JP3413039B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3413039B2
JP3413039B2 JP34936496A JP34936496A JP3413039B2 JP 3413039 B2 JP3413039 B2 JP 3413039B2 JP 34936496 A JP34936496 A JP 34936496A JP 34936496 A JP34936496 A JP 34936496A JP 3413039 B2 JP3413039 B2 JP 3413039B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に係
り、特にSOI基板を用いて形成されたMOSトランジ
スタを有する半導体装置に関する。 【0002】 【従来の技術】絶縁膜上にシリコン膜を形成してなるい
わゆるSilicon On Insulator構造
の基板(SOI基板)は、高性能の半導体装置を実現で
きる基板として古くから研究の対象となっている。近年
のウェハ技術の発展にともないその応用方法が盛んに議
論されるようになってきた。 【0003】SOI基板を用いた高性能トランジスタの
1つとして、DTMOS( DynamicThreshold Voltage M
OSFET) が提案されている(F.Assaderaghi 他著,IEEE
Electron Device Letters,vol.15,no.12,p.510,199
4.)。 【0004】図15、図16に、それぞれ、従来のDT
MOSの平面図、断面図を示す。このDTMOSの構造
上の特徴は、p+ 型ソース・ドレイン拡散層84,85
で挟まれた領域(ボディ領域)のn型シリコン層(SO
I層)83が、n型シリコン層83に選択的に形成され
たn+ 拡散層(ボディ拡散層)91に接続されているこ
とにある。 【0005】これにより、ボディ領域のシリコン層83
の電位が、基板電位に同期して変化するため、急峻なサ
ブスレショルド係数、低電圧時における低リーク電流、
高駆動能力を実現できる。 【0006】なお、図中、81はシリコン層(基板)、
82は埋め込み酸化膜、87はゲート酸化膜、88はゲ
ート電極、89,90はソース・ドレイン電極、92は
ボディ拡散層に設けられたボディ電極を示している。 【0007】しかしながら、DTMOSを用いて、同一
導電型のゲート電極のCMOSトランジスタを構成する
と、以下のような問題が起こる。例えば、ゲート電極と
してn+ 型ポリシリコン膜を用いると、pチャネルMO
Sトランジスタとn型チャネルもトランジスタのしきい
値電圧を同じにするために、pチャネルMOSトランジ
スタのチャネル領域に、BF2 イオンなどのp型不純物
イオンを注入して、p型埋め込みチャネル層を形成する
必要がある。この結果、p型埋め込みチャネル層とn型
シリコン層83とにより、pn接合ができる。 【0008】ここで、pn接合による空乏層がn型シリ
コン層83の底面、つまり、埋め込み酸化膜82にまで
達すると、ボディ拡散層の電位がボディ領域のn型シリ
コン層83に与えられなくなるので、急峻なサブスレシ
ョルド係数などを実現できなくなる。 【0009】一方、DTMOSに限らず、SOI基板を
用いて形成したMOSトランジスタにおいては、SOI
層が薄いので、使用状態によっては、ゲート絶縁膜から
SOI層の底面にまで空乏層が達し、トランジスタ動作
しなくなるという問題がある。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】上述の如く、SOI基
板を用いて形成したMOSトランジスタにおいては、S
OI層が薄いので、使用状態によっては、SOI層の底
面にまで空乏層が達し、トランジスタ動作しなくなると
いう問題があった。 【0011】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、確実にトランジスタ動
作するSOI基板に形成されたMOSトランジスタを有
する半導体装置を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】 [構成] 上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置
は、絶縁層上に形成されたp型半導体層と、前記p型半
導体層上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
と、このゲート電極を挟むように前記p型半導体層に形
成されたn型の1対のソース・ドレイン拡散層とを具備
するnチャネルMOSトランジスタと、前記p型半導体
層に接続して形成されたp型拡散層と、前記絶縁層上に
形成されたn型半導体層と、前記n型半導体層上にゲー
ト絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、このゲート
電極を挟むように前記n型半導体層に形成されたp型の
1対のソース・ドレイン拡散層と、前記p型の1対のソ
ース・ドレイン拡散層で挟まれた領域の前記n型半導体
層上に形成されたp型埋め込みチャネル層とを具備し、
前記nチャネルMOSトランジスタとともに相補型MO
Sトランジスタを構成するpチャネルMOSトランジス
タと、前記n型半導体層に接続して形成されたn型拡散
層とを備え、前記p型の1対のソース・ドレイン拡散層
で挟まれた領域の前記n型半導体層の厚さは、該n型半
導体層と前記p型埋め込みチャネル層とのpn接合によ
って形成される空乏層の厚さよりも厚く、かつ、前記n
型の1対のソース・ドレイン拡散層で挟まれた領域の前
記p型半導体層の厚さは、前記p型の1対のソース・ド
レイン拡散層で挟まれた領域の前記n型半導体層の厚さ
と前記p型埋め込みチャネル層の厚さを合計したもの
りも薄いことを特徴とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】[作用]本発明によれば、 1対のソース・ドレイン拡散層で挟ま
れた領域(ボディ領域)の半導体層の厚さが、該半導体
層に形成される空乏層の厚さよりも厚いので、ゲート電
極の材料に関係なく、つまり、ゲート電極の材料の仕事
関数が大きくても、SOI基板に形成したMOSトラン
ジスタを確実にトランジスタ動作させることができる。 【0020】また、本発明によれば、ボディ領域の半導
体層の厚さが空乏層の厚さよりも厚いことにより、半導
体層の表面に選択的に形成された高濃度の拡散層の電位
を、ボディ領域の半導体層に確実に伝達することができ
るので、急峻なS係数を実現できるようになる。 【0021】また、本発明によれば、p型半導体層が、
n型半導体層の厚さとp型埋め込みチャネル層の厚さを
合計したものよりも薄いので、p型半導体層にn型チャ
ネルMOSトランジスタ、n型半導体層にp型チャネル
MOSトランジスタを形成すれば、n型チャネルMOS
トランジスタの耐圧をp型チャネルMOSトランジスタ
のそれと同程度の高いものとすることができる。 【0022】電子の衝突イオン化率は正孔のそれよりも
高いので、第1半導体層と第2半導体層が同じ厚さであ
る従来のCMOSトランジスタの場合には、n型チャネ
ルMOSトランジスタの耐圧はp型チャネルMOSトラ
ンジスタのそれよりも低くなる。 【0023】 【0024】また、本発明によれば、pチャネルMOS
トランジスタとnチャネルMOSトランジスタとで同じ
ゲート材料であっても、埋め込みチャネル層の不純物濃
度を調整することにより、pチャネルMOSトランジス
タとnチャネルMOSトランジスタとのしきい値電圧を
容易に同じにすることができる。 【0025】また、n型半導体層の厚さがn型半導体層
に形成される空乏層の厚さよりも厚いので、埋め込みチ
ャネル層が存在しても、SOI基板に形成したMOSト
ランジスタを確実にトランジスタ動作させることができ
る。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係るpチャネルMOSトランジスタを示す図である。ま
た、図2、図3は、それぞれ図1のpチャネルMOSト
ランジスタのA−A´断面図、B−B´断面図である。 【0027】図中、1はシリコン層を示しており、この
シリコン層1上には、埋め込み酸化膜2を介してn型シ
リコン層3が設けられている。シリコン層1と埋め込み
酸化膜2とn型シリコン層3によりSOI基板が構成さ
れている。 【0028】SOI基板として、例えば、SIMOX法
または張り合わせ法により形成されたものを用いる。n
型シリコン層3上には、ゲート酸化膜7を介して、ゲー
ト電極8が配設されている。このゲート電極8を挟むよ
うにn型シリコン層3には、p+ 型ソース・ドレイン拡
散層4,5が形成されている。 【0029】これらのp+ 型ソース・ドレイン拡散層
4,5で挟まれた領域(ボディ領域)のn型シリコン層
3の表面には、p型埋め込みチャネル層6が形成されて
いる。また、p+ 型ソース・ドレイン拡散層4,5に
は、それぞれソース・ドレイン電極9,10が設けられ
ている。 【0030】また、n型シリコン層3の表面には、ボデ
ィ領域のn型シリコン層3のn型シリコン層3につなが
ったn+ 型拡散層(ボディ拡散層)11が選択的に形成
されている。このボディ拡散層11にはボディ電極12
が設けられている。 【0031】本実施形態では、n型ドーパントとして砒
素、p型ドーパントとしてホウ素を用い、そして、これ
らのドーパントを図4に示すような濃度プロファイルが
得られるようにn型シリコン層3(SOI層)に添加し
た。 【0032】図5に、ドーパントの濃度プロファイルを
図4のように設定したときの、n型シリコン層3(SO
I層)の電子濃度分布のゲート電圧依存性を示す。図か
ら、SOI層の底部の電子濃度はゲート電圧に関係な
く、一定に保たれていることが分かる。 【0033】これは、p型埋め込みチャネル層6下のn
型シリコン層3の厚さが、n型シリコン層3とp型埋め
込みチャネル層6とのpn接合によって形成される空乏
層の厚さよりも厚いことを意味している。これにより、
ボディ拡散層1の電位をn型シリコン層3に伝達するこ
とができ、急峻なS係数を実現できるようになる。 【0034】以上述べたように、本実施形態によれば、
n型シリコン層3の厚さが、該n型シリコン層3に形成
される空乏層の厚さよりも厚くすることにより、ボディ
拡散層1の電位がn型シリコン層3に確実に伝達される
ので、急峻なS係数を有するpチャネルMOSトランジ
スタを実現できるようになる。 【0035】図6〜図8は、本実施形態の変形例を示す
図であり、それぞれ、図1〜図3に相当する図である。
なお、図1〜図3の素子と対応する部分には図1〜図3
と同一符号を付してある。 【0036】これは発明をnチャネルMOSトランジス
タに適用した例で、基本的には、各層の導電型を逆に変
えたものである。また、ドーパントとしてホウ素、砒素
を用いた場合、ドーパントの濃度プロファイルは、基本
的には、上記ホウ素の濃度分布を図4の砒素のそれと
し、上記砒素の濃度分布を図4のホウ素のそれとすれば
よい。これにより、pチャネルMOSトランジスタの場
合と同様に、SOI層の厚さを空乏層の厚さよりも厚く
でき、急峻なS係数が得られる。 【0037】なお、本実施形態では、埋め込みチャネル
層があるMOSトランジスタについて説明したが、本発
明は埋め込みチャネル層がないMOSトランジスタにつ
いても有効である。この場合、ゲート電極の材料に関係
なく、つまり、ゲート電極の材料の仕事関数が大きくて
も、SOI基板に形成したMOSトランジスタを確実に
トランジスタ動作させることができる。 (第2の実施形態)図9は、本発明の第2の実施形態に
係るCMOSトランジスタを示す平面図、図10は、図
9のCMOSトランジスタのA−A´断面図である。な
お、図1〜図3のpチャネルMOSトランジスタ、図6
〜図8のnチャネルMOSトランジスタと対応する部分
には、それぞれ、図1〜図3、図6〜図8と同一符号を
付し、詳細な説明は省略する。なお、図中、13は素子
分離絶縁膜を示している。 【0038】本実施形態の特徴は、CMOSトランジス
タにおいて、nチャネルMOSトランジスタ(nMOS
FET)のp型シリコン層(SOI層)3aの厚さを、
pチャネルMOSトランジスタ(pMOSFET)のn
型シリコン層(SOI層)3の厚さよりも薄くしたこと
にある。 【0039】これにより、第1の実施形態で述べた効果
の他に、以下のような効果が得られる。電子の衝突イオ
ン化率は正孔のそれよりも高いので、SOI層の厚さ
が、nチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOS
トランジスタとで等しい従来のCMOSトランジスタの
場合、nチャネルMOSトランジスタの耐圧はpチャネ
ルMOSトランジスタのそれよりも低くなる。したがっ
て、従来構造の場合、素子の耐圧はnチャネルMOSト
ランジスタの耐圧により決定されてしまう。 【0040】一方、MOSトランジスタの耐圧は、SO
I層の厚さが薄いほど高くなる。したがって、nチャネ
ルMOSトランジスタのSOI層の厚さが、pチャネル
MOSトランジスタのSOI層の厚さよりも薄い、本実
施形態のCMOSトランジスタにおいては、nチャネル
MOSトランジスタの耐圧とpチャネルMOSトランジ
スタのそれとを等しくでき、従来よりも素子全体の耐圧
を高くできるようになる。 【0041】また、p型シリコン層の抵抗は、n型シリ
コン層のそれの2倍程度あるが、本実施形態のp型シリ
コン層(SOI層)3aは相対的に厚いので、nチャネ
ルMOSトランジスタの駆動力とpチャネルMOSトラ
ンジスタのそれとを等しくでき、従来よりも素子全体の
駆動力を高くできるようになる。 (第3の実施形態)図11は、本発明の第3の実施形態
に係るCMOSトランジスタを示す平面図である。ま
た、図12は、図11のCMOSトランジスタのA−A
´断面図である。なお、図1〜図3のpチャネルMOS
トランジスタ、図6〜図8のnチャネルMOSトランジ
スタと対応する部分には、それぞれ、図1〜図3、図6
〜図8と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。な
お、図中、13は素子分離絶縁膜を示している。 【0042】本実施形態の特徴は、CMOSトランジス
タにおいて、nチャネルMOSトランジスタ(nMOS
FET)のp型シリコン層(SOI層)3aの厚さを、
pチャネルMOSトランジスタ(pMOSFET)のn
型シリコン層(SOI層)3の厚さよりも厚くしたこと
にある。 【0043】これにより、第1の実施形態で述べた効果
の他に、以下のような効果が得られる。p型シリコン層
中のドーパント(例えばホウ素)の拡散係数は、一般
に、n型シリコン層中のドーパント(例えば砒素)のそ
れよりも大きいため、pチャネルMOSトランジスタ
は、nチャネルMOSトランジスタに比べて、短チャネ
ル効果が起こりやすい。 【0044】一方、MOSトランジスタの短チャネル効
果は、SOI層の厚さが薄いほど抑制される。したがっ
て、pチャネルMOSトランジスタのSOI層の厚さ
が、nチャネルMOSトランジスタのSOI層の厚さよ
りも薄い、本実施形態のCMOSトランジスタにおいて
は、pチャネルMOSトランジスタの短チャネル効果を
nチャネルMOSトランジスタのそれと同程度に抑制で
き、従来よりも素子全体における短チャネル効果の影響
を小さくできるようになる。 【0045】この結果、pチャネルMOSトランジスタ
のゲート長をnチャネルMOSトランジスタのそれと同
程度まで微細化でき、高集積化に有利なCMOSトラン
ジスタを実現できるようになる。 【0046】次にpチャネルMOSトランジスタとnチ
ャネルMOSトランジスタとで厚さの異なるSOI層の
形成方法について説明する。まず、図13(a)に示す
ように、SOI層に素子分離絶縁膜13を形成し、第1
のMOSトランジスタを形成するためのシリコン層19
と、第1のMOSトランジスタとは逆導電型チャネルの
第2のMOSトランジスタを形成するためのシリコン層
20とにSOI層を分離する。素子分離絶縁膜13は熱
酸化によって形成する。 【0047】次に同図(a)に示すように、シリコン層
20上に酸化膜21を形成する。酸化膜21の具体的な
形成方法は以下の通りである。すなわち、シリコン層1
9,20の全面に熱酸化によって酸化膜を形成した後
に、フォトリソグラフィとエッチングを用いて、シリコ
ン層19上の上記酸化膜を選択的に除去する。 【0048】次に図13(b)に示すように、酸化膜2
1をマスクにして、シリコン層19上にシリコン層22
を選択的にエピタキシャル成長させる。最後に、酸化膜
21を除去して、シリコン層19とシリコン層22から
なる厚いSOI層と、シリコン層20のみからなる薄い
SOI層が完成する。 【0049】このような2つのSOI層に、それぞれp
チャネルMOSトランジスタ、nチャネルMOSトラン
ジスタを通常のCMOSプロセスに従って形成すること
により、第2や第3の実施形態のCMOSトランジスタ
が得られる。 【0050】次にpチャネルMOSトランジスタとnチ
ャネルMOSトランジスタとで厚さの異なる他のSOI
層の形成方法について説明する。まず、図14(a)に
示すように、SOI層に素子分離絶縁膜13を形成し、
第1のMOSトランジスタを形成するためのシリコン層
19と、第1のMOSトランジスタとは逆導電型チャネ
ルの第2のMOSトランジスタを形成するためのシリコ
ン層20とにSOI層を分離する。素子分離絶縁膜13
は熱酸化によって形成する。ここまで、先の方法と同じ
である。 【0051】次に同図(a)に示すように、シリコン層
19上に窒化膜23を形成する。窒化膜23の具体的な
形成方法は以下の通りである。すなわち、シリコン層1
9,20の全面に窒化膜を形成した後に、フォトリソグ
ラフィとエッチングを用いて、シリコン層20上の上記
窒化膜を選択的に除去する。 【0052】次に図14(b)に示すように、窒化膜2
3をマスクにして、シリコン層20の表面を酸化して酸
化膜を形成した後、この酸化膜を除去する。この結果、
シリコン層20の厚さは薄くなる。このとき、所定の厚
さまで薄くならなかったら、所定の厚さになるまで上記
酸化・除去工程を繰り返す。 【0053】最後に、窒化膜21を除去して、元の厚さ
のシリコン層19からなるSOI層と、表面が除去され
たシリコン層22からなる薄いSOI層が完成する。こ
のような2つのSOI層に、それぞれpチャネルMOS
トランジスタ、nチャネルMOSトランジスタを通常の
CMOSプロセスに従って形成することにより、第2や
第3の実施形態のCMOSトランジスタが得られる。 【0054】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、上記実施形態では、半導体層の
主成分がシリコン、絶縁膜の主成分がSiO2 であるS
OI基板の場合について説明したが、本発明は他の材料
系のSOI(Semiconductor On Insulator)基板にも適用
可能である。また、SOS基板のように、埋め込み酸化
膜のないタイプのSOI基板を用いてもよい。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施で
きる。 【0055】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
SOI層の厚さを該SOI層に形成される空乏層の厚さ
よりも厚くすることにより、SOI基板に形成したMO
Sトランジスタを確実にトランジスタ動作させることが
できる。 【0056】また、本発明によれば、CMOSトランジ
スタ構成するnチャネルMOSトランジスタのSOI
層の厚さを、pチャネルMOSトランジスタのそれより
薄くすることにより、2つのMOSトランジスタの間で
耐圧が異なるなどの素子特性の違いを改善できるように
なる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係るpチャネルMO
Sトランジスタを示す平面図 【図2】図1のpチャネルMOSトランジスタのA−A
´断面図 【図3】図1のpチャネルMOSトランジスタのB−B
´断面図 【図4】SOI層内のドーパントの濃度プロファイルを
示す図 【図5】SOI層の電子濃度分布のゲート電圧依存性を
示す図 【図6】第1の実施形態の変形例を示す平面図 【図7】第1の実施形態の変形例を示す断面図 【図8】第1の実施形態の変形例を示す他の断面図 【図9】本発明の第2の実施形態に係るCMOSトラン
ジスタを示す平面図 【図10】図9のCMOSトランジスタのA−A´断面
図 【図11】本発明の第3の実施形態に係るCMOSトラ
ンジスタを示す平面図 【図12】図11のCMOSトランジスタのA−A´断
面図 【図13】pチャネルMOSトランジスタとnチャネル
MOSトランジスタとで厚さの異なるSOI層の形成方
法を示す工程断面図 【図14】pチャネルMOSトランジスタとnチャネル
MOSトランジスタとで厚さの異なるSOI層の他の形
成方法を示す工程断面図 【図15】従来のDTMOSを示す平面図 【図16】図15のDTMOSのA−A´断面図 【符号の説明】 1…シリコン層 2…埋め込み酸化膜 3…n型シリコン層 3a…p型シリコン層 4…p+ 型ソース・ドレイン拡散層 4a…n+ 型ソース・ドレイン拡散層 5…p+ 型ソース・ドレイン拡散層 5a…n+ 型ソース・ドレイン拡散層 6…p型埋め込みチャネル層 6a…n型埋め込みチャネル層 7…ゲート酸化膜 8…ゲート電極 9…ソース・ドレイン電極 10…ソース・ドレイン電極 11…n+ 型拡散層(ボディ拡散層) 11a…p+ 型型拡散層(ボディ拡散層) 12…ボディ電極 19…シリコン層 20…シリコン層 21…酸化膜 22…シリコン層 23…窒化膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−259259(JP,A) 特開 平5−243510(JP,A) 特開 昭62−232166(JP,A) 特開 昭62−248255(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 27/092

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】絶縁層上に形成されたp型半導体層と、 前記p型半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された
    ゲート電極と、このゲート電極を挟むように前記p型半
    導体層に形成されたn型の1対のソース・ドレイン拡散
    層とを具備するnチャネルMOSトランジスタと、 前記p型半導体層に接続して形成されたp型拡散層と、 前記絶縁層上に形成されたn型半導体層と、 前記n型半導体層上にゲート絶縁膜を介して形成された
    ゲート電極と、このゲート電極を挟むように前記n型半
    導体層に形成されたp型の1対のソース・ドレイン拡散
    層と、前記p型の1対のソース・ドレイン拡散層で挟ま
    れた領域の前記n型半導体層上に形成されたp型埋め込
    みチャネル層とを具備し、前記nチャネルMOSトラン
    ジスタとともに相補型MOSトランジスタを構成するp
    チャネルMOSトランジスタと、 前記n型半導体層に接続して形成されたn型拡散層とを
    備え、 前記p型の1対のソース・ドレイン拡散層で挟まれた領
    域の前記n型半導体層の厚さは、該n型半導体層と前記
    p型埋め込みチャネル層とのpn接合によって形成され
    る空乏層の厚さよりも厚く、かつ、前記n型の1対のソ
    ース・ドレイン拡散層で挟まれた領域の前記p型半導体
    層の厚さは、前記p型の1対のソース・ドレイン拡散層
    で挟まれた領域の前記n型半導体層の厚さと前記p型埋
    め込みチャネル層の厚さを合計したものよりも薄いこと
    を特徴とする半導体装置。
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