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたもので、金型スプレーノズル先端部の離型剤の詰
りを防止するようにした金型スプレーノズルの閉塞防止
方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の発明では、スプレー剤タンクお
よび水タンクとスプレーノズル間の流通経路途中にあっ
てピストンによって分室されたシリンダ手段の一方にス
プレー剤タンクからスプレー剤を吸入させるとともに前
記分室の他方に水タンクから水を吸入させ、金型に対す
るスプレーノズルの噴霧ルート移動途中で前記シリンダ
手段の押出し速度を変更調整しながら、まず水の噴霧量
をコントロールして金型にスプレーし、金型温度を所定
の温度まで冷却した後引続き水の噴霧量のコントロール
方向とは反対方向に前記シリンダ手段の押出し速度を変
更調整しながら、スプレー剤の噴霧量をコントロールし
て金型へのスプレーを行なうとともに、スプレー完了後
は再度水に切り替えてスプレーノズル先端部を洗浄する
ようにした。
【0006】また、本発明に係る第2の発明では、スプ
レー剤タンクおよび水タンクとスプレーノズル間の流通
経路途中に設けられた各シリンダ手段に対応してスプレ
ー剤タンクと水タンクからそれぞれスプレー剤と水を吸
入させ、金型に対するスプレーノズルの噴霧ルート移動
途中で前記シリンダ手段の押出し速度を変更調整すると
ともに、水タンクまたはスプレー剤タンクへの戻り流路
を開閉制御しつつ、スプレーノズルからの水の噴霧量を
コントロールして金型表面にスプレーし、金型温度が所
定の温度まで冷却した後スプレー剤のスプレーを行なう
とともに、スプレー完了後は再度水に切り替えてスプレ
ーノズル先端部を洗浄するようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る金型スプレ
ーノズルの閉塞防止方法の具体的実施の形態を図面を参
照して詳細に説明する。
【0008】図1は、第1の実施形態に係る金型スプレ
ー装置の構成図である。スプレー対象の金型は可動金型
10Aと固定金型10Bから構成されているが、実施形
態の金型スプレー装置は、金型10A、10Bに形成さ
れている金型キャビティ12に対して離型剤18を塗布
する装置に適用したものである。塗布用のスプレーノズ
ル14はアーム16の下端部に取付けられ、アーム16
を図示しないロボットにより、対象キャビティ12に対
面して、上下・左右方向ならびに前後方向に移動可能で
あり、かつ適宜な角度に回動可能とされている。例え
ば、図2に示すように、金型キャビティ12に対して右
端上方位置から下降線を辿り、横移動して上昇線を経由
して再度下降移動し、スリーブを横断するようにスプレ
ーノズル14の移動経路が設定されて駆動制御されるの
である。
【0009】上記スプレーノズル14には水19または
離型剤18が供給されるが、その供給源としての水タン
ク21と離型剤タンク20が設けられ、この水タンク2
1からスプレーノズル14に至る流通経路23と離型剤
タンク20からスプレーノズル14に至る流通経路22
の途中に水19と離型剤18を一時的に貯溜するシリン
ダ手段24が設けられている。シリンダ手段24はシリ
ンダ25の内部にピストン26を収容し、そのロッド2
8を図1中で右側に移動させると水タンク21から流通
経路23、給排口29を介して水タンク21から水19
をピストン26の後方室(ピストン26の左側)に吸入
貯溜すると同時に、すでにピストン26の前方室(ピス
トン26の右側)に吸入貯溜されている離型剤18は給
排口30から流通経路22を介して離型剤18をスプレ
ーノズル14に送給する際にはスプレーノズル14に吐
出するとともに、離型剤18を離型剤タンク20に戻す
際には離型剤タンク20にそれぞれ吐出するが、これら
は、離型剤タンク20への戻り流路をソレノイドバルブ
32によって開閉制御しつつ、スプレーノズル14から
の離型剤の噴霧量をコントロールして金型10A、10
Bの表面にスプレーするようになっている。
【0010】この実施形態ではシリンダ手段24を構成
するシリンダ25の後方室と前方室にはそれぞれ給排口
29、給排口30が設けられている。この給排口29に
至る流路には方向切替弁としてのソレノイドバルブ31
を介装しており、これを切り替えることによりシリンダ
手段24に水タンク21から水19を吸入動作をする際
には水タンク21と連絡される。また、ソレノイドバル
ブ31とスプレーノズル14との間にはソレノイドバル
ブ33を介装しており、ソレノイドバルブ31、33を
切替える(図1では、両方ON)ことにより押圧動作
(図1中のピストン26が左方向に移動する)の際にス
プレーノズル14と連絡されるように構成されている。
また、給排口30に至る流路にはソレノイドバルブ32
を介装しており、これを切り替えることによりシリンダ
手段24が吸入動作の際には離型剤タンク20と連絡さ
れ、ソレノイドバルブ32、33を切替える(図1で
は、ソレノイドバルブ32をON、ソレノイドバルブ3
3をOFF)押圧動作(図1中のピストン26が右方向
に移動する)の際にはスプレーノズル14と連絡される
ように流路の切替をなすように構成されている。
【0011】また、前記シリンダ手段24を駆動するた
めのアクチュエータが設けられている。このアクチュエ
ータには、ピストンロッド28を速度制御しながら往復
作動させるために、図示のように、モータ34とボール
ネジ36を組合わせた直線動作可能な電動アクチュエー
タ38が用いられている。ボールネジ36はピストンロ
ッド28と平行配置され、当該ボールネジ36によって
直線移動されるスライダ40に一体に取付けられた接合
部材42とピストンロッド28をフローティングジョイ
ント44によって連結することにより、ボールネジ36
の回転駆動によってピストン26を往復直線移動させ、
シリンダ手段24による水19および離型剤18の吸入
吐出動作を行なわせることができる。
【0012】図示の例では、電動アクチュエータ38を
前進(図1中ピストン26を右側方向に移動)させるこ
とにより、シリンダ25内に水タンク21から水19を
一旦吸入し、吸入完了後、電動アクチュエータ38を後
退移動させるとともに、ソレノイドバルブ31とソレノ
イドバルブ33を切り替えてスプレーノズル14へ水1
9を吐出供給する。逆に電動アクチュエータ38を後退
(図1中ピストン26を左側方向へ移動)させることに
より、シリンダ25内に離型剤タンク20から離型剤1
8を一旦吸入し、吸入完了後、電動アクチュエータ38
を前進移動させさせるとともに、ソレノイドバルブ32
とソレノイドバルブ33を切り替えてスプレーノズル1
4へ離型剤18を吐出供給する。スプレーノズル14に
は離型剤18または水19の通流経路22、23と併せ
てエアータンク46に通じるエアー配管48が接続さ
れ、このエアー配管48にエアー流路を開閉操作するソ
レノイドバルブ50を介装している。このエアー用ソレ
ノイドバルブ50はソレノイドバルブ31とソレノイド
バルブ33またはソレノイドバルブ32とソレノイドバ
ルブ33が吐出側に切り替えられると同時に開放操作さ
れ、スプレーノズル14から気液混合状態で水19また
は離型剤18が噴霧されるように設定される。
【0013】ここで、当該実施形態では、前記ソレノイ
ドバルブ31、32、33、50の切替制御と同時に、
電動アクチュエータ38の速度制御をなすようにコント
ローラ52を設けている。このコントローラ52は、金
型10A、10Bに対するスプレーノズル14の噴霧ル
ート移動途中で前記シリンダ手段24の押出し速度を変
更調整することにより噴霧量を制御するものである。こ
の制御のために、電動アクチュエータ38を構成してい
るモータ34にエンコーダ54を取付け、このエンコー
ダ54の検出信号によってスライダ40の位置ひいては
ピストン26の位置を検出するようにしている。
【0014】コントローラ52には、スプレーノズル1
4の移動ルート(図2参照)と、このルート上で金型温
度分布にしたがって要求される必要離型剤流量との関係
が予め設定され記憶されている。また、スプレーノズル
14の移動ルートとシリンダ手段24の位置の関係も設
定されているので、コントローラ52は、エンコーダ5
4からの位置信号を入力し、当該位置におけるピストン
26の押出し速度が上記必要水量および離型剤流量を確
保するようにモータ34の出力を制御するのである。
【0015】ところで、前記コントローラ52による水
流量または離型剤流量の設定処理は次のようにして行な
えばよい。図2(1)に示しているように、スプレーノ
ズル14の移動ルート〜を設定する。これは、サイ
クル時間が短くなるように、また金型形状および温度分
布をもとにオペレータが決定する。また、金型形状から
金型温度が高くなる部分を経験から想定して水流量値ま
たは離型剤流量値を設定する。図2(1)の場合には、
ゲート部分(ルート付近)と判断し、その付近(ルー
トと)に対して水流量を多くし、その他の経路は金
型温度があまり高くならないものと判断して水流量を少
なくする。離型剤流量については、水スプレーによる金
型冷却効果で離型剤付着効率の高い温度分布になってい
るので、一定流量でよいが、復熱などを考慮して、スプ
レーノズル14の移動ルート〜に水流量と同様の方
法で設定する。この状態で、水19および離型剤18の
スプレーを実施し、製品、金型の状態、金型温度からオ
ペレータは流量を調整して、最適流量を決定する。これ
は例えば、次表のように設定される。
【0016】
【表1】
【0017】したがって、コントローラ52にはこの表
1に相当するデータが設定記憶されており、スプレーノ
ズル14を移動させるロボットからの同期信号により、
ノズル移動ルート毎に表1に設定されている流量となる
ようにエンコーダ54からの位置信号を検知しつつ吐出
流量の制御をなすのである。一方、データベースなどを
用いて水流量および離型剤流量の設定を自動的に行なわ
せることもできる。これは金型温度と水流量および離型
剤流量、スプレー速度(水および離型剤スプー時のノズ
ル動作速度)、スプレー距離との関係から現在の金型温
度を入力することによって、最適な金型温度(離型剤付
着に最適な温度:例えば200〜250℃)になるよう
な水流量および離型剤流量をデータベース(事前に作成
しておく)から決定するものである。
【0018】このように決定された各移動ルート毎に流
量にしたがって離型剤18および水19の吐出動作が行
われるが、これをショット毎に調整する。例えば、目標
温度に対して現ショットにおける金型温度がその範囲内
にあるか否かを温度センサによりチェックし、範囲内で
あれば流量は最適とみなしてそのまま継続する。範囲外
であれば、前ショット温度との比較を行ない、その程度
によって次ショットの流量を計算し変更する。この部分
はデータベースを元に計算すればよい。オペレータによ
る手動設定の場合も、データベースを利用した自動設定
の場合も、金型10A、10Bに対するスプレーノズル
14の噴霧ルート移動途中で前記シリンダ手段24の押
出し速度を変更調整することにより噴霧量を制御する。
【0019】このコントローラ52による離型剤18ま
たは水19の流量制御は、金型スプレーロボットと連携
して行われる。これは、図3に示すように、まず水19
で経路iの金型表面をスプレーした後、同一経路iを離
型剤18でスプレーする場合のフローチャートである。
金型スプレーロボットによる処理工程では、まず金型表
面への水19のスプレーを行なうため各ノズル移動ルー
ト(i=1〜N)の設定(ステップ100)毎に、各ル
ートに対応する同期信号が出力され(ステップ11
0)、金型スプレーロボットの作動をなさしめ(ステッ
プ120)、経路iの動作が完了(経路iの終点に到
達)したときに水スプレー停止信号が出力され(ステッ
プ130)、水19のスプレーに引続き金型表面へ離型
剤18のスプレーを行なうために、各ルートに対応する
同期信号が出力され(ステップ140)、金型スプレー
ロボットの作動をなさしめ(ステップ150)、移動ル
ートの更新を行ないつつ(ステップ160)、最終ルー
トに達するまで繰返して終了する。
【0020】一方、コントローラ52では、まず水19
のスプレーに対する各ノズル移動ルート(i=1〜N)
に対応する吐出流量の定量保持ルートが設定され(ステ
ップ200)、金型スプレーロボットからの同期信号を
監視する処理が行なわれる(ステップ210)。同期信
号に対応するルート単位に水19のスプレー流量がメモ
リから読み込まれ、各ルート毎に設定された水流量とな
るように電動アクチュエータ38を駆動して水19のス
プレー処理が行なわれる(ステップ220)。金型スプ
レーロボットからの水スプレー停止信号が発生するまで
水スプレーは継続され、検出した場合に水スプレーは停
止する(ステップ230)。引続き離型剤18をスプレ
ーするために金型スプレーロボットからの同期信号を監
視する処理が行なわれる(ステップ240)。同期信号
に対応するルート単位に離型剤18のスプレー流量がメ
モリから読み込まれ、各ルート毎に設定された離型剤流
量となるように電動アクチュエータ38を駆動して離型
剤18のスプレー処理が行なわれる(ステップ25
0)。同期信号によるルート変更信号が発生するまでは
エンコーダ54による位置信号を検出しながら、吐出速
度を一定に保持し、ルートの更新(ステップ260)毎
に設定された流量となるように制御する。この例では、
同一直線ルートでは同一流量となるように設定している
が、動作経路点(図2(1)の●箇所)を任意に設定す
ることで直線ルート上で流量を変更するように設定する
ことも可能である。また、単一ルート上で流量変化曲線
を設定してアナログ的に流量を調整するようにしてもよ
い。
【0021】こうした一連のスプレーが完了すると、ス
プレーノズル14の位置はホームポジション(例えば、
金型上部位置)あるいは金型の予め決められた所定の位
置にある。当該位置から、まずソレノイドバルブ31、
33、50をON(開)状態とし、電動アクチュエータ
38を適宜な速度で後退させることにより、シリンダ2
5の後方室に貯溜されている水19をスプレーノズル1
4へ吐出し、特に、ソレノイドバルブ33からスプレー
ノズル14間の流通経路22、スプレーノズル14なら
びにスプレーノズル先端部などを一定時間洗浄するので
ある。このような洗浄が完了するとソレノイドバルブ3
1、33、50をOFF(閉)状態とするとともに電動
アクチュエータ38も停止する。
【0022】ただし、スプレーノズル14先端部から吐
出される離型剤18および水19は、周囲へ飛散しない
ように受取り用の洗浄ボックス(図示略)を設置し、そ
の中で洗浄・排出すればよい。さらに、次サイクルにお
いて最初から離型剤18をスプレーする場合は、スブレ
ー開始前にソレノイドバルブ33からスプレーノズル1
4間は水19が残留しているので、スプレー準備信号を
もとに水19および離型剤18を前記受取り用の洗浄ボ
ックス内に排出させて、水19から離型剤18に置換し
ておくことが必要である。なお、前記受取り用の洗浄ボ
ックス内に排出した離型剤18および水19は、回収装
置に送給して再利用すればよく、またスプレーノズル洗
浄部等の洗浄に際しては、各ショット毎に実施してもよ
いし、あるインバータ毎に実施してもよい。
【0023】図3に類似の他の実施形態について図4を
用いて説明する。これは図4に示すように、まず水19
によりノズル移動ルート(i=1〜N)をすべて水スプ
レーした後、引続き離型剤18によりノズル移動ルート
(i=1〜N)を離型剤スプレーする場合のフローチャ
ートである。まず金型表面への水19のスプレーを行な
うため各ノズル移動ルート(i=1〜N)の設定(ステ
ップ300)毎に、各ルートに対応する同期信号が出力
され(ステップ310)、金型スプレーロボットの作動
をなさしめ(ステップ320)、移動ルートの更新を行
ないつつ(ステップ330)、最終ルートに達するまで
繰返す。引続き離型剤18についても前記水スプレーと
同様な金型スプレーロボットによる処理工程が行われ
る。すなわち、金型表面へ離型剤18のスプレーを行な
うため各ノズル移動ルート(i=1〜N)の設定(ステ
ップ340)毎に、各ルートに対応する同期信号が出力
され(ステップ350)、金型スプレーロボットの作動
をなさしめ(ステップ360)、移動ルートの更新を行
ないつつ(ステップ370)、最終ルートに達するまで
繰返して終了する。
【0024】一方、コントローラ52では、まず水19
のスプレーに対する各ノズル移動ルート(i=1〜N)
に対応する吐出流量の定量保持ルートが設定され(ステ
ップ410)、金型スプレーロボットからの同期信号を
監視する処理が行なわれる(ステップ420)。同期信
号に対応するルート単位に水19のスプレー流量がメモ
リから読み込れ、各ルート毎に設定された流量となるよ
うに電動アクチュエータ38を駆動して水19のスプレ
ー処理が行われる(ステップ430)。同期信号による
ルート変更信号が発生するまではエンコーダ54による
位置信号を検出しながら、吐出速度を一定に保持し、ル
ートの更新(ステップ440)毎に設定された流量とな
るように制御する。
【0025】引続き離型剤18のスプレーに対する各ノ
ズル移動ルート(i=1〜N)に対応する吐出流量の定
量保持ルートが設定され(ステップ450)、金型スプ
レーロボットからの同期信号を監視する処理が行なわれ
る(ステップ460)。同期信号に対応するルート単位
に離型剤18のスプレー流量がメモリから読み込れ、各
ルート毎に設定された流量となるように電動アクチュエ
ータ38を駆動して離型剤18のスプレー処理が行われ
る(ステップ470)。同期信号によるルート変更信号
が発生するまではエンコーダ54による位置信号を検出
しながら、吐出速度を一定に保持し、ルートの更新(ス
テップ480)毎に設定された流量となるように制御し
て終了する。
【0026】このように構成された金型スプレー装置を
用いたスプレー方法は、次のようになる。シリンダ25
の前方室には離型剤18、またシリンダ25の後方室に
は水19を吸入するが、最初に水スプレーする場合、ま
ずシリンダ25へ水タンク21から水19を吸入する動
作では、ソレノイドバルブ31、32をOFF(閉)と
し、シリンダ手段24が水タンク21に連絡している状
態とする。このような状態下で電動アクチュエータ38
のモータ34に、前進指令信号を出力し、位置信号を監
視しつつ、シリンダ25の前進限までピストン26を前
進させて停止する。これにより、シリンダ25の内部に
水タンク21から水19が吸入される。
【0027】このような吸入動作が完了した後、水19
の吐出動作に入るが、これはまず、図示しないマシンま
たはロボットなどからの同期信号をもとに、電動アクチ
ュエータ38へ後退指令信号が出力される。そのとき、
ソレノイドバルブ31、33にON(開)信号が出力さ
れ、シリンダ手段24の後方室とスプレーノズル14と
が連絡状態にあり、同時にソレノイドバルブ50にON
(開)信号が出力されエアーもスプレーノズル14に供
給される。電動アクチュエータ38への後退指令信号
は、予め設定された水スプレーの流量に対応するアクチ
ュエータ動作速度である。
【0028】図示しないマシンまたはロボットなどから
の同期信号をもとに、予め設定された水19の流量に対
応するアクチュエータ38の動作速度がスプレーノズル
14の移動経路中に変更され、これによってスプレーノ
ズル14をルートに沿って定速移動させる最中にスプレ
ー中の水流量は可変される。流量が「0」の場合には、
アクチュエータ38への後退指令信号を「0」にする
(後退ストップ)とともに、ソレノイドバルブ31、3
2、33、50も閉状態にする。
【0029】さらに、引続き離型剤18を金型表面にス
プレーを開始する場合は、水スプレーに伴ってピストン
26が後退している間にソレノイドバルブ32はOFF
(閉)となってシリンダ25の前方室と離型剤タンク2
0の離型剤18とは連通された状態となっている。この
ため、離型剤18はシリンダ25の前方室へ貯溜される
こととなる。このため、ピストン26の後退移動による
水19の吐出動作に入るとシリンダ25の前方室内には
離型剤18が貯溜されることとなり、シリンダ25の後
方室内に貯溜された水19の吐出動作が完了した時は、
シリンダ25の前方室内に離型剤18が貯溜されている
状態を呈することとなる。
【0030】この後、図示しないマシンまたはロボット
などからの同期信号をもとに、電動アクチュエータ38
へ前進指令信号が出力される。そのとき、ソレノイドバ
ルブ32、50にON(開)信号が出力され、シリンダ
手段24の前方室とスプレーノズル14とが連絡状態に
あり、同時にソレノイドバルブ50にON(開)信号が
出力されエアーもスプレーノズル14に供給される。電
動アクチュエータ38へ前進指令信号は、予め設定され
た離型剤18の流量に対応するアクチュエータ動作速度
である。
【0031】図示しないマシンまたはロボットなどから
の同期信号をもとに、予め設定された離型剤18の流量
に対応する電動アクチュエータ38の動作速度がスプレ
ーノズル14の移動経路中に変更され、これによってス
プレーノズル14をルートに沿って定速移動させる最中
にスプレー中の離型剤流量は可変される。流量が「0」
の場合には、電動アクチュエータ38への前進指令信号
を「0」にする(前進ストップ)とともに、ソレノイド
バルブ31、32、33、50も閉状態にする。
【0032】こうした一連のスプレーが完了すると、ス
プレーノズル14の位置はホームポジション(例えば、
金型上部位置)あるいは金型の予め決められた所定の位
置にある。当該位置から、まずソレノイドバルブ31、
33、50をON(開)状態とし、電動アクチュエータ
38を適宜な速度で後退させることにより、シリンダ2
5の後方室に貯溜されている水19をスプレーノズル1
4へ吐出し、特に、ソレノイドバルブ33からスプレー
ノズル14間の流通経路22、スプレーノズル14なら
びにスプレーノズル先端部などを一定時間洗浄するので
ある。このような洗浄が完了するとソレノイドバルブ3
1、33、50をOFF(閉)状態とするとともに電動
アクチュエータ38も停止する。ただし、スプレーノズ
ル14先端部から吐出される離型剤18および水19
は、周囲へ飛散しないように受取り用の洗浄ボックス
(図示略)を設置し、その中で洗浄・排出すればよい。
さらに、次サイクルにおいて最初から離型剤18をスプ
レーする場合は、スプレー開始前にソレノイドバルブ3
3からスプレーノズル14間は水19が残留しているの
で、スプレー準備信号をもとに水19および離型剤18
を前記受取り用洗浄ボックス内に排出した離型剤18お
よび水19は、回収装置に送給して再利用すればよい。
なお、スプレーノズル先端部等の洗浄に際しては、各シ
ョット毎に実施してもよいし、あるいはインターバル毎
に実施してもよい。
【0033】このような処理を行なう第1の実施形態に
よれば、スプレーノズル14の動作速度を一定に保持し
つつ、水19および離型剤18の噴霧流量を任意に制御
することができ、サイクルタイムを増加することなく、
金型温度分布に適した水19および離型剤18の量をコ
ントロールできるので、短時間かつ最適なスプレー作業
を実施することができ、さらに図5に示す如く水19を
予め金型にスプレーすることにより、スプレーノズル1
4の動作経路に対して離型剤18や保温剤などのスプレ
ー剤の必要最小量の供給が可能となる。したがって、鋳
造品の品質を向上させることができ、同時にスプレー剤
の飛散量を軽減することができ、また、離型剤の使用量
低減を実現できる。さらに、温度分布に見合う適性な量
の離型剤が常時供給塗布されるので、金型寿命の延命効
果があり、ブリスタ発生を抑制できるので製品欠陥が少
なくなるなどの利点が得られる。さらに、流通経路22
からスプレーノズル14の先端部までの詰りが防止され
るため、詰りの要因によるマシンの停止に伴なう生産性
の低下の問題も解消できる。
【0034】図6には第2の実施形態に係る金型スプレ
ー装置の構成を示している。この第2の実施形態に係る
装置は、2台のシリンダ手段のそれぞれ離型剤18、水
19の吸入吐出経路を設け、これを1つの電動アクチュ
エータ38によって作動させるようにしている点に特徴
がある。すなわち、電動アクチュエータ38のスライダ
40に取付けられている接合部材42に複数のシリンダ
24、24Aを連結しており、これら流通経路22、2
2Aにより離型剤タンク20および水タンク21とスプ
レーノズル14に連結している。各流通経路22、22
Aにはソレノイドバルブ32、32Aが介装され、これ
らを切り替えることによりそれぞれシリンダ手段24、
24Aが吸入動作の際には離型剤タンク20および水タ
ンク21と連絡され、押圧動作の際にはスプレーノズル
14もしくは離型剤タンク20および水タンク19への
戻り流路と連絡されるように流路の切替えをなすように
構成されている。
【0035】同様にスプレーノズル14にはエアータン
ク46に通じるエアー配管48が接続され、このエアー
配管48にエアー流路を開閉操作するソレノイドバルブ
50を介装している。このエアー用ソレノイドバルブ5
0はソレノイドバルブ32とソレノイドバルブ33また
はソレノイドバルブ32Aとソレノイドバルブ33が吐
出側に切り替えられると同時に開放操作され、スプレー
ノズル14から気液混合状態で離型剤18が噴霧される
ように設定される。前記塗布用のスプレーノズル14は
アーム16の下端部に取付けられ、アーム16を図示し
ないロボットにより、対象金型キャビティ12に対面し
て、上下、左右方向ならびに前後方向に移動可能であ
り、かつ適宜な角度に回転可能とされている。例えば、
図2に示すように、金型キャビティ12に対して右端上
方位置から下降線を辿り、横移動して上昇線を経由して
再度下降移動し、スリーブを横断するようにスプレーノ
ズル14の移動経路が設定されて駆動制御されるのであ
る。
【0036】離型剤18または水19の塗布制御するコ
ントローラ52が設けられているが、このコントローラ
52は、第1の実施形態と同様に、電動アクチュエータ
38の速度制御をなすことによりスプレーノズル14か
らの噴霧量を制御するとともに、スプレーノズル14に
対して離型剤18または水19の供給量をばらつきな
く、安定して供給できるようになっている。
【0037】その他の構成は第1の実施形態と同様であ
るので、同一構成要素には同一の番号を付し説明を省略
する。このような構成に係る第2の実施形態による吸入
動作と吐出動作は以下のようになる。まず、吸入動作
は、各ソレノイドバルブ32、32A、50をOFF
(閉)とし、シリンダ手段24、24Aがそれぞれ離型
剤タンク20および水タンク21に連絡している状態と
する。電動アクチュエータ38のモータ54に、後退指
令信号を出力し、位置信号を監視しつつ、シリンダ2
5、25Aの後退限までピストン26、26Aを後退さ
せて停止する。これにより、シリンダ25の内部には離
型剤タンク20から離型剤18が吸入されると同時に、
シリンダ25Aの内部に水タンク21から水19が吸入
される。
【0038】このような吸入動作が完了した後、水19
の吐出動作に入るが、これはまず、図示しないマシンま
たはロボットなどからの同期信号をもとに、電動アクチ
ュエータ38へ前進指令信号が出力される。そのとき、
ソレノイドバルブ32A、33、50にON(開)信号
が出力され、シリンダ手段24Aとスプレーノズル14
とが連絡状態にあり、ソレノイドバルブ50にON
(開)信号が出力同時にエアーもスプレーノズル14に
供給される。電動アクチュエータ38へ前進指令信号
は、予め設定された流量に対応するアクチュエータ動作
速度である。
【0039】図示しないマシンまたはロボットなどから
の同期信号をもとに、予め設定された水19の流量に対
応するアクチュエータ38の動作速度がスプレーノズル
14の移動経路中に変更され、これによってスプレーノ
ズル14をルートに沿って定速移動させる最中にスプレ
ー中の水流量は可変される。スプレーノズル14への流
量が「0」の場合には、電動アクチュエータ38への前
進指令信号を「0」にする(前進ストップ)とともに、
ソレノイドバルブ32A、33、50も閉状態にする。
なお、シリンダ手段24に吸入されている離型剤18
は、ソレノイドバルブ32がOFF(閉)であり、離型
剤タンク20と連絡状態にあるので、電動アクチュエー
タ38が前進し、水スプレーしている際には、離型剤1
8は離型剤タンク20に戻されることになる。
【0040】さらに、引続き離型剤18を金型表面にス
プレーを開始する場合には、図示しないマシンまたはロ
ボットなどからの同期信号をもとに電動アクチュエータ
38へ前進指令信号が出力される。そのとき、ソレノイ
ドバルブ32、50にON(開)信号が出力され、シリ
ンダ手段24とスプレーノズル14とが連絡状態にあ
り、同時にエアーもスプレーノズル14に供給される。
電動アクチュエータ38への前進指令信号は、予め設定
された離型剤18の流量に対応するアクチュエータ動作
速度である。図示しないマシンまたはロボットなどから
の同期信号をもとに、予め設定された離型剤18の流量
に対応する電動アクチュエータ38の動作速度がスプレ
ーノズル14の移動経路中に変更され、これによってス
プレーノズル14をルートに沿って定速移動させる最中
にスプレー中の離型剤流量は可変される。流量が「0」
の場合には、電動アクチュエータ38への前進指令信号
を「0」にする(前進ストップ)とともに、ソレノイド
バルブ32,33、50も閉状態にする。
【0041】こうした一連のスプレーが完了すると、ス
プレーノズル14の位置はホームポジション(例えば、
金型上部位置)あるいは金型の予め決められた所定の位
置にある。当該位置から、まずソレノイドバルブ32
A,33、50をON(開)状態とし、電動アクチュエ
ータ38を適宜な速度で前進させることにより、シリン
ダ25Aに貯溜されている水19をスプレーノズル14
へ吐出し、特に、ソレノイドバルブ33からスプレーノ
ズル14間の流通経路22、スプレーノズル14ならび
にスプレーノズル先端部などを一定時間洗浄するのであ
る。こような洗浄が完了するとソレノイドバルブ32
A、33、50をOFF(閉)状態とするとともに電動
アクチュエータ38も停止する。ただし、スプレーノズ
ル14先端部から吐出される離型剤18および水19
は、周囲へ飛散しないように受取り用の洗浄ボックス
(図示略)を設置し、その中で洗浄・排出すればよい。
さらに、次サイクルにおいて最初から離型剤18をスプ
レーする場合は、スプレー開始前にソレノイドバルブ3
3からスプレーノズル14間は水14が残留しているの
で、スプレー準備信号をもとに水19および離型剤18
を前記受取り用の洗浄ボックス内に排出させて、水19
から離型剤18に置換しておくことが必要である。な
お、前記受取り用の洗浄ボックス内に排出した離型剤1
8および水19は、回収装置に送給して再利用すればよ
く、またスプレーノズル14先端部の洗浄に際しては、
各ショット毎に実施してもよいし、あるいはインターバ
ル毎に実施してもよい。
【0042】このような第2の実施形態によれば、1台
の電動アクチュエータ38に対して複数台のシリンダ手
段24、24Aの一方のシリンダ手段24に離型剤1
8、他方のシリンダ手段24Aに水19を貯溜させるこ
とによって、シリンダ手段24、24Aを同時に駆動で
きるように設置させており、それぞれ流通経路に介装し
ているソレノイドバルブを切替えることによって、容易
に離型剤18または水19をスプレーノズル14へ安定
して供給することができるとともに、スプレーノズル1
4の動作速度を一定に保持しつつ、水19および離型剤
18の噴霧流量を任意に制御することができ、サイクル
タイムを増加することなく、金型温度分布に適した水1
9および離型剤18の量をコントロールできるので、短
時間かつ最適なスプレー作業を実施することができ、さ
らに図5に示すごとく水19を予め金型にスプレーする
ことにより、スプレーノズル14の動作経路に対して離
型剤18や保温剤などスプレー剤の必要最小量の供給が
可能となり、鋳造品の品質向上などの効果は第1の実施
形態と同様に実現できる。さらに、流通経路22からス
プレーノズル14の先端部までの詰りが防止されるた
め、詰りの要因によるマシンの停止に伴なう生産性の低
下の問題も解消できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、金型に
対するスプレーノズルの噴霧ルート移動途中で前記シリ
ンダの押出し速度を変更調整して噴霧量を制御すること
ができ、もってサイクルタイムを増大することなく金型
温度分布に適合した噴霧量コントロールが可能となる。
また、予め水スプレーにより金型表面の温度が低下した
後、スプレー剤を噴霧するようにしたことにより、十分
にスプレー剤を金型キャビティ表面に効率よく付着させ
ることができ、塗布するスプレー剤の量も少なくなり、
より有効にスプレー剤を用いることができる。スプレー
完了後は再度水に切替えてスプーノズル先端部をソレノ
イドバルブを切替えるだけで流路内およびノズル先端部
に残留するスプレー剤を容易に洗浄・排出できるため、
安定した生産性が確保できる。さらに、ショット毎に確
実に離型剤を噴霧できるので、離型剤、流動性、保温
性、焼付けなどの問題が解消でき、製品品質も安定し向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る金型スプレー装置の全体
構成図である。
【図2】同装置のスプレーノズルの移動経路の説明図と
側面図である。
【図3】同装置のコントローラによる処理と金型スプレ
ーロボットによる処理の関係を示すフローチャートであ
る。
【図4】同装置のコントローラによる処理と金型スプレ
ーロボットによる処理の関係を示すフローチャートであ
る。
【図5】液状剤噴霧時の金型キャビティ表面温度の経時
変化を示す線図である。
【図6】第2の実施形態に係る金型スプレー装置の全体
構成図である。
【符号の説明】
10A、10B 金型 12 金型キャビティ 14 スプレーノズル 16 アーム 18 離型剤 19 水 20 離型剤タンク 21 水タンク 22、22A 流通経路 24、24A シリンダ手段 25、25A シリンダ 26、26A ピストン 28 ピストンロッド 29、29A 給排口 30、30A 給排口 31、32 ソレノイドバルブ 32A、33 ソレノイドバルブ 34 モータ 36 ボールネジ 38 電動アクチュエータ 40 スライダ 42 接合部材 44 フローティングジョイント 46 エアタンク 48 エアー配管 50 ソレノイドバルブ 52 コントローラ 54 エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22C 23/02 B22C 23/02 E 4F202 B22D 17/20 B22D 17/20 D B29C 33/58 B29C 33/58 Fターム(参考) 4D073 AA09 BB03 CA04 CC02 CC17 DA03 4D075 AA01 AA71 DA29 EA05 EA06 4E093 NA01 NB05 4E094 CC56 CC57 4F035 AA01 AA04 BA01 BA12 BB16 CA01 CA05 CB22 CB26 CD03 4F202 AR08 AR14 CA11 CA27 CB01 CM41 CM83 CN05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプレー剤タンクおよび水タンクとスプ
    レーノズル間の流通経路途中にあってピストンによって
    分室されたシリンダ手段の一方にスプレー剤タンクから
    スプレー剤を吸入させるとともに前記分室の他方に水タ
    ンクから水を吸入させ、金型に対するスプレーノズルの
    噴霧ルート移動途中で前記シリンダ手段の押出し速度を
    変更調整しながら、まず水の噴霧量をコントロールして
    金型にスプレーし、金型温度を所定の温度まで冷却した
    後引続き水の噴霧量のコントロール方向とは反対方向に
    前記シリンダ手段の押出し速度を変更調整しながら、ス
    プレー剤の噴霧量をコントロールして金型へのスプレー
    を行なうとともに、スプレー完了後は再度水に切り替え
    てスプレーノズル先端部を洗浄するようにしたことを特
    徴とする金型スプレーノズルの閉塞防止方法。
  2. 【請求項2】 スプレー剤タンクおよび水タンクとスプ
    レーノズル間の流通経路途中に設けられた各シリンダ手
    段に対応してスプレー剤タンクと水タンクからそれぞれ
    スプレー剤と水を吸入させ、金型に対するスプレーノズ
    ルの噴霧ルート移動途中で前記シリンダ手段の押出し速
    度を変更調整するとともに、水タンクまたはスプレー剤
    タンクへの戻り流路を開閉制御しつつ、スプレーノズル
    からの水の噴霧量をコントロールして金型表面にスプレ
    ーし、金型温度が所定の温度まで冷却した後スプレー剤
    のスプレーを行なうとともに、スプレー完了後は再度水
    に切り替えてスプレーノズル先端部を洗浄するようにし
    たことを特徴とする金型スプレーノズルの閉塞防止方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012583A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Robotech Co Ltd 離型剤洗浄装置
CN106238684A (zh) * 2015-06-15 2016-12-21 株式会社沅琮机械 无机粘接剂型芯制造装置
CN106862545A (zh) * 2017-04-18 2017-06-20 太仓市凯斯汀精密压铸有限公司 铸造脱模清理喷涂装置

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