JP2003303971A - 半導体基板及び半導体装置 - Google Patents

半導体基板及び半導体装置

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JP2003303971A
JP2003303971A JP2002106704A JP2002106704A JP2003303971A JP 2003303971 A JP2003303971 A JP 2003303971A JP 2002106704 A JP2002106704 A JP 2002106704A JP 2002106704 A JP2002106704 A JP 2002106704A JP 2003303971 A JP2003303971 A JP 2003303971A
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semiconductor device
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Takeshi Takagi
剛 高木
Takashi Otsuka
隆 大塚
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IV族半導体層を備える、電気的特性の優れ
た半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体装置は、共通の基板構造を有する
DTMOSから構成されたCMOSであって、その基板
部分は、下から順にSi基板41と、シード層44と、
単結晶酸化膜45と、第1のSiGe層54と、第2の
SiGe層55と、歪みSi層56とを有している。P
チャネル型MOSFETにおいては第2のSiGe層5
5がチャネルとして機能し、Nチャネル型MOSFET
においては歪みSi層56がチャネルとして機能するの
で、高速動作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体からなる原
基板を用いた半導体基板及び半導体装置に関し、特にS
i基板上に設けたIV族半導体層の特性を利用する半導
体基板及び半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン(Si)基板上に形成されるト
ランジスタは、金属−酸化膜−半導体(MOS)型の電
界効果型トランジスタが主流である。従来、Si基板を
用いたMOSトランジスタは、構造の微細化を進めるこ
とにより動作性能の向上が図られてきた。ところが、近
年の急激な技術の発達によって、より性能の向上したM
OSトランジスタが求められているのに対し、微細化に
よる性能の向上には限界が見えつつある。
【0003】そこで、バルクSi結晶よりもキャリア移
動度の大きい材料を用いたトランジスタの研究が盛んに
行われている。
【0004】トランジスタの特性を向上させる材料の1
つとして、歪みSiが提案されている(J.Welserら "St
rain dependence of the performance enhancement in
strained-Si n-MOSFETs",IEDM Tech.Dig.1994,p373,及
びK. Rimら"Enhanced hole mobilities in surface-cha
nnel strained-Si p-MOSFETs",IEDM Tech.Dig.1995,p51
7)。歪みSiは、格子緩和させたSiGe層の上にSi
層を成長させることによって、Siに引っ張り歪みを加
えた材料である。
【0005】図17は、Siを基板とし、歪みSi層を
備えた半導体基板を示す図である。同図に示す半導体基
板は、Si基板101と、Si基板上に順に設けられた
SiGe傾斜バッファ層102,緩和SiGe層103
及び歪みSi層104を有している。ここで示す基板を
以下「従来の半導体基板」と称する。
【0006】図17に示す従来の基板の製造方法では、
まず、Ge組成に0から所望の比率まで勾配をつけたS
iGe傾斜バッファ層102をSi基板上に設けてから
SiGe層をSiGe傾斜バッファ層102上にエピタ
キシャル成長する。次いで、熱処理等によりSiGe層
を緩和させて緩和SiGe層103を形成し、その上に
Siをエピタキシャル成長して歪みSi層104を形成
する。
【0007】このようにして形成された歪みSi層をM
OSトランジスタのチャネルとすることで、通常のSi
基板を用いる場合と比べて動作速度を向上させることが
できる。以下にその理由を説明する。
【0008】図1は、SiGe層と引っ張り歪みを受け
たSi層のそれぞれのバンド構造を示す図である。
【0009】同図右側に示すように、歪みSi層の伝導
帯では、引っ張り歪みを受けることによって六重の縮退
が解け、それぞれ二重及び四重に縮退するバンド(Δ
(2),Δ(4))とにスプリットする。Δ(2)のバ
ンドでは、キャリア電子の有効質量が小さくなって電子
の移動度が向上する。そのため、歪みSi層をチャネル
とするNチャネル型トランジスタの動作速度は向上す
る。
【0010】また、Si層に歪みが加わると、価電子帯
においても伝導帯と同様にホール(正孔)の縮退が解
け、ライトホール(LH)のバンドとヘビーホール(H
H)のバンドとに分かれる。このとき、歪みSi層の価
電子帯端は、ホールの有効質量が小さいライトホールの
バンドにより構成される。このため、歪みSi層をPチ
ャネル型トランジスタのチャネルとして利用することに
より、ホールの移動度が向上し、結果としてトランジス
タの動作速度を向上させることができる。このように、
Nチャネル型、Pチャネル型トランジスタ共に、チャネ
ル層のSiに引っ張り歪みを加えることにより、トラン
ジスタ特性の向上が図られる。
【0011】この歪みSi層を用いたMOSFETの動
作速度の向上については、シミュレーションによる検討
結果が報告されている(T.Hatakeyama et.al.,"Impact
of strained-Si channel on complementary metal oxid
e semiconductor circuit performance under the sub-
100nm regime",Jpn.J.Appl.Phys.,vol.40,No.4B,pp.262
7-2632,2001)。同文献によれば、歪みSi層を用いたM
OSFETの特性は、歪み量が大きくなるにつれて向上
し、トランジスタの下地となるSiGeバッファ層のG
e組成が30%程度となる歪み量で飽和傾向になるとさ
れる。つまり、歪みSi層を用いてMOSFETの特性
を向上させるためには、一定の範囲内で比較的高いGe
組成を有するSiGe傾斜バッファ層及び緩和SiGe
層を形成することが要求される。
【0012】また、最近では、さらなる高性能MOSF
ETを目指して、歪みSi層を設けたSOI(Silicon
On Insulator)基板を用いるMOSFETが試作されて
いる(S.Takagi et.al.,"Strained-Si-on-Insulator(St
rained-SOI) MOSFETs -Concept,Structures and Device
Characteristics", IEICE Trans.Electron,vol.E84-C,
No.8,pp1043-1050,2001)。SOI基板上に歪みSi層を
備えたMOSFETを作製することで、寄生容量の低減
を図ることができると共に、動作速度のさらなる向上が
期待できる。さらに、歪みSi層を含む半導体層をSO
I基板上に非常に薄く形成させることができれば、完全
空乏型SOI MOSFETを作製することも可能であ
り、低しきい値化、高Ion/Ioff化、短チャネル
効果の抑制などが期待できる。ここで、「高Ion/I
off化」とは、ゲート電圧に対するドレイン電流が大
きくなることである。
【0013】このような、SOI基板上に歪みSi層を
形成するための方法として、次のような方法が提案され
ている。
【0014】ひとつは、SiGe SIMOX(Silicon
IMplanted OXide)基板を形成後、Ge含有率の高いS
iGeバッファ層を形成する方法である(N.Sugiyama e
t al.,"Formation of SiGe on insulator structure an
d approach to obtain highly strained Si layer for
MOSFETs",Jpn.J.Appl.Phys.,vol.40,No.4B,pp.2875-288
0,2001)。 もうひとつは、SOI基板上に成膜したS
iGe層を熱酸化してトランジスタの下地となるSi層
中にGeを追い出すことで、Ge含有率の高いSiGe
バッファ層を形成する方法である(T.Tezuka et al.,"A
novel fabrication technique of ultrathin and rela
xed SiGe buffer layers with high Gefraction for su
b-100nm strained silicon-on-insulator MOSFETs",Jp
n.J.Appl.Phys.,vol.40,No.4B,pp.2866-2874,2001)。こ
の方法は、酸化濃縮法と呼ばれている。
【0015】このように、高性能MOSFETの実現を
目指して、SOI基板上に歪みSi層を形成する方法の
開発が進められている。
【0016】一方で、歪みSi以外の材料をSi基板上
に成長させて高性能MOSFETの実現を図る研究も進
められている。SiGe層とSi層のヘテロ接合を利用
したヘテロトランジスタがその一例である。
【0017】SiGe中のホール移動度は、Si中より
も大きく、Ge含有率が高いほど大きくなる。このた
め、SiGe層をチャネルとすることで、動作速度の速
いトランジスタを実現することができる。具体的には、
SOI基板上に第1のSi層,SiGe層,第2のSi
層とを順に成長させると、SiGe層−Si層界面の価
電子帯端にバンドギャップが生じ、ホールがSiGe層
内に蓄積する。これを利用して、特性の優れたPチャネ
ル型MOSFETが実現できる。
【0018】このように、歪みSiやSiGeをはじめ
として、バルクSiよりも優れた特性を有する半導体素
材をSi基板上に形成させる研究は盛んに行われてい
る。特に、GeやCを含めたバルクSi以外のIV族半
導体は、Siについての加工技術を使用しやすい等の利
点があるため、MOSFETの材料として有望であると
考えられる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特性の優れた半導体素材をSi基板上に形成する試み
は、現段階では一部を除き実用化レベルにまで達してい
るとは言い難い。
【0020】例えば、歪みSi層を形成する方法におい
て、Si層に引っ張り歪みを加えるためには、緩和Si
Ge層またはSiGeバッファ層をSi基板上に十分に
厚く成長させて、格子緩和させる必要がある。ところ
が、図17の例では、格子緩和させる際に、SiGe傾
斜バッファ層内に多数の転位が発生する。その上、Si
Ge傾斜バッファ層上に形成される緩和SiGe層及び
歪みSi層にも多数の転位が引き継がれてしまう。この
ような転位は、トランジスタの特性を劣化させるばかり
でなく、長期的な信頼性をも低下させる。
【0021】これまで、SiGe傾斜バッファ層及び緩
和SiGe層、あるいはSiGeバッファ層の構成を工
夫することにより転位密度の低減が図られているが、転
位密度を105cm-2 程度に抑えるのが限界であるた
め、デバイスに利用することが困難であった。
【0022】また、従来技術では、SiGeバッファ層
を格子緩和させるために厚さを1μm以上にしなければ
ならず、結晶成長に時間がかかり、効率良くデバイスを
製造することが困難であった。しかも、SiGeバッフ
ァ層が非常に厚いため、後に説明する完全空乏型SOI
MOSFETを実現することが困難であった。さら
に、SOI基板上に歪みSi層を形成する場合には、製
造工程が複雑になるという不具合もあった。
【0023】また、SiGe層をチャネルとするMOS
FETについては、SiGe層中のGe含有率が高い方
が高速動作には有利であるが、上述のようにGe含有率
の高く結晶欠陥の少ないSiGe層を形成するのが困難
であるため、十分に特性の向上を図れなかった。
【0024】本発明の目的は、歪みSi層やGe含有率
の高いSiGe層等のIV族半導体層を有し、電気的特
性の優れた半導体装置を実現することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体基板は、
半導体からなる原基板と、上記原基板の上方に設けら
れ、絶縁体材料または誘電体材料から構成された結晶層
と、上記結晶層の上にエピタキシャル成長された第1の
IV族半導体層とを備えている。
【0026】この構成により、結晶層を埋め込み酸化膜
としたSOI基板として本発明の半導体基板を用いるこ
とができる。
【0027】上記結晶層は、金属酸化物から構成されて
いてもよい。
【0028】上記原基板と上記結晶層との間に設けら
れ、上記結晶層とほぼ格子整合するシード層をさらに備
えていることにより、原基板の構成材料の格子定数と第
1のIV族半導体層との格子定数の違いがある場合で
も、格子の歪みがシード層中に閉じこめられるので、結
晶性の良好な結晶層及び第1のIV族半導体層を形成す
ることができる。
【0029】上記結晶層と上記第1のIV族半導体層と
の結晶軸のずれが、ほぼ0°またはほぼ45°であって
もよい。
【0030】また、上記結晶層は、ペロブスカイト型金
属酸化物から構成されていてもよい。
【0031】上記結晶層は、SrXBaYCa1-X-YTi
3(0≦X≦1,0≦Y≦1,0<X+Y≦1)から
構成されていることにより、Sr、Ba、及びCaの混
合比を変えて、格子定数を調節することができる。Sr
XBaYCa1-X-YTiO3の格子定数の√2がSiやGe
の格子定数に近いため、第1のIV族半導体層に歪みを
加えたり、安定にエピタキシャル成長できるIV族半導
体の組成を変えたりすることができる。
【0032】また、上記結晶層は、SrTiO3 から構
成されている場合、例えばGeの含有率が高いSiGe
を安定にエピタキシャル成長させることができる。しか
も、結晶層自体の組成の安定性も高くなっている。
【0033】上記第1のIV族半導体層はSi1-X-Y
XY(0≦X≦1、0≦Y<1)から構成されている
ことにより、Si、SiGe、SiGeC、SiCなど
を利用した種々のデバイスに用いられる半導体基板を作
製することができる。
【0034】上記第1のIV族半導体層は、引っ張り歪
みを受けていることにより、例えば第1のIV族半導体
層をチャネルとするMISFETを作製することが可能
になる。
【0035】上記第1のIV族半導体層は、Siから構
成されていることにより、キャリア移動度がバルクSi
に比べて大きい歪みSiをチャネルとする電界効果型ト
ランジスタを作製することが可能になる。
【0036】上記第1のIV族半導体層の格子定数を
a、上記結晶層の格子定数をbとしたとき、a≒b√
2,a≒b,a≒b/√2、のうちのいずれか1つの関
係にあることにより、第1のIV族半導体層に歪みが加
わらないようにすることができるので、第1のIV族半
導体層の結晶欠陥を抑えることができる。また、第1の
IV族半導体層の上に再度結晶層を成長させることもで
きるので、結晶層と第1のIV族半導体層との積層構造
を形成することも可能になる。
【0037】上記第1のIV族半導体層の上に、エピタ
キシャル成長された第2のIV族半導体層がさらに設け
られていてもよい。
【0038】上記第1のIV族半導体層は、SiGeか
ら構成されていてもよい。結晶層の組成を調節すること
により、従来困難であったGeの含有率が高く、結晶欠
陥が少ないSiGe層を形成することができる。この場
合、第1のIV族半導体層の上に歪みSi層を形成する
ことができる。
【0039】また、上記第2のIV族半導体層は、引っ
張り歪みを受けたSiから構成されていることにより、
本発明の半導体基板を用いて、歪みSi層をチャネルと
した部分空乏型SOI MISFETを実現することが
可能になる。
【0040】上記第2のIV族半導体層は、上記第1の
IV族半導体層を構成するSiGeよりもGe含有率の
高いSiGeから構成されており、上記第2のIV族半
導体層の上にエピタキシャル成長され、引っ張り歪みを
受けた歪みSi層をさらに備えていることにより、本発
明の半導体基板を用いて、第2のIV族半導体層のうち
歪みSi層との界面付近をチャネルとするPチャネル型
MISFETと、歪みSi層をチャネルとするNチャネ
ル型MISFETとを作製することができるようにな
る。この結果、いずれの導電型のMISFETについて
も、動作速度や電流駆動力を大きく向上させることが可
能になる。
【0041】本発明の半導体装置は、半導体からなる原
基板と、上記原基板の上方に設けられ、絶縁体材料また
は誘電体材料から構成された結晶層と、上記結晶層の上
にエピタキシャル成長された第1のIV族半導体層とを
備え、上記第1のIV族半導体層を活性領域とするトラ
ンジスタとして機能する。
【0042】この構成により、結晶層を埋め込み酸化膜
としたSOI MISFETとして本発明の半導体装置
を機能させることができる。また、バイポーラトランジ
スタとして機能させることもできる。
【0043】上記原基板の上方に設けられたゲート絶縁
膜と、上記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極
と、不純物を高濃度で含む不純物拡散領域とをさらに備
え、上記活性領域は、素子分離用絶縁膜に囲まれている
ことにより、部分空乏型あるいは完全空乏型のSOI
MISFETが実現可能となる。そのため、MISFE
Tの動作速度の向上、消費電力の低減などを図ることが
できる。
【0044】上記結晶層は、金属酸化物から構成されて
いてもよい。
【0045】上記原基板と上記結晶層との間に設けら
れ、上記結晶層とほぼ格子整合するシード層をさらに備
えていることにより、原基板の構成材料の格子定数と第
1のIV族半導体層との格子定数の違いがある場合で
も、格子の歪みがシード層中に閉じこめられるので、結
晶性の良好な結晶層及び第1のIV族半導体層を形成す
ることができる。この結果、原基板と格子定数が異なる
結晶性の良好なIV族半導体層をチャネルとして用いる
ことができるので、MISFETの動作速度や電流駆動
力を向上させることができる。また、例えば歪みSi層
を容易に設けることができるようになるので、この層を
チャネルとして、動作速度が従来よりも向上したMIS
FETを実現できる。
【0046】上記結晶層と上記第1のIV族半導体層と
の結晶軸のずれが、ほぼ0°またはほぼ45°であって
もよい。
【0047】上記結晶層は、ペロブスカイト型金属酸化
物から構成されていてもよい。
【0048】上記結晶層は、SrXBaYCa1-X-YTi
3(0≦X≦1,0≦Y≦1,0<X+Y≦1)から
構成されていることにより、Sr、Ba、及びCaの混
合比を変えて、格子定数を調節することができる。この
ため、第1のIV族半導体層の組成をSi、SiGe、
SiGeCなどから任意に選択できるようになる。
【0049】上記結晶層は、SrTiO3 から構成され
ていることにより、例えば、第1のIV族半導体層の材
料をGe含有率の高いSiGeとしたり、引っ張り歪み
を受けたSiとしたりすることが可能になる。
【0050】上記第1のIV族半導体層はSi1-X-Y
XY(0≦X≦1、0≦Y<1)から構成されている
ことにより、Si、SiGe、SiGeC、SiCなど
を利用した種々の電界効果型トランジスタを実現するこ
とができる。
【0051】上記第1のIV族半導体層は、引っ張り歪
みを受けていることにより、この層をチャネルとした、
動作速度の向上が図られた完全空乏型のSOI MIS
FETを実現可能となる。つまり、SOI MISFE
Tの高速性、省電力性に、歪み半導体層の利用によるさ
らなる高速性を加えたMISFETを実現可能となる。
【0052】上記第1のIV族半導体層は、Siから構
成されていることにより、歪みSi層をチャネルとして
利用するMISFETが実現できるので、従来よりも動
作速度が向上したMISFETを提供できるようにな
る。
【0053】上記ゲート絶縁膜は、上記第1のIV族半
導体層の上に設けられており、上記不純物拡散層は、上
記活性領域のうち上記ゲート電極の両側方に位置する領
域に設けられており、動作時には上記活性領域のうち、
チャネルとして機能する領域がほぼ完全に空乏化するこ
とにより、完全空乏化SOI MISFETを実現する
ことができる。
【0054】上記第1のIV族半導体層の格子定数を
a、上記結晶層の格子定数をbとしたとき、a≒b√
2,a≒b,a≒b/√2のうちのいずれか1つの関係
にあることにより、第1のIV族半導体層を、無歪みの
状態で形成することが可能になる。
【0055】上記第1のIV族半導体層の上に、エピタ
キシャル成長された第2のIV族半導体層がさらに設け
られていてもよい。
【0056】また、上記第1のIV族半導体層は、Si
Geから構成されていてもよい。この場合、結晶層の組
成を調節することにより、Geの含有率が高く、結晶欠
陥が少ないSiGe層を形成することができる。
【0057】上記第2のIV族半導体層は、引っ張り歪
みを受けたSiから構成されており、上記ゲート絶縁膜
は、上記第2のIV族半導体層の上に設けられており、
上記不純物拡散領域は、上記第1のIV族半導体層及び
上記第2のIV族半導体層のうち、上記ゲート電極の両
側方に位置する領域に設けられていることにより、歪み
Si層を備えた部分空乏型SOI MISFETを実現
することができる。即ち、従来のMISFETよりも動
作速度が大きく向上し、電流駆動力も向上したMISF
ETを実現することができる。
【0058】上記第2のIV族半導体層の上にエピタキ
シャル成長され、引っ張り歪みを受けた歪みSi層をさ
らに備え、上記第2のIV族半導体層は、上記第1のI
V族半導体層を構成するSiGeよりもGe含有率の高
いSiGeから構成されており、上記ゲート絶縁膜は、
上記歪みSi層の上に設けられており、上記不純物拡散
領域は、上記第1のIV族半導体層,上記第2のIV族
半導体層及び上記歪みSi層のうち、上記ゲート電極の
両側方に位置する領域に設けられていることにより、第
2のIV族半導体層のうち歪みSi層との界面付近をチ
ャネルとするPチャネル型MISFETと、歪みSi層
をチャネルとするNチャネル型MISFETとを実現す
ることができるようになる。即ち、P型、N型どちらの
導電型についても電気的特性の優れたMISFETを実
現できるようになる。また、基板構造を導電型によらず
共通とすることができるので、製造が比較的容易にな
る。
【0059】上記結晶層と上記第1のIV族半導体層と
が交互に複数回積層されていることにより、例えば3次
元型のMOSFETを作製することが可能になる。
【0060】上記第1のIV族半導体層のうち、上記ゲ
ート電極の直下方に位置する領域と上記ゲート電極とが
電気的に接続されていることにより、しきい値電圧を下
げることができる上、電流駆動力を大きくすることがで
きる。
【0061】上記半導体装置は、上記ゲート電極同士、
及び一つの上記不純物拡散領域同士が互いに接続された
Nチャネル型MISFETとPチャネル型MISFET
とから構成される相補型MISFETであることによ
り、本発明のMOSFETを論理回路等、種々の半導体
ICに利用することができるようになる。
【0062】
【発明の実施の形態】−IV族半導体層の形成方法の選
定− Geの含有率が高いSiGe層など、格子定数がバルク
Siと異なるIV族元素同士の混晶をSi基板上に直接
形成することは困難である。このため、Si基板とIV
族元素の混晶との間に格子定数の違いを緩衝するための
層が必要になる。また、歪みSi層を作製するために
は、Siに比べて格子定数が大きいIV族半導体層をバ
ッファ層として設けなければならない。一方、バッファ
層の厚さが厚いと完全空乏型SOI MOSFETを実
現することができないので、この点を踏まえて本願発明
者らはIV族半導体層を形成するためのバッファ層の材
料を調査、選定した。
【0063】その結果、誘電体となる金属酸化膜の単結
晶が、バッファ層として使用可能であることを見いだし
た。以下、金属酸化膜の単結晶が、バッファ層として用
いられる理由を説明する。
【0064】図2は、(100)面を主面とするSi基
板上に誘電体膜をエピタキシャル成長させたときの原子
配置を模式的に示す図である。ここで示す誘電体はペロ
ブスカイト構造を有する金属酸化物であり、格子定数b
を有している。また、Siは格子定数aを有している。
なお、図2では、誘電体膜の金属原子のみを示してい
る。
【0065】図2に示すように、エピタキシャル成長面
の上から見たときのペロブスカイト酸化物及びSiの格
子は、共にほぼ正方形をしている。そのため、Siの格
子定数aがペロブスカイト酸化物の格子の対角線の間隔
(b√2)にほぼ等しいときに、ペロブスカイト酸化物
はSiにほぼ格子整合する。このとき、Si(100)
基板とペロブスカイト酸化膜とは結晶軸が平面的に見て
45°回転した状態となっている。なお、図2に示すペ
ロブスカイト酸化物の格子の最小単位をサブセルとい
う。
【0066】Siの格子定数aは、約0.543nm
(5.43Å)であるので、このときのペロブスカイト
酸化膜のサブセルの格子定数bは約0.384nm
(3.84Å)となっている。この格子定数は、後に説
明するように(Sr,Ba,Ca)TiO3 の三元混晶
と一致する。
【0067】このように、ペロブスカイト酸化膜はSi
と格子整合させることができるので、逆にペロブスカイ
ト膜をSi層のためのバッファ層とすることも可能なこ
とが分かる。
【0068】また、ペロブスカイト酸化物の中にはCa
TiO3 のように格子定数の√2倍がSiよりも小さい
ものとSrTiO3やBaTiO3のように格子定数の√
2倍がSiよりも大きいものとがあるため、これらを適
当な割合で混合した混晶をバッファ層として用いること
で、Si以外のIV族半導体層をエピタキシャル成長さ
せることが可能になる。
【0069】図3は、SrXBaYCa1-X-YTiO3
0≦x≦1、0≦y≦1、0<X+Y≦1)で表される
ペロブスカイト誘電体の相図である。同図に示すよう
に、(Sr,Ba,Ca)TiO3混晶は、CaTi
3,SrTiO3及びBaTiO3の含有率を調節する
ことにより、Si単結晶に格子整合するものからGe単
結晶に格子整合するものまでが作製される。つまり、G
eを任意の割合で含有するSiGeと格子整合する(S
r,Ba,Ca)TiO3混晶を作製することができ
る。一例として、Si、Si0.7Ge0.3、Si0.5Ge
0.5及びGeのそれぞれと格子整合する組成をそれぞれ
図3の線A、線B、線C、線Dの太線で示す。なお、相
図の中央下部に示す部分は、結晶が混合しない組成を示
す。
【0070】なお、図3ではSiGeとの格子整合をと
る場合を示したが、ペロブスカイト酸化膜は、SiGe
Cとも同様に格子整合をとることができる。
【0071】このように、格子定数が異なるペロブスカ
イト酸化物を混合することで、SiGeやSiGeC等
からなるIV族半導体層のためのバッファ層を作製する
ことができる。しかも、この方法によれば、従来技術と
比べて遙かにGe含有率の高いSiGe層を形成するこ
とが可能になる。そして、Ge含有率の高いSiGe層
を形成することが可能になることで、より歪みの大きい
歪みSi層を形成することが可能になる。
【0072】図4は、SrXBaYCa1-X-YTiO3
0≦x≦1、0≦y≦1、0<X+Y≦1)で表される
ペロブスカイト誘電体おいて、引っ張り歪みSi層を形
成することができる組成範囲を示す相図である。歪みS
iは、同図にハッチングで示す部分の組成のペロブスカ
イト誘電体膜の上に直接Siをエピタキシャル成長する
ことで設けることができる。ハッチングで示す範囲は、
格子定数の√2倍がSiの格子定数より大きくなる範囲
で、混晶が形成できる組成の範囲である。このとき、S
i層はペロブスカイト誘電膜と結晶軸が平面的に見て4
5°回転した状態で引っ張り歪みを受けている。
【0073】なお、SrXBaYCa1-X-YTiO3以外の
金属酸化物でも、立方体型の結晶構造を有しており、格
子定数の√2倍がSiの格子定数に近ければ、この金属
酸化物膜上にSi層をエピタキシャル成長させることが
できる。また、歪みSi層を設けずに、薄いIV族半導
体層を備えるSOI MOSFETを作製するために
は、金属酸化物に限らず、絶縁性の酸化物を用いればよ
い。
【0074】(第1の実施形態)本発明の第1の実施形
態として、金属酸化物からなるバッファ層を用いて作製
した、歪みSi層を備えるMOSFETについて説明す
る。
【0075】図6は、本実施形態のMOSFETの基板
部分の構造を示す断面図であり、図7は、本実施形態の
MOSFETの構造を示す断面図である。
【0076】図7に示すように、本実施形態のMOSF
ETは、(100)面を主面とするSi基板1と、Si
基板1上に設けられ、Sr,Ba,Caなどの金属ケイ
酸塩を含むシード層4と、シード層4の上に設けられ
た、ペロブスカイト型酸化物であるSrTiO3 からな
る単結晶酸化膜5と、単結晶酸化膜5上に設けられ、引
っ張り歪みを受けたp型Siからなる歪みSi層6と、
歪みSi層6の上に設けられたゲート絶縁膜11と、ゲ
ート絶縁膜11上に設けられたゲート電極13と、ゲー
ト電極13上に形成されたシリサイド膜10と、ゲート
電極13の側面上に設けられたサイドウォール12と、
歪みSi層6のうち、ゲート電極13の両側方に位置す
る領域にn型不純物を導入して設けられたソース領域7
及びドレイン領域8と、ソース領域7及びドレイン領域
8の上に設けられたシリサイド膜9とを備えている。シ
ード層4、単結晶酸化膜5の厚さはそれぞれ約1.5n
m、約10nmとなっており、歪みSi層6の厚みは2
0nmである。また、図示していないが、隣接するMO
SFETの活性領域とは層間分離用絶縁膜で分離されて
いる。なお、ソース領域7及びドレイン領域8は、シリ
サイド膜9を形成しやすくするために、サイドウォール
12の一部を埋めるように厚膜化されていてもよい。
【0077】本実施形態のMOSFETの特徴は、その
基板部分にある。ここで、基板部分とは、Si基板1か
ら歪みSi層6までの部分を表すものとする。
【0078】図6に示すように、本実施形態のMOSF
ETに用いられる基板部分において、歪みSi層6のた
めのバッファ層となるシード層4、単結晶酸化膜5の厚
さはそれぞれ約1.5nm、約10nmしかない。つま
り、厚さが1μm以上必要であった従来のバッファ層に
比べて格段に薄くなっている。
【0079】また、SrTiO3 は誘電体材料であり、
歪みSi層6の厚みは20nm程度しかないため、動作
時のチャネルは完全空乏状態となり、本実施形態のMO
SFETは完全空乏型SOI MOSFETとして機能
する。このため、本実施形態のMOSFETは、バルク
Si基板を用いたMOSFETに比べて、チャネルにお
ける寄生容量を大きく低減することができるので、消費
電力が小さく、且つ駆動力が大きくなっている。
【0080】これに加え、本実施形態のMOSFETに
おいては、歪みSi層6がチャネル層となっているの
で、バルクSiを用いたMOSFETに比べて動作の高
速化が図られている。歪みSi層6の効果について以下
に説明する。
【0081】Nチャネル型MOSFETの場合には、チ
ャネル層を走行する電子はゲート電極13に印加される
電圧により制御されている。この時の歪みSi層6で
は、引っ張り歪みにより伝導帯の縮退が解け、図1に示
すΔ(2)が伝導体端となる。
【0082】ゲート電極に印加された電圧により誘起さ
れた電子は、歪みSi層6に蓄積され、基板に水平な方
向に走行する。Δ(2)のバンドでは、この方向に走行
する電子の有効質量が小さいので、電子の移動度は向上
し、その結果、MOSFETの動作速度が向上する。ま
た、チャネル層における伝導帯の縮退が解け、Δ(2)
とΔ(4)のバンド(図1参照)に分離することによ
り、谷間の散乱(valleyscattering )を抑制すること
ができ、さらなる移動度の向上が期待できる。
【0083】また、本実施形態ではNチャネル型MOS
FETの例を示したが、Pチャネル型MOSFETも同
様に作製することができる。ここで、「谷間の散乱」と
は、バルクSi結晶の伝導帯を形成する6つの谷間にお
ける電子が、相互作用により散乱されることである。
【0084】Pチャネル型MOSFETの場合、引っ張
り歪みにより、チャネル層の価電子帯の縮退が解け、図
1に示すライトホールバンド(LH)が価電子帯端とな
る。
【0085】ゲート電極に印加された電圧によって誘起
されたホールは、歪みSi層6に蓄積され、基板に水平
な方向に走行する。図1に示すLHのバンドでは、この
方向に走行するホールの有効質量が小さいので、ホール
の移動度は向上し、その結果、MOSFETの動作速度
が向上する。
【0086】また、Pチャネル型MOSFETにおいて
も、チャネル層の価電子帯がLHとHHのバンドに分離
することにより、谷間の散乱を抑制することができる。
【0087】このように、本実施形態のMOSFETに
よれば、歪みSi層をチャネルとして用いる効果と、完
全空乏型SOI MOSFETの効果との相乗効果が期
待できるので、導電型によらず、従来のMOSFETに
比べて著しい性能の向上が期待できる。
【0088】なお、歪みSiを備えた従来のMOSFE
Tにおいては、バッファ層として厚いSiGe層を用い
ていたため、歪みSi層のみならず、SiGe層内にも
キャリアが蓄積し、寄生チャネルが形成されることがあ
った。しかしながら、本実施形態のMOSFETでは、
歪みSi層6の下には単結晶酸化膜5を有しているの
で、動作時に寄生チャネルが生じることはない。従っ
て、本実施形態のMOSFETによれば、歪みSi層6
の長所を十分に引き出すことができる。
【0089】次に、本実施形態のMOSFETの製造方
法について説明する。
【0090】図5(a)〜(f)は、本実施形態のMO
SFETの製造工程を示す断面図である。
【0091】まず、図5(a)に示す工程で、(10
0)面を主面とするSi基板1を用意する。
【0092】次に、図5(b)に示す工程で、例えばS
i基板1の熱酸化により、Si基板1上に厚さ1〜2.
5nmのSiO2 膜2を形成する。
【0093】次いで、図5(c)に示す工程で、例えば
分子線エピタキシー(MBE法)により、900℃以下
の条件でSrOまたはBaOからなる厚さ1〜2.5n
mの非晶質金属酸化物層3をSiO2 膜2上に形成す
る。
【0094】そして、図5(d)に示す工程で、基板を
加熱することにより、SiO2 と非晶質金属酸化物とを
反応させ、ケイ酸塩の結晶性材料からなるシード層4を
Si基板1上に形成する。シード層4の厚みは約1.5
〜4nmである。
【0095】続いて、図5(e)に示す工程で、例えば
MBE法により、350〜650℃、2×103Paの
条件で、シード層4の上にSrTiO3からなる厚さ約
10nmの単結晶酸化膜5を形成する。ここで、単結晶
酸化膜5の格子定数は、シード層4の格子定数とほぼ一
致しており、Siの格子定数の1/√2倍よりも大きく
なっている。
【0096】次に、図5(f)に示す工程で、CVD法
により単結晶酸化膜5の上に厚さ約20nmのSi層を
エピタキシャル成長させる。単結晶酸化膜5の格子定数
は、Siの格子定数の1/√2倍よりも1.6%程度大
きいので、Si層は引っ張り歪みを受け、歪みSi層6
となる。
【0097】その後、公知の方法により図7に示すよう
なMOSFETを作製する。
【0098】すなわち、まず基板を酸化して歪みSi層
6の上にSiO2 膜を形成した後、ポリシリコンを堆積
する。
【0099】次いで、エッチングによりゲート電極13
を形成する。続いて、基板上にSiO2を堆積した後、
ドライエッチングを行って、ゲート電極13の側面上に
サイドウォール12を形成する。
【0100】その後、ゲート電極13をマスクとして歪
みSi層6にn型不純物イオンをイオン注入することに
より、歪みSi層6のうちゲート電極13の両側方に位
置する領域にそれぞれソース領域7及びドレイン領域8
を形成する。その後、ゲート電極13の上にシリサイド
膜10を、ソース領域7及びドレイン領域8の上にシリ
サイド膜9をそれぞれ形成する。
【0101】以上のようにして、本実施形態のMOSF
ETが作製される。
【0102】本実施形態の方法では、図5(b)〜
(d)に示す工程で、シード層4を形成することによ
り、Siの格子定数の1/√2倍よりわずかに大きい格
子定数を有するSrTiO3 からなる単結晶酸化膜5を
形成することが可能になっている。そのため、厚いSi
Ge層を用いることなく歪みSi層6を形成することが
可能になっている。
【0103】また、ここではNチャネル型MOSFET
の製造方法について説明したが、同様の方法で、従来よ
りも優れた電気的特性を有するPチャネル型MOSFE
Tを製造することができる。これにより、本実施形態の
MOSFETの製造方法によれば、動作速度や駆動力が
共に向上させたNチャネル型MOSFET及びPチャネ
ル型MOSFETを有するCMOSを作製することがで
きる。
【0104】加えて、単結晶酸化膜5の材料として、S
rTiO3 の代わりに(Sr,Ba,Ca)TiO3
用い、Sr,Ba,Caの含有率を調整することによ
り、歪みSi層6に加わる引っ張り応力の大きさを変化
させることができる。また、これ以外にも、ペロブスカ
イト構造を有する誘電体のうち、Siの格子定数の1/
√2倍よりわずかに大きい格子定数を有するものを単結
晶酸化膜5の材料として用いることができる。この材料
としては、Bi2SrNb29やBi2SrTa29など
が挙げられる。
【0105】また、本実施形態のMOSFETの製造方
法において、図5(c)に示す工程で、シード層4を形
成するための金属酸化物として、SrOまたはBaO以
外に、ZrO2(酸化ジルコニウム)、HfO2(酸化ハ
フニウム)などを用いることもできる。
【0106】なお、本実施形態のMOSFETにおいて
は、ソース領域7及びドレイン領域8を厚膜化してもよ
い。このときは、サイドウォール12を形成後にソース
領域7及びドレイン領域8の上にSi層を選択的に堆積
する。これにより、ソース領域7及びドレイン領域8を
十分にシリサイド化できるだけの厚みを確保することが
できる。
【0107】なお、本実施形態のMOSFETでは、ゲ
ート絶縁膜11としてSiO2 を用いたが、Si酸窒化
膜などの材料を用いてもよい。
【0108】なお、本実施形態のMOSFETにおい
て、単結晶酸化膜5を構成する金属酸化物の格子定数
を、Siの格子定数のほぼ1/√2倍とすることによ
り、歪みのないSi層を有する完全空乏型SOI MO
SFETを作製できる。
【0109】なお、本実施形態のMOSFETには(1
00)面を主面とするSi基板が好ましく用いられる
が、その他の面方位を有する基板を用いることも可能で
ある。
【0110】また、歪みSi層6には引っ張り応力を受
けるため、20〜30nm以上の厚さのSi層を形成す
ることは困難である。厚いSi層を設ける必要があると
きは、第2の実施形態に記載の方法を用いればよい。
【0111】なお、本実施形態のMOSFETの製造方
法において、単結晶酸化膜5の組成を図4の相図に基づ
いて調節することにより、歪みのないSi層を単結晶酸
化膜の上に形成することもできる。
【0112】また、単結晶酸化膜5の上に設けたSi層
の上に再度シード層及び単結晶酸化膜を設けることによ
り、再度Si層を形成することも可能である。このよう
にして、単結晶酸化膜とSiとを繰り返し積層すること
で、3次元のトランジスタを形成することも可能にな
る。
【0113】また、本実施形態のMOSFETは、Si
基板上に形成したが、シード層4を設けることにより、
SiC基板、SiGe基板など、Si基板以外の半導体
基板上であっても、歪みSi層などのIV族半導体層を
設けることができるようになる。
【0114】なお、Si層に限らず、単結晶酸化膜5の
格子定数を調節することで、SiGe層やSiGeC層
及びSiC層などにも引っ張り歪みを加えることがで
き、これらの層中でのキャリア移動度の向上を図ること
ができる。
【0115】−第1の実施形態の変形例− 次に、第1の実施形態の変形例として、シード層4の代
わりに下地酸化膜を設けることにより単結晶酸化膜5を
形成するMOSFETについて説明する。
【0116】なお、このMOSFETは、基板部分以外
は第1の実施形態のMOSFETと同一の構成であるの
で、以下基板部分について説明する。
【0117】図8(a)〜(c)は、本実施形態の変形
例に係るMOSFETの基板部分の製造方法を示す断面
図である。
【0118】本実施形態の変形例に係るMOSFETの
基板部分は、図8(c)に示すように、Si基板1と、
Si基板1上に設けられ、マグネシウム・アルミニウム
・スピネル(以下「MAS」と表記する)からなる厚さ
約5nmの下地酸化膜15と、下地酸化膜15上に設け
られた厚さ10nm程度のSrTiO3 からなる単結晶
酸化膜5と、単結晶酸化膜5上に設けられ、引っ張り歪
みを受ける厚さ約20nmの歪みSi層6とを有してい
る。
【0119】次に、本実施形態のMOSFETの変形例
の製造方法について説明する。
【0120】まず、図8(a)に示す工程で、CVD法
またはスパッタリングにより、(100)面を主面とす
るSi基板1上にMASをエピタキシャル成長させる。
これにより、Si基板1上に厚さ約5nmの下地酸化膜
15が形成される。このとき下地酸化膜15を構成する
MASの主面は、(100)面となっている。MASの
格子定数bは0.8083nmであるので、Siの格子
定数をaとすると、b≒a√2の関係にあるので、Si
とMASの結晶軸は45°ずれることになる。
【0121】次に、図8(b)に示す工程で、CVD法
などにより、下地酸化膜15の上に厚さ10nm程度の
SrTiO3 膜をエピタキシャル成長させ、単結晶酸化
膜5を形成する。ここで、単結晶酸化膜5の材料として
は、SrTiO3 に限らず、混晶である(Sr,Ba,
Ca)TiO3を用いてもよい。また、ペロブスカイト
構造を有する誘電体のうち、Siの格子定数の1/√2
倍よりわずかに大きい格子定数を有するものを単結晶酸
化膜5の材料として用いることができる。例えば、Bi
2SrNbO9(格子定数は0.3894nm)、Bi2
SrTn29(格子定数は0.3895nm)などを用
いてもよい。
【0122】次に、単結晶酸化膜5の上に、厚さ約20
nmのSi膜をエピタキシャル成長させる。これによ
り、単結晶酸化膜5上に歪みSi膜6が形成される。
【0123】その後、第1の実施形態と同様の方法でM
OSFETを作製する。
【0124】以上の方法によれば、図8(a)におい
て、一度のエピタキシャル成長工程で単結晶酸化膜5の
下地となる層が形成できるので、第1の実施形態に比べ
て歪みSi層を備えたMOSFETの製造を容易に行う
ことができる。
【0125】なお、本変形例において、下地酸化膜15
の材料としては、MgOやα−Al 23(アルミナ)Y
SZ(Yttrium stabilized zirconia)なども用いるこ
とができる。α−Al23 を用いる場合、その格子定
数bは0.476nmであり、Siの格子定数aとはb
≒aの関係になるので、α−Al23 とSiとの結晶
軸は一致した状態でエピタキシャル成長される。
【0126】なお、本実施形態では、歪みSi層を備え
たMOSFETの例を説明したが、通常のMOSFET
を作製する際には、単結晶酸化膜5を設けずに、MAS
からなる下地酸化膜15上にSi層を直接設けることも
できる。あるいは、この構成で下地酸化膜15の材料を
α−Al23に代えてもよい。α−Al23は、絶縁性
と良好な熱伝導性とを有しているので、この方法によっ
て、薄いSi層を備えたSOI MOSFETを作製す
ることができる。
【0127】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態として、歪みSi層をチャネルとする部分空乏型SO
I MOSFETの例を説明する。本実施形態のMOS
FETは、部分空乏型MOSFETとすることで、通常
のMOSFETに比べてしきい値電圧の制御が容易とな
る他、ゲートとボディ(活性領域のうちゲート直下の領
域)とを短絡したDTMOS(Dynamic Threshold Volta
ge MOSFET)に適した構造となっている。
【0128】図10は、本実施形態のMOSFETの基
板部分の構造を示す断面図であり、図11は、本実施形
態のMOSFETの構造を示す断面図である。
【0129】図11に示すように、本実施形態のMOS
FETは、(100)面を主面とするSi基板21と、
Si基板21上に設けられ、Sr,Ba,Caなどの金
属ケイ酸塩を含むシード層24と、シード層24の上に
設けられた、ペロブスカイト型酸化物であるSrTiO
3 からなる単結晶酸化膜25と、単結晶酸化膜25の上
に設けられ、単結晶酸化膜25とほぼ格子整合した厚さ
約100nmのSi0. 6Ge0.4からなるSiGe結晶層
35と、SiGe結晶層35の上に設けられた厚さ10
nm程度のp型Siからなる歪みSi層26と、歪みS
i層26の上に設けられたゲート絶縁膜31と、ゲート
絶縁膜31上に設けられたゲート電極33と、ゲート電
極33上に形成されたシリサイド膜30と、ゲート電極
33の側面上に設けられたサイドウォール32と、Si
Ge結晶層35及び歪みSi層26のうち、ゲート電極
33の両側方に位置する領域にn型不純物を導入して設
けられたソース領域27及びドレイン領域28と、ソー
ス領域27及びドレイン領域28の上に設けられたシリ
サイド膜29とを備えている。シード層24、単結晶酸
化膜25の厚さはそれぞれ約1.5nm、約10nmと
なっており、歪みSi層26の厚みは約10nmであ
る。また、図示していないが、隣接するMOSFETの
活性領域とは層間分離用絶縁膜で分離されている。
【0130】本実施形態のMOSFETは、SiGe結
晶層35に歪みがかからず、歪みSi層26のみに引っ
張り歪みがかかるため、部分空乏型SOI MOSFE
Tを作製するのに十分な厚みの活性領域を設けることが
できる。
【0131】図10に示すように、本実施形態のMOS
FETに用いられる基板部分において、歪みSi層26
の下に厚さ100nm程度のSiGe結晶層35が設け
られている。ここで、SiGe結晶層35が歪みを受け
ないのは、SrTiO3 がSi0.6Ge0.4にほぼ格子整
合するからである。
【0132】また、本実施形態のMOSFETにおいて
は、第1の実施形態のMOSFETと同様に歪みSi層
26をチャネルとして動作するため、バルクSi層をチ
ャネルとするMOSFETよりも動作速度が向上してい
る。
【0133】また、従来のMOSFETでは、Si0.6
Ge0.4のSiGe結晶を、欠陥を抑えて作製するため
に1μm以上のバッファ層が必要であったが、本実施形
態のMOSFETにおいては、シード層24とSiGe
結晶層35の厚さを合わせても100nm余りにしかな
らない。
【0134】そのため、本実施形態のMOSFETは、
部分空乏型SOI MOSFETとして機能でき、通常
のSi基板を用いるMOSFETに比べて寄生容量を低
減することができるので、動作速度を向上させることが
可能になる。
【0135】また、本実施形態のMOSFETは、部分
空乏型SOI MOSFETとしたことで、DTMOS
構造をとることができるようになっている。すなわち、
ゲートとチャネル領域とを短絡すると動作に不具合が生
じるため、本実施形態のMOSFETにおいて、ボディ
領域を形成したことによって部分空乏化SOI MOS
FETを実現することが可能になったのである。
【0136】図12は、本実施形態のDTMOSの構造
を示す断面図である。
【0137】同図に示すように、本実施形態のDTMO
Sは、図11に示すMOSFETのゲート電極33とボ
ディ領域とが導体36によって電気的に接続された構造
を有している。ここで、ボディ領域とは、SiGe結晶
層35のうちゲート電極33の直下の領域をいう。
【0138】本実施形態のDTMOSでは、ゲートとボ
ディとを短絡することによって、通常のMOSFETよ
りもしきい値が低下し、且つ駆動力が大きくなってい
る。次に、本実施形態のMOSFETのうち、基板部分
の製造方法を説明する。なお、基板部分を作製した後の
MOSFETの製造方法は、第1の実施形態と同様であ
る。
【0139】図9(a)〜(f)は、本実施形態のMO
SFETのうち基板部分の製造方法を示す断面図であ
る。
【0140】まず、図9(a)に示す工程で、(10
0)面を主面とするSi基板21を用意する。
【0141】次いで、図9(b)に示す工程で、例えば
Si基板21の熱酸化により、Si基板21上に厚さ1
〜2.5nmのSiO2 膜22を形成する。
【0142】続いて、図9(c)に示す工程で、例えば
MBE法により、900℃以下の条件でSrOまたはB
aOからなる厚さ1〜2.5nmの非晶質金属酸化物層
23をSiO2 膜22上に形成する。
【0143】次に、図9(d)に示す工程で、基板を加
熱することにより、SiO2 と非晶質金属酸化物とを反
応させ、ケイ酸塩の結晶性材料からなるシード層24を
Si基板21上に形成する。シード層24の厚みは約
1.5〜4nmである。
【0144】続いて、図9(e)に示す工程で、例えば
MBE法により、350〜650℃、2×103Paの
条件で、シード層24の上にSrTiO3からなる厚さ
約10nmの単結晶酸化膜25を形成する。ここで、単
結晶酸化膜25の格子定数は、シード層4の格子定数と
ほぼ一致しており、Si0.6Ge0.4の格子定数とほぼ等
しくなっている。
【0145】次に、図9(f)に示す工程で、CVD法
により単結晶酸化膜25の上に厚さ約100nmのSi
0.6Ge0.4の混晶からなるSiGe結晶層35をエピタ
キシャル成長させる。その後、CVD法により、SiG
e結晶層35の上に厚さ10nm程度のSi層をエピタ
キシャル成長させる。Si層はSiGe層よりから引っ
張り歪みを受けて、歪みSi層26となる。
【0146】その後、第1の実施形態と同様の公知の方
法により、本実施形態のMOSFETは作製される。
【0147】本実施形態の方法によれば、シード層24
をSi基板上に設けることで、Ge含有率の高いSiG
e結晶層35を、欠陥のない状態でSi基板の上方に形
成することが可能になっている。また、Ge含有率の高
いSiGe結晶を、従来よりも薄く作製することが可能
になっている。そのため、本実施形態のMOSFETの
製造方法によれば、部分空乏型のSOI MOSFET
を作製することが可能になっている。
【0148】なお、本実施形態のMOSFETあるいは
DTMOSでは、Nチャネル型のみ説明したが、Pチャ
ネル型であってもよい。Pチャネル型であってもNチャ
ネル型MOSFETと同様に寄生容量の低減や動作速度
の向上が図れるので、本実施形態のMOSFETの製造
方法によれば、性能が大きく向上したCMOSを作製す
ることが可能になる。
【0149】また、本実施形態のMOSFETあるいは
DTMOSにおいては、単結晶酸化膜25の上にSiG
e層を設けたが、これに限らず、Si1-X-YGeX
Y(0≦X≦1、0≦Y<1)で表されるIV族半導体
層を設けることができる。
【0150】また、本実施形態においても、第1の実施
形態の変形例と同様に、シード層24に代えて下地酸化
膜を設けることができる。これにより、より少ない工程
数で本実施形態のMOSFETを作製することができる
ようになる。
【0151】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態として、Nチャネル型の場合は歪みSi層をチャネル
とし、Pチャネル型の場合はSiGe層をチャネルとす
るMOSFETの例について説明する。これは、後述の
ように、第1及び第2の実施形態のMOSFET以上に
優れた特性が期待できる構成である。
【0152】図14は、本実施形態の相補型MOSFE
T(CMOS)のうち基板部分の構造を示す断面図であ
り、図15は、本実施形態のCMOSの構造を示す断面
図である。ただし、図15において、配線は示していな
い。
【0153】図14に示すように、本実施形態のCMO
Sの基板部分は、(100)面を主面とするSiからな
るSi基板41と、Si基板41上に設けられ、厚さ約
1.5nmのシード層44と、シード層44上に設けら
れた厚さ約10nmのSrTiO3 からなる単結晶酸化
膜45と、単結晶酸化膜45の上に設けられ、単結晶酸
化膜45とほぼ格子整合した厚さ約100nmのSi
0.6Ge0.4からなる第1のSiGe層54と、第1のS
iGe層54の上に設けられ、Si0.3Ge0.7からなる
厚さ約10nmの第2のSiGe層55と、第2のSi
Ge層55の上に設けられた厚さ約10nmの歪みSi
層56とを有している。
【0154】図14に示す基板部分が図10に示す第2
の実施形態の基板部分と異なっているのは、第1のSi
Ge層54と歪みSi層56との間にGeの含有率が高
い第2のSiGe層55が設けられている点である。
【0155】次に、図15に示すように、本実施形態の
CMOSは、共に図14に示す基板部分を用いたPチャ
ネル型MOSFET及びNチャネル型MOSFETから
構成されている。ここで、図15に示すNチャネル型M
OSFETとPチャネル型MOSFETとは、共に図1
4に示す基板部分から作製される。
【0156】本実施形態のCMOSのうち、Nチャネル
型MOSFETは、歪みSi層56の上に設けられたゲ
ート絶縁膜51aと、ゲート絶縁膜51a上に設けられ
たゲート電極53aと、ゲート電極53aの側面上に設
けられたサイドウォール52aと、第1のSiGe層5
4,第2のSiGe層55及び歪みSi層56のうちゲ
ート電極53aの両側方に位置する領域に設けられ、高
濃度でn型不純物を含むソース領域47a及びドレイン
領域48aと、ソース領域47a及びドレイン領域48
aの上に設けられたシリサイド膜49と、ゲート電極5
3aの上に設けられたシリサイド膜63aとを有してい
る。
【0157】また、本実施形態のCMOSのうち、Pチ
ャネル型MOSFETは、Nチャネル型MOSFETに
似た構造を有しているが、高濃度にp型不純物を含むソ
ース領域47b及びドレイン領域48bを有している。
【0158】また、Nチャネル型MOSFETとPチャ
ネル型MOSFETとは、図示しない素子分離用絶縁膜
によって分離されている。
【0159】本実施形態のCMOSの特徴は、Nチャネ
ル型MOSFETとPチャネル型MOSFETとでチャ
ネルとして機能する層が互いに異なっていることであ
る。
【0160】すなわち、Nチャネル型MOSFETにお
いては、歪みSi層56がチャネルとなり、Pチャネル
型MOSFETにおいては、第2のSiGe層55のう
ち、歪みSi層56との界面付近がチャネルとなる。
【0161】歪みSi層56、第2のSiGe層55、
第1のSiGe層54の伝導帯端において、歪みSi層
56の伝導帯端が下に凸になっているため、電子は歪み
Si層56にしやすくなっている。このため、Nチャネ
ル型MOSFETでは、歪みSi層56がチャネルとな
る。
【0162】これに対し、Ge含有率が大きいほど価電
子帯のポテンシャルは高くなるので、歪みSi層56、
第2のSiGe層55、第1のSiGe層54の価電子
帯端のうち、第2のSiGe層55の価電子帯端は上に
凸になっている。このため、ホールは、第2のSiGe
層55のうち、歪みSi層56との界面付近に蓄積しや
すくなり、この部分がチャネルとして機能することにな
る。なお、第2の実施形態のMOSFETでは、ホール
がキャリアとなる場合でも歪みSi層がチャネルとなっ
ていたが、歪みSi層とSiGe層のうちいずれがチャ
ネルとなるかは、SiGe層中のGe濃度や、歪みSi
層の厚さ等により決まる。本実施形態の構成では、歪み
Si層56の厚さが10nm以下であれば、ホールがキ
ャリアとなる場合に、第2のSiGe層がチャネルとな
る。また、第2のSiGe層55中のGe濃度は高い方
が寄生チャネルが形成されにくいので、好ましい。
【0163】これにより、Nチャネル型MOSFETに
おいては、歪みSi層を用いることによる動作速度及び
電流駆動力の向上が期待できる上、Pチャネル型MOS
FETにおいては、SiGe層を用いることによる動作
速度及び電流駆動力の向上が図れるようになる。
【0164】Ge含有率の高いSiGe層中では、歪み
Si層中よりもホールの移動度が大きくなる場合がある
ので、本実施形態のPチャネル型MOSFETは、第2
の実施形態のPチャネル型MOSFETよりも動作速度
を向上させることができる。
【0165】また、本実施形態のCMOSは、動作時の
活性領域が完全に空乏化しない、部分空乏型SOI基板
上に形成されている。このため、CMOSをDTMOS
で構成することができる。
【0166】図16は、本実施形態に係るDTMOSを
用いたCMOSを示す断面図である。同図に示すよう
に、ここで示すCMOSは、図15に示すCMOSを構
成する各MOSFETのゲート電極とボディ領域とを電
気的に接続させたものである。
【0167】これにより、しきい値の低減や、電流駆動
力の向上を図ることができる。
【0168】次に、本実施形態のCMOSのうち基板部
分の製造方法を説明する。
【0169】図13(a)〜(e)は、本実施形態のC
MOSのうち基板部分の製造方法を示す断面図である。
【0170】まず、同図(a)に示すように、(10
0)面を主面とするSi基板41を準備する。次いで、
熱酸化等により、Si基板41上に厚さ1〜2.5nm
のSiO2 膜42を形成する。その後、MBE法等によ
り、900℃以下の条件でSrOまたはBaOからなる
厚さ1〜2.5nmの非晶質金属酸化物層43をSiO
2 膜42上に形成する。
【0171】次に、図13(b)に示す工程で、基板を
加熱することにより、SiO2 と非晶質金属酸化物とを
反応させ、ケイ酸塩の結晶性材料からなるシード層44
をSi基板41上に形成する。シード層44の厚みは約
1.5〜4nmである。
【0172】続いて、図13(c)に示す工程で、例え
ばMBE法により、350〜650℃、2×103Pa
の条件で、シード層44の上にSrTiO3からなる厚
さ約10nmの単結晶酸化膜45を形成する。
【0173】次に、図13(d)に示す工程で、CVD
法により、単結晶酸化膜45の上に厚さが約100nm
で、Si0.6Ge0.4の混晶からなる第1のSiGe層5
4をエピタキシャル成長させる。ここまでの工程は、第
2の実施形態と同様である。
【0174】次に、図13(e)に示す工程で、CVD
法により、第1のSiGe層54の上に、厚さ約10n
mの、Si0.3Ge0.7からなる第2のSiGe層55を
形成する。その後、CVD法により、第2のSiGe層
55の上に、厚さ約10nmの歪みSi層56を形成す
る。以下、公知の方法によりNチャネル型及びPチャネ
ル型MOSFETを作製することにより、本実施形態の
CMOSが製造される。
【0175】本実施形態の基板部分の製造方法によれ
ば、図13(c)に示す工程でSi0. 6Ge0.4とほぼ格
子整合するシード層44を形成するので、従来の方法で
は実現が困難であった、Ge含有率が70%である第2
のSiGe層55を形成することが可能になっている。
また、第1のSiGe層54に歪みがかからないため、
格子欠陥が従来の方法で形成されたSiGe層よりも少
なくなっている。
【0176】このため、本実施形態の方法により製造さ
れた基板部分を用いれば、SiGeの電流駆動力の大き
さを生かしたMOSFETを作製することができる。
【0177】また、シード層44の組成を変えること
で、この層にほぼ格子整合するSiGeのGe含有率を
変化させることができる。これにより、第2のSiGe
層55中のGe含有率も変化させることができる。Si
Ge層のGe含有率は、大きくなるほど電流駆動力及び
キャリア移動度が上がるため、本実施形態の方法により
製造した基板部分を用いて電流駆動力及び動作速度が向
上したMOSFETを作製することができる。
【0178】また、本実施形態の基板部分の製造方法に
よれば、Nチャネル型及びPチャネル型のMOSFET
を同一の層構成で作製することができるので、製造工程
を簡略化することができる。
【0179】なお、以上の実施形態では、MOSFET
について説明したが、同様の基板構造をバイポーラトラ
ンジスタに応用することも可能である。
【0180】
【発明の効果】本発明の半導体基板及び半導体装置によ
れば、半導体からなる原基板上に誘電体からなる単結晶
酸化膜を設けたので、単結晶酸化膜上に、Ge含有率の
高いSiGeからなり、且つ従来よりも薄い膜厚のSi
Ge層を設けることができる。このSiGe層の上に歪
みSi層を形成することができるので、歪みSi層を備
えた部分空乏型のSOI MISFETを実現すること
ができる。また、単結晶酸化膜上に直接歪みSi層を形
成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SiGe層と引っ張り歪みを受けたSi層のそ
れぞれのバンド構造を示す図である。
【図2】Si基板上に誘電体膜をエピタキシャル成長さ
せたときの原子配置を模式的に示す図である。
【図3】SrXBaYCa1-X-YTiO3( 0≦x,y≦
1)で表されるペロブスカイト誘電体の相図である。
【図4】SrXBaYCa1-X-YTiO3( 0≦x,y≦
1)で表されるペロブスカイト誘電体おいて、引っ張り
歪みSi層を形成することができる組成範囲を示す相図
である。
【図5】(a)〜(f)は、本発明の第1の実施形態に
係るMOSFETの製造工程を示す断面図である。
【図6】第1の実施形態に係るMOSFETのうち基板
部分の構造を示す断面図である。
【図7】第1の実施形態に係るMOSFETの構造を示
す断面図である。
【図8】(a)〜(c)は、第1の実施形態の変形例に
係るMOSFETの基板部分の製造方法を示す断面図で
ある。
【図9】(a)〜(f)は、本発明の第2の実施形態に
係るMOSFETの基板部分の製造方法を示す断面図で
ある。
【図10】第2の実施形態に係るMOSFETのうち基
板部分の構造を示す断面図である。
【図11】第2の実施形態に係るMOSFETの構造を
示す断面図である。
【図12】第2の実施形態に係るDTMOSの構造を示
す断面図である。
【図13】(a)〜(e)は、本発明の第3の実施形態
に係るCMOSのうち基板部分の製造方法を示す断面図
である。
【図14】第3の実施形態に係るCMOSのうち基板部
分の構造を示す断面図である。
【図15】第3の実施形態に係るCMOSの構造を示す
断面図である。
【図16】第3の実施形態に係るDTMOSを用いたC
MOSの構造を示す断面図である。
【図17】Siを基板とし、歪みSi層を備えた従来の
半導体基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1,21,41 Si基板 2,22,42 SiO2 膜 3,23,43 非晶質金属酸化物層 4,24,44 シード層 5,25,45 単結晶酸化膜 6,26,56 歪みSi層 7,27,47a,47b ソース領域 8,28,48a,48b ドレイン領域 9,10,29,30,49,63a,63b シリサ
イド膜 11,31,51a,51b ゲート絶縁膜 12,32,52a,52b サイドウォール 13,33,53a,53b ゲート電極 15 下地酸化膜 54 第1のSiGe層 55 第2のSiGe層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/12 H01L 27/08 321B Fターム(参考) 5F048 AA08 AB03 AC01 AC03 BA01 BA09 BB05 BB08 BC11 BD09 BE08 5F052 DA01 DA03 JA01 KA01 KA05 5F110 AA01 BB04 BB11 BB20 CC02 DD01 DD05 DD12 DD13 DD17 DD30 EE05 EE09 EE14 EE32 FF02 FF04 GG01 GG02 GG06 GG12 GG19 GG25 GG44 GG60 HJ13 HK05 HM15 QQ11

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体からなる原基板と、 上記原基板の上方に設けられ、絶縁体材料または誘電体
    材料から構成された結晶層と、 上記結晶層の上にエピタキシャル成長された第1のIV
    族半導体層とを備えている半導体基板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体基板において、 上記結晶層は、金属酸化物から構成されていることを特
    徴とする半導体基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体基板に
    おいて、 上記原基板と上記結晶層との間に設けられ、上記結晶層
    とほぼ格子整合するシード層をさらに備えていることを
    特徴とする半導体基板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    の半導体基板において、 上記結晶層と上記第1のIV族半導体層との結晶軸のず
    れが、ほぼ0°またはほぼ45°であることを特徴とす
    る半導体基板。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のうちいずれか1つに記載
    の半導体基板において、 上記結晶層は、ペロブスカイト型金属酸化物から構成さ
    れていることを特徴とする半導体基板。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体基板において、 上記結晶層は、SrXBaYCa1-X-YTiO3(0≦X≦
    1,0≦Y≦1,0<X+Y≦1)から構成されている
    ことを特徴とする半導体基板。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体基板において、 上記結晶層は、SrTiO3 から構成されていることを
    特徴とする半導体基板。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載
    の半導体基板において、 上記第1のIV族半導体層はSi1-X-YGeXY(0≦
    X≦1、0≦Y<1)から構成されていることを特徴と
    する半導体基板。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載
    の半導体基板において、 上記第1のIV族半導体層は、引っ張り歪みを受けてい
    ることを特徴とする半導体基板。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体基板におい
    て、 上記第1のIV族半導体層は、Siから構成されている
    ことを特徴とする半導体基板。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のうちいずれか1つに記
    載の半導体基板において、 上記第1のIV族半導体層の格子定数をa、上記結晶層
    の格子定数をbとしたとき、 a≒b√2,a≒b,a≒b/√2 のうちのいずれか1つの関係にあることを特徴とする半
    導体基板。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体基板におい
    て、 上記第1のIV族半導体層の上に、エピタキシャル成長
    された第2のIV族半導体層がさらに設けられているこ
    とを特徴とする半導体基板。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の半導体基板におい
    て、 上記第1のIV族半導体層は、SiGeから構成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の半導体基板におい
    て、 上記第2のIV族半導体層は、引っ張り歪みを受けたS
    iから構成されていることを特徴とする半導体基板。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の半導体基板におい
    て、 上記第2のIV族半導体層は、上記第1のIV族半導体
    層を構成するSiGeよりもGe含有率の高いSiGe
    から構成されており、 上記第2のIV族半導体層の上にエピタキシャル成長さ
    れ、引っ張り歪みを受けた歪みSi層をさらに備えてい
    ることを特徴とする半導体基板。
  16. 【請求項16】 半導体からなる原基板と、 上記原基板の上方に設けられ、絶縁体材料または誘電体
    材料から構成された結晶層と、 上記結晶層の上にエピタキシャル成長された第1のIV
    族半導体層とを備え、 上記第1のIV族半導体層を活性領域とするトランジス
    タとして機能する半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の半導体装置におい
    て、 上記原基板の上方に設けられたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、 不純物を高濃度で含む不純物拡散領域とをさらに備え、 上記活性領域は、素子分離用絶縁膜に囲まれていること
    を特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項16または17に記載の半導体
    装置において、 上記結晶層は、金属酸化物から構成されていることを特
    徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】 請求項16〜18のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記原基板と上記結晶層との間に設けられ、上記結晶層
    とほぼ格子整合するシード層をさらに備えていることを
    特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項16〜19のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記結晶層と上記第1のIV族半導体層との結晶軸のず
    れが、ほぼ0°またはほぼ45°であることを特徴とす
    る半導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項16〜20のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記結晶層は、ペロブスカイト型金属酸化物から構成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の半導体装置におい
    て、 上記結晶層は、SrXBaYCa1-X-YTiO3(0≦X≦
    1,0≦Y≦1,0<X+Y≦1)から構成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の半導体装置におい
    て、 上記結晶層は、SrTiO3 から構成されていることを
    特徴とする半導体基板。
  24. 【請求項24】 請求項16〜23のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記第1のIV族半導体層はSi1-X-YGeXY(0≦
    X≦1、0≦Y<1)から構成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  25. 【請求項25】 請求項16〜24のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記第1のIV族半導体層は、引っ張り歪みを受けてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のIV族半導体層は、Siから構成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  27. 【請求項27】 請求項17〜26のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記ゲート絶縁膜は、上記第1のIV族半導体層の上に
    設けられており、 上記不純物拡散層は、上記活性領域のうち上記ゲート電
    極の両側方に位置する領域に設けられており、 動作時には上記活性領域のうち、チャネルとして機能す
    る領域がほぼ完全に空乏化することを特徴とする半導体
    装置。
  28. 【請求項28】 請求項16〜24のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記第1のIV族半導体層の格子定数をa、上記結晶層
    の格子定数をbとしたとき、 a≒b√2,a≒b,a≒b/√2 のうちのいずれか1つの関係にあることを特徴とする半
    導体装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のIV族半導体層の上に、エピタキシャル成長
    された第2のIV族半導体層がさらに設けられているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の半導体装置におい
    て、 上記第1のIV族半導体層は、SiGeから構成されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の半導体装置におい
    て、 上記第2のIV族半導体層は、引っ張り歪みを受けたS
    iから構成されており、 上記ゲート絶縁膜は、上記第2のIV族半導体層の上に
    設けられており、 上記不純物拡散領域は、上記第1のIV族半導体層及び
    上記第2のIV族半導体層のうち、上記ゲート電極の両
    側方に位置する領域に設けられていることを特徴とする
    半導体装置。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載の半導体装置におい
    て、 上記第2のIV族半導体層の上にエピタキシャル成長さ
    れ、引っ張り歪みを受けた歪みSi層をさらに備え、 上記第2のIV族半導体層は、上記第1のIV族半導体
    層を構成するSiGeよりもGe含有率の高いSiGe
    から構成されており、 上記ゲート絶縁膜は、上記歪みSi層の上に設けられて
    おり、 上記不純物拡散領域は、上記第1のIV族半導体層,上
    記第2のIV族半導体層及び上記歪みSi層のうち、上
    記ゲート電極の両側方に位置する領域に設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  33. 【請求項33】 請求項28に記載の半導体装置におい
    て、 上記結晶層と上記第1のIV族半導体層とが交互に複数
    回積層されていることを特徴とする半導体装置。
  34. 【請求項34】 請求項28〜33のうちいずれか1つ
    に記載の半導体装置において、 上記第1のIV族半導体層のうち、上記ゲート電極の直
    下方に位置する領域と上記ゲート電極とが電気的に接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  35. 【請求項35】 請求項17〜34に記載の半導体装置
    において、 上記半導体装置は、上記ゲート電極同士、及び一つの上
    記不純物拡散領域同士が互いに接続されたNチャネル型
    MISFETとPチャネル型MISFETとから構成さ
    れる相補型MISFETであることを特徴とする半導体
    装置。
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