JP2001160594A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001160594A
JP2001160594A JP2000283397A JP2000283397A JP2001160594A JP 2001160594 A JP2001160594 A JP 2001160594A JP 2000283397 A JP2000283397 A JP 2000283397A JP 2000283397 A JP2000283397 A JP 2000283397A JP 2001160594 A JP2001160594 A JP 2001160594A
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channel
channel field
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Shinichi Takagi
信一 高木
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 相補型電界効果トランジスタを構成するnチ
ャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電界効果ト
ランジスタの双方のゲート電極が同一の材料で構成され
且つそれぞれの閾値電圧が十分に低減された半導体装置
を提供すること。 【解決手段】 nチャネルMOSFET3及びpチャネ
ルMOSFET41を具備し、これらMOSFET3,
41がCMOS構造を形成する半導体装置101であっ
て、nチャネルMOSFET3のゲート電極10とpチ
ャネルMOSFET41のゲート電極100とは同一の
材料からなり、nチャネルMOSFET3のチャネル領
域11の少なくとも一部は引張応力を導入されたSi層
8中に形成され、pチャネルMOSFET41のチャネ
ル領域13の少なくとも一部はSiGe層70中に形成
され、ゲート電極10、100を構成する材料の仕事関
数が、引張応力を導入されたSi層8の伝導帯端と真空
準位との間のエネルギー差よりも大きく、且つSiGe
層70の価電子帯端と真空準位との間のエネルギー差よ
りも小さいことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特に、相補型電界効果トランジスタ(CMOSFE
T)を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CMOSFETの微細化が進めら
れており、それは0.1μm世代を越えて、さらに進め
られていくことが予想される。今後、このような微細化
に伴い、SIA(Semiconductor Ind
ustry Association) Roadma
pにも示されているような様々な問題が生ずるものと考
えられている。
【0003】CMOSFETの微細化に伴って生ずる問
題の1つは、ゲート電極に関するものである。従来、ゲ
ート電極には多結晶シリコンが用いられているが、多結
晶シリコンには不純物を高濃度にドーピングすることが
困難である。そのため、多結晶シリコン中の空乏化によ
りゲート容量が低下してしまい、電流駆動力の増大や短
チャネル効果の抑制に支障をきたす問題がある。
【0004】この問題を解決するために、ゲート電極の
材料として金属を用いた金属/酸化物/半導体電界効果
トランジスタ(MOSFET)を用いたCMOSFET
が検討されている。しかしながら、金属ゲートを用いて
サブ0.1ミクロン世代のCMOSFETを実現するに
は、依然として以下の問題が残されている。
【0005】一般に、ゲート電極が金属からなるCMO
SFETでは、製造プロセスを簡略化するために、nチ
ャネルMOSFETとpチャネルMOSFETとでゲー
ト電極に同一の金属が用いられている。そのようなCM
OSFETにおいて、短チャネル効果を十分に抑制する
ように基板中の不純物濃度を設定した場合、通常、それ
らの双方で閾値電圧が0.5V以上と高い値になってし
まう。サブ0.1ミクロン世代のCMOSFETでは1
V以下の電源電圧が想定されており、したがって、その
ように高い閾値電圧は、MOSFETの電流駆動力の低
下、ひいては回路の動作速度の低下をもたらす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、CMOSFETを構成す
るnチャネルMOSFET及びpチャネルMOSFET
の双方のゲート電極が同一の材料で構成され且つそれぞ
れの閾値電圧が十分に低減された半導体装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】また、本発明は、CMOSFETを構成す
るnチャネルMOSFET及びpチャネルMOSFET
を有し、簡略化されたプロセスで製造することが可能な
半導体装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の発明
は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されたnチ
ャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電界効果ト
ランジスタとを具備し、前記nチャネル電界効果トラン
ジスタと前記pチャネル電界効果トランジスタとが相補
型電界効果トランジスタを構成する半導体装置であっ
て、前記nチャネル電界効果トランジスタのゲート電極
と前記pチャネル電界効果トランジスタのゲート電極と
は同一の材料からなり、前記nチャネル電界効果トラン
ジスタのチャネル領域はSiを構成元素の一つとし、S
iのバルクに比べて、伝導帯端と真空準位との間のエネ
ルギー差がより大きい材料からなり、前記pチャネル電
界効果トランジスタのチャネル領域はSiを構成元素の
一つとし、Siのバルクに比べて、価電子帯端と真空準
位との間のエネルギー差がより小さい材料からなり、前
記ゲート電極を構成する材料の仕事関数が、前記nチャ
ネル電界効果トランジスタのチャネル領域を構成する材
料の伝導帯端と真空準位との間のエネルギー差よりも大
きく、且つ前記pチャネル電界効果トランジスタのチャ
ネル領域を構成する材料の価電子帯端と真空準位との間
のエネルギー差よりも小さいことを特徴とする半導体装
置を提供する。
【0009】このとき、前記nチャネル電界効果トラン
ジスタのチャネル領域を構成する材料に、引張応力を導
入することが好ましい。
【0010】また、前記pチャネル電界効果トランジス
タのチャネル領域を構成する材料に、圧縮応力を導入す
ることがこのましい。
【0011】また、前記nチャネル電界効果トランジス
タのチャネル領域を構成する材料は、引張応力を導入さ
れた歪Siであることが好ましい。
【0012】また、前記pチャネル電界効果トランジス
タのチャネル領域を構成する材料はSiGeであること
が好ましい。
【0013】また、第2の発明は、半導体基板と、前記
半導体基板上に形成されたnチャネル電界効果トランジ
スタ及びpチャネル電界効果トランジスタとを具備し、
前記nチャネル電界効果トランジスタと前記pチャネル
電界効果トランジスタとが相補型電界効果トランジスタ
を構成する半導体装置であって、前記nチャネル電界効
果トランジスタのゲート電極と前記pチャネル電界効果
トランジスタのゲート電極とは同一の材料からなり、前
記nチャネル電界効果トランジスタのチャネル領域の少
なくとも一部は引張応力を導入されたSi層中に形成さ
れ、前記pチャネル電界効果トランジスタのチャネル領
域の少なくとも一部は第1のSiGe層中に形成され、
前記ゲート電極を構成する材料の仕事関数が、前記引張
応力を導入されたSi層の伝導帯端と真空準位との間の
エネルギー差よりも大きく、且つ前記第1のSiGe層
の価電子帯端と真空準位との間のエネルギー差よりも小
さいことを特徴とする半導体装置を提供する。
【0014】このとき、前記nチャネル電界効果トラン
ジスタは前記半導体基板と前記引張応力を導入されたS
i層との間に前記第1のSiGe層と組成比が同一な第
2のSiGe層を具備し、前記Si層は前記第2のSi
Ge層から引張応力を導入されることが好ましい。
【0015】また、前記nチャネル電界効果トランジス
タは前記半導体基板と前記引張応力を導入されたSi層
との間に前記第1のSiGe層に比べてGe濃度がより
高い第2のSiGe層を具備し、前記pチャネル電界効
果トランジスタは前記半導体基板と前記第1のSiGe
層との間に前記第2のSiGe層と組成比が同一な第3
のSiGe層を具備し、前記Si層は前記第2のSiG
e層から引張応力を導入され、前記第1のSiGe層は
前記第3のSiGe層から圧縮応力を導入されることが
好ましい。
【0016】また、第1の発明及び第2の発明におい
て、前記ゲート電極は、金属、p型にドープされた多結
晶Ge、及びp型にドープされた多結晶SiGeからな
る群より選ばれる材料からなることが好ましい。
【0017】また、第1の発明及び第2の発明におい
て、前記半導体基板と前記nチャネル電界効果トランジ
スタ及び前記pチャネル電界効果トランジスタとの間に
絶縁膜を具備することが好ましい。
【0018】また、第3の発明は、半導体基板と、前記
半導体基板上に形成されたnチャネル電界効果トランジ
スタ及びpチャネル電界効果トランジスタとを具備し、
前記nチャネル電界効果トランジスタと前記pチャネル
電界効果トランジスタとが相補型電界効果トランジスタ
を構成する半導体装置であって、前記nチャネル電界効
果トランジスタのゲート電極と前記pチャネル電界効果
トランジスタのゲート電極とは同一の材料からなり、前
記nチャネル電界効果トランジスタ及び前記pチャネル
電界効果トランジスタの一方はチャネル領域の少なくと
も一部が形成された第1の半導体層を具備し、前記nチ
ャネル電界効果トランジスタ及び前記pチャネル電界効
果トランジスタの他方はチャネル領域の少なくとも一部
が形成された第2の半導体層とその下地層である第3の
半導体層とを具備し、前記第1の半導体層と前記第3の
半導体層とは同一の材料からなることを特徴とする半導
体装置を提供する。
【0019】このとき、前記ゲート電極を構成する材料
の仕事関数が、前記nチャネル電界効果トランジスタの
チャネルを構成する材料の伝導帯端と真空準位との間の
エネルギー差よりも大きく、且つ前記pチャネル電界効
果トランジスタのチャネルを構成する材料の価電子帯端
と真空準位との間のエネルギー差よりも小さいことが好
ましい。
【0020】第1の本発明によると、nチャネル電界効
果トランジスタのチャネルを構成する材料の伝導帯端と
真空準位との間のエネルギー差とpチャネル電界効果ト
ランジスタのチャネルを構成する材料の価電子帯端と真
空準位とのエネルギー差は上述したように制御され且つ
ゲート電極を構成する第1の材料の仕事関数は上記2つ
のエネルギー差の間にある。したがって、本発明による
と、nチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電
界効果トランジスタの双方において閾値電圧を低下させ
ることができる。
【0021】第2の発明においては、nチャネル電界効
果トランジスタのチャネル領域の少なくとも一部は引張
応力を導入されたSiとすることにより、Siの伝導帯
端と真空準位との間のエネルギー差をバルクのSiのそ
れに比べてより大きくでき、またpチャネル電界効果ト
ランジスタのチャネル領域の少なくとも一部はSiGe
層中に構成した場合、GeはSiに比べて伝導帯端と真
空準位との間のエネルギー差が小さいので、nチャネル
電界効果トランジスタのチャネルを構成する材料の伝導
帯端と真空準位との間のエネルギー差とpチャネル電界
効果トランジスタのチャネルを構成する材料の価電子帯
端と真空準位とのエネルギー差は第1の発明の如く制御
され、且つゲート電極を構成する第1の材料の仕事関数
は上記2つのエネルギー差の間にある。したがって第2
の発明によるとnチャネル電界効果トランジスタ及びp
チャネル電界効果トランジスタの双方において、閾値電
圧を低下させることができる。
【0022】第3の発明においては、第1の半導体層と
第3の半導体層は組成及び組成比が同一であり、且つ第
2の半導体層はその下地層である第3の半導体層から応
力を導入されている。この場合、第2の半導体層を形成
する際に第1の半導体層及び第3の半導体層を同時に形
成し、第3の半導体層上に第2の半導体層をエピタキシ
ャル成長法により形成するだけで、第2の層に引張応力
を導入することができる。すなわち、単に第1の半導体
層と第2の半導体層とを異なる材料で構成する場合に比
べて実質的な工程の増加なしで第2の半導体層に引張応
力を導入することができる。
【0023】さらに、本発明にかかる半導体装置を得る
には、半導体基板とそれぞれ前記半導体基板上に形成さ
れたnチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電
界効果トランジスタとを具備し、前記nチャネル電界効
果トランジスタと前記pチャネル電界効果トランジスタ
とが相補型電界効果トランジスタを構成する半導体装置
の製造方法であって、前記半導体基板の一方の主面上に
第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層
の一部の上に前記第1の半導体層から引張応力或いは圧
縮応力を導入された第2の半導体層を形成する工程と、
前記第1及び第2の半導体層を前記nチャネル電界効果
トランジスタ及び前記pチャネル電界効果トランジスタ
に対応して素子分離する工程と、前記第1及び第2の半
導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート
絶縁膜上に前記nチャネル電界効果トランジスタ及び前
記pチャネル電界効果トランジスタに対応してゲート電
極をそれぞれ同時に形成する工程と、前記ゲート電極を
マスクとして前記第1及び第2の半導体層に不純物を注
入する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の
製造方法を適用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について好ましい実
施形態を、図面を参照しながらより詳細に説明する。な
お、各図において同様の部材には同一の参照符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0025】本発明における半導体装置の基本構造は、
半導体基板上に形成されたnチャネルMOSFET及び
pチャネルMOSFETから構成されるCMOSFET
であり、nチャネルMOSFET及びpチャネルMOS
FETのゲート電極が同じ材料で構成され、このゲート
電極材料のフェルミレベルがnチャネルMOSFETの
チャネルを構成する半導体の伝導帯端のエネルギーバン
ドよりも低く、且つpチャネルMOSFETのチャネル
を構成する半導体の価電子帯端のエネルギーバンドより
も高くなるように選択する点にある。
【0026】いいかえると上記ゲート電極材料の仕事関
数が、nチャネルMOSFETのチャネルを構成する半
導体の伝導帯端と真空準位との間のエネルギー差よりも
大きく、且つpチャネルMOSFETのチャネルを構成
する半導体の価電子帯端と真空準位との間のエネルギー
差よりも小さいものを選択することで、nチャネル及び
PチャネルMOSFET両方において、低い閾値電圧を
実現し、CMOSFETの高速化を図るものである。
【0027】さらにこのとき、nチャネルMOSFET
のチャネル領域における半導体と、pチャネルMOSF
ETのチャネル領域における半導体とは異なる材料から
なることを特徴とする。
【0028】図2(d)は、本発明の一実施形態にかか
る半導体装置図の断面図である。
【0029】図2(d)に示す半導体装置101は、半
導体基板2上にnチャネルMOSFET3とpチャネル
MOSFET41とを有している。これらのMOSFE
TはCMOSFETを構成している。半導体基板2は、
例えばシリコン基板であり、その表面領域にSiGe層
5及び酸化膜6が形成されている。
【0030】nチャネルMOSFET3は、酸化膜6上
に、SiGe層7、Si層8、ゲート絶縁膜9、及びゲ
ート電極10が順次積層された構造を有している。Si
Ge層7及びSi層8はともに単結晶であり、Si層8
はSiGe層7から引張応力を導入されている。Si層
8には、チャネル領域11が形成されている。また、S
i層8には、n型の不純物を高濃度にドープされたソー
ス/ドレイン領域12がチャネル領域11を挟持するよ
うに形成されている。
【0031】pチャネルMOSFET41は、酸化膜6
上に、SiGe層70、ゲート絶縁膜90、及びゲート
電極100が順次積層された構造を有している。pチャ
ネルMOSFET41においては、nチャネルMOSF
ET3とは異なり、チャネル領域13はSiGe層70
中に形成されている。また、SiGe層70には、p型
の不純物を高濃度にドープされたソース/ドレイン領域
14がチャネル領域13を挟持するように形成されてい
る。
【0032】nチャネルMOSFET3のゲート電極1
0及びpチャネルMOSFET41のゲート電極100
は、それぞれ同一の材料で形成されており、その仕事関
数は、nチャネルMOSFETのチャネル領域11及び
pチャネルMOSFETのチャネル領域13を構成する
材料とは、上述した関係を有する。
【0033】また、nチャネルMOSFETのチャネル
領域11は歪シリコンから構成され、シリコンのバルク
の伝導体端と真空準位とのエネルギー差よりも、歪シリ
コンの伝導帯端と真空準位とのエネルギー差は大きくな
っている。
【0034】また、pチャネルMOSFETのチャネル
領域13はSiGeから構成され、シリコンのバルクの
価電子帯端と真空準位とのエネルギー差よりも、SiG
eの価電子帯端と真空準位とのエネルギー差は小さくな
っている。
【0035】次に、本発明の原理について説明する。
【0036】一般にMOSFETの閾値電圧Vthは、簡
単には下記式(1)により与えられる。
【数1】 上記式(1)において、VFBはフラットバンド電圧、φ
Bは基板中のフェルミレベル、QBは基板の空間電荷面密
度、Coxは単位面積当たりのゲート容量である。ゲート
酸化膜が十分に薄いものであるとすると、上記式(1)
の第3項は無視することができる。
【0037】したがって、nチャネルMOSFETとp
チャネルMOSFETとの間でゲート電極及びチャネル
領域がそれぞれ同一の材料で構成される場合、nチャネ
ルMOSFET及びpチャネルMOSFETの閾値電圧
th nMOS及びVth MOSは下記式(2),
(3)で表わすことができる。
【数2】 なお、上記式(2),(3)において、Wはゲート電極
の仕事関数、EcはnチャネルMOSFETのチャネル
領域を構成する半導体の伝導帯端と真空準位との間のエ
ネルギー差、EvはpチャネルMOSFETのチャネル
領域を構成する半導体の価電子帯端と真空準位との間の
エネルギー差、Egはチャネル領域を構成する半導体の
バンドギャップである。ここで、CMOSFETとして
の使用を考え、nチャネルMOSFETとpチャネルM
OSFETとで閾値電圧Vth MOS及びVth
pMOSの絶対値を揃えると、上記式(2),(3)か
ら下記等式(4),(5)が得られる。
【数3】 したがって、通常通りにCMOSFETのnチャネルM
OSFET及びpチャネルMOSFETのチャネル領域
を共にシリコンで構成した場合、閾値電圧はシリコンの
バンドギャップEgのほぼ半分である0.5V程度とな
ってしまう。この値は、サブ0.1ミクロン以降の世代
で1V以下の電源電圧が想定されていることを考慮する
と高すぎる値である。
【0038】閾値電圧を低下させるには、シリコンより
もバンドギャップEgの小さな半導体材料でチャネル領
域を構成すればよい。しかしながら、その場合、短チャ
ネル効果の劣化や接合リーク電流の増大などの別の問題
を惹起することになる。また、シリコンテクノロジの範
疇からはずれた材料系を用いた場合には、従来から使用
されている製造プロセスを適用することができないた
め、その工業的実現性が乏しくなってしまう。
【0039】これに対し、本発明によると、上記式
(2),(3)の考察に基づき、nチャネルMOSFE
Tにおいて伝導帯端と真空準位との間のエネルギー差E
cをシリコンのバルクのそれよりも大きな材料を用い、
pチャネルMOSFETにおいて価電子帯端と真空準位
との間のエネルギー差Evをシリコンのバルクのそれよ
りも小さな材料を用いる。且つnチャネルMOSFET
とpチャネルMOSFETとでゲート電極として同一材
料且つその仕事関数が、nチャネルMOSFETのチャ
ネル材料のEよりも大きく、pチャネルMOSFET
のチャネル材料のE より小さい材料を用いる。このよ
うに構成することで、効果的に閾値電圧を低下させるこ
とが可能である。これについては、図1を参照しながら
説明する。
【0040】図1は、本発明の原理を概略的に示す図で
あり、チャネル領域を構成する材料としてシリコン、引
張応力が導入されたシリコン及びSiGeをそれぞれ単
独で用いたMOSFETの伝導帯端及び価電子帯端と、
ゲート電極のフェルミレベルを示したバンド図である。
【0041】本発明のCMOSFETでは、nチャネル
MOSFETのチャネル材料として、伝導帯端EC1
価電子帯端EV1を示す引張応力が導入されたシリコン
を用い、pチャネルMOSFETのチャネル材料とし
て、伝導帯端EC2、価電子帯端EV2を示すSiGe
を用い、それぞれゲート電極として、フェルミレベルE
(仕事関数W)を示す材料を共通に用いた。また、図
1には、比較のために、チャネルとして伝導帯端と真空
準位との間のエネルギー差EC0、価電子帯端と真空準
位との間のエネルギー差EV0を示すシリコンを用いた
例を示した。
【0042】図1に示すように、ゲート電極を構成する
材料のフェルミレベルEFは、nチャネルMOSFET
のチャネル材料である引張応力を導入されたSi層の伝
導帯端EC1と、pチャネルMOSFETのチャネル材
料であるSiGe層の価電子帯端EV2との間にある。
すなわちゲート電極材料の仕事関数WがnチャネルMO
SFETのチャネル領域の材料である引張応力を導入さ
れたシリコンのEC1よりも大きく、pチャネルMOS
FETのチャネル領域の材料であるSiGeのEV2
りも小さい。
【0043】また、図1に示すように、本発明の半導体
装置では、nチャネルMOSFETのチャネル材料であ
る引張応力を導入されたSiのEC1は、バルクSiの
に比べて低くなっている。そしてpチャネルMO
SFETのチャネル材料であるSiGeのEV2は、バ
ルクSiのEv より高くなっている。すなわち、本発
明の半導体装置では、nチャネルMOSFETの伝導帯
端とpチャネルMOSFETの価電子帯端との間のバン
ドギャップが小さくなり、且つゲート電極のフェルミレ
ベルがこれらの間にあるので、pチャネルMOSFET
の双方において閾値電圧が低減されることになる。
【0044】また、Si層に引張応力を導入した場合、
歪みがバンド構造に及ぼす効果により電子の移動度が増
大する。一方、SiGe層では、Geについてはホール
の移動度が高いことを反映して、Si層に比べてホール
移動度がより高い。これら事実は、nチャネルMOSF
ET及びpチャネルMOSFETのチャネル領域を、引
張応力を導入したSiをnチャネルMOSFET、Si
GeをpチャネルMOSFETでそれぞれ構成する本発
明のCMOSFETが、電流駆動力を高め、回路性能に
優れていることを意味する。すなわち、本発明のCMO
SFETは、引張応力を導入したSiをnチャネルMO
SFET、SiGeをpチャネルMOSFETのチャネ
ルとして用いることにより、上述した閾値電圧を低減さ
せることができるだけでなく、半導体装置の他の性能を
も向上させることが可能となる。
【0045】本発明において、ゲート電極材料のフェル
ミレベルEFは(4Ev2+Ec1)/5以下であり且つ
(Ev2+4Ec1)/5以下の範囲であることが好まし
い。さらに、このEは、ほぼ(Ev2+Ec1)/2であ
ることがより好ましい。この場合、nチャネルMOSF
ET及びpチャネルMOSFETの双方でほぼ同等の閾
値電圧を実現することができる。
【0046】また、本発明において、nチャネルMOS
FETのチャネル材料におけるEc1は(Ev0+9Ec0
/10より高く且つ(Ev0+Ec0)/2以下であること
が好ましい。また、pチャネルMOSFETのチャネル
材料におけるEv2は(Ev0+Ec0)/以上であり且つ
(9Ev0+Ec0)/10未満であることが好ましい。こ
の場合、十分に低く且つ実用上問題のない閾値電圧を実
現することができる。
【0047】Si層への引張応力の導入は、例えば、S
iGeからなる下地層上にエピタキシャル成長法により
Si層を薄膜形成することにより達成され得る。すなわ
ち、SiGeはSiに比べて格子定数が大きいので、S
iGe層上にSiをエピタキシャル成長させることによ
り、引張応力が導入されたSi層を得ることができる。
【0048】引張応力が導入されたSi層のEc1は、導
入する応力の大きさにより制御することができる。すな
わち、Si層の下地層の格子定数を制御することによ
り、所望のEc1を得ることができる。
【0049】一方、SiGe層のEv2は、例えばSiと
Geとの組成比で制御することができる。また、SiG
e層のEv2は、SiGe層に応力を導入することにより
制御することもできる。例えば、単結晶Si層を下地層
としてこの層の上にSiGeをエピタキシャル成長させ
ること、或いは単結晶SiGe層を下地層としてこの層
上にエピタキシャル成長法を用いてそれよりもさらに高
い濃度でGeを含有するSiGeを形成することによ
り、圧縮応力が導入されたSiGe層を得ることができ
る。こうすることで、Ev2がより高いSiGe層を得る
ことができる。
【0050】上述したように、nチャネルMOSFET
のチャネル領域の材料におけるEc1を低くするには、S
iGe下地層上にエピタキシャル成長法を用いて形成し
たSi層をチャネル層とすればよい。また、pチャネル
MOSFETのチャネル領域の材料におけるEv2を高く
するには、SiGe層をチャネル層とすればよい。この
ように、Ec1及びEv2の制御はともにSiGe層により
行われるので、nチャネルMOSFETのSiGe層と
pチャネルMOSFETのSiGe層とを同一の工程で
形成することにより、製造プロセスを簡略化することが
できる。
【0051】次に、本発明の第1の実施形態について図
2を参照しながら説明する。
【0052】図2(a)〜(d)は、それぞれ、本発明
の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を概略的
に示す断面図である。図2(d)に示す半導体装置10
1は、半導体基板2上にnチャネルMOSFET3とp
チャネルMOSFET41とを有している。半導体基板
2は、例えばシリコン基板であり、その表面領域にSi
Ge層5及び酸化膜6が形成されている。
【0053】nチャネルMOSFET3は、酸化膜6上
に、SiGe層7、Si層8、ゲート絶縁膜9、及びゲ
ート電極10が順次積層された構造を有している。Si
Ge層7及びSi層8はともに単結晶であり、Si層8
はSiGe層7から引張応力を導入されている。Si層
8には、チャネル領域11が形成されている。また、S
i層8には、n型の不純物を高濃度にドープされたソー
ス/ドレイン領域12がチャネル領域11を挟持するよ
うに形成されている。
【0054】pチャネルMOSFET41は、酸化膜6
上に、SiGe層70、ゲート絶縁膜90、及びゲート
電極100が順次積層された構造を有している。pチャ
ネルMOSFET41においては、nチャネルMOSF
ET3とは異なり、チャネル領域13はSiGe層7中
に形成されている。また、SiGe層70には、p型の
不純物を高濃度にドープされたソース/ドレイン領域1
4がチャネル領域13を挟持するように形成されてい
る。
【0055】これらのnチャネルMOSFET3及びp
チャネルMOSFET41は互いにCMOSFETを構
成している。
【0056】図2(d)に示す半導体装置101は、例
えば以下に示す方法により製造することができる。
【0057】まず、図2(a)に示すように、シリコン
基板2の一方の主面上に、超高真空化学気相堆積法(U
HV−CVD)法により、SiGeバッファ層15とS
1- xGexバッファ層16とを形成する。SiGeバッ
ファ層15はシリコン基板2の表面側から膜厚方向にG
e濃度が高くなる濃度勾配を有する薄膜である。一方、
Si1-xGexバッファ層16はGe濃度が一定な薄膜で
あって、通常、xは0.1〜0.4の範囲内に設定され
る。
【0058】次に、所謂SIMOX法により、シリコン
基板2のSiGeバッファ層15及びSi1-xGexバッ
ファ層16を形成した面に、例えば、酸素イオンを4×
10 17cm-2の注入ドーズでイオン注入し、さらに13
50℃〜1200℃アニールする。それにより、図2
(b)に示すように、Si1-xGexバッファ層16中に
埋め込み酸化膜6を形成する。なお、このようにして形
成した埋め込み酸化膜6は主にシリコン酸化物からな
り、Si1-xGexバッファ層16の表面から400nm
程度の領域は酸化されずに残される。また、SiGeバ
ッファ層15及びSi1-xGexバッファ層16の酸化さ
れずに残された領域をそれぞれSiGe層5,7とす
る。
【0059】次に、シリコン基板2のSiGe層7が形
成された面全体に、シリコン酸化膜のような酸化膜20
を成膜する。さらに、この酸化膜20の一部(nチャネ
ルMOSFET3を形成する領域)を除去して、SiG
e層7の一部を露出させる。その後、UHV−CVD法
により露出したSiGe層7上に選択的にSiをエピタ
キシャル成長させて、例えば厚さ20nm程度のSi層
8を形成する。このときSi層8には、下層のSiGe
層7により引っ張りひずみが導入されている。以上のよ
うにして、図2(b)に示す構造を得る。
【0060】なお、図2(b)に示す構造(酸化膜20
を除く)は、他の方法を用いて形成することもできる。
例えば、UHV−CVD法によりSiGe層7の全面に
Siをエピタキシャル成長させてSi層8を形成する。
次に、Si層8の全面に酸化膜を形成し、その一部を除
去する。その後、Si層8の露出部をエッチングにより
除去する。このような方法でも図2(b)に示す構造
(酸化膜20を除く)を得ることができる。また、この
場合、Si層8の露出部をエッチングにより完全には除
去せずに、数nm程度の厚さで残しておいてもよい。こ
のように残されたSi層8の一部を、後述する酸化工程
においてゲート絶縁膜9とすることができる。
【0061】図2(b)に示す構造を得た後、酸化膜2
0を剥離する。次に、図2(c)に示すように、素子領
域以外の部分、すなわち素子分離領域にあるSiGe層
7及び歪Si層8を反応性イオンエッチング(RIE)
により除去して、素子領域を確定する。ここでnチャネ
ルMOSFET3に相当する領域では、SiGe層7及
び歪Si層8と表示し、pチャネルMOSFET41に
相当する領域では、SiGe層70と記す。
【0062】また、必要であれば、nチャネルMOSF
ET3のチャネル領域11に相当する領域(歪Si層8
及びSiGe層7の一部)と、pチャネルMOSFET
41のチャネル領域13に相当する領域(SiGe層7
0の一部)とに、短チャネル効果を抑制するのに必要な
不純物をイオン注入する。その後、絶縁体を堆積する
か、露出面を酸化することにより、例えば厚さが3nm
程度のゲート絶縁膜9を形成する。
【0063】次に、図2(d)に示すように、基板2の
ゲート絶縁膜9を形成した面全体にTiNやWなどの金
属をスパッタリング法等により堆積して金属層を形成す
る。さらに、この金属層上にレジストパターンを形成
し、RIEを行うことによりnチャネルMOSFET3
のゲート電極10及びpチャネルMOSFETのゲート
電極100を形成する。
【0064】その後、nチャネルMOSFET3に対応
する歪Si層8及びその下地層であるSiGe層7に、
ゲート電極10をマスクとして用いてAsをイオン注入
し、さらに高温短時間アニールを行うことにより、ソー
ス/ドレイン領域12を形成する。また、同様に、pチ
ャネルMOSFET41に対応するSiGe層70に、
ゲート電極100をマスクとして用いてBF2をイオン
注入し、さらに高温短時間アニールを行うことにより、
ソース/ドレイン領域14を形成する。以上のようにし
て、図2(d)に示す半導体装置101を得る。
【0065】本発明では、nチャネルMOSFETの閾
値は、歪Si層の下地であるSiGeのGe濃度1%当
たり5.7meV低くなる。またpチャネルMOSFE
Tの閾値はSiGeチャネル層のGe濃度1%あたり
7.7meV低くなる。
【0066】次に、本発明の第2の実施形態について図
3を参照しながら説明する。
【0067】図3(a)〜(c)は、それぞれ、本発明
の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法を概略的
に示す断面図である。図3(c)に示す半導体装置10
2は、半導体基板2上にnチャネルMOSFET3とp
チャネルMOSFET42とを有している。これらnチ
ャネルMOSFET3及びpチャネルMOSFETにて
CMOSFETを構成している。
【0068】図3(c)に示す半導体装置102は、図
2(d)に示す半導体装置101とは、pチャネルMO
SFETの構造が異なっている。半導体装置102にお
いて、pチャネルMOSFET42は、酸化膜6上に、
SiGe層70、Si層80、SiGe層21、ゲート
絶縁膜9、及びゲート電極100が順次積層された構造
を有している。SiGe層70、Si層80、SiGe
層21はいずれも単結晶であり、Si層80はSiGe
層70から引張応力を導入されている。
【0069】本実施形態に係る半導体装置102におい
て、SiGe層70とSiGe層21とではGe濃度が
異なっている。すなわち、SiGe層70がSi1-x
xで構成され、SiGe層21がSi1-yGeyで構成
される場合、y>xなる関係が成り立つ。このような関
係を満足するようにGe濃度を制御した場合、Si層8
0からSiGe層21に圧縮応力を導入することができ
る。したがって、pチャネルMOSFET42のチャネ
ル領域13に関し、価電子帯端のエネルギーレベルをよ
り高め、閾値電圧を低下させることができる。
【0070】図3(c)に示す半導体装置102は、例
えば以下に示す方法により製造することができる。
【0071】まず、第1の実施形態において、図2
(a)に関して説明した工程を実施する。次に、所謂S
IMOX法により、シリコン基板2のSiGeバッファ
層15及びSi1-xGexバッファ層16を形成した面
に、例えば、酸素イオンを4×10 17cm-2の注入ドー
ズでイオン注入し、さらに1350℃〜1200℃でア
ニールする。それにより、図3(a)に示すように、S
1-xGexバッファ層16中に埋め込み酸化膜6を形成
する。なお、このようにして埋め込み酸化膜6を形成し
た場合、Si1-xGexバッファ層16の表面から400
nm程度の領域は酸化されずに残される。また、SiG
eバッファ層15及びSi1-xGexバッファ層16の酸
化されずに残された領域をそれぞれSiGe層5,7と
する。
【0072】次に、シリコン基板2のSiGe層7が形
成された面全体に、UHV−CVD法によりSiをエピ
タキシャル成長させて、例えば厚さが20nm程度のS
i層8を形成する。このときSi層8は下地層のSiG
e層8から引っ張りひずみが導入されている。
【0073】その後、シリコン基板2のSi層8が形成
された面全体に、シリコン酸化膜のような酸化膜20を
成膜する。さらに、この酸化膜20の一部(pチャネル
MOSFET42が形成される領域)を除去して、歪S
i層8の一部を露出させる。その後、UHV−CVD法
により露出した歪Si層8上に選択的にSiGeをエピ
タキシャル成長させて、例えば厚さが20nm程度のS
iGe層21を形成する。Si1-xGexからなるSiG
e層21はSi1-yGeyからなるSiGe層7に比べて
Ge濃度が高くなる(y>x)ように形成する。なお、
通常、yは0.2〜1.0の範囲内である。こうするこ
とでSiGe層21はSiGe層7から圧縮ひずみを導
入される。以上のようにして、図3(a)に示す構造を
得る。
【0074】図3(a)に示す構造を得た後、酸化膜2
0を剥離する。次に、図3(b)に示すように、素子領
域以外の部分、すなわち素子分離領域にあるSiGe層
7、歪Si層8、及び歪SiGe層21を反応性イオン
エッチング(RIE)により除去して、素子領域を確定
する。ここでnチャネルMOSFET3に相当する領域
では、SiGe層7、歪Si層8及び歪SiGe層21
と表示し、pチャネルMOSFET42に相当する領域
では、SiGe層70、歪Si層80及び歪SiGe層
21と記す。
【0075】また、必要であれば、nチャネルMOSF
ET3のチャネル領域11に相当する領域(歪Si層8
及びSiGe層7の一部)と、pチャネルMOSFET
41のチャネル領域13に相当する領域(歪Si層8
0、SiGe層70、及びSiGe層21の一部)と
に、短チャネル効果を抑制するのに必要な不純物をイオ
ン注入する。その後、絶縁体を堆積するか、露出面を酸
化することにより、ゲート絶縁膜9を形成する。
【0076】次に、図3(c)に示すように、基板2の
ゲート絶縁膜9を形成した面全体にTiNやWなどの金
属をスパッタリング法等により堆積して金属層を形成す
る。さらに、この金属層上にレジストパターンを形成
し、RIEを行うことによりnチャネルMOSFET3
のゲート電極10及びpチャネルMOSMET42のゲ
ート電極100を形成する。
【0077】その後、nチャネルMOSFET3に対応
する歪Si層8及びその下地層であるSiGe層7に、
ゲート電極10をマスクとして用いてAsをイオン注入
し、さらに高温短時間アニールを行うことにより、ソー
ス/ドレイン領域12を形成する。また、同様に、pチ
ャネルMOSFET4-1に対応するSiGe層70、歪
Si層80、及び歪SiGe層21に、ゲート電極10
0をマスクとして用いてBF2をイオン注入し、さらに
高温短時間アニールを行うことにより、ソース/ドレイ
ン領域14を形成する。以上のようにして、図3(c)
に示す半導体装置102を得る。
【0078】以上説明した第1及び第2の実施形態で
は、nチャネルMOSFET3のゲート電極10及びp
チャネルMOSFET41、42のゲート電極100を
TiNやWなどで構成したが、仕事関数が、歪Si層8
の真空準位と伝導帯端とのエネルギー差が大きく、Si
Ge層70或いは歪SiGe層21の真空準位と価電子
帯端とのエネルギー差が小さい金属材料であれば、他の
金属材料も用いることができる。また、nチャネルMO
SFET3のゲート電極10及びpチャネルMOSFE
T41、42のゲート電極100を構成する材料は、金
属材料に限られるものではなく、p型の不純物を高濃度
にドープしたポリGeやSi1-yGey(y>x)なども
用いることができる。
【0079】また、第1及び第2の実施形態では、nチ
ャネルMOSFET3及びpチャネルMOSFET4
1、42の構造として、素子分離・ウェル分離が容易な
SOIMOSFETを採用したが、通常のバルクMOS
FETでも勿論構わない。
【0080】
【発明の効果】本発明によると、相補型電界効果トラン
ジスタを構成するnチャネル電界効果トランジスタ及び
pチャネル電界効果トランジスタの双方のゲート電極が
同一の材料で構成され且つそれぞれの閾値電圧が十分に
低減された半導体装置が提供される。
【0081】また、本発明によると、相補型電界効果ト
ランジスタを構成するnチャネル電界効果トランジスタ
及びpチャネル電界効果トランジスタを有し、簡略化さ
れたプロセスで製造することが可能な半導体装置が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を概略的に示す図。
【図2】(a)〜(d)は、それぞれ、本発明の第1の
実施形態に係る半導体装置の製造方法を概略的に示す断
面図。
【図3】(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置の製造方法を概略的に示す断
面図。
【符号の説明】
101,102…半導体装置 2…半導体基板 3…nチャネルMOSFET 41,42…pチャネルMOSFET 5,7,70,…SiGe層 21…歪SiGe層 6,20…酸化膜 8,80…歪Si層 9…ゲート絶縁膜 10…nチャネルMOSFETのゲート電極 100…pチャネルMOSFETのゲート電極 11,13…チャネル領域 12,14…ソース/ドレイン領域 15,16…SiGeバッファ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F048 AA01 AB03 AC03 BA03 BA09 BA14 BA16 BA19 BC19 BE08 BG07 5F110 AA08 BB04 CC02 DD05 DD12 DD13 DD17 DD25 EE01 EE04 EE08 EE44 FF02 FF22 FF27 GG01 GG02 GG06 GG12 GG19 GG24 GG47 GG52 GG60 HJ01 HJ13 NN78 QQ11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、前記半導体基板上に形成さ
    れたnチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電
    界効果トランジスタとを具備し、前記nチャネル電界効
    果トランジスタと前記pチャネル電界効果トランジスタ
    とが相補型電界効果トランジスタを構成する半導体装置
    であって、 前記nチャネル電界効果トランジスタのゲート電極と前
    記pチャネル電界効果トランジスタのゲート電極とは同
    一の材料からなり、 前記nチャネル電界効果トランジスタのチャネル領域は
    Siを構成元素の一つとし、Siのバルクに比べて、伝
    導帯端と真空準位との間のエネルギー差がより大きい材
    料からなり、前記pチャネル電界効果トランジスタのチ
    ャネル領域はSiを構成元素の一つとし、Siのバルク
    に比べて、価電子帯端と真空準位との間のエネルギー差
    がより小さい材料からなり、 前記ゲート電極を構成する材料の仕事関数が、前記nチ
    ャネル電界効果トランジスタのチャネル領域を構成する
    材料の伝導帯端と真空準位との間のエネルギー差よりも
    大きく、且つ前記pチャネル電界効果トランジスタのチ
    ャネル領域を構成する材料の価電子帯端と真空準位との
    間のエネルギー差よりも小さいことを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】前記nチャネル電界効果トランジスタのチ
    ャネル領域を構成する材料に、引張応力を導入すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記pチャネル電界効果トランジスタのチ
    ャネル領域を構成する材料に、圧縮応力を導入すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記nチャネル電界効果トランジスタのチ
    ャネル領域を構成する材料は、引張応力を導入された歪
    Siであることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】前記pチャネル電界効果トランジスタのチ
    ャネル領域を構成する材料はSiGeであることを特徴
    とする請求項1或いは請求項3記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】半導体基板と、前記半導体基板上に形成さ
    れたnチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル電
    界効果トランジスタとを具備し、前記nチャネル電界効
    果トランジスタと前記pチャネル電界効果トランジスタ
    とが相補型電界効果トランジスタを構成する半導体装置
    であって、 前記nチャネル電界効果トランジスタのゲート電極と前
    記pチャネル電界効果トランジスタのゲート電極とは同
    一の材料からなり、 前記nチャネル電界効果トランジスタのチャネル領域の
    少なくとも一部は引張応力を導入されたSi層中に形成
    され、 前記pチャネル電界効果トランジスタのチャネル領域の
    少なくとも一部は第1のSiGe層中に形成され、 前記ゲート電極を構成する材料の仕事関数が、前記引張
    応力を導入されたSi層の伝導帯端と真空準位との間の
    エネルギー差よりも大きく、且つ前記第1のSiGe層
    の価電子帯端と真空準位との間のエネルギー差よりも小
    さいことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】前記nチャネル電界効果トランジスタは前
    記半導体基板と前記引張応力を導入されたSi層との間
    に前記第1のSiGe層と組成比が同一な第2のSiG
    e層を具備し、 前記Si層は前記第2のSiGe層から引張応力を導入
    されたことを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記nチャネル電界効果トランジスタは前
    記半導体基板と前記引張応力を導入されたSi層との間
    に前記第1のSiGe層に比べてGe濃度がより高い第
    2のSiGe層を具備し、前記pチャネル電界効果トラ
    ンジスタは前記半導体基板と前記第1のSiGe層との
    間に前記第2のSiGe層と組成比が同一な第3のSi
    Ge層を具備し、 前記Si層は前記第2のSiGe層から引張応力を導入
    され、前記第1のSiGe層は前記第3のSiGe層か
    ら圧縮応力を導入されたことを特徴とする請求項6に記
    載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記ゲート電極は、金属、p型にドープさ
    れた多結晶Ge、及びp型にドープされた多結晶SiG
    eからなる群より選ばれる材料からなることを特徴とす
    る請求項1或いは請求項6記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記半導体基板と前記nチャネル電界効
    果トランジスタ及び前記pチャネル電界効果トランジス
    タとの間に絶縁膜を具備することを特徴とする請求項1
    或いは請求項6記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】前記半導体基板と前記相補型電界効果ト
    ランジスタとの間に絶縁層が形成されていることを特徴
    とする請求項1記載或いは請求項6の半導体装置。
  12. 【請求項12】半導体基板と、前記半導体基板上に形成
    されたnチャネル電界効果トランジスタ及びpチャネル
    電界効果トランジスタとを具備し、前記nチャネル電界
    効果トランジスタと前記pチャネル電界効果トランジス
    タとが相補型電界効果トランジスタを構成する半導体装
    置であって、 前記nチャネル電界効果トランジスタのゲート電極と前
    記pチャネル電界効果トランジスタのゲート電極とは同
    一の材料からなり、 前記nチャネル電界効果トランジスタ及び前記pチャネ
    ル電界効果トランジスタの一方はチャネル領域の少なく
    とも一部が形成された第1の半導体層を具備し、前記n
    チャネル電界効果トランジスタ及び前記pチャネル電界
    効果トランジスタの他方はチャネル領域の少なくとも一
    部が形成された第2の半導体層とその下地層である第3
    の半導体層とを具備し、前記第1の半導体層と前記第3
    の半導体層とは同一の材料からなることを特徴とする半
    導体装置。
  13. 【請求項13】前記半導体基板と前記相補型電界効果ト
    ランジスタとの間に絶縁層が形成されていることを特徴
    とする請求項12記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】前記ゲート電極を構成する材料の仕事関
    数が、前記nチャネル電界効果トランジスタのチャネル
    を構成する材料の伝導帯端と真空準位との間のエネルギ
    ー差よりも大きく、且つ前記pチャネル電界効果トラン
    ジスタのチャネルを構成する材料の価電子帯端と真空準
    位との間のエネルギー差よりも小さいことを特徴とする
    請求項12記載の半導体装置。
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