JP2002280568A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2002280568A
JP2002280568A JP2001396463A JP2001396463A JP2002280568A JP 2002280568 A JP2002280568 A JP 2002280568A JP 2001396463 A JP2001396463 A JP 2001396463A JP 2001396463 A JP2001396463 A JP 2001396463A JP 2002280568 A JP2002280568 A JP 2002280568A
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lattice
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strained
sige
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English (en)
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Tsutomu Tezuka
勉 手塚
Shinichi Takagi
信一 高木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閾値電圧の異なるトランジスタを集積化した
完全空乏型の電界効果トランジスタを提供することを目
的とする。 【解決手段】 高いGe組成のSiGe膜及び低いGe
組成のSiGe膜を絶縁膜上に形成し、このうえにそれ
ぞれ歪Si膜を形成する。この結果得られた歪Si膜中
にそれぞれチャネル領域を有するトランジスタを構成す
ることで閾値電圧の異なるトランジスタを集積化するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模集積回路(LSI)の消費
電力は、トランジスタの集積密度が高くなり、また動作
周波数も高くなることで上昇の一途をたどっている。既
にハイエンドのプロセッサにおいては、消費電力が10
0ワットを超えている。
【0003】このようなLSIの消費電力を抑制するた
めには、個々のトランジスタの電源電圧を下げることが
有効である。
【0004】一方、電源電圧を低くした上で、トランジ
スタの駆動能力を向上させるためには、個々のトランジ
スタの閾値電圧をより低く設定しなければならない。し
かしながらトランジスタの閾値電圧を低く設定すると、
オフ電流が増大し待機時の消費電力が増大してしまうと
いう矛盾が生じる。
【0005】この矛盾は、トランジスタのゲート長が1
00nmを切った後の世代、すなわち電源電圧が1V、
閾値電圧が0.3V以下の世代になると顕著になること
が予想されている。
【0006】待機電力が増大する問題を解決する手法の
一つとして、一つのLSIチップ上に閾値電圧の高いト
ランジスタと低いトランジスタの二種類のトランジスタ
を集積する方法が提案されている。この方法では、閾値
電圧が低く微細で高速動作が可能ではあるがオフ電流の
多いトランジスタを主要なCMOS論理回路部に用い、
一方で閾値電圧が高くカットオフ特性に優れたトランジ
スタをCMOS回路におけるトランジスタのオフ時のリ
ーク電流をカットするために用いている。
【0007】また、アナログCMOS回路とデジタルC
MOS回路を一つのチップ上に集積化するLSIにも、
閾値電圧の異なるトランジスタを集積化する必要があ
る。これはデジタル部とアナログ部でトランジスタのサ
イズや電源電圧が異なるためである。
【0008】このようにLSIチップ上で異なる閾値電
圧を持つトランジスタを集積化する必要性がある。この
ために、従来バルクシリコン上では、ウェルの不純物濃
度を変えて異なる閾値電圧を持つトランジスタを集積化
していた。これは、バルクシリコンでは基板の電位が接
地されて固定されているため、ウェルの不純物濃度を変
えることによってゲート電極に用いる金属仕事関数と半
導体の電位との差が変化し、これによって閾値電圧をコ
ントロールできるためである。
【0009】一方で、今後トランジスタの微細化及び高
集積化が進むにつれて、接合容量を大幅に低減できるS
OI基板を用いた電界効果トランジスタが多く用いられ
るようになる。SOI基板を用いた電界効果トランジス
タのうち、動作時に空乏層がSOI基板の埋め込み絶縁
膜までに達する完全空乏型の電界効果トランジスタは、
ゲート長が100nm以下になってもショートチャネル
効果を抑制できトランジスタ動作可能なことで注目され
ている。
【0010】しかしながら完全空乏型の電界効果トラン
ジスタは以下の点で問題がある。それはSOI基板の埋
め込み絶縁膜上で完全に空乏化してしまうために、ボデ
ィを接地することができず、不純物の濃度を変えること
によって閾値のコントロールができない点である。これ
はボディが接地されていないため不純物を変えてもゲー
ト電極に用いる金属仕事関数と半導体の電位との差をう
まく変化させることができず制御が難しいためである。
【0011】一方で、前述の如く閾値電圧を制御して、
異なる閾値電圧を具備する複数の電界効果トランジスタ
を集積化したいという要求があった。
【0012】上述したように従来は、接合容量を大幅に
低減できる完全空乏型の電界効果トランジスタには、異
なる閾値電圧を制御して集積化できないという問題があ
った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来
は、接合容量を大幅に低減できる完全空乏型の電界効果
トランジスタには、異なる閾値電圧を制御して集積化で
きないという問題があった。
【0014】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、完全空乏型の電界効果トランジスタにおい
ても、異なる閾値電圧を具備するトランジスタを一つの
LSIチップに集積化しうる半導体装置及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、絶縁膜上の第1の領域に形成された第1
格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜と、及びそ
の前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜
よりもGe組成の高い、前記絶縁膜上の第2の領域に形
成された第2格子緩和SiGe膜と、前記第1格子緩和
Si1−xGe(0≦x<1)膜上に形成された第1
歪Si膜と、前記第2格子緩和SiGe膜上に形成され
た第2歪Si膜と、前記第1歪Si膜をチャネルとする
完全空乏型の第1電界効果トランジスタと、前記第2歪
Si膜をチャネルとする完全空乏型の第2電界効果トラ
ンジスタとを具備し、前記第1電界効果トランジスタと
前記第2電界効果トランジスタとの閾値が異なっている
ことを特徴とする半導体装置を提供する。
【0016】このとき、複数の前記第12電界効果トラ
ンジスタを組み合わせたがCMOS回路を備えてもよい
構成することを。
【0017】また、前記第1格子緩和Si1−xGe
(0≦x<1)膜のGe組成xが0Siであり、前記第
2格子緩和SiGe膜のGe組成が12原子%以上であ
ることが好ましい。
【0018】また、前記第1格子緩和Si1−xGe
(0≦x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のG
e組成の差が12原子%以上であることが好ましい。
【0019】また、前記第1格子緩和Si1−xGe
(0≦x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のG
e組成の差が12原子%以上であり、かつ前記第2格子
緩和SiGe膜のGe組成が25原子%以上であること
が好ましい。
【0020】また、前記第1格子緩和Si1−xGe
(0≦x<1)膜より前記第2格子緩和SiGe膜の方
が、膜厚が薄いことが好ましい。
【0021】また、本発明は、基板と、この基板上に形
成された絶縁膜と、この絶縁膜上の第1の領域に形成さ
れた第1格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜
と、この第1格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)
膜上に形成された第1歪Si膜と、この第1歪Si膜上
に形成された第1ゲート絶縁膜と、この第1ゲート絶縁
膜上に形成された第1ゲート電極と、前記第1ゲート絶
縁膜下の前記第1歪Si膜中に形成された第1チャネル
領域と、前記第1歪Si膜中に離間して形成され、それ
らの間に前記第1チャネル領域が位置するようにして設
けられた第1ソース領域及び第1ドレイン領域とを具備
し、前記第1チャネル領域、前記第1ゲート絶縁膜、前
記第1ゲート電極、前記第1ソース電極及び前記第1ド
レイン電極から構成されたする第1電界効果トランジス
タと、前記絶縁膜上の第2の領域に形成された第2格子
緩和SiGe膜と、この第2格子緩和SiGe膜上に形
成された第2歪Si膜と、この第2歪Si膜上に形成さ
れた第2ゲート絶縁膜と、この第2ゲート絶縁膜上に形
成された第2ゲート電極と、前記第2ゲート絶縁膜下の
前記第2歪Si膜中に形成された第2チャネル領域と、
前記第2歪Si膜中に離間して形成され、それらの間に
前記第2チャネル領域が位置するようにして設けられた
第2ソース領域及び第2ドレイン領域とを具備し、前記
第2チャネル領域、前記第2ゲート絶縁膜、前記第2ゲ
ート電極、前記第2ソース電極及び前記第2ドレイン電
極から構成されたする第2電界効果トランジスタとを具
備し、前記第1電界効果トランジスタと前記第2電界効
果トランジスタとは閾値電圧が異なることを特徴とする
半導体装置を提供する。
【0022】このとき、前記第2格子緩和SiGe膜
は、前記第1格子緩和Si1−xGe (0≦x<1)
膜よりもGe組成が高いことが好ましい。
【0023】また、前記第1格子緩和Si1−xGe
(0≦x<1)膜のGe組成xが0Siであり、前記第
2SiGe膜のGe組成が12原子%以上であることが
好ましい。
【0024】また、前記第1格子緩和Si1−xGe
(0≦x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のG
e組成の差が12原子%以上であることが好ましい。
【0025】また、前記第1格子緩和Si1−xGe
(0≦x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のG
e組成の差が12原子%以上であり、かつ前記第2格子
緩和SiGe膜のGe組成が25原子%以上であること
が好ましい。
【0026】また、前記第2格子緩和SiGe膜は、前
記第1格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜より
も膜厚が薄いことが好ましい。
【0027】また、前記第1電界効果トランジスタ及び
前記第2電界効果トランジスタがn型電界効果トランジ
スタであることが好ましい。
【0028】また、複数の前記第1電界効果トランジス
タまたは複数の前記第2電界効果トランジスタを組み合
わせたがCMOS回路相補型電界効果トランジスタを備
えてもよい。
【0029】また、前記絶縁膜上の第3の領域に形成さ
れた歪SiGe膜と、この歪SiGe膜上に形成された
第3ゲート絶縁膜と、この第3ゲート絶縁膜上に形成さ
れた第3ゲート電極と、前記第3ゲート絶縁膜下の前記
歪SiGe膜中に形成された第3チャネル領域と、前記
歪SiGe膜中に離間して形成され、それらの間に前記
第3チャネル領域がを位置するようにして設けられた第
3ソース領域及び第3ドレイン領域とを具備し、前記第
3チャネル領域、前記第3ゲート絶縁膜、前記第3ゲー
ト電極、前記第3ソース電極及び前記第3ドレイン電極
から構成されたするp型電界効果トランジスタとを具備
するし、前記n型の第1電界効果トランジスタまたは第
2電界効果トランジスタ及び前記p型電界効果トランジ
スタは互いに相補型電界効果トランジスタを具備しても
よい。
【0030】また、前記絶縁膜上に形成された歪SiG
e膜と、この歪SiGe膜上に形成されたSi膜と、こ
のSi膜上に形成された第3ゲート絶縁膜と、この第3
ゲート絶縁膜上に形成された第3ゲート電極と、前記第
3ゲート絶縁膜下の前記Si膜中に形成された第3チャ
ネル領域と、前記Si膜中に離間して形成され、それら
の間に前記第3チャネル領域を位置するようにして設け
られた第3ソース領域及び第3ドレイン領域とを具備す
るし、前記第3チャネル領域、前記第3ゲート絶縁膜、
前記第3ゲート電極、前記第3ソース電極及び前記第3
ドレイン電極から構成されたp型電界効果トランジスタ
とを具備するし、前記n型の第1電界効果トランジスタ
または第2電界効果トランジスタ及び前記p型電界効果
トランジスタは互いに相補型電界効果トランジスタを具
備してもよい。構成また、本発明は、絶縁膜上に異なる
厚さの第1SiGe膜及び第2SiGe膜を形成する工
程と、前記第1SiGe膜及び前記第2SiGe膜を表
面から酸化することによってGe組成の異なる第1格子
緩和SiGe膜及び第2格子緩和SiGe膜形成する工
程と、前記第1格子緩和SiGe膜及び前記第2格子緩
和SiGe膜上に歪Si膜を形成する工程と、前記歪S
i膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶
縁膜上にゲート電極を形成する工程とを具備することを
特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0031】また、本発明は、絶縁膜上にSiGe膜を
形成する工程と、前記SiGe膜上に開口部を設けたマ
スクを形成する工程と、前記開口部に露出する前記Si
Ge膜を表面から酸化し、Ge組成の異なる、前記マス
ク下に位置する第1格子緩和SiGe膜及び前記開口部
に位置する第2格子緩和SiGe膜を同時に形成する工
程と、前記マスクを除去する工程と、前記第1格子緩和
SiGe膜及び前記第2格子緩和SiGe膜上に歪Si
膜を形成する工程と、前記歪Si膜上にゲート絶縁膜を
形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形
成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の
製造方法を提供する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。
【0033】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1にかかる半導体装置の断面図である。この半導体装置
は、歪Si膜中にpチャネル領域を形成したトランジス
タ及びnチャネル領域を形成したトランジスタを用いて
相補型電界効果トランジスタを構成し、この相補型電界
効果トランジスタに閾値電圧の高いリークカット用電界
効果トランジスタを接続したものである。尚、以下の説
明では( )内に本発明の構成要素に対応する用語を表
記した。
【0034】この半導体装置は、主面に(001)面を
有するシリコン基板1上に、シリコン酸化物からなる埋
め込み絶縁膜2が形成されている。埋め込み絶縁膜2上
には、低い閾値電圧を有するn型電界効果トランジスタ
(第2電界効果トランジスタ)100及び低い閾値電圧
を有するp型電界効果トランジスタ(第2電界効果トラ
ンジスタ)101が形成され、これらによって相補型ト
ランジスタを構成している。そしてこの相補型トランジ
スタによって高速ロジック部Aを形成している。
【0035】また、同じく埋め込み絶縁膜2上には、n
型電界効果トランジスタ100よりも高い閾値電圧を有
するn型電界効果トランジスタ(第1電界効果トランジ
スタ)102が形成されている。このn型電界効果トラ
ンジスタ102のドレイン領域(第1ドレイン領域)9
は、n型電界効果トランジスタ100のソース領域(第
2ソース領域)80と接続され、配線に接続されてい
る。この配線は電圧VSS110が印加されている。こ
のn型電界効果トランジスタ102は高速ロジック部A
が待機状態にある間にリーク電流が流れないようにオフ
されるリークカットスイッチ部Bとして機能する。図1
中トランジスタ102のソース領域(第1ソース領域)
8は接地され、トランジスタ101のドレイン領域(第
2ドレイン領域)91は、電源電圧VDD112が印加
されている。またリークカット用トランジスタ102の
ゲート電極(第1ゲート電極)7はブースト用配線に接
続されブースト電圧VBoost印加装置111に接続
されている。
【0036】リークカット用トランジスタ102は、埋
め込み絶縁膜2上に形成された格子緩和したSi
0.84Ge0.16膜(第1格子緩和SiGe膜)3
と、この格子緩和SiGe膜3上に形成された歪Si膜
(第1歪Si膜)4と、この歪Si膜4上に形成された
SiOからなるゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜)6
と、このゲート絶縁膜6上に形成されたタングステンか
らなるゲート電極(第1ゲート電極)7と、ゲート絶縁
膜6下の歪Si膜4中に形成されたチャネル領域5(第
1チャネル領域)と、歪Si膜4中に離間して形成さ
れ、それらの間にチャネル領域5が位置するようにして
設けられたソース領域8(第1ソース領域)及びドレイ
ン領域(第1ドレイン領域)9とから構成されている。
【0037】また、相補型電界効果トランジスタを構成
する一方のn型電界効果トランジスタ100は、埋め込
み絶縁膜2上に形成された格子緩和したSi0.6Ge
0. 膜(第2格子緩和SiGe膜)30と、この格子
緩和SiGe膜30上に形成された歪Si膜(第2歪S
i膜)40と、この歪Si膜40上に形成されたSiO
からなるゲート絶縁膜(第2ゲート絶縁膜)60と、
このゲート絶縁膜60上に形成されたタングステンから
なるゲート電極(第2ゲート電極)70と、ゲート絶縁
膜60下の歪Si膜40中に形成されたチャネル領域
(第2チャネル領域)50と、歪Si膜40中に離間し
て形成され、それらの間にチャネル領域50が位置する
ようにして設けられたソース領域(第2ソース領域)8
0及びドレイン領域(第2ドレイン領域)90とから構
成されている。
【0038】また、相補型電界効果トランジスタを構成
する他方のp型電界効果トランジスタ101は、埋め込
み絶縁膜2上に形成された格子緩和したSi0.6Ge
0. 膜(第2格子緩和SiGe膜)31と、この格子
緩和SiGe膜31上に形成された歪Si膜(第2歪S
i膜)41と、この歪Si膜41上に形成されたSiO
からなるゲート絶縁膜(第2ゲート絶縁膜)61と、
このゲート絶縁膜61上に形成されたタングステンから
なるゲート電極(第2ゲート電極)71と、ゲート絶縁
膜61下の歪Si膜41中に形成されたチャネル領域
(第2チャネル領域)51と、歪Si膜41中に離間し
て形成され、それらの間にチャネル領域51が位置する
ようにして設けられたソース領域(第2ソース領域)8
1及びドレイン領域(第2ドレイン領域)91とから構
成されている。
【0039】これらのトランジスタはいわゆるSOI構
造を有している。
【0040】各配線に加えられる電圧は、0≦VSS
DD<VBoostである。また厚い格子緩和SiG
e膜3の膜厚は50nm、薄い格子緩和SiGe膜30
及び31の膜厚は10nmである。歪Si膜4、40及
び41の膜厚は5nmである。リークカット用トランジ
スタ102及びn型電界効果トランジスタ100のソー
ス領域8、80及びドレイン領域9、90には、n型不
純物が拡散されている。拡散範囲は歪Si膜4、40だ
けではなく、格子緩和SiGe膜3、30までである。
またCMOSを構成するp型電界効果トランジスタ10
1のソース領域81及びドレイン領域91には、p型不
純物が拡散されている。拡散範囲は歪Si膜41だけで
なく、格子緩和SiGe膜31までである。
【0041】この半導体装置において、リークカット用
トランジスタ102下の格子緩和SiGe層3における
Ge濃度が、CMOSを構成するトランジスタ100及
び101下の格子緩和SiGe30及び31のGe濃度
よりも小さくなっている。したがってチャネル領域5を
構成する歪Si膜4は、チャネル領域50及び51を構
成する歪Si膜40及び41よりも歪量が小さくなる。
この場合リークカット用トランジスタ102の閾値電圧
が、CMOS用トランジスタ100及び101よりも高
くなっている。このとき格子緩和SiGe膜3のGe組
成xは、格子緩和SiGe膜30及び31のGe組成y
よりも低い条件で任意に選ぶことができる。
【0042】歪Siをチャネル領域とするn型MOSF
ETの伝導帯の基底準位のエネルギーは、下地のSi
1−xGe(0≦x≦1)膜のGe組成xに対して?
Ec=−0.5xのように変化する。したがって理想的
なSパラメタ(S=60mV/decade)のMOS
FETの閾値を一桁変化させるには、最低でもxを0.
12以上変化させる必要がある。もっとも小さなxで一
桁の閾値変化を得るためには、図1中、領域BのSi
1−xGe(0≦x<1)膜3のGe組成xを0、す
なわちトランジスタ102を、Si膜3を有する通常の
SOI−MOSFETとし、領域AのSiGe膜30の
Ge組成を12原子%とすればよい。
【0043】一方、領域AのSiGe膜30、31のG
e組成は25原子%以上が好ましい。これはGe組成が
大きいほど歪Si膜の電子或いは正孔の移動度が増大
し、駆動力が増大するためである。電子がキャリアの場
合Ge組成が15原子%、正孔がキャリアの場合Ge組
成が25%原子%程度で移動度の増大率が飽和するの
で、Ge組成が25原子%以上であればpチャネルMO
SFET及びnチャネルMOSFET両方とも最大限の
移動度が享受できるためである。
【0044】また、このとき領域BのSiGe膜3及び
領域AのSiGe膜30、31のGe組成の差は12原
子%以上であれば好ましい。
【0045】図8は、本実施形態のCMOSにおけるM
OSFETのチャネル部分のバンド図である。
【0046】図8に示すように、歪Si−MOSFET
においては、下地SiGeのGe組成が増大すると、φ
ms、およびEg−φmsが減少するので、pチャネル
MOSFET、nチャネルMOSFETとも閾値電圧の
絶対値が減少する。ここで、Egは歪Siのバンドギャ
ップ、φmsはゲート電極の仕事関数と歪Siの電子親
和力との差である。ただし、閾値電圧の下地SiGe膜
のGe組成(或いは歪Siの歪量)に対する依存性はn
チャネルMOSFETのほうがpチャネルMOSFET
より大きい。
【0047】次に、本実施形態についての変形例を説明
する。先ず、ゲート電極については、タングステン以外
にも、モリブデン、タンタル等の高融点金属やポリシリ
コン或いはポリシリコンゲルマニウムまたはこれらとの
シリサイド(TiSi、CoSi、NiSi)との
積層構造を用いることができる。さらにCMOSとして
の良好な動作を考慮するとpチャネルMOSFET及び
nチャネルMOSFETの閾値の絶対値をそろえると良
い。そのためpチャネルMOSFET及びnチャネルM
OSFETにおいて下地層のSiGe膜の組成は互いに
異なるようにしても良い。好ましくは、pチャネルMO
SFETの下地SiGeのGe組成をnチャネルMOS
FETの下地SiGeのGe組成より高く設定する。
【0048】このように完全空乏型の電界効果トランジ
スタにおいても、閾値電圧が低く微細で高速動作が可能
ではあるがオフ電流の多いトランジスタ100及び10
1を主要なCMOS論理回路部Aに用い、一方で閾値電
圧が高くカットオフ特性に優れたトランジスタ102を
リークカット用トランジスタとして用いることができ
る。
【0049】次に、図1に示した半導体装置の製造方法
について図2及び図3を用いて説明する。
【0050】先ず、図2(a)に示すように、主面が
(100)であるシリコン基板1上に傾斜組成SiGe
層10を形成する。この成膜方法としてCVD法或いは
MBE法によるエピタキシャル成長を用いることができ
る。傾斜組成Si1−xGe層10はシリコン基板1
表面からGe組成xを0から0.1に徐々に変化するよ
うにGe原料ガスの流量を調整する。次に、同様に傾斜
組成SiGe層10上にSi0.9Ge0.1層11を
形成する。
【0051】次に、この基板を成膜装置からイオン注入
装置に移動し、Si0.9Ge0. 層11の表面から
酸素イオンを注入する。このときのイオン注入エネルギ
ーは160keV、ドーズ量は4×1017cm−2
あった。そしてこの基板を1350℃で6時間熱処理す
ると、図2(b)に示すように厚さ100nmの埋め込
み絶縁膜2と、厚さ300nmのSiGe層12が形成
される。この熱処理工程により埋め込み絶縁膜2はSi
となり、図2(a)に示す傾斜組成SiGe層10
中のGe原子は、Si基板1内に拡散する。またこの熱
処理によってSiGe層12は格子緩和する。
【0052】次に、ケミカルドライエッチングによって
格子緩和SiGe層12を80nmまで薄膜化した後、
基板上の一部をマスクによって保護し再びケミカルドラ
イエッチングによって格子緩和SiGe層12の一部を
薄膜化する。このようにして図2(c)に示すように、
厚い格子緩和SiGe膜13(厚さ80nm)及び薄い
格子緩和SiGe膜14(厚さ50nm)を形成する。
さらに厚い格子緩和SiGe膜13と薄い格子緩和Si
Ge膜14とは、フォトリソ工程によって分離させる。
これらの工程によって、絶縁膜2上に異なる厚さの第1
SiGe膜13及び第2SiGe膜14が形成される。
【0053】次に、この基板を1100℃において乾燥
熱酸化処理を行う。この酸化工程によって第1SiGe
膜13及び第2SiGe膜14は、表面から酸化される
ことによって、表面にSiO膜15が形成される。す
ると第1SiGe膜13及び第2SiGe膜14中のS
i原子は酸素原子との結合に用いられ、逆にGe原子は
酸化膜から吐き出される。この吐き出されたGe原子は
第1SiGe膜13及び第2SiGe膜14の残りの部
分に蓄積されることになる。
【0054】一方埋め込み絶縁膜2はGe原子がシリコ
ン基板1中に拡散するのを防ぐために、酸化が進行する
と共に第1SiGe膜13及び第2SiGe層14中の
Ge組成は大きくなっていく。また、埋め込み絶縁膜2
と第1SiGe膜13及び第2SiGe膜14との界面
は1000℃以上の高温では結合が弱くなる。したがっ
てGe組成の上昇による格子定数の変化に伴う歪は、第
1SiGe膜13及び第2SiGe膜に新たに導入され
ることなく格子緩和した状態を保つ。
【0055】このようにして、図3(a)に示すよう
に、絶縁膜2上にGe組成の異なる第1格子緩和SiG
e膜3及び第2格子緩和SiGe膜30が形成される。
【0056】この実施形態では第1SiGe膜13及び
第2SiGe膜14(図2(c))は、SIMOX工程
によって埋め込み絶縁膜2形成時に同時に格子緩和して
いる。一方予めSOI基板を購入し、SOI基板上に膜
厚の異なる第1SiGe膜13及び第2SiGe膜14
(図2(c))をエピタキシャル成長させて形成しても
良い。この場合第1SiGe膜13及び第2SiGe膜
14(図2(c))は歪んだ状態であり、図3(a)に
示すGe組成を異ならしめるための酸化工程と同時に格
子緩和され、第1格子緩和SiGe膜3及び第2格子緩
和膜30を形成できる。
【0057】このとき酸化前のSiGe膜の厚さをT
1、酸化後のSiGe膜の厚さをT2とすると、酸化後
のGe組成は酸化前のT1/T2倍となる。したがって
酸化前のGe組成をx(0≦x≦1)、厚いSiGe膜
3の厚さをTi、薄いSiGe膜30の厚さをTi−Δ
(差はΔ)、酸化によって消費される厚さを共にTc、
厚いSiGe膜3と薄いSiGe膜30の酸化後のGe
組成をそれぞれxa(0≦xa≦1)、xb(0≦xb
≦1)とすると、xa=x{Ti/(Ti−Tc)}、
xb=x{(Ti−Δ)/(Ti−Δ−Tc)}とな
る。
【0058】すると、xb/xa={1−(Δ/T
i)}/[1−{Δ/(Ti−Tc)}]>1なので、薄
いSiGe膜30のGe組成は、厚いSiGe膜3より
も大きくなる。
【0059】本実施形態では、以上の原理に基づいてG
e組成の異なる格子緩和SiGe膜を埋め込み絶縁膜上
に形成した。本実施形態では、具体的には厚いSiGe
膜3の厚さを80nmから50nmにし、薄いSiGe
膜30の厚さを40nmから10nmまで酸化により薄
膜化する。その結果厚い方は、Ge組成が16原子%の
格子緩和SiGe膜3、薄いほうは、Ge組成が40原
子%の格子緩和SiGe膜30が形成される。
【0060】次に、図3(b)に示すように、図3
(a)で形成された酸化膜15をフッ酸で剥離し、CV
D法等により歪Si膜4及び40をそれぞれ格子緩和S
iGe膜3及び30上にエピタキシャル成長する。こう
することによって歪Si膜4及び40は、それぞれの下
地膜である第1の格子緩和SiGe膜3及び第2の格子
緩和SiGe膜30の格子定数に応じた、異なる歪を印
加されることになる。
【0061】次に、図3(c)に示すように、歪Si膜
4及び40上にゲート絶縁膜6及び60を形成し、ゲー
ト絶縁膜6及び60上にゲート電極7及び70を形成す
る。このように通常のCMOS形成プロセスによってト
ランジスタを形成し、配線を形成する。このようにして
図1に示した半導体装置を形成することができる。図3
(c)には図1と同一箇所は同一符号を付してその説明
を省略した。
【0062】(実施形態2)次に、図1に示した半導体
装置について、別の半導体装置の製造方法を、図4及び
図5を用いて説明する。
【0063】先ず、図4(a)に示すように、主面が
(100)であるシリコン基板1上に傾斜組成SiGe
層10を形成する。この成膜方法としてCVD法或いは
MBE法によるエピタキシャル成長を用いることができ
る。傾斜組成Si1−xGe層10はシリコン基板1
表面からGe組成xを0から0.1に徐々に変化するよ
うにGe原料ガスの流量を調整する。次に、同様に傾斜
組成SiGe層10上にSi0.9Ge0.1層11を
形成する。
【0064】次に、この基板を成膜装置からイオン注入
装置に移動し、Si0.9Ge0. 層11の表面から
酸素イオンを注入する。このときのイオン注入エネルギ
ーは160keV、ドーズ量は4×1017cm−2
あった。そしてこの基板を1350℃で6時間熱処理す
ると、図4(b)に示すように厚さ100nmの埋め込
み酸化膜2と、厚さ300nmのSiGe層12が形成
される。この熱処理工程により埋め込み酸化膜2はSi
となり、SiGe層12は格子緩和する。
【0065】次に、ケミカルドライエッチングによって
格子緩和SiGe層12を80nmまで薄膜化した後、
図4(c)に示すように、基板上にSiからなり
開口部を有するマスク16を形成する。さらにマスク1
6が形成されているSiGe膜17領域と、マスク16
が形成されてなく開口部に露出するSiGe膜18領域
を分離する。
【0066】次に、この基板を1100℃において乾燥
熱酸化処理を行う。この酸化工程によって、開口部に露
出するSiGe膜18を表面から酸化して薄膜化し、G
e組成を高くする。こうして図5(a)に示すように、
Ge組成の異なる、マスク下に位置する第1SiGe膜
3及び開口部に位置する第2SiGe膜30を同時に形
成する。このときの厚い第1SiGe膜3のGe組成は
0.1、厚さ80nm、薄い第2SiGe膜30のGe
組成は0.4、厚さ20nmであった。
【0067】この酸化工程によってSiGe膜18(図
4(c))は、表面から酸化されることによって、表面
にSiO膜15(図5(a))が形成される。すると
SiGe膜18(図4(c))中のSi原子は酸素原子
との結合に用いられ、逆にGe原子は酸化膜から吐き出
される。この吐き出されたGe原子はSiGe膜18
(図4(c))の残りの部分に蓄積されることになる。
【0068】一方埋め込み絶縁膜2はGe原子がシリコ
ン基板1中に拡散するのを防ぐために、酸化が進行する
と共にSiGe膜18(図4(c))中のGe組成は大
きくなっていく。また、埋め込み絶縁膜2とSiGe膜
18との界面は1000℃以上の高温では結合が弱くな
る。したがってGe組成の上昇による格子定数の変化に
伴う歪は、SiGe膜18に新たに導入されることなく
格子緩和した状態を保つ。
【0069】このようにして、図5(a)に示すよう
に、絶縁膜2上にGe組成の異なる第1格子緩和SiG
e膜3及び第2格子緩和SiGe膜30が形成される。
【0070】この実施形態ではSiGe膜17及びSi
Ge膜18(図4(c))は、SIMOX工程によって
埋め込み絶縁膜2形成時に同時に格子緩和している。一
方予めSOI基板を購入し、SOI基板上にSiGe膜
17及びSiGe膜18(図4(c))をエピタキシャ
ル成長させて形成しても良い。この場合SiGe膜17
及びSiGe膜18(図4(c))は歪んだ状態であ
り、図5(a)に示すGe組成を異ならしめるための酸
化工程と同時に格子緩和され、第1格子緩和SiGe膜
3及び第2格子緩和膜30を形成できる。
【0071】このようにこの酸化工程の際、一方のSi
Ge膜にマスクを形成し酸化させないことによって、酸
化後のGe濃度が異なる格子緩和SiGe膜を基板上に
形成できる。
【0072】次に、図5(b)に示すように、図5
(a)で形成された酸化膜15及びマスク16をフッ酸
で剥離し、CVD法等により歪Si膜4及び40をそれ
ぞれ格子緩和SiGe膜3及び30上にエピタキシャル
成長する。こうすることによって歪Si膜4及び40
は、それぞれの下地膜である格子緩和SiGe膜3及び
30の格子定数に応じた、異なる歪を印加されることに
なる。
【0073】次に、図5(c)に示すように、歪Si膜
4及び40上にゲート絶縁膜6及び60を形成し、ゲー
ト絶縁膜6及び60上にゲート電極7及び70を形成す
る。このように通常のCMOS形成プロセスによってト
ランジスタを形成し、配線を形成する。このようにして
図1に示した半導体装置を形成することができる。図5
(c)には図1と同一箇所は同一符号を付してその説明
を省略した。
【0074】(実施形態3)図6は、本発明の実施形態
3にかかる半導体装置の断面図である。この半導体装置
は、歪SiGe膜中にpチャネル領域を形成したトラン
ジスタ及び歪Si膜中にnチャネル領域を形成したトラ
ンジスタを用いて相補型電界効果トランジスタを構成
し、この相補型電界効果トランジスタに閾値電圧の高い
リークカット用電界効果トランジスタを接続したもので
ある。
【0075】主面に(001)面を有するシリコン基板
1上に、シリコン酸化物からなる埋め込み絶縁膜2が形
成されている。埋め込み絶縁膜2上には、低い閾値電圧
を有するn型電界効果トランジスタ(第2電界効果トラ
ンジスタ)103及び低い閾値電圧を有するp型電界効
果トランジスタ(第3電界効果トランジスタ)104が
形成され、相補型トランジスタを構成している。これら
のトランジスタによって高速ロジック部Aを形成してい
る。
【0076】また、同じく埋め込み酸化膜2上には、n
型電界効果トランジスタ103よりも高い閾値電圧を有
するn型電界効果トランジスタ(第1電界効果トランジ
スタ)102が形成されている。このn型電界効果トラ
ンジスタ102のドレイン領域(第1ドレイン領域)9
は、p型電界効果トランジスタ104のソース領域(第
3ソース領域)83と接続され、配線に接続されてい
る。この配線は電圧VSS110が印加されている。こ
のn型電界効果トランジスタ102は高速ロジック部A
の相補型トランジスタがオフしている間にリーク電流が
流れないようにオフされるリークカットスイッチ部Bと
して機能する。図6中トランジスタ102のソース領域
(第1ソース領域)8は接地され、トランジスタ103
のドレイン領域(第2ドレイン領域)92は、電源電圧
DD112が印加されている。またリークカット用ト
ランジスタ102のゲート電極(第1ゲート電極)7は
ブースト用配線に接続され、ブースト電圧VBoost
印加装置111に接続されている。
【0077】リークカット用トランジスタ102は、埋
め込み絶縁膜2上に形成された格子緩和したSi
0.84Ge0.16膜(第1格子緩和SiGe膜)3
と、この格子緩和SiGe膜3上に形成された歪Si膜
(第1歪Si膜)4と、この歪Si膜4上に形成された
SiOからなるゲート絶縁膜(第1ゲート絶縁膜)6
と、このゲート絶縁膜6上に形成されたタングステンか
らなるゲート電極(第1ゲート電極)7と、ゲート絶縁
膜6下の歪Si膜4中に形成されたチャネル領域5(第
1チャネル領域)と、歪Si膜4中に離間して形成さ
れ、それらの間にチャネル領域5が位置するようにして
設けられたソース領域8(第1ソース領域)及びドレイ
ン領域(第1ドレイン領域)9とから構成されている。
【0078】また、相補型電界効果トランジスタを構成
する一方のn型電界効果トランジスタ103は、埋め込
み絶縁膜2上に形成された格子緩和したSi0.6Ge
0. 膜(第2格子緩和SiGe膜)32と、この格子
緩和SiGe膜32上に形成された歪Si膜(第2歪S
i膜)42と、この歪Si膜42上に形成されたSiO
からなるゲート絶縁膜(第2ゲート絶縁膜)62と、
このゲート絶縁膜62上に形成されたタングステンから
なるゲート電極(第2ゲート電極)72と、ゲート絶縁
膜62下の歪Si膜42中に形成されたチャネル領域
(第2チャネル領域)52と、歪Si膜42中に離間し
て形成され、それらの間にチャネル領域52が位置する
ようにして設けられたソース領域(第2ソース領域)8
2及びドレイン領域(第2ドレイン領域)92とから構
成されている。
【0079】また、相補型電界効果トランジスタを構成
する他方のp型電界効果トランジスタ104は、埋め込
み絶縁膜2上に形成されたSi膜33と、このSi膜3
3上に形成された歪Si0.8Ge0.2膜43と、こ
の歪Si0.8Ge0.2膜43上に形成されたSiキ
ャップ膜19と、このSiキャップ膜19上に形成され
たSiO等からなるゲート絶縁膜(第3ゲート絶縁
膜)63と、このゲート絶縁膜63上に形成されたタン
グステン等からなるゲート電極(第3ゲート電極)73
と、ゲート絶縁膜63下の歪SiGe膜43中に形成さ
れたチャネル領域(第3チャネル領域)53と、歪Si
Ge膜43中に離間して形成され、それらの間にチャネ
ル領域53を位置するようにして設けられたソース領域
(第3ソース領域)83及びドレイン領域(第3ドレイ
ン領域)93とから構成されている。
【0080】p型電界効果トランジスタの変形例とし
て、図11(a)のトランジスタ105に示すような歪
SiGe膜53がゲート絶縁膜63に直接接触している
構造を用いることができる。
【0081】また、図11(b)のトランジスタ106
に示すような歪SiGe膜53がゲート絶縁膜63と埋
め込み酸化膜2に直接挟まれた構造も可能である。
【0082】また、図6において、各配線に加えられる
電圧は、0≦VSS≦VDD<V oostである。ま
た格子緩和SiGe膜3の膜厚は50nm、格子緩和S
iGe膜32の膜厚は10nmである。歪Si膜4、4
2の膜厚は5nmである。リークカット用トランジスタ
102及びn型電界効果トランジスタ103のソース領
域8、82及びドレイン領域9、92には、n型不純物
が拡散されている。拡散範囲は歪Si膜4、42だけで
はなく、格子緩和SiGe膜3、32までである。
【0083】この半導体装置において、リークカット用
トランジスタ102下の格子緩和SiGe層3における
Ge濃度が、CMOSを構成するトランジスタ103下
の格子緩和SiGe膜32のGe濃度よりも小さくなっ
ている。したがってチャネル領域5を構成する歪Si膜
4は、チャネル領域52を構成する歪Si膜42よりも
歪量が小さくなる。この場合リークカット用トランジス
タ102の閾値電圧が、CMOS用トランジスタ103
よりも大きくなっている。
【0084】このように完全空乏型SOIMOSFET
においても、閾値電圧が低く微細で高速動作が可能では
あるがオフ電流の多いトランジスタ103を主要なCM
OS論理回路部Aに用い、一方で閾値電圧が高くカット
オフ特性に優れたトランジスタ102をリークカット用
トランジスタとして用いることができる。
【0085】また、本実施形態では、p型電界効果トラ
ンジスタ104は、正孔チャネルは主として歪SiGe
膜43とSiキャップ膜19との界面に形成される。p
MOSFETとして歪SiGeMOSFETを用いたの
は、実施形態1の半導体装置の変形例においてpチャネ
ルのGe組成を大きくしたのと同様に、nチャネルトラ
ンジスタ103との閾値電圧の整合性を得るためであ
る。
【0086】図7は、本実施形態のCMOSにおけるp
MOSFETのpチャネル部分のバンド図である。
【0087】図7に示すように、歪SiGeMOSFE
Tにおいては、チャネルのGe組成が増大すると、Eg
−φmsが減少するので、閾値電圧の絶対値が減少す
る。ここで、Egは歪SiGeのバンドギャップ、φm
sはゲート電極の仕事関数と歪SiGeの電子親和力と
の差である。閾値電圧のSiGe膜におけるGe組成
(或いは歪量)に対する依存性は歪SiのpMOSFE
Tよりも大きいため、より大きな閾値電圧の調整幅が得
られる特徴をもつ。
【0088】次に、図6に示した半導体装置の製造方法
について図9及び図10を用いて説明する。
【0089】先ず、図9(a)に示すように、シリコン
基板1上に形成されたSiOからなる埋め込み絶縁層
2、この上に形成された厚さ20nmのシリコン層21
から構成されるSOI基板を準備する。このSOI基板
上のpMOSFETが形成される領域にSiから
なるマスク20を形成する。
【0090】次に、図9(b)に示すように、CVD法
或いはMBE法によるエピタキシャル成長法を用いて、
基板全面にSi0.9Ge0.1を成長させる。このと
きシリコン層21上には、格子歪を有するSi0.9
0.1膜22(厚さ80nm)が形成され、マスク2
0上には、多結晶Si0.9Ge0.1膜123(厚さ
80nm)が形成される。
【0091】次に、図9(c)に示すように、マスク2
0上に形成された多結晶Si0.9Ge0.1膜123
を剥離する。そして基板の一部をマスクによって保護し
て、CMOSを形成する領域のSi0.9Ge0.1
をケミカルドライエッチングによって薄膜化する。この
ようにしてCMOS形成領域には薄いSi0.9Ge
0.1膜(第2SiGe膜)23(厚さ40nm)、リ
ークカット用トランジスタ形成領域には厚いSi0.9
Ge0.1膜(第1SiGe膜)22(厚さ80nm)
を形成する。さらにリークカット用トランジスタ、pM
OSFET及びnMOSFET形成領域はそれぞれフォ
トリソ工程によって溝を形成し分離する。これらの工程
によって、絶縁膜2上に異なる厚さの第1SiGe膜2
2及び第2SiGe膜23が形成される。
【0092】次に、この基板を1100℃において乾燥
熱酸化処理を行う。この酸化工程によって第1SiGe
膜22及び第2SiGe膜23は、表面から酸化される
ことによって、表面にSiO膜15が形成される。す
ると第1SiGe膜22及び第2SiGe膜23中のS
i原子は酸素原子との結合に用いられ、逆にGe原子は
酸化膜から吐き出される。この吐き出されたGe原子は
第1SiGe膜22及び第2SiGe膜23の残りの部
分に蓄積されることになる。
【0093】一方第1SiGe膜22及び第2SiGe
膜23中のGe原子の一部は、下層のシリコン層に拡散
するが、埋め込み絶縁膜2はGe原子がシリコン基板1
中に拡散するのを防ぐために、結果として酸化が進行す
ると共に第1SiGe膜22及び第2SiGe膜23中
のGe組成は大きくなっていく。また、埋め込み絶縁膜
2とシリコン層との界面は1000℃以上の高温では結
合が弱くなる。したがって格子緩和が進むことによっ
て、厚い第1格子緩和SiGe膜3(厚さ50nm)及
び薄い第2格子緩和SiGe膜32(厚さ10nm)を
形成できる。
【0094】このようにして図9(d)に示すように、
絶縁膜2上にGe組成の異なる第1格子緩和Si
0.84Ge0.16膜3及び第2格子緩和Si0.6
Ge0.4膜32が形成される。符号15は酸化膜であ
る。
【0095】次に、図10(a)に示すように、図9
(d)で形成された酸化膜15をフッ酸で剥離し、CV
D法等により歪Si膜4及び42をそれぞれ第1格子緩
和SiGe膜3及び第2格子緩和SiGe膜32上にエ
ピタキシャル成長する。こうすることによって歪Si膜
4及び42は、それぞれの下地膜である格子緩和SiG
e膜3及び30の格子定数に応じた、異なる歪を印加さ
れることになる。このときマスク20上には多結晶シリ
コン膜24が形成されていることになる。
【0096】次に、図10(b)に示すように、pMO
SFET形成領域以外にCVD酸化膜25で覆い、多結
晶シリコン膜24、マスク20を除去した後に、歪Si
Ge膜43及びSiキャップ膜19を順次選択エピタキ
シャル成長させる。
【0097】次に、図10(c)に示すように、CVD
酸化膜25(図10(b))を剥離して、歪Si膜4及
び42、Siキャップ膜19上にゲート絶縁膜6及び6
2、63を形成し、ゲート絶縁膜6、62及び63上に
ゲート電極7、72及び73を形成する。このように通
常のCMOS形成プロセスによってトランジスタを形成
し、配線を形成する。このようにして図6に示した半導
体装置を形成することができる。図10(c)には図1
と同一箇所は同一符号を付してその説明を省略した。
【0098】以上、本発明は各実施形態に限定されるも
のでなく、他の多閾値論理回路への適用も可能である。
またデジタル論理回路のみならず、デジタル及びアナロ
グ混載LSIにも応用することができる。この場合、閾
値電圧の、より低いトランジスタでアナログ回路を構成
することにより、実効的な電圧振幅を大きくすることが
できるので、S/N比を大きくできる。
【0099】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、閾値電
圧の異なる完全空乏型の電界効果トランジスタを一つの
LSIチップ上に集積化することが可能となる。その結
果高速でかつ低消費電力のLSIが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る半導体装置の断面
図。
【図2】 本発明の実施形態1に係る半導体装置の各製
造工程における断面図。
【図3】 本発明の実施形態1に係る半導体装置の各製
造工程における断面図。
【図4】 本発明の実施形態2に係る半導体装置の各製
造工程における断面図。
【図5】 本発明の実施形態2に係る半導体装置の各製
造工程における断面図。
【図6】 本発明の実施形態3に係る半導体装置の断面
図。
【図7】 本発明の実施形態3に係る半導体装置のMO
SFETにおけるチャネル領域のバンド図。
【図8】 本発明の実施形態1に係る半導体装置のpM
OSFETにおけるチャネル領域のバンド図。
【図9】 本発明の実施形態3に係る半導体装置の各製
造工程における断面図。
【図10】 本発明の実施形態3に係る半導体装置の各
製造工程における断面図。
【図11】 本発明の変形例に係る半導体装置の断面
図。
【符号の説明】
1・・・シリコン基板 2・・・埋め込み絶縁膜 3・・・格子緩和SiGe膜 4・・・歪Si膜 5・・・チャネル領域 6・・・ゲート絶縁膜 7・・・ゲート電極 8・・・ソース領域 9・・・ドレイン領域 30・・・格子緩和SiGe膜 40・・・歪Si膜 50・・・チャネル領域 60・・・ゲート絶縁膜 70・・・ゲート電極 80・・・ソース領域 90・・・ドレイン領域 31・・・格子緩和SiGe膜 41・・・歪Si膜 51・・・チャネル領域 61・・・ゲート絶縁膜 71・・・ゲート電極 81・・・ソース領域 91・・・ドレイン領域 100・・・n型電界効果トランジスタ 101・・・p型電界効果トランジスタ 102・・・カットオフ用トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 H01L 27/08 102C Fターム(参考) 5F048 AA01 AB03 AC01 AC04 BA03 BA04 BA10 BA14 BA16 BB09 BB15 BB16 5F110 AA04 AA08 BB04 CC02 DD05 DD13 DD24 EE04 EE05 EE08 EE09 EE14 FF02 FF23 GG01 GG02 GG07 GG11 GG19 GG25 GG42 GG44 GG60 NN78 QQ08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁膜上の第1の領域に形成された第1格
    子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜と、及びその
    前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜よ
    りもGe組成の高い、前記絶縁膜上の第2の領域に形成
    された第2格子緩和SiGe膜と、 前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜上
    に形成された第1歪Si膜と、 前記第2格子緩和SiGe膜上に形成された第2歪Si
    膜と、 前記第1歪Si膜をチャネルとする完全空乏型の第1電
    界効果トランジスタと、 前記第2歪Si膜をチャネルとする完全空乏型の第2電
    界効果トランジスタとを具備し、前記第1電界効果トラ
    ンジスタと前記第2電界効果トランジスタとの閾値が異
    なっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】複数の前記第12電界効果トランジスタを
    組み合わせたがCMOS回路を備えることを構成するこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦
    x<1)膜のGe組成xが0Siであり、前記第2格子
    緩和SiGe膜のGe組成が12原子%以上であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦
    x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のGe組成
    の差が12原子%以上であることを特徴とする請求項1
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦
    x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のGe組成
    の差が12原子%以上であり、かつ前記第2格子緩和S
    iGe膜のGe組成が25原子%以上であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦
    x<1)膜より前記第2格子緩和SiGe膜の方が、膜
    厚が薄いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】基板と、 この基板上に形成された絶縁膜と、この絶縁膜上の第1
    の領域に形成された第1格子緩和Si1−xGe(0
    ≦x<1)膜と、この第1格子緩和Si1−xGe
    (0≦x<1)膜上に形成された第1歪Si膜と、こ
    の第1歪Si膜上に形成された第1ゲート絶縁膜と、こ
    の第1ゲート絶縁膜上に形成された第1ゲート電極と、
    前記第1ゲート絶縁膜下の前記第1歪Si膜中に形成さ
    れた第1チャネル領域と、前記第1歪Si膜中に離間し
    て形成され、それらの間に前記第1チャネル領域が位置
    するようにして設けられた第1ソース領域及び第1ドレ
    イン領域とを具備し、前記第1チャネル領域、前記第1
    ゲート絶縁膜、前記第1ゲート電極、前記第1ソース電
    極及び前記第1ドレイン電極から構成されたする第1電
    界効果トランジスタと、 前記絶縁膜上の第2の領域に形成された第2格子緩和S
    iGe膜と、この第2格子緩和SiGe膜上に形成され
    た第2歪Si膜と、この第2歪Si膜上に形成された第
    2ゲート絶縁膜と、この第2ゲート絶縁膜上に形成され
    た第2ゲート電極と、前記第2ゲート絶縁膜下の前記第
    2歪Si膜中に形成された第2チャネル領域と、前記第
    2歪Si膜中に離間して形成され、それらの間に前記第
    2チャネル領域が位置するようにして設けられた第2ソ
    ース領域及び第2ドレイン領域とを具備し、前記第2チ
    ャネル領域、前記第2ゲート絶縁膜、前記第2ゲート電
    極、前記第2ソース電極及び前記第2ドレイン電極から
    構成されたする第2電界効果トランジスタとを具備し、 前記第1電界効果トランジスタと前記第2電界効果トラ
    ンジスタとは閾値電圧が異なることを特徴とする半導体
    装置。
  8. 【請求項8】前記第2格子緩和SiGe膜は、前記第1
    格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜よりもGe
    組成が高いことを特徴とする請求項7記載の半導体装
    置。
  9. 【請求項9】前記第1格子緩和Si1−xGe(0≦
    x<1)膜のGe組成xが0Siであり、前記第2Si
    Ge膜のGe組成が12原子%以上であることを特徴と
    する請求項7記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記第1格子緩和Si1−xGe(0
    ≦x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のGe組
    成の差が12原子%以上であることを特徴とする請求項
    7記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】前記第1格子緩和Si1−xGe(0
    ≦x<1)膜及び前記第2格子緩和SiGe膜のGe組
    成の差が12原子%以上であり、かつ前記第2格子緩和
    SiGe膜のGe組成が25原子%以上であることを特
    徴とする請求項7記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】前記第2格子緩和SiGe膜は、前記第
    1格子緩和Si1−xGe(0≦x<1)膜よりも膜
    厚が薄いことを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】前記第1電界効果トランジスタ及び前記
    第2電界効果トランジスタがn型電界効果トランジスタ
    であることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】複数の前記第1電界効果トランジスタま
    たは複数の前記第2電界効果トランジスタを組み合わせ
    たがCMOS回路相補型電界効果トランジスタを備える
    構成することを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】前記絶縁膜上の第3の領域に形成された
    歪SiGe膜と、この歪SiGe膜上に形成された第3
    ゲート絶縁膜と、この第3ゲート絶縁膜上に形成された
    第3ゲート電極と、前記第3ゲート絶縁膜下の前記歪S
    iGe膜中に形成された第3チャネル領域と、前記歪S
    iGe膜中に離間して形成され、それらの間に前記第3
    チャネル領域がを位置するようにして設けられた第3ソ
    ース領域及び第3ドレイン領域とを具備し、前記第3チ
    ャネル領域、前記第3ゲート絶縁膜、前記第3ゲート電
    極、前記第3ソース電極及び前記第3ドレイン電極から
    構成されたするp型電界効果トランジスタとを具備する
    し、前記n型の第1電界効果トランジスタまたは第2電
    界効果トランジスタ及び前記p型電界効果トランジスタ
    は互いに相補型電界効果トランジスタを具備する構成す
    ることを特徴とする請求項14記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】前記絶縁膜上に形成された歪SiGe膜
    と、この歪SiGe膜上に形成されたSi膜と、このS
    i膜上に形成された第3ゲート絶縁膜と、この第3ゲー
    ト絶縁膜上に形成された第3ゲート電極と、前記第3ゲ
    ート絶縁膜下の前記Si膜中に形成された第3チャネル
    領域と、前記Si膜中に離間して形成され、それらの間
    に前記第3チャネル領域を位置するようにして設けられ
    た第3ソース領域及び第3ドレイン領域とを具備する
    し、前記第3チャネル領域、前記第3ゲート絶縁膜、前
    記第3ゲート電極、前記第3ソース電極及び前記第3ド
    レイン電極から構成されたp型電界効果トランジスタと
    を具備するし、前記n型の第1電界効果トランジスタま
    たは第2電界効果トランジスタ及び前記p型電界効果ト
    ランジスタは互いに相補型電界効果トランジスタを具備
    構成することを特徴とする請求項14記載の半導体装
    置。
  17. 【請求項17】絶縁膜上に異なる厚さの第1SiGe膜
    及び第2SiGe膜を形成する工程と、 前記第1SiGe膜及び前記第2SiGe膜を表面から
    酸化することによってGe組成の異なる第1格子緩和S
    iGe膜及び第2格子緩和SiGe膜形成する工程と、 前記第1格子緩和SiGe膜及び前記第2格子緩和Si
    Ge膜上に歪Si膜を形成する工程と、 前記歪Si膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを具
    備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】絶縁膜上にSiGe膜を形成する工程
    と、 前記SiGe膜上に開口部を設けたマスクを形成する工
    程と、 前記開口部に露出する前記SiGe膜を表面から酸化
    し、Ge組成の異なる、前記マスク下に位置する第1格
    子緩和SiGe膜及び前記開口部に位置する第2格子緩
    和SiGe膜を同時に形成する工程と、 前記マスクを除去する工程と、 前記第1格子緩和SiGe膜及び前記第2格子緩和Si
    Ge膜上に歪Si膜を形成する工程と、 前記歪Si膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを具
    備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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